JP2001238752A - 自動車用シートパッド、該シートパッドを備えた自動車用シート及びこれらの製造方法 - Google Patents
自動車用シートパッド、該シートパッドを備えた自動車用シート及びこれらの製造方法Info
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- JP2001238752A JP2001238752A JP2000052755A JP2000052755A JP2001238752A JP 2001238752 A JP2001238752 A JP 2001238752A JP 2000052755 A JP2000052755 A JP 2000052755A JP 2000052755 A JP2000052755 A JP 2000052755A JP 2001238752 A JP2001238752 A JP 2001238752A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長時間の運転においても、乗員の臀部が過度
に沈み込むことなく、頻繁なクラッチ操作によっても股
の下部が痛くならない自動車用シートパッド及びその成
形方法を提供する。 【解決手段】 インサートパッド12を金型36に載置
するステップと、該インサートパッド12にかからない
ようにメインパッド10のウレタン原料液53を金型3
6に注入し、該ウレタン原料液53をインサートパッド
12の裏面側に含浸させるステップと、該金型36を閉
成してウレタン原料液53を発泡及び固化させるステッ
プとを含んでなる自動車用シートパッドの成形方法であ
る。
に沈み込むことなく、頻繁なクラッチ操作によっても股
の下部が痛くならない自動車用シートパッド及びその成
形方法を提供する。 【解決手段】 インサートパッド12を金型36に載置
するステップと、該インサートパッド12にかからない
ようにメインパッド10のウレタン原料液53を金型3
6に注入し、該ウレタン原料液53をインサートパッド
12の裏面側に含浸させるステップと、該金型36を閉
成してウレタン原料液53を発泡及び固化させるステッ
プとを含んでなる自動車用シートパッドの成形方法であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のシートの
安定性を維持しつつ、その乗り心地を向上させることが
できる自動車用シートパッド及びその製造方法に関す
る。
安定性を維持しつつ、その乗り心地を向上させることが
できる自動車用シートパッド及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のシート101は、通常、図17
に示すように、該シート101の骨格を形成するシート
フレーム102(図17(b))と、該フレーム102
に取り付けられて緩衝材として用いられるシートパッド
104(図17(c))と、該シートパッド104の表
面を覆う表皮材106(図17(d))とにより構成さ
れている。上記シートフレーム102は、バネ108と
フレーム109から構成される場合が多かったが、近年
においては、シートパッド104の性能向上と共に、バ
ネ108のないシートフレーム102も増えてきた。シ
ートパッド104は、例えばウレタンフォーム等の弾性
材料で構成されており、このウレタンフォームは、着座
した乗員が好感を得ることができる硬さになるように決
められる。
に示すように、該シート101の骨格を形成するシート
フレーム102(図17(b))と、該フレーム102
に取り付けられて緩衝材として用いられるシートパッド
104(図17(c))と、該シートパッド104の表
面を覆う表皮材106(図17(d))とにより構成さ
れている。上記シートフレーム102は、バネ108と
フレーム109から構成される場合が多かったが、近年
においては、シートパッド104の性能向上と共に、バ
ネ108のないシートフレーム102も増えてきた。シ
ートパッド104は、例えばウレタンフォーム等の弾性
材料で構成されており、このウレタンフォームは、着座
した乗員が好感を得ることができる硬さになるように決
められる。
【0003】しかし、短時間の乗り心地は良くても、長
時間の乗車においては、図18に示すように、徐々に乗
員の臀部111が沈み込むため、乗り心地を悪化させる
おそれがある。また、頻繁なクラッチ操作などにより、
股下が痛くなるシート101もある。そこで、シート1
01の乗り心地向上策として、バネ108の工夫とシー
トパッド104の工夫が挙げられる。近年は、バネ10
8の工夫よりもシートパッド104の工夫による乗り心
地向上策、例えばシートパッド104として用いられる
ウレタンの性能向上などの対策が注目されており、幾つ
かの特許出願もされている。しかし、このような技術に
は、以下のような問題があった。
時間の乗車においては、図18に示すように、徐々に乗
員の臀部111が沈み込むため、乗り心地を悪化させる
おそれがある。また、頻繁なクラッチ操作などにより、
股下が痛くなるシート101もある。そこで、シート1
01の乗り心地向上策として、バネ108の工夫とシー
トパッド104の工夫が挙げられる。近年は、バネ10
8の工夫よりもシートパッド104の工夫による乗り心
地向上策、例えばシートパッド104として用いられる
ウレタンの性能向上などの対策が注目されており、幾つ
かの特許出願もされている。しかし、このような技術に
は、以下のような問題があった。
【0004】(1)特願平10−94686号公報に開
示された座席用シートクッション及びその製造方法で
は、通気性を有するシート状材料を使用する必要がある
ため、コストが高いばかりでなく、その成形も困難であ
り、未だ実施化がされていない。シート前端部の股下に
違和感と痛みが発生するため、乗り心地は良好といえな
い。 (2)特開平7−111925号公報には、ウレタンフ
ォーム内部にウレタンフォームより密度が高く、硬い板
状弾性部材料を入れる方法である。しかし、A)ウレタ
ンフォームの内部に入れること、B)ウレタンフォーム
より密度が高く、硬いことの2点のために、乗り心地向
上効果が薄く、かえって異物感を感じる。また、成形も
困難である。 (3)特開平9−76797号公報に記載された自動車
用座席クッションは、クッション表面に多数の溝を設
け、表面にソフト感を付ける方法である。シート製造工
程が複雑になるのに加えて、溝にゴミが溜まりシート品
質を悪化させる。加えて、表皮に覆われていないウレタ
ン部分が、光によって黄色く変色する。表面はソフトに
なるが、長時間の乗り心地性能は特に向上せずに、フラ
フラと逆に不安定になる。
示された座席用シートクッション及びその製造方法で
は、通気性を有するシート状材料を使用する必要がある
ため、コストが高いばかりでなく、その成形も困難であ
り、未だ実施化がされていない。シート前端部の股下に
違和感と痛みが発生するため、乗り心地は良好といえな
い。 (2)特開平7−111925号公報には、ウレタンフ
ォーム内部にウレタンフォームより密度が高く、硬い板
状弾性部材料を入れる方法である。しかし、A)ウレタ
ンフォームの内部に入れること、B)ウレタンフォーム
より密度が高く、硬いことの2点のために、乗り心地向
上効果が薄く、かえって異物感を感じる。また、成形も
困難である。 (3)特開平9−76797号公報に記載された自動車
用座席クッションは、クッション表面に多数の溝を設
け、表面にソフト感を付ける方法である。シート製造工
程が複雑になるのに加えて、溝にゴミが溜まりシート品
質を悪化させる。加えて、表皮に覆われていないウレタ
ン部分が、光によって黄色く変色する。表面はソフトに
なるが、長時間の乗り心地性能は特に向上せずに、フラ
フラと逆に不安定になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、長時間の運転においても、乗員の臀部が過度に
沈み込むことなく、頻繁なクラッチ操作によっても股の
下部が痛くならない自動車用シートパッド及びその成形
方法を提供することを目的とする。
解決し、長時間の運転においても、乗員の臀部が過度に
沈み込むことなく、頻繁なクラッチ操作によっても股の
下部が痛くならない自動車用シートパッド及びその成形
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動車用シ
ートパッド及びその製造方法は、上記目的を達成するた
め、以下の態様から構成される。 (態様1)シートフレームに取り付けられ、シートクッ
ション及びシートバックを構成するメインパッドと、該
メインパッドの表面側の一部に配設されると共に、該メ
インパッドよりも硬度が低いインサートパッドとを備え
た自動車用シートパッド。自動車用シートパッドは、自
動車のシートの骨格をなすフレームに取り付けられ緩衝
材として使用される。本発明に係るシートパッドによれ
ば、シートクッション及びシートバックの特定の部位
に、メインパッドよりも低密度で硬度が低いインサート
パッドを配設することによって、それぞれの部位を必要
な硬度に調整することができる。このため、乗員の乗り
心地が向上し、かつ、長時間の運転でも疲れにくくな
る。
ートパッド及びその製造方法は、上記目的を達成するた
め、以下の態様から構成される。 (態様1)シートフレームに取り付けられ、シートクッ
ション及びシートバックを構成するメインパッドと、該
メインパッドの表面側の一部に配設されると共に、該メ
インパッドよりも硬度が低いインサートパッドとを備え
た自動車用シートパッド。自動車用シートパッドは、自
動車のシートの骨格をなすフレームに取り付けられ緩衝
材として使用される。本発明に係るシートパッドによれ
ば、シートクッション及びシートバックの特定の部位
に、メインパッドよりも低密度で硬度が低いインサート
パッドを配設することによって、それぞれの部位を必要
な硬度に調整することができる。このため、乗員の乗り
心地が向上し、かつ、長時間の運転でも疲れにくくな
る。
【0007】(態様2)上記インサートパッドを、シー
トクッションを構成するメインパッドのうち、乗員の臀
部が当たる座面部と、股下部が当たる部位に配設した上
記態様1の自動車用シートパッド。上記自動車用シート
パッドによれば、長時間の運転においても、臀部や股下
部に痛みを感じることなく、乗り心地が向上する。 (態様3)上記インサートパッドを、シートバックを構
成するメインパッドのうち、乗員の背中が当たるランバ
ー部に配設した上記態様1〜3のいずれかの自動車用シ
ートパッド。上記自動車用シートパッドによれば、長時
間の運転においても、背中に痛みを感じることなく、乗
り心地が向上する。
トクッションを構成するメインパッドのうち、乗員の臀
部が当たる座面部と、股下部が当たる部位に配設した上
記態様1の自動車用シートパッド。上記自動車用シート
パッドによれば、長時間の運転においても、臀部や股下
部に痛みを感じることなく、乗り心地が向上する。 (態様3)上記インサートパッドを、シートバックを構
成するメインパッドのうち、乗員の背中が当たるランバ
ー部に配設した上記態様1〜3のいずれかの自動車用シ
ートパッド。上記自動車用シートパッドによれば、長時
間の運転においても、背中に痛みを感じることなく、乗
り心地が向上する。
【0008】(態様4)上記インサートパッドを、上記
メインパッドの表面よりも0.1〜5.0mm突出させ
た状態で該メインパッドに配設した上記態様1〜3のい
ずれかの自動車用シートパッド。通常は、メインパッド
に比較してインサートパッドが軟らかいため、長時間の
間、乗員が着座するとインサートパッドがへこみがちに
なるが、上記シートパッドによれば、メインパッドとイ
ンサートパッドとの間の違和感をなくすことができる。 (態様5)上記インサートパッドの裏面側に、該インサ
ートパッドよりも硬度が高い含浸層を形成した上記態様
1〜4のいずれかの自動車用シートパッド。上記自動車
用シートパッドによれば、含浸層がインサートパッドよ
りも硬いため、シートに着座した乗員の体重から受ける
荷重を含浸層の面で受けることができる。このため、シ
ートパッドが沈み込んで臀部にまとわりつく感覚がなく
なり、臀部が確実に保持(サポート)され、合わせて乗
り心地が大きく向上する。
メインパッドの表面よりも0.1〜5.0mm突出させ
た状態で該メインパッドに配設した上記態様1〜3のい
ずれかの自動車用シートパッド。通常は、メインパッド
に比較してインサートパッドが軟らかいため、長時間の
間、乗員が着座するとインサートパッドがへこみがちに
なるが、上記シートパッドによれば、メインパッドとイ
ンサートパッドとの間の違和感をなくすことができる。 (態様5)上記インサートパッドの裏面側に、該インサ
ートパッドよりも硬度が高い含浸層を形成した上記態様
1〜4のいずれかの自動車用シートパッド。上記自動車
用シートパッドによれば、含浸層がインサートパッドよ
りも硬いため、シートに着座した乗員の体重から受ける
荷重を含浸層の面で受けることができる。このため、シ
ートパッドが沈み込んで臀部にまとわりつく感覚がなく
なり、臀部が確実に保持(サポート)され、合わせて乗
り心地が大きく向上する。
【0009】(態様6)上記態様1〜5に記載されたシ
ートパッドを備えた自動車用シート。 (態様7)上記インサートパッドを金型に載置するステ
ップと、該インサートパッドにかからないようにメイン
パッドのウレタン原料液を金型に注入し、該ウレタン原
料液をインサートパッドの裏面側に含浸させるステップ
と、該金型を閉成してウレタン原料液を発泡及び固化さ
せるステップとを含んでなる自動車用シートパッドの製
造方法。上記製造方法によれば、インサートパッドの裏
面側に効率よく硬い含浸層を形成することができるた
め、シートに着座した乗員の体重から受ける荷重を含浸
層の面で受けることができる。また、ウレタン原料液を
インサートパッドに直接かけると、部分的にその部位の
みが硬くなるので、インサートパッドを避けてウレタン
原料液を注入することが必要である。この成形方法は非
常にコストが安価で、かつ、作業が容易である。
ートパッドを備えた自動車用シート。 (態様7)上記インサートパッドを金型に載置するステ
ップと、該インサートパッドにかからないようにメイン
パッドのウレタン原料液を金型に注入し、該ウレタン原
料液をインサートパッドの裏面側に含浸させるステップ
と、該金型を閉成してウレタン原料液を発泡及び固化さ
せるステップとを含んでなる自動車用シートパッドの製
造方法。上記製造方法によれば、インサートパッドの裏
面側に効率よく硬い含浸層を形成することができるた
め、シートに着座した乗員の体重から受ける荷重を含浸
層の面で受けることができる。また、ウレタン原料液を
インサートパッドに直接かけると、部分的にその部位の
みが硬くなるので、インサートパッドを避けてウレタン
原料液を注入することが必要である。この成形方法は非
常にコストが安価で、かつ、作業が容易である。
【0010】(態様8)上記金型に縦壁を設け、該縦壁
の中にインサートパッドを載置するようにした上記態様
6の自動車用シートパッドの製造方法。上記製造方法に
よれば、インサートパッドを規定の位置に固定すること
ができ、メインパッドのウレタン原料液がインサートパ
ッドの座面側に漏れず、インサートパッドの裏面側に確
実に含浸層を形成することができる。 (態様9)上記縦壁の高さを、インサートパッドの厚さ
よりも0〜10mm低く形成した上記態様8の自動車用
シートパッドの製造方法。上記製造方法によれば、表面
にメインパッドとインサートパッドの段差ができること
なく成形することができる。 (態様10)上記ウレタン原料液の配合が、重量比で、
主剤ポリオール:架橋剤:触媒:シリコン=100:
(0.5〜2.0):(0.4〜0.8):(1.0〜
2.0)とした上記態様7〜9のいずれかの自動車用シ
ートパッドの製造方法。上記製造方法によれば、ウレタ
ン原料液の流動性が向上するため、該ウレタン原料液が
金型内部にまんべんなく充填され、インサートパッドを
用いてシートパッドを成形する際に不良がなく成形する
ことができる。
の中にインサートパッドを載置するようにした上記態様
6の自動車用シートパッドの製造方法。上記製造方法に
よれば、インサートパッドを規定の位置に固定すること
ができ、メインパッドのウレタン原料液がインサートパ
ッドの座面側に漏れず、インサートパッドの裏面側に確
実に含浸層を形成することができる。 (態様9)上記縦壁の高さを、インサートパッドの厚さ
よりも0〜10mm低く形成した上記態様8の自動車用
シートパッドの製造方法。上記製造方法によれば、表面
にメインパッドとインサートパッドの段差ができること
なく成形することができる。 (態様10)上記ウレタン原料液の配合が、重量比で、
主剤ポリオール:架橋剤:触媒:シリコン=100:
(0.5〜2.0):(0.4〜0.8):(1.0〜
2.0)とした上記態様7〜9のいずれかの自動車用シ
ートパッドの製造方法。上記製造方法によれば、ウレタ
ン原料液の流動性が向上するため、該ウレタン原料液が
金型内部にまんべんなく充填され、インサートパッドを
用いてシートパッドを成形する際に不良がなく成形する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自動車用シ
ートパッド及びその製造方法について、図面を用いて詳
細に説明する。図1は、本発明に係るシートパッドを有
するシート1を配設した自動車2の室内を示す側面図で
ある。該シート1は、乗員の腿部と臀部が載置されて体
重がかかるシートクッション5、乗員の背中が当たるシ
ートバック7、及び乗員の頭が当たるヘッドレスト9を
備えている。上記シートクッション5は、図2に示すよ
うに、基盤となるメインパッド10と、該メインパッド
10にはめ込まれて固定された2つのインサートパッド
12,14とから構成されている。上記メインパッド1
0は、シートパッドの基本硬さを保持しており、ウレタ
ン原料の発泡及び固化により成形される。ここで、メイ
ンパッド10の硬度は、例えばJIS K6400の規
格A法で20kgf〜30kgfである。
ートパッド及びその製造方法について、図面を用いて詳
細に説明する。図1は、本発明に係るシートパッドを有
するシート1を配設した自動車2の室内を示す側面図で
ある。該シート1は、乗員の腿部と臀部が載置されて体
重がかかるシートクッション5、乗員の背中が当たるシ
ートバック7、及び乗員の頭が当たるヘッドレスト9を
備えている。上記シートクッション5は、図2に示すよ
うに、基盤となるメインパッド10と、該メインパッド
10にはめ込まれて固定された2つのインサートパッド
12,14とから構成されている。上記メインパッド1
0は、シートパッドの基本硬さを保持しており、ウレタ
ン原料の発泡及び固化により成形される。ここで、メイ
ンパッド10の硬度は、例えばJIS K6400の規
格A法で20kgf〜30kgfである。
【0012】また、上記インサートパッド12,14の
うち、シートクッション5の略中央部に位置し、乗員の
臀部が当たる第1インサートパッド12は、乗員に良好
な座り心地感を与えるために重要な役割を果たす。つま
り、初期タッチは軟らかく、座ったときに面で荷重を受
けて、臀部がまとわりつかないことが望ましい。ここ
で、第1インサートパッド12の硬度は、例えばJIS
K6400の規格A法で5〜20kgfである。密度
は18〜22kg/m3 であり、図2に示すように、第
1インサートパッド12の下側(裏面側)に位置する層
は、該第1インサートパッド12のウレタンフォームの
セルと呼ばれる細かい穴に、メインパッド10のウレタ
ン原料が入り込み硬化した含浸層16に形成されてい
る。この含浸層16によって、上記第1インサートパッ
ド12は、乗員から受ける荷重を面で支持することがで
き、臀部の周囲にパッドが入り込む感覚がなくなり、適
度な反発感となる。従来のシートフレームにはバネが配
設されていたものがあったが、ウレタンの弾性力の向上
によってバネが不要となってきた。本発明を採用するこ
とによって、一層乗り心地が向上される。
うち、シートクッション5の略中央部に位置し、乗員の
臀部が当たる第1インサートパッド12は、乗員に良好
な座り心地感を与えるために重要な役割を果たす。つま
り、初期タッチは軟らかく、座ったときに面で荷重を受
けて、臀部がまとわりつかないことが望ましい。ここ
で、第1インサートパッド12の硬度は、例えばJIS
K6400の規格A法で5〜20kgfである。密度
は18〜22kg/m3 であり、図2に示すように、第
1インサートパッド12の下側(裏面側)に位置する層
は、該第1インサートパッド12のウレタンフォームの
セルと呼ばれる細かい穴に、メインパッド10のウレタ
ン原料が入り込み硬化した含浸層16に形成されてい
る。この含浸層16によって、上記第1インサートパッ
ド12は、乗員から受ける荷重を面で支持することがで
き、臀部の周囲にパッドが入り込む感覚がなくなり、適
度な反発感となる。従来のシートフレームにはバネが配
設されていたものがあったが、ウレタンの弾性力の向上
によってバネが不要となってきた。本発明を採用するこ
とによって、一層乗り心地が向上される。
【0013】さらに、シートクッション5の前方側に配
設された第2インサートパッド14は、メインパッド1
0よりも軟らかいウレタン、例えば、上記第1インサー
トパッド12よりも、密度が小さく、大きな厚みで、硬
度が低いものが好ましい感触を有する。ここで、第2イ
ンサートパッド14の硬度は、例えばJIS K640
0の規格A法で5〜20kgfである。密度は18〜5
0kg/m3 である。この第2インサートパッド14に
よって、クラッチ、ブレーキ及びアクセルの操作時に股
の下部が第2インサートパッド14にソフトに当たるよ
うになり、長時間の運転においても痛みが減少する。
設された第2インサートパッド14は、メインパッド1
0よりも軟らかいウレタン、例えば、上記第1インサー
トパッド12よりも、密度が小さく、大きな厚みで、硬
度が低いものが好ましい感触を有する。ここで、第2イ
ンサートパッド14の硬度は、例えばJIS K640
0の規格A法で5〜20kgfである。密度は18〜5
0kg/m3 である。この第2インサートパッド14に
よって、クラッチ、ブレーキ及びアクセルの操作時に股
の下部が第2インサートパッド14にソフトに当たるよ
うになり、長時間の運転においても痛みが減少する。
【0014】なお、図3,4に示すように、シートバッ
ク7の構造も、上記シートクッション5と同様に基盤と
なるメインパッド19と、該メインパッド19にはめ込
まれた2つのインサートパッド20,21とからなり、
このうち、下部のランバー部に配設されたインサートパ
ッド20は、密度が18〜70kg/m3 であり、その
裏面側に含浸層24が形成されている。これにより、ラ
ンバー部を支持して乗り心地を向上させることができ
る。また、上部に配設されたインサートパッド21は、
密度が18〜22kg/m3 であり、肩の当たりを軟ら
かくするものである。
ク7の構造も、上記シートクッション5と同様に基盤と
なるメインパッド19と、該メインパッド19にはめ込
まれた2つのインサートパッド20,21とからなり、
このうち、下部のランバー部に配設されたインサートパ
ッド20は、密度が18〜70kg/m3 であり、その
裏面側に含浸層24が形成されている。これにより、ラ
ンバー部を支持して乗り心地を向上させることができ
る。また、上部に配設されたインサートパッド21は、
密度が18〜22kg/m3 であり、肩の当たりを軟ら
かくするものである。
【0015】図5は、本発明に係るシートパッドの成形
装置30であり、金型内部にウレタン原料液を注入する
原料注入機31と、上型34と下型35を有し、その中
でウレタン原料液を発泡させる金型36と、該金型36
を積載する金型台車37とを備えている。上記原料注入
機31には、配管40が接続され、該配管40によって
2種類のウレタン原料液が送給され、互いに混合された
状態で注入ガン41によって下型35の内部に注入され
る。また、上記金型36は、2つのシートクッションパ
ッドを一度に成形できるように、左右2つずつ上型3
4,34と下型35,35が配設されており、金型台車
37に積載され固定されている。
装置30であり、金型内部にウレタン原料液を注入する
原料注入機31と、上型34と下型35を有し、その中
でウレタン原料液を発泡させる金型36と、該金型36
を積載する金型台車37とを備えている。上記原料注入
機31には、配管40が接続され、該配管40によって
2種類のウレタン原料液が送給され、互いに混合された
状態で注入ガン41によって下型35の内部に注入され
る。また、上記金型36は、2つのシートクッションパ
ッドを一度に成形できるように、左右2つずつ上型3
4,34と下型35,35が配設されており、金型台車
37に積載され固定されている。
【0016】この下型35には、図6,7に示すよう
に、底面44に薄い縦壁46,47と突起48,49が
設けられている。この縦壁46,47の高さHは、イン
サートパッド20,21の厚さTよりも0〜10mm低
く形成されている。この縦壁46,47の高さHがイン
サートパッド20,21の厚さTよりも10mm以上低
いと、縦壁46,47が低くなりすぎ、インサートパッ
ド20,21のセットが不安定になり、インサートパッ
ド20,21よりも縦壁46,47の方が高くなると、
インサートパッド20,21が下型35の底面44に確
実に設置しない場合がある。なお、インサートパッド2
0,21のセットを確実にするために、突起48,49
を底面44に配設しているが、この突起48,49の高
さは3〜20mmの範囲が好ましい。
に、底面44に薄い縦壁46,47と突起48,49が
設けられている。この縦壁46,47の高さHは、イン
サートパッド20,21の厚さTよりも0〜10mm低
く形成されている。この縦壁46,47の高さHがイン
サートパッド20,21の厚さTよりも10mm以上低
いと、縦壁46,47が低くなりすぎ、インサートパッ
ド20,21のセットが不安定になり、インサートパッ
ド20,21よりも縦壁46,47の方が高くなると、
インサートパッド20,21が下型35の底面44に確
実に設置しない場合がある。なお、インサートパッド2
0,21のセットを確実にするために、突起48,49
を底面44に配設しているが、この突起48,49の高
さは3〜20mmの範囲が好ましい。
【0017】なお、ウレタン原料液の配合は、重量によ
る比で、主剤ポリオール:架橋剤:触媒:シリコン=1
00:(0.5〜2.0):(0.4〜0.8):
(1.0〜2.0)としている。この配合比であれば、
液の流れ性が良好で、注入された原料液が金型36の内
部にまんべんなく充填される。ここで、上記主剤ポリオ
ールとしては例えばPolyetherpolyol(ポリエーテルポ
リオール)を、架橋剤としては例えばDiethanolamine
(ジエタノールアミン)を、触媒としては例えばTrieth
ylenediamine(トリエチレンジアミン)を好適に用いる
ことができる。
る比で、主剤ポリオール:架橋剤:触媒:シリコン=1
00:(0.5〜2.0):(0.4〜0.8):
(1.0〜2.0)としている。この配合比であれば、
液の流れ性が良好で、注入された原料液が金型36の内
部にまんべんなく充填される。ここで、上記主剤ポリオ
ールとしては例えばPolyetherpolyol(ポリエーテルポ
リオール)を、架橋剤としては例えばDiethanolamine
(ジエタノールアミン)を、触媒としては例えばTrieth
ylenediamine(トリエチレンジアミン)を好適に用いる
ことができる。
【0018】次いで、上記構成を有するシートパッドの
うち、シートクッションパッドの成形方法について説明
する。まず、下型35の縦壁46,47で囲まれた部位
に2つのインサートパッド12,14を配設し、底面4
4に確実に当接させる。次いで、これらのインサートパ
ッド12,14にかからないように、図5に示すよう
に、メインパッド用のウレタン原料液53を下型35の
内部に注入すると、ウレタン原料液53の流れ性が良好
なため、下型35の全体にまんべんなく充填される。イ
ンサートパッドの上に該ウレタン原料液53を注入する
と、硬さが不均一になるため好ましくない。ここで、図
8(a)(b)に示すように、第1インサートパッド1
2の裏面側には、細かいセルが形成されているため、該
セルにウレタン原料液53が含浸して硬化する結果、含
浸層24が形成される。この硬化する理由は、セルに入
り込んだウレタン原料液53がセル内部で発泡すること
ができないため、及びインサートフォーム影響で破泡す
るためである。そして、上型34を閉じてウレタン原料
液53を発泡させるとシートパッドの成形が終了する。
こののち、シートパッドに表皮材を被せるとシート1と
なる。このシートクッション5に乗員が着座すると、図
9に示すように、長時間の運転においてもあまり臀部が
沈み込むことがない。
うち、シートクッションパッドの成形方法について説明
する。まず、下型35の縦壁46,47で囲まれた部位
に2つのインサートパッド12,14を配設し、底面4
4に確実に当接させる。次いで、これらのインサートパ
ッド12,14にかからないように、図5に示すよう
に、メインパッド用のウレタン原料液53を下型35の
内部に注入すると、ウレタン原料液53の流れ性が良好
なため、下型35の全体にまんべんなく充填される。イ
ンサートパッドの上に該ウレタン原料液53を注入する
と、硬さが不均一になるため好ましくない。ここで、図
8(a)(b)に示すように、第1インサートパッド1
2の裏面側には、細かいセルが形成されているため、該
セルにウレタン原料液53が含浸して硬化する結果、含
浸層24が形成される。この硬化する理由は、セルに入
り込んだウレタン原料液53がセル内部で発泡すること
ができないため、及びインサートフォーム影響で破泡す
るためである。そして、上型34を閉じてウレタン原料
液53を発泡させるとシートパッドの成形が終了する。
こののち、シートパッドに表皮材を被せるとシート1と
なる。このシートクッション5に乗員が着座すると、図
9に示すように、長時間の運転においてもあまり臀部が
沈み込むことがない。
【0019】
【実施例】次いで、実施例によって本発明を更に具体的
に説明する。まず、第1インサートパッド12と第2イ
ンサートパッド14を図6に示す下型35の縦壁46,
47内に挿入した。これらのインサートパッド12,1
4の硬度は、10kgfであった。次いで、主剤ポリオ
ールとしてポリエーテルポリオールを重量比で100、
架橋剤としてジエタノールアミンを重量比で1.0、触
媒としてトリエチレンジアミンを重量比で0.5、及び
シリコン整泡剤としてL−5309(日本ユニカー製)
を重量比で1.5含むウレタン原料液53を下型35に
注入した。こののち、金型36を閉成して発泡、固化し
てシートパッドを成形した。このシートパッドを用いた
シートに長時間着座したところ、股下部や臀部に痛み等
がなく、座り心地が非常に向上した。
に説明する。まず、第1インサートパッド12と第2イ
ンサートパッド14を図6に示す下型35の縦壁46,
47内に挿入した。これらのインサートパッド12,1
4の硬度は、10kgfであった。次いで、主剤ポリオ
ールとしてポリエーテルポリオールを重量比で100、
架橋剤としてジエタノールアミンを重量比で1.0、触
媒としてトリエチレンジアミンを重量比で0.5、及び
シリコン整泡剤としてL−5309(日本ユニカー製)
を重量比で1.5含むウレタン原料液53を下型35に
注入した。こののち、金型36を閉成して発泡、固化し
てシートパッドを成形した。このシートパッドを用いた
シートに長時間着座したところ、股下部や臀部に痛み等
がなく、座り心地が非常に向上した。
【0020】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて種々
の変形及び変更が可能である。例えば、インサートパッ
ド12,14をメインパッド10に固定するには、図1
0に示すように、予め、インサートパッド12,14を
はめ込む凹部58,59を有するメインパッド10を成
形したのち、該凹部58,59の底面63,64をイン
サートパッド12,14の裏面に接着剤によって固着さ
せても良い。この場合、メインパッドとインサートパッ
ドとの接着面が含浸層と同様の硬い面になり、乗り心地
が向上する。金型にインサートパッドを入れてウレタン
原料を注入する方法に比較して硬い面の剛性が低く、面
で荷重を受ける効果が多少減少するが、乗り心地は従来
よりも大幅に向上する。
されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて種々
の変形及び変更が可能である。例えば、インサートパッ
ド12,14をメインパッド10に固定するには、図1
0に示すように、予め、インサートパッド12,14を
はめ込む凹部58,59を有するメインパッド10を成
形したのち、該凹部58,59の底面63,64をイン
サートパッド12,14の裏面に接着剤によって固着さ
せても良い。この場合、メインパッドとインサートパッ
ドとの接着面が含浸層と同様の硬い面になり、乗り心地
が向上する。金型にインサートパッドを入れてウレタン
原料を注入する方法に比較して硬い面の剛性が低く、面
で荷重を受ける効果が多少減少するが、乗り心地は従来
よりも大幅に向上する。
【0021】また、図11に示すように、上記縦壁46
をインサートパッドの外周形状に合わせて、周囲を完全
に囲っても良く、図12に示すように、四隅66を開放
して隙間を設けた縦壁67にしても良い。さらに、図示
しないが、四隅のみに縦壁を設けても良い。これらの縦
壁46,47,67がないと、図13に示すように、メ
インパッド10のウレタン原料液53がインサートパッ
ド12,14の表面部に漏れ出てしまい、この表面部に
も含浸層24が形成されることがあり、この場合は、イ
ンサートパッド21の効果が減少してしまうおそれがあ
る。
をインサートパッドの外周形状に合わせて、周囲を完全
に囲っても良く、図12に示すように、四隅66を開放
して隙間を設けた縦壁67にしても良い。さらに、図示
しないが、四隅のみに縦壁を設けても良い。これらの縦
壁46,47,67がないと、図13に示すように、メ
インパッド10のウレタン原料液53がインサートパッ
ド12,14の表面部に漏れ出てしまい、この表面部に
も含浸層24が形成されることがあり、この場合は、イ
ンサートパッド21の効果が減少してしまうおそれがあ
る。
【0022】そして、図14に示すように、インサート
パッド12,14の表面をメインパッド10よりも0〜
5mm突出させることによって、メインパッド10とイ
ンサートパッド12,14との違和感を無くすことがで
きる。つまり、メインパッド10に比較してインサート
パッド12,14は軟らかいため、表皮材を装着した際
にメインパッド10との境が段差として感じ、乗員が着
座した状態では、インサートパッド12,14の方が沈
みがちになるため、これを防いで段差と違和感のないパ
ッドとすることができる。また、この場合は、図15に
示すように、インサートパッド12,14をセットする
下型35の部位に窪み70,71を設け、該窪み70,
71にインサートパッド12,14を載置したのち、ウ
レタン原料液53を注入する。この窪み70,71があ
るため、インサートパッド12,14のセットが容易か
つ確実になる。なお、図16に示すように、インサート
パッド72の形状は、平面視が略長方形に限定されず、
角部73を切り落として略八方形にすることによって、
インサートパッド72が更に確実に固定できる。
パッド12,14の表面をメインパッド10よりも0〜
5mm突出させることによって、メインパッド10とイ
ンサートパッド12,14との違和感を無くすことがで
きる。つまり、メインパッド10に比較してインサート
パッド12,14は軟らかいため、表皮材を装着した際
にメインパッド10との境が段差として感じ、乗員が着
座した状態では、インサートパッド12,14の方が沈
みがちになるため、これを防いで段差と違和感のないパ
ッドとすることができる。また、この場合は、図15に
示すように、インサートパッド12,14をセットする
下型35の部位に窪み70,71を設け、該窪み70,
71にインサートパッド12,14を載置したのち、ウ
レタン原料液53を注入する。この窪み70,71があ
るため、インサートパッド12,14のセットが容易か
つ確実になる。なお、図16に示すように、インサート
パッド72の形状は、平面視が略長方形に限定されず、
角部73を切り落として略八方形にすることによって、
インサートパッド72が更に確実に固定できる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、シートの必要な部位に
必要な硬さのインサートパッドを配設することができ
る。例えば、シートクッションの座面部に、メインパッ
ドよりも軟らかいインサートパッドを部分的に配設する
ことによって、乗員の臀部等の痛みを和らげると共に、
乗り心地が向上する。なお、本発明は、二輪車、電動車
椅子を含む車椅子のシート、事務用シート、家庭用シー
ト、作業用シートなどのシート全般に亘って適用するこ
とができる。
必要な硬さのインサートパッドを配設することができ
る。例えば、シートクッションの座面部に、メインパッ
ドよりも軟らかいインサートパッドを部分的に配設する
ことによって、乗員の臀部等の痛みを和らげると共に、
乗り心地が向上する。なお、本発明は、二輪車、電動車
椅子を含む車椅子のシート、事務用シート、家庭用シー
ト、作業用シートなどのシート全般に亘って適用するこ
とができる。
【図1】本発明に係るシートパッドを備えたシートを配
設した自動車の室内を示す側面図である。
設した自動車の室内を示す側面図である。
【図2】本発明に係るシートパッド(シートクッショ
ン)の斜視図である。
ン)の斜視図である。
【図3】本発明に係るシートパッド(シートバック)の
斜視図である。
斜視図である。
【図4】図3のA−A線による断面図である。
【図5】本発明に係るシートパッドを成形する成形装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図6】図5の下型を示す斜視図である。
【図7】図6のB−B線による断面図である。
【図8】本図のうち、(a)はシートパッドの成形が完
了した金型の内部を示す断面図、(b)は図8(a)の
C部を拡大した断面図である。
了した金型の内部を示す断面図、(b)は図8(a)の
C部を拡大した断面図である。
【図9】本発明に係るシートパッドで構成したシートク
ッションに乗員が着座した状態を示す概念図である。
ッションに乗員が着座した状態を示す概念図である。
【図10】本発明に係るシートパッドの変形例を示す斜
視図である。
視図である。
【図11】図6の縦壁の斜視図である。
【図12】縦壁の変形例を示す斜視図である。
【図13】縦壁を使用せずに成形したシートパッド(シ
ートクッション)の斜視図である。
ートクッション)の斜視図である。
【図14】本発明に係るシートパッド(シートクッショ
ン)の変形例を示す断面図である。
ン)の変形例を示す断面図である。
【図15】図14のシートパッドを成形する金型の断面
図である。
図である。
【図16】インサートパッドの変形例を示す平面図であ
る。
る。
【図17】本図のうち、(a)は自動車用シートの斜視
図、(b)は(a)のシートを構成するシートフレーム
の斜視図、(c)は(a)のシートを構成するシートパ
ッドの斜視図、(d)は(a)のシートを構成する表皮
材の斜視図である。
図、(b)は(a)のシートを構成するシートフレーム
の斜視図、(c)は(a)のシートを構成するシートパ
ッドの斜視図、(d)は(a)のシートを構成する表皮
材の斜視図である。
【図18】従来のシートパッドからなるシートに乗員が
着座した状態を示す概念図である。
着座した状態を示す概念図である。
1 シート 2 自動車 5 シートクッション 7 シートバック 9 ヘッドレスト 10 メインパッド 12 第1インサートパッド 14 第2インサートパッド 16,24 含浸層 17 面 19 メインパッド 20,21 インサートパッド 30 成形装置 31 原料注入機 34 上型 35 下型 36 金型 37 金型台車 40 配管 41 注入ガン 44 底面 46,47 縦壁 48,49 突起 53 ウレタン原料液 55 臀部 58,59 凹部 63,64 底面 66 四隅 67 縦壁 70 窪み 72 インサートパッド 73 角部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 昭弘 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 溝尾 彰彦 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 シートフレームに取り付けられ、シート
クッション及びシートバックを構成するメインパッド
と、該メインパッドの表面側の一部に配設されると共
に、該メインパッドよりも硬度が低いインサートパッド
とを備えたことを特徴とする自動車用シートパッド。 - 【請求項2】 上記インサートパッドを、シートクッシ
ョンを構成するメインパッドのうち、乗員の臀部が当た
る座面部と、股下部が当たる部位に配設したことを特徴
とする請求項1に記載の自動車用シートパッド。 - 【請求項3】 上記インサートパッドを、シートバック
を構成するメインパッドのうち、乗員の背中が当たるラ
ンバー部に配設したことを特徴とする請求項1又は2に
記載の自動車用シートパッド。 - 【請求項4】 上記インサートパッドを、上記メインパ
ッドの表面よりも0.1〜5.0mm突出させた状態で
該メインパッドに配設したことを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の自動車用シートパッド。 - 【請求項5】 上記インサートパッドの裏面側に、該イ
ンサートパッドよりも硬度が高い含浸層を形成したこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用
シートパッド。 - 【請求項6】 上記請求項1〜5に記載されたシートパ
ッドを備えたことを特徴とする自動車用シート。 - 【請求項7】 上記インサートパッドを金型に載置する
ステップと、該インサートパッドにかからないようにメ
インパッドのウレタン原料液を金型に注入し、該ウレタ
ン原料液をインサートパッドの裏面側に含浸させるステ
ップと、該金型を閉成してウレタン原料液を発泡及び固
化させるステップとを含んでなる自動車用シートパッド
の製造方法。 - 【請求項8】 上記金型に縦壁を設け、該縦壁の中にイ
ンサートパッドを載置するようにしたことを特徴とする
請求項7に記載の自動車用シートパッドの製造方法。 - 【請求項9】 上記縦壁の高さを、インサートパッドの
厚さよりも0〜10mm低く形成したことを特徴とする
請求項8に記載の自動車用シートパッドの製造方法。 - 【請求項10】 上記ウレタン原料液の配合が、重量比
で、主剤ポリオール:架橋剤:触媒:シリコン=10
0:(0.5〜2.0):(0.4〜0.8):(1.
0〜2.0)としたことを特徴とする請求項7〜9のい
ずれかに記載の自動車用シートパッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000052755A JP2001238752A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 自動車用シートパッド、該シートパッドを備えた自動車用シート及びこれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000052755A JP2001238752A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 自動車用シートパッド、該シートパッドを備えた自動車用シート及びこれらの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001238752A true JP2001238752A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18574222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000052755A Pending JP2001238752A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 自動車用シートパッド、該シートパッドを備えた自動車用シート及びこれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001238752A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100531109B1 (ko) * | 2002-08-22 | 2005-11-28 | 이판규 | 이중구조 우레탄 시트의 제조방법 |
JP2009125148A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Bridgestone Corp | 車両用シートパッド |
KR101550897B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-09-07 | 주식회사 유엠에스 | 합성 수지 쿠션 조립체를 이용한 경량 자동차 시트 성형체의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 제조되는 경량 자동차 시트 성형체 |
JP2019037289A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 東洋ゴム工業株式会社 | シートパッド |
-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000052755A patent/JP2001238752A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100531109B1 (ko) * | 2002-08-22 | 2005-11-28 | 이판규 | 이중구조 우레탄 시트의 제조방법 |
JP2009125148A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Bridgestone Corp | 車両用シートパッド |
KR101550897B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-09-07 | 주식회사 유엠에스 | 합성 수지 쿠션 조립체를 이용한 경량 자동차 시트 성형체의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 제조되는 경량 자동차 시트 성형체 |
JP2019037289A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 東洋ゴム工業株式会社 | シートパッド |
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