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JP2001244575A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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Publication number
JP2001244575A
JP2001244575A JP2000056198A JP2000056198A JP2001244575A JP 2001244575 A JP2001244575 A JP 2001244575A JP 2000056198 A JP2000056198 A JP 2000056198A JP 2000056198 A JP2000056198 A JP 2000056198A JP 2001244575 A JP2001244575 A JP 2001244575A
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JP
Japan
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layer
light guide
light emitting
guide layer
gaas
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000056198A
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English (en)
Inventor
Naoto Jikutani
直人 軸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】閾値電流値が低減されて高特性温度を持ち、6
30〜660nmの波長帯で高出力、安定動作する赤色
半導体レーザー素子及び発光ダイオード等の半導体発光
素子を実現する。 【解決手段】本発明は、活性層6の上下に光ガイド層
5,7とクラッド層4,8を有し、該クラッド層及び光
ガイド層の格子定数がGaAsとGaPの格子定数の間
の値をとるAlGaInP系材料もしくはAlGaIn
AsP系材料から構成される半導体発光素子において、
前記クラッド層4,8と光ガイド層5,7が間接遷移領
域組成であり、さらに光ガイド層5,7の一方または両
方が、隣接するクラッド層4,8と同一導電型(n型ま
たはp型)に不純物ドーピングされている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録・読み出し
用光源、光書込み用光源、発光表示装置等に応用される
半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】AlGaInP系半導体材料は、発光波
長が635〜670nm帯の赤色レーザー材料として注
目されている。また、近年特に高密度光ディスク用光源
としての期待が大きい。例えば文献「Appl.Phys.Lett.,
vol.63,No.11,1486,1993,watanabe et al」には、Al
GaInP系材料による634nmのレーザー発振が報
告されている。この発光素子は上下のクラッド層にそれ
ぞれpドープ(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pとnドー
プ(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pを用い、クラッド層
の間の活性領域をGa0.65In0.35P/(Al0.5Ga
0.50.5In0.5Pよりなる多重量子井戸構造とし、活
性領域と上下のクラッド層の間にアンドープ(Al0.5
Ga0.50.5In0.5P光ガイド層(キャリア閉じ込め
層)を設けた分離閉じ込めヘテロ構造(SCH構造)に
よって構成されている。
【0003】AlGaInPでは、Al組成によって屈
折率、バンドギャップエネルギーを調整し、キャリア閉
じ込め層と分離して発振波長オーダーの光閉じ込め層を
設けて活性領域の光強度を増加させ、発振閾値電流を低
減している。しかし、AlGaInP系材料によるダブ
ルヘテロ構造では、活性層とクラッド層のバンドギャッ
プエネルギー差が十分ではなく、さらにヘテロ接合の伝
導帯側バンドオフセット比が十分ではないために、活性
層から光ガイド層、及びクラッド層へ電子が溢れ出し易
いという問題点がある。
【0004】活性層から溢れ出した電子は、一部がクラ
ッド層に閉じ込められて光ガイド層に分布し、残りがク
ラッド層へリークアウトする。この電子リークによって
素子の閾値電流が増加することは勿論であるが、光ガイ
ド層に溢れ出した電子も素子特性に大きな影響を与え
る。光ガイド層に電子が溢れ出した状態では、擬フェル
ミ準位をレーザー発振に必要な値にまで上昇させるため
の電子注入量、つまり閾値電流が高くなる。さらに、光
ガイド層に分布した電子が非発光再結合によって消滅す
ることも閾値電流を高くする原因となる。このような発
振閾値電流の増加は、最終的に素子特性温度、高出力化
等の諸特性に悪影響を与える。
【0005】従来のAlGaInP系材料によるSCH
構造では、光閉じ込めに必要な屈折率差を作り込むため
に、光ガイド層として、クラッド層よりもAl組成の小
さなAlGaInPを用いる必要がある。クラッド層
と、光ガイド層の組成の組み合せは、Al組成の増加と
発光効率の関係から、図2のように伝導帯のΓ点とX点
の交差点である(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pをクラッ
ド層とし、直接遷移領域にある(Al0.5Ga0.5)0.5
0.5Pを光ガイド層とする例が多い。Al組成がバン
ドの交差点より小さな領域では、Al組成に対するバン
ドギャップエネルギーの変化量が大きく、光閉じ込めに
必要な屈折率差を設ける際に、光ガイド層がクラッド層
に比べて100meV以上もナローギャップとなり、活
性層から光ガイド層へキャリアが溢れ出しやすくなって
いる。
【0006】このような光ガイド層へのキャリアの溢れ
出しは、光ガイド層をワイドギャップとすることで低減
することができる。例えば、図2のAl組成0.73以
上に当る間接遷移領域にあるAlGaInPをクラッド
層と光ガイド層に用いれば、Al組成変化に対するバン
ドギャップエネルギー変化は小さくなり、キャリアの溢
れ出しを低減することができる。しかし、図2のように
GaAs基板に格子整合した組成では間接遷移領域とな
るAlGaInPのAl組成が大きく、素子の発光効率
の点から望ましいものではない。
【0007】また、特開平5−41560号公報では、
GaAs基板上に形成した格子定数がGaAsとGaP
の格子定数の間の値をとるAlGaInPダブルヘテロ
構造からなる発光素子が、600nmよりも短波長であ
るレーザーに関する技術として開示されている。この従
来技術では、発光素子の格子定数をGaAsとGaPの
格子定数の間の値とすることによってAlGaInPの
バンドギャップエネルギーは大きくなり短波長の発光が
得られる。また、上述のようなバンドギャップ構成を持
つSCH構造の作製に関し、以下のような利点がある。
【0008】図3はその一例として、GaAsから−1
%の格子不整を持つ無歪状態のAlGaInPの伝導帯
のΓ点及びX点に対応したバンドギャップエネルギーの
概要図を示したものである。図中の破線がΓ点、実線が
X点に対応したバンドギャップエネルギーを示してい
る。この格子定数の組成では、Al組成が0.23程度
のところにX点とΓ点の交差点があり、これ以上のAl
組成で間接遷移型半導体となる。また、間接遷移型半導
体となった後の、Al組成の変化に対するバンドギャッ
プエネルギー変化は小さい。
【0009】このように、クラッド層、光ガイド層の格
子定数がGaAsよりも小さい場合には、Γ点とX点の
交差点のAl組成が小さくなり、GaAsに格子整合し
ている場合よりも小さなAl組成の領域で、略クラッド
層と光ガイド層のバンドギャップエネルギーが等しいS
CH構造が得られ、発光効率、信頼性において利点があ
る。しかし、実際にはキャリアに対するポテンシャルバ
リアは、単にバンドギャップエネルギーのみでは決まら
ず、ヘテロ接合間のドーピングレベルにも依存してい
る。このため、キャリアの閉じ込め効率等を向上させる
ためには、このことを考慮において素子を作製する必要
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平5−41
560号公報記載の半導体発光素子は、発光波長が60
0nm以下の短波長化に対して開示されている技術であ
って、発光波長が630〜660nm帯の赤色レーザー
に関する上述の問題に配慮して設計されてはいない。そ
こで本発明は、閾値電流値が低減されて高特性温度を持
ち、630〜660nmの波長帯で高出力、安定動作す
る赤色半導体レーザー素子及び発光ダイオード等の半導
体発光素子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、本発明は、活性層の上下に光ガイド層と
クラッド層を有し、該クラッド層及び光ガイド層の格子
定数がGaAsとGaPの格子定数の間の値をとるAl
GaInP系材料もしくはAlGaInAsP系材料か
ら構成される半導体発光素子において、前記クラッド層
と光ガイド層が間接遷移領域組成であり、さらに光ガイ
ド層の一方または両方が、隣接するクラッド層と同一導
電型に不純物ドーピングされている構成としたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成、動作及び作
用について図面を参照して詳細に説明する。本発明の半
導体発光素子、例えば半導体レーザー素子は、格子定数
がGaAsとGaPの格子定数の間の値をとる間接遷移
領域にあるAlGaInP系材料もしくはAlGaIn
AsPをクラッド層及び光ガイド層とし、さらに光ガイ
ド層を隣接するクラッド層と同一導電型(伝導型)に不
純物ドーピングして構成するものである。すなわち、本
発明は、AlGaInP系材料もしくはAlGaInA
sP系材料からなる発光素子において、クラッド層の格
子定数が、GaAsとGaPの格子定数の間の値をと
り、且つクラッド層と光ガイド層の組成が、間接遷移領
域にあるSCH構造に対して、光ガイド層を隣接するク
ラッド層と同一導電型にドーピングして、活性層へのキ
ャリア閉じ込め効率、及び注入効率の改善を行うもので
ある。
【0013】SCH構造によって光閉じ込め構造を形成
するためにクラッド層側はAl組成の大きい(屈折率の
小さい)AlGaIn(As)Pとする必要がある。図4
は、AlInP,GaInPのバンド端エネルギーの概
要を示したものであるが、間接遷移領域ではAlInP
組成が小さい方が伝導帯エネルギーが大きい。したがっ
て、アンドープAlGaInP光ガイド層と、n−Al
GaInPクラッド層よりなるヘテロ接合のバンドエネ
ルギーの概要は、熱平衡状態で図5(a)のようにな
る。つまり、光ガイド層が、活性層への電子注入を妨げ
てしまっている。また、素子の動作時では、光ガイド層
伝導帯によるポテンシャルバリア高さは図5(a)の熱
平衡状態よりも低下しているものの、依然として、活性
層への電子注入を妨げる原因となっている。
【0014】本発明の如く上記の光ガイド層にn型ドー
ピングし電子密度を増加させると、クラッド層と光ガイ
ド層間のヘテロ接合に発生する拡散電位が減少し、光ガ
イド層伝導帯がnクラッド層伝導帯に近づき電子に対す
るポテンシャルバリアは低くなる。図5(b)は光ガイ
ド層に不純物ドーピングを行った際の熱平衡状態におけ
るバンドエネルギーの概要を示したものである。この場
合、光ガイド層とクラッド層の伝導帯エネルギーは同程
度となり、光ガイド層の不純物濃度の増加により空乏層
幅が狭くなる。そして図のように、ヘテロ界面にはバン
ド不連続に起因するスパイク状及びノッチ状のポテンシ
ャルバリアが形成される。この結果、トンネル、熱放出
が容易になり、電子の注入効率が大幅に向上する。ま
た、価電子帯側では、ホールに対するポテンシャルバリ
アが相対的に高くなり、ホールの閉じ込め効率が向上す
る。
【0015】次にp型クラッド層と光ガイド層付近のバ
ンドエネルギーについて説明する。図6(a)は光ガイ
ド層がアンドープである場合の、熱平衡状態のバンドエ
ネルギーの概要を示したものである。p型不純物濃度が
低い場合は、光ガイド層の伝導帯エネルギーがクラッド
層に比べて低いので、活性層から光ガイド層に電子が溢
れ出し易くなっている。素子が順方向バイアスされた動
作状態ではこれより改善されるものの電子閉じ込めの点
では、まだ十分なものではない。光ガイド層をp型にド
ーピングした場合は、図6(b)の概要図の如く、光ガ
イド層の価電子帯がpクラッド層の価電子帯に近づき伝
導帯側のエネルギー、つまり、活性層から見た電子のポ
テンシャルバリアが高くなる。これによって活性層への
電子の閉じ込め効率が向上する。
【0016】また、アンドープの場合は、図6(a)の
ようなバンド不連続を持ち、クラッド層と光ガイド層間
にできるスパイク状のポテンシャルバリアが高く幅も広
い。これらはホールの注入効率を低下させている。価電
子帯ホールの有効質量は、伝導帯電子の有効質量に比べ
て重く、このため、活性層からホールが溢れ出しにくい
反面、逆に注入もしにくいという問題がある。電子では
殆ど問題とならないようなヘテロ界面に形成されるポテ
ンシャルスパイクによっても影響を受け易い。
【0017】光ガイド層をp型にドーピングした場合
は、図6(b)の概要図のように、光ガイド層の価電子
帯がpクラッド層の価電子帯に近づき、スパイク高さは
低く幅が狭くなる。これによってホールの熱放出、トン
ネリングが容易になり注入効率が向上する。以上のこと
から、ホールの注入効率、及び電子の閉じ込め効率が向
上し、閾値電流が減少する。尚、以上の説明では、例と
してAlGaInPについて説明を行ったが、クラッド
層、光ガイド層の組成としてAsが含まれているAlG
aInAsPについても同様である。また、光ガイド層
がクラッド層に対し歪を有していても良い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の半導体発光素子の実施例をリ
ッジストライプ構造の半導体レーザー素子によって説明
する。図1は本発明の半導体発光素子の一実施例を示す
図であって、半導体レーザー素子の構造を模式的に示す
断面図である。図1に示す半導体レーザー素子は、例え
ば基板としてn−GaAs基板1を用い、該基板1と素
子部の格子不整を解消するためのn−GaAs0.70.3
格子緩和バッファー層2、n−Ga0.66In0.34Pバッ
ファー層3を介して素子部が形成されており、該素子部
は、上記n−Ga0.66In0.34Pバッファー層3上に順
に積層された、格子定数がGaAsとGaPの格子定数
の間の値をとる、 n−(Ala1Ga1-a1)b1In1-b1Pクラッド層4、
(0.51<b1<1:本実施例では、a1=0.4、
b1=0.66)、 n−(Ala2Ga1-a2)b2In1-b2P光ガイド層5、(a
2<a1:本実施例ではa2=0.23,b2=0.6
6)、 アンドープGaInAsP活性層6、 p−(Ala2Ga1-a2)b2In1-b2P光ガイド層7、(a
2<a1:本実施例ではa2=0.23,b2=0.6
6)、 p−(Ala1Ga1-a1)b1In1-b1Pクラッド層8、
(0.51<b1<1:本実施例では、a1=0.4、
b1=0.66)、 SiO2絶縁膜9、 p−Gab3In1-b3P中間層10(本実施例ではb3=
0.66)、 p−GaAsb41-b4コンタクト層11(本実施例で
は、b4=0.70)、 によって構成されており、裏面研磨の後、素子の上下に
は導通を取るためのp側電極12とn側電極13が設け
られている。
【0019】本実施例では、クラッド層4,8及び光ガ
イド層5,7の格子定数はGaAs基板1に対して−
1.0%の格子不整度としている。また、前記のような
格子定数を持つGaInPは600nmより短波長とな
るので、活性層6にはGaInAsP等を用いて赤色発
光が得られるように調整している。
【0020】本実施例の素子の作製は、有機金属気相成
長法(MOCVD法)によって行った。その際、III 族
有機金属原料として、TMG,TMA,TMIを、ま
た、V族原料として、PH3,AsH3を用いている。p
型のクラッド層8及び光ガイド層7は、例えばDMZn
を5〜7×1017cm-3の濃度に不純物ドーピングして
いる。また、成長方法、及び原料、及び不純物ドーパン
トは、これらに限らず、他のものであっても良い。ま
た、格子不整を解消するための格子緩和バッファー層2
の材料としては、GaAsPの他に、GaInP等を用
いることもできる。また、半導体基板1としては、Ga
Asの他に、GaP基板等を用いても良いし、直接Ga
AsP基板の上に素子部を作製しても良い。
【0021】本実施例の素子の作製において、格子緩和
バッファー層2の成長条件は最適化されており、素子表
面も十分平坦で結晶性、発光効率も良好であった。図1
に示す構造の半導体レーザー素子の発振波長は639n
mであった。この素子の特性を評価したところ、閾値電
流は従来の素子と比べて低く、また特性温度も高い値が
得られた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、活性
層の上下に光ガイド層とクラッド層を有し、該クラッド
層及び光ガイド層の格子定数がGaAsとGaPの格子
定数の間の値をとるAlGaInP系材料もしくはAl
GaInAsP系材料から構成される半導体発光素子に
おいて、前記クラッド層と光ガイド層が間接遷移領域組
成であり、さらに光ガイド層の一方または両方が、隣接
するクラッド層と同一導電型に不純物ドーピングされて
いる構成とした。即ち、n型クラッド層側の光ガイド層
に対してn型不純物ドーピングを行うことで、電子注入
の際のポテンシャルバリアを低くすることができ、これ
によって電子の注入効率とホールの閉じ込め効率が向上
した。したがって閾値電流値は飛躍的に低減した。さら
にp型クラッド層側の光ガイド層をp型に不純物ドーピ
ングすることにより、p型光ガイド層の伝導帯エネルギ
ーを高くすることができ、活性層への電子の閉じ込め効
率が向上して、p型光ガイド層に溢れ出した電子による
非発光再結合が減少した。また、ホール注入を妨げるス
パイク状のポテンシャルバリアも低くできた。これによ
って、素子の発振閾値電流は飛躍的に低減した。また、
素子の特性温度も高いものであった。また、クラッド層
と光ガイド層の格子定数をGaAsの格子定数よりも小
さく選んだことによって、間接遷移となるAlGaIn
PもしくはAlGaInAsPのAl組成を小さくでき
た。この結果、素子を構成する際のAl含有量は少なく
て済み、端面酸化等の素子劣化が低減し、閾値電流の増
加等の経時劣化は小さかった。以上のことから、AlG
aInP系材料もしくはAlGaInAsP系材料から
構成される、格子定数がGaAsとGaPの格子定数の
間にある赤色発光素子の特性を向上させる効果が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体発光素子の一実施例を示す図で
あって、半導体レーザー素子の構造を模式的に示す断面
図である。
【図2】GaAsと同じ格子定数を持つAlGaInP
のX点、Γ点に対応したバンドギャップエネルギーのA
l組成による変化を示す図である。
【図3】GaAsから−1%の格子定数を持つAlGa
InPのX点、Γ点に対応したバンドギャップエネルギ
ーのAl組成による変化を示す図である。
【図4】AlInP、GaInPのバンドギャップエネ
ルギーの格子定数による変化を示す図である。
【図5】(a)は熱平衡状態にあるアンドープ光ガイド
層とn型クラッド層のバンドエネルギーの概要を示す
図、(b)は熱平衡状態にあるn型光ガイド層とn型ク
ラッド層のバンドエネルギーの概要を示す図である。
【図6】(a)は熱平衡状態にあるアンドープ光ガイド
層とp型クラッド層のバンドエネルギーの概要を示す
図、(b)は熱平衡状態にあるp型光ガイド層とp型ク
ラッド層のバンドエネルギーの概要を示す図である。
【符号の説明】
1:n−GaAs基板 2:n−GaAs0.70.3格子緩和バッファー層 3:n−Ga0.66In0.34Pバッファー層 4:n−(Ala1Ga1-a1)b1In1-b1Pクラッド層 5:n−(Ala2Ga1-a2)b2In1-b2P光ガイド層 6:アンドープGaInAsP活性層 7:p−(Ala2Ga1-a2)b2In1-b2P光ガイド層 8:p−(Ala1Ga1-a1)b1In1-b1Pクラッド層 9:SiO2絶縁膜 10:p−Gab3In1-b3P中間層10 11:p−GaAsb41-b4コンタクト層 12:p側電極 13:n側電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性層の上下に光ガイド層とクラッド層を
    有し、該クラッド層及び光ガイド層の格子定数がGaA
    sとGaPの格子定数の間の値をとるAlGaInP系
    材料もしくはAlGaInAsP系材料から構成される
    半導体発光素子において、 前記クラッド層と光ガイド層が間接遷移領域組成であ
    り、さらに光ガイド層の一方または両方が、隣接するク
    ラッド層と同一導電型に不純物ドーピングされているこ
    とを特徴とする半導体発光素子。
JP2000056198A 2000-03-01 2000-03-01 半導体発光素子 Pending JP2001244575A (ja)

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