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JP2001345187A - 自動点灯制御装置付照明器具 - Google Patents

自動点灯制御装置付照明器具

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Publication number
JP2001345187A
JP2001345187A JP2000162875A JP2000162875A JP2001345187A JP 2001345187 A JP2001345187 A JP 2001345187A JP 2000162875 A JP2000162875 A JP 2000162875A JP 2000162875 A JP2000162875 A JP 2000162875A JP 2001345187 A JP2001345187 A JP 2001345187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
control device
lighting
reference voltage
lighting control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000162875A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Hamana
哲也 濱名
Masanao Okawa
将直 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000162875A priority Critical patent/JP2001345187A/ja
Publication of JP2001345187A publication Critical patent/JP2001345187A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体以外の熱源から発した赤外線による誤検
知に起因する誤動作を回避する構成を備えた自動点灯制
御装置付照明器具を提供する。 【解決手段】 焦電センサ11によって人の存否を検知
し、その検知信号に基づいて点灯装置13を介してラン
プ14の点灯制御を行う自動点灯制御装置12が設けら
れ、自動点灯制御装置12は、焦電センサ11の検知信
号から人の存否を判定するための検知基準を複数段階有
し、所定の条件が満たされるか否かに応じてその検知基
準を切り換える。例えば、リアルタイムクロック21か
ら得られる現在の日時が所定の期間内にあるか否かに応
じて、基準電圧発生部16がコンパレータ15に与える
基準電圧を切り換える。コンパレータ15は、焦電セン
サ11の検知信号電圧が基準電圧より高ければ検知パル
スを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焦電センサ(赤外線
センサ)によって所定の検知範囲内の人の存在を検知
し、その検知信号に基づいてランプの点灯制御を行う自
動点灯制御装置付照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】このような自動点灯制御装置付照明器具
は、所定の検知範囲に人が居るときだけ点灯し、人が居
ないときは消灯又は暗く調光することにより、省エネル
ギーを推進する目的で使用される。焦電センサは、人体
等が発する赤外線を検知して電気信号に変換するもので
あり、コストや大きさの面で有利であることから、人体
を検知するセンサとして広く用いられている。焦電セン
サは照明器具に一体化するように設けられ、あるいは照
明器具と別体として照明器具の近くに設置される。
【0003】図1は、従来の焦電センサを用いた自動点
灯制御装置付照明器具の回路構成を示すブロック図であ
る。図1において、11は焦電センサ、12は自動点灯
制御装置、13は点灯装置、14は点灯制御されるラン
プである。自動点灯制御装置12はコンパレータ15、
基準電圧発生部16及び制御部17を有する。
【0004】焦電センサ11は、受光した赤外線を電気
信号に変換する焦電素子と赤外線を集光するための集光
レンズとを含む。集光レンズによって焦電センサ11は
検知範囲から発した赤外線を効率良く焦電素子に集光す
ることができる。検知範囲に人が進入すると、人から発
した赤外線によって焦電センサ11の受光する赤外線の
量に変化が生ずる。この変化は電圧の変化として焦電セ
ンサ11から出力される。
【0005】焦電センサ11の出力電圧は、コンパレー
タ15の一方の入力となり、他方の入力には基準電圧発
生部16から基準電圧が与えられる。コンパレータ15
は両入力電圧を比較し、焦電センサ11の出力電圧が基
準電圧より高いか否かの比較出力信号を出力する。基準
電圧は、焦電センサ11の出力電圧に含まれるノイズ成
分より十分高く、かつ、人体から発した赤外線は確実に
検知できるような値に設定される。コンパレータ15の
出力はHレベルまたはLレベルの二値信号である。
【0006】制御部17は、コンパレータ15の出力信
号をトリガとして、ランプ14の点灯制御(調光制御を
含む)を行うための制御信号を出力する。点灯装置13
は、この制御信号にしたがって、ランプ14の点灯、消
灯又は調光状態を変化させる。例えば、検知範囲内に人
が居ない場合は、ランプ14を消灯し、または暗くなる
ように調光する。検知範囲内に人が検知されると、その
検知信号をトリガとしてランプ14を点灯し、又は明る
くなるように調光する。人を検知してから一定時間(点
灯保持時間)だけランプ14を点灯するように、制御部
17は、点灯保持時間を記憶している。この点灯保持時
間が経過すると、元の消灯状態又は低照度状態に戻る。
点灯保持時間経過前に再び検知信号が制御部17に入力
されると、点灯保持時間のカウントダウンが再スタート
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような自動点灯
制御装置付照明器具において、焦電センサの近くに熱源
があると、熱源から発した赤外線の変化が焦電センサの
検知レベルに影響を与える。白熱電球等のランプ自身も
熱源となる。あるいは、蛍光灯の安定器等も熱源とな
る。これらの熱源が例えば風によって冷やされると、熱
源から発する赤外線の量が変化する。このような熱源か
らの赤外線の焦電センサによる検知レベルのピーク値は
比較的低く、その変化は比較的緩やかである。また、基
準電圧との比較によるコンパレータの出力信号(パルス
信号)が誤検知として出力されるのは図2に示すように
1回だけであることがほとんどである。
【0008】これに対して、人が検知範囲内を横切るよ
うな場合は、焦電センサによる検知レベルのピーク値が
比較的高く、その変化は比較的急である。また、図3に
示すように、基準電圧との比較によるコンパレータの出
力信号(パルス信号)が複数回出力されることが多い。
【0009】人体以外の熱源から発した赤外線によって
検知信号が出力される(誤検知される)と、例えば検知
範囲内に人の進入がないにもかかわらずランプが点灯す
るといった不具合が生ずることになる。あるいは、人が
検知範囲から居なくなって所定時間経過しているにもか
かわらず、ランプが点灯状態のままであり、消灯されな
い(または減光されない)といった不具合が生ずる。
【0010】本発明は上記のような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、人体以外の熱源から発した赤外線
による誤検知に起因する誤動作を回避する構成を備えた
自動点灯制御装置付照明器具を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による自動点灯制
御装置付照明器具の構成は、焦電センサによって所定の
検知範囲内の人の存否を検知し、その検知信号に基づい
てランプの点灯制御を行う自動点灯制御装置を備えた照
明器具であって、前記自動点灯制御装置は、前記焦電セ
ンサの検知信号から人の存否を判定するための検知基準
を複数段階有し、所定の条件が満たされるか否かに応じ
て前記検知基準を切り換えることを特徴とする。
【0012】前記所定の条件は、現在の日時が所定の期
間内にあるか否かである。あるいは、照明器具のランプ
の点灯状態が高照度点灯であるか否かである。あるい
は、照明器具のランプ近傍の温度が所定の温度以上であ
るか否かである。あるいは、照明器具のランプ近傍の風
量が所定の風量以上であるか否かである。あるいは、単
位時間当たりの検知信号が所定の回数以上であるか否か
である
【0013】また、前記自動点灯制御装置は、前記焦電
センサの検知信号電圧を基準電圧と比較し、検知信号電
圧が基準電圧より高ければ人が存在すると判定し、前記
基準電圧を前記検知基準として切り換える。
【0014】別の実施形態として、前記自動点灯制御装
置は、前記焦電センサの検知信号電圧を基準電圧と比較
し、検知信号電圧が基準電圧より高ければ検知パルスを
生成し、単位時間当たりの検知パルスの数がしきい値を
超えれば人が存在すると判定し、前記しきい値を前記検
知基準として切り換える。
【0015】更に別の実施形態として、自動点灯制御装
置は、前記焦電センサの検知信号電圧を基準電圧と比較
し、検知信号電圧が基準電圧より高ければ検知パルスを
生成し、前記検知パルスの幅がしきい値を超えれば人が
存在すると判定し、前記しきい値を前記検知基準として
切り換える。
【0016】更に別の実施形態として、前記自動点灯制
御装置は、前記焦電センサの検知信号電圧を基準電圧と
比較し、検知信号電圧が基準電圧より高ければ検知パル
スを生成し、前記検知パルスに同期した時間窓の期間内
に生じた前記検知パルスの数がしきい値を超えれば人が
存在すると判定し、前記時間窓の長さを前記検知基準と
して切り換える。
【0017】更に別の実施形態として、前記自動点灯制
御装置は、前記焦電センサの検知信号電圧を基準電圧と
比較し、検知信号電圧が基準電圧より高ければ検知パル
スを生成し、前記検知パルスに同期した所定の関数から
成る時間窓の期間内に生じた前記検知パルスの数がしき
い値を超えれば人が存在すると判定し、前記関数を前記
検知基準として切り換える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0019】(実施形態1)図4は、本発明の第1の実
施形態に係る自動点灯制御装置付照明器具の回路構成を
示すブロック図である。11は焦電センサ、12は自動
点灯制御装置、13は点灯装置、14は点灯制御される
ランプである。自動点灯制御装置12はコンパレータ1
5、基準電圧発生部16、制御部17及びリアルタイム
クロック21を有する。なお、図1に示した従来例の構
成と同じ機能を有する要素には同じ参照番号を付してい
る。また、従来例の説明で述べた動作と同様の動作につ
いては、重複する説明をできるだけ避けることにする。
【0020】本実施形態の基準電圧発生部16は、複数
種類(例えば2種類)の基準電圧を発生することができ
る。そして、制御部17からの指令に基づいて、1つの
基準電圧をコンパレータ15に与える。制御部17は、
リアルタイムクロック21からの信号に基づいて、現在
の日時が予め定めた期間に該当するか否かによって基準
電圧を切り換えるための指令を基準電圧発生部16に与
える。
【0021】照明器具の設置場所によっては、人の出入
りが多い時間帯や曜日が予め分かっている場合がある。
人の出入りが多い場合は、検知範囲への人の進入が多く
なり、ランプ14が高照度で点灯している時間が長くな
る。その結果、ランプ14の平均温度が高くなり、ラン
プ14から発する赤外線(ノイズ)のレベルが高くな
る。そこで、人の出入りが多い場合は、基準電圧発生部
16が発生する基準電圧を高い電圧に切り換えることに
より、ノイズによる誤検知を回避する。
【0022】図5は、上記のような基準電圧の切換制御
を示すタイミングチャートである。図中、時刻Aから時
刻Bまでの期間T1は比較的人通りの多い期間であり、
それ以外の期間T2は比較的人通りの少ない期間であ
る。期間T2での基準電圧V2に比べて、期間T1での
基準電圧V1は高めに設定されている。この結果、コン
パレータ15の出力信号であるパルス信号は、焦電セン
サ11の同じ検知レベルに対して、期間T2と期間T1
とでは異なる結果となる。
【0023】つまり、期間T2では焦電センサ11の検
知信号に含まれる3つのピークP1,P2,P3のすべ
てに対してパルス信号のHレベルパルスが発生している
が、期間T1ではピークP1,P2に対してのみHレベ
ルパルスが発生し、ピークP3に対してはHレベルパル
スが発生していない。
【0024】制御部17は、リアルタイムクロック21
からの信号に基づいて、現在の日時が時刻Aになれば、
基準電圧をV2からV1に変更する指令を基準電圧発生
部16に与え、現在の日時が時刻Bになれば、基準電圧
をV1からV2に変更する指令を基準電圧発生部16に
与える。コンパレータ15の出力信号(パルス信号に)
をトリガとして制御部17が行う点灯装置13の制御
(ランプ14の点灯制御)は、図1を用いて説明した従
来例と同じである。
【0025】上記のようにして、本実施形態によれば、
検知範囲への人の進入が多い期間において、熱源として
のランプから発する赤外線(ノイズ)による誤検知の確
率を低減することができる。これにより、前述のような
ランプの誤動作(誤点灯)を少なくすることができる。
【0026】日時に応じて基準電圧を切り換えるための
リアルタイムクロック21及び制御部17を用いた構成
に代えて、接点付きのタイマを用いて基準電圧発生部1
6を直接制御するように構成してもよい。オン・オフ接
点が繰り返し切り換わるタイマを用いることにより、一
日の時間帯に応じて基準電圧を切り換えることができ
る。また、制御部17が基準電圧発生部16を内蔵して
いてもよい。
【0027】(実施形態2)図6は、本発明の第2の実
施形態に係る自動点灯制御装置付照明器具の点灯制御を
示すタイミングチャートである。本実施形態の回路構成
は、図1に示した従来例のブロック図と同じである。
【0028】ランプ14が高照度で点灯しているとき
は、低照度で点灯しているときに比べてランプ14の平
均温度が高くなり、ランプ14から発する赤外線(ノイ
ズ)のレベルが高くなる(誤検知の確率が高くなる)。
そこで、ランプ14が高照度で点灯しているときは、検
知基準である単位時間当たりの検知パルスの回数のしき
い値を多くする。
【0029】焦電センサ11の出力電圧は、コンパレー
タ15の一方の入力となり、他方の入力には基準電圧発
生部16から基準電圧が与えられる。コンパレータ15
は両入力電圧を比較し、焦電センサ11の出力電圧が基
準電圧より高いときにHレベルとなるパルス信号を出力
する。このパルス信号は制御部17に入力される。
【0030】制御部17は、パルス信号が1回入力され
れば人体が検知範囲に入ったと判断し、ランプ14を低
照度(小光量)点灯から高照度(大光量)点灯に切り換
える制御信号を点灯装置13に与える。高照度点灯状態
は所定時間(点灯保持時間)だけ続く。このとき、検知
パルスのカウンタがリセットされると共に、検知基準で
ある単位時間当たりの検知パルスの回数のしきい値が1
から2に変更される。つまり、パルス信号が1回入力さ
れただけではトリガにならず点灯保持時間はリセットさ
れない。
【0031】制御部17は、点灯保持時間をカウントダ
ウンし、点灯保持時間が経過すると再びランプ14を低
照度点灯に戻す制御信号を点灯装置13に与える。同時
に、検知基準である単位時間当たりの検知パルスの回数
のしきい値を2から1に戻す。このような制御は、従来
例の課題の説明で述べたように、熱源からのノイズによ
る誤検知のパルス信号は1回だけの出力であることが多
いのに対し、人が検知範囲を通過するときに発生する検
知パルスは複数回出力されることが多いという事実に鑑
みたものである。
【0032】上記のような制御によれば、ランプ14を
高照度点灯しているときのランプ14から発した赤外線
による誤検知をできるだけ低減し、ランプ14の誤動作
を低減することができる。なお、検知基準である単位時
間当たりの検知パルスの回数のしきい値は、本実施形態
のように1と2との間で切り換える場合に限らず、実際
のノイズレベルや発生態様に応じて決めればよい。
【0033】(実施形態3)図7は、本発明の第3の実
施形態に係る自動点灯制御装置付照明器具の回路構成を
示すブロック図である。11は焦電センサ、12は自動
点灯制御装置、13は点灯装置、14は点灯制御される
ランプ、22は温度センサである。自動点灯制御装置1
2はコンパレータ15、基準電圧発生部16及び制御部
17を有する。なお、図1に示した従来例の構成と同じ
機能を有する要素には同じ参照番号を付している。ま
た、従来例の説明で述べた動作と同様の動作について
は、重複する説明をできるだけ避けることにする。
【0034】本実施形態では、温度センサ22を用いて
ランプ14(又はその周辺の温度)を測定し、測定温度
が所定温度以下であるか否かによって検知基準を切り換
える。検知基準は、検知信号のHレベル期間である。
【0035】焦電センサ11の出力電圧は、コンパレー
タ15の一方の入力となり、他方の入力には基準電圧発
生部16から基準電圧が与えられる。コンパレータ15
は両入力電圧を比較し、焦電センサ11の出力電圧が基
準電圧より高いときにHレベルとなるパルス信号を出力
する。このパルス信号は制御部17に入力される。
【0036】制御部17は、パルス信号のHレベル期間
を測定すると共に、温度センサ22の検出温度が所定温
度以下であるか否かを判断する。図8に示すように、温
度センサ22の検出温度が所定温度以下であれば、検知
基準である検知信号のHレベル期間のしきい値をAと
し、検出温度が所定温度より高ければHレベル期間のし
きい値をBとする。但し、A>Bであり、図8ではAは
無限大である。つまり、温度センサ22の検出温度が所
定温度以下である場合は、検知パルスのHレベル期間に
かかわらず、人体を検知したとみなす。一方、温度セン
サ22の検出温度が所定温度より高い場合は、検知パル
スのHレベル期間がしきい値B以下であれば人体を検知
したとみなし、Hレベル期間がしきい値Bを超えている
場合はノイズによる誤検知とみなす。
【0037】上記の判断は、ノイズによる誤検知の場合
は、人体検知の場合に比べて検知信号のHレベル期間が
長いという事実に鑑みたものである。但し、ノイズによ
る誤検知パルス信号のHレベル期間が人体検知の検知信
号のHレベル期間に比べて短い場合は上記とは逆の設定
にすればよい。
【0038】制御部17は、上記のようにして人体検知
と判断した場合はランプ14を低照度点灯から高照度点
灯に切り換える制御信号を点灯装置13に与える。ま
た、点灯保持時間が経過すれば、再びランプ14を低照
度点灯に戻す制御信号を点灯装置13に与える。検知信
号のHレベル期間がしきい値Bを超えている場合は、ノ
イズと判定し、何もしない。
【0039】上記のような制御により、本実施形態の自
動点灯制御装置付照明器具は熱源であるランプ14から
の赤外線(ノイズ)に起因する誤検知の確率を低減し、
ランプ14の誤点灯を低減することができる。また、周
囲温度そのものが高い条件下での動作に本実施形態は有
効である。
【0040】(実施形態4)図9は、本発明の第4の実
施形態に係る自動点灯制御装置付照明器具の回路構成を
示すブロック図である。11は焦電センサ、12は自動
点灯制御装置、13は点灯装置、14は点灯制御される
ランプ、23は風量センサである。自動点灯制御装置1
2はコンパレータ15、基準電圧発生部16及び制御部
17を有する。なお、図1に示した従来例の構成と同じ
機能を有する要素には同じ参照番号を付している。ま
た、従来例の説明で述べた動作と同様の動作について
は、重複する説明をできるだけ避けることにする。
【0041】本実施形態では、風量センサ23を用いて
ランプ14の周辺の風量を測定し、検出風量が所定値を
超えているか否かによって検知基準を切り換える。検知
基準は、検知信号に同期した時間窓である。この時間窓
の中で検知回数が所定値を超えた場合に人体を検知した
とみなす。ランプ14の周辺の風量が所定値を超えた場
合は、時間窓を狭く(短く)する。
【0042】焦電センサ11の出力電圧は、コンパレー
タ15の一方の入力となり、他方の入力には基準電圧発
生部16から基準電圧が与えられる。コンパレータ15
は両入力電圧を比較し、焦電センサ11の出力電圧が基
準電圧より高いときにHレベルとなるパルス信号を出力
する。このパルス信号は制御部17に入力される。
【0043】制御部17は、時間窓内でのパルス信号の
数をカウントすると共に、風量センサ23の検出風量が
所定値を超えているか否かを判断する。図10に示すよ
うに、風量センサ23の検出風量が所定値以下であると
きの時間窓T1に対して、風量センサ23の検出風量が
所定値を超えたときの時間窓T2を狭く設定する(T1
>T2)。
【0044】検出風量が所定値を超えているとき、制御
部17はパルス信号(検知信号)が入力されると、時間
窓T2を検知信号に同期して設定し、この時間窓内にお
ける後続の検知信号をカウントする。時間窓内の検知信
号の数のしきい値が1に設定されているとすれば、時間
窓内の検知信号の数が2になれば人体が検知されたと判
定する。そして、制御部17は、ランプ14を低照度点
灯から高照度点灯に切り換える制御信号を点灯装置13
に与える。このとき、検知信号のカウンタはリセットさ
れる。
【0045】点灯保持時間が経過すれば、制御部17は
再びランプ14を低照度点灯に戻す制御信号を点灯装置
13に与える。高照度点灯中に再び制御部17が設定す
る検知信号に同期した時間窓T2内に、2回以上の検知
信号が入ると、点灯保持時間をリセットして、再びカウ
ントを始める。時間窓内の検知信号の回数が1回だけで
あれば、ノイズと判定し、何もしない。
【0046】検出風量が所定値以下になると、時間窓が
T2からT1に切り換えられ、上記と同様の制御が行わ
れる。T2はT1より短いので、人体検知のように短時
間に数回の検知信号が出力される場合は時間窓T1内に
2回以上の検知信号が入力されるが、ノイズによる誤検
知の信号はしきい値である1回を超えることが少なくな
る(図10参照)。
【0047】上記のような制御によれば、ランプ14の
周辺の風量が大きいときに、熱源であるランプ14から
発する赤外線(ノイズ)による誤検知の確率が低下し、
ランプ14の誤点灯を低減することができる。例えばエ
アコンディショナーの室外機の近くに自動点灯制御装置
付照明器具が設置され、室外機からの風によってランプ
14の温度が変動するような場合に有効である。
【0048】(実施形態5)図11は、本発明の第5の
実施形態に係る自動点灯制御装置付照明器具の点灯制御
を示すタイミングチャートである。本実施形態の回路構
成は、図1に示した従来例のブロック図と同じである。
本実施形態では、単位時間当たりの検知信号の回数が所
定値より多いか否かによって検知基準を切り換える。検
知基準は任意の関数からなる検知信号に同期した時間窓
である。この時間窓内での検知信号と関数との積算値が
所定の値を超えれば人体が検知されたと判定する。この
関数が切り換えられる。
【0049】本実施形態では、日時による検知信号の出
力回数の違いを、第1の実施形態のようにリアルタイム
クロック等を用いて日時で管理する代わりに、制御部1
7自身が検知信号の出力頻度を測定することによって管
理する。つまり、単位時間当たりの検知信号の数が所定
値より多いときに、検知基準である検知信号に同期した
時間窓を形成する関数を切り換える。
【0050】焦電センサ11の出力電圧は、コンパレー
タ15の一方の入力となり、他方の入力には基準電圧発
生部16から基準電圧が与えられる。コンパレータ15
は両入力電圧を比較し、焦電センサ11の出力電圧が基
準電圧より高いときにHレベルとなるパルス信号を出力
する。このパルス信号は制御部17に入力される。
【0051】制御部17は、常に単位時間Zごとの検知
信号の入力回数をカウントしている。このカウント値が
所定値を超えると、制御部17は次の単位時間Zでは検
知信号に同期して関数F1から成る時間窓を設定する。
カウント値が所定値を超えない場合は、関数F2から成
る時間窓を設定する。単位時間Zごとの検知信号の入力
回数のしきい値は、例えば3に設定され、制御部17内
に記憶されている。
【0052】単位時間Z内の検知信号の回数が3を超え
た場合、次の単位時間Zにおいて制御部17は、検知信
号に同期して関数F2から成る時間窓を設定し、検知信
号の電圧値と関数F2との積を計算する。更に、この積
の単位時間Z内の和(積和)を計算する。この値が所定
値を超える場合、制御部17は、ランプ14を低照度点
灯から高照度点灯に切り換える制御信号を点灯装置13
に与える。そして、点灯保持時間をカウントダウンし、
点灯保持時間が経過すると再びランプ14を低照度点灯
に戻す制御信号を点灯装置13に与える。高照度点灯中
に再び検知信号が制御部17に入ると、制御部17は点
灯保持時間をリセットして再びカウントを始める。この
ような動作の間も制御部17は単位時間Zごとの積和を
計算している。
【0053】ある単位時間Zにおいて検知信号の数が3
以下になったとき、次の単位時間Z内に検知信号が出力
されると制御部17は、関数F2から成る時間窓から関
数F1から成る時間窓に切り換える。そして、上記と同
様の動作を行う(図11参照)。
【0054】上記のような制御によれば、検知範囲への
人の進入が多い期間において、熱源からのノイズによる
誤検知の確率を低減し、ランプ14の誤点灯を低減する
ことができる。また、第1の実施形態が必要としたリア
ルタイムクロック等が不要であるので、システム構成が
簡単に成り、コスト低減に寄与することができる。ま
た、第4の実施形態のように、検知信号からの時間窓を
固定せず、関数を用いて積和をとり、その値で判定する
ことによって、人体検知とノイズとの判定にある程度の
曖昧さを持たせることができる。例えば、第4の実施形
態において、時間窓内の検知信号のしきい値を2に設定
した場合、1つめ目の検知信号に同期して時間窓が設定
され、時間窓を過ぎた直後に3つ目の検知信号が現れた
ような場合、これを拾って人体検知とみなすことが可能
になる。このように、人体の動きの速度に応じた曖昧さ
を許容することができる。
【0055】また、図12に示すように、人体検知のと
きの検知信号の出現間隔がある程度分かっている場合
は、最初の検知信号に同期してF3から成る時間窓を設
定することにより、後続の検知信号に重み付けを行うこ
とになる。この結果、人体検知とノイズとの判定の確実
さが増す。
【0056】なお、本実施形態において、関数は図11
又は図12に示すものに限らず、実際の人体検知信号及
びノイズによる誤検知信号の出現の仕方に応じて決定す
ればよい。
【0057】以上、種々の実施形態によって本発明の自
動点灯制御装置付照明器具を説明した。しかしながら、
本発明は上記の実施形態に限らず、他の形態で実施して
もよい。上記の実施形態を適宜組み合わせて実施しても
よい。
【0058】例えば、第1及び第2の実施形態を組み合
わせれば、ランプが高照度で点灯している間は、基準電
圧発生部からの基準電圧を高くする方向に切り換えると
いった制御が可能になる。
【0059】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自動点
灯制御装置付照明器具によれば、ランプ等の熱源からの
赤外線による誤検出とそれに伴うランプの誤点灯の確率
を低減することができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の焦電センサを用いた自動点灯制御装置付
照明器具の回路構成を示すブロック図である。
【図2】ノイズによる誤検知出力の例を示す波形図であ
る。
【図3】人体が検出される場合の例を示す波形図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る自動点灯制御装
置付照明器具の回路構成を示すブロック図である。
【図5】基準電圧の切換制御を示すタイミングチャート
である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る自動点灯制御装
置付照明器具の点灯制御を示すタイミングチャートであ
る。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る自動点灯制御装
置付照明器具の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る自動点灯制御装
置付照明器具の点灯制御を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る自動点灯制御装
置付照明器具の回路構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る自動点灯制御
装置付照明器具の点灯制御を示すタイミングチャートで
ある。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る自動点灯制御
装置付照明器具の点灯制御を示すタイミングチャートで
ある。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る自動点灯制御
装置付照明器具の点灯制御の変形例を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
11 焦電センサ 12 自動点灯制御装置 14 ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K073 AA03 AA13 AA28 AA48 AA49 AA50 AA85 AB07 BA25 BA30 BA31 BA36 CA05 CB01 CB07 CC11 CE13 CE17 CF14 CF16 CF17 CF18 CF22 CG01 CG06 CG58 CJ08 CJ11 CJ22 CM04 CM09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦電センサによって人の存否を検知し、
    その検知信号に基づいてランプの点灯制御を行う自動点
    灯制御装置を備えた照明器具であって、 前記自動点灯制御装置は、前記焦電センサの検知信号か
    ら人の存否を判定するための検知基準を複数段階有し、
    所定の条件が満たされるか否かに応じて前記検知基準を
    切り換えることを特徴とする自動点灯制御装置付照明器
    具。
  2. 【請求項2】 前記所定の条件は、現在の日時が所定の
    期間内にあるか否かであることを特徴とする請求項1記
    載の自動点灯制御装置付照明器具。
  3. 【請求項3】 前記所定の条件は、照明器具のランプの
    点灯状態が高照度点灯であるか否かであることを特徴と
    する請求項1記載の自動点灯制御装置付照明器具。
  4. 【請求項4】 前記所定の条件は、照明器具のランプ近
    傍の温度が所定の温度以上であるか否かであることを特
    徴とする請求項1記載の自動点灯制御装置付照明器具。
  5. 【請求項5】 前記所定の条件は、照明器具のランプ近
    傍の風量が所定の風量以上であるか否かであることを特
    徴とする請求項1記載の自動点灯制御装置付照明器具。
  6. 【請求項6】 前記所定の条件は、単位時間当たりの検
    知信号が所定の回数以上であるか否かであることを特徴
    とする請求項1記載の自動点灯制御装置付照明器具。
  7. 【請求項7】 前記自動点灯制御装置は、前記焦電セン
    サの検知信号電圧を基準電圧と比較し、検知信号電圧が
    基準電圧より高ければ人が存在すると判定し、前記基準
    電圧を前記検知基準として切り換えることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1項記載の自動点灯制御装置付
    照明器具。
  8. 【請求項8】 前記自動点灯制御装置は、前記焦電セン
    サの検知信号電圧を基準電圧と比較し、検知信号電圧が
    基準電圧より高ければ検知パルスを生成し、単位時間当
    たりの検知パルスの数がしきい値を超えれば人が存在す
    ると判定し、前記しきい値を前記検知基準として切り換
    えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載
    の自動点灯制御装置付照明器具。
  9. 【請求項9】 前記自動点灯制御装置は、前記焦電セン
    サの検知信号電圧を基準電圧と比較し、検知信号電圧が
    基準電圧より高ければ検知パルスを生成し、前記検知パ
    ルスの幅がしきい値を超えれば人が存在すると判定し、
    前記しきい値を前記検知基準として切り換えることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の自動点灯制
    御装置付照明器具。
  10. 【請求項10】 前記自動点灯制御装置は、前記焦電セ
    ンサの検知信号電圧を基準電圧と比較し、検知信号電圧
    が基準電圧より高ければ検知パルスを生成し、前記検知
    パルスに同期した時間窓の期間内に生じた前記検知パル
    スの数がしきい値を超えれば人が存在すると判定し、前
    記時間窓の長さを前記検知基準として切り換えることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の自動点灯
    制御装置付照明器具。
  11. 【請求項11】 前記自動点灯制御装置は、前記焦電セ
    ンサの検知信号電圧を基準電圧と比較し、検知信号電圧
    が基準電圧より高ければ検知パルスを生成し、前記検知
    パルスに同期した所定の関数から成る時間窓の期間内に
    生じた前記検知パルスの数がしきい値を超えれば人が存
    在すると判定し、前記関数を前記検知基準として切り換
    えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載
    の自動点灯制御装置付照明器具。
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