JP2001294080A - 車両用照明装置 - Google Patents
車両用照明装置Info
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Abstract
とき、配光制御を違和感なく行い、的確な照明を可能と
する。 【解決手段】 配光制御が可能な照明手段1と、車両の
走行位置を検出する自車位置検出手段9と、道路形状を
検出する前方道路形状検出手段11と、車速を検出する
車速検出手段13と、車両位置情報及び道路形状情報か
ら車両前方の道路曲率を検出する前方道路曲率検出手段
7と、道路曲率情報及び車速情報により車両の操舵開始
時点又は操舵終了時点を推定する操舵時点推定手段5
と、道路曲率情報及び車速情報に応じて照明手段1を配
光制御すると共に、推定された操舵開始時点又は操舵終
了時点に応じて照明手段1の配光制御の開始時点又は終
了時点の少なくとも一方を設定する駆動制御手段3とよ
りなることを特徴とする。
Description
する車両用照明装置に関する。
照灯のランプ光軸を制御するものとしては、特開昭62
−77249号公報に記載されたものがある。また、地
図情報入力と地図上の自車位置情報入力に基づいて、地
図上のカーブ(道路形状が曲率を有している曲路)まで
の距離と折れ曲がり点の折れ曲がり方向とを判断し、カ
ーブに入る前にカーブの方向を照射するものとしては、
特開平2−296550号公報に記載されたものがあ
る。
いて前照灯による適切な照射を行わせることができると
いう利点がある。
開昭62−77249号公報に記載されたものでは、ス
テアリングの操舵角に応じてランプ光軸を動かすと言う
構成のため、カーブ走行に入る以前に進行方向を照射す
ることができないと言う課題がある。
に記載されたものでは、地図上の自車前方のカーブまで
の距離を基に照射方向を変化させる構成であるため、カ
ーブの大きさや自車の車速によってはランプの照射方向
を変化させるタイミングがずれ、違和感を招くという可
能性がある。
している曲路の場合でも、違和感を抑制しつつ正確な制
御により進行方向を照射することのできる車両用照明装
置の提供を課題とする。
の前部に備えられて配光制御が可能な照明手段と、前記
車両の走行位置を検出する自車位置検出手段と、前記車
両の進行方向前方の道路形状を検出する前方道路形状検
出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
前記検出された車両位置情報及び道路形状情報から車両
前方の道路曲率を検出する前方道路曲率検出手段と、前
記検出された道路曲率情報及び車速情報により車両の操
舵開始時点又は操舵終了時点を推定する操舵時点推定手
段と、前記検出された道路曲率情報及び車速情報に応じ
て前記照明手段を曲率配光制御すると共に、前記推定さ
れた操舵開始時点又は操舵終了時点に応じて前記照明手
段の曲率配光制御の開始時点又は終了時点の少なくとも
一方を設定する駆動制御手段とよりなることを特徴とす
る。
照明装置であって、前記駆動制御手段は、前記照明手段
の曲率配光制御の前記開始時点を前記推定された操舵開
始時点よりも前に又は前記終了時点を前記推定された操
舵開始時点よりも後に設定することを特徴とする。
車両用照明装置であって、前記駆動制御手段は、前記照
明手段の曲率配光制御の終了時点を前記推定された操舵
終了時点よりも前に設定することを特徴とする。
照明装置であって、前記検出された道路曲率情報から車
両前方の曲率を有する道路を該車両が旋回走行するとき
の保舵角を推定する保舵角推定手段と、前記検出された
道路曲率情報及び車速情報により前記推定された操舵開
始時点から前記推定された保舵角まで操舵する時間を推
定する操舵時間推定手段と、前記検出された道路曲率情
報から車両前方の道路を該車両が旋回走行するために必
要な操舵角を推定する操舵角推定手段と、前記推定され
た操舵角及び検出された車速情報に応じて前記照明手段
の舵角配光制御量を算出する舵角配光量算出手段と、前
記推定された操舵開始時点から前記算出された舵角配光
制御量により前記照明手段の配光状態が変更されて該照
明手段の制御限界状態に達するまでの時間を推定する配
光制御限界値到達時間推定手段とを備え、前記駆動制御
手段は、前記推定された保舵角に応じた前記照明手段の
舵角配光制御量が前記制御限界状態を上回っているとき
は前記推定された制御限界状態に達するまでの時間、同
下回っているときは前記推定された保舵角まで操舵する
時間に応じて前記照明手段の曲率配光制御の開始時点又
は終了時点の少なくとも一方を設定することを特徴とす
る。
に記載の車両用照明装置であって、前記操舵時点推定手
段は、前記推定しようとする操舵開始時点又は操舵終了
時点の誤差範囲を算出し、前記配光制御の開始時点の設
定に対しては前記誤差範囲の下側で推定し、前記配光制
御の終了時点の設定に対しては前記誤差範囲の上側で推
定することを特徴とする。
車両用照明装置であって、前記駆動制御手段は、前記検
出された道路曲率の増大に応じて前記曲率配光制御の開
始時点の設定を操舵開始時点又は操舵終了時点に対しよ
り早い時間とすることを特徴とする。
照明装置であって、前記検出された道路曲率情報から車
両前方の道路を該車両が旋回走行するときの保舵角を推
定する保舵角推定手段と、前記検出された道路曲率情報
及び車速情報により前記推定された操舵開始時点から前
記推定された保舵角まで操舵する時間を推定する操舵時
間推定手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記推定さ
れた操舵開始時点から前記推定された保舵角まで操舵す
る時間を基準時間とし、前記曲率配光制御の開始時点の
設定を同終了時点から前記基準時間のほぼ10倍の時点
以降としたことを特徴とする。
車両用照明装置であって、前記検出された道路曲率情報
から車両前方の道路を該車両が旋回走行するときの保舵
角を推定する保舵角推定手段と、前記検出された道路曲
率情報及び車速情報により前記推定された操舵開始時点
から前記推定された保舵角まで操舵する時間を推定する
操舵時間推定手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記
推定された操舵開始時点から前記推定された保舵角まで
操舵する時間を基準時間とし、前記曲率配光制御の開始
時点を前記推定された操舵開始時点に対し前記基準時間
を考慮して設定することを特徴とする。
照明装置であって、前記操舵時点推定手段は、前記推定
しようとする操舵開始時点の誤差範囲を算出し、前記操
舵開始時点を前記誤差範囲の下側で推定し、前記駆動制
御手段は、前記曲率配光制御の開始時点を前記誤差範囲
の下側で推定された操舵開始時点に対し前記基準時間以
前に設定することを特徴とする。
れて配光制御が可能な照明手段と、前記車両の走行位置
を検出する自車位置検出手段と、前記車両の進行方向前
方の道路形状を検出する前方道路形状検出手段と、前記
検出された車両位置情報及び道路形状情報から車両前方
の曲率を有する道路の入口又は出口を検出するカーブ出
入口検出手段と、前記検出された車両位置情報及び道路
形状情報から車両前方の道路曲率を検出する前方道路曲
率検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段
と、前記検出された道路曲率情報及び車速情報に応じて
前記照明手段を曲率配光制御すると共に、前記検出され
た曲率を有する道路の入口前に前記照明手段の曲率配光
制御の開始時点又は曲率を有する道路の出口前に前記照
明手段の曲率配光制御の終了時点の少なくとも一方を設
定する駆動制御手段とよりなることを特徴とする。
両用照明装置であって、前記カーブ出入口検出手段は、
前記検出された道路曲率情報から車両前方の道路曲率の
変化が予め設定された設定値を上回るとき曲率を有する
道路の入口又は出口の少なくとも一方を検出することを
特徴とする。
記載の車両用照明装置であって、前記車両の操舵角を検
出する操舵角検出手段を備え、前記駆動制御手段は、前
記検出された車速情報、操舵角情報、予め記憶されてい
る車両の運動特性値に基づいて前記照明手段を曲率配光
制御することを特徴とする。
何れかに記載の車両用照明装置であって、前記検出され
た道路曲率情報から車両前方の曲率を有する道路を該車
両が旋回走行するときの保舵角を推定する保舵角推定手
段を備え、前記駆動制御手段は、前記検出された道路曲
率情報及び車速情報に応じて前記照明手段を曲率配光制
御するとき、前記曲率配光制御の開始時点の制御量と、
曲率配光制御の終了時点での前記推定された保舵角に対
する舵角配光制御の制御量と、曲率配光制御の開始時点
及び終了時点間の時間と、曲率配光制御の開始時点及び
現在の時点間の時間とを考慮することを特徴とする。
れかに記載の車両用照明装置であって、前記車両の操舵
角を検出する操舵角検出手段を備え、前記駆動制御手段
は、前記検出された操舵角に応じて前記照明手段を配光
制御する舵角配光制御と、前記検出された道路曲率情報
及び車速情報に応じて前記照明手段を配光制御する曲率
配光制御とを可能にすると共に、前記曲率配光制御の実
行中に前記検出された操舵角の変化に応じて前記舵角配
光制御に切り替えることを特徴とする。
両用照明装置であって、前記駆動制御手段は、前記検出
された操舵角が増加する方向にあり且つ前記曲率配光制
御の実行中に前記舵角配光制御による配光制御量が前記
曲率配光制御による配光制御量を上回ったと判断したと
き前記舵角配光制御に切り替えると共に、前記検出され
た操舵角が減少する方向にあり且つ前記曲率配光制御の
実行中に前記舵角配光制御による配光制御量の戻り量が
前記曲率配光制御による配光制御量の戻り量を上回った
と判断したとき前記舵角配光制御に切り替えることを特
徴とする。
両用照明装置であって、前記駆動制御手段は、前記照明
手段の配光制御量が増加する方向にあり且つ前記曲率配
光制御の実行中に前記検出された操舵角が減少する方向
となったと判断したとき前記舵角配光制御に切り替える
と共に、前記照明手段の配光制御量が減少する方向にあ
り且つ前記曲率配光制御の実行中に前記検出された操舵
角が増加する方向となったと判断したとき前記舵角配光
制御に切り替えることを特徴とする。
記載の車両用照明装置であって、前記駆動制御手段は、
前記検出された操舵角が前記推定された保舵角を上回る
とき前記検出された操舵角が増加する方向にあると判断
し、前記検出された操舵角が前記推定された保舵角を下
回るとき前記検出された操舵角が減少する方向にあると
判断することを特徴とする。
れかに記載の車両用照明装置であって、前記自車位置検
出手段は、GPS信号から受信位置の緯度経度を抽出し
て車両の走行位置を検出するか、道路インフラ、他の車
両から得られる情報から車両の走行位置を検出するかの
少なくとも一方を行うことを特徴とする。
れかに記載の車両用照明装置であって、前記前方道路形
状検出手段は、車両の前方を撮像する車両前方画像撮像
手段を備え、前記撮像して得られた前方画像情報から前
記車両の進行方向前方の道路形状を検出するか、車両の
走行位置を検出する自車位置検出手段及び車両が走行し
ている道路情報を含む地図データベースを備え、前記検
出された走行位置から前記地図データベース上で道路の
地点を特定し該特定された道路の地点を基準にして前記
車両の進行方向前方の道路形状を検出するかの少なくと
も一方を行うことを特徴とする。
り、車両位置情報及び道路形状情報から車両前方の道路
曲率を検出することができる。又、操舵時点推定手段に
より、道路曲率情報及び車速情報により車両の操舵開始
時点又は操舵終了時点を推定することができる。そし
て、駆動制御手段により、道路曲率情報及び車速情報に
応じて、前記照明手段を曲率配光制御すると共に、前記
推定された操舵開始時点又は操舵終了時点に応じて照明
手段の曲率配光制御の開始時点又は終了時点の少なくと
も一方を設定するようにしたので、車両が前方の曲率等
を有する道路に入ろうとする場合、ステアリングを操舵
する以前に曲率配光制御を行うことができるか、車両が
曲率を有する道路から抜け出る手前で曲率配光制御を終
了することができる。従って、車両が曲率を有する道路
を通過する場合に予め適切な配光制御を行うと共に、違
和感なく照明することができる。
果に加え、駆動制御手段により、照明手段の曲率配光制
御の開始時点を推定された操舵開始時点よりも前に、又
は曲率配光制御の終了時点を推定された操舵開始時点よ
りも後に設定することができるため、車両が曲率を有す
る道路を通過する場合等に違和感のない的確な照明をよ
り確実に行うことができる。
明の効果に加え、駆動制御手段により、照明手段の曲率
配光制御の終了時点を推定された操舵終了時点よりも前
に設定することができるため、車両が曲率を有する道路
を抜け出ようとする場合に、照明手段による曲率配光制
御を的確に終了させることができ、違和感のない照明を
より確実に行うことができる。
果に加え、保舵角推定手段により、道路曲率情報から曲
率を有する車両前方の道路を該車両が走行旋回するとき
の操舵角を推定することができる。操舵時間推定手段に
より、道路曲率情報及び車速情報を用いて推定された操
舵開始時点から推定された保舵角まで操舵する時間を推
定することができる。操舵角推定手段により、道路曲率
情報から曲率を有する車両前方の道路を該車両が旋回走
行するために必要な操舵角を推定することができる。
又、舵角配光量算出手段によって、前記推定された操舵
角及び検出された車速情報に応じて、照明手段の舵角配
光制御量を算出することができ、配光制御限界値到達時
間推定手段によって推定された操舵開始時点から算出さ
れた舵角配光制御量により照明手段の配光状態が変更さ
れて、照明手段の制御限界状態に達するまでの時間を推
定することができる。
に応じた舵角配光制御量が制御限界状態を上回っている
ときは推定された制御限界状態に達するまでの時間、同
下回っているときは前記推定された保舵角まで操舵する
時間に応じて照明手段の曲率配光制御の開始時点または
終了時点の少なくとも一方を設定することができる。従
って、照明手段の制御限界状態を考慮して曲率配光制御
の開始時点又は終了時点の少なくとも一方を的確に設定
することにより、曲率の大きなカーブで曲率配光制御量
が制御限界状態に達するような場合でも違和感のない照
明を確実に行うことができる。
かの発明の効果に加え、操舵時点推定手段により、推定
しようとする操舵開始時点又は操舵終了時点の誤差範囲
を算出し、配光制御の開始時点の設定に対しては誤差範
囲の下側で推定し、配光制御の終了時点の設定に対して
は誤差範囲の上側で推定することができる。従って、曲
率配光制御の開始時点が操舵開始時点の推定の誤差によ
って操舵開始時点に対し必要以上に接近することによっ
て配光制御の違和感を招いたり、曲率配光制御の終了時
点が操舵終了時点の誤差によって操舵終了時点に対し必
要以上に手前に設定されて配光制御の違和感を招くとい
ったようなことがなく、ステアリングを操舵する以前
に、違和感のない照明を確実に行うことができる。
明の効果に加え、駆動制御手段により、道路曲率の増大
に応じて、曲率配光制御の開始時点の設定を操舵開始時
点又は操舵終了時点に対し、より早い時間とすることが
でき、ステアリングを操舵する以前に、確実に配光制御
を行うことができ、違和感のない照明を確実に行うこと
ができる。
果に加え、保舵角推定手段により、道路曲率情報から車
両前方の道路を該車両が旋回走行するときの保舵角を推
定することができる。操舵時間推定手段により、道路曲
率情報及び車速情報を用い前記推定された操舵開始時点
から前記推定された保舵角まで操舵する時間を推定する
ことができる。そして、駆動制御手段は、前記推定され
た操舵開始時点から前記推定された保舵角まで操舵する
時間を基準時間とし、前記曲率配光制御の開始時点の設
定を同終了時点から前記基準時間のほぼ10倍の時点以
降とすることができる。従って、ステアリングを操舵す
る以前に、確実に配光制御を行うことができ、違和感の
ない照明を確実に行うことができる。
明の効果に加え、保舵角推定手段により、道路曲率情報
から曲率を有する車両前方の道路を車両が旋回走行する
ときの保舵角を推定することができ、操舵時間推定手段
により検出された道路曲率情報及び車速情報により、推
定された操舵開始時点から推定された保舵角まで操舵す
る時間を推定することができる。そして、駆動制御手段
により、前記推定された操舵する時間を基準時間とし、
曲率配光制御の開始時点を、推定された操舵開始時点に
対し前記基準時間を考慮して設定することができる。従
って、操舵開始時点の手前で、配光制御の開始時点を正
確に設定することができ、ステアリングを操舵する以前
に違和感のない配光制御により的確な照明を行うことが
できる。
果に加え、操舵時点推定手段により、推定しようとする
操舵開始時点の誤差範囲を算出し、操舵開始時点を誤差
範囲の下側で推定することができ、駆動制御手段により
曲率配光制御の開始時点を推定された操舵開始時点に対
し、基準時間以前に設定することができる。従って、操
舵開始時点の推定に際し、誤差が生じても、配光制御の
開始時点が操舵開始時点に必要以上に接近することがな
く、ステアリングを操舵する以前に違和感のない配光制
御により的確な照明を行うことができる。
手段により、車両位置情報及び道路形状情報から車両前
方の道路のカーブの入口又は出口を検出することがで
き、前方道路曲率検出手段により検出された車両位置情
報及び道路形状情報から車両前方の道路曲率を検出する
ことができる。そして、駆動制御手段により、道路曲率
情報及び車速情報に応じて照明手段を曲率配光制御する
と共に、検出されたカーブの入口前に照明手段の曲率配
光制御の開始時点又はカーブの出口前に照明手段の曲率
配光制御の終了時点の少なくとも一方を設定することが
できる。従って、カーブの入口あるいは出口に対する曲
率配光制御の開始時点又は終了時点の的確な設定によ
り、ステアリングを操舵する以前に違和感のない配光制
御を行い、的確な照明を行うことができる。
の効果に加え、カーブ出入口検出手段によって検出され
た道路曲率情報から車両前方の道路曲率の変化が予め設
定された設定値を上回るとき、カーブの入口又は出口の
少なくとも一方を検出することができる。従って、カー
ブの入口又は出口の少なくとも一方の的確な検出によっ
て、配光制御の開始時点又は終了時点の少なくとも一方
を的確に設定することができ、違和感のない配光制御に
より的確な照明を行うことができる。
1の発明の効果に加え、駆動制御手段により、車速情
報、操舵角情報、予め記憶されている車両の運動特性値
に基づいて照明手段を曲率配光制御することができる。
従って、車両がどの車速域であっても、的確な配光制御
量を算出し、的確な照明を行うことができる。
の何れかの発明の効果に加え、保舵角推定手段により検
出された道路曲率情報から、車両前方の曲率を有する道
路を車両が旋回走行するときの保舵角を推定することが
でき、駆動制御手段により検出された道路曲率情報及び
車速情報に応じて、照明手段を曲率配光制御するとき、
制御の開始時点の制御量と、制御の終了時点での推定さ
れた保舵角に対する曲率配光制御の制御量と、配光制御
の開始時点及び終了時点間の時間と、配光制御の開始時
点及び現在の時点間の時間とを考慮して曲率配光制御す
ることができる。従って、複数の要素を考慮することに
よって、どのような車速域にあってもステアリングを操
舵する以前に違和感のない配光制御により的確な照明を
行うことができる。
何れかの発明の効果に加え、駆動制御手段は、検出され
た道路曲率情報及び車速情報に応じて照明手段を配光制
御する曲率配光制御と、検出された操舵角に応じて照明
手段を配光制御する舵角配光制御とを可能にすると共
に、曲率配光制御の実行中に検出された操舵角の変化に
応じて舵角配光制御に切り替えることができる。従っ
て、車両が曲率を有する道路を走行し、一定の保舵角で
走行しているときに、ステアリングを切り増し、あるい
は切り戻ししたときには、これに応じて曲率配光制御か
ら舵角配光制御に切り替え、操舵角に応じて配光制御す
ることができ、ステアリングの切り増し、切り戻しに応
じて的確な照明を行うことができる。
の効果に加え、検出された操舵角が増加する方向にあ
り、且つ前記曲率配光制御の実行中に舵角配光制御によ
る配光制御量が曲率配光制御による配光制御量を上回っ
たと判断したとき、舵角配光制御に切り替えると共に、
検出された操舵角が減少する方向にあり、且つ曲率配光
制御の実行中に舵角配光制御による配光制御量の戻り量
が曲率配光制御による配光制御量の戻り量を上回ったと
判断したとき、舵角配光制御に切り替えることができ
る。従って、車両が曲率を有する道路を走行していると
きに、ステアリングの切り増しがあって、その切り増し
による舵角配光制御量が道路曲率に応じた曲率配光制御
量を上回るときには、操舵角に応じた舵角配光制御を行
うことができ、また操舵角が減少する方向にある場合も
曲率に応じた曲率配光制御量の戻りよりも操舵角に応じ
た舵角配光制御量が上回ったとき、操舵角に応じて舵角
配光制御を行うことができ、より的確な照明を行うこと
ができる。
の効果に加え、照明手段の配光制御量が増加する方向に
あり、かつ曲率配光制御の実行中に検出された操舵角が
減少する方向となったと判断したとき、舵角配光制御に
切り替えると共に、照明手段の配光制御量が減少する方
向にあり、且つ曲率配光制御の実行中に検出された操舵
角が増加する方向となったと判断したとき、舵角配光制
御に切り替えることができる。従って、道路曲率に応じ
た曲率配光制御を行っているときに、ステアリングの切
り戻し、切り増しがあっても、その操舵角の変化に応じ
て違和感のない配光制御を行うことができ、的確な照明
を行うことができる。
6の発明の効果に加え、検出された操舵角が推定された
保舵角を上回るとき、検出された操舵角が増加する方向
にあると判断し、検出された操舵角が推定された保舵角
を下回るとき、検出された操舵角が減少する方向にある
と判断することができ、ステアリングの切り増し、切り
戻しを的確に判断し、違和感のない配光制御により的確
な照明を行うことができる。
何れかの発明の効果に加え、自車位置検出手段によって
GPS信号から受信位置の緯度経度を抽出して、車両の
走行位置を検出するか、道路インフラ、他の車両から得
られる情報から車両の走行位置を検出するかの少なくと
も一方を行うことができる。従って、車両位置情報を的
確に得ることができ、違和感のない配光制御により的確
な照明を行うことができる。
何れかの発明の効果に加え、前方道路形状検出手段は車
両の前方を撮像する車両前方画像撮像手段によって撮像
して得られた前方画像情報から車両の進行方向前方の道
路形状を検出するか、車両の走行位置を検出する車両位
置検出手段及び車両が走行している道路情報を含む地図
データベースを備え、検出された走行位置から地図デー
タベース上で道路の地点を特定し、特定された道路の地
点を基準にして車両の走行方向前方の道路形状を検出す
るかの少なくとも一方を行うことができる。従って、道
路形状情報を正確に得ることによって、違和感のない配
光制御を行い、的確な照明を行うことができる。
第1の構成ブロック図である。この図1のように、車両
用照明装置は、照明手段1、駆動制御手段3、操舵時点
推定手段5、前方道路曲率検出手段7、自車位置検出手
段9、前方道路形状検出手段11、車速検出手段13、
保舵角推定手段15、操舵時間推定手段17、操舵角推
定手段19、舵角配光量算出手段21、配光制御限界値
到達時間推定手段23を備えている。
て配光状態、例えば照射方向、照射範囲が可変となって
いる。前記駆動制御手段3は、前記照明手段1の駆動機
能、制御機能の他、演算機能を備えており、検出された
道路曲率情報及び車速情報に応じて、前記照明手段1を
配光制御すると共に、推定された操舵開始時点又は操舵
終了時点に応じて照明手段1の曲率配光制御の開始時点
又は終了時点の少なくとも一方を設定する。又、駆動制
御手段3は、照明手段1の配光制御の開始時点を推定さ
れた操舵開始時点よりも前に、又は終了時点を推定され
た操舵開始時点よりも後に設定する。更に、駆動制御手
段3は、照明手段1の配光制御の終了時点を推定された
操舵終了時点よりも前に設定する。又、駆動制御手段3
は、推定された保舵角に応じた照明手段1の舵角配光制
御量が制御限界状態を上回っているときは、推定された
制御限界状態に達するまでの時間、同下回っているとき
は推定された保舵角まで操舵する時間に応じて照明手段
1の曲率配光制御の開始時点又は終了時点の少なくとも
一方を設定する。更に、駆動制御手段3は検出された道
路曲率の増大に応じて、曲率配光制御の開始時点の設定
を操舵開始時点又は操舵終了時点に対し、より早い時間
とする。又、駆動制御手段3は、推定された操舵する時
間を基準時間として配光制御の開始時点を推定された操
舵開始時点に対し基準時間を考慮して設定する。又、駆
動制御手段3は、配光制御の開始時点を推定された操舵
開始時点に対し、基準時間以前に設定する。
路曲率情報及び車速情報により、車両の操舵開始時点又
は操舵終了時点を推定する。又、操舵時点推定手段5
は、推定しようとする操舵開始時点又は操舵終了時点の
誤差範囲を算出し、配光制御の開始時点の設定に対して
は誤差範囲の下限側で推定し、配光制御の終了時点の設
定に対しては、誤差範囲の上限側で推定する。
た車両位置情報及び道路形状情報から車両前方の道路形
状を検出する。前記自車位置検出手段9は、車両の走行
位置を検出する。前記前方道路形状検出手段11は、車
両の進行方向前方の道路形状を検出する。前記車速検出
手段13は、車両の車速を検出する。
路曲率情報から車両前方の曲率を有する道路を車両が旋
回走行するときの保舵角を推定する。前記操舵時間推定
手段17は、検出された道路曲率情報及び車速情報によ
り、推定された操舵開始時点から推定された保舵角まで
操舵する時間を推定する。前記操舵各推定手段19は、
検出された道路曲率情報から車両前方の曲率を有する道
路を車両が旋回走行するために必要な操舵角を推定す
る。
た操舵角及び検出された車速情報に応じて照明手段1の
配光制御量を算出する。前記配光制御限界値到達時間推
定手段23は、推定された操舵開始時点から算出された
配光制御量により、照明手段1の配光状態が変更され
て、照明手段1の制御限界状態に達するまでの時間を推
定する。
成ブロックである。
は、照明手段1、駆動制御手段3、前方道路曲率検出手
段7、自車位置検出手段9、前方道路形状検出手段1
1、車速検出手段13、保舵角推定手段15、操舵角検
出手段25、カーブ出入口検出手段27を備えている。
説明すると、前記操舵角検出手段25は車両の操舵角を
検出する。前記カーブ出入口検出手段27は、検出され
た車両位置情報及び道路形状情報から車両前方の曲率を
有する道路の入口又は出口を検出する。又、カーブ出入
口検出手段27は、検出された道路曲率情報から車両前
方の道路曲率の変化が予め設定された設定値を上回ると
き、曲率を有する道路の入口または出口の少なくとも一
方を検出する。
を舵角として表現する。但し、車輪転舵角を舵角とする
こともできる。
は本発明の一実施形態を適用したもので、図2はブロッ
ク図、図3は車両Cの斜視図を示している。この図3,
図4のように、前記照明手段1は車両前部に設けられた
左右のヘッドランプ31で構成され、内部に配光制御ラ
ンプ(後述)が格納されている。ヘッドランプ31は、
前記駆動制御手段3を構成するモータM1.M2によっ
て駆動されるようになっている。モータM1,M2は、
同じく前記駆動制御手段3の演算制御機能を奏するマイ
クロコンピュータ33によって制御される構成となって
いる。
舵時点推定手段5、前方道路曲率検出手段7、保舵角推
定手段15、操舵時間推定手段17、操舵角推定手段1
9、舵角配光量算出手段21、配光制御限界値到達時間
推定手段23、カーブ出入口検出手段27をそれぞれ構
成している。
Cのインストルメント内部などに配置されている。マイ
クロコンピュータ33には、前記自車位置検出手段とし
て、GPS信号受信装置9の受信信号が入力されるよう
になっている。前記GPS信号受信装置9は、GPS
(Global Positioning System、衛星航法システム)信
号を受信する。このGPSの情報から車両Cの位置を正
確に知ることができる。尚、自車位置検出手段として
は、車両Cに情報伝達用アンテナ35を備え、車両Cの
周りに存在する他の車両と情報信号を授受し合ったり
(自動車相互間)、道路インフラと情報信号を授受し合
い(自動車相互間)、あるいは道路インフラと情報信号
を授受し合う(道路−自動車間)ことにより、車両Cの
位置情報を収集することができる。かかる場合、GPS
信号が受信できないような場所においても、車両Cの位
置を知ることができる。
道路形状検出手段として前方道路画像撮影用カメラ11
の画像信号が入力されるようになっている。この前方道
路画像撮影用カメラ11は、撮像して得られた前方画像
情報から車両の進行方向前方の道路形状を検出する。例
えば、前記マイクロコンピュータ33で画像処理を行
い、前方道路の曲率や勾配などの進路形状、横断歩道、
標識、交差点などの道路付帯施設の有無や距離を検出す
るように構成されている。
は、自車位置検出手段としてのGPS信号受信装置9で
検出した車両の走行位置とマイクロコンピュータ33に
記憶させた道路情報を含む地図データベースとから道路
形状を検出することもできる。すなわち、地図データベ
ースには道路の曲率や勾配などの進路形状情報や、横断
歩道、標識、交差点などの道路付帯施設の設置位置情報
が記録され、GPSから得られた車両Cの位置を地図デ
ータベース上で参照することにより、車両Cが存在して
いる地点近傍の道路情報を得、かかる情報をマイクロコ
ンピュータ33で処理することによって、前方道路の曲
率や勾配などの進路形状、横断歩道、標識、交差点など
の道路付帯施設の有無や距離を検出する構成にすること
もできる。
達用アンテナ35を通して、他の車両や道路インフラか
らの情報信号を元に特定した車両Cの位置情報を用い
て、地図データベースで参照することにより、車両Cが
存在している地点近傍の道路情報を得て、マイクロコン
ピュータ33での演算により前方道路の曲率や勾配など
の進路形状、横断歩道、標識、交差点などの道路付帯施
設の有無や距離を検出する構成にすることもできる。こ
の場合は、GPS信号が受信できないような場合におい
ても、道路形状を検出することができる。又、自車位置
検出手段9として、自動車相互間、道路−自動車間の情
報の授受によって、前方道路の曲率や勾配などの進路形
状、横断歩道、標識、交差点などの道路付帯施設の有無
や距離の情報を収集することも可能である。
31内部に格納されている配光制御ランプ12について
図5〜図8を用いて更に説明する。図5,図6は各々の
配光制御ランプ12の概略構成を示し、図7,図8は作
動状態を示している。図5は一部切欠概略平面図であ
り、図6は一部切欠概略側面図である。この図5,図6
のように、配光制御ランプ12はリフレクター121内
に光源123を備え、又、前記2個のモータM1,M2
を備え、さらにズームレンズ125を備えている。リフ
レクター121、光源123、ズームレンズ125は一
体で構成されており、ベース126に支持され、始点F
1を軸に回転可能となっている。前記ベース126はモ
ータM1の駆動軸で回転可能となるように車両本体に装
着されている。
ベース126を含む配光制御ランプ12全体を図7のよ
うに左右方向に振ることができる。又、ベース126に
は前記モータM2が固定されており、モータM2の駆動
軸にはギア127が取り付けられている。そして、モー
タM2を駆動することにより、配光制御ランプ12側に
備えられているギア129を介し一体に構成されている
リフレクター121、光源123、ズームレンズ125
を図8のように上下方向に振ることができる。ズームレ
ンズ125の調整によっては、配光制御ランプ12の照
射範囲を変更することができる。
チャートを用いて説明する。
体の処理の流れを示している。
下、「ステップS」は単に「S」と表す。)で変数の初
期化が行われる。次にシステムの稼働判断(S2)が行
われ、配光制御が可能な状況か否かを判断する。次に車
両状態の検出処理(S3)を行い、車両状態を元に配光
制御量の算出処理(S4)を行い、算出された配光制御
量をもとに配光制御処理S5を行い、システムの稼働判
断(S2)に戻す。
(S1)について図10のフローチャートを用いて説明
する。
数Ptsを0に初期化する(S11,S12)。次に判
断変数Flag1をFlaseに初期化する(S13)。
ムの稼働判断(S2)について図11のフローチャート
を用いて説明する。
自車が走行状態か否かの判断(S22)を行う。自車が
走行状態であれば(S22YES)処理を続行し、走行
状態でなければ(S22NO)処理は終了となる。処理
が続行されれば配光制御の可・不可判断(S23)が行
われ、S24で配光制御が可能と判断されれば(S24
YES)次の処理(S2)へと進む。配光制御が不可の
状態であれば(S24NO)処理は走行状態の検出(S
21)へ戻る。
2に示すようにエンジンの起動状態を検出(S211)
し、エンジンが起動されていれば走行していると検出
(S212YES,S213)し、エンジンが起動され
ていなければ走行していないと検出(S212NO,S
214)される。
は、図13に示すように配光制御モードのスイッチ状態
を検出(S231)し、スイッチがオンになっていれば
配光制御可と検出(S232YES,S233)し、ス
イッチがオフになっていれば配光制御不可と検出(S2
32NO,S234)される。
運転者自らが手動でオンオフできるスイッチのほか、車
両の走行環境を検知し、その状況に応じて配光制御モー
ドになるという自動スイッチが考えられる。
態の検出処理(S3)については図14のフローチャー
トを用いて説明する。
ら舵角δHの検出(S31)を行う。次に車両の車速計
から車速Vの検出(S32)を行う。次に自車位置の検
出処理(S33)を行う。
理(S33)の2通りの方法を図15,図16のフロー
チャートを用いて説明する。
信号をGPS信号受信装置9(図3)によって受信し
(S331)、受信信号をマイクロコンピュータ33
(図3)に入力し、マイクロコンピュータ33内部で受
信信号の中から受信位置の緯度経度を特定する情報を抽
出する(S332)。
4)の周りに存在する他の車両からの信号や道路インフ
ラからの信号を情報伝達用アンテナ35(図4)によっ
て受信(S333)し、受信信号をマイクロコンピュー
タ33に入力し、マイクロコンピュータ33内部で受信
信号の中から受信位置の緯度経度を特定する情報を抽出
する(S334)。
量の算出処理(S4)について図17,図18のフロー
チャートを用いて説明する。
する(S401)。次に制御終了時点変数PtEが0か
否かの判断を行う(S402)。制御終了時点変数PT
Eが0でなければ(S402YES)、現在時点変数P
tPと制御終了時点変数PtEとの比較(S403)を行
う。制御終了時点変数PtEが0であれば(S402N
O)、第1の配光制御則、即ち検出された操舵角に応じ
て前記配光制御ランプ12を配光制御する舵角配光制御
則により配光制御量θP1の算出処理(S404)を行
う。
tEとの比較(S403)で、現在時点変数PtPが制御
終了時点変数PtE以上であれば(S403YES)、
変数の初期化処理(S1)を行い、次に第1の配光制御
則による配光制御量θP1の算出処理(S404)を行
う。現在時点変数PtPが制御終了時点変数PtE以上で
なければ(S403NO)、第1の配光制御則による配
光制御量θP1の算出処理(S404)を行う。
を判断(S405)する。判断変数Flag1がFlaseであ
れば(S405YES)、図21に詳細を示すカーブの
入口・出口検出処理(S406)を行い、その結果で得
られた判断変数Flag1がTrue(正)か否かの判断(S4
07)を行う。判断変数Flag1がFalseでなければ(S
405NO)、制御開始時点変数PtSが0か否かの判
断(S408)を行う。
(S407)で、判断変数Flag1がTrueと判断されれば
(S407YES)、制御開始時点変数PtSが0か否
かの判断(S408)を行う。判断変数Flag1がTrueで
なければ(S407NO)、第1の配光制御則による配
光制御量θP1を配光制御量θPとし(S420)、配光
制御処理(S5)に処理を進める。
判断(S408)で、制御開始時点変数PtSが0と判
断されれば(S408YES)、制御開始時点変数Pt
Sの算出処理(S409)(図26)、制御終了時点変
数PtEの算出処理(410)を行い、現在時点変数P
tPと制御開始時点変数PtSとの比較(S411)を行
う。制御開始時点変数PtSが0でないと判断されれば
(S408NO)、現在時点変数PtPと制御開始時点
変数PtSとの比較(S411)を行う。
数PtSとの比較(S411)で、現在時点変数PtPが
制御開始時点変数PtS以上であれば(S411YE
S)、第2の配光制御則、即ち検出された道路曲率情報
及び車速情報に応じて前記配光制御ランプ12を配光制
御する曲率配光制御則による配光制御量θP2の算出処理
(S412)を行い、現在時点変数PtPが制御開始時
点変数PtS以上でなければ(S411NO)、第1の
配光制御則による配光制御量θP1を配光制御量θPとし
(S420)、配光制御処理(S5)に処理を進める。
P2の算出処理(S412)の次に操舵方向の検出処理
(S413)を行う。操舵方向の検出処理(S413)
の検出結果から操舵方向が切り増し方向か否かの判断
(S414)を行い、切り増し方向であると判断されれ
ば(S414YES)、第1の配光制御則による配光制
御量θP1が第2の配光制御則による配光制御量θP2以上
であるか否かの判断(S415)を行う。操舵方向が切
り増し方向か否かの判断(S414)で切り増し方向で
ないと判断されれば(S414NO)、第1の配光制御
則による配光制御量θP1が第2の配光制御則による配光
制御量θP2以下であるか否かの判断(S418)を行
う。 前記第1の配光制御則による配光制御量θP1が第
2の配光制御則による配光制御量θP2以上であるか否か
の判断(S415)で、第1の配光制御則による配光制
御量θP1が第2の配光制御則による配光制御量θP2以上
であると判断されれば(S415YES)、現在時点で
の舵角δH(PtP)が1時点過去の舵角δH(PtP−
1)以下であるか否かの判断を行う(S416)。第1
の配光制御則による配光制御量θP1が第2の配光制御則
による配光制御量θP2以上でないと判断されれば(S4
15NO)、変数の初期化処理(S1)を行い、第1の
配光制御則による配光制御量θP1を配光制御量θPとし
て(S420)、配光制御処理(S5)に処理を進め
る。
点過去の舵角δH(PtP−1)であるか否かの判断(S
416)で、現在時点での舵角δH(PtP)が1時点過
去の舵角δH(PtP−1)以下であると判断されれば
(S416YES)、第2の配光制御則による配光制御
量θP2を配光制御量θPとし(S417)、配光制御処
理(S5)に処理を進める。現在時点での舵角δH(P
tP)が1時点過去の舵角(PtP−1)以下でないと判
断されれば(S416NO)、第1のの配光制御則によ
る配光制御量θP1を配光制御量θPとし(S420)、
配光制御処理(S5)に処理を進める。
P1が第2の配光制御則による配光制御量θP2以下である
か否かの判断(S418)で、第1の配光制御則による
配光制御量θP1が第2の配光制御則による配光制御量θ
P2以下であると判断されれば(S418YES)、現在
時点での舵角δH(PtP)が1時点過去の舵角δH(P
tP−1)以上であるか否かの判断を行う(S41
9)。第1の配光制御則による配光制御量θP1が第2の
配光制御則による配光制御量θP2以下でないと判断され
れば(S418NO)、変数の初期化処理(S1)を行
い、第1の配光制御則による配光制御量θP1を配光制御
量θPとし(S420)、配光制御処理(S5)に処理
を進める。
点過去の舵角δH(PtP−1)以上であるか否かの判断
(S419)で、現在時点での舵角δH(PtP)が1時
点過去の舵角δH(PtP−1)以上であると判断されれ
ば(S419YES)、第2の配光制御則による配光制
御量θP2を配光制御量θPとし(S417)、配光制御
処理(S5)に処理を進める。現在時点での舵角δ
H(PtP)が1時点過去の舵角δH(PtP−1)以上で
ないと判断されれば(S419NO)、第1の配光制御
則による配光制御量θP1を配光制御量θPとし(S42
0)、配光制御処理(S5)に処理を進める。
出された操舵角の変化に応じて第1の配光制御に切り替
えることができる。従って、車両が曲率を有する道路を
走行し、一定の保舵角で走行しているときに、ステアリ
ングを切り増し、あるいは切り戻ししたときには、これ
に応じて第2の配光制御から第1の配光制御に切り替
え、操舵角に応じて配光制御することができ、ステアリ
ングの切り増し、切り戻しに応じて的確な照明を行うこ
とができる。
第2の配光制御の実行中に第1の配光制御による配光制
御量が舵2の配光制御による配光制御量を上回ったと
き、第1の配光制御に切り替えると共に、操舵角が減少
する方向にあり、且つ第2の配光制御の実行中に舵1の
配光制御による配光制御量の戻り量が第2の配光制御に
よる配光制御量の戻り量を上回ったとき、第1の配光制
御に切り替えることができる。従って、車両がカーブを
走行しているときに、ステアリングの切り増しがあっ
て、その切り増しによる第1の配光制御量が道路曲率に
応じた第2の配光制御量を上回るときには、操舵角に応
じた第1の配光制御を行うことができ、また操舵角が減
少する方向にある場合も曲率に応じた第2の配光制御量
の戻りよりも操舵角に応じた第1の配光制御量が上回っ
たとき、操舵角に応じて第1の配光制御を行うことがで
き、より的確な照明を行うことができる。
り、かつ第2の配光制御の実行中に操舵角が減少する方
向となったとき、第1の配光制御に切り替えると共に、
配光制御量が減少する方向にあり、且つ第2の配光制御
の実行中に操舵角が増加する方向となったと判断したと
き、第1の配光制御に切り替えることができる。従っ
て、道路曲率に応じた第2の配光制御を行っているとき
に、ステアリングの切り戻し、切り増しがあっても、そ
の操舵角の変化に応じて違和感のない配光制御を行うこ
とができ、的確な照明を行うことができる。
の算出処理]第1の配光制御則による配光制御量θP1の
算出処理(S404)について説明する。
角δHに対応した配光制御量θP1が決まる。このとき舵
角δHと配光制御量θP1の間には
ングギア比であり、kはゲインである。ゲインkの一例
の導出を示す。
回半径Rで円旋回している。車両Cの中にいる運転手は
車両進行線上を視認していると仮定すると、視認誘導距
離Lsだけ離れた車両進行線上の点Psが運転手に視認
させたい位置となる。このとき円旋回の中心0と運転手
に視認させたい位置点Psと車両Cの前端中央点Pcと
でできる三角形は二等辺三角形となる。車両Cの前端中
央点Pcから運転手に視認させたい位置点Psまでの距
離が視認誘導距離Ls、円旋回の半径がRであるなら
ば、車両前端中央部Pc、運転手に視認させたい位置点
Psとでできる線分と車両Cの車両の前方方向とがなす
角度θ1は、
とも明るいため、角度θ1だけ光軸を移動するとランプ
のもっとも明るい部分が運転手に視認させたい位置点P
sの方向を照射するようになる。よって運転手に視認さ
せたい位置点Ps及び車両Cの前端中央点Pcとででき
る線分と車両Cの前方方向とがなす角度θ1を光軸の移
動量θPとすると、
きのタイヤ舵角δTであるとすると、曲率半径Rと車速
Vとタイヤ舵角δTの間には
タ)で表される関係がある。
両のホイールベースlは、車両がもっている運動特性
値、例えば、車両Cの旋回特性を決める値である。スタ
ビリティファクタAは以下の(数5)式で表わされる。
30°程度までであれば、式中のアークサインは無視で
き、(数6)式は
には
(数7)式は
般道路を走行するような50km/h前後の速度で走行
しているとき運転手の視点はランプの光が照射されてい
るもっとも明るいエリアに視点が集中する。よってヘッ
ドランプの配光が動くと視点もこの明るいエリアを追う
ように移動するので、照度分布の中でもっとも明るいエ
リアまでの距離を視認誘導距離Lsとして設定する。
7のカーブの入口・出口の検出処理(S406)につい
て図21のフローチャートを用いて説明する。
(S4061)を行う。算出された車両前方の道路の道
路曲率をもとに車両前方の一定区間内に一定以上の曲率
の変化はあるか否かの判断(S4062)を行う。車両
前方の一定区間内に一定以上の曲率の変化があると判断
されれば(S406YES)、判断変数Flag1をTrueに
設定し(S4063)、判断変数Flag1がTrueか否かを
判断処理(S407)に処理を進める。車両前方の一定
区間内に一定以上の曲率の変化がないと判断されれば
(S406NO)、判断変数Flag1がTrueか否かを判断
処理(S407)に処理を進める。
を求める方法]前記車両前方の進路形状を認識して道路
曲率の算出処理(S4061)の3通りの方法を図2
2,図23,図24のフローチャートを用いて説明す
る。
付けられている前方の道路状況を撮影する前方道路画像
撮影用カメラ11から取り込まれた画像を画像処理して
道路曲率を求める方法である。
40611)を行う。取り込んだ画像をマイクロコンピ
ュータ33(図3)で画像処理を行い、走行車線の白線
の抽出(S40612)を行う。抽出された画像上の白
線形状から道路曲率の算出処理(S40613)を行
う。詳細な処理の内容については後述する。
を特定し、特定した車両位置より地図情報から車両前方
の道路曲率情報を抽出する方法である。
3)を行い、車両位置の緯度経度を情報に地図データベ
ースと照合し車両前方の道路曲率の情報を地図データベ
ースから抽出(S40614)する。
インフラとの間の道路自動車間や自車Cと他の車両との
間の情報伝達手段によって自車Cの外部から情報を得る
ことで車両前方の道路曲率情報を抽出する方法である。
自動車間や自車Cと他の車両との間の情報伝達手段によ
って発信される外部情報信号を自車Cが受信(S406
15)する。受信した信号をマイクロコンピュータ33
で解析することで、車両前方の道路曲率情報を示す信号
の抽出(S40616)を行う。
前記走行車線の白線の抽出(S40612)と抽出され
た画像上の白線形状から道路曲率の算出を行う処理(S
40613)について詳細に説明する。尚、以下の処理
は、特開平5−151341号公報などにも記載されて
いる。
G(x,y)から各直線の候補点を探索する。そして、
候補点の座標から直線適合を行い、各直線式を求める。
図23において、は第1のレーンマーカの左端線、
は第1のレーンマーカの右端線、は第2のレーンマー
カの左線、は第2のレーンマーカの右端線である。本
実施形態では直線1は第1のレーンマーカの右端に対応
する直線、直線2は第2のレーンマーカの左端に対応す
る直線として直線適合を行っていく。候補点の探索領域
は、図25に示すように2つの領域で行う。すなわち、
直線1の候補点は同一の領域(j=1)内で探索する。
直線2(領域j=2)も同様である。2つの探索領域を
添字jで区別する。探索の操作は、画面中央から外側に
向かって行う。すなわち、左側の領域(j=1)は右か
ら左へ行い、右側の領域(j=2)は左から右に行う。
候補点としては、各ラインの走査において最初に現れた
エッジ点とし、その座標値を記憶する。
点を得た後、それぞれ直線適合を行って2本の直線式を
求める。
を選び、2点を結ぶ線分上に他の候補点が何点乗ってい
るかをカウントする。そして全ての2点の組み合わせの
中で、カウント数の最も大きな値を与える2点を直線の
端点として決定する。端点として選ばれた2点の座標か
ら直線式 x=ai・y+bi (i=1〜2) を得る。
ンマーカ幅も一定であると仮定すると、無限遠点の画像
上での座標で2本の直線が必ず交わる。この交点を消失
点とすると消失点の座標xsとysは直線1の式と直線2
の式で表される連立方程式を解くことで求めることがで
きる。
ために行う。或る直線において、画面下方のymaxにお
けるxの値を直線式から求めて、x0とおく。すなわ
ち、x0=aiymax+bi(i=1〜2)である。そし
て、エッジ点画像G(x,y)において、G(x0,ym
ax)がエッジ点であるか否かを調べる。もしエッジ点で
なければB(x0+1,ymax)、B(x0−1,ymax)
などの近傍点について調べる。エッジ点があれば、その
点の座標をx1,y1として記憶する。次にx1,y1を出
発点としてエッジの追跡を行い、エッジ点として抽出さ
れた座標をxj,yjとして記憶していく。
ジ点座標列が得られるので、それぞれの組で曲線適合を
行う。曲線適合は、当てはめる曲線は下記(数11)式
で示されるものとし、係数ci,di,ei(i=1〜
2)を求めることによって行う。
率に比例した量として求まる。上記の曲線適合は最小自
乗法で容易に求めることができる。すなわち、エッジ点
列をxj,yjとし、N点のデータがあるとする。また、 rj=yj−ys, sj=1/(yj−ys) とおく。上式においてはysは先に求めた消失点のy座
標である。添字iを略して、 ej=c・rj+d・sj+e−xj を誤差と考え、下記(数12)式を最小にするc,d,
eを求めればよい。
は、下記(数13)式から下記(数14)式に示す方程
式が求められるので、(数8)式を解けばよい。
ぞれ下記(数15)式に示すようにして求められる。
6)式に示すごときものである。
ータci,di,ei(i=1〜6)が求められる。
のレーンマーカは平行に描かれているものと仮定する
と、理論上は画像上における曲率に対応した量diの値
は等しく(d1=d2)となる。エッジ点追跡におい
て、レーンマーカが必ずしも1本のつながったラインで
あるとは限らず、例えばセンターラインのように途切れ
た線は、遠方まで追跡できないため、曲線式の適合結果
もよい精度で求まるとは限らない。2本の曲線それぞれ
のdiの値を平均化して曲率とする。このとき確からし
さとしてはNiを用いる。
は下記(数17)式で求められる。
記図17の制御開始時点変数PtSの算出処理(S40
9)について図26のフローチャートを用いて説明す
る。
901)を行う。次に推定操舵開始時点PPtHSの算出
処理(S40902)を行う。次に推定操舵完了時点P
PtHEの算出処理(S40903)を行う。次に推定保
舵角PδHSの算出処理(S40901)で算出された推
定保舵角PδHSにおける第1の配光制御則による配光制
御量θP1・PδHSの算出処理(S40904)を行う。
制御則による配光制御量θP1・PδHSの算出処理(S40
904)で、算出された推定保舵角PδHSにおける第1
の配光制御則による配光制御量θP1・PδHSが、ランプの
ハード的あるいはソフト的な配光制御限界値θPmaxより
大きいか否かの判断(S40905)を行う。推定保舵
角PδHSにおける第1の配光制御則による配光制御則に
よる配光制御量θP1・PδHSが、ランプのハード的あるい
はソフト的は配光制御限界値θPmaxより大きいと判断さ
れれば(S40905YES)、第1の配光制御則で配
光制御限界値θPmaxとなる操舵角δH・θPmaxの算出処理
(S40906)を行う。推定保舵角PδHSにおける第
1の配光制御則による配光制御量θP1・PδHSが、ランプ
のハード的あるいはソフト的な配光制御限界値θPmaxよ
り大きくないと判断されれば(S40905NO)、推
定操舵時間PTSteerの算出処理(S40911)を行
う。ここで、ランプのハード的な配光制御限界値とは、
ランプの機械構造上制限される限界値を言う。また、ラ
ンプのソフト的な配光制御限界値とは、ハード的な限界
値内でソフト的に制御量が限られる場合を言う。
となる操舵角δH・θPmaxの算出処理(S40906)の
次に算出された操舵角δH・θPmaxをもとに推定限界値到
達時点PPtLimtArrivalの算出処理(S40907)を
行う。次に算出された推定限界値到達時点PPt
LimitArrivalをもとに推定限界値到達時点PPt
LimitArrivalの算出処理(S40908)を行う。次に
推定限界値到達時点PPtLimitArriva lを基準時間T
Referenceに設定(S40909)する。次に配光制御
限界値θPmaxを保舵時の配光制御量θP・PδHSに設定
(S40910)する。次に倍率係数nの算出処理(S
40914)を行う。
40911)の次に推定操舵時間PTSteerを基準時間T
Referenceに設定(S40912)する。次に推定保舵
角PδHSにおける第1の配光制御則による配光制御量θ
P1・PδHSを保舵時の配光制御量θP・PδHSに設定(S4
0913)する。次に倍率係数nの算出処理(S409
14)を行う。
た第1の配光制御量が配光制御ランプ12の制御限界状
態を上回っているときは、推定された制御限界状態に達
するまでの時間、同下回っているときは、推定された保
舵角まで操舵する時間に応じて第2の配光制御の開始時
点、終了時点を設定することができる。従って、配光制
御ランプ12の制御限界状態を考慮して第2の配光制御
の開始時点、終了時点を的確に設定することにより、曲
率の大きなカーブで第2の配光制御量が配光制御ランプ
12の制御限界状態に達するような場合でも違和感のな
い照明を確実に行うことができる。
4)の次に推定操舵開始時点PPtHSの誤差範囲ER
ptHSの算出処理(S40915)を行う。次に推定操舵
開始時点 PPtHSの下側誤差範囲ERPtHS-が0であるか
否かの判断(S40916)を行う。推定操舵開始時点
PPtHSの下側誤差範囲ERPtHS-が0であると判断され
れば(S40916YES)、制御開始時点PtSは推
定操舵開始時点PPtHSから基準時間TReferenceに倍率
係数nを乗じた時間だけ以前の時点に設定(S4091
7)し、図17の制御終了時点変数PEの算出処理(S
410)に進める。
範囲ERPtHS-が0でないと判断されれば(S4091
6NO)、推定操舵開始時点PPtHSから基準時間T
Referenceに倍率係数nを乗じた時間だけ以前の時点
が、推定操舵開始時点PPtHSから基準時間TReference
と下側誤差範囲ERPtHS-の合計時間だけ以前の時点よ
り前か否かの判断(S40918)を行う。推定操舵開
始時点PPtHSから基準時間TR eferenceに倍率係数nを
乗じた時間だけ以前の時点が、推定操舵角開始時点PP
tHSから基準時間TReferenceと下側誤差範囲ERPtHS-
の合計時間だけ以前の時点より前と判断されれば(S4
0918YES)、制御開始時点PtSは推定操舵開始
時点PPtHSから基準時間TReferenceに倍率係数nを乗
じた時間だけ以前の時点に設定(S40917)し、図
17の制御終了時点変数PEの算出処理(S410)に
進める。
間TReferenceに倍率係数nを乗じた時間だけ以前の時
点が、推定操舵開始時点PPtHSから基準時間TReferen
ceと下側誤差範囲ERPtHS-の合計時間だけ以前の時点
より前ではないと判断されれば(S40918NO)、
制御開始時点PtSは推定操舵開始時点PPtHSから基準
時間TReferenceと下側誤差範囲ERPtHS-の合計時間だ
け以前の時点に設定(S40919)し、図17の制御
終了時点変数PEの算出処理(S410)に進める。
点の誤差範囲を算出し、配光制御の開始時点の設定に対
しては誤差範囲の下側で推定することができる。従っ
て、第2の配光制御の開始時点が操舵開始時点の推定誤
差によって操舵開始時点に対し必要以上に接近すること
によって配光制御の違和感を招くといったようなことが
なく、ステアリングを操舵する以前に、違和感のない照
明を確実に行うことができる。
れた保舵角まで操舵する時間を推定して基準時間とし、
第2の配光制御の開始時点を、推定された操舵開始時点
に対し基準時間を考慮して設定することができる。従っ
て、操舵開始時点の手前で、配光制御の開始時点を正確
に設定することができ、ステアリングを操舵する以前に
違和感のない配光制御により的確な照明を行うことがで
きる。
誤差範囲を算出し、操舵開始時点を誤差範囲の下側で推
定することができ、第2の配光制御の開始時点を推定さ
れた操舵開始時点に対し、基準時間以前に設定すること
ができる。従って、操舵開始時点の推定に際し、誤差が
生じても、配光制御の開始時点が操舵開始時点に必要以
上に接近することがなく、ステアリングを操舵する以前
に違和感のない配光制御により的確な照明を行うことが
できる [推定保舵角PδHSの算出処理]前記推定保舵角PδHSの
算出処理(S40901)について説明する。
きのタイヤ舵角δTであるとすると、曲率半径Rと車速
Vとタイヤ舵角δTの間には
間には
回するときの推定保舵角PδHSは
27に示すような曲率を有する道路(カーブ)を車両が
旋回するとき、車両が直線からカーブに進入するとカー
ブの入口でハンドルを切り増す操舵を開始し、徐々にハ
ンドルを切り増していき、ある操舵角まで操舵すると操
舵を終了してその操舵角を保舵する。そしてカーブの出
口に到達すると切り戻し操舵を開始し、操舵角が0にな
るまで操舵すると操舵を終了する。
地点Pにおける曲率1/Rと操舵角δHのグラフで見て
見ると、曲率1/Rはカーブの入口で立ち上がり、カー
ブの出口で立ち下がる。操舵角δHは曲率1/Rが立ち
上がった地点(操舵を開始する地点PHS)から徐々に大
きくなり、ある大きさになるとほぼ一定になる(操舵を
終了する地点PHE)。そして曲率1/Rが立ち下がった
地点(操舵を開始する地点PHS)から徐々に小さくな
り、0で一定となる(操舵を終了する地点PHE)。
定されている場合はそれぞれの地点Pにおける曲率1/
Rと操舵角δHのグラフは図29に示すようになる。曲
率1/Rはカーブの入口から徐々に大きくなりはじめた
地点(操舵を開始する地点P HS)から徐々に大きくな
り、曲率1/Rが一定となる地点で操舵角δHもほぼ一
定になる(操舵を終了する地点PHE)。そして、曲率1
/Rが徐々に小さくなりはじめる地点(操舵を開始する
地点PHS)から操舵角δHも徐々に小さくなり、曲率1
/Rが0となった地点で操舵角δHも0となる(操舵を
終了する地点PHE)。
入口と出口で2回操舵を行う。ここでは、カーブの入口
について前記推定操舵開始時点PPtHSの算出処理(S
40902)について説明する。ただし、カーブの出口
についても処理は同様なので説明を省略する。
路曲率の算出処理(S4061)で得られた曲率1/R
をグラフとして表現すると、カーブの入口に緩和曲線が
設定されていない場合は図30、カーブの入口に緩和曲
線が設定されている場合は図31のように示される。
するカーブの入口地点PRC(緩和曲線が設定されている
場合はPRCS)に到達するまでの推定時間PTP・RC(図3
2)がカーブ進入まで一定、即ちカーブ進入時の推定車
速PVPtRCが現時点PtPでの車両の速度VPtPに等しい
とするならば
ブの手前で減速し、カーブ旋回中から加速してカーブか
ら抜けるという挙動をする。そのため、減速度αとする
と、車両が現在位置PPからカーブの入口地点PRC(P
RCS)に到達するまでの推定時間PP・RCは
開始する地点であるから、図32,図33に示すように
推定操舵開始時点PPHSは、車両がカーブの入口地点P
RC(PRCS)に到達する時点PtRC(PtRCS)と同じに
なる。このため推定操舵開始時点PPtHSは現在時点P
tPと車両が現在位置PPからカーブの入口地点PRC(P
RCS)に到達するまでの推定時間PTP・RCから
を基準に操舵開始時点を推定し第2の配光制御の開始時
点を設定することができる。従って、カーブの入口に対
する第2の配光制御の開始時点の的確な設定により、ス
テアリングを操舵する以前に違和感のない配光制御を行
い、的確な照明を行うことができる。
出処理]前記推定操舵完了時点PPtHEの算出処理(S
40903)について説明する。
ていないもしくは検出できなかった場合である。図32
に示すように曲率1/Rが立ち上がった時点PtRCが推
定操舵開始時点PPtHSとなり、操舵が開始される。一
般にカーブに入ったときに操舵する無理のない時間とし
ては3秒から5秒といわれている。このため推定操舵開
始時点PPtHSから3から5秒後を推定操舵完了時点PP
tHEとする。
いる場合である。図33に示すように曲率1/Rが徐々
に大きくなりはじめた時点PtRCSと曲線1/Rが一定
となる時点PtRCEの間で操舵される。図31にある曲
率1/Rが徐々に大きくなりはじめた地点PRCSと曲率
1/Rが一定となる地点PRCEとカーブ進入時の推定車
速PVPtRCから推定操舵完了時点PPtHEは
準に操舵完了時点を推定し、カーブの出口前に第2の配
光制御の終了時点を設定することができる。従って、カ
ーブの出口に対する第2の配光制御の終了時点の的確な
設定により、ステアリングを操舵する以前に違和感のな
い配光制御を行い、的確な照明を行うことができる。
御則による配光制御量θP1・PδHSを算出処理] 前記推
定保舵角PδHSにおける第1の配光制御則による配光制
御量θP 1・PδHSを算出処理(S40904)について説
明する。
算出処理(S404)で明らかにしたように、舵角δH
と配光制御量θP1の間には
HSにおける第1の配光制御則による配光制御量θ
P1・PδHSは
Pmaxとなる操舵角δH・θPmaxの算出処理]前記第1の配
光制御則で配光制御限界値θPmaxとなる操舵角δ
H・θPmaxの算出処理(S40906)について説明す
る。
算出処理(S404)で明らかにしたように舵角δHと
配光制御量θP1の間には
則で配光制御限界値θPm axとなる操舵角δH・θPmaxは
算出処理]前記推定限界値到達時点PPtLimtArrivalの
算出処理(S40907)について説明する。
tHSから推定操舵完了時点PPtHEまでの時間THSHE、
第1の配光制御則による配光制御量θP1・PδHS、配光制
御限界値θPmaxの関係から推定限界値到達時点PPt
LimitArrivalは
出処理]前記推定限界値到達時点PTLimtArrivalの算出
処理(S40908)について説明する。
定操舵開始時点PPtHSから推定限界値到達時点PT
LimtArrivalは
推定操舵開始時間PTSteerの算出処理(S40911)
について説明する。
時点PPtHEから推定操舵時間PTSte erは
の算出処理(S40914)について説明する。
れない倍率係数nは曲率半径Rが50m以上の場合はn
=1であり、曲率半径Rが30m以上でN=1.6とな
った。倍率係数nは図35に示すような曲線となり、曲
率1/Rで決まる。また、車両が旋回できる最小半径が
約5mであるので倍率係数nの最大値は約10となる。
了時点から基準時間のほぼ10倍の時点以降とすること
ができる。従って、ステアリングを操舵する以前に、確
実に配光制御を行うことができ、違和感のない照明を確
実に行うことができる。
RPHSの算出処理]前記推定操舵開始時点PPtHSの誤差
範囲ERPHSの算出処理(S40915)について説明
する。
範囲をEm+、下側誤差範囲をEm -)、推定操舵開始
時点PPtHSでの推定車速PVPtRC(カーブ進入時の車速
VPtR C)とすると、推定操舵開始時点PPtHSの誤差範
囲ERPtHSは
ースの精度、マイクロコンピュータの処理能力により異
なる。また、誤差範囲Emの上側、下側の大きさは、統
計処理のパーセントタイル値の取り方により異なるが、
100パーセントタイル値を除き、何れのパーセントタ
イル値をも含むものである。但し、本実施形態では95
パーセントタイル値以下としている。更に、誤差範囲E
mは、GPS等の検知精度とすることもできる。実際の
数値としては、数メートルから数百メートルである。
PtHEの算出処理S4105も同様の算出方法なので説明
は省略する。
記制御終了時点変数PtEの算出処理(S410)につ
いて図36のフローチャートを用いて説明する。
ERPtHS+が0であるか否かの判断(S4101)を行
う。推定操舵開始時点PPtHSの上側誤差範囲ER
PtHS+が0であると判断されれば(S4101YE
S)、制御終了時点PtEは推定操舵開始時点PPtHSに
設定(S4102)し、現在時点変数PtPと制御開始
時点変数PtSの比較処理(S411)に処理を進め
る。
ERPtHS+が0でないと判断されれば(S4101N
O)、推定操舵開始時点PPtHSより上側誤差範囲ER
PtHS+だけ後の時点が推定操舵完了時点PPtHEより前
であるか否かの判断(S4103)を行う。推定操舵開
始時点PPtHSより上側誤差範囲ERPtHS+だけ後の時
点が推定操舵完了時点PPtHEより前であると判断され
れば(S4103YES)、制御終了時点PtEは推定
操舵開始時点PPtHSより上側誤差範囲ERPtHS+だけ
後の時点に設定(S4104)し、現在時点変数PtP
と制御開始時点変数PtSの比較処理(S411)に処
理を進める。
囲ERPtHS+だけ後の時点が推定操舵完了時点PPtHE
より前でないと判断されれば(S4103NO)、推定
操舵完了時点PPtHEの誤差範囲ERPtHEの算出処理
(S4105)を行う。
範囲ERPtHE+が0であるか否かの判断(S4106)
を行う。推定操舵完了時点PPtHEの上側誤差範囲ER
PtHE +が0であると判断されれば(S4106YE
S)、制御終了時点PtEは推定操舵完了時点PPtHEに
設定(S4107)し、図17の現在時点変数PtPと
制御開始時点変数PtSとの比較処理(S411)に処
理を進める。
ERPtHE+が0でないと判断されれば(S4106N
O)、推定操舵開始時点PPtHSより上側誤差範囲ER
PtHS+だけ後の時点が、推定操舵完了時点PPtHEより
上側誤差範囲ERPtHE+だけ後の時点より前であるか否
かの判断(S4108)を行う。推定操舵開始時点PP
tHSより上側誤差範囲ERPtHS+だけ後の時点が、推定
操舵完了時点PPtHEより上側誤差範囲ERPtHE+だけ
後の時点より前であると判断されれば(S4108YE
S)、制御終了時点PtEは推定操舵開始時点PPtHSよ
り上側誤差範囲ERPtHS+だけ後の時点に設定(S41
04)し、現在時点変数PtPと制御開始時点変数PtS
の比較処理(S411)に処理を進める。
囲ERPtHS+だけ後の時点が、推定操舵完了時点PPt
HEより上側誤差範囲ERPtHE+だけ後の時点より前でな
いと判断されれば(S4108NO)、制御終了時点P
tEは推定操舵完了時点PPt HEより上側誤差範囲ER
PtHE+だけ後の時点に設定(S4104)し、現在時点
変数PtPと制御開始時点変数PtSの比較処理(S41
1)に処理を進める。
了時点の誤差範囲を算出し、配光制御の終了時点の設定
に対して誤差範囲の上側で推定することができる。従っ
て、第2の配光制御の終了時点が操舵終了時点の誤差に
よって操舵終了時点に対し必要以上に手前に設定されて
配光制御の違和感を招くといったようなことがなく、ス
テアリングを操舵する以前に、違和感のない照明を確実
に行うことができる[第2の配光制御則による配光制御
量θP2の算出処理]前記第2の配光制御則による配光制
御量θP2の算出処理(S412)について説明する。
ら現在時点PtPまでの時間TSP、制御開始時点PtSか
ら制御終了時点PtEまでの時間TSE、保舵時の配光制
御量θP・PδHSの関係から第2の配光制御則による配光
制御量θP2は
出処理(S413)について説明する。
/Rが、曲率変化点の前より後の方が大きければ切り増
し状態と判断し、図39に示すように各時点Ptでの曲
率1/Rの曲率1/Rの変化点の前より後の方が小さけ
れば切り戻し状態と判断する。
5)について図40のフローチャートを用いて説明す
る。
あるモータM1を駆動(S51)させる。制御手段3は
配光制御ランプ12の光軸が配光制御量の算出処理(S
4)で算出された光軸の移動量まで達したか否かを判断
(S52)し、配光制御ランプ12の光軸が光軸の移動
量まで達したと判断したときは(S52YES)、光軸
調整用アクチュエータであるモータM1の駆動を終了し
(S53)、処理をシステムの稼働判断(S2)へと処
理を戻す。また、配光制御ランプ12の光軸が光軸の移
動量θPまで達していないと判断したときは(S52N
O)、光軸調整用アクチュエータであるモータM1の駆
動を継続して行う。
て、前記配光制御ランプ12を第2の配光制御すると共
に、推定された操舵開始時点、操舵終了時点に応じて第
2の配光制御の開始時点、終了時点を設定するようにし
ている。即ち、第2の配光制御の開始時点を推定された
操舵開始時点よりも前に設定し、第2の配光制御の終了
時点を推定された操舵開始時点よりも後で、推定された
操舵終了時点よりも前に設定するので、車両が前方のカ
ーブに入り、出ようとするとき、ステアリングを操舵す
る以前に第2の配光制御を行うことができ、また車両が
カーブから抜け出る手前で第2の配光制御を終了するこ
とができる。従って、車両がカーブを通過する場合に適
切な配光制御を行うと共に、違和感なく照明することが
できる。
側、出口側の第2の配光制御(曲率制御)の相互間は、
第1,第2の配光制御が適宜行われることはもちろんで
あるが、配光制御を固定することも可能である。
る。
図である。
図である。
の作動状態図である。
の作動状態図である。
流れを示すフローチャートである。
の流れを示すフローチャートである。
の処理の流れを示すフローチャートである。
理の流れを示すフローチャートである。
判断の処理の流れを示すフローチャートである。
の処理の流れを示すフローチャートである。
位置を検出する処理の流れを示すフローチャートであ
る。
する他の車両や道路インフラからの信号を用いて自車位
置を検出する処理の流れを示すフローチャートである。
(前半)の処理の流れを示すフローチャートである。
(後半)の処理の流れを示すフローチャートである。
ある。
検出の処理の流れを示すフローチャートである。
影するカメラから取り込まれた画像を画像処理して車両
前方の道路形状を確認して道路曲率を求める処理の流れ
を示すフローチャートである。
し、特定した車両位置より地図情報から車両前方の道路
形状を認識して道路曲率を求める処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
車間の情報伝達により前方の進路形状を認識して道路曲
率を求める処理の流れを示すフローチャートである。
まれた画像を示す図である。
tsの算出の処理の流れを示すフローチャートである。
図である。
曲率(緩和曲線を含んでいない場合)と操舵量を示した
図である。
曲率(緩和曲線を含んでいる場合)と操舵量を示した図
である。
(緩和曲線を含んでいない場合)を示した図である。
(緩和曲線を含んでいる場合)を示した図である。
の道路曲率(緩和曲線を含んでいない場合)と操舵量を
示した図である。
の道路曲率(緩和曲線を含んでいる場合)と操舵量を示
した図である。
の操舵量と制御量の関係を示した図である。
ある。
tsの算出の処理の流れを示すフローチャートである。
した図である。
した図である。
を示すフローチャートである。
Claims (19)
- 【請求項1】 車両の前部に備えられて配光制御が可能
な照明手段と、 前記車両の走行位置を検出する自車位置検出手段と、 前記車両の進行方向前方の道路形状を検出する前方道路
形状検出手段と、 前記車両の車速を検出する車速検出手段と、 前記検出された車両位置情報及び道路形状情報から車両
前方の道路曲率を検出する前方道路曲率検出手段と、 前記検出された道路曲率情報及び車速情報により車両の
操舵開始時点又は操舵終了時点を推定する操舵時点推定
手段と、 前記検出された道路曲率情報及び車速情報に応じて前記
照明手段を曲率配光制御すると共に、前記推定された操
舵開始時点又は操舵終了時点に応じて前記照明手段の曲
率配光制御の開始時点又は終了時点の少なくとも一方を
設定する駆動制御手段とよりなることを特徴とする車両
用照明装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用照明装置であっ
て、 前記駆動制御手段は、前記照明手段の曲率配光制御の前
記開始時点を前記推定された操舵開始時点よりも前に又
は前記終了時点を前記推定された操舵開始時点よりも後
に設定することを特徴とする車両用照明装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両用照明装置で
あって、 前記駆動制御手段は、前記照明手段の曲率配光制御の終
了時点を前記推定された操舵終了時点よりも前に設定す
ることを特徴とする車両用照明装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の車両用照明装置であっ
て、 前記検出された道路曲率情報から車両前方の曲率を有す
る道路を該車両が旋回走行するときの保舵角を推定する
保舵角推定手段と、 前記検出された道路曲率情報及び車速情報により前記推
定された操舵開始時点から前記推定された保舵角まで操
舵する時間を推定する操舵時間推定手段と、 前記検出された道路曲率情報から車両前方の道路を該車
両が旋回走行するために必要な操舵角を推定する操舵角
推定手段と、 前記推定された操舵角及び検出された車速情報に応じて
前記照明手段の舵角配光制御量を算出する舵角配光量算
出手段と、 前記推定された操舵開始時点から前記算出された舵角配
光制御量により前記照明手段の配光状態が変更されて該
照明手段の制御限界状態に達するまでの時間を推定する
配光制御限界値到達時間推定手段とを備え、 前記駆動制御手段は、前記推定された保舵角に応じた前
記照明手段の舵角配光制御量が前記制御限界状態を上回
っているときは前記推定された制御限界状態に達するま
での時間、同下回っているときは前記推定された保舵角
まで操舵する時間に応じて前記照明手段の曲率配光制御
の開始時点又は終了時点の少なくとも一方を設定するこ
とを特徴とする車両用照明装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の車両用照
明装置であって、 前記操舵時点推定手段は、前記推定しようとする操舵開
始時点又は操舵終了時点の誤差範囲を算出し、前記配光
制御の開始時点の設定に対しては前記誤差範囲の下側で
推定し、前記配光制御の終了時点の設定に対しては前記
誤差範囲の上側で推定することを特徴とする車両用照明
装置。 - 【請求項6】 請求項1又は2記載の車両用照明装置で
あって、 前記駆動制御手段は、前記検出された道路曲率の増大に
応じて前記曲率配光制御の開始時点の設定を操舵開始時
点又は操舵終了時点に対しより早い時間とすることを特
徴とする車両用照明装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の車両用照明装置であっ
て、 前記検出された道路曲率情報から車両前方の道路を該車
両が旋回走行するときの保舵角を推定する保舵角推定手
段と、 前記検出された道路曲率情報及び車速情報により前記推
定された操舵開始時点から前記推定された保舵角まで操
舵する時間を推定する操舵時間推定手段とを備え、 前記駆動制御手段は、前記推定された操舵開始時点から
前記推定された保舵角まで操舵する時間を基準時間と
し、前記曲率配光制御の開始時点の設定を同終了時点か
ら前記基準時間のほぼ10倍の時点以降としたことを特
徴とする車両用照明装置。 - 【請求項8】 請求項1又は2記載の車両用照明装置で
あって、 前記検出された道路曲率情報から車両前方の道路を該車
両が旋回走行するときの保舵角を推定する保舵角推定手
段と、 前記検出された道路曲率情報及び車速情報により前記推
定された操舵開始時点から前記推定された保舵角まで操
舵する時間を推定する操舵時間推定手段とを備え、 前記駆動制御手段は、前記推定された操舵開始時点から
前記推定された保舵角まで操舵する時間を基準時間と
し、前記曲率配光制御の開始時点を前記推定された操舵
開始時点に対し前記基準時間を考慮して設定することを
特徴とする車両用照明装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の車両用照明装置であっ
て、 前記操舵時点推定手段は、前記推定しようとする操舵開
始時点の誤差範囲を算出し、前記操舵開始時点を前記誤
差範囲の下側で推定し、 前記駆動制御手段は、前記曲率配光制御の開始時点を前
記誤差範囲の下側で推定された操舵開始時点に対し前記
基準時間以前に設定することを特徴とする車両用照明装
置。 - 【請求項10】 車両の前部に備えられて配光制御が可
能な照明手段と、 前記車両の走行位置を検出する自車位置検出手段と、 前記車両の進行方向前方の道路形状を検出する前方道路
形状検出手段と、 前記検出された車両位置情報及び道路形状情報から車両
前方の曲率を有する道路の入口又は出口を検出するカー
ブ出入口検出手段と、 前記検出された車両位置情報及び道路形状情報から車両
前方の道路曲率を検出する前方道路曲率検出手段と、 前記車両の車速を検出する車速検出手段と、 前記検出された道路曲率情報及び車速情報に応じて前記
照明手段を曲率配光制御すると共に、前記検出された曲
率を有する道路の入口前に前記照明手段の曲率配光制御
の開始時点又は曲率を有する道路の出口前に前記照明手
段の曲率配光制御の終了時点の少なくとも一方を設定す
る駆動制御手段とよりなることを特徴とする車両用照明
装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の車両用照明装置であ
って、 前記カーブ出入口検出手段は、前記検出された道路曲率
情報から車両前方の道路曲率の変化が予め設定された設
定値を上回るとき曲率を有する道路の入口又は出口の少
なくとも一方を検出することを特徴とする車両用照明装
置。 - 【請求項12】 請求項10又は11記載の車両用照明
装置であって、 前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、 前記駆動制御手段は、前記検出された車速情報、操舵角
情報、予め記憶されている車両の運動特性値に基づいて
前記照明手段を曲率配光制御することを特徴とする車両
用照明装置。 - 【請求項13】 請求項10〜12の何れかに記載の車
両用照明装置であって、 前記検出された道路曲率情報から車両前方の曲率を有す
る道路を該車両が旋回走行するときの保舵角を推定する
保舵角推定手段を備え、 前記駆動制御手段は、前記検出された道路曲率情報及び
車速情報に応じて前記照明手段を曲率配光制御すると
き、前記曲率配光制御の開始時点の制御量と、曲率配光
制御の終了時点での前記推定された保舵角に対する舵角
配光制御の制御量と、曲率配光制御の開始時点及び終了
時点間の時間と、曲率配光制御の開始時点及び現在の時
点間の時間とを考慮することを特徴とする車両用照明装
置。 - 【請求項14】 請求項1〜13の何れかに記載の車両
用照明装置であって、 前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、 前記駆動制御手段は、前記検出された操舵角に応じて前
記照明手段を配光制御する舵角配光制御と、前記検出さ
れた道路曲率情報及び車速情報に応じて前記照明手段を
配光制御する曲率配光制御とを可能にすると共に、前記
曲率配光制御の実行中に前記検出された操舵角の変化に
応じて前記舵角配光制御に切り替えることを特徴とする
車両用照明装置。 - 【請求項15】 請求項14記載の車両用照明装置であ
って、 前記駆動制御手段は、前記検出された操舵角が増加する
方向にあり且つ前記曲率配光制御の実行中に前記舵角配
光制御による配光制御量が前記曲率配光制御による配光
制御量を上回ったと判断したとき前記舵角配光制御に切
り替えると共に、前記検出された操舵角が減少する方向
にあり且つ前記曲率配光制御の実行中に前記舵角配光制
御による配光制御量の戻り量が前記曲率配光制御による
配光制御量の戻り量を上回ったと判断したとき前記舵角
配光制御に切り替えることを特徴とする車両用照明装
置。 - 【請求項16】 請求項14記載の車両用照明装置であ
って、 前記駆動制御手段は、前記照明手段の配光制御量が増加
する方向にあり且つ前記曲率配光制御の実行中に前記検
出された操舵角が減少する方向となったと判断したとき
前記舵角配光制御に切り替えると共に、前記照明手段の
配光制御量が減少する方向にあり且つ前記曲率配光制御
の実行中に前記検出された操舵角が増加する方向となっ
たと判断したとき前記舵角配光制御に切り替えることを
特徴とする車両用照明装置。 - 【請求項17】 請求項15又は16記載の車両用照明
装置であって、 前記駆動制御手段は、前記検出された操舵角が前記推定
された保舵角を上回るとき前記検出された操舵角が増加
する方向にあると判断し、前記検出された操舵角が前記
推定された保舵角を下回るとき前記検出された操舵角が
減少する方向にあると判断することを特徴とする車両用
照明装置。 - 【請求項18】 請求項1〜17の何れかに記載の車両
用照明装置であって、 前記自車位置検出手段は、GPS信号から受信位置の緯
度経度を抽出して車両の走行位置を検出するか、道路イ
ンフラ、他の車両から得られる情報から車両の走行位置
を検出するかの少なくとも一方を行うことを特徴とする
車両用照明装置。 - 【請求項19】 請求項1〜18の何れかに記載の車両
用照明装置であって、 前記前方道路形状検出手段は、車両の前方を撮像する車
両前方画像撮像手段を備え、前記撮像して得られた前方
画像情報から前記車両の進行方向前方の道路形状を検出
するか、車両の走行位置を検出する自車位置検出手段及
び車両が走行している道路情報を含む地図データベース
を備え、前記検出された走行位置から前記地図データベ
ース上で道路の地点を特定し該特定された道路の地点を
基準にして前記車両の進行方向前方の道路形状を検出す
るかの少なくとも一方を行うことを特徴とする車両用照
明装置。
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