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JP2001255520A - カラー液晶表示素子 - Google Patents

カラー液晶表示素子

Info

Publication number
JP2001255520A
JP2001255520A JP2000066927A JP2000066927A JP2001255520A JP 2001255520 A JP2001255520 A JP 2001255520A JP 2000066927 A JP2000066927 A JP 2000066927A JP 2000066927 A JP2000066927 A JP 2000066927A JP 2001255520 A JP2001255520 A JP 2001255520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
color
liquid crystal
area
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000066927A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Yoshino
晴彦 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000066927A priority Critical patent/JP2001255520A/ja
Publication of JP2001255520A publication Critical patent/JP2001255520A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色温度を向上させたカラー液晶表示素子を提
供すること。 【解決手段】 透過型のカラー液晶表示素子であって、
該液晶表示素子の青色画素の面積が、赤色画素及び緑色
画素のそれぞれの面積の1.1倍から2.4倍である。
特にバックライトの色温度をTL、青色画素の面積の赤
色画素及び緑色画素のそれぞれ面積に対する比率をSB
としたとき、(1)5000K≦TL<6500Kの場
合、1.7≦SB<2.4、(2)6500K≦TL<
8000Kの場合、1.1≦SB<1.6、(3)80
00K≦TL≦9500Kの場合、1.1<SB<1.
4であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示素
子に関し、詳しくは透過型ディスプレイ等における色温
度を向上させたカラー液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶ディスプレイとしては、
透過型のものが広く普及している。これは液晶パネル後
面に設けたバックライトを利用するものであり、そのバ
ックライトからの光と、液晶パネルの液晶セルに所定の
パターンの電界をかけることにより生成する「オン(光
透過)」と「オフ(光不透過)」状態とを組み合わせて
透過画像を表示するものである。近年では、カラーディ
スプレイの需要も増大している。これは、液晶ディスプ
レイにカラーフィルターを組み合わせることによって、
フルカラー画像を、R(赤色)、G(緑色)、B(青
色)の三原色の組み合わせとして表示する原理を利用し
ている。
【0003】透過型液晶ディスプレイ用のカラーフィル
タについては、既に様々な研究がなされている。例えば
特開平7−258592号公報には、カラーフィルター
用の各種のインキ組成物について記載がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液晶ディスプレイの色
温度は、現在6000K〜7000Kであり、8000
K〜11000Kのブラウン管タイプのディスプレイと
比較して色温度が低い。また、放送用信号の色は、色温
度9300Kに合わせてある。以上のことから、液晶デ
ィスプレイの色温度についても高くすることが望まし
い。本発明の目的は、色温度に優れたカラー液晶表示素
子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成により達成された。すなわち、 <1> 透過型のカラー液晶表示素子であって、該液晶
表示素子の青色画素の面積が、赤色画素及び緑色画素の
それぞれ面積の1.1倍から2.4倍であることを特徴
とするカラー液晶表示素子である。 <2> バックライトの色温度をTL、青色画素の面積
の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対する比率
をSBとしたとき5000K≦TL<6500Kの場
合、 1.7≦SB<2.4であることを特徴とする前
記<1>に記載のカラー液晶表示素子である。 <3> バックライトの色温度をTL、青色画素の面積
の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対する比率
をSBとしたとき6500K≦TL<8000Kの場
合、 1.1≦SB<1.6であることを特徴とする前
記<1>に記載のカラー液晶表示素子である。 <4> バックライトの色温度をTL、青色画素の面積
の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対する比率
をSBとしたとき8000K≦TL≦9500Kの場
合、 1.1<SB<1.4であることを特徴とする前
記<1>に記載のカラー液晶表示素子である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のカラー液晶表示素子の好
ましい実施の形態について説明する。液晶表示装置にお
いて、バックライト付き透過型のカラー液晶表示素子を
備え、このカラー液晶表示素子の青色画素の面積が、赤
色画素及び緑色画素のそれぞれ面積の1.1倍から2.
4倍である。上記面積比が1.1倍よりも小さいと、色
温度が低く、画像が黄色っぽくなってしまい、2.4倍
より大きいと、色温度が高すぎ、画像が青くなりすぎ
る。青色画素の面積はブラックマトリックスの部分を除
く面積をいい、赤色画素及び緑色画素の面積はそれぞれ
ブラックマトリックスの部分を除く面積をいう。
【0007】したがって、赤色画素及び緑色画素の面積
は、必ずしも同一である必要はなく青色画素の面積との
比率が上記の範囲を満たすものであればよいが、互いに
同一であることが望ましい。青色画素の面積と赤色画素
及び緑色画素との面積比率を上記の範囲とするために
は、例えば、1つの色の画素形成用感光性樹脂組成物塗
布液を透明基板用に塗布し、所定のパターンで露光し、
未露光部分を除去して所定の面積とし、以後同様にして
順次所定の面積の各色の画素を形成することができる。
また、感光性転写材料(一体型フィルムともいう)を用
いてそれぞれの色の感光性樹脂組成物を透明基板にラミ
ネートし、それぞれ所定のパターンで露光し、未露光部
分を除去して所定の面積とし、以後同様にして順次所定
の面積の各色の画素を形成することができる。
【0008】本発明においては、バックライトの色温度
にかかわらず、高い透過率で色温度の高いカラー液晶表
示素子が得られる。
【0009】[バックライト]上記した青色画素の面積
と赤色画素及び緑色画素との面積比率は、バックライト
に応じて所望の範囲とすることができる。すなわちバッ
クライトの色温度の色温度をTL、青色画素の面積の赤
色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対する比率をS
Bとしたとき、5000K≦TL<6500Kの場合、
1.7≦SB<2.4とすると、表示色の色温度を約8
000K〜13000K程度にすることができ、好まし
くは1.8≦SB<2.1とすると、表示色の色温度を
約9000K〜10000K程度にすることができる。
また、バックライトの色温度の色温度をTL、青色画素
の面積の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対す
る比率をSBとしたとき、6500K≦TL<8000
Kの場合、1.1≦SB<1.6とすると、表示色の色
温度を約8000K〜13000K程度にすることがで
き、好ましくは1.2≦SB<1.4とすると、表示色
の色温度を約9000K〜10000K程度にすること
ができる。さらにバックライトの色温度の色温度をT
L、青色画素の面積の赤色画素及び緑色画素のそれぞれ
の面積に対する比率をSBとしたとき、8000K≦T
L<9500Kの場合、1.1<SB<1.4とする
と、表示色の色温度を約8500K〜1300K程度に
することができ、好ましくは1.1<SB<1.2とす
ると、表示色の色温度を約9000K〜10000K程
度にすることができる。
【0010】[カラーフィルター] <顔料>本発明において、特定の透過スペクトルを有す
るカラーフィルターとするためには、特に顔料の選定、
画素中の各顔料の含有量、顔料の分散手順等が重要であ
る。赤色画素を形成するためには、具体的には、例え
ば、C.I.PR254、C.I.PR209、C.
I.PR48:1、C.I.PR177、およびC.
I.PV19として市販されている赤色顔料が好まし
い。緑色画素を形成するには、具体的には、C.I.P
G36等の緑色顔料、及びC.I.PY138、C.
I.PY150等の黄色顔料を併用することが望まし
い。青色画素を形成するには、具体的には、例えば、
C.I.PB15:6、C.I.PB60等が好まし
い。
【0011】本発明の液晶表示装置のカラーフィルター
は、前記の顔料以外については、公知のカラーフィルタ
ーと同様な構成を持ち、公知の製法を利用して製造する
ことができる。すなわち、所定の画素(通常は、R、
G、Bに対応する画素)に対する着色顔料、そして、少
なくとも光重合性化合物、光重合開始剤、およびバイン
ダーポリマーからなる感光性樹脂組成物を用いて感光性
着色樹脂膜を製造し、これを利用して公知の方法に従っ
て、画素パターンによる露光と現像を画素の数に準じた
回数行なうことによりカラーフィルタを製造することが
できる。
【0012】[光重合性化合物]カラーフィルタの製造
に用いる光重合性化合物は、エチレン性不飽和二重結合
を有し、光の照射によって付加重合するモノマーである
ことが好ましい。そのようなモノマーとしては、分子中
に少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基
を有し、沸点が常圧で100℃以上の化合物を挙げるこ
とができる。その例としては、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート及びフェノキシエチル(メ
タ)アクリレートなどの単官能アクリレートや単官能メ
タクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパンジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオ
キシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイルオキシエ
チル)イソシアヌレート、トリ(アクリロイルオキシエ
チル)シアヌレート、グリセリントリ(メタ)アクリレ
ート;トリメチロールプロパンやグリセリン等の多官能
アルコールにエチレンオキシドにプロピレンオキシドを
付加した後(メタ)アクリレート化したもの等の多官能
アクリレートや多官能メタクリレートを挙げることがで
きる。
【0013】さらに特公昭48−41708号公報、特
公昭50−6034号公報及び特開昭51−37193
号公報に記載されているウレタンアクリレート類;特開
昭48−64183号公報、特公昭49−43191号
公報及び特公昭52−30490号公報に記載されてい
るポリエステルアクリレート類;エポキシ樹脂と(メ
タ)アクリル酸の反応生成物であるエポキシアクリレー
ト類等の多官能アクリレー卜やメタクリレートを挙げる
ことができる。これらの中で、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジぺンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート、ジぺンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレートが好ましい。これらのモノマー
は、単独でも、二種類以上を混合して用いても良く、そ
の感光性分散液の全固形分に対する含有量は5〜50重
量%が一般的であり、10〜40重量%が好ましい。
【0014】[光重合開始剤]光重合開始剤としては、
米国特許第2367660号明細書に開示されているビ
シナルポリケタルドニル化合物、米国特許第24488
28号明細書に記載されているアシロインエーテル化合
物、米国特許第2722512号明細書に記載のα−炭
化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許
第3046127号明細書及び同第2951758号明
細書に記載の多核キノン化合物、米国特許第35493
67号明細書に記載のトリアリールイミダゾール二量体
とp−アミノケトンの組合せ、特公昭51−48516
号公報に記載のベンゾチアゾール化合物とトリハロメチ
ル−s−トリアジン化合物、米国特許第4239850
号明細書に記載されているトリハロメチル−s−トリア
ジン化合物、米国特許第4212976号明細書に記載
されているトリハロメチルオキサジアゾール化合物等を
挙げることができる。特に、トリハロメチル−s−トリ
アジン、トリハロメチルオキサジアゾール及びトリアリ
ールイミダゾール二量体が好ましい。感光性樹脂組成物
の全固形分に対する光重合開始剤の含有量は、0.5〜
20重量%が一般的であり、1〜15重量%が好まし
い。
【0015】[バインダー]着色樹脂膜の形成に用いら
れるバインダに関しては特に制限はなく、通常の膜形成
性のポリマーを用いることができる。ただし、本発明で
バインダとして有利に用いられるのは、側鎖にカルボン
酸基やカルボン酸塩基などの極性基を有するポリマーで
ある。その例としては、特開昭59−44615号公
報、特公昭54−34327号公報、特公昭58−12
577号公報、特公昭54−25957号公報、特開昭
59−53836号公報、及び特開昭59−71048
号公報に記載されているようなメタクリル酸共重合体、
アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸
共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイ
ン酸共重合体等を挙げることができる。また側鎖にカル
ボン酸基を有するセルロース誘導体も挙げることができ
る。この他に水酸基を有するポリマーに環状酸無水物を
付加したものも好ましく使用することができる。特に、
米国特許第4139391号明細書に記載のベンジル
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸の共重合体
やベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸
と他のモノマーとの多元共重合体を挙げることができ
る。これらの極性基を有するバインダポリマーは、単独
で用いてもよく、あるいは通常の膜形成性のポリマーと
併用する組成物の状態で使用してもよい。
【0016】[その他の成分]着色顔料を含む感光性樹
脂組成物は、上記成分の他に、更に熱重合防止剤を含む
ことが好ましい。熱重合防止剤の例としては、ハイドロ
キノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、
ベンゾキノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプ
トベンズイミダゾール、フェノチアジン等が挙げられ
る。
【0017】感光性樹脂組成物には必要に応じて公知の
添加剤、例えば可塑剤、界面活性剤、密着促進剤、紫外
線吸収剤、溶剤等を添加することができる。
【0018】感光性樹脂組成物は、上記の各固形成分を
溶剤に溶解させた塗布液として準備し、これを仮支持体
や基板等の表面に感光性樹脂組成物層を形成するために
利用する。
【0019】感光性樹脂組成物の調製に使用される溶剤
の例としては、メチルエチルケトン、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、シクロヘ
キサノール、乳酸エチル、乳酸メチル、カプロラクタム
等を挙げることができる。
【0020】本発明の感光性樹脂組成物は、公知の方法
で基板あるいは仮支持体の表面に塗布乾燥して、感光性
シート(感光性着色樹脂膜あるいは感光性着色樹脂層)
とすることができる。すなわち、感光性シートは、基板
の上に形成した状態の感光性層としても、あるいは感光
性層を一旦剥離して独立のシートとして用いることもで
きる。
【0021】感光性樹脂組成物の塗布は、例えば、スピ
ナ、ホワイラ、ローラーコータ、カーテンコータ、ナイ
フコータ、ワイヤーバーコータ、エクストルーダ等の塗
布機を用いて行なう。そして、形成された塗布層は、そ
の後乾燥することにより感光性層もしくは感光性シート
を得ることができる。
【0022】感光性シートは、前記組成物の塗布液を塗
布し、乾燥させることにより形成できる。本発明の感光
性シートは特に、柔軟な材料からなるシート状の仮支持
体上に感光性樹脂組成物層を設けた感光性転写材料(感
光性転写シート)の形態で用いることが好ましい。
【0023】[感光性転写材料]感光性転写材料として
は、その感光性樹脂材料として上記の感光性樹脂組成物
を用いること以外は、公知の感光性転写材料と基本的に
は同一の構成を有するように構成することができる。公
知の感光性転写材料の構成の例は、特開平5−1733
20号公報に記載がある。感光性転写材料の最も単純な
構成は、柔軟なプラスチックフィルムなどからなる支持
体シートの上に、感光性樹脂組成物からなる薄層が形成
された構成であるが、支持体シートと感光性樹脂組成物
層との間に、それらの間の剥離を容易にする層、感光性
樹脂組成物層のクッションとなる層などのような下塗層
や中間層を任意に設けることができる。好ましい構成の
例としては、支持体シートの上に、アルカリ可溶な熱可
塑性樹脂層、中間層、そして感光性樹脂組成物層が形成
された構成を挙げることができる。なお、感光性層(感
光性樹脂組成物層)の上には、任意に保護フィルムが積
層される。
【0024】[カラーフィルターの製造方法]次に本発
明のカラーフィルタの製造方法について説明する。本発
明のカラーフィルタは、R、G、Bの各画素毎に、下記
の各工程を順次行なうことにより製造することができ
る。 (1)基板上に、上記シート状に形成された光重合性化
合物、光重合開始剤そしてバインダを含む樹脂組成物中
に顔料が分散されてなる感光性シートを接合して着色感
光性層を設ける工程; (2)上記着色感光性層を各色に応じた面積の画素とす
るためのパターン状に露光させる工程; (3)露光させた着色感光性層を現像して、着色感光性
層の露光部分から構成されるパターン状着色硬化層を得
る工程;および (4)上記パターン状着色硬化層を加熱することによ
り、焼成して更に硬化させる行程。
【0025】上記の工程(1)は、基板の表面に直接感
光性分散液を塗布し、乾燥させることにより行なっても
よいが、一旦、別に用意した仮支持体(柔軟なプラスチ
ック材料製のシート)上に着色感光性層を形成させて感
光性シートとし、この感光性シートの感光は層を基板表
面に転写させる方法を利用して行なうことが好ましい。
【0026】上記の着色感光性層に対しては、次いでフ
ォトマスクなどを用いる像様露光によりパターン状に露
光させる工程、すなわち工程(2)が施され、次に、現
像液を用いて光照射を受けなかった部分を溶解除去する
現像工程、すなわち工程(3)が行なわれる。このよう
にして、基板の上に着色感光性層の露光部分に対応する
パターン状着色硬化層を得ることができる。
【0027】上記の工程(1)乃至(3)は、感光性転
写材料を用いる画像形成方法において、一般的に用いら
れる方法であり、たとえば、特開平5−173320号
公報に記載されている。代表的な画像形成方法として
は、感光性転写材料の感光性樹脂組成物層を液晶表示素
子に設置する透明基板の表面に重ね、支持体シートを剥
がし取ったのち、その被転写材料上の感光性樹脂組成物
層にフォトマスクを介してパターン状の露光を行なう工
程、露光後に感光性樹脂層を加熱する工程、現像処理し
て未露光部分を溶解除去する工程などを組み合わせた方
法を利用することができる。
【0028】[TFTアクティブマトリックス基板]本
発明は、TFTアクティブマトリックス基板等の基板上
にカラーフィルターを形成する方法にも用いることがで
きる。TFTアクティブマトリックス基板は、通常のも
のが制限なく使用することができる。たとえばアクティ
ブマトリクス基板(アレイ基板)に、ゲート信号線と付
加容量電極を形成し、この上にゲート絶縁膜を形成した
後、半導体層及びチャネル保護層を形成し、さらにTF
Tのソース及びドレインとなるn+Si層を形成し、次
に金属層及びITO膜をスパッタ法によって形成し、こ
れらをパターニングすることにより、ドレイン信号線及
びソース信号線を形成するなどによって作製することが
できる。
【0029】本発明のカラーフィルターの形成方法にお
いて、上記着色層形成後に、上層としてさらにオーバー
コート層および/またはITO層、および/または配向
膜、および/またはスペーサーなど、液晶セルを構成す
る構成要素を形成することができる。
【0030】<一体型フィルムを用いるTFTアクティ
ブマトリックス基板への着色層の形成>前記の一体型フ
ィルムを用いてTFTアクティブマトリックス基板に着
色層を形成するには、前述のごときアクティブマトリッ
クス基板に、特定の色(たとえば赤)に着色された一体
型フィルムの保護フィルムを剥がしてこれをラミネート
法により貼り合わせ、赤色を表示する画素からコンタク
トホールおよびTFTを除いた部分のみ露光し(ネガ型
感光性樹脂材料を用いる場合)、現像して、赤色画素を
覆う着色層を形成し、その後ポスト露光、ベーク等の処
理を行う。次いで、緑色、青色および黒色の一体型フィ
ルムを用いて、同様に順次画素を覆う着色層を形成す
る。ただし黒色の場合、各色のフィルム片が配置されて
おらず、かつ下方に金属膜が配置されていない部分(コ
ンタクトホール以外)への露光は、アクティブマトリッ
クス基板の裏側から実施した。これにより黒色の位置精
度が増し、欠陥部の修復も行うことができる。また、各
色のフィルム片が配置されておらず、かつ下方に金属膜
が配置されていない部分にも黒色の着色層を配置する
と、凹凸を緩和して液晶分子の配列の乱れを抑制するこ
とができる。前記ポストベーク処理は不純物の溶出を防
止する他、下地との密着性を増すために行う。この処理
による顔料の退色やa−Siに対する影響はない。
【0031】こうして着色層を形成したアクティブマト
リックス基板を検査し、洗浄および再度のベーク処理を
施す。その後、UVアッシャー処理し、ITO膜をスパ
ッタ法により形成し、このITO膜をパターニングして
なる画素電極を形成し、この画素電極をコンタクトホー
ルを介してドレイン信号線に接続する。
【0032】
【実施例】[実施例1]下記の赤色画素形成用塗布液を
調液し、この塗布液をソーダライムガラス基板(100
mm×100mm、厚み1.1mm)上にスピンコータ
1H−DX(ミカサ製)を用いて180rpmにて塗布
した後、オーブンに入れ、100℃にて2分間加熱乾燥
した。
【0033】 <赤色画素形成用塗布液の組成> C.I.PR254分散液 (富士フイルムオーリン(株)製、RT−107) 21.67重量部 ベンジルメタクリレート メタクリル酸共重合体 (モル比=72/28分子量30000) 1.34重量部 ジペンタエリスルトールヘキサアクリレート 3.75重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スリチルメチル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.31重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 35.53重量部 メチルエチルケトン 35.00重量部 メガファックF176(大日本インキ化学工業(株)製) 0.05重量部 フェノチアジン 0.08重量部 2,4,6−トリス[2,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)フェニル] −1,3,5トリアジン 0.38重量部 7−[2−[4−(3−ヒドロキシメチルピペリジノ)−6 −ジエチノ]トリアジルアミノ]−3−フェニル 1.50重量部
【0034】ついでパターン作製用クロームマスクを介
しマスクアライナーM−2L(ミカサ製)により200
mJ/cm2の露光を行った後、基板を33℃の1%炭
酸ナトリウム水溶液中に60秒間浸した後、水洗して未
露光部分を除去し、更にオーブンに入れて220℃で3
0分間加熱処理を行い、基板上に赤色(R)画素パター
ンを形成した。
【0035】 <緑色画素形成用塗布液の組成> C.I.PG36分散液 (富士フイルムオーリン(株)製、GT−2) 15.86重量部 C.I.PY138 (富士フイルムオーリン(株)製、YT−123) 11.07重量部 ベンジルメタクリレート メタクリル酸共重合体 (モル比=72/28分子量30000) 3.26重量部 ジペンタエリスルトールヘキサアクリレート 4.01重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スリチルメチル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.19重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 12.61重量部 メチルエチルケトン 51.60重量部 メガファックF176(大日本インキ化学工業(株)製) 0.13重量部 フェノチアジン 0.004重量部 7−[2−[4−(3−ヒドロキシメチルピペリジノ)−6 −ジエチルアミノ]トリアジルアミノ]−3−フェニル 1.26重量部
【0036】次に前記の緑色画素形成用塗布液を調液
し、この塗布液を赤色画素パターンが形成された基板上
にスピンコーターを用いて180rpmにて塗布した
後、赤色画素パターン形成と同様にして緑色(G)画素
パターンを形成した。
【0037】 <青色画素形成用塗布液の組成> C.I.PB15:6 (御国色素(株)製、MHIブルー7075M) 32.94重量部 ベンジルメタクリレート メタクリル酸共重合体 (モル比=78/22分子量30000) 2.18重量部 ジペンタエリスルトールヘキサアクリレート 3.95重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スリチルメチル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.20重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 7.84重量部 メチルエチルケトン 52.50重量部 メガファックF176(大日本インキ化学工業(株)製) 0.12重量部 フェノチアジン 0.02重量部 2,4,6−トリス[2,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)フェニル] −1,3,5トリアジン 0.25重量部
【0038】次に前記の青色画素形成用塗布液を調液
し、この塗布液を赤色画素パターンと緑色画素パターン
が形成された基板上にスピンコータを用いて180rp
mにて塗布した後、同様にして青色(G)画素パターン
を形成し、カラーフィルター基板を作製した。
【0039】上記の赤色画素形成用塗布液、緑色画素形
成用塗布液、青色画素形成用塗布液、を用い、上記と同
様にして青色画素の面積が、赤色画素及び緑色画素のそ
れぞれの面積に対して、1.0倍から2.8倍になるよ
うに、マスクを変えて多数枚のカラーフィルター基板を
作製した。得られたカラーフィルターを、バックライト
としての色温度、約5600K、7200K、9000
Kの三波長蛍光管にて、透過照明し、輝度と色度の測定
装置(BM−7:トプコン製)にて、色度を測定し、色
温度を計算した。その結果を図1に示した。
【0040】図1から明らかなように、それぞれの色温
度の光源に対して、青色画素(B画素)面積と赤色画素
(R画素)及び緑色画素(G画素)との面積比を所定の
範囲に選定することによってカラーフィルターの表示色
の色温度を所望の範囲とすることができることがわかっ
た。特に表示色の色温度を9300以上とするために
は、(1)5600Kの光源の場合、青色画素(B画
素)面積と赤色画素(R画素)及び緑色画素(G画素)
との面積比が1.9倍以上、(2)7200Kの光源の
場合、青色画素(B画素)面積と赤色画素(R画素)及
び緑色画素(G画素)との面積比が1.3倍以上、
(3)9000Kの光源の場合、青色画素(B画素)面
積と赤色画素(R画素)及び緑色画素(G画素)との面
積比が1.1倍以上がよいことがわかった。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バックラ
イトの色温度にかかわらず、高い透過率で色温度の高い
青にシフトした表示色を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光源の色温度による青色画素(B画素)面積
と赤色画素(R画素)及び緑色画素(G画素)との面積
比と表示色の色温度との関係を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過型のカラー液晶表示素子であって、
    該液晶表示素子の青色画素の面積が、赤色画素及び緑色
    画素のそれぞれの面積の1.1倍から2.4倍であるこ
    とを特徴とするカラー液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 バックライトの色温度をTL、青色画素
    の面積の赤色画素及び緑色画素のそれぞれ面積に対する
    比率をSBとしたとき5000K≦TL<6500Kの
    場合、 1.7≦SB<2.4であることを特徴とする
    請求項1に記載のカラー液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 バックライトの色温度をTL、青色画素
    の面積の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対す
    る比率をSBとしたとき6500K≦TL<8000K
    の場合、 1.1≦SB<1.6であることを特徴とす
    る請求項1に記載のカラー液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 バックライトの色温度をTL、青色画素
    の面積の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの面積に対す
    る比率をSBとしたとき8000K≦TL≦9500K
    の場合、 1.1<SB<1.4であることを特徴とす
    る請求項1に記載のカラー液晶表示素子。
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