JP2001318270A - ガラス毛細管 - Google Patents
ガラス毛細管Info
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- JP2001318270A JP2001318270A JP2000136203A JP2000136203A JP2001318270A JP 2001318270 A JP2001318270 A JP 2001318270A JP 2000136203 A JP2000136203 A JP 2000136203A JP 2000136203 A JP2000136203 A JP 2000136203A JP 2001318270 A JP2001318270 A JP 2001318270A
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- JP
- Japan
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- glass capillary
- optical
- optical fiber
- insertion hole
- glass
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- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバを正確に保持可能とし、かつ、保
持した光ファイバを他の光学部品に対して容易に位置決
めすることができるガラス毛細管を提供すること。 【解決手段】 単心の光ファイバ24よりも僅かに大き
い内径を有する挿入孔22と、外面に該挿入孔の中心軸
22aからの距離が所要の寸法精度内に管理された2つ
以上の平面部21b、21cとを有するガラス毛細管2
1で、上記平面部21b、21cを利用して他の光学部
品との光軸合せ及び位置決めを行う。
持した光ファイバを他の光学部品に対して容易に位置決
めすることができるガラス毛細管を提供すること。 【解決手段】 単心の光ファイバ24よりも僅かに大き
い内径を有する挿入孔22と、外面に該挿入孔の中心軸
22aからの距離が所要の寸法精度内に管理された2つ
以上の平面部21b、21cとを有するガラス毛細管2
1で、上記平面部21b、21cを利用して他の光学部
品との光軸合せ及び位置決めを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを挿入
してその光軸を正確な位置に保持し、他の光学部品に対
して容易に位置決めして固定することができるガラス毛
細管に関するものである。
してその光軸を正確な位置に保持し、他の光学部品に対
して容易に位置決めして固定することができるガラス毛
細管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ、発光素子、受光素子、導
波路型素子、光ファイバ等の光学部品の光軸に対して光
ファイバを接続固定する場合、一般に円形断面を有して
光ファイバを内部に保持固定する毛細管が使用される。
波路型素子、光ファイバ等の光学部品の光軸に対して光
ファイバを接続固定する場合、一般に円形断面を有して
光ファイバを内部に保持固定する毛細管が使用される。
【0003】例えば、偏光フィルタが使用される光アイ
ソレータや、偏光面保持型光ファイバ(通称パンダ光フ
ァイバ)により偏光面を保持した光信号を取り扱う光周
波数変調器のような光デバイスに、偏光面を保持した光
信号を光ファイバを通じて出入射させる場合、図5に示
すように、まず、毛細管1の挿入孔2に、光ファイバ4
を挿入して、エポキシ樹脂等の接着剤5で固着し、端面
1aより突き出した光ファイバ4を除去した後、周知の
方法により端面1aを研磨してプラグ6を作製する。上
記の光デバイス7に対応したプラグ6に保持した光ファ
イバ4のコア4aの光軸を光デバイス7の光入出力部7
aに位置合わせし、偏光面が保持された光信号を出入射
させている。
ソレータや、偏光面保持型光ファイバ(通称パンダ光フ
ァイバ)により偏光面を保持した光信号を取り扱う光周
波数変調器のような光デバイスに、偏光面を保持した光
信号を光ファイバを通じて出入射させる場合、図5に示
すように、まず、毛細管1の挿入孔2に、光ファイバ4
を挿入して、エポキシ樹脂等の接着剤5で固着し、端面
1aより突き出した光ファイバ4を除去した後、周知の
方法により端面1aを研磨してプラグ6を作製する。上
記の光デバイス7に対応したプラグ6に保持した光ファ
イバ4のコア4aの光軸を光デバイス7の光入出力部7
aに位置合わせし、偏光面が保持された光信号を出入射
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光デバ
イス7の光入出力部7aに対してプラグ6に保持した光
ファイバ4の光軸を位置合わせする際、予め偏光面の方
向をモニターした状態でプラグ6の外表面に顕微鏡下で
偏光方向を明示するマーカ6aを刻んでおくか、或いは
光アイソレータの場合、プラグ6に保持した光ファイバ
4の端面4bからの反射光をパワーメータ、OTDR等
の光計測手段を用いてモニターしながらホルダ8の底面
8a及び側壁面8bに当接させた状態でプラグ6を回転
させ反射光が最も減衰する角度で固定するという煩雑な
作業が必要となる問題点がある。
イス7の光入出力部7aに対してプラグ6に保持した光
ファイバ4の光軸を位置合わせする際、予め偏光面の方
向をモニターした状態でプラグ6の外表面に顕微鏡下で
偏光方向を明示するマーカ6aを刻んでおくか、或いは
光アイソレータの場合、プラグ6に保持した光ファイバ
4の端面4bからの反射光をパワーメータ、OTDR等
の光計測手段を用いてモニターしながらホルダ8の底面
8a及び側壁面8bに当接させた状態でプラグ6を回転
させ反射光が最も減衰する角度で固定するという煩雑な
作業が必要となる問題点がある。
【0005】また、図6に示すように、光スイッチ、ス
ターカプラー、集積度の高いトランシーバ等の複数の光
導波路17aが並列に並んだ光導波路基板17bを有す
る光デバイス17に複数本の光ファイバ11を通じて光
信号を出入射させる場合、光導波路基板17の各光導波
路17aに対応する所定の位置に各光ファイバ11を正
確に保持可能なV溝18aを並設したV溝アレイ基板1
8が使用される。ところが、複数の光導波路17aの用
途が発光端や受光端等それぞれ異なる場合には、各光フ
ァイバ11のコア11aが露出している端面11bに斜
め研磨処理やフィルタ膜付け処理等の個別の処理が必要
となるので、複数本の光ファイバ11を一体的に保持す
るV溝アレイ基板18を使用すると各光ファイバ11の
それぞれの端面11bに異なる処理を施すことが困難で
あるという問題点がある。
ターカプラー、集積度の高いトランシーバ等の複数の光
導波路17aが並列に並んだ光導波路基板17bを有す
る光デバイス17に複数本の光ファイバ11を通じて光
信号を出入射させる場合、光導波路基板17の各光導波
路17aに対応する所定の位置に各光ファイバ11を正
確に保持可能なV溝18aを並設したV溝アレイ基板1
8が使用される。ところが、複数の光導波路17aの用
途が発光端や受光端等それぞれ異なる場合には、各光フ
ァイバ11のコア11aが露出している端面11bに斜
め研磨処理やフィルタ膜付け処理等の個別の処理が必要
となるので、複数本の光ファイバ11を一体的に保持す
るV溝アレイ基板18を使用すると各光ファイバ11の
それぞれの端面11bに異なる処理を施すことが困難で
あるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みて提案された
もので、光ファイバを正確に保持可能とし、かつ、保持
した光ファイバを他の光学部品に対して容易に位置決め
することができるガラス毛細管を提供することを目的と
する。
もので、光ファイバを正確に保持可能とし、かつ、保持
した光ファイバを他の光学部品に対して容易に位置決め
することができるガラス毛細管を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のガラス毛細管は、単心の
光ファイバよりも僅かに大きい内径を有する挿入孔と、
外面に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少
なくとも2面の平面部とを有することを特徴とする。こ
の構成により、ガラス毛細管の外面の一平面部と他の平
面部とを利用して、当該ガラス毛細管に挿入された光フ
ァイバの光軸と他の光学部品の光軸との位置決めを正確
かつ容易に行うことができる。
め、本発明の請求項1に記載のガラス毛細管は、単心の
光ファイバよりも僅かに大きい内径を有する挿入孔と、
外面に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少
なくとも2面の平面部とを有することを特徴とする。こ
の構成により、ガラス毛細管の外面の一平面部と他の平
面部とを利用して、当該ガラス毛細管に挿入された光フ
ァイバの光軸と他の光学部品の光軸との位置決めを正確
かつ容易に行うことができる。
【0008】本発明の請求項2に記載のガラス毛細管
は、前記挿入孔の中心軸と前記各平面部との間の垂直距
離が実質的に等しいことを特徴とする。この構成によ
り、ガラス毛細管の外面のいずれか1つの平面部又はそ
れ以上の平面部を利用して、当該ガラス毛細管に挿入さ
れた光ファイバの光軸と他の光学部品の光軸との位置決
めを正確かつ容易に行うことができる。
は、前記挿入孔の中心軸と前記各平面部との間の垂直距
離が実質的に等しいことを特徴とする。この構成によ
り、ガラス毛細管の外面のいずれか1つの平面部又はそ
れ以上の平面部を利用して、当該ガラス毛細管に挿入さ
れた光ファイバの光軸と他の光学部品の光軸との位置決
めを正確かつ容易に行うことができる。
【0009】本発明の請求項3に記載のガラス毛細管
は、前記外面が実質的に矩形であることを特徴とする。
この構成により、ガラス毛細管の外面の一平面部と、こ
れに垂直な他の平面部とを利用して、当該ガラス毛細管
に挿入された光ファイバの光軸と他の光学部品の光軸と
の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。なお、
実質的に矩形とは、幾何学的に厳密な意味での長方形や
四角形に限らず、例えば、頂点部分の割れや欠け等を防
止するために、頂点部分に面取りを施したもの等も含ま
れる。
は、前記外面が実質的に矩形であることを特徴とする。
この構成により、ガラス毛細管の外面の一平面部と、こ
れに垂直な他の平面部とを利用して、当該ガラス毛細管
に挿入された光ファイバの光軸と他の光学部品の光軸と
の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。なお、
実質的に矩形とは、幾何学的に厳密な意味での長方形や
四角形に限らず、例えば、頂点部分の割れや欠け等を防
止するために、頂点部分に面取りを施したもの等も含ま
れる。
【0010】本発明の請求項4に記載のガラス毛細管
は、前記外面が実質的に正方形であることを特徴とす
る。この構成により、ガラス毛細管の外面の一平面部
と、これに垂直な他の平面部とを利用して、当該ガラス
毛細管に挿入された光ファイバの光軸と他の光学部品の
光軸との位置決めを正確かつ容易に行うことができ、特
に、この場合では、ガラス毛細管の外面の4辺のいずれ
を基準面にしてもよいため取扱いが容易で好ましい。な
お、実質的に正方形とは、幾何学的に厳密な意味での正
方形に限らず、例えば、頂点部分の割れや欠け等を防止
するために、頂点部分に面取りを施したもの等も含まれ
る。
は、前記外面が実質的に正方形であることを特徴とす
る。この構成により、ガラス毛細管の外面の一平面部
と、これに垂直な他の平面部とを利用して、当該ガラス
毛細管に挿入された光ファイバの光軸と他の光学部品の
光軸との位置決めを正確かつ容易に行うことができ、特
に、この場合では、ガラス毛細管の外面の4辺のいずれ
を基準面にしてもよいため取扱いが容易で好ましい。な
お、実質的に正方形とは、幾何学的に厳密な意味での正
方形に限らず、例えば、頂点部分の割れや欠け等を防止
するために、頂点部分に面取りを施したもの等も含まれ
る。
【0011】なお、上記本発明のガラス毛細管が、外面
に外接する円筒面が所定の直径を有し、かつ外面に外接
する円筒面が所定の円筒度を有する形状であると、所定
の寸法の円筒状の保持部を有するスリーブ等の保持部材
に挿入して安定状態で保持可能となり好ましい。さらに
ガラス毛細管の外周に外接する円筒面と挿入孔の中心軸
とが所定の同軸度を有する場合、保持した光ファイバの
光軸と他の光部品の光軸との位置決めを容易に行うこと
ができる。
に外接する円筒面が所定の直径を有し、かつ外面に外接
する円筒面が所定の円筒度を有する形状であると、所定
の寸法の円筒状の保持部を有するスリーブ等の保持部材
に挿入して安定状態で保持可能となり好ましい。さらに
ガラス毛細管の外周に外接する円筒面と挿入孔の中心軸
とが所定の同軸度を有する場合、保持した光ファイバの
光軸と他の光部品の光軸との位置決めを容易に行うこと
ができる。
【0012】本発明の請求項5に記載のガラス毛細管
は、前記平面部の表面粗さのRa値が0.1μm以下で
あることを特徴とする。この構成により、ガラス毛細管
が透明なガラスの場合、平面部から挿入孔の状態や光フ
ァイバの挿入状態及び固着状態を容易に確認することが
できる。なお、Ra値とは、平面部の表面粗さのうち、
JIS B0601に規定されている中心線平均粗さの
値であり、数値が小さくなるほど平滑性が優れているこ
とを表している。
は、前記平面部の表面粗さのRa値が0.1μm以下で
あることを特徴とする。この構成により、ガラス毛細管
が透明なガラスの場合、平面部から挿入孔の状態や光フ
ァイバの挿入状態及び固着状態を容易に確認することが
できる。なお、Ra値とは、平面部の表面粗さのうち、
JIS B0601に規定されている中心線平均粗さの
値であり、数値が小さくなるほど平滑性が優れているこ
とを表している。
【0013】本発明の請求項6に記載のガラス毛細管
は、厚さ1mmで波長350nm〜500nmの光を6
0%以上透過するガラスからなることを特徴とする。こ
の構成により、ガラス毛細管に挿入した光ファイバを固
定するための接着剤として、紫外線から可視光線の青色
の光に対して感度を有する光硬化性の接着剤が使用可能
となるので、短時間で光ファイバをガラス毛細管に固着
することができる。
は、厚さ1mmで波長350nm〜500nmの光を6
0%以上透過するガラスからなることを特徴とする。こ
の構成により、ガラス毛細管に挿入した光ファイバを固
定するための接着剤として、紫外線から可視光線の青色
の光に対して感度を有する光硬化性の接着剤が使用可能
となるので、短時間で光ファイバをガラス毛細管に固着
することができる。
【0014】本発明の請求項7に記載のガラス毛細管
は、アルカリイオンを含有するガラスからなり、イオン
交換により表面に圧縮応力層を生じさせて強化されてい
ることを特徴とする。この構成により、ガラス毛細管
が、機械加工等により多少の傷を有するものであって
も、激しい熱ショックがかかった際に破損が起こらず、
フレア部を大きく広げて肉厚が薄くなっても欠けること
がなくなるので、容易に取り扱うことが可能となる。ま
た、アルカリイオンを適度に含有するガラス毛細管は、
ガラスのドロー技術を用いて延伸成形により製造するこ
とができるので、製造コストを低減することができる。
は、アルカリイオンを含有するガラスからなり、イオン
交換により表面に圧縮応力層を生じさせて強化されてい
ることを特徴とする。この構成により、ガラス毛細管
が、機械加工等により多少の傷を有するものであって
も、激しい熱ショックがかかった際に破損が起こらず、
フレア部を大きく広げて肉厚が薄くなっても欠けること
がなくなるので、容易に取り扱うことが可能となる。ま
た、アルカリイオンを適度に含有するガラス毛細管は、
ガラスのドロー技術を用いて延伸成形により製造するこ
とができるので、製造コストを低減することができる。
【0015】本発明の請求項8に記載のガラス毛細管
は、挿入孔の開口端に、該挿入孔に滑らかに連続するフ
レア部が形成されていることを特徴とする。この構成に
より、光ファイバをガラス毛細管の挿入孔に容易に挿入
することができる。
は、挿入孔の開口端に、該挿入孔に滑らかに連続するフ
レア部が形成されていることを特徴とする。この構成に
より、光ファイバをガラス毛細管の挿入孔に容易に挿入
することができる。
【0016】本発明の請求項9に記載の光ファイバの接
続構造は、単心の光ファイバよりも僅かに大きい内径を
有する挿入孔に光ファイバが挿入固定されており、外面
に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少なく
とも2面の平面部を有するガラス毛細管を具備するプラ
グと、該プラグに接続される光学部品と、前記ガラス毛
細管の平面部に対する位置決め面を有するホルダとを備
え、前記プラグのガラス毛細管に設けた平面部と前記ホ
ルダの位置決め面との当接により、前記光ファイバの光
軸と前記光学部品の光軸とが光学的な整合性をもって位
置決めされた状態で固定されていることを特徴とする。
この構成により、単心の光ファイバを備えたプラグと、
他の光学部品とを正確かつ容易に接続することができ
る。
続構造は、単心の光ファイバよりも僅かに大きい内径を
有する挿入孔に光ファイバが挿入固定されており、外面
に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少なく
とも2面の平面部を有するガラス毛細管を具備するプラ
グと、該プラグに接続される光学部品と、前記ガラス毛
細管の平面部に対する位置決め面を有するホルダとを備
え、前記プラグのガラス毛細管に設けた平面部と前記ホ
ルダの位置決め面との当接により、前記光ファイバの光
軸と前記光学部品の光軸とが光学的な整合性をもって位
置決めされた状態で固定されていることを特徴とする。
この構成により、単心の光ファイバを備えたプラグと、
他の光学部品とを正確かつ容易に接続することができ
る。
【0017】本発明の請求項10に記載の光ファイバの
接続構造は、単心の光ファイバよりも僅かに大きい内径
を有する挿入孔に光ファイバが挿入固定されており、外
面に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少な
くとも2面の平面部を有するガラス毛細管を具備する複
数本のプラグと、該各プラグに接続される複数の光軸を
備えた光学部品と、前記複数本の各プラグのガラス毛細
管に設けた平面部同士を互いに当接させて整列させた複
数本のプラグに対する位置決め面を有するホルダとを備
え、前記複数本のプラグのガラス毛細管に設けた平面部
と前記ホルダの位置決め面との当接により、前記光ファ
イバの光軸と前記光学部品の複数の光軸とが光学的な整
合性をもって位置決めされた状態で固定されていること
を特徴とする。この構成により、単心の光ファイバを備
えた複数本のプラグと、複数の光軸を備えた光学部品と
を正確かつ容易に接続することができると共に、特に、
光学部品の複数の光軸(例えば、光導波路)の用途がそ
れぞれ異なる場合においても、各光導波路等に接続する
各光ファイバの先端をそれぞれの用途に応じた最適状態
に個別に処理することが容易となる。
接続構造は、単心の光ファイバよりも僅かに大きい内径
を有する挿入孔に光ファイバが挿入固定されており、外
面に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少な
くとも2面の平面部を有するガラス毛細管を具備する複
数本のプラグと、該各プラグに接続される複数の光軸を
備えた光学部品と、前記複数本の各プラグのガラス毛細
管に設けた平面部同士を互いに当接させて整列させた複
数本のプラグに対する位置決め面を有するホルダとを備
え、前記複数本のプラグのガラス毛細管に設けた平面部
と前記ホルダの位置決め面との当接により、前記光ファ
イバの光軸と前記光学部品の複数の光軸とが光学的な整
合性をもって位置決めされた状態で固定されていること
を特徴とする。この構成により、単心の光ファイバを備
えた複数本のプラグと、複数の光軸を備えた光学部品と
を正確かつ容易に接続することができると共に、特に、
光学部品の複数の光軸(例えば、光導波路)の用途がそ
れぞれ異なる場合においても、各光導波路等に接続する
各光ファイバの先端をそれぞれの用途に応じた最適状態
に個別に処理することが容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1の(A)は本発明のガラス毛
細管の一実施形態の端面図、(B)はその斜視図、
(C)はガラス毛細管の外面の説明図、図2の(A)は
本発明のガラス毛細管の第1の使用例を示す端面図、
(B)はその縦断側面図、図3の(A)は本発明のガラ
ス毛細管の第2の使用例を示す斜視図、(B)は本発明
のガラス毛細管の第3の使用例を示す斜視図であって、
各図において、21はガラス毛細管、22は光ファイバ
の挿入孔、23は光ファイバを挿入孔に案内するフレア
部、24は光ファイバ、25は接着剤、26はガラス毛
細管21に光ファイバ24を固着したプラグ、27はプ
ラグ26が接続される光デバイス、28はホルダを示し
ている。
に基づいて説明する。図1の(A)は本発明のガラス毛
細管の一実施形態の端面図、(B)はその斜視図、
(C)はガラス毛細管の外面の説明図、図2の(A)は
本発明のガラス毛細管の第1の使用例を示す端面図、
(B)はその縦断側面図、図3の(A)は本発明のガラ
ス毛細管の第2の使用例を示す斜視図、(B)は本発明
のガラス毛細管の第3の使用例を示す斜視図であって、
各図において、21はガラス毛細管、22は光ファイバ
の挿入孔、23は光ファイバを挿入孔に案内するフレア
部、24は光ファイバ、25は接着剤、26はガラス毛
細管21に光ファイバ24を固着したプラグ、27はプ
ラグ26が接続される光デバイス、28はホルダを示し
ている。
【0019】本発明のガラス毛細管21は、Na2 Oを
約6質量%含有し、厚さ1mmで波長350nm〜50
0nmの光を60%以上透過するホウ珪酸ガラスからな
り、イオン交換処理が施されて表面に圧縮応力層が形成
されている。図1に示すように、外面の対向する辺間の
距離Lが1273μm±1.0μmの高い寸法精度を有
する横断面形状が正方形の角柱状であって、挿入孔22
は、直径125μmの光ファイバ24よりも僅かに大き
い内径127μm±1.0μmの寸法精度を有し、光フ
ァイバ24を挿入して保持することができるように作製
されている。
約6質量%含有し、厚さ1mmで波長350nm〜50
0nmの光を60%以上透過するホウ珪酸ガラスからな
り、イオン交換処理が施されて表面に圧縮応力層が形成
されている。図1に示すように、外面の対向する辺間の
距離Lが1273μm±1.0μmの高い寸法精度を有
する横断面形状が正方形の角柱状であって、挿入孔22
は、直径125μmの光ファイバ24よりも僅かに大き
い内径127μm±1.0μmの寸法精度を有し、光フ
ァイバ24を挿入して保持することができるように作製
されている。
【0020】ガラス毛細管21の外面には、図1の
(A)に示すように、挿入孔22の中心軸22aから外
面の平面部21bまでの垂直距離S1と、中心軸22a
から平面部21cまでの垂直距離S2がともに636μ
m±1.0μm以内とされる。即ち、ガラス毛細管21
の挿入孔22は、被覆が除去された直径125μmの光
ファイバ24を挿入して、光ファイバ24を高精度で位
置決めできるようになっており、ガラス毛細管21の後
部開口端には、光ファイバ24を挿入孔22に案内する
ための開口径が約0.7mmの略円錐形状のフレア部2
3が設けてある。
(A)に示すように、挿入孔22の中心軸22aから外
面の平面部21bまでの垂直距離S1と、中心軸22a
から平面部21cまでの垂直距離S2がともに636μ
m±1.0μm以内とされる。即ち、ガラス毛細管21
の挿入孔22は、被覆が除去された直径125μmの光
ファイバ24を挿入して、光ファイバ24を高精度で位
置決めできるようになっており、ガラス毛細管21の後
部開口端には、光ファイバ24を挿入孔22に案内する
ための開口径が約0.7mmの略円錐形状のフレア部2
3が設けてある。
【0021】次に、ガラス毛細管21を作製する場合の
一例を説明する。
一例を説明する。
【0022】先ず、外面を孔に対して各平面部が所定の
距離になるように研削した横断面形状が正方形の予備成
形体を作製し、この予備成形体を加熱して所定の断面寸
法・形状に制御しながら所定の寸法精度を備えた挿入孔
22を有する長尺毛細管に延伸形成する。得られた長尺
毛細管を所定の長さに切断し、挿入孔22の一端にケミ
カルエッチング法等によりフレア部23を設けてガラス
毛細管21を作製する。
距離になるように研削した横断面形状が正方形の予備成
形体を作製し、この予備成形体を加熱して所定の断面寸
法・形状に制御しながら所定の寸法精度を備えた挿入孔
22を有する長尺毛細管に延伸形成する。得られた長尺
毛細管を所定の長さに切断し、挿入孔22の一端にケミ
カルエッチング法等によりフレア部23を設けてガラス
毛細管21を作製する。
【0023】以上のようにして得られたガラス毛細管2
1を用いて光ファイバ24を、他の光学部品に接続する
例を説明する。
1を用いて光ファイバ24を、他の光学部品に接続する
例を説明する。
【0024】先ず、図1の(B)に示すように、ガラス
毛細管21の挿入孔22に、フレア部23から光ファイ
バ24を挿入する。偏光面保持型光ファイバの場合、ガ
ラス毛細管21の外面の平面部21bまたは平面部21
cに対して偏光面が平行になるように位置決めした後、
エポキシ樹脂の接着剤25で固着し、端面21aを研磨
するか、あるいは光ファイバ24の先端面を球面研磨、
加熱成形、エッチング等により球状化してコア部24a
がクラッド部より突出した状態にしてプラグ26を作製
する。
毛細管21の挿入孔22に、フレア部23から光ファイ
バ24を挿入する。偏光面保持型光ファイバの場合、ガ
ラス毛細管21の外面の平面部21bまたは平面部21
cに対して偏光面が平行になるように位置決めした後、
エポキシ樹脂の接着剤25で固着し、端面21aを研磨
するか、あるいは光ファイバ24の先端面を球面研磨、
加熱成形、エッチング等により球状化してコア部24a
がクラッド部より突出した状態にしてプラグ26を作製
する。
【0025】次に、以上のようにして得られたプラグ2
6を用いて、他の光学部品、例えば、光入出力部27a
を備えた光デバイス27にガラス毛細管21の挿入孔2
2に保持した光ファイバ24を光入出力部27aに位置
決めして接続する例を説明する。
6を用いて、他の光学部品、例えば、光入出力部27a
を備えた光デバイス27にガラス毛細管21の挿入孔2
2に保持した光ファイバ24を光入出力部27aに位置
決めして接続する例を説明する。
【0026】図2に示すように、プラグ26のガラス毛
細管21の平面部21bをホルダ28の底面28aに、
平面部21cをホルダ28の側壁面28bにそれぞれ当
接させて端面21aを光デバイス27の端面に突き合わ
せる。このように配置することにより、プラグ26に保
持され、端面が球状化加工されて突出した光ファイバ2
4のコア部24aの光軸が光デバイス27の光入出力部
27aの光軸に対して押圧状態で正確に位置決めされ
る。そして、この状態を保持しながら、プラグ26を接
着剤でホルダ28に固着すると接続が完了する。
細管21の平面部21bをホルダ28の底面28aに、
平面部21cをホルダ28の側壁面28bにそれぞれ当
接させて端面21aを光デバイス27の端面に突き合わ
せる。このように配置することにより、プラグ26に保
持され、端面が球状化加工されて突出した光ファイバ2
4のコア部24aの光軸が光デバイス27の光入出力部
27aの光軸に対して押圧状態で正確に位置決めされ
る。そして、この状態を保持しながら、プラグ26を接
着剤でホルダ28に固着すると接続が完了する。
【0027】以上のように、本発明のガラス毛細管21
を用いると、保持された光ファイバ24のコア部24a
は、ガラス毛細管21外面の平面部21b、21cとの
相対位置が維持されており、外面の平面部21b、21
cを利用して、プラグ26を光デバイス27を保持した
ホルダ28に固定することにより、光ファイバ24のコ
ア部24aの光軸と光入出力部27aの光軸とを正確か
つ容易に両者が光学的整合性をもって接続される最適位
置に配置することができる。本実施形態では、0.3d
B以内の接続損失及び50dBを超える反射減衰量を達
成することができた。
を用いると、保持された光ファイバ24のコア部24a
は、ガラス毛細管21外面の平面部21b、21cとの
相対位置が維持されており、外面の平面部21b、21
cを利用して、プラグ26を光デバイス27を保持した
ホルダ28に固定することにより、光ファイバ24のコ
ア部24aの光軸と光入出力部27aの光軸とを正確か
つ容易に両者が光学的整合性をもって接続される最適位
置に配置することができる。本実施形態では、0.3d
B以内の接続損失及び50dBを超える反射減衰量を達
成することができた。
【0028】また、平面部21cをホルダ28の側壁面
28bとの間に間隙がある場合でも、プラグ28の平面
部21bがホルダ28の底面28aに安定して当接して
いるので、適当なスペーサを介在させることで容易に最
適位置に固定することが可能である。
28bとの間に間隙がある場合でも、プラグ28の平面
部21bがホルダ28の底面28aに安定して当接して
いるので、適当なスペーサを介在させることで容易に最
適位置に固定することが可能である。
【0029】ところで、本発明のガラス毛細管21は、
図1(C)に示すように、その外面に外接する円筒面T
の直径が、例えば、1800μm ±10μm であり、か
つその円筒面Tが10μm 以内の円筒度を有する外面の
形状を有しているので、内径が1810μm のスリーブ
や割スリーブ等を使用して、ガラス毛細管21の挿入孔
22に保持した光ファイバ24の光軸と他の光部品の光
軸との位置決めを容易に行うことができるものである。
その上、円筒面Tと挿入孔22の中心軸22aとが、例
えば、10μm 以内の同軸度を有するガラス毛細管21
は、予め他の光部品の光軸がその中心に位置決めされた
スリーブ等に挿入することにより、保持した光ファイバ
24の光軸と他の光部品の光軸との位置決めをさらに容
易に行うことができる。
図1(C)に示すように、その外面に外接する円筒面T
の直径が、例えば、1800μm ±10μm であり、か
つその円筒面Tが10μm 以内の円筒度を有する外面の
形状を有しているので、内径が1810μm のスリーブ
や割スリーブ等を使用して、ガラス毛細管21の挿入孔
22に保持した光ファイバ24の光軸と他の光部品の光
軸との位置決めを容易に行うことができるものである。
その上、円筒面Tと挿入孔22の中心軸22aとが、例
えば、10μm 以内の同軸度を有するガラス毛細管21
は、予め他の光部品の光軸がその中心に位置決めされた
スリーブ等に挿入することにより、保持した光ファイバ
24の光軸と他の光部品の光軸との位置決めをさらに容
易に行うことができる。
【0030】また、図3に示すように、上記のガラス毛
細管21を、複数本積み重ねて整列させることにより、
従来ではV溝アレイ基板が使用されていた光ファイバの
高密度の整列接続が可能となる。この利点を利用するこ
とにより、ガラス毛細管21に保持した光ファイバ24
の端面24aの仕様が用途に応じてそれぞれ異なるプラ
グ26を作製し、発光端や受光端等の用途の異なる複数
の光導波路37aを備えた光導波路基板37bを有する
光デバイス37にそれに応じたプラグ26を並べて整列
させ、ホルダ38に当接させることにより、用途に応じ
た複数本の光ファイバ24を各光導波路37aに接続が
可能となる。
細管21を、複数本積み重ねて整列させることにより、
従来ではV溝アレイ基板が使用されていた光ファイバの
高密度の整列接続が可能となる。この利点を利用するこ
とにより、ガラス毛細管21に保持した光ファイバ24
の端面24aの仕様が用途に応じてそれぞれ異なるプラ
グ26を作製し、発光端や受光端等の用途の異なる複数
の光導波路37aを備えた光導波路基板37bを有する
光デバイス37にそれに応じたプラグ26を並べて整列
させ、ホルダ38に当接させることにより、用途に応じ
た複数本の光ファイバ24を各光導波路37aに接続が
可能となる。
【0031】さらに、図4の(A)〜(E)は、いずれ
も本発明の変形実施形態例の説明図であって、先ず、図
4の(A)は、ガラス毛細管31の外面が実質的に長方
形の横断面とされ、長辺側の2つの平面部31a、31
bは、挿入孔32の中心軸からの距離が実質的に相等し
く平行とされたものであり、この平行な平面部31aと
31bとを光軸合せ等の基準面として利用するものであ
る。図4の(B)は、ガラス毛細管41の外面を前記と
同様な長方形とし、その挿入孔42の中心軸をガラス毛
細管41の中心から短辺方向の一方にずらせて形成され
たもので、この場合も、長辺側の平行な平面部41a、
41bを光軸合せ等の基準面として利用するものであ
る。また、図4の(C)は、図4の(B)に示したガラ
ス毛細管41を複数個使用する実施形態例を示してお
り、この場合、各ガラス毛細管41の平面部41a、4
1b同士を当接させることにより、高密度に整列させた
ものを示している。図4の(D)は、ガラス毛細管51
の外面を実質的に正三角形の横断面とし、3つの平面部
51a、51b、51cを挿入孔の52の中心軸から等
距離に形成した場合を示しており、この場合は、これら
3つの平面部51a、51b、51cのうち、少なくと
も1つ又は2つの面或いは3つの面を光軸合せ等の基準
面として利用するものである。図4の(E)は、ガラス
毛細管61の外面を実質的に正六角形とし、挿入孔62
の中心軸から各辺の平面部61a〜61fまでの距離を
実質的に相等しく形成し、少なくとも1つの面又は2つ
の面或いはそれ以上の面を光軸合せ等の基準面として利
用するもので、その応用として、例えば、複数のガラス
毛細管61をハニカム配列とすることも可能であること
を例示したものである。
も本発明の変形実施形態例の説明図であって、先ず、図
4の(A)は、ガラス毛細管31の外面が実質的に長方
形の横断面とされ、長辺側の2つの平面部31a、31
bは、挿入孔32の中心軸からの距離が実質的に相等し
く平行とされたものであり、この平行な平面部31aと
31bとを光軸合せ等の基準面として利用するものであ
る。図4の(B)は、ガラス毛細管41の外面を前記と
同様な長方形とし、その挿入孔42の中心軸をガラス毛
細管41の中心から短辺方向の一方にずらせて形成され
たもので、この場合も、長辺側の平行な平面部41a、
41bを光軸合せ等の基準面として利用するものであ
る。また、図4の(C)は、図4の(B)に示したガラ
ス毛細管41を複数個使用する実施形態例を示してお
り、この場合、各ガラス毛細管41の平面部41a、4
1b同士を当接させることにより、高密度に整列させた
ものを示している。図4の(D)は、ガラス毛細管51
の外面を実質的に正三角形の横断面とし、3つの平面部
51a、51b、51cを挿入孔の52の中心軸から等
距離に形成した場合を示しており、この場合は、これら
3つの平面部51a、51b、51cのうち、少なくと
も1つ又は2つの面或いは3つの面を光軸合せ等の基準
面として利用するものである。図4の(E)は、ガラス
毛細管61の外面を実質的に正六角形とし、挿入孔62
の中心軸から各辺の平面部61a〜61fまでの距離を
実質的に相等しく形成し、少なくとも1つの面又は2つ
の面或いはそれ以上の面を光軸合せ等の基準面として利
用するもので、その応用として、例えば、複数のガラス
毛細管61をハニカム配列とすることも可能であること
を例示したものである。
【0032】なお、本発明のガラス毛細管の外面の横断
面形状としては、外面の挿入孔の中心軸を含む面に対し
て対称であり、かつ中心軸から実質的に等しい所定距離
に形成された2面以上の平面部を有している限り特に限
定されない。また、上記平面部の数も2面以上であれば
特に限定されない。例えば、外面の横断面形状を円形と
し、その一部分又は複数部分を平坦状に研磨又は切削除
去して上記平面部とすることができる。また、2個以上
の平面部を挿入孔の中心軸に対して実質的に回転対称と
なる所定の位置に形成すると取扱いが容易で好ましい。
また、外面の横断面形状としては、三角形、四角形、六
角形等の多角形とし、その多角形の外面の2面以上を上
記平面部とすることができる。三角形、四角形、六角形
等の多角形は、幾何学的に厳密な意味での多角形に限ら
ず、例えば、頂点部分の割れや欠け等を防止するため
に、頂点部分に面取りを施したもの等も含まれる。外面
の好ましい横断面形状としては、対向する平面が平行で
あり、隣り合う平面が互いに垂直な実質的に矩形があ
り、特に実質的に正方形を挙げることができる。
面形状としては、外面の挿入孔の中心軸を含む面に対し
て対称であり、かつ中心軸から実質的に等しい所定距離
に形成された2面以上の平面部を有している限り特に限
定されない。また、上記平面部の数も2面以上であれば
特に限定されない。例えば、外面の横断面形状を円形と
し、その一部分又は複数部分を平坦状に研磨又は切削除
去して上記平面部とすることができる。また、2個以上
の平面部を挿入孔の中心軸に対して実質的に回転対称と
なる所定の位置に形成すると取扱いが容易で好ましい。
また、外面の横断面形状としては、三角形、四角形、六
角形等の多角形とし、その多角形の外面の2面以上を上
記平面部とすることができる。三角形、四角形、六角形
等の多角形は、幾何学的に厳密な意味での多角形に限ら
ず、例えば、頂点部分の割れや欠け等を防止するため
に、頂点部分に面取りを施したもの等も含まれる。外面
の好ましい横断面形状としては、対向する平面が平行で
あり、隣り合う平面が互いに垂直な実質的に矩形があ
り、特に実質的に正方形を挙げることができる。
【0033】挿入孔としては、単心光ファイバよりも僅
かに大きい内径を有し、内部に単心光ファイバを1本挿
入して保持・固定することができれば使用可能である。
挿入孔の横断面形状としては、円形が一般的であるが、
これに限定されず、挿入抵抗を減じたり、光ファイバ固
定用の接着剤や屈折率整合剤等の取扱いを容易にする上
で、三角形、四角形、六角形等の実質的に多角形にして
もよい。
かに大きい内径を有し、内部に単心光ファイバを1本挿
入して保持・固定することができれば使用可能である。
挿入孔の横断面形状としては、円形が一般的であるが、
これに限定されず、挿入抵抗を減じたり、光ファイバ固
定用の接着剤や屈折率整合剤等の取扱いを容易にする上
で、三角形、四角形、六角形等の実質的に多角形にして
もよい。
【0034】また、アルカリイオンを含有するガラスと
しては、Li、Na等のアルカリ元素のイオンを含有す
るガラスであれば使用可能であり、ホウ珪酸ガラス、リ
チウムーアルミナーシリケイト系のガラスセラミックス
等が適している。
しては、Li、Na等のアルカリ元素のイオンを含有す
るガラスであれば使用可能であり、ホウ珪酸ガラス、リ
チウムーアルミナーシリケイト系のガラスセラミックス
等が適している。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ガラス毛細管
の外面に2面以上の平面部を設けてあるので、平面部を
利用してガラス毛細管内の光ファイバの光軸を容易に他
の光学部品の光軸に一致させて光信号を接続することが
できる。
の外面に2面以上の平面部を設けてあるので、平面部を
利用してガラス毛細管内の光ファイバの光軸を容易に他
の光学部品の光軸に一致させて光信号を接続することが
できる。
【0036】請求項2の発明によれば、ガラス毛細管の
外面のいずれか1つの平面部又はそれ以上の平面部を利
用して、当該ガラス毛細管に挿入された光ファイバの光
軸と他の光学部品の光軸との位置決めを正確かつ容易に
行うことができる。
外面のいずれか1つの平面部又はそれ以上の平面部を利
用して、当該ガラス毛細管に挿入された光ファイバの光
軸と他の光学部品の光軸との位置決めを正確かつ容易に
行うことができる。
【0037】請求項3の発明によれば、ガラス毛細管の
外面の一平面部と、これに垂直な他の平面部とを利用し
て、当該ガラス毛細管に挿入された光ファイバの光軸と
他の光学部品の光軸との位置決めを正確かつ容易に行う
ことができる。
外面の一平面部と、これに垂直な他の平面部とを利用し
て、当該ガラス毛細管に挿入された光ファイバの光軸と
他の光学部品の光軸との位置決めを正確かつ容易に行う
ことができる。
【0038】請求項4の発明によれば、ガラス毛細管の
外面の一平面部と、これに垂直な他の平面部とを利用し
て、当該ガラス毛細管に挿入された光ファイバの光軸と
他の光学部品の光軸との位置決めを正確かつ容易に行う
ことができ、特に、この場合では、ガラス毛細管の外面
の4辺のいずれを基準面にしてもよいため取扱いが容易
で好ましい。
外面の一平面部と、これに垂直な他の平面部とを利用し
て、当該ガラス毛細管に挿入された光ファイバの光軸と
他の光学部品の光軸との位置決めを正確かつ容易に行う
ことができ、特に、この場合では、ガラス毛細管の外面
の4辺のいずれを基準面にしてもよいため取扱いが容易
で好ましい。
【0039】請求項5の発明によれば、ガラス毛細管が
透明なガラスの場合、平面部から挿入孔の状態や光ファ
イバの挿入状態及び固着状態を容易に確認することがで
きる。
透明なガラスの場合、平面部から挿入孔の状態や光ファ
イバの挿入状態及び固着状態を容易に確認することがで
きる。
【0040】請求項6の発明によれば、ガラス毛細管に
挿入した光ファイバを固定するための接着剤として、紫
外線から可視光線の青色の光に対して感度を有する光硬
化性の接着剤が使用可能となるので、短時間で光ファイ
バをガラス毛細管に固着することができ、光デバイスの
アセンブリコストを低減することができる。
挿入した光ファイバを固定するための接着剤として、紫
外線から可視光線の青色の光に対して感度を有する光硬
化性の接着剤が使用可能となるので、短時間で光ファイ
バをガラス毛細管に固着することができ、光デバイスの
アセンブリコストを低減することができる。
【0041】請求項7の発明によれば、ガラス毛細管
が、機械加工等により多少の傷を有するものであって
も、激しい熱ショックがかかった際に破損せず、フレア
部を大きく広げて肉厚が薄くなっても欠けることがなく
なるので、容易に取り扱うことが可能となる。また、ア
ルカリイオンを適度に含有するガラス毛細管は、ガラス
のドロー技術を用いて延伸成形により製造することがで
きるので、製造コストを低減することができる。
が、機械加工等により多少の傷を有するものであって
も、激しい熱ショックがかかった際に破損せず、フレア
部を大きく広げて肉厚が薄くなっても欠けることがなく
なるので、容易に取り扱うことが可能となる。また、ア
ルカリイオンを適度に含有するガラス毛細管は、ガラス
のドロー技術を用いて延伸成形により製造することがで
きるので、製造コストを低減することができる。
【0042】請求項8の発明によれば、光ファイバをガ
ラス毛細管の挿入孔に容易に挿入することができる。
ラス毛細管の挿入孔に容易に挿入することができる。
【0043】請求項9の発明によれば、単心の光ファイ
バを備えたプラグと、他の光学部品とを正確かつ容易に
接続することができる。
バを備えたプラグと、他の光学部品とを正確かつ容易に
接続することができる。
【0044】請求項10の発明によれば、単心の光ファ
イバを備えた複数本のプラグと、複数の光軸を備えた光
学部品とを正確かつ容易に接続することができると共
に、特に、光学部品の複数の光軸(例えば、光導波路)
の用途がそれぞれ異なる場合においても、各光導波路等
に接続する各光ファイバの先端をそれぞれの用途に応じ
た最適状態に個別に処理することが容易となる。
イバを備えた複数本のプラグと、複数の光軸を備えた光
学部品とを正確かつ容易に接続することができると共
に、特に、光学部品の複数の光軸(例えば、光導波路)
の用途がそれぞれ異なる場合においても、各光導波路等
に接続する各光ファイバの先端をそれぞれの用途に応じ
た最適状態に個別に処理することが容易となる。
【図1】(A)は本発明のガラス毛細管の一実施形態の
端面図、(B)はその斜視図、(C)はガラス毛細管の
外面の説明図。
端面図、(B)はその斜視図、(C)はガラス毛細管の
外面の説明図。
【図2】(A)は本発明のガラス毛細管の第1の使用例
を示す端面図、(B)はその縦断側面図。
を示す端面図、(B)はその縦断側面図。
【図3】(A)は本発明のガラス毛細管の第2の使用例
を示す斜視図、(B)は本発明のガラス毛細管の第3の
使用例を示す斜視図。
を示す斜視図、(B)は本発明のガラス毛細管の第3の
使用例を示す斜視図。
【図4】(A)〜(E)は、いずれも本発明の変形実施
形態例の説明図。
形態例の説明図。
【図5】従来のガラス毛細管による光ファイバと他の光
学部品との接続作業を示す説明図であって、(A)はそ
の端面図、(B)は縦断側面図。
学部品との接続作業を示す説明図であって、(A)はそ
の端面図、(B)は縦断側面図。
【図6】従来の複数の光導波路を有する光デバイスとV
溝アレイ基板使用による複数の光ファイバとの接続状態
を示す斜視図。
溝アレイ基板使用による複数の光ファイバとの接続状態
を示す斜視図。
21、31、41、51、61・・ガラス毛細管 21b、21c、31a、31b、41a、41b、5
1a〜51c、61a〜61・・平面部 22、32、42、52、6・・挿入孔 22a・・中心軸 23・・フレア部 24・・光ファイバ 25・・接着剤 26・・プラグ 27、37・・光デバイス 28、38・・ホルダ
1a〜51c、61a〜61・・平面部 22、32、42、52、6・・挿入孔 22a・・中心軸 23・・フレア部 24・・光ファイバ 25・・接着剤 26・・プラグ 27、37・・光デバイス 28、38・・ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 正信 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 常岡 貴士 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H036 QA12 QA17 QA20 2H037 BA24 DA04 DA15
Claims (10)
- 【請求項1】 単心の光ファイバよりも僅かに大きい内
径を有する挿入孔と、外面に該挿入孔の中心軸から所定
の距離に設けられた少なくとも2面の平面部とを有する
ことを特徴とするガラス毛細管。 - 【請求項2】 前記挿入孔の中心軸と前記各平面部との
間の垂直距離が実質的に等しいことを特徴とする請求項
1記載のガラス毛細管。 - 【請求項3】 前記外面が実質的に矩形であることを特
徴とする請求項1又は2記載のガラス毛細管。 - 【請求項4】 前記外面が実質的に正方形であることを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラス毛細
管。 - 【請求項5】 前記平面部の表面粗さのRa値が0.1
μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載のガラス毛細管。 - 【請求項6】 厚さ1mmで波長350nm〜500n
mの光を60%以上透過するガラスからなることを特徴
とする請求項1〜5のいずれかに記載のガラス毛細管。 - 【請求項7】 アルカリイオンを含有するガラスからな
り、イオン交換により表面に圧縮応力層を生じさせて強
化されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
に記載のガラス毛細管。 - 【請求項8】 挿入孔の開口端に、該挿入孔に滑らかに
連続するフレア部が形成されていることを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載のガラス毛細管。 - 【請求項9】 単心の光ファイバよりも僅かに大きい内
径を有する挿入孔に光ファイバが挿入固定されており、
外面に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられた少
なくとも2面の平面部を有するガラス毛細管を具備する
プラグと、該プラグに接続される光学部品と、前記ガラ
ス毛細管の平面部に対する位置決め面を有するホルダと
を備え、前記プラグのガラス毛細管に設けた平面部と前
記ホルダの位置決め面との当接により、前記光ファイバ
の光軸と前記光学部品の光軸とが光学的な整合性をもっ
て位置決めされた状態で固定されていることを特徴とす
る光ファイバの接続構造。 - 【請求項10】 単心の光ファイバよりも僅かに大きい
内径を有する挿入孔に光ファイバが挿入固定されてお
り、外面に該挿入孔の中心軸から所定の距離に設けられ
た少なくとも2面の平面部を有するガラス毛細管を具備
する複数本のプラグと、該各プラグに接続される複数の
光軸を備えた光学部品と、前記複数本の各プラグのガラ
ス毛細管に設けた平面部同士を互いに当接させて整列さ
せた複数本のプラグに対する位置決め面を有するホルダ
とを備え、前記複数本のプラグのガラス毛細管に設けた
平面部と前記ホルダの位置決め面との当接により、前記
光ファイバの光軸と前記光学部品の複数の光軸とが光学
的な整合性をもって位置決めされた状態で固定されてい
ることを特徴とする光ファイバの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000136203A JP2001318270A (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | ガラス毛細管 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000136203A JP2001318270A (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | ガラス毛細管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001318270A true JP2001318270A (ja) | 2001-11-16 |
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ID=18644183
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---|---|---|---|
JP2000136203A Pending JP2001318270A (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | ガラス毛細管 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7621673B2 (en) | 2006-02-08 | 2009-11-24 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Capillary tube for holding optical fiber |
WO2018186392A1 (ja) * | 2017-04-07 | 2018-10-11 | Tdk株式会社 | 光ファイバ部品、光回路部品及び光回路部品の製造方法 |
CN112083526A (zh) * | 2019-06-14 | 2020-12-15 | 云晖科技有限公司 | 光学子组件结构 |
EP4286831A1 (en) * | 2022-06-03 | 2023-12-06 | Akademia Gorniczo-Hutnicza im. Stanislawa Staszica w Krakowie | Capillary stabilizer for a liquid sample |
-
2000
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