JP2001317286A - 枝管分岐用トンネル覆工壁構造 - Google Patents
枝管分岐用トンネル覆工壁構造Info
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Abstract
の本管の一部に枝管分岐用トンネル覆工壁を設ける際
に、土圧や水圧に十分に耐えることができ且つ正確且つ
能率よく施工し得る枝管分岐用トンネル覆工壁の構造を
提供する。 【解決手段】 複数の鋼製セグメントをトンネル周方向
に接続してリング状のトンネル覆工体を形成し、このト
ンネル覆工体を複数リング、トンネル長さ方向に連結す
ることによって枝管分岐用トンネル覆工壁を形成すると
共にトンネル長さ方向に隣接する鋼製セグメントにおけ
る継手板と補強リブとの対向端部間を添接板によって一
体に連結、固着して一本の梁状部材に形成し、全体の曲
げ剛性や耐引張力を増大させて外周面に作用する土圧や
水圧に十分に耐えることができる枝管分岐用トンネル覆
工壁を構成している。
Description
管のトンネル覆工時において、該本管の一部に枝管を接
続させるために設けられた枝管分岐用トンネル覆工壁構
造に関するものである。
を敷設する場合、この本管に雨水等を流入させるための
枝管の接続部となる枝管分岐用覆工壁を形成する必要が
ある。本管は通常、トンネル掘削壁面にコンクリート製
セグメントによる一次覆工を施したのち、内面を平滑な
仕上げ面に形成したり一次覆工の蛇行修正等の目的のた
めに二次覆工を施すことによって形成されているが、こ
の本管の一部を枝管分岐用覆工壁に使用して該枝管分岐
用覆工壁の一部を切断することにより枝管を合流させる
ための分岐口を形成すると、枝管分岐用覆工壁の剛性が
低下して周囲の土圧や水圧に耐えることができない。そ
のため、従来から、一次覆工に二次覆工を加えた厚みの
範囲内で鋼材等により補強を行っている。即ち、上記枝
管分岐用覆工壁における二次覆工の内面が下水管として
使用する本管のトンネル部分であるから、この覆工全体
の厚みの中で補強している。
枝管分岐用覆工壁Aに開口すべき枝管Bの計画分岐口b
を挟んで一次覆工A1の内周面に接してH形鋼からなるリ
ング状の前後主桁C、Cを設置し、この前後の主桁C、
C間に上記計画分岐口bの部分を除いてH形鋼からなる
複数本の梁部材Dを周方向に所定間隔毎に介在させてこ
れらの梁部材Dの前後両端面を上記前後主桁C、Cのリ
ング状対向面に固着させてなり、この補強構造によって
枝管分岐用覆工壁全体の剛性を高めて周囲の土圧や水圧
に対抗させている。
下水道管渠を対象としたシールド工事においては、二次
覆工を省略することによってシールド掘削機による掘削
断面を減少させ、覆工面積と共に掘削土砂量を減少させ
て工期の短縮とコストダウンを図ることが行われてい
る。この場合、コンクリート製セグメントを使用して二
次覆工を省略し、一次覆工のみで下水道管渠の本管を施
工するものであるが、上記枝管分岐用覆工壁の施工部分
においては、コンクリート製セグメントに代えて鋼製セ
グメントを使用し、該鋼製セグメントを複数個、トンネ
ル周方向に連結してリング状の覆工壁を形成すると共に
この覆工壁をトンネル長さ方向に連結して枝管分岐用覆
工壁を形成している。
とにより枝管を合流させるための分岐口を形成すると、
枝管分岐用覆工壁全体の剛性が低下して土圧や水圧に耐
えることができなくなるので、枝管分岐用覆工壁を鋼材
等によって補強しておく必要があるが、補強構造として
は上記従来構造のものを採用しようとしても、リング状
の前後主桁C、Cや梁部材Dがトンネル覆工の内周面か
らトンネル内に突出した構造となって一部覆工のみから
なる下水道管渠の本管の枝管分岐用覆工壁に採用するこ
とができないという問題点がある。
たもので、一次覆工のみで施工される下水道管渠等の本
管の一部に鋼製セグメントによって所定の強度を発揮し
得る枝管分岐用覆工壁を正確且つ能率よく施工し得る枝
管分岐用トンネル覆工壁の構造を提供することを目的と
するものである。
に、本発明の枝管分岐用トンネル覆工壁構造は、請求項
1に記載したように、スキンプレートの前後両端縁に主
桁を固着すると共にこれらの主桁の両端間に継手板を固
着し且つ上記前後主桁の対向面間に複数本の補強リブを
固着することによって形成されたトンネル周方向に円弧
状に湾曲してなる矩形状の鋼製セグメントを複数個、ト
ンネル周方向に組み立てることによってリング状のトン
ネル覆工体を形成し、さらに、このトンネル覆工体を複
数リング、トンネル長さ方向に連結することによって枝
管の計画分岐口の径よりも長いトンネル覆工壁を形成し
てなる枝管分岐用トンネル覆工壁であって、トンネル長
さ方向に隣接する鋼製セグメントの上記継手板間と補強
リブ間の少なくとも一方を互いにトンネル長さ方向に一
体に連結、固着してなる構造としている。
て、請求項2に係る発明は、枝管の計画分岐口を挟むよ
うにして配設されている鋼製セグメントの主桁を、これ
らの主桁間に設けられている鋼製セグメントの主桁より
も肉厚に形成していることを特徴としている。
グメントに設けている補強リブを、ウエブ部と該ウエブ
部の先端面に一定幅と厚みを有するフランジ部を一体に
設けてなる断面T字形状に形成し、この補強リブの高さ
を主桁の高さに略等しくしていると共に、トンネル長さ
方向に隣接する鋼製セグメントの上記補強リブにおける
フランジ部間を添接板によって一体に連結、固着してい
ることを特徴としている。
内周面にコンクリート製セグメントを組み立てることに
よって下水道管渠等の本管を施工し、枝管の計画分岐口
を形成すべき本管の一部には、上記コンクリート製セグ
メントに代えて鋼製セグメントを用いて枝管分岐用覆工
壁を施工する。この際、複数個の鋼製セグメントによっ
てリング状のトンネル覆工体を形成すると共にこのトン
ネル覆工体をトンネル長さ方向に連結することによって
枝管の上記計画分岐口の径よりも長い枝管分岐用トンネ
ル覆工壁を形成する。この覆工壁の形成時においては、
前後に隣接する鋼製セグメント同士がその継手板及び補
強リブを互いにトンネル長さ方向に一直線状に配設され
るように組み立てておき、組立後に、前後に隣接する鋼
製セグメントにおけるトンネル長さ方向に対向した継手
板間又は補強リブ間、或いはこれらの継手板間と補強リ
ブ間とを一体に連結、固着する。
板間と補強リブ間との少なくとも一方を一体に連結、固
着すると、複数本の継手板又は補強リブがトンネル長さ
方向に連続した一本の長い梁状構造となって、計画分岐
口を挟んでその両側に設けられた鋼製セグメントの主桁
を支点とする該梁状に形成された継手板又は補強リブの
曲げ剛性が増大し、スキンプレートに作用する土圧や水
圧に十分に対抗し得る枝管分岐用トンネル覆工壁を構築
することができる。
請求項2に記載したように、枝管の計画分岐口を挟むよ
うにして配設されている上記鋼製セグメントの主桁を、
これらの主桁間に設けられている鋼製セグメントの主桁
よりも肉厚に形成しておくことによって上記一本の梁状
に形成された継手板又は補強リブの両端部をその肉厚の
主桁によって強固に支持させることができる。
セグメントに設けている上記補強リブを、ウエブ部と該
ウエブ部の先端面に一定幅と厚みを有するフランジ部を
一体に設けてなる断面T字形状に形成しておくことによ
って上記剛性をさらに高めることができ、その上、この
補強リブの高さを主桁の高さに略等しく形成しておくこ
とによって、隣接する鋼製セグメントの互いに接合した
主桁を乗り越えてこれらの鋼製セグメントの補強リブに
おけるフランジ部間を添接板により簡単且つ確実に固着
することができ、本管を構成しているコンクリート製セ
グメントの厚み範囲内において、耐圧性に優れた枝管分
岐用トンネル覆工壁を能率よく築造することができる。
態を図面について説明すると、図1〜図3において、1
は下水道管渠の本管2において、該本管2から分岐させ
る枝管3の分岐口を形成すべき部分(以下、計画分岐口
4とする)に築造している枝管分岐用トンネル覆工壁で
あって、トンネル周方向に円弧状に湾曲してなる矩形状
の鋼製セグメント10を複数個、トンネル周方向に組み立
てることによってリング状のトンネル覆工体1Aを形成す
ると共にこのトンネル覆工体1Aを複数リング、トンネル
長さ方向に連結することによって形成されているもので
あり、その覆工長は計画分岐口4の径よりも長く形成さ
れている。
にトンネルTの周方向に湾曲した矩形状のスキンプレー
ト11と、このスキンプレート11におけるトンネル内側に
面した円弧面の前後両端縁に全長に亘って立設、固着し
ている円弧状に湾曲した一定高さを有する主桁12、13
と、スキンプレート11における互いに平行な直状の両側
端縁に立設、固着し且つその両端を上記前後主桁12、13
の両端にそれぞれ固着してなる継手板14、15と、これら
の継手板14、15間におけるスキンプレート11の上記円弧
面上に継手板14、15と平行にして円弧方向に一定間隔毎
に立設、固着してなる複数枚の鋼板製補強リブ16とから
なり、これらの補強リブ16は上記主桁12、13と同一高さ
に形成されていると共にその長さ方向をトンネル長さ方
向に向けて両端面を主桁12、13の対向面に溶接によって
一体に固着している。なお、主桁12、13と継手板14、15
には長さ方向に一定間隔毎にボルト挿通孔17、18がそれ
ぞれ設けられている。
横長長方形板より形成しておいてもよいが、図に示すよ
うに、スキンプレート11に固着した一定厚みと高さを有
するウエブ部16a とこのウエブ部16a の先端面、即ち、
トンネル内側に向けて突出した突出端面に一定幅と厚み
を有するフランジ部16b を一体に形成してなる断面T字
形状に形成されてあり、トンネル側に面したフランジ部
16b の天面を主桁12、13や補強リブ16の先端面と面一に
している。さらに、これらの補強リブ16におけるフラン
ジ部16b の長さ方向の両端部、即ち、前後端部に複数個
のボルト取付孔19を設けている。
先端部に上記補強リブ16におけるフランジ部16b の1/
2の幅を有するフランジ部14a 、15a をスキンプレート
11の端部上に向けてそれぞれ一体に固着して断面L字状
に形成してあり、これらのフランジ部14a 、15a の天
面、即ち、トンネル内側に向けた面を主桁12、13の先端
面に面一に形成していると共にその長さ方向の両端部に
複数個のボルト取付孔20を設けている。
ル周方向に組み合わせて上記リング状のトンネル覆工体
1Aを形成する場合、最後に組み合わせる鋼製のキーセグ
メント10A は図5、図6に示すように、そのスキンプレ
ート11' 及び主桁12' 、13'の円弧長を上記鋼製セグメ
ント10のスキンプレート11及び主桁12、13よりも短く形
成されている共にその両側継手板14’、15’はスキンプ
レート11’側から先端に向かって互いにこれらの継手板
14’、15’の間隔が拡がる方向に傾斜させている。従っ
て、このキーセグメント10A のトンネル周方向の両側に
組み立てられる鋼製セグメント10B 、10B は、キーセグ
メント10A の上記継手板14’、15’と接合する継手板1
4、15を図7、図8に示すようにこれらの継手板14’、1
5’と同一傾斜角度でもってスキンプレート11側から先
端に向かって内方に傾斜させているものである。
4、14’、15、15’の先端に一体に設けているフランジ
部14a 、14a'、15a 、15a'は、継手板に対して直角に連
設させておいてもよいが、図9に示すように、主桁12、
12' 、13、13' の先端面に対して略面一となるように継
手板14、14’、15、15に対してそれぞれ所定の角度でも
って屈折させた断面形状に形成しておいてもよい。ま
た、上記キーセグメント10A は、他の鋼製セグメント10
と異なってそのスキンプレート11’の中央部にのみ1本
の補強リブ16を立設、固着した構造としている。その他
の構造については上記鋼製セグメント10と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
B とキーセグメント10A を用いて上記リング状のトンネ
ル覆工体1Aを組み立てるには、シールド掘削機によって
掘削されたトンネル壁面にコンクリート製セグメント2A
の組立てによる一次覆工のみによって本管2を築造して
いく途上において、本管2が枝管3の計画分岐口4に達
した時に、コンクリート製セグメント2Aによる一次覆工
に引き続いてトンネル掘削壁面に複数個の鋼製セグメン
ト10、10B 及びキーセグメント10A を順次接合、連結す
ることによって行われる。
削壁面の下部に鋼製セグメント10、10を互いにその対向
する継手板14、15を接合すると共にこれらの継手板14、
15に設けられているボルト挿通孔18、18間を図10に示す
ようにボルト21、ナット22によって固着することにより
トンネル周方向に一体に連結したのち、これらの鋼製セ
グメント10、10に次の鋼製セグメント10、10を上記同様
にして対向する継手板14、15を接合させてボルト21、ナ
ット22により一体に連結し、さらに、鋼製セグメント10
B 、10B をトンネル周方向に連結したのち、最後に、キ
ーセグメント10A をこれらの鋼製セグメント10B 、10B
間に挿入して互いに接合した継手板14、14’、15、15’
を図8に示すようにボルト21とナット22で連結すること
によりトンネル覆工体1Aを形成する。
後、再び、同様にして該トンネル覆工体1Aに隣接して次
のトンネル覆工体1Aを形成し、互いに接合した前後主桁
12、13に設けているボルト挿通孔17、17間をボルト、ナ
ット(図示せず)で固着することによってこれらのトン
ネル覆工体1A、1Aを一体に連結する。この際、トンネル
覆工体1A、1Aにおける前後に隣接して連結した鋼製セグ
メント10、10は、互いに周方向にずらして配設されるこ
となく図2に示すように、トンネル長さ方向に並列した
状態、即ち、継手板14、15や補強リブ16がトンネル長さ
方向に一直線状に配した所謂、いも継ぎ状態に連結す
る。以下、同様にして複数リングのトンネル覆工体1Aを
トンネル長さ方向に順次連結することによって枝管3の
計画分岐口4の径よりも長い枝管分岐用トンネル覆工壁
1を築造するものである。
を築造する際に、前後に連結した鋼製セグメント10、10
における互いに一直線状に対向した一方の鋼製セグメン
ト10の継手板14、15と他方の鋼製セグメント10の継手板
14、15の端部間、及び、補強リブ16の対向端部間を一体
に連結、固着する。この固着手段としては、図11、図12
に示すように補強リブ16のフランジ部16b の幅に略等し
い幅を有し且つ長さが対向する補強リブ16、16の端部を
被覆し得る適宜な長さに形成された長方形状の添接板5
を使用する。添接板には図8、図10、図13に示すよう
に、継手板14、15や補強リブ16のフランジ部14a 、15a
、16b に設けている複数個のボルト取付孔19、20に合
致する複数個のボルト取付孔6が設けられている。
ント10、10における互いにトンネル長さ方向に対向した
補強リブ16、16の端部間上に前後鋼製セグメント10、10
の接合した主桁12、13の先端面上を介して当てがい、そ
のボルト取付孔6と補強リブ16、16に設けているボルト
取付孔19とにボルト21を挿通し、ナット22を螺締するこ
とによって前後の補強リブ16、16間を一体に連結、固着
する。この際、鋼製セグメント10の前後主桁12、13と補
強リブ16のフランジ部16b の高さを等しくしているの
で、添接板5を主桁12、13の先端面から前後の補強リブ
16、16のフランジ部16b 、16b 上に亘って当接させるこ
とができ、主桁12、13によって分断されている前後に隣
接する鋼製セグメント10、10の補強リブ16、16をこの添
接板5によって1本の長い梁状に連結、一体化する。
A 、10A 及び鋼製セグメント10B 、10B における一直線
状に対向した補強リブ16、16の端部間も添接板5によっ
て一体に連結する。同様に、隣接する鋼製セグメント1
0、10B 及びキーセグメント10A における継手板14、14'
、15、15' 間を添接板5によって一体に連結する。こ
の継手板同士の連結は、トンネル周方向及び長さ方向に
隣接した4方のセグメントの隅角部における継手板の対
向端部間を添接板5によって一体に連結、固着される。
長さ方向に隣接した鋼製セグメントの互いに接合した継
手板におけるフランジ部上にそれぞれ当接させると共に
該添接板5の後半部両側面を上記鋼製セグメントに周方
向に隣接した前後の鋼製セグメントの互いに接合した継
手板におけるフランジ部上にそれぞれ当接させ、フラン
ジ部に設けているボルト取付孔20と添接板5のボルト取
付孔6間をボルト21とナット22で連結することにより隣
接する継手板14、14' 、15、15' を1本の長い梁状に連
結、一体化するものである。
セグメントにおける補強リブ同士の連結と継手板同士の
連結は、少なくともいずれか一方のみに行っておいても
よいが、この場合には、本数の多い補強リブ同士を連
結、一体化しておくことが望ましい。また、添接板5に
よる前後に隣接した鋼製セグメントの補強リブ間、継手
板間の連結作業は、枝管3の計画分岐口4の径よりも長
い枝管分岐用トンネル覆工壁1を築造したのちに行って
もよく、或いは、1リング分のトンネル覆工体1Aを形成
する毎に、このトンネル覆工体1Aと先に形成したトンネ
ル覆工体1Aとに順次、行ってもよい。
を順次、トンネル長さ方向に一直線状に連結することに
よって形成してなる一本の梁状部材の全長は、枝管3の
計画分岐口4の径よりも長く、この梁状部材の両端部、
即ち、計画分岐口4の径よりも外側(トンネル長さ方向
の前後側)に突出する鋼製セグメント(キーセグメント
を含む)10、10A 、10B における補強リブ16、16の端部
は、枝管3の計画分岐口4を前後から挟むようにして配
設されているトンネル周方向にリング状に連なったこれ
らの鋼製セグメントの主桁12' 、13' に一体に固着して
あり、この主桁12' 、13' は、図2に示すようにこれら
の主桁12、13間に配設されている他の鋼製セグメントの
主桁12、13よりも肉厚に形成されている。
複数本の補強リブ16により構成した上記梁状部材の両端
は、前後に間隔を存して枝管3の計画分岐口4を前後か
ら挟むようにして配設されている上記鋼製セグメントの
リング状に連なった肉厚の主桁12' 、13' によって強固
に支持され、且つこの梁状部材を構成している長さ方向
に連結した補強リブ16、16の対向端部間が添接板5によ
って一体に連結しているので、梁状部材が全長に亘って
大きな耐曲げ力を発揮してスキンプレート11に作用する
土圧や水圧を確実に支持することができるものである。
即ち、補強リブ16が断面T字状に形成しているので大き
な曲げ剛性を発揮し、補強リブ16、16間を連結、一体化
させている添接板5は大きな耐引張力を奏してスキンプ
レートに作用する土圧や水圧に十分に対抗し得る枝管分
岐用トンネル覆工壁1を構築することができる。
位に設けている本管2は、シールド掘削機によって掘削
されたトンネルの掘削壁面に、図 に示すように亀甲形
状のコンクリートセグメント2Aを組み立てることによっ
て形成されてあり、この本管2と上記枝管分岐用トンネ
ル覆工壁1との連設部には、主桁間の補強リブとしてフ
ランジ部を設けていない通常の鋼製セグメント7をリン
グ状に組み合わせてなるトンネル覆工体1Bが介在してあ
り、このトンネル覆工体1Bの前後端面を枝管分岐用トン
ネル覆工壁1と本管2との対向端面に一体に連結、固着
している。なお、鋼製セグメントからなるトンネル覆工
体1A、1Bの厚みは本管2よりも薄肉に形成されてあり、
本管2とその外周面を面一に連続させて施工されてい
る。
管分岐用トンネル覆工壁1に向かって推進工法により地
中に推進、埋設され、その先端に装着している刃口8
(図1に示す)によって地盤を掘削しながら枝管分岐用
トンネル覆工壁1に到達すると、この枝管3の開口端面
に対向した枝管分岐用トンネル覆工壁1の一部、即ち、
計画分岐口4をトンネル内からガスバーナ等によって切
断して分岐口4Aを開口させ、この分岐口4Aに枝管2の先
端部を連結、連通させることによって本管2から枝管3
を分岐させた下水道管渠を構成するものである。
開設しても、該分岐口4A以外の壁部分は、上述したよう
に該分岐口4Aを挟んでリング状に形成している肉厚の主
桁12、13に両端を一体に連結、固着され、且つ対向端部
を添接板5によって一体に連結、固着されている補強リ
ブ16により、土圧や水圧に耐える覆工壁を維持すること
ができる。なお、枝管3が枝管分岐用トンネル覆工壁1
に達する前に、予め、計画分岐口4部分の地盤中に薬液
等を注入して止水処理を施しておく。
枝管3を連通させた分岐口4Aを形成したのち、分岐口4A
以外の枝管分岐用トンネル覆工壁1の内周側に、図14に
示すように本管2の内周面と面一状に連続するように短
管形状の鋼管ライニング8を組み込む。この鋼管ライニ
ング8はその内径が本管2の内径と同径に形成されてい
ると共に外周面の複数箇所に先端が枝管分岐用トンネル
覆工壁1を構成している鋼製セグメント10、10A 、10B
のスキンプレート11の内面に達する長さを有する連結部
材8aを突設してあり、これらの連結部材8aの先端をスキ
ンプレート11の内面に溶接によって固着することにより
施工されている。
さ方向に複数分割されてあり、上記分岐口4Aに対応した
部分が切除された複数の分割ライニング部を互いに接合
端面を溶接しながら組み立てることによって分岐口4Aと
同一大きさで該分岐口4Aと対向状態で連通した開口部を
形成するように構成していると共に、他のリング状に分
割された鋼管ライニング部を枝管分岐用トンネル覆工壁
1の内周面の前後部に対向させて互いに溶接によって一
体に連接しながら組み込むことにより本管2の内周面に
連続した鋼管ライニング8を形成している。
用トンネル覆工壁1を構成している鋼製セグメントのス
キンプレート10の内面と、該鋼管ライニング8の外周面
との間の空間部に上記分岐口4Aと開口部との間を残して
モルタル9を充填、固化させることにより、分岐口4Aを
本管2内に連通させたトンネル覆工壁を形成し、さら
に、鋼管ライニング8の内周面にポリウレア樹脂を吹き
つけることによって耐防食、耐磨耗層を形成している。
このように、本管2はコンクリート製セグメント2aによ
る一次覆工のみによって構成され、枝管2を分岐、合流
させる部分は一次覆工としての鋼製セグメントと、二次
覆工としての鋼管ライニング8、モルタル9及びポリウ
レア樹脂の吹付層とによって構成している。
ル覆工壁構造によれば、複数個の鋼製セグメントによっ
てリング状のトンネル覆工体を形成すると共にこのトン
ネル覆工体をトンネル長さ方向に連結することによって
枝管の上記計画分岐口の径よりも長い枝管分岐用トンネ
ル覆工壁を形成する際に、前後に隣接する鋼製セグメン
ト同士がその継手板及び補強リブを互いにトンネル長さ
方向に一直線状に配設されるように組み立てると共に、
トンネル長さ方向に対向した隣接する鋼製セグメントの
継手板間又は補強リブ間、或いはこれらの継手板間と補
強リブ間とを一体に連結、固着してなる構造としている
ので、複数本の継手板又は補強リブがトンネル長さ方向
に連続した一本の長い梁状構造となって、計画分岐口を
挟んでその両側に設けられた鋼製セグメントの主桁を支
点とする曲げ剛性が著しく増大し、一次覆工のみで施工
される下水道管渠等の本管の厚み内で、スキンプレート
に作用する土圧や水圧に十分に対抗し得る枝管分岐用ト
ンネル覆工壁を正確且つ能率よく構築することができる
ものである。
の計画分岐口を挟むようにして配設されている上記鋼製
セグメントの主桁を、これらの主桁間に設けられている
鋼製セグメントの主桁よりも肉厚に形成しているので、
上記一本の梁状に形成された継手板又は補強リブの両端
部をその肉厚の主桁によって強固に支持させることがで
き、強度の大なる枝管分岐用トンネル覆工壁を形成する
ことができる。
製セグメントに設けている上記補強リブを、ウエブ部と
該ウエブ部の先端面に一定幅と厚みを有するフランジ部
を一体に設けてなる断面T字形状に形成しているので、
上記剛性をさらに高めることができ、その上、この補強
リブの高さを主桁の高さに略等しく形成しているので、
隣接する鋼製セグメントの互いに接合した主桁を乗り越
えてこれらの鋼製セグメントの補強リブにおけるフラン
ジ部間を添接板により簡単且つ確実に固着することがで
き、本管を構成しているコンクリート製セグメントの厚
み範囲内において、耐圧性に優れた枝管分岐用トンネル
覆工壁を能率よく築造することができるものである。
結状態を示す簡略平面図、
の拡大縦断正面図、
面図、
トの簡略平面図、
ニングを施工した状態を示す縦断側面図、
Claims (3)
- 【請求項1】 スキンプレートの前後両端縁に主桁を固
着すると共にこれらの主桁の両端間に継手板を固着し且
つ上記前後主桁の対向面間に複数本の補強リブを固着す
ることによって形成されたトンネル周方向に円弧状に湾
曲してなる矩形状の鋼製セグメントを複数個、トンネル
周方向に組み立てることによってリング状のトンネル覆
工体を形成し、さらに、このトンネル覆工体を複数リン
グ、トンネル長さ方向に連結することによって枝管の計
画分岐口の径よりも長いトンネル覆工壁を形成してなる
枝管分岐用トンネル覆工壁であって、トンネル長さ方向
に隣接する鋼製セグメントの上記継手板間と補強リブ間
の少なくとも一方を互いにトンネル長さ方向に一体に連
結、固着していることを特徴とする枝管分岐用トンネル
覆工壁構造。 - 【請求項2】 枝管の計画分岐口を挟むようにして配設
されている鋼製セグメントの主桁を、これらの主桁間に
設けられている鋼製セグメントの主桁よりも肉厚に形成
していることを特徴とする請求項1に記載の枝管分岐用
トンネル覆工壁構造。 - 【請求項3】 鋼製セグメントに設けている補強リブ
は、ウエブ部と該ウエブ部の先端面に一定幅と厚みを有
するフランジ部を一体に設けてなる断面T字形状に形成
されてあり、この補強リブの高さを主桁の高さに略等し
くしていると共に、トンネル長さ方向に隣接する鋼製セ
グメントの上記補強リブにおけるフランジ部間を添接板
によって一体に連結、固着していることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の枝管分岐用トンネル覆工壁
構造。
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