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JP2001144367A - 半導体レーザ装置及びその駆動方法 - Google Patents

半導体レーザ装置及びその駆動方法

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Publication number
JP2001144367A
JP2001144367A JP32107099A JP32107099A JP2001144367A JP 2001144367 A JP2001144367 A JP 2001144367A JP 32107099 A JP32107099 A JP 32107099A JP 32107099 A JP32107099 A JP 32107099A JP 2001144367 A JP2001144367 A JP 2001144367A
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JP
Japan
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laser
wavelength
unit
semiconductor laser
modulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP32107099A
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English (en)
Inventor
Keisuke Matsumoto
啓資 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32107099A priority Critical patent/JP2001144367A/ja
Priority to US09/547,864 priority patent/US6516017B1/en
Publication of JP2001144367A publication Critical patent/JP2001144367A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い波長範囲(例えば12nm以上の範囲)
において、1つの変調器でDFBレーザの発振波長とバ
ンドギャップ波長との波長差Δλが同一となるように変
調することができる半導体レーザ装置及びその駆動方法
を得る。 【解決手段】 DFBレーザLD1〜LD8における各
発振波長と光変調器14におけるバンドギャップ波長と
の波長差Δλが一定になるように、光変調器14に対す
るオフセットバイアスの印加、及び半導体レーザチップ
15の温度制御を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波長多重通信シ
ステム等の送信器に使用する、高速動作可能な外部変調
器集積型の半導体レーザ装置に関し、特に複数の波長を
選択できる構成の半導体レーザ装置及びその駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバの伝送容量を高める波
長分割(WDM)技術が注目されている。該WDM技術
を使用することにより、敷設済みの光ファイバの伝送能
力を一気に数十倍以上に高めることができる。このよう
な技術を使用したシステムの光源として半導体レーザと
変調器を集積化した変調器集積半導体レーザを使用した
半導体レーザ装置の開発が進められている。該半導体レ
ーザ装置は、分布帰還型半導体レーザ(DFB‐LD:
Distributed Feedback Laser Diode)を直流動作させ、
該半導体レーザから放射された光を電界吸収型変調器で
高速に変調させるものである。
【0003】ここで、電界吸収型変調器の動作原理につ
いて簡単に説明する。電界吸収型変調器の吸収層を多重
量子井戸(MQW)構造又は歪み多重量子井戸(歪みM
QW)構造にする。該吸収層に逆方向電界を印加すると
量子井戸内に閉じ込められた電子‐ホール対であるエキ
シトンのエネルギーレベルが変化する現象を量子閉じ込
めシュタルク効果といい、図31はその模式図を示して
いる。エキシトンによる吸収波長が変化し、その結果光
の透過量が変化する。図32は、エキシトンによる吸収
波長の変化例を示した図であり、図32では、エキシト
ンのエネルギーレベルが変化すると、エキシトンによる
吸収波長が長波長へシフトする。このような効果を使用
して光変調を行う。
【0004】図32において、レーザの発振波長をλと
すると、変調器への逆方向電界の有無により、波長λの
吸収係数aがΔa変化し、電界を印加しないときは変調
器を透過するが、逆方向電界を印加するとレーザからの
光が変調器で吸収される。エキシトンのエネルギーシフ
ト量を考慮して、変調器の吸収層の等価的なバンドギャ
ップ波長を短波に設定する必要がある。通常、レーザの
発振波長は1550nm程度であり、変調器の吸収層に
おける等価的なバンドギャップ波長は1500nm程度
であることから、これらの差であるΔλが約50nmで
あり、該Δλだけ短波長に設定する必要がある。
【0005】図33は、従来の変調器集積半導体レーザ
装置の例を示した概略の構成図であり、図34は、光変
調器102に入力されるオフセットバイアスと、光変調
器102から出力される光出力を示した図である。な
お、図34(a)はオフセットバイアスを、図34(b)は
光出力を示している。図33及び図34において、半導
体基板101上に光変調器102及び半導体レーザ10
3がモノリシックに集積され、半導体レーザチップ10
4を形成している。該チップ104は、炭化けい素(Si
C)等で形成されたサブマウント105を介して金属ブ
ロック106上に固着され、該金属ブロック106の相
対する面に固着された温度制御用のペルチェ素子107
を介して、モジュール用パッケージを構成するパッケー
ジ金属108上に固着される。
【0006】ペルチェ素子107は、温度制御に一般的
に使用されているペルチェ効果を使用した固体冷却素子
で、該素子に流す電流の極性を変えることによって、加
熱又は冷却を行う。半導体レーザチップ104の温度検
出はサーミスタ(図示せず)で行い、該サーミスタで検
出された温度に基づいて、半導体レーザチップ104の
温度が所望の温度になるようにペルチェ素子107に流
す電流を制御する。半導体レーザ103には、順方向に
電圧が印加され、一定出力で駆動される。
【0007】半導体レーザ103から光変調器102に
入力された光は、高周波方形波の信号電圧で駆動される
光変調器102によって、該信号電圧に応じた光出力に
変調される。光変調器102は、例えば通常2〜3Vの
逆方向の電圧が印加されると、光が吸収されて外部への
レーザ光の放射が停止する。また、光変調器102は、
光が透過する状態で、場合によっては、例えば通常1V
以下の任意のオフセット電圧Voffsetが印加される。
【0008】一方、近年、更に波長多重度が増すにつれ
て、単体の変調器集積半導体レーザを用いてWDMシス
テムのすべての波長を揃えるのではなく、1つの半導体
レーザチップで多くの波長に対応することができる波長
可変光源、又は多波長の半導体レーザをアレイ化して同
一チップに集積化した光源が求められている。これら
は、各種システムの光源として使用されるだけではな
く、WDM伝送装置のバックアップ光源として多くの光
源を1つのチップで確保することができれば、コストメ
リットが大きくなる。また、レーザの出力波長を変える
ことでネットワークの異なった地点に波長ルーティング
といったルーティングを行う等、将来におけるすべての
光ネットワークの構築に重要となる。
【0009】このように、1つのチップで多くの波長に
対応できる波長可変光源、又は異なった波長の各半導体
レーザをアレイ化して同一チップに集積化した光源にそ
れぞれ変調器を集積化したデバイスの研究が盛んに行わ
れている。例えば、Lucent社が報告した論文
(「Six-Channel WDM Transmitter Module with Ultra-
Low Chirp and Stable λ Selection」、ECOC 1995 Th.
B.3.4)では、図35に示すように、6種類の波長の半
導体レーザを1.6nm間隔にアレイ状に集積化すると
共に、該各半導体レーザのそれぞれの出力を1つの出力
に束ねる結合器、半導体増幅器、及び変調器を集積化し
たものが報告されている。図35で示した半導体レーザ
チップでは、6波長の内、任意の波長が選択され動作さ
れる。
【0010】上記のように、半導体レーザの発振波長と
光変調器のバンドギャップ波長との差Δλは、光変調器
の吸収特性に大きな影響を与え、ひいては半導体レーザ
の発振波長での伝送特性に大きな影響を与える。Luc
ent社の上記例では、2.5GHz‐600km伝送
(Voffset=−1.5V,3.5Vp-p)を2波のみで評
価(3.2nm間隔)しており、BER(Bit Error Rat
e)が1E−9での最小受信感度は、波長1559.71
nmで−31.2dBm、及び波長1556.49nmで
−30.4dBmを得ているが、波長依存性が大きいも
のと推測される。
【0011】また、UCSBが報告した論文(「Widely
Tunable Sampled Grating DBR Laser with Integrated
Electroabsorption Modulator」、PTL VOL.11 NO.6 19
99 p638-640)では、広い波長範囲で波長可変な半導体
レーザ(Tunable Sampled Grating DBR Laser)(51
波長、0.8m間隔)と変調器を集積している。上記と
同様に、変調器はバルク活性層(バンドギャップ波長λ
g=1.43μm)が使用され、消光比の波長依存性のみ
評価を行っているが、かなり波長依存性が大きいものと
なっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の多
波長のレーザ光を束ねて1つの電界吸収型変調器で変調
する場合、広い波長範囲に対応するため、変調器にバル
ク吸収層を使用する必要があった。しかし、該バルク吸
収層を使用した場合においても、波長によってΔλが異
なっており、伝送特性が異なることから例えば12nm
を超える広い波長範囲に対応することは困難であった。
【0013】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、広い波長範囲(例えば12n
m以上の範囲)において、1つの変調器で同一のΔλで
変調することが可能となる変調器集積多波長半導体レー
ザを使用した半導体レーザ装置及びその駆動方法を得る
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体レ
ーザ装置は、発振波長がそれぞれ異なる複数の単一発振
波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、該レーザ
部からのレーザ光に対して光変調を行って外部へ放射す
る1つの電界吸収型変調器を有する光変調部と、各半導
体レーザからのレーザ光が該電界吸収型変調器に入射さ
れるように、レーザ部と光変調部とを結合させる結合部
と、レーザ部及び光変調部に対して加熱又は冷却を行っ
て温度制御する温度制御部と、レーザ部の各半導体レー
ザのいずれか1つを選択して動作させるレーザ選択部
と、光変調部の電界吸収型変調器に対して、オフセット
バイアスの印加制御を行うオフセットバイアス制御部
と、レーザ選択部に対して外部からの指令に基づいて動
作させる半導体レーザの指定を行うと共に、該指定した
半導体レーザの発振波長と電界吸収型変調器のバンドギ
ャップ波長との波長差が所定値で一定となるように温度
制御部及びオフセットバイアス制御部の動作制御を行う
制御部とを備えるものである。
【0015】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、1つで複数の異なる波長で発振可能な単一発振波長
の半導体レーザで構成されるレーザ部と、該レーザ部か
らのレーザ光に対して光変調を行って外部へ放射する1
つの電界吸収型変調器を有する光変調部と、各半導体レ
ーザからのレーザ光が該電界吸収型変調器に入射される
ように、レーザ部と光変調部とを結合させる結合部と、
レーザ部及び光変調部に対して加熱又は冷却を行って温
度制御する温度制御部と、レーザ部の半導体レーザを所
望の発振波長で発振させる波長選択駆動部と、光変調部
の電界吸収型変調器に対して、オフセットバイアスの印
加制御を行うオフセットバイアス制御部と、波長選択駆
動部に対して外部からの指令に基づいて半導体レーザの
発振波長を指定すると共に、該指定した発振波長と電界
吸収型変調器のバンドギャップ波長との波長差が所定値
で一定となるように温度制御部及びオフセットバイアス
制御部の動作制御を行う制御部とを備えるものである。
【0016】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、レーザ
部、結合部及び光変調部は、半導体基板上に集積されて
半導体レーザチップを形成し、温度制御部は、該半導体
レーザチップの温度制御を行うものである。
【0017】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、レーザ
部、結合部及び光変調部は、同一基板上に実装されて混
成集積回路を形成し、温度制御部は、該混成集積回路の
温度制御を行うものである。
【0018】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、レーザ
部、結合部及び光変調部は、それぞれ独立したモジュー
ルをなし、温度制御部は、該各モジュールの温度制御を
行うものである。
【0019】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、請求項1から請求項5のいずれかにおいて、光変調
部における電界吸収型変調器は、多重量子井戸構造をな
す光吸収層を有するものである。
【0020】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、請求項1から請求項5のいずれかにおいて、光変調
部における電界吸収型変調器は、歪み多重量子井戸構造
をなす光吸収層を有するものである。
【0021】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
駆動方法は、発振波長がそれぞれ異なる複数の単一発振
波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、該レーザ
部からのレーザ光に対して光変調を行って外部へ放射す
る1つの電界吸収型変調器を有する光変調部と、該電界
吸収型変調器に対するオフセットバイアスの印加制御を
行うオフセットバイアス制御部と、レーザ部及び該光変
調部に対して加熱又は冷却を行って温度制御する温度制
御部とを備える半導体レーザ装置の駆動方法において、
レーザ部における半導体レーザの発振波長と電界吸収型
変調器のバンドギャップ波長との波長差が所定値で一定
となるように、レーザ部及び光変調部の温度制御を行う
と共に、光変調部の電界吸収型変調器に対してオフセッ
トバイアスの印加制御を行うようにした。
【0022】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
駆動方法は、1つで複数の異なる波長で発振可能な単一
発振波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、該レ
ーザ部からのレーザ光に対して光変調を行って外部へ放
射する1つの電界吸収型変調器を有する光変調部と、該
電界吸収型変調器に対するオフセットバイアスの印加制
御を行うオフセットバイアス制御部と、レーザ部及び該
光変調部に対して加熱又は冷却を行って温度制御する温
度制御部とを備える半導体レーザ装置の駆動方法におい
て、レーザ部における半導体レーザの発振波長と電界吸
収型変調器のバンドギャップ波長との波長差が所定値で
一定となるように、レーザ部及び光変調部の温度制御を
行うと共に、光変調部の電界吸収型変調器に対してオフ
セットバイアスの印加制御を行うようにした。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1における
半導体レーザ装置の例を示した概略の構成図である。な
お、図1では、8つの異なる波長の半導体レーザを使用
した場合を例にして説明する。
【0024】図1において、半導体レーザ装置10は、
発振波長の異なる複数の分布帰還型レーザ(以下、DF
Bレーザと呼ぶ)と光変調器とを備えた変調器集積半導
体レーザ1と、該変調器集積半導体レーザ1の各DFB
レーザのいずれか1つを選択して電源の供給を行うレー
ザ選択回路2と、変調器集積半導体レーザ1の光変調器
に対するオフセットバイアスの制御を行うオフセットバ
イアス制御回路3と、変調器集積半導体レーザ1の温度
制御を行う温度制御回路4と、レーザ選択回路2、オフ
セットバイアス制御回路3及び温度制御回路4の動作制
御を行う制御回路5とを備えている。
【0025】変調器集積半導体レーザ1は、半導体基板
11上に、異なる発振波長λ1〜λ8の例えばλ/4シ
フトDFBレーザアレイをなす8つのDFBレーザLD
1〜LD8と、分岐導波路で構成された結合器をなすカ
ップラ12と、該カップラ12を介して入力されるレー
ザ光を増幅をする半導体光アンプ13と、電界吸収型変
調器である光変調器14とがモノリシックに集積されて
なる半導体レーザチップ15を備えている。DFBレー
ザLD1〜LD8には、一定出力で駆動するように順方
向の電圧が印加され、半導体光アンプ13においても、
順方向の電圧を印加して光増幅が行われるようにする。
【0026】半導体光アンプ13で増幅された光は、光
変調器14によって高周波の方形波信号電圧で駆動さ
れ、該方形波信号電圧に応じて変調される。光変調器1
4は、逆方向電圧が印加されて光が透過するON状態で
は、場合によって任意のオフセットバイアス電圧Voffs
et(例えば通常1V以下)が印加される。また、光変調
器14は、例えば通常2〜3Vの逆方向電圧が印加され
ると、光を吸収するOFF状態となる。
【0027】該半導体レーザチップ15の裏面には、炭
化けい素(SiC)等で形成されたサブマウント16及び
金属ブロック17を介して、半導体レーザチップ15の
温度調整を行う、パッケージ金属19上に固着されたペ
ルチェクーラ18が設けられている。ペルチェクーラ1
8は、ペルチェ効果を利用した固体冷却素子で形成さ
れ、該素子に流す電流の極性を変えて加熱又は冷却を行
うものであり、半導体基板11上のすべての構成要素を
同一の温度に保つことができる。該温度の検出は、サー
ミスタ等の温度センサ(図示せず)を使用して行われ
る。
【0028】変調器集積半導体レーザ1において、各D
FBレーザLD1〜LD8はレーザ選択回路2に、光変
調器14はオフセットバイアス制御回路3にそれぞれ接
続されると共に、ペルチェクーラ18の+電極及び−電
極は温度制御回路4に、光変調器14はオフセットバイ
アス制御回路3に、半導体光アンプ13は直流電源DC
にそれぞれ接続されている。レーザ選択回路2、オフセ
ットバイアス制御回路3及び温度制御回路4は、制御回
路5にそれぞれ接続されている。
【0029】このような構成において、制御回路5は、
レーザ光の外部から入力される指定波長に対して、あら
かじめ設定されたデータにしたがって、DFBレーザL
D1〜LD8の内の最も近い波長のDFBレーザをレー
ザ選択回路2に指定し、オフセットバイアス制御回路3
にオフセットバイアス値の印加の有無を指定すると共
に、温度制御回路4に対して温度を指定する。
【0030】以下、本実施の形態1では、1つのDFB
レーザに対して温度を変えることにより2種類の波長の
レーザ光を得る場合を例にして説明する。この場合、オ
フセットバイアス制御回路3は、制御回路5の指令に基
づいて所定のオフセットバイアスを光変調器14に印加
するか、又は印加しないかの制御を行う。一方、1つの
DFBレーザに対して温度を変えることにより3種類の
波長のレーザ光を得る場合、オフセットバイアス値を例
えば0V,0.3V,0.6Vといったように可変して光
変調器14に印加する。このように、1つのDFBレー
ザから得るレーザ光の波長の種類数に応じてオフセット
バイアス値の種類数が決まる。
【0031】レーザ選択回路2は、DFBレーザLD1
〜LD8の内、制御回路5から指定されたDFBレーザ
に対して電流の注入を行って発振させる。レーザ選択回
路2によって電流の注入が行われたDFBレーザから放
射されるレーザ光は、カップラ12を介して半導体光ア
ンプ13で増幅され、更に光変調器14で光変調されて
外部へ放射される。オフセットバイアス制御回路3は、
制御回路5から指定された電圧のオフセットバイアスを
光変調器14に印加し、温度制御回路4は、半導体レー
ザチップ15が制御回路5から指定された温度になるよ
うにペルチェクーラ18に流す電流の制御を行う。
【0032】次に、制御回路5にあらかじめ設定され
た、光変調器14に対するオフセットバイアス値及び半
導体レーザチップ15に対する温度の算出方法について
説明する。所望のレーザ光の波長に応じてDFBレーザ
の発振波長と、光変調器14におけるバンドギャップ波
長との差Δλが変化するため、所望のレーザ光の波長に
よって伝送特性に差が生じる。このことから、外部から
の指定波長に対して、波長差Δλが一定となるように光
変調器14へのオフセットバイアス及び半導体レーザチ
ップ15の温度を算出する。
【0033】図2は、DFBレーザの発振波長と光変調
器14のバンドギャップ波長における半導体レーザチッ
プ15の温度との関係を示した図である。図2では、D
FBレーザLD1を例にして、ΔWだけ離れた2つの波
長λ1及びλ2で使用する場合を示し、波長差Δλと光
変調器14に印加するオフセット電圧印加量Voffsetと
の関係を示している。
【0034】図2において、DFBレーザLD1は、温
度がT1のとき発振波長がλ1となり、温度T2(T2
<T1)のとき発振波長がλ2となる。DFBレーザL
D1〜LD8の発振波長の温度係数KLD(nm/℃)及
び光変調器14のバンドギャップ波長の温度係数KEAM
(nm/℃)は、実験結果から得られた所定値であり、
波長差Δλは、DFBレーザLD1〜LD8と光変調器
14の構造に応じて、最適な実験値が与えられているも
のとする。また、発振波長λ1及びλ2とも同一の波長
差Δλで使用することが望ましく、λ1は、DFBレー
ザLD1〜LD8の各発振波長における最長波長設計値
であり、温度T1は、半導体レーザチップ15における
最高使用温度設計値を示している。ΔWは、各DFBレ
ーザLD1〜LD8におけるチャンネル間の所定の波長
間隔設計値を示している。
【0035】まず、発振波長λ1及び温度T1を基にし
て、発振波長λ2及び温度T2を算出する。チャンネル
波長間隔ΔWより、発振波長λ2は下記(1)式より得
られる。 λ2=λ1−ΔW………………(1) また、DFBレーザLD1における発振波長の温度係数
LDの関係から、温度T2は下記(2)式より得られ
る。 T2=T1−ΔW/KLD………………(2)
【0036】光変調器14に印加するオフセットバイア
スが0Vの状態で発振波長λ1のレーザ光を使用し、こ
のときの波長差Δλを、発振波長λ2のレーザ光を使用
する場合においても同一にするためには、光変調器14
にオフセットバイアス電圧Voffsetを印加して使用する
必要があり、該オフセットバイアス電圧Voffsetを印加
したときの波長差Δλの変化量をΔλoffsetとすると、
該Δλoffsetは、光変調器14のバンドギャップ波長の
温度係数KEAMを考慮すると下記(3)式のようにな
る。 Δλoffset=ΔW×(KEAM/KLD−1)………………(3)
【0037】次に、DFBレーザLD2における温度T
3での発振波長をλ3とし、オフセットバイアスが0V
の状態で発振波長λ3のレーザ光を使用するように設定
する。図3は、DFBレーザLD1及びLD2を例にし
て、2つの波長λ1及びλ3で使用する場合を示し、波
長差Δλと光変調器14に印加するオフセット電圧印加
量Voffsetとの関係を示している。図3から、波長λ3
は、下記(4)式のようになる。 λ3=λ2−ΔW=λ1−2ΔW………………(4)
【0038】光変調器14のバンドギャップ波長の温度
係数KEAMを考慮すると、温度T3は下記(5)式のよ
うになる。 T3=T1−2ΔW/KEAM………………(5) 以下、同様にして各DFBレーザLD1〜LD8の各発
振波長及び半導体レーザチップ15の温度を算出するこ
とができる。
【0039】一般式として、nを1〜16の自然数とす
ると、レーザの発振波長λn及び該発振波長λnに対す
る半導体レーザチップ15の温度Tnは、下記(6)式
から(8)式のようになる。 λn=λ1−(n−1)ΔW………………(6) nが奇数の場合、 Tn=T1−(n−1)ΔW/KEAM………………(7) nが偶数の場合、 Tn=T1−(n−2)ΔW/KEAM−ΔW/KLD………………(8)
【0040】これらのことから、上記(7)式及び
(8)式から温度制御回路部4に指示する半導体レーザ
チップ15の温度が設定される。また、1つのDFBレ
ーザにおける2つの発振波長に対して波長の小さい方を
使用する場合は、オフセットバイアス制御回路3に対し
て、光変調器14へオフセットバイアスを印加するよう
に設定する。
【0041】例えば、KLD=0.1nm/℃、KEAM
1.0nm/℃、Δλ=50nm、λ1=1554.8n
m、T1=29.8℃、ΔW=0.8nmとすると、16
チャンネルの波長と半導体レーザチップ15の設定温度
は、図4及び図5のようになる。また、上記(3)式か
ら、Δλoffset=7.2nmとなり、これはオフセット
バイアス電圧約0.3Vに相当する。なお上記nは、図
5におけるチャンネル番号を示しており、例えば外部か
ら入力された波長が1552.4nmであると、制御回
路5は、レーザ選択回路2に対してDFBレーザLD2
を指定し、オフセットバイアス制御回路3に対してオフ
セットバイアス電圧の印加を指示すると共に、温度制御
回路4に対して20.2℃を指定する。
【0042】なお、図4及び図5では、チャンネル2及
び11、チャンネル4及び13、並びにチャンネル6及
び15は、温度が同じになっており、これは、KEAM
LD=10と整数になっている特別な場合であると考え
ることができ、図6で示すように、すべてのチャンネル
の波長で、温度とオフセット電圧値の組み合わせが異な
るようにしてもよい。なお、図6では、DFBレーザL
D5〜LD8の場合を省略して示している。
【0043】次に、DFBレーザLD1〜LD8を形成
するに当たって、DFBレーザLD1〜LD8における
温度T1での各発振波長λN(T1)を算出する。なお、
Nは、DFBレーザの数を示しており、この場合、N=
1〜8である。DFBレーザLD1〜LD8において、
オフセットバイアスを印加しない条件は、nが奇数であ
ることからn=2N−1と表すことができ、上記(6)
式から、DFBレーザLDNの温度Tnにおける発振波
長λN(Tn)は、下記(9)式のようになる。但し、該
(9)式は、上記(7)式における温度Tnの場合を示
している。 λN(Tn)=λ1−2(N−1)ΔW………………(9)
【0044】また、上記(7)式より、 Tn=T1−2(N−1)ΔW/KEAM………………(10) となる。よって、温度T1との温度差は該(10)式よ
り、 T1−Tn=2(N−1)ΔW/KEAM………………(11) となる。
【0045】このことから、温度T1での波長との差
は、 λ1(T1)−λN(T1)=2ΔW(N−1)KLD/KEAM………………(12) となる。なお、λ1(T1)=λ1である。よって、式
(9)及び式(12)から、 λN(T1)=λ1−2(N−1)ΔW−2ΔW(N−1)KLD/KEAM =λ1−2(N−1)ΔW(1−KLD/KEAM)………………(13) となる。
【0046】DFBレーザLD1〜LD8の温度T1に
おける発振波長λN(T1)の算出例を図7で示してい
る。図7において、波長間隔はT1=29.8℃の同一
温度で1.44nmとなるように各DFBレーザLD1
〜LD8が形成されている。
【0047】次に、図8〜図24は、図1で示した半導
体レーザチップ15の製造方法を示した図であり、図8
〜図24を用いて半導体レーザチップ15の製造方法に
ついて説明する。なお、図8〜図24において、DFB
レーザLD1〜LD8が形成される部分をLD部、カッ
プラ12が形成されている部分をカップラ部、半導体光
アンプ13が形成される部分をSOA部、光変調器14
が形成される部分をEAM部としている。製造工程は、
図8から図24まで順に行われる。また、図8(a)から
図16(a)、図17及び図18(a)から図24(a)はそ
れぞれ平面図を示しており、図8(b)は図8(a)の部分
断面を、図9(b)から図16(b)及び図18(b)から図
24(b)は、対応する平面図で示した箇所の断面図を示
している。
【0048】最初に、図8で示すように、n形半導体基
板11であるn‐InP基板21に全層厚約0.2μmの
n‐InPクラッド層を含むLD部活性層(歪MQW構
造)22、膜厚約0.2μmのp‐InPクラッド層2
3、膜厚約40nmのp‐InGaAsP回析格子層24
及び膜厚約5nmのp‐InPキャップ層25を全面に
成長させる。
【0049】次に、図9で示すように、LD部及びSO
A部に絶縁膜26でマスクしてエッチングを行い、LD
部活性層22、p‐InPクラッド層23、p‐InGa
AsP回析格子層24及びp‐InPキャップ層25を除
去する。その後、図10で示すように、全層厚約0.2
μmのEAM部吸収層27、及び膜厚約0.2μmのp
‐InPクラッド層23aを選択成長させ、図11で示
すように、回析格子層24を周期的にエッチングして、
LD部に回析格子を形成する。
【0050】次に、図12で示すように、全面に膜厚約
0.7μmのp‐InPクラッド層23bを成長させた
後、図13で示すように、LD部、SOA部及びEAM
部を絶縁膜26aでマスクしてエッチングを行い、カッ
プラ部に成長されていたEAM部吸収層27及びp‐I
nPクラッド層23aを除去する。更に、図14で、膜
厚約0.2μmのアンドープInGaAsP導波層28及び
膜厚約0.7μmのアンドープp‐InP層29を選択成
長させる。
【0051】次に、図15で示すように、絶縁膜マスク
26bを用いて、幅約1.5μm、深さ約3.5μmの導
波路リッジを形成する。EAM部の前面の出射部分で長
さ約15μmにわたって導波路を除去し、該除去した部
分を埋込成長で埋め込み、埋込窓構造とする。更に図1
6で、導波路リッジの両脇を膜厚約2.5μmのFeドー
プ半絶縁性InP30及び膜厚約0.5μmのn‐InP
電流ブロック層31で埋込成長を行う。
【0052】次に、図17で示すように、高周波の漏れ
を防ぐため、EAM部とLD部のn‐InP電流ブロッ
ク層31を分断するためにアイソレーション部で電流ブ
ロック層31のエッチングを行う(深さ約0.5μ
m)。更に図18で示すように、膜厚約2.5μmのp
‐InP層23c、膜厚約0.5μmのp‐InGaAsコ
ンタクト層32の成長を行う。また、図19で、LD
部、EAM部及びSOA部の電極とコンタクトを取る以
外の部分のp‐InGaAsコンタクト層32をエッチン
グして除去する。
【0053】次に、図20で示すようにLD部、EAM
部及びSOA部のメサ幅が約8μmとなるように深さ約
7μmのエッチングを行う。更に、EAM部及びSOA
部のボンディングパッド形成部分の回りをメサエッチン
グする。また図21で示すように、全面に絶縁膜33を
形成し、LD部、EAM部及びSOA部の電極コンタク
ト部分に絶縁膜33の開口部を形成する。更に図22で
示すように、コンタクト用電極34aを形成し、必要部
分のみを残して電極メタルを除去する。
【0054】次に、図23で示すようにコンタクト用電
極34aの上部に多層配線できるように、絶縁膜又はポ
リイミド35を形成する。また図24で示すように、多
層配線用電極34bをLD部上部とボンディングパッド
間に形成し、半導体基板21を研磨して100μm程度
に薄くし、半導体基板21の裏面に電極を形成する。こ
のようにして、図25で示したような構造の半導体レー
ザチップ15が形成される。
【0055】次に、図26は、半導体レーザ装置1にお
ける動作例を示した図であり、図26を用いて半導体レ
ーザ装置1の動作の流れを説明する。なお、図26で
は、レーザ選択回路2、オフセットバイアス制御回路
3、温度制御回路4及び制御回路5の動作について示し
ている。図26において、制御回路5は、ステップS1
で、発振させる波長の指定命令(例1:チャンネル8…
波長1549.2nm、例2:チャンネル15…波長1
543.6nm)が外部から入力される。
【0056】入力された指定命令にしたがって、制御回
路5は、ステップS2で、レーザ選択回路2に対して電
流の注入を行って動作させるDFBレーザを指定(例
1:LD4指定、例2:LD8指定)し、オフセットバ
イアス制御回路3に対してオフセットバイアスの印加の
有無を指定(例1:所定のVoffset>0印加、例2:V
offset=0)する。更に、制御回路5は、温度制御回路
4に対して温度の指定(例1:17.0℃、例2:18.
6℃)を行う。
【0057】次に、ステップS3で、レーザ選択回路2
は、各DFBレーザLD1〜LD8に流す電流値を決定
(例1:LD4に100mA及びLD4以外に0mA、
例2:LD8に100mA及びLD8以外に0mA)
し、DFBレーザLD1〜LD8に流す。オフセットバ
イアス制御回路3は、光変調器14に対して指定された
オフセットバイアス電圧Voffsetの印加を行う。更に、
温度制御回路4は、半導体レーザチップ15が指定され
た温度になるようにペルチェクーラ18に流す電流値を
決定し、ペルチェクーラ18に流す。
【0058】なお、本実施の形態1では、8つの異なる
波長のDFBレーザを使用した場合を例にして説明した
が、これは一例であり、本発明は、異なる波長の複数の
DFBレーザを使用した半導体レーザ装置に適用するも
のである。また、本実施の形態1では、半導体光アンプ
13を使用する場合を例にして説明したが、半導体光ア
ンプ13を使用せず、光変調器14にカップラ12を介
してレーザ光が入力される構成であってもよい。
【0059】一方、本実施の形態1では、半導体レーザ
チップをモノリシック集積化を行って形成したが、DF
Bレーザ、カップラ及び光変調器(場合によっては半導
体光アンプも含めて)をそれぞれ同一基板上に実装して
ハイブリッド集積化を行うようにしてもよい。更に、D
FBレーザ、カップラ及び光変調器(場合によっては半
導体光アンプも含めて)を集積化せずに各モジュールと
して構成するようにしてもよく、このようにした場合の
概略のブロック図を図27で示している。
【0060】図27において、半導体レーザ装置10a
は、発振波長の異なる単一波長のDFBレーザモジュー
ルLD1a〜LD8aと、図1のカップラ12の働きを
する光ファイバカップラ等からなるカップラ12aと、
カップラ12aを介して入力されるレーザ光の増幅を行
う光ファイバ増幅器等で構成された半導体光増幅器モジ
ュール13aと、図1の光変調器14の働きをする単体
電界吸収型変調器モジュール14aとを備えている。D
FBレーザモジュールLD1a〜LD8a、カップラ1
2a、半導体光増幅器モジュール13a、単体電界吸収
型変調器モジュール14aは、光送信器を構成すること
ができる。なお、半導体光増幅器モジュール13aは、
上記半導体光アンプ13と同様、場合によってはなくて
もよい。
【0061】更に、半導体レーザ装置10aは、各DF
BレーザモジュールLD1a〜LD8aのいずれか1つ
を選択して電源の供給を行うレーザ選択回路2aと、単
体電界吸収型変調器モジュール14aに対するオフセッ
トバイアスの制御を行うオフセットバイアス制御回路3
aと、各DFBレーザモジュールLD1a〜LD8a及
び単体電界吸収型変調器モジュール14aの温度制御を
行う温度制御回路4aと、レーザ選択回路2a、オフセ
ットバイアス制御回路3a及び温度制御回路4aの動作
制御を行う制御回路5aとを備えている。なお、各DF
BレーザモジュールLD1a〜LD8a及び単体電界吸
収型変調器モジュール14aには温度調整を行う手段を
備えており、温度制御回路4aは、該温度調整手段に対
して温度制御を行う。
【0062】このような構成の半導体レーザ装置10a
は、図1で示した半導体レーザ装置10と同様の効果を
得ることができ、光送信器を用いた光通信システムを構
成することができる。
【0063】このように、本実施の形態1における半導
体レーザ装置は、DFBレーザLD1〜LD8における
各発振波長と光変調器14におけるバンドギャップ波長
との波長差Δλが一定になるように、光変調器14に対
するオフセットバイアスの印加、及び半導体レーザチッ
プ15の温度制御を行うようにした。このことから、例
えば12nm以上の広い波長範囲において、1つの光変
調器で同一の状態で変調を行うことができる。更に、光
送信器を用いた光通信システムにも応用することができ
る。
【0064】実施の形態2.上記実施の形態1では、単
一波長のDFBレーザを複数使用したが、発振波長可変
の単一波長DFBレーザを使用してもよく、このように
したものを本発明の実施の形態2とする。図28は、本
発明の実施の形態2における半導体レーザ装置の例を示
した概略の構成図である。なお、図28では、図1と同
じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省
略する。
【0065】図28において、半導体レーザ装置40
は、発振波長可変の単一波長DFBレーザと光変調器と
を備えた変調器集積半導体レーザ41と、該変調器集積
半導体レーザ41のDFBレーザに対して所望の波長で
発振させるように駆動制御する波長選択駆動回路42
と、オフセットバイアス制御回路3と、温度制御回路4
と、波長選択駆動回路42、オフセットバイアス制御回
路3及び温度制御回路4の動作制御を行う制御回路43
とを備えている。
【0066】変調器集積半導体レーザ41は、半導体基
板11上に、発振波長可変の波長可変レーザLDXと、
光変調器14とが集積化されてなる半導体レーザチップ
45を備えている。半導体レーザチップ45の裏面に
は、サブマウント16及び金属ブロック17を介して、
パッケージ金属19上に固着されたペルチェクーラ18
が設けられている。
【0067】波長可変単一波長レーザLDXは、例えば
2〜5といった複数のセクションに電極を分割し、該各
電極に流す電流を変えることによって、発振波長を変え
ることができるものであり、本実施の形態2では、3つ
の電極を有したものを例にして説明する。このような波
長可変単一波長レーザは、各種の研究機関から報告され
ており、例えばNTT光エレクトロニクス研究所が報告
した論文(「波長可変レーザの発振周波数安定化」、信
学技報、OPE97-151(1998-02))や、「IEEE PHOTONICS T
ECHNOLOGY LETTERS Vol.7 No.7 JULY 1995」等で示され
ており、公知であることからその説明を省略する。
【0068】半導体レーザ装置40において、波長可変
単一波長レーザLDXの各電極51〜53は波長選択駆
動回路42に接続され、波長選択駆動回路42、オフセ
ットバイアス制御回路3及び温度制御回路4は、制御回
路43にそれぞれ接続されている。このような構成にお
いて、制御回路43は、レーザ光における外部から入力
される指定波長に対して、あらかじめ設定されたデータ
にしたがって、波長可変単一波長レーザLDXの各電極
51〜53に流す電流値を波長選択駆動回路42に指定
し、オフセットバイアス制御回路3にオフセットバイア
ス値の印加の有無を指定すると共に、温度制御回路4に
対して温度を指定する。なお、制御回路43によるオフ
セットバイアス制御回路3及び温度制御回路4に対する
制御は、図1の制御回路5と同様であるのでその説明を
省略する。
【0069】次に、図29は、半導体レーザ装置40に
おける動作例を示した図であり、図29を用いて半導体
レーザ装置40の動作の流れを説明する。なお、図29
では、波長選択駆動回路42、オフセットバイアス制御
回路3、温度制御回路4及び制御回路43の動作につい
て示している。図29において、制御回路43は、ステ
ップS11で、発振させる波長の指定命令(例えば、波
長1550nm)が外部から入力される。
【0070】入力された指定命令にしたがって、制御回
路43は、ステップS12で、波長選択駆動回路42に
対して波長可変単一波長レーザLDXの各電極51〜5
3に流す電流値を指定(例えば、電極51への電流i1
=50mA、電極52への電流i2=70mA、電極5
3への電流i3=100mA)し、オフセットバイアス
制御回路3に対してオフセットバイアスの印加の有無を
指定(例えば、所定のVoffset>0印加)する。更に、
制御回路43は、温度制御回路4に対して温度の指定
(例えば、25℃)を行う。
【0071】次に、ステップS13で、波長選択駆動回
路42は、波長可変単一波長レーザLDXの各電極51
〜53に指定された電流値の電流を流す。オフセットバ
イアス制御回路3は、光変調器14に対して指定された
オフセットバイアス電圧Voffsetの印加を行う。更に、
温度制御回路4は、半導体レーザチップ45が指定され
た温度になるようにペルチェクーラ18に流す電流値を
決定し、ペルチェクーラ18に流す。
【0072】なお、本実施の形態2では、図1で示した
半導体光アンプ13を使用しない場合を例にして説明し
たが、図1と同様に波長可変単一波長レーザLDXと光
変調器14との間に半導体光アンプ13を設けるように
してもよい。
【0073】一方、本実施の形態2においても、半導体
レーザチップをモノリシック集積化を行って形成した
が、DFBレーザ及び光変調器(場合によっては半導体
光アンプも含めて)をそれぞれ同一基板上に実装してハ
イブリッド集積化を行うようにしてもよい。更に、DF
Bレーザ及び光変調器(場合によっては半導体光アンプ
も含めて)を集積化せずに各モジュールとして構成する
ようにしてもよく、このようにした場合の概略のブロッ
ク図を図30で示している。。なお、図30では、図2
7と同じものは同じ符号で示している。
【0074】図30において、半導体レーザ装置40a
は、発振波長可変のDFBレーザモジュールLDaと、
単体電界吸収型変調器モジュール14aとを備えてい
る。DFBレーザモジュールLDa及び単体電界吸収型
変調器モジュール14aは、光送信器を構成することが
できる。なお、場合によっては、DFBレーザモジュー
ルLDaと単体電界吸収型変調器モジュール14aとの
間に、半導体光増幅器モジュール13aを設けるように
してもよい。
【0075】更に、半導体レーザ装置40aは、DFB
レーザモジュールLDaに対して所望の波長で発振させ
るように駆動制御する波長選択駆動回路42aと、単体
電界吸収型変調器モジュール14aに対するオフセット
バイアスの制御を行うオフセットバイアス制御回路3a
と、各DFBレーザモジュールLDa及び単体電界吸収
型変調器モジュール14aの温度制御を行う温度制御回
路4aと、波長選択駆動回路42a、オフセットバイア
ス制御回路3a及び温度制御回路4aの動作制御を行う
制御回路43aとを備えている。なお、DFBレーザモ
ジュールLDa及び単体電界吸収型変調器モジュール1
4aには温度調整を行う手段を備えており、温度制御回
路4aは、該温度調整手段に対して温度制御を行う。
【0076】このような構成において、半導体レーザ装
置40aは、図27で示した半導体レーザ装置40と同
様の効果を得ることができ、光送信器を用いた光通信シ
ステムを構成することができる。
【0077】このように、本実施の形態2における半導
体レーザ装置は、発振波長可変な波長可変レーザLDX
における各発振波長と光変調器14におけるバンドギャ
ップ波長との波長差Δλが一定になるように、光変調器
14に対するオフセットバイアスの印加制御、及び半導
体レーザチップ45の温度制御を行うようにした。この
ことから、発振波長可変なDFBレーザを使用した場合
も、広い波長範囲(例えば12nm以上の範囲)におい
て、1つの光変調器で同一の状態で変調を行うことがで
きる。更に、光送信器を用いた光通信システムにも応用
することができる。
【0078】なお、上記実施の形態1及び実施の形態2
では、光変調器における吸収層として歪みMQW構造で
ある場合例にして説明したが、MQW構造であってもよ
い。
【0079】
【発明の効果】請求項1に係る半導体レーザ装置は、各
半導体レーザにおけるそれぞれの発振波長と電界吸収型
変調器におけるバンドギャップ波長との波長差が一定に
なるように、電界吸収型変調器に対するオフセットバイ
アスの印加、並びにレーザ部及び光変調部の温度制御を
それぞれ行うようにした。このことから、例えば12n
m以上の広い波長範囲において、1つの変調器で同一の
状態で変調を行うことができる。
【0080】請求項2に係る半導体レーザ装置は、発振
波長可変な半導体レーザにおける各発振波長と電界吸収
型変調器におけるバンドギャップ波長との波長差が一定
になるように、電界吸収型変調器に対するオフセットバ
イアスの印加制御、並びにレーザ部及び光変調部の温度
制御をそれぞれ行うようにした。このことから、発振波
長可変な半導体レーザを使用した場合も、例えば12n
m以上の広い波長範囲において、1つの変調器で同一の
状態で変調を行うことができる。
【0081】請求項3に係る半導体レーザ装置は、請求
項1又は請求項2のいずれかにおいて、具体的には、レ
ーザ部、結合部及び光変調部は、半導体基板上に集積さ
れて半導体レーザチップを形成し、温度制御部は、該半
導体レーザチップの温度制御を行うようにした。このこ
とから、このことから、半導体レーザチップを使用した
場合においても、1つの変調器で同一の状態で、例えば
12nm以上の広い波長範囲で変調を行うことができ
る。
【0082】請求項4に係る半導体レーザ装置は、請求
項1又は請求項2のいずれかにおいて、具体的には、レ
ーザ部、結合部及び光変調部は、同一基板上に実装され
て混成集積回路を形成し、温度制御部は、該混成集積回
路の温度制御を行うようにした。このことから、混成集
積回路を使用した場合においても、1つの変調器で同一
の状態で、例えば12nm以上の広い波長範囲で変調を
行うことができる。
【0083】請求項5に係る半導体レーザ装置は、請求
項1又は請求項2のいずれかにおいて、具体的には、レ
ーザ部、結合部及び光変調部は、それぞれ独立したモジ
ュールをなし、温度制御部は、該各モジュールの温度制
御を行うようにした。このことから、例えば12nm以
上の広い波長範囲において、1つの変調器で同一の状態
で変調を行うことができると共に、光送信器を用いた光
通信システムにも応用することができる。
【0084】請求項6に係る半導体レーザ装置は、請求
項1から請求項5のいずれかにおいて、具体的には、電
界吸収型変調器は、多重量子井戸構造をなす光吸収層を
有するようにした。このことから、バルク活性層を使用
することなく、例えば12nm以上の広い波長範囲にお
いて、1つの変調器で同一の状態で変調を行うことがで
きる。
【0085】請求項7に係る半導体レーザ装置は、請求
項1から請求項5のいずれかにおいて、具体的には、電
界吸収型変調器は、歪み多重量子井戸構造をなす光吸収
層を有するようにした。このことから、バルク活性層を
使用することなく、例えば12nm以上の広い波長範囲
において、1つの変調器で同一の状態で変調を行うこと
ができる。
【0086】請求項8に係る半導体レーザ装置の駆動方
法は、各半導体レーザの発振波長と電界吸収型変調器の
バンドギャップ波長との波長差が所定値で一定となるよ
うに、各半導体レーザ及び電界吸収型変調器の温度制御
を行うと共に、電界吸収型変調器に対してオフセットバ
イアスの印加制御を行うようにした。このことから、例
えば12nm以上の広い波長範囲において、1つの変調
器で同一の状態で変調を行うことができる。
【0087】請求項9に係る半導体レーザ装置の駆動方
法は、発振波長可変の半導体レーザの発振波長と電界吸
収型変調器のバンドギャップ波長との波長差が所定値で
一定となるように、発振波長可変の半導体レーザ及び電
界吸収型変調器の温度制御を行うと共に、電界吸収型変
調器に対してオフセットバイアスの印加制御を行うよう
にした。このことから、発振波長可変な半導体レーザを
使用した場合も、例えば12nm以上の広い波長範囲に
おいて、1つの変調器で同一の状態で変調を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体レーザ
装置の例を示した概略の構成図である。
【図2】 DFBレーザの発振波長及び光変調器14の
バンドギャップ波長における温度との関係をそれぞれ示
した図である。
【図3】 DFBレーザの発振波長及び光変調器14の
バンドギャップ波長における温度との関係をそれぞれ示
した図である。
【図4】 図1の各DFBレーザにおける発振波長とチ
ップ温度と関係例を示した図である。
【図5】 図1の各DFBレーザにおける発振波長とチ
ップ温度と関係例を示した図である。
【図6】 図1の各DFBレーザにおける発振波長とチ
ップ温度と関係例を示した図である。
【図7】 DFBレーザLD1〜LD8の温度T1にお
ける発振波長の算出例を示した図である。
【図8】 図1の半導体レーザチップ15における製造
過程の状態を示した図である。
【図9】 図1の半導体レーザチップ15における製造
過程の状態を示した図である。
【図10】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図11】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図12】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図13】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図14】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図15】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図16】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図17】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図18】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図19】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図20】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図21】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図22】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図23】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図24】 図1の半導体レーザチップ15における製
造過程の状態を示した図である。
【図25】 図1の半導体レーザチップ15を示した図
である。
【図26】 半導体レーザ装置1における動作例を示し
た図である。
【図27】 本発明の実施の形態1における半導体レー
ザ装置の変形例を示した概略のブロック図である。
【図28】 本発明の実施の形態2における半導体レー
ザ装置の例を示した概略の構成図である。
【図29】 半導体レーザ装置40における動作例を示
した図である。
【図30】 本発明の実施の形態2における半導体レー
ザ装置の変形例を示した概略のブロック図である。
【図31】 量子閉じ込めシュタルク効果の模式図であ
る。
【図32】 量子井戸の吸収スペクトルを説明した図で
ある。
【図33】 従来の変調器集積半導体レーザ装置の例を
示した概略の構成図である。
【図34】 図33の光変調器102に入力されるオフ
セットバイアスと、光変調器102から出力される光出
力を示した図である。
【図35】 従来の半導体レーザの例を示した構造図で
ある。
【符号の説明】
1,41 変調器集積半導体レーザ、 2,2a レー
ザ選択回路、 3,3a オフセットバイアス制御回
路、 4,4a 温度制御回路、 5,5a,43,4
3a 制御回路、 10,10a,40,40a 半導
体レーザ装置、11 半導体基板、 12,12a カ
ップラ、 13 半導体光アンプ、 13a 半導体光
増幅器モジュール、 14 光変調器、 14a 単体
電界吸収型変調器モジュール、 15,45 半導体レ
ーザチップ、 18 ペルチェ素子、 42,42a
波長選択駆動回路、 LD1〜LD8 DFBレーザ、
LDX 波長可変単一波長レーザ、 LD1a〜LD8
a,LDa DFBレーザモジュール。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振波長がそれぞれ異なる複数の単一発
    振波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、 該レーザ部からのレーザ光に対して光変調を行って外部
    へ放射する1つの電界吸収型変調器を有する光変調部
    と、 上記各半導体レーザからのレーザ光が該電界吸収型変調
    器に入射されるように、上記レーザ部と光変調部とを結
    合させる結合部と、 上記レーザ部及び光変調部に対して加熱又は冷却を行っ
    て温度制御する温度制御部と、 上記レーザ部の各半導体レーザのいずれか1つを選択し
    て動作させるレーザ選択部と、 上記光変調部の電界吸収型変調器に対して、オフセット
    バイアスの印加制御を行うオフセットバイアス制御部
    と、 上記レーザ選択部に対して外部からの指令に基づいて動
    作させる半導体レーザの指定を行うと共に、該指定した
    半導体レーザの発振波長と上記電界吸収型変調器のバン
    ドギャップ波長との波長差が所定値で一定となるように
    温度制御部及びオフセットバイアス制御部の動作制御を
    行う制御部と、を備えることを特徴とする半導体レーザ
    装置。
  2. 【請求項2】 1つで複数の異なる波長で発振可能な単
    一発振波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、 該レーザ部からのレーザ光に対して光変調を行って外部
    へ放射する1つの電界吸収型変調器を有する光変調部
    と、 上記各半導体レーザからのレーザ光が該電界吸収型変調
    器に入射されるように、上記レーザ部と光変調部とを結
    合させる結合部と、 上記レーザ部及び光変調部に対して加熱又は冷却を行っ
    て温度制御する温度制御部と、 上記レーザ部の半導体レーザを所望の発振波長で発振さ
    せる波長選択駆動部と、 上記光変調部の電界吸収型変調器に対して、オフセット
    バイアスの印加制御を行うオフセットバイアス制御部
    と、 上記波長選択駆動部に対して外部からの指令に基づいて
    半導体レーザの発振波長を指定すると共に、該指定した
    発振波長と上記電界吸収型変調器のバンドギャップ波長
    との波長差が所定値で一定となるように温度制御部及び
    オフセットバイアス制御部の動作制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 上記レーザ部、結合部及び光変調部は、
    半導体基板上に集積されて半導体レーザチップを形成
    し、上記温度制御部は、該半導体レーザチップの温度制
    御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2のいず
    れかに記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 上記レーザ部、結合部及び光変調部は、
    同一基板上に実装されて混成集積回路を形成し、上記温
    度制御部は、該混成集積回路の温度制御を行うことを特
    徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の半導
    体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 上記レーザ部、結合部及び光変調部は、
    それぞれ独立したモジュールをなし、上記温度制御部
    は、該各モジュールの温度制御を行うことを特徴とする
    請求項1又は請求項2のいずれかに記載の半導体レーザ
    装置。
  6. 【請求項6】 上記光変調部における電界吸収型変調器
    は、多重量子井戸構造をなす光吸収層を有することを特
    徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導
    体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 上記光変調部における電界吸収型変調器
    は、歪み多重量子井戸構造をなす光吸収層を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 発振波長がそれぞれ異なる複数の単一発
    振波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、該レー
    ザ部からのレーザ光に対して光変調を行って外部へ放射
    する1つの電界吸収型変調器を有する光変調部と、該電
    界吸収型変調器に対するオフセットバイアスの印加制御
    を行うオフセットバイアス制御部と、上記レーザ部及び
    該光変調部に対して加熱又は冷却を行って温度制御する
    温度制御部とを備える半導体レーザ装置の駆動方法にお
    いて、 上記レーザ部における半導体レーザの発振波長と上記電
    界吸収型変調器のバンドギャップ波長との波長差が所定
    値で一定となるように、上記レーザ部及び光変調部の温
    度制御を行うと共に、上記光変調部の電界吸収型変調器
    に対してオフセットバイアスの印加制御を行うことを特
    徴とする半導体レーザ装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 1つで複数の異なる波長で発振可能な単
    一発振波長の半導体レーザで構成されるレーザ部と、該
    レーザ部からのレーザ光に対して光変調を行って外部へ
    放射する1つの電界吸収型変調器を有する光変調部と、
    該電界吸収型変調器に対するオフセットバイアスの印加
    制御を行うオフセットバイアス制御部と、上記レーザ部
    及び該光変調部に対して加熱又は冷却を行って温度制御
    する温度制御部とを備える半導体レーザ装置の駆動方法
    において、 上記レーザ部における半導体レーザの発振波長と上記電
    界吸収型変調器のバンドギャップ波長との波長差が所定
    値で一定となるように、上記レーザ部及び光変調部の温
    度制御を行うと共に、上記光変調部の電界吸収型変調器
    に対してオフセットバイアスの印加制御を行うことを特
    徴とする半導体レーザ装置の駆動方法。
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