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JP2001356716A - 複数のポスターを展示する方法、および同装置 - Google Patents

複数のポスターを展示する方法、および同装置

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JP2001356716A
JP2001356716A JP2000184531A JP2000184531A JP2001356716A JP 2001356716 A JP2001356716 A JP 2001356716A JP 2000184531 A JP2000184531 A JP 2000184531A JP 2000184531 A JP2000184531 A JP 2000184531A JP 2001356716 A JP2001356716 A JP 2001356716A
Authority
JP
Japan
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belt
posters
poster
case
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000184531A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Yoshida
安伸 吉田
Tadashi Inoue
正 井上
Keisuke Izeki
恵輔 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichigaku Co Ltd
Original Assignee
Nichigaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichigaku Co Ltd filed Critical Nichigaku Co Ltd
Priority to JP2000184531A priority Critical patent/JP2001356716A/ja
Publication of JP2001356716A publication Critical patent/JP2001356716A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はりがみ式のポスターを改良して、低廉な費
用で、掲示されているポスターの図柄を時間経過に伴っ
て変化させる。 【解決手段】 ケース1に窓状の開口1aを設けるとと
もに、駆動ローラ2と従動ローラ3とを相互に平行に配
置する。上記1対のローラ2,3に対して、柔軟な無端
環状ベルト6を巻き掛けて、前記窓状開口1aの内側に
平面状に張り渡す。この窓状開口1aから露出する部分
に、予めポスターを印刷しておく(またはポスターを貼
り付けておき)、所定時間間隔で駆動ローラ2を回して
無端環状ベルト6を周回動せしめ、窓状開口1aを通し
て見えるポスターを順次に交替させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆に対して複数
のポスターを展示する技術に関するものである。詳しく
は、複数のポスターを単に並べて同時に供覧するのでは
なく、2枚のポスターを所定の位置で交互に自動的に交
替させながら供覧し、もしくは、4枚のポスターを所定
位置で自動的に順次に交替させて供覧し、または、多数
のポスターを同じ位置で自動的に、一定の順序に従って
交替させて供覧する方法、および同装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ポスターは商業活動における広告宣伝の
手段であり、また、政府公共機関が一般国民に対して啓
蒙周知したり協力要請したりするめにも用いられてい
る。このポスターは、元来「はりがみ」であって、公衆
の目につく箇所に掲示されていたが、産業技術の進歩に
伴って「ポスター」の意味が拡大した。このため、現時
点においては「ポスター」の定義が社会通念として固定
していないが、往年のポスターに類似した内容の文字,
図形,記号,模様,絵画,写真、および色彩、もしくは
これらの組合せ(以下、図柄と略称する)が、光学機器
によって投影されたり、液晶等の電子的手段によって表
示されたりしている。古典的な狭義のポスターは、掲示
されている期間中、その図柄が一定不変であるのに比し
て、近代的な広義のポスター(映像,電子画像)は容易
に図柄を変化せしめ得るところに特徴を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】古典的なポスター(は
りがみ)も、そのデザインや印刷手法については種々の
改良,進歩が為されたが、掲示期間中に図柄が変らない
という特性を有している。一方、広義の近代的なポスタ
ー(映写像,電子像)は、その図柄を瞬時に変化させる
こともでき、また、時々刻々に連続的に図柄を変化させ
ることもできる。すなわち、例えば人物像に動作させる
こともできる。ポスターの価値は、公衆の目を引きつ
け、印象に残させることであるが、こうした面の効果は
概要的に言って近代的なポスター(映写像,電子像)の
方が、古典的なポスター(はりがみ)よりも大きい。し
かし乍ら、現在市中に展示されているポスター類の数
は、古典的な「はりがみ」が多く、近代的な映写像,電
子像方式のものは少ない。その理由について考察する
と、最大の理由は価格であり、これに次ぐものとしてメ
ンティナンスが容易でないことが考えられる。なお、映
写式ポスターの中には強い外部照明光(例えば太陽光)
を嫌い、屋内の使用に限られるものも有る。本発明は上
述の事情に鑑みて為されたものであって、その目的とす
る処は、映写方式や電子画像方式の、近代的な広義のポ
スターに比して格段に安価で、メンティナンスに高度の
技術を要せず、適用場所が屋内,屋外を問わず、しか
も、時間の経過に伴って図柄が変化するポスターの展示
方法、および同装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに創作した本発明の基本的原理について、その実施形
態に対応する図1を参照して略述すると次のとおりであ
る。すなわち、はりがみ式のポスターを改良して、低廉
な費用で、掲示されているポスターの図柄を時間経過に
伴って変化させるため、ケース1に窓状の開口1aを設
けるとともに、駆動ローラ2と従動ローラ3とを相互に
平行に配置する。上記1対のローラ2,3に対して、柔
軟な無端環状ベルト6を巻き掛けて、前記窓状開口1a
の内側に平面状に張り渡す。この窓状開口1aから露出
する部分に、予めポスターを印刷しておき(またはポス
ターを貼り付けておき)、所定時間間隔で駆動ローラ2
を回して無端環状ベルト6を周回動せしめ、窓状開口1
aを通して見えるポスターを順次に交替させる。
【0005】以上に説明した原理に基づいて請求項1に
係る発明方法の構成は、平行に配置した1対のローラ
に、柔軟なシートから成る無端環状のベルトを巻き掛け
て、該無端環状ベルトが2枚の平行な面を形成するよう
に張り渡し、上記2枚の平行な面に相当する箇所のそれ
ぞれに、予め、展示すべきポスターを設けておくことに
よって、これらのポスターを供覧し、所定の時間ごとに
前記無端環状のベルトをローラと共に回転させて、平行
に張り渡されていた2枚のポスターの位置を相互に交替
させることにより、一定方向からの観覧者に対して、前
記2枚のポスターを交互に現出せしめることを特徴とす
る。以上に説明した請求項1の発明方法によると、無端
環状のベルトに設けられた2枚のポスターが、それぞれ
ベルト表裏の平行部分に現れ、かつ、上記ベルトを周回
せしめることによって前記2枚のポスターの位置が入れ
替わるので、これを観覧する人の立場から見れば、自分
の位置を変えなくても、見ていたポスターの図柄が2種
類の中で交互に変化する。上記の図柄変化およびその移
動によって観覧者が注意を引きつけられ、かつ、図柄が
2種類に変化することによって、ポスターから伝達され
る情報量が2倍になる。上述のごとく2種類の図柄を観
覧者に見せるためには、該観覧者が前記の所定時間以上
ポスターに面していなければならないが、こういう機会
は予想外に多いものである。すなわち、例えば交通機関
の待合室や停留所、およびプラットホームでは、乗客が
時間待ちしている。このような例は、病院,役所,遊園
地,美容室,スポーツ施設など、日常生活の身辺に沢山
有る。こうした意味では、大衆が通過してゆく道路に面
した壁面に設けられているポスターは、一瞥されるだけ
であって見つめられることが無い。しかし、歩道橋や、
T字路の突き当たりの壁面(人の背丈よりも高い部分)
は、道を行く人たちによって見つめられる機会が有っ
て、ポスターの図柄変化が人目を引きつけ、かつ、情報
伝達量を格段に増加させる。このような条件を満たせ
ば、路傍のポスターに本請求項の発明方法を適用して所
期の効果を奏し得る。本請求項の発明方法においては無
端環状ベルトを周回させることによって、該ベルトに設
けられた2種類の図柄を交互に観覧者に向けるので、光
学的な映写手段も電子的な映像手段も必要とせず、ベル
トを張り渡して回動させる機械的な手段を主要構成部材
とする簡単な展示機構を用いて容易に、かつ低コストで
実施することができ、格別に高度な知識や熟練を要しな
いで実施することができて経済的である。その上、供覧
するポスターは、光学的に投影された光像ではなく、実
体を有するポスターであるから、その照射手段を任意に
選定することができ、太陽光の直射を受ける屋外であっ
ても、また、環境光による照度の低い屋内であっても実
施することができる。
【0006】請求項2に係る発明方法の構成は、平行に
設置した少なくとも2本のローラに、柔軟なシートから
成る無端環状のベルトを巻き掛けて、該無端環状ベルト
の周方向長さの約1/Nが2枚の平行な面を形成するよ
うに張り渡し(ただし、Nは2以上の整数)、前記無端
環状ベルトを周方向に約N等分してN個の区域を想定し
て各区域に、予め、展示すべきポスターを設けておくこ
とによって、これらのポスターを供覧し、所定の時間ご
とに前記無端環状のベルトをローラと共に回転させて、
平行に張り渡されていた2枚のポスターの位置を順次に
交替させることにより、一定方向からの観覧者に対し
て、前記2枚のポスターを順次に現出せしめることを特
徴とする。以上に説明した請求項2の発明方法による
と、無端環状のベルトに設けられたN枚のポスターが、
それぞれベルト表裏の平行部分に現れ、かつ、上記ベル
トを周回せしめることによって前記N枚のポスターの位
置が順次に変化する。これを観覧する人の立場から見れ
ば、自分の位置を変えなくても、見ていたポスターの図
柄がN種類の中で順次に変化する。上記の図柄変化およ
びその移動によって観覧者が注意を引きつけられ、か
つ、図柄がN種類に変化することによって、ポスターか
ら伝達される情報量がN倍になる。単に情報量がN倍に
なるというだけでなく、N種類の図柄が順次に展示され
ることは、たとえばN=4の場合、いわゆる「4駒漫
画」を形成することができるので、その広告宣伝効果は
4倍にとどまらず、いっそう大きくなる。上述のごとく
N種類の図柄を観覧者に見せるためには、該観覧者が前
記の所定時間以上ポスターに面していなければならない
が、こういう機会は予想外に多いものである。すなわ
ち、例えば交通機関の待合室や停留所、およびプラット
ホームでは、乗客が時間待ちしている。このような例
は、病院,役所,遊園地,美容室,スポーツ施設など、
日常生活の身辺に沢山有る。こうした意味では、大衆が
通過してゆく道路に面した壁面に設けられているポスタ
ーは、一瞥されるだけであって見つめられることが無
い。しかし、歩道橋や、T字路の突き当たりの壁面(人
の背丈よりも高い部分)は、道を行く人たちによって見
つめられる機会が有って、ポスターの図柄変化が人目を
引きつけ、かつ、情報伝達量を格段に増加させる。この
ような条件を満たせば、路傍のポスターに本請求項の発
明方法を適用して所期の効果を奏し得る。本請求項の発
明方法においては無端環状ベルトを周回させることによ
って、該ベルトに設けられたN種類の図柄を順次に観覧
者に向けるので、光学的な映写手段も電子的な映像手段
も必要とせず、ベルトを張り渡して回動させる機械的な
手段を主要構成部材とする簡単な展示機構を用いて容易
に、かつ低コストで実施することができ、格別に高度な
知識や熟練を要しないで展示することができて経済的で
ある。その上、供覧するポスターは、光学的に投影され
た光像ではなく、実体を有するポスターであるから、そ
の照明手段を任意に選定することができ、太陽光の直射
を受ける屋外であっても、また、環境光による照度の低
い屋内であっても実施することができる。
【0007】請求項3に係る発明方法の構成は、距離L
を隔てて平行に、1対の巻取軸を配置し、2Lよりも長
い柔軟なシートから成るベルトの両端を、それぞれ1対
の巻取軸に巻き付けて、該ベルトの内で長さ約Lの部分
を平面状に張り渡し、前記ベルトに、予め、「平行に張
り渡される長方形の区域」に対応せしめて、ポスターを
配列しておくことによって、これらのポスターの内の何
れか1枚を展示し、もしくは、前記長方形の区域内に設
けられた複数枚のポスターを展示して供覧し、所定の時
間ごとに、前記1対の巻取軸の内の何れか一方によって
ベルトを巻き取るとともに、これと連動せしめて他方の
巻取軸から、ほぼ同じ速さで、ほぼ同じ長さのベルト
を、ほぼ同時に巻き出すことにより、平面状に張り渡さ
れて供覧されているポスターを順次に交替せしめ、か
つ、いずれか片方の巻取軸がベルトを巻き出し終える
と、前記1対の巻取軸の回転方向を反転させて、「巻取
り側」と「巻出し側」とを交替せしめることを特徴とす
る。以上に説明した請求項3の発明方法によると、ベル
トに配列して設けられた複数枚のポスターが、ベルトの
巻き送りに伴って移動せしめられて、順次に展示される
ので、これを観覧する人の立場から見れば、自分の位置
を変えなくても、見ていたポスターの図柄が複数種類に
変化する。上記の図柄変化およびその移動によって観覧
者が注意を引きつけられ、かつ、図柄が複数種類に変化
することによって、ポスターから伝達される情報量が複
数倍になる。単に情報量が複数倍になるというだけでな
く、複数種類の図柄が順次に展示されることは、いわゆ
る「ストーリー」を形成することができるので、その広
告宣伝効果はいっそう大きくなる。上述のごとく複数種
類の図柄を観覧者に見せるためには、該観覧者が前記の
所定時間以上ポスターに面していなければならないが、
こういう機会は予想外に多いものである。すなわち、例
えば交通機関の待合室や停留所、およびプラットホーム
では、乗客が時間待ちしている。このような例は、病
院,役所,遊園地,美容室,スポーツ施設など、日常生
活の身辺に沢山有る。こうした意味では、大衆が通過し
てゆく道路に面した壁面に設けられているポスターは、
一瞥されるだけであって見つめられることが無い。しか
し、歩道橋や、T字路の突き当たりの壁面(人の背丈よ
りも高い部分)は、道を行く人たちによって見つめられ
る機会が有って、ポスターの図柄変化が人目を引きつ
け、かつ、情報伝達量を格段に増加させる。このような
条件を満たせば、路傍のポスターに本請求項の発明方法
を適用して所期の効果を奏し得る。本請求項の発明方法
においては、長尺のベルトを巻き送ることによって、該
ベルトに設けられた多種類の図柄を順次に観覧者に向け
るので、光学的な映写手段も電子的な映像手段も必要と
せず、ベルトを張り渡して巻送りする機械的な手段を主
要構成部材とする簡単な展示機構を用いて容易に、かつ
低コストで実施することができ、格別に高度な知識や熟
練を要しないで展示することができて経済的である。そ
の上、供覧するポスターは、光学的に投影された光像で
はなく、実体を有するポスターであるから、その照明手
段を任意に選定することができ、太陽光の直射を受ける
屋外であっても、また、環境光による照度の低い屋内で
あっても実施することができる。
【0008】請求項4に係る発明方法の構成は、前記請
求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、
前記のベルトに、塗料もしくは絵具またはこれらに類似
する顔料によって文字,図形,記号,絵画,写真,模様
またはこれらの組合せを描いてポスターを構成し、もし
くは前記のベルトに、該ベルトと別体に形成されたポス
ターを着脱可能に貼り付け、または、前記のベルトに透
明なポケットを予め配列しておいて、上記ポケットの中
へ、別体に作成されたポスターを挿入し、必要に応じて
上記別体のポスターを入れ替えて供覧ポスターを変更す
ることを特徴とする。以上に説明した請求項4の発明方
法によると、ベルトに対してポスターを永続的に設け、
または交換可能に設けることができる。すなわち、柔軟
なベルトはポスターの図柄と関係無く工業的に大量生産
することができ、既製品であるベルトに対して、任意所
望のポスターを描く(実際的には印刷し、もしくは印画
する)ことにより、所要の図柄のポスターを大量に、低
コストで、しかも均一な品質で構成することができ、ま
たは、前記のベルトとは別途に、別体に構成されたポス
ターを該ベルトに貼り付け、もしくは該ベルトに配列さ
れたポケットへ挿入することによって、所望の図柄のポ
スターをベルトに配設することができる。上記二つの方
策の何れによっても、ベルトはベルトで、図柄に拘束さ
れること無く専門工場において大量生産することによっ
て、均一品質,低コスト,規格化など、大量生産効果を
享受することができ、しかも、ポスターはポスターとし
て、ベルト製造と別途に、任意の図柄のものを印刷,印
画,その他任意の公知の技法を適用して構成することが
でき、図柄制作や印刷印画工程の設計的自由度が大き
い。さらに、ベルトのポケットにポスターを着脱,挿脱
可能に構成したときは、ポスター図柄を迅速,容易に変
更することができる。このため、期間を限定された広告
宣伝(例えば映画演劇の公演)や、時限的な広報(例え
ば交通安全週間の周知)などに好適である。
【0009】請求項5に係る発明方法の構成は、前記請
求項1ないし請求項4の発明方法の構成要件に加えて、
前記のベルトに設けられているポスターを、該ポスター
が観覧者に対向している正面側から照明し、ポスターに
入射した光束を観覧者に向けて反射させ、または、前記
のベルトを透明な材料で構成するとともに、透明な絵具
もしくはこれに類似する材料でポスターの図柄を形成
し、かつ、該ポスターが観覧者に対向していない背面側
に照明用の光源を配置し、ポスターを透過した光束を観
覧者の眼に到達させることを特徴とする。以上に説明し
た請求項5の発明方法によると、環境光の状態に応じて
適正に、かつ有効に照明することができる。すなわち、
ポスターに不透明な印刷インキで印刷するなどして不透
明な図柄を形成しておくと、強い直射日光を受ける場所
であってもポスターとしての広告宣伝機能を発揮するこ
とができる。また、適宜の人工照明(外部照明)手段を
併用することによって薄暗い屋内であっても広告宣伝機
能を発揮することができ、要するに環境光の条件を問わ
ずに適用することができる。また、ベルトを透明な材料
で構成するとともに透明インキを用いてポスターの図柄
を印刷しておくとともに背面照明を併用することによっ
て、該ポスターの図柄が発光しているような外観を呈
し、強く人目を引き、鮮明な印象を与えることができ
る。
【0010】請求項6に係る発明装置の構成は、ポスタ
ーよりも大きい平行な2面を有するケースと、上記平行
2面のそれぞれに設けられた窓状の開口と、上記ケース
内に位置せしめて、該ケースに対して回転自在に支持さ
れた駆動ローラ、および該駆動ローラの回転駆動機構
と、上記ケース内に位置せしめて、上記駆動ローラと平
行に、回転自在に支持された従動ローラと、上記従動ロ
ーラと前記駆動ローラとに巻き掛けて、前記窓状開口を
内側から覆う形に張り渡された、柔軟な材料で形成され
た無端環状ベルトと、を具備しており、前記のベルト
に、2箇所の窓状開口のそれぞれに対応せしめてポスタ
ーが配置されていることを特徴とする。以上に説明した
請求項6の発明装置によると、環状のベルトに設けられ
た2枚のポスターが、それぞれケースの表,裏の窓状開
口に展示され、かつ、時間経過に伴って、展示されてい
るポスターが交互に入れ替わる。本請求項6の発明装置
は、外部照明手段または内部照明手段の何れか任意の照
明手段を併用することができ、各種の環境条件に適応し
得るので用途範囲が広く、実用価値が高い。自動的にポ
スターの図柄が変化するとともに、これに伴って該図柄
が移動するので人目を引き、かつ印象に残るので、ポス
ターの目的とする広告宣伝効果が絶大である。しかも、
光学的に投影された光像や電子的映像でなく、実体的な
部材であるポスターそのものを展示する構造であるか
ら、必ずしも高価なハイテク機器を必要としない。同様
に理由により作動が確実で信頼性が高く、そのメンティ
ナンスに高度の知識や熟練を要せず、製造コストもラン
ニングコストも低廉であって経済性に優れている。
【0011】請求項7に係る発明装置の構成は、前記請
求項6の発明装置の構成要件に加えて、前記のベルト
に、その周方向に配列して4枚のポスターが設けられる
とともに、前記駆動ローラおよび従動ローラに対して平
行に、折返しローラおよび背面引回しローラが回転自在
に支承されており、かつ、前記の「4枚のポスターを配
列された無端環状ベルト」が、前記の駆動ローラ、従動
ローラ、折返しローラおよび背面引回しローラに順次に
巻き掛けられて、これをローラの中心線と平行な方向に
見たとき「縦長の凹字状もしくは縦長のH字状」をなし
ており、上記「縦長の凹字形もしくはH字形の、左端の
縦の辺と右端の縦の辺」に対応する2面が、前記ケース
の平行2面それぞれの窓状開口を内側から覆う形に張り
渡されていて、前記4枚のポスターの内の2枚が、それ
ぞれ窓状開口から外部に現れていることを特徴とする。
以上に説明した請求項7の発明装置によると、前記請求
項6の発明に係るポスターの展示装置を限定的に改良し
て、環状のベルトに4枚のポスターを配列しておいて、
これら4枚のポスターの中から2枚ずつを展示し、か
つ、展示されている2枚のポスターを前記4枚のポスタ
ーの範囲内で、自動的に入れ替えて順次に展示すること
ができる。一般公衆である観覧者は、自己の位置を変え
ることなく4枚のポスターを順次に交換されながら、紙
芝居と同じように眺めることができる。
【0012】このようにして4枚のポスターの図柄が次
々と変化するので観覧者の注意を引きつける作用も、観
覧者の印象に残る作用も、「2枚のポスターが交互に交
替する場合に比して著しく増大し、観覧者に対してポス
ターを介して伝達される情報量も増大する。単に情報量
が増大するというだけでなく、4枚の図柄が順次に変化
するということは、「ストーリー」を生み出し、いわゆ
る4駒漫画としての思想を表現することを可能ならしめ
る。さらに、本請求項7の発明装置は、「2駒の図柄を
4駒に増加させる」ということのみに留まらず、この請
求項7の構成を重複適用することによって6駒図柄,8
駒図柄、もしくはそれ以上に増加させることも可能であ
る。
【0013】請求項8に係る発明装置の構成は、ポスタ
ーの輪郭に見合う形状,寸法の窓状開口を有するケース
と、上記ケース内に位置せしめて相互に平行に配置され
た1対の巻取軸と、上記1対の巻取軸に対して両端をそ
れぞれ巻き付けられた、柔軟なシートから成るベルト
と、上記ベルトに配列された複数枚のポスターと、を具
備し、かつ、前記1対の巻取軸の片方によってベルトを
巻き取りつつ、他方の巻取軸からベルトを巻き出すよう
に、該1対の巻取軸を支承し、回転させる巻き取り駆動
機構が設けられるとともに、上記1対の巻取軸によって
張り渡されているベルトに対して、巻送り方向に所定の
張力を与える手段が設けられていることを特徴とする。
以上に説明した請求項8の発明装置によると、長尺のベ
ルトに設けられた多数のポスターが、1枚ずつケースの
窓状開口に展示され、かつ、時間的経過に伴って、展示
されているポスターが順次に入れ替わる。本請求項8の
発明装置は、外部照明手段または内部照明手段の何れか
任意の照明手段を併用することができ、各種の環境条件
に適応し得るので用途範囲が広く、実用価値が高い。自
動的にポスターの図柄が変化するとともに、これに伴っ
て該図柄が移動するので人目を引き、かつ印象に残るの
で、ポスターの目的とする広告宣伝効果が絶大である。
しかも、光学的に投影された光像や電子的映像でなく、
実体的な部材であるポスターそのものを展示する構造で
あるから、必ずしも高価なハイテク機器を必要としな
い。同様の理由により作動が確実で信頼性が高く、その
メンティナンスに高度の知識や熟練を要せず、製造コス
トもランニングコストも低廉であって経済性に優れてい
る。
【0014】請求項9に係る発明装置の構成は、前記請
求項6ないし請求項8の発明装置の構成要件に加えて、
前記のポスターを設けられているベルトに、ポスターの
配設位置に対応せしめてページマークもしくは一時停止
マークが設けられていて、上記のマークを検知して電気
的信号を出力するポスター位置検出手段と、上記ポスタ
ー位置検出手段の出力信号を入力されて、前記の駆動機
構を制御する制御装置と、が設けられていることを特徴
とする。以上に説明した請求項9の発明装置によると、
ベルトに設けられたページマークもしくは一時停止マー
クを検知してベルトの周回動もしくはベルトの巻き送り
を自動的に制御して、ケースの窓状開口に対してポスタ
ーを正対せしめるように所定の時間間隔で発進・停止せ
しめることができる。
【0015】請求項10に係る発明装置の構成は、前記
請求項6ないし請求項9の発明装置の構成要件に加え
て、前記のケースは、函状ないし枠形をなしており、全
体の外形は概要的に厚い平板状であって、ほぼ垂直な壁
面に装着し得る壁掛型、もしくは、ほぼ垂直な壁面に対
して前記窓状開口をほぼ揃えて壁体中に埋設固定できる
構造であり、または、床面上にほぼ垂直な姿勢に支持で
きる衝立型になっていることを特徴とする。以上に説明
した請求項10の発明装置によると、当該ポスター掲示
装置全体の外形が枠状ないし函状を厚板形をなしている
ので、製造,供給に際して梱包,輸送,保管に便利であ
る上に、ポスター展示現場に既設の壁面が有れば容易に
壁掛形に設置することができ、ポスターを展示する予定
の建屋を構築する際は、該建屋の壁体中に半ば埋設する
ことによって、壁面に突起物を形成することなく、屋内
装飾と融合せしめて設置することができる。また、適当
な壁面が無い場合は、単独で衝立型(脚もしくは支柱に
よって、ほぼ垂直に支持する構造体)に設置し、もしく
は、ベンチ,チェアー,屑入れ等のインテリアと組み合
わせることにより、屋内装飾との違和感無く設置するこ
とができる。
【0016】請求項11に係る発明装置の構成は、前記
請求項6ないし請求項7の発明装置の構成要件に加え
て、前記の駆動ローラが、ケースに設置された軸受ブラ
ケットによって着脱可能に支持されるとともに、該ケー
スに設置された駆動モータにより、着脱可能な伝動手段
に介して回転駆動される構造であり、かつ、前記の従動
ローラは、傾動ブラケットの自由端付近に設けられたU
字溝状の軸受によって着脱可能に支持されていて、上記
傾動ブラケットは、ケースに対して傾動可能に軸支され
るとともに、前記のベルトに張力を与える方向に傾動す
るよう、スプリングによって傾動力を付勢されており、
前記の駆動ローラおよび従動ローラをケースから取り外
すことによって、これらに巻き掛けられている無端環状
のベルトを脱着交換できるようになっていることを特徴
とする。以上に説明した請求項11の発明装置による
と、格別に高度な知識や熟練を必要とせずに、駆動ロー
ラや従動ローラに巻き掛けられている無端環状のベルト
を交換することができる。この無端環状のベルトに対し
て、直接的なポスターの図柄が印刷されたり、描かれた
り、印画,転写されたりしている場合は、当該ポスター
の広告必要期間を経過したとき、これを取り外して、新
たな図柄のポスターが設けられている無端環状ベルトと
交換しなければならない。このため、本請求項11の構
成によって該無端環状ベルトの脱着交換を迅速,容易に
遂行し得ることの実用的価値は多大である。また、無端
環状ベルトと別体に構成されたポスターが、該無端環状
ベルトに対して貼着され、もしくは挟み込まれている場
合であっても、無端環状ベルトは消耗性の構成部材であ
るから、その脱着交換が迅速,容易に行なわれ得ること
は望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の1実施形態を示
し、一部を破断して描いた外観斜視図であって、請求項
1および請求項10に対応する図である。ケース1は鋼
板によって厚板状(本例にては長方体)に構成され、厚
板状の平行2面にそれぞれ窓状開口1aが設けられてい
る。ただし、本図1においては平行2面中の1面が現
れ、1面は隠れている。従って、窓状開口1aも1個の
み現れている。上記ケース1は、鉄骨もしくは軽合金の
型材によって枠状に構成してもよい。該ケース1の中
に、駆動ローラ2と従動ローラ3とを平行に配置すると
ともに、柔軟なシート状材料で構成された無端環状ベル
ト6を巻き掛けて張り渡す。張り渡された無端環状ベル
ト6は、前記窓状開口1aを内側から覆う形の平面状部
分が形成される。上記平面状部分に、予めポスターを描
いておく。ここに「描く」とは広義の意であって、手書
きに限らず、印刷,印画,転写など、適宜の方法を用い
てポスターとしての図柄(文字,図形,記号,模様,絵
画,写真および色彩、並びにこれらの組合せ)を表す意
である。ポスターは、1個の窓状開口1aに対応せしめ
て一つの図柄を描くのが基本であるが、1個の窓状開口
1aに対して複数の図柄を描くことを妨げない。本発明
においては説明の便宜上、紛らわしくない場合は1個の
窓状開口1aに対応している図柄を1枚のポスターと呼
ぶ。
【0018】前記の駆動ローラ2は駆動機構4によって
回転せしめられ、これに伴って、前記窓状開口1aに現
れていたポスターは、これを描かれている無端環状ベル
ト6と一緒に周回動する。そして、表裏のポスター図柄
が入れ替ったとき駆動機構4を停止させる。これによ
り、観覧者が自分の位置を変えなくても、2枚のポスタ
ーを交互に眺めることができ、この広告用のポスター展
示装置から受け取る情報量は少なくとも2倍になる。前
述のごとく、表裏のポスター図柄が丁度入れ替ったと
き、該ポスター図柄を窓状開口1aに正対させて駆動機
構4を停止させる操作は、制御装置5がページマーク1
0の位置を読み取って自動的に遂行する(詳細は、図6
を参照して後述する)。上記のようにしてポスター図柄
を入れ替える作動は、前記制御装置5によって所定の時
間ごとに行なわれる。上記の所定時間とは、必ずしも一
定時間ではなく、操作パネル19によって任意に設定す
ることができるようになっている。本実施形態において
は、ケース1に支柱7を取り付け、駅のプラットホーム
に設置され、かつ、上記支柱7に固着されている横棧8
に対して多数の椅子9が装着され、プラットホーム用イ
ンテリアを形成している。これにより、プラットホーム
風景に違和感を与えること無く、実用器具である椅子に
対して意匠的に調和し、しかも椅子9の機能に支障を及
ぼすことも無い。本図1の実施形態のポスター展示装置
は、例えばプラットホームの1番線と2番線との中間に
設置される。これにより、1番線側と2番線側との両方
からそれぞれポスターを観覧することができる。図2
は、前掲の図1に示した実施形態の詳細を説明するため
に示したもので、請求項1,同5,および同6に対応し
ていて、(A)は模式化して描いた要部水平断面図、
(B)は上記A図の右端部の拡大詳細図である。ケース
1は、先に図1について説明した構成部材である。該図
1においては片方の窓状開口1aが隠れていたが、本図
2に示すごとくケース1の平行2面それぞれに窓状開口
1aが設けられている。これに対応して、無端環状ベル
ト6の大部分が、2つの平行平面を形成するように張り
渡されている。ただし、上記の「平行」とは、立体幾何
学的に厳密な平行であることを要せず、使用条件に応じ
て意識的にテーパを与えて構成することも可能であり、
本発明の技術的範囲内(実質的同一)である。張り渡さ
れた無端環状ベルト6に、鎖線で表したように画像等よ
り成るポスター図柄6aが描かれている。この図柄が描
かれている区域、すなわち平面状に張り渡されている部
分を保護するため、板ガラスGで覆う等の手当てを施す
ことが望ましい。図示を省略するが、外側を板ガラスG
で覆うとともに、内側にバックアップ用のプレートを配
設することもできる。本実施形態(図2)においては、
無端環状ベルト6を透明で柔軟なシート状の材料で構成
するとともに、透明インキで画像等のポスター図柄6a
を印刷し、かつ、無端環状ベルト6で囲まれた空間内に
内部光源18を設置してある。本例の内部光源18は蛍
光灯で構成したが、ELやLEDを適宜に選定して用い
ることもできる。このように構成すれば、外来光の照度
が低い場所に設けても、ポスター図柄が鮮明に標示さ
れ、広告宣伝効果が大きい。図8は、図1に示した実施
形態の応用例の斜視図である。このようにして無端環状
ベルト6を約N等分(ただし、Nは2よりも大きい整
数)して、N枚のポスター図柄を順次に展示することも
できる。なお、本例においてはケース1′に脚29を設
けてポータブルに構成した。この脚29は、椅子9の平
面投影位置からハミ出していないので邪魔にならない。
図3は、前掲の図1,図2と異なる実施形態を説明する
ために示したもので、ローラ類および無端環状ベルトを
模式的に表した平面図であり、請求項2,同7,および
同11に対応している。前述の実施形態(図2)に比し
て、無端環状ベルト6の周長(環の周囲長さ)が約4倍
に構成され、ポスター図柄が周方向に4枚配設されてい
る。そして、前述した駆動ローラ2および従動ローラ3
の他に、1個の折返しローラ15と2個の背面引回しロ
ーラ16a,16bとが平行に配置されていて、無端環
状ベルト6は、4枚のポスターの内の2枚を図示のs
(表)面とr(裏)面とに張り渡すよう、全体的には凹
の字の著しく縦長にした形に張り回されている。ただ
し、前記の折返しローラ、背面引回しローラは説明の便
宜上の呼称であって、実質的には従動ローラである。ま
た、表,裏の呼称も便宜上のものであって本質的に表裏
の差は無い(本実施形態においては、三面図法の正面図
について、紙面手前を表,紙面奥行方向を裏と呼ん
だ)。
【0019】従動ローラ3は傾動ブラケット12に形成
されたU字状溝孔形の軸受によって支持され、駆動ロー
ラ2は同様に固定ブラケット11のU字状溝孔形の軸受
によって支持されており、かつ、前記傾動ブラケット1
2は枢支軸13によって傾動自在に支持されている。そ
してテンションスプリング14aは前記の傾動ブラケッ
ト12に対して「無端環状ベルト6に対して張力を付与
する方向」の傾動力を付勢している。このように構成す
ると、無端環状ベルト6の脱着交換が容易であって、ポ
スターの図柄を変更するときや、無端環状ベルト6が損
耗したとき、迅速,容易に交換することができる。
【0020】本実施形態(図3)において、ポスターの
図柄が描かれている区域の一つ、例えばs(表)面は、
無端環状ベルト6の周方向について約1/4を占めてい
る。このようにして4枚のポスターが設けられ、その内
の2枚が標示され、順次に位置が入れ替ってゆく。この
ように構成するには少なくとも4本のローラを設けなけ
ればならない。図示を省略するが、無端環状ベルト6の
周長を適宜に設定するとともに、適宜にローラ類を設け
て3枚,5枚,6枚もしくはそれ以上のN個のポスター
を無端環状ベルト上に設けることもできる。また、窓状
開口の設置個数も2個とは限られず、1個以上,N個以
下の任意個数とすることができる。例えば窓状開口の設
置個数を3または4とした場合、建屋内の大きい四角柱
に適用するなどの用途が有る。図9は、図3の実施形態
の改良例の模式図である。無端環状ベルト6の掛け回し
形状は、前掲の図3において縦長の凹字状であったのに
比して、図9においては縦長のH字状をなしている。図
3に比して折返しローラ15の設置個数が1個多いが、
図3において符号Iを付して示したページ間の空送り部
が無く、無端環状ベルト6の周方向長さ寸法も、その分
だけ短く構成することができる。また、ケースの枠の部
分(窓状開口1aの周囲の縁の部分)を小形化すること
もできる。
【0021】図4は、前掲の図1〜図3と更に異なる実
施形態を示す模式的な水平断面図であって、請求項3,
同5,同8に対応する図である。ケース1には1個の窓
状開口1aが設けられ、その中に1対の連動巻取軸21
a,21bが相互に平行に設けられていて、それぞれ連
動駆動機構22a,22bによって正逆転自在に、かつ
相互に連動せしめて回転駆動されるようになっている。
上記1対の連動巻取軸21a,21bに対して、柔軟な
ベルト23の両端部それぞれが巻き付けられている。上
記1対の連動巻取軸の間隔寸法をLとし、ベルト23の
長さ寸法はM×Lよりも若干長く設定され、M枚のポス
ター図柄(画像等23a)が並べて配設されている。片
方の連動巻取軸(例えば21a)がベルト23を巻き取
ると、他方の連動巻取軸(21b)は、該ベルト21a
に一定の張力を与えつつベルト23を巻き出す。このよ
うにしてM枚のポスター図柄が順次に窓状開口1aに展
示される。上記のように一定の張力を与える手段として
は、例えば一定トルクで滑りを生じるクラッチなど、適
宜に公知手段を選定して用いることができる。ただし、
連動巻取軸の回転トルクを一定ならしめるように制御し
ても、該連動巻取軸に巻きつけられているベルト23の
量の多少によって実効半径(てこの腕の長さ)が変化
し、ベルトの張力は厳密には一定にならない。従って、
前記の「ベルトに一定の張力を与える」とは、ほぼ一定
の張力を与えれば足り、厳密に一定ではなくても良い。
要はベルトに弛みを生せず、かつ損傷を生じない程度の
張力で平面状に張り渡せば良い。本図4を前掲の図2と
対比して明白なように本図4の実施形態では、ケース1
に設けられている窓状開口1aが1個であって、1時に
1面の図柄を標示できるが、図2のように表,裏2面の
標示はできない。しかし乍ら、ポスターを標示する場所
の環境条件次第によっては、本図4のような1面標示機
能で充分な場合も少なくない。本図4のように、無端環
状でない1本のベルト23の両端を、それぞれ1対の連
動巻取軸21a,21bに巻きつけた構造の場合は、い
ずれか片方の連動巻取軸からのベルト巻き出しが終了す
ると、上記1対の連動巻取軸の回転方向の逆転させて、
ベルト巻き送り方向を反転させる。ただし、ベルト巻き
出しを終了するとは、最後のポスター図柄の展示を終え
たときという意味であって、ベルトに巻き出し残りが有
る場合も含む。
【0022】本図4のように構成した場合、連動巻取軸
21a,21bを取り外すことなくベルト23を交換す
ることができる。また、上記連動巻取軸とベルトとをア
ッセンブリとして交換することができ、該アッセンブリ
の取扱い(運搬,保管)が容易である。図5は、前掲の
図4に示した実施形態に係るポスター展示装置を壁面に
ほぼ埋設して実用に供した場合の1例を描いた概要的な
斜視図であって、請求項3および同10に対応してい
る。図1の例のようにケース1が外観に現れているとき
は、該ケース1自体が装置の意匠を構成する重要部分と
なるが、図5の例のようにケース1の大部分が壁体の中
に埋設されて隠れているときは、ケース1の前面(開口
部1aの周辺)だけが意匠的に重要であって、その他の
部分(ケースの背面や側面)は「意匠」という観点から
は重要でないから、必ずしも函状を成さない枠組み(図
示省略)であっても良い。
【0023】図10(A)に示すように、直角引回しロ
ーラ31およびバックアップローラ32を設けて無端環
状ベルト6を掛け回すと、同図(B)に示すように柱の
側面にポスターを標示することができる。
【0024】図6は、前掲の図1ないし図3に示した実
施形態において「ポスターの図柄を1枚ずつ巻き送る、
ページ送りと呼ばれる作動を自動的に制御する機構」を
説明するために示したもので、無端環状ドラムを巻き送
る駆動系統と、制御系統とを描いた模式図である。駆動
ローラ2に取り付けられた被動歯車22と、駆動モータ
4に取り付けられた駆動歯車26との間に、タイミング
ベルト28が巻き掛けられて伝動している。このような
構成によると、伝動部材(タイミングベルト)を掛け外
して伝動系統を自在に接・断できるので、無端環状ベル
ト6の脱着交換が容易である。本発明を実施する際、必
ずしもタイミングベルトを用いなくても良いが、着脱容
易な伝動部材を用いることが望ましい。ポスター位置検
出手段17は、光源17aとフォトセンサ17bとから
成り、ページマーク10に向け投射光(矢印b)の反射
光(矢印c)を検出してポスター画像の位置を検知し、
該フォトセンサ17bの出力信号を制御装置5に入力
(矢印d)する。該制御装置5は、操作パネル19から
の指示に基づいて駆動モータ4を制御(矢印e)し、所
定時間ごとにページ送り作動を行なわせる。前記のペー
ジマーク10は、ポスター図柄の1枚ごとに設けられて
いるのでページマークと呼ばれるが、本発明を実施する
場合、必ずしもポスター図柄の1枚ずつに対応せしめな
いで一時停止マークを任意の位置に設けることもでき
る。この一時停止マークを検知したとき、どのように作
動させるかは、制御装置5に対して、予め、プログラム
として与えておく。
【0025】本発明を実施する際、専用のページマーク
10を設けずにポスター図柄を光電的に検知しても良
い。また、光電的手段以外のポスター画像位置検知(例
えば磁気検出)を行なうこともできる。本図6に示した
PU20は電源回路である。図7は、ベルトにポスター
を設ける方法の1例を示し、要部を抽出して描いた分解
斜視図である。符号24を付して示したのは、袋付きの
無端環状ベルトである。外部照明方式を用いるときは透
明ベルトであっても不透明ベルトであっても良いが、内
部照明方式を用いるときは透明な材料で構成する。上記
袋付環状ベルト24に、透明で柔軟なシート状材料製の
上方開口袋24aを取り付ける。この上方開口袋24a
は、これと別体に構成されたポスター25を、往復矢印
e−fのように挿入,抜出し可能な形状,寸法に構成す
る。このように構成すると、ポスター図柄の変更が容易
である。このような特長は、例えば映画,演劇などのよ
うに1箇月ごとに広告宣伝対象を変更する場合に有利で
ある。
【0026】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、無端環状のベルトに設けられた2枚のポス
ターが、それぞれベルト表裏の平行部分に現れ、かつ、
上記ベルトを周回せしめることによって前記2枚のポス
ターの位置が入れ替わるので、これを観覧する人の立場
から見れば、自分の位置を変えなくても、見ていたポス
ターの図柄が2種類の中で交互に変化する。上記の図柄
変化およびその移動によって観覧者が注意を引きつけら
れ、かつ、図柄が2種類に変化することによって、ポス
ターから伝達される情報量が2倍になる。上述のごとく
2種類の図柄を観覧者に見せるためには、該観覧者が前
記の所定時間以上ポスターに面していなければならない
が、こういう機会は予想外に多いものである。すなわ
ち、例えば交通機関の待合室や停留所、およびプラット
ホームでは、乗客が時間待ちしている。このような例
は、病院,役所,遊園地,美容室,スポーツ施設など、
日常生活の身辺に沢山有る。こうした意味では、大衆が
通過してゆく道路に面した壁面に設けられているポスタ
ーは、一瞥されるだけであって見つめられることが無
い。しかし、歩道橋や、T字路の突き当たりの壁面(人
の背丈よりも高い部分)は、道を行く人たちによって見
つめられる機会が有って、ポスターの図柄変化が人目を
引きつけ、かつ、情報伝達量を格段に増加させる。この
うよな条件を満たせば、路傍のポスターに本請求項の発
明方法を適用して所期の効果を奏し得る。本請求項の発
明方法においては無端環状ベルトを周回させることによ
って、該ベルトに設けられた2種類の図柄を交互に観覧
者に向けるので、光学的な映写手段も電子的な映像手段
も必要とせず、ベルトを張り渡して回動させる機械的な
手段を主要構成機器とする簡単な展示機構を用いて容易
に、かつ低コストで実施することができ、格別に高度な
知識や熟練を要しないで実施することができて経済的で
ある。その上、供覧するポスターは、光学的に投影され
た光像ではなく、実体を有するポスターであるから、そ
の照明手段を任意に選定することができ、太陽光の直射
を受ける屋外であっても、また、環境光による照度の低
い屋内であっても実施することができる。
【0027】請求項2の発明方法によると、無端環状の
ベルトに設けられたN枚のポスターが、それぞれベルト
表裏の平行部分に現れ、かつ、上記ベルトを周回せしめ
ることによって前記N枚のポスターの位置が順次に変化
する。これを観覧する人の立場から見れば、自分の位置
を変えなくても、見ていたポスターの図柄がN種類の中
で順次に変化する。上記の図柄変化およびその移動によ
って観覧者が注意を引きつけられ、かつ、図柄がN種類
に変化することによって、ポスターから伝達される情報
量がN倍になる。単に情報量がN倍になるというだけで
なく、N種類の図柄が順次に展示されることは、たとえ
ばN=4の場合いわゆる「4駒漫画」を形成することが
できるので、その広告宣伝効果は4倍にとどまらず、い
っそう大きくなる。上述のごとくN種類の図柄を観覧者
に見せるためには、該観覧者が前記の所定時間以上ポス
ターに面していなければならないが、こうした機会は予
想外に多いものである。すなわち、例えば公通機関の待
合室や停留所、およびプラットホームでは、乗客が時間
待ちしている。このような例は、病院,役所,遊園地,
美容室,スポーツ施設など、日常生活の身辺に沢山有
る。こうした意味では、大衆が通過してゆく道路に面し
た壁面に設けられているポスターは、一瞥されるだけで
あって見つめられることが無い。しかし、歩道橋や、T
字路の突き当たりの壁面(人の背丈よりも高い部分)
は、道を行く人たちによって見つめられる機会が有っ
て、ポスターの図柄変化が人目を引きつけ、かつ、情報
伝達量を格段に増加させる。このような条件を満たせ
ば、路傍のポスターに本請求項の発明方法を適用して所
期の効果を奏し得る。本請求項の発明方法においては無
端環状ベルトを周回させることによって、該ベルトに設
けられたN種類の図柄を順次に観覧者に向けるので、光
学的な映写手段も電子的な映像手段も必要とせず、ベル
トを張り渡して回動させる機械的な手段を主要構成部材
とする簡単な展示機構を用いて容易に、かつ低コストで
実施することができ、格別に高度な知識や熟練を要しな
いで展示することができて経済的である。その上、供覧
するポスターは、光学的に投影された光像ではなく、実
体を有するポスターであるから、その照明手段を任意に
選定することができ、太陽光の直射を受ける屋外であっ
ても、また、環境光による照度の低い屋内であっても実
施することができる。
【0028】請求項3の発明方法によると、ベルトに配
列して設けられた複数枚のポスターが、ベルトの巻き送
りに伴って移動せしめられて、順次に展示されるので、
これを観覧する人の立場から見れば、自分の位置を変え
なくても、見ていたポスターの図柄が複数種類に変化す
る。上記の図柄変化およびその移動によって観覧者が注
意を引きつけられ、かつ、図柄が複数種類に変化するこ
とによって、ポスターから伝達される情報量が複数倍に
なる。単に情報量が複数倍になるというだけでなく、複
数種類の図柄が順次に展示されることは、いわゆる「ス
トーリー」を形成することができるので、その広告宣伝
効果はいっそう大きくなる。上述のごとく複数種類の図
柄を観覧者に見せるためには、該観覧者が前記の所定時
間以上ポスターに面していなければならないが、こうし
た機会は予想外に多いものである。すなわち、例えば交
通機関の待合室や停留所、およびプラットホームでは、
乗客が時間待ちしている。このような例は、病院,役
所,遊園地,美容室,スポーツ施設など、日常生活の身
辺に沢山有る。こうした意味では、大衆が通過してゆく
道路に面した壁面に設けられているポスターは、一瞥さ
れるだけであって見つめられることが無い。しかし、歩
道橋や、T字路の突き当たりの壁面(人の背丈よりも高
い部分)は、道を行く人たちによって見つめられる機会
が有って、ポスターの図柄変化が人目を引きつけ、か
つ、情報伝達量を格段に増加させる。このような条件を
満たせば、路傍のポスターに本請求項の発明方法を適用
して所期の効果を奏し得る。本請求項の発明方法におい
ては、長尺のベルトに巻き送ることによって、該ベルト
に設けられた多種類の図柄を順次に観覧者に向けるの
で、光学的な映写手段も電子的な映像手段も必要とせ
ず、ベルトを張り渡して巻送りする機械的な手段を主要
構成部材とする簡単な展示機構を用いて容易に、かつ低
コストで実施することができ、格別に高度な知識や熟練
を要しないで展示することができて経済的である。その
上、供覧するポスターは、光学的に投影された映像では
なく、実体を有するポスターであるから、その照明手段
を任意に選定することができ、太陽光の直射を受ける屋
外であっても、また、環境光による照度の低い屋内であ
っても実施することができる。
【0029】請求項4の発明方法によると、ベルトに対
してポスターを永続的に設け、または交換可能に設ける
ことができる。すなわち、柔軟なベルトはポスターの図
柄と関係無く工業的に大量生産することができ、既製品
であるベルトに対して、任意所望のポスターを描く(実
際的には印刷し、もしくは印画する)ことにより、所要
の図柄のポスターを大量に、低コストで、しかも均一な
品質で構成することができ、または、前記のベルトとは
別途に、別体に構成されたポスターを該ベルトに貼り付
け、もしくは該ベルトに配列されたポケットへ挿入する
ことによって、所望の図柄のポスターをベルトに配設す
ることができる。上記二つの方策の何れかによっても、
ベルトはベルトで、図柄に拘束されること無く専門工場
において大量生産することによって、均一品質,低コス
ト,規格化など、大量生産効果を享受することができ、
しかも、ポスターはポスターとして、ベルト製造と別途
に、任意の図柄のものを印刷,印画,その他任意の公知
の技法を適用して構成することができ、図柄制作や印刷
印画工程の設計的自由度が大きい。さらに、ベルトのポ
ケットにポスターを着脱,挿脱可能に構成したときは、
ポスター図柄を迅速,容易に変更することができる。こ
のため、機間を限定された広告宣伝(例えば映画演劇の
公演)や、時限的な広報(例えば交通安全週間の周知)
などに好適である。
【0030】請求項5の発明方法によると、環境光の状
態に応じて適正に、かつ有効に照明することができる。
すなわち、ポスターを不透明な印刷インキで印刷するな
どして不透明な図柄を形成しておくと、強い直射日光を
受ける場所であってもポスターとしての広告宣伝機能を
発揮することができる。また、適宜の人工照明(外部照
明)手段を併用することによって薄暗い屋内であっても
広告宣伝機能を発揮することができ、要するに環境光の
条件を問わずに適用することができる。また、ベルトを
透明な材料で構成するとともに透明インキを用いてポス
ターの図柄を印刷しておくとともに背面照明を併用する
ことによって、該ポスターの図柄が発光しているような
外観を呈し、強く人目を引き、鮮明な印象を与えること
ができる。
【0031】請求項6の発明装置によると、環状のベル
トに設けられた2枚のポスターが、それぞれケースの
表,裏の窓状開口に展示され、かつ、時間経過に伴っ
て、展示されているポスターが交互に入れ替わる。本請
求項6の発明装置は、外部照明手段または内部照明手段
の何れか任意の照明手段を併用することができ、各種の
環境条件に適応し得るので用途範囲が広く、実用価値が
高い。自動的なポスターの図柄が変化するとともに、こ
れに伴って該図柄が移動するので人目を引き、かつ印象
に残るので、ポスターの目的とする広告宣伝効果が絶大
である。しかも、光学的に投影された光像や電子的映像
でなく、実体的な部材であるポスターそのものを展示す
る構造であるから、必ずしも高価なハイテク機器を必要
としない。同様の理由により作動が確実で信頼性が高
く、そのメンティナンスに高度の知識や熟練を要せず、
製造コストもランニングコストも低廉であって経済性に
優れている。
【0032】請求項7の発明装置によると、前記請求項
6の発明に係るポスターの展示装置を限定的に改良し
て、環状のベルトに4枚のポスターを配列しておいて、
これら4枚のポスターの中から2枚ずつを展示し、か
つ、展示されている2枚のポスターを前記4枚のポスタ
ーの範囲内で、自動的に入れ替えて順次に展示すること
ができる。一般公衆である観覧者は、自己の位置を変え
ることなく4枚のポスターを順次に交換されながら、紙
芝居と同じように眺めることができる。このようにして
4枚のポスターの図柄が次々と変化するので観覧者の注
意を引きつける作用も、観覧者の印象に残る作用も、
「2枚のポスターが交互に交替する場合に比して著しく
増大し、観覧者に対してポスターを介して伝達される情
報量も増大する。単に情報量が増大するというだけでな
く、4枚の図柄が順次に変化するということは、「スト
ーリー」を生み出し、いわゆる4駒漫画としての思想を
表現することを可能ならしめる。さらに、本請求項7の
発明装置は、「2駒の図柄を4駒に増加させる」という
ことのみに留まらず、この請求項7の構成を重複適用す
ることによって6駒図柄,8駒図柄、もしくはそれ以上
に増加させることも可能である。
【0033】請求項8の発明装置によると、長尺のベル
トに設けられた多数のポスターが、1枚ずつケースの窓
状開口に展示され、かつ、時間的経過に伴って、展示さ
れているポスターが順次に入れ替わる。本請求項8の発
明装置は、外部照明手段または内部照明手段の何れか任
意の照明手段を併用することができ、各種の環境条件に
適応し得るので用途範囲が広く、実用価値が高い。自動
的なポスターの図柄が変化するとともに、これに伴って
該図柄が移動するので人目を引き、かつ印象に残るの
で、ポスターの目的とする広告宣伝効果が絶大である。
しかも、光学的に投影された光像や電子的映像でなく、
実体的な部材であるポスターそのものを展示する構造で
あるから、必ずしも高価なハイテク機器を必要としな
い。同様の理由により作動が確実で信頼性が高く、その
メンティナンスに高度の知識や熟練を要せず、製造コス
トもランニングコストも低廉であって経済性に優れてい
る。
【0034】請求項9の発明装置によると、ベルトに設
けられたページマークを検知してベルトの周回動もしく
はベルトの巻き送りを自動的に制御して、ケース1の窓
状開口に対してポスターを正対せしめるように所定の時
間間隔で発進・停止せしめることができる。
【0035】請求項10の発明装置によると、当該ポス
ター掲示装置全体の外形が枠状ないし函状の厚板形をな
しているので、製造,供給に際して梱包,輸送,保管に
便利である上に、ポスター展示現場に既設の壁面が有れ
ば容易に壁掛形に設置することができ、ポスターを展示
する予定の建屋を構築する際は、該建屋の壁体中に半ば
埋設することによって、壁面に突起物を形成することな
く、屋内装飾と融合せしめて設置することができる。ま
た、適当な壁面が無い場合は、単独で衝立型(脚もしく
は支柱によって、ほぼ垂直に支持する構造体)に設置
し、もしくは、ベンチ,チェアー,屑入れ等のインテリ
アと組み合わせることにより、屋内装飾との違和間無く
設置することができる。
【0036】請求項11の発明装置によると、格別に高
度な知識や熟練を必要とせずに、駆動ローラや従動ロー
ラに巻き掛けられている無端環状ベルトを交換すること
ができる。この無端環状ベルトに対して、直接的にポス
ターの図柄が印刷されたり、描かれたり、印画,転写さ
れたりしている場合は、当該ポスターの広告必要期間を
経過したとき、これを取り外して、新たな図柄のポスタ
ーが設けられている無端環状ベルトと交換しなければな
らない。このため、本請求項11の構成によって該無端
環状ベルトの脱着交換を迅速,容易に遂行し得ることの
実用的価値は多大である。また、無端環状ベルトと別体
に構成されたポスターが、該無端環状ベルトに対して貼
着され、もしくは挟み込まれている場合であっても、無
端環状ベルトは消耗性の部材であるから、その脱着交換
が迅速,容易に行なわれ得ることは望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示し、一部を破断して描
いた外観斜視図であって、請求項1および請求項10に
対応する図である。
【図2】前掲の図1に示した実施形態の詳細を説明する
ために示したもので、請求項1,同5,および同6に対
応していて、(A)は模式化して描いた要部水平断面
図、(B)は上記A図の右端部の拡大詳細図である。
【図3】前掲の図1,図2と異なる実施形態を説明する
ために示したもので、ローラ類および無端環状ベルトを
模式的に表した平面図であり、請求項2,同7,および
同11に対応している。
【図4】前掲の図1〜図3と更に異なる実施形態を示す
模式的な水平断面図であって、請求項3,同5,同8に
対応する図である。
【図5】前掲の図4に示した実施形態に係るポスター展
示装置を壁面にほぼ埋設して実用に供した場合の1例を
描いた概要的な斜視図であって、請求項3および同10
に対応している。
【図6】前掲の図1ないし図3に示した実施形態におい
て「ポスターの図柄を1枚ずつ巻き送る、ページ送りと
呼ばれる作動を自動的に制御する機構」を説明するため
に示したもので、無端環状ドラムを巻き送る駆動系統
と、制御系統とを描いた模式図である。
【図7】ベルトにポスターを設ける方法の1例を示し、
要部を抽出して描いた分解斜視図である。
【図8】図1の実施形態の応用例の斜視図である。
【図9】図3の実施形態の改良例模式図である。
【図10】本発明の1実施形態を示し、(A)は要部の
模式図、(B)は外観図である。
【符号の説明】
1…ケース、1a…窓状開口、2…駆動ローラ、3…従
動ローラ、4…駆動機構、5…制御装置、6…無端環状
ベルト、6a…画像等(ポスターの図柄)、7…支柱、
8…横棧、9…椅子、10…ページマーク、11…固定
ブラケット、12…傾動ブラケット、13…枢支軸、1
4a,14b…テンションスプリング、15…折返しロ
ーラ、16a,16b…背面引回しローラ、17…ポス
ター位置検出手段、17a…光源、17b…フォトセン
サ、18…内部光源、19…操作パネル、20…電源回
路、21a,21b…連動巻取軸、22a,22b…連
動駆動機構、23…ベルト、23a…画像等(ポスター
図柄)、24…袋付環状ベルト、24a…上方開口袋、
25…挿入ポスター、26…駆動歯車、27…被動歯
車、28…タイミングベルト、29…脚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井関 恵輔 静岡県藤枝市八幡647番地日学株式会社静 岡工場内 Fターム(参考) 5C095 BA12 BB11 DB05 EE07 EE14 EE27

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配置した1対のローラに、柔軟な
    シートから成る無端環状のベルトを巻き掛けて、該無端
    環状ベルトが2枚の平行な面を形成するように張り渡
    し、 上記2枚の平行な面に相当する箇所のそれぞれに、予
    め、展示すべきポスターを設けておくことによって、こ
    れらのポスターを供覧し、 所定の時間ごとに前記無端環状のベルトをローラと共に
    回転させて、平行に張り渡されていた2枚のポスターの
    位置を相互に交替させることにより、一定方向からの観
    覧者に対して、前記2枚のポスターを交互に現出せしめ
    ることを特徴とする、複数のポスターを展示する方法。
  2. 【請求項2】 平行に配置した少なくとも2本のローラ
    に、柔軟なシートから成る無端環状のベルトを巻き掛け
    て、該無端環状ベルトの周方向長さの約1/Nが2枚の
    平行な面を形成するように張り渡し(ただし、Nは2以
    上の整数)、 前記無端環状ベルトを周方向に約N等分してN個の区域
    を想定して各区域に、予め、展示すべきポスターを設け
    ておくことによって、これらのポスターを供覧し、 所定の時間ごとに前記無端環状のベルトをローラと共に
    回転させて、平行に張り渡されていたN枚のポスターの
    位置を順次に交替させることにより、一定方向からの観
    覧者に対して、前記2枚のポスターを順次に現出せしめ
    ることを特徴とする、複数のポスターを展示する方法。
  3. 【請求項3】 距離Lを隔てて平行に、1対の巻取軸を
    配置し、 2Lよりも長い柔軟なシートから成るベルトの両端を、
    それぞれ1対の巻取軸に巻き付けて、該ベルトの内で長
    さ約Lの部分を平面状に張り渡し、 前記ベルトに、予め、「平行に張り渡される長方形の区
    域」に対応せしめて、ポスターを配列しておくことによ
    って、これらのポスターの内の何れか1枚を展示し、も
    しくは、前記長方形の区域内に設けられた複数枚のポス
    ターを展示して供覧し、 所定の時間ごとに、前記1対の巻取軸の内の何れか一方
    によってベルトを巻き取るとともに、 これと連動せしめて他方の巻取軸から、ほぼ同じ速さ
    で、ほぼ同じ長さのベルトを、ほぼ同時に巻き出すこと
    により、 平面状に張り渡されて供覧されているポスターを順次に
    交替せしめ、 かつ、いずれか片方の巻取軸がベルトを巻き出し終える
    と、前記1対の巻取軸の回転方向を反転させて、「巻取
    り側」と「巻出し側」とを交替せしめることを特徴とす
    る、複数のポスターを展示する方法。
  4. 【請求項4】 前記のベルトに、塗料もしくは絵具また
    はこれらに類似する顔料によって文字,図形,記号,絵
    画,写真,模様またはこれらの組合せを描いてポスター
    を形成し、 もしくは前記のベルトに、該ベルトと別体に形成された
    ポスターを着脱可能に貼り付け、 または、前記のベルトに透明なポケットを予め配列して
    おいて、上記ポケットの中へ、別体に作成されたポスタ
    ーを挿入し、 必要に応じて上記別体のポスターを入れ替えて供覧ポス
    ターを変更することを特徴とする、請求項1ないし請求
    項3の何れかに記載した複数のポスターを展示する方
    法。
  5. 【請求項5】 前記のベルトに設けられているポスター
    を、該ポスターが観覧者に対向している正面側から照明
    し、ポスターに入射した光束を観覧者に向けて反射さ
    せ、 または、前記のベルトを透明な材料で構成するととも
    に、透明な絵具もしくはこれに類似する材料でポスター
    の図柄を形成し、かつ、該ポスターが観覧者に対向して
    いない背面側に照明用の光源を配置し、ポスターを透過
    した光束を観覧者の眼に到達させることを特徴とする、
    請求項1ないし請求項4の何れかに記載した複数のポス
    ターを展示する方法。
  6. 【請求項6】 ポスターよりも大きい平行な2面を有す
    るケースと、 上記平行2面のそれぞれに設けられた窓状の開口と、 上記ケース内に位置せしめて、該ケースに対して回転自
    在に支持された駆動ローラ、および該駆動ローラの回転
    駆動機構と、 上記ケース内に位置せしめて、上記駆動ローラと平行
    に、回転自在に支持された従動ローラと、 上記従動ローラと前記駆動ローラとに巻き掛けて、前記
    窓状開口を内側から覆う形に張り渡された、柔軟な材料
    で形成された無端環状ベルトと、を具備しており、 前記のベルトに、2箇所に窓状開口のそれぞれに対応せ
    しめてポスターが配置されていることを特徴とする、複
    数のポスターを展示する装置。
  7. 【請求項7】 前記のベルトに、その周方向に配列して
    4枚のポスターが設けられるとともに、 前記駆動ローラおよび従動ローラに対して平行に、折返
    しローラおよび背面引回しローラが回転自在に支承され
    ており、 かつ、前記の「4枚のポスターを配列された無端環状ベ
    ルト」が、前記の駆動ローラ、従動ローラ、折返しロー
    ラおよび背面引回しローラに順次に巻き掛けられて、こ
    れをローラの中心線と平行な方向に見たとき「縦長の凹
    字状もしくは縦長のH字状」をなしており、 上記「縦長の凹字形もしくはH字形の、左端の縦の辺と
    右端の縦の辺」に対応する2面が、前記ケースの平行2
    面それぞれの窓状開口を内側から覆う形に張り渡されて
    いて、前記4枚のポスターの内の2枚が、それぞれ窓状
    開口から外部に現れていることを特徴とする、請求項6
    に記載した複数のポスターを展示する装置。
  8. 【請求項8】 ポスターの輪郭に見合う形状,寸法の窓
    状開口を有するケースと、 上記ケース内に位置せしめて相互に平行に配置された1
    対の巻取軸と、 上記1対の巻取軸に対して両端をそれぞれ巻き付けられ
    た、柔軟なシートから成るベルトと、 上記ベルトに配列された複数枚のポスターと、を具備
    し、 かつ、前記1対の巻取軸の片方によってベルトを巻き取
    りつつ、他方の巻取軸からベルトを巻き出すように、該
    1対の巻取軸を支承し、回転させる巻き送り駆動機構が
    設けられるとともに、 上記1対の巻取軸によって張り渡されているベルトに対
    して、巻送り方向に所定の張力を与える手段が設けられ
    ていることを特徴とする、複数のポスターを展示する装
    置。
  9. 【請求項9】 前記のポスターを設けられているベルト
    に、ポスターの配設位置に対応せしめてページマークが
    設けられ、もしくは任意の位置に一時停止マークが設け
    られていて、 上記ページマークもしくは一時停止マークを検知して電
    気的信号を出力するポスター位置検出手段と、 上記ポスター位置検出手段の出力信号を入力されて、前
    記の駆動機構を制御する制御装置と、が設けられている
    ことを特徴とする、請求項6ないし請求項8の内の何れ
    かに記載した複数のポスターを展示する装置。
  10. 【請求項10】 前記のケースは、函状ないし枠形をな
    しており、全体の外形は概要的に厚い平板状であって、 ほぼ垂直な壁面に装着し得る壁掛型、もしくは、ほぼ垂
    直な壁面に対して前記窓状開口をほぼ揃えて壁体中に埋
    設固定できる構造であり、 または、床面上にほぼ垂直な姿勢に支持できる衝立型に
    なっていることを特徴とする、請求項6ないし請求項9
    の何れかに記載した複数枚のポスターを展示する装置。
  11. 【請求項11】 前記の駆動ローラが、ケースに設置さ
    れた軸受ブラケットによって着脱可能に支持されるとと
    もに、該ケースに設置された駆動モータにより、着脱可
    能な伝動手段を介して回転駆動される構造であり、 かつ、前記の従動ローラは、傾動ブラケットの自由端付
    近に設けられたU字溝状の軸受によって着脱可能に支持
    されていて、 上記傾動ブラケットは、ケースに対して傾動可能に軸支
    されるとともに、前記のベルトに張力を与える方向に傾
    動するよう、スプリングによって傾動力を付勢されてお
    り、 前記の駆動ローラおよび従動ローラをケースから取り外
    すことによって、これらに巻き掛けられている無端環状
    のベルトを脱着交換できるようになっていることを特徴
    とする、請求項6もしくは請求項7に記載した複数のポ
    スターを展示する装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004008405A (ja) * 2002-06-05 2004-01-15 Aruze Corp 遊技機筐体
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KR100882446B1 (ko) 2008-06-16 2009-02-06 최창호 광고장치
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