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JP2001211048A - Lcノイズフィルタ - Google Patents

Lcノイズフィルタ

Info

Publication number
JP2001211048A
JP2001211048A JP2000352698A JP2000352698A JP2001211048A JP 2001211048 A JP2001211048 A JP 2001211048A JP 2000352698 A JP2000352698 A JP 2000352698A JP 2000352698 A JP2000352698 A JP 2000352698A JP 2001211048 A JP2001211048 A JP 2001211048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
noise filter
inductor
inductor conductor
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000352698A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ikeda
毅 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSC Co Ltd
Original Assignee
Nigata Semitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nigata Semitsu Co Ltd filed Critical Nigata Semitsu Co Ltd
Priority to JP2000352698A priority Critical patent/JP2001211048A/ja
Publication of JP2001211048A publication Critical patent/JP2001211048A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた電気的特性を備えた分布定数型LCノ
イズフィルタを提供すること。 【解決手段】 このLCノイズフィルタは、誘電体基板
10の一面に渦巻状に形成されたインダクタ導体12
と、前記誘電体基板10を挾んで、前記インダクタ導体
12に沿ってその磁路を塞ぐことが無い位置に配置さ
れ、かつ自己インダクタンス及び前記インダクタンス導
体12との間で形成される相互インダクタンスを小さく
するように前記インダクタ導体12の一部とのみ相対向
するように配置された複数のアース用ブロック導体50
と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分布定数型LCノイ
ズフィルタの改良に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、図16(A)に示すように、セ
ラミック等の絶縁性基板10の一面10aにインダクタ
導体12を渦巻状に形成し、図16(B)に示すよう
に、他面10bに接地導体14を形成したノイズフィル
タが知られている。
【0003】このノイズフィルタは、図17に示すよう
に、渦巻状のインダクタ導体12がインダクタンスL1
を得ると共に、この渦巻状のインダクタ導体12と接地
導体14との間で分布定数的に静電容量Cを得て、LC
ノイズフィルタとして機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のLCノイズフィルタは、次のような課題があった。
【0005】(a)第1の課題 このノイズフィルタは、基板10の表面側に設けられた
インダクタ導体12と裏面側に設けられた接地導体14
との間に、期待するほどのキャパシタンスCが得られ
ず、しかも集中定数型のLCノイズフィルタより悪い電
気的特性しか得ることができないという課題があった。
【0006】特に、インダクタ導体12に通電する信号
の周波数が高くなると、インダクタ導体12のインダク
タンスが変化し、さらに接地導体14との間のキャパシ
タンスCが小さくなり、LCノイズフィルタとしての十
分な機能を果すことができないという課題があった。
【0007】(b)第2の課題 このノイズフィルタを信号用回路に使用する場合には、
インダクタ導体12の両端電極16,18に信号を通電
し、この信号中に含まれるノイズを除去するものである
が、通電する信号の周波数が高くなると、渦巻状に巻か
れたインダクタ導体12に矢印Bで示すような線間短絡
が生じ、インダクタ導体12がインダクタとして機能し
なくなってしまうという課題があった。
【0008】特に、このような線間短絡現象は、通電す
る信号の周波数が高くなればなるほど頻繁に発生するた
め、従来のノイズフィルタは、高周波用のノイズフィル
タとして用いることはできないという課題があった。
【0009】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、前記の課題を解決す
る優れた電気的特性を備えた分布定数型LCノイズフィ
ルタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るため、本発明のLCノイズフィルタは、誘電体の一面
に渦巻状に形成されたインダクタ導体と、前記誘電体を
挾んで、前記インダクタ導体に沿ってその磁路を塞ぐこ
とが無い位置に配置され、かつ自己インダクタンス及び
前記インダクタンス導体との間で形成される相互インダ
クタンスを小さくするように前記インダクタ導体の一部
とのみ相対向するように配置された複数のアース用ブロ
ック導体と、を含むことを特徴とする。
【0011】前記第1、第2の課題を解決するため、本
発明のLCノイズフィルタは、誘電体の一面に渦巻状に
形成されたインダクタ導体と、前記誘電体を挾んで、前
記インダクタ導体に沿ってその磁路を塞ぐことが無い位
置に配置され、かつ自己インダクタンス及び前記インダ
クタンス導体との間で形成される相互インダクタンスを
小さくするように前記インダクタ導体の一部とのみ相対
向するように配置された複数のアース用ブロック導体
と、を含み、前記インダクタ導体の線間に、インダクタ
導体の線間短絡を防止するシールド導体を設けたことを
特徴とする。
【0012】次に本発明の作用を説明する。
【0013】本発明者は、例えば図16に示すLCノイ
ズフィルタにおいて、インダクタ導体12と接地導体1
4との間に、なぜ期待するほとどのキャパシタンスCが
得られないかについての検討を行った。そして、その大
きな原因が、接地導体14に流れる短絡電流にあるとの
仮説を立て、図17に示すLCノイズフィルタのインダ
クタンスL1およびキャパシンタンスCが実際に機能し
ているかについての検討を進めた。
【0014】このLCノイズフィルタは、渦巻状のイン
ダクタ導体12に対し、接地導体14が静電容量で容量
結合すると共に誘導結合している。従って、インダクタ
導体12の通電電流で発生した磁束により接地導体14
上にも起電力が生じ、この起電力によって実線Aで示す
ような短絡電流が流れる。
【0015】(a)キャパシタンスについての検討 まず、インダクタ導体12と接地導体14との間に、な
ぜ期待する程のキャパシタンスCが得られないかについ
ての検討を行う。
【0016】渦巻状のインダクタ導体12を変成器にお
ける1次コイルに例えれば、接地導体14は短絡された
2次コイルのように作用し、平面上に形成された接地導
体14といえども、そのインダクタンス成分が意外なほ
ど大きくなる。
【0017】従って、図16に示す従来のLCノイズフ
ィルタの正確な等価回路は、図17に示すようなもので
はなく、実際には図18に示すようなものとなる。これ
において、L1はインダクタ導体12のインダクタン
ス,LEは接地導体14のインダクタンス,Cは2つの
導体12,14の間に分布定数的に形成されるキャパシ
タンスである。
【0018】前記キャパシタンスCを、仮にCa,C
b,Ccの3つの集中コンデンサに分けて考えてみる。
接地導体14のインダクタンスLEが大きくなると、接
地端子20から離れた位置にあるキャパシタンスCb,
CcはいずれもインダクタンスLEにより通電が阻止さ
れる。従って、接地導体14の接地端子20に近いキャ
パシタンスCaのみがノイズフィルタのキャパシタンス
として作用することになる。
【0019】このため、従来のLCノイズフィルタは、
フィルタとして見た場合にCaのキャパシタンスしか得
られず、その構造上期待するキャパシタンスCを得るこ
とができないと考えられる。
【0020】さらに、接地導体14のアース端子20に
近い部分でしか実質的なキャパシタンスを形成できない
ため、図16(B)に示す接地導体14の面積を半分に
しても、1/3にしても、ノイズフィルタとしての実質
的な特性はほとんど変わらず、任意のキャパシタンスC
をもったLCノイズフィルタを得ることが難しいという
課題もあった。
【0021】(b)インダクタンスについての検討 次に、インダクタ導体12のインダクタスについての検
討を行う。
【0022】前述したように、このLCノイズフィルタ
は、渦巻状のインダクタ導体10に対し、接地導体14
が静電容量で容量結合すると共に、誘導結合している。
従って、インダクタ導体12にはその自己インダクタン
スL1以外に、接地導体14との間の相互インダクタン
スMが作用することになる。特に、従来のように接地導
体14の面積を大きくとると、この相互インダクタンス
Mが大きくなりすぎ、インダクタ導体12が、LCノイ
ズフィルタ用のインダクタとしての機能を十分発揮でき
ないと考えられる。
【0023】また、従来の平面上の接地導体14は、渦
巻状のインダクタ導体12の全面と相対向しているた
め、インダクタ導体12の磁路を塞ぎ、その磁気抵抗を
増大させる。従って、前記インダクタ導体12には、期
待する程のインダクタンスが得られず、これもノイズフ
ィルタとしての機能を低下させる大きな要因となってい
ると考えられる。
【0024】以上説明した(a),(b)の検討から明
らかなように、従来のLCノイズフィルタは回路全体か
らみると十分なキャパシタンスおよびインダクタンスを
得ることができず、集中定数型LCノイズフィルタより
悪い特性しか得ることができないことが理解されよう。
【0025】(c)本発明についての検討 このような事実をふまえ、誘電体の一面に渦巻状に形成
されたインダクタ導体に対し、誘電体の他面側キャパシ
タとして機能する接地導体をどのように形成すれば、良
好な特性をもったLCノイズフィルタを得ることができ
るかについての検討を進めた。
【0026】そして、本発明者は、誘電体を挾んで、イ
ンタクタ導体の一部と相対向するよう一または複数のア
ース用ブロック導体を設け、LCノイズフィルタを形成
した。
【0027】前記アース用ブロック導体は、その面積が
小さいため自己インダクタンスLEが小さく、インタク
タ導体との間で形成するキャパシタンスをそのままノイ
ズフィルタのキャパシタとして用いることができる。
【0028】さらに、前記アース用ブロック導体は、イ
ンダクタ導体の一部としか相対向しないため、インダク
タ導体とアース用ブロック導体との間の相互インダクタ
スをほとんど無視することができ、ノイズフィルタの特
性を低下させる相互インダクタンスを含まないLCノイ
ズフィルタを構成することができる。
【0029】さらに、前記アース用ブロック導体は、イ
ンダクタ導体の一部と相対向するだけであり、インダク
タ導体の磁路を塞ぐことがないため、インダクタ導体の
インダクタンスを低下させることもない。
【0030】従って、本発明のLCノイズフィルタは、
十分なLおよびCを持ち、しかも、特性に悪影響を及ぼ
す相互インダクタンスの小さなLCノイズフィルタを得
ることができる。
【0031】このLCノイズフィルタを用い実験を行っ
たところ、前記アース用ブロック導体を1個設けただけ
でも、図16に示す従来のLCノイズフィルタより各段
優れた特性を得ることができた。また、アース用ブロッ
ク導体を複数個設けたところ、各ブロック導体は、イン
ダクタ導体との間で実効的に機能するキャパシタを個別
に形成する。従って、これらアース用ブロック導体を任
意の個数設けることにより、所望のキャパシタンスを有
するLCノイズフィルタを得ることができる。
【0032】さらに、本発明によれば、前記アース用ブ
ロック導体を複数個設けることにより、従来のフィルタ
では得ることができなかった分布定数型に近似したLC
ノイズフィルタとしての特性を得ることもできる。
【0033】また、本発明者がさらに検討を進めたとこ
ろ、前記アース用ブロック導体を、インダクタ導体のど
の位置に対向させるかがノイズフィルタの減衰特性に大
きく影響し、アース用ブロック導体を、インダクタ導体
の入力または出力端子と電気回路的に近い位置に配置す
ることにより優れた減衰特性を得られることが確認され
た。
【0034】従って、アース用ブロック導体を1個設け
る場合には、これをインダクタ導体の入力または出力端
子のいずれか一方に近接配置すればよい。
【0035】また、アース用ブロック導体を複数個設け
る場合には、その1つをインダクタ導体の入力端子に近
接配置し、他の1つを出力端子に近接配置し、残りを他
の位置に対向配置すればよい。
【0036】また、前記インダクタ導体の線間に位置
し、このインダクタ導体の線間短絡を防止するシールド
導体を形成することにより、インダクタとして機能する
インダクタ導体は、高周波領域においても従来のように
線間短絡が生じることがなく、インダクタとして十分に
機能することが確認された。
【0037】これにより、本発明によれば、低周波領域
から高周波領域に亘り優れた電気的特性を有するLCノ
イズフィルタを得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施の形態を
図面に基づき詳細に説明する。
【0039】〔第1実施例〕図1には本発明に係る分布
定数型LCノイズフィルタの好適な第1実施例が示され
ている。
【0040】実施例のLCノイズフィルタは、図1
(A)に示すように、セラミックス等の絶縁性基板10
の一面10aにインダクタとして機能するインダクタ導
体12を渦巻状に形成している。この渦巻状のインダク
タ導体12の外端部は、そのまま端子16に接続され、
その内端部はジャンパ線またはリード17を介し端子1
8に接続されている。
【0041】本発明の第1の特徴は、図1(B)に示す
よう、絶縁性基板10の他面10b側に、前記インダク
タ導体12の一部と相対向するよう一または複数のアー
ス用ブロック導体50を設けたことにある。
【0042】本実施例では50−1,50−2,…50
−4の4個のアース用ブロック導体が設けられている。
【0043】これにおいて、前記アース用ブロック導体
50−1,50−2,…50−4のいずれか一つは、イ
ンダクタ導体12の一方の端子16と電気回路的に近い
位置において、前記インダクタ導体12と対向配置させ
ることが好ましく、また他の1つのブロック導体50
は、他方の端子18と電気回路的に近い位置において、
インダクタ導体12と対向配置させることが好ましい。
【0044】このため、前記アース用ブロック導体50
−1は、インダクタ導体12の端子16に電気回路上近
い場所に位置する一部の領域12−1と相対向するよう
設けられている。また、ブロック導体50−4は、イン
ダクタ導体12の端子18と電気回路上近い場所にする
一部の領域12−4と相対向するよう設けられている。
また、残りの2つのブロック導体50−2,50−3は
それぞれインダクタ導体12の一部の領域2−2,12
−3とそれぞれ対向配置されている。
【0045】これにおいて、少なくとも入出力端子1
6,18に近接配置されたアース用ブロック導体50−
1および50−4は、端子16,18にそれぞれ近い位
置からリード51−1,51−4を引き出しアース端子
20と接続することが、良好な減衰特性を得る上で好ま
しい。
【0046】また、各ブロック導体50は、相対向する
インダクタ導体12より若干幅広に形成されている。
【0047】図2には、本実施例のLCノイズフィルタ
の等価回路図が示されている。実施例において、渦巻状
に形成されたインダクタ導体12はインダクタL1とし
て機能する。また、インダクタ導体12と基板10を挾
んで相対向する各アース用ブロック導体50−1,50
−2,…50−4は、インダクタ導体12の各領域12
−1,12−2,12−3,12−4との間で静電容量
により容量結合し、キャパシタC1,C2,C3,C4を形
成する。
【0048】特に、本発明では、各アース用ブロック導
体50−1,50−2,…50−4がそれぞれ面積の小
さなブロック状に形成され、アース端子20に接続され
ている。従って、各ブロック導体50−1,50−2,
…50−4に流れる渦電流が少なく、そのインダクタン
スも小さいため、前記キャパシタC1,C2,…C4が直
接にアース端子20へ接続されることになる。これによ
り、複数のLCノイズフィルタが直列に接続されたと同
じ状態となり、ほぼ分布定数型として機能するLCノイ
ズフィルタを得ることができる。
【0049】従って、本発明によれば、前記アース用ブ
ロック導体50の数を増やすことにより、キャパシタン
スCを増加させることができ、またブロック導体50の
個数を減らすことにより、キャパシタンスCを小さくし
たLCノイズフィルタを得ることができる。
【0050】また、前記各アース用ブロック導体50−
1,50−2,…は、その面積が小さく、しかもインダ
クタ導体12の一部の領域12−1,12−2,12−
3,12−4と対向配置されているだけである。このた
め、インダクタ導体12と、各アース用ブロック導体5
0−1,50−2,…50−4との間の相互インダクタ
ンスがほとんど無視することができ、ノイズフィルタの
特性劣化の一因となる相互インダクタンス成分を大幅に
低減することができる。
【0051】また、本発明のノイズフィルタでは、アー
ス用ブロック導体50が、インダクタ導体12の磁路を
妨げることがないよう形成されている。
【0052】すなわち、インダクタ導体12に通電した
際発生する磁束は、インダクタ導体12の線間を基板1
0の表面側から裏面側へ、またその逆方向に通過する。
このとき、この磁路を妨げるようブロック導体50が設
けられていると(例えば、インダクタ導体12の線間領
域と相対向するようブロック導体50が設けられている
と)、磁路はブロック導体50によって塞がれ、インダ
クタ導体12が十分インダクタとして機能できなくなっ
てしまう。
【0053】これに対して本発明のように、インダクタ
導体12と相対向するよう各ブロック導体50を設ける
ことにより、インダクタ導体12の磁路はブロック導体
50によって何等妨げることがないため、渦巻状のイン
ダクタ導体12のインダクタンスを低下させることな
く、LCノイズフィルタとしての作用効果を十分発揮さ
せることができる。
【0054】従って、インダクタ導体12の端子16,
18を入出力端子として用いれば、良好な電気的特性を
有するノーマルモード型ノイズフィルタとして用いるこ
とができる。
【0055】なお、本実施例においては各アース用ブロ
ック導体50−1,50−2,…50−4は、相対向す
るインダクタ導体12の一部の領域より幅広に形成した
が、その面積(多さ,長さ)は、必要に応じて任意に設
定すればよい。
【0056】〔第2実施例〕図3には本発明の好適な第
2実施例が示されている。
【0057】実施例のLCノイズフィルタは、図3
(A)に示すように基板10の表面10aに2組のイン
ダクタ導体12a,12bを渦巻状に形成している。
【0058】また、図3(B)に示すよう、基板10の
裏面10b側には、一方のインダクタ導体12aの一部
と相対向する一群のアース用ブロック導体50a−1,
50a−2,…50a−4が前記第1実施例と同様に設
けられている。同様に、他のインダクタ導体12bの一
部と相対向する一群のアース用ブロック導体50b−
1,50b−2,…50b−4も、前記第1実施例と同
様に設けられている。
【0059】これにおいて、前記アース用ブロック導体
50a−1,50a−2,…50a−4は、一方のイン
ダクタ導体12aの各部12a−1,12a−2,…1
2a−4にそれぞれ対向配置されている。また、他のア
ース用ブロック導体50b−1,50b−2,…50b
−4は、他方のインダクタ導体12bの各部12b−
1,12b−2,…12b−4にそれぞれ対向配置され
ている。
【0060】また、同図において16a,18aは一方
のインダクタ導体12aの入出力端子であり、16b,
18bは他方のインダクタ導体12bの入出力端子であ
る。
【0061】図4には、本実施例のLCノイズフィルタ
の等価回路図が示されており、本実施例において渦巻状
に形成されたインダクタ導体12aは第1のインダクタ
1として機能し、同様に渦巻状に形成されたインダク
タ導体30bは第2のインダクタL2として機能する。
【0062】そして、基板10の裏面側に設けられた一
群のアース用ブロック導体50a−1,50a−2,…
50a−4は、基板10を挾んで相対向する一方のイン
ダクタ導体12aとの間で、その磁路を妨げることがな
いようキャパシタC1,C2,C3,C4を分布定数的に形
成する。
【0063】同様に、基板10の裏面側に設けられた他
の一群のアース用ブロック導体50b−1,50b−
2,…50b−4は、他方のインダクタ導体12bとの
間で、その磁路を妨げることがないようキャパシタ
5,C6,C7,C8を分布定数的に形成する。
【0064】従って、本実施例のノイズフィルタは、図
4に示すような回路構成からなる分布定数型のコモンモ
ード型4端子ノイズフィルタとして機能することにな
る。
【0065】なお、本実施例においても、各インダクタ
導体12a,12bに対しそれぞれ4個のアース用ブロ
ック導体50を設ける場合を例にとり説明したが、本発
明はこれに限らず、必要に応じてこれらアース用ブロッ
ク導体50の個数を増減し任意のキャパシタンスをもっ
た分布定数タイプのコモンモード型ノイズフィルタとし
て用いることができる。
【0066】〔第3実施例〕ところで、前記第1および
第2の実施例は、課題点を解決するための手段のところ
で説明した第1の課題を解決できるものの、第2の課題
を解決することはできない。
【0067】図5,図6には、このような課題を解決し
た本発明の好適な第3実施例が示されている。
【0068】本実施例の特徴は、図1に示すノイズフィ
ルタにおいて、基板10の一面10aに形成されたイン
ダクタ導体12の線間に、シールド導体40を渦巻状に
形成したことにある。
【0069】そして、この基板10の中央には、図5に
示すようにスルーホール42が設けられ、シード導体4
0の内端部は、このスルーホール42を介して基板10
の他面10b側に設けられたアース用ブロック導体50
−4と電気的に接続されている。
【0070】以上の構成とすることにより、本実施例の
ノイズフィルタは、前記第1および第2の課題を解決
し、図6に示すよう低周波帯域から高周波帯域に亘り優
れた電気的特性を有するノーマルモード型3端子ノイズ
フィルタとして機能することになる。
【0071】さらに、本実施例のノイズフィルタは、シ
ールド導体40を設けることにより、インダクタ導体1
2の線間短絡を防止するのみでなく、これらインダクタ
導体12のインダクタンスおよび導体12,50間で形
成されるキャパシタンスを改善し、前記第1実施例に比
べより優れた減衰特性を発揮することができる。
【0072】〔第4実施例〕図7には、本発明の好適な
第4実施例が示されている。
【0073】本実施例の特徴は、前記図3に示すノイズ
フィルタにおいて、インダクタ導体12aと12bとの
間に、第1のシールド導体40aを渦巻状に形成すると
共に、インダクタ導体12bと12aとの間に、同様に
第2のシールド導体40bを渦巻状に形成し、各インダ
クタ導体12a,12b間をシールドしたことにある。
【0074】そして、これら各シールド導体40a,4
0bの内端部は、基板10の中央部に設けられたスルー
ホール42a,42bを介して基板10の裏面10b側
に設けられた各アース用ブロック導体50a,50bに
電気的に接続されている。
【0075】このようにすることにより、本実施例によ
れば、図8に示すよう低周波から高周波帯域に亘り優れ
た電気的特性を有するコモンモード型4端子ノイズフィ
ルタを得ることができ、特に、前記第2実施例に比べよ
り優れた減衰特性を得ることができる。
【0076】〔第5実施例〕図9には、本発明の好適な
第5実施例が示されている。
【0077】本実施例の特徴は、図9(B)に示すよ
う、各アース用ブロック導体50−1,50−2,…5
0−4を幅広に形成し、さらに同図(A)に示すよう、
前記ブロック導体50と対向するインダクタ導体12の
各領域12−1,12−2,…12−4を幅広に形成し
たことにある。
【0078】これにより、インダクタ導体12と、各ブ
ロック導体50−1,50−2,…50−4との対向面
積が広くなり、両者の間のキャパシタンスC1,C2,…
4をより大きな値とすることができる。
【0079】なお、前記図9は、図1に示す実施例の変
形例であるが、これと同様な手法は、前記第2実施例〜
第4実施例に対しても適用可能であることはいうまでも
ない。
【0080】また、基板10上において、各領域12お
よびアース用ブロック導体50を設ける領域に、例えば
エッチング等により凹凸を予め形成し、その実質的面積
を大きくしておき、この上に前記各ブロック導体50お
よびインダクタ導体12を形成することにより、ブロッ
ク導体50とインダクタ導体12との対向面積を広げ、
そのキャパシタンスCを大きくとることもできる。
【0081】〔第6実施例〕また、本発明のLCノイズ
フィルタにおいて、前記インダクタ導体12のターン数
や、アース用ブロック導体50の個数以外に、基板10
の材料を適宜選択することにより、ノイズフィルタのイ
ンダクタンスLおよびキャパシタンスCを任意に設定す
ることができる。
【0082】例えば、インダクタンスLを大きくとりた
い場合には、基板10を磁性材料等を用いて形成すれば
よく、またキャパシタンスCを大きくとりたい場合に
は、基板10をセラミックス等の誘電率の高い材料を用
いて形成すればよい。また、これらLおよびCの双方を
大きくしようとする場合には、基板10を誘電率の高い
材料および磁性材料の双方を用いて形成すればよい。
【0083】また、これ以外に、インダクタンスLを大
きくとる場合には、前記第1〜第5実施例のように形成
されたノイズフィルタを、磁気回路を形成するハウジン
グ内に収納すればよい。
【0084】図10には、このように形成されたノイズ
フィルタの一例が示されており、このノイズフィルタの
特徴は、磁性材料を用いて形成されたハウジング80内
に、前記図1〜図9に示すノイズフィルタ210を収納
したことにある。
【0085】これにおいて、基板10のほぼ中央部には
磁心挿通孔10cが形成され、ハウジング80の中央部
に設けられた磁心82がこの挿通孔10c内に挿通され
る。そして、このハウジング80に、上方から蓋84を
することにより、この磁心82とその周囲に設けられた
ハウジング80,蓋84との間でノイズフィルタ専用の
閉磁路を形成している。
【0086】このようにすることにより、実施例のノイ
ズフィルタは、十分大きなインダクタンスを有するLC
ノイズフィルタとして形成されることになる。
【0087】なお、本実施例では、ハウジングを用いて
閉磁路を形成した場合を例にとり説明したが、本発明は
これに限らず、必要に応じて、磁気回路が開磁路となる
ようにハウジングを形成してもよい。
【0088】また、図11には、基板10の表面を磁性
体を用いて粉体塗装したノイズフィルタの一例が示され
ている。
【0089】実施例のノイズフィルタは、基板10のほ
ぼ中央部に磁心挿通孔10cを形成し、この基板10の
表面および裏面を磁性粉を用いて粉体塗装する。これに
より、粉体塗装層86は、ノイズフィルタ専用の閉磁路
を形成し、外部に洩れる磁束を大幅に少くなくすること
ができる。
【0090】これにより、本実施例のノイズフィルタ
は、例えばこれを複数個隣接配置し他チャンネルノイズ
フィルタとして用いる場合でも、相隣接するノイズフィ
ルタとしてリングング等の相互干渉を起すことが少な
く、優れた電気的特性を発揮することができる。
【0091】〔PCボードの実施例〕前記第1〜第5実
施例で示すように、本発明は、絶縁性基板10の両面を
利用して良好な電気的特性を有する分布定数型LCノイ
ズフィルタを得ることができ、例えば絶縁性基板10と
してPCボード等を用いれば、PCボード自体の厚さを
増すことなく、このPCボード上に任意の個数の分布定
数型LCノイズフィルタを設けることができる。
【0092】従って、本発明の分布定数型ノイズフィル
タをPCボード上に形成することにより、近年ますます
小型軽量化が求められている各種電子機器用のノイズフ
ィルタとして極めて好適なものとなり、例えばノイズフ
ィルタをPCボード上に形成することにより、従来のチ
ップ型ノイズフィルタを用いたのに比べ装置全体を大幅
に薄型軽量化することが可能となる。なお、PCボード
としては、通常の基板以外に、必要に応じてフィルム状
またはシート状のものを用いてもよい。
【0093】従って、本発明の分布定数型LCノイズフ
ィルタを、例えばラップトップ型のコンピュータに用い
ることにより、ラップトップ型コンピュータの小型軽量
化をより一層促進することができる。
【0094】また、要求される厚みの制約から従来ノイ
ズフィルタを実装できなかったICカード用のPCボー
ド(フィルム基板で構成されている)等においても、本
発明のLCノイズフィルタを適用すれば、任意の個数の
LCノイズフィルタを簡単に実装することができる。
【0095】また、本発明の分布定数型LCノイズフィ
ルタは、PCボード上に単にプリント配線することによ
り形成することができるため、各種用途に用いられるP
Cボードにその厚さを増すことなく容易に実装すること
が可能となる。
【0096】図12には、PCボード上に信号ライン用
の多チャンネルノイズフィルタを形成した場合の好適な
実施例が示されている。
【0097】実施例において、PCボード100上には
複数のIC110が実装されており、これらIC110
から複数本の信号ライン112が基板110に接続され
ている。
【0098】前記PCボード100の下側には、多チャ
ンネルノイズフィルタが設けられたPCボード200が
積層配置されている。このPCボード200は、各IC
110の入出力リード112と対応する位置に、前記第
1実施例〜第5実施例のいずれかのLCノイズフィルタ
210を複数個形成している。これにより、PCボード
200には、各IC110のリード112に対応した多
チャンネルノイズフィルタが形成されることになる。
【0099】このような多チャンネルのノイズフィルタ
210は、PCボード200上に、例えばプリント等の
手法を用いて簡単に形成することができ、その大きさ
も、要求されるLおよびCに合せて小さなスペースで形
成することができる。
【0100】そして、このようにして形成されたPCボ
ード200は、前記PCボード100に対し積層配置さ
れ、その上方に位置するIC110の各リード112と
電気的に接続される。
【0101】このように、本実施例によれば、PCボー
ド200の厚さを増すことなく、このボード200上に
多チャンネルノイズフィタルを形成することができ、電
子機器自体の小型軽量化を図ることができる。
【0102】なお、実施例では、多チャンネルノイズフ
ィルタ210を、IC110等が設けられたPCボード
100とは別なボード200に形成する場合にを例にと
り説明したが、本発明はこれに限らず、IC110を実
装したPCボード100上にスペースの余裕がある場合
には、このPCボード100上に前記多チャンネル21
0を形成してもよい。
【0103】また、本実施例では、PCボード200上
に信号ライン用の多チャンネルノイズフィルタを形成し
た場合を例にとり説明したが、これ以外に必要に応じ
て、電源ライン用のノイズフィルタを形成することもで
きる。
【0104】図13には、IC110が実装されたPC
ボード100上に、信号ライン用の多チャンネルのノイ
ズフィルタ210と、電源ライン用のノイズフィルタ2
20を形成した場合の一例が示されており、このような
回路構成のPCボード100は、ICカード用のPCボ
ードとして極めて好適なものとなる。なお、電源ライン
用ノイズフィルタ220は、IC110が複数個ある場
合には、IC110の個数に合わせて多チャンネルノイ
ズフィルタとして形成してもよい。
【0105】特に、ICカードのように充分なアース筐
体を備えていない携帯用機器では、前記第4実施例に示
すコモンモード型ノイズフィルタを用いることが好まし
い。
【0106】図14には、長方形状に形成された絶縁性
基板10上に前記第1〜第5実施例に示すノイズフィル
タを複数個設け、多チャンネルノイズフィルタ300と
して形成された一例が示されている。
【0107】実施例の多チャンネルノイズフィルタ30
0は、通常の電子部品と同様にPCボード100上に簡
単に装着実装でき、例えばIC用の多チャンネルノイズ
フィルタおよびその他の用途に用いることができる。ま
た、これ以外に絶縁性基板10としてフィルム基板を用
い、PCボード100上に多チャンネルノイズフィルタ
が設けられたフィルム基板10を、図のように立てず
に、横置きに実装することもでき、これにより厚さの制
限された場所にPCボード100が設置される場合で
も、このPCボード100の厚さを増すことなく多チャ
ンネルノイズフィルタを実装できる。
【0108】さらに、本発明のノイズフィルタは、単に
信号ライン用のノイズフィルタとしてばかりでなく、例
えばICの電源ライン等に、電源ライン用のノイズフィ
ルタとしても用いることができる。また、前述したよよ
うに、本発明のノイズフィルタに用いられる絶縁性基板
としては、必要に応じフィルム状またはシート状の絶縁
性基板またはこれ以外のタイプの絶縁性基板を用いても
よい。
【0109】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明要旨の範囲内で各種の変形実施が可
能である。
【0110】例えば本発明のノイズフィルタをSMDタ
イプの素子として形成する場合には、1個のノイズフィ
ルタでは必要とする十分なLおよびCを得ることができ
ないことも考えられる。この場合には、複数枚のノイズ
フィルタを積層し、各ノイズフィルタを直列または並列
に接続にすることにより、任意のCおよびLを有するL
Cノイズフィルタを得ることができる。
【0111】また、本発明のLCノイズフィルタにおい
て、アース用ブロック導体を多数設ける場合には、各ブ
ロック導体をどのようにアース端子に接続するかが問題
となる。
【0112】この場合には、例えば図15(A),
(B)に示すよう、表面10aにインダクタ導体12
a,12bが設けられ、裏面10bに多数のアース用ー
ス用ブロック導体50が設けられた絶縁性基板10以外
に、補助基板96を用意する。この補助基板96は、そ
の表面96aに前記各ブロック導体50と接触する多数
の電極92が設けられ、裏面96bに、スルーホールを
介し前記各電極92とアース端子20と接続するリード
98を設ける。そして、基板10の裏面10bと補助基
板96の表面96aを重ね合せるようにして両者を積層
し、これを一体的にディッピングする。
【0113】これにより、アース用ブロック導体50が
多数存在する場合でも、これを簡単にリード端子20へ
接続することが可能となる。
【0114】また、前記第各実施例では、シールド導体
を用いて、通電導体として用いられる各インダクタ導体
の線間短絡を防止した。本発明はこれに加えて、このよ
うな導体が設けられた基板10の表面10a、またはそ
の表面10aおよび裏面10bの双方に絶縁性のシール
ド層を被覆形成することにより、その線間短絡現象をよ
り効果的に防止することができる。
【0115】また、本実施例において前記基板10を高
周波吸収発熱体のような材料を用いて形成することによ
り、インダクタ導体12内を通過する信号から発生する
ノイズ、特に高周波ノイズを熱として吸収し、より効果
的なノイズの除去を行うことが可能となる。
【0116】また、前記基板10としては、必要に応じ
て、雷サージ等をとるためにバリスタに使用されるセラ
ミック材を使用することもできる。
【0117】また、前記各実施例において、インダクタ
導体12、シールド導体40,アース用ブロック導体5
0の表面に磁性体をメッキ等により接着させ磁性導電体
とすることにより、インダクタ導体12の磁気抵抗が減
少し、そのインダクタンスを大きくすることもできる。
【0118】また、前記実施例においては、誘電体を基
板10として形成した場合を例にとり説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば円筒,角筒等の筒型形状をし
た誘電体を用いてもよい。この場合には筒体の内周また
は外周のいずれか一方の面に、複数スパイラル溝を設
け、この溝内にインダクタ導体を形成すればよい。また
筒体の内周および外周の両面にインダクタ導体を形成し
てもよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘電体を挾んで、インダクタ導体の一部と相対向するよ
う一または複数のアース用ブロック導体を設け、各ブロ
ック導体とインダクタ導体との間でキャパシタを個別に
形成している。これにより、インダクタ導体のインダク
タンスと、各ブロック導体のキャバシタから成り分布定
数型として良好に機能するLCノイズフィルタを得るこ
とができる。
【0120】また、本発明によれば、前記ブロック導体
の個数を増減することにより、任意のキャパシタンスを
もった分布定数型LCノイズフィルタを簡単に得ること
ができる。
【0121】さらに、本発明によれば、渦巻状のインダ
クタ導体間に、この線間短絡を防止するシールド導体を
設けることにより、高周波帯域においても線間短絡を発
生させることなくノイズ成分を除去できる分布定数型L
Cノイズフィルタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る分布定数型LCノイズフ
ィルタの好適な第1実施例の説明図であり、同図(A)
は基板表面の説明図、同図(B)は基板裏面の説明図で
ある。
【図2】図2は、図1に示すノイズフィルタの等価回路
図である。
【図3】図3は、本発明にかかるLCノイズフィルタの
好適な第2実施例の説明図であり、同図(A)はその表
面側の説明図、同図(B)はその裏面側の説明図であ
る。
【図4】図4は、図3に示すLCノイズフィルタの等価
回路図である。
【図5】図5は、本発明の好適な第3実施例の説明図で
あり、同図(A)はその表面側の説明図、同図(B)は
その裏面側の説明図である。
【図6】図6は、図5に示すLCノイズフィルタの等価
回路図である。
【図7】図7は、本発明の好適な第4実施例の説明図で
あり、同図(A)はその表面側の説明図、同図(B)は
その裏面側の説明図である。、
【図8】図8は、図7に示すLCノイズフィルタの等価
回路図である。
【図9】図9は本発明の好適な第5実施例の説明図であ
り、同図(A)はその表面例の説明図、同図(B)はそ
の裏面例の説明図である。
【図10】図10は、ハウジングを用いて形成された本
発明に係るLCノイズフィルタの好適な第6実施例の説
明図である。
【図11】図11は、磁性体を粉体塗装して閉磁路を形
成したLCノイズフィルターの説明図である。
【図12】図12は、PCボードを積層配置し、その一
つに前記第1〜第5実施例に係るノイズフィルタを用い
多チャンネルノイズフィルタを形成した場合の説明図で
ある。
【図13】図13はICが実装されたPCボード上に、
信号ライン用の多チャンネルノイズフィルタと電源ライ
ン用のノイズフィルタの双方を形成する場合の説明図で
ある。
【図14】図14は縦長の絶縁性基板上に多チャンネル
ノイズフィルタを形成して、これをPCボード上に実装
した場合の説明図である。
【図15】図15は、本発明の他の実施例の説明図であ
る。
【図16】図16は、従来のノイズフィルタの一例を示
す説明図である。
【図17】図17は、図16に示す従来のノイズフィル
タの等価回路図である。
【図18】図18は、図16に示す従来のノイズフィル
タの等価回路図である。
【符号の説明】
10 絶縁性基板 12 インダクタ導体 40 シールド導体 50 アース用ブロック導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 7/075 H01G 4/40 321A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体の一面に渦巻状に形成されたイン
    ダクタ導体と、 前記誘電体を挾んで、前記インダクタ導体に沿ってその
    磁路を塞ぐことが無い位置に配置され、かつ自己インダ
    クタンス及び前記インダクタンス導体との間で形成され
    る相互インダクタンスを小さくするように前記インダク
    タ導体の一部とのみ相対向するように配置された複数の
    アース用ブロック導体と、 を含むことを特徴とするLCノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体の一面に渦巻状に形成されたイン
    ダクタ導体と、 前記誘電体を挾んで、前記インダクタ導体に沿ってその
    磁路を塞ぐことが無い位置に配置され、かつ自己インダ
    クタンス及び前記インダクタンス導体との間で形成され
    る相互インダクタンスを小さくするように前記インダク
    タ導体の一部とのみ相対向するように配置された複数の
    アース用ブロック導体と、 を含み、 前記インダクタ導体の線間に、インダクタ導体の線間短
    絡を防止するシールド導体を設けたことを特徴とするL
    Cノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2のいずれかにおいて、 前記インダクタ導体のアース用ブロック導体と相対向す
    る箇所は幅広に形成され、インダクタ導体と各アース用
    ブロック導体との間のキャパシタンスを大きくとるよう
    にしたことを特徴とするLCノイズフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記インダクタ導体は、 誘電体の一面に互いに相隣接するよう形成された2組の
    インダクタ導体を含み、コモンモード型として形成され
    たことを特徴とするLCノイズフィルタ。
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