JP2001287509A - タイヤ - Google Patents
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- JP2001287509A JP2001287509A JP2000105166A JP2000105166A JP2001287509A JP 2001287509 A JP2001287509 A JP 2001287509A JP 2000105166 A JP2000105166 A JP 2000105166A JP 2000105166 A JP2000105166 A JP 2000105166A JP 2001287509 A JP2001287509 A JP 2001287509A
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1307—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls
- B60C11/1346—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls covered by a rubber different from the tread rubber
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性を維持しつつ、ウエット性能の向上
を図ることのできるタイヤを提供すること。 【解決手段】 周方向溝14及び横溝16の溝壁には、
トレッドゴム12Aと撥水ゴム13とが、溝の長手方向
に沿って延び、かつ溝の長手方向と交差する方向に交互
に配置されるように露出しているので、溝内を流れる水
に規則正しい縦渦を作ることができ、ランダムな渦の発
生を抑え込み、流れの抵抗を低減するのでウエット性能
が向上する。また、撥水ゴム13は溝壁付近にのみ設け
られているので、耐摩耗性に優れたトレッドゴム12A
の体積を確保し、耐摩耗性が維持できる。
を図ることのできるタイヤを提供すること。 【解決手段】 周方向溝14及び横溝16の溝壁には、
トレッドゴム12Aと撥水ゴム13とが、溝の長手方向
に沿って延び、かつ溝の長手方向と交差する方向に交互
に配置されるように露出しているので、溝内を流れる水
に規則正しい縦渦を作ることができ、ランダムな渦の発
生を抑え込み、流れの抵抗を低減するのでウエット性能
が向上する。また、撥水ゴム13は溝壁付近にのみ設け
られているので、耐摩耗性に優れたトレッドゴム12A
の体積を確保し、耐摩耗性が維持できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤに係り、特
に、ウエット性能を向上させたタイヤに関する。
に、ウエット性能を向上させたタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤのトレッドには、ウエット性能を
得るために複数の溝が形成されている。
得るために複数の溝が形成されている。
【0003】ハイドロプレーニング性能またはウエット
ブレーキ性能等、濡れた路面でのタイヤ性能向上のため
には、溝の排水性を向上させる必要がある。
ブレーキ性能等、濡れた路面でのタイヤ性能向上のため
には、溝の排水性を向上させる必要がある。
【0004】排水性向上のためには、溝内を流れる流体
の、溝壁での流体と壁との間の抵抗を低減する必要があ
る。
の、溝壁での流体と壁との間の抵抗を低減する必要があ
る。
【0005】従来技術として、溝の排水性を向上させる
ため、溝壁に細かい周方向溝を付ける(特開平4‐20
1606号公報、特開平7‐037708号公報)、溝
壁にディンプルを付ける(特開平3‐57704号公
報)、溝壁全面に撥水性の高いゴムを設ける(特開平1
1‐078413号公報)等が知られている。
ため、溝壁に細かい周方向溝を付ける(特開平4‐20
1606号公報、特開平7‐037708号公報)、溝
壁にディンプルを付ける(特開平3‐57704号公
報)、溝壁全面に撥水性の高いゴムを設ける(特開平1
1‐078413号公報)等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案を種々実験検討した結果、溝壁に凹凸をつけるだけで
は、溝壁の表面積の増大により抵抗が増大する問題があ
った。
案を種々実験検討した結果、溝壁に凹凸をつけるだけで
は、溝壁の表面積の増大により抵抗が増大する問題があ
った。
【0007】また、溝壁全面に撥水ゴムを設ける方法で
は、高価で特殊な撥水ゴムを溝壁付近に多量に用いるた
め、コストが上昇し、また、耐摩耗性の低下が見られ
た。本発明は上記事実を考慮し、耐摩耗性の低下を抑え
つつ確実に溝内の流体抵抗を低減でき、ウエット性能の
向上を図ることのできるタイヤを提供することが目的で
ある。
は、高価で特殊な撥水ゴムを溝壁付近に多量に用いるた
め、コストが上昇し、また、耐摩耗性の低下が見られ
た。本発明は上記事実を考慮し、耐摩耗性の低下を抑え
つつ確実に溝内の流体抵抗を低減でき、ウエット性能の
向上を図ることのできるタイヤを提供することが目的で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】溝壁に凹凸をつけるだけ
では、溝壁の表面積が増加するため、抵抗も増加する。
では、溝壁の表面積が増加するため、抵抗も増加する。
【0009】発明者が種々実験検討を重ねた結果、乱流
によりトレッドの溝内にはランダムな流れが発生し、そ
の渦により流れに抵抗が発生してハイドロプレーニング
性能の向上を阻害していることが判明した。
によりトレッドの溝内にはランダムな流れが発生し、そ
の渦により流れに抵抗が発生してハイドロプレーニング
性能の向上を阻害していることが判明した。
【0010】このランダムな流れを整えるため、発明者
は溝表面の水の親和性に着目し、さらに種々実験検討を
重ねた結果、撥水性の高い部分と低い部分とで構成され
るストライプを溝壁に設けると溝内で縦渦が発生し、水
の抵抗を低減できることを見出した。
は溝表面の水の親和性に着目し、さらに種々実験検討を
重ねた結果、撥水性の高い部分と低い部分とで構成され
るストライプを溝壁に設けると溝内で縦渦が発生し、水
の抵抗を低減できることを見出した。
【0011】さらに、溝内の水が溝壁から剥離すると抵
抗が大きくなり、ウエット性能が低下してしまうことが
分かった。そこで、更に実験検討を重ねた結果、剥離点
上流に乱流を生成する渦発生手段を設け、乱流にエネル
ギーを与えることにより剥離を抑制できることを見出し
た。特に、ブロックパターンの場合には、ブロックの角
部付近に、微小な窪みや突起を多数設けると効果的であ
ることが分かった。
抗が大きくなり、ウエット性能が低下してしまうことが
分かった。そこで、更に実験検討を重ねた結果、剥離点
上流に乱流を生成する渦発生手段を設け、乱流にエネル
ギーを与えることにより剥離を抑制できることを見出し
た。特に、ブロックパターンの場合には、ブロックの角
部付近に、微小な窪みや突起を多数設けると効果的であ
ることが分かった。
【0012】また、新品時のハイドロプレーニング性能
を改良するには、ストレート、ブロプパターンによら
ず、タイヤ表面付近の溝壁、即ち踏面付近の溝壁に微小
な窪みや突起を多数設け、溝の踏面付近の溝壁に生ずる
剥離を抑制することが効果的であることが分かった。
を改良するには、ストレート、ブロプパターンによら
ず、タイヤ表面付近の溝壁、即ち踏面付近の溝壁に微小
な窪みや突起を多数設け、溝の踏面付近の溝壁に生ずる
剥離を抑制することが効果的であることが分かった。
【0013】請求項1に記載の発明は、トレッドに溝を
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、前記トレッ
ドの主体をなすトレッドゴムと、前記溝の長手方向に沿
って延びると共に前記トレッドゴムよりも撥水性の高い
撥水ゴムまたは前記トレッドゴムよりも撥水性の低い親
水ゴムと、が前記溝の長手方向に沿って延びかつ前記溝
の長手方向と交差する方向に交互に配置されるように露
出しており、前記トレッドの前記溝の底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、前記撥水
ゴムまたは前記親水ゴムの体積の割合が10%以下に設
定されていることを特徴としている。
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、前記トレッ
ドの主体をなすトレッドゴムと、前記溝の長手方向に沿
って延びると共に前記トレッドゴムよりも撥水性の高い
撥水ゴムまたは前記トレッドゴムよりも撥水性の低い親
水ゴムと、が前記溝の長手方向に沿って延びかつ前記溝
の長手方向と交差する方向に交互に配置されるように露
出しており、前記トレッドの前記溝の底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、前記撥水
ゴムまたは前記親水ゴムの体積の割合が10%以下に設
定されていることを特徴としている。
【0014】次に、請求項1に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0015】請求項1に記載のタイヤでは、溝の溝壁に
は、トレッドの主体をなすトレッドゴムと、溝の長手方
向に沿って延びると共にトレッドゴムよりも撥水性の高
い撥水ゴムまたはトレッドゴムよりも撥水性の低い親水
ゴムと、が溝の長手方向に沿って延びかつ溝の長手方向
と交差する方向に交互に配置されるように露出している
ので、溝内を流れる流体(水)に規則正しい縦渦(渦の
軸が流れの方向に一致している渦)を作ることができ、
ランダムな渦の発生を抑え込み、流れの抵抗を低減する
ことができる。
は、トレッドの主体をなすトレッドゴムと、溝の長手方
向に沿って延びると共にトレッドゴムよりも撥水性の高
い撥水ゴムまたはトレッドゴムよりも撥水性の低い親水
ゴムと、が溝の長手方向に沿って延びかつ溝の長手方向
と交差する方向に交互に配置されるように露出している
ので、溝内を流れる流体(水)に規則正しい縦渦(渦の
軸が流れの方向に一致している渦)を作ることができ、
ランダムな渦の発生を抑え込み、流れの抵抗を低減する
ことができる。
【0016】また、トレッドの溝の底部よりもタイヤ半
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムま
たは親水ゴムの体積の割合を10%以下に抑えたので、
耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を確保し、トレッ
ドの耐摩耗性を維持することが出来る。
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムま
たは親水ゴムの体積の割合を10%以下に抑えたので、
耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を確保し、トレッ
ドの耐摩耗性を維持することが出来る。
【0017】なお、撥水ゴムまたは親水ゴムは、通常の
トレッドゴムよりも耐摩耗性に劣るので、撥水ゴムまた
は親水ゴムの体積の割合が10%を越えると耐摩耗性が
低下する。
トレッドゴムよりも耐摩耗性に劣るので、撥水ゴムまた
は親水ゴムの体積の割合が10%を越えると耐摩耗性が
低下する。
【0018】したがって、撥水ゴムまたは親水ゴムは、
トレッドの溝付近にのみ設けることが好ましい。
トレッドの溝付近にのみ設けることが好ましい。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤにおいて、前記撥水ゴムまたは前記親水ゴム
は、幅が0.5〜2.0mm、ピッチが前記幅の1.5
〜2.5倍であることを特徴としている。
のタイヤにおいて、前記撥水ゴムまたは前記親水ゴム
は、幅が0.5〜2.0mm、ピッチが前記幅の1.5
〜2.5倍であることを特徴としている。
【0020】次に、請求項2に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0021】請求項2に記載のタイヤでは、撥水ゴムま
たは親水ゴムの幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の
1.5〜2.5倍とすることにより、規則正しい縦渦を確
実に得ることができるようになる。
たは親水ゴムの幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の
1.5〜2.5倍とすることにより、規則正しい縦渦を確
実に得ることができるようになる。
【0022】請求項3に記載の発明は、トレッドに溝を
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、撥水性の異
なる2種類以上のゴムが前記溝の長手方向に沿って延び
かつ前記溝の長手方向と交差する方向に交互に配置され
るように露出しており、前記トレッドの前記溝の底部よ
りもタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に対し
て、前記撥水性の異なる2種類以上のゴムを合計した体
積の割合が10%以下に設定されていることを特徴とし
ている。
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、撥水性の異
なる2種類以上のゴムが前記溝の長手方向に沿って延び
かつ前記溝の長手方向と交差する方向に交互に配置され
るように露出しており、前記トレッドの前記溝の底部よ
りもタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に対し
て、前記撥水性の異なる2種類以上のゴムを合計した体
積の割合が10%以下に設定されていることを特徴とし
ている。
【0023】次に、請求項3に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0024】請求項3に記載のタイヤでは、溝の溝壁に
は、撥水性の異なる2種類以上のゴムが溝の長手方向に
沿って延びかつ溝の長手方向と交差する方向に交互に配
置されるように露出しているので、溝内を流れる流体
(水)に規則正しい縦渦(渦の軸が流れの方向に一致し
ている渦)を作ることができ、ランダムな渦の発生を抑
え込み、流れの抵抗を低減することができる。
は、撥水性の異なる2種類以上のゴムが溝の長手方向に
沿って延びかつ溝の長手方向と交差する方向に交互に配
置されるように露出しているので、溝内を流れる流体
(水)に規則正しい縦渦(渦の軸が流れの方向に一致し
ている渦)を作ることができ、ランダムな渦の発生を抑
え込み、流れの抵抗を低減することができる。
【0025】また、トレッドの溝の底部よりもタイヤ半
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水性の異
なる2種類以上のゴムを合計した体積の割合を10%以
下に抑えたので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積
を確保し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来
る。
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水性の異
なる2種類以上のゴムを合計した体積の割合を10%以
下に抑えたので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積
を確保し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来
る。
【0026】したがって、撥水ゴムまたは親水ゴムは、
トレッドの溝付近にのみ設けることが好ましい。
トレッドの溝付近にのみ設けることが好ましい。
【0027】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のタイヤにおいて、前記撥水性の異なる2種類以上のゴ
ムのうち、最も撥水性の高いゴムまたは最も撥水性の低
いゴムの何れか一方は、幅が0.5〜2.0mm、ピッ
チが前記幅の1.5〜2.5倍であることを特徴としてい
る。
のタイヤにおいて、前記撥水性の異なる2種類以上のゴ
ムのうち、最も撥水性の高いゴムまたは最も撥水性の低
いゴムの何れか一方は、幅が0.5〜2.0mm、ピッ
チが前記幅の1.5〜2.5倍であることを特徴としてい
る。
【0028】次に、請求項4に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0029】請求項4に記載のタイヤでは、最も撥水性
の高いゴムまたは最も撥水性の低いゴムの何れか一方は
の幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の1.5〜2.5
倍とすることにより、規則正しい縦渦を確実に得ること
ができるようになる。
の高いゴムまたは最も撥水性の低いゴムの何れか一方は
の幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の1.5〜2.5
倍とすることにより、規則正しい縦渦を確実に得ること
ができるようになる。
【0030】請求項5に記載の発明は、トレッドに溝を
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、撥水性の高
い高撥水性ゴムと、前記高撥水性ゴムよりも撥水性の低
い低撥水性ゴムと、が前記溝の長手方向に沿って延びか
つ前記溝の長手方向と交差する方向に交互に配置される
ように露出しており、前記トレッドの前記溝の底部より
もタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、
前記高撥水性ゴムと前記低撥水性ゴムとを合計した体積
の割合が10%以下に設定されていることを特徴として
いる。
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、撥水性の高
い高撥水性ゴムと、前記高撥水性ゴムよりも撥水性の低
い低撥水性ゴムと、が前記溝の長手方向に沿って延びか
つ前記溝の長手方向と交差する方向に交互に配置される
ように露出しており、前記トレッドの前記溝の底部より
もタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、
前記高撥水性ゴムと前記低撥水性ゴムとを合計した体積
の割合が10%以下に設定されていることを特徴として
いる。
【0031】次に、請求項5に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0032】請求項5に記載のタイヤでは、溝の溝壁に
は、撥水性の高い高撥水性ゴムと、高撥水性ゴムよりも
撥水性の低い低撥水性ゴムと、が溝の長手方向に沿って
延びかつ溝の長手方向と交差する方向に交互に配置され
るように露出しているので、溝内を流れる流体(水)に
規則正しい縦渦(渦の軸が流れの方向に一致している
渦)を作ることができ、ランダムな渦の発生を抑え込
み、流れの抵抗を低減することができる。
は、撥水性の高い高撥水性ゴムと、高撥水性ゴムよりも
撥水性の低い低撥水性ゴムと、が溝の長手方向に沿って
延びかつ溝の長手方向と交差する方向に交互に配置され
るように露出しているので、溝内を流れる流体(水)に
規則正しい縦渦(渦の軸が流れの方向に一致している
渦)を作ることができ、ランダムな渦の発生を抑え込
み、流れの抵抗を低減することができる。
【0033】また、トレッドの溝の底部よりもタイヤ半
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、高撥水性ゴ
ムと低撥水性ゴムとを合計した体積の割合を10%以下
に抑えたので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を
確保し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来る。
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、高撥水性ゴ
ムと低撥水性ゴムとを合計した体積の割合を10%以下
に抑えたので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を
確保し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来る。
【0034】したがって、高撥水性ゴムと低撥水性ゴム
は、トレッドの溝付近にのみ設けることが好ましい。
は、トレッドの溝付近にのみ設けることが好ましい。
【0035】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のタイヤにおいて、高撥水性ゴムと前記低撥水性ゴムの
何れか一方は、幅が0.5〜2.0mm、ピッチが前記
幅の1.5〜2.5倍であることを特徴としている。
のタイヤにおいて、高撥水性ゴムと前記低撥水性ゴムの
何れか一方は、幅が0.5〜2.0mm、ピッチが前記
幅の1.5〜2.5倍であることを特徴としている。
【0036】次に、請求項6に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0037】請求項6に記載のタイヤでは、高撥水性ゴ
ムと低撥水性ゴムの何れか一方の幅を0.5〜2.0m
m、ピッチを幅の1.5〜2.5倍とすることにより、規
則正しい縦渦を確実に得ることができるようになる。
ムと低撥水性ゴムの何れか一方の幅を0.5〜2.0m
m、ピッチを幅の1.5〜2.5倍とすることにより、規
則正しい縦渦を確実に得ることができるようになる。
【0038】請求項7に記載の発明は、トレッドに溝を
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、前記トレッ
ドの主体をなすトレッドゴムよりも撥水性が高く、前記
溝の長手方向に沿って延びる高撥水性領域が前記溝の長
手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されてお
り、前記高撥水性領域は、撥水性を有する材料を前記ト
レッドゴムに塗布することによって構成されていること
を特徴としている。
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、前記トレッ
ドの主体をなすトレッドゴムよりも撥水性が高く、前記
溝の長手方向に沿って延びる高撥水性領域が前記溝の長
手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されてお
り、前記高撥水性領域は、撥水性を有する材料を前記ト
レッドゴムに塗布することによって構成されていること
を特徴としている。
【0039】次に、請求項7に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0040】請求項7に記載のタイヤでは、溝の溝壁に
は、トレッドの主体をなすトレッドゴムよりも撥水性が
高く、溝の長手方向に沿って延びる高撥水性領域が溝の
長手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されて
いるので、溝内を流れる流体(水)に規則正しい縦渦
(渦の軸が流れの方向に一致している渦)を作ることが
でき、ランダムな渦の発生を抑え込み、流れの抵抗を低
減することができる。
は、トレッドの主体をなすトレッドゴムよりも撥水性が
高く、溝の長手方向に沿って延びる高撥水性領域が溝の
長手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されて
いるので、溝内を流れる流体(水)に規則正しい縦渦
(渦の軸が流れの方向に一致している渦)を作ることが
でき、ランダムな渦の発生を抑え込み、流れの抵抗を低
減することができる。
【0041】また、高撥水性領域は、撥水性を有する材
料をトレッドゴムに塗布することによって構成されてい
るので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を確保
し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来る。
料をトレッドゴムに塗布することによって構成されてい
るので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を確保
し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来る。
【0042】なお、撥水性を有する材料の塗布厚は特に
規定はないが、溝内に入り込む石、砂、土等の摩擦によ
って消滅しなければ良い。
規定はないが、溝内に入り込む石、砂、土等の摩擦によ
って消滅しなければ良い。
【0043】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のタイヤにおいて、高撥水性領域は、幅が0.5〜2.
0mm、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍であることを
特徴としている。
のタイヤにおいて、高撥水性領域は、幅が0.5〜2.
0mm、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍であることを
特徴としている。
【0044】次に、請求項8に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0045】請求項8に記載のタイヤでは、高撥水性領
域の幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の1.5〜2.
5倍とすることにより、規則正しい縦渦を確実に得るこ
とができるようになる。
域の幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の1.5〜2.
5倍とすることにより、規則正しい縦渦を確実に得るこ
とができるようになる。
【0046】請求項9に記載の発明は、トレッドに溝を
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、前記トレッ
ドの主体をなすトレッドゴムよりも親水性が高く、前記
溝の長手方向に沿って延びる高親水性領域が前記溝の長
手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されてお
り、前記高親水性領域は、親水性を有する材料を前記ト
レッドゴムに塗布することによって構成されていること
を特徴としている。
設けたタイヤであって、前記溝の溝壁には、前記トレッ
ドの主体をなすトレッドゴムよりも親水性が高く、前記
溝の長手方向に沿って延びる高親水性領域が前記溝の長
手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されてお
り、前記高親水性領域は、親水性を有する材料を前記ト
レッドゴムに塗布することによって構成されていること
を特徴としている。
【0047】次に、請求項9に記載のタイヤの作用を説
明する。
明する。
【0048】請求項9に記載のタイヤでは、溝の溝壁に
は、トレッドの主体をなすトレッドゴムよりも親水性が
高く、溝の長手方向に沿って延びる高親水性領域が溝の
長手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されて
いるので、溝内を流れる流体(水)に規則正しい縦渦
(渦の軸が流れの方向に一致している渦)を作ることが
でき、ランダムな渦の発生を抑え込み、流れの抵抗を低
減することができる。
は、トレッドの主体をなすトレッドゴムよりも親水性が
高く、溝の長手方向に沿って延びる高親水性領域が溝の
長手方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置されて
いるので、溝内を流れる流体(水)に規則正しい縦渦
(渦の軸が流れの方向に一致している渦)を作ることが
でき、ランダムな渦の発生を抑え込み、流れの抵抗を低
減することができる。
【0049】また、高親水性領域は、親水性を有する材
料をトレッドゴムに塗布することによって構成されてい
るので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を確保
し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来る。
料をトレッドゴムに塗布することによって構成されてい
るので、耐摩耗性に優れたトレッドゴムの体積を確保
し、トレッドの耐摩耗性を維持することが出来る。
【0050】なお、親水性を有する材料の塗布厚は特に
規定はないが、溝内に入り込む石、砂、土等の摩擦によ
って消滅しなければ良い。
規定はないが、溝内に入り込む石、砂、土等の摩擦によ
って消滅しなければ良い。
【0051】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のタイヤにおいて、高親水性領域は、幅が0.5〜
2.0mm、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍であるこ
とを特徴としている。
載のタイヤにおいて、高親水性領域は、幅が0.5〜
2.0mm、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍であるこ
とを特徴としている。
【0052】次に、請求項10に記載のタイヤの作用を
説明する。
説明する。
【0053】請求項10に記載のタイヤでは、高親水性
領域の幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の1.5〜
2.5倍とすることにより、規則正しい縦渦を確実に得
ることができるようになる。
領域の幅を0.5〜2.0mm、ピッチを幅の1.5〜
2.5倍とすることにより、規則正しい縦渦を確実に得
ることができるようになる。
【0054】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記
溝の溝壁に、前記溝の長手方向に沿って延びる小溝を複
数設け、前記小溝の溝深さを0.01〜0.3mmの範囲
内、前記小溝のピッチを0.01〜0.3mmの範囲内に
設定したことを特徴としている。
請求項10の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記
溝の溝壁に、前記溝の長手方向に沿って延びる小溝を複
数設け、前記小溝の溝深さを0.01〜0.3mmの範囲
内、前記小溝のピッチを0.01〜0.3mmの範囲内に
設定したことを特徴としている。
【0055】次に、請求項11に記載のタイヤの作用を
説明する。
説明する。
【0056】請求項11に記載のタイヤでは、溝の溝壁
に、溝の長手方向に沿って延びる小溝を複数設け、小溝
の溝深さを0.01〜0.3mmの範囲内、小溝のピッチ
を0.01〜0.3mmの範囲内に設定したので、溝内を
流れる水の抵抗をさらに低減することができ、ウエット
性能を更に向上することができる。
に、溝の長手方向に沿って延びる小溝を複数設け、小溝
の溝深さを0.01〜0.3mmの範囲内、小溝のピッチ
を0.01〜0.3mmの範囲内に設定したので、溝内を
流れる水の抵抗をさらに低減することができ、ウエット
性能を更に向上することができる。
【0057】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
請求項11の何れか1項に記載のタイヤにおいて、複数
の交差する溝を備え、前記溝と溝との合流点付近の溝壁
に、溝壁付近を流れる流体に微小な乱流を生じさせて溝
内を流れる流体の剥離を抑える乱流発生域を設けたこと
を特徴としている。
請求項11の何れか1項に記載のタイヤにおいて、複数
の交差する溝を備え、前記溝と溝との合流点付近の溝壁
に、溝壁付近を流れる流体に微小な乱流を生じさせて溝
内を流れる流体の剥離を抑える乱流発生域を設けたこと
を特徴としている。
【0058】次に、請求項12に記載のタイヤの作用を
説明する。
説明する。
【0059】請求項12に記載のタイヤでは、溝と溝と
の合流点付近の溝壁に設けた乱流発生域が溝壁付近を流
れる流体に微小な乱流を生じさせ、溝内を流れる流体の
剥離を抑える。これにより、タイヤのウエット性能を更
に向上することができる。
の合流点付近の溝壁に設けた乱流発生域が溝壁付近を流
れる流体に微小な乱流を生じさせ、溝内を流れる流体の
剥離を抑える。これにより、タイヤのウエット性能を更
に向上することができる。
【0060】請求項13に記載の発明は、請求項1乃至
請求項12の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記
溝の踏面側の開口付近の溝壁に、溝壁付近を流れる流体
に微小な乱流を生じさせて溝内を流れる流体の剥離を抑
える乱流発生域を設けたことを特徴としている。
請求項12の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記
溝の踏面側の開口付近の溝壁に、溝壁付近を流れる流体
に微小な乱流を生じさせて溝内を流れる流体の剥離を抑
える乱流発生域を設けたことを特徴としている。
【0061】次に、請求項13に記載のタイヤの作用を
説明する。
説明する。
【0062】ウエット路面を走行し、路面上の水が踏面
側の開口を介して溝内に流入する際に、開口付近の溝壁
に設けられた乱流発生域により溝壁付近を流れる流体に
微小な乱流が生じるので、路面の水が少ない抵抗で溝内
に流入する。
側の開口を介して溝内に流入する際に、開口付近の溝壁
に設けられた乱流発生域により溝壁付近を流れる流体に
微小な乱流が生じるので、路面の水が少ない抵抗で溝内
に流入する。
【0063】これによって、新品時のウエット性能が更
に向上する。
に向上する。
【0064】請求項14に記載の発明は、請求項12ま
たは請求項13に記載のタイヤにおいて、前記乱流発生
域は、径が0.01〜0.3mmの範囲内、高さが0.0
1〜0.3mmの範囲内の点状突起を多数有している、こ
とを特徴としている。
たは請求項13に記載のタイヤにおいて、前記乱流発生
域は、径が0.01〜0.3mmの範囲内、高さが0.0
1〜0.3mmの範囲内の点状突起を多数有している、こ
とを特徴としている。
【0065】次に、請求項14に記載のタイヤの作用を
説明する。
説明する。
【0066】請求項14に記載のタイヤでは、径が0.
01〜0.3mmの範囲内、高さが0.01〜0.3mmの
範囲内の多数の点状突起が、溝壁付近に多数の微小な乱
流を生じさせ、水流の剥離を抑制する。
01〜0.3mmの範囲内、高さが0.01〜0.3mmの
範囲内の多数の点状突起が、溝壁付近に多数の微小な乱
流を生じさせ、水流の剥離を抑制する。
【0067】請求項15に記載の発明は、請求項12ま
たは請求項13に記載のタイヤにおいて、前記乱流発生
域は、径が0.01〜0.3mmの範囲内、深さが0.0
1〜0.3mmの範囲内の多数の窪みを多数有している、
ことを特徴としている。
たは請求項13に記載のタイヤにおいて、前記乱流発生
域は、径が0.01〜0.3mmの範囲内、深さが0.0
1〜0.3mmの範囲内の多数の窪みを多数有している、
ことを特徴としている。
【0068】次に、請求項15に記載のタイヤの作用を
説明する。
説明する。
【0069】請求項15に記載のタイヤでは、径が0.
01〜0.3mmの範囲内、深さが0.01〜0.3mmの
範囲内の多数の窪みが、溝壁付近に多数の微小な乱流を
生じさせ、水流の剥離を抑制する。
01〜0.3mmの範囲内、深さが0.01〜0.3mmの
範囲内の多数の窪みが、溝壁付近に多数の微小な乱流を
生じさせ、水流の剥離を抑制する。
【0070】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]次に、本発明
のタイヤの第1の実施形態を図1乃至図4にしたがって
説明する。
のタイヤの第1の実施形態を図1乃至図4にしたがって
説明する。
【0071】図2に示すように、タイヤ10のトレッド
12には、タイヤ周方向(矢印A方向及び矢印B方向)
に沿って延びる複数の周方向溝14と、これらの周方向
溝14に対して交差する複数の横溝16とによって複数
のブロック18が形成されている。
12には、タイヤ周方向(矢印A方向及び矢印B方向)
に沿って延びる複数の周方向溝14と、これらの周方向
溝14に対して交差する複数の横溝16とによって複数
のブロック18が形成されている。
【0072】本実施形態のタイヤ10の内部構造は通常
の空気入りタイヤと同じであるため、内部構造に関して
の説明は省略する。
の空気入りタイヤと同じであるため、内部構造に関して
の説明は省略する。
【0073】なお、本実施形態のタイヤ10は空気入り
タイヤであるが、本発明は空気入りタイヤ以外のタイヤ
(例えば、総ゴムタイヤ等)でも適用可能である。
タイヤであるが、本発明は空気入りタイヤ以外のタイヤ
(例えば、総ゴムタイヤ等)でも適用可能である。
【0074】図1及び図3に示すように、周方向溝14
の溝側面及び溝底面、横溝16の溝側面及び溝底面に
は、トレッド12の主体をなすトレッドゴム12Aより
も撥水性の高い撥水ゴム13と、が溝長手方向に沿って
延びかつ溝の長手方向と交差する方向に交互に配置され
るように露出している。
の溝側面及び溝底面、横溝16の溝側面及び溝底面に
は、トレッド12の主体をなすトレッドゴム12Aより
も撥水性の高い撥水ゴム13と、が溝長手方向に沿って
延びかつ溝の長手方向と交差する方向に交互に配置され
るように露出している。
【0075】なお、周方向溝14と横溝16との交差部
分の溝底部分においては、周方向溝14の方を優先して
トレッドゴム12Aと撥水ゴム13とが周方向溝14の
長手方向に沿って延びている。
分の溝底部分においては、周方向溝14の方を優先して
トレッドゴム12Aと撥水ゴム13とが周方向溝14の
長手方向に沿って延びている。
【0076】図3に示すように、撥水ゴム13は、周方
向溝14の溝側面及び溝底面の表面付近にのみ設けられ
ている。
向溝14の溝側面及び溝底面の表面付近にのみ設けられ
ている。
【0077】撥水ゴム13は、幅Wが0.5〜2.0m
m、ピッチ(中心間)Pが幅Wの1.5〜2.5倍である
ことが好ましい。
m、ピッチ(中心間)Pが幅Wの1.5〜2.5倍である
ことが好ましい。
【0078】トレッド12の溝底面よりもタイヤ半径方
向外側に位置する全ゴム部分(図3の二点鎖線より上側
部分)に対して、撥水ゴム13の体積の割合は10%以
下に設定されている。
向外側に位置する全ゴム部分(図3の二点鎖線より上側
部分)に対して、撥水ゴム13の体積の割合は10%以
下に設定されている。
【0079】撥水ゴム13の厚さは特に問わないが、上
記の体積の割合(10%以下)であり、タイヤ寿命以前
に路面の石、砂、土等の摩擦により消滅しない範囲でれ
ば良い。
記の体積の割合(10%以下)であり、タイヤ寿命以前
に路面の石、砂、土等の摩擦により消滅しない範囲でれ
ば良い。
【0080】本実施形態の撥水ゴム13とは、トレッド
12の主体をなすトレッドゴム12Aよりも撥水性の高
いゴムである。
12の主体をなすトレッドゴム12Aよりも撥水性の高
いゴムである。
【0081】撥水性は、周知のように接触角で表すこと
ができる。接触角(度)は、水平なゴム表面に重力の影
響を受けにくい程度の大きさ(直径1mm程度)をもつ
水滴を滴下し、そのときのゴム表面における水滴表面の
接線と、水滴と接触している側のゴム表面とがなす角度
θを接触角度計により測定した値である。そして、接触
角が大きいほど撥水性が高いことを示す。
ができる。接触角(度)は、水平なゴム表面に重力の影
響を受けにくい程度の大きさ(直径1mm程度)をもつ
水滴を滴下し、そのときのゴム表面における水滴表面の
接線と、水滴と接触している側のゴム表面とがなす角度
θを接触角度計により測定した値である。そして、接触
角が大きいほど撥水性が高いことを示す。
【0082】なお、接触角が小さいほど撥水性が低い
が、この場合は、接触角が大きいものに比較して親水性
が高いという表現もできる。即ち、撥水性の高いものほ
ど親水性が低く、撥水性の低いものほどは親水性が高い
という表現ができる。
が、この場合は、接触角が大きいものに比較して親水性
が高いという表現もできる。即ち、撥水性の高いものほ
ど親水性が低く、撥水性の低いものほどは親水性が高い
という表現ができる。
【0083】本実施形態の撥水ゴム13はフッ素系添加
剤を配合成分に有するゴムであり、トレッド12の主体
をなすトレッドゴム12Aはフッ素系添加剤を配合成分
に有さないゴムである。なお、トレッドゴム12Aは従
来周知のゴム組成物である。
剤を配合成分に有するゴムであり、トレッド12の主体
をなすトレッドゴム12Aはフッ素系添加剤を配合成分
に有さないゴムである。なお、トレッドゴム12Aは従
来周知のゴム組成物である。
【0084】ここで、フッ素系添加剤は、パーフルオロ
アルキル基含有共重合体からなること、そしてフッ素系
添加剤はオリゴマー状をなすことが有利に適合し、これ
であれば撥水効果を一層高めることに寄与する。
アルキル基含有共重合体からなること、そしてフッ素系
添加剤はオリゴマー状をなすことが有利に適合し、これ
であれば撥水効果を一層高めることに寄与する。
【0085】ゴム組成物に配合するパーフルオロアルキ
ル基共重合体からなるフッ素系添加剤としては、パーフ
ルオロアルキル基含有エチレン性不飽和単量体と、アセ
トアセチル基含有エチレン性不飽和単量体とを反応させ
て得られるフッ素系共重合体が好適に適合する。
ル基共重合体からなるフッ素系添加剤としては、パーフ
ルオロアルキル基含有エチレン性不飽和単量体と、アセ
トアセチル基含有エチレン性不飽和単量体とを反応させ
て得られるフッ素系共重合体が好適に適合する。
【0086】これらフッ素系添加剤の配合量はゴム10
0重量部に対し1〜20重量部の範囲内が望ましい。
0重量部に対し1〜20重量部の範囲内が望ましい。
【0087】ここにフッ素系添加剤がパーフルオロアル
キル基共重合体からなることを要するのは、少量添加で
効果を発揮し、かつゴムマトリックス成分の硬化などの
力学的特性変化、乃至物性低下を伴うことなく撥水性効
果を発揮するからである。
キル基共重合体からなることを要するのは、少量添加で
効果を発揮し、かつゴムマトリックス成分の硬化などの
力学的特性変化、乃至物性低下を伴うことなく撥水性効
果を発揮するからである。
【0088】一般的なフッ素系樹脂を単に配合した場
合、撥水性と物性との両立は困難である。
合、撥水性と物性との両立は困難である。
【0089】また、フッ素系添加剤はオリゴマー状をな
し、分子量が7000〜9000の範囲内にあるのが好
適に適合する。それは添加剤をこの範囲内の分子量状態
とすることで、ゴム組成物のポリマー(一般に分子量が
数十万)に比しより低重合体となり、その結果添加剤の
ゴム組成物内での分散度合いを向上させることができる
と同時に、共重合したオリゴマー体がゴム中のポリマー
と絡み合うことで強力な結合力を介しフッ素系添加剤と
ゴム組成物との間の結合力を強固なものとすることがで
き、撥水性効果の持続性を向上させることができるから
である。
し、分子量が7000〜9000の範囲内にあるのが好
適に適合する。それは添加剤をこの範囲内の分子量状態
とすることで、ゴム組成物のポリマー(一般に分子量が
数十万)に比しより低重合体となり、その結果添加剤の
ゴム組成物内での分散度合いを向上させることができる
と同時に、共重合したオリゴマー体がゴム中のポリマー
と絡み合うことで強力な結合力を介しフッ素系添加剤と
ゴム組成物との間の結合力を強固なものとすることがで
き、撥水性効果の持続性を向上させることができるから
である。
【0090】また、上記ゴム組成物に珪素酸化物、例え
ばシリカを添加配合することにより、シリカのフッ素系
添加剤に対する強力な吸着力作用を利用し、さらにシラ
ン・カップリング剤を加えることによりシリカを介して
フッ素添加剤とゴム組成物との結合力をさらに一層高め
ることができ、撥水効果の持続性をさらに向上させるこ
とができる。
ばシリカを添加配合することにより、シリカのフッ素系
添加剤に対する強力な吸着力作用を利用し、さらにシラ
ン・カップリング剤を加えることによりシリカを介して
フッ素添加剤とゴム組成物との結合力をさらに一層高め
ることができ、撥水効果の持続性をさらに向上させるこ
とができる。
【0091】なお、本実施形態では、フッ素系添加剤を
用いてゴムに撥水性を持たせたが、フッ素系添加剤以外
の周知の撥水性を有する添加剤を用いることによりゴム
に撥水性を持たせても良い。 (作用)本実施形態のタイヤ10では、周方向溝14の
溝側面及び溝底面、横溝16の溝側面及び溝底面に、ト
レッド12の主体をなすトレッドゴム12Aよりも撥水
性の高い撥水ゴム13と、が溝長手方向に沿って延びか
つ溝長手方向と交差する方向に交互に配置されるように
露出しているので、溝内を流れる水に規則正しい縦渦1
5(図13参照)を作ることができ、ランダムな渦の発
生を抑え込み、水の流れの抵抗を低減することができ
る。
用いてゴムに撥水性を持たせたが、フッ素系添加剤以外
の周知の撥水性を有する添加剤を用いることによりゴム
に撥水性を持たせても良い。 (作用)本実施形態のタイヤ10では、周方向溝14の
溝側面及び溝底面、横溝16の溝側面及び溝底面に、ト
レッド12の主体をなすトレッドゴム12Aよりも撥水
性の高い撥水ゴム13と、が溝長手方向に沿って延びか
つ溝長手方向と交差する方向に交互に配置されるように
露出しているので、溝内を流れる水に規則正しい縦渦1
5(図13参照)を作ることができ、ランダムな渦の発
生を抑え込み、水の流れの抵抗を低減することができ
る。
【0092】これにより、ウエット性能の向上を図るこ
とができる。
とができる。
【0093】また、トレッド12の溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
13の体積の割合を10%以下に抑えたので、耐摩耗性
に優れたトレッドゴム12Aの体積を確保し、トレッド
12の耐摩耗性を維持することが出来る。
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
13の体積の割合を10%以下に抑えたので、耐摩耗性
に優れたトレッドゴム12Aの体積を確保し、トレッド
12の耐摩耗性を維持することが出来る。
【0094】なお、トレッドゴム12Aの撥水性と撥水
ゴム13の撥水性との差、ここでは接触角の差は、少な
くとも5°以上、好ましくは10°以上である。撥水性
の差を大きくすることによって、溝内を流れる水に規則
正しく強い縦渦を作ることができる。
ゴム13の撥水性との差、ここでは接触角の差は、少な
くとも5°以上、好ましくは10°以上である。撥水性
の差を大きくすることによって、溝内を流れる水に規則
正しく強い縦渦を作ることができる。
【0095】上記接触角が5°未満では、溝内を流れる
水に規則正しい縦渦を作ることが出来なくなる虞があ
る。 [第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態に係
るタイヤを説明する。
水に規則正しい縦渦を作ることが出来なくなる虞があ
る。 [第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態に係
るタイヤを説明する。
【0096】本実施形態のタイヤ20は、前述した第1
の実施形態のタイヤ10の撥水ゴム13を親水ゴムに置
き換えたものである。
の実施形態のタイヤ10の撥水ゴム13を親水ゴムに置
き換えたものである。
【0097】ここで、本実施形態の親水ゴムとは、トレ
ッド12の主体をなすトレッドゴム12Aよりも撥水性
が低く、水に濡れやすい性質を有するゴムを指す。
ッド12の主体をなすトレッドゴム12Aよりも撥水性
が低く、水に濡れやすい性質を有するゴムを指す。
【0098】本実施形態の親水ゴムは界面活性剤を配合
成分に有するゴムである。
成分に有するゴムである。
【0099】界面活性剤としては、非イオン系界面活性
剤として、例えば、エレクトロストリッパーTS‐2
B、エレクトロストリッパ−EA、エレクトロマスター
A‐1015(何れも花王製)等を用いることができ
る。
剤として、例えば、エレクトロストリッパーTS‐2
B、エレクトロストリッパ−EA、エレクトロマスター
A‐1015(何れも花王製)等を用いることができ
る。
【0100】本実施形態の空気入りタイヤ20も、第1
の実施形態と同様に、溝内を流れる水に規則正しい縦渦
を作ることができ、ランダムな渦の発生を抑え込み、水
の流れの抵抗を低減することができる。これにより、ウ
エット性能の向上を図ることができる。
の実施形態と同様に、溝内を流れる水に規則正しい縦渦
を作ることができ、ランダムな渦の発生を抑え込み、水
の流れの抵抗を低減することができる。これにより、ウ
エット性能の向上を図ることができる。
【0101】また、トレッド12の溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、親水ゴム
の体積の割合を10%以下に抑えることにより、耐摩耗
性に優れたトレッドゴム12Aの体積を確保し、トレッ
ド12の耐摩耗性を維持することが出来る。
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、親水ゴム
の体積の割合を10%以下に抑えることにより、耐摩耗
性に優れたトレッドゴム12Aの体積を確保し、トレッ
ド12の耐摩耗性を維持することが出来る。
【0102】なお、親水ゴムの幅及びピッチの規定は、
撥水ゴム13と同様である。
撥水ゴム13と同様である。
【0103】また、トレッドゴム12Aの親水性と親水
ゴムの親水性との差、ここでは接触角の差は、撥水性の
場合と同様に少なくとも5°以上、好ましくは10°以
上である。親水性の差を大きくすることによって、溝内
を流れる水に規則正しく強い縦渦を作ることができる。
ゴムの親水性との差、ここでは接触角の差は、撥水性の
場合と同様に少なくとも5°以上、好ましくは10°以
上である。親水性の差を大きくすることによって、溝内
を流れる水に規則正しく強い縦渦を作ることができる。
【0104】上記接触角が5°未満では、溝内を流れる
水に規則正しい縦渦を作ることが出来なくなる虞があ
る。 [第3の実施形態]次に、本発明の第3の実施形態に係
るタイヤを説明する。なお、前述した実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
水に規則正しい縦渦を作ることが出来なくなる虞があ
る。 [第3の実施形態]次に、本発明の第3の実施形態に係
るタイヤを説明する。なお、前述した実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0105】本実施形態の空気入りタイヤ30は、図4
及び図5に示すように、周方向溝14の溝側面及び溝底
面、横溝16の溝側面及び溝底面には、撥水ゴム13と
親水ゴム32とが溝長手方向に沿って延びかつ溝長手方
向と交差する方向に交互に配置されるように露出してい
る。
及び図5に示すように、周方向溝14の溝側面及び溝底
面、横溝16の溝側面及び溝底面には、撥水ゴム13と
親水ゴム32とが溝長手方向に沿って延びかつ溝長手方
向と交差する方向に交互に配置されるように露出してい
る。
【0106】本実施形態の空気入りタイヤ30も、溝内
を流れる水に規則正しい縦渦を作ることができ、ランダ
ムな渦の発生を抑え込み、水の流れの抵抗を低減するこ
とができる。
を流れる水に規則正しい縦渦を作ることができ、ランダ
ムな渦の発生を抑え込み、水の流れの抵抗を低減するこ
とができる。
【0107】撥水ゴム13と親水ゴム32とは撥水性が
大きく異なるので、溝内を流れる水に規則正しく、かつ
第1、2実施形態よりも強い縦渦を作ることができ、水
の流れの抵抗をより低減することができる。
大きく異なるので、溝内を流れる水に規則正しく、かつ
第1、2実施形態よりも強い縦渦を作ることができ、水
の流れの抵抗をより低減することができる。
【0108】これにより、ウエット性能を更に向上する
ことができる。
ことができる。
【0109】また、トレッド12の溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
13と親水ゴム32を合わせた体積の割合を10%以下
に抑えることにより、耐摩耗性に優れたトレッドゴム1
2Aの体積を確保し、トレッド12の耐摩耗性を維持す
ることが出来る。
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
13と親水ゴム32を合わせた体積の割合を10%以下
に抑えることにより、耐摩耗性に優れたトレッドゴム1
2Aの体積を確保し、トレッド12の耐摩耗性を維持す
ることが出来る。
【0110】なお、本実施形態の場合、撥水ゴム13ま
たは親水ゴム32の何れか一方の幅W1及びピッチPを
規定すれば良い。 [第4の実施形態]次に、本発明の第4の実施形態に係
るタイヤを説明する。なお、前述した実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
たは親水ゴム32の何れか一方の幅W1及びピッチPを
規定すれば良い。 [第4の実施形態]次に、本発明の第4の実施形態に係
るタイヤを説明する。なお、前述した実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0111】本実施形態のタイヤ40は、第1の実施形
態のタイヤ10の変形例である。
態のタイヤ10の変形例である。
【0112】図6に示すように、ブロック18の周方向
溝14と横溝16との交差部分の一定幅W2は乱流域4
2とされ、この乱流域42には図7に示すような多数の
点状突起44がランダムに設けられている。なお、乱流
域42は、表面形状が異なるのみであり、露出するゴム
の種類は他の部分と変わらない。
溝14と横溝16との交差部分の一定幅W2は乱流域4
2とされ、この乱流域42には図7に示すような多数の
点状突起44がランダムに設けられている。なお、乱流
域42は、表面形状が異なるのみであり、露出するゴム
の種類は他の部分と変わらない。
【0113】ここで、乱流域42の幅W2は1mm以上
が好ましい。
が好ましい。
【0114】本実施形態の点状突起44は、凸球面状
(球の一部)であり、径d1が0.01〜0.3mmの範
囲内、高さhが0.01〜0.3mmの範囲内に設定され
ている。
(球の一部)であり、径d1が0.01〜0.3mmの範
囲内、高さhが0.01〜0.3mmの範囲内に設定され
ている。
【0115】なお、上記乱流域42の単位面積当たりに
占める点状突起44の割合は30%以上が好ましい。
占める点状突起44の割合は30%以上が好ましい。
【0116】本実施形態では、周方向溝14と横溝16
との合流点付近の溝側面に設けた多数の点状突起24に
より溝側面付近に流れる水に乱流が生じるので、溝内へ
進入する水の剥離が抑えられ、水を少ない抵抗で溝内へ
流入させることができる。このため、タイヤ40のウエ
ット性能をより向上させることができる。 [第5の実施形態]次に、本発明の第5の実施形態に係
るタイヤを図8にしたがって説明する。なお、前述した
実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省
略する。
との合流点付近の溝側面に設けた多数の点状突起24に
より溝側面付近に流れる水に乱流が生じるので、溝内へ
進入する水の剥離が抑えられ、水を少ない抵抗で溝内へ
流入させることができる。このため、タイヤ40のウエ
ット性能をより向上させることができる。 [第5の実施形態]次に、本発明の第5の実施形態に係
るタイヤを図8にしたがって説明する。なお、前述した
実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0117】本実施形態のタイヤ50は第4の実施形態
のタイヤ40の変形例であり、図8に示すように、周方
向溝14と横溝16との合流点付近に加え、溝側面の踏
面側の一定幅W2にも乱流発生域42が設けられてい
る。 (作用)タイヤ50がウエット路面を走行し、路面上の
水が踏面側の開口を介して周方向溝14内及び横溝16
内に流入する際に、開口付近に設けられた多数の点状突
起44によって溝側面付近に流れる水に乱流が生じるの
で、進入する水の剥離が抑えられ、路面の水を少ない抵
抗で溝内へ流入させることができる。
のタイヤ40の変形例であり、図8に示すように、周方
向溝14と横溝16との合流点付近に加え、溝側面の踏
面側の一定幅W2にも乱流発生域42が設けられてい
る。 (作用)タイヤ50がウエット路面を走行し、路面上の
水が踏面側の開口を介して周方向溝14内及び横溝16
内に流入する際に、開口付近に設けられた多数の点状突
起44によって溝側面付近に流れる水に乱流が生じるの
で、進入する水の剥離が抑えられ、路面の水を少ない抵
抗で溝内へ流入させることができる。
【0118】これによって、タイヤ50の新品時のウエ
ット性能を更に向上させることができる。 [第6の実施形態]次に、本発明の第6の実施形態に係
るタイヤを図9及び図10にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明は省略する。
ット性能を更に向上させることができる。 [第6の実施形態]次に、本発明の第6の実施形態に係
るタイヤを図9及び図10にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0119】本実施形態のタイヤ52は第5の実施形態
のタイヤ50の変形例であり、図9に示すように、周方
向溝14の溝側面及び溝底面及び横溝16の溝側面及び
溝底面には、各々リブレット54が形成されている。
のタイヤ50の変形例であり、図9に示すように、周方
向溝14の溝側面及び溝底面及び横溝16の溝側面及び
溝底面には、各々リブレット54が形成されている。
【0120】図10に示すように、本実施形態のリブレ
ット54は、溝(周方向溝14または横溝16)の長手
方向に沿って延びる断面が三角形を呈した小溝56が、
連続して横方向(小溝56の幅方向)に形成されてなる
ものである。
ット54は、溝(周方向溝14または横溝16)の長手
方向に沿って延びる断面が三角形を呈した小溝56が、
連続して横方向(小溝56の幅方向)に形成されてなる
ものである。
【0121】これらの小溝56の溝深さDは0.01〜
0.3mmの範囲内、ピッチPは0.01〜0.3mmの
範囲内に設定されている。
0.3mmの範囲内、ピッチPは0.01〜0.3mmの
範囲内に設定されている。
【0122】なお、撥水ゴム13(図示せず)の位置
は、第5の実施形態のタイヤ50と同一である。 (作用)本実施形態のタイヤ52では、周方向溝14及
び横溝16に、溝深さD=0.01〜0.3mmの範囲内
に設定された小溝56をピッチP=0.01〜0.3mm
の範囲内で設けたので、溝内を流れる水の抵抗が更に低
減され、ウエット性能が更に向上する。
は、第5の実施形態のタイヤ50と同一である。 (作用)本実施形態のタイヤ52では、周方向溝14及
び横溝16に、溝深さD=0.01〜0.3mmの範囲内
に設定された小溝56をピッチP=0.01〜0.3mm
の範囲内で設けたので、溝内を流れる水の抵抗が更に低
減され、ウエット性能が更に向上する。
【0123】なお、小溝56の溝深さD及びピッチPの
何れか一方が上記範囲から外れると、水の抵抗の低減効
果が不足する。
何れか一方が上記範囲から外れると、水の抵抗の低減効
果が不足する。
【0124】この実施形態のリブレット54は、断面が
三角形を呈した小溝56が連続して横方向に形成された
ものであったが、水流の抵抗低減効果があれば小溝56
と小溝56との間に、多少の間隙が開いていても良い。
三角形を呈した小溝56が連続して横方向に形成された
ものであったが、水流の抵抗低減効果があれば小溝56
と小溝56との間に、多少の間隙が開いていても良い。
【0125】なお、ここでいうリブレット54は、多数
の小溝56を並べたものであると説明したが、多数のリ
ブ状突起(条)を多数並べたものであっても良い。この
場合、リブ状突起とリブ状突起との間が小溝56に相当
する。
の小溝56を並べたものであると説明したが、多数のリ
ブ状突起(条)を多数並べたものであっても良い。この
場合、リブ状突起とリブ状突起との間が小溝56に相当
する。
【0126】また、小溝56の断面は三角形であった
が、水流の抵抗低減効果があれば矩形、台形、半円形等
の他の形状であっても良い。 [その他の実施形態]なお、上記実施形態のタイヤ1
0,20,30,40、50、52は何れもブロックパ
ターンのタイヤであったが、トレッドのパターンはこれ
に限らず、周方向溝のみがトレッドに形成されている所
謂リブパターン(図2のパターンから横溝16を除いた
パターン)であっても良く、傾斜した溝、屈曲した溝等
を有する方向性パターン等、公知のパターンでも良い。
が、水流の抵抗低減効果があれば矩形、台形、半円形等
の他の形状であっても良い。 [その他の実施形態]なお、上記実施形態のタイヤ1
0,20,30,40、50、52は何れもブロックパ
ターンのタイヤであったが、トレッドのパターンはこれ
に限らず、周方向溝のみがトレッドに形成されている所
謂リブパターン(図2のパターンから横溝16を除いた
パターン)であっても良く、傾斜した溝、屈曲した溝等
を有する方向性パターン等、公知のパターンでも良い。
【0127】例えば、本発明の適用されたリブパターン
のタイヤを製造する場合、図11に示すように、長手方
向(図11の紙面裏表方向)に沿って延びる帯状の撥水
ゴム(未加硫)13を表面に設けたトレッドゴム(未加
硫)12Aを用いれば良い。この場合、タイヤを加硫す
るモールド60の内面に設けられた骨部(周方向溝を成
形するためのリブ)62と対向する部分に撥水ゴム13
を設ければ良い。加硫工程でトレッドゴム(未加硫)1
2Aがモールド60内面に押し付けられると、周方向溝
部分にのみ撥水ゴム13を設けることができる。
のタイヤを製造する場合、図11に示すように、長手方
向(図11の紙面裏表方向)に沿って延びる帯状の撥水
ゴム(未加硫)13を表面に設けたトレッドゴム(未加
硫)12Aを用いれば良い。この場合、タイヤを加硫す
るモールド60の内面に設けられた骨部(周方向溝を成
形するためのリブ)62と対向する部分に撥水ゴム13
を設ければ良い。加硫工程でトレッドゴム(未加硫)1
2Aがモールド60内面に押し付けられると、周方向溝
部分にのみ撥水ゴム13を設けることができる。
【0128】なお、トレッドゴム(未加硫)12Aは、
骨部62と対向する部分を予め凹ませておくことが好ま
しい。これにより、モールド60に押し付けられた際の
表面付近のゴム流れが抑えられ、一定の幅及び間隔で撥
水ゴム13を設けることができる。
骨部62と対向する部分を予め凹ませておくことが好ま
しい。これにより、モールド60に押し付けられた際の
表面付近のゴム流れが抑えられ、一定の幅及び間隔で撥
水ゴム13を設けることができる。
【0129】前述した実施形態では、点状突起24が凸
球面形状であったが、本発明はこれに限らず、三角錐等
の他の形状であっても良い。
球面形状であったが、本発明はこれに限らず、三角錐等
の他の形状であっても良い。
【0130】前述した実施形態4,5,6では、水流の
剥離を抑制するために溝側面に点状突起24を多数形成
して乱流を生じさせていたが、本発明はこれに限らず、
点状突起24に代えて、図12に示すような微小の窪み
28を多数形成しても点状突起24を多数形成した場合
と同様に作用効果が得られる。
剥離を抑制するために溝側面に点状突起24を多数形成
して乱流を生じさせていたが、本発明はこれに限らず、
点状突起24に代えて、図12に示すような微小の窪み
28を多数形成しても点状突起24を多数形成した場合
と同様に作用効果が得られる。
【0131】図12に示す窪み28は、凹球面形状であ
り、径d2 が0.01〜0.3mmの範囲内、深さD1
が0.01〜0.3mmの範囲内に設定されている。単位
面積当たりに占める窪み28の割合は30%以上が好ま
しい。また、窪み28も凹球面形状に限らず、他の形状
であっても良い。
り、径d2 が0.01〜0.3mmの範囲内、深さD1
が0.01〜0.3mmの範囲内に設定されている。単位
面積当たりに占める窪み28の割合は30%以上が好ま
しい。また、窪み28も凹球面形状に限らず、他の形状
であっても良い。
【0132】また、前述した実施形態では、トレッドゴ
ム12Aの表面付近に撥水ゴム13及びまたは親水ゴム
32を一体的に設けていたが、溝表面に高撥水性領域
(低親水性領域)と低撥水性領域(高親水性領域)とが
交互に設けられていれば良く、トレッドゴム12Aの表
面に撥水性材料及びまたは親水性材料を塗布してあって
もよい。この場合、特殊なゴムを使用する必要がなく、
従来通り製造したタイヤ(場合によっては、加硫前の生
タイヤでも良い。)に撥水性材料及びまたは親水性材料
をストライプ状に塗布するだけでウエット性能の向上を
簡単に図ることが出来る。
ム12Aの表面付近に撥水ゴム13及びまたは親水ゴム
32を一体的に設けていたが、溝表面に高撥水性領域
(低親水性領域)と低撥水性領域(高親水性領域)とが
交互に設けられていれば良く、トレッドゴム12Aの表
面に撥水性材料及びまたは親水性材料を塗布してあって
もよい。この場合、特殊なゴムを使用する必要がなく、
従来通り製造したタイヤ(場合によっては、加硫前の生
タイヤでも良い。)に撥水性材料及びまたは親水性材料
をストライプ状に塗布するだけでウエット性能の向上を
簡単に図ることが出来る。
【0133】ゴムに塗布可能な撥水性材料としては、4
フッ化エチレン樹脂、フェニルトリエトキシシラン、ジ
メチルシリコーンオイル等を上げることができる。
フッ化エチレン樹脂、フェニルトリエトキシシラン、ジ
メチルシリコーンオイル等を上げることができる。
【0134】ゴムに塗布可能な親水性材料としては、エ
レクトロストリッパーTS‐2B、エレクトロストリッ
パ−EA、エレクトロマスターA‐1015(何れも花
王製)等を上げることができる。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、タイヤサ
イズPSR185/70R17の試験タイヤを6種用意
し、ハイドロプレーニング性能及び耐摩耗性の比較を行
った。
レクトロストリッパーTS‐2B、エレクトロストリッ
パ−EA、エレクトロマスターA‐1015(何れも花
王製)等を上げることができる。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、タイヤサ
イズPSR185/70R17の試験タイヤを6種用意
し、ハイドロプレーニング性能及び耐摩耗性の比較を行
った。
【0135】以下に試験タイヤを説明する。
【0136】試験タイヤのトレッドパターンは、何れも
トレッドに周方向溝(深さ8mm、幅10mm)が4本
形成されたリブパターンである。
トレッドに周方向溝(深さ8mm、幅10mm)が4本
形成されたリブパターンである。
【0137】また、試験タイヤに用いた撥水ゴム及びト
レッドゴムの組成は、以下の表1の組成である。
レッドゴムの組成は、以下の表1の組成である。
【0138】撥水ゴムの接触角は、トレッドゴムの接触
角との差である。
角との差である。
【0139】
【表1】
【0140】・試験例aのタイヤ(従来例):滑らかな
溝壁で、トレッドが通常のゴムからなるタイヤ。 ・試験例bのタイヤ:溝壁に、幅0.5mmの撥水ゴム
がピッチ1mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
の体積の割合が8%。 ・試験例cのタイヤ:溝壁に、幅0.5mmの親水ゴム
がピッチ1mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、親水ゴム
の体積の割合が8%。 ・試験例dのタイヤ:溝壁に、幅0.5mmの撥水ゴム
がピッチ1mmで露出し、撥水ゴムの間に親水ゴムが露
出しているタイヤ。溝底部よりもタイヤ半径方向外側に
位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムと親水ゴムとの
合計の体積の割合が10%。 ・試験例eのタイヤ(従来例):トレッド全体が通常の
ゴムと撥水ゴムとの積層構造。溝壁には、幅1.5mm
の撥水ゴムがピッチ3mmで露出したタイヤ。溝底部よ
りもタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に対し
て、撥水ゴムの体積の割合が15%。 ・試験例fのタイヤ(従来例):溝壁全体が撥水ゴムの
タイヤ。溝底部よりもタイヤ半径方向外側に位置する全
ゴム部分に対して、撥水ゴムの体積の割合が5%。
溝壁で、トレッドが通常のゴムからなるタイヤ。 ・試験例bのタイヤ:溝壁に、幅0.5mmの撥水ゴム
がピッチ1mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
の体積の割合が8%。 ・試験例cのタイヤ:溝壁に、幅0.5mmの親水ゴム
がピッチ1mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、親水ゴム
の体積の割合が8%。 ・試験例dのタイヤ:溝壁に、幅0.5mmの撥水ゴム
がピッチ1mmで露出し、撥水ゴムの間に親水ゴムが露
出しているタイヤ。溝底部よりもタイヤ半径方向外側に
位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムと親水ゴムとの
合計の体積の割合が10%。 ・試験例eのタイヤ(従来例):トレッド全体が通常の
ゴムと撥水ゴムとの積層構造。溝壁には、幅1.5mm
の撥水ゴムがピッチ3mmで露出したタイヤ。溝底部よ
りもタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に対し
て、撥水ゴムの体積の割合が15%。 ・試験例fのタイヤ(従来例):溝壁全体が撥水ゴムの
タイヤ。溝底部よりもタイヤ半径方向外側に位置する全
ゴム部分に対して、撥水ゴムの体積の割合が5%。
【0141】ハイドロプレーニング試験方法:試験タイ
ヤを5J−14のリムに内圧2.0kgf/cm2(2MP
a)で組み付け、乗用車に装着して水深10mmのプール
に速度を変えて進入し、テストドライバ−によるハイド
ルプレーニング発生速度の評価を行った。
ヤを5J−14のリムに内圧2.0kgf/cm2(2MP
a)で組み付け、乗用車に装着して水深10mmのプール
に速度を変えて進入し、テストドライバ−によるハイド
ルプレーニング発生速度の評価を行った。
【0142】評価は以下の表2に示す通りである。評価
はハイドロプレーニンブ発生速度を求め、試験例a(従
来例)のタイヤを100とする指数で表した。数値が大
きい程ハイドロプレーニングの発生速度が高く、ウエッ
ト性能に優れていることを表す。
はハイドロプレーニンブ発生速度を求め、試験例a(従
来例)のタイヤを100とする指数で表した。数値が大
きい程ハイドロプレーニングの発生速度が高く、ウエッ
ト性能に優れていることを表す。
【0143】耐摩耗性試験方法:試験タイヤを乗用車に
装着し、テストコース5000km走行の摩耗試験を行
い、摩耗量の逆数を求め、試験例a(従来例)を100
とする指数で表した。
装着し、テストコース5000km走行の摩耗試験を行
い、摩耗量の逆数を求め、試験例a(従来例)を100
とする指数で表した。
【0144】評価は以下の表2に示す通りである。数値
が大きい程耐摩耗性に優れていることを表す。
が大きい程耐摩耗性に優れていることを表す。
【0145】
【表2】
【0146】試験の結果、本発明の適用された試験例
b,c,dは従来例である試験例eに比較してハイドロ
プレーニング性が良く、耐摩耗性が悪化していないこと
が分かる。また、試験例fは、耐摩耗性は試験例a,
b,c,dと同等であるが、ハイドロプレーニング性の
向上度合いが低いことが分かる。 (試験例2)本発明の効果を確かめるために、タイヤサ
イズPSR235/45R17の試験タイヤを6種用意
し、ハイドロプレーニング性能及び耐摩耗性の比較を行
った。
b,c,dは従来例である試験例eに比較してハイドロ
プレーニング性が良く、耐摩耗性が悪化していないこと
が分かる。また、試験例fは、耐摩耗性は試験例a,
b,c,dと同等であるが、ハイドロプレーニング性の
向上度合いが低いことが分かる。 (試験例2)本発明の効果を確かめるために、タイヤサ
イズPSR235/45R17の試験タイヤを6種用意
し、ハイドロプレーニング性能及び耐摩耗性の比較を行
った。
【0147】以下に試験タイヤを説明する。
【0148】以下の試験タイヤは、何れも図2に示す様
な周方向溝を4本備えたブロックパターンであり、ブロ
ック18の大きさは、タイヤ周方向の寸法が35mm、タ
イヤ幅方向の寸法が35mm、高さ(溝深さ)が8mmであ
る。また、周方向溝の溝幅は10mm、横溝の幅は8m
mであった。なお、試験タイヤに用いた撥水ゴム及びト
レッドゴムの組成は、表1の組成である。 ・試験例aのタイヤ:滑らかな溝壁で、トレッドが通常
のゴムからなるタイヤ。 ・試験例bのタイヤ:溝壁に、幅1mmの撥水ゴムがピ
ッチ2.5mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
の体積の割合が7%。 ・試験例cのタイヤ:溝壁に、幅1.5mmの撥水ゴム
がピッチ1.5mmで露出し、撥水ゴムの間に親水ゴムが
露出しているタイヤ。溝底部よりもタイヤ半径方向外側
に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムと親水ゴムと
の合計の体積の割合が7%。 ・試験例dのタイヤ:実施例1のタイヤのブロックの溝
合流付近に、径0.4mm、深さ0.08mmの窪みを
密度30%でランダムに配置。 ・試験例eのタイヤ:実施例1のタイヤのブロックの溝
合流付近に、径1.2mm、深さ0.1mmの突起を密
度45%でランダムに配置。 ・試験例fのタイヤ:トレッド全体が通常のゴムと撥水
ゴムとの積層構造。溝壁には、幅2mmの撥水ゴムがピ
ッチ43mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ半
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムの
体積の割合が15%。 ・試験例gのタイヤ:溝壁全体が撥水ゴムのタイヤ。溝
底部よりもタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に
対して、撥水ゴムの体積の割合が8%。 ハイドロプレーニング試験方法:試験タイヤを8JJ−
17のリムに内圧2.2kgf/cm2(2.2MPa)で組
み付け、乗用車に装着して半径130mのカーブに設定
された水深10mmのプールに速度を変えて進入し、テ
ストドライバ−によるハイドルプレーニング発生速度の
評価を行った。
な周方向溝を4本備えたブロックパターンであり、ブロ
ック18の大きさは、タイヤ周方向の寸法が35mm、タ
イヤ幅方向の寸法が35mm、高さ(溝深さ)が8mmであ
る。また、周方向溝の溝幅は10mm、横溝の幅は8m
mであった。なお、試験タイヤに用いた撥水ゴム及びト
レッドゴムの組成は、表1の組成である。 ・試験例aのタイヤ:滑らかな溝壁で、トレッドが通常
のゴムからなるタイヤ。 ・試験例bのタイヤ:溝壁に、幅1mmの撥水ゴムがピ
ッチ2.5mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ
半径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴム
の体積の割合が7%。 ・試験例cのタイヤ:溝壁に、幅1.5mmの撥水ゴム
がピッチ1.5mmで露出し、撥水ゴムの間に親水ゴムが
露出しているタイヤ。溝底部よりもタイヤ半径方向外側
に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムと親水ゴムと
の合計の体積の割合が7%。 ・試験例dのタイヤ:実施例1のタイヤのブロックの溝
合流付近に、径0.4mm、深さ0.08mmの窪みを
密度30%でランダムに配置。 ・試験例eのタイヤ:実施例1のタイヤのブロックの溝
合流付近に、径1.2mm、深さ0.1mmの突起を密
度45%でランダムに配置。 ・試験例fのタイヤ:トレッド全体が通常のゴムと撥水
ゴムとの積層構造。溝壁には、幅2mmの撥水ゴムがピ
ッチ43mmで露出したタイヤ。溝底部よりもタイヤ半
径方向外側に位置する全ゴム部分に対して、撥水ゴムの
体積の割合が15%。 ・試験例gのタイヤ:溝壁全体が撥水ゴムのタイヤ。溝
底部よりもタイヤ半径方向外側に位置する全ゴム部分に
対して、撥水ゴムの体積の割合が8%。 ハイドロプレーニング試験方法:試験タイヤを8JJ−
17のリムに内圧2.2kgf/cm2(2.2MPa)で組
み付け、乗用車に装着して半径130mのカーブに設定
された水深10mmのプールに速度を変えて進入し、テ
ストドライバ−によるハイドルプレーニング発生速度の
評価を行った。
【0149】評価は以下の表3に示す通りである。評価
は、ハイドロプレーニンブ発生速度を求め、試験例a
(従来例)のタイヤを100とする指数で表した。数値
が大きい程ハイドロプレーニングの発生速度が高く、ウ
エット性能に優れていることを表す。
は、ハイドロプレーニンブ発生速度を求め、試験例a
(従来例)のタイヤを100とする指数で表した。数値
が大きい程ハイドロプレーニングの発生速度が高く、ウ
エット性能に優れていることを表す。
【0150】耐摩耗性試験方法:試験タイヤを乗用車に
装着し、高速道路を含む一般道で2万km走行の摩耗試
験を行い、摩耗量の逆数を求め、試験例a(従来例)を
100とする指数で表した。
装着し、高速道路を含む一般道で2万km走行の摩耗試
験を行い、摩耗量の逆数を求め、試験例a(従来例)を
100とする指数で表した。
【0151】評価は以下の表3に示す通りである。数値
が大きい程耐摩耗性に優れていることを表す。
が大きい程耐摩耗性に優れていることを表す。
【0152】
【表3】
【0153】試験の結果、本発明の適用された試験例
b,c,d,eは従来例である試験例fに比較してハイ
ドロプレーニング性が良く、耐摩耗性が悪化していない
ことが分かる。また、試験例d,e(乱流発生域付)
は、ハイドロプレーニング性が更に向上していることが
分かる。なお、試験例gは、耐摩耗性は試験例a,b,
c,d、eと同等であるが、ハイドロプレーニング性の
向上度合いが低いことが分かる。 (試験例3)本発明の効果を確かめるために、タイヤサ
イズTBR245/70R22.5の試験タイヤを7種
用意し、ウエットブレーキ性能の比較を行った。
b,c,d,eは従来例である試験例fに比較してハイ
ドロプレーニング性が良く、耐摩耗性が悪化していない
ことが分かる。また、試験例d,e(乱流発生域付)
は、ハイドロプレーニング性が更に向上していることが
分かる。なお、試験例gは、耐摩耗性は試験例a,b,
c,d、eと同等であるが、ハイドロプレーニング性の
向上度合いが低いことが分かる。 (試験例3)本発明の効果を確かめるために、タイヤサ
イズTBR245/70R22.5の試験タイヤを7種
用意し、ウエットブレーキ性能の比較を行った。
【0154】以下に試験タイヤを説明する。
【0155】以下の試験タイヤは、試験例2と同様なブ
ロックパターンであり、ブロック18の大きさは、タイ
ヤ周方向の寸法が35mm、タイヤ幅方向の寸法が35m
m、高さ(溝深さ)が152mmである。なお、試験タイ
ヤに用いた撥水ゴム及びトレッドゴムの組成は、表1の
組成である。 ・試験例aのタイヤ:滑らかな溝壁で、トレッドが通常
のゴムからなるタイヤ。 ・試験例bのタイヤ:幅0.5mmの撥水ゴムがピッチ
1mmで露出したタイヤ。 ・試験例cのタイヤ:幅1mmの撥水ゴムがピッチ1.
5mmで露出したタイヤ。 ・試験例dのタイヤ:幅1mmの撥水ゴムがピッチ2.
5mmで露出したタイヤ。 ・試験例eのタイヤ:幅1mmの撥水ゴムがピッチ3.
5mmで露出したタイヤ。 ・試験例fのタイヤ:幅2mmの撥水ゴムがピッチ4m
mで露出したタイヤ。 ・試験例gのタイヤ:幅3mmの撥水ゴムがピッチ6m
mで露出したタイヤ。 ウエットブレーキ試験方法:試験タイヤを7.50のリ
ムに内圧7.0kgf/cm2(7.0MPa)で組み付け、
トラックに装着して水深10mmのプールに速度100km
/hで進入し、テストドライバ−によるブレーキ停止距離
の評価を行った。
ロックパターンであり、ブロック18の大きさは、タイ
ヤ周方向の寸法が35mm、タイヤ幅方向の寸法が35m
m、高さ(溝深さ)が152mmである。なお、試験タイ
ヤに用いた撥水ゴム及びトレッドゴムの組成は、表1の
組成である。 ・試験例aのタイヤ:滑らかな溝壁で、トレッドが通常
のゴムからなるタイヤ。 ・試験例bのタイヤ:幅0.5mmの撥水ゴムがピッチ
1mmで露出したタイヤ。 ・試験例cのタイヤ:幅1mmの撥水ゴムがピッチ1.
5mmで露出したタイヤ。 ・試験例dのタイヤ:幅1mmの撥水ゴムがピッチ2.
5mmで露出したタイヤ。 ・試験例eのタイヤ:幅1mmの撥水ゴムがピッチ3.
5mmで露出したタイヤ。 ・試験例fのタイヤ:幅2mmの撥水ゴムがピッチ4m
mで露出したタイヤ。 ・試験例gのタイヤ:幅3mmの撥水ゴムがピッチ6m
mで露出したタイヤ。 ウエットブレーキ試験方法:試験タイヤを7.50のリ
ムに内圧7.0kgf/cm2(7.0MPa)で組み付け、
トラックに装着して水深10mmのプールに速度100km
/hで進入し、テストドライバ−によるブレーキ停止距離
の評価を行った。
【0156】評価は以下の表4に示す通りである。評価
は、ブレーキ停止距離の逆数を求め、試験例a(従来例
のタイヤ)を100とする指数で表した。数値が大きい
程ウエットブレーキ性能に優れていることを表す。
は、ブレーキ停止距離の逆数を求め、試験例a(従来例
のタイヤ)を100とする指数で表した。数値が大きい
程ウエットブレーキ性能に優れていることを表す。
【0157】
【表4】
【0158】試験例b,c,dより、撥水ゴムの間隔が
大きすぎると流れを乱し、逆効果となることが分かっ
た。
大きすぎると流れを乱し、逆効果となることが分かっ
た。
【0159】また、試験例b,d,gより、撥水ゴムの
幅が大きすぎると規則正しい縦渦を作ることが出来ず、
逆効果となることが分かった。
幅が大きすぎると規則正しい縦渦を作ることが出来ず、
逆効果となることが分かった。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜13に
記載のタイヤは上記の構成としたので、耐摩耗性の低下
を抑えつつウエット性能を向上できる、という優れた効
果を有する。
記載のタイヤは上記の構成としたので、耐摩耗性の低下
を抑えつつウエット性能を向上できる、という優れた効
果を有する。
【0161】請求項2,4,6,8,10に記載のタイ
ヤは上記の構成としたので、溝内で確実に縦渦を発生さ
せることができ、確実にウエット性能を向上することが
できる、という優れた効果を有する。
ヤは上記の構成としたので、溝内で確実に縦渦を発生さ
せることができ、確実にウエット性能を向上することが
できる、という優れた効果を有する。
【0162】請求項11に記載のタイヤは上記の構成と
したので、溝内を流れる流体の剥離が抑えられ、ウエッ
ト性能が更に向上する、という優れた効果を有する。
したので、溝内を流れる流体の剥離が抑えられ、ウエッ
ト性能が更に向上する、という優れた効果を有する。
【0163】請求項12に記載のタイヤは上記の構成と
したので、路面の水が少ない抵抗で溝内に流入し、新品
時のウエット性能が更に向上する、という優れた効果を
有する。
したので、路面の水が少ない抵抗で溝内に流入し、新品
時のウエット性能が更に向上する、という優れた効果を
有する。
【0164】請求項13に記載のタイヤは上記の構成と
したので、多数の点状突起が、溝壁付近に多数の微小な
乱流を生じさせ、水流の剥離を抑制する、という優れた
効果を有する。
したので、多数の点状突起が、溝壁付近に多数の微小な
乱流を生じさせ、水流の剥離を抑制する、という優れた
効果を有する。
【0165】請求項14に記載のタイヤは上記の構成と
したので、多数の窪みが、溝壁付近に多数の微小な乱流
を生じさせ、水流の剥離を抑制する、という優れた効果
を有する。
したので、多数の窪みが、溝壁付近に多数の微小な乱流
を生じさせ、水流の剥離を抑制する、という優れた効果
を有する。
【図1】第1の実施形態に係るタイヤのトレッドの拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図2】トレッドの平面図である。
【図3】ブロックのタイヤ軸方向に沿った断面図であ
る。
る。
【図4】第3の実施形態に係るタイヤのトレッドの拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図5】図4に示すブロックのタイヤ軸方向に沿った断
面図である。
面図である。
【図6】第4の実施形態に係るタイヤのトレッドの拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図7】点状突起の拡大斜視図である。
【図8】第5の実施形態に係るタイヤのトレッドの拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図9】第6の実施形態に係るタイヤのトレッドの拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図10】リブレットの拡大斜視図である。
【図11】生タイヤとモールドの一部を示す断面図であ
る。
る。
【図12】窪みの拡大斜視図である。
【図13】縦渦を示す説明図である。
10 タイヤ 12 トレッド 12A トレッドゴム 13 撥水ゴム(高撥水性領域) 14 周方向溝 16 横溝 20 タイヤ 30 タイヤ 32 親水ゴム(高親水性領域) 40 タイヤ 42 乱流発生域 44 点状突起 46 窪み 50 タイヤ 52 タイヤ 56 小溝
Claims (15)
- 【請求項1】 トレッドに溝を設けたタイヤであって、 前記溝の溝壁には、前記トレッドの主体をなすトレッド
ゴムと、前記溝の長手方向に沿って延びると共に前記ト
レッドゴムよりも撥水性の高い撥水ゴムまたは前記トレ
ッドゴムよりも撥水性の低い親水ゴムと、が前記溝の長
手方向に沿って延びかつ前記溝の長手方向と交差する方
向に交互に配置されるように露出しており、 前記トレッドの前記溝の底部よりもタイヤ半径方向外側
に位置する全ゴム部分に対して、前記撥水ゴムまたは前
記親水ゴムの体積の割合が10%以下に設定されている
ことを特徴とするタイヤ。 - 【請求項2】 前記撥水ゴムまたは前記親水ゴムは、幅
が0.5〜2.0mm、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍
であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。 - 【請求項3】 トレッドに溝を設けたタイヤであって、 前記溝の溝壁には、撥水性の異なる2種類以上のゴムが
前記溝の長手方向に沿って延びかつ前記溝の長手方向と
交差する方向に交互に配置されるように露出しており、 前記トレッドの前記溝の底部よりもタイヤ半径方向外側
に位置する全ゴム部分に対して、前記撥水性の異なる2
種類以上のゴムを合計した体積の割合が10%以下に設
定されていることを特徴とするタイヤ。 - 【請求項4】 前記撥水性の異なる2種類以上のゴムの
うち、最も撥水性の高いゴムまたは最も撥水性の低いゴ
ムの何れか一方は、幅が0.5〜2.0mm、ピッチが前
記幅の1.5〜2.5倍であることを特徴とする請求項3
に記載のタイヤ。 - 【請求項5】 トレッドに溝を設けたタイヤであって、 前記溝の溝壁には、撥水性の高い高撥水性ゴムと、前記
高撥水性ゴムよりも撥水性の低い低撥水性ゴムと、が前
記溝の長手方向に沿って延びかつ前記溝の長手方向と交
差する方向に交互に配置されるように露出しており、 前記トレッドの前記溝の底部よりもタイヤ半径方向外側
に位置する全ゴム部分に対して、前記高撥水性ゴムと前
記低撥水性ゴムとを合計した体積の割合が10%以下に
設定されていることを特徴とするタイヤ。 - 【請求項6】 高撥水性ゴムと前記低撥水性ゴムの何れ
か一方は、幅が0.5〜2.0mm、ピッチが前記幅の
1.5〜2.5倍であることを特徴とする請求項5に記載
のタイヤ。 - 【請求項7】 トレッドに溝を設けたタイヤであって、 前記溝の溝壁には、前記トレッドの主体をなすトレッド
ゴムよりも撥水性が高く、前記溝の長手方向に沿って延
びる高撥水性領域が前記溝の長手方向と交差する方向に
間隔をおいて複数配置されており、 前記高撥水性領域は、撥水性を有する材料を前記トレッ
ドゴムに塗布することによって構成されていることを特
徴とするタイヤ。 - 【請求項8】 高撥水性領域は、幅が0.5〜2.0m
m、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍であることを特徴
とする請求項7に記載のタイヤ。 - 【請求項9】 トレッドに溝を設けたタイヤであって、 前記溝の溝壁には、前記トレッドの主体をなすトレッド
ゴムよりも親水性が高く、前記溝の長手方向に沿って延
びる高親水性領域が前記溝の長手方向と交差する方向に
間隔をおいて複数配置されており、 前記高親水性領域は、親水性を有する材料を前記トレッ
ドゴムに塗布することによって構成されていることを特
徴とするタイヤ。 - 【請求項10】 高親水性領域は、幅が0.5〜2.0m
m、ピッチが前記幅の1.5〜2.5倍であることを特徴
とする請求項9に記載のタイヤ。 - 【請求項11】 前記溝の溝壁に、前記溝の長手方向に
沿って延びる小溝を複数設け、前記小溝の溝深さを0.
01〜0.3mmの範囲内、前記小溝のピッチを0.01
〜0.3mmの範囲内に設定したことを特徴とする請求
項1乃至請求項10の何れか1項に記載のタイヤ。 - 【請求項12】 複数の交差する溝を備え、前記溝と溝
との合流点付近の溝壁に、溝壁付近を流れる流体に微小
な乱流を生じさせて溝内を流れる流体の剥離を抑える乱
流発生域を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
11の何れか1項に記載のタイヤ。 - 【請求項13】 前記溝の踏面側の開口付近の溝壁に、
溝壁付近を流れる流体に微小な乱流を生じさせて溝内を
流れる流体の剥離を抑える乱流発生域を設けたことを特
徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の
タイヤ。 - 【請求項14】 前記乱流発生域は、径が0.01〜0.
3mmの範囲内、高さが0.01〜0.3mmの範囲内の点状
突起を多数有していることを特徴とする請求項12また
は請求項13に記載のタイヤ。 - 【請求項15】 前記乱流発生域は、径が0.01〜0.
3mmの範囲内、深さが0.01〜0.3mmの範囲内の窪み
を多数有していることを特徴とする請求項12または請
求項13に記載のタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105166A JP2001287509A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105166A JP2001287509A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001287509A true JP2001287509A (ja) | 2001-10-16 |
Family
ID=18618582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000105166A Pending JP2001287509A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001287509A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7092233B1 (ja) | 2021-04-19 | 2022-06-28 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
-
2000
- 2000-04-06 JP JP2000105166A patent/JP2001287509A/ja active Pending
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