JP2001225932A - 搬送コンベア及びこれを備えた機械式駐車装置 - Google Patents
搬送コンベア及びこれを備えた機械式駐車装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 種々の物が隙間に落ち込む等の不具合や、隙
間を介して下方に落下してしまう等の不具合を無くしつ
つ、搬送物を任意の方向に搬送するのを可能とする搬送
コンベアを提供する。 【解決手段】 線材5を摺動可能に収容する管状部材2
の搬送物8の搬送面側を編み目状に構成し、搬送面側の
隙間を狭小にすると共に、管状部材2の山部上部の開口
2aより露出し搬送物8に接触する線材5を搬送面とし
て、一方側の線材群とこれに直交する方向の他方側の線
材群とを各々独立して循環駆動し、搬送物8を両線材群
の搬送力の合成方向に合成速度で搬送するように構成し
て成るもの。
間を介して下方に落下してしまう等の不具合を無くしつ
つ、搬送物を任意の方向に搬送するのを可能とする搬送
コンベアを提供する。 【解決手段】 線材5を摺動可能に収容する管状部材2
の搬送物8の搬送面側を編み目状に構成し、搬送面側の
隙間を狭小にすると共に、管状部材2の山部上部の開口
2aより露出し搬送物8に接触する線材5を搬送面とし
て、一方側の線材群とこれに直交する方向の他方側の線
材群とを各々独立して循環駆動し、搬送物8を両線材群
の搬送力の合成方向に合成速度で搬送するように構成し
て成るもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送物を任意の方
向に搬送可能な搬送コンベア、搬送物の向きを任意に変
えて搬送可能な搬送コンベア、これらを備える機械式駐
車装置に関する。
向に搬送可能な搬送コンベア、搬送物の向きを任意に変
えて搬送可能な搬送コンベア、これらを備える機械式駐
車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルトコンベアは、例えば直線
状、曲線状等に設定された所定の搬送経路で搬送物を一
方向に搬送する。このため、搬送物を例えばその向きを
変えずに90°直交する方向に方向変えして搬送する
(横送りする)必要がある場合には、ローラコンベアが
採用されている。
状、曲線状等に設定された所定の搬送経路で搬送物を一
方向に搬送する。このため、搬送物を例えばその向きを
変えずに90°直交する方向に方向変えして搬送する
(横送りする)必要がある場合には、ローラコンベアが
採用されている。
【0003】このローラコンベアを有する搬送装置で
は、水平面にて90°直交するようにローラコンベア同
士が配設され、直交部での一方のローラコンベアの複数
のローラ同士の間に、これに直交する他方のローラコン
ベアのローラが複数配設され、一方のローラコンベアに
より搬送物が搬送されて当該搬送物が直交部に到達する
と、他方のローラコンベアのローラが上昇して当該他方
のローラコンベアにより搬送物が搬送され、搬送物を9
0°直交する方向に方向変えしての搬送が可能とされて
いる。
は、水平面にて90°直交するようにローラコンベア同
士が配設され、直交部での一方のローラコンベアの複数
のローラ同士の間に、これに直交する他方のローラコン
ベアのローラが複数配設され、一方のローラコンベアに
より搬送物が搬送されて当該搬送物が直交部に到達する
と、他方のローラコンベアのローラが上昇して当該他方
のローラコンベアにより搬送物が搬送され、搬送物を9
0°直交する方向に方向変えしての搬送が可能とされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ロ
ーラコンベアにあっては、ローラ同士の間に比較的大き
な隙間があるため、種々の物が隙間に落ち込む等の不具
合や、隙間を介して下方に落下してしまう等の不具合が
発生していた。
ーラコンベアにあっては、ローラ同士の間に比較的大き
な隙間があるため、種々の物が隙間に落ち込む等の不具
合や、隙間を介して下方に落下してしまう等の不具合が
発生していた。
【0005】特に、上記ローラコンベアが、人が頻繁に
立ち入る場所で床面に設置されている場合には、隙間に
例えば女性のヒールが落ち込みバランスを崩す等の危険
があると共に、当該隙間を介して例えば所持品が下方に
入り込み取り出しに手間取る等の問題がある。
立ち入る場所で床面に設置されている場合には、隙間に
例えば女性のヒールが落ち込みバランスを崩す等の危険
があると共に、当該隙間を介して例えば所持品が下方に
入り込み取り出しに手間取る等の問題がある。
【0006】このように人が頻繁に立ち入る場所として
は、例えば、機械式駐車装置の入庫バース、出庫バー
ス、入出庫バース等が挙げられる。入庫バースは、車両
を駐車装置内に自動搬入すべく運転者の運転により車両
を乗り入れて当該運転者や同乗者が降車する領域であ
り、出庫バースは、自動搬出されてきた車両に運転者や
同乗者が乗車して当該車両を運転者の運転により駐車装
置から乗り出しする領域であり、入出庫バースは、上記
入庫バースと出庫バースとを兼用とした領域であり、こ
れらの領域の床面に、車両搬送用として上記ローラコン
ベアを設置すると、前述した問題が発生することにな
る。
は、例えば、機械式駐車装置の入庫バース、出庫バー
ス、入出庫バース等が挙げられる。入庫バースは、車両
を駐車装置内に自動搬入すべく運転者の運転により車両
を乗り入れて当該運転者や同乗者が降車する領域であ
り、出庫バースは、自動搬出されてきた車両に運転者や
同乗者が乗車して当該車両を運転者の運転により駐車装
置から乗り出しする領域であり、入出庫バースは、上記
入庫バースと出庫バースとを兼用とした領域であり、こ
れらの領域の床面に、車両搬送用として上記ローラコン
ベアを設置すると、前述した問題が発生することにな
る。
【0007】また、この機械式駐車装置を始めとして各
種装置に採用される搬送コンベアにあっては、搬送物を
任意の方向に搬送したり、搬送物の向きを任意に変えて
搬送するのが切望されている。
種装置に採用される搬送コンベアにあっては、搬送物を
任意の方向に搬送したり、搬送物の向きを任意に変えて
搬送するのが切望されている。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、種々の物が隙間に落ち込む等の
不具合や、隙間を介して下方に落下してしまう等の不具
合を無くしつつ、搬送物を任意の方向に搬送したり、搬
送物の向きを任意に変えて搬送するのを可能とする搬送
コンベア及びこれを備える機械式駐車装置を提供するこ
とを目的とする。
になされたものであり、種々の物が隙間に落ち込む等の
不具合や、隙間を介して下方に落下してしまう等の不具
合を無くしつつ、搬送物を任意の方向に搬送したり、搬
送物の向きを任意に変えて搬送するのを可能とする搬送
コンベア及びこれを備える機械式駐車装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による搬送コンベ
アは、水平方向に互いに直交するようにして隣接して並
設される複数の無端状の線材と、各線材をその軸線方向
に摺動可能に収容する各管状部材と、を具備し、線材を
収容する管状部材は、各々が上下方向に波打つ波状形状
部を備えると共にその軸線に沿ってこれに直交する方向
の管状部材と交互に上、下を逆にして交差し全体で編み
目状を成す編み目状部を備え、波状形状部は、その山部
の上部に、線材が露出して当該線材を搬送物に対して接
触可能とする開口を有し、線材は、管状部材に案内支持
されながら、一方側の線材群とこれに直交する方向の他
方側の線材群とが各々独立して循環駆動されることを特
徴としている。
アは、水平方向に互いに直交するようにして隣接して並
設される複数の無端状の線材と、各線材をその軸線方向
に摺動可能に収容する各管状部材と、を具備し、線材を
収容する管状部材は、各々が上下方向に波打つ波状形状
部を備えると共にその軸線に沿ってこれに直交する方向
の管状部材と交互に上、下を逆にして交差し全体で編み
目状を成す編み目状部を備え、波状形状部は、その山部
の上部に、線材が露出して当該線材を搬送物に対して接
触可能とする開口を有し、線材は、管状部材に案内支持
されながら、一方側の線材群とこれに直交する方向の他
方側の線材群とが各々独立して循環駆動されることを特
徴としている。
【0010】このように構成された搬送コンベアによれ
ば、線材を摺動可能に収容する管状部材の搬送物の搬送
面側が編み目状に構成されるため、搬送面側の隙間は狭
小とされる。また、管状部材の山部上部の開口より露出
し搬送物に接触する線材が搬送面となり、一方側の線材
群とこれに直交する方向の他方側の線材群とが各々独立
して循環駆動されるため、搬送物は、両線材群の搬送力
の合成方向に合成速度で搬送される。
ば、線材を摺動可能に収容する管状部材の搬送物の搬送
面側が編み目状に構成されるため、搬送面側の隙間は狭
小とされる。また、管状部材の山部上部の開口より露出
し搬送物に接触する線材が搬送面となり、一方側の線材
群とこれに直交する方向の他方側の線材群とが各々独立
して循環駆動されるため、搬送物は、両線材群の搬送力
の合成方向に合成速度で搬送される。
【0011】また、本発明による搬送コンベアは、上記
搬送コンベアを、水平方向に4個互いに隣接して設置
し、これら4個の搬送コンベアの2個の搬送コンベアが
隣接する方向であると共に上記何れか一方側の線材群の
配設方向となる一方向をX方向、これに直交する方向を
Y方向とした時に、一方の対角位置の搬送コンベア同士
の線材群であってX方向またはY方向の何れか一方の線
材群のみが、互いに逆方向に循環駆動されると共に、他
方の対角位置の搬送コンベア同士のX方向またはY方向
の他方の線材群のみが、互いに逆方向に循環駆動され、
且つ、両対角位置の搬送コンベア同士の波状形状部での
線材が、互いに離れる方向または互いに向き合う方向の
何れか一方の方向に駆動されるという所定の駆動が実行
されることを特徴としている。
搬送コンベアを、水平方向に4個互いに隣接して設置
し、これら4個の搬送コンベアの2個の搬送コンベアが
隣接する方向であると共に上記何れか一方側の線材群の
配設方向となる一方向をX方向、これに直交する方向を
Y方向とした時に、一方の対角位置の搬送コンベア同士
の線材群であってX方向またはY方向の何れか一方の線
材群のみが、互いに逆方向に循環駆動されると共に、他
方の対角位置の搬送コンベア同士のX方向またはY方向
の他方の線材群のみが、互いに逆方向に循環駆動され、
且つ、両対角位置の搬送コンベア同士の波状形状部での
線材が、互いに離れる方向または互いに向き合う方向の
何れか一方の方向に駆動されるという所定の駆動が実行
されることを特徴としている。
【0012】このように構成された搬送コンベアによれ
ば、4個の搬送コンベア全体の軸心と搬送物の水平方向
での軸心とを一致させた状態として、上記所定の駆動が
実行されると、搬送物は当該軸心を中心として回転され
る。
ば、4個の搬送コンベア全体の軸心と搬送物の水平方向
での軸心とを一致させた状態として、上記所定の駆動が
実行されると、搬送物は当該軸心を中心として回転され
る。
【0013】ここで、線材の具体的な構成としては、例
えば、ワイヤ状部材が挙げられる。
えば、ワイヤ状部材が挙げられる。
【0014】また、管状部材を、ステンレスより構成す
れば、耐食性が優れているため、例えば鉄等により構成
した場合に必要な例えばグリース等が不要とされる。
れば、耐食性が優れているため、例えば鉄等により構成
した場合に必要な例えばグリース等が不要とされる。
【0015】また、上記搬送コンベアを、車両を収容可
能な複数の駐車室を有しこの駐車室に対して車両を自動
搬入/搬出可能な機械式駐車装置に適用すると、当該機
械式駐車装置では、例えば車両の搬送方向を90°変え
て搬送したり、例えば車両の向きを90°、180°変
えて搬送するのが必要とされるため、その機能が十分に
発揮される。
能な複数の駐車室を有しこの駐車室に対して車両を自動
搬入/搬出可能な機械式駐車装置に適用すると、当該機
械式駐車装置では、例えば車両の搬送方向を90°変え
て搬送したり、例えば車両の向きを90°、180°変
えて搬送するのが必要とされるため、その機能が十分に
発揮される。
【0016】また、搬送コンベアは、車両が入庫または
出庫若しくは入出庫するバースの床面に設置されている
のが好ましい。これらの領域は、特に人が頻繁に立ち入
る場所であるが、上記搬送コンベアでは、搬送面側の隙
間は狭小とされるため、当該隙間に例えば女性のヒール
が落ち込んだり、当該隙間を介して例えば所持品が下方
に入り込む等の虞が無くされる。
出庫若しくは入出庫するバースの床面に設置されている
のが好ましい。これらの領域は、特に人が頻繁に立ち入
る場所であるが、上記搬送コンベアでは、搬送面側の隙
間は狭小とされるため、当該隙間に例えば女性のヒール
が落ち込んだり、当該隙間を介して例えば所持品が下方
に入り込む等の虞が無くされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実
施形態に係る搬送コンベアの要部を示す斜視図、図2
は、図1の搬送コンベアを駆動系と共に示す断面図であ
る。
の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実
施形態に係る搬送コンベアの要部を示す斜視図、図2
は、図1の搬送コンベアを駆動系と共に示す断面図であ
る。
【0018】本実施形態の搬送コンベア1は、図1に示
すように、水平方向に互いに直交するようにして隣接し
て並設される多数の管状部材2を備えている。この管状
部材2は、図1及び図2に示すように、その上部に上下
方向に波打つ波状形状部3を備えると共に、図2に示す
ように、この波状形状部3の両端部に連続して当該波状
形状部3の直下に位置する略直線状の下部4を備えてい
る。
すように、水平方向に互いに直交するようにして隣接し
て並設される多数の管状部材2を備えている。この管状
部材2は、図1及び図2に示すように、その上部に上下
方向に波打つ波状形状部3を備えると共に、図2に示す
ように、この波状形状部3の両端部に連続して当該波状
形状部3の直下に位置する略直線状の下部4を備えてい
る。
【0019】これらの管状部材2は、波状形状部3にお
いて、図1及び図2に示すように、その軸線に沿って、
直交する方向の他の管状部材2と交互に上、下を逆にし
て交差し、波状形状部3全体で編み目状を成す編み目状
部6が構成されている。この編み目状部6では、前後左
右の編み目が互いに隣接し互いの隙間が狭小とされてい
る。また、この編み目状部6は、図1に示すように、平
面視において略矩形体を成すように構成されている。そ
して、管状部材2は、図2に示すように、波状形状部3
の下面がフレーム7に載置された状態で当該フレーム7
に固定支持されている。
いて、図1及び図2に示すように、その軸線に沿って、
直交する方向の他の管状部材2と交互に上、下を逆にし
て交差し、波状形状部3全体で編み目状を成す編み目状
部6が構成されている。この編み目状部6では、前後左
右の編み目が互いに隣接し互いの隙間が狭小とされてい
る。また、この編み目状部6は、図1に示すように、平
面視において略矩形体を成すように構成されている。そ
して、管状部材2は、図2に示すように、波状形状部3
の下面がフレーム7に載置された状態で当該フレーム7
に固定支持されている。
【0020】各管状部材2には、図2に示すように、無
端状の線材5がその軸線方向に摺動可能に収容されてい
る。この線材5は、ワイヤ状部材であり、例えば、ケブ
ラー繊維(デュポン社製)のように高強度のもので構成
されている。また、上記管状部材2としては、耐食性が
優れている例えばステンレスより構成されている。
端状の線材5がその軸線方向に摺動可能に収容されてい
る。この線材5は、ワイヤ状部材であり、例えば、ケブ
ラー繊維(デュポン社製)のように高強度のもので構成
されている。また、上記管状部材2としては、耐食性が
優れている例えばステンレスより構成されている。
【0021】線材5を収容する管状部材2には、その波
状形状部3の各山部の上部に、線材5が露出して当該線
材5が仮想線で示す搬送物8の下面に対して接触可能と
する開口2aが形成されている。
状形状部3の各山部の上部に、線材5が露出して当該線
材5が仮想線で示す搬送物8の下面に対して接触可能と
する開口2aが形成されている。
【0022】また、各管状部材2の下部4の一部には、
開口2bが形成され、当該開口2bから線材5が導出す
る構成とされている。ここで、図1に示すように、一方
向に向くように延在する一方側の線材群の延在方向をX
方向、これに直交する方向に延在する他方側の線材群の
延在方向をY方向、X方向に延在する線材群をX線材
群、Y方向に延在する線材群をY線材群とし、線材5を
駆動する駆動系を説明すれば、図2に示すように、X線
材群での開口2bより導出する各線材5は、各線材5に
対応して各々設置されているプーリ9に一巻きされ、こ
れらのプーリ9が、X線材群に対応して設置されている
X方向駆動モータ(不図示)の駆動軸10に各々固定さ
れ、X線材群の全ての線材5が、X方向駆動モータによ
りX方向に循環駆動される構成に成されている。
開口2bが形成され、当該開口2bから線材5が導出す
る構成とされている。ここで、図1に示すように、一方
向に向くように延在する一方側の線材群の延在方向をX
方向、これに直交する方向に延在する他方側の線材群の
延在方向をY方向、X方向に延在する線材群をX線材
群、Y方向に延在する線材群をY線材群とし、線材5を
駆動する駆動系を説明すれば、図2に示すように、X線
材群での開口2bより導出する各線材5は、各線材5に
対応して各々設置されているプーリ9に一巻きされ、こ
れらのプーリ9が、X線材群に対応して設置されている
X方向駆動モータ(不図示)の駆動軸10に各々固定さ
れ、X線材群の全ての線材5が、X方向駆動モータによ
りX方向に循環駆動される構成に成されている。
【0023】一方、Y線材群の駆動系もX線材群と同様
に構成され、Y線材群の全ての線材5が、Y方向駆動モ
ータ(不図示)によりY方向に循環駆動される構成に成
されている。これらのX方向、Y方向駆動モータは、正
逆回転可能に構成され、これらの駆動モータの駆動に従
って、線材5が管状部材2に案内支持されながら循環
し、開口2aより露出する線材5が搬送物8に摩擦接触
しながら移動して当該搬送物8が摩擦搬送される構成に
成されている。
に構成され、Y線材群の全ての線材5が、Y方向駆動モ
ータ(不図示)によりY方向に循環駆動される構成に成
されている。これらのX方向、Y方向駆動モータは、正
逆回転可能に構成され、これらの駆動モータの駆動に従
って、線材5が管状部材2に案内支持されながら循環
し、開口2aより露出する線材5が搬送物8に摩擦接触
しながら移動して当該搬送物8が摩擦搬送される構成に
成されている。
【0024】このように構成された搬送コンベア1によ
れば、X線材群がX方向に循環駆動されると共に、Y線
材群がY方向に循環駆動されると、搬送物8は、両線材
群の搬送力の合成方向に合成速度で搬送される。
れば、X線材群がX方向に循環駆動されると共に、Y線
材群がY方向に循環駆動されると、搬送物8は、両線材
群の搬送力の合成方向に合成速度で搬送される。
【0025】すなわち、例えば、X線材群の波状形状部
3での線材5が、X方向の一の方向(例えば搬送物8の
前部が向く方向)に移動するように、X線材群が循環駆
動されると共に、Y線材群の波状形状部3での線材5
が、Y方向の一の方向にX線材群と同じ速度で移動する
ように、Y線材群が循環駆動されると、搬送物8は、そ
の向きを変えずに45°の方向に合成速度で搬送され、
また、例えば、Y線材群の駆動を停止して、X線材群が
X方向に循環駆動されると、搬送物8はX方向に所定の
速度で搬送され、また、例えば、X線材群の駆動を停止
して、Y線材群がY方向に循環駆動されると、搬送物8
は、Y方向に所定の速度で搬送される。
3での線材5が、X方向の一の方向(例えば搬送物8の
前部が向く方向)に移動するように、X線材群が循環駆
動されると共に、Y線材群の波状形状部3での線材5
が、Y方向の一の方向にX線材群と同じ速度で移動する
ように、Y線材群が循環駆動されると、搬送物8は、そ
の向きを変えずに45°の方向に合成速度で搬送され、
また、例えば、Y線材群の駆動を停止して、X線材群が
X方向に循環駆動されると、搬送物8はX方向に所定の
速度で搬送され、また、例えば、X線材群の駆動を停止
して、Y線材群がY方向に循環駆動されると、搬送物8
は、Y方向に所定の速度で搬送される。
【0026】このように、本実施形態においては、線材
5を摺動可能に収容する管状部材2の搬送面側が編み目
状に構成されているため、搬送面側の隙間が狭小にされ
ると共に、管状部材2の山部上部の開口2aより露出し
搬送物8に接触する線材5を搬送面として、一方側の線
材群(例えばX線材群)とこれに直交する方向の他方側
の線材群(例えばY線材群)とが各々独立して循環駆動
されるため、搬送物8が両線材群の搬送力の合成方向に
合成速度で搬送される。このため、種々の物が隙間に落
ち込む等の不具合や、隙間を介して下方に落下してしま
う等の不具合を無くしつつ、搬送物8が任意の方向に搬
送されるようになっている。
5を摺動可能に収容する管状部材2の搬送面側が編み目
状に構成されているため、搬送面側の隙間が狭小にされ
ると共に、管状部材2の山部上部の開口2aより露出し
搬送物8に接触する線材5を搬送面として、一方側の線
材群(例えばX線材群)とこれに直交する方向の他方側
の線材群(例えばY線材群)とが各々独立して循環駆動
されるため、搬送物8が両線材群の搬送力の合成方向に
合成速度で搬送される。このため、種々の物が隙間に落
ち込む等の不具合や、隙間を介して下方に落下してしま
う等の不具合を無くしつつ、搬送物8が任意の方向に搬
送されるようになっている。
【0027】特に、搬送コンベア1が、人が頻繁に立ち
入る場所の床面に採用されていると、当該搬送コンベア
1の搬送面側の隙間に例えば女性のヒールが落ち込んだ
り、当該隙間を介して例えば所持品が下方に入り込む等
の虞が無くされるため、安全性が確保されると共に利用
者に対しての配慮が向上されるようになる。
入る場所の床面に採用されていると、当該搬送コンベア
1の搬送面側の隙間に例えば女性のヒールが落ち込んだ
り、当該隙間を介して例えば所持品が下方に入り込む等
の虞が無くされるため、安全性が確保されると共に利用
者に対しての配慮が向上されるようになる。
【0028】また、本実施形態においては、管状部材2
が、耐食性の優れているステンレスより構成されている
ため、管状部材を例えば鉄等により構成した場合に必要
な例えばグリース等が不要とされ、特に人が頻繁に立ち
入る場所に設置される場合には、見映えが良くされると
共に清潔感を与え得るようになっている。
が、耐食性の優れているステンレスより構成されている
ため、管状部材を例えば鉄等により構成した場合に必要
な例えばグリース等が不要とされ、特に人が頻繁に立ち
入る場所に設置される場合には、見映えが良くされると
共に清潔感を与え得るようになっている。
【0029】図3は、本発明の第2実施形態に係る搬送
コンベアを備える機械式立体駐車装置の全体構成を示す
斜視図、図4は、図3中の搬送コンベアの一部を車輪と
共に示す断面図である。
コンベアを備える機械式立体駐車装置の全体構成を示す
斜視図、図4は、図3中の搬送コンベアの一部を車輪と
共に示す断面図である。
【0030】先ず、図1を参照しながら、機械式立体駐
車装置(機械式駐車装置)11の全体構成について説明
する。この機械式立体駐車装置11は、所定のフロアF
に入出庫バース12を備えている。この入出庫バース1
2は、車両Vを駐車装置11内に自動搬入すべく運転者
の運転により車両Vを乗り入れて当該運転者や同乗者が
降車する領域であると共に、自動搬出されてきた車両V
に運転者や同乗者が乗車して当該車両Vを運転者の運転
により駐車装置11から乗り出しする領域である。
車装置(機械式駐車装置)11の全体構成について説明
する。この機械式立体駐車装置11は、所定のフロアF
に入出庫バース12を備えている。この入出庫バース1
2は、車両Vを駐車装置11内に自動搬入すべく運転者
の運転により車両Vを乗り入れて当該運転者や同乗者が
降車する領域であると共に、自動搬出されてきた車両V
に運転者や同乗者が乗車して当該車両Vを運転者の運転
により駐車装置11から乗り出しする領域である。
【0031】この入出庫バース12脇の領域には、入出
庫ブース14が設置されている。この入出庫ブース14
の入出庫バース12に面する部分には、車両搬出入口1
4aが設定され、この車両搬出入口14aを開閉するリ
フト扉(不図示)が設けられている。
庫ブース14が設置されている。この入出庫ブース14
の入出庫バース12に面する部分には、車両搬出入口1
4aが設定され、この車両搬出入口14aを開閉するリ
フト扉(不図示)が設けられている。
【0032】フロアFの下方には、単数若しくは複数の
駐車フロアPが設定され、この駐車フロアPには、車両
Vを収容する多数の駐車室16が複数列に並設されてい
る。これらの駐車室16の列と列との間には走行路13
が設定され、この走行路13に当該走行路13を自走す
る走行台車17が配設されている。
駐車フロアPが設定され、この駐車フロアPには、車両
Vを収容する多数の駐車室16が複数列に並設されてい
る。これらの駐車室16の列と列との間には走行路13
が設定され、この走行路13に当該走行路13を自走す
る走行台車17が配設されている。
【0033】駐車フロアPの走行路13脇の領域と入出
庫ブース14とは昇降路Eにより連絡され、この昇降路
Eに当該昇降路Eを昇降移動するリフト18が配設され
ている。
庫ブース14とは昇降路Eにより連絡され、この昇降路
Eに当該昇降路Eを昇降移動するリフト18が配設され
ている。
【0034】これらのリフト18、走行台車17、各駐
車室16には各々、横行コンベア20f,20rが配設
されている。横行コンベア20f,20rは、例えばベ
ルトコンベア等のコンベアであり、車両Vの前輪と後輪
の各々に対応して設置され、横行コンベア20f,20
rを各々駆動することで、車両Vの車輪を当該車両Vの
幅方向に移送する。従って、リフト18と走行台車17
との間、走行台車17と各駐車室16との間で、車両V
の移載が可能とされている。これらの横行コンベア20
f,20r同士は、本実施形態では、同一幅に構成され
ている。
車室16には各々、横行コンベア20f,20rが配設
されている。横行コンベア20f,20rは、例えばベ
ルトコンベア等のコンベアであり、車両Vの前輪と後輪
の各々に対応して設置され、横行コンベア20f,20
rを各々駆動することで、車両Vの車輪を当該車両Vの
幅方向に移送する。従って、リフト18と走行台車17
との間、走行台車17と各駐車室16との間で、車両V
の移載が可能とされている。これらの横行コンベア20
f,20r同士は、本実施形態では、同一幅に構成され
ている。
【0035】特に、本実施形態にあっては、入出庫バー
ス12の床面に、搬送コンベア21が設置されている。
この搬送コンベア21は、X線材群が、車両Vの進入方
向に平行となり(横行コンベア20f,20rによる車
両Vの横送り方向に直交し)、Y線材群が、これに直交
するように配設され、平面視において略矩形体を成すよ
うに構成されている。
ス12の床面に、搬送コンベア21が設置されている。
この搬送コンベア21は、X線材群が、車両Vの進入方
向に平行となり(横行コンベア20f,20rによる車
両Vの横送り方向に直交し)、Y線材群が、これに直交
するように配設され、平面視において略矩形体を成すよ
うに構成されている。
【0036】この搬送コンベア21が、第1実施形態で
説明した搬送コンベア1と違う点は、高荷重に一層耐え
得るように、図4に示すように、上下に交差する管状部
材2同士を互いに密着するように配置して互いを支持す
る構成とした点である。他の構成に関しては、第1実施
形態で説明した搬送コンベア1と同様なため、同一符号
を付し、ここでの説明は省略する。
説明した搬送コンベア1と違う点は、高荷重に一層耐え
得るように、図4に示すように、上下に交差する管状部
材2同士を互いに密着するように配置して互いを支持す
る構成とした点である。他の構成に関しては、第1実施
形態で説明した搬送コンベア1と同様なため、同一符号
を付し、ここでの説明は省略する。
【0037】このような構成を有する機械式立体駐車装
置11では、入出庫バース12の入口部に設置されてい
る入庫ゲートG1が開閉することで、運転者の運転によ
り車両Vが入出庫バース12に進入する。ここで、運転
者は、前輪及び後輪が共に搬送コンベア21に載置され
るようにして車両Vを停止し、運転者や同乗者はここで
降車する。なお、図4では、車両Vの車輪22が搬送コ
ンベア21の各線材5に載置されている状態を示してい
る。
置11では、入出庫バース12の入口部に設置されてい
る入庫ゲートG1が開閉することで、運転者の運転によ
り車両Vが入出庫バース12に進入する。ここで、運転
者は、前輪及び後輪が共に搬送コンベア21に載置され
るようにして車両Vを停止し、運転者や同乗者はここで
降車する。なお、図4では、車両Vの車輪22が搬送コ
ンベア21の各線材5に載置されている状態を示してい
る。
【0038】この時、運転者や同乗者は、搬送コンベア
21上に降りて歩くことになるが、前述したように、当
該搬送コンベア21の搬送面側の隙間が狭小とされてい
るため、当該隙間に例えば女性のヒールが落ち込んだ
り、当該隙間を介して例えば所持品が下方に入り込む等
の虞が無くされており、安全性が確保されていると共に
利用者に対しての配慮が向上されている。
21上に降りて歩くことになるが、前述したように、当
該搬送コンベア21の搬送面側の隙間が狭小とされてい
るため、当該隙間に例えば女性のヒールが落ち込んだ
り、当該隙間を介して例えば所持品が下方に入り込む等
の虞が無くされており、安全性が確保されていると共に
利用者に対しての配慮が向上されている。
【0039】また、前述したように、例えばグリース等
を不要とすべく管状部材2がステンレスより構成されて
いるため、見映えが良くされていると共に清潔感が与え
られるようになっている。
を不要とすべく管状部材2がステンレスより構成されて
いるため、見映えが良くされていると共に清潔感が与え
られるようになっている。
【0040】そして、運転者や同乗者が、退出区画(不
図示)に退出すると、搬送コンベア21のX線材群がX
方向に循環駆動され車両VはX方向に搬送される。この
時、車両Vは、リフト18の横行コンベア20f,20
rの延長上に当該車両Vの前輪及び後輪が各々位置する
所定位置に移動するように搬送される。この所定位置へ
の搬送は、搬送コンベア21上での車輪の位置を検出可
能な複数の光電センサ若しくは撮像装置を設けて前輪及
び後輪の位置を検出し、この検出結果に基づいてX線材
群を循環駆動することで、実現可能である。
図示)に退出すると、搬送コンベア21のX線材群がX
方向に循環駆動され車両VはX方向に搬送される。この
時、車両Vは、リフト18の横行コンベア20f,20
rの延長上に当該車両Vの前輪及び後輪が各々位置する
所定位置に移動するように搬送される。この所定位置へ
の搬送は、搬送コンベア21上での車輪の位置を検出可
能な複数の光電センサ若しくは撮像装置を設けて前輪及
び後輪の位置を検出し、この検出結果に基づいてX線材
群を循環駆動することで、実現可能である。
【0041】このようにして車両Vの前輪及び後輪が所
定位置に搬送されたら、車両搬出入口14aのリフト扉
が開き、今度は、搬送コンベア21のY線材群の波状形
状部3での線材5が、Y方向でリフト18に向かう方向
に移動するように、Y線材群が循環駆動されると同時
に、リフト18の横行コンベア20f,20rがY線材
群と同じ方向に循環駆動され、車両Vは、搬送コンベア
21及びリフト18の横行コンベア20f,20rの協
働によりリフト18に移載される。
定位置に搬送されたら、車両搬出入口14aのリフト扉
が開き、今度は、搬送コンベア21のY線材群の波状形
状部3での線材5が、Y方向でリフト18に向かう方向
に移動するように、Y線材群が循環駆動されると同時
に、リフト18の横行コンベア20f,20rがY線材
群と同じ方向に循環駆動され、車両Vは、搬送コンベア
21及びリフト18の横行コンベア20f,20rの協
働によりリフト18に移載される。
【0042】このリフト18は、降下して駐車フロアP
に停止し、車両Vは、リフト18及び走行台車17の両
横行コンベア20f,20rの協働により走行台車17
に移載される。この走行台車17は、自走して該当する
駐車室16脇に停止し、車両Vは、走行台車17及び該
当する駐車室16の両横行コンベア20f,20rの協
働により該当する駐車室16に移載されて搬入が完了さ
れる。
に停止し、車両Vは、リフト18及び走行台車17の両
横行コンベア20f,20rの協働により走行台車17
に移載される。この走行台車17は、自走して該当する
駐車室16脇に停止し、車両Vは、走行台車17及び該
当する駐車室16の両横行コンベア20f,20rの協
働により該当する駐車室16に移載されて搬入が完了さ
れる。
【0043】一方、駐車室16から車両Vを搬出する場
合には、搬入の場合の動作と概ね逆となり、駐車室16
の車両Vは、当該駐車室16から走行台車17へ、この
走行台車17からリフト18へ、と順に搬出される。
合には、搬入の場合の動作と概ね逆となり、駐車室16
の車両Vは、当該駐車室16から走行台車17へ、この
走行台車17からリフト18へ、と順に搬出される。
【0044】そして、リフト18がフロアFに達する
と、搬送コンベア21のY線材群の波状形状部3での線
材5が、Y方向でリフト18から離れる方向に移動する
ように、Y線材群が循環駆動されると同時に、リフト1
8の横行コンベア20f,20rがY線材群と同じ方向
に循環駆動され、車両Vは、搬送コンベア21及びリフ
ト18の横行コンベア20f,20rの協働により搬送
コンベア21に移載される。
と、搬送コンベア21のY線材群の波状形状部3での線
材5が、Y方向でリフト18から離れる方向に移動する
ように、Y線材群が循環駆動されると同時に、リフト1
8の横行コンベア20f,20rがY線材群と同じ方向
に循環駆動され、車両Vは、搬送コンベア21及びリフ
ト18の横行コンベア20f,20rの協働により搬送
コンベア21に移載される。
【0045】このようにして車両Vが搬送コンベア21
に移載されたら、運転者や同乗者は、搬送コンベア21
上を歩いて車両Vに乗車することになるが、この時も、
前述した降車の場合と同様に、当該搬送コンベア21の
搬送面側の隙間に例えば女性のヒールが落ち込んだり、
当該隙間を介して例えば所持品が下方に入り込む等の虞
が無くされており、安全性が確保されていると共に利用
者に対しての配慮が向上されている。
に移載されたら、運転者や同乗者は、搬送コンベア21
上を歩いて車両Vに乗車することになるが、この時も、
前述した降車の場合と同様に、当該搬送コンベア21の
搬送面側の隙間に例えば女性のヒールが落ち込んだり、
当該隙間を介して例えば所持品が下方に入り込む等の虞
が無くされており、安全性が確保されていると共に利用
者に対しての配慮が向上されている。
【0046】そして、この搬送コンベア21上の車両V
は、運転者の運転により入出庫バース12から駐車装置
11外に乗り出される。
は、運転者の運転により入出庫バース12から駐車装置
11外に乗り出される。
【0047】このように、本実施形態では、搬送コンベ
ア21が、特に人が頻繁に立ち入ると共に車両Vの搬送
方向を90°変えて搬送するのが必要とされる機械式立
体駐車装置11の入出庫バース12に適用されているた
め、その機能が十分に発揮されている。
ア21が、特に人が頻繁に立ち入ると共に車両Vの搬送
方向を90°変えて搬送するのが必要とされる機械式立
体駐車装置11の入出庫バース12に適用されているた
め、その機能が十分に発揮されている。
【0048】なお、本実施形態においては、搬送コンベ
ア21により、車両VがX方向に搬送されてからY方向
に搬送されてリフト18の横行コンベア20f,20r
に移載される、すなわち、運転者の運転により、搬送コ
ンベア21のX方向と車両Vの前後方向が一致するよう
に車両Vを当該搬送コンベア21に入庫するようにして
いるが、当該搬送コンベア21は、第1実施形態で説明
したように、搬送物を任意の方向に搬送可能であるた
め、入出庫バース12の搬送コンベア21での車両Vの
停止位置、停止姿勢はどのようであっても良く、どのよ
うな停止位置及び姿勢で車両Vが搬送コンベア21に停
止しても、当該搬送コンベア21により、車両Vをリフ
ト18の横行コンベア20f,20rに対して移載する
のが可能であり、このように、任意の停止位置及び姿勢
で車両Vを搬送コンベア21に停止することで、運転者
による車両Vの入庫作業の容易化を図ることができる。
ア21により、車両VがX方向に搬送されてからY方向
に搬送されてリフト18の横行コンベア20f,20r
に移載される、すなわち、運転者の運転により、搬送コ
ンベア21のX方向と車両Vの前後方向が一致するよう
に車両Vを当該搬送コンベア21に入庫するようにして
いるが、当該搬送コンベア21は、第1実施形態で説明
したように、搬送物を任意の方向に搬送可能であるた
め、入出庫バース12の搬送コンベア21での車両Vの
停止位置、停止姿勢はどのようであっても良く、どのよ
うな停止位置及び姿勢で車両Vが搬送コンベア21に停
止しても、当該搬送コンベア21により、車両Vをリフ
ト18の横行コンベア20f,20rに対して移載する
のが可能であり、このように、任意の停止位置及び姿勢
で車両Vを搬送コンベア21に停止することで、運転者
による車両Vの入庫作業の容易化を図ることができる。
【0049】因みに、本実施形態においては、車両Vの
前輪と後輪の各々に対応して設置される横行コンベア2
0f,20r同士の幅を同一に構成しているため、従来
のように前輪基準で後輪の位置のバラツキを吸収すべく
後輪コンベアの幅が広い場合に比して当該横行コンベア
に対する負荷が低減されて低コスト化が図られ、さら
に、両横行コンベア20f,20rの部品が共通化され
ることで一層低コスト化が図られ、加えて、車両Vの向
きを前後逆にしての入庫、出庫、駐車も可能とされ、設
計、用途の多様化を図ることが可能とされている。
前輪と後輪の各々に対応して設置される横行コンベア2
0f,20r同士の幅を同一に構成しているため、従来
のように前輪基準で後輪の位置のバラツキを吸収すべく
後輪コンベアの幅が広い場合に比して当該横行コンベア
に対する負荷が低減されて低コスト化が図られ、さら
に、両横行コンベア20f,20rの部品が共通化され
ることで一層低コスト化が図られ、加えて、車両Vの向
きを前後逆にしての入庫、出庫、駐車も可能とされ、設
計、用途の多様化を図ることが可能とされている。
【0050】図5は、本発明の第3実施形態に係る搬送
コンベアを備える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベ
ア及びその近傍を示す平面図である。
コンベアを備える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベ
ア及びその近傍を示す平面図である。
【0051】この第3実施形態にあっては、第2実施形
態で説明した搬送コンベア21が、水平方向に4個互い
に隣接して設置され、平面視において全体で略矩形体を
成す搬送コンベア群31が構成されている。この搬送コ
ンベア群31は、駐車装置11内に平行に設置されてい
る走行路23,33間の所定位置に、4個の搬送コンベ
ア21のX線材群が走行路23,33と平行になると共
にY線材群がこれに直交するようにして配設されてい
る。
態で説明した搬送コンベア21が、水平方向に4個互い
に隣接して設置され、平面視において全体で略矩形体を
成す搬送コンベア群31が構成されている。この搬送コ
ンベア群31は、駐車装置11内に平行に設置されてい
る走行路23,33間の所定位置に、4個の搬送コンベ
ア21のX線材群が走行路23,33と平行になると共
にY線材群がこれに直交するようにして配設されてい
る。
【0052】そして、この第3実施形態では、この搬送
コンベア群31を介することで、走行路23を走行する
走行台車27と走行路33を走行する走行台車37との
間での車両Vの向きを180°変えての当該車両Vの受
け渡しが可能とされている。
コンベア群31を介することで、走行路23を走行する
走行台車27と走行路33を走行する走行台車37との
間での車両Vの向きを180°変えての当該車両Vの受
け渡しが可能とされている。
【0053】すなわち、この第3実施形態にあっては、
車両Vを載置した走行台車37が走行して搬送コンベア
群31脇に停止すると、4個の搬送コンベア21のY線
材群の波状形状部3での線材5が、Y方向で走行路23
に向かう方向に移動するように、4個の搬送コンベア2
1のY線材群が循環駆動されると同時に、走行台車37
の横行コンベア20f,20rがY線材群と同じ方向に
循環駆動され、車両Vは、走行台車37の横行コンベア
20f,20r及び4個の搬送コンベア21の協働によ
り搬送コンベア群31に移載される。この搬送は、搬送
コンベア群31の軸心と車両Vの水平方向での軸心とが
一致するまで実行される。
車両Vを載置した走行台車37が走行して搬送コンベア
群31脇に停止すると、4個の搬送コンベア21のY線
材群の波状形状部3での線材5が、Y方向で走行路23
に向かう方向に移動するように、4個の搬送コンベア2
1のY線材群が循環駆動されると同時に、走行台車37
の横行コンベア20f,20rがY線材群と同じ方向に
循環駆動され、車両Vは、走行台車37の横行コンベア
20f,20r及び4個の搬送コンベア21の協働によ
り搬送コンベア群31に移載される。この搬送は、搬送
コンベア群31の軸心と車両Vの水平方向での軸心とが
一致するまで実行される。
【0054】ここで、4個の搬送コンベア21を、説明
の都合上、搬送コンベア群31の軸心を中心として時計
回りに図示左上から搬送コンベア21A,21B,21
C,21Dとして以下説明すると、対角位置の搬送コン
ベア21A,21C同士または搬送コンベア21B,2
1D同士の何れか一方の搬送コンベア同士の線材群が、
X線材群またはY線材群の何れか一方の線材群のみ、互
いに逆方向に循環駆動されると共に、他方の対角位置の
搬送コンベア同士の他方の線材群のみが互いに逆方向に
循環駆動され、且つ、両対角位置の波状形状部3の線材
が、互いに離れる方向または互いに向き合う方向の何れ
か一方の方向に駆動されることで、車両2は、搬送コン
ベア群31の軸心を中心として時計方向若しくは反時計
方向に回転される。
の都合上、搬送コンベア群31の軸心を中心として時計
回りに図示左上から搬送コンベア21A,21B,21
C,21Dとして以下説明すると、対角位置の搬送コン
ベア21A,21C同士または搬送コンベア21B,2
1D同士の何れか一方の搬送コンベア同士の線材群が、
X線材群またはY線材群の何れか一方の線材群のみ、互
いに逆方向に循環駆動されると共に、他方の対角位置の
搬送コンベア同士の他方の線材群のみが互いに逆方向に
循環駆動され、且つ、両対角位置の波状形状部3の線材
が、互いに離れる方向または互いに向き合う方向の何れ
か一方の方向に駆動されることで、車両2は、搬送コン
ベア群31の軸心を中心として時計方向若しくは反時計
方向に回転される。
【0055】より具体的に説明すれば、例えば、一方の
対角位置の搬送コンベア21A,21C同士のX線材群
の波状形状部3での線材5が、互いに離れるように循環
駆動され、他方の対角位置の搬送コンベア21B,21
D同士のY線材群の波状形状部3での線材5が、互いに
離れるように循環駆動されると、車両2は、搬送コンベ
ア群31の軸心を中心として反時計方向に回転される。
対角位置の搬送コンベア21A,21C同士のX線材群
の波状形状部3での線材5が、互いに離れるように循環
駆動され、他方の対角位置の搬送コンベア21B,21
D同士のY線材群の波状形状部3での線材5が、互いに
離れるように循環駆動されると、車両2は、搬送コンベ
ア群31の軸心を中心として反時計方向に回転される。
【0056】また、例えば、一方の対角位置の搬送コン
ベア21A,21C同士のX線材群の波状形状部3での
線材5が、互いに向き合う方向に循環駆動され、他方の
対角位置の搬送コンベア21B,21D同士のY線材群
の波状形状部3での線材5が、互いに向き合うように循
環駆動されると、車両2は、時計方向に回転される。
ベア21A,21C同士のX線材群の波状形状部3での
線材5が、互いに向き合う方向に循環駆動され、他方の
対角位置の搬送コンベア21B,21D同士のY線材群
の波状形状部3での線材5が、互いに向き合うように循
環駆動されると、車両2は、時計方向に回転される。
【0057】また、例えば、一方の対角位置の搬送コン
ベア21A,21C同士のY線材群の波状形状部3での
線材5が、互いに離れるように循環駆動され、他方の対
角位置の搬送コンベア21B,21D同士のX線材群の
波状形状部3での線材5が、互いに離れるように循環駆
動されると、車両2は、時計方向に回転される。
ベア21A,21C同士のY線材群の波状形状部3での
線材5が、互いに離れるように循環駆動され、他方の対
角位置の搬送コンベア21B,21D同士のX線材群の
波状形状部3での線材5が、互いに離れるように循環駆
動されると、車両2は、時計方向に回転される。
【0058】また、例えば、一方の対角位置の搬送コン
ベア21A,21C同士のY線材群の波状形状部3での
線材5が、互いに向き合う方向に循環駆動され、他方の
対角位置の搬送コンベア21B,21D同士のX線材群
の波状形状部3での線材5が、互いに向き合うように循
環駆動されると、車両2は、反時計方向に回転される。
ベア21A,21C同士のY線材群の波状形状部3での
線材5が、互いに向き合う方向に循環駆動され、他方の
対角位置の搬送コンベア21B,21D同士のX線材群
の波状形状部3での線材5が、互いに向き合うように循
環駆動されると、車両2は、反時計方向に回転される。
【0059】このようにして車両Vが回転されて当該車
両Vの向きが180°変えられたら、4個の搬送コンベ
ア21のY線材群の波状形状部3での線材5が、Y方向
で走行路23に向かう方向に移動するように、4個の搬
送コンベア21のY線材群が循環駆動されると同時に、
搬送コンベア群31脇に停止する走行台車27の横行コ
ンベア20f,20rがY線材群と同じ方向に循環駆動
され、車両Vは、4個の搬送コンベア21及び走行台車
27の横行コンベア20f,20rの協働により走行台
車27に移載される。
両Vの向きが180°変えられたら、4個の搬送コンベ
ア21のY線材群の波状形状部3での線材5が、Y方向
で走行路23に向かう方向に移動するように、4個の搬
送コンベア21のY線材群が循環駆動されると同時に、
搬送コンベア群31脇に停止する走行台車27の横行コ
ンベア20f,20rがY線材群と同じ方向に循環駆動
され、車両Vは、4個の搬送コンベア21及び走行台車
27の横行コンベア20f,20rの協働により走行台
車27に移載される。
【0060】このように、本実施形態においては、搬送
コンベア群31により、車両Vの向きを180°変えて
搬送するのが可能とされていると共に、第2実施形態の
搬送コンベア21を採用することで、搬送コンベア群3
1の搬送面側の隙間が狭小とされ、種々の物が隙間に落
ち込む等の不具合や、隙間を介して下方に落下してしま
う等の不具合も、勿論無くされている。
コンベア群31により、車両Vの向きを180°変えて
搬送するのが可能とされていると共に、第2実施形態の
搬送コンベア21を採用することで、搬送コンベア群3
1の搬送面側の隙間が狭小とされ、種々の物が隙間に落
ち込む等の不具合や、隙間を介して下方に落下してしま
う等の不具合も、勿論無くされている。
【0061】図6は、本発明の第4実施形態に係る搬送
コンベアを備える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベ
ア及びその近傍を示す平面図である。
コンベアを備える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベ
ア及びその近傍を示す平面図である。
【0062】この第4実施形態にあっては、第3実施形
態で説明した搬送コンベア群31が、駐車装置11内の
建屋の角で、その一方側の端部が互いに直交するように
設置されている走行路43,53間の当該一方側の端部
間に、4個の搬送コンベア21のX線材群が走行路43
と平行になると共にY線材群がこれに直交するようにし
て配設されている。
態で説明した搬送コンベア群31が、駐車装置11内の
建屋の角で、その一方側の端部が互いに直交するように
設置されている走行路43,53間の当該一方側の端部
間に、4個の搬送コンベア21のX線材群が走行路43
と平行になると共にY線材群がこれに直交するようにし
て配設されている。
【0063】そして、この第4実施形態では、この搬送
コンベア群31を介することで、走行路43を走行する
走行台車47と走行路53を走行する走行台車57との
間での車両Vの向きを90°変えての当該車両Vの受け
渡しが可能とされている。
コンベア群31を介することで、走行路43を走行する
走行台車47と走行路53を走行する走行台車57との
間での車両Vの向きを90°変えての当該車両Vの受け
渡しが可能とされている。
【0064】すなわち、この第4実施形態にあっては、
第3実施形態と同様にして搬送コンベア群31の軸心と
車両Vの水平方向での軸心とが一致するまで車両Vが搬
送されたら、第3実施形態と同様な駆動が実行されて車
両Vが回転される。
第3実施形態と同様にして搬送コンベア群31の軸心と
車両Vの水平方向での軸心とが一致するまで車両Vが搬
送されたら、第3実施形態と同様な駆動が実行されて車
両Vが回転される。
【0065】この時、車両Vが時計方向に90°回転さ
れると、車両Vは走行台車57に当該車両Vのフロント
部が図示右側を向くように移載され、一方、反時計方向
に90°回転されると、車両Vは走行台車57に当該車
両Vのリア部が図示右側を向くように移載される。
れると、車両Vは走行台車57に当該車両Vのフロント
部が図示右側を向くように移載され、一方、反時計方向
に90°回転されると、車両Vは走行台車57に当該車
両Vのリア部が図示右側を向くように移載される。
【0066】このように、本実施形態においては、搬送
コンベア群31により、車両Vの向きを90°変えて搬
送するのが可能とされていると共に、この時に車両2の
前後の向きを変えての搬送も可能とされ、加えて、第2
実施形態の搬送コンベア21を採用することで、搬送コ
ンベア群31の搬送面側の隙間が狭小とされ、種々の物
が隙間に落ち込む等の不具合や、隙間を介して下方に落
下してしまう等の不具合も、勿論無くされている。
コンベア群31により、車両Vの向きを90°変えて搬
送するのが可能とされていると共に、この時に車両2の
前後の向きを変えての搬送も可能とされ、加えて、第2
実施形態の搬送コンベア21を採用することで、搬送コ
ンベア群31の搬送面側の隙間が狭小とされ、種々の物
が隙間に落ち込む等の不具合や、隙間を介して下方に落
下してしまう等の不具合も、勿論無くされている。
【0067】なお、この搬送コンベア群31を用いるこ
とで、車両2の向きを90°、180°以外の向きに任
意に変えて搬送することも勿論可能である。
とで、車両2の向きを90°、180°以外の向きに任
意に変えて搬送することも勿論可能である。
【0068】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、第2実施形態では、人が頻繁に立
ち入る場所の床面に採用するとその機能を十分発揮でき
るとして、搬送コンベア21を、機械式駐車装置の入出
庫バース12に採用するようにしているが、勿論この場
所に限定されるものではない。
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、第2実施形態では、人が頻繁に立
ち入る場所の床面に採用するとその機能を十分発揮でき
るとして、搬送コンベア21を、機械式駐車装置の入出
庫バース12に採用するようにしているが、勿論この場
所に限定されるものではない。
【0069】また、入庫バースと出庫バースとが別々に
設置されている機械式駐車装置では、入庫バースのみ、
出庫バースのみに対して、上記搬送コンベア21を採用
することも可能である。
設置されている機械式駐車装置では、入庫バースのみ、
出庫バースのみに対して、上記搬送コンベア21を採用
することも可能である。
【0070】また、第2実施形態では、入出庫バース1
2脇にリフト用の入出庫ブース14が配設されている
が、入出庫バース12脇に配設されるのは、例えば、走
行台車用の入出庫ブースであっても良い。
2脇にリフト用の入出庫ブース14が配設されている
が、入出庫バース12脇に配設されるのは、例えば、走
行台車用の入出庫ブースであっても良い。
【0071】また、第2実施形態の搬送コンベア21、
第3及び第4実施形態の搬送コンベア群31は、特に好
ましいとして、平面視において略矩形体とされている
が、この形状に限定されるものではない。
第3及び第4実施形態の搬送コンベア群31は、特に好
ましいとして、平面視において略矩形体とされている
が、この形状に限定されるものではない。
【0072】また、第3及び第4実施形態の搬送コンベ
ア群31を、第2実施形態で説明したバースに対しても
適用できる。
ア群31を、第2実施形態で説明したバースに対しても
適用できる。
【0073】また、上記実施形態においては、より好ま
しいとして、横行コンベア20f,20r同士の幅を同
一としているが、横行コンベアは、前輪に対応するコン
ベアが幅狭で、後輪に対応するコンベアが幅広であって
も良い。
しいとして、横行コンベア20f,20r同士の幅を同
一としているが、横行コンベアは、前輪に対応するコン
ベアが幅狭で、後輪に対応するコンベアが幅広であって
も良い。
【0074】さらにまた、その機能を十分発揮できると
して、特に第3及び第4実施形態で搬送コンベア群31
を機械式駐車装置に適用しているが、機械式駐車装置以
外のものに対しても勿論適用可能である。
して、特に第3及び第4実施形態で搬送コンベア群31
を機械式駐車装置に適用しているが、機械式駐車装置以
外のものに対しても勿論適用可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明の搬送コンベアは、線材を摺動可
能に収容する管状部材の搬送物の搬送面側を編み目状に
構成し、搬送面側の隙間を狭小にすると共に、管状部材
の山部上部の開口より露出し搬送物に接触する線材を搬
送面として、一方側の線材群とこれに直交する方向の他
方側の線材群とを各々独立して循環駆動し、搬送物を両
線材群の搬送力の合成方向に合成速度で搬送するように
構成したものであるから、種々の物が隙間に落ち込む等
の不具合や、隙間を介して下方に落下してしまう等の不
具合を無くしつつ、搬送物を任意の方向に搬送するのが
可能となる。特に、当該搬送コンベアを、人が頻繁に立
ち入る場所の床面に採用した場合には、当該隙間に例え
ば女性のヒールが落ち込んだり、当該隙間を介して例え
ば所持品が下方に入り込む等の虞が無いため、安全性を
確保するのが可能になると共に利用者に対しての配慮を
向上するのが可能となる。
能に収容する管状部材の搬送物の搬送面側を編み目状に
構成し、搬送面側の隙間を狭小にすると共に、管状部材
の山部上部の開口より露出し搬送物に接触する線材を搬
送面として、一方側の線材群とこれに直交する方向の他
方側の線材群とを各々独立して循環駆動し、搬送物を両
線材群の搬送力の合成方向に合成速度で搬送するように
構成したものであるから、種々の物が隙間に落ち込む等
の不具合や、隙間を介して下方に落下してしまう等の不
具合を無くしつつ、搬送物を任意の方向に搬送するのが
可能となる。特に、当該搬送コンベアを、人が頻繁に立
ち入る場所の床面に採用した場合には、当該隙間に例え
ば女性のヒールが落ち込んだり、当該隙間を介して例え
ば所持品が下方に入り込む等の虞が無いため、安全性を
確保するのが可能になると共に利用者に対しての配慮を
向上するのが可能となる。
【0076】また、本発明の搬送コンベアは、上記搬送
コンベアを、水平方向に4個互いに隣接して設置し、こ
れら4個の搬送コンベア全体の軸心と搬送物の水平方向
での軸心とを一致させた状態として、これら4個の搬送
コンベアの2個の搬送コンベアが隣接する方向であると
共に上記何れか一方側の線材群の配設方向となる一方向
をX方向、これに直交する方向をY方向とした時に、一
方の対角位置の搬送コンベア同士の線材群であってX方
向またはY方向の何れか一方の線材群のみを、互いに逆
方向に循環駆動すると共に、他方の対角位置の搬送コン
ベア同士のX方向またはY方向の他方の線材群のみを、
互いに逆方向に循環駆動し、且つ、両対角位置の搬送コ
ンベア同士の波状形状部での線材を、互いに離れる方向
または互いに向き合う方向の何れか一方の方向に駆動す
るという所定の駆動を実行することで、搬送物を当該軸
心を中心として回転するように構成したものであるか
ら、種々の物が隙間に落ち込む等の不具合や、隙間を介
して下方に落下してしまう等の不具合を無くしつつ、搬
送物の向きを任意に変えて搬送するのが可能となる。
コンベアを、水平方向に4個互いに隣接して設置し、こ
れら4個の搬送コンベア全体の軸心と搬送物の水平方向
での軸心とを一致させた状態として、これら4個の搬送
コンベアの2個の搬送コンベアが隣接する方向であると
共に上記何れか一方側の線材群の配設方向となる一方向
をX方向、これに直交する方向をY方向とした時に、一
方の対角位置の搬送コンベア同士の線材群であってX方
向またはY方向の何れか一方の線材群のみを、互いに逆
方向に循環駆動すると共に、他方の対角位置の搬送コン
ベア同士のX方向またはY方向の他方の線材群のみを、
互いに逆方向に循環駆動し、且つ、両対角位置の搬送コ
ンベア同士の波状形状部での線材を、互いに離れる方向
または互いに向き合う方向の何れか一方の方向に駆動す
るという所定の駆動を実行することで、搬送物を当該軸
心を中心として回転するように構成したものであるか
ら、種々の物が隙間に落ち込む等の不具合や、隙間を介
して下方に落下してしまう等の不具合を無くしつつ、搬
送物の向きを任意に変えて搬送するのが可能となる。
【0077】また、上記搬送コンベアを、車両を収容可
能な複数の駐車室を有しこの駐車室に対して車両を自動
搬入/搬出可能な機械式駐車装置が備えていると、当該
機械式駐車装置では、例えば車両の搬送方向を90°変
えて搬送したり、例えば車両の向きを90°、180°
変えて搬送するのが必要となるため、上記機能を十分に
発揮するのが可能となる。
能な複数の駐車室を有しこの駐車室に対して車両を自動
搬入/搬出可能な機械式駐車装置が備えていると、当該
機械式駐車装置では、例えば車両の搬送方向を90°変
えて搬送したり、例えば車両の向きを90°、180°
変えて搬送するのが必要となるため、上記機能を十分に
発揮するのが可能となる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る搬送コンベアの要
部を示す斜視図である。
部を示す斜視図である。
【図2】図1の搬送コンベアを駆動系と共に示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る搬送コンベアを備
える機械式立体駐車装置の全体構成を示す斜視図であ
る。
える機械式立体駐車装置の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図3中の搬送コンベアの一部を車輪と共に示す
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る搬送コンベアを備
える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベア及びその近
傍を示す平面図である。
える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベア及びその近
傍を示す平面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る搬送コンベアを備
える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベア及びその近
傍を示す平面図である。
える機械式立体駐車装置の当該搬送コンベア及びその近
傍を示す平面図である。
1,21…搬送コンベア、2…管状部材、2a…波状形
状部の開口、3…波状形状部、5…線材(ワイヤ状部
材)、6…編み目状部、8…搬送物、11…機械式立体
駐車装置(機械式駐車装置)、12…入出庫バース、1
6…駐車室、31…搬送コンベア群(4個の搬送コンベ
ア)、V…車両。
状部の開口、3…波状形状部、5…線材(ワイヤ状部
材)、6…編み目状部、8…搬送物、11…機械式立体
駐車装置(機械式駐車装置)、12…入出庫バース、1
6…駐車室、31…搬送コンベア群(4個の搬送コンベ
ア)、V…車両。
Claims (6)
- 【請求項1】 水平方向に互いに直交するようにして隣
接して並設される複数の無端状の線材と、 各線材をその軸線方向に摺動可能に収容する各管状部材
と、を具備し、 前記線材を収容する前記管状部材は、各々が上下方向に
波打つ波状形状部を備えると共にその軸線に沿ってこれ
に直交する方向の管状部材と交互に上、下を逆にして交
差し全体で編み目状を成す編み目状部を備え、 前記波状形状部は、その山部の上部に、前記線材が露出
して当該線材を搬送物に対して接触可能とする開口を有
し、 前記線材は、前記管状部材に案内支持されながら、一方
側の線材群とこれに直交する方向の他方側の線材群とが
各々独立して循環駆動されることを特徴とする搬送コン
ベア。 - 【請求項2】 請求項1に記載の搬送コンベアを、水平
方向に4個互いに隣接して設置し、 これら4個の搬送コンベアの2個の搬送コンベアが隣接
する方向であると共に前記何れか一方側の線材群の配設
方向となる一方向をX方向、これに直交する方向をY方
向とした時に、 一方の対角位置の搬送コンベア同士の線材群であってX
方向またはY方向の何れか一方の線材群のみが、互いに
逆方向に循環駆動されると共に、他方の対角位置の搬送
コンベア同士のX方向またはY方向の他方の線材群のみ
が、互いに逆方向に循環駆動され、且つ、両対角位置の
搬送コンベア同士の前記波状形状部での線材が、互いに
離れる方向または互いに向き合う方向の何れか一方の方
向に駆動されることを特徴とする搬送コンベア。 - 【請求項3】 前記線材は、ワイヤ状部材であることを
特徴とする請求項1または2記載の搬送コンベア。 - 【請求項4】 前記管状部材は、ステンレスより成るこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の搬送
コンベア。 - 【請求項5】 車両を収容可能な複数の駐車室を有しこ
の駐車室に対して前記車両を自動搬入/搬出可能な機械
式駐車装置であって、請求項1〜4の何れか一項に記載
の搬送コンベアを備えて成る機械式駐車装置。 - 【請求項6】 前記搬送コンベアは、前記車両が入庫ま
たは出庫若しくは入出庫するバースの床面に設置されて
いることを特徴とする請求項5記載の機械式駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033667A JP3290641B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 搬送コンベア及びこれを備えた機械式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033667A JP3290641B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 搬送コンベア及びこれを備えた機械式駐車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225932A true JP2001225932A (ja) | 2001-08-21 |
JP3290641B2 JP3290641B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18558117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000033667A Expired - Fee Related JP3290641B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 搬送コンベア及びこれを備えた機械式駐車装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3290641B2 (ja) |
-
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