JP2001188193A - ヘッドマウントディスプレー - Google Patents
ヘッドマウントディスプレーInfo
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Abstract
する場合でも、目の疲れなどを惹きおこすことなく観察
することができるヘッドマウントディスプレーを提供す
る。 【解決手段】 マイクロディスプレー1と、そのマイク
ロディスプレー1の像を人間の目の網膜に結像する結合
レンズ2とが、ケース3内に設けられている。そして、
マイクロディスプレー1の一部に発光部41と受光部4
2が交互に設けられたブロックからなる、人間の網膜で
反射した反射光の明るさを検出する反射光検出手段4が
設けられている。この反射光検出手段4による検出量
が、たとえば最大になるように、たとえばコイル51に
より保持された結合レンズ2を移動させて、マイクロデ
ィスプレー1と結合レンズ2との関係が最適位置になる
ように調整する位置調整手段が設けられている。
Description
る画像や動画などの映像を、眼鏡などに付属させて目の
前にマイクロディスプレーを配置することにより、直接
網膜上に結像させて観察し得るヘッドマウントディスプ
レーに関する。さらに詳しくは、一方の目は遠方の外界
を観察しながら他方の目でヘッドマウントディスプレー
を観察したり、同じ目でディスプレーと遠方を交互に観
察したりする場合の違和感を解消し、非常に自然な状態
で観察することができるヘッドマウントディスプレーに
関する。ここにヘッドマウントディスプレーとは、直接
頭に搭載するディスプレーのみを意味するのではなく、
眼鏡または帽子などに取りつける場合など、目の近傍に
取りつけられ、装着者以外に見られることなく、直接装
着者の目の中に画像が照射されるディスプレーを意味す
る。
ータの画像、ゲームや映画などの映像を人間の目の前に
配置して、直接網膜上に画像を投影し、1人だけで観察
することができるヘッドマウントディスプレー(Head M
ounted Display; HMD)の開発がなされている。このよ
うな装置では、mm単位四方程度の小さなマイクロディ
スプレーを片方の目の前に配置し、他方の目はフリーの
常態で外界を観察し得るようにして使用することが考え
られている。
ィスプレーが観察され、他方の目は外界に焦点が合うと
いう不自然な状態や、ディスプレーを観察する目もディ
スプレーから目をそらすと外界を見ることになる状態で
は、左右の目、または同じ目でもディスプレーと外界と
を交互に見る場合に、その都度焦点が大きく異なるもの
を見ることになる。人間の目は、このように遠近の差が
あるものを見る場合にも、水晶体の作用により網膜への
結像位置を変化させて対応する能力を有しており、ディ
スプレーを見たり外界を見るのに追随することができ
る。しかし、その追随にはある程度時間がかかると共
に、両目で異なる距離のものを見る場合や、ディスプレ
ーと外界を交互に観察する場合のように、焦点距離の異
なるものほぼ同時または繰り返して観察すると、非常に
目が疲れやすく、ヘッドマウントディスプレーを長時間
着用することは非常に不愉快となる。
ースルー状態とし、ディスプレーの表示画像の後ろに外
界を観察し得るようにすると、ディスプレーと外界との
両方を同時に認識にするには、人間の目でも追随するこ
とができない。
たもので、外界とディスプレーの両方をほぼ同時に認識
する場合でも、目の疲れなどを殆ど惹きおこすことなく
観察することができるヘッドマウントディスプレーを提
供することを目的とする。
スプレーを目の前に配置していても、僅かに目をずらせ
るなどしてディスプレーを観察しないときには、一定時
間後に自動的に節電モードとすることができるヘッドマ
ウントディスプレーを提供することにある。
ントディスプレーは、マイクロディスプレーと、該マイ
クロディスプレーの像を人間の目の網膜に結像する結合
レンズと、人間の網膜で反射した反射光の明るさを検出
する反射光検出手段と、該反射光の明るさにより前記網
膜上の結像を最適化するように前記マイクロディスプレ
ーと結合レンズとの位置関係を調整する位置調整手段と
からなっている。なお、結像を最適化するとは、焦点を
合せたり、像の横方向のズレを合せ、認識しやすい状態
で網膜上に結像することを意味する。
状況に拘わらず、ヘッドマウントディスプレーと結合レ
ンズとの位置関係が自動的に網膜上での結像を最適化す
るように調整される。そのため、外界の遠方を観察する
状態でヘッドマウントディスプレーを観察すると、その
状態の網膜上に最適な結像が得られるようにヘッドマウ
ントディスプレーと結合レンズとの位置が自動的に合せ
られる。また、ディスプレーのみを観察していて、水晶
体の働きによりディスプレーの位置で焦点が合うように
調整されると、その水晶体の状態で網膜にディスプレー
の画像の焦点が合うように結合レンズの位置が自動的に
調整される。すなわち、水晶体の働きによる調整前に、
水晶体の状態に合せてディスプレーの画像の焦点などを
調整するため、外界を見る目の状態で同時にディスプレ
ーの画像を違和感なく観察することができる。
スプレーの表示部の一部に形成された発光部および受光
部のブロックからなり、該発光部から発した光が前記網
膜で反射した反射光を前記受光部により検出する手段で
あったり、前記マイクロディスプレーと前記レンズとの
間にハーフミラーが設けられ、該ハーフミラーにより反
射した前記反射光を検出する検出器が設けられる構造で
あってもよい。なお、前記発光部および受光部のブロッ
クは、前記反射光のビームが最も細くなるビームウェス
ト部分のビーム内に入るように形成される。
流により変調した発光とし、前記反射光の検出信号を前
記変調した周波数の帯域フィルターを介して信号処理を
行う手段がさらに設けられる構造にすることにより、小
さな発光量で、ノイズの影響を受けない正確な反射光の
強度をモニターすることができる。
波長の異なる2色の検出部を有したり、前記マイクロデ
ィスプレーの異なった位置の少なくとも2箇所における
反射光の検出部を有し、前記少なくとも2色の検出部の
相関により最適な位置に調整したり、前記少なくとも2
箇所の検出部の相関により最適な位置に調整することに
より、前後のどちらへの調整とか、左右どちらへ調整す
べきかが直ちに分り、より早く正確な位置調整をするこ
とができる。
形成された半導体基板上に表示画面が設けられるように
構成されることにより、反射光検出手段の受光部を基板
に直接形成することができたり、反射光を比較する回路
や、駆動回路などを基板に形成することができるため、
立体的に構成することができ、非常にコンパクトに形成
しやすく好ましい。
判断し、前記マイクロディスプレーまたはコンピュータ
本体を含んだ全体を節電モードにする自動スイッチがさ
らに設けられることにより、目をディスプレーから一定
時間反らせていることにより、網膜による反射光がない
ことを検出して節電モードとすることができるため、携
帯機器の電力消費を抑えることができ、携帯機器として
用いるのにとくに好ましい。
明のヘッドマウントディスプレーについて説明をする。
本発明によるヘッドマウントディスプレーは、図1
(a)にその一実施形態の構成図が示されるように、マ
イクロディスプレー1と、そのマイクロディスプレー1
の像を目6の水晶体61の状態に合せて網膜62上に結
像する結合レンズ2とが、ケース3内に設けられてい
る。そして、図1に示される例では、マイクロディスプ
レー1の一部に図1(b)に示されるように、発光部4
1と受光部42が交互に設けられたブロックからなる、
人間の網膜で反射した反射光の明るさを検出する反射光
検出手段4が設けられている。この反射光検出手段4に
よる検出量が、たとえば最大になるように、たとえば駆
動コイル51と磁石52からなる位置調整手段5の駆動
コイル51により保持された結合レンズ2を電流と磁界
との相互作用により移動させて、マイクロディスプレー
1と結合レンズ2との関係が最適位置になるように調整
される構造になっている。
に1つの画素部の断面説明図が示されるように、たとえ
ばシリコンなどからなる基板(ウェハ)11に形成され
た制御回路(LSI)11aの出力電極と、SiO2な
どの絶縁膜11bのコンタクト孔を介して接続されるよ
うに、Al、Cu、Mg、Agなどからなる第1の電極
12が設けられている。その第1の電極12の上に少な
くともEL発光層14を有する有機層17が設けられて
いる。そして、その有機層17の上に、たとえば酸化イ
ンジウムなどからなる光透過性の第2の電極19が設け
られることにより形成されている。有機層17は、たと
えばNPDからなる正孔輸送層13、キナクリドンまた
はクマリンを1重量%ドープしたAlqからなるEL発
光層14、Alqからなる電子輸送層15、LiFから
なる電子注入層16からなっている。この有機層17の
材料を変えることにより発光色を変えることができ、
R、G、Bの3原色で1画素を形成するか、もしくは単
色で、100×100程度以下の簡易なものから100
0×1000程度以上になる精密な表示まで必要な画素
数になるようにパターニングされて各画素がマトリクス
状に形成されている。
中央部などの一部に図1(b)〜(e)に示されるよう
な発光部41と受光部42が交互に形成されたブロック
からなる反射光検出手段4が形成されている。図1
(b)は発光部41と受光部42とが交互に形成された
もので、図1(c)〜(d)は受光部42の中に発光部
41が形成され、図1(e)は発光部41の中心部に受
光部42が形成された例である。発光部41は、前述の
各画素と同様に有機EL素子により形成することがで
き、受光部42は、シリコン基板11にpn接合を設け
ることにより形成される。この発光部41および受光部
42からなるブロックは、いずれの例においてもその大
きさBWが、図1(f)に示されるように、発光部41
から発光して網膜により反射した反射光が、収束する最
も細い部分Wであるビームウェスト部の直径内に入る大
きさに形成されており、発光部41で発光した光の反射
光を、ビームスプリッタ−などを用いることなくそのま
ま受光することができるようになっている。この発光部
41が3箇所設けられ、それぞれにR、G、Bの3原色
の発光部を形成することにより、R、G、Bそれぞれの
反射光の強さを検出することができる。
L素子により形成されなくても、通常の液晶ディスプレ
ーを小形化した、液晶層により各画素を形成することも
できる。この場合、シリコン基板上に形成することが論
理回路を簡単に作り込むことができて好ましいため、反
射型の液晶ディスプレーにすることが好ましく、図3に
他の実施形態として図1と同様の説明図が示されるよう
に、ケース3内にR、G、Bの3原色のLEDを設けて
おき、そのLEDを液晶層の各画素と同期させて駆動
し、その混合色の反射光によりカラー表示をさせること
ができる。
レー1として液晶層を用いても、液晶層のない部分に前
述の反射光検出手段4を設けることはできるが、発光部
を液晶層とは別に形成しなければならないため、製造工
程が複雑になる。このような場合、図3に示されるよう
に、マイクロディスプレー1と結合レンズ2との間にハ
ーフミラー45を挿入し、そのハーフミラー45により
反射した光を受光素子のような検出器46により検出し
て、その反射光の強度が最大になるように、マイクロデ
ィスプレー1と結合レンズ2との関係を調整するように
することもできる。もちろん、このハーフミラー45を
用いる場合でも、マイクロディスプレー1側に反射光検
出のために用いる専用の発光部を形成し、その発光部を
変調させてノイズの低減を図ることもできる。
り、数cm四方程度からmm単位四方程度の大きさであ
るマイクロディスプレーの画像を、人間の目6の水晶体
61が調整する前にそのままの状態で網膜62上に結像
するように集光するレンズで、プラスティックなどによ
り形成される。
にマイクロディスプレー1の一部に設けられた発光部4
1と受光部42のブロックにより反射光を検出するよう
に構成される。結合レンズ2による網膜62上への結合
が最適であれば、その網膜62による反射光も最も大き
く、焦点などがずれると小さくなる。そのため、反射光
検出手段4により検出した反射光の強さをモニターする
ことにより、最適に網膜62上に結像しているか否かが
分る。たとえば、結合レンズ2を前後させて反射光の光
量を検出することにより、結合レンズをどちらに移動す
ればよいかが分り、最適位置を検出することができる。
この場合、前述のように、波長の異なる2種以上でその
反射光を検出すれば、光学系の色収差を利用でき、それ
ぞれの光量の関係で、どちらにずらせばよいかが直ちに
わかる。また、マイクロディスプレー1の異なる部分の
少なくとも2箇所に反射光検出手段4が設けられれば、
異なる部分の2点の反射光のモニター強度比を一定に保
つように自動制御しておくことにより、その相対関係に
より、どちらにずらせばよいかが直ちに分る。
に小さく、発光量も僅かである。そのため、受光部42
(検出器46)による検出もノイズによる影響を受けや
すい。このような場合、発光部の駆動入力を交流により
変調し、その変調周波数の帯域フィルターを介して受光
部による受光信号を処理することにより、ノイズの影響
を受けることなく、最適な位置関係を正確に得ることが
できる。
光ピックアップのフォーカスサーボと同様の構成にする
ことができ、図1に示されるように、駆動コイル51お
よび磁石52からなる位置調整手段5により結合レンズ
2を移動することができるようにし、反射光検出手段4
により検出された反射光の強度により前後できるように
構成されている。図1では、結合レンズ2を前後に移動
させて、その焦点を網膜62上に合せるような位置調整
手段が示されているが、この位置調整手段は、焦点のみ
ならず、目の移動に伴う面内移動、またはレンズを傾け
ることにより、ひとみの移動に伴って、装置側を移動す
るようにすることもできる。
動の例であったが、焦点を合せる場合でも、マイクロデ
ィスプレー1と結合レンズ2との相対的な関係であるた
め、必ずしも結合レンズ2を移動させなくてもマイクロ
ディスプレー1を移動させてもよい。すなわち、マクロ
ディスプレー1と結合レンズとの位置関係を調整すれば
よい。したがって、マクロディスプレー1および結合レ
ンズ2の両方を移動させてもよく、また、マイクロディ
スプレー1を傾けてもよい。
極端に小さい場合は、目のひとみがディスプレーではな
く、外界を向いていることを意味し、位置調整手段によ
り調整することはできない。一方、このような状態が、
一定時間以上続く場合には、ディスプレーを利用してい
ないことになるので、通常のパーソナルコンピュータに
おける節電モードのように、ディスプレー、またはディ
スプレーおよびコンピュータ主要部全体の動作をオフに
することができる。すなわち、反射光検出手段4の出力
が一定時間以上一定値以下の場合に、節電モードをオン
にする回路を挿入することができる。そうすることによ
り、携帯機器の電力消費を抑えることができ、携帯機器
として用いるのにとくに好ましい。
ロディスプレーを設けて個人的にのみ観察することがで
きるヘッドマウントディスプレーを目の前に搭載し、外
界を見た状態でディスプレーを見る場合でも、その外界
に合った水晶体の状態に合せてディスプレーの結像状態
を調整するため、違和感なくディスプレーの画像を見る
ことができる。その結果、片目が外界で、他方の目でデ
ィスプレーを見たり、シースルー状態でディスプレーを
見たり、ディスプレーと外界を交互に見ても、目の疲れ
や違和感がなくなり、非常に気持よくディスプレーを鑑
賞することができる。
ドマウントディスプレーを非常に違和感なく鑑賞するこ
とができるため、パーソナルコンピュータのウェラブル
化が可能となり、ウェラブルコンピュータの普及に大き
く寄与することができる。
実施形態の構成説明図である。
成する例の断面説明図である。
成説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 マイクロディスプレーと、該マイクロデ
ィスプレーの像を人間の目の網膜に結像する結合レンズ
と、人間の網膜で反射した反射光の明るさを検出する反
射光検出手段と、前記反射光の明るさにより前記網膜上
の結像を最適化するように前記マイクロディスプレーと
結合レンズとの位置関係を調整する位置調整手段とから
なるヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項2】 前記反射光検出手段が、前記マイクロデ
ィスプレーの表示部の一部に形成された発光部および受
光部のブロックからなり、該発光部から発した光が前記
網膜で反射した反射光を前記受光部により検出する手段
である請求項1記載のヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項3】 前記マイクロディスプレーと前記レンズ
との間にハーフミラーが設けられ、該ハーフミラーによ
り反射した前記反射光を検出する検出器が設けられるこ
とにより、前記反射光検出手段が構成されてなる請求項
1記載のヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項4】 前記反射光として受ける光の発光部側を
交流により変調した発光とし、前記反射光の検出信号を
前記変調した周波数の帯域フィルターを介して信号処理
を行う手段がさらに設けられてなる請求項2または3記
載のヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項5】 前記反射光検出手段が、少なくとも波長
の異なる2色の検出部を有し、該少なくとも2色の検出
部による相関に基づき最適な位置に調整する請求項1、
2、3または4記載のヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項6】 前記反射光検出手段が、前記マイクロデ
ィスプレーの異なった位置の少なくとも2箇所における
前記反射光の検出部を有し、該少なくとも2箇所の検出
部の相関により最適な位置に調整する請求項1、2、
3、4または5記載のヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項7】 前記マイクロディスプレーが、集積回路
が形成された半導体基板上に表示画素が形成されること
により構成されてなる請求項1、2、3、4、5または
6記載のヘッドマウントディスプレー。 - 【請求項8】 前記反射光検出手段による検出出力によ
り判断し、前記マイクロディスプレーまたはコンピュー
タ本体を含んだ全体を節電モードにする自動スイッチが
さらに設けられてなる請求項1、2、3、4、5、6ま
たは7記載のヘッドマウントディスプレー。
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