Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2001194306A - 化学物質検出方法及び装置 - Google Patents

化学物質検出方法及び装置

Info

Publication number
JP2001194306A
JP2001194306A JP2000000963A JP2000000963A JP2001194306A JP 2001194306 A JP2001194306 A JP 2001194306A JP 2000000963 A JP2000000963 A JP 2000000963A JP 2000000963 A JP2000000963 A JP 2000000963A JP 2001194306 A JP2001194306 A JP 2001194306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chemical substance
substance
detecting
infrared
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000000963A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Maruo
和幸 丸尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP2000000963A priority Critical patent/JP2001194306A/ja
Priority to PCT/JP2000/007499 priority patent/WO2001050110A1/ja
Priority to DE2000184330 priority patent/DE10084330T1/de
Priority to KR1020017011285A priority patent/KR20010103041A/ko
Publication of JP2001194306A publication Critical patent/JP2001194306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3504Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light for analysing gases, e.g. multi-gas analysis
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3563Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light for analysing solids; Preparation of samples therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中に存在する環境汚染物質などの化学物
質を同定し或いはその濃度を測定する化学物質検出方法
及び装置に関し、ダイオキシンなど不純物粒子に付着し
た形で発生する化学物質を含め、種々の化学物質を高感
度で且つリアルタイムに測定しうる化学物質検出方法及
び装置を提供する。 【解決手段】 不純物に付着した検出対象物質を分解
し、検査対象物質に特有な化学物質を不純物から脱離さ
せる化学物質分解手段10と、化学物質を検出する化学
物質検出手段30と、化学物質を化学物質検出手段30
に選択的に導入するフィルタ50とを有し、化学物質の
検出結果に基づいて検査対象物質を間接的に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中に存在する
環境汚染物質などの化学物質を同定し或いはその濃度を
測定する化学物質検出方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイオキシン類による環境汚染の
問題など、大気中の微量な化学物質に起因する環境汚染
が関心を集めている。このため、大気中の微量な化学物
質を検出し、物質同定、濃度測定を行う、いわゆる環境
モニタシステムの必要性が高まっている。
【0003】大気中に存在する化学物質を測定する従来
の方法としては、TENAXなどの多孔質物質に測定気
体を吸着させ、これを熱して吸着した化学物質を放出
し、質量分析計によって化学物質成分の同定・定量化を
行う方法(加熱脱離GC−MS:Gas Chromatography-M
ass Spectroscopy)などが用いられている。
【0004】また、大気中の化学物質を測定する他の方
法として、測定気体に赤外線を照射し、吸収スペクトル
を分光分析する、いわゆるFT−IR(Fourier Transf
ormInfrared Spectroscopy)がある。赤外線の吸収スペ
クトルは物質に固有なため、赤外吸収スペクトルを解析
することにより、測定気体中の化学物質を同定し、濃度
を定量化することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱脱
離GC−MSを用いた従来の方法は、測定に数十時間を
要するため、測定のリアルタイム性に欠けるものであっ
た。また、GC−MS投入用のカラム作成作業は研究室
などで行う必要があり、環境をその場測定することがで
きず、測定結果を環境管理にフィードバックすることが
困難であった。
【0006】また、ダイオキシンなどの一定の化学物質
は、ゴミ焼却場から排出される煙などの不純物粒子に付
着した形で発生するため、これら化学物質の検出にGC
−MSを利用する場合、煙を集塵し、これに硫酸処理な
どの化学的処理を繰り返して適用した後に質量分析にか
けるという煩雑な処理が必要であった。
【0007】また、FT−IRを用いた測定では、煙粒
子が赤外線を吸収、或いは、乱反射してしまい、目的の
化学物質のスペクトルが正しく或いは高感度に得られな
いことがあった。
【0008】本発明の目的は、ダイオキシンなど不純物
粒子に付着した形で発生する化学物質を含め、種々の化
学物質を高感度で且つリアルタイムに測定しうる化学物
質検出方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、不純物に付
着した検出対象物質を分解し、前記検査対象物質に特有
な化学物質を前記不純物から脱離させる化学物質分解手
段と、前記化学物質を検出する化学物質検出手段と、前
記化学物質を前記化学物質検出手段に選択的に導入する
フィルタとを有し、前記化学物質の検出結果に基づいて
前記検査対象物質を間接的に検出することを特徴とする
化学物質検出装置によって達成される。
【0010】また、上記目的は、不純物に付着した検出
対象物質を分解し、前記検査対象物質に特有な化学物質
を前記不純物から脱離させる化学物質分解手段と、前記
化学物質を検出する化学物質検出手段とを有し、前記化
学物質の検出結果に基づいて前記検査対象物質を間接的
に検出することを特徴とする化学物質検出装置によって
も達成される。
【0011】また、上記の化学物質検出装置において、
前記化学物質分解手段は、前記検出対象物質に紫外線を
照射するための紫外線発生装置であってもよい。
【0012】また、上記の化学物質検出装置において、
前記化学物質分解手段は、前記検出対象物質をプラズマ
に曝すためのプラズマ発生装置であってもよい。
【0013】また、上記の化学物質検出装置において、
前記プラズマ発生装置は、高圧の電圧パルスによりプラ
ズマを発生するようにしてもよい。
【0014】また、上記の化学物質検出装置において、
前記プラズマ発生装置は、マイクロ波によりプラズマを
発生するようにしてもよい。
【0015】また、上記の化学物質検出装置において、
前記化学物質検出手段は、前記化学物質を含む雰囲気に
赤外線を照射する赤外光源と、前記雰囲気から出射され
た前記赤外線を検出する赤外線検出器とを有し、検出さ
れた前記赤外線の吸光量に基づいて前記化学物質を検出
するようにしてもよい。
【0016】また、上記の化学物質検出装置において、
前記化学物質検出手段は、前記化学物質を付着させる赤
外透過基板と、前記赤外透過基板に赤外線を入射する赤
外光源と、前記赤外透過基板内部を多重反射した後に前
記赤外透過基板より出射される前記赤外線を検出する赤
外線検出器とを有し、検出された前記赤外線の吸光量に
基づいて前記化学物質を検出するようにしてもよい。
【0017】また、上記の化学物質検出装置において、
前記赤外透過基板に紫外線を照射することにより前記赤
外透過基板の表面を洗浄する紫外線照射装置を更に有す
るようにしてもよい。
【0018】また、上記の化学物質検出装置において、
前記化学物質検出手段は、前記赤外線検出器により検出
された前記赤外線を分光分析する分光分析器を更に有
し、前記化学物質の種類を同定し及び/又は前記化学物
質の量を定量化するようにしてもよい。
【0019】また、上記目的は、不純物に付着した検出
対象物質を分解し、前記検査対象物質に特有な化学物質
を前記不純物から脱離させ、脱離した前記化学物質を検
出し、前記化学物質の検出結果に基づいて前記検査対象
物質を間接的に検出することを特徴とする化学物質検出
方法によっても達成される。
【0020】また、上記の化学物質検出方法において、
脱離した前記化学物質を前記不純物から分離した後に検
出するようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】[本発明の原理]本発明による化
学物質検出方法及び装置の原理について図1乃至図4を
用いて説明する。
【0022】図1は本発明による化学物質検出方法及び
装置の原理を示す概略図、図2はプラズマ発生装置の一
例を示す図、図3はフーリエ変換赤外分光装置の一例を
示す図、図4はクロロフェノールによる赤外線吸収スペ
クトルを示すグラフである。
【0023】図1に示すように、本発明による化学物質
検出装置は、不純物に付着した検出対象物質を分解して
検出対象物質から特定の化学物質を脱離させる化学物質
分解手段10と、このように脱離した当該特定の化学物
質を選択するフィルタ50と、フィルタ50を透過した
当該特定の化学物質を検出し、検出した当該特定の化学
物質の量に基づいて、不純物に付着した検出対象物質の
量を算出する化学物質検出手段30と、を有することに
主たる特徴がある。
【0024】以下、本発明による化学物質検出方法及び
装置の各構成部分について個々に詳述する。なお、以下
の説明では、ゴミ焼却場などにおいて発生するダイオキ
シンを検出する場合を例に本発明を説明する。但し、本
発明による化学物質検出方法及び装置により測定可能な
化学物質はダイオキシンに限られるものではなく、他の
環境汚染物質、例えば、構造式
【0025】
【化1】
【0026】で示されるポリクロロジベンゾフラン(P
CDF)、構造式
【0027】
【化2】
【0028】で示されるPCB類などにおいても同様に
適用することができる。
【0029】(a)化学物質分解手段10 ダイオキシンは、正式にはポリクロロジベンゾ−パラ−
ジオキシン(polychlorodibenzo-p-dioxin)といい、構
造式
【0030】
【化3】
【0031】で示される構造を有している。構造式[化
3]中の1〜4及び6〜9の位置には、最高8個までの
塩素原子が入ることが可能で、塩素の総数と位置とによ
って75個の異性体が存在する。これら異性体を総称し
てダイオキシン類、或いは、単にダイオキシンと呼んで
いる。
【0032】ダイオキシン類は、主にゴミ焼却場の焼却
灰として発生し、多くは焼却場から発生する煙粒子に付
着した形で排出される。煙粒子はその分子量が106
108ほどであるの対し、ダイオキシン類の分子量は3
00程度であるので、ダイオキシン類を正確に定量化す
るには煙分子から分離することが望ましい。
【0033】ダイオキシン類は単体で固体結晶であるの
で、この構造を保持したまま煙粒子から分離して測定に
供するのは困難である。しかし、ダイオキシンに高エネ
ルギーを加えることにより、反応式
【0034】
【化4】
【0035】で示される分解反応や、反応式
【0036】
【化5】
【0037】で示される分解反応が生ずることが知られ
ている。
【0038】[化4]で示される反応は、ダイオキシン
に紫外線を照射することにより生ずるものであり、紫外
線の照射によってダイオキシンから塩素が脱離する。し
たがって、脱離した塩素を検出することにより、間接的
にダイオキシンを検出することが可能となる。
【0039】反応式[化4]で示される反応を発生させ
るための化学物質分解手段としては、煙粒子に紫外線を
照射する紫外線照射光源を適用することができる。紫外
線照射光源としては、ダイオキシンの塩素の結合エネル
ギーよりも大きなエネルギーを有する光源を適用する。
例えば、Xe(キセノン)エキシマ光、185nmと2
54nmの発光波長を有する低圧水銀灯、172nmの
発光波長を有する誘電体バリア放電エキシマランプなど
の紫外線光源を適用することができる。このようなエネ
ルギーを有する光の照射により、C−Cl結合を解離
し、煙粒子に付着しているダイオキシンから塩素ガスを
分離することができる。
【0040】また、反応式[化5]で示される反応は、
ダイオキシンにプラズマのエネルギーを与えることによ
り生ずるものであり、煙粒子をプラズマに曝すことによ
ってダイオキシンが分解してクロロフェノールという物
質が発生する。クロロフェノールは常温では液体である
が沸点が175℃であり、プラズマ環境では気化して煙
粒子から脱離する。したがって、脱離したクロロフェノ
ールを検出することにより、間接的にダイオキシンを検
出することが可能となる。
【0041】ダイオキシンにプラズマのエネルギーを与
えて反応式[化5]で示される反応を発生させるための
化学物質分解手段10としては、例えば、図2に示すよ
うなプラズマ発生装置を適用することができる。なお、
プラズマとは、自由に動きうる電子とイオンとが十分に
存在し、巨視的には電荷の総和が零であるような気体の
ことである。プラズマは、原子に束縛されていた電子が
エネルギーを得て電離することによって発生するため、
基本的に高い温度(電子温度、イオン温度、気体温度)
をもっている。したがって、核融合、レーザー、化学的
活性化など、さまざまなエネルギー源として応用されて
いる。
【0042】本発明においては、空気中の窒素や酸素を
プラズマ化してこのエネルギーで不純物中の化学物質を
分解・脱離する。例えば、図2に示すように、対向する
平板電極20、22を設け、電極20、22間に接続さ
れた高電圧交流電源24によって高電圧交流電界を印加
することにより、これら電極間にプラズマ26を発生さ
せることができる。発生するプラズマのエネルギーは、
電源電圧、電極間距離などのパラメータによって決定さ
れる。
【0043】プラズマを発生させる方法・装置は多数存
在するが、大気圧(1気圧)程度の気体中で比較的容易
に発生させるには、上述のような高電圧交流電源を使用
する方法やマイクロ波を使用する方法が好ましい。本発
明においてはいずれの方法をも適用することができる。
【0044】(b)化学物質検出手段30 化学物質検出手段30は、ダイオキシンから分離された
特定の化学物質、例えば塩素やクロロフェノールを検出
し、この濃度からダイオキシンの濃度を算出するもので
ある。
【0045】化学物質を検出する手段には、前述のGC
−MSガスクロマトグラフィーをはじめとする様々な手
段が考えられるが、測定のリアルタイム性等を考慮する
と、赤外線を用いた検出方法を用いるのが望ましい。そ
こで、本発明では、赤外光の吸収スペクトルを解析して
特定の物質を検出するフーリエ変換赤外分光法(Fourie
r Transform Infrared Spectroscoopy:FT−IR)を
利用する。
【0046】FT−IRは、原理的には図3に示すよう
に、検出対象気体に赤外線を照射する赤外光源32と、
検出対象気体を通過した赤外線を検出して分光分析する
分光分析器34とによって実現される。特定の化学物質
が混入した検出対象気体中に赤外線を入射すると、その
物質が赤外線を吸収し、出力光に吸収スペクトルが発生
する。この吸収スペクトルは照射された化学物質によっ
て固有である。したがって、検出対象気体に赤外線を照
射し、出力光を分光し、吸収スペクトルを分析すること
により、検出対象気体の中に特定の化学物質があるかど
うかを判断することができる。
【0047】例えば、ダイオキシンが分解して生ずるク
ロロフェノールは、構造式
【0048】
【化6】
【0049】で表されるが、これに赤外線を照射すると
図4に示すような吸収スペクトルが得られる。その逆
に、ゴミ焼却場からの焼却灰をプラズマに曝した気体に
赤外線を照射して得られた吸収スペクトルが図4のよう
になれば、もとの焼却灰はダイオキシンを含んでいると
判断することが可能となる。
【0050】また、赤外線を検出対象気体に直接照射す
る方法のほか、検出対象気体中に曝露した赤外透過結晶
基板内に赤外線を入射し、この基板中を多重内部反射さ
せ、基板から出射した光を検出・分光分析する検出方法
を用いてもよい。このような検出手法については、例え
ば、特願平11−231495号明細書に詳述されてい
る。多重内部反射FT−IRを用いることにより、気体
中に直接赤外線を照射するよりも高い感度で特定の化学
物質を検出することができる。
【0051】なお、FT−IRによれば、上述のように
特定の化学物質の量を検出することが可能なほか、化学
物質の種類を同定し或いはその量を算出することもでき
る。FT−IRを用いた物質の同定や定量化について
は、例えば、特願平11−95853号明細書、特願平
11−231495号明細書等に詳述されている。ま
た、FT−IRについては、例えば田隈三生編著「FT
−IRの基礎と実際 第2版」(東京化学同人)に詳述
されている。
【0052】(c)フィルタ50 前述の通り、煙粒子はその分子量が106〜108ほどで
あるの対し、ダイオキシン類の分子量は300程度であ
る。したがって、煙粒子に直接赤外線を照射した場合、
ほとんどの赤外線を煙粒子が吸収してしまい、ダイオキ
シンの吸収スペクトルを観察することができなくなる虞
がある。したがって、ダイオキシンを感度よく測定する
ためには、ダイオキシンから分離した特定の化学物質
(例えば、クロロフェノール)を煙分子から分離した後
に測定することが望ましい。
【0053】煙分子からダイオキシンから分離した特定
の化学物質を分離する手段として、図1に示すように、
化学物質分解手段10と化学物質検出手段30との間
に、フィルタ50を設けることが有効である。
【0054】化学物質分解手段10を設置する分解室1
2と化学物質検出手段30を設置する検出室14とをフ
ィルタ50によって仕切り、検出室14に対して分解室
12を陽圧にし、或いは、分解室12に対して検出室1
4を陰圧にすることにより、分解室12の気体がフィル
タ50を通って検出室14側に流れる。したがって、フ
ィルタ50として、煙粒子のような分子量がきわめて大
きな粒子を通さず、クロロフェノールのような分子量の
小さな粒子を通す物質を適用する。一般的に煙粒子は直
径が1μm以上あるので、例えばメッシュ粗さが1μm
の撥油性の防塵マスクなどに使われているようなフィル
タを適用する。これにより、ダイオキシンから分離され
た特定の化学物質のみを検出室14に選択的に導入する
ことができる。なお、検出室14に対して分解室12を
陽圧にするには、例えば検出室12内に焼却ガスを導入
する検査対象導入手段16を設ければよく、また、分解
室12に対して検出室14を陰圧にするには、例えば検
出室14内のガスを排出する排気手段18を設ければよ
い。
【0055】なお、ダイオキシンの検出感度を高めるた
めにはフィルタ50を設けることが望ましいが、煙粒子
による赤外線の吸収が少ないなど、ダイオキシンから分
離した特定の化学物質による赤外吸収スペクトルを十分
に得ることができる場合には、必ずしもフィルタ50を
設ける必要はない。
【0056】[第1実施形態]本発明の第1実施形態に
よる化学物質検出方法及び装置について図5を用いて説
明する。図5は本実施形態による化学物質測定方法及び
装置を示す概略図である。
【0057】はじめに、本実施形態による化学物質測定
装置について図5を用いて説明する。
【0058】本実施形態による化学物質測定装置は、ゴ
ミ焼却灰や焼却ガスなどの不純物に含まれる測定対象物
質(例えばダイオキシン)を分解して特定の化学物質
(例えば塩素)を脱離させる分解室12と、焼却ガスに
含まれる測定対象物質を分解して得られた特定の化学物
質を検出する検出室14とを有し、分解室12と検出室
14との間が、煙粒子のような分子量の大きな物質を遮
るフィルタ50により仕切られている。
【0059】分解室12には、検査対象であるゴミ焼却
灰や焼却ガスなどの不純物を導入する検査対象導入手段
16が設けられている。分解室12内には、測定対象物
質を分解して特定の化学物質を脱離させるための紫外線
光源28が設けられている。
【0060】検出室14内には、赤外光源32と、分光
分析器34とを有し、焼却ガスに含まれる測定対象物質
を分解して得られた特定の化学物質を検出するためのフ
ーリエ変換赤外分光装置が設けられている。検出室14
には、また、検出室内のガスを排出する排気手段18が
設けられている。
【0061】このように、本実施形態による化学物質検
出装置は、ダイオキシンなどの検査対象物質を分解して
特定の化学物質を脱離させる化学物質分解手段として紫
外線光源28を適用し、検査対象物質から脱離した特定
の化学物質を検出する化学物質検出手段としてフーリエ
変換赤外分光装置を適用したものである。
【0062】このようにして化学物質検出装置を構成す
ることにより、煙粒子に吸着されたダイオキシンは、紫
外線光源28から出射された紫外線に曝されて[化4]
の分解反応によって塩素を発生する。したがって、この
ように発生した塩素の量をフーリエ変換赤外分光装置に
より検出することで、塩素の発生源であるダイオキシン
の量を測定することができる。
【0063】また、フーリエ変換赤外分光装置を化学物
質検出手段として適用することにより、測定対象物質が
不明な場合にも、その物質を同定し或いはその量を算出
することが可能である。
【0064】次に、本実施形態による化学物質測定方法
について説明する。
【0065】まず、検査対象であるゴミ焼却灰や焼却ガ
スなどの不純物を、検査対象導入手段16により分解室
12に導入する。
【0066】次いで、紫外線光源28から紫外線を発生
し、分解室12内に導入されたゴミ焼却灰或いは焼却ガ
スに照射する。これにより、ゴミ焼却灰或いは焼却ガス
などに付着したダイオキシンが[化4]の分解反応にした
がって分解され、塩素が発生する。
【0067】このとき、検出室14に対して分解室12
を陽圧にし、或いは、分解室12に対して検出室14を
陰圧にすることにより、分解室12の気体がフィルタ5
0を通って検出室14側に流れる。ところが、フィルタ
50は、煙粒子のような分子量がきわめて大きな粒子を
通さず、塩素のような分子量の小さな粒子のみを通すの
で、ダイオキシンから分離された塩素を煙粒子に対して
選択的に検出室14に導入することができる。
【0068】次いで、フーリエ変換赤外分光装置によ
り、検出室14内の不純物の分析を行う。分光装置の赤
外光源32から発せられた赤外線はダイオキシンより発
生した塩素によって特定波長域において吸収される。し
たがって、検出室14内を通過した赤外線の赤外吸収ス
ペクトルを分析することにより、塩素の量を検出するこ
とができ、その結果、塩素の発生源であるダイオキシン
の有無或いはダイオキシンの量を算定することができ
る。
【0069】この際、検出室14内には分子量の大きな
煙粒子は存在しないので、煙粒子による検出感度の劣化
は生じない。
【0070】このように、本実施形態によれば、煙粒子
に吸着しているダイオキシンを分解し、これによって発
生される特有の化学物質を選択的に検出系に導入して検
出し、これによってダイオキシンを間接的に検出するの
で、煙粒子の影響を受けることなく高感度でダイオキシ
ンを検出することができる。
【0071】また、FT−IRを用いた検出系は、測定
にリアルタイム性があるので、従来のGC−MSを用い
た測定方法と比較して検出時間を大幅に短縮することが
できる。代表的な測定例で示すと、従来の測定方法では
1ヶ月程度の測定時間が必要であるのに対し、本発明に
よれば10分程度の測定時間でダイオキシンの検出を行
うことができる。
【0072】なお、上記実施形態では化学物質分解装置
として紫外線光源28を用いたが、例えば図2に示すよ
うなプラズマ発生装置を用いてもよい。
【0073】また、上記実施形態では、赤外光源32及
び分光分析器34をともに検出室14内に載置している
が、赤外光源32及び/又は分光分析器34を検出室1
4外に配置し、赤外光源32から出射された赤外線を赤
外線透過窓を通して検出室14内に導入し、或いは、赤
外線透過窓を通して検出室14内から赤外線を出射して
分光分析器34に導入するようにしてもよい。
【0074】また、上記実施形態では、分光分析器を用
いて赤外線を分析したが、必ずしも分光分析器を設ける
必要はない。例えば、検出する化学物質の赤外線吸収帯
域が明らかな場合、当該吸収帯域の赤外線を選択的に検
出するようにすれば、検出した赤外線の強度によって当
該化学物質の量を定量化することができる。
【0075】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる化学物質測定方法及び装置について図6を用いて説
明する。図5に示す第1実施形態による化学物質測定方
法及び装置と同一の構成要素には同一の符号を付し、説
明を省略し或いは簡略にする。図6は本実施形態による
化学物質測定方法及び装置を示す概略図である。
【0076】図6に示すように、本実施形態による化学
物質測定方法は、図5に示す第1実施形態による化学物
質測定装置の分解室12と検出室14との間に、フィル
タ50を設けていないことに特徴がある。
【0077】フィルタ50は、検出室14内に分子量の
大きな煙粒子が導入されるのを抑止し、測定光である赤
外線が煙粒子により吸収されて検出感度が低下すること
を防止するためのものであるが、煙粒子による赤外線の
吸収が少ないなど、ダイオキシンから分離した塩素によ
る赤外吸収スペクトルを十分に得ることができる場合に
は必ずしもフィルタ50を設ける必要はない。このよう
に化学物質測定装置を構成することにより、装置構成を
簡略にすることができる。
【0078】このように、本実施形態によれば、分解室
12と検出室14とをフィルタ50により仕切る必要が
ないので、装置構成を簡略にすることができる。
【0079】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる化学物質測定方法及び装置について図7を用いて説
明する。図7は本実施形態による化学物質測定方法及び
装置を示す概略図である。
【0080】はじめに、本実施形態による化学物質測定
装置について図7を用いて説明する。
【0081】本実施形態による化学物質測定装置は、ゴ
ミ焼却灰や焼却ガスなどの不純物に含まれる測定対象物
質(例えばダイオキシン)を分解して特定の化学物質
(例えばクロロフェノール)を脱離させる分解室12
と、焼却ガスに含まれる測定対象物質を分解して得られ
た特定の化学物質を検出する検出室14とを有し、分解
室12と検出室14との間が、煙粒子のような分子量の
大きな物質を遮るフィルタ50により仕切られている。
【0082】分解室12には、検査対象であるゴミ焼却
灰や焼却ガスなどの不純物を導入する検査対象導入手段
16が設けられている。分解室12内には、ゴミ焼却灰
や焼却ガスに含まれる測定対象物質を分解して特定の化
学物質を脱離させるためのプラズマを発生するプラズマ
発生装置が設けられている。プラズマ発生装置は、対向
して配置された一対の電極20、22により構成され、
これら電極20、22間には高電圧交流電源24が接続
されている。
【0083】検出室14には、赤外光源32と、分光分
析器34とを有し、焼却ガスに含まれる測定対象物質を
分解して得られた特定の化学物質を検出するためのフー
リエ変換赤外分光装置が設けられている。検出室14に
は、また、検出室14内のガスを排出する排気手段18
が設けられている。
【0084】このように、本実施形態による化学物質検
出装置は、ダイオキシンなどの検査対象物質を分解して
特定の化学物質を脱離させる化学物質分解手段としてプ
ラズマ発生装置を適用し、検査対象物質から脱離した特
定の化学物質を検出する化学物質検出手段としてフーリ
エ変換赤外分光装置を適用したものである。
【0085】このようにして化学物質検出装置を構成す
ることにより、煙粒子に吸着されたダイオキシンは、プ
ラズマ発生装置により発生されたプラズマに曝されて
[化5]の分解反応によってクロロフェノールを発生す
る。したがって、このように発生したクロロフェノール
の量をフーリエ変換赤外分光装置により検出すること
で、クロロフェノールの発生源であるダイオキシンの有
無或いはダイオキシンの量を測定することができる。
【0086】また、フーリエ変換赤外分光装置を化学物
質検出手段として適用することにより、測定対象物質が
不明な場合にも、その物質を同定し或いはその量を算出
することが可能である。
【0087】次に、本実施形態による化学物質測定方法
について説明する。
【0088】まず、検査対象であるゴミ焼却灰や焼却ガ
スなどの不純物を、検査対象導入手段に16より分解室
12に導入する。
【0089】次いで、プラズマ発生装置により、分解室
12内にプラズマ26を発生させる。例えば、実効電圧
10kV、周波数1kHzの交流電圧を電極20、22
間に印加することにより、大気圧においても放電が起こ
り、プラズマ26が発生する。これにより、ゴミ焼却灰
或いは焼却ガスなどに付着したダイオキシンが[化5]の
分解反応にしたがって分解され、クロロフェノールが発
生される。
【0090】このとき、検出室14に対して分解室12
を陽圧にし、或いは、分解室12に対して検出室14を
陰圧にすることにより、分解室12の気体がフィルタ5
0を通って検出室側に流れる。ところが、フィルタ50
は、煙粒子のような分子量がきわめて大きな粒子を通さ
ず、クロロフェノールのような分子量の小さな粒子のみ
を通すので、ダイオキシンから分離されたクロロフェノ
ールを煙粒子に対して選択的に検出室14に導入するこ
とができる。
【0091】次いで、フーリエ変換赤外分光装置によ
り、検出室14内の不純物の分析を行う。分光装置の赤
外光源32から発せられた赤外線はダイオキシンより発
生したクロロフェノールによって特定波長域において吸
収される。したがって、赤外吸収スペクトルを分析する
ことにより、クロロフェノールの量を検出することがで
き、その結果、クロロフェノールの発生源であるダイオ
キシンの量を算定することができる。
【0092】この際、検出室14内には分子量の大きな
煙粒子は存在しないので、煙粒子による検出感度の劣化
は生じない。
【0093】このように、本実施形態によれば、煙粒子
に吸着しているダイオキシンを分解し、これによって発
生される特有の化学物質を選択的に検出系に導入して検
出し、これによってダイオキシンを間接的に検出するの
で、煙粒子の影響を受けることなく高感度でダイオキシ
ンを検出することができる。
【0094】また、FT−IRを用いた検出系は、測定
にリアルタイム性があるので、従来のGC−MSを用い
た測定方法と比較して検出時間を大幅に短縮することが
できる。代表的な測定例で示すと、従来の測定方法では
1ヶ月程度の測定時間が必要であるのに対し、本発明に
よれば10分程度の測定時間でダイオキシンの検出を行
うことができる。
【0095】なお、上記実施形態では化学物質分解装置
として図2に示すようなプラズマ発生装置を用いたが、
第1実施形態のように紫外線光源28を適用してもよ
い。また、他のプラズマ発生装置を適用することもでき
る。
【0096】[第4実施形態]本発明の第4実施形態に
よる化学物質測定方法及び装置について図8を用いて説
明する。図7に示す第3実施形態による化学物質測定方
法及び装置と同一の構成要素には同一の符号を付し、説
明を省略し或いは簡略にする。図8は本実施形態による
化学物質測定方法及び装置を示す概略図である。
【0097】図8に示すように、本実施形態による化学
物質測定方法は、図7に示す第3実施形態による化学物
質測定装置の分解室12と検出室14との間に、フィル
タ50を設けていないことに特徴がある。
【0098】フィルタ50は、検出室14内に分子量の
大きな煙粒子が導入されるのを抑止し、測定光である赤
外線が煙粒子により吸収されて検出感度が低下すること
を防止するためのものであるが、煙粒子による赤外線の
吸収が少ないなど、ダイオキシンから分離した塩素によ
る赤外吸収スペクトルを十分に得ることができる場合に
は必ずしもフィルタ50を設ける必要はない。このよう
に化学物質測定装置を構成することにより、装置構成を
簡略にすることができる。
【0099】このように、本実施形態によれば、分解室
12と検出室14とをフィルタ50により仕切る必要が
ないので、装置構成を簡略にすることができる。
【0100】[第5実施形態]本発明の第5実施形態に
よる化学物質測定方法及び装置について図9を用いて説
明する。図9は本実施形態による化学物質測定方法及び
装置を示す概略図である。
【0101】はじめに、本実施形態による化学物質測定
装置について図9を用いて説明する。
【0102】〔1〕 化学物質測定装置の全体構成 本実施形態による化学物質測定装置は、ゴミ焼却灰や焼
却ガスなどの不純物に含まれる測定対象物質(例えばダ
イオキシン)を分解して特定の化学物質(例えばクロロ
フェノール)を脱離させる分解室12と、焼却ガスに含
まれる測定対象物質を分解して得られた特定の化学物質
を検出する検出室14とを有し、分解室12と検出室1
4との間が、煙粒子のような分子量の大きな物質を遮る
フィルタ50により仕切られている。
【0103】分解室12には、検査対象であるゴミ焼却
灰や焼却ガスなどの不純物を導入する検査対象導入手段
16が設けられている。分解室12内には、ゴミ焼却灰
や焼却ガスに含まれる測定対象物質を分解して特定の化
学物質を脱離させるためのプラズマを発生するプラズマ
発生装置が設けられている。プラズマ発生装置は、対向
して配置された一対の電極20、22により構成され、
これら電極20、22間には高電圧交流電源24が接続
されている。
【0104】検出室14には、検出室14内に導入され
た化学物質を吸着して測定に供するための赤外透過基板
40と、赤外透過基板40表面に付着した物質を除去し
て表面状態を初期化するための紫外線光源42と、赤外
透過基板40内に赤外線を入射して多重内部反射させる
ための赤外光源32と、赤外透過基板40内部を多重反
射した後に出射した透過赤外線を分光分析して赤外透過
基板40に付着した化学物質を検出する分光分析器34
が設けられている。検出室14には、また、検出室14
内のガスを排出する排気手段18が設けられている。
【0105】このように、本実施形態による化学物質検
出装置は、ダイオキシンなどの検査対象物質を分解して
特定の化学物質を脱離させる化学物質分解手段としてプ
ラズマ発生装置を適用し、検査対象物質から脱離した特
定の化学物質を検出する化学物質検出手段として多重内
部反射FT−IR装置を適用したものである。
【0106】このようにして化学物質検出手段を構成す
ることにより、検出室14内に導入された化学物質の検
出感度を大幅に高めることができる。
【0107】以下、多重内部反射FT−IRを適用した
化学物質検出手段の各構成部分について説明する。な
お、化学物質検出手段の各構成部分については、例え
ば、特願平11−95853号明細書、特願平11−2
31495号明細書に詳述されている。本発明による化
学物質検出装置には、これら明細書に記載の種々の構成
部分を適用することが可能である。
【0108】(a) 赤外透過基板40 赤外透過基板40は、前述の通り、測定対象である化学
物質を吸着して測定に供するためのものであり、被測定
対象物質の分子振動に対応する波長域の光を透過する材
料であることが必要である。代表的な汚染物質である有
機物質の基本振動に対応する波数域は、500cm
-1(波長20μm)〜5000cm-1(波長2μm)程
度の赤外・近赤外域である。したがって、赤外透過基板
40を構成する材料はこれら波数域(波長域)の光を透
過しうる赤外透過物質群のなかから選択する。例えば、
セレン化亜鉛(ZnSe)は、透過波長域が約0.6〜
13μm程度ときわめて広い赤外透過波長域を有してお
り、赤外透過基板40を構成する一材料として選択する
ことができる。
【0109】赤外透過基板40の形状は、例えば図9に
示すように、端面の傾きを45°に設定することが望ま
しい。こうすることで、赤外透過基板40内部への赤外
線の入射効率を高めることができるとともに、赤外線を
赤外透過基板40内部で多重反射させることができる。
また、特願平11−95853号明細書に示されている
ように、300mmシリコンウェーハのような端部形状
を有する基板を適用することもできる。
【0110】赤外透過基板40を構成しうる他の材料と
しては、例えば、砒化ガリウム(GaAs:透過波長域
1.0〜18μm)、シリコン(Si:透過波長域1.
2〜6μm)、臭化カリウム(KBr:透過波長域0.
4〜22μm)、塩化カリウム(KCl:透過波長域
0.3〜15μm)、フッ化バリウム(BaF2:透過
波長域0.2〜5μm)、臭化セシウム(CsBr:透
過波長域0.5〜30μm)、ゲルマニウム(Ge:透
過波長域2〜18μm)、フッ化リチウム(LiF:透
過波長域0.2〜5μm)、フッ化カルシウム(CaF
2:透過波長域0.2〜8μm)、サファイア(Al2
3:透過波長域0.3〜5μm)、ヨウ化セシウム(C
sI:透過波長域0.5〜28μm)、フッ化マグネシ
ウム(MgF2:透過波長域0.2〜6μm)、臭化タ
リウム(KRS−5:透過波長域0.6〜28μm)、
硫化亜鉛(ZnS:透過波長域0.7〜11μm)など
がある。
【0111】(b) 赤外光源32 赤外光源32としては、有機分子の分子振動に対応する
2〜25μm帯域の赤外線を発する光源を適用すること
ができる。例えば、フィラメントとしてのシリコンカー
バイド(SiC)やニクロム線に電流を印加して発する
熱線を光源として用いることができる。SiCグローバ
灯などのSiCを用いた光源は、1.1〜25μm帯域
の赤外線を発し、且つ、空気中でむき出しで使用しても
焼損がないという特徴がある。
【0112】また、光源の効率を高め、赤外光の強度を
大きくするために適当な形状の反射板を設けてもよい。
例えば、同一出願人による特願平11−95853号明
細書に記載の種々の赤外光源を適用することができる。
【0113】(c) 分光分析器34 赤外透過基板40内部に入射した赤外線が多重内部反射
するとき、基板表面で光線が反射するときに滲み出る光
(エヴァネッセント光)の周波数成分が基板表面の汚染
物質の分子振動周波数と一致していると共鳴吸収され
る。したがって、入射赤外線を赤外透過基板40の内部
で多重反射させることで、その赤外線には基板表面状態
の情報が反映される。赤外透過基板40から出射した赤
外線の赤外吸収スペクトルを分析することにより、有機
汚染物質の種類と量を特定することができる。
【0114】図4はクロロフェノールが付着した赤外透
過基板40において多重内部反射した後に検出された赤
外線をフーリエ変換分光して得られた吸光スペクトルを
示すグラフである。図示するように、特定の有機汚染物
質の分子振動に対応する波数域にピークが観察されるこ
とでクロロフェノールであると特定することができ、ま
た、ピーク強度からその付着量を算出することができ
る。なお、クロロフェノールの場合、赤外透過基板40
の表面におよそ5×1011分子/cm2以上付着した場
合に、図4に示すような吸光スペクトルとして検出する
ことができた。
【0115】なお、、FT−IR装置の代わりに回折格
子(グレーティング)による赤外分光計を用いてもよ
い。
【0116】(d) 紫外線光源42 本発明による化学物質検出装置は赤外透過基板40の表
面に吸着された化学物質の同定と定量化を行うことでゴ
ミ焼却灰や焼却ガスなどの環境雰囲気中の汚染物質を測
定するものであるが、赤外透過基板40に吸着される汚
染物質の量は時間の経過によって飽和する。このため、
大気中の汚染物質濃度の変化を長い時間にわたって調査
する必要があるときは、赤外透過基板40の表面に付着
した汚染物質を定期的に除去する洗浄工程が必要とな
る。
【0117】本実施形態による化学物質検出装置では、
基板に吸着した化学物質の洗浄手段として紫外線光源4
2を設けている。紫外線光源42は、赤外透過基板40
の表面に付着した化学物質を解離・蒸発させるためのも
のであり、付着した化学物質の結合エネルギーよりも大
きなエネルギーを有する光を発生する光源とする。例え
ば、Xe(キセノン)エキシマ光、185nmと254
nmの発光波長を有する低圧水銀灯、172nmの発光
波長を有する誘電体バリア放電エキシマランプなどの紫
外線光源を適用することができる。このようなエネルギ
ーを有する光の照射により、C−C、C−H、C−Oな
どの有機汚染物質の結合を解離し、赤外透過基板10の
表面から除去或いは蒸発させることができる。
【0118】なお、紫外線光源42に付随的な構成とし
て、紫外線光源42から発せられた紫外光を効率よく赤
外透過基板40に照射するための反射鏡(図示せず)を
設けてもよい。例えば、特願平11−231495号明
細書に記載のような断面形状が楕円である反射鏡を適用
することで、紫外線光源42から発せられた紫外光を効
率よく赤外透過基板40の両面に照射することができ
る。
【0119】また、化学物質の除去には、他の化学的・
物理的除去方法を用いてもよい。なお、本実施形態によ
る化学物質検出装置では赤外透過基板40の上面と下面
の両方で反射と吸収が起こるため、基板の両面を洗浄す
る必要がある。
【0120】(e) 演算・表示手段(図示せず) 分光装置により得られたスペクトルの測定データは、演
算・表示手段に送られ、化学物質の特定や量の算出が行
われる。
【0121】化学物質の種類と検量線は別途データベー
スとして演算・表示手段の記憶部に蓄えられており、測
定データはそれらのデータを参照して定量化される。
【0122】また、演算・表示手段には、赤外透過基板
40の表面に吸着した化学物質の量と環境雰囲気中の汚
染物質の量との関係がデータベースとして蓄えられてお
り、検出された赤外透過基板40表面の汚染物質の量か
ら環境雰囲気中の汚染物質の濃度を算出することができ
る。
【0123】このようにして解析された結果は、必要に
応じて表示装置(図示せず)に表示することができる。
【0124】〔2〕 化学物質測定方法 本実施形態による化学物質測定方法について説明する。
【0125】まず、検査対象であるゴミ焼却灰や焼却ガ
スなどの不純物を、検査対象導入手段に16より分解室
12に導入する。
【0126】次いで、プラズマ発生装置により、分解室
12内にプラズマ26を発生させる。例えば、実効電圧
10kV、周波数1kHzの交流電圧を電極間20、2
2に印加することにより、大気圧においても放電が起こ
り、プラズマ26が発生する。これにより、ゴミ焼却灰
或いは焼却ガスなどに付着したダイオキシンが[化5]の
分解反応にしたがって分解され、クロロフェノールが発
生する。
【0127】このとき、検出室14に対して分解室12
を陽圧にし、或いは、分解室12に対して検出室14を
陰圧にすることにより、分解室12の気体がフィルタ5
0を通って検出室14側に流れる。ところが、フィルタ
50は、煙粒子のような分子量がきわめて大きな粒子を
通さず、クロロフェノールのような分子量の小さな粒子
のみを通すので、ダイオキシンから分離されたクロロフ
ェノールを煙粒子に対して選択的に検出室14に導入す
ることができる。
【0128】検出室14に導入されたクロロフェノール
は、検出室14内におかれた赤外透過基板40の表面に
吸着される。
【0129】次いで、化学物質検出手段により、赤外透
過基板に付着したクロロフェノールの定量化を行う。
【0130】まず、赤外光源32から発せられた赤外線
を、赤外透過基板40内に入射する。赤外透過基板40
内に入射された赤外線は、赤外透過基板40の表裏の表
面において多重内部反射されると同時に赤外透過基板4
0の表面に吸着しているクロロフェノールの情報を累積
してプロービングし、赤外透過基板40の外部に出射さ
れる。
【0131】次いで、赤外透過基板40から出射された
赤外線を、分光分析器34により分光分析した後、図示
しない演算・表示手段によってクロロフェノールの定量
化を行い、クロロフェノールの量からクロロフェノール
の発生源であるダイオキシンの有無或いはダイオキシン
の量を算定する。
【0132】この際、検出室14内には分子量の大きな
煙粒子は存在しないので、煙粒子による検出感度の劣化
は生じない。
【0133】次いで、必要に応じて、紫外線光源42か
ら発せられた紫外線を赤外透過基板40に照射すること
により赤外透過基板40の表面に吸着している汚染物質
を除去し、基板表面の初期化を行う。
【0134】次いで、必要に応じて上記測定を繰り返し
行い、環境雰囲気中の汚染物質の経時変化等を測定す
る。
【0135】このように、本実施形態によれば、煙粒子
に吸着しているダイオキシンを分解し、これによって発
生される特有の化学物質を選択的に検出系に導入して検
出し、これによってダイオキシンを間接的に検出するの
で、煙粒子の影響を受けることなく高感度でダイオキシ
ンを検出することができる。
【0136】また、FT−IRを用いた検出系は、測定
にリアルタイム性があるので、従来のGC−MSを用い
た測定方法と比較して検出時間を大幅に短縮することが
できる。代表的な測定例で示すと、従来の測定方法では
1ヶ月程度の測定時間が必要であるのに対し、本発明に
よれば10分程度の測定時間でダイオキシンの検出を行
うことができる。また、検出系に多重内部反射FT−I
Rを適用するので、ダイオキシンの検出感度を大幅に向
上することができる。
【0137】なお、上記実施形態では化学物質分解装置
として図2に示すようなプラズマ発生装置を用いたが、
第1実施形態のように紫外線光源28を適用してもよ
い。また、他のプラズマ発生装置を適用することもでき
る。
【0138】また、上記実施形態では、分光分析器を用
いて赤外線を分析したが、必ずしも分光分析器を設ける
必要はない。例えば、検出する化学物質の赤外線吸収帯
域が明らかな場合、当該吸収帯域の赤外線を選択的に検
出するようにすれば、検出した赤外線の強度によって当
該化学物質の量を定量化することができる。
【0139】[第6実施形態]本発明の第6実施形態に
よる化学物質測定方法及び装置について図10を用いて
説明する。図9に示す第5実施形態による化学物質測定
方法及び装置と同一の構成要素には同一の符号を付し、
説明を省略し或いは簡略にする。図10は本実施形態に
よる化学物質測定方法及び装置を示す概略図である。
【0140】図10に示すように、本実施形態による化
学物質測定方法は、図9に示す第5実施形態による化学
物質測定装置の分解室12と検出室14との間に、フィ
ルタ50を設けていないことに特徴がある。
【0141】フィルタ50は、検出室14内に分子量の
大きな煙粒子が導入されるのを抑止し、測定光である赤
外線が煙粒子により吸収されて検出感度が低下すること
を防止するためのものであるが、煙粒子による赤外線の
吸収が少ないなど、ダイオキシンから分離した塩素によ
る赤外吸収スペクトルを十分に得ることができる場合に
は必ずしもフィルタ50を設ける必要はない。このよう
に化学物質測定装置を構成することにより、装置構成を
簡略にすることができる。
【0142】このように、本実施形態によれば、分解室
12と検出室14とをフィルタ50により仕切る必要が
ないので、装置構成を簡略にすることができる。
【0143】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、煙粒子に
吸着している測定対象物質(例えばダイオキシン)を分
解し、これによって発生される特有の化学物質を選択的
に検出系に導入して検出し、これによって測定対象物質
を間接的に検出するので、煙粒子の影響を受けることな
く高感度で測定対象物質を検出することができる。
【0144】また、FT−IRを用いた検出系を適用す
ることによりリアルタイムで測定が可能となるので、従
来のGC−MSを用いた測定方法と比較して検出時間を
大幅に短縮することができる。また、検出系に多重内部
反射FT−IRを適用することにより測定対象物質の検
出感度を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化学物質検出方法及び装置の原理
を示す概略図である。
【図2】本発明に適用しうるプラズマ発生装置の一例を
示す図である。
【図3】本発明に適用しうるフーリエ変換赤外分光装置
の一例を示す図である。
【図4】クロロフェノールによる赤外線吸収スペクトル
を示すグラフである。
【図5】本発明の第1実施形態による化学物質測定方法
及び装置を示す概略図である。
【図6】本発明の第2実施形態による化学物質測定方法
及び装置を示す概略図である。
【図7】本発明の第3実施形態による化学物質測定方法
及び装置を示す概略図である。
【図8】本発明の第4実施形態による化学物質測定方法
及び装置を示す概略図である。
【図9】本発明の第5実施形態による化学物質測定方法
及び装置を示す概略図である。
【図10】本発明の第6実施形態による化学物質測定方
法及び装置を示す概略図である。
【符号の説明】
10…化学物質分解装置 12…分解室 14…分析室 16…検査対象導入手段16 18…排気手段 20…電極 22…電極 24…高電圧交流電源 26…プラズマ 28…紫外線光源 30…化学物質検出手段 32…赤外光源 34…分光分析器 40…赤外透過基板 42…紫外線光源 50…フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/27 G01N 21/27 C 21/35 21/35 Z // G01N 33/00 33/00 D Fターム(参考) 2G054 AA01 BB20 CA30 EA04 EB01 FA18 FA19 FA50 FB02 GA01 GB01 JA01 JA04 JA20 2G059 AA01 BB02 BB20 CC02 CC12 DD01 DD12 EE01 EE10 EE12 HH01 HH06 JJ01 JJ05 JJ30 KK01 MM01 MM10 MM12 PP04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物に付着した検出対象物質を分解
    し、前記検査対象物質に特有な化学物質を前記不純物か
    ら脱離させる化学物質分解手段と、 前記化学物質を検出する化学物質検出手段と、 前記化学物質を前記化学物質検出手段に選択的に導入す
    るフィルタとを有し、 前記化学物質の検出結果に基づいて前記検査対象物質を
    間接的に検出することを特徴とする化学物質検出装置。
  2. 【請求項2】 不純物に付着した検出対象物質を分解
    し、前記検査対象物質に特有な化学物質を前記不純物か
    ら脱離させる化学物質分解手段と、 前記化学物質を検出する化学物質検出手段とを有し、 前記化学物質の検出結果に基づいて前記検査対象物質を
    間接的に検出することを特徴とする化学物質検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化学物質検出装置
    において、 前記化学物質分解手段は、前記検出対象物質に紫外線を
    照射するための紫外線発生装置であることを特徴とする
    化学物質検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の化学物質検出装置
    において、 前記化学物質分解手段は、前記検出対象物質をプラズマ
    に曝すためのプラズマ発生装置であることを特徴とする
    化学物質検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化学物質検出装置におい
    て、 前記プラズマ発生装置は、高圧の電圧パルスによりプラ
    ズマを発生することを特徴とする化学物質検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の化学物質検出装置におい
    て、 前記プラズマ発生装置は、マイクロ波によりプラズマを
    発生することを特徴とする化学物質検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    化学物質検出装置において、 前記化学物質検出手段は、前記化学物質を含む雰囲気に
    赤外線を照射する赤外光源と、前記雰囲気から出射され
    た前記赤外線を検出する赤外線検出器とを有し、検出さ
    れた前記赤外線の吸光量に基づいて前記化学物質を検出
    することを特徴とする化学物質検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    化学物質検出装置において、 前記化学物質検出手段は、前記化学物質を付着させる赤
    外透過基板と、前記赤外透過基板に赤外線を入射する赤
    外光源と、前記赤外透過基板内部を多重反射した後に前
    記赤外透過基板より出射される前記赤外線を検出する赤
    外線検出器とを有し、検出された前記赤外線の吸光量に
    基づいて前記化学物質を検出することを特徴とする化学
    物質検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の化学物質検出装置におい
    て、 前記赤外透過基板に紫外線を照射することにより前記赤
    外透過基板の表面を洗浄する紫外線照射装置を更に有す
    ることを特徴とする化学物質検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項に記載
    の化学物質検出装置において、 前記化学物質検出手段は、前記赤外線検出器により検出
    された前記赤外線を分光分析する分光分析器を更に有
    し、前記化学物質の種類を同定し及び/又は前記化学物
    質の量を定量化することを特徴とする化学物質検出装
    置。
  11. 【請求項11】 不純物に付着した検出対象物質を分解
    し、前記検査対象物質に特有な化学物質を前記不純物か
    ら脱離させ、脱離した前記化学物質を検出し、前記化学
    物質の検出結果に基づいて前記検査対象物質を間接的に
    検出することを特徴とする化学物質検出方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の化学物質検出方法に
    おいて、 脱離した前記化学物質を前記不純物から分離した後に検
    出することを特徴とする化学物質検出方法。
JP2000000963A 2000-01-06 2000-01-06 化学物質検出方法及び装置 Pending JP2001194306A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000000963A JP2001194306A (ja) 2000-01-06 2000-01-06 化学物質検出方法及び装置
PCT/JP2000/007499 WO2001050110A1 (fr) 2000-01-06 2000-10-26 Procede et appareil de mesure d'une substance chimique
DE2000184330 DE10084330T1 (de) 2000-01-06 2000-10-26 Nachweisverfahren und -vorrichtung für chemischen Stoff
KR1020017011285A KR20010103041A (ko) 2000-01-06 2000-10-26 화학물질 검출 방법 및 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000000963A JP2001194306A (ja) 2000-01-06 2000-01-06 化学物質検出方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001194306A true JP2001194306A (ja) 2001-07-19

Family

ID=18530229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000000963A Pending JP2001194306A (ja) 2000-01-06 2000-01-06 化学物質検出方法及び装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2001194306A (ja)
KR (1) KR20010103041A (ja)
DE (1) DE10084330T1 (ja)
WO (1) WO2001050110A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002044696A1 (fr) * 2000-12-01 2002-06-06 Advantest Corporation Procede et appareil de surveillance de l'environnement et appareil de production de semi-conducteur

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005035932A1 (de) * 2005-07-28 2007-02-08 Endress + Hauser Conducta Gesellschaft für Mess- und Regeltechnik mbH + Co. KG Optischer Sensor für in-situ Messungen
CN106248560B (zh) * 2016-10-09 2018-09-21 杨继新 二噁英在线检测装置
HU231498B1 (hu) 2019-04-04 2024-05-28 Richter Gedeon Nyrt Immunglobulinok affinitás kromatográfiájának fejlesztése kötést megelőző flokkulálás alkalmazásával

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57111435A (en) * 1980-12-27 1982-07-10 Horiba Ltd Measuring device for absorption intensity of infrared ray by atr method
DE3422062A1 (de) * 1984-06-14 1985-12-19 Kernforschungszentrum Karlsruhe Gmbh, 7500 Karlsruhe Verfahren zur langzeitbestimmung und dauerueberwachung des schadstoffgehaltes von feststoffbeladenen abgasstroemen
CA2012030A1 (en) * 1990-03-13 1991-09-13 Ludmila L. Danylewych-May Sample handling system for molecular analyser
JPH07218494A (ja) * 1994-02-01 1995-08-18 Takuma Co Ltd ダイオキシンの測定分析方法及びその装置
JPH08313430A (ja) * 1995-05-18 1996-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ガスセンサ
JPH09243601A (ja) * 1996-03-07 1997-09-19 Nkk Corp 排ガス中の微量有機化合物の測定装置
JPH10153591A (ja) * 1996-11-20 1998-06-09 Nkk Corp ダイオキシン類の分析方法
JP3361441B2 (ja) * 1997-02-20 2003-01-07 本田技研工業株式会社 集じん装置の集じん効率測定装置
JP2964998B2 (ja) * 1997-06-13 1999-10-18 日本電気株式会社 大気中微量不純物の分析方法
JPH11281540A (ja) * 1998-01-28 1999-10-15 Miura Co Ltd ダイオキシン類の採取装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002044696A1 (fr) * 2000-12-01 2002-06-06 Advantest Corporation Procede et appareil de surveillance de l'environnement et appareil de production de semi-conducteur

Also Published As

Publication number Publication date
DE10084330T1 (de) 2002-04-11
WO2001050110A1 (fr) 2001-07-12
KR20010103041A (ko) 2001-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Radziemski et al. Time-resolved laser-induced breakdown spectrometry of aerosols
Drewnick et al. Intercomparison and evaluation of four semi-continuous PM2. 5 sulfate instruments
Lalchandani et al. Real-time characterization and source apportionment of fine particulate matter in the Delhi megacity area during late winter
WO1997025612A1 (en) Method and apparatus for monitoring mercury emissions
Sipin et al. Recent advances and some remaining challenges in analytical chemistry of the atmosphere
US5826214A (en) Hand-held probe for real-time analysis of trace pollutants in atmosphere and on surfaces
Kuribayashi et al. VUV single-photon ionization ion trap time-of-flight mass spectrometer for on-line, real-time monitoring of chlorinated organic compounds in waste incineration flue gas
US20040056196A1 (en) Method and apparatus for monitoring environment and apparatus for producing semiconductor
WO2001013093A1 (fr) Procede et appareil de surveillance de l&#39;environnement
JP2000241313A (ja) ガス分光分析装置
Ravagnan et al. Quantitative evaluation of sp/sp2 hybridization ratio in cluster-assembled carbon films by in situ near edge X-ray absorption fine structure spectroscopy
JP4868356B2 (ja) 排ガス中の水銀分析方法およびその装置
JP2001194306A (ja) 化学物質検出方法及び装置
Aubriet et al. Potential of laser mass spectrometry for the analysis of environmental dust particles—A review
JP5086841B2 (ja) 処理設備のガス監視システム
US11841359B1 (en) Techniques for portable rapid detection and quantitation of volatile organic compounds (VOCS) using breath samples
US11841372B1 (en) Techniques for rapid detection and quantitation of volatile organic compounds (VOCs) using breath samples
US11879890B1 (en) Techniques for rapid detection and quantitation of volatile organic compounds (VOCS) using breath samples
US11874270B1 (en) Techniques for rapid detection and quantitation of volatile organic compounds (VOCs) using breath samples
JP2006242595A (ja) 油中の有機ハロゲン化物検出装置
Li et al. Air quality monitoring and advanced Bayesian modeling
JP2002202287A (ja) 光イオン化質量分析装置
JP3605386B2 (ja) レーザ測定装置及び方法
JP2002328090A (ja) 微量成分濃度測定装置
Watanabe et al. Correlation of low-volatile organic chlorine (LVOCl) and PCDD/Fs in various municipal waste incinerators (MWIs)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100309