JP2001221909A - カラーフィルター - Google Patents
カラーフィルターInfo
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- JP2001221909A JP2001221909A JP2000029979A JP2000029979A JP2001221909A JP 2001221909 A JP2001221909 A JP 2001221909A JP 2000029979 A JP2000029979 A JP 2000029979A JP 2000029979 A JP2000029979 A JP 2000029979A JP 2001221909 A JP2001221909 A JP 2001221909A
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- photosensitive resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶層の厚み(セルギャップ)を一定間隔に
保持するためのスペーサー部を簡便に、かつ精度よく形
成でき、EBU、HDTV等の高品位の液晶ディスプレ
イに対応可能な表示色度を有するカラーフィルターの提
供。 【解決手段】 x,y表色系で表される赤、緑、青の3
原色の表示色度が、赤:0.63<x,0.28<y、
緑:0.31<x,0.60<y、青:0.15<x,
0.075<yである液晶表示素子に使用されるカラー
フィルターであって、該液晶表示素子を形成する2枚の
基板を一定の間隔に保持するためのスペーサーが、カラ
ーフィルターの成形する赤、緑、青の3原色及び黒色の
群から選ばれた少なくとも2つの着色層を部分的に積層
することにより形成される。特にカラーフィルターは、
仮支持体上に設けた顔料を含む感光性樹脂組成物を前記
基板上に転写、パターン露光、現像して形成されたもの
が望ましい。
保持するためのスペーサー部を簡便に、かつ精度よく形
成でき、EBU、HDTV等の高品位の液晶ディスプレ
イに対応可能な表示色度を有するカラーフィルターの提
供。 【解決手段】 x,y表色系で表される赤、緑、青の3
原色の表示色度が、赤:0.63<x,0.28<y、
緑:0.31<x,0.60<y、青:0.15<x,
0.075<yである液晶表示素子に使用されるカラー
フィルターであって、該液晶表示素子を形成する2枚の
基板を一定の間隔に保持するためのスペーサーが、カラ
ーフィルターの成形する赤、緑、青の3原色及び黒色の
群から選ばれた少なくとも2つの着色層を部分的に積層
することにより形成される。特にカラーフィルターは、
仮支持体上に設けた顔料を含む感光性樹脂組成物を前記
基板上に転写、パターン露光、現像して形成されたもの
が望ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶カラーディス
プレー等に使用するのに好適なカラーフィルターに関す
る。
プレー等に使用するのに好適なカラーフィルターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置は、液晶層の厚み
(セルギャップ)を一定間隔に保持するために、カラー
フィルター基板と対向電極基板からなる2枚の基板間に
所定の粒径を有するプラスチックビーズ、セラミックス
ビーズ等のスペーサービーズを散布して、両基板を張り
合わせている。しかしながら、上述のような方法では、
スペーサービーズの均一な散布が難しく、セルギャップ
を表示領域全域にわたって一定にできない問題があっ
た。また、スペーサービーズを多量に使用すると、セル
ギャップは一定に保たれるが、表示領域に存在するスペ
ーサーのために液晶層部分の開口率が低下すること、2
枚の基板の張り合わせ時にスペーサービーズによって配
向膜や透明電極を傷つけ表示欠陥が生じる等の問題があ
った。
(セルギャップ)を一定間隔に保持するために、カラー
フィルター基板と対向電極基板からなる2枚の基板間に
所定の粒径を有するプラスチックビーズ、セラミックス
ビーズ等のスペーサービーズを散布して、両基板を張り
合わせている。しかしながら、上述のような方法では、
スペーサービーズの均一な散布が難しく、セルギャップ
を表示領域全域にわたって一定にできない問題があっ
た。また、スペーサービーズを多量に使用すると、セル
ギャップは一定に保たれるが、表示領域に存在するスペ
ーサーのために液晶層部分の開口率が低下すること、2
枚の基板の張り合わせ時にスペーサービーズによって配
向膜や透明電極を傷つけ表示欠陥が生じる等の問題があ
った。
【0003】このような問題を解決決するために、特開
昭63−8254、特開平5−196946では、カラ
ーフィルター基板の2〜3色の着色層を積層してスペーサ
ーを形成することが提案されている。この方法では、求
められる液晶層の厚み(セルギャップ)に相当する厚みの
スペーサーを形成するためには、各着色層の充分な厚み
と厚み精度が必要である。
昭63−8254、特開平5−196946では、カラ
ーフィルター基板の2〜3色の着色層を積層してスペーサ
ーを形成することが提案されている。この方法では、求
められる液晶層の厚み(セルギャップ)に相当する厚みの
スペーサーを形成するためには、各着色層の充分な厚み
と厚み精度が必要である。
【0004】カラーフィルターの形成方法としては、
1)印刷法,2)インクジエット法、3)ミセル電着法、
4)顔料分散法等が知られている。しかし,印刷法で
は,高い精度での重ね合わせが困難なことが懸念され、
インクジエット法では,着色層の重ね合わせ部の高さの
安定な制御が難しいことが問題である。ミセル電着法は
電着パターンを形成する工程が必要であることと、顔料
の帯電したミセル分散溶液の安定性が難しくカラーフィ
ルターを安定に製造することが困難であるという懸念が
ある。
1)印刷法,2)インクジエット法、3)ミセル電着法、
4)顔料分散法等が知られている。しかし,印刷法で
は,高い精度での重ね合わせが困難なことが懸念され、
インクジエット法では,着色層の重ね合わせ部の高さの
安定な制御が難しいことが問題である。ミセル電着法は
電着パターンを形成する工程が必要であることと、顔料
の帯電したミセル分散溶液の安定性が難しくカラーフィ
ルターを安定に製造することが困難であるという懸念が
ある。
【0005】現在,最も一般的な方法は,顔料分散法で
ある。顔料分散法は着色した感光性樹脂液の塗布と露
光、現像の繰り返しにより行われるが、この方法で通常
作製される着色層の厚みでは、その重ね合わせによって
も必要とするスペーサーの高さが得られない。また,着
色層の塗布膜厚を厚くしょうとすると、基板の中心部と
周辺部の面内での厚みのムラが生じやすいこと、また,
2色目以降の塗布は、すでに先に形成した色のパターン
上に塗布するものであるため、厚みのムラが発生しやす
く,厚みの均一な制御が困難である。
ある。顔料分散法は着色した感光性樹脂液の塗布と露
光、現像の繰り返しにより行われるが、この方法で通常
作製される着色層の厚みでは、その重ね合わせによって
も必要とするスペーサーの高さが得られない。また,着
色層の塗布膜厚を厚くしょうとすると、基板の中心部と
周辺部の面内での厚みのムラが生じやすいこと、また,
2色目以降の塗布は、すでに先に形成した色のパターン
上に塗布するものであるため、厚みのムラが発生しやす
く,厚みの均一な制御が困難である。
【0006】これらの問題点を改善する目的で,特開平
9ー43425,特開平10−177109では,樹
脂,遮光剤からなる樹脂マトリックス上に3原色からな
る着色層を積層する方法、さらにこれに加えてレジスト
層を積層する方法等が提案されているが、いずれも4層
以上の積層が必要となり,スペーサーとしての精密な高
さの制御が難しい。
9ー43425,特開平10−177109では,樹
脂,遮光剤からなる樹脂マトリックス上に3原色からな
る着色層を積層する方法、さらにこれに加えてレジスト
層を積層する方法等が提案されているが、いずれも4層
以上の積層が必要となり,スペーサーとしての精密な高
さの制御が難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,前記
の問題点に鑑み、着色層を積層したスペーサー部を簡便
に、かつ精度よく形成することができ、かつEBU、H
DTV等の高品位の液晶ディスプレイに好適なカラーフ
ィルターを提供することにある。
の問題点に鑑み、着色層を積層したスペーサー部を簡便
に、かつ精度よく形成することができ、かつEBU、H
DTV等の高品位の液晶ディスプレイに好適なカラーフ
ィルターを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明のカラーフィルターは、 <1> x,y表色系で表される赤、緑、青の3原色の
表示色度が、 赤:0.63<x,0.28<y 緑:0.31<x,0.60<y 青:0.15<x,0.075<y である液晶表示素子に使用されるカラーフィルターであ
って、該液晶表示素子を形成する2枚の基板を一定の間
隔を保持するためのスペーサーが、カラーフィルターの
成形する赤、緑、青の3原色及び黒色の群から選ばれた
少なくとも2つの着色層を部分的に積層することにより
形成されことを特徴とするカラーフィルターである。 <2> 前記カラーフィルターが、仮支持体上に設けた
顔料を含む感光性樹脂組成物層を前記基板上に転写、パ
ターン露光、現像することにより製造されていることを
特徴とする前記<1>に記載のカラーフィルターであ
る。 <3> 前記仮支持体上に設けた感光性樹脂組成物層中
に含まれるモノマーの全固形分に対する比率が15〜3
5%の範囲にあることを特徴とする前記<2>に記載の
カラーフィルターである。 <4> 仮支持体上に形成された感光性樹脂組成物層の
動的粘性率(η’)が該感光性樹脂組成物を基板上に転
写するときの温度において 4×102<η’<1×106 (ポイズ) であることを特徴とする前記<2>または前記<3>に
記載のカラーフィルターである。 <5> カラーフィルター上に設けた前記スペーサーの
最上部の面積(S)が400μm2<S<4000μm2
であることを特徴とする前記<2>乃至前記<4>のい
ずれかに記載のカラーフィルターである。
るための本発明のカラーフィルターは、 <1> x,y表色系で表される赤、緑、青の3原色の
表示色度が、 赤:0.63<x,0.28<y 緑:0.31<x,0.60<y 青:0.15<x,0.075<y である液晶表示素子に使用されるカラーフィルターであ
って、該液晶表示素子を形成する2枚の基板を一定の間
隔を保持するためのスペーサーが、カラーフィルターの
成形する赤、緑、青の3原色及び黒色の群から選ばれた
少なくとも2つの着色層を部分的に積層することにより
形成されことを特徴とするカラーフィルターである。 <2> 前記カラーフィルターが、仮支持体上に設けた
顔料を含む感光性樹脂組成物層を前記基板上に転写、パ
ターン露光、現像することにより製造されていることを
特徴とする前記<1>に記載のカラーフィルターであ
る。 <3> 前記仮支持体上に設けた感光性樹脂組成物層中
に含まれるモノマーの全固形分に対する比率が15〜3
5%の範囲にあることを特徴とする前記<2>に記載の
カラーフィルターである。 <4> 仮支持体上に形成された感光性樹脂組成物層の
動的粘性率(η’)が該感光性樹脂組成物を基板上に転
写するときの温度において 4×102<η’<1×106 (ポイズ) であることを特徴とする前記<2>または前記<3>に
記載のカラーフィルターである。 <5> カラーフィルター上に設けた前記スペーサーの
最上部の面積(S)が400μm2<S<4000μm2
であることを特徴とする前記<2>乃至前記<4>のい
ずれかに記載のカラーフィルターである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。 <カラーフィルター用転写材料>先ず、本発明のカラー
フィルター用転写材料について説明する。カラーフィル
ター用転写材料は、着色された感光性樹脂組成物層を仮
支持体上に設けた画像形成材である。該仮支持体の上に
は、着色した感光性樹脂組成物層を直接、もしくは紫外
線透過性を有し酸素透過性が低い中間層を介して設ける
ことが望ましい。さらに、転写時の気泡混入を避ける目
的で、熱可塑性樹脂層を設けるのが好ましい。その場合
は、仮支持体、熱可塑性樹脂層、中間層、感光性樹脂組
成物層の順に積層するのが好ましい。これらの層は、層
を構成する素材を適当な溶剤に溶解し、塗布・乾燥する
ことにより作製することができる。この際、既に形成さ
れている層の上に重層塗布する場合には、下の層を侵さ
ない溶剤であることが必要であるが、これらの溶剤は当
業者が適宜選択することが可能である。
態を図面に基づいて説明する。 <カラーフィルター用転写材料>先ず、本発明のカラー
フィルター用転写材料について説明する。カラーフィル
ター用転写材料は、着色された感光性樹脂組成物層を仮
支持体上に設けた画像形成材である。該仮支持体の上に
は、着色した感光性樹脂組成物層を直接、もしくは紫外
線透過性を有し酸素透過性が低い中間層を介して設ける
ことが望ましい。さらに、転写時の気泡混入を避ける目
的で、熱可塑性樹脂層を設けるのが好ましい。その場合
は、仮支持体、熱可塑性樹脂層、中間層、感光性樹脂組
成物層の順に積層するのが好ましい。これらの層は、層
を構成する素材を適当な溶剤に溶解し、塗布・乾燥する
ことにより作製することができる。この際、既に形成さ
れている層の上に重層塗布する場合には、下の層を侵さ
ない溶剤であることが必要であるが、これらの溶剤は当
業者が適宜選択することが可能である。
【0010】(仮支持体)本発明で用いる着色した感光
性樹脂組成物層のための仮支持体としては、可撓性を有
し、加圧もしくは加圧及び加熱下においても著しい変
形、収縮もしくは伸びを生じないことが必要である。そ
のような支持体の例としては、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、トリ酢酸セルローズフィルム、ポリスチ
レンフィルム、ポリカーボネートフィルムを挙げること
ができる。2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが特に好ましい。
性樹脂組成物層のための仮支持体としては、可撓性を有
し、加圧もしくは加圧及び加熱下においても著しい変
形、収縮もしくは伸びを生じないことが必要である。そ
のような支持体の例としては、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、トリ酢酸セルローズフィルム、ポリスチ
レンフィルム、ポリカーボネートフィルムを挙げること
ができる。2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが特に好ましい。
【0011】(中間層)中間層は、着色した感光性樹脂
組成物層を透明基板に密着した後で、仮支持体を剥離
し、パターン露光するに際し、着色した感光性樹脂組成
物層中での光硬化反応を阻害する空気中からの酸素の拡
散を防止するためと、3つの層を積層する場合に熱可塑
性樹脂層と感光性樹脂組成物層が混じり合わないように
するためのバリアー層として設けられる。そのため、着
色した感光性樹脂組成物層からは機械的に剥離できない
ようにし、かつ酸素の遮断能が高いことが好ましい。
組成物層を透明基板に密着した後で、仮支持体を剥離
し、パターン露光するに際し、着色した感光性樹脂組成
物層中での光硬化反応を阻害する空気中からの酸素の拡
散を防止するためと、3つの層を積層する場合に熱可塑
性樹脂層と感光性樹脂組成物層が混じり合わないように
するためのバリアー層として設けられる。そのため、着
色した感光性樹脂組成物層からは機械的に剥離できない
ようにし、かつ酸素の遮断能が高いことが好ましい。
【0012】このような中間層はポリマーの溶液を仮支
持体上に直接、または熱可塑性樹脂層を介して塗布する
ことにより形成される。中間層に用いる好適なポリマー
として、特公昭46─32714号及び特公昭5640
824号の各公報に記載されているポリビニルエ−テル
/無水マレイン酸重合体、カルボキシアルキルセルロー
スの水溶性塩、水溶性セルロースエーテル類、カルボキ
シアルキル澱粉の水溶性塩、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、各種のポリアクリルアミド類、各
種の水溶性ポリアミド、ポリアクリル酸の水溶性塩、ゼ
ラチン、エチレンオキサイド重合体、各種の澱粉及びそ
の類似物からなる群の水溶性塩、スチレン/マレイン酸
の共重合体、及びマレイネート樹脂、さらにこれらの2
種以上の組合せがあげられる。特に好ましいのは、ポリ
ビニルアルコールとポリビニルピリドンの組合せであ
り、ポリビニルアルコールは鹸化率が80%以上である
ものが好ましい。
持体上に直接、または熱可塑性樹脂層を介して塗布する
ことにより形成される。中間層に用いる好適なポリマー
として、特公昭46─32714号及び特公昭5640
824号の各公報に記載されているポリビニルエ−テル
/無水マレイン酸重合体、カルボキシアルキルセルロー
スの水溶性塩、水溶性セルロースエーテル類、カルボキ
シアルキル澱粉の水溶性塩、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、各種のポリアクリルアミド類、各
種の水溶性ポリアミド、ポリアクリル酸の水溶性塩、ゼ
ラチン、エチレンオキサイド重合体、各種の澱粉及びそ
の類似物からなる群の水溶性塩、スチレン/マレイン酸
の共重合体、及びマレイネート樹脂、さらにこれらの2
種以上の組合せがあげられる。特に好ましいのは、ポリ
ビニルアルコールとポリビニルピリドンの組合せであ
り、ポリビニルアルコールは鹸化率が80%以上である
ものが好ましい。
【0013】ポリビニルピロリドン等のポリマーの含有
量は中間層固形分の1重量%〜75重量%が好ましく、
より好ましくは1重量%〜60重量%、さらに好ましく
は10重量%〜50重量%である。1重量%未満では感
光性樹脂層との十分な密着が得られず、75重量%を超
えると、酸素遮断能が低下する。中間層の厚みは非常に
薄く、約0.1〜5μm、特に0.2〜μmである。中
間層の厚みが0・1μm未満の場合、中間層における酸
素の透過性が高すぎ、5μmを超えると、現像時または
中間層除去時に時間が掛かり過ぎる。
量は中間層固形分の1重量%〜75重量%が好ましく、
より好ましくは1重量%〜60重量%、さらに好ましく
は10重量%〜50重量%である。1重量%未満では感
光性樹脂層との十分な密着が得られず、75重量%を超
えると、酸素遮断能が低下する。中間層の厚みは非常に
薄く、約0.1〜5μm、特に0.2〜μmである。中
間層の厚みが0・1μm未満の場合、中間層における酸
素の透過性が高すぎ、5μmを超えると、現像時または
中間層除去時に時間が掛かり過ぎる。
【0014】(熱可塑性樹脂層)熱可塑性樹脂層を構成
する樹脂は、実質的な軟化点が80℃以下であることが
好ましい。軟化点が80℃以下のアルカリ可溶性の熱可
塑性樹脂としては、エチレンとアクリル酸エステルの共
重合体の鹸化物、スチレンと(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体の鹸化物、ビニルトルエンと(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体の鹸化物、ポリ(メタ)アクリル
酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニル等
の(メタ)アクリル酸エステル共重合体の鹸化物等から
すくなくとも1つ選ばれるのが好ましいが、さらに「プ
ラスチック性能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全
日本プラスチック成形工業連合会編著、工業調査会発
行、1968年10月25日発行)による軟化点が約8
0℃以下の有機高分子のうち、アルカリ水溶液に可溶な
ものを使用することが出来る。また軟化点が80℃を超
える有機高分子物質においてもその有機高分子物質中に
該高分子物質と相溶性のある各種の可塑剤を添加して実
質的な軟化点を80℃以下に下げることも可能である。
する樹脂は、実質的な軟化点が80℃以下であることが
好ましい。軟化点が80℃以下のアルカリ可溶性の熱可
塑性樹脂としては、エチレンとアクリル酸エステルの共
重合体の鹸化物、スチレンと(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体の鹸化物、ビニルトルエンと(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体の鹸化物、ポリ(メタ)アクリル
酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニル等
の(メタ)アクリル酸エステル共重合体の鹸化物等から
すくなくとも1つ選ばれるのが好ましいが、さらに「プ
ラスチック性能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全
日本プラスチック成形工業連合会編著、工業調査会発
行、1968年10月25日発行)による軟化点が約8
0℃以下の有機高分子のうち、アルカリ水溶液に可溶な
ものを使用することが出来る。また軟化点が80℃を超
える有機高分子物質においてもその有機高分子物質中に
該高分子物質と相溶性のある各種の可塑剤を添加して実
質的な軟化点を80℃以下に下げることも可能である。
【0015】また、これらの有機高分子物質中に仮支持
体との接着力を調節するために、実質的な軟化点が80
℃を超えない範囲で各種のポリマーや過冷却物質、密着
改良剤あるいは界面活性剤、離型剤等を加えることが可
能である。好ましい可塑剤の具体例としては、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジオクチ
ルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジブチルフタレ
ート、トリクレジルフォスフェート、クレジルジフェニ
ルフォスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェー
トを挙げることができる。熱可塑性樹脂層の厚みは6μ
m以上が好ましい。この理由としては熱可塑性樹脂層の
厚みが6μm未満であると1μm以上の下地の凹凸を完
全に吸収することが出来ず、転写時に下地との間に気泡
を生じやすくなるためである。また上限については、現
像性、製造適性から100μm以下、好ましくは50μ
m以下である。
体との接着力を調節するために、実質的な軟化点が80
℃を超えない範囲で各種のポリマーや過冷却物質、密着
改良剤あるいは界面活性剤、離型剤等を加えることが可
能である。好ましい可塑剤の具体例としては、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジオクチ
ルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジブチルフタレ
ート、トリクレジルフォスフェート、クレジルジフェニ
ルフォスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェー
トを挙げることができる。熱可塑性樹脂層の厚みは6μ
m以上が好ましい。この理由としては熱可塑性樹脂層の
厚みが6μm未満であると1μm以上の下地の凹凸を完
全に吸収することが出来ず、転写時に下地との間に気泡
を生じやすくなるためである。また上限については、現
像性、製造適性から100μm以下、好ましくは50μ
m以下である。
【0016】(感光性樹脂組成物層)感光性樹脂組成物
層は、該感光性樹脂組成物層を基板に転写するときの温
度(T℃)において、動的粘性率(η’)が一定の範囲に
あることが望ましい。通常の感光性樹脂組成物層を基板
に転写する温度は、30℃<T<200℃であり、好ま
しくは50℃<T<160℃である。このような転写時
の温度において、感光性樹脂組成物の動的粘性率
(η’)は、4×102<η’<1×106 (ポイズ)
が好ましく、より好ましくは5×102<η’<2×1
06 (ポイズ)である。動的粘性率(η’)が4×10
2(ポイズ)よりも小さいと、感光性樹脂組成物層を基
板に転写する際に、感光性樹脂組成物層が流動しやすく
なり、所定の厚みの感光性樹脂組成物層を形成すること
が困難となる。一方、動的粘性率(η’)が5×102
(ポイズ)よりも大きいと、感光性樹脂組成物層を基板
に転写に転写する際に、感光性樹脂組成物層の流動性が
極めて低くなり下層との層間に空隙が発生しやするな
る。
層は、該感光性樹脂組成物層を基板に転写するときの温
度(T℃)において、動的粘性率(η’)が一定の範囲に
あることが望ましい。通常の感光性樹脂組成物層を基板
に転写する温度は、30℃<T<200℃であり、好ま
しくは50℃<T<160℃である。このような転写時
の温度において、感光性樹脂組成物の動的粘性率
(η’)は、4×102<η’<1×106 (ポイズ)
が好ましく、より好ましくは5×102<η’<2×1
06 (ポイズ)である。動的粘性率(η’)が4×10
2(ポイズ)よりも小さいと、感光性樹脂組成物層を基
板に転写する際に、感光性樹脂組成物層が流動しやすく
なり、所定の厚みの感光性樹脂組成物層を形成すること
が困難となる。一方、動的粘性率(η’)が5×102
(ポイズ)よりも大きいと、感光性樹脂組成物層を基板
に転写に転写する際に、感光性樹脂組成物層の流動性が
極めて低くなり下層との層間に空隙が発生しやするな
る。
【0017】公知の光重合性組成物を用いた感光性樹脂
組成物層の大部分はこの性質(動的粘性率)を有する
が、公知の感光性樹脂組成物層の一部は、熱可塑性結合
剤の添加あるいは相溶性の可塑剤の添加によってさらに
改質することができる。本発明の感光性樹脂組成物層の
素材としては公知の、例えば特願平2─82262に記
載されている感光性樹脂全てが使用できる。具体的に
は、ネガ型ジアゾ樹脂とバインダーからなる感光性樹脂
組成物、光重合性組成物、アジド化合物とバインダーか
らなる感光性樹脂組成物、桂皮酸型感光性樹脂組成物等
があげられる。その中でも特に好ましいのは光重合性樹
脂である。その光重合性樹脂は光重合開始剤、光重合性
モノマー及びバインダーを基本構成要素として含む。
組成物層の大部分はこの性質(動的粘性率)を有する
が、公知の感光性樹脂組成物層の一部は、熱可塑性結合
剤の添加あるいは相溶性の可塑剤の添加によってさらに
改質することができる。本発明の感光性樹脂組成物層の
素材としては公知の、例えば特願平2─82262に記
載されている感光性樹脂全てが使用できる。具体的に
は、ネガ型ジアゾ樹脂とバインダーからなる感光性樹脂
組成物、光重合性組成物、アジド化合物とバインダーか
らなる感光性樹脂組成物、桂皮酸型感光性樹脂組成物等
があげられる。その中でも特に好ましいのは光重合性樹
脂である。その光重合性樹脂は光重合開始剤、光重合性
モノマー及びバインダーを基本構成要素として含む。
【0018】この光重合性モノマーは、感光性樹脂組成
物の全固形分に対する比率が15〜35%が好ましく、
より好ましくは20〜30%である。感光性樹脂組成物
の全固形分に対する光重合性モノマーの比率が15%よ
りも少ないと、画素の膜強度が低下すると共にスペーサ
ーの強度も低下しやすくなり、一方、35%を超える
と、感光性樹脂組成物層が流動しやすくなり、所定の厚
みの感光性樹脂組成物層を形成することが困難となる。
物の全固形分に対する比率が15〜35%が好ましく、
より好ましくは20〜30%である。感光性樹脂組成物
の全固形分に対する光重合性モノマーの比率が15%よ
りも少ないと、画素の膜強度が低下すると共にスペーサ
ーの強度も低下しやすくなり、一方、35%を超える
と、感光性樹脂組成物層が流動しやすくなり、所定の厚
みの感光性樹脂組成物層を形成することが困難となる。
【0019】また、感光性樹脂組成物としては、アルカ
リ水溶液により現像可能なものと、有機溶剤により現像
可能なものが知られているが、公害防止、労働安全性の
確保の観点から、アルカリ水溶液現像可能なものが好ま
しい。
リ水溶液により現像可能なものと、有機溶剤により現像
可能なものが知られているが、公害防止、労働安全性の
確保の観点から、アルカリ水溶液現像可能なものが好ま
しい。
【0020】感光性樹脂組成物層にはさらにカラーフィ
ルターの構成色である赤色、緑色、青色の顔料を選定す
ることによって、 赤:0.63<x,0.28<y 緑:0.31<x,0.60<y 青:0.15<x,0.075<yとすることができ
る。
ルターの構成色である赤色、緑色、青色の顔料を選定す
ることによって、 赤:0.63<x,0.28<y 緑:0.31<x,0.60<y 青:0.15<x,0.075<yとすることができ
る。
【0021】このような顔料の好ましい具体例として
は、C.I.PR254分散液、C.I.PR177分
散液、C.I.PR224分散液、C.I.PG36分
散液、C.I.PB15:6分散液、C.I.PB60
分散液、C.I.PY138分散液、C.I.PY15
0分散液、C.I.PY128分散液、C.I.PY1
85分散液、等を挙げることが出来る。着色された感光
性樹脂組成物中の顔料の含有量は、10〜50重量%で
あることが好ましい。より好ましくは12〜50重量%
である。
は、C.I.PR254分散液、C.I.PR177分
散液、C.I.PR224分散液、C.I.PG36分
散液、C.I.PB15:6分散液、C.I.PB60
分散液、C.I.PY138分散液、C.I.PY15
0分散液、C.I.PY128分散液、C.I.PY1
85分散液、等を挙げることが出来る。着色された感光
性樹脂組成物中の顔料の含有量は、10〜50重量%で
あることが好ましい。より好ましくは12〜50重量%
である。
【0022】特に本発明において、好適な顔料は分散液
として使用することが望ましい。この分散液は、以下の
方法により調製することができる。 1)前記顔料と顔料分散剤とを予め混合して得られる組
成物を,有機溶剤(またはビヒクル)に添加して分散さ
せる方法、 2)有機溶剤(またはビヒクル)に、前記顔料と顔料分
散剤を別々に添加して分散させる方法、 3)前記顔料と顔料分散剤とを予め別々に有機溶剤(ま
たはビヒクル)に分散し、得られた分散体を混合する方
法(この場合、顔料分散剤を有機溶剤のみで分散しても
よい。)、 4)有機溶剤(またはビヒクル)に、前記顔料を分散し
た後、得られた分散体に顔料分散剤を添加する方法。
として使用することが望ましい。この分散液は、以下の
方法により調製することができる。 1)前記顔料と顔料分散剤とを予め混合して得られる組
成物を,有機溶剤(またはビヒクル)に添加して分散さ
せる方法、 2)有機溶剤(またはビヒクル)に、前記顔料と顔料分
散剤を別々に添加して分散させる方法、 3)前記顔料と顔料分散剤とを予め別々に有機溶剤(ま
たはビヒクル)に分散し、得られた分散体を混合する方
法(この場合、顔料分散剤を有機溶剤のみで分散しても
よい。)、 4)有機溶剤(またはビヒクル)に、前記顔料を分散し
た後、得られた分散体に顔料分散剤を添加する方法。
【0023】前記ビビクルとは、塗料が液体状態にある
ときに顔料を分散させている媒質の部分をいい、液状で
あって前記顔料と結合して塗膜を固める部分(バインダ
ー)とこれを溶解希釈する成分(前記有機溶剤)とを含
む。
ときに顔料を分散させている媒質の部分をいい、液状で
あって前記顔料と結合して塗膜を固める部分(バインダ
ー)とこれを溶解希釈する成分(前記有機溶剤)とを含
む。
【0024】前記顔料を分散させる際に使用する分散機
としては、特に制限はなく、例えば、ニーダー、ロール
ミル、アトライダー、スーパーミル、ディゾルバ、ホモ
ミキサー、サンドミル、等の公知の分散機が挙げられ
る。
としては、特に制限はなく、例えば、ニーダー、ロール
ミル、アトライダー、スーパーミル、ディゾルバ、ホモ
ミキサー、サンドミル、等の公知の分散機が挙げられ
る。
【0025】感光性樹脂組成物層の膜厚は、最終的には
カラーフィルター上に形成されるスペーサー部の構成
と、セルギャップ、および感光樹脂組成物の転写からボ
ストベークまでの工程での膜厚の減少率により決定され
る。各着色層の色の濃さ、現像適性を考慮すると、各着
色層の膜厚は0.5〜5μmが好ましく、より好ましく
は1.5〜4μmである。
カラーフィルター上に形成されるスペーサー部の構成
と、セルギャップ、および感光樹脂組成物の転写からボ
ストベークまでの工程での膜厚の減少率により決定され
る。各着色層の色の濃さ、現像適性を考慮すると、各着
色層の膜厚は0.5〜5μmが好ましく、より好ましく
は1.5〜4μmである。
【0026】また、スペーサー部の最上部の面積(S)
は、400μm2<S<4000μm2であることが好ま
しく、より好ましくは500μm2<S<3000μm2
である。スペーサー部を安定して形成するためには,上
記範囲とすることが好ましく、面積(S)が400μm
2よりも狭いと、スペーサー部が変形しやすくなり、4
000μm2よりも広いと、各画素の開口率が小さくな
り好ましくない。
は、400μm2<S<4000μm2であることが好ま
しく、より好ましくは500μm2<S<3000μm2
である。スペーサー部を安定して形成するためには,上
記範囲とすることが好ましく、面積(S)が400μm
2よりも狭いと、スペーサー部が変形しやすくなり、4
000μm2よりも広いと、各画素の開口率が小さくな
り好ましくない。
【0027】<カラーフィルターの製造方法>次に上述
したような方法で作成した画像形成材料(カラーフィル
ター用転写材料)を用いて、カラーフィルターを製造す
る方法を説明する。約1mmの厚みのガラス基板の上
に、仮支持体に形成された感光性樹脂組成物層を加圧加
温下で貼り合わせる。貼り合わせには、従来公知のラミ
ネーター、真空ラミネーターが使用でき、より生産性を
高めるためには、オートカットラミネーターの使用も可
能である。その後仮支持体を剥がした後で、所定のフォ
トマスク、熱可塑性樹脂層、及び中間層を介して露光
し、現像する。また、仮支持体を剥がす前に露光し、そ
の後仮支持体を剥がして現像することも可能であるが、
高解像度を得るためには、露光前に剥がすのが好まし
い。
したような方法で作成した画像形成材料(カラーフィル
ター用転写材料)を用いて、カラーフィルターを製造す
る方法を説明する。約1mmの厚みのガラス基板の上
に、仮支持体に形成された感光性樹脂組成物層を加圧加
温下で貼り合わせる。貼り合わせには、従来公知のラミ
ネーター、真空ラミネーターが使用でき、より生産性を
高めるためには、オートカットラミネーターの使用も可
能である。その後仮支持体を剥がした後で、所定のフォ
トマスク、熱可塑性樹脂層、及び中間層を介して露光
し、現像する。また、仮支持体を剥がす前に露光し、そ
の後仮支持体を剥がして現像することも可能であるが、
高解像度を得るためには、露光前に剥がすのが好まし
い。
【0028】現像は公知の方法で、溶剤もしくは水性の
現像液、特にアルカリ水溶液に浸漬するか、スプレーか
らの現像液噴射を与えること、さらにブラシでのこす
り、または超音波を照射しつつ処理することで行われ
る。
現像液、特にアルカリ水溶液に浸漬するか、スプレーか
らの現像液噴射を与えること、さらにブラシでのこす
り、または超音波を照射しつつ処理することで行われ
る。
【0029】本発明のカラーフィルターの製造方法は、
上記したカラーフィルター用転写材料を用いて、転写方
式により3原色の色パターンを形成する工程を有し、こ
れらの色パターンのうちの少なくとも2つの色パターン
を積層したスペーサー部を形成する。カラーフィルター
では、通常、1)ブラックマトリックスを形成した後、
色パターンを形成するか、2)色パターンを形成した
後、ブラックマトッリクスを形成するが、図では、ブラ
ックマトッリクスの形成は省略する。本発明において、
ブラックマトリックスは、必ずしも本発明のカラーフィ
ルター用転写材料を用いた転写方式に限らず、以下の方
法を適用して形成することも可能である。これらの方法
には、例えば、1)スパッタリング法、真空蒸着法等に
よって金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングして
ブラックマトッリクスを形成する方法、2)カーボンブ
ラック等の遮光性粒子を含有する樹脂層を形成して、こ
の樹脂層をパターニングしてブラックマトッリクスを形
成する方法、3)カーボンブラック等の遮光性粒子を含
有する感光性樹脂層を形成して、この感光性樹脂層をパ
ターニングしてブラックマトッリクスを形成する方法等
がある。これらの方法の中で、3)の方法において、本
発明のカラーフィルター用転写材料を用いて転写方式で
基板上に感光性樹脂組成物層を形成する方法が簡便さ及
びブラックマトッリクスの厚みの制御等の点から特に好
ましい。
上記したカラーフィルター用転写材料を用いて、転写方
式により3原色の色パターンを形成する工程を有し、こ
れらの色パターンのうちの少なくとも2つの色パターン
を積層したスペーサー部を形成する。カラーフィルター
では、通常、1)ブラックマトリックスを形成した後、
色パターンを形成するか、2)色パターンを形成した
後、ブラックマトッリクスを形成するが、図では、ブラ
ックマトッリクスの形成は省略する。本発明において、
ブラックマトリックスは、必ずしも本発明のカラーフィ
ルター用転写材料を用いた転写方式に限らず、以下の方
法を適用して形成することも可能である。これらの方法
には、例えば、1)スパッタリング法、真空蒸着法等に
よって金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングして
ブラックマトッリクスを形成する方法、2)カーボンブ
ラック等の遮光性粒子を含有する樹脂層を形成して、こ
の樹脂層をパターニングしてブラックマトッリクスを形
成する方法、3)カーボンブラック等の遮光性粒子を含
有する感光性樹脂層を形成して、この感光性樹脂層をパ
ターニングしてブラックマトッリクスを形成する方法等
がある。これらの方法の中で、3)の方法において、本
発明のカラーフィルター用転写材料を用いて転写方式で
基板上に感光性樹脂組成物層を形成する方法が簡便さ及
びブラックマトッリクスの厚みの制御等の点から特に好
ましい。
【0030】以下、カラーフィルターのスペーサー部の
作製方法を図面を基に説明する。図1は本発明のカラー
フィルターの製造方法の好ましい一実施の形態を示す工
程図である。まず、ブラックマトッリクスが形成された
面に、仮支持体上(図示せず)に積層された感光性樹脂
組成物層(R)10が基板12上に張り合わされ、仮支
持体が感光性樹脂組成物層10から剥がされる。この状
態でフォトマスク14を介してパターン露光する。
作製方法を図面を基に説明する。図1は本発明のカラー
フィルターの製造方法の好ましい一実施の形態を示す工
程図である。まず、ブラックマトッリクスが形成された
面に、仮支持体上(図示せず)に積層された感光性樹脂
組成物層(R)10が基板12上に張り合わされ、仮支
持体が感光性樹脂組成物層10から剥がされる。この状
態でフォトマスク14を介してパターン露光する。
【0031】次に図1(b)に示すように、感光性樹脂
組成物層(R)10の面側を現像すると、露光された領
域で形成された第1の色のパターン(Rパターン)16
が形成される。その後、図1(c)に示すように、仮支
持体上(図示せず)に積層された感光性樹脂組成物層
(G)18が第1の色パターン(Rパターン)16上に
張り合わされ、仮支持体が感光性樹脂組成物層(G)1
8から剥がされる。この状態でフォトマスクを介してパ
ターン露光する。
組成物層(R)10の面側を現像すると、露光された領
域で形成された第1の色のパターン(Rパターン)16
が形成される。その後、図1(c)に示すように、仮支
持体上(図示せず)に積層された感光性樹脂組成物層
(G)18が第1の色パターン(Rパターン)16上に
張り合わされ、仮支持体が感光性樹脂組成物層(G)1
8から剥がされる。この状態でフォトマスクを介してパ
ターン露光する。
【0032】次に図1(d)に示すように、感光性樹脂
組成物層(G)18の面側を現像すると、露光された領
域で形成された第2の色のパターン(Gパターン)20
が形成される。その後、図1(e)に示すように、仮支
持体上(図示せず)に積層された感光性樹脂組成物層
(B)22が第2の色パターン(Gパターン)20上に
張り合わされ,仮支持体が感光性樹脂組成物層(B)2
2から剥がされる。この状態でフォトマスクを介してパ
ターン露光すると、図1(f)示すように、第3の色パ
ターン(Bパターン)24が形成される。
組成物層(G)18の面側を現像すると、露光された領
域で形成された第2の色のパターン(Gパターン)20
が形成される。その後、図1(e)に示すように、仮支
持体上(図示せず)に積層された感光性樹脂組成物層
(B)22が第2の色パターン(Gパターン)20上に
張り合わされ,仮支持体が感光性樹脂組成物層(B)2
2から剥がされる。この状態でフォトマスクを介してパ
ターン露光すると、図1(f)示すように、第3の色パ
ターン(Bパターン)24が形成される。
【0033】このようにして、Rパターン16、Gパタ
ーン20、Bパターン24がそれぞれ形成されると共に
これらのパターンが部分的に積層されたスペーサー部
(図中、Sで示す)がカラーフィルターの面に所定の間
隔で多数形成される。図では、Rパターン16、Gパタ
ーン20、Bパターン24が部分的に積層されたスペー
サー部(s)の例を示しているが、スペーサー部(s)
の高さは、液晶層の厚みによって任意に選定されるの
で、液晶層の厚みによっては、Rパターン16、Gパタ
ーン20、Bパターン24のうちの2つのパターンによ
ってスペーサー部を形成してもよい。また、本発明は、
特に図示していないが、Rパターン16、Gパターン2
0、Bパターン24のうちの1つのパターンと黒色の感
光性樹脂組成物層とを積層してスペーサー部を形成する
カラーフィルターの製造方法も含まれる。
ーン20、Bパターン24がそれぞれ形成されると共に
これらのパターンが部分的に積層されたスペーサー部
(図中、Sで示す)がカラーフィルターの面に所定の間
隔で多数形成される。図では、Rパターン16、Gパタ
ーン20、Bパターン24が部分的に積層されたスペー
サー部(s)の例を示しているが、スペーサー部(s)
の高さは、液晶層の厚みによって任意に選定されるの
で、液晶層の厚みによっては、Rパターン16、Gパタ
ーン20、Bパターン24のうちの2つのパターンによ
ってスペーサー部を形成してもよい。また、本発明は、
特に図示していないが、Rパターン16、Gパターン2
0、Bパターン24のうちの1つのパターンと黒色の感
光性樹脂組成物層とを積層してスペーサー部を形成する
カラーフィルターの製造方法も含まれる。
【0034】本発明のカラーフィルターの製造方法は、
基板上に転写方式で感光性樹脂組成物層を形成すること
ができるので、図2に示すような基板に対しても各色の
パターンを部分的に積層したスペーサー部を有するカラ
ーフィルターを形成することができる。図2において
は、透明基板30上に,ゲート32、絶縁膜34、半導
体層36、ソース38、ドレイン40、ソース電極4
2、ドレイン電極44、ソース電極46が設けられ、列
電極(ソース配線)48及び列電極(ソース配線)50
に接続されており、これらの面上に層間絶縁膜(平坦化
層)52が形成されている。この層間絶縁膜(平坦化
層)52面に転写方式でRパターン、Gパターン、Bパ
ターンがそれぞれ形成されると共にこれらのパターンが
部分的に積層されたスペーサー部が形成される。なお,
図2中、54は画素電極(透明電極)、56は配向膜、
58は液晶層,60は対向電極である。
基板上に転写方式で感光性樹脂組成物層を形成すること
ができるので、図2に示すような基板に対しても各色の
パターンを部分的に積層したスペーサー部を有するカラ
ーフィルターを形成することができる。図2において
は、透明基板30上に,ゲート32、絶縁膜34、半導
体層36、ソース38、ドレイン40、ソース電極4
2、ドレイン電極44、ソース電極46が設けられ、列
電極(ソース配線)48及び列電極(ソース配線)50
に接続されており、これらの面上に層間絶縁膜(平坦化
層)52が形成されている。この層間絶縁膜(平坦化
層)52面に転写方式でRパターン、Gパターン、Bパ
ターンがそれぞれ形成されると共にこれらのパターンが
部分的に積層されたスペーサー部が形成される。なお,
図2中、54は画素電極(透明電極)、56は配向膜、
58は液晶層,60は対向電極である。
【0035】前記した薄膜トランジスター(TFT)を
配列したカラーフィルターでは、スペーサー部の高さの
制御が容易であり、かつ、画素部分にはスペーサー部が
存在しないため、表示領域の面積が低下することがな
く、かつ、スペーサー部は、遮光性を有するので、コン
トラスト比の低下を生じることがない。
配列したカラーフィルターでは、スペーサー部の高さの
制御が容易であり、かつ、画素部分にはスペーサー部が
存在しないため、表示領域の面積が低下することがな
く、かつ、スペーサー部は、遮光性を有するので、コン
トラスト比の低下を生じることがない。
【0036】また、透明基板上に遮光層を金属薄膜で形
成し、フォトリソグラフィーによりマトリックス状にパ
ターニングした後、仮支持体上に設けた着色感光性樹脂
層を該金属薄膜層上に転写し、パターン露光、現像を繰
り返すことにより、光もれがなく、表面が平滑なカラー
フィルターを簡単な工程で製造することが出来る。従っ
て、透明電極の断線が起きにくく、強誘電液晶パネルの
ような狭ギャップに対しても、ギャップむらや、対向基
板との接触によるショートのないカラーフィルターを得
ることができる。
成し、フォトリソグラフィーによりマトリックス状にパ
ターニングした後、仮支持体上に設けた着色感光性樹脂
層を該金属薄膜層上に転写し、パターン露光、現像を繰
り返すことにより、光もれがなく、表面が平滑なカラー
フィルターを簡単な工程で製造することが出来る。従っ
て、透明電極の断線が起きにくく、強誘電液晶パネルの
ような狭ギャップに対しても、ギャップむらや、対向基
板との接触によるショートのないカラーフィルターを得
ることができる。
【0037】さらに、必要に応じて、カラーフィルター
表面の物理的化学的保護と平坦化を目的とする保護層を
カラーフィルターに積層して設けてもよい。保護層とし
ては、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等の樹脂
被膜や、酸化珪素等の金属酸化物のような透明性の高い
被膜が用いられるが、その形成方法としては樹脂被膜
は、スピンコート、ロールコート、印刷法等のほか、上
述した画像形成材料のように転写により形成することも
できる。また、金属酸化物等の無機被膜については、ス
パッタリング法、真空蒸着法等によって設ける事が出来
る。
表面の物理的化学的保護と平坦化を目的とする保護層を
カラーフィルターに積層して設けてもよい。保護層とし
ては、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等の樹脂
被膜や、酸化珪素等の金属酸化物のような透明性の高い
被膜が用いられるが、その形成方法としては樹脂被膜
は、スピンコート、ロールコート、印刷法等のほか、上
述した画像形成材料のように転写により形成することも
できる。また、金属酸化物等の無機被膜については、ス
パッタリング法、真空蒸着法等によって設ける事が出来
る。
【0038】以上述べたように、遮光層を金属薄膜で形
成し、カラーフィルターを画像形成材料からの転写によ
って形成することにより、遮光層とカラーフィルターの
間の光もれがなく、しかも、遮光層とカラーフィルター
の重畳部の段差が小さいカラーフィルターを簡単な工程
で製造することが出来る。
成し、カラーフィルターを画像形成材料からの転写によ
って形成することにより、遮光層とカラーフィルターの
間の光もれがなく、しかも、遮光層とカラーフィルター
の重畳部の段差が小さいカラーフィルターを簡単な工程
で製造することが出来る。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム仮支持体の上に下記の処方H1からなる塗布
液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が20μmの熱可塑性樹
脂層を設けた。
はこの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム仮支持体の上に下記の処方H1からなる塗布
液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が20μmの熱可塑性樹
脂層を設けた。
【0040】 熱可塑性樹脂層処方H1: メチルメタクリレート/2─エチルヘキシルアクリレート/ベンジルメタクリ レート/メタクリル酸共重合体(共重合組成比(モル比) =55/28.8/11.7/4.5、重量平均分子量=90000) 15重量部 ポリプロピレングリコールジアクリレート(平均分子量=822) 6.5重量部 テトラエチレングリコールジメタクリレート 1.5重量部 p−トルエンスルホンアミド 0.5重量部 ベンゾフェノン 1.0重量部 メチルエチルケトン 30重量部
【0041】次に上記熱可塑性樹脂層上に、下記の処方
B1からなる塗布液を塗布、乾燥させて、中間層を設け
た。
B1からなる塗布液を塗布、乾燥させて、中間層を設け
た。
【0042】 中間層処方B1: ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、PVA205、鹸化率=80%) 130重量部 ポリビニルピロリドン(GAFコーポレンション社製、PVP、K−90) 60重量部 フッ素系界面活性剤(旭硝子(株)製、サーフロンS−131) 10重量部 蒸留水 335重量部
【0043】上記熱可塑性樹脂層及び中間層を有する仮
支持体上に、それぞれ表1の処方を有する赤色( R層
用)、緑色(G層用)、及び青色(B層用)の3色の感
光性溶液をそれぞれ塗布、乾燥させ、それぞれの乾燥膜
厚が2.25μmの着色感光性樹脂組成物層を形成し
た。赤色( R層用)、緑色(G層用)、及び青色(B層
用)の各感光性樹脂組成物に含まれるモノマーの全固形
分に対する比率は、それぞれ26%、26%、27%で
あった。
支持体上に、それぞれ表1の処方を有する赤色( R層
用)、緑色(G層用)、及び青色(B層用)の3色の感
光性溶液をそれぞれ塗布、乾燥させ、それぞれの乾燥膜
厚が2.25μmの着色感光性樹脂組成物層を形成し
た。赤色( R層用)、緑色(G層用)、及び青色(B層
用)の各感光性樹脂組成物に含まれるモノマーの全固形
分に対する比率は、それぞれ26%、26%、27%で
あった。
【0044】
【表1】
【0045】このようにして作製したR、G、Bの3色
の感光性樹脂組成物層の厚み及び厚みムラ(50cm×
50cmの面積内)は、それぞれR:2.7±0.08
μm、G:2.8±0.09μm、B:2.8±0.0
8μmであった。
の感光性樹脂組成物層の厚み及び厚みムラ(50cm×
50cmの面積内)は、それぞれR:2.7±0.08
μm、G:2.8±0.09μm、B:2.8±0.0
8μmであった。
【0046】さらに上記感光性樹脂組成物層の上にポリ
プロピレン(厚さ12μm)の被覆シートを圧着し、赤
色、青色、緑色及び黒色画像形成材料を作製した。この
画像形成材料を用いて、以下の方法でカラーフィルター
を作成した。厚さ1.1mm、400mm×300mm
の透明ガラス基板(コーニング社#7059)を洗浄
し、シランカップリング剤(信越化学KBM−603)
1%水溶液に3分間浸漬後、30秒間純水洗浄して過剰
なシランカップリング剤を洗い落とし、水切りしてオー
ブンで110℃20分間熱処理した。赤色画像形成材料
の被覆シートを剥離し、感光性樹脂組成物層面をシラン
カップリング剤処理した透明ガラス基板にラミネーター
(ソマール(株)製オートカットラミネーターASL−
24)を用いて加圧(10kg/cm)、加熱して貼り
合わせ、続いて仮支持体と熱可塑性樹脂層との界面で剥
離し、仮支持体を除去した。次に所定のフォトマスクを
介して露光し、現像し、不要部を除去した後、超高圧水
銀灯を用いてカラーフィルター形成面の反対側から紫外
線を300mj/cm2で照射し、透明ガラス基板上に
赤色画素パターンを形成した。続いて、赤色画素パター
ンが形成されたガラス基板上に緑色画像形成材料を上記
と同様にして貼り合わせ、剥離、露光、現像、ポスト露
光を行い、緑色画素パターンを形成した。同様な工程を
青色画像形成材料で繰り返し、透明ガラス基板上にカラ
ーフィルターを形成した。転写、露光、現像、ポスト露
光の各条件は表2に示すとおりである。
プロピレン(厚さ12μm)の被覆シートを圧着し、赤
色、青色、緑色及び黒色画像形成材料を作製した。この
画像形成材料を用いて、以下の方法でカラーフィルター
を作成した。厚さ1.1mm、400mm×300mm
の透明ガラス基板(コーニング社#7059)を洗浄
し、シランカップリング剤(信越化学KBM−603)
1%水溶液に3分間浸漬後、30秒間純水洗浄して過剰
なシランカップリング剤を洗い落とし、水切りしてオー
ブンで110℃20分間熱処理した。赤色画像形成材料
の被覆シートを剥離し、感光性樹脂組成物層面をシラン
カップリング剤処理した透明ガラス基板にラミネーター
(ソマール(株)製オートカットラミネーターASL−
24)を用いて加圧(10kg/cm)、加熱して貼り
合わせ、続いて仮支持体と熱可塑性樹脂層との界面で剥
離し、仮支持体を除去した。次に所定のフォトマスクを
介して露光し、現像し、不要部を除去した後、超高圧水
銀灯を用いてカラーフィルター形成面の反対側から紫外
線を300mj/cm2で照射し、透明ガラス基板上に
赤色画素パターンを形成した。続いて、赤色画素パター
ンが形成されたガラス基板上に緑色画像形成材料を上記
と同様にして貼り合わせ、剥離、露光、現像、ポスト露
光を行い、緑色画素パターンを形成した。同様な工程を
青色画像形成材料で繰り返し、透明ガラス基板上にカラ
ーフィルターを形成した。転写、露光、現像、ポスト露
光の各条件は表2に示すとおりである。
【0047】
【表2】
【0048】その他の条件、表2の補足説明は次のとお
り。 (現像1)熱可塑性樹脂層、中間層を溶解除去するため
の現像で、現像液としてトリエタノールアミン1%水溶
液を用い、33℃でシャワー現像した。 (現像2)着色感光性樹脂組成物層を現像し、現像液と
してカラーモザイク現像液CD−1000(富士ハント
エレクトロニクステクノロジー社製)1%水溶液を用
い、33℃でシャワー現像した。上述の条件により形成
したカラーフィルターは画素の抜け(白抜け)が無く、
各画素のサイドエッチも小さく、カラーフィルターとし
て充分な性能を有していた。さらに250℃で1時間の
熱処理を施した。このようにして作製したカラーフィル
ター上にR、G、Bの3つの着色層の積層により製造し
たスペーサー部は直径30μmの円柱状(最上部の面積
は 598μm2)であり、高さは4.55μmであっ
た。
り。 (現像1)熱可塑性樹脂層、中間層を溶解除去するため
の現像で、現像液としてトリエタノールアミン1%水溶
液を用い、33℃でシャワー現像した。 (現像2)着色感光性樹脂組成物層を現像し、現像液と
してカラーモザイク現像液CD−1000(富士ハント
エレクトロニクステクノロジー社製)1%水溶液を用
い、33℃でシャワー現像した。上述の条件により形成
したカラーフィルターは画素の抜け(白抜け)が無く、
各画素のサイドエッチも小さく、カラーフィルターとし
て充分な性能を有していた。さらに250℃で1時間の
熱処理を施した。このようにして作製したカラーフィル
ター上にR、G、Bの3つの着色層の積層により製造し
たスペーサー部は直径30μmの円柱状(最上部の面積
は 598μm2)であり、高さは4.55μmであっ
た。
【0049】(比較例1)実施例1におけるR、G、B
の積層からなるスペーサー部を設けない以外は、実施例
1と同様にしてカラーフィルターを作製した。ただし、
カラーフィルターのセルギャップを保持するためにカラ
ーフィルター及び対向基板間にスペーサービーズ(平均
粒子径5μm)を200個/mm2の密度で散布した。
の積層からなるスペーサー部を設けない以外は、実施例
1と同様にしてカラーフィルターを作製した。ただし、
カラーフィルターのセルギャップを保持するためにカラ
ーフィルター及び対向基板間にスペーサービーズ(平均
粒子径5μm)を200個/mm2の密度で散布した。
【0050】なお、実施例1(比較例1と同じ)の感光
性樹脂組成物層の動的粘性率をソリキッドメーターMR
−3(レオロジ社製)を用いて測定した結果、130℃
において、3.02×104ポイズであった。
性樹脂組成物層の動的粘性率をソリキッドメーターMR
−3(レオロジ社製)を用いて測定した結果、130℃
において、3.02×104ポイズであった。
【0051】実施例1及び比較例1で得られたカラーフ
ィルターの各画素の色度を色度測定装置(OSP−SP
100:オリンパス(株)製)を用いて測定し、白黒表示
のコントラストをLUMINANCE COLORIMETER BM-7
((株)トプコン製)を用いて測定した結果をそれぞれ
表3、表4に示す。
ィルターの各画素の色度を色度測定装置(OSP−SP
100:オリンパス(株)製)を用いて測定し、白黒表示
のコントラストをLUMINANCE COLORIMETER BM-7
((株)トプコン製)を用いて測定した結果をそれぞれ
表3、表4に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】表3の結果から、本実施例のカラーフィル
ターでは、赤、緑、青の表示色度がそれぞれ赤:0.6
3<x,0.28<y、緑:0.31<x,0.60<
y、青:0.15<x,0.075<yの範囲にあり、
このカラーフィルターは、EBU、HDTV等の高品位
の液晶ディスプレイに好適であることがわかる。表4の
結果から、本実施例のカラーフィルターは、比較例のカ
ラーフィルターに比べてコントラストに優れていること
がわかる。
ターでは、赤、緑、青の表示色度がそれぞれ赤:0.6
3<x,0.28<y、緑:0.31<x,0.60<
y、青:0.15<x,0.075<yの範囲にあり、
このカラーフィルターは、EBU、HDTV等の高品位
の液晶ディスプレイに好適であることがわかる。表4の
結果から、本実施例のカラーフィルターは、比較例のカ
ラーフィルターに比べてコントラストに優れていること
がわかる。
【0055】
【発明の効果】以上の通り、本発明のカラーフィルター
は、求められる液晶層の厚みに応じてスペーサー部の高
さを制御できるため、均一な液晶層となり、輝度ムラ、
色ムラの表示品質に優れ、さらにEBU、HDTV等の
高品位の液晶ディスプレイに対応可能な表示色度を有す
る。
は、求められる液晶層の厚みに応じてスペーサー部の高
さを制御できるため、均一な液晶層となり、輝度ムラ、
色ムラの表示品質に優れ、さらにEBU、HDTV等の
高品位の液晶ディスプレイに対応可能な表示色度を有す
る。
【図1】本発明のカラーフィルターを製造する方法の好
ましい一実施の形態を示す工程図である。
ましい一実施の形態を示す工程図である。
【図2】本発明のカラーフィルターの一実施の形態を示
す断面構成図である。
す断面構成図である。
10 感光性樹脂組成物層(R) 12 基板 14 フォトマスク 16 Rパターン 18 感光性樹脂組成物層(G) 20 Gパターン 22 感光性樹脂組成物層(B) 24 Bパターン S スペーサー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA02 BA45 BA48 BA64 BA66 BB01 BB02 BB08 BB14 BB42 2H089 LA09 NA05 NA14 PA02 PA06 QA14 TA09 TA12 2H091 FA02Y FA35Y FB04 FB06 FC10 FC13 GA08 GA13 LA15 LA18
Claims (5)
- 【請求項1】x,y表色系で表される赤、緑、青の3原
色の表示色度が、 赤:0.63<x,0.28<y 緑:0.31<x,0.60<y 青:0.15<x,0.075<y である液晶表示素子に使用されるカラーフィルターであ
って、該液晶表示素子を形成する2枚の基板を一定の間
隔を保持するためのスペーサーが、カラーフィルターを
形成する赤、緑、青の3原色及び黒色の群から選ばれた
少なくとも2つの着色層を部分的に積層することにより
形成されていることを特徴とするカラーフィルター。 - 【請求項2】 前記カラーフィルターが、仮支持体上に
設けた顔料を含む感光性樹脂組成物層を前記基板上に転
写、パターン露光、現像することにより製造されている
ことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルター。 - 【請求項3】 前記仮支持体上に設けた感光性樹脂組成
物層中に含まれるモノマーの全固形分に対する比率が1
5〜35%の範囲にあることを特徴とする請求項2に記
載のカラーフィルター。 - 【請求項4】 仮支持体上に形成された感光性樹脂組成
物層の動的粘性率(η’)が該感光性樹脂組成物を基板
上に転写するときの温度において 4×102<η’<1×106 (ポイズ) であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載
のカラーフィルター。 - 【請求項5】 カラーフィルター上に設けた前記スペー
サーの最上部の面積(S)が400μm2<S<400
0μm2であることを特徴とする請求項2乃至請求項4
のいずれかに記載のカラーフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029979A JP2001221909A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | カラーフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029979A JP2001221909A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | カラーフィルター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001221909A true JP2001221909A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18555055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000029979A Pending JP2001221909A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | カラーフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001221909A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005526293A (ja) * | 2002-05-17 | 2005-09-02 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | カラーフィルタのサーマルプリンティング用平坦化要素 |
JP2005263920A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 着色組成物及び感光性転写材料、表示装置用遮光層及びその製造方法、カラーフィルター、液晶表示素子並びに表示装置用遮光層付き基板 |
JP2006267524A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Sharp Corp | 液晶パネル、液晶表示装置および液晶パネルの製造方法 |
JP2007127722A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Fujifilm Corp | 感光性樹脂組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、並びに液晶表示装置 |
-
2000
- 2000-02-08 JP JP2000029979A patent/JP2001221909A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005526293A (ja) * | 2002-05-17 | 2005-09-02 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | カラーフィルタのサーマルプリンティング用平坦化要素 |
JP2005263920A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 着色組成物及び感光性転写材料、表示装置用遮光層及びその製造方法、カラーフィルター、液晶表示素子並びに表示装置用遮光層付き基板 |
JP2006267524A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Sharp Corp | 液晶パネル、液晶表示装置および液晶パネルの製造方法 |
JP2007127722A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Fujifilm Corp | 感光性樹脂組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、並びに液晶表示装置 |
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