JP2001033636A - 光ファイバー、光ファイバーケーブル、および、光送受信モジュール - Google Patents
光ファイバー、光ファイバーケーブル、および、光送受信モジュールInfo
- Publication number
- JP2001033636A JP2001033636A JP20192699A JP20192699A JP2001033636A JP 2001033636 A JP2001033636 A JP 2001033636A JP 20192699 A JP20192699 A JP 20192699A JP 20192699 A JP20192699 A JP 20192699A JP 2001033636 A JP2001033636 A JP 2001033636A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- light
- optical
- domain
- plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】双方向の光通信を安定的に実施することができ
る。 【解決手段】クラッド11a内における軸心対称の2位
置に、それぞれが独立した多数のコア11cが充填され
たドメイン11bが、50μm以上の間隔をあけて、ク
ラッド11aの全長にわたってそれぞれ設けられてい
る。
る。 【解決手段】クラッド11a内における軸心対称の2位
置に、それぞれが独立した多数のコア11cが充填され
たドメイン11bが、50μm以上の間隔をあけて、ク
ラッド11aの全長にわたってそれぞれ設けられてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向の光通信が
可能になった光通信システムに使用される光ファイバ
ー、およびその光ファイバーを用いた光ファイバーケー
ブル、並びに、光ファイバーケーブルの端部に接続され
る光送受信モジュールに関する。
可能になった光通信システムに使用される光ファイバ
ー、およびその光ファイバーを用いた光ファイバーケー
ブル、並びに、光ファイバーケーブルの端部に接続され
る光送受信モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭58−13504号公報および実
開昭58−13505号公報には、高速通信が可能なデ
ジタル通信システムに使用されるマルチコア光ファイバ
ーがそれぞれ開示されている。実開昭58−13504
号公報に開示されたマルチコア光ファイバーは、図8に
示すように、クラッド51の軸心部に1本のコア52が
配置されており、また、このコア52の周囲にも、6本
のコアが52が、周方向に等しい間隔をあけて配置され
ている。そして、隣接する各コア52間に、高損失特性
を有する損失層53が設けられている。このようなマル
チコア光ファイバーでは、隣接するコア52間の光のク
ロストークが損失層53によって防止されるようになっ
ている。
開昭58−13505号公報には、高速通信が可能なデ
ジタル通信システムに使用されるマルチコア光ファイバ
ーがそれぞれ開示されている。実開昭58−13504
号公報に開示されたマルチコア光ファイバーは、図8に
示すように、クラッド51の軸心部に1本のコア52が
配置されており、また、このコア52の周囲にも、6本
のコアが52が、周方向に等しい間隔をあけて配置され
ている。そして、隣接する各コア52間に、高損失特性
を有する損失層53が設けられている。このようなマル
チコア光ファイバーでは、隣接するコア52間の光のク
ロストークが損失層53によって防止されるようになっ
ている。
【0003】さらに、実開昭58−13505号公報に
開示されたマルチコア光ファイバーは、図9に示すよう
に、クラッド51の軸心部に1本のコア52が設けられ
るとともに、そのコア52の周囲に6本のコア52が周
方向に等しい間隔をあけて設けられており、また、クラ
ッド51の外周面における所定位置に、長手方向に沿っ
て識別体54が設けられている。このようなマルチコア
光ファイバーでは、クラッド51内における各コア52
の位置を、識別体54によって識別することができる。
開示されたマルチコア光ファイバーは、図9に示すよう
に、クラッド51の軸心部に1本のコア52が設けられ
るとともに、そのコア52の周囲に6本のコア52が周
方向に等しい間隔をあけて設けられており、また、クラ
ッド51の外周面における所定位置に、長手方向に沿っ
て識別体54が設けられている。このようなマルチコア
光ファイバーでは、クラッド51内における各コア52
の位置を、識別体54によって識別することができる。
【0004】いずれの場合にも、1本の光ファイバーに
よって、双方向の光通信が可能であるが、このような光
ファイバーを使用して双方向の光通信システムを構築す
る場合には、クラッド51内に分散して設けられたそれ
ぞれのコア52に対して、一方の端部に発光素子を光学
的に結合させ、他方の端部に受光素子を光学的に結合さ
せる必要があり、各コア52それぞれに対して、発光素
子および受光素子を光学的に結合させることは容易でな
いという問題がある。
よって、双方向の光通信が可能であるが、このような光
ファイバーを使用して双方向の光通信システムを構築す
る場合には、クラッド51内に分散して設けられたそれ
ぞれのコア52に対して、一方の端部に発光素子を光学
的に結合させ、他方の端部に受光素子を光学的に結合さ
せる必要があり、各コア52それぞれに対して、発光素
子および受光素子を光学的に結合させることは容易でな
いという問題がある。
【0005】特開平10−123370号公報には、一
対の光ファイバーを使用して、双方向の光通信を可能に
したシステムが開示されている。この公報に開示された
光通信システムでは、図10に示すように、それぞれが
1本のコアを有する一対の光ファイバー61aが設けら
れた光ファイバーケーブルの端部に、コネクタ62が取
り付けられており、このコネクタ62に、レセプタクル
63が接続されている。レセプタクル63内には、発光
素子63aおよび受光素子63bが、適当な間隔をあけ
て配置されている。各光ファイバー61aは、各光ファ
イバー61aの端面が、発光素子63aおよび受光素子
63bにそれぞれ対向するように、レセプタクル63内
にて、相反する方向に湾曲されている。
対の光ファイバーを使用して、双方向の光通信を可能に
したシステムが開示されている。この公報に開示された
光通信システムでは、図10に示すように、それぞれが
1本のコアを有する一対の光ファイバー61aが設けら
れた光ファイバーケーブルの端部に、コネクタ62が取
り付けられており、このコネクタ62に、レセプタクル
63が接続されている。レセプタクル63内には、発光
素子63aおよび受光素子63bが、適当な間隔をあけ
て配置されている。各光ファイバー61aは、各光ファ
イバー61aの端面が、発光素子63aおよび受光素子
63bにそれぞれ対向するように、レセプタクル63内
にて、相反する方向に湾曲されている。
【0006】このような光通信システムでは、光ファイ
バーケーブル61が、それぞれ、単コア構造になった一
対の光ファイバー61aを有しているために、光ファイ
バーケーブル61の口径が大きくなり、しかも、重量も
大きく、大型化するという問題がある。そのために、光
ファイバーケーブルの取り扱いが容易でなく、運搬、敷
設等に多大な労力を必要とし、しかも、保管に際して大
きなスペースが必要になる。また、単コア構造の光ファ
イバーを2本使用しているために、マルチコア構造の光
ファイバーを使用する場合に比べて経済性が損なわれる
という問題もある。さらには、レセプタクル63の内部
にて、各光ファイバー61aをそれぞれ湾曲させている
ために、各光ファイバー61a内を伝送する光は、それ
ぞれの湾曲部において光量の損失が大きくなるおそれも
ある。
バーケーブル61が、それぞれ、単コア構造になった一
対の光ファイバー61aを有しているために、光ファイ
バーケーブル61の口径が大きくなり、しかも、重量も
大きく、大型化するという問題がある。そのために、光
ファイバーケーブルの取り扱いが容易でなく、運搬、敷
設等に多大な労力を必要とし、しかも、保管に際して大
きなスペースが必要になる。また、単コア構造の光ファ
イバーを2本使用しているために、マルチコア構造の光
ファイバーを使用する場合に比べて経済性が損なわれる
という問題もある。さらには、レセプタクル63の内部
にて、各光ファイバー61aをそれぞれ湾曲させている
ために、各光ファイバー61a内を伝送する光は、それ
ぞれの湾曲部において光量の損失が大きくなるおそれも
ある。
【0007】このような問題を解決するために、特開平
10−39181号公報には、単コア構造の光ファイバ
ーを使用して双方向の光通信が可能になった光通信シス
テムが開示されている。この光通信システムでは、図1
1に示すように、光ファイバー71が接続された光送受
信装置72内に、発光素子72aおよび受光素子72b
が設けられている。そして、発光素子72aから発せら
れる光が、プリズム72cによって屈折されて光ファイ
バー71内に照射されるようになっており、また、光フ
ァイバー71から出射される光が、プリズム72cによ
って屈折されて、受光素子72bに受光されるようにな
っている。
10−39181号公報には、単コア構造の光ファイバ
ーを使用して双方向の光通信が可能になった光通信シス
テムが開示されている。この光通信システムでは、図1
1に示すように、光ファイバー71が接続された光送受
信装置72内に、発光素子72aおよび受光素子72b
が設けられている。そして、発光素子72aから発せら
れる光が、プリズム72cによって屈折されて光ファイ
バー71内に照射されるようになっており、また、光フ
ァイバー71から出射される光が、プリズム72cによ
って屈折されて、受光素子72bに受光されるようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の光通
信システムでは、発光素子72aから発せられる光と、
受光素子72bにて受光される光とが、プリズム72c
によって分離されているために、プリズム72cによ
り、必然的に送信光および受信光の損失が生じてしま
う。
信システムでは、発光素子72aから発せられる光と、
受光素子72bにて受光される光とが、プリズム72c
によって分離されているために、プリズム72cによ
り、必然的に送信光および受信光の損失が生じてしま
う。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、双方向の光通信を安定的に実施す
ることができる光ファイバー、光ファイバーケーブル、
および、光送受信モジュールを提供することにある。
であり、その目的は、双方向の光通信を安定的に実施す
ることができる光ファイバー、光ファイバーケーブル、
および、光送受信モジュールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバー
は、クラッド内における軸心対称の2位置に、多数のコ
アがそれぞれ充填されたドメインが、50μm以上の間
隔をあけて、クラッドの全長にわたってそれぞれ設けら
れていることを特徴とする。
は、クラッド内における軸心対称の2位置に、多数のコ
アがそれぞれ充填されたドメインが、50μm以上の間
隔をあけて、クラッドの全長にわたってそれぞれ設けら
れていることを特徴とする。
【0011】前記クラッドの外周面の所定位置には、各
ドメインを識別するためのマークが、クラッドの全長に
わたって設けられている。
ドメインを識別するためのマークが、クラッドの全長に
わたって設けられている。
【0012】本発明の光ファイバーケーブルは、このよ
うな光ファイバーの各端部に、プラグがそれぞれ所定の
状態で取り付けられて、各プラグの端面から、光ファイ
バーの端面がそれぞれ露出していることを特徴とする。
うな光ファイバーの各端部に、プラグがそれぞれ所定の
状態で取り付けられて、各プラグの端面から、光ファイ
バーの端面がそれぞれ露出していることを特徴とする。
【0013】本発明の光送受信モジュールは、このよう
な光ファイバーケーブルのプラグが所定の状態で挿入さ
れて接続される挿入孔と、この挿入孔内に挿入されたプ
ラグの先端面から露出する光ファイバーの端面における
一方のドメインに光を照射する発光素子と、挿入孔内に
挿入されたプラグの先端面から露出する光ファイバーの
端面における他方のドメインから出射する光を受光する
受光素子とを具備することを特徴とする。
な光ファイバーケーブルのプラグが所定の状態で挿入さ
れて接続される挿入孔と、この挿入孔内に挿入されたプ
ラグの先端面から露出する光ファイバーの端面における
一方のドメインに光を照射する発光素子と、挿入孔内に
挿入されたプラグの先端面から露出する光ファイバーの
端面における他方のドメインから出射する光を受光する
受光素子とを具備することを特徴とする。
【0014】前記挿入孔内に挿入されるプラグと、発光
素子および受光素子との間に、発光素子から発せられる
光を光ファイバーの一方のドメインに入射させるように
屈折させるとともに、光ファイバーの他方のドメインか
ら出射される光を受光素子に受光されるように屈折させ
るプリズムが設けられている。
素子および受光素子との間に、発光素子から発せられる
光を光ファイバーの一方のドメインに入射させるように
屈折させるとともに、光ファイバーの他方のドメインか
ら出射される光を受光素子に受光されるように屈折させ
るプリズムが設けられている。
【0015】前記プリズムには、発光素子から発せられ
る光が受光素子にて受光されないように光を遮断するパ
ーティションが設けられている。
る光が受光素子にて受光されないように光を遮断するパ
ーティションが設けられている。
【0016】前記プリズムは、光ファイバーに対向する
表面が、光ファイバーの一方のドメインに対して光が出
射する領域と、光ファイバーの他方のドメインから照射
される光が入射する領域とを除いて遮光されている。
表面が、光ファイバーの一方のドメインに対して光が出
射する領域と、光ファイバーの他方のドメインから照射
される光が入射する領域とを除いて遮光されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の光ファイバー
の実施の形態の一例を示す断面図である。この光ファイ
バー11は、その全長にわたって断面円形状をしたクラ
ッド11aを有しており、このクラッド11aにおける
軸心対称の2位置には、多数のコア11cが充填された
断面円形状のドメイン11bが、それぞれ設けられてい
る。各ドメイン11b内に充填された各コア11cは、
PMMA(メチルメタクリル酸樹脂)によって、それぞ
れ断面円形状に構成されており、それぞれが各コア11
cより屈折率の低いクラッド11aにて被覆されて独立
した状態になっている。従って、各ドメイン11bにお
ける各コア11c内には、光が独立して伝送されるよう
になっている。
面に基づいて説明する。図1は、本発明の光ファイバー
の実施の形態の一例を示す断面図である。この光ファイ
バー11は、その全長にわたって断面円形状をしたクラ
ッド11aを有しており、このクラッド11aにおける
軸心対称の2位置には、多数のコア11cが充填された
断面円形状のドメイン11bが、それぞれ設けられてい
る。各ドメイン11b内に充填された各コア11cは、
PMMA(メチルメタクリル酸樹脂)によって、それぞ
れ断面円形状に構成されており、それぞれが各コア11
cより屈折率の低いクラッド11aにて被覆されて独立
した状態になっている。従って、各ドメイン11bにお
ける各コア11c内には、光が独立して伝送されるよう
になっている。
【0018】各ドメイン11b同士は、各ドメイン11
bにおける各コア11c内を伝送される光の波長よりも
十分に大きな50〜100μm程度の間隔Lをあけて配
置されている。このような間隔をあけてドメイン11b
を配置することによって、一方のドメイン11bにおけ
る各コア11c内を伝送される光と、他方のドメイン1
1bにおける各コア11c内を伝送される光とが、クロ
ストークするおそれがない。
bにおける各コア11c内を伝送される光の波長よりも
十分に大きな50〜100μm程度の間隔Lをあけて配
置されている。このような間隔をあけてドメイン11b
を配置することによって、一方のドメイン11bにおけ
る各コア11c内を伝送される光と、他方のドメイン1
1bにおける各コア11c内を伝送される光とが、クロ
ストークするおそれがない。
【0019】このような構成の光ファイバー11は、双
方向の光通信用システムとして使用される。この場合、
一方のドメイン11bにおける各コア11cが、所定方
向の光通信用として使用され、他方のドメイン11b
は、反対方向の光通信用として使用されて、各ドメイン
11b内を、所定波長の光がそれぞれ伝送される。
方向の光通信用システムとして使用される。この場合、
一方のドメイン11bにおける各コア11cが、所定方
向の光通信用として使用され、他方のドメイン11b
は、反対方向の光通信用として使用されて、各ドメイン
11b内を、所定波長の光がそれぞれ伝送される。
【0020】図2は、このような構成の光ファイバー1
1の製造する際の概略構成図である。図1に示す光ファ
イバー11を製造する際には、コア用ラム押出機31に
よって、光ファイバー11の各ドメイン11bに充填さ
れた多数のコア11cを構成するコア用樹脂としてのP
MMAが溶融状態で押し出されるとともに、クラッド用
押出機32によって、光ファイバー11のクラッド11
aを構成するクラッド用樹脂が溶融状態で押し出され
る。コア用ラム押出機31は、PMMAによって構成さ
れた樹脂ロッドを加熱して溶融状態で押し出すようにな
っている。コア用ラム押出機31およびクラッド用押出
機32からそれぞれ押し出されるコア用樹脂およびクラ
ッド用樹脂は、複合紡糸ノズル33に供給されている。
1の製造する際の概略構成図である。図1に示す光ファ
イバー11を製造する際には、コア用ラム押出機31に
よって、光ファイバー11の各ドメイン11bに充填さ
れた多数のコア11cを構成するコア用樹脂としてのP
MMAが溶融状態で押し出されるとともに、クラッド用
押出機32によって、光ファイバー11のクラッド11
aを構成するクラッド用樹脂が溶融状態で押し出され
る。コア用ラム押出機31は、PMMAによって構成さ
れた樹脂ロッドを加熱して溶融状態で押し出すようにな
っている。コア用ラム押出機31およびクラッド用押出
機32からそれぞれ押し出されるコア用樹脂およびクラ
ッド用樹脂は、複合紡糸ノズル33に供給されている。
【0021】複合紡糸ノズル33は、コア用ラム押出機
31にて押し出されるコア用樹脂を2つに分配する第1
分配板33aと、クラッド用押出機32にて押し出され
るクラッド用樹脂を同様に2つに分配する第2分配板3
3bとを有している。第1分配板33aによって2つに
分配された各コア用樹脂は、2つの領域に多数の透孔が
設けられた第1ノズル部33cの各領域によって、それ
ぞれが多数本の線状に押し出されるようになっている。
また、第2分配板33bによって分配された各クラッド
樹脂は、第1ノズル部33cの2つの領域によって、そ
れぞれが多数本の線状に押し出されているコア用樹脂の
周囲に、第2ノズル部33dによってそれぞれ押し出さ
れている。これにより、第2ノズル部33dからは、多
数本のコア用樹脂がクラッド用樹脂にて覆われた一対の
線状樹脂が押し出されており、各線状樹脂同士が一体化
されて巻き取られる。これにより、図1に示す断面形状
の光ファイバー11が連続的に製造される。
31にて押し出されるコア用樹脂を2つに分配する第1
分配板33aと、クラッド用押出機32にて押し出され
るクラッド用樹脂を同様に2つに分配する第2分配板3
3bとを有している。第1分配板33aによって2つに
分配された各コア用樹脂は、2つの領域に多数の透孔が
設けられた第1ノズル部33cの各領域によって、それ
ぞれが多数本の線状に押し出されるようになっている。
また、第2分配板33bによって分配された各クラッド
樹脂は、第1ノズル部33cの2つの領域によって、そ
れぞれが多数本の線状に押し出されているコア用樹脂の
周囲に、第2ノズル部33dによってそれぞれ押し出さ
れている。これにより、第2ノズル部33dからは、多
数本のコア用樹脂がクラッド用樹脂にて覆われた一対の
線状樹脂が押し出されており、各線状樹脂同士が一体化
されて巻き取られる。これにより、図1に示す断面形状
の光ファイバー11が連続的に製造される。
【0022】このような構成の光ファイバー11は、被
覆によって覆われて、双方向光通信用の光ファイバーケ
ーブルとされる。この場合、光ファイバー11における
いずれのドメイン11bが、いずれの方向の光通信に使
用されるかを識別するために、図3に示すように、クラ
ッド11aにおける外周部の所定箇所に、外方に突出す
る識別用突条11dが、全長にわたって連続して設けら
れる。この識別用突条11dは、各ドメイン11bの中
心同士を結ぶ直線に直交した放射方向に沿って外方に突
出している。このような識別用突条11dを有する光フ
ァイバー11を製造する場合には、クラッド用樹脂を押
し出すノズル部に、識別用突条11dの断面形状に対応
した断面形状の凹部を、所定位置に設ければよい。
覆によって覆われて、双方向光通信用の光ファイバーケ
ーブルとされる。この場合、光ファイバー11における
いずれのドメイン11bが、いずれの方向の光通信に使
用されるかを識別するために、図3に示すように、クラ
ッド11aにおける外周部の所定箇所に、外方に突出す
る識別用突条11dが、全長にわたって連続して設けら
れる。この識別用突条11dは、各ドメイン11bの中
心同士を結ぶ直線に直交した放射方向に沿って外方に突
出している。このような識別用突条11dを有する光フ
ァイバー11を製造する場合には、クラッド用樹脂を押
し出すノズル部に、識別用突条11dの断面形状に対応
した断面形状の凹部を、所定位置に設ければよい。
【0023】このように、クラッド11aに識別用突条
11dが設けられた光ファイバー11を双方向光通信用
の光ファイバーケーブルとして使用する場合には、図4
(a)に示すように、光ファイバーケーブル10の各端
部にプラグ12がそれぞれ取り付けられて、各プラグ1
2が光送受信モジュール20にそれぞれ接続されるよう
になっている。光ファイバーケーブル10の各端部に接
続されるプラグ12は、円筒状をしたプラグ本体12a
と、このプラグ本体12aの先端面に同心状態で突出す
るように設けられた円筒状のプラグジャック12bとを
有している。各プラグ12が取り付けられる光ファイバ
ーケーブル10の各端部は、被覆が剥がされて光ファイ
バー11のクラッド11aが露出されて、露出したクラ
ッド11aが、円筒状をしたプラグ本体12aの軸心部
およびプラグジャック12bの軸心部内に同心状態で挿
入されている。そして、各プラグ12内を挿通する光フ
ァイバー11の端面が、プラグジャック12bの先端面
に露出している。
11dが設けられた光ファイバー11を双方向光通信用
の光ファイバーケーブルとして使用する場合には、図4
(a)に示すように、光ファイバーケーブル10の各端
部にプラグ12がそれぞれ取り付けられて、各プラグ1
2が光送受信モジュール20にそれぞれ接続されるよう
になっている。光ファイバーケーブル10の各端部に接
続されるプラグ12は、円筒状をしたプラグ本体12a
と、このプラグ本体12aの先端面に同心状態で突出す
るように設けられた円筒状のプラグジャック12bとを
有している。各プラグ12が取り付けられる光ファイバ
ーケーブル10の各端部は、被覆が剥がされて光ファイ
バー11のクラッド11aが露出されて、露出したクラ
ッド11aが、円筒状をしたプラグ本体12aの軸心部
およびプラグジャック12bの軸心部内に同心状態で挿
入されている。そして、各プラグ12内を挿通する光フ
ァイバー11の端面が、プラグジャック12bの先端面
に露出している。
【0024】プラグ本体12aには、プラグジャック1
2bが設けられた先端面とは反対側の基端部に、周方向
の1箇所から外方に放射方向に沿って突出する位置決め
用突起部12cが設けられている。この位置決め用突起
部12cは、プラグジャック12bに沿って、軸方向に
適当な長さにわたって設けられている。
2bが設けられた先端面とは反対側の基端部に、周方向
の1箇所から外方に放射方向に沿って突出する位置決め
用突起部12cが設けられている。この位置決め用突起
部12cは、プラグジャック12bに沿って、軸方向に
適当な長さにわたって設けられている。
【0025】光ファイバーケーブル10の光ファイバー
11は、クラッド11aの外周面に設けられた識別用突
条11dが、プラグ本体12aに設けられた位置決め用
突起部12cに対して、予め設定された所定の状態にな
るように、プラグ本体12aおよびプラグジャック12
b内に挿入されて固定されている。光ファイバー11が
挿入されたプラグ本体12aは、例えば、プラグ本体1
2aをカシメることによって、光ファイバー11に取り
付けられている。また、プラグジャック12bの先端面
から露出した光ファイバー11の端面は、ホットプレー
ト等によって、プラグジャック12bの先端面と面一に
なるように平滑化されている。
11は、クラッド11aの外周面に設けられた識別用突
条11dが、プラグ本体12aに設けられた位置決め用
突起部12cに対して、予め設定された所定の状態にな
るように、プラグ本体12aおよびプラグジャック12
b内に挿入されて固定されている。光ファイバー11が
挿入されたプラグ本体12aは、例えば、プラグ本体1
2aをカシメることによって、光ファイバー11に取り
付けられている。また、プラグジャック12bの先端面
から露出した光ファイバー11の端面は、ホットプレー
ト等によって、プラグジャック12bの先端面と面一に
なるように平滑化されている。
【0026】図4(b)は、プラグ12が接続される光
送受信モジュール20の正面図である。光送受信モジュ
ール20には、プラグ12が挿入される挿入孔21が設
けられている。この挿入孔21の一方の端部は、光送受
信モジュール20の一方の端面に開口した開口部になっ
ており、その開口部には、プラグ12の位置決め用突起
部12cが挿入される位置決め用溝部22が、軸方向に
沿って適当な長さにわたって設けられている。光送受信
モジュール20の位置決め用溝部22にプラグ12の位
置決め用突起部12cが挿入されると、プラグ12は、
光送受信モジュール20に対して、周方向に位置決めさ
れた状態で接続される。従って、プラグ12と一体にな
った光ファイバーケーブル10の光ファイバー11も、
光送受信モジュール20に対して、周方向に位置決めさ
れた状態になり、光ファイバー11の各ドメイン11b
も、光送受信モジュール20に対してそれぞれ位置決め
される。
送受信モジュール20の正面図である。光送受信モジュ
ール20には、プラグ12が挿入される挿入孔21が設
けられている。この挿入孔21の一方の端部は、光送受
信モジュール20の一方の端面に開口した開口部になっ
ており、その開口部には、プラグ12の位置決め用突起
部12cが挿入される位置決め用溝部22が、軸方向に
沿って適当な長さにわたって設けられている。光送受信
モジュール20の位置決め用溝部22にプラグ12の位
置決め用突起部12cが挿入されると、プラグ12は、
光送受信モジュール20に対して、周方向に位置決めさ
れた状態で接続される。従って、プラグ12と一体にな
った光ファイバーケーブル10の光ファイバー11も、
光送受信モジュール20に対して、周方向に位置決めさ
れた状態になり、光ファイバー11の各ドメイン11b
も、光送受信モジュール20に対してそれぞれ位置決め
される。
【0027】図5は、光ファイバーケーブル10の各端
部にプラグ12がそれぞれ取り付けられて、各プラグ1
2に光送受信モジュール20がそれぞれ接続された光通
信システムの概略構成図である。光ファイバーケーブル
10の一方の端部に取り付けられるプラグ12は、その
プラグ12に設けられた位置決め用突起部12cの周方
向位置が、光ファイバー11における識別用突条11d
の周方向位置と一致した状態とされるのに対して、光フ
ァイバーケーブル10の他方の端部に取り付けられるプ
ラグ12は、そのプラグ12に設けられた位置決め用突
起部12cの周方向位置が、光ファイバー11における
識別用突条11dの周方向位置に対して180度にわた
ってずれた状態とされる。
部にプラグ12がそれぞれ取り付けられて、各プラグ1
2に光送受信モジュール20がそれぞれ接続された光通
信システムの概略構成図である。光ファイバーケーブル
10の一方の端部に取り付けられるプラグ12は、その
プラグ12に設けられた位置決め用突起部12cの周方
向位置が、光ファイバー11における識別用突条11d
の周方向位置と一致した状態とされるのに対して、光フ
ァイバーケーブル10の他方の端部に取り付けられるプ
ラグ12は、そのプラグ12に設けられた位置決め用突
起部12cの周方向位置が、光ファイバー11における
識別用突条11dの周方向位置に対して180度にわた
ってずれた状態とされる。
【0028】このように、光ファイバーケーブル10の
各端部に、それぞれの位置決め用突起部12cが、光フ
ァイバー11に対して周方向に180度にわたってずれ
た状態で各プラグ12がそれぞれ取り付けられると、各
プラグ12が、光送受信モジュール20にそれぞれ接続
される。
各端部に、それぞれの位置決め用突起部12cが、光フ
ァイバー11に対して周方向に180度にわたってずれ
た状態で各プラグ12がそれぞれ取り付けられると、各
プラグ12が、光送受信モジュール20にそれぞれ接続
される。
【0029】各プラグ12が接続される光送受信モジュ
ール20は、図5に概略構成を示すように、挿入孔21
の内奥部に対向するように配置されたプリント基板23
を有している。このプリント基板23には、挿入孔21
内に挿入されるプラグ12にのプラグジャック12b先
端面に対向するように、発光素子24および受光素子2
5が設けられている。発光素子24および受光素子25
は、挿入孔21の軸心を挟んで配置されている。また、
光送受信モジュール20には、挿入孔21内に挿入され
るプラグジャック12bの先端面と、発光素子24およ
び受光素子25との間に位置するようにプリズム26が
設けられている。
ール20は、図5に概略構成を示すように、挿入孔21
の内奥部に対向するように配置されたプリント基板23
を有している。このプリント基板23には、挿入孔21
内に挿入されるプラグ12にのプラグジャック12b先
端面に対向するように、発光素子24および受光素子2
5が設けられている。発光素子24および受光素子25
は、挿入孔21の軸心を挟んで配置されている。また、
光送受信モジュール20には、挿入孔21内に挿入され
るプラグジャック12bの先端面と、発光素子24およ
び受光素子25との間に位置するようにプリズム26が
設けられている。
【0030】プリズム26は、挿入孔21内に挿入され
るプラグジャック12bの先端面と平行な表面を有する
とともに、プラグジャック12bの先端面の遠方側に頂
部を有する断面三角形状になっている。発光素子24
は、プリズム26に向かって光を照射するようになって
おり、プリズム26は、発光素子24から照射される光
を、プラグジャック12bの先端面に向かって屈折して
いる。また、プリズム26は、プラグジャック12bの
先端面から照射される光を、受光素子25にて受光され
るように屈折させている。
るプラグジャック12bの先端面と平行な表面を有する
とともに、プラグジャック12bの先端面の遠方側に頂
部を有する断面三角形状になっている。発光素子24
は、プリズム26に向かって光を照射するようになって
おり、プリズム26は、発光素子24から照射される光
を、プラグジャック12bの先端面に向かって屈折して
いる。また、プリズム26は、プラグジャック12bの
先端面から照射される光を、受光素子25にて受光され
るように屈折させている。
【0031】光ファイバーケーブル10の各端部には、
プラグ12が、光ファイバー11に対して周方向に18
0度にわたってずれた状態でそれぞれ取り付けられてお
り、従って、各プラグ12の位置決め用突起部12c
も、光ファイバー11の周方向に180度にわたってず
れた状態になっている。
プラグ12が、光ファイバー11に対して周方向に18
0度にわたってずれた状態でそれぞれ取り付けられてお
り、従って、各プラグ12の位置決め用突起部12c
も、光ファイバー11の周方向に180度にわたってず
れた状態になっている。
【0032】このような各プラグ12に対して、光送受
信モジュール20をそれぞれ接続すると、各光送受信モ
ジュール20は、光ファイバー11に対して、周方向に
180度にわたって反転した状態でそれぞれ接続され
る。その結果、光ファイバー11における各ドメイン1
1bは、それぞれ、一方の端部が、一方の光送受信モジ
ュール20の発光素子24に近接し、他方の端部が他方
の光送受信モジュール20の受光素子25に近接した状
態とされる。これにより、各ドメイン11bには、それ
ぞれ、一方の光送受信モジュール20の発光素子24か
ら発せられた光が、プリズム26によって屈折されて入
射する。そして、各ドメイン11b内を、それぞれ逆方
向に光が伝送されて、他方の光送受信モジュール20が
接続されたプラグ12のプラグジャック12b先端面か
らそれぞれ照射される。そして、その光送受信モジュー
ル20に設けられたプリズム26によってそれぞれ屈折
され、その光送受信モジュール20の受光素子25にて
それぞれ受光される。
信モジュール20をそれぞれ接続すると、各光送受信モ
ジュール20は、光ファイバー11に対して、周方向に
180度にわたって反転した状態でそれぞれ接続され
る。その結果、光ファイバー11における各ドメイン1
1bは、それぞれ、一方の端部が、一方の光送受信モジ
ュール20の発光素子24に近接し、他方の端部が他方
の光送受信モジュール20の受光素子25に近接した状
態とされる。これにより、各ドメイン11bには、それ
ぞれ、一方の光送受信モジュール20の発光素子24か
ら発せられた光が、プリズム26によって屈折されて入
射する。そして、各ドメイン11b内を、それぞれ逆方
向に光が伝送されて、他方の光送受信モジュール20が
接続されたプラグ12のプラグジャック12b先端面か
らそれぞれ照射される。そして、その光送受信モジュー
ル20に設けられたプリズム26によってそれぞれ屈折
され、その光送受信モジュール20の受光素子25にて
それぞれ受光される。
【0033】このように、一対のドメイン11b内に多
数の光ファイバー11cがそれぞれ充填された光ファイ
バー11によって、双方向の光通信が可能になる。光フ
ァイバー11の各ドメイン11bは、光通信に使用され
る光の波長よりも十分に大きな間隔をあけて設けられて
いるために、、各ドメイン11b内のコア11cを、そ
れぞれ光が逆方向に伝送されても、各光のクロストーク
が生じるおそれがなく、安定した双方向通信が可能にな
る。
数の光ファイバー11cがそれぞれ充填された光ファイ
バー11によって、双方向の光通信が可能になる。光フ
ァイバー11の各ドメイン11bは、光通信に使用され
る光の波長よりも十分に大きな間隔をあけて設けられて
いるために、、各ドメイン11b内のコア11cを、そ
れぞれ光が逆方向に伝送されても、各光のクロストーク
が生じるおそれがなく、安定した双方向通信が可能にな
る。
【0034】光ファイバー11には、識別用突条11d
がクラッド11aの全長にわたって設けられていること
により、各ドメイン11bをそれぞれ容易に特定するこ
とができる。従って、光ファイバー11を、双方向の光
通信システムとして使用する際に、各ドメイン11b
を、それぞれ、いずれの方向の通信に使用しているかを
容易に判別することができる。従って、このような光フ
ァイバー11を使用した光ファイバーケーブル10の各
端部に対して、プラグ12を、それぞれ、所定の状態で
確実に取り付けることができる。
がクラッド11aの全長にわたって設けられていること
により、各ドメイン11bをそれぞれ容易に特定するこ
とができる。従って、光ファイバー11を、双方向の光
通信システムとして使用する際に、各ドメイン11b
を、それぞれ、いずれの方向の通信に使用しているかを
容易に判別することができる。従って、このような光フ
ァイバー11を使用した光ファイバーケーブル10の各
端部に対して、プラグ12を、それぞれ、所定の状態で
確実に取り付けることができる。
【0035】図6は、光送受信モジュール20の他の例
を示す概略構成図である。この光送受信モジュール20
では、発光素子24および受光素子26と、光ファイバ
ー11との間に設けられるプリズム26に、光を遮断す
るパーティション27が設けられている。このパーティ
ション27は、プリント基板23に設けられた発光素子
24と受光素子25との間にて、送受信モジュール20
に設けられた挿入孔21の軸心に沿って、プリント基板
23と直交するように配置されており、断面三角形状を
したプリズム26を2等分状態に隔絶している。従っ
て、パーティション27は、挿入孔21内に周方向に位
置決めされた状態で挿入されるプラグ12内の光ファイ
バー10の端面に対して、各ドメイン11bの中心同士
を結ぶ直線を含む断面に対して直交し、しかも、光ファ
イバー11の軸心に沿った状態で、光ファイバー11の
端面に近接して配置される。パーティション27は、光
を確実に遮断し得るように、その表面が黒色になってい
る。
を示す概略構成図である。この光送受信モジュール20
では、発光素子24および受光素子26と、光ファイバ
ー11との間に設けられるプリズム26に、光を遮断す
るパーティション27が設けられている。このパーティ
ション27は、プリント基板23に設けられた発光素子
24と受光素子25との間にて、送受信モジュール20
に設けられた挿入孔21の軸心に沿って、プリント基板
23と直交するように配置されており、断面三角形状を
したプリズム26を2等分状態に隔絶している。従っ
て、パーティション27は、挿入孔21内に周方向に位
置決めされた状態で挿入されるプラグ12内の光ファイ
バー10の端面に対して、各ドメイン11bの中心同士
を結ぶ直線を含む断面に対して直交し、しかも、光ファ
イバー11の軸心に沿った状態で、光ファイバー11の
端面に近接して配置される。パーティション27は、光
を確実に遮断し得るように、その表面が黒色になってい
る。
【0036】このような構成のパーティション27を有
する光送受信モジュール20では、発光素子24から発
せられる光が、プリズム26に進入して、プリズム26
によって光ファイバー11の端面に向かって屈折される
際に、受光素子25に向かって屈折されて受光素子25
に受光されることが、パーティション27によって防止
される。しかも、光ファイバー11の端面に向かって屈
折された光が、光ファイバー11の端面におけるフレネ
ル反射によって、プリズム26から受光素子25に進入
することも、パーティション27によって防止される。
その結果、受光素子25が誤信号を受光するおそれがな
く、双方向の光通信を安定的に行うことができる。
する光送受信モジュール20では、発光素子24から発
せられる光が、プリズム26に進入して、プリズム26
によって光ファイバー11の端面に向かって屈折される
際に、受光素子25に向かって屈折されて受光素子25
に受光されることが、パーティション27によって防止
される。しかも、光ファイバー11の端面に向かって屈
折された光が、光ファイバー11の端面におけるフレネ
ル反射によって、プリズム26から受光素子25に進入
することも、パーティション27によって防止される。
その結果、受光素子25が誤信号を受光するおそれがな
く、双方向の光通信を安定的に行うことができる。
【0037】図7は、光送受信モジュール20のさらに
他の例を示す概略構成図である。この光送受信モジュー
ル20では、プリズム26を2つに隔絶して光を遮断す
るパーティション27が設けられるとともに、プリズム
26における光ファイバー11の端面に対向する表面
が、遮光部材28によって覆われており、遮光部材28
には、光ファイバー11の各ドメイン11bの端面に対
向して、開口部28aがそれぞれ設けられている。遮光
部材28は、発光素子24から発せられてプリズム26
によって屈折されて、プリズム26の表面から光ファイ
バー11の一方のドメイン11bに照射されるように出
射される領域と、光ファイバー11の他方のドメイン1
1bから出射されてプリズム26内に入射される領域と
を、それぞれ除いた状態で、プリズム26の表面を遮光
するように、各開口部28aが、それぞれ、光ファイバ
ー11における各ドメイン11bの端面と同様の大きさ
の円形状であって、各ドメイン11bとそれぞれ同心状
に設けられている。
他の例を示す概略構成図である。この光送受信モジュー
ル20では、プリズム26を2つに隔絶して光を遮断す
るパーティション27が設けられるとともに、プリズム
26における光ファイバー11の端面に対向する表面
が、遮光部材28によって覆われており、遮光部材28
には、光ファイバー11の各ドメイン11bの端面に対
向して、開口部28aがそれぞれ設けられている。遮光
部材28は、発光素子24から発せられてプリズム26
によって屈折されて、プリズム26の表面から光ファイ
バー11の一方のドメイン11bに照射されるように出
射される領域と、光ファイバー11の他方のドメイン1
1bから出射されてプリズム26内に入射される領域と
を、それぞれ除いた状態で、プリズム26の表面を遮光
するように、各開口部28aが、それぞれ、光ファイバ
ー11における各ドメイン11bの端面と同様の大きさ
の円形状であって、各ドメイン11bとそれぞれ同心状
に設けられている。
【0038】このような光送受信モジュール20では、
発光素子24から発せられてプリズム26から照射され
る光が、光ファイバー11の端面においてフレネル反射
されても、プリズム26における光ファイバー11の端
面に対向した表面が、各開口部28aを除いて遮光部材
28によって遮光された状態になっているために、その
反射光が受光素子25によって受光されることが、さら
に確実に防止されることになる。
発光素子24から発せられてプリズム26から照射され
る光が、光ファイバー11の端面においてフレネル反射
されても、プリズム26における光ファイバー11の端
面に対向した表面が、各開口部28aを除いて遮光部材
28によって遮光された状態になっているために、その
反射光が受光素子25によって受光されることが、さら
に確実に防止されることになる。
【0039】
【発明の効果】本発明の光ファイバーは、このように、
多数のコアがそれぞれ充填された一対のドメインが、伝
送される光の波長よりも十分に長い間隔をあけて設けら
れているために、双方向の光通信を安定的に実施するこ
とができる。また、このような光ファイバーを使用した
光ファイバーケーブルでは、各端部に、プラグがそれぞ
れ所定の状態で取り付けられているために、各プラグが
接続される光送受信モジュールの発光素子および受光素
子に対して、各ドメインをそれぞれ容易に位置合わせす
ることができる。さらに、本発明の光送受信モジュール
は、簡潔な構成であるにもかかわらず、このような光フ
ァイバーケーブルの各プラグに対して、所定の状態で容
易に接続することができる。
多数のコアがそれぞれ充填された一対のドメインが、伝
送される光の波長よりも十分に長い間隔をあけて設けら
れているために、双方向の光通信を安定的に実施するこ
とができる。また、このような光ファイバーを使用した
光ファイバーケーブルでは、各端部に、プラグがそれぞ
れ所定の状態で取り付けられているために、各プラグが
接続される光送受信モジュールの発光素子および受光素
子に対して、各ドメインをそれぞれ容易に位置合わせす
ることができる。さらに、本発明の光送受信モジュール
は、簡潔な構成であるにもかかわらず、このような光フ
ァイバーケーブルの各プラグに対して、所定の状態で容
易に接続することができる。
【図1】本発明の光ファイバーの実施の形態の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】その光ファイバーを製造する際の概略構成図で
ある。
ある。
【図3】本発明の光ファイバーの実施の形態の他の例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】(a)は、本発明の光ファイバーケーブルおよ
び光送受信モジュールの一例を示す概略構成図、(b)
は、その光送受信モジュールの正面図である。
び光送受信モジュールの一例を示す概略構成図、(b)
は、その光送受信モジュールの正面図である。
【図5】本発明の光ファイバーケーブルおよび光送受信
モジュールを使用した光通信システムの一例を示す概略
構成図である。
モジュールを使用した光通信システムの一例を示す概略
構成図である。
【図6】本発明の光送受信モジュールの他の例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図7】本発明の光送受信モジュールのさらに他の例を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図8】従来の光ファイバーの一例を示す断面図であ
る。
る。
【図9】従来の光ファイバーの他の例を示す断面図であ
る。
る。
【図10】従来の光通信システムの一例を示す要部の概
略構成図である。
略構成図である。
【図11】従来の光通信システムの他の例を示す要部の
概略構成図である。
概略構成図である。
10 光ファイバーケーブル 11 光ファイバー 11a クラッド 11b ドメイン 11c コア 11d 識別用突条 12 プラグ 12a プラグ本体 12b プラグジャック 12c 位置決め突起部 20 光送受信用モジュール 21 挿入孔 22 位置決め用溝部 23 プリント基板 24 発光素子 25 受光素子 26 プリズム 31 コア用樹脂ラム押出機 32 クラッド用樹脂押出機 33 紡糸用ノズル
Claims (7)
- 【請求項1】 クラッド内における軸心対称の2位置
に、多数のコアがそれぞれ充填されたドメインが、50
μm以上の間隔をあけて、クラッドの全長にわたってそ
れぞれ設けられていることを特徴とする光ファイバー。 - 【請求項2】 前記クラッドの外周面の所定位置には、
各ドメインを識別するためのマークが、クラッドの全長
にわたって設けられている請求項1に記載の光ファイバ
ー。 - 【請求項3】 請求項1に記載の光ファイバーの各端部
に、プラグがそれぞれ所定の状態で取り付けられて、各
プラグの端面から、光ファイバーの端面がそれぞれ露出
していることを特徴とする光ファイバーケーブル。 - 【請求項4】 請求項4に記載の光ファイバーケーブル
のプラグが所定の状態で挿入されて接続される挿入孔
と、この挿入孔内に挿入されたプラグの先端面から露出
する光ファイバーの端面における一方のドメインに光を
照射する発光素子と、挿入孔内に挿入されたプラグの先
端面から露出する光ファイバーの端面における他方のド
メインから出射する光を受光する受光素子とを具備する
ことを特徴とする光送受信モジュール。 - 【請求項5】 前記挿入孔内に挿入されるプラグと、発
光素子および受光素子との間に、発光素子から発せられ
る光を光ファイバーの一方のドメインに入射させるよう
に屈折させるとともに、光ファイバーの他方のドメイン
から出射される光を受光素子に受光されるように屈折さ
せるプリズムが設けられている請求項4に記載の光送受
信モジュール。 - 【請求項6】 前記プリズムには、発光素子から発せら
れる光が受光素子にて受光されないように光を遮断する
パーティションが設けられている請求項5に記載の光送
受信モジュール。 - 【請求項7】 前記プリズムは、光ファイバーに対向す
る表面が、光ファイバーの一方のドメインに対して光が
出射する領域と、光ファイバーの他方のドメインから照
射される光が入射する領域とを除いて遮光されている請
求項5に記載の光送受信モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20192699A JP2001033636A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 光ファイバー、光ファイバーケーブル、および、光送受信モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20192699A JP2001033636A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 光ファイバー、光ファイバーケーブル、および、光送受信モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001033636A true JP2001033636A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16449094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20192699A Pending JP2001033636A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 光ファイバー、光ファイバーケーブル、および、光送受信モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001033636A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003098397A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Citizen Electronics Co Ltd | 双方向光伝送デバイス |
WO2007046184A1 (ja) * | 2005-10-21 | 2007-04-26 | Advantest Corporation | 接続装置、接続システム、光導波路及び接続方法 |
WO2013069541A1 (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-16 | 住友電気工業株式会社 | 双方向光通信方法およびマルチコア光ファイバ |
WO2013157245A1 (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-24 | 日本電気株式会社 | 多重光伝送路、光伝送システムおよび光伝送方法 |
JP2014116466A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ増幅器 |
JP2014167605A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-09-11 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 光学式センサ装置及びそれに用いる光ファイバケーブル |
US8879881B2 (en) | 2010-04-30 | 2014-11-04 | Corning Cable Systems Llc | Rotatable routing guide and assembly |
US9020320B2 (en) | 2008-08-29 | 2015-04-28 | Corning Cable Systems Llc | High density and bandwidth fiber optic apparatuses and related equipment and methods |
JP2018180193A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | ファナック株式会社 | 光ファイバケーブルユニット |
-
1999
- 1999-07-15 JP JP20192699A patent/JP2001033636A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003098397A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Citizen Electronics Co Ltd | 双方向光伝送デバイス |
WO2007046184A1 (ja) * | 2005-10-21 | 2007-04-26 | Advantest Corporation | 接続装置、接続システム、光導波路及び接続方法 |
JP2007114573A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Advantest Corp | 接続装置、接続システム、光導波路及び接続方法 |
JP4634907B2 (ja) * | 2005-10-21 | 2011-02-16 | 株式会社アドバンテスト | 接続装置、接続システム、光導波路及び接続方法 |
US7905662B2 (en) | 2005-10-21 | 2011-03-15 | Advantest Corporation | Connecting device, connecting system, optical waveguide and connecting method |
US9020320B2 (en) | 2008-08-29 | 2015-04-28 | Corning Cable Systems Llc | High density and bandwidth fiber optic apparatuses and related equipment and methods |
US8879881B2 (en) | 2010-04-30 | 2014-11-04 | Corning Cable Systems Llc | Rotatable routing guide and assembly |
WO2013069541A1 (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-16 | 住友電気工業株式会社 | 双方向光通信方法およびマルチコア光ファイバ |
US9244217B2 (en) | 2011-11-11 | 2016-01-26 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Bi-directional optical communication method and multi-core optical fiber |
WO2013157245A1 (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-24 | 日本電気株式会社 | 多重光伝送路、光伝送システムおよび光伝送方法 |
JPWO2013157245A1 (ja) * | 2012-04-20 | 2015-12-21 | 日本電気株式会社 | 多重光伝送路、光伝送システムおよび光伝送方法 |
JP2014116466A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ増幅器 |
JP2014167605A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-09-11 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 光学式センサ装置及びそれに用いる光ファイバケーブル |
JP2018180193A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | ファナック株式会社 | 光ファイバケーブルユニット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1056629A (en) | Fiber optic antenna coupler | |
US7218828B2 (en) | Optical fiber power splitter module apparatus | |
JP4071407B2 (ja) | 光コネクタ用スリーブ、及びレセプタクル | |
CN101782669B (zh) | 光通信系统和排列变换器 | |
US8417077B2 (en) | Optical branching device and optical communication system including the same | |
US5757994A (en) | Three-part optical coupler | |
US8376633B2 (en) | Optical path changer component, optical connector and optical device | |
US9645329B2 (en) | Gradient index (GRIN) lens holders employing groove alignment feature(s) in recessed cover and single piece components, connectors, and methods | |
EP3640692B9 (en) | Optical connector module | |
CN110998391A (zh) | 光耦合结构 | |
US20160202430A1 (en) | Gradient index (grin) lens holders employing groove alignment feature(s) and total internal reflection (tir) surface, and related components, connectors, and methods | |
TW586031B (en) | Bidirectional optical transmission device | |
US4169656A (en) | Fiber optic interface for combined signal transmission and detection | |
FR2436406A1 (fr) | Connecteur pour fibre optique, dispositif de centrage et procede de fabrication dudit connecteur | |
US20140178010A1 (en) | Gradient index lens assemblies, fiber optic connectors, and fiber optic cable assemblies employing lens alignment channels | |
CN104422990A (zh) | 利用多芯光纤进行波分解复用的方法和光学系统 | |
US5408551A (en) | Optical coupling device | |
EP0190898A3 (en) | Fibre optic data network | |
US6097864A (en) | Branching optical wave guide configuration | |
JP2001033636A (ja) | 光ファイバー、光ファイバーケーブル、および、光送受信モジュール | |
US4600267A (en) | Optical distributor | |
JPH10104443A (ja) | マルチコアファイバ | |
JPH05341147A (ja) | マルチコア型シングルモード光ファイバおよびこれを用いた伝送方法 | |
JP2000081544A (ja) | 光コネクタ用フェルール、光コネクタ接続構造及び光ファイバ心線 | |
JPH1138270A (ja) | 光導波路ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050304 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051011 |