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JP2001151736A - トリフルオロメチルアニリンの製造 - Google Patents

トリフルオロメチルアニリンの製造

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Publication number
JP2001151736A
JP2001151736A JP2000338785A JP2000338785A JP2001151736A JP 2001151736 A JP2001151736 A JP 2001151736A JP 2000338785 A JP2000338785 A JP 2000338785A JP 2000338785 A JP2000338785 A JP 2000338785A JP 2001151736 A JP2001151736 A JP 2001151736A
Authority
JP
Japan
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trifluoromethylaniline
nitrobenzotrichloride
mixture
hydrogen
benzotrichloride
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000338785A
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English (en)
Inventor
Albrecht Marhold
アルブレヒト・マルホルト
Kaethe Baumann
ケテ・バウマン
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JP2001151736A publication Critical patent/JP2001151736A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/30Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds
    • C07C209/32Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds by reduction of nitro groups
    • C07C209/36Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds by reduction of nitro groups by reduction of nitro groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings in presence of hydrogen-containing gases and a catalyst
    • C07C209/365Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds by reduction of nitro groups by reduction of nitro groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings in presence of hydrogen-containing gases and a catalyst by reduction with preservation of halogen-atoms in compounds containing nitro groups and halogen atoms bound to the same carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C211/00Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C211/43Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the carbon skeleton
    • C07C211/44Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the carbon skeleton having amino groups bound to only one six-membered aromatic ring
    • C07C211/45Monoamines
    • C07C211/46Aniline

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で経済的なやり方で、優れた収率及び純
度で工業的量においてトリフルオロメチルアニリンを製
造するための方法を提供すること。 【解決手段】 ベンゾトリクロリドをニトロ化し、かく
して得られ得るニトロベンゾトリクロリドにおいて、無
水フッ化水素酸との反応によりトリクロロメチル基をト
リフルオロメチル基に転換し、最後にニトロ基を還元す
ると、トリフルオロメチルアニリンが有利な方法で得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はベンゾトリクロリドから出発して
トリフルオロメチルアニリンを製造するための改良され
た方法に関する。
【0002】トリフルオロメチルアニリンは製薬学的及
び農業化学的に活性な化合物、例えば除草剤、殺虫剤、
感染防止剤及び消毒薬の製造のための重要な中間体であ
る。従って簡単で経済的なやり方で、優れた収率及び純
度で工業的量においてトリフルオロメチルアニリンを製
造するための方法が必要である。
【0003】トリフルオロメチルアニリンの製造のため
の既存の方法は、工業的規模における実施に不適切であ
るか、あるいは他の重大な欠点を有している。
【0004】工業的規模でトリフルオロメチルアニリン
を製造するための四フッ化硫黄の使用(J.Org.C
hem.26,1477(1961)及び27,140
6(1962)を参照されたい)は、その極度の毒性の
理由から薦められない。
【0005】化学量論的量のヨウ化銅(I)の存在下で
三フッ化酢酸ナトリウムを用いるトリフルオロメチル基
の導入(J.Chem.Soc.Perk.Tran
s.1,1988,921を参照されたい)は経費のか
かる試薬を必要とし、銅塩の廃棄に伴う問題がある。
【0006】三フッ化アンチモンを用いるトリブロモメ
チルニトロベンゼンのフッ素化及び得られるトリフルオ
ロメチルニトロベンゼンの塩化錫を用いるその後の還元
(J.Am.Chem.Soc.69,2346(19
47)を参照されたい)は、同様に経費のかかる試薬及
び生態学的処置への実質的費用を必要とする。
【0007】アンモニア及び塩化銅(I)とのクロロベ
ンゾトリフルオリドの反応(J.Org.Chem.
,4731(1979)を参照されたい)は、激しい
反応条件を必要とし、低い収率しか与えない。
【0008】ベンゾトリフルオリドのニトロ化及び得ら
れ得るニトロベンゾトリフルオリドの還元は、多量の3
−トリフルオロメチルアニリン(約90%)、いくらか
の2−トリフルオロメチルアニリン(約9)及び少量の
みの4−トリフルオロメチルアニリン(約1%)を与え
る(Synthesis,11,1087(1992)
を参照されたい)。該状況は置換ベンゾトリフルオリド
のニトロ化と類似している。3−クロロ−6−ニトロベ
ンゾトリフルオリド及び3−フルオロ−6−ニトロベン
ゾトリフルオリドの製造のための現在ある唯一の方法
(US−A 2086 029)は3−クロロ−4−ニ
トロベンゾトリフルオリド及び3−フルオロ−4−ニト
ロベンゾトリフルオリドを「少量まで」しか与えない。
しかしながら多くの場合、4−トリフルオロメチルアニ
リンがより望まれている化合物である。
【0009】トリフルオロメチルニトロベンゼンの接触
還元によるトリフルオロメチルアニリンの製造はずっと
以前から知られていた(J.Org.Chem.26
1477(1964)を参照されたい)が、上記で説明
した通り、4−トリフルオロメチルニトロベンゼンは工
業的規模で簡単には得られ得ない。
【0010】トリフルオロメチルアニリンの製造のため
のもっと最近の方法は、最初にトリクロロメチルフェニ
ルイソシアナートを無水フッ化水素酸と反応させ、次い
で水と反応させてトリフルオロメチルアニリンフッ化水
素酸塩を得、それから塩基を用いて遊離のアニリンを遊
離させることを含む(EP−A 639 556を参照
されたい)。最初に、例えばメチルフェニルイソシアナ
ートの塩素化により、出発イソシアナートを製造しなけ
ればならない。この方法の特別な欠点は、その多数の段
階である。
【0011】他の最近の方法は、クロロベンゾトリフル
オリドをパラジウム触媒、共触媒及び強塩基の存在下で
アンモニア又はアミンと反応させる(EP−A 846
676を参照されたい)。該方法は、複雑であると同
様に、異性体的に純粋な出発材料でさえ異性体の混合物
である生成物を生ぜしめるという欠点を有する。
【0012】今回、本発明は、式(II)
【0013】
【化3】
【0014】[式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭
素、メチル、モノクロロメチル、ジクロロメチル又はホ
ルミルであり、R2は水素、フッ素又は塩素である]の
ベンゾトリクロリドをニトロ化し、かくして得られ得る
ニトロベンゾトリクロリドにおいて、無水フッ化水素酸
との反応によりトリクロロメチル基をトリフルオロメチ
ル基に転換し、最後にニトロ基を還元することを特徴と
する式(I)
【0015】
【化4】
【0016】[式中、R1及びR2はそれぞれ式(II)
に関して定義した通りであり、R1=R2=水素である場
合、アミノ基はトリフルオロメチル基に対してパラにあ
る]のトリフルオロメチルアニリンの製造法を提供す
る。
【0017】式(I)及び(II)において、R1は好
ましくは水素、フッ素又は塩素であり、R2は好ましく
は水素又は塩素である。
【0018】本発明に従う方法の第1段階である式(I
I)のベンゾトリクロリドのニトロ化は、好ましくはニ
トロ化剤として硝酸と硫酸の混合物を用いて行われ、硫
酸は好ましくは少なくとも96%濃度であり、硝酸は好
ましくは約100%のHNO 3を含有する発煙硝酸であ
る。硝酸は好ましくは過剰に、例えば式(II)のベン
ゾトリクロリドのモル当たりに1.2〜5モルで用いら
れる。この量は好ましくは1.8〜2.5モルである。
硝酸対硫酸の重量比は、例えば0.5〜2:1であるこ
とができる。最初に硝酸のみを加え、次いで硫酸を加え
ることもできる。硝酸を最初に装入するか、又は同時に
加えることなく、硫酸を式(II)のベンゾトリクロリ
ドに加えることは避けなければならない。
【0019】例えば−15〜+50℃の範囲内の温度で
ニトロ化を行うことができる。−10〜+35℃の範囲
を用いるのが好ましい。必要なら、不活性溶媒の存在下
でニトロ化を行うことができる。有用な溶媒の例はジク
ロロメタン及び1,2−ジクロロエタンである。
【0020】不連続なバッチ様式で、あるいはまた、例
えば管状反応器において連続的にニトロ化を行うことが
できる。バンドルリアクター(bundle reac
tors)又はマイクロリアクター(microrea
ctors)の使用は同様に可能である。
【0021】ニトロ化されたままの反応混合物を、例え
ばそれを氷上に出し、不活性有機溶媒で抽出し、合わせ
た抽出物を洗浄して酸を除去し(例えば水及び/又は重
炭酸ナトリウム水溶液を用いて)、乾燥し、抽出剤を除
去することにより仕上げることができる。
【0022】本発明に従う方法の第2段階である無水フ
ッ化水素酸との反応は、第1段階で得られるニトロベン
ゾトリクロリドの異性体混合物を用いて行うことができ
る。しかしながら、最初に例えば蒸留又は結晶化により
異性体を分離し、異性体的に純粋なニトロベンゾトリク
ロリドを無水フッ化水素酸と反応させることもできる。
【0023】例えばニトロベンゾトリクロリドのモル当
たりに3〜50モルの無水フッ化水素酸を用いることが
でき、その場合、「無水フッ化水素酸」の名称の下に商
業的に入手可能な材料が十分に無水である。
【0024】例えば0〜180℃の範囲内の温度及び1
〜50バールの範囲内の圧力でフッ素化を行うことがで
きる。10〜160℃及び1〜30バールにおいてフッ
素化するのが好ましい。必要なら、触媒及び/又は不活
性溶媒の存在下でフッ素化を行うことができる。用いら
れる触媒は、例えば三フッ化ホウ素、四塩化チタン、五
塩化アンチモン又は五フッ化アンチモンであることがで
き、溶媒としてジクロロメタンを用いることができる。
【0025】最初に無水フッ化水素酸を装入し、ニトロ
ベンゾトリクロリドを加えることができ、あるいは逆も
できる。上記の温度範囲の枠内において、フッ化水素酸
及びニトロベンゾトリクロリドを比較的低温で、例えば
最高で50℃で合わせ、次いで温度を上昇させるのが有
利である。反応が終了した後、反応混合物を適した溶
媒、例えばジクロロメタンと混合し、有機相を分離し、
水で洗浄し、乾燥し、濃縮もしくは蒸留することができ
る。
【0026】気相でフッ素化を行うこともでき、その場
合、反応温度は例えば200〜450℃であることがで
きる。
【0027】異性体的に非常に純粋な式(I)のトリフ
ルオロメチルアニリンを製造するために、ニトロベンゾ
トリフルオリドの段階で異性体を分離するのが有利であ
る。例えばこの異性体の分離を、最終的蒸留又は最終的
蒸留と結晶化の組合わせにより行うことができる。最終
的蒸留は、好ましくは液相を200℃より高い温度に加
熱しなくとも良い圧力を用いて行われる。50〜150
ミリバールの範囲内の圧力及び110〜180℃の範囲
内の液相温度において最終的蒸留を行うのが有利であ
る。最終的蒸留と結晶化の組合わせは、例えば最終的蒸
留により最初に少なくとも80%の純度の生成物を単離
し、それを用いて結晶化によりさらにもっと純粋な生成
物を得ることにより行われ得る。結晶化の母液を最終的
蒸留に再循環させることができる。これは、例えば99
%より高い純度で4−ニトロベンゾトリフルオリドを
得、それを用いて第3段階で同様の純度の4−トリフル
オロメチルアニリンを製造することを可能にする。結晶
化は例えば単に冷却することにより、あるいはトリフル
オロメチルアニリンがほとんど可溶性でない溶媒の添加
により行われ得る。必要なら、結晶化により得られる生
成物をさらに再結晶により精製することができる。
【0028】本発明に従う方法の第3段階である還元は
通常の方法で、例えば還元剤として例えばヒドラジン水
和物、ギ酸アンモニウム、トリエチルアミン/ギ酸、塩
化錫(II)、鉄、硫化ナトリウム又は硫化水素ナトリ
ウムを用いる化学的還元として行われ得る。
【0029】しかしながら、触媒、例えばラネイニッケ
ル又はパラジウム触媒の存在下で水素を用いる接触還元
が好ましい。接触還元は、例えば20〜100℃の範囲
内の温度、1〜50バールの範囲内の圧力において、そ
して場合によりアルコール類もしくはエステル類、好ま
しくはC1−C4−アルキルアルコールもしくはその酢酸
エステルのような溶媒の存在下で行われ得る。
【0030】接触還元は一般に有意な異性化を伴わず、
すなわち一般に、異性体的に純粋な、もしくは実質的に
異性体的に純粋なニトロベンゾトリフルオリドが用いら
れる場合、対応して異性体的に純粋な、もしくは実質的
に異性体的に純粋なトリフルオロメチルアニリンが得ら
れる。異性体混合物の形態のニトロベンゾトリフルオリ
ドは一般に、同じ、もしくは類似の異性体の分布を有す
るトリフルオロメチルアニリン異性体混合物を生ずる。
【0031】異性体的に純粋なトリフルオロメチルアニ
リンを得るためには、還元段階の前に異性体の分離を行
うのが有利である。
【0032】接触還元の後に存在する混合物は簡単な方
法で、例えばそれを濾過し、続いて濾液を濃縮すること
により仕上げられ得る。化学的還元は、そのような反応
に関して一般に既知である方法で仕上げられ得る。
【0033】本発明の方法は、少ない反応段階及び通常
の装置で、高い収率及び純度においてトリフルオロメチ
ルアニリンを製造する簡単な方法である。それはまた、
先行技術におけるより多量の4−異性体を含有するトリ
フルオロメチルアニリンを与える。四フッ化硫黄のよう
な問題の多い試薬及び臭化物もしくはヨウ化物のような
経費のかかる試薬を用いる必要はない。特別な生態学的
問題はない。
【0034】例えば3−異性体の高い割合(約90%)
に反映される通り、出発材料としてのベンゾトリフルオ
リドの使用(ベンゾトリクロリドの代わりに)は比較的
悪い結果を与えるので、これは驚くべきことである。特
定的には、4−異性体からの3−異性体の分離は、沸点
の差が小さいために特に不自由である。本発明の方法で
製造される有意により少量の3−異性体は同様に非常に
純粋な形態で得られ得(ニトロ化合物の段階に他の異性
体を除去した後に)、活性な薬剤及び農薬(agroc
hemicals)のための中間体として用いられ得
る。ニトロベンゾトリクロリドの段階に望ましくない異
性体を分離し、それをベンゾトリフルオリドからは得ら
れない対応するニトロベンゾイルクロリドに転換するこ
ともできる。本発明は、3,4−ジクロロ−5−トリフ
ルオロメチルアニリン、3,4−ジクロロ−2−トリフ
ルオロメチルアニリン及び対応するニトロ化合物のよう
な、以前には全く得られないわけではないとしても困難
を以てのみ得られた化合物への手段も提供する。
【0035】本発明は式(II)のベンゾトリクロリド
を、少なくとも19%の4−トリフルオロメチルアニリ
ン(式(I)、NH2はCF3に対してパラ)を含む生成
物に転換する。
【0036】
【実施例】実施例1 96重量%の硫酸(564g)及び100%の発煙硝酸
(564g)の混合物をベンゾトリクロリド(1000
g)と、−7〜0℃において4時間かけて滴下すること
により混合した。次いで反応混合物を最初に10℃に3
0分間温め、次いで氷上に出し、最後にジクロロメタン
(3x500ml)で抽出した。合わせた有機相を水
(500ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3x5
00ml)及び塩化ナトリウム水溶液(500ml)で
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させ、液体
生成物を残し(1207g、純度98.5%、理論値の
96.7%)、それは80.6%が3−ニトロベンゾト
リクロリド及び19.4%が4−ニトロベンゾトリクロ
リドであった。
【0037】実施例2 96重量%の硫酸(2.26kg)及び100%の発煙
硝酸(2.26kg)の混合物をベンゾトリクロリド
(4000g)と、0℃において4時間かけて滴下する
ことにより混合した。次いで反応混合物を最初に10℃
に30分間温め、次いで氷上に出し、最後にジクロロメ
タン(3x200ml)で抽出した。合わせた有機相を
水(2000ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3
x2000ml)及び塩化ナトリウム水溶液(2000
ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発さ
せ、液体生成物を残し(4.4kg、純度94.6%、
理論値の84.6%)、それは75%が3−ニトロベン
ゾトリクロリド及び25%が4−ニトロベンゾトリクロ
リドであった。
【0038】実施例3 96重量%の硫酸(48g)及び100%の発煙硝酸
(48g)の混合物を3−クロロベンゾトリクロリド
(100g)と、10〜20℃において15分間かけて
滴下することにより混合した。次いで反応混合物を最初
に20〜30℃で2時間撹拌し、次いで氷上に出し、最
後にジクロロメタン(3x100ml)で抽出した。合
わせた有機相を水(100ml)、飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液(3x100ml)及び塩化ナトリウム水溶液
(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、蒸発させ、生成物を残し(115.63g、純度1
00%、理論値の96.7%)、それは26.3%が3
−クロロ−4−ニトロベンゾトリクロリド及び73.7
%が3−クロロ−6−ニトロベンゾトリクロリドであっ
た。
【0039】実施例4 52gの96重量%硫酸及び52gの100%発煙硝酸
の混合物を100gの3−フルオロベンゾトリクロリド
と、10〜20℃において15分間かけて滴下すること
により混合した。次いで反応混合物を最初に30〜40
℃で2時間撹拌し、次いで氷上に出し、最後に100m
lのジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を
100mlの水、3x100mlの飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液及び100mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させ、110g
の粗生成物を残し(純度100%、理論値の90.7
%)、それは3.2%が3−フルオロ−4−ニトロ−、
0.3%が3−フルオロ−5−ニトロ及び96.5%が
3−フルオロ−6−ニトロ−ベンゾトリクロリドであっ
た。それをシクロヘキサンから再結晶し、純度が100
%の3−フルオロ−6−ニトロ−ベンゾトリクロリド、
融点57〜59℃(98g、理論値の81.2%)を
得、他の異性体を最後に残渣とした。
【0040】実施例5 それぞれ62gの96重量%硫酸及び100%発煙硝酸
の混合物を100gの2,3−ジクロロベンゾトリクロ
リドと、10〜20℃において15分間かけて分けて加
えることにより混合した。次いで反応混合物を最初に3
0〜40℃で1時間撹拌し、次いで氷上に出し、3x1
00mlのジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相
を100mlの水、3x100mlの飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液及び100mlの塩化ナトリウム水溶液で洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させ、粗生成
物を残し(109g、純度100%、理論値の93.4
%)、それは92.7%が2,3−ジクロロ−5−ニト
ロ−及び7.3%が2,3−ジクロロ−6−ニトロ−ベ
ンゾトリクロリドであった。
【0041】実施例6 それぞれ62gの96重量%硫酸及び100重量%発煙
硝酸の混合物を−5℃において、120mlのジクロロ
メタン中の100gの2,3−ジクロロベンゾトリクロ
リドの溶液と、20分間かけて滴下して混合した。反応
混合物を最初に20〜30℃で2時間撹拌し、次いで2
時間還流させた。そのうちに固体となった混合物を続い
て氷上に入れ、3x100mlのジクロロメタンで抽出
した。合わせた有機相を100mlの水、3x100m
lの飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び100mlの塩化
ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、蒸発させた。粗生成物(99g、純度100%、理
論値の84.4%)をエタノールから再結晶し、80g
(=理論値の68.1%)の2,3−ジクロロ−5−ニ
トロ−ベンゾトリクロリド(融点97〜99℃)を選択
的に得、他の異性体を最後に残渣とした。
【0042】実施例7 62gの発煙硝酸を−10〜+10℃において10分間
かけ、100gの2,3−ジクロロベンゾトリクロリド
に滴下し、続いて62gの96重量%硫酸を滴下した。
反応混合物を最初に20〜30℃で2時間撹拌し、次い
で冷却し、氷上に出し、各回100mlのジクロロメタ
ンで3回抽出した。合わせた有機相を100mlの水、
3x100mlの飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び10
0mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、蒸発させた。粗生成物(99g、純度
100%、理論値の84.4%)をエタノールから再結
晶し、68g(=理論値の58.2%)の2,3−ジク
ロロ−5−ニトロ−ベンゾトリクロリド(融点97〜9
9℃)を得、他の異性体を最後に残渣とした。
【0043】実施例8 実施例1に従って得られる1138gの3−及び4−ニ
トロ−ベンゾトリクロリド混合物を850mlの無水フ
ッ化水素酸に2〜7℃の内部温度において15分間かけ
て滴下した。これに続いて室温で17時間ならびに15
0℃及び25バールの圧力で8時間撹拌し、室温に冷却
し、過剰のフッ化水素酸を蒸留により除去した。残留物
を蒸留して695gの3−及び4−ニトロベンゾトリフ
ルオリドの混合物(純度100%、理論値の76.8
%)を得た。この混合物を最終的蒸留により分離し、5
21.6gの3−ニトロベンゾトリフルオリド及び11
0.5gの4−ニトロベンゾトリフルオリドをそれぞれ
99%より高い純度で得た。
【0044】実施例2〜4に従って得られるニトロベン
ゾトリクロリド混合物を類似の方法で、且つ類似の収率
でフッ素化し、蒸留により分離した。
【0045】実施例9 実施例8に従って得られる406gの3−及び4−ニト
ロベンゾトリフルオリド混合物(最終的蒸留の前)なら
びに44gのラネイニッケルを最初に4lのメタノール
中に入れ、20℃において5バールの水素圧に65時
間、次いで20℃において10バールの水素圧に40時
間供した。その後反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させ
て生成物を得(330g、純度87.6%、理論値の8
4.5%)、それは78%が3−及び22%が4−アミ
ノベンゾトリフルオリドであった。
【0046】実施例10 実施例8に従って得られる110gの4−ニトロベンゾ
トリフルオリド(99%より高い純度)(最終的蒸留の
後)及び10gのラネイニッケルを最初に1lのメタノ
ール中に入れ、20℃において10バールの水素圧に4
0時間供した。その後反応混合物を濾過し、濾液を蒸発
させて80.0g(=理論値の86.3%)の4−トリ
フルオロメチルアニリンを99%より高い純度で得た。
本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
【0047】1.式(II)
【0048】
【化5】
【0049】[式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭
素、メチル、モノクロロメチル、ジクロロメチル又はホ
ルミルであり、R2は水素、フッ素又は塩素である]の
ベンゾトリクロリドをニトロ化し、かくして得られ得る
ニトロベンゾトリクロリドにおいて、無水フッ化水素酸
との反応によりトリクロロメチル基をトリフルオロメチ
ル基に転換し、最後にニトロ基を還元することを特徴と
する式(I)
【0050】
【化6】
【0051】[式中、R1及びR2はそれぞれ式(II)
に関して定義した通りであり、R1=R2=水素である場
合、アミノ基はトリフルオロメチル基に対してパラにあ
る]のトリフルオロメチルアニリンの製造法。
【0052】2.式(I)及び(II)において、R1
が水素、フッ素又は塩素であり、R2が水素又は塩素で
あることを特徴とする上記第1項に従う方法。
【0053】3.ベンゾトリクロリドを硝酸と硫酸の混
合物を用いてニトロ化し、硫酸が少なくとも96%濃度
であり、硝酸が約100%のHNO3を含有することを
特徴とする上記第1項及び2項に従う方法。
【0054】4.式(II)のベンゾトリクロリドのモ
ル当たりに1.2〜5モルの硝酸を用いることを特徴と
する上記第3項に従う方法。
【0055】5.硝酸対硫酸の重量比が0.5〜2:1
であり、ニトロ化を−15〜+50℃の範囲内で行うこ
とを特徴とする上記第3項及び4項に従う方法。
【0056】6.ニトロベンゾトリクロリドのモル当た
りに3〜50モルの無水フッ化水素酸を用い、フッ素化
を0〜180℃の範囲内の温度及び1〜5バールの範囲
内の圧力で行うことを特徴とする上記第1項〜5項に従
う方法。
【0057】7.異性体分離をニトロベンゾトリフルオ
リドの段階に行うことを特徴とする上記第1〜6項に従
う方法。
【0058】8.還元をラネイニッケル又はパラジウム
触媒の存在下で水素を用いる接触還元として行うことを
特徴とする上記第1〜7項に従う方法。
【0059】9.還元を20〜100℃の範囲内の温度
で行うことを特徴とする上記第1〜8項に従う方法。
【0060】10.還元を1〜50バールの範囲内の圧
力で行うことを特徴とする上記第1〜9項に従う方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 211/56 C07C 211/56 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II) 【化1】 [式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、モ
    ノクロロメチル、ジクロロメチル又はホルミルであり、
    2は水素、フッ素又は塩素である]のベンゾトリクロ
    リドをニトロ化し、かくして得られ得るニトロベンゾト
    リクロリドにおいて、無水フッ化水素酸との反応により
    トリクロロメチル基をトリフルオロメチル基に転換し、
    最後にニトロ基を還元することを特徴とする式(I) 【化2】 [式中、R1及びR2はそれぞれ式(II)に関して定義
    した通りであり、R1=R2=水素である場合、アミノ基
    はトリフルオロメチル基に対してパラにある]のトリフ
    ルオロメチルアニリンの製造法。
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