JP2001186497A

JP2001186497A - ケーブル放送局及び映像受信装置

Info

Publication number: JP2001186497A
Application number: JP36791299A
Authority: JP
Inventors: Masato Sakai; 正人酒井
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1999-12-24
Filing date: 1999-12-24
Publication date: 2001-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】無限多数な番組から、有限多数な番組情報を構
築し、選択により少数の有効番組で簡単に運用できるケ
ーブル放送局を提供する。【解決手段】放送地域毎の共通番組、デジタル放送のＥ
ＰＧ、並びにＩＰ放送局及びＩＰビデオサーバのＥＰＧ
データがＸＭＬ形式に変換されてＥＰＧコンテンツデー
タベース２４に登録される。ＥＰＧ応答サーバプログラ
ム２５は、ＥＰＧエンジン４０からの要求に応じてデー
タベース２４から共通番組情報、検索指示に対する検索
結果を取り出してクライアント側に送出する。クライア
ント側のナビゲーション・アプリケーション４１及びＥ
ＰＧエンジン４０は、サーバ側からのデータを記憶装置
３５に記憶し、検索した番組情報を画面上に表示する。
利用者が画面上の検索結果に対して好みの番組を選択す
ると、その番組情報がLocalＸＭＬ文書３８に登録さ
れ、共通番組情報と共にＥＰＧＧＵＩとして表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＥＰＧシステムを
利用したケーブル放送局及び映像受信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＴＶ放送システムでは、例えばＣ
ＡＴＶ（cable television）のシステムオペレータが各
放送地域によって放送チャンネルと放送コンテンツ概要
と放送時刻などをＥＰＧ（電子番組情報ガイド：Electr
ic Program Guide）としてＴＶ・ＳＴＢ（セットトップ
ボックス：Set Top Box）に送り込み、そのガイドに従
ってチャンネルを選択する方法が用いられている。上記
放送チャンネルを選択する方法は、利用者への平易な操
作性を持続しつつ、放送局の膨大化、広範囲化に伴い、
利用者に様々な方法を提供する必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放送チャンネルを選択方法では、ＥＰＧデータで予
めＳＴＢに蓄えられた少量の情報から放送チャンネルを
選択するには、チャンネルの多さに対して情報量が限ら
れており、利用者が十分に選択のための判断材料が与え
られないという問題があった。

【０００４】また、ＴＶ番組情報専門誌等からＣＡＴＶ
などで放送されるチャンネルと合わせることは情報が膨
大であり、かつ、紙面から設定するために簡単に行うこ
とができなかった。放送局が運用するホームページを利
用した場合でも、インターネット情報が放送と連携して
いないので、チャンネル番号と常に合わせることができ
なかった。特に放送がＭＰＥＧ２（Moving Picture Exp
erts Group Phase 2）等のデジタル放送だけでなく、イ
ンターネット上からのＩＰ（Internet Protocol）放送
（ＴＣＰ／ＩＰ上を流れる映像・音声テキストのデータ
ストリーム放送）、そして、地方局からのビデオ・オン
・デマンド放送も含めると、固定的な放送チャンネルの
選択では機能不足であった。上記のように従来では、膨
大な放送から電子的に番組を検索して選択し、即時的に
チャンネルに連動させて操作できるＥＰＧシステムがな
かった。

【０００５】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、ＸＭＬ技術を利用してＥＰＧデータとＴＶ
チャンネルとの関連付けを容易に行うことができ、特に
無限多数な番組から有限多数な番組情報を構築し、選択
により少数の有効番組で簡単に運用できるケーブル放送
局及び映像受信装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１の発明に係るケーブ
ル放送局は、ＣＡＴＶにおける放送番組情報をＸＭＬ
（eXtensible Markup Language）で記述してデータベー
スに登録し、クライアントに提供することを特徴とす
る。

【０００７】上記の構成とすることにより、クライアン
ト側では、統一したプログラムのＥＰＧエンジンとナビ
ゲーション・アプリケーションにより処理が可能とな
り、放送番組情報を効果的に利用することができる。

【０００８】第２の発明に係るケーブル放送局は、衛星
・地上波放送及びＩＰ放送における放送番組情報を検索
し統合してデータベースに登録し、ＣＡＴＶのクライア
ントに提供することを特徴とする。上記の構成とするこ
とにより、膨大な放送番組情報をまとめてクライアント
側に提供でき、クライアント側ではその放送番組情報の
中から任意の番組情報を選択して取り出すことが可能と
なる。

【０００９】第３の発明は、第２の発明に係るケーブル
放送局において、放送番組情報をＸＭＬで記述したこと
を特徴とする。上記のように放送番組情報をＸＭＬで記
述することにより、ＣＡＴＶの放送局側とクライアント
との間は、種々のプロトコルに対応させることが可能と
なる。また、クライアント側では、統一したプログラム
のＥＰＧエンジンとナビゲーション・アプリケーション
により処理が可能となり、放送番組情報を効果的に利用
することができる。

【００１０】第４の発明は、ケーブル放送局に接続され
る映像受信装置において、前記ケーブル放送局のデータ
ベースに登録されている不特定多数の放送番組情報の中
から共通の放送番組情報と共に所望の番組情報を選択
し、自己の記憶装置に保存して画面上に表示可能に構成
したことを特徴とする。上記の構成によれば、ケーブル
放送局のデータベースに登録されている膨大な不特定多
数の放送番組の中から共通の放送番組情報及び好みの番
組情報を選択して記憶装置に保存でき、その保存した番
組情報を画面上に表示することにより、利用者は画面表
示された番組情報の中から好みの番組を容易に選択する
ことができる。

【００１１】第５の発明は、ケーブル放送局に接続され
る映像受信装置において、前記ケーブル放送局のデータ
ベースに登録されているＸＭＬで記述された不特定多数
の放送番組情報の中から共通の放送番組情報、検索指示
した番組情報、詳細な番組情報を指定して読み出し、自
己の記憶装置に保存して画面上に表示可能に構成したこ
とを特徴とする。上記の構成によれば、記憶装置に保存
した共通の放送番組情報及び好みの番組情報を画面上に
表示させることにより、利用者は画面表示された番組情
報の中から好みの番組を容易に選択することができる。
また、画面上に表示された番組に対し、その詳細番組情
報の表示を指示することにより、選択した番組の詳細な
内容を確認することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図１は、本発明に係るＥＰＧ（El
ectric Program Guide）システムを用いたケーブル放送
局及び映像受信装置の全体の構成を示す概略構成図であ
る。図１において、１はインターネットで、このインタ
ーネット１には例えばＩＰ（InternetProtocol）放送局
２、簡易ＩＰ放送局３等が接続される。上記ＩＰ放送局
２は、個人用途や小規模の世界中のＩＰ放送局で、デジ
タルビデオカメラやカメラ付きパーソナルコンピュータ
（以下、パソコンと略称する）などからインターネット
１に接続し、このインターネット１のＴＣＰ／ＩＰ上に
映像ストリームを送出している。また、簡易ＩＰ放送局
３は、インターネット１上にＩＰストリームサーバを置
き、地上波放送と同じような番組をＩＰ上に放送してい
る。

【００１３】５は携帯電話又は家庭内電話によるＴＶ電
話機で、ＩＰビデオテレフォニーの技術を使用し、電話
網６を介して映像信号を送受信する。７は衛星波や地上
波などのデジタル放送である。８はケーブル放送局を構
成するＣＡＴＶヘッドエンド（Head End）で、ＩＰビデ
オサーバ１０、ＥＰＧサーバ１１、ＣＭＴＳ（Cable Mo
dem Termination System）サーバ１２、デジタル・レシ
ーバ（Digital Receiver）１３を備えている。

【００１４】上記ＩＰビデオサーバ１０は、ヘッドエン
ド８の地域に限定したＩＰ放送を行うためのもので、Ｃ
ＭＴＳサーバ１２を介してクライアント側に放送信号を
出力する。ＥＰＧサーバ１１は、ＩＰ放送局２、簡易Ｉ
Ｐ放送局３、デジタル放送７、ＩＰビデオサーバ１０等
ににおけるＥＰＧデータを蓄え、検索してクライアント
側に送出するサーバである。ＣＭＴＳサーバ１２は、ク
ライアントのケーブルモデム（Cable Modem）と呼応
し、ＴＣＰ／ＩＰネットワークのケーブル１４に送出す
るためのサーバである。デジタル・レシーバ１３は、衛
星波や地上波などのデジタル放送７を受信し、ケーブル
に多重化したＭＰＥＧ２データとして放送する。

【００１５】また、上記ヘッドエンド８には、ケーブル
１４を介してケーブルモデム／チューナ１６及びパソコ
ン１７が接続される。上記ケーブルモデムは、パソコン
１７にＴＣＰ／ＩＰのネットワークを提供するモデムで
あり、チューナはヘッドエンド８にてケーブル１４に多
重化されたＭＰＥＧ２データを受信できるものである。
また、パソコン１７は、ＭＰＥＧ２放送やＩＰ放送の映
像を受信できるもので、オーディオ／ビデオの再生が可
能なものである。更に、ヘッドエンド８には、ケーブル
１４を介してデジタルＳＴＢ１８が接続され、このデジ
タルＳＴＢ１８にＴＶ１９が接続される。上記デジタル
ＳＴＢ１８は、ケーブルモデム及びチューナを備え、Ｍ
ＰＥＧ２放送やＩＰ放送の映像を受信できるものであ
る。この場合、上記デジタルＳＴＢ１８に代わりに、Ｍ
ＰＥＧ２放送やＩＰ放送の映像を受信できるデジタルＴ
Ｖを使用しても良い。また、ＴＶ１９の代わりにデジタ
ルＴＶを使用しても良い。

【００１６】次にＸＭＬを利用したＥＰＧシステムのデ
ータの流れについて、図２を参照して説明する。図２
は、ＥＰＧサーバ１１側のデータフローとクライアント
側（受信機）のデータフローを分けて示している。ＥＰ
Ｇサーバ１１側では、番組オーサリングツール２１によ
りＸＭＬ文書のＥＰＧデータが作成され、また、デジタ
ル放送ＥＰＧ変換サーバプログラム２２、ＩＰ放送ＥＰ
Ｇ変換サーバプログラム２３によってＸＭＬ文書のＥＰ
Ｇデータに変換されて、ＥＰＧコンテンツデータベース
２４に登録される。

【００１７】上記番組オーサリングツール２１は、ＣＡ
ＴＶのシステムオペレータが手動で、地域毎の放送して
いる番組をＸＭＬ文書によるＥＰＧデータとしてＥＰＧ
コンテンツデータベース２４に作成するためのツールで
ある。上記デジタル放送ＥＰＧ変換サーバプログラム２
２は、衛星・地上波放送等のデジタル放送７をデジタル
・レシーバ１３で受信し、ＣＡＴＶシステムへ多重化し
て放送する場合、放送局から送られてくる番組情報をＸ
ＭＬ文書によるＥＰＧデータに変換して、ＥＰＧコンテ
ンツデータベース２４に登録するプログラムである。

【００１８】上記ＩＰ放送ＥＰＧ変換サーバプログラム
２３は、インターネット１上のＩＰ放送局２及びヘッド
エンド８内のＩＰビデオサーバ１０のＥＰＧデータを、
種々の検索方法で検索し、ＸＭＬ文書によるＥＰＧデー
タに変換してＥＰＧコンテンツデータベース２４に予め
最新情報として登録しておき、詳細を後述するクライア
ントのナビゲーション（Navigation）・アプリケーショ
ン４１からＸＭＬのＥＰＧエンジン４０を介して送られ
てくる個別検索を速やかに処理できるようにするプログ
ラムである。上記検索方法としては、予めシステムオペ
レータが設定する以下の方法がある。（１）商用ＩＰ放送のインターネットホームページから
のダウンロード、（２）商用インターネット検索エンジ
ンからからのＩＰ放送サーバの検索結果、（３）クライ
アントから直接呼び出し希望があった局、（４）既番組
からのリンクされた局、などである。

【００１９】上記のようにＥＰＧコンテンツデータベー
ス２４には、ＸＭＬ文書による各種ＥＰＧデータが統合
して格納される。上記ＥＰＧコンテンツデータベース２
４に格納されたＥＰＧデータは、ＸＭＬのＥＰＧ応答サ
ーバプログラム２５によって取り出される。すなわち、
ＥＰＧ応答サーバプログラム２５は、ＥＰＧエンジン４
０から送られてくる共通番組のデータ取り出し要求によ
り、例えば図５（ａ）に示すようにクライアントの共通
番組であるCommon EPGデータ（ＸＭＬ文書）２６ａをＥ
ＰＧコンテンツデータベース２４から取り出し、また、
ナビゲーション・アプリケーション４１からＥＰＧエン
ジン４０を介して利用者のお好み（お気に入り）の番組
に対する検索要求があった場合には、指定された検索条
件によりＥＰＧコンテンツデータベース２４を検索し、
例えば図３（ａ）に示すように複数の番組情報をFetche
d EPGデータ（ＸＭＬ文書）２６ｂとして取り出す。更
に、ＥＰＧ応答サーバプログラム２５は、ナビゲーショ
ン・アプリケーション４１からＥＰＧエンジン４０を介
して送られてくる選択番組に対する詳細情報の表示要求
により、ＥＰＧコンテンツデータベース２４から詳細番
組情報をDetail EPGデータ（ＸＭＬ文書）２６ｃとして
取り出す。

【００２０】上記ＥＰＧ応答サーバプログラム２５によ
り取り出されたCommon EPGデータ２６ａ、Fetched EPG
データ２６ｂ、Detail EPGデータ２６ｃは、ＨＴＴＰサ
ーバ２７に蓄えられ、オペーレティング・システム（Op
erating System）２９の制御のもとにＨＴＴＰ２８で、
ケーブル１４上のＣＡＴＶ（TCP/UDP/IP）回線１４ａを
介してクライアント側へ送られる。

【００２１】クライアント側では、ＥＰＧ応答サーバプ
ログラム２５からＥＰＧデータが送られてくると、オペ
ーレティング・システム（Operating System）３１の制
御のもとに、ＨＴＴＰ３２によりＸＭＬ文書のEPGデー
タ２６ａ〜２６ｃを取り出し、ＸＭＬパーサ３４を介し
てハードディスク等の記憶装置３５に入力し、サーバか
らのＸＭＬ文書一時コピー３７として記憶する。また、
この記憶装置３５には、ＥＰＧ用のＤＴＤ（Document T
ype Definition：文書型定義）３６が予め格納されてい
る。

【００２２】上記ＸＭＬパーサ３４は、記憶装置３５に
格納したＥＰＧデータと共にＥＰＧＤＴＤ３６を読み込
み、ＸＭＬ文書としてのチェックを行い、ＸＭＬ文書形
式のＥＰＧエレメント（EPG Data object）３９を取り
出してＥＰＧエンジン４０に渡す。

【００２３】上記のようにしてＥＰＧエンジン４０は、
その要求によってＥＰＧ応答サーバプログラム２５で読
み出したCommon EPGデータ２６ａ、Fetched EPGデータ
２６ｂ、Detail EPGデータ２６ｃをＨＴＴＰサーバ２７
経由で受け取ることができる。上記ＥＰＧエンジン４０
は、ＸＭＬ文書形式のＥＰＧエレメントをナビゲーショ
ン・アプリケーション４１が選択操作するＡＰＩ（Appl
ication Programminginterface）を提供するもので、共
通番組情報の取得、お好み番組情報の取得、詳細番組情
報の取得、選択されたお好み番組の登録などを行う。

【００２４】上記ＥＰＧエンジン４０は、ナビゲーショ
ン・アプリケーション４１から利用者のお好み番組の検
索要求を受けた場合、ＥＰＧ応答サーバプログラム２５
から検索結果として送られてくる図３（ａ）に示すFetc
hed EPGデータ２６ｂをナビゲーション・アプリケーシ
ョン４１に転送し、利用者のパソコン１７あるいはＴＶ
１９の画面上に表示する。そして、利用者が画面上に表
示された検索結果に対してお好みの番組を選択すると、
その選択された番組の情報を記憶装置３５のLocal ＸＭ
Ｌ文書３８に図３（ｂ）、図４（ｂ）に示すように登録
する。また、ＥＰＧエンジン４０は、記憶装置３５にＸ
ＭＬ文書一時コピー３７として記憶している図４（ａ）
に示す共通番組であるCommon EPGデータ２６ａと、図４
（ｂ）に示すLocal ＸＭＬ文書３８に登録したお好み番
組とから例えば図４（ｃ）に示すようにＥＰＧエレメン
ト３９を作成し、ナビゲーション・アプリケーション４
１へ出力する。上記ＥＰＧエレメント３９は、例えばチ
ャンネル、タイトル、ＵＲＬ（Uniform Resource Locat
or）等の番組情報からなっている。

【００２５】ナビゲーション・アプリケーション４１
は、上記ＥＰＧエレメント３９に基づいて例えば図５に
示すＥＰＧＧＵＩ（Graphical User Interface）を作
成し、画面上に表示する。ＥＰＧＧＵＩは、例えばチ
ャンネル、タイトル、放送時間を表示する。

【００２６】上記ナビゲーション・アプリケーション４
１は、図１に示した放送受信機であるＡＶ再生付きのパ
ソコン１７、デジタルＳＴＢ１８等に設けられるプログ
ラムで、利用者によるリモコン、ゲームパッド、マウ
ス、などの簡易な操作で、記憶装置３５に登録したＥＰ
Ｇ情報を読み出し、ビデオ表示制御プログラム４１ａの
制御によりパソコン１７、ＴＶ１９の画面上に表示する
と共に、あらゆる放送番組を選択することが可能であ
る。また、ナビゲーション・アプリケーション４１は、
リモコン、マウス等の操作で放送番組が選択されると、
ビデオ表示制御プログラム４１ａの制御により、選択さ
れた放送番組のチャンネル情報をグラフィック（Graphi
c）ドライバ５０に送出し、ヘッドエンド８のＣＭＴＳ
サーバ１２、デジタル・レシーバ１３からケーブル１４
のＣＡＴＶ回線１４ｂにより送られてくるＣＡＴＶのチ
ャンネルを選択してビデオ等のデジタルコンテンツをパ
ソコン１７、ＴＶ１９の画面上に表示する。

【００２７】次に上記ＥＰＧシステムの具体的な動作に
ついて、図６ないし図９に示すフローチャートを参照し
て説明する。図６はＥＰＧデータ作成の処理動作を示す
フローチャート、図７はＥＰＧ応答サーバプログラム２
５の処理動作を示すフローチャート、図８はＥＰＧエン
ジン４０の処理動作を示すフローチャート、図９はナビ
ゲーション・アプリケーション４１の処理動作を示すフ
ローチャートである。まず、ＥＰＧデータを作成する場
合の処理について図６を参照して説明する。ＣＡＴＶの
システムオペレータは、図２に示す番組オーサリングツ
ール２１を起動し、地域毎に放送している共通番組をタ
グ言語形式のＥＰＧデータ（ＸＭＬ文書）として作成
し、ＥＰＧコンテンツデータベース２４に登録する（ス
テップＡ１）。

【００２８】また、衛星・地上波放送等のデジタル放送
７をヘッドエンド８のデジタル・レシーバ１３で受信
し、ＣＡＴＶシステムへ多重化して放送する場合、放送
局から送られてくる放送システム毎の独自の番組情報
を、デジタル放送ＥＰＧ変換サーバプログラム２２にて
本ＥＰＧシステムに統合するように変換し（ステップＡ
２）、更に、タグ言語形式のＥＰＧデータ（ＸＭＬ文
書）に変換してＥＰＧコンテンツデータベース２４に登
録する（ステップＡ３）。

【００２９】また、ＩＰ放送ＥＰＧ変換サーバプログラ
ム２３により、インターネット１上のＩＰ放送局２及び
ヘッドエンド８内のＩＰビデオサーバ１０のＥＰＧデー
タを、種々の検索方法で検索し、ＩＰ放送局毎の独自の
番組情報を本ＥＰＧシステムに統合するように変換し
（ステップＡ４）、更にタグ形式のＥＰＧデータ（ＸＭ
Ｌ文書）に変換してＥＰＧコンテンツデータベース２４
に予め最新情報として登録する（ステップＡ５）。これ
によりクライアントのＥＰＧエンジン４０からの個別検
索を速やかに処理できるようにする。

【００３０】次に、上記のようにしてＥＰＧコンテンツ
データベース２４に登録したＥＰＧデータをオペレータ
が編集するか否かを判断し（ステップＡ６）、編集する
場合はシステムオペレータが番組オーサリングツール２
１を起動し、衛星、地上波等のデジタル放送及びＩＰ放
送の番組について、その詳細を手動で編集する（ステッ
プＡ７）。また、放送番組の編集を行わない場合は、そ
のままＥＰＧデータの作成を終了する。

【００３１】次にＥＰＧ応答サーバプログラム２５の処
理について図７に示すフローチャートを参照して説明す
る。ＥＰＧ応答サーバプログラム２５は、通常はナビゲ
ーション・アプリケーション４１からの操作要求待ちの
状態にある（ステップＢ１）。そして、ナビゲーション
・アプリケーション４１からＥＰＧエンジン４０を介し
て処理要求が送られてくると、その処理要求がCommon E
PGデータ処理であるか、Fetched EPGデータ処理である
か、Detail EPGデータ処理であるかを判断し（ステップ
Ｂ２）、その処理要求に応じてステップＢ３〜Ｂ５の処
理を実行する。上記処理要求がCommon EPGデータ処理で
ある場合には、ステップＢ３に進み、ＥＰＧコンテンツ
データベース２４を検索し、地域毎に放送している共通
番組情報を図５（ａ）に示すようにタグ言語形式のＥＰ
Ｇデータ（ＸＭＬ文書）に変換し、そのCommon EPGデー
タ２６ａをクライアント側のＥＰＧエンジン４０へ転送
する準備を行う（ステップＢ３）。図５（ａ）は、利用
者からの要求により「タイトル名：Ｕ．Ｓ．Ａニュー
ス」及び「タイトル名：日曜ドラマ」が共通番組として
抽出された場合の例を示したものである。

【００３２】ナビゲーション・アプリケーション４１か
らの処理要求がFetched EPGデータ処理の場合には、利
用者からのお好みの情報検索指示を受け、ＥＰＧコンテ
ンツデータベース２４に対して全文検索を行う（ステッ
プＢ４）。この場合、利用者は、お好みの番組情報とし
て、例えばニュース、スポーツ、野球、サッカー、ドラ
マ、コメディ、映画、俳優名、歌手名、グループ名等を
指定して情報検索を行うことができる。そして、上記検
索結果を例えば図４（ａ）に示すようにタグ言語形式の
ＥＰＧデータ（ＸＭＬ文書）に変換し、そのFetched EP
Gデータ２６ｂをクライアント側のＥＰＧエンジン４０
に送出する準備を行う（ステップＢ６）。図４（ａ）
は、利用者がサッカーを指示し、その指示に基づいて
「タイトル名：イタリア大リーグ９／１０」及び「タイ
トル名：スペインサッカーリーグ９／８」の番組が検索
された場合の例を示している。

【００３３】また、ナビゲーション・アプリケーション
４１からの処理要求がDetail EPGデータ処理には、ＥＰ
Ｇコンテンツデータベース２４から番組毎の詳細情報を
読み出してタグ言語形式のＥＰＧデータ（ＸＭＬ文書）
に変換し、そのDetail EPGデータ２６ｃをクライアント
側のＥＰＧエンジン４０へ転送する準備を行う（ステッ
プＢ５）。

【００３４】上記ＨＴＴＰサーバ２７は、上記ＥＰＧ応
答サーバプログラム２５によりＥＰＧコンテンツデータ
ベース２４から読み出されたCommon EPGデータ２６ａ、
Fetched EPGデータ２６ｂ、Detail EPGデータ２６ｃを
格納し、ＨＴＴＰ２８でクライアントのＥＰＧエンジン
４０へ転送する（ステップＢ７）。

【００３５】その後、ステップＢ１に戻り、次にナビゲ
ーション・アプリケーション４１から操作要求が送られ
てくるまで待機状態となる。以上で、ＥＰＧ応答サーバ
プログラム２５の処理を終了する。

【００３６】次にＥＰＧ応答サーバプログラム２５の処
理について図７に示すフローチャートを参照して説明す
る。最初、ＥＰＧエンジン４０は、一定時間のイベント
待ちの状態となっている（ステップＣ１）。そして、Ｅ
ＰＧ受信時間になったか否かを判断し（ステップＣ
２）、ＥＰＧ受信時間になると、ＥＰＧ応答サーバプロ
グラム２５へ共通番組のＥＰＧデータの読み出しを要求
し、ＥＰＧ応答サーバプログラム２５から送られてくる
最新のCommon EPGデータ２６ａを記憶装置３５に格納す
る（ステップＣ３）。上記ＥＰＧ応答サーバプログラム
２５に対する共通番組のＥＰＧデータの読み出し要求
は、一定時間毎になされる。

【００３７】そして、利用者によりナビゲーション・ア
プリケーション４１を介してFetched EPGデータ処理、
あるいはDetail EPGデータ処理の要求操作が行われると
（ステップＣ４）、その処理要求の内容を判別し（ステ
ップＣ５）、それに応じてステップＣ６あるいはステッ
プＣ１０の処理を実行する。

【００３８】利用者からFetched EPGデータ処理の要求
があった場合には、利用者のお好みの情報検索条件を受
け、ＥＰＧ応答サーバプログラム２５に検索指示を行う
（ステップＣ６）。この検索指示に応じてＥＰＧ応答サ
ーバプログラム２５から送られてくるお好みの番組検索
情報、例えば図４（ａ）に示したFetched EPGデータ２
６ｂを取り出し（ステップＣ７）、記憶装置３５に一時
記憶すると共にナビゲーション・アプリケーション４１
に出力して処理要求のあったパソコン１７あるいはＴＶ
１９の画面上に表示する。この表示画面上に表示された
検索結果に対しで利用者がお好みの番組を選択すると、
その選択されたＥＰＧデータを取り出し（ステップＣ
８）、記憶装置３５に図４（ｂ）及び図５（ｂ）に示す
ようにLocal ＸＭＬ文書３８として登録する（ステップ
Ｃ９）。図４（ｂ）及び図５（ｂ）は、上記図４（ａ）
に示した検索結果であるFetched EPGデータ２６ｂに対
して、利用者が「タイトル名：イタリア大リーグ９／１
０」の番組を選択し、その選択された番組をLocal ＸＭ
Ｌ文書３８に追加登録した場合の例を示している。上記
Local ＸＭＬ文書３８に登録されたお好みの番組は、ナ
ビゲーション・アプリケーション４１による次回のＥＰ
Ｇ表示から反映される。すなわち、上記したように記憶
装置３５に記憶された図４（ａ）に示す共通番組である
Common EPGデータ２６ａとLocal ＸＭＬ文書３８に登録
された同図（ｂ）に示すお好みの番組から同図（ｃ）に
示すＥＰＧエレメント３９を作成し、ナビゲーション・
アプリケーション４１に出力して図５に示すＥＰＧＧ
ＵＩを画面上に表示させる。

【００３９】また、利用者からDetail EPGデータ処理の
要求、すなわち番組詳細情報の表示要求があった場合に
は、ＥＰＧ応答サーバプログラム２５に番組毎の詳細な
情報を要求する（ステップＣ１０）。その後、この要求
に応じてＥＰＧ応答サーバプログラム２５から送られて
くる指定番組に対する詳細な情報、すなわちDetail EPG
データ２６ｃを取り出し（ステップＣ１１）、ナビゲー
ション・アプリケーション４１のＥＰＧ表示に反映させ
る（ステップＣ１２）。上記ステップＣ１１あるいはス
テップＣ１２の処理を終了した後は、ステップＣ１に戻
り、次の処理に備える。

【００４０】次にナビゲーション・アプリケーション４
１の動作について図９に示すフローチャートを参照して
説明する。ナビゲーション・アプリケーション４１は、
パソコン１７あるいはＴＶ１９の電源がオンされると、
前回の電源オフ時に選択されていたチャンネルのコンテ
ンツを表示すると共に、その画面の一部に初期操作画面
を表示する（ステップＤ１）。この初期操作画面では、
例えば図５に示した番組選局用のＥＰＧを一覧表示する
と共に、ＥＰＧ操作の画面を表示する。この初期操作画
面で利用者がＥＰＧ操作あるいは選局操作を行うと（ス
テップＤ２）、その操作内容を判断し（ステップＤ
３）、それに対応した処理を実行する。

【００４１】利用者がＥＰＧ操作、すなわちFetched EP
Gデータの要求操作、あるいは選択チャンネルに対するD
etail EPGデータの要求操作を行った場合には、ステッ
プＤ４に進んでＥＰＧエンジン４０に操作指示を渡し、
要求操作に応じてＥＰＧ応答サーバプログラム２５から
ＥＰＧエンジン４０に送られてきたＥＰＧ文書の結果を
取り出す（ステップＤ５）。このとき取り出したＥＰＧ
文書がFetched EPGデータ２６ｂであるかDetail EPGデ
ータ２６ｃであるかを判断し（ステップＤ６）、Fetche
d EPGデータ２６ｂであれば図４（ａ）に示したように
お好みの選択結果の一覧を画面上に表示する（ステップ
Ｄ７）。この画面で利用者が目的とする番組を選択する
と（ステップＤ８）、ＥＰＧエンジン４０に上記選択さ
れたＥＰＧデータをLocal ＸＭＬ文書３８に登録するよ
うに指示する（ステップＤ９）。その後、操作画面を更
新して表示する（ステップＤ１０）。

【００４２】また、上記ステップＤ６で、ＥＰＧエンジ
ン４０から取り出したＥＰＧデータがDetail EPGデータ
２６ｃであると判断した場合には、利用者の選択した番
組詳細情報を表示する（ステップＤ１１）。利用者は、
画面に表示された番組詳細情報から番組内容を確認し、
その後、確認ボタンを操作する。ステップＤ１２では、
上記確認ボタンが操作されたか否かをチェックしてお
り、確認ボタンが操作されると、ステップＤ１０に進ん
で操作画面を更新表示する。

【００４３】また、ステップＤ３で、利用者が選局操作
を行ったと判断した場合には、選局された番組情報をビ
デオ表示制御プログラム４１ａに渡す（ステップＤ１
３）。ビデオ表示制御プログラム４１ａは、番組情報か
ら、ＩＰ放送か、衛星波や地上波などのデジタル放送か
を判断し、グラフィックドライバ５０に受信指示を与え
る（ステップＤ１４）。

【００４４】グラフィックドライバ５０は、ＩＰ放送と
衛星波や地上波などのデジタル放送に分けられた番組情
報からそれぞれ放送局のＣＭＴＳサーバ１２またはデジ
タル・レシーバ１３を経由してコンテンツ受信を行い
（ステップＤ１５）、ビデオ表示制御プログラム４１ａ
の制御により表示画面上に映像、音声などのコンテンツ
を表示あるいは出力する（ステップＤ１６）。

【００４５】そして、上記ステップＤ１０、Ｄ１６の処
理を終了すると、ステップＤ２に戻って利用者による次
の操作に備える。

【００４６】なお、上記実施形態では、クライアント側
受信機としてＣＡＴＶのＳＴＢ（セットトップボック
ス）を設けた場合について説明したが、その他、例えば
ＩＰ放送の受信機、アナログ地上放送・衛星放送・デジ
タル地上放送の受信機、更に、これらの受信機器に電話
回線・ＩＳＤＮ・携帯電話回線などを組み合わせてイン
ターネット接続を可能とした映像受信機（ＴＶ及びセッ
トトップボックス）、または放送映像が受信可能なパー
ソナルコンピュータに置き換えても同様にして実施し得
るものである。また、放送番組以外においても、例えば
デジタルチャンネルでダウンロードされる音楽・プログ
ラム・ゲームなどにも応用し得るものである。

【００４７】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、Ｃ
ＡＴＶにおいて、放送番組情報をＸＭＬで記述してデー
タベースに登録し、クライアントに提供するようにした
ので、クライアント側では、統一したプログラムのＥＰ
Ｇエンジンとナビゲーション・アプリケーションにより
処理が可能となり、放送番組情報を効果的に利用するこ
とができる。これによりプログラムのメモリサイズの改
善が可能となり、データの拡張時も表示系への依存度が
少なく、システムの拡張性が増大する。また、利用者に
対する簡単な操作性への統一が可能である。

【００４８】また、本発明は、衛星・地上波放送及びＩ
Ｐ放送における放送番組情報を検索し統合してデータベ
ースに登録し、ＣＡＴＶのクライアントに提供するよう
にしたので、膨大な放送番組情報をまとめてクライアン
ト側に提供でき、クライアント側ではその放送番組情報
の中から任意の番組情報を選択して取り出すことができ
る。

【００４９】更に本発明は、上記データベースに登録す
る衛星・地上波放送及びＩＰ放送における放送番組情報
をＸＭＬで記述するようにしたので、ＣＡＴＶの放送局
側とクライアントとの間は、種々のプロトコルに対応さ
せることが可能となる。例えば衛星・地上波等のデジタ
ル放送、ＴＣＰ／ＩＰ、ＴＣＰ／ＩＰ上のＨＴＴＰ、携
帯電話、携帯ＴＶ受信機等への対応が可能となり、イン
ターネット上の様々なサイトからの情報を受信可能とす
る等の拡張性を持たせることができる。

【００５０】また、本発明は、ケーブル放送局に接続さ
れる映像受信装置において、前記ケーブル放送局のデー
タベースに登録されている不特定多数の放送番組情報の
中から共通の放送番組情報、検索指示した番組情報、詳
細な番組情報を指定して読み出し、自己の記憶装置に保
存して画面上に表示可能に構成したので、記憶装置に保
存した共通の放送番組情報及び好みの番組情報を画面上
に表示させ、その表示番組情報の中から好みの番組を任
意に選択することができる。また、画面上に表示された
番組に対し、その詳細番組情報の表示を指示することに
より、選択した番組の詳細な内容をきわめて容易にかつ
迅速に確認することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るＥＰＧシステムを用
いたケーブル放送局及びＴＶ受信装置の全体のシステム
構成図。

【図２】同実施形態におけるヘッドエンドに設けられる
ＥＰＧサーバとクライアント側のシステム構成を示す
図。

【図３】同実施形態における検索した番組情報から利用
者が目的の番組を選択してLocal ＸＭＬ文書に登録する
場合のＥＰＧデータ例を示す図。

【図４】同実施形態における共通番組及びお好み番組か
らＥＰＧエレメントを作成する場合のデータ例を示す
図。

【図５】同実施形態におけるＥＰＧＧＵＩの画面表示
例を示す図。

【図６】同実施形態におけるＥＰＧデータをＥＰＧコン
テンツデータベースに登録する場合の処理動作を示すフ
ローチャート。

【図７】同実施形態におけるＥＰＧ応答サーバプログラ
ムの処理動作を示すフローチャート。

【図８】同実施形態におけるＥＰＧエンジンの処理動作
を示すフローチャート。

【図９】同実施形態におけるナビゲーション・アプリケ
ーションの処理動作を示すフローチャート。

【符号の説明】

１…インターネット２…ＩＰ放送局３…簡易ＩＰ放送局４…商用ＩＰ放送局５…携帯電話又は家庭内電話６…電話網７…デジタル放送８…ヘッドエンド１０…ＩＰビデオサーバ１１…ＥＰＧサーバ１２…ＣＭＴＳサーバ１３…デジタル・レシーバ１４…ケーブル１６…ケーブルモデム／チューナ１７…パソコン１８…デジタルＳＴＢ１９…ＴＶ２１…番組オーサリングツール２２…デジタル放送ＥＰＧ変換サーバプログラム２３…ＩＰ放送ＥＰＧ変換サーバプログラム２４…ＥＰＧコンテンツデータベース２５…ＥＰＧ応答サーバプログラム２６ａ…Common EPGデータ２６ｂ…Fetched EPGデータ２６ｃ…Detail EPGデータ２７…ＨＴＴＰサーバ２８…ＨＴＴＰ２９…オペーレティング・システム３１…オペーレティング・システム３２…ＨＴＴＰ３４…ＸＭＬパーサ３５…記憶装置３６…ＥＰＧＤＴＤ３７ＸＭＬ文書一時コピー３８…Local ＸＭＬ文書３９…ＥＰＧエレメント４０…ＥＰＧエンジン４１…ナビゲーション・アプリケーション４１ａ…ビデオ表示制御プログラム５０…グラフィックドライバ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＣＡＴＶにおいて、放送番組情報をＸＭ
Ｌで記述してデータベースに登録し、クライアントに提
供することを特徴とするケーブル放送局。
【請求項２】衛星・地上波放送及びＩＰ放送における
放送番組情報を検索し統合してデータベースに登録し、
ＣＡＴＶのクライアントに提供することを特徴とするケ
ーブル放送局。
【請求項３】請求項２記載のケーブル放送局におい
て、放送番組情報をＸＭＬで記述したことを特徴とする
ケーブル放送局。
【請求項４】ケーブル放送局に接続される映像受信装
置において、前記ケーブル放送局のデータベースに登録
されている不特定多数の放送番組情報の中から共通の放
送番組情報と共に所望の番組情報を選択し、自己の記憶
装置に保存して画面上に表示可能に構成したことを特徴
とする映像受信装置。
【請求項５】ケーブル放送局に接続される映像受信装
置において、前記ケーブル放送局のデータベースに登録
されているＸＭＬで記述された不特定多数の放送番組情
報の中から共通の放送番組情報、検索指示した番組情
報、詳細な番組情報を指定して読み出し、自己の記憶装
置に保存して画面上に表示可能に構成したことを特徴と
する映像受信装置。