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JP2001160258A - 記録システム、記録装置、記録方法及び記録媒体 - Google Patents

記録システム、記録装置、記録方法及び記録媒体

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JP2001160258A
JP2001160258A JP34171399A JP34171399A JP2001160258A JP 2001160258 A JP2001160258 A JP 2001160258A JP 34171399 A JP34171399 A JP 34171399A JP 34171399 A JP34171399 A JP 34171399A JP 2001160258 A JP2001160258 A JP 2001160258A
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潤 田中
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複製管理情報の履歴監視に基づき前回の記録
から所定時間内における同一対象情報の複製記録を防止
し且つその旨を利用者が明確に把握でき、著作権保護等
の複製操作履歴の管理を適正に且つ明確に行う。 【解決手段】 操作部8により、高速記録動作が指示操
作されると、CDから読み出し部2を介して著作権情報
を読み出してCPU3に取り込む。CPU3は、メモリ
4に格納されている著作権情報とCDから読み出した著
作権情報が一致した場合、その禁止時間の残り時間を表
示部7にて表示し、複製の高速記録処理を禁止する。C
PU3は、著作権情報が読み込め、メモリ4に記憶して
いる情報と一致した場合には、この複製の高速記録操作
時の直前の所定の禁止時間の間に同じCDについて高速
ダビング操作が行われたことを示すので、同一のCDの
高速ダビングの禁止時間の残り時間を表示部7により報
知させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ信号
等の情報を記録媒体に記録し得る記録装置に係り、特
に、記録媒体から再生された著作権情報等の複製管理情
報を含む再生情報を他の記録媒体に複製記録するに際
し、著作権等の保護等のための適正な複製管理を行い得
る記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCD(コンパクトディスク)、C
D−DA(CD digital audio)およびDVD(ディジタ
ルバーサタイルディスク;DVD Audio、DVD Video)等か
ら再生されるビデオまたはオーディオ情報等のディジタ
ル信号を、記録媒体に記録する場合、アナログ信号とし
て記録するアナログ記録およびCDおよびDVDと同様
のディジタル信号により記録するディジタル記録が可能
である。旧来の記録装置は、磁気テープ等を記録媒体と
してアナログ記録を行うのが一般的であった。近年、デ
ィジタル技術の発展にともない、ディジタル記録媒体へ
のディジタル記録を可能とする記録装置が普及してい
る。ディジタル記録媒体としては、MD(ミニディスク
〜商標)、CD−R(CDレコーダブル)、CD−RW
(CDリライタブル)、DVD−RAM(DVDランダ
ムアクセスメモリ)、DVD−R、DVD−R/W、D
VD+RW、DAT(ディジタルオーディオテープ)、
半導体メモリ(フラッシュメモリ等)等が用いられてい
る。
【0003】旧来のアナログ記録においては、アナログ
信号の再生/記録に伴う情報の劣化および情報量の低下
等が避けられず、また、ディジタル記録においても再生
情報よりもサンプリングレートおよび量子化ビット数が
少ない場合には、一旦アナログ化して再サンプリングす
るなど、記録するための処理に伴う情報の劣化および情
報量の低下等が避けられない。ところが、再生情報と同
一またはそれ以上の十分なサンプリングレートおよび量
子化ビット数でディジタル記録を行った場合には、原記
録媒体に対する情報の劣化および情報量の低下をほとん
ど生じさせずに、原記録媒体を複製することができる。
【0004】このような、ディジタル記録媒体にディジ
タル記録することが可能な記録装置においては、利用者
による私的利用目的の複製が行われる。このような、記
録装置、例えばMDを記録媒体とする記録装置等におい
ては、いわゆる高速ダビング等のように複製作業を簡便
化する機能の充実が顕著である。しかしながら、MD等
のディジタル記録可能な記録装置における複製機能の充
実は、私的利用を超えた複製をも容易にし、原記録媒体
等の著作者の持つ著作権、例えば複製権、を侵害する危
険をはらんでいる。これに対して、ディジタル記録可能
な記録装置では、SCMS(Serial Copy Management S
ystem)等の技術を採用し、ディジタル音源からの無制
限な複製を防止することが行われている。すなわち、S
CMSにおいては、例えば、著作権を保護すべき音楽デ
ータをMDに記録する場合、CD等のオリジナル記録媒
体からMDへの一世代目のコピーは可能だが、このよう
にして記録した一世代目のMDの記録データを他のMD
に「孫コピー」することはできない。このように、SC
MSでは、複製世代数を制限することにより、私的使用
の範囲を超える複製に歯止めをかけている。
【0005】なお、このような、ディジタルオーディオ
情報における著作権保護については、最近では、SDM
I(Secure Digital Music Initiative)により、ディ
ジタルオーディオデータを圧縮記録する技術にも対応す
る技術を標準化すべく検討が進められている。また、M
PEG(moving picture experts group)により仕様策
定中の動画・音声の圧縮方式を定める規格MPEG4に
おいては、IPMP(Intellectual Property Manageme
nt and Protection)と称される知的財産権保護システ
ムとのインタフェースを含むとされている。
【0006】また、上述したMD等の記録装置には、利
用者の利便のため短時間での複製を可能とする高速ダビ
ングのための高速記録機能を搭載することが少なくな
い。このため、単に上述したSCMSにより一世代のみ
の複製記録を許可するだけでは、記録装置が高速ダビン
グ機能を搭載していれば、許可した一世代の複製を短期
間に何度も行うことにより、特定の個人が私的利用の枠
を越えて大量に複製を作成することが可能となる。この
ため、SCMSを採用していても、高速記録機能を備え
ていれば、容易に著作権を侵害するおそれがある。
【0007】これに対し、特開平11−53818号公
報には、例えばCDからMDにオーディオ情報をコピー
する場合、複製履歴の有無、複製回数、複製操作の履歴
順位、複製操作の時間間隔、および記録媒体の交換の有
無などの操作履歴に応じて複製の禁止、複製速度の制御
を行うことができ、運用上認める所定条件をきめ細かく
設定することができる記録装置が開示されている。この
特開平11−53818号公報の記録装置では、私的利
用の範囲での録音やり直し、編集やり直しなど利用者の
利便性を柔軟に確保しつつ、一世代の複製数も確実に制
限することができ、著作権侵害となる多量の複製行為の
抑制を可能としている。
【0008】また、特開平10−312635号公報に
は、著作権保護のために複製制限が必要なディジタルコ
ピーと、複製制限の不要なアナログコピーとが可能なダ
ビング装置において、著作権情報等を用いた複製履歴に
基づいて、ディジタルコピーが可能な場合にはディジタ
ルコピーし、ディジタルコピーが不可能な場合にはアナ
ログコピーするダビング装置が開示されている。この特
開平10−312635号公報のダビング装置において
は、ディジタルコピーが可能である場合にはその旨を表
示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平11−
53818号公報に開示された記録装置では、オーディ
オ情報をコピーする場合、所定の付加情報をオーディオ
情報に付加し、複製操作にともなってその付加情報を不
揮発性RAM(NVRAM:non-volatile RAM)等のメ
モリに格納する。そして、複製操作に際し、メモリにお
ける付加情報の格納状況を参照することにより、複製履
歴の有無、複製回数、複製操作の履歴順位、複製操作の
時間間隔、および記録媒体の交換の有無などの操作履歴
を判別し、それに応じて複製の禁止または複製速度の制
御を行うようにしている。この場合、複製の禁止または
複製速度の制御等の複製制限は、履歴情報に基づいて自
動的に行われ、利用者は、実際の記録状況およびそのよ
うな記録状態となった理由等を十分に把握することはで
きなかった。
【0010】また、特開平10−312635号公報に
開示された装置では、著作権情報等を用いた複製履歴に
基づいて、ディジタルコピーが可能な場合にはその旨が
表示されてディジタルコピーが行われるが、ディジタル
コピーが不可能な場合には自動的にアナログコピーが行
われる。このため、利用者は、ディジタルコピー時に
は、その旨を把握することができるが、アナログコピー
時には、何故アナログコピーが行われたかを把握するこ
とはできなかった。すなわち、アナログコピーが行われ
た場合、アナログコピーが行われたことは分かるとして
も、ディジタルコピーをするつもりで誤操作によりアナ
ログコピーしてしまったのか、著作権保護のためディジ
タルコピーができずにアナログコピーしたのか、装置が
故障し誤動作してしまったのか、時間が経てばディジタ
ルコピーをすることができるのか、あるいは時間が経っ
てもディジタルコピーをすることはできないのかなど
が、利用者にとっては不明であり、利用者がとまどうこ
とが多い。
【0011】上述したような著作権保護等のための複製
管理情報は、複製記録操作にともなってメモリの所定領
域に格納され、複製操作時に、複製操作履歴等を管理す
るために、記録装置の動作を制御するCPU(中央処理
装置)によりアクセスされる。CPUは、例えばマイク
ロプロセッサ等を用いて構成され、複製管理情報を格納
する記憶領域を有するメモリは、そのCPUの内部また
は外部に配設されて、複製履歴の管理に供される。
【0012】もしも、ディジタル記録による高速複製記
録に何も制限をつけない場合には、あるCDを通常速度
で複製記録する場合に比べ、複製記録速度の乗数に比例
した数の複製を作成することが可能となり、著作権を保
護することができなくなる可能性がある。そこで、特開
平11−53818号公報等においては、例えば高速記
録の開始から予め定めた所定時間については、同一のC
Dの複製の高速記録を禁止することとしている。
【0013】このように、同一CDについて、所定時間
内における再度の複製高速記録を禁止することによっ
て、著作権をより適正に保護することが可能となるが、
高速記録による複製をとることができずに、通常記録と
なった場合に、利用者にとっては、「なぜ高速記録をす
ることができなかったのか」が明確でない。
【0014】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、複製管理情報の履歴監視に基づき前回の記録
から所定時間内における同一対象情報の複製記録を防止
し且つその旨を利用者が明確に把握することができ、著
作権保護等の複製操作履歴の管理を適正に且つ明確に行
うことを可能とする記録システムおよび記録装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点による記録システムは、複製
管理情報を含む対象情報を記録媒体に記録するに際し、
前記複製管理情報を用いて複製履歴を参照し、前記記録
媒体への前記対象情報の記録を制限する記録システムに
おいて、前記対象情報の記録動作に先立って、前記複製
管理情報に基づく複製履歴を参照し、前記対象情報の直
前の複製記録開始以後の経過時間が所定の禁止時間を超
えているか否かを判別し、禁止時間を超えていない場合
にはその残り時間を求める判別手段と、前記判別手段に
より、前記禁止時間を経過していないと判別された場
合、前記禁止時間の残り時間を報知する報知手段と、前
記判別手段により、前記禁止時間を経過していると判別
された場合には、前記対象情報の新たな複製の高速記録
を行わせ、前記禁止時間を経過していないと判別された
場合には、前記対象情報の複製の高速記録を抑止する記
録動作制御手段と、を具備する。
【0016】この記録システムは、複製管理情報の履歴
監視に基づき前回の記録開始から所定時間内における同
一対象情報の高速記録を防止し且つその旨を表示する。
従って、利用者が記録動作の状況を把握することがで
き、高速記録による大量の複製を防止できる。
【0017】前記記録動作制御手段は、前記判別手段に
より、前記禁止時間を経過していないと判別された場合
に、前記対象情報の高速記録以外の複製記録を選択的に
可能とする手段を含んでいてもよい。
【0018】前記報知手段は、前記判別手段により、前
記禁止時間を経過していないと判別された場合、前記禁
止時間の残り時間以外の前記対象情報に関する情報を報
知する手段を含んでいてもよい。
【0019】また、この発明の第2の観点による記録装
置は、複製管理情報を含む対象情報を記録媒体に書き込
む書込み部と、前記対象情報から抽出した前記複製管理
情報およびそれによる複製履歴に基づき、その対象情報
の記録の可否を弁別する管理情報処理部と、前記管理情
報処理部の弁別結果に基づいて前記書込み部による前記
対象情報の前記記録媒体への記録動作を制御する記録動
作制御部と、前記管理情報処理部が、記録を許容する場
合には、前記複製管理情報に基づき直前の複製記録開始
から所定の禁止時間を経過していなければ、前記記録動
作制御部に複製記録を抑止させるとともにその禁止時間
の残り時間を算出する残量算出部と、前記残量算出部に
より算出された禁止時間の残り時間を報知する残量報知
部と、を具備する。
【0020】この発明に係る記録装置は、複製管理情報
の履歴監視に基づき前回の記録開始から所定時間内にお
ける同一対象情報の高速記録を防止し且つその旨を表示
する。従って、利用者が記録動作状況を明確に把握する
ことができ、高速記録による大量の複製を防止すること
ができる。
【0021】前記記録動作制御部は、前記残量算出部に
より、前記禁止時間を経過していないとして高速記録が
抑止された場合に、前記対象情報の高速記録以外の複製
記録を選択的に可能とする手段を含んでいてもよい。
【0022】前記残量報知部は、前記残量算出部によ
り、前記禁止時間を経過していないとして高速記録が抑
止された場合に、前記禁止時間の残り時間以外の前記対
象情報に関する情報を報知する手段を含んでいてもよ
い。
【0023】この発明の第3の観点による記録方法は、
複製管理情報を含む記録対象情報を、低速記録と高速記
録の少なくとも2つの記録速度を含む複数種類の記録速
度のいずれかを選択して記録媒体に書き込む方法であっ
て、複製管理情報と複製の履歴情報とに基づいて、直前
の複製記録開始から所定の禁止時間が経過しているか否
かを判別し、禁止時間が経過していないと判別された場
合に、高速記録による複製記録を禁止するとともにその
禁止時間の残り時間を算出し、算出された禁止時間の残
り時間を報知し、禁止時間が経過していると判別された
場合には、他の条件を充足するか否かを判別し、充足し
ている場合には、前記複製の履歴情報に複製管理情報と
複製記録開始時刻とを追加すると共に前記記録対象情報
を高速記録で記録媒体に記録する、ことを特徴とする。
【0024】この記録方法によっても、高速記録による
大量の複製を防止し、著作権を適切に保護できる。しか
も、高速記録が禁止されている残り時間が報知されるの
で、利用者は禁止された理由を認識し、記録動作の状況
を把握することができる。
【0025】この発明の第4の観点によるコンピュータ
読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを、複製管理
情報を含む対象情報を記録媒体に書き込む書込み部と、
前記対象情報から抽出した前記複製管理情報およびそれ
による複製履歴に基づき、その対象情報の記録の可否を
弁別する管理情報処理部と、前記管理情報処理部の弁別
結果に基づいて前記書込み部による前記対象情報の前記
記録媒体への記録動作を制御する記録動作制御部と、前
記管理情報処理部が、記録を許容する場合には、前記複
製管理情報に基づき直前の複製記録開始から所定の禁止
時間を経過していなければ、前記記録動作制御部に複製
記録を抑止させるとともにその禁止時間の残り時間を算
出する残量算出部と、前記残量算出部により算出された
禁止時間の残り時間を報知する残量報知部と、として機
能させるプログラムを記録したことを特徴とする。
【0026】また、この発明の第5の観点によるコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体は、ディジタルデータ
を、低速記録と高速記録の少なくとも2つの記録速度を
含む複数種類の記録速度のいずれかを選択して記録媒体
に書き込む機能を有するコンピュータに、複製管理情報
と複製の履歴情報とに基づいて、直前の複製記録開始か
ら所定の禁止時間が経過しているか否かを判別し、禁止
時間が経過していないと判別された場合に、高速記録に
よる複製記録を禁止するとともにその禁止時間の残り時
間を算出し、算出された禁止時間の残り時間を報知し、
禁止時間が経過していると判別された場合には、他の条
件を充足するか否かを判別し、充足している場合には、
前記複製の履歴情報に複製管理情報と複製記録開始時刻
とを追加すると共に前記ディジタルデータを高速記録で
記録媒体に記録する、処理を実行させるためのプログラ
ムを記録したことを特徴とする。
【0027】なお、ここで言うコンピュータとは、いわ
ゆるPC(パーソナルコンピュータ)に限定されるもの
ではなく、プログラムを解釈実行して動作し、ディジタ
ルデータの複製が可能な様々な装置を意味する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施
の形態に係る記録システムを採用したCD/MDシステ
ムの構成を示しており、図2はその要部の機能構成を示
している。
【0029】図1に示すCD/MDシステムは、この発
明に係る記録システムを用いてCDの情報をMDにダビ
ングする機能を有し、CD駆動部1、読み出し部2、C
PU(中央処理部)3、メモリ4、書込み部5、MD駆
動部6、表示部7および操作部8を備えている。図1に
おけるブロック間を結ぶ矢印のうち、実線はデータまた
は制御情報を含むデータの信号線を示し、破線は制御情
報のみの信号線を示している。
【0030】CD駆動部1は、CDをセットして駆動
し、再生に供する。読み出し部2は、CD駆動部1にC
Dの記録面に対峙して設けた光学ヘッド2aを介して、
CDから記録情報を読み出す。CPU3は、例えばマイ
クロプロセッサ等を用いて構成され、操作部8の操作に
応答して各種機能を達成する。CPU3は、CDからM
Dへの高速ダビングすなわち複製の高速記録が指示され
たときは、読み出し部2を介してCDの記録情報を読み
出して、読み出した情報から複製管理情報、例えば、著
作権情報、を抽出し、且つメモリ4の著作権情報の格納
領域における著作権情報の格納状況を調べて、そのCD
の複製の高速記録が許可されない場合には、高速記録を
抑止する。
【0031】なお、この例では、高速記録が指示された
際に、メモリ4に既に同一の著作権情報が記憶されてい
ない場合にのみ、著作権の許容する範囲内として高速記
録を行うことができる。一旦、著作権情報が記憶される
と同一の著作権情報を有する情報については、高速記録
を行うと、短時間に多くの複製が作られ、著作権を侵害
するおそれがあるとして、高速記録を禁止する。
【0032】ここで、著作権情報は、著作権を識別する
ID(identifier〜識別情報)を含む情報とし、例え
ば、曲名、作者、アーティスト名および演奏時間等を有
するTOC(目次)情報の一部または全部を含んでいて
もよく、著作権識別用の特別な情報でもよい。さらに、
著作権情報には、必要に応じて複製の許可/禁止を直接
示す情報を含む場合もある。なお、複製管理情報として
は、このような著作権情報の代りとなる他の情報、ある
いは別途に定めた特定のフラグまたはコード等のような
複製の判別を可能とする他の特別な情報であってもよ
い。
【0033】すなわち、CPU3は、CDから読み出し
た情報から抽出した著作権情報を解読することができ、
さらにメモリ4の著作権情報の格納領域を参照して、既
に記憶されている著作権情報のIDと一致しない場合に
のみ、著作権情報をメモリ4に格納し、高速記録動作を
許可して、書込み部5に高速記録動作を指示する。な
お、メモリ4に格納した著作権情報は、書込み開始以
後、予め設定した所定の禁止時間の間保持され、この所
定の禁止時間を過ぎるとCPU3によりメモリ4から削
除される。つまり、CPU3は、メモリ4に著作権情報
を格納すると、該当するCDの複製の書込み開始以後の
時間をCD毎に計測し、所定の禁止時間を過ぎると格納
した著作権情報をメモリ4から削除する。
【0034】CDから読み出した情報から抽出した著作
権情報が、そのIDがメモリ4に既に記憶されている著
作権情報のIDと一致するなど複製禁止とすべきことを
示している場合、および著作権情報を解読することがで
きない場合には、CPU3は、著作権を保護するため、
高速記録動作を禁止する。ここで、CPU3は、新たに
抽出した著作権情報のIDが、メモリ4に既に記憶され
ている著作権情報のIDと一致するために高速記録動作
を禁止する場合には、その禁止時間の残量、すなわち残
り時間、を算出し、その残り時間を表示部7に表示させ
る。この表示部7による残り時間の表示は、文字による
表示としても、音声合成信号を用いたアナウンスによる
音声表示としてもよく、またそれらの組合わせとしても
よい。さらに、残り時間の表示に加えて、所定の禁止時
間内に2度目またはそれ以上の複製高速記録が指示され
たために高速記録を禁止する旨を、文字表示、音声表
示、図形表示および警報の鳴動等のいずれかにより表示
部7に表示させるようにしてもよい。
【0035】メモリ4は、例えば、不揮発性RAM(N
VRAM)等からなり、複製管理情報としての著作権情
報を格納する格納領域を有する。書込み部5は、高速記
録動作時等の記録動作時には、CPU3の制御により、
読み出し部2で読み出されたオーディオ情報等の情報
を、MD駆動部6にセットされたMDの記録面に対峙す
る光学ヘッド5aを介して、そのMDに書き込む。MD
駆動部6は、MDをセットして駆動し、そのMDに光学
ヘッド5aを介して書込み部5による記録を行わせる。
【0036】表示部7は、CPU3により制御されて、
文字表示部による文字表示および音声合成等を用いた音
声表示部による音声表示のうちの少なくとも一方による
表示を行う機能を有し、禁止時間の残り時間を報知する
ことができる。表示部7は、CPU3により制御され
て、このCD/MDシステムにおけるその他の動作状態
等をも表示する。操作部8は、ユーザにより操作され、
その操作に基づいて、このCD/MDシステムの高速記
録等の動作等を指示するための情報をCPU3に与え
る。
【0037】CPU3は、図2に示すように、読み出し
情報処理部31、著作権情報確認部32、ID照合部3
3、禁止時間残量算出部34、メモリアクセス制御部3
5、禁止時間残量報知部36、著作権情報記憶制御部3
7、および記録動作制御部38としての機能を有してい
る。これら各部は、かならずしもハードウェアにより構
成する必要はなく、ソフトウェアによる処理機能として
実現することもできる。
【0038】読み出し情報処理部31は、読み出し部2
によりCDから読み出した情報を処理し、複製管理情報
として、この場合著作権情報を抽出する。著作権情報確
認部32は、読み出し情報処理部31で抽出された著作
権情報が、CDから読み出した情報の複製可能を示す
(複製禁止となっていない)適正な著作権情報であるか
否かを確認する。ID照合部33は、著作権情報確認部
32により確認された著作権情報と一致するIDを持つ
著作権情報が、メモリ4の著作権情報の格納領域に既に
格納されているか否かを、メモリアクセス制御部35を
介して確認する。
【0039】禁止時間残量算出部34は、ID照合部3
3において同一のIDを持つ著作権情報がメモリ4の著
作権情報の格納領域に既に格納されていると判定された
場合に、記録動作制御部38を介して複製の高速記録を
禁止するとともに、予め設定された所定の禁止時間、例
えばCD全曲の複製高速記録の場合、CDの最大記録時
間74分、に対する残り時間を算出して、残り時間情報
を禁止時間残量報知部36に与える。メモリアクセス制
御部35は、著作権情報確認部32、ID照合部33お
よび著作権情報記憶制御部37によるメモリ4の著作権
情報の格納領域のアクセスを制御する。禁止時間残量報
知部36は、禁止時間残量算出部34から与えられた残
り時間情報に基づき、残り時間を表示部7を介して文字
または音声等により報知する。このとき、著作権保護の
ための禁止時間中につき複製の高速記録、つまり高速ダ
ビング、が禁止されている旨を併せて表示するようにし
てもよい。
【0040】著作権情報記憶制御部37は、著作権情報
確認部32により確認された著作権情報と一致するID
を持つ著作権情報が、メモリ4の著作権情報の格納領域
に未だに格納されていないと、ID照合部33において
判定された場合に、メモリアクセス制御部35を介して
その著作権情報を、メモリ4の著作権情報の格納領域に
記憶させ、且つ記録動作制御部38を介して書込み部5
を制御して、読み出し部2によってCDから読み出され
た情報を高速記録動作によりMDに書き込ませる。記録
動作制御部38は、著作権情報記憶制御部37により指
示された場合にのみ、書込み部5により、CDから読み
出された情報の複製を高速記録させ、それ以外の場合に
は複製の高速記録を行わせない。
【0041】なお、ID照合部33および禁止時間残量
算出部34により、複製の高速記録動作に先立って、著
作権情報に基づく複製履歴を参照し、該当情報の直前の
複製記録開始以後の経過時間が所定の禁止時間を超えて
いるか否かを判別し、禁止時間を超えていない場合には
その残り時間を求める判別手段を構成する。禁止時間残
量算出部34および禁止時間残量報知部36により、禁
止時間を経過していないと判別された場合に、禁止時間
の残り時間を報知する報知手段を構成する。そして、著
作権情報記憶制御部37および記録動作制御部38によ
り、高速記録していない、または高速記録後禁止時間を
経過していると判別された場合に、新たな複製の高速記
録を行わせ、禁止時間中であると判別された場合には、
複製の高速記録を抑止する記録動作制御手段を構成す
る。
【0042】また、著作権情報確認部32およびID照
合部33により、複製管理情報として著作権情報および
それによる複製履歴に基づき、その対象情報の記録の可
否を弁別する管理情報処理部を構成する。
【0043】次に、図1および図2のCD/MDシステ
ムの動作における予め設定された一定の所定時間につい
て高速ダビング、つまり高速の複製記録を禁止する所定
時間内高速複製禁止処理の流れについて図3に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0044】操作部8の操作により、例えばCDからM
Dへの高速ダビング動作、つまり複製の高速記録動作、
が指示されると、図3に示すような所定時間内高速複製
禁止処理が開始される。所定時間内高速複製禁止処理が
開始されると、CPU3は、読み出し情報処理部31に
て抽出された著作権情報が複製可能として解読されたか
否かを著作権情報確認部32にて判別し(ステップS1
1)、複製可能であると解読された場合には、ID照合
部33によってその著作権情報に含まれるIDとIDが
一致するものが、メモリ4の格納領域に既に格納されて
いる著作権情報中に存在するか否かを判別する(ステッ
プS12)。
【0045】ステップS12において、その著作権情報
に含まれるIDに一致するIDを有する著作権情報が、
格納領域に既に格納されているとID照合部33が判定
した場合、禁止時間残量算出部34において、高速ダビ
ングが禁止されている時間、つまり複製の高速記録の禁
止時間の残量である残り時間を算出し、禁止時間残量報
知部36を介して表示部7により、その残り時間を報知
させて(ステップS13)、記録動作制御部38に対し
て高速記録動作を禁止し(ステップS14)、処理を終
了して、定常状態に戻る。
【0046】ステップS12において、その著作権情報
と、格納領域に既に格納されているすべての著作権情報
とのIDが一致しないと判定された場合には、著作権情
報記憶制御部37により、その著作権情報を、以後、所
定の禁止時間についての高速記録を禁止としてメモリ4
の格納領域に格納し(ステップS15)、対応するCD
から読み出した情報のMDへの高速記録を許可し(ステ
ップS16)、記録動作制御部38を介して書込み部5
による高速書込み動作を行わせて、処理を終了して定常
状態に戻る。
【0047】ステップS11において、読み出し情報処
理部31にて抽出された著作権情報が複製可能として解
読されない場合、つまり著作権情報が解読できないと
き、または複製禁止として解読されたとき、著作権情報
確認部32は、記録動作制御部38に対して高速記録動
作を禁止し(ステップS17)、処理を終了して定常状
態に戻る。
【0048】なお、ステップS13において、禁止時間
残量算出部34が算出する禁止時間の残量、つまり残り
時間は、同一のIDを有する著作権情報に対して前回の
ステップS15において設定された、例えば、CDの最
大記録許容時間である74分等の複数の同時複製を排除
するための禁止時間の残り時間である。禁止時間残量報
知部36による残り時間の報知は、文字表示画面への文
字による表示または音声合成信号を用いた音声による表
示等のいずれでもよく、これらの組合わせでもよい。ま
た、残り時間の報知と同時に、上述したように、著作権
保護のための禁止時間中につき複製の高速記録、つまり
高速ダビング、が禁止されている旨を報知してもよい。
【0049】上述したように、CD等の著作権を保護す
るためにメモリ4に格納される著作権情報等の複製管理
情報に基づき、予め設定した所定の禁止時間内、例えば
ディスク全曲の高速ダビングの場合には、最大記録時間
74分等の禁止時間内、に再度高速ダビングが行われよ
うとした場合は、その複製の高速記録処理を禁止し、禁
止時間の残り時間を文字または音声で報知して、その旨
を利用者に知らせるようにした。
【0050】すなわち、CD駆動部1にセットしたCD
から、MD駆動部6にセットしたMDに高速記録により
ダビングする場合には、操作部8により、高速ダビング
のための高速記録動作が指示操作されると、CDから読
み出し部2を介して著作権情報を読み出し、この著作権
情報をCPU3に取り込む。CPU3は、メモリ4に格
納されている著作権情報とCDから読み出した著作権情
報を比較し、これらが一致した場合、その禁止時間の残
り時間を求めて表示部7にて表示し、複製の高速記録処
理を禁止する。高速記録を禁止する旨の報知は、文字に
よるものでもよく、音声によるものでもよい。
【0051】このとき、CPU3においては、著作権情
報確認部32により、著作権情報が読み込めたか否かを
検知し、読み込めた場合には、ID照合部33におい
て、メモリ4に記憶している情報と一致するか否かを判
別する。一致した場合には、この複製の高速記録操作時
の直前の所定の禁止時間(例えば74分)の間に同じC
Dについて高速ダビング操作が行われたされたことを示
す。そこで、同一のCDの高速ダビングが次に可能とな
るまでの時間、つまり禁止時間の残り時間、を表示部7
により報知させる。この報知は、文字による表示の代わ
りに音声による表示であってもよい。このようにして、
所定の禁止時間内の複数回の高速ダビング動作を阻止す
る。
【0052】このようにして、著作権保護ができてしか
も利用者にも高速ダビングができない旨および可能とな
るまでの時間を報知して、故障や操作の失敗ではないこ
とが明確となり、操作性が向上する。
【0053】なお、著作権を保護するために、複製書込
み世代数を1世代でなく予め規定した所定世代(n世
代)に制限する場合もあると考えられ、そのような場合
には、著作権情報等の複製管理情報を用いて、世代管理
を行うようにすればよい。
【0054】(第2の実施の形態)図4は、この発明の
第2の実施の形態に係る記録システムを採用したCD/
MDシステムの要部の機能構成を示している。この場
合、残り時間の表示と共にCDのタイトルおよびアーテ
ィスト名等の著作権情報を表示させるようにしている。
図1に示す構成との相違は、CPU3に代えて、メモリ
4の著作権情報の内容の少なくとも一部を禁止時間の残
り時間と共に報知させるCPU3Aを用いている点であ
る。すなわち、図4に示すCPU3Aは、図2のCPU
3における著作権情報確認部32および禁止時間残量報
知部36に代えて、著作権情報確認部32Aおよび禁止
時間残量報知部36Aをそれぞれ設けている。
【0055】CPU3Aは、やはりマイクロプロセッサ
等を用いて構成され、操作部8の操作に応答して各種機
能を達成する。CPU3Aは、CDからMDへの高速ダ
ビングすなわち複製の高速記録が指示されたときは、読
み出し部2を介してCDの記録情報を読み出して、読み
出した情報から複製管理情報、例えば、著作権情報、を
抽出し、且つメモリ4の著作権情報の格納領域における
著作権情報の格納状況を調べて、そのCDの複製の高速
記録が許可されない場合には、高速記録を抑止する。
【0056】すなわち、CPU3Aは、CDから読み出
した情報から抽出した著作権情報を解読することがで
き、さらにメモリ4の著作権情報の格納領域を参照し
て、既に記憶されている著作権情報のIDと一致しない
場合にのみ、著作権情報をメモリ4に格納し、高速記録
動作を許可して、書込み部5に高速記録動作を指示す
る。なお、メモリ4に格納した著作権情報は、書込み開
始以後、予め設定した所定の禁止時間の間保持され、こ
の所定の禁止時間を過ぎるとCPU3Aによりメモリ4
から削除される。つまり、CPU3Aは、メモリ4に著
作権情報を格納すると、該当するCDの複製の書込み開
始以後の時間を著作権情報毎に計測し、所定の禁止時間
を過ぎると格納した著作権情報をメモリ4から削除す
る。
【0057】CDから読み出した情報から抽出した著作
権情報が、そのIDがメモリ4に既に記憶されている著
作権情報のIDと一致するなど複製禁止とすべきことを
示している場合、および著作権情報を解読することがで
きない場合には、CPU3Aは、著作権を保護するた
め、高速記録動作を禁止する。ここで、CPU3Aは、
新たに抽出した著作権情報のIDが、メモリ4に既に記
憶されている著作権情報のIDと一致するために高速記
録動作を禁止する場合には、その禁止時間の残量、すな
わち残り時間、を算出し、その残り時間を表示部7によ
り報知させる。この表示部7による残り時間の報知は、
文字による表示としても、音声合成信号を用いたアナウ
ンスによる音声表示としてもよく、またそれらの組合わ
せとしてもよい。この場合、残り時間の報知に加えて、
著作権情報の少なくとも一部、例えばCDのタイトルお
よびアーティスト名等を表示部7により報知する。さら
に、所定の禁止時間内に2度目またはそれ以上の複製高
速記録が指示されたために高速記録を禁止する旨を表示
部7に表示させるようにしてもよい。
【0058】メモリ4は、不揮発性RAM等からなり、
複製管理情報としての著作権情報を格納する格納領域を
有する。書込み部5は、高速記録動作時等の記録動作時
には、CPU3Aの制御により、読み出し部2で読み出
されたオーディオ情報等の情報を、MD駆動部6にセッ
トされたMDの記録面に対峙する光学ヘッド5aを介し
て、そのMDに書き込む。MD駆動部6は、MDをセッ
トして駆動し、そのMDに光学ヘッド5aを介して書込
み部5による記録を行わせる。
【0059】表示部7は、CPU3Aにより制御され
て、文字表示部による文字表示および音声合成等を用い
た音声表示部による音声表示のうちの少なくとも一方に
よる表示を行う機能を有し、禁止時間の残り時間および
著作権情報の少なくとも一部を報知することができる。
表示部7は、CPU3Aにより制御されて、このCD/
MDシステムにおけるその他の動作状態等をも表示す
る。操作部8は、ユーザにより操作され、その操作に基
づいて、このCD/MDシステムの高速記録等の動作等
を指示するための情報をCPU3Aに与える。
【0060】CPU3Aの読み出し情報処理部31は、
読み出し部2によりCDから読み出した情報を処理し、
複製管理情報として、この場合著作権情報を抽出する。
著作権情報確認部32Aは、読み出し情報処理部31で
抽出された著作権情報が、CDから読み出した情報の複
製可能を示す適正な著作権情報であるか否かを確認する
とともに、この著作権情報を一旦保持する。ID照合部
33は、著作権情報確認部32Aにより確認された著作
権情報と一致するIDを持つ著作権情報が、メモリ4の
著作権情報の格納領域に既に格納されているか否かを、
メモリアクセス制御部35を介して確認する。
【0061】禁止時間残量算出部34は、ID照合部3
3において同一のIDを持つ著作権情報がメモリ4の著
作権情報の格納領域に既に格納されていると判定された
場合に、記録動作制御部38を介して複製の高速記録を
禁止するとともに、予め設定された所定の禁止時間、例
えば74分、に対する残り時間を算出して、残り時間情
報を禁止時間残量報知部36Aに与える。メモリアクセ
ス制御部35は、著作権情報確認部32A、ID照合部
33および著作権情報記憶制御部37によるメモリ4の
著作権情報の格納領域のアクセスを制御する。禁止時間
残量報知部36Aは、禁止時間残量算出部34から与え
られる残り時間情報および著作権情報確認部32Aに保
持されている著作権情報に基づき、残り時間、CDのタ
イトルおよびアーティスト名等を表示部7を介して文字
または音声等により報知する。このとき、著作権保護の
ための禁止時間中につき複製の高速記録、つまり高速ダ
ビング、が禁止されている旨を併せて表示するようにし
てもよい。
【0062】著作権情報記憶制御部37は、著作権情報
確認部32Aにより確認された著作権情報と一致するI
Dを持つ著作権情報が、メモリ4の著作権情報の格納領
域に未だ格納されていないと、ID照合部33において
判定された場合に、メモリアクセス制御部35を介して
その著作権情報を、メモリ4の著作権情報の格納領域に
記憶させ、且つ記録動作制御部38を介して書込み部5
を制御して、読み出し部2によってCDから読み出され
た情報を高速記録動作によりMDに書き込ませる。記録
動作制御部38は、著作権情報記憶制御部37により指
示された場合にのみ、書込み部5により、CDから読み
出された情報の複製を高速記録させ、それ以外の場合に
は複製の高速記録を行わせない。
【0063】次に、図4のCD/MDシステムの動作に
おける所定時間内高速複製禁止処理の流れについて図5
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0064】操作部8の操作により、例えばCDからM
Dへの高速ダビング動作、つまり複製の高速記録動作、
が指示されると、図5に示すような所定時間内高速複製
禁止処理が開始される。所定時間内高速複製禁止処理が
開始されると、CPU3Aは、読み出し情報処理部31
にて抽出された著作権情報が複製可能として解読された
か否かを著作権情報確認部32Aにて判別し(ステップ
S21)、複製可能であると解読された場合には、ID
照合部33によってその著作権情報に含まれるIDとI
Dが一致するものが、メモリ4の格納領域に既に格納さ
れている著作権情報中に存在するか否かを判別する(ス
テップS22)。
【0065】ステップS22において、その著作権情報
に含まれるIDと一致するIDを有する著作権情報が、
格納領域に既に格納されているとID照合部33が判定
した場合、禁止時間残量算出部34において、高速ダビ
ングが禁止されている禁止時間の残量である残り時間を
算出し、禁止時間残量報知部36Aを介して表示部7に
より、その残り時間を報知させるとともに、著作権情報
確認部32Aに保持されている著作権情報の少なくとも
一部を取り出し、禁止時間残量報知部36Aを介して表
示部7により報知させて(ステップS23)、記録動作
制御部38に対して高速記録動作を禁止し(ステップS
24)、処理を終了して、定常状態に戻る。
【0066】ステップS22において、その著作権情報
と、格納領域に既に格納されているすべての著作権情報
とのIDが一致しないと判定された場合には、著作権情
報記憶制御部37により、その著作権情報を、以後、所
定の禁止時間についての高速記録を禁止としてメモリ4
の格納領域に格納し(ステップS25)、対応するCD
から読み出した情報のMDへの高速記録を許可し(ステ
ップS26)、記録動作制御部38を介して書込み部5
による高速書込み動作を行わせて、処理を終了して定常
状態に戻る。
【0067】ステップS21において、読み出し情報処
理部31にて抽出された著作権情報が複製可能として解
読されない場合、つまり著作権情報が解読できないと
き、または複製禁止として解読されたとき、著作権情報
確認部32Aは、記録動作制御部38に対して高速記録
動作を禁止し(ステップS27)、処理を終了して定常
状態に戻る。
【0068】なお、ステップS23において、禁止時間
残量算出部34が算出する禁止時間の残量、つまり残り
時間、は、同一のIDを有する著作権情報に対して前回
のステップS25において設定された禁止時間の残り時
間である。禁止時間残量報知部36Aによる残り時間お
よび著作権情報の報知は、文字表示画面への文字による
表示または音声合成信号を用いた音声による表示等のい
ずれでもよく、これらの組合わせでもよい。
【0069】(第3の実施の形態)図6は、この発明の
第3の実施の形態に係る記録システムを採用したCD/
MDシステムの要部の機能構成を示している。この場
合、残り時間の表示と共に複製記録が可能となる日時を
表示させるようにしている。図1に示す構成との相違
は、CPU3に代えて、禁止時間が満了し記録可能とな
る日時を禁止時間の残り時間と共に報知させるCPU3
Bを用いている点である。すなわち、図6に示すCPU
3Bは、図2のCPU3における禁止時間残量報知部3
6に代えて、禁止時間残量報知部36Bを設けている。
【0070】CPU3Bは、マイクロプロセッサ等を用
いて構成され、操作部8の操作に応答して各種機能を達
成する。CPU3Bは、CDからMDへの高速ダビング
すなわち複製の高速記録が指示されたときは、読み出し
部2を介してCDの記録情報を読み出して、読み出した
情報から複製管理情報、例えば、著作権情報、を抽出
し、且つメモリ4の著作権情報の格納領域における著作
権情報の格納状況を調べて、そのCDの複製の高速記録
が許可されない場合には、高速記録を抑止する。
【0071】すなわち、CPU3Bは、CDから読み出
した情報から抽出した著作権情報を解読することがで
き、さらにメモリ4の著作権情報の格納領域を参照し
て、既に記憶されている著作権情報のIDと一致しない
場合にのみ、著作権情報をメモリ4に格納し、高速記録
動作を許可して、書込み部5に高速記録動作を指示す
る。なお、メモリ4に格納した著作権情報は、書込み開
始以後、予め設定した所定の禁止時間の間保持され、こ
の所定の禁止時間を過ぎるとCPU3Bによりメモリ4
から削除される。つまり、CPU3Bは、メモリ4に著
作権情報を格納すると、該当するCDの複製の書込み開
始以後の時間を著作権情報毎に計測し、所定の禁止時間
を過ぎると格納した著作権情報をメモリ4から削除す
る。
【0072】CDから読み出した情報から抽出した著作
権情報が、そのIDがメモリ4に既に記憶されている著
作権情報のIDと一致するなど複製禁止とすべきことを
示している場合、および著作権情報を解読することがで
きない場合には、CPU3Bは、著作権を保護するた
め、高速記録動作を禁止する。ここで、CPU3Bは、
新たに抽出した著作権情報のIDが、メモリ4に既に記
憶されている著作権情報のIDと一致するために高速記
録動作を禁止する場合には、その禁止時間の残量、すな
わち残り時間、を算出し、その残り時間を表示部7によ
り報知させる。この表示部7による残り時間の報知は、
文字による表示としても、音声合成信号を用いたアナウ
ンスによる音声表示としてもよく、またそれらの組合わ
せとしてもよい。この場合、残り時間の報知に加えて、
禁止時間が満了し、高速記録が可能となる日時を算出
し、表示部7により報知する。さらに、所定の禁止時間
内に2度目またはそれ以上の複製高速記録が指示された
ために高速記録を禁止する旨を表示部7に表示させるよ
うにしてもよい。
【0073】メモリ4は、不揮発性RAM等からなり、
複製管理情報としての著作権情報を格納する格納領域を
有する。書込み部5は、高速記録動作時等の記録動作時
には、CPU3Bの制御により、読み出し部2で読み出
されたオーディオ情報等の情報を、MD駆動部6にセッ
トされたMDの記録面に対峙する光学ヘッド5aを介し
て、そのMDに書き込む。MD駆動部6は、MDをセッ
トして駆動し、そのMDに光学ヘッド5aを介して書込
み部5による記録を行わせる。
【0074】表示部7は、CPU3Bにより制御され
て、文字表示部による文字表示および音声合成等を用い
た音声表示部による音声表示のうちの少なくとも一方に
よる表示を行う機能を有し、禁止時間の残り時間および
高速記録が可能となる日時を報知することができる。表
示部7は、CPU3Bにより制御されて、このCD/M
Dシステムにおけるその他の動作状態等をも表示する。
操作部8は、ユーザにより操作され、その操作に基づい
て、このCD/MDシステムの高速記録等の動作等を指
示するための情報をCPU3Bに与える。
【0075】CPU3Bの読み出し情報処理部31は、
読み出し部2によりCDから読み出した情報を処理し、
複製管理情報として、この場合著作権情報を抽出する。
著作権情報確認部32は、読み出し情報処理部31で抽
出された著作権情報が、CDから読み出した情報の複製
可能を示す適正な著作権情報であるか否かを確認する。
ID照合部33は、著作権情報確認部32により確認さ
れた著作権情報と一致するIDを持つ著作権情報が、メ
モリ4の著作権情報の格納領域に既に格納されているか
否かを、メモリアクセス制御部35を介して確認する。
【0076】禁止時間残量算出部34は、ID照合部3
3において同一のIDを持つ著作権情報がメモリ4の著
作権情報の格納領域に既に格納されていると判定された
場合に、記録動作制御部38を介して複製の高速記録を
禁止するとともに、予め設定された所定の禁止時間、例
えば74分、に対する残り時間を算出して、残り時間情
報を禁止時間残量報知部36Bに与える。メモリアクセ
ス制御部35は、著作権情報確認部32、ID照合部3
3および著作権情報記憶制御部37によるメモリ4の著
作権情報の格納領域のアクセスを制御する。禁止時間残
量報知部36Bは、禁止時間残量算出部34から与えら
れる残り時間情報に基づき、禁止時間が満了して再度の
高速記録が可能となる日時を算定し、残り時間および高
速記録可能日時等を表示部7を介して文字または音声等
により報知する。このとき、著作権保護のための禁止時
間中につき複製の高速記録、つまり高速ダビング、が禁
止されている旨を併せて表示するようにしてもよい。
【0077】著作権情報記憶制御部37は、著作権情報
確認部32により確認された著作権情報と一致するID
を持つ著作権情報が、メモリ4の著作権情報の格納領域
に未だに格納されていないと、ID照合部33において
判定された場合に、メモリアクセス制御部35を介して
その著作権情報を、メモリ4の著作権情報の格納領域に
記憶させ、且つ記録動作制御部38を介して書込み部5
を制御して、読み出し部2によってCDから読み出され
た情報を高速記録動作によりMDに書き込ませる。記録
動作制御部38は、著作権情報記憶制御部37により指
示された場合にのみ、書込み部5により、CDから読み
出された情報の複製を高速記録させ、それ以外の場合に
は複製の高速記録を行わせない。
【0078】次に、図6のCD/MDシステムの動作に
おける所定時間内高速複製禁止処理の流れについて図7
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0079】操作部8の操作により、例えばCDからM
Dへの高速ダビング動作、つまり複製の高速記録動作、
が指示されると、図7に示すような所定時間内高速複製
記録禁止処理が開始される。所定時間内高速複製禁止処
理が開始されると、CPU3Bは、読み出し情報処理部
31にて抽出された著作権情報が複製可能として解読さ
れたか否かを著作権情報確認部32にて判別し(ステッ
プS31)、複製可能であると解読された場合には、I
D照合部33によってその著作権情報に含まれるIDと
IDが一致するものが、メモリ4の格納領域に既に格納
されている著作権情報中に存在するか否かを判別する
(ステップS32)。
【0080】ステップS32において、その著作権情報
に含まれるIDと一致するIDを有する著作権情報が、
格納領域に既に格納されているとID照合部33が判定
した場合、禁止時間残量算出部34において、高速ダビ
ングが禁止されている禁止時間の残量である残り時間を
算出し、禁止時間残量報知部36Bを介して表示部7に
より、その残り時間を報知させるとともに、禁止時間残
量報知部36Bにおいて残り時間に基づいて高速記録が
再度可能となる日時を求めて表示部7により報知させて
(ステップS33)、記録動作制御部38に対して高速
記録動作を禁止し(ステップS34)、処理を終了し
て、定常状態に戻る。
【0081】ステップS32において、その著作権情報
と、格納領域に既に格納されているすべての著作権情報
とのIDが一致しないと判定された場合には、著作権情
報記憶制御部37により、その著作権情報を、以後、所
定の禁止時間についての高速記録を禁止としてメモリ4
の格納領域に格納し(ステップS35)、対応するCD
から読み出した情報のMDへの高速記録を許可し(ステ
ップS36)、記録動作制御部38を介して書込み部5
による高速書込み動作を行わせて、処理を終了して定常
状態に戻る。
【0082】ステップS31において、読み出し情報処
理部31にて抽出された著作権情報が複製可能として解
読されない場合、つまり著作権情報が解読できないと
き、または複製禁止として解読されたとき、著作権情報
確認部32は、記録動作制御部38に対して高速記録動
作を禁止し(ステップS37)、処理を終了して定常状
態に戻る。
【0083】なお、ステップS33において、禁止時間
残量算出部34が算出する禁止時間の残量、つまり残り
時間、は、同一のIDを有する著作権情報に対して前回
のステップS35において設定された禁止時間の残り時
間である。禁止時間残量報知部36Bによる残り時間お
よび高速記録可能日時の報知は、文字表示画面への文字
による表示または音声合成信号を用いた音声による表示
等のいずれでもよく、これらの組合わせでもよい。
【0084】(第4の実施の形態)図8は、この発明の
第4の実施の形態に係る記録システムを採用したCD/
MDシステムの要部の機能構成を示している。この場
合、残り時間を表示させて、高速記録を抑止する際に、
高速でない通常記録を選択可能とするようにしている。
図1に示す構成との相違は、CPU3に代えて、禁止時
間の残り時間があるために高速記録を抑止する際に、高
速記録でない通常記録を選択可能とするCPU3Cを用
いている点である。すなわち、図8に示すCPU3C
は、図2のCPU3における禁止時間残量算出部34に
代えて、禁止時間残量算出部34Aを設けている。
【0085】CPU3Cは、マイクロプロセッサ等を用
いて構成され、操作部8の操作に応答して各種機能を達
成する。CPU3Cは、CDからMDへの高速ダビング
すなわち複製の高速記録が指示されたときは、読み出し
部2を介してCDの記録情報を読み出して、読み出した
情報から複製管理情報、例えば、著作権情報、を抽出
し、且つメモリ4の著作権情報の格納領域における著作
権情報の格納状況を調べて、そのCDの複製の高速記録
が許可されない場合には、高速記録を抑止する。
【0086】すなわち、CPU3Cは、CDから読み出
した情報から抽出した著作権情報を解読することがで
き、さらにメモリ4の著作権情報の格納領域を参照し
て、既に記憶されている著作権情報のIDと一致しない
場合にのみ、著作権情報をメモリ4に格納し、高速記録
動作を許可して、書込み部5に高速記録動作を指示す
る。なお、メモリ4に格納した著作権情報は、書込み開
始以後、予め設定した所定の禁止時間の間保持され、こ
の所定の禁止時間を過ぎるとCPU3Cによりメモリ4
から削除される。つまり、CPU3Cは、メモリ4に著
作権情報を格納すると、該当するCDの複製の書込み開
始以後の時間を著作権情報毎に計測し、所定の禁止時間
を過ぎると格納した著作権情報をメモリ4から削除す
る。
【0087】CDから読み出した情報から抽出した著作
権情報が、そのIDがメモリ4に既に記憶されている著
作権情報のIDと一致するなど複製禁止とすべきことを
示している場合、および著作権情報を解読することがで
きない場合には、CPU3Cは、著作権を保護するた
め、高速記録動作を禁止する。ここで、CPU3Cは、
新たに抽出した著作権情報のIDが、メモリ4に既に記
憶されている著作権情報のIDと一致するために高速記
録動作を禁止する場合には、その禁止時間の残量、すな
わち残り時間、を算出し、その残り時間を表示部7によ
り報知させるとともに、高速記録でない通常記録による
ダビングを利用者が選択できるようにする。この表示部
7による残り時間の報知は、文字による表示としても、
音声合成信号を用いたアナウンスによる音声表示として
もよく、またそれらの組合わせとしてもよい。さらに、
所定の禁止時間内に2度目またはそれ以上の複製高速記
録が指示されたために高速記録を禁止する旨を表示部7
に表示させるようにしてもよい。この場合、高速記録動
作を禁止し、残り時間を満了した時点で、再度の記録操
作をしなければならなくなるのは、煩雑であるので、禁
止時間が満了し、高速記録が可能となった時点で、通常
記録により複製記録する動作を選択可能とする。
【0088】メモリ4は、不揮発性RAM等からなり、
複製管理情報としての著作権情報を格納する格納領域を
有する。書込み部5は、高速記録動作時等の記録動作時
には、CPU3Cの制御により、読み出し部2で読み出
されたオーディオ情報等の情報を、MD駆動部6にセッ
トされたMDの記録面に対峙する光学ヘッド5aを介し
て、そのMDに書き込む。MD駆動部6は、MDをセッ
トして駆動し、そのMDに光学ヘッド5aを介して書込
み部5による記録を行わせる。
【0089】表示部7は、CPU3Cにより制御され
て、文字表示部による文字表示および音声合成等を用い
た音声表示部による音声表示のうちの少なくとも一方に
よる表示を行う機能を有し、禁止時間の残り時間および
高速記録が可能となる日時を報知することができる。表
示部7は、CPU3Cにより制御されて、通常記録の選
択指示等のような、このCD/MDシステムにおけるそ
の他の動作状態等をも表示する。操作部8は、ユーザに
より操作され、その操作に基づいて、このCD/MDシ
ステムの高速記録等の動作等を指示するための情報をC
PU3Cに与える。
【0090】CPU3Cの読み出し情報処理部31は、
読み出し部2によりCDから読み出した情報を処理し、
複製管理情報として、この場合著作権情報を抽出する。
著作権情報確認部32は、読み出し情報処理部31で抽
出された著作権情報が、CDから読み出した情報の複製
可能を示す適正な著作権情報であるか否かを確認する。
ID照合部33は、著作権情報確認部32により確認さ
れた著作権情報と一致するIDを持つ著作権情報が、メ
モリ4の著作権情報の格納領域に既に格納されているか
否かを、メモリアクセス制御部35を介して確認する。
【0091】禁止時間残量算出部34Aは、ID照合部
33において同一のIDを持つ著作権情報がメモリ4の
著作権情報の格納領域に既に格納されていると判定され
た場合に、記録動作制御部38を介して複製の高速記録
を禁止し、通常記録を選択可能とするとともに、予め設
定された所定の禁止時間、例えば74分、に対する残り
時間を算出して、残り時間情報を禁止時間残量報知部3
6に与える。メモリアクセス制御部35は、著作権情報
確認部32、ID照合部33および著作権情報記憶制御
部37によるメモリ4の著作権情報の格納領域のアクセ
スを制御する。このとき、著作権保護のための禁止時間
中につき複製の高速記録、つまり高速ダビング、が禁止
されている旨を併せて表示するようにしてもよい。
【0092】著作権情報記憶制御部37は、著作権情報
確認部32により確認された著作権情報と一致するID
を持つ著作権情報が、メモリ4の著作権情報の格納領域
に未だに格納されていないと、ID照合部33において
判定された場合に、メモリアクセス制御部35を介して
その著作権情報を、メモリ4の著作権情報の格納領域に
記憶させ、且つ記録動作制御部38を介して書込み部5
を制御して、読み出し部2によってCDから読み出され
た情報を高速記録動作によりMDに書き込ませる。記録
動作制御部38は、著作権情報記憶制御部37により指
示された場合にのみ、書込み部5により、CDから読み
出された情報の複製を高速記録させ、それ以外の場合に
は複製の高速記録を行わせない。
【0093】次に、図8のCD/MDシステムの動作に
おける所定時間内高速複製禁止処理の流れについて図9
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0094】操作部8の操作により、例えばCDからM
Dへの高速ダビング動作、つまり複製の高速記録動作、
が指示されると、図9に示すような所定時間内高速複製
記録禁止処理が開始される。所定時間内高速複製禁止処
理が開始されると、CPU3Cは、読み出し情報処理部
31にて抽出された著作権情報が複製可能として解読さ
れたか否かを著作権情報確認部32にて判別し(ステッ
プS41)、複製可能であると解読された場合には、I
D照合部33によってその著作権情報に含まれるIDと
IDが一致するものが、メモリ4の格納領域に既に格納
されている著作権情報中に存在するか否かを判別する
(ステップS42)。
【0095】ステップS42において、その著作権情報
に含まれるIDと一致するIDを有する著作権情報が、
格納領域に既に格納されているとID照合部33が判定
した場合、禁止時間残量算出部34Aにおいて、高速ダ
ビングが禁止されている禁止時間の残量である残り時間
を算出し、禁止時間残量報知部36を介して表示部7に
より、その残り時間を報知させて(ステップS43)、
記録動作制御部38に対して高速記録動作を禁止し、通
常記録動作を選択可能として(ステップS44)、処理
を終了して、定常状態に戻る。
【0096】ステップS42において、その著作権情報
と、格納領域に既に格納されているすべての著作権情報
とのIDが一致しないと判定された場合には、著作権情
報記憶制御部37により、その著作権情報を、以後、所
定の禁止時間についての高速記録を禁止としてメモリ4
の格納領域に格納し(ステップS45)、対応するCD
から読み出した情報のMDへの高速記録を許可し(ステ
ップS46)、記録動作制御部38を介して書込み部5
による高速書込み動作を行わせて、処理を終了して定常
状態に戻る。
【0097】ステップS41において、読み出し情報処
理部31にて抽出された著作権情報が複製可能として解
読されない場合、つまり著作権情報が解読できないと
き、または複製禁止として解読されたとき、著作権情報
確認部32は、記録動作制御部38に対して高速記録動
作を禁止し(ステップS47)、処理を終了して定常状
態に戻る。
【0098】なお、ステップS43において、禁止時間
残量算出部34Aが算出する禁止時間の残量、つまり残
り時間、は、同一のIDを有する著作権情報に対して前
回のステップS45において設定された禁止時間の残り
時間である。禁止時間残量報知部36による残り時間の
報知は、文字表示画面への文字による表示または音声合
成信号を用いた音声による表示等のいずれでもよく、こ
れらの組合わせでもよい。
【0099】(第5の実施の形態)図10は、この発明
の第5の実施の形態に係る記録システムを採用したCD
/MDシステムの要部の機能構成を示している。この場
合、残り時間の表示と共に高速記録したトラックナンバ
を表示させるようにしている。図1に示す構成との相違
は、CPU3に代えて、高速記録を行ったトラックナン
バを、禁止時間の残り時間と共に報知させるCPU3D
を用いている点である。すなわち、図10に示すCPU
3Dは、図2のCPU3における禁止時間残量報知部3
6および記録動作制御部38に代えて、禁止時間残量報
知部36Cおよび記録動作制御部38Aをそれぞれ設け
ている。
【0100】CPU3Dは、マイクロプロセッサ等を用
いて構成され、操作部8の操作に応答して各種機能を達
成する。CPU3Dは、CDからMDへの高速ダビング
すなわち複製の高速記録が指示されたときは、読み出し
部2を介してCDの記録情報を読み出して、読み出した
情報から複製管理情報、例えば、著作権情報、を抽出
し、且つメモリ4の著作権情報の格納領域における著作
権情報の格納状況を調べて、そのCDの複製の高速記録
が許可されない場合には、高速記録を抑止する。
【0101】すなわち、CPU3Dは、CDから読み出
した情報から抽出した著作権情報を解読することがで
き、さらにメモリ4の著作権情報の格納領域を参照し
て、既に記憶されている著作権情報のIDと一致しない
場合にのみ、著作権情報をメモリ4に格納し、高速記録
動作を許可して、書込み部5に高速記録動作を指示す
る。なお、メモリ4に格納した著作権情報は、書込み開
始以後、予め設定した所定の禁止時間の間保持され、こ
の所定の禁止時間を過ぎるとCPU3Dによりメモリ4
から削除される。つまり、CPU3Bは、メモリ4に著
作権情報を格納すると、該当するCDの複製の書込み開
始以後の時間を著作権情報毎に計測し、所定の禁止時間
を過ぎると格納した著作権情報をメモリ4から削除す
る。
【0102】CDから読み出した情報から抽出した著作
権情報が、そのIDがメモリ4に既に記憶されている著
作権情報のIDと一致するなど複製禁止とすべきことを
示している場合、および著作権情報を解読することがで
きない場合には、CPU3Dは、著作権を保護するた
め、高速記録動作を禁止する。ここで、CPU3Dは、
新たに抽出した著作権情報のIDが、メモリ4に既に記
憶されている著作権情報のIDと一致するために高速記
録動作を禁止する場合には、その禁止時間の残量、すな
わち残り時間、を算出し、その残り時間を表示部7によ
り報知させる。この表示部7による残り時間の報知は、
文字による表示としても、音声合成信号を用いたアナウ
ンスによる音声表示としてもよく、またそれらの組合わ
せとしてもよい。この場合、残り時間の報知に加えて、
高速記録されたトラックナンバを表示部7により報知す
る。さらに、所定の禁止時間内に2度目またはそれ以上
の複製高速記録が指示されたために高速記録を禁止する
旨を表示部7に表示させるようにしてもよい。
【0103】メモリ4は、不揮発性RAM等からなり、
複製管理情報としての著作権情報を格納する格納領域を
有する。書込み部5は、高速記録動作時等の記録動作時
には、CPU3Dの制御により、読み出し部2で読み出
されたオーディオ情報等の情報を、MD駆動部6にセッ
トされたMDの記録面に対峙する光学ヘッド5aを介し
て、そのMDに書き込む。MD駆動部6は、MDをセッ
トして駆動し、そのMDに光学ヘッド5aを介して書込
み部5による記録を行わせる。
【0104】表示部7は、CPU3Dにより制御され
て、文字表示部による文字表示および音声合成等を用い
た音声表示部による音声表示のうちの少なくとも一方に
よる表示を行う機能を有し、禁止時間の残り時間および
高速記録されたトラックナンバを報知することができ
る。表示部7は、CPU3Dにより制御されて、このC
D/MDシステムにおけるその他の動作状態等をも表示
する。操作部8は、ユーザにより操作され、その操作に
基づいて、このCD/MDシステムの高速記録等の動作
等を指示するための情報をCPU3Dに与える。
【0105】CPU3Dの読み出し情報処理部31は、
読み出し部2によりCDから読み出した情報を処理し、
複製管理情報として、この場合著作権情報を抽出する。
著作権情報確認部32は、読み出し情報処理部31で抽
出された著作権情報が、CDから読み出した情報の複製
可能を示す適正な著作権情報であるか否かを確認する。
ID照合部33は、著作権情報確認部32により確認さ
れた著作権情報と一致するIDを持つ著作権情報が、メ
モリ4の著作権情報の格納領域に既に格納されているか
否かを、メモリアクセス制御部35を介して確認する。
【0106】禁止時間残量算出部34は、ID照合部3
3において同一のIDを持つ著作権情報がメモリ4の著
作権情報の格納領域に既に格納されていると判定された
場合に、記録動作制御部38Aを介して複製の高速記録
を禁止するとともに、予め設定された所定の禁止時間、
例えば74分、に対する残り時間を算出して、残り時間
情報を禁止時間残量報知部36Cに与える。メモリアク
セス制御部35は、著作権情報確認部32、ID照合部
33および著作権情報記憶制御部37によるメモリ4の
著作権情報の格納領域のアクセスを制御する。禁止時間
残量報知部36Cは、記録動作制御部38Aから与えら
れる高速録音トラックナンバ情報に基づき、高速録音さ
れたトラックナンバを、残り時間と共に表示部7を介し
て文字または音声等により報知する。このとき、著作権
保護のための禁止時間中につき複製の高速記録、つまり
高速ダビング、が禁止されている旨を併せて表示するよ
うにしてもよい。
【0107】著作権情報記憶制御部37は、著作権情報
確認部32により確認された著作権情報と一致するID
を持つ著作権情報が、メモリ4の著作権情報の格納領域
に未だ格納されていないと、ID照合部33において判
定された場合に、メモリアクセス制御部35を介してそ
の著作権情報を、メモリ4の著作権情報の格納領域に記
憶させ、且つ記録動作制御部38Aを介して書込み部5
を制御して、読み出し部2によってCDから読み出され
た情報を高速記録動作によりMDに書き込ませる。記録
動作制御部38Aは、著作権情報記憶制御部37により
指示された場合にのみ、書き込み部5により、CDから
読み出された情報の複製を高速記録させ、高速記録した
トラックナンバを示す情報を禁止時間残量報知部36C
に与え、それ以外の場合には複製の高速記録を行わせな
い。
【0108】次に、図10のCD/MDシステムの動作
における所定時間内高速複製禁止処理の流れについて図
11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0109】操作部8の操作により、例えばCDからM
Dへの高速ダビング動作、つまり複製の高速記録動作、
が指示されると、図11に示すような所定時間内高速複
製禁止処理が開始される。所定時間内高速複製禁止処理
が開始されると、CPU3Dは、読み出し情報処理部3
1にて抽出された著作権情報が複製可能として解読され
たか否かを著作権情報確認部32にて判別し(ステップ
S51)、複製可能であると解読された場合には、ID
照合部33によってその著作権情報に含まれるIDとI
Dが一致するものが、メモリ4の格納領域に既に格納さ
れている著作権情報中に存在するか否かを判別する(ス
テップS52)。
【0110】ステップS52において、その著作権情報
に含まれるIDと一致するIDを有する著作権情報が、
格納領域に既に格納されているとID照合部33が判定
した場合、禁止時間残量算出部34において、高速ダビ
ングが禁止されている禁止時間の残量である残り時間を
算出し、禁止時間残量報知部36Cを介して表示部7に
より、その残り時間を報知させるとともに、禁止時間残
量報知部36Cに記録動作制御部38Aから与えられて
いる高速記録されたトラックナンバを表示部7により報
知させて(ステップS53)、記録動作制御部38Aに
対して高速記録動作を禁止し(ステップS54)、処理
を終了して、定常状態に戻る。
【0111】ステップS52において、その著作権情報
と、格納領域に既に格納されているすべての著作権情報
とのIDが一致しないと判定された場合には、著作権情
報記憶制御部37により、その著作権情報を、以後、所
定の禁止時間についての高速記録を禁止としてメモリ4
の格納領域に格納し(ステップS55)、対応するCD
から読み出した情報のMDへの高速記録を許可し(ステ
ップS56)、記録動作制御部38Aを介して書込み部
5による高速書込み動作を行わせて、処理を終了して定
常状態に戻る。
【0112】ステップS51において、読み出し情報処
理部31にて抽出された著作権情報が複製可能として解
読されない場合、つまり著作権情報が解読できないと
き、または複製禁止として解読されたとき、著作権情報
確認部32は、記録動作制御部38Aに対して高速記録
動作を禁止し(ステップS57)、処理を終了して定常
状態に戻る。
【0113】なお、ステップS53において、禁止時間
残量算出部34が算出する禁止時間の残量、つまり残り
時間、は、同一のIDを有する著作権情報に対して前回
のステップS55において設定された禁止時間の残り時
間である。禁止時間残量報知部36Cによる残り時間お
よび高速記録トラックナンバの報知は、文字表示画面へ
の文字による表示または音声合成信号を用いた音声によ
る表示等のいずれでもよく、これらの組合わせでもよ
い。
【0114】なお、この発明は、上記実施の形態に限定
されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上
記実施の形態においては、CDに記録されている情報を
MDに記録する装置及び場合を例にこの発明を説明した
が、複製元の記録媒体及び複製先の記録媒体の種類は任
意である。例えば、複製元は、DVDなどでもよく、複
製先は、CD−R、固体メモリ(フラッシュメモリな
ど)でもよい。
【0115】なお、この発明の記録システムの少なくと
も一部は、専用のシステムとして構成することなく、通
常のコンピュータシステムを用いて実現することができ
る。例えば、コンピュータシステムに上述の動作を実行
するためのプログラムを格納した媒体(フロッピーディ
スク、CD−ROM等)から該プログラムをインストー
ルすることにより、上述の処理を実行する記録システム
を構築することができる。インストールによって、当該
プログラムは、コンピュータシステム内のハードディス
ク等の記録媒体に格納されて、記録システムを構成し、
実行に供される。
【0116】また、インターネット等の通信ネットワー
ク上に設けたFTP(File Transfer Protocol)サーバ
に当該プログラムを登録し、FTPクライアントにネッ
トワークを介して配信してもよく、通信ネットワークの
電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)等に該
プログラムを登録し、これをネットワークを介して配信
してもよい。そして、このプログラムを起動し、OS
(Operating System)の制御下において実行することに
より、上述の処理を達成することができる。さらに、通
信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動
実行することによっても、上述の処理を達成することが
できる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複製管理情報の履歴監視に基づき前回の記録から所
定時間内における同一対象情報の複製記録を防止し且つ
その旨を利用者が明確に把握することができ、著作権保
護等の複製操作履歴の管理を適正に且つ明確に行うこと
を可能とする記録システムおよび記録装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る記録システ
ムを適用したCD/MDシステムの構成を模式的に示す
ブロック図である。
【図2】図1のCD/MDシステムの要部の構成を模式
的に示すブロック図である。
【図3】図1のCD/MDシステムにおける著作権情報
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係る記録システ
ムを適用したCD/MDシステムの要部の構成を模式的
に示すブロック図である。
【図5】図4のCD/MDシステムにおける著作権情報
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の第3の実施の形態に係る記録システ
ムを適用したCD/MDシステムの要部の構成を模式的
に示すブロック図である。
【図7】図6のCD/MDシステムにおける著作権情報
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】この発明の第4の実施の形態に係る記録システ
ムを適用したCD/MDシステムの要部の構成を模式的
に示すブロック図である。
【図9】図8のCD/MDシステムにおける著作権情報
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明の第5の実施の形態に係る記録シス
テムを適用したCD/MDシステムの要部の構成を模式
的に示すブロック図である。
【図11】図10のCD/MDシステムにおける著作権
情報処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 CD(コンパクトディスク)駆動部 2 読み出し部 3 CPU(中央処理部) 4 メモリ 5 書込み部 6 MD(ミニディスク)駆動部 7 表示部 8 操作部 2a 光学ヘッド 5a 光学ヘッド 3A CPU 3B CPU 3C CPU 3D CPU 31 読み出し情報処理部 32 著作権情報確認部 33 ID(識別情報)照合部 34 禁止時間残量算出部 35 メモリアクセス制御部 36 禁止時間残量報知部 37 著作権情報記憶制御部 38 記録動作制御部 32A 著作権情報確認部 34A 禁止時間残量算出部 36A 禁止時間残量報知部 36B 禁止時間残量報知部 36C 禁止時間残量報知部 38A 記録動作制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複製管理情報を含む対象情報を記録媒体に
    記録するに際し、前記複製管理情報を用いて複製履歴を
    参照し、前記記録媒体への前記対象情報の記録を制限す
    る記録システムにおいて、 前記対象情報の記録動作に先立って、前記複製管理情報
    に基づく複製履歴を参照し、前記対象情報の直前の複製
    記録開始以後の経過時間が所定の禁止時間を超えている
    か否かを判別し、禁止時間を超えていない場合にはその
    残り時間を求める判別手段と、 前記判別手段により、前記禁止時間を経過していないと
    判別された場合、前記禁止時間の残り時間を報知する報
    知手段と、 前記判別手段により、前記禁止時間を経過していると判
    別された場合には、前記対象情報の新たな複製の高速記
    録を行わせ、前記禁止時間を経過していないと判別され
    た場合には、前記対象情報の複製の高速記録を抑止する
    記録動作制御手段と、を具備することを特徴とする記録
    システム。
  2. 【請求項2】前記記録動作制御手段は、前記判別手段に
    より、前記禁止時間を経過していないと判別された場合
    に、前記対象情報の高速記録以外の複製記録を選択的に
    可能とする手段を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の記録システム。
  3. 【請求項3】前記報知手段は、前記判別手段により、前
    記禁止時間を経過していないと判別された場合、前記禁
    止時間の残り時間以外の前記対象情報に関する情報を報
    知する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に
    記載の記録システム。
  4. 【請求項4】複製管理情報を含む対象情報を記録媒体に
    書き込む書込み部と、 前記対象情報から抽出した前記複製管理情報およびそれ
    による複製履歴に基づき、その対象情報の記録の可否を
    弁別する管理情報処理部と、 前記管理情報処理部の弁別結果に基づいて前記書込み部
    による前記対象情報の前記記録媒体への記録動作を制御
    する記録動作制御部と、 前記管理情報処理部が、記録を許容する場合には、前記
    複製管理情報に基づき直前の複製記録開始から所定の禁
    止時間を経過していなければ、前記記録動作制御部に複
    製記録を抑止させるとともにその禁止時間の残り時間を
    算出する残量算出部と、 前記残量算出部により算出された禁止時間の残り時間を
    報知する残量報知部と、を具備することを特徴とする記
    録装置。
  5. 【請求項5】前記記録動作制御部は、前記残量算出部に
    より、前記禁止時間を経過していないとして高速記録が
    抑止された場合に、前記対象情報の高速記録以外の複製
    記録を選択的に可能とする手段を含むことを特徴とする
    請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】前記残量報知部は、前記残量算出部によ
    り、前記禁止時間を経過していないとして高速記録が抑
    止された場合に、前記禁止時間の残り時間以外の前記対
    象情報に関する情報を報知する手段を含むことを特徴と
    する請求項4または5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】複製管理情報を含む記録対象情報を、低速
    記録と高速記録の少なくとも2つの記録速度を含む複数
    種類の記録速度のいずれかを選択して記録媒体に書き込
    む方法において、 複製管理情報と複製の履歴情報とに基づいて、直前の複
    製記録開始から所定の禁止時間が経過しているか否かを
    判別し、 禁止時間が経過していないと判別された場合に、高速記
    録による複製記録を禁止するとともにその禁止時間の残
    り時間を算出し、算出された禁止時間の残り時間を報知
    し、 禁止時間が経過していると判別された場合には、他の条
    件を充足するか否かを判別し、充足している場合には、
    前記複製の履歴情報に複製管理情報と複製記録開始時刻
    とを追加すると共に前記記録対象情報を高速記録で記録
    媒体に記録する、ことを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】コンピュータを、 複製管理情報を含む対象情報を記録媒体に書き込む書込
    み部と、 前記対象情報から抽出した前記複製管理情報およびそれ
    による複製履歴に基づき、その対象情報の記録の可否を
    弁別する管理情報処理部と、 前記管理情報処理部の弁別結果に基づいて前記書込み部
    による前記対象情報の前記記録媒体への記録動作を制御
    する記録動作制御部と、 前記管理情報処理部が、記録を許容する場合には、前記
    複製管理情報に基づき直前の複製記録開始から所定の禁
    止時間を経過していなければ、前記記録動作制御部に複
    製記録を抑止させるとともにその禁止時間の残り時間を
    算出する残量算出部と、 前記残量算出部により算出された禁止時間の残り時間を
    報知する残量報知部と、として機能させるプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】ディジタルデータを、低速記録と高速記録
    の少なくとも2つの記録速度を含む複数種類の記録速度
    のいずれかを選択して記録媒体に書き込む機能を有する
    コンピュータに、 複製管理情報と複製の履歴情報とに基づいて、直前の複
    製記録開始から所定の禁止時間が経過しているか否かを
    判別し、 禁止時間が経過していないと判別された場合に、高速記
    録による複製記録を禁止するとともにその禁止時間の残
    り時間を算出し、算出された禁止時間の残り時間を報知
    し、 禁止時間が経過していると判別された場合には、他の条
    件を充足するか否かを判別し、充足している場合には、
    前記複製の履歴情報に複製管理情報と複製記録開始時刻
    とを追加すると共に前記ディジタルデータを高速記録で
    記録媒体に記録する、処理を実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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