JP2001106486A - 仮設部材の自動昇降装置と、仮設部材の自動昇降方法 - Google Patents
仮設部材の自動昇降装置と、仮設部材の自動昇降方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で、仮設部材(31)(41)を
建築物の外側面に沿って容易に昇降させることができる
仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法を提
供する。 【解決手段】 ガイド枠体(2)と昇降基体(3)を、
互いに上下方向にスライド自在に係合し、一方にモータ
ー(14)で回動するネジ軸(16)を上下方向に沿っ
て回動自在に支持し、他方に、このネジ軸(16)が螺
入するナット(20)を固定する。ガイド枠体(2)と
昇降基体(3)のいずれかに仮設部材(31)(41)
を取り付け、いずれか一方を躯体(10)に係止し、他
方をモーター(14)の正、逆回転で昇降させ、これを
交互に繰り返すことによって、仮設部材(31)(4
1)を建築物の外側面に沿って昇降させる。ネジ軸(1
6)とナット(20)を用いた簡単な昇降機構を用いる
ので、装置全体を小型、軽量化でき、また、仮設部材
(31)(41)の設置位置の微調整が容易となる。
建築物の外側面に沿って容易に昇降させることができる
仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法を提
供する。 【解決手段】 ガイド枠体(2)と昇降基体(3)を、
互いに上下方向にスライド自在に係合し、一方にモータ
ー(14)で回動するネジ軸(16)を上下方向に沿っ
て回動自在に支持し、他方に、このネジ軸(16)が螺
入するナット(20)を固定する。ガイド枠体(2)と
昇降基体(3)のいずれかに仮設部材(31)(41)
を取り付け、いずれか一方を躯体(10)に係止し、他
方をモーター(14)の正、逆回転で昇降させ、これを
交互に繰り返すことによって、仮設部材(31)(4
1)を建築物の外側面に沿って昇降させる。ネジ軸(1
6)とナット(20)を用いた簡単な昇降機構を用いる
ので、装置全体を小型、軽量化でき、また、仮設部材
(31)(41)の設置位置の微調整が容易となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネット支持枠、
足場支持枠などの仮設部材を、建築物の外側面に沿って
昇降させる仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇
降方法に関し、特に、高層建築物の構築の際に用いて好
適な仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法
に関する。
足場支持枠などの仮設部材を、建築物の外側面に沿って
昇降させる仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇
降方法に関し、特に、高層建築物の構築の際に用いて好
適な仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物を構築する際若しくは、既に構築
された建築物の外壁面を補修する際には、ネット支持枠
や足場支持枠等の仮設部材を、建築物の外側面に沿って
形成している。ネット支持枠は、養生ネットを張設する
ためのものであり、建築物の外側面を養生ネットで覆う
ことによって、火花などの飛散防止や作業場所の養生を
図るものであり、足場支持枠は、作業用足場を架設する
ことによって、足場のない建築物の外側面での作業を容
易にするものである。
された建築物の外壁面を補修する際には、ネット支持枠
や足場支持枠等の仮設部材を、建築物の外側面に沿って
形成している。ネット支持枠は、養生ネットを張設する
ためのものであり、建築物の外側面を養生ネットで覆う
ことによって、火花などの飛散防止や作業場所の養生を
図るものであり、足場支持枠は、作業用足場を架設する
ことによって、足場のない建築物の外側面での作業を容
易にするものである。
【0003】従来、これらの仮設部材は、地上から建築
物の外側面に沿って仮設するものであったが、高層建築
物や超高層建築物等の高所での作業場所には、大量の支
持部材を必要とするので地上から仮設せず、作業場所の
外側面に沿ってのみに仮設し、作業場所の移動に応じ
て、仮設部材を上下に移動させる方法を採用していた。
物の外側面に沿って仮設するものであったが、高層建築
物や超高層建築物等の高所での作業場所には、大量の支
持部材を必要とするので地上から仮設せず、作業場所の
外側面に沿ってのみに仮設し、作業場所の移動に応じ
て、仮設部材を上下に移動させる方法を採用していた。
【0004】例えば、特開平7−4063号によれば、
ゴンドラ用ガイド溝を案内用に利用して、該ガイド溝を
スライドするガイドレールを設け、このガイドレールに
対して吊りロープで昇降自在としたスライドパネルを養
生ネットとして設け、当該養生ネットを昇降自在として
いる。
ゴンドラ用ガイド溝を案内用に利用して、該ガイド溝を
スライドするガイドレールを設け、このガイドレールに
対して吊りロープで昇降自在としたスライドパネルを養
生ネットとして設け、当該養生ネットを昇降自在として
いる。
【0005】また、この他に養生ネットを張設したネッ
ト支持枠等の仮設部材を単にタワークレーンで吊り下げ
て、昇降させる方法や、タワークレーンに代えて独立の
引き上げ手段を用いて仮設部材を上方へ移動させる方法
も知られている。
ト支持枠等の仮設部材を単にタワークレーンで吊り下げ
て、昇降させる方法や、タワークレーンに代えて独立の
引き上げ手段を用いて仮設部材を上方へ移動させる方法
も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガイド
レールを案内用として用い、養生ネットを吊りロープで
吊り上げる方法は、外壁カーテンウォール工事における
ゴンドラ用ガイド溝を利用するものなので、既存の建築
物の補修作業には適さず、また、吊りロープによる昇降
位置の微調整は困難であり、養生ネットを昇降させる手
間がかかるという問題がある。
レールを案内用として用い、養生ネットを吊りロープで
吊り上げる方法は、外壁カーテンウォール工事における
ゴンドラ用ガイド溝を利用するものなので、既存の建築
物の補修作業には適さず、また、吊りロープによる昇降
位置の微調整は困難であり、養生ネットを昇降させる手
間がかかるという問題がある。
【0007】仮設部材をタワークレーンで吊り下げる方
法は、仮設部材の昇降が容易であるが、仮設部材を設置
中、タワークレーンを他の作業に用いることができず、
また、既存の高層建築物に対してタワークレーンを設置
することは不都合なものであった。
法は、仮設部材の昇降が容易であるが、仮設部材を設置
中、タワークレーンを他の作業に用いることができず、
また、既存の高層建築物に対してタワークレーンを設置
することは不都合なものであった。
【0008】更に、油圧ジャッキ等独立の引き上げ手段
を用いて仮設部材を上方へ移動させる方法にあっては、
建築工事の進行とともに、該引き上げ手段を上階へ盛り
替える必要があり、手間のかかる作業となるものであっ
た。特に、大型の仮設部材は、重量構造物となり、その
引き上げ手段として油圧ジャッキを用いることとなる
が、仮設部材の停止位置を微調整する際には、油圧を減
圧させつつ仮設部材を僅かに降下させる必要があるの
で、その操作が困難で、逆止弁を設けるなど装置全体が
高価なものとなっていた。
を用いて仮設部材を上方へ移動させる方法にあっては、
建築工事の進行とともに、該引き上げ手段を上階へ盛り
替える必要があり、手間のかかる作業となるものであっ
た。特に、大型の仮設部材は、重量構造物となり、その
引き上げ手段として油圧ジャッキを用いることとなる
が、仮設部材の停止位置を微調整する際には、油圧を減
圧させつつ仮設部材を僅かに降下させる必要があるの
で、その操作が困難で、逆止弁を設けるなど装置全体が
高価なものとなっていた。
【0009】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、簡単な構造で、仮設部材を建築物の
外側面に沿って容易に昇降させることができる仮設部材
の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法を提供するこ
とを目的とする。
になされたもので、簡単な構造で、仮設部材を建築物の
外側面に沿って容易に昇降させることができる仮設部材
の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の仮設部材の自動昇降装置は、躯体に対
して係脱自在の第1支持アーム部を有し、建築物の外側
面に沿って上下方向に昇降ガイド枠が形成されるガイド
枠体と、躯体に対して係脱自在の第2支持アーム部を有
し、昇降ガイド枠に係合することによって、ガイド枠体
と相互に上下方向でスライド自在の昇降基体と、モータ
ーの正、逆回転に連動し、ガイド枠体若しくは昇降基体
のいずれか一方に、回動自在で上下方向に沿って支持さ
れるネジ軸と、ネジ軸が螺入し、ネジ軸を支持しない昇
降基体若しくはガイド枠体のいずれか他方に固定される
ナットとを備え、第1支持アーム部と第2支持アーム部
の躯体への係止を交互に解除して、上下方向にスライド
自在としたガイド枠体若しくは昇降基体を、モーターの
正、逆回転で昇降させ、ガイド枠体若しくは昇降基体に
固定された仮設部材を昇降させることを特徴とする。
めに、請求項1の仮設部材の自動昇降装置は、躯体に対
して係脱自在の第1支持アーム部を有し、建築物の外側
面に沿って上下方向に昇降ガイド枠が形成されるガイド
枠体と、躯体に対して係脱自在の第2支持アーム部を有
し、昇降ガイド枠に係合することによって、ガイド枠体
と相互に上下方向でスライド自在の昇降基体と、モータ
ーの正、逆回転に連動し、ガイド枠体若しくは昇降基体
のいずれか一方に、回動自在で上下方向に沿って支持さ
れるネジ軸と、ネジ軸が螺入し、ネジ軸を支持しない昇
降基体若しくはガイド枠体のいずれか他方に固定される
ナットとを備え、第1支持アーム部と第2支持アーム部
の躯体への係止を交互に解除して、上下方向にスライド
自在としたガイド枠体若しくは昇降基体を、モーターの
正、逆回転で昇降させ、ガイド枠体若しくは昇降基体に
固定された仮設部材を昇降させることを特徴とする。
【0011】ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一
方に、回動自在で上下方向に沿ってネジ軸が支持され、
他方にこのネジ軸に螺合するナットが固定されているの
で、ネジ軸の正転若しくは逆転により、一方が他方に対
して相対的に上下にスライドする。
方に、回動自在で上下方向に沿ってネジ軸が支持され、
他方にこのネジ軸に螺合するナットが固定されているの
で、ネジ軸の正転若しくは逆転により、一方が他方に対
して相対的に上下にスライドする。
【0012】第1支持アーム部若しくは第2支持アーム
部のいずれか一方の躯体への係止を交互に解除して、モ
ーターに連動するネジ軸を正、逆回転させると、上下方
向にスライド自在となったガイド枠体若しくは昇降基体
は昇降するので、これを交互に繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取り虫のように、躯
体に対して昇降する。
部のいずれか一方の躯体への係止を交互に解除して、モ
ーターに連動するネジ軸を正、逆回転させると、上下方
向にスライド自在となったガイド枠体若しくは昇降基体
は昇降するので、これを交互に繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取り虫のように、躯
体に対して昇降する。
【0013】仮設部材は、ガイド枠体若しくは昇降基体
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに昇降する。
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに昇降する。
【0014】躯体に対して自力で昇降させることができ
るので、高所や既存の建築物の作業場所においても、タ
ワークレーンなど他の機器を用いずに仮設部材を昇降さ
せることができる。
るので、高所や既存の建築物の作業場所においても、タ
ワークレーンなど他の機器を用いずに仮設部材を昇降さ
せることができる。
【0015】自動昇降装置が、ネジとナットを螺合させ
ただけの昇降機構を用いているので、構成が単純で、小
型、軽量化することができる。その結果、複数の自動昇
降装置を用いて大型の仮設部材をも昇降させることがで
きる。
ただけの昇降機構を用いているので、構成が単純で、小
型、軽量化することができる。その結果、複数の自動昇
降装置を用いて大型の仮設部材をも昇降させることがで
きる。
【0016】また、ネジとナットを用いた昇降機構なの
で、モーターを正、逆回転させることによって上下の微
調整が容易で、仮設部材の設置位置を簡単に調整でき
る。
で、モーターを正、逆回転させることによって上下の微
調整が容易で、仮設部材の設置位置を簡単に調整でき
る。
【0017】請求項2の仮設部材の自動昇降装置は、躯
体に対して係脱自在の第1支持アーム部を有し、建築物
の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド枠が形成される
ガイド枠体と、躯体に対して係脱自在の第2支持アーム
部を有し、昇降ガイド枠に係合することによって、ガイ
ド枠体と相互に上下方向でスライド自在の昇降基体と、
モーターの正、逆回転に連動し、ガイド枠体若しくは昇
降基体のいずれか一方に、回動自在に支持されるナット
と、ナットに螺入し、ナットを支持しない昇降基体若し
くはガイド枠体のいずれか他方に、上下方向に沿って固
定されるネジ軸とを備え、第1支持アーム部と第2支持
アーム部の躯体への係止を交互に解除して、上下方向に
スライド自在としたガイド枠体若しくは昇降基体を、モ
ーターの正、逆回転で昇降させ、ガイド枠体若しくは昇
降基体に固定された仮設部材を昇降させることを特徴と
する。
体に対して係脱自在の第1支持アーム部を有し、建築物
の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド枠が形成される
ガイド枠体と、躯体に対して係脱自在の第2支持アーム
部を有し、昇降ガイド枠に係合することによって、ガイ
ド枠体と相互に上下方向でスライド自在の昇降基体と、
モーターの正、逆回転に連動し、ガイド枠体若しくは昇
降基体のいずれか一方に、回動自在に支持されるナット
と、ナットに螺入し、ナットを支持しない昇降基体若し
くはガイド枠体のいずれか他方に、上下方向に沿って固
定されるネジ軸とを備え、第1支持アーム部と第2支持
アーム部の躯体への係止を交互に解除して、上下方向に
スライド自在としたガイド枠体若しくは昇降基体を、モ
ーターの正、逆回転で昇降させ、ガイド枠体若しくは昇
降基体に固定された仮設部材を昇降させることを特徴と
する。
【0018】ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一
方に、回動自在にナットが支持され、他方にこのナット
と螺合するネジ軸が固定されているので、ナットの正転
若しくは逆転により、一方が他方に対して相対的に上下
にスライドする。
方に、回動自在にナットが支持され、他方にこのナット
と螺合するネジ軸が固定されているので、ナットの正転
若しくは逆転により、一方が他方に対して相対的に上下
にスライドする。
【0019】第1支持アーム部若しくは第2支持アーム
部のいずれか一方の躯体への係止を交互に解除して、モ
ーターに連動するナットを正、逆回転させると、上下方
向にスライド自在となったガイド枠体若しくは昇降基体
は昇降するので、これを交互に繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取り虫のように、躯
体に対して昇降する。
部のいずれか一方の躯体への係止を交互に解除して、モ
ーターに連動するナットを正、逆回転させると、上下方
向にスライド自在となったガイド枠体若しくは昇降基体
は昇降するので、これを交互に繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取り虫のように、躯
体に対して昇降する。
【0020】仮設部材は、ガイド枠体若しくは昇降基体
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに昇降する。
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに昇降する。
【0021】請求項3の仮設部材の自動昇降装置は、ネ
ジ軸が、昇降基体に釣支され、ガイド枠体に仮設部材が
固定されることを特徴とする。
ジ軸が、昇降基体に釣支され、ガイド枠体に仮設部材が
固定されることを特徴とする。
【0022】ガイド枠体に仮設部材が固定され、ネジ軸
は、昇降基体に釣支されるので、昇降基体を躯体に係止
し、ガイド枠体を昇降させる際には、ガイド枠体のナッ
トを介して、仮設部材の荷重がネジ軸に引っ張り荷重と
して作用する。この引っ張り荷重は、ネジ軸の軸方向で
ある鉛直方向に働くので、仮設部材による大きな荷重を
受けても、ネジ軸は、昇降ガイド枠と平行な上下方向に
保たれる。従って、ネジ軸が仮設部材による圧縮荷重を
受けて、昇降ガイド枠と異なる方向にネジ軸が撓み、ガ
イド枠体と昇降基体間のスライドが阻害されるというこ
とがない。
は、昇降基体に釣支されるので、昇降基体を躯体に係止
し、ガイド枠体を昇降させる際には、ガイド枠体のナッ
トを介して、仮設部材の荷重がネジ軸に引っ張り荷重と
して作用する。この引っ張り荷重は、ネジ軸の軸方向で
ある鉛直方向に働くので、仮設部材による大きな荷重を
受けても、ネジ軸は、昇降ガイド枠と平行な上下方向に
保たれる。従って、ネジ軸が仮設部材による圧縮荷重を
受けて、昇降ガイド枠と異なる方向にネジ軸が撓み、ガ
イド枠体と昇降基体間のスライドが阻害されるというこ
とがない。
【0023】請求項6の仮設部材の自動昇降装置は、躯
体及び/又は地上に固定され、建築物の外側面に沿って
上下方向に昇降ガイド枠が形成されたガイドレールと、
昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内され、ガイド
レールに対して係脱自在の第1ストッパーを有する第1
昇降基体と、昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内
され、ガイドレールに対して係脱自在の第2ストッパー
を有する第2昇降基体と、モーターの正、逆回転に連動
し、第1昇降基体に回動自在で上下方向に支持されるネ
ジ軸と、ネジ軸が螺入し、第2昇降基体に固定されるナ
ットとを備え、第1ストッパーと第2ストッパーのガイ
ドレールへの係止を交互に解除して、上下方向にスライ
ド自在とした第1昇降基体若しくは第2昇降基体を、モ
ーターの正、逆回転で昇降させ、第1昇降基体若しくは
第2昇降基体に固定された仮設部材を昇降させることを
特徴とする。
体及び/又は地上に固定され、建築物の外側面に沿って
上下方向に昇降ガイド枠が形成されたガイドレールと、
昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内され、ガイド
レールに対して係脱自在の第1ストッパーを有する第1
昇降基体と、昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内
され、ガイドレールに対して係脱自在の第2ストッパー
を有する第2昇降基体と、モーターの正、逆回転に連動
し、第1昇降基体に回動自在で上下方向に支持されるネ
ジ軸と、ネジ軸が螺入し、第2昇降基体に固定されるナ
ットとを備え、第1ストッパーと第2ストッパーのガイ
ドレールへの係止を交互に解除して、上下方向にスライ
ド自在とした第1昇降基体若しくは第2昇降基体を、モ
ーターの正、逆回転で昇降させ、第1昇降基体若しくは
第2昇降基体に固定された仮設部材を昇降させることを
特徴とする。
【0024】第1昇降基体に、回動自在で上下方向に沿
ってネジ軸が支持され、第2昇降基体にこのネジ軸に螺
合するナットが固定されているので、ネジ軸の正転若し
くは逆転により、第1昇降基体と第2昇降基体は、ガイ
ドレールの昇降ガイド枠に沿って、互いに接近し、若し
くは離反するようにスライドする。
ってネジ軸が支持され、第2昇降基体にこのネジ軸に螺
合するナットが固定されているので、ネジ軸の正転若し
くは逆転により、第1昇降基体と第2昇降基体は、ガイ
ドレールの昇降ガイド枠に沿って、互いに接近し、若し
くは離反するようにスライドする。
【0025】第1ストッパー若しくは第2ストッパーの
いずれか一方のガイドレールへの係止を交互に解除し
て、モーターに連動するネジ軸を正、逆回転させると、
上下方向にスライド自在となった第1昇降基体若しくは
第2昇降基体は昇降するので、これを交互に繰り返すこ
とによって、第1昇降基体と第2昇降基体の全体が、尺
取り虫のように、上下方向のガイド枠に沿って昇降す
る。
いずれか一方のガイドレールへの係止を交互に解除し
て、モーターに連動するネジ軸を正、逆回転させると、
上下方向にスライド自在となった第1昇降基体若しくは
第2昇降基体は昇降するので、これを交互に繰り返すこ
とによって、第1昇降基体と第2昇降基体の全体が、尺
取り虫のように、上下方向のガイド枠に沿って昇降す
る。
【0026】仮設部材は、ガイド枠体若しくは昇降基体
に固定されているので、第1昇降基体若しくは第2昇降
基体とともに昇降する。
に固定されているので、第1昇降基体若しくは第2昇降
基体とともに昇降する。
【0027】請求項7の仮設部材の自動昇降装置は、躯
体及び/又は地上に固定され、建築物の外側面に沿って
上下方向に昇降ガイド枠が形成されたガイドレールと、
昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内され、ガイド
レールに対して係脱自在の第1ストッパーを有する第1
昇降基体と、昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内
され、ガイドレールに対して係脱自在の第2ストッパー
を有する第2昇降基体と、モーターの正、逆回転に連動
し、第2昇降基体に回動自在に支持されるナットと、ナ
ットに螺入し、第1昇降基体に上下方向に沿って固定さ
れるネジ軸とを備え、第1ストッパーと第2ストッパー
のガイドレールへの係止を交互に解除して、上下方向に
スライド自在とした第1昇降基体若しくは第2昇降基体
を、モーターの正、逆回転で昇降させ、第1昇降基体若
しくは第2昇降基体に固定された仮設部材を昇降させる
ことを特徴とする。
体及び/又は地上に固定され、建築物の外側面に沿って
上下方向に昇降ガイド枠が形成されたガイドレールと、
昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内され、ガイド
レールに対して係脱自在の第1ストッパーを有する第1
昇降基体と、昇降ガイド枠に沿ってスライド自在に案内
され、ガイドレールに対して係脱自在の第2ストッパー
を有する第2昇降基体と、モーターの正、逆回転に連動
し、第2昇降基体に回動自在に支持されるナットと、ナ
ットに螺入し、第1昇降基体に上下方向に沿って固定さ
れるネジ軸とを備え、第1ストッパーと第2ストッパー
のガイドレールへの係止を交互に解除して、上下方向に
スライド自在とした第1昇降基体若しくは第2昇降基体
を、モーターの正、逆回転で昇降させ、第1昇降基体若
しくは第2昇降基体に固定された仮設部材を昇降させる
ことを特徴とする。
【0028】第1昇降基体に、上下方向に沿ってネジ軸
が固定され、第2昇降基体にこのネジ軸に螺合するナッ
トが回動自在に支持されているので、ナットの正転若し
くは逆転により、第1昇降基体と第2昇降基体は、ガイ
ドレールの昇降ガイド枠に沿って、互いに接近し、若し
くは離反するようにスライドする。
が固定され、第2昇降基体にこのネジ軸に螺合するナッ
トが回動自在に支持されているので、ナットの正転若し
くは逆転により、第1昇降基体と第2昇降基体は、ガイ
ドレールの昇降ガイド枠に沿って、互いに接近し、若し
くは離反するようにスライドする。
【0029】第1ストッパー若しくは第2ストッパーの
いずれか一方のガイドレールへの係止を交互に解除し
て、モーターに連動するナットを正、逆回転させると、
上下方向にスライド自在となった第1昇降基体若しくは
第2昇降基体は昇降するので、これを交互に繰り返すこ
とによって、第1昇降基体と第2昇降基体の全体が、尺
取り虫のように、上下方向のガイド枠に沿って昇降す
る。
いずれか一方のガイドレールへの係止を交互に解除し
て、モーターに連動するナットを正、逆回転させると、
上下方向にスライド自在となった第1昇降基体若しくは
第2昇降基体は昇降するので、これを交互に繰り返すこ
とによって、第1昇降基体と第2昇降基体の全体が、尺
取り虫のように、上下方向のガイド枠に沿って昇降す
る。
【0030】仮設部材は、ガイド枠体若しくは昇降基体
に固定されているので、第1昇降基体若しくは第2昇降
基体とともに昇降する。
に固定されているので、第1昇降基体若しくは第2昇降
基体とともに昇降する。
【0031】請求項8の仮設部材の自動昇降装置は、ネ
ジ軸が、第1昇降基体に釣支され、第2昇降基体に仮設
部材が固定されることを特徴とする。
ジ軸が、第1昇降基体に釣支され、第2昇降基体に仮設
部材が固定されることを特徴とする。
【0032】第2昇降基体に仮設部材が固定され、ネジ
軸は、第1昇降基体に釣支されるので、第1昇降基体を
ガイドレールに係止し、第2昇降基体を昇降させる際に
は、第2昇降基体のナットを介して、仮設部材の荷重が
ネジ軸に引っ張り荷重として作用する。この引っ張り荷
重は、ネジ軸の軸方向である鉛直方向に働くので、仮設
部材による大きな荷重を受けても、ネジ軸は、昇降ガイ
ド枠と平行な上下方向に保たれる。従って、ネジ軸が仮
設部材による圧縮荷重を受けて、昇降ガイド枠と異なる
方向にネジ軸が撓み、第1昇降基体若しくは第2昇降基
体のガイド枠体に対するスライドが阻害されるというこ
とがない。
軸は、第1昇降基体に釣支されるので、第1昇降基体を
ガイドレールに係止し、第2昇降基体を昇降させる際に
は、第2昇降基体のナットを介して、仮設部材の荷重が
ネジ軸に引っ張り荷重として作用する。この引っ張り荷
重は、ネジ軸の軸方向である鉛直方向に働くので、仮設
部材による大きな荷重を受けても、ネジ軸は、昇降ガイ
ド枠と平行な上下方向に保たれる。従って、ネジ軸が仮
設部材による圧縮荷重を受けて、昇降ガイド枠と異なる
方向にネジ軸が撓み、第1昇降基体若しくは第2昇降基
体のガイド枠体に対するスライドが阻害されるというこ
とがない。
【0033】請求項11の仮設部材の自動昇降方法は、
(イ)建築物の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド枠
が形成されたガイド枠体を、ガイド枠体の第1支持アー
ム部を係止させて躯体に固定するとともに、昇降ガイド
枠と係合しガイド枠体と相互に上下方向にスライド自在
の昇降基体を、昇降基体の第2支持アーム部と躯体との
係止を解いて躯体に対して上下動自在とする第1工程
と、(ロ)ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一方
に、回動自在で上下方向に起立支持されるネジ軸を、ネ
ジ軸を支持しない昇降基体若しくはガイド枠体のいずれ
か他方に固定されるナットに螺入させた状態で、モータ
ーに連動させて回転させる第2工程と、(ハ)ネジ軸の
回転によって昇降させた昇降基体を、第2支持アーム部
を係止させて躯体に固定する第3工程と、(ニ)ガイド
枠体を、第1支持アーム部と躯体との係止を解いて躯体
に対して上下動自在とする第4工程と、(ホ)ネジ軸を
モーターに連動させて(ロ)の回転と逆回転させる第5
工程と、(ヘ)ネジ軸の逆回転によって昇降させたガイ
ド枠体を、第1支持アーム部を係止させて躯体に固定す
る第6工程とからなり、(イ)から(ヘ)の工程を繰り
返して、ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一方に
固定した仮設部材を、建築物に沿って昇降させることを
特徴とする。
(イ)建築物の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド枠
が形成されたガイド枠体を、ガイド枠体の第1支持アー
ム部を係止させて躯体に固定するとともに、昇降ガイド
枠と係合しガイド枠体と相互に上下方向にスライド自在
の昇降基体を、昇降基体の第2支持アーム部と躯体との
係止を解いて躯体に対して上下動自在とする第1工程
と、(ロ)ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一方
に、回動自在で上下方向に起立支持されるネジ軸を、ネ
ジ軸を支持しない昇降基体若しくはガイド枠体のいずれ
か他方に固定されるナットに螺入させた状態で、モータ
ーに連動させて回転させる第2工程と、(ハ)ネジ軸の
回転によって昇降させた昇降基体を、第2支持アーム部
を係止させて躯体に固定する第3工程と、(ニ)ガイド
枠体を、第1支持アーム部と躯体との係止を解いて躯体
に対して上下動自在とする第4工程と、(ホ)ネジ軸を
モーターに連動させて(ロ)の回転と逆回転させる第5
工程と、(ヘ)ネジ軸の逆回転によって昇降させたガイ
ド枠体を、第1支持アーム部を係止させて躯体に固定す
る第6工程とからなり、(イ)から(ヘ)の工程を繰り
返して、ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一方に
固定した仮設部材を、建築物に沿って昇降させることを
特徴とする。
【0034】ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一
方に、回動自在で上下方向に沿ってネジ軸が支持され、
他方にこのネジ軸に螺合するナットが固定されているの
で、ネジ軸の正転若しくは逆転により、一方が他方に対
して相対的に上下にスライドする。
方に、回動自在で上下方向に沿ってネジ軸が支持され、
他方にこのネジ軸に螺合するナットが固定されているの
で、ネジ軸の正転若しくは逆転により、一方が他方に対
して相対的に上下にスライドする。
【0035】上下方向にスライド自在となったガイド枠
体若しくは昇降基体は、ネジ軸の回転によって昇降する
ので、第1工程から第6工程を繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取虫のように、躯体
に対して昇降する。
体若しくは昇降基体は、ネジ軸の回転によって昇降する
ので、第1工程から第6工程を繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取虫のように、躯体
に対して昇降する。
【0036】仮設部材は、ガイド枠体若しくは昇降基体
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに、昇降する。
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに、昇降する。
【0037】躯体に対して自力で昇降させることができ
るので、高所や既存の建築物の作業場所においても仮設
部材を昇降させることができる。
るので、高所や既存の建築物の作業場所においても仮設
部材を昇降させることができる。
【0038】また、ネジとナットを用いた昇降機構なの
で、モーターを正、逆回転させることによって上下の微
調整が容易で、仮設部材の設置位置を簡単に調整でき
る。
で、モーターを正、逆回転させることによって上下の微
調整が容易で、仮設部材の設置位置を簡単に調整でき
る。
【0039】請求項12の仮設部材の自動昇降方法は、
(イ)建築物の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド枠
が形成されたガイド枠体を、ガイド枠体の第1支持アー
ム部を係止させて躯体に固定するとともに、昇降ガイド
枠と係合しガイド枠体と相互に上下方向にスライド自在
の昇降基体を、昇降基体の第2支持アーム部と躯体との
係止を解いて躯体に対して上下動自在とする第1工程
と、(ロ)ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一方
に、上下方向に起立して固定されるネジ軸を、ネジ軸を
支持しない昇降基体若しくはガイド枠体のいずれか他方
に、回動自在に支持されるナットに螺入させた状態で、
ナットをモーターに連動させて回転させる第2工程と、
(ハ)ナットの回転によって昇降させた昇降基体を、第
2支持アーム部を係止させて躯体に固定する第3工程
と、(ニ)ガイド枠体を、第1支持アーム部と躯体との
係止を解いて躯体に対して上下動自在とする第4工程
と、(ホ)ナットをモーターに連動させて(ロ)の回転
と逆回転させる第5工程と、(ヘ)ナットの逆回転によ
って昇降させたガイド枠体を、第1支持アーム部を係止
させて躯体に固定する第6工程とからなり、(イ)から
(ヘ)の工程を繰り返して、ガイド枠体若しくは昇降基
体のいずれか一方に固定した仮設部材を、建築物に沿っ
て昇降させることを特徴とする。
(イ)建築物の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド枠
が形成されたガイド枠体を、ガイド枠体の第1支持アー
ム部を係止させて躯体に固定するとともに、昇降ガイド
枠と係合しガイド枠体と相互に上下方向にスライド自在
の昇降基体を、昇降基体の第2支持アーム部と躯体との
係止を解いて躯体に対して上下動自在とする第1工程
と、(ロ)ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一方
に、上下方向に起立して固定されるネジ軸を、ネジ軸を
支持しない昇降基体若しくはガイド枠体のいずれか他方
に、回動自在に支持されるナットに螺入させた状態で、
ナットをモーターに連動させて回転させる第2工程と、
(ハ)ナットの回転によって昇降させた昇降基体を、第
2支持アーム部を係止させて躯体に固定する第3工程
と、(ニ)ガイド枠体を、第1支持アーム部と躯体との
係止を解いて躯体に対して上下動自在とする第4工程
と、(ホ)ナットをモーターに連動させて(ロ)の回転
と逆回転させる第5工程と、(ヘ)ナットの逆回転によ
って昇降させたガイド枠体を、第1支持アーム部を係止
させて躯体に固定する第6工程とからなり、(イ)から
(ヘ)の工程を繰り返して、ガイド枠体若しくは昇降基
体のいずれか一方に固定した仮設部材を、建築物に沿っ
て昇降させることを特徴とする。
【0040】ガイド枠体若しくは昇降基体のいずれか一
方に、上下方向に起立してネジ軸が固定され、他方にこ
のネジ軸に螺合するナットが回動自在に支持されている
ので、ナットの正転若しくは逆転により、一方が他方に
対して相対的に上下にスライドする。
方に、上下方向に起立してネジ軸が固定され、他方にこ
のネジ軸に螺合するナットが回動自在に支持されている
ので、ナットの正転若しくは逆転により、一方が他方に
対して相対的に上下にスライドする。
【0041】上下方向にスライド自在となったガイド枠
体若しくは昇降基体は、ナットの回転によって昇降する
ので、第1工程から第6工程を繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取虫のように、躯体
に対して昇降する。
体若しくは昇降基体は、ナットの回転によって昇降する
ので、第1工程から第6工程を繰り返すことによって、
ガイド枠体と昇降基体の全体が、尺取虫のように、躯体
に対して昇降する。
【0042】仮設部材は、ガイド枠体若しくは昇降基体
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに、昇降する。
に固定されているので、ガイド枠体若しくは昇降基体と
ともに、昇降する。
【0043】請求項4、請求項9の仮設部材の自動昇降
装置は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設さ
れ、養生ネットを張設するネット支持枠であることを特
徴とする。
装置は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設さ
れ、養生ネットを張設するネット支持枠であることを特
徴とする。
【0044】また、請求項13の仮設部材の自動昇降方
法は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設され、
養生ネットを張設するネット支持枠であることを特徴と
する。
法は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設され、
養生ネットを張設するネット支持枠であることを特徴と
する。
【0045】請求項4、9、13の発明では、養生ネッ
トを張設するネット支持枠が、ネット支持枠を固定させ
たガイド枠体若しくは昇降基体とともに、躯体に対して
昇降するので、高所の作業場所においても、簡単に昇降
させることができる。
トを張設するネット支持枠が、ネット支持枠を固定させ
たガイド枠体若しくは昇降基体とともに、躯体に対して
昇降するので、高所の作業場所においても、簡単に昇降
させることができる。
【0046】請求項5、請求項10の仮設部材の自動昇
降装置は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設さ
れる足場支持枠であることを特徴とする。
降装置は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設さ
れる足場支持枠であることを特徴とする。
【0047】また、請求項14の仮設部材の自動昇降方
法は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設される
足場支持枠であることを特徴とする。
法は、仮設部材が、建築物の外側面に沿って配設される
足場支持枠であることを特徴とする。
【0048】請求項5、10、14の発明では、足場支
持枠が、足場支持枠を固定させたガイド枠体若しくは昇
降基体とともに、躯体に対して昇降するので、高所の作
業場所においても、簡単に足場を昇降させることができ
る。
持枠が、足場支持枠を固定させたガイド枠体若しくは昇
降基体とともに、躯体に対して昇降するので、高所の作
業場所においても、簡単に足場を昇降させることができ
る。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態に
係る仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法
を、図1乃至図6で説明する。
係る仮設部材の自動昇降装置と仮設部材の自動昇降方法
を、図1乃至図6で説明する。
【0050】図1乃至図3は、自動昇降装置1の構成を
示すものであり、図1は、自動昇降装置1の一部省略正
面図、図2は、同側面図、図3は、自動昇降装置1の平
面図である。第1の実施の形態では、この自動昇降装置
1の一部に仮設部材であるネット支持枠31を固定し、
ネット支持枠31に張設した養生ネット30を昇降させ
るもので、図4は、2台の自動昇降装置1、1を固定し
たネット支持枠31の正面図、図5は、同平面図であ
る。また、図6は、自動昇降装置1を用いてネット支持
枠31と養生ネット30を昇降させる工程を示す説明図
である。
示すものであり、図1は、自動昇降装置1の一部省略正
面図、図2は、同側面図、図3は、自動昇降装置1の平
面図である。第1の実施の形態では、この自動昇降装置
1の一部に仮設部材であるネット支持枠31を固定し、
ネット支持枠31に張設した養生ネット30を昇降させ
るもので、図4は、2台の自動昇降装置1、1を固定し
たネット支持枠31の正面図、図5は、同平面図であ
る。また、図6は、自動昇降装置1を用いてネット支持
枠31と養生ネット30を昇降させる工程を示す説明図
である。
【0051】これらの図に示すように、自動昇降装置1
は、縦長矩形状のガイド枠体2と、このガイド枠体2に
対して相対的に上下方向にスライド自在な昇降基体3を
備えている。
は、縦長矩形状のガイド枠体2と、このガイド枠体2に
対して相対的に上下方向にスライド自在な昇降基体3を
備えている。
【0052】ガイド枠体2は、所定の間隔(例えば、1
400mm程度)を隔てて上下方向に起立する一対の昇
降ガイド枠4、4を、上下及び中間の所定の位置で横架
材5、5・・により連結したものである。この横架材5
・・のうち、ほぼ中間位置に連結された横架材5aに
は、その中央にナット20が固定されている。
400mm程度)を隔てて上下方向に起立する一対の昇
降ガイド枠4、4を、上下及び中間の所定の位置で横架
材5、5・・により連結したものである。この横架材5
・・のうち、ほぼ中間位置に連結された横架材5aに
は、その中央にナット20が固定されている。
【0053】昇降ガイド枠4の長さは、後述するよう
に、ガイド枠体2の昇降ピッチの上限を定めるものとな
るが、本実施の形態では、図6に示すように、建築物の
3階分の高さよりやや長い長さとしている。昇降ガイド
枠4は、横断面をコの字状としてコの字状の凹部をガイ
ド溝6とするものであり、一対の昇降ガイド枠4、4
は、ガイド溝6の開口面が内向きで対向するように、平
行に支持されている。
に、ガイド枠体2の昇降ピッチの上限を定めるものとな
るが、本実施の形態では、図6に示すように、建築物の
3階分の高さよりやや長い長さとしている。昇降ガイド
枠4は、横断面をコの字状としてコの字状の凹部をガイ
ド溝6とするものであり、一対の昇降ガイド枠4、4
は、ガイド溝6の開口面が内向きで対向するように、平
行に支持されている。
【0054】昇降ガイド枠4、4の側方には、アウトリ
ガーとなる一対の外枠支持アーム7、7が連設されてい
る。図3に示すように、外枠支持アーム7は、その基端
が昇降ガイド枠4と横架材5に固定された支持フレーム
8の支持軸8aに水平方向に回動自在に支持されている
もので、外側に開いて横架材5と平行な退避位置から横
架材5に直交し躯体10に向かって突出する係止位置ま
で、90度の角度で回動自在となっている。
ガーとなる一対の外枠支持アーム7、7が連設されてい
る。図3に示すように、外枠支持アーム7は、その基端
が昇降ガイド枠4と横架材5に固定された支持フレーム
8の支持軸8aに水平方向に回動自在に支持されている
もので、外側に開いて横架材5と平行な退避位置から横
架材5に直交し躯体10に向かって突出する係止位置ま
で、90度の角度で回動自在となっている。
【0055】外枠支持アーム7は、横架材5に直交する
位置で躯体となるH形鋼の梁10上に載置され、梁10
に係止するもので、がたつきなく梁10に係止するよう
に、外枠支持アーム7の先端側下面に、梁10の側面を
挟持する一対の位置決めフレーム7aが垂設されている
(図6参照)。
位置で躯体となるH形鋼の梁10上に載置され、梁10
に係止するもので、がたつきなく梁10に係止するよう
に、外枠支持アーム7の先端側下面に、梁10の側面を
挟持する一対の位置決めフレーム7aが垂設されている
(図6参照)。
【0056】一対の外枠支持アーム7、7は、ガイド枠
体2の上方と下方の2カ所にそれぞれ備えられていて、
その上下の間隔は、昇降基体3の高さより充分長く、図
6に示すように、建築物の1階の高さの3倍の長さとし
ている。
体2の上方と下方の2カ所にそれぞれ備えられていて、
その上下の間隔は、昇降基体3の高さより充分長く、図
6に示すように、建築物の1階の高さの3倍の長さとし
ている。
【0057】昇降基体3は、垂直に起立する一対の縦枠
材11、11と、その上方及び下方で縦枠材11、11
間を連結する上部連結材12と下部連結材13によっ
て、全体が昇降ガイド枠4、4間でスライド可能な横幅
で、縦長矩形枠状に形成されている。
材11、11と、その上方及び下方で縦枠材11、11
間を連結する上部連結材12と下部連結材13によっ
て、全体が昇降ガイド枠4、4間でスライド可能な横幅
で、縦長矩形枠状に形成されている。
【0058】昇降基体3とガイド枠体2が相互に上下方
向に円滑にスライドするように、左右の縦枠材11、1
1には、図1に示すように、昇降ガイド枠4、4のガイ
ド溝6内面に接して転動する従動ローラ11aと、ガイ
ド溝6の側面に接して転動するガイドローラ11bが、
各4個、回動自在に取り付けられている。これらのロー
ラ11a、11bが、ガイド溝6内で転動することによ
って、昇降基体3は、ガイド溝6から外れることなく昇
降ガイド枠4に係合し、昇降ガイド枠4に沿ってスライ
ド自在となる。
向に円滑にスライドするように、左右の縦枠材11、1
1には、図1に示すように、昇降ガイド枠4、4のガイ
ド溝6内面に接して転動する従動ローラ11aと、ガイ
ド溝6の側面に接して転動するガイドローラ11bが、
各4個、回動自在に取り付けられている。これらのロー
ラ11a、11bが、ガイド溝6内で転動することによ
って、昇降基体3は、ガイド溝6から外れることなく昇
降ガイド枠4に係合し、昇降ガイド枠4に沿ってスライ
ド自在となる。
【0059】上部連結材12には、図示しない電源で駆
動する電動モーター14とカップリング部15が搭載さ
れ、カップリング部15から全長にわたって雄ねじが刻
まれたネジ軸16が吊り下げ支持されている。カップリ
ング部15は、カップリングと減速機を内蔵するもの
で、電動モーター14の出力軸とネジ軸16を連結する
とともに、出力軸の正、逆回転を減速させてネジ軸16
に伝達するものである。
動する電動モーター14とカップリング部15が搭載さ
れ、カップリング部15から全長にわたって雄ねじが刻
まれたネジ軸16が吊り下げ支持されている。カップリ
ング部15は、カップリングと減速機を内蔵するもの
で、電動モーター14の出力軸とネジ軸16を連結する
とともに、出力軸の正、逆回転を減速させてネジ軸16
に伝達するものである。
【0060】図1、図2に示すように、ネジ軸16は、
上部連結部材12と横架材5aに取り付けられたナット
20を挿通し、その下端が下部連結部材13の軸受け1
3aに挿入されている。ナット20には、ネジ軸16と
螺合する雌ねじが刻設され、ネジ軸16の正、逆回転に
よって、回転が拘束されたナット20が、ネジ軸16に
対して上下するようになっている。これによって、電動
モーター14を正、逆回転させると、その回転方向に応
じて、ガイド枠体2が昇降基体3に対して上下にスライ
ドする。
上部連結部材12と横架材5aに取り付けられたナット
20を挿通し、その下端が下部連結部材13の軸受け1
3aに挿入されている。ナット20には、ネジ軸16と
螺合する雌ねじが刻設され、ネジ軸16の正、逆回転に
よって、回転が拘束されたナット20が、ネジ軸16に
対して上下するようになっている。これによって、電動
モーター14を正、逆回転させると、その回転方向に応
じて、ガイド枠体2が昇降基体3に対して上下にスライ
ドする。
【0061】尚、ガイド枠体2若しくは昇降基体3の脱
落を防止するため、横架材5aに固定されたケース内
に、補助ナット20´がケース内で回動自在に収容され
ている。ナット20の雌ねじが磨耗などで破損しネジ軸
16との螺合が解かれると、躯体10に対して係止して
いない側のガイド枠体2若しくは昇降基体3は、その自
重で落下する恐れがあり、補助ナット20´にネジ軸1
6を挿通させ、ネジ軸16と螺合させることによって、
ナット20とネジ軸16との螺合が解かれても、ガイド
枠体2若しくは昇降基体3を補助ナット20´を介して
支持するものである。
落を防止するため、横架材5aに固定されたケース内
に、補助ナット20´がケース内で回動自在に収容され
ている。ナット20の雌ねじが磨耗などで破損しネジ軸
16との螺合が解かれると、躯体10に対して係止して
いない側のガイド枠体2若しくは昇降基体3は、その自
重で落下する恐れがあり、補助ナット20´にネジ軸1
6を挿通させ、ネジ軸16と螺合させることによって、
ナット20とネジ軸16との螺合が解かれても、ガイド
枠体2若しくは昇降基体3を補助ナット20´を介して
支持するものである。
【0062】ネジ軸16の長さは、昇降基体3の昇降ピ
ッチの上限を定めるものであり、少なくとも昇降ガイド
枠4内で昇降基体3が昇降するように、昇降ガイド枠4
の長さより短く、本実施の形態では、図6に示すよう
に、建築物の1階分の高さよりやや長い長さとしてい
る。
ッチの上限を定めるものであり、少なくとも昇降ガイド
枠4内で昇降基体3が昇降するように、昇降ガイド枠4
の長さより短く、本実施の形態では、図6に示すよう
に、建築物の1階分の高さよりやや長い長さとしてい
る。
【0063】尚、本実施の形態においては、軸受け13
aは、ネジ軸16の下端の横ぶれを防止するためのもの
であり、軸受け13aでネジ軸16に加わる荷重を受け
るものではない。従って、ナット20を介してネジ軸1
6に加わるガイド枠体2側の荷重は、カップリング部1
5とナット20間のネジ軸16に引っ張り過重として作
用する。この為、ガイド枠体2側に後述するように、重
荷重のネット支持枠31及び養生ネット30を積載して
も、ネジ軸16には、常に鉛直方向の引っ張り荷重のみ
が作用し、ネジ軸16が座屈などで屈曲してナット20
が上下に移動しづらくなることがない。
aは、ネジ軸16の下端の横ぶれを防止するためのもの
であり、軸受け13aでネジ軸16に加わる荷重を受け
るものではない。従って、ナット20を介してネジ軸1
6に加わるガイド枠体2側の荷重は、カップリング部1
5とナット20間のネジ軸16に引っ張り過重として作
用する。この為、ガイド枠体2側に後述するように、重
荷重のネット支持枠31及び養生ネット30を積載して
も、ネジ軸16には、常に鉛直方向の引っ張り荷重のみ
が作用し、ネジ軸16が座屈などで屈曲してナット20
が上下に移動しづらくなることがない。
【0064】昇降基体3側にも、アウトリガーとなる一
対の内枠支持アーム17、17が、縦枠材11の内側に
連設されている。内枠支持アーム17の構成は、外枠支
持アーム7の構成とほぼ同様であり、図1乃至図3に示
すように、その基端が縦枠材11に固定された支持フレ
ーム18の支持軸18aに水平方向に回動自在に支持さ
れているもので、昇降基体3内に収容される退避位置か
ら躯体10に向かって突出する係止位置まで、90度の
角度で回動自在となっている。
対の内枠支持アーム17、17が、縦枠材11の内側に
連設されている。内枠支持アーム17の構成は、外枠支
持アーム7の構成とほぼ同様であり、図1乃至図3に示
すように、その基端が縦枠材11に固定された支持フレ
ーム18の支持軸18aに水平方向に回動自在に支持さ
れているもので、昇降基体3内に収容される退避位置か
ら躯体10に向かって突出する係止位置まで、90度の
角度で回動自在となっている。
【0065】内枠支持アーム17も、内枠支持アーム1
7の先端側下面に、梁10の側面を挟持する一対の位置
決めフレーム17aが垂設され、躯体となるH形鋼の梁
10上に載置され、梁10にがたつきなく係止する。
7の先端側下面に、梁10の側面を挟持する一対の位置
決めフレーム17aが垂設され、躯体となるH形鋼の梁
10上に載置され、梁10にがたつきなく係止する。
【0066】図1と図2に示すように、一対の内枠支持
アーム17、17は、縦枠材11の上方と下方の2カ所
にそれぞれ回動自在に取り付けられ、本実施の形態で
は、上下の間隔が図6に示すように、建築物の1階の高
さの長さとしている。
アーム17、17は、縦枠材11の上方と下方の2カ所
にそれぞれ回動自在に取り付けられ、本実施の形態で
は、上下の間隔が図6に示すように、建築物の1階の高
さの長さとしている。
【0067】このように構成された自動昇降装置1のガ
イド枠体2側に、養生ネット30を張設したネット支持
枠31を固定する。ネット支持枠31は、図4に示すよ
うに、建築物の3階分の高さで建築物の外側面を養生ネ
ット30が覆うように、単管を縦横に繋ぎ合わせて横長
板状とし、その周囲をボックストラス31aで囲み、対
角線上にブレース31cを掛け渡して補強したものであ
る。養生ネット30は、高層の作業場で火花などが飛散
しないように、建築物と対向する面を裏面としてネット
支持枠31の表面側全面に弛みがないように張設され
る。
イド枠体2側に、養生ネット30を張設したネット支持
枠31を固定する。ネット支持枠31は、図4に示すよ
うに、建築物の3階分の高さで建築物の外側面を養生ネ
ット30が覆うように、単管を縦横に繋ぎ合わせて横長
板状とし、その周囲をボックストラス31aで囲み、対
角線上にブレース31cを掛け渡して補強したものであ
る。養生ネット30は、高層の作業場で火花などが飛散
しないように、建築物と対向する面を裏面としてネット
支持枠31の表面側全面に弛みがないように張設され
る。
【0068】養生ネット30を張設したネット支持枠3
1は、仮設部材といえども大型の重量構造物となるの
で、本実施の形態においては、上述の自動昇降装置1を
2台用いて昇降させる。自動昇降装置1への固定は、ネ
ット支持枠31の上下のボックストラス31aに、ガイ
ド枠受け補強トラス31bを固定し、このガイド枠受け
補強トラス31bにボルト締めによって自動昇降装置1
の昇降ガイド枠4を固定する。また、昇降ガイド枠4の
下端にアングルブラケット板を用いた支持枠受けブラケ
ット32を取り付け、ガイド枠受け補強トラス31bの
底面に当接させてネット支持枠31を支持する。
1は、仮設部材といえども大型の重量構造物となるの
で、本実施の形態においては、上述の自動昇降装置1を
2台用いて昇降させる。自動昇降装置1への固定は、ネ
ット支持枠31の上下のボックストラス31aに、ガイ
ド枠受け補強トラス31bを固定し、このガイド枠受け
補強トラス31bにボルト締めによって自動昇降装置1
の昇降ガイド枠4を固定する。また、昇降ガイド枠4の
下端にアングルブラケット板を用いた支持枠受けブラケ
ット32を取り付け、ガイド枠受け補強トラス31bの
底面に当接させてネット支持枠31を支持する。
【0069】次に、この養生ネット30を張設したネッ
ト支持枠31(以下、図6についての説明においては、
単に養生ネット30として説明する)を、自動昇降装置
1で昇降させる各工程を、図6(イ)乃至(ヘ)の順で
説明する。
ト支持枠31(以下、図6についての説明においては、
単に養生ネット30として説明する)を、自動昇降装置
1で昇降させる各工程を、図6(イ)乃至(ヘ)の順で
説明する。
【0070】図6(イ)は、構築中の建築物の作業場所
の例えば、20階から22階までの外側面を養生ネット
30が覆っている状態を示すもので、自動昇降装置1の
ガイド枠体2は、上下の外枠支持アーム7、7が、20
階の梁1020と23階の梁1023に係止して、躯体
10に固定されている。また、昇降基体3も、上下の内
枠支持アーム17、17が、21階の梁1021と22
階の梁1022に係止し、躯体10に固定されている。
の例えば、20階から22階までの外側面を養生ネット
30が覆っている状態を示すもので、自動昇降装置1の
ガイド枠体2は、上下の外枠支持アーム7、7が、20
階の梁1020と23階の梁1023に係止して、躯体
10に固定されている。また、昇降基体3も、上下の内
枠支持アーム17、17が、21階の梁1021と22
階の梁1022に係止し、躯体10に固定されている。
【0071】この状態から、作業場所が上階へ移動する
のにともない養生ネット30を上方へ移動させるものと
する。上方へ移動させる際には、昇降基体3の内枠支持
アーム17、17と梁1021と梁1022との係止を
解除し、内枠支持アーム17、17を昇降基体3内の退
避位置まで回動する。この係止解除によって、昇降基体
3は、躯体10に拘束されることなく、ナット20で支
持され、ガイド枠体2に対して上下方向にスライド自在
となる。
のにともない養生ネット30を上方へ移動させるものと
する。上方へ移動させる際には、昇降基体3の内枠支持
アーム17、17と梁1021と梁1022との係止を
解除し、内枠支持アーム17、17を昇降基体3内の退
避位置まで回動する。この係止解除によって、昇降基体
3は、躯体10に拘束されることなく、ナット20で支
持され、ガイド枠体2に対して上下方向にスライド自在
となる。
【0072】次いで、2台の自動昇降装置1の電動モー
ター14を、それぞれ正回転させる。電動モーター14
の出力軸の回転は、カップリング部15で減速されてネ
ジ軸16に伝達され、ネジ軸16はガイド枠体2に固定
されたナット20に螺合しながら回転する。このナット
20は、ガイド枠体2を介して躯体10に固定されてい
るので、ネジ軸16側、すなわち昇降基体3の全体は、
昇降ガイド枠4に沿って上昇する(図6(ロ))。以
下、昇降基体3、ガイド枠体2の昇降作業においては、
これらが昇降中に傾斜しないよう、2台の自動昇降装置
1の電動モーター14の回転を同期制御する。
ター14を、それぞれ正回転させる。電動モーター14
の出力軸の回転は、カップリング部15で減速されてネ
ジ軸16に伝達され、ネジ軸16はガイド枠体2に固定
されたナット20に螺合しながら回転する。このナット
20は、ガイド枠体2を介して躯体10に固定されてい
るので、ネジ軸16側、すなわち昇降基体3の全体は、
昇降ガイド枠4に沿って上昇する(図6(ロ))。以
下、昇降基体3、ガイド枠体2の昇降作業においては、
これらが昇降中に傾斜しないよう、2台の自動昇降装置
1の電動モーター14の回転を同期制御する。
【0073】更に、昇降基体3を上昇させて、上下の内
枠支持アーム17、17が、22階の梁1022と23
階の梁1023に達する位置で停止させる。この停止
は、上昇位置を確認しながら手動で電動モーター14の
回転を制御してもよいが、リミットスイッチをガイド枠
体2側に設けて自動停止させてもよい。
枠支持アーム17、17が、22階の梁1022と23
階の梁1023に達する位置で停止させる。この停止
は、上昇位置を確認しながら手動で電動モーター14の
回転を制御してもよいが、リミットスイッチをガイド枠
体2側に設けて自動停止させてもよい。
【0074】図6(ハ)に示すこの停止位置で、上下の
内枠支持アーム17、17を躯体10に向かって突出す
る係止位置へ回動させ、それぞれ、梁1022、梁10
23へ係止し、昇降基体3を躯体10へ固定する。
内枠支持アーム17、17を躯体10に向かって突出す
る係止位置へ回動させ、それぞれ、梁1022、梁10
23へ係止し、昇降基体3を躯体10へ固定する。
【0075】その後、ガイド枠体2の外枠支持アーム
7、7と梁1020と梁1023との係止を解除し、外
枠支持アーム7、7を退避位置まで回動する。この係止
解除によって、ガイド枠体2側が、躯体10に拘束され
ることなく、昇降基体3に対してネジ軸16に吊り下げ
られた状態で、上下方向にスライド自在となる。
7、7と梁1020と梁1023との係止を解除し、外
枠支持アーム7、7を退避位置まで回動する。この係止
解除によって、ガイド枠体2側が、躯体10に拘束され
ることなく、昇降基体3に対してネジ軸16に吊り下げ
られた状態で、上下方向にスライド自在となる。
【0076】その後、2台の自動昇降装置1の電動モー
ター14を、それぞれ逆回転させる。上述と逆回転する
ネジ軸16は、躯体10に固定された昇降基体3に回動
自在に支持されているので、このネジ軸16と螺合する
ナット20側、すなわちガイド枠体2は、ガイド溝6が
昇降基体3のガイドローラ11bに案内され、垂直に引
き上げられる(図6(ニ))。ガイド枠体2の上昇によ
り、ガイド枠体2に取り付けられた養生ネット30も上
昇する。
ター14を、それぞれ逆回転させる。上述と逆回転する
ネジ軸16は、躯体10に固定された昇降基体3に回動
自在に支持されているので、このネジ軸16と螺合する
ナット20側、すなわちガイド枠体2は、ガイド溝6が
昇降基体3のガイドローラ11bに案内され、垂直に引
き上げられる(図6(ニ))。ガイド枠体2の上昇によ
り、ガイド枠体2に取り付けられた養生ネット30も上
昇する。
【0077】更に、ガイド枠体2を上昇させて、上下の
外枠支持アーム7、7が、21階の梁1021と24階
の梁1024に達する位置で停止させる(図6
(ホ))。
外枠支持アーム7、7が、21階の梁1021と24階
の梁1024に達する位置で停止させる(図6
(ホ))。
【0078】この停止位置で、上下の外枠支持アーム
7、7を躯体10に向かって再び突出する係止位置へ回
動させて、それぞれ、梁1021、梁1024へ係止
し、ガイド枠体2を躯体10へ固定する。
7、7を躯体10に向かって再び突出する係止位置へ回
動させて、それぞれ、梁1021、梁1024へ係止
し、ガイド枠体2を躯体10へ固定する。
【0079】ガイド枠体2を躯体10へ固定した図6
(ヘ)の状態は、同図(イ)と比較して明らかなよう
に、自動昇降装置1及び養生ネット30が建築物の1階
分上階へ移動したものとなる。このように、(イ)から
(ヘ)の工程を繰り返せば、作業場所が上階へ移動する
のにともない、簡単に養生ネット30を作業場所に追従
させることができる。
(ヘ)の状態は、同図(イ)と比較して明らかなよう
に、自動昇降装置1及び養生ネット30が建築物の1階
分上階へ移動したものとなる。このように、(イ)から
(ヘ)の工程を繰り返せば、作業場所が上階へ移動する
のにともない、簡単に養生ネット30を作業場所に追従
させることができる。
【0080】また、図6で説明した工程と逆の(ヘ)か
ら(イ)の工程を繰り返せば、全体を降下させることが
できる。これらの養生ネット30を昇降させる工程は、
必ずしも(イ)若しくは(ヘ)から開始する必要はな
く、任意の状態、例えば(ハ)に示す状態から開始させ
てもよい。
ら(イ)の工程を繰り返せば、全体を降下させることが
できる。これらの養生ネット30を昇降させる工程は、
必ずしも(イ)若しくは(ヘ)から開始する必要はな
く、任意の状態、例えば(ハ)に示す状態から開始させ
てもよい。
【0081】尚、上述の内枠支持アーム17、17また
は外枠支持アーム7、7の躯体10に対する係止、係止
解除作業において、位置決めフレーム17a、7aが躯
体10と干渉する場合には、その作業前に、昇降基体
3、ガイド枠体2を躯体10に対して僅かに上昇させ、
内枠支持アーム17、17または外枠支持アーム7、7
を係止位置または退避位置へ回動させておいてもよい。
は外枠支持アーム7、7の躯体10に対する係止、係止
解除作業において、位置決めフレーム17a、7aが躯
体10と干渉する場合には、その作業前に、昇降基体
3、ガイド枠体2を躯体10に対して僅かに上昇させ、
内枠支持アーム17、17または外枠支持アーム7、7
を係止位置または退避位置へ回動させておいてもよい。
【0082】図6にしめすように、建築物の各階が等ピ
ッチの高さである場合には、内枠支持アーム17、17
及び外枠支持アーム7、7の上下の間隔を、各階の高さ
の整数倍とすることによって、いずれの階の躯体10に
対しても、ガイド枠体2、昇降基体3を固定できる。
ッチの高さである場合には、内枠支持アーム17、17
及び外枠支持アーム7、7の上下の間隔を、各階の高さ
の整数倍とすることによって、いずれの階の躯体10に
対しても、ガイド枠体2、昇降基体3を固定できる。
【0083】一方、各階の高さが異なる場合には、内枠
支持アーム17若しくは外枠支持アーム7を、1カ所の
梁10に対して係止するか、上下の内枠支持アーム17
若しくは上下の外枠支持アーム7間の間隔を可変させ
て、上下2カ所の階の梁10に対して係止する。また、
係止する躯体部分が等ピッチの高さとなるように、躯体
から仮設ブラケットなどを突出させて、内枠支持アーム
17若しくは外枠支持アーム7を係止させてもよい。
支持アーム17若しくは外枠支持アーム7を、1カ所の
梁10に対して係止するか、上下の内枠支持アーム17
若しくは上下の外枠支持アーム7間の間隔を可変させ
て、上下2カ所の階の梁10に対して係止する。また、
係止する躯体部分が等ピッチの高さとなるように、躯体
から仮設ブラケットなどを突出させて、内枠支持アーム
17若しくは外枠支持アーム7を係止させてもよい。
【0084】図7乃至図11は、本発明の第2の実施の
形態に係る仮設部材の自動昇降装置40を示すもので、
この実施の形態では、自動昇降装置で昇降させる仮設部
材が、ネット支持枠31から足場支持枠41に替わるも
のである。
形態に係る仮設部材の自動昇降装置40を示すもので、
この実施の形態では、自動昇降装置で昇降させる仮設部
材が、ネット支持枠31から足場支持枠41に替わるも
のである。
【0085】図7は、2台の自動昇降装置40、40を
固定した足場支持枠41の正面図、図8は、同平面図
で、図9は、同側面図である。また、図10は、自動昇
降装置40のアウトリガーを示す要部横断面図、図11
は、同側面図である。
固定した足場支持枠41の正面図、図8は、同平面図
で、図9は、同側面図である。また、図10は、自動昇
降装置40のアウトリガーを示す要部横断面図、図11
は、同側面図である。
【0086】自動昇降装置40の構成と作用は、第1実
施の形態に係る自動昇降装置1とほぼ同一であるので、
共通する部分については同一の番号を付し、異なる構成
についてのみ説明する。
施の形態に係る自動昇降装置1とほぼ同一であるので、
共通する部分については同一の番号を付し、異なる構成
についてのみ説明する。
【0087】仮設部材である足場支持枠41は、建築物
のほぼ5階分の高さで建築物の外側面に沿って支持され
るもので、複数の建て枠を水平の単管パイプで繋ぎ合わ
せた足場ユニットを水平方向と垂直方向に複数連続させ
て、全体を直方体板状の仮設構造物としたもので、各足
場ユニット単位の対角線上にブレース41aを掛け渡す
とともに、その下辺をボックストラス41bで補強した
ものである。本実施の形態に係る足場支持枠41は、1
0個の足場ユニットを水平方向に連結したものを垂直方
向に7段重ねたものであり、各ユニットの建て枠間に足
場となる布枠41c(図8参照)を掛け渡すとともに、
各段間に昇降階段を取り付け、作業者が広範囲で自由に
移動できるようにしたものである。また、この足場支持
枠41には、図示しないが、必要個所に作業者の転落を
防止する手摺や階段ガードが取り付けられている。
のほぼ5階分の高さで建築物の外側面に沿って支持され
るもので、複数の建て枠を水平の単管パイプで繋ぎ合わ
せた足場ユニットを水平方向と垂直方向に複数連続させ
て、全体を直方体板状の仮設構造物としたもので、各足
場ユニット単位の対角線上にブレース41aを掛け渡す
とともに、その下辺をボックストラス41bで補強した
ものである。本実施の形態に係る足場支持枠41は、1
0個の足場ユニットを水平方向に連結したものを垂直方
向に7段重ねたものであり、各ユニットの建て枠間に足
場となる布枠41c(図8参照)を掛け渡すとともに、
各段間に昇降階段を取り付け、作業者が広範囲で自由に
移動できるようにしたものである。また、この足場支持
枠41には、図示しないが、必要個所に作業者の転落を
防止する手摺や階段ガードが取り付けられている。
【0088】これらの付属品が全て取り付けられた足場
支持枠41は、自動昇降装置40を2台用いて昇降させ
る。自動昇降装置40は、図示するように、最下段から
上方の3段にかけて足場ユニットに掛け渡す布枠41c
を取り除き、取り除いて形成される四角柱状の空間に収
容する。自動昇降装置40への足場支持枠41の固定
は、昇降ガイド枠4を連結パイプ(図示せず)で周囲の
足場ユニットの水平パイプに連結するとともに、下方の
ボックストラス41bに、ガイド枠受け補強トラス41
dを固定し、このガイド枠受け補強トラス41dに自動
昇降装置40の昇降ガイド枠4を固定する。また、更に
第1実施の形態と同様に、昇降ガイド枠4の下端にアン
グルブラケット板を用いた支持枠受けブラケット42を
取り付け、ガイド枠受け補強トラス41dの底面に当接
させて足場支持枠41を支持する。
支持枠41は、自動昇降装置40を2台用いて昇降させ
る。自動昇降装置40は、図示するように、最下段から
上方の3段にかけて足場ユニットに掛け渡す布枠41c
を取り除き、取り除いて形成される四角柱状の空間に収
容する。自動昇降装置40への足場支持枠41の固定
は、昇降ガイド枠4を連結パイプ(図示せず)で周囲の
足場ユニットの水平パイプに連結するとともに、下方の
ボックストラス41bに、ガイド枠受け補強トラス41
dを固定し、このガイド枠受け補強トラス41dに自動
昇降装置40の昇降ガイド枠4を固定する。また、更に
第1実施の形態と同様に、昇降ガイド枠4の下端にアン
グルブラケット板を用いた支持枠受けブラケット42を
取り付け、ガイド枠受け補強トラス41dの底面に当接
させて足場支持枠41を支持する。
【0089】尚、自動昇降装置40への足場支持枠41
の固定は、図7において破線で示すように、足場支持枠
41の両側(若しくは隣り合う足場支持枠41間)に連
結パイプ、支持枠受けブラケット42等を用いて固定し
てもよい。
の固定は、図7において破線で示すように、足場支持枠
41の両側(若しくは隣り合う足場支持枠41間)に連
結パイプ、支持枠受けブラケット42等を用いて固定し
てもよい。
【0090】自動昇降装置40の躯体への係止は、躯体
がH形鋼等の鋼材であれば、第1の実施の形態で用いた
外枠支持アーム7、7若しくは内枠支持アーム17、1
7でもよいが、足場を要する作業現場では、コンクリー
トを打設した躯体50が多く、そのようなステージへの
係止には適さない。
がH形鋼等の鋼材であれば、第1の実施の形態で用いた
外枠支持アーム7、7若しくは内枠支持アーム17、1
7でもよいが、足場を要する作業現場では、コンクリー
トを打設した躯体50が多く、そのようなステージへの
係止には適さない。
【0091】従って、本実施の形態では、この外枠支持
アーム7若しくは内枠支持アーム17に代えて、その形
状を変更した図10、図11に示すロックプレート43
を用いる。このロックプレート43は、支持アーム7、
17と同様に、ガイド枠体2に設けられた支持フレーム
8の支持軸8a、若しくは昇降基体3に設けられた支持
フレーム18の支持軸18aに、その基端が回動自在に
取り付けられ、図10のように停止位置と係止位置の間
で90度の角度で回動するようになっている。
アーム7若しくは内枠支持アーム17に代えて、その形
状を変更した図10、図11に示すロックプレート43
を用いる。このロックプレート43は、支持アーム7、
17と同様に、ガイド枠体2に設けられた支持フレーム
8の支持軸8a、若しくは昇降基体3に設けられた支持
フレーム18の支持軸18aに、その基端が回動自在に
取り付けられ、図10のように停止位置と係止位置の間
で90度の角度で回動するようになっている。
【0092】ロックプレート43の先端には、コンクリ
ートを打設した躯体50に上部を突出させて埋設された
アンカーボルト44が挿通する挿通孔が穿設され、ロッ
クプレート43は、このアンカーボルト44を挿通させ
た後ナット締めすることにより、躯体50に係止するも
のである。ロックプレート43には、足場支持枠41の
荷重を受けて撓まないように、その両翼に垂直に起立す
るフランジ部が形成されている。
ートを打設した躯体50に上部を突出させて埋設された
アンカーボルト44が挿通する挿通孔が穿設され、ロッ
クプレート43は、このアンカーボルト44を挿通させ
た後ナット締めすることにより、躯体50に係止するも
のである。ロックプレート43には、足場支持枠41の
荷重を受けて撓まないように、その両翼に垂直に起立す
るフランジ部が形成されている。
【0093】このように構成された自動昇降装置40に
よる足場支持枠41の昇降は、前述実施の形態におい
て、図6で説明した昇降方法と同一であるので、その説
明は省略する。
よる足場支持枠41の昇降は、前述実施の形態におい
て、図6で説明した昇降方法と同一であるので、その説
明は省略する。
【0094】尚、自動昇降装置1、40による仮設部材
の昇降は、自動昇降装置を2台に限らず、1台若しくは
仮設部材の総重量に応じた多数の台数の自動昇降装置4
0を用いるものであってもよい。
の昇降は、自動昇降装置を2台に限らず、1台若しくは
仮設部材の総重量に応じた多数の台数の自動昇降装置4
0を用いるものであってもよい。
【0095】また、躯体に対するガイド枠体2と昇降基
体3の係脱手段は、上述例に限らず、躯体の形状、構造
に応じて、種々の係脱手段を用いるものである。例え
ば、図12、図13は、係脱手段として、ガイド枠体2
若しくは昇降基体3に対して水平方向にスライドするス
ライドプレート45をアウトリガーとして用いた他の一
例を示すもので、躯体50に係止する際には、スライド
プレート45を躯体50側にスライドさせて、躯体50
に下部を埋め込まれたアンカーボルト44をU字溝45
aで挟持し、ナット締めするものである。躯体50へス
ライドさせたスライドプレート45には、その係止が不
用意に外れないように、ロックピン45bを差し込んで
自動昇降装置側へ後退することを防止する。
体3の係脱手段は、上述例に限らず、躯体の形状、構造
に応じて、種々の係脱手段を用いるものである。例え
ば、図12、図13は、係脱手段として、ガイド枠体2
若しくは昇降基体3に対して水平方向にスライドするス
ライドプレート45をアウトリガーとして用いた他の一
例を示すもので、躯体50に係止する際には、スライド
プレート45を躯体50側にスライドさせて、躯体50
に下部を埋め込まれたアンカーボルト44をU字溝45
aで挟持し、ナット締めするものである。躯体50へス
ライドさせたスライドプレート45には、その係止が不
用意に外れないように、ロックピン45bを差し込んで
自動昇降装置側へ後退することを防止する。
【0096】また、躯体がバルコニー60である場合に
は、図14に示すように、挟持用ボルト46、46を挿
通させる係止プレート47を用いる。この係止プレート
47は、上述のロックプレート43と同様、ガイド枠体
2に設けられた支持フレーム8の支持軸8a、若しくは
昇降基体3に設けられた支持フレーム18の支持軸18
aに、その基端が回動自在に取り付けられ、停止位置と
係止位置の間で90度の角度で回動するようになってい
る。
は、図14に示すように、挟持用ボルト46、46を挿
通させる係止プレート47を用いる。この係止プレート
47は、上述のロックプレート43と同様、ガイド枠体
2に設けられた支持フレーム8の支持軸8a、若しくは
昇降基体3に設けられた支持フレーム18の支持軸18
aに、その基端が回動自在に取り付けられ、停止位置と
係止位置の間で90度の角度で回動するようになってい
る。
【0097】バルコニー60へ係止させる際には、バル
コニー60の立ち上げ部60aと手摺60bの間に係止
プレート47を回転させながら差し込んで、挟持用ボル
ト46、46で立ち上げ部60aを挟持し、バルコニー
60へ係止する。この係止の際に、挟持用ボルト46、
46若しくは係止プレート47と、立ち上げ部60aの
間にその形状によって隙間が生じる場合には、所定のス
ペーサ48を用いて形つきなく係止させる。
コニー60の立ち上げ部60aと手摺60bの間に係止
プレート47を回転させながら差し込んで、挟持用ボル
ト46、46で立ち上げ部60aを挟持し、バルコニー
60へ係止する。この係止の際に、挟持用ボルト46、
46若しくは係止プレート47と、立ち上げ部60aの
間にその形状によって隙間が生じる場合には、所定のス
ペーサ48を用いて形つきなく係止させる。
【0098】以上説明した実施の形態においては、ネジ
軸16を昇降基体3側に回動自在に支持したが、ガイド
枠体2にネジ軸16を回動自在に支持し、昇降基体3に
ナット20を固定してもよい。
軸16を昇降基体3側に回動自在に支持したが、ガイド
枠体2にネジ軸16を回動自在に支持し、昇降基体3に
ナット20を固定してもよい。
【0099】また、ネジ軸とナットを螺合させることに
よる昇降機構は、ネジ軸を固定し、回動自在に支持され
るナットをモーターにより正逆回転させて、昇降させる
ものであってもよい。
よる昇降機構は、ネジ軸を固定し、回動自在に支持され
るナットをモーターにより正逆回転させて、昇降させる
ものであってもよい。
【0100】図15乃至図21は、本発明の第3の実施
の形態に係る仮設部材の自動昇降装置70を示すもの
で、ナット側の正逆回転により仮設部材を昇降させる実
施の一例を示すものである。
の形態に係る仮設部材の自動昇降装置70を示すもの
で、ナット側の正逆回転により仮設部材を昇降させる実
施の一例を示すものである。
【0101】図15は、2台の自動昇降装置70、70
を用いた足場支持枠41の正面図、図16は、同要部平
面図、図17は、図15の縦断面図である。また、図1
8は、自動昇降装置70の要部正面図、図19は、ナッ
ト82と電動モーター83の連結機構を示す部分断面
図、図20は、位置決め機構74の構成を示す縦断面
図、図21は、同平面図、図22は、躯体に対する係脱
手段を示す側面図である。
を用いた足場支持枠41の正面図、図16は、同要部平
面図、図17は、図15の縦断面図である。また、図1
8は、自動昇降装置70の要部正面図、図19は、ナッ
ト82と電動モーター83の連結機構を示す部分断面
図、図20は、位置決め機構74の構成を示す縦断面
図、図21は、同平面図、図22は、躯体に対する係脱
手段を示す側面図である。
【0102】尚、本実施の形態においても、上述の実施
の形態に係る構成と同一若しくは同様に作用する構成に
ついては同一の番号を付して、その説明を省略する。
の形態に係る構成と同一若しくは同様に作用する構成に
ついては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0103】図15に示すように、この実施の形態にお
いては、2台の自動昇降装置70、70によって足場支
持枠41を昇降させるものであり、昇降基体72の下端
に連設された足場受けブラケット75上に足場支持枠4
1を固定し、昇降基体72とともにガイドレール73の
昇降ガイド枠78に沿って昇降させている。
いては、2台の自動昇降装置70、70によって足場支
持枠41を昇降させるものであり、昇降基体72の下端
に連設された足場受けブラケット75上に足場支持枠4
1を固定し、昇降基体72とともにガイドレール73の
昇降ガイド枠78に沿って昇降させている。
【0104】ガイドレール73は、L字形の4本の鋼材
73aを、L字が向き合うように起立させ、鋼材73a
間を複数の箇所で水平連結板76と係止ブラケット77
により連結して細長枠状に形成したもので(図21参
照)、4隅のL字が向き合って、その内方が断面長方形
の昇降ガイド枠78となっている。
73aを、L字が向き合うように起立させ、鋼材73a
間を複数の箇所で水平連結板76と係止ブラケット77
により連結して細長枠状に形成したもので(図21参
照)、4隅のL字が向き合って、その内方が断面長方形
の昇降ガイド枠78となっている。
【0105】図17に示すように、ガイドレール73
は、建築中の躯体80の外側面に沿って、垂直に地上G
に載置されるものであり、複数の位置で図22に示すレ
ール支持アーム79によって躯体80に連結され、鉛直
に起立支持されている。
は、建築中の躯体80の外側面に沿って、垂直に地上G
に載置されるものであり、複数の位置で図22に示すレ
ール支持アーム79によって躯体80に連結され、鉛直
に起立支持されている。
【0106】レール支持アーム79は、同図に示すよう
に、ガイドレール73と平行に固定された支持フレーム
89の上部ピン89aに、レール支持アーム79の二股
に分かれたヒンジプレート90a、90bの上方の一方
90aが回動自在に取り付けられ、上部ピン89aを中
心に上下に回動するようになっている。躯体80に係止
させない際には、図中、破線で示すようにレール支持ア
ーム79を上方に回動させて躯体80から退避させ、躯
体80へ係止させる際には、実線で示すように水平と
し、他方のヒンジプレート90bへ下部ピン89bを挿
通させることによって、その回動を拘束する。
に、ガイドレール73と平行に固定された支持フレーム
89の上部ピン89aに、レール支持アーム79の二股
に分かれたヒンジプレート90a、90bの上方の一方
90aが回動自在に取り付けられ、上部ピン89aを中
心に上下に回動するようになっている。躯体80に係止
させない際には、図中、破線で示すようにレール支持ア
ーム79を上方に回動させて躯体80から退避させ、躯
体80へ係止させる際には、実線で示すように水平と
し、他方のヒンジプレート90bへ下部ピン89bを挿
通させることによって、その回動を拘束する。
【0107】躯体80のガイドレール73と対向する壁
面には、アーム受けブラケット91が上下方向に適宜間
隔で(例えば、建物の各階のピッチに合わせて)固定さ
れている。このアーム受けブラケット91は、水平に固
定されたレール支持アーム79の先端側を支持するもの
で、支持したレール支持アーム79は、その先端に連結
ボルト92を挿通することによって、アーム受けブラケ
ット91に拘止する。その結果、ガイドレール73は、
レール支持アーム79を介して躯体80にがたつきなく
固定される。尚、架設工事を終えた後、アーム受けブラ
ケット91は取り除かれる。
面には、アーム受けブラケット91が上下方向に適宜間
隔で(例えば、建物の各階のピッチに合わせて)固定さ
れている。このアーム受けブラケット91は、水平に固
定されたレール支持アーム79の先端側を支持するもの
で、支持したレール支持アーム79は、その先端に連結
ボルト92を挿通することによって、アーム受けブラケ
ット91に拘止する。その結果、ガイドレール73は、
レール支持アーム79を介して躯体80にがたつきなく
固定される。尚、架設工事を終えた後、アーム受けブラ
ケット91は取り除かれる。
【0108】第1、第2実施の形態においては、コンク
リート打設した躯体50、60が、打設後まもない若材
齢のコンクリートである場合に、自動昇降装置1、40
と仮設部材を単独で確保する為の充分な強度が得られな
い恐れがあるが、本実施の形態では、地上Gに載置した
ガイドレール73で自動昇降装置70の主要部と仮設部
材を支持するので、コンクリートを打設してまもない躯
体80に対しても、安全に仮設部材を昇降させることが
できる。従って、ここでは、レール支持アーム79が主
としてガイドレール73を垂直に支持するために作用し
ているが、躯体80が自動昇降装置70と仮設部材を単
独で確保するのに充分な強度を有する場合には、レール
支持アーム79のみで躯体80に対してガイドレール7
3を固定してもよく、又、逆にレール支持アーム79を
頼らず、地上Gのみでガイドレール73を自立させるも
のであってもよい。
リート打設した躯体50、60が、打設後まもない若材
齢のコンクリートである場合に、自動昇降装置1、40
と仮設部材を単独で確保する為の充分な強度が得られな
い恐れがあるが、本実施の形態では、地上Gに載置した
ガイドレール73で自動昇降装置70の主要部と仮設部
材を支持するので、コンクリートを打設してまもない躯
体80に対しても、安全に仮設部材を昇降させることが
できる。従って、ここでは、レール支持アーム79が主
としてガイドレール73を垂直に支持するために作用し
ているが、躯体80が自動昇降装置70と仮設部材を単
独で確保するのに充分な強度を有する場合には、レール
支持アーム79のみで躯体80に対してガイドレール7
3を固定してもよく、又、逆にレール支持アーム79を
頼らず、地上Gのみでガイドレール73を自立させるも
のであってもよい。
【0109】このように、レール支持アーム79は、躯
体80に対する係脱手段として作用するので、上述の実
施の形態において、外枠支持アーム7若しくは内枠支持
アーム17に代えて鉛直方向に回動するレール支持アー
ム79を係脱手段として用いてもよい。
体80に対する係脱手段として作用するので、上述の実
施の形態において、外枠支持アーム7若しくは内枠支持
アーム17に代えて鉛直方向に回動するレール支持アー
ム79を係脱手段として用いてもよい。
【0110】起立させたガイドレール73の昇降ガイド
枠78に沿って、第1昇降基体である昇降ヘッド71
と、第2昇降基体である昇降基体72がスライド自在に
案内される。すなわち、昇降ヘッド71と、昇降基体7
2の両側には、それぞれ複数組のガイドローラ71a、
72aが回動自在に取り付けられ、ガイドローラ71
a、72aを昇降ガイド枠78の内壁面に転動させて、
昇降ヘッド71と昇降基体72を、昇降ガイド枠78に
沿って上下にスライド自在としている。
枠78に沿って、第1昇降基体である昇降ヘッド71
と、第2昇降基体である昇降基体72がスライド自在に
案内される。すなわち、昇降ヘッド71と、昇降基体7
2の両側には、それぞれ複数組のガイドローラ71a、
72aが回動自在に取り付けられ、ガイドローラ71
a、72aを昇降ガイド枠78の内壁面に転動させて、
昇降ヘッド71と昇降基体72を、昇降ガイド枠78に
沿って上下にスライド自在としている。
【0111】図18に示すように、昇降ヘッド71の下
枠中央にネジ軸81の上端が固着され、昇降ガイド枠7
8の中央に沿って吊り下げられたネジ軸81に螺合する
ナット82が、昇降基体72側に回動自在に支持されて
いる。ネジ軸81の上端は、昇降ヘッド71に固着され
ているので回転せず、従って、昇降基体72側のナット
82を正、逆回転させることにより、昇降ヘッド71と
昇降基体72間が接近し、若しくは離反する。
枠中央にネジ軸81の上端が固着され、昇降ガイド枠7
8の中央に沿って吊り下げられたネジ軸81に螺合する
ナット82が、昇降基体72側に回動自在に支持されて
いる。ネジ軸81の上端は、昇降ヘッド71に固着され
ているので回転せず、従って、昇降基体72側のナット
82を正、逆回転させることにより、昇降ヘッド71と
昇降基体72間が接近し、若しくは離反する。
【0112】図19は、ナット82を昇降基体72へ回
動自在に支持し、図示しない電源で駆動する電動モータ
ー83に連動させる連動機構を示すもので、昇降基体7
2の上枠に取り付けられたギアケース84内にナット8
2と電動モーター83が収容されている。
動自在に支持し、図示しない電源で駆動する電動モータ
ー83に連動させる連動機構を示すもので、昇降基体7
2の上枠に取り付けられたギアケース84内にナット8
2と電動モーター83が収容されている。
【0113】ナット82は、ギアケース84内の内歯車
に噛み合う上下一組の傘歯車85、85間に挟まれ回動
自在に支持され、ギアケース84を上下に貫通するネジ
軸81が螺入している。また、ナット82の外周面に
は、電動モーター83の出力軸83aに固定された平歯
車と噛み合う歯が刻設され、図示しない電源で駆動する
電動モーター83に連動し、ナット82が正逆回転する
ようになっている。
に噛み合う上下一組の傘歯車85、85間に挟まれ回動
自在に支持され、ギアケース84を上下に貫通するネジ
軸81が螺入している。また、ナット82の外周面に
は、電動モーター83の出力軸83aに固定された平歯
車と噛み合う歯が刻設され、図示しない電源で駆動する
電動モーター83に連動し、ナット82が正逆回転する
ようになっている。
【0114】また、ギアケース84内には、第1の実施
の形態と同様に、昇降ヘッド71若しくは昇降基体72
の脱落を防止するための補助ナット82´が収容されて
いる。補助ナット82´も、ギアケース84内の内歯車
に噛み合う上下一組の傘歯車85´、85´間に挟まれ
回動自在に支持され、ネジ軸81が螺入するようになっ
ている。ナット82の雌ねじが磨耗などで破損しネジ軸
81との螺合が解かれても、補助ナット82´とネジ軸
81が螺合するので、補助ナット82´を介して、後述
する係止ブラケット77に係止していない側の昇降ヘッ
ド71若しくは昇降基体72が支持される。
の形態と同様に、昇降ヘッド71若しくは昇降基体72
の脱落を防止するための補助ナット82´が収容されて
いる。補助ナット82´も、ギアケース84内の内歯車
に噛み合う上下一組の傘歯車85´、85´間に挟まれ
回動自在に支持され、ネジ軸81が螺入するようになっ
ている。ナット82の雌ねじが磨耗などで破損しネジ軸
81との螺合が解かれても、補助ナット82´とネジ軸
81が螺合するので、補助ナット82´を介して、後述
する係止ブラケット77に係止していない側の昇降ヘッ
ド71若しくは昇降基体72が支持される。
【0115】昇降ガイド枠78に沿って上下にスライド
する昇降ヘッド71と昇降基体72には、それぞれその
スライド位置でガイドレール73に対して位置決めする
位置決め機構86、74が備えられている。位置決め機
構74と位置決め機構86は、同一の構成であるので、
図20、図21に示す昇降基体72の位置決め機構74
を説明し、昇降ヘッド71側の位置決め機構86の説明
は省略する。
する昇降ヘッド71と昇降基体72には、それぞれその
スライド位置でガイドレール73に対して位置決めする
位置決め機構86、74が備えられている。位置決め機
構74と位置決め機構86は、同一の構成であるので、
図20、図21に示す昇降基体72の位置決め機構74
を説明し、昇降ヘッド71側の位置決め機構86の説明
は省略する。
【0116】これらの図に示すように、位置決め機構7
4は、ストッパーに相当する送りプレート87と、送り
プレート87にプランジャ88aで連結するソレノイド
88とを左右対称に一組備えている。
4は、ストッパーに相当する送りプレート87と、送り
プレート87にプランジャ88aで連結するソレノイド
88とを左右対称に一組備えている。
【0117】送りプレート87は、側面が直角三角形に
形成され、昇降基体72の枠体に穿設された窓孔72b
内に揺動自在に吊り下げ支持されている。送りプレート
87の背面側には、プランジャ88aの先端が回動自在
に連結され、また、その下方に、外力を受けない自由状
態で、送りプレート87の底面を水平に保つ錘87aが
固着されている。
形成され、昇降基体72の枠体に穿設された窓孔72b
内に揺動自在に吊り下げ支持されている。送りプレート
87の背面側には、プランジャ88aの先端が回動自在
に連結され、また、その下方に、外力を受けない自由状
態で、送りプレート87の底面を水平に保つ錘87aが
固着されている。
【0118】ソレノイド88は、昇降基体72に取り付
けられ、このソレノイド88に、図示しない制御電流を
流すと、プランジャ88aを引き込むように動作する。
これによって、送りプレート87は、外力を受けない状
態で、図20の2点鎖線で表示する(図21の左側に図
示する)係止位置に錘87aで付勢され、ソレノイド8
8に制御電流を流すと、図20の実線で表示する(図2
1の右側に図示する)解除位置に、プランジャ88aで
付勢される。
けられ、このソレノイド88に、図示しない制御電流を
流すと、プランジャ88aを引き込むように動作する。
これによって、送りプレート87は、外力を受けない状
態で、図20の2点鎖線で表示する(図21の左側に図
示する)係止位置に錘87aで付勢され、ソレノイド8
8に制御電流を流すと、図20の実線で表示する(図2
1の右側に図示する)解除位置に、プランジャ88aで
付勢される。
【0119】送りプレート87は、係止位置で、横断す
る係止ブラケット77上に突出し、連結するプランジャ
88aによって係止位置より外方への回動が規制され
る。係止ブラケット77は、ガイドレール73の上下方
向に沿って等間隔で複数取り付けられ、従って、昇降基
体72が昇降した位置にある係止ブラケット77上で送
りプレート87を係止位置に突出させると、該係止ブラ
ケット77に送りプレート87が係止し、昇降基体72
が位置決めされる。
る係止ブラケット77上に突出し、連結するプランジャ
88aによって係止位置より外方への回動が規制され
る。係止ブラケット77は、ガイドレール73の上下方
向に沿って等間隔で複数取り付けられ、従って、昇降基
体72が昇降した位置にある係止ブラケット77上で送
りプレート87を係止位置に突出させると、該係止ブラ
ケット77に送りプレート87が係止し、昇降基体72
が位置決めされる。
【0120】次に、このように構成された自動昇降装置
70、70を用いて足場支持枠41を昇降させる工程を
説明する。
70、70を用いて足場支持枠41を昇降させる工程を
説明する。
【0121】足場支持枠41を上昇させる場合には、昇
降ヘッド71と昇降基体72のそれぞれの送りプレート
を係止位置に突出させた状態で、電動モーター83を正
回転させ、ナット82を逆回転させる。ナット82の逆
回転によって、昇降ヘッド71と昇降基体72は、互い
に離反しようとするが、昇降基体72側の送りプレート
87が係止ブラケット77に係止しているので、昇降ヘ
ッド71が昇降ガイド枠78に沿って上昇する。この上
昇の際に、昇降ヘッド71側の送りプレートは、三角形
の斜辺部が係止ブラケット77に当接することによっ
て、背面側に引き込まれ、係止ブラケット77を乗り越
える。
降ヘッド71と昇降基体72のそれぞれの送りプレート
を係止位置に突出させた状態で、電動モーター83を正
回転させ、ナット82を逆回転させる。ナット82の逆
回転によって、昇降ヘッド71と昇降基体72は、互い
に離反しようとするが、昇降基体72側の送りプレート
87が係止ブラケット77に係止しているので、昇降ヘ
ッド71が昇降ガイド枠78に沿って上昇する。この上
昇の際に、昇降ヘッド71側の送りプレートは、三角形
の斜辺部が係止ブラケット77に当接することによっ
て、背面側に引き込まれ、係止ブラケット77を乗り越
える。
【0122】所定の位置まで昇降ヘッド71を上昇させ
た後、電動モーター83を逆回転させると、ナット82
は正回転し、昇降ヘッド71と昇降基体72を接近させ
るように作用する。このとき、昇降ヘッド71側の送り
プレートは、錘により係止位置に突出しているので、そ
の下方の係止ブラケット77上に係止し、昇降ヘッド7
1の下降が規制される。従って、更に電動モーター83
を逆回転させ続けると、昇降基体72とこの昇降基体7
2に載置された足場支持枠41を、昇降ガイド枠78に
沿って上昇させる。この上昇の際に、昇降基体72側の
送りプレート87は、三角形の斜辺部が係止ブラケット
77に当接することによって、背面側に引き込まれ、係
止ブラケット77を乗り越える。
た後、電動モーター83を逆回転させると、ナット82
は正回転し、昇降ヘッド71と昇降基体72を接近させ
るように作用する。このとき、昇降ヘッド71側の送り
プレートは、錘により係止位置に突出しているので、そ
の下方の係止ブラケット77上に係止し、昇降ヘッド7
1の下降が規制される。従って、更に電動モーター83
を逆回転させ続けると、昇降基体72とこの昇降基体7
2に載置された足場支持枠41を、昇降ガイド枠78に
沿って上昇させる。この上昇の際に、昇降基体72側の
送りプレート87は、三角形の斜辺部が係止ブラケット
77に当接することによって、背面側に引き込まれ、係
止ブラケット77を乗り越える。
【0123】再び、電動モーター83を正回転させる
と、昇降ヘッド71と昇降基体72を離反させるように
作用し、錘87aにより係止位置に突出する昇降基体7
2の送りプレート87が、その下方の係止ブラケット7
7上に係止し、昇降基体72の下降が規制される。その
結果、昇降ヘッド71が上昇し、これを繰り返し、足場
支持枠41を所定高さまで上昇させる。
と、昇降ヘッド71と昇降基体72を離反させるように
作用し、錘87aにより係止位置に突出する昇降基体7
2の送りプレート87が、その下方の係止ブラケット7
7上に係止し、昇降基体72の下降が規制される。その
結果、昇降ヘッド71が上昇し、これを繰り返し、足場
支持枠41を所定高さまで上昇させる。
【0124】一方、足場支持枠41を下降させる場合に
は、電動モーター83を正回転させて、昇降ヘッド71
を僅かに上昇させた後、昇降ヘッド71側のソレノイド
に通電し、送りプレートを解除位置まで引き込む。
は、電動モーター83を正回転させて、昇降ヘッド71
を僅かに上昇させた後、昇降ヘッド71側のソレノイド
に通電し、送りプレートを解除位置まで引き込む。
【0125】続いて、電動モーター83を逆回転させ、
所定の位置まで昇降ヘッド71を下降させた後、昇降ヘ
ッド71側のソレノイドへの通電を断つと、送りプレー
トは係止位置まで突出し、その下方の係止ブラケット7
7に係止する。更に、電動モーター83を逆回転させ続
けると、昇降基体72が上昇し、その位置で電動モータ
ー83の回転を停止し、昇降基体72側のソレノイド8
8に通電し、送りプレート87を解除位置に引き込む。
所定の位置まで昇降ヘッド71を下降させた後、昇降ヘ
ッド71側のソレノイドへの通電を断つと、送りプレー
トは係止位置まで突出し、その下方の係止ブラケット7
7に係止する。更に、電動モーター83を逆回転させ続
けると、昇降基体72が上昇し、その位置で電動モータ
ー83の回転を停止し、昇降基体72側のソレノイド8
8に通電し、送りプレート87を解除位置に引き込む。
【0126】続いて、電動モーター83を正回転させ
て、昇降基体72を下降させ、所定位置まで下降させた
後、ソレノイド88への通電を断ち、送りプレート87
をその下方の係止ブラケット77へ係止させる。その結
果、昇降ヘッド71が上昇し、これを繰り返して、足場
支持枠41を所定の高さまで下降させる。
て、昇降基体72を下降させ、所定位置まで下降させた
後、ソレノイド88への通電を断ち、送りプレート87
をその下方の係止ブラケット77へ係止させる。その結
果、昇降ヘッド71が上昇し、これを繰り返して、足場
支持枠41を所定の高さまで下降させる。
【0127】このように、少なくとも係止ブラケット7
7の取り付けピッチ以上の間隔で、昇降ヘッド71と昇
降基体72の接離を繰り返すだけで、足場支持枠41の
昇降が可能となるので、ネジ軸81の長さは、少なくと
も係止ブラケット77の取り付けピッチを越える長さで
あればよい。従って、自動昇降装置70の全体を小型軽
量で構成することができる。
7の取り付けピッチ以上の間隔で、昇降ヘッド71と昇
降基体72の接離を繰り返すだけで、足場支持枠41の
昇降が可能となるので、ネジ軸81の長さは、少なくと
も係止ブラケット77の取り付けピッチを越える長さで
あればよい。従って、自動昇降装置70の全体を小型軽
量で構成することができる。
【0128】尚、昇降ガイド枠78は、ガイドレール7
3を継ぎ足すことによって、延長することができるの
で、躯体80の壁面に沿って、任意の高さまで仮設部材
を昇降させることができる。
3を継ぎ足すことによって、延長することができるの
で、躯体80の壁面に沿って、任意の高さまで仮設部材
を昇降させることができる。
【0129】また、この実施の形態において、昇降ヘッ
ド71とガイドレール73を一体に固着し、昇降基体7
2側に、レール支持アーム79と同一の構成の基体支持
アーム(図示せず)を設ければ、第1実施の形態に係る
自動昇降装置1に対して、ネジ軸を固定し、ナットをモ
ーターにより正逆回転させた自動昇降装置となる。すな
わち、一体とした昇降ヘッド71とガイドレール73
が、自動昇降装置1のガイド枠体2に、昇降基体72
が、昇降基体3に、レール支持アーム79が外枠支持ア
ーム7に、基体支持アームが内枠支持アーム17にそれ
ぞれ相当し、ガイドレール73と昇降基体72を躯体8
0に対して交互に係脱させることによって、躯体80に
対して昇降する自動昇降装置となる。尚、この場合に
は、位置決め機構74、86を用いない。
ド71とガイドレール73を一体に固着し、昇降基体7
2側に、レール支持アーム79と同一の構成の基体支持
アーム(図示せず)を設ければ、第1実施の形態に係る
自動昇降装置1に対して、ネジ軸を固定し、ナットをモ
ーターにより正逆回転させた自動昇降装置となる。すな
わち、一体とした昇降ヘッド71とガイドレール73
が、自動昇降装置1のガイド枠体2に、昇降基体72
が、昇降基体3に、レール支持アーム79が外枠支持ア
ーム7に、基体支持アームが内枠支持アーム17にそれ
ぞれ相当し、ガイドレール73と昇降基体72を躯体8
0に対して交互に係脱させることによって、躯体80に
対して昇降する自動昇降装置となる。尚、この場合に
は、位置決め機構74、86を用いない。
【0130】以上の実施の形態では、建築物の一側面に
沿って、仮設部材を昇降させるものであったが、同様に
構成した自動昇降装置と仮設部材の組み合わせを多数用
いて、建築物の複数の側面、若しくは全周を、ネット支
持枠、足場支持枠などの仮設部材で囲繞するようにして
もよい。
沿って、仮設部材を昇降させるものであったが、同様に
構成した自動昇降装置と仮設部材の組み合わせを多数用
いて、建築物の複数の側面、若しくは全周を、ネット支
持枠、足場支持枠などの仮設部材で囲繞するようにして
もよい。
【0131】また、上述の実施の形態では、ネジ軸とナ
ットは、互いの接触面が滑り摩擦であるが、ネジ山間に
ボールを介在させたボールネジを用い、ころがり摩擦に
よりネジ軸とナットを連結させてもよい。
ットは、互いの接触面が滑り摩擦であるが、ネジ山間に
ボールを介在させたボールネジを用い、ころがり摩擦に
よりネジ軸とナットを連結させてもよい。
【0132】更に、仮設部材は、上述したネット支持
枠、足場支持枠に限らず、建築作業中に建築物に沿って
昇降させる必要のある機材等他のものであってもよい。
枠、足場支持枠に限らず、建築作業中に建築物に沿って
昇降させる必要のある機材等他のものであってもよい。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仮設部材を固定したガイド枠体若しくは昇降基体を、建
築物の外側面に沿って、尺取り虫の動きのように、自力
で昇降させることができるので、高所や既存の建築物の
作業場所においても仮設部材を昇降させることができ
る。
仮設部材を固定したガイド枠体若しくは昇降基体を、建
築物の外側面に沿って、尺取り虫の動きのように、自力
で昇降させることができるので、高所や既存の建築物の
作業場所においても仮設部材を昇降させることができ
る。
【0134】また、モーターによって回動するネジとこ
のネジに螺合するナットを組み合わせただけの単純な構
成の昇降機構を用いて昇降するので、自動昇降装置の構
成を小型、軽量化することができる。このため、仮設部
材側に僅かな取り付けスペースを設けるだけで、簡単に
仮設部材と自動昇降装置を一体化することができ、更
に、多数の自動昇降装置を用いて大型の仮設部材を昇降
させることができる。
のネジに螺合するナットを組み合わせただけの単純な構
成の昇降機構を用いて昇降するので、自動昇降装置の構
成を小型、軽量化することができる。このため、仮設部
材側に僅かな取り付けスペースを設けるだけで、簡単に
仮設部材と自動昇降装置を一体化することができ、更
に、多数の自動昇降装置を用いて大型の仮設部材を昇降
させることができる。
【0135】更に、油圧ジャッキ等油圧昇降手段を用い
るのに比べて、逆止弁を設けずに、モーターを正、逆回
転させるだけで昇降の微調整ができ、仮設部材の設置位
置を簡単に調整できる。
るのに比べて、逆止弁を設けずに、モーターを正、逆回
転させるだけで昇降の微調整ができ、仮設部材の設置位
置を簡単に調整できる。
【0136】これに加えて、請求項3と請求項8の発明
によれば、仮設部材を引き上げる際には、その荷重がネ
ジ軸の軸方向に引っ張り荷重として作用するので、仮設
部材による大きな荷重を受けても、ネジ軸は昇降ガイド
枠と平行な上下方向に保たれる。従って、圧縮荷重を受
けて、昇降ガイド枠と異なる方向にネジ軸が撓み、昇降
基体、第2昇降基体のスライドが阻害されるということ
がない。
によれば、仮設部材を引き上げる際には、その荷重がネ
ジ軸の軸方向に引っ張り荷重として作用するので、仮設
部材による大きな荷重を受けても、ネジ軸は昇降ガイド
枠と平行な上下方向に保たれる。従って、圧縮荷重を受
けて、昇降ガイド枠と異なる方向にネジ軸が撓み、昇降
基体、第2昇降基体のスライドが阻害されるということ
がない。
【0137】更に、請求項3、請求項9若しくは請求項
13の発明によれば、養生ネットを高所の作業場所にお
いても、簡単に昇降させることができる。
13の発明によれば、養生ネットを高所の作業場所にお
いても、簡単に昇降させることができる。
【0138】更に、請求項4、請求項10若しくは請求
項14の発明によれば、足場支持枠を高所の作業場所に
おいても、簡単に足場を昇降させることができる。
項14の発明によれば、足場支持枠を高所の作業場所に
おいても、簡単に足場を昇降させることができる。
【図1】この発明の一実施形態に係る仮設部材の自動昇
降装置1の一部省略正面図である。
降装置1の一部省略正面図である。
【図2】図1の自動昇降装置1の一部省略側面図であ
る。
る。
【図3】仮設部材の自動昇降装置1の平面図である。
【図4】2台の自動昇降装置1、1を固定したネット支
持枠31の正面図である。
持枠31の正面図である。
【図5】図4のネット支持枠31の平面図である。
【図6】自動昇降装置1を用いて養生ネット30を昇降
させる各工程を示し、(イ)は、ガイド枠体2が、20
階と23階の梁1020と梁1023に固定され、昇降
基体3が、21階と22階のの梁1021梁1022に
固定されている状態を、(ロ)は、昇降基体3の梁10
21と梁1022への係止を解除し、上昇させている状
態を、(ハ)は、上昇させた昇降基体3を梁1022、
梁1023へ固定した状態を、(ニ)は、ガイド枠体2
の梁1020と梁1023への係止を解除し、上昇させ
ている状態を、(ホ)は、ガイド枠体2を上階まで上昇
させた状態を、(ヘ)は、ガイド枠体を、21階の梁1
021と24階の梁1024に固定する状態を、それぞ
れ示す説明図である。
させる各工程を示し、(イ)は、ガイド枠体2が、20
階と23階の梁1020と梁1023に固定され、昇降
基体3が、21階と22階のの梁1021梁1022に
固定されている状態を、(ロ)は、昇降基体3の梁10
21と梁1022への係止を解除し、上昇させている状
態を、(ハ)は、上昇させた昇降基体3を梁1022、
梁1023へ固定した状態を、(ニ)は、ガイド枠体2
の梁1020と梁1023への係止を解除し、上昇させ
ている状態を、(ホ)は、ガイド枠体2を上階まで上昇
させた状態を、(ヘ)は、ガイド枠体を、21階の梁1
021と24階の梁1024に固定する状態を、それぞ
れ示す説明図である。
【図7】2台の自動昇降装置40、40を固定した足場
支持枠41の正面図である。
支持枠41の正面図である。
【図8】図7の足場支持枠41の平面図である。
【図9】図7の足場支持枠41の側面図である。
【図10】自動昇降装置40のアウトリガーを示す部分
横断面図である。
横断面図である。
【図11】図10の部分縦断面図である。
【図12】躯体への係脱手段としてスライドプレート4
5を用いた他の実施の形態を示す部分平面図である。
5を用いた他の実施の形態を示す部分平面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】バルコニー60に対して係脱する係止プレー
ト47を係脱手段として用いた更に他の実施の形態を示
す部分縦断面図である。
ト47を係脱手段として用いた更に他の実施の形態を示
す部分縦断面図である。
【図15】2台の自動昇降装置70、70を用いた足場
支持枠41の正面図である。
支持枠41の正面図である。
【図16】図15の要部平面図である。
【図17】図15の縦断面図である。
【図18】自動昇降装置70の要部正面図である。
【図19】ナット82と電動モーター83の連結機構を
示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
【図20】位置決め機構74の構成を示す縦断面図であ
る。
る。
【図21】位置決め機構74とレール支持アーム79の
構成を示す平面図である。
構成を示す平面図である。
【図22】レール支持アーム79を示す側面図である。
1、40 自動昇降装置 2 ガイド枠体 3 昇降基体 4、78 昇降ガイド枠 7 外枠支持アーム(第1支持ア
ーム部) 10、50、60、80 躯体 17 内枠支持アーム(第2支持ア
ーム部) 14、83 電動モーター(モーター) 16、81 ネジ軸 20、82 ナット 30 養生ネット 31 ネット支持枠(仮設部材) 41 足場支持枠(仮設部材) 71 第1昇降基体(昇降ヘッド) 72 第2昇降基体(昇降基体) 73 ガイドレール 87 第2ストッパー(送りプレー
ト) G 地上
ーム部) 10、50、60、80 躯体 17 内枠支持アーム(第2支持ア
ーム部) 14、83 電動モーター(モーター) 16、81 ネジ軸 20、82 ナット 30 養生ネット 31 ネット支持枠(仮設部材) 41 足場支持枠(仮設部材) 71 第1昇降基体(昇降ヘッド) 72 第2昇降基体(昇降基体) 73 ガイドレール 87 第2ストッパー(送りプレー
ト) G 地上
Claims (14)
- 【請求項1】 躯体(10)に対して係脱自在の第1支
持アーム部(7)を有し、建築物の外側面に沿って上下
方向に昇降ガイド枠(4)が形成されるガイド枠体
(2)と、 躯体(10)に対して係脱自在の第2支持アーム部(1
7)を有し、昇降ガイド枠(4)に係合することによっ
て、ガイド枠体(2)と相互に上下方向でスライド自在
の昇降基体(3)と、 モーター(14)の正、逆回転に連動し、ガイド枠体
(2)若しくは昇降基体(3)のいずれか一方に、回動
自在で上下方向に沿って支持されるネジ軸(16)と、 ネジ軸(16)が螺入し、ネジ軸(16)を支持しない
昇降基体(3)若しくはガイド枠体(2)のいずれか他
方に固定されるナット(20)とを備え、 第1支持アーム部(7)と第2支持アーム部(17)の
躯体(10)への係止を交互に解除して、上下方向にス
ライド自在としたガイド枠体(2)若しくは昇降基体
(3)を、モーター(14)の正、逆回転で昇降させ、
ガイド枠体(2)若しくは昇降基体(3)に固定された
仮設部材(31)(41)を昇降させることを特徴とす
る仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項2】 躯体(10)に対して係脱自在の第1支
持アーム部(7)を有し、建築物の外側面に沿って上下
方向に昇降ガイド枠(4)が形成されるガイド枠体
(2)と、 躯体(10)に対して係脱自在の第2支持アーム部(1
7)を有し、昇降ガイド枠(4)に係合することによっ
て、ガイド枠体(2)と相互に上下方向でスライド自在
の昇降基体(3)と、 モーター(14)の正、逆回転に連動し、ガイド枠体
(2)若しくは昇降基体(3)のいずれか一方に、回動
自在に支持されるナット(20)と、 ナット(20)に螺入し、ナット(20)を支持しない
昇降基体(3)若しくはガイド枠体(2)のいずれか他
方に、上下方向に沿って固定されるネジ軸(16)とを
備え、 第1支持アーム部(7)と第2支持アーム部(17)の
躯体(10)への係止を交互に解除して、上下方向にス
ライド自在としたガイド枠体(2)若しくは昇降基体
(3)を、モーター(14)の正、逆回転で昇降させ、
ガイド枠体(2)若しくは昇降基体(3)に固定された
仮設部材(31)(41)を昇降させることを特徴とす
る仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項3】 ネジ軸(16)は、昇降基体(3)に釣
支され、ガイド枠体(2)に仮設部材(31)(41)
が固定されることを特徴とする請求項1または2記載の
仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項4】 仮設部材が、建築物の外側面に沿って配
設され、養生ネット(30)を張設するネット支持枠
(31)であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れか1項に記載の仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項5】 仮設部材が、建築物の外側面に沿って配
設される足場支持枠(41)であることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか1項に記載の仮設部材の自動昇
降装置。 - 【請求項6】 躯体(80)及び/又は地上(G)に固
定され、建築物の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド
枠(78)が形成されたガイドレール(73)と、 昇降ガイド枠(78)に沿ってスライド自在に案内さ
れ、ガイドレール(73)に対して係脱自在の第1スト
ッパーを有する第1昇降基体(71)と、 昇降ガイド枠(78)に沿ってスライド自在に案内さ
れ、ガイドレール(73)に対して係脱自在の第2スト
ッパー(87)を有する第2昇降基体(72)と、 モーター(83)の正、逆回転に連動し、第1昇降基体
(71)に回動自在で上下方向に支持されるネジ軸(8
1)と、 ネジ軸(81)が螺入し、第2昇降基体(72)に固定
されるナット(82)とを備え、 第1ストッパーと第2ストッパー(87)のガイドレー
ル(73)への係止を交互に解除して、上下方向にスラ
イド自在とした第1昇降基体(71)若しくは第2昇降
基体(72)を、モーター(83)の正、逆回転で昇降
させ、第1昇降基体(71)若しくは第2昇降基体(7
2)に固定された仮設部材(41)を昇降させることを
特徴とする仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項7】 躯体(80)及び/又は地上(G)に固
定され、建築物の外側面に沿って上下方向に昇降ガイド
枠(78)が形成されたガイドレール(73)と、 昇降ガイド枠(78)に沿ってスライド自在に案内さ
れ、ガイドレール(73)に対して係脱自在の第1スト
ッパーを有する第1昇降基体(71)と、 昇降ガイド枠(78)に沿ってスライド自在に案内さ
れ、ガイドレール(73)に対して係脱自在の第2スト
ッパー(87)を有する第2昇降基体(72)と、 モーター(83)の正、逆回転に連動し、第2昇降基体
(72)に回動自在に支持されるナット(82)と、 ナット(82)に螺入し、第1昇降基体(71)に上下
方向に沿って固定されるネジ軸(81)とを備え、 第1ストッパーと第2ストッパー(87)のガイドレー
ル(73)への係止を交互に解除して、上下方向にスラ
イド自在とした第1昇降基体(71)若しくは第2昇降
基体(72)を、モーター(83)の正、逆回転で昇降
させ、第1昇降基体(71)若しくは第2昇降基体(7
2)に固定された仮設部材(41)を昇降させることを
特徴とする仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項8】 ネジ軸(81)は、第1昇降基体(7
1)に釣支され、第2昇降基体(72)に仮設部材(4
1)が固定されることを特徴とする請求項6または7記
載の仮設部材の自動昇降装置。 - 【請求項9】 仮設部材が、建築物の外側面に沿って配
設され、養生ネットを張設するネット支持枠であること
を特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の仮
設部材の自動昇降装置。 - 【請求項10】 仮設部材が、建築物の外側面に沿って
配設される足場支持枠であることを特徴とする請求項6
乃至8のいずれか1項に記載の仮設部材の自動昇降装
置。 - 【請求項11】 (イ)建築物の外側面に沿って上下方
向に昇降ガイド枠(4)が形成されたガイド枠体(2)
を、ガイド枠体(2)の第1支持アーム部(7)を係止
させて躯体(10)に固定するとともに、昇降ガイド枠
(4)と係合しガイド枠体(2)と相互に上下方向にス
ライド自在の昇降基体(3)を、昇降基体(3)の第2
支持アーム部(17)と躯体(10)との係止を解いて
躯体(10)に対して上下動自在とする第1工程と、 (ロ)ガイド枠体(2)若しくは昇降基体(3)のいず
れか一方に、回動自在で上下方向に起立支持されるネジ
軸(16)を、ネジ軸(16)を支持しない昇降基体
(3)若しくはガイド枠体(2)のいずれか他方に固定
されるナット(20)に螺入させた状態で、モーター
(14)に連動させて回転させる第2工程と、 (ハ)ネジ軸(16)の回転によって昇降させた昇降基
体(3)を、第2支持アーム部(17)を係止させて躯
体(10)に固定する第3工程と、 (ニ)ガイド枠体(2)を、第1支持アーム部(7)と
躯体(10)との係止を解いて躯体(10)に対して上
下動自在とする第4工程と、 (ホ)ネジ軸(16)をモーター(14)に連動させて
(ロ)の回転と逆回転させる第5工程と、 (ヘ)ネジ軸(16)の逆回転によって昇降させたガイ
ド枠体(2)を、第1支持アーム部(7)を係止させて
躯体(10)に固定する第6工程とからなり、 (イ)から(ヘ)の工程を繰り返して、ガイド枠体
(2)若しくは昇降基体(3)のいずれか一方に固定し
た仮設部材(31)(41)を、建築物に沿って昇降さ
せることを特徴とする仮設部材の自動昇降方法。 - 【請求項12】 (イ)建築物の外側面に沿って上下方
向に昇降ガイド枠(4)が形成されたガイド枠体(2)
を、ガイド枠体(2)の第1支持アーム部(7)を係止
させて躯体(10)に固定するとともに、昇降ガイド枠
(4)と係合しガイド枠体(2)と相互に上下方向にス
ライド自在の昇降基体(3)を、昇降基体(3)の第2
支持アーム部(17)と躯体(10)との係止を解いて
躯体(10)に対して上下動自在とする第1工程と、 (ロ)ガイド枠体(2)若しくは昇降基体(3)のいず
れか一方に、上下方向に起立して固定されるネジ軸(1
6)を、ネジ軸(16)を支持しない昇降基体(3)若
しくはガイド枠体(2)のいずれか他方に、回動自在に
支持されるナット(20)に螺入させた状態で、ナット
(20)をモーター(14)に連動させて回転させる第
2工程と、 (ハ)ナット(20)の回転によって昇降させた昇降基
体(3)を、第2支持アーム部(17)を係止させて躯
体(10)に固定する第3工程と、 (ニ)ガイド枠体(2)を、第1支持アーム部(7)と
躯体(10)との係止を解いて躯体(10)に対して上
下動自在とする第4工程と、 (ホ)ナット(20)をモーター(14)に連動させて
(ロ)の回転と逆回転させる第5工程と、 (ヘ)ナット(20)の逆回転によって昇降させたガイ
ド枠体(2)を、第1支持アーム部(7)を係止させて
躯体(10)に固定する第6工程とからなり、 (イ)から(ヘ)の工程を繰り返して、ガイド枠体
(2)若しくは昇降基体(3)のいずれか一方に固定し
た仮設部材(31)(41)を、建築物に沿って昇降さ
せることを特徴とする仮設部材の自動昇降方法。 - 【請求項13】 仮設部材が、建築物の外側面に沿って
配設され、養生ネット(30)を張設するネット支持枠
(31)であることを特徴とする請求項11または12
記載の仮設部材の自動昇降方法。 - 【請求項14】 仮設部材が、建築物の外側面に沿って
配設される足場支持枠(41)であることを特徴とする
請求項11または12記載の仮設部材の自動昇降方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29224099A JP2001106486A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 仮設部材の自動昇降装置と、仮設部材の自動昇降方法 |
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---|---|---|---|
JP29224099A JP2001106486A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 仮設部材の自動昇降装置と、仮設部材の自動昇降方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001106486A true JP2001106486A (ja) | 2001-04-17 |
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ID=17779290
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29224099A Pending JP2001106486A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 仮設部材の自動昇降装置と、仮設部材の自動昇降方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2001106486A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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CN102642638A (zh) * | 2012-04-07 | 2012-08-22 | 浙江炜驰轻工机械有限公司 | 一种全自动装筐卸筐机 |
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-
1999
- 1999-10-14 JP JP29224099A patent/JP2001106486A/ja active Pending
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