JP2001105928A - 車両の虚像式メーター - Google Patents
車両の虚像式メーターInfo
- Publication number
- JP2001105928A JP2001105928A JP29235099A JP29235099A JP2001105928A JP 2001105928 A JP2001105928 A JP 2001105928A JP 29235099 A JP29235099 A JP 29235099A JP 29235099 A JP29235099 A JP 29235099A JP 2001105928 A JP2001105928 A JP 2001105928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display
- casing
- virtual image
- image
- reflected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000004020 luminiscence type Methods 0.000 abstract 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 5
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 5
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 2
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 2
- 239000005002 finish coating Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で、ゴースト像をなくすことので
きる虚像式メーターを提供すること。 【解決手段】 ケーシング1内に、画像を発光表示する
表示器2と、該表示器2と相対向する反射鏡3を備え、
上記表示器2に発光表示された画像を上記反射鏡3で反
射せしめ、ケーシング1に形成した視認開口10より視
認可能な上記画像の虚像を形成する車両の虚像式メータ
ーM3において、上記ケーシング1の底壁13および側
壁14の内面に、断面ほぼ三角形状で上記表示器2の表
示面20に対してほぼ平行に延びる突条4を上記内面と
一体に複数形成し、かつ、各突条4の上記表示器2側に
面した側面41を、該側面41に反射する表示器2の光
の反射光が上記反射鏡3へ入射しない傾斜角の傾斜面に
形成する。
きる虚像式メーターを提供すること。 【解決手段】 ケーシング1内に、画像を発光表示する
表示器2と、該表示器2と相対向する反射鏡3を備え、
上記表示器2に発光表示された画像を上記反射鏡3で反
射せしめ、ケーシング1に形成した視認開口10より視
認可能な上記画像の虚像を形成する車両の虚像式メータ
ーM3において、上記ケーシング1の底壁13および側
壁14の内面に、断面ほぼ三角形状で上記表示器2の表
示面20に対してほぼ平行に延びる突条4を上記内面と
一体に複数形成し、かつ、各突条4の上記表示器2側に
面した側面41を、該側面41に反射する表示器2の光
の反射光が上記反射鏡3へ入射しない傾斜角の傾斜面に
形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示器で発光表示
した画像を反射鏡で反射して視認可能な虚像を形成する
車両の虚像式メーターに関する。
した画像を反射鏡で反射して視認可能な虚像を形成する
車両の虚像式メーターに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の代表的な単反射型の虚像式
メーターを示す。図に示す虚像式メーターM1は、車室
側に向かって開口する視認開口10を備えた合成樹脂の
ケーシング1内の、視認開口10下方の前壁11の下端
に車両前方へ向けて画像を発光表示する表示器2を設置
するとともに、車両前方側で表示器2と対向するケーシ
ング1の後壁12の内面に沿って反射鏡3を設置し、図
の二点鎖線で示すように表示器2に発光表示した画像を
反射鏡3で反射せしめ、視認開口10より視認可能な表
示画像の虚像を形成するものである。ケーシング1の視
認開口10はクリアカバー16で被ってあり、虚像式メ
ーターM1はインストルメントパネルのメーターフード
8の下方に設置してある。
メーターを示す。図に示す虚像式メーターM1は、車室
側に向かって開口する視認開口10を備えた合成樹脂の
ケーシング1内の、視認開口10下方の前壁11の下端
に車両前方へ向けて画像を発光表示する表示器2を設置
するとともに、車両前方側で表示器2と対向するケーシ
ング1の後壁12の内面に沿って反射鏡3を設置し、図
の二点鎖線で示すように表示器2に発光表示した画像を
反射鏡3で反射せしめ、視認開口10より視認可能な表
示画像の虚像を形成するものである。ケーシング1の視
認開口10はクリアカバー16で被ってあり、虚像式メ
ーターM1はインストルメントパネルのメーターフード
8の下方に設置してある。
【0003】ところで、虚像式メーターM1は、表示器
2からの光が図の破線で示すようにケーシング1の底壁
13の内面で反射し、その反射光が反射鏡3へ入射した
り、ケーシング1の左右の側壁14の内面の反射光が反
射鏡3へ入射するとゴースト像が発生してしまう。そこ
でゴースト像を防止するため、ケーシング1内の底壁1
3および左右の側壁14の内面に光を吸収する薄手の不
織布9を貼着したり、あるいは、光を乱反射する梨地塗
装を施している。
2からの光が図の破線で示すようにケーシング1の底壁
13の内面で反射し、その反射光が反射鏡3へ入射した
り、ケーシング1の左右の側壁14の内面の反射光が反
射鏡3へ入射するとゴースト像が発生してしまう。そこ
でゴースト像を防止するため、ケーシング1内の底壁1
3および左右の側壁14の内面に光を吸収する薄手の不
織布9を貼着したり、あるいは、光を乱反射する梨地塗
装を施している。
【0004】また、図5に示す複反射型の虚像式メータ
ーM2は、ケーシング1内の後部下端に上方へ向けて表
示器2を設置し、上壁15に沿って表示器2に対向する
反射鏡3を設けるとともに、表示器2と反射鏡3との間
にはケーシング1内を傾斜状に横切って視認開口10に
対面するハーフミラー5を設けている。視認開口10の
上縁および下縁には各種のインジケータ7a,7bが設
けてあり、視認開口10はクリアカバー16で被ってい
る。
ーM2は、ケーシング1内の後部下端に上方へ向けて表
示器2を設置し、上壁15に沿って表示器2に対向する
反射鏡3を設けるとともに、表示器2と反射鏡3との間
にはケーシング1内を傾斜状に横切って視認開口10に
対面するハーフミラー5を設けている。視認開口10の
上縁および下縁には各種のインジケータ7a,7bが設
けてあり、視認開口10はクリアカバー16で被ってい
る。
【0005】虚像式メーターM2は、表示器2で発光表
示した画像が、図の2点鎖線で示すようにハーフミラー
5を上方へ通過して反射鏡3により下方へ反射し、再び
ハーフミラー5へ入射して前方へ反射し、視認開口10
より視認可能な虚像を形成するものである。そして、虚
像式メーターM2もゴースト像を防止するために、ケー
シング1の後壁12および左右の側壁14などの内面に
光の反射を防止する静電植毛の表面処理が施されてい
る。
示した画像が、図の2点鎖線で示すようにハーフミラー
5を上方へ通過して反射鏡3により下方へ反射し、再び
ハーフミラー5へ入射して前方へ反射し、視認開口10
より視認可能な虚像を形成するものである。そして、虚
像式メーターM2もゴースト像を防止するために、ケー
シング1の後壁12および左右の側壁14などの内面に
光の反射を防止する静電植毛の表面処理が施されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、各種の虚
像式メーターM1,M2は、ケーシング1の後壁12、
底壁13および左右の側壁14の内面に不織布9、梨地
塗装、静電植毛など光の反射を防ぐ表面処理を施さねば
ならず、構成部品、加工工程の増加を招き、コストが高
くなる。そこで本発明は、構成部品の追加および加工工
程の必要がなくコストを低減でき、ケーシング内面での
光の反射を防いでゴースト像を防止する車両の虚像式メ
ーターを実現することを課題としてなされたものであ
る。
像式メーターM1,M2は、ケーシング1の後壁12、
底壁13および左右の側壁14の内面に不織布9、梨地
塗装、静電植毛など光の反射を防ぐ表面処理を施さねば
ならず、構成部品、加工工程の増加を招き、コストが高
くなる。そこで本発明は、構成部品の追加および加工工
程の必要がなくコストを低減でき、ケーシング内面での
光の反射を防いでゴースト像を防止する車両の虚像式メ
ーターを実現することを課題としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング内
に、画像を発光表示する表示器と、該表示器と相対向す
る反射鏡を備え、上記表示器に発光表示された画像を上
記反射鏡で反射せしめ、ケーシングに形成した視認開口
より視認可能な上記画像の虚像を形成する車両の虚像式
メーターにおいて、ケーシング内面に、断面ほぼ三角形
状で上記表示器の表示面に対してほぼ平行に延びる突条
を上記内面と一体に複数形成し、かつ、上記各突条の上
記表示器側に面した側面を、該側面に反射する表示器の
光の反射光が上記反射鏡へ入射しない傾斜角の傾斜面に
形成する(請求項1)。ケーシング内面に上記突条を設
けたので、上記内面で反射した反射光が反射鏡へ入射せ
ずゴースト像を防止できる。また、突条をケーシングと
一体成形することで、反射防止用の追加部材および反射
防止用の処理工数の増加がなくコストの軽減がはかれ
る。
に、画像を発光表示する表示器と、該表示器と相対向す
る反射鏡を備え、上記表示器に発光表示された画像を上
記反射鏡で反射せしめ、ケーシングに形成した視認開口
より視認可能な上記画像の虚像を形成する車両の虚像式
メーターにおいて、ケーシング内面に、断面ほぼ三角形
状で上記表示器の表示面に対してほぼ平行に延びる突条
を上記内面と一体に複数形成し、かつ、上記各突条の上
記表示器側に面した側面を、該側面に反射する表示器の
光の反射光が上記反射鏡へ入射しない傾斜角の傾斜面に
形成する(請求項1)。ケーシング内面に上記突条を設
けたので、上記内面で反射した反射光が反射鏡へ入射せ
ずゴースト像を防止できる。また、突条をケーシングと
一体成形することで、反射防止用の追加部材および反射
防止用の処理工数の増加がなくコストの軽減がはかれ
る。
【0008】上記虚像式メーターは、上記表示器を、ケ
ーシング内の上記視認開口の下方に設置するとともに、
ケーシング内の上記表示器と対向する壁面に上記反射鏡
を設置して構成し、ケーシング内面のうち、少なくとも
底壁内面および左右の側壁内面にそれぞれ複数の上記突
条を形成する(請求項2)。ケーシングの底壁および左
右両側壁の内面に上記突条を形成することで、ケーシン
グ内面の反射光の反射鏡への入射を効果的に防止するこ
とができる。
ーシング内の上記視認開口の下方に設置するとともに、
ケーシング内の上記表示器と対向する壁面に上記反射鏡
を設置して構成し、ケーシング内面のうち、少なくとも
底壁内面および左右の側壁内面にそれぞれ複数の上記突
条を形成する(請求項2)。ケーシングの底壁および左
右両側壁の内面に上記突条を形成することで、ケーシン
グ内面の反射光の反射鏡への入射を効果的に防止するこ
とができる。
【0009】上記虚像式メーターは、上記表示器をケー
シング内の底部に設置する一方、上記表示器と対向する
上壁内面に上記反射鏡を設置するとともに、上記表示器
と上記反射鏡との中間に傾斜状にハーフミラーを設け、
上記表示器に発光表示された画像を上記ハーフミラーを
通過させて上記反射鏡により下方へ反射せしめ、かつ、
上記ハーフミラーで再反射させて上記視認開口より視認
可能な上記表示画像の虚像を形成する構造とし、上記ケ
ーシング内面のうち、少なくとも上記視認開口と対向す
る後壁内面および左右の側壁内面にそれぞれ複数の上記
突条を形成する(請求項3)。ケーシングの後壁および
左右両側壁の内面で反射した反射光は反射鏡に入射せ
ず、かつ、反射鏡からの光が上記両側壁の内面で反射し
ても反射光はハーフミラーに入射しない。
シング内の底部に設置する一方、上記表示器と対向する
上壁内面に上記反射鏡を設置するとともに、上記表示器
と上記反射鏡との中間に傾斜状にハーフミラーを設け、
上記表示器に発光表示された画像を上記ハーフミラーを
通過させて上記反射鏡により下方へ反射せしめ、かつ、
上記ハーフミラーで再反射させて上記視認開口より視認
可能な上記表示画像の虚像を形成する構造とし、上記ケ
ーシング内面のうち、少なくとも上記視認開口と対向す
る後壁内面および左右の側壁内面にそれぞれ複数の上記
突条を形成する(請求項3)。ケーシングの後壁および
左右両側壁の内面で反射した反射光は反射鏡に入射せ
ず、かつ、反射鏡からの光が上記両側壁の内面で反射し
ても反射光はハーフミラーに入射しない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2に基づいて単反射型の
虚像式メーターM3に本発明を適用した実施の形態を説
明する。虚像式メーターM3はインストルメントパネル
のメーターフード8の下方に設置したケーシング1内に
設けてある。ケーシング1は、車室側(図の右側)の前
面に車室へ向かって傾斜状に開口する視認開口10を備
えた合成樹脂からなる前後方向に深い箱体で、視認開口
10はケーシング1内に向かって凸状に湾曲する曲面状
のガラス板または透明な合成樹脂板からなるクリアカバ
ー16で塞いである。視認開口10の下縁にはクリアカ
バー16の内側に車室へ向かって開口する箱状で内部に
インジケーターランプ70を備えたインジケーター7b
が取付けてある。
虚像式メーターM3に本発明を適用した実施の形態を説
明する。虚像式メーターM3はインストルメントパネル
のメーターフード8の下方に設置したケーシング1内に
設けてある。ケーシング1は、車室側(図の右側)の前
面に車室へ向かって傾斜状に開口する視認開口10を備
えた合成樹脂からなる前後方向に深い箱体で、視認開口
10はケーシング1内に向かって凸状に湾曲する曲面状
のガラス板または透明な合成樹脂板からなるクリアカバ
ー16で塞いである。視認開口10の下縁にはクリアカ
バー16の内側に車室へ向かって開口する箱状で内部に
インジケーターランプ70を備えたインジケーター7b
が取付けてある。
【0011】視認開口10の下方のケーシング1の前壁
11には抜穴110が形成してある。前壁11の外側に
は車速やエンジン回転数等の画像を表示面20で発光表
示する表示器2が取付けてあり、表示器2はその表示面
20を前壁11の抜穴110に臨ましめ、表示面20で
発光表示した画像を抜穴110からケーシング1内へ入
射するようにしてある。表示器2は、ケーシング1の底
壁13外側に取付けた表示画像を制御するコンピュータ
ー基盤21と一体に、ケーシング1の前壁11および底
壁13に沿うカバー部材17で被覆してある。
11には抜穴110が形成してある。前壁11の外側に
は車速やエンジン回転数等の画像を表示面20で発光表
示する表示器2が取付けてあり、表示器2はその表示面
20を前壁11の抜穴110に臨ましめ、表示面20で
発光表示した画像を抜穴110からケーシング1内へ入
射するようにしてある。表示器2は、ケーシング1の底
壁13外側に取付けた表示画像を制御するコンピュータ
ー基盤21と一体に、ケーシング1の前壁11および底
壁13に沿うカバー部材17で被覆してある。
【0012】ケーシング1内には、視認開口10および
前壁11の抜穴110と対向する後壁12に沿うように
反射鏡3が設けてある。反射鏡3は中心が若干背面側へ
湾曲した凹面鏡で、後壁12に沿う支持板31に支持し
てある。そして、図の2点鎖線で示すように、反射鏡3
は、表示器2の表示面20で発光表示して抜穴110か
らケーシング1内へ入射した表示画像を、車室側へ反射
して、乗員が視認開口10から視認可能な上記表示画像
の虚像を形成する。
前壁11の抜穴110と対向する後壁12に沿うように
反射鏡3が設けてある。反射鏡3は中心が若干背面側へ
湾曲した凹面鏡で、後壁12に沿う支持板31に支持し
てある。そして、図の2点鎖線で示すように、反射鏡3
は、表示器2の表示面20で発光表示して抜穴110か
らケーシング1内へ入射した表示画像を、車室側へ反射
して、乗員が視認開口10から視認可能な上記表示画像
の虚像を形成する。
【0013】また、ケーシング1には、前壁11の抜穴
110から反射鏡3へ向けてケーシング1内へ入射した
表示画像の光線を取り囲むケーシング1の底壁13およ
び左右の側壁14の内面にそれぞれ、断面ほぼ三角形状
で、表示器2の表示面20と平行に延びる複数の突条4
が一体に形成してある。
110から反射鏡3へ向けてケーシング1内へ入射した
表示画像の光線を取り囲むケーシング1の底壁13およ
び左右の側壁14の内面にそれぞれ、断面ほぼ三角形状
で、表示器2の表示面20と平行に延びる複数の突条4
が一体に形成してある。
【0014】断面三角形状の各突条4の高さは、表示器
2から直接に反射鏡3へ入射する光を遮らない高さ(2
mm前後)に形成してあり、各突条4の表示器2側に面す
る側面41は、これに表示器2から直接入射した光の反
射光が反射鏡3に入らない傾斜角(45°程度ないしそ
れ以上)としてある。
2から直接に反射鏡3へ入射する光を遮らない高さ(2
mm前後)に形成してあり、各突条4の表示器2側に面す
る側面41は、これに表示器2から直接入射した光の反
射光が反射鏡3に入らない傾斜角(45°程度ないしそ
れ以上)としてある。
【0015】各突条4はそれぞれ間隔をおいて平行に形
成してあり、各突条4間の間隔は、図2に示すように
(図2は図1の底壁13の一部拡大断面図である)、表
示器2側の突条4aが表示器2からの光を遮って突条4
aの反表示器2側で影が生じる範囲の寸法P1 と、突条
4aとこれと相隣れる突条4bとの間の一般面130に
表示器2からの光が反射してもその反射光が突条4bに
当たる範囲の寸法P2 を合わせたピッチ寸法Pに設定し
てある。
成してあり、各突条4間の間隔は、図2に示すように
(図2は図1の底壁13の一部拡大断面図である)、表
示器2側の突条4aが表示器2からの光を遮って突条4
aの反表示器2側で影が生じる範囲の寸法P1 と、突条
4aとこれと相隣れる突条4bとの間の一般面130に
表示器2からの光が反射してもその反射光が突条4bに
当たる範囲の寸法P2 を合わせたピッチ寸法Pに設定し
てある。
【0016】表示器2から離れるにしたがって底壁13
および側壁14の内面に対する表示器2からの光の入射
角は小さくなるから、各突条4を上述のように設定する
ことで、表示器2から離れるにしたがって突条4間のピ
ッチを広くすることができ、突条4の数を最小限度とす
ることができる。
および側壁14の内面に対する表示器2からの光の入射
角は小さくなるから、各突条4を上述のように設定する
ことで、表示器2から離れるにしたがって突条4間のピ
ッチを広くすることができ、突条4の数を最小限度とす
ることができる。
【0017】本実施の形態によれば、表示器2から底壁
13および側壁14の内面へ入射した光は各突条4の側
面41で反射され、反射光はケーシング1の前方側へ拡
散されて反射鏡3へは入射しない。従って、ゴースト像
の発生を防止できる。なお、突条4の断面形状は表示器
2側の側面41と反表示器2側の側面の傾斜角度がほぼ
等しい二等辺三角形状としてもよいし、表示器2側の側
面41が立ち上がり傾斜角度の大きい鋸刃状に形成して
もよい。
13および側壁14の内面へ入射した光は各突条4の側
面41で反射され、反射光はケーシング1の前方側へ拡
散されて反射鏡3へは入射しない。従って、ゴースト像
の発生を防止できる。なお、突条4の断面形状は表示器
2側の側面41と反表示器2側の側面の傾斜角度がほぼ
等しい二等辺三角形状としてもよいし、表示器2側の側
面41が立ち上がり傾斜角度の大きい鋸刃状に形成して
もよい。
【0018】また、突条4は、ケーシング1成形時に一
体に成形するので、追加部材や追加工程が必要なく安価
にでき、かつ、突条4の数も必要最小限度にすむ。
体に成形するので、追加部材や追加工程が必要なく安価
にでき、かつ、突条4の数も必要最小限度にすむ。
【0019】次に図3に基づいて、本発明を複反射型の
虚像式メーターM4に適用した実施の形態を説明する。
虚像式メーターM4のケーシング1は、前面が車室側へ
向かって傾斜状に開口する視認開口10を備えた合成樹
脂の箱状体で、視認開口10はケーシング1内に向かっ
て湾曲した曲面状のクリアカバー16で塞いである。視
認開口10の上縁にはクリアカバー16の内側に、内部
にインジケーターランプ70を備えたインジケーター7
aが組付けてある。また、視認開口10の下縁には、ケ
ーシング1の底壁13の内面から突出する仕切り壁でイ
ンジケーターランプ70を取り囲んだインジケーター7
bが形成してある。
虚像式メーターM4に適用した実施の形態を説明する。
虚像式メーターM4のケーシング1は、前面が車室側へ
向かって傾斜状に開口する視認開口10を備えた合成樹
脂の箱状体で、視認開口10はケーシング1内に向かっ
て湾曲した曲面状のクリアカバー16で塞いである。視
認開口10の上縁にはクリアカバー16の内側に、内部
にインジケーターランプ70を備えたインジケーター7
aが組付けてある。また、視認開口10の下縁には、ケ
ーシング1の底壁13の内面から突出する仕切り壁でイ
ンジケーターランプ70を取り囲んだインジケーター7
bが形成してある。
【0020】虚像式メーターM4のケーシング1内には
これを前後方向に斜めに横断して、鏡面を傾斜状に視認
開口10へ向けたハーフミラー5が設けてあり、ハーフ
ミラー5は背後が支持板6により支持されている。支持
板6は合成樹脂の板体で、上半部に角形の開口部61が
形成してあり、開口部61の開口縁には下方へ突出する
角形筒状の遮蔽部62が一体に形成してある。
これを前後方向に斜めに横断して、鏡面を傾斜状に視認
開口10へ向けたハーフミラー5が設けてあり、ハーフ
ミラー5は背後が支持板6により支持されている。支持
板6は合成樹脂の板体で、上半部に角形の開口部61が
形成してあり、開口部61の開口縁には下方へ突出する
角形筒状の遮蔽部62が一体に形成してある。
【0021】ケーシング1内の底部には、上記支持板6
の遮蔽部62の下端開口に近接対向して表示器2が設置
してある。表示器2は、表示面20を遮蔽部62の下端
開口内に臨ませて上方へ発光表示するようにほぼ水平に
配し、表示画像を制御するコンピュータ基盤21と一体
にケーシング1の底壁13に固定してある。
の遮蔽部62の下端開口に近接対向して表示器2が設置
してある。表示器2は、表示面20を遮蔽部62の下端
開口内に臨ませて上方へ発光表示するようにほぼ水平に
配し、表示画像を制御するコンピュータ基盤21と一体
にケーシング1の底壁13に固定してある。
【0022】また、ケーシング1内には、ハーフミラー
5上方の表示器2と対向する上壁15に沿ってほぼ水平
姿勢で反射鏡3が組込んである。反射鏡3は中心がやや
背面側へ湾曲する凹面鏡である。そして、図の2点鎖線
で示すように、反射鏡3は、表示器2の表示面20で発
光表示して支持板6の開口部61およびハーフミラー5
を通過した表示画像を、ハーフミラー5へ向けて反射
し、更に、ハーフミラー5が視認開口10側へ反射し
て、乗員が視認可能な上記表示画像の虚像を形成する。
5上方の表示器2と対向する上壁15に沿ってほぼ水平
姿勢で反射鏡3が組込んである。反射鏡3は中心がやや
背面側へ湾曲する凹面鏡である。そして、図の2点鎖線
で示すように、反射鏡3は、表示器2の表示面20で発
光表示して支持板6の開口部61およびハーフミラー5
を通過した表示画像を、ハーフミラー5へ向けて反射
し、更に、ハーフミラー5が視認開口10側へ反射し
て、乗員が視認可能な上記表示画像の虚像を形成する。
【0023】このように構成した虚像式メーターM4の
ケーシング1内には、表示器2の表示面20で発光した
表示画像の光線を取り囲む支持板6の遮蔽部62の後壁
621の内面および遮蔽部62の左右の側壁622の内
面にそれぞれ、表示器2の表示面20と平行に延びる突
条4がほぼ一定の間隔をおいて複数形成してあり、ま
た、ケーシング1の後壁12および左右の両側壁14の
内面にそれぞれ突条4がほぼ一定の間隔をおいて複数形
成してある。各突条4の断面形状は上記虚像式メーター
M3の突条4と同じ形状としてある。
ケーシング1内には、表示器2の表示面20で発光した
表示画像の光線を取り囲む支持板6の遮蔽部62の後壁
621の内面および遮蔽部62の左右の側壁622の内
面にそれぞれ、表示器2の表示面20と平行に延びる突
条4がほぼ一定の間隔をおいて複数形成してあり、ま
た、ケーシング1の後壁12および左右の両側壁14の
内面にそれぞれ突条4がほぼ一定の間隔をおいて複数形
成してある。各突条4の断面形状は上記虚像式メーター
M3の突条4と同じ形状としてある。
【0024】表示器2からの光が遮蔽部62の内面およ
びケーシング1の後壁12、両側壁14の内面で反射し
ても、その反射光は突条4で拡散されて反射鏡3に入射
しない。かつ、反射鏡3で反射した表示画像が上記後壁
12および両側壁14の内面で反射しても、その反射光
は突条4で拡散されてハーフミラー5に入射しない。従
って、ゴースト像を防止できる。
びケーシング1の後壁12、両側壁14の内面で反射し
ても、その反射光は突条4で拡散されて反射鏡3に入射
しない。かつ、反射鏡3で反射した表示画像が上記後壁
12および両側壁14の内面で反射しても、その反射光
は突条4で拡散されてハーフミラー5に入射しない。従
って、ゴースト像を防止できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ケーシングの内面で反
射した表示器からの光の反射鏡およびハーフミラーへの
入射を防いでゴースト像を確実に防止できる。また、上
記入射を防止する突条は別加工を必要とせず一体に形成
できるからコスト上も有利である。
射した表示器からの光の反射鏡およびハーフミラーへの
入射を防いでゴースト像を確実に防止できる。また、上
記入射を防止する突条は別加工を必要とせず一体に形成
できるからコスト上も有利である。
【図1】本発明の車両の虚像式メーターを示す横断面図
である。
である。
【図2】本発明の車両の虚像式メーターの要部拡大断面
図である。
図である。
【図3】本発明の他の車両の虚像式メーターの横断面図
である。
である。
【図4】従来の虚像式メーターの横断面図である。
【図5】従来の他の虚像式メーターの横断面図である。
M1,M2,M3,M4 虚像式メーター 1 ケーシング 10 視認開口 11 前壁 12 後壁 13 底壁 14 側壁 15 上壁 2 表示器 20 表示面 3 反射鏡 4 突条 41 側面 5 ハーフミラー
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーシング内に、画像を発光表示する表
示器と、該表示器と相対向する反射鏡を備え、上記表示
器に発光表示された画像を上記反射鏡で反射せしめ、ケ
ーシングに形成した視認開口より視認可能な上記画像の
虚像を形成する車両の虚像式メーターにおいて、ケーシ
ング内面に、断面ほぼ三角形状で上記表示器の表示面に
対してほぼ平行に延びる突条を上記内面と一体に複数形
成し、かつ、上記各突条の上記表示器側に面した側面
を、該側面に反射する表示器の光の反射光が上記反射鏡
へ入射しない傾斜角の傾斜面に形成したことを特徴とす
る車両の虚像式メーター。 - 【請求項2】 上記虚像式メーターは、上記表示器を、
ケーシング内の上記視認開口の下方に設置するととも
に、ケーシング内の上記表示器と対向する壁面に上記反
射鏡を設置して構成し、ケーシング内面のうち、少なく
とも底壁内面および左右の側壁内面にそれぞれ複数の上
記突条を形成した請求項1記載の車両の虚像式メータ
ー。 - 【請求項3】 上記虚像式メーターは、上記表示器をケ
ーシング内の底部に設置する一方、上記表示器と対向す
る上壁内面に上記反射鏡を設置するとともに、上記表示
器と上記反射鏡との中間に傾斜状にハーフミラーを設
け、上記表示器に発光表示された画像を上記ハーフミラ
ーを通過させて上記反射鏡により下方へ反射せしめ、か
つ、上記ハーフミラーで再反射させて上記視認開口より
視認可能な上記表示画像の虚像を形成する構造とし、上
記ケーシング内面のうち、少なくとも上記視認開口と対
向する後壁内面および左右の側壁内面にそれぞれ複数の
上記突条を形成した請求項1記載の車両の虚像式メータ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29235099A JP2001105928A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 車両の虚像式メーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29235099A JP2001105928A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 車両の虚像式メーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105928A true JP2001105928A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17780671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29235099A Pending JP2001105928A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 車両の虚像式メーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001105928A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7180408B2 (en) | 2003-08-04 | 2007-02-20 | Yazaki Corporation | Meter for displaying virtual image |
JP2015160570A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社デンソー | ヘッドアップディスプレイ装置 |
WO2020145330A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | 日本精機株式会社 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
WO2020158362A1 (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-06 | 株式会社デンソー | 虚像表示装置 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29235099A patent/JP2001105928A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7180408B2 (en) | 2003-08-04 | 2007-02-20 | Yazaki Corporation | Meter for displaying virtual image |
JP2015160570A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社デンソー | ヘッドアップディスプレイ装置 |
WO2020145330A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | 日本精機株式会社 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
JPWO2020145330A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2021-11-25 | 日本精機株式会社 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
WO2020158362A1 (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-06 | 株式会社デンソー | 虚像表示装置 |
JP2020126100A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 株式会社デンソー | 虚像表示装置 |
JP7188147B2 (ja) | 2019-02-01 | 2022-12-13 | 株式会社デンソー | 虚像表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0790730B2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2012148668A (ja) | デフロスタ吹出口 | |
US7220030B2 (en) | Exterior mirror having lamp and exterior rear-view mirror having lamp | |
JP6744371B2 (ja) | 車両用室内照明装置およびルーフモジュール | |
JP2848499B2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2001105928A (ja) | 車両の虚像式メーター | |
JP2000133011A (ja) | 自動車用灯具 | |
JP2012083393A (ja) | ヘッドアップ表示灯 | |
JP6781211B2 (ja) | 車両用室内照明装置およびルーフモジュール | |
US5229755A (en) | Indication display unit for vehicles | |
JP2535571Y2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP4402916B2 (ja) | 虚像式メータ及びこれに用いられるミラーホルダー | |
JP2024049619A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP6839684B2 (ja) | ルーフモジュール | |
JP7146862B2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2589532Y2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JPH07309152A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2008191039A (ja) | メータ装置 | |
JP2571615Y2 (ja) | 車両用表示装置 | |
US20240319328A1 (en) | Vehicle exterior component | |
JP5993117B2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2011145092A (ja) | 車両用計器 | |
JPH0212638Y2 (ja) | ||
JPH0630532Y2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP3182927B2 (ja) | 計器の照明装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050607 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051018 |