JP2001009902A - 屈曲樹脂ホースの製造法 - Google Patents
屈曲樹脂ホースの製造法Info
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- B29C53/02—Bending or folding
- B29C53/08—Bending or folding of tubes or other profiled members
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- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加熱、曲げ加工、冷却を短いサイクルで精度
良く行うことができ、量産性に優れた屈曲樹脂ホースの
製造法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなるホース20内に水
蒸気等の高温流体を通してホースを加熱し、ホースの下
流側で高温流体の流れを制止してホース内を加圧し、こ
うして加熱されたホースを曲げ加工治具51,52によ
って曲げ加工し、最後にホース内に水等の冷温流体を通
して冷却硬化させることにより、屈曲樹脂ホースを製造
する。又は、軸方向における抗張力に対して周方向に不
均一な特性を有するコルゲート部をホースに形成し、こ
のホースに高温高圧流体を通して加熱、加圧することに
より、上記コルゲート部で内圧によって屈曲させた後、
冷温流体を通して冷却硬化させることにより、屈曲樹脂
ホースを製造する。
良く行うことができ、量産性に優れた屈曲樹脂ホースの
製造法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなるホース20内に水
蒸気等の高温流体を通してホースを加熱し、ホースの下
流側で高温流体の流れを制止してホース内を加圧し、こ
うして加熱されたホースを曲げ加工治具51,52によ
って曲げ加工し、最後にホース内に水等の冷温流体を通
して冷却硬化させることにより、屈曲樹脂ホースを製造
する。又は、軸方向における抗張力に対して周方向に不
均一な特性を有するコルゲート部をホースに形成し、こ
のホースに高温高圧流体を通して加熱、加圧することに
より、上記コルゲート部で内圧によって屈曲させた後、
冷温流体を通して冷却硬化させることにより、屈曲樹脂
ホースを製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のラ
ジエータホースなどに好適な熱可塑性樹脂からなる屈曲
樹脂ホースの製造法に関する。
ジエータホースなどに好適な熱可塑性樹脂からなる屈曲
樹脂ホースの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエータホースとして
は、ゴムホースが一般的に用いられていた。これは、エ
ンジンやラジエータの配置に合せて自由に曲げられると
共に、自動車運転中の振動によるエンジンとラジエータ
との相対変位を吸収できるようにするためである。
は、ゴムホースが一般的に用いられていた。これは、エ
ンジンやラジエータの配置に合せて自由に曲げられると
共に、自動車運転中の振動によるエンジンとラジエータ
との相対変位を吸収できるようにするためである。
【0003】しかしながら、ゴムホースは、重くて取り
扱い性が悪く、エンジンやラジエータのパイプに接続す
る際に、ホースクランプで締め付ける必要があるため、
取付け作業性が悪いという問題点があった。
扱い性が悪く、エンジンやラジエータのパイプに接続す
る際に、ホースクランプで締め付ける必要があるため、
取付け作業性が悪いという問題点があった。
【0004】一方、熱可塑性樹脂等からなるホースが知
られており、このホースに可撓性を付与するため、軸方
向に沿った断面が波形の凹凸をなすコルゲート部を形成
したものも知られている。
られており、このホースに可撓性を付与するため、軸方
向に沿った断面が波形の凹凸をなすコルゲート部を形成
したものも知られている。
【0005】このような樹脂ホースは、ゴムホースに比
べて著しく軽いので取り扱い性がよく、また、端部にエ
ンジンやラジエータのパイプにワンタッチで接続できる
ジョイント部を予め設けておくことができるため、取付
け作業性がよいという利点を有しているが、ゴムホース
ほど屈曲性に富んでいないため、適用個所に合わせて予
め所定の形状に曲げ加工しておくことが望まれる。
べて著しく軽いので取り扱い性がよく、また、端部にエ
ンジンやラジエータのパイプにワンタッチで接続できる
ジョイント部を予め設けておくことができるため、取付
け作業性がよいという利点を有しているが、ゴムホース
ほど屈曲性に富んでいないため、適用個所に合わせて予
め所定の形状に曲げ加工しておくことが望まれる。
【0006】熱可塑性樹脂からなるホースの曲げ加工方
法として、例えば特公平6−55431号には、湾曲形
成する樹脂管の内径とほぼ等しい外径のつる巻きばねを
樹脂管の内部に全長にわたって挿入配置し、所定曲率半
径をもって下向きに湾曲する円弧状のガイド部が設けら
れた治具に、前記樹脂管をガイド部の両側端部間に掛け
渡して装着し、この樹脂管が装着された治具を温水中に
浸漬し、温水に加熱されて軟化するとともに自重および
つる巻きばねの重量によって下方にたわむ樹脂管をガイ
ド部で支持し、湾曲した状態でガイド部に支持された状
態の樹脂管を治具とともに温水から取出し、この状態で
樹脂管を冷却して硬化させることを特徴とする樹脂異形
管の製造方法が開示されている。
法として、例えば特公平6−55431号には、湾曲形
成する樹脂管の内径とほぼ等しい外径のつる巻きばねを
樹脂管の内部に全長にわたって挿入配置し、所定曲率半
径をもって下向きに湾曲する円弧状のガイド部が設けら
れた治具に、前記樹脂管をガイド部の両側端部間に掛け
渡して装着し、この樹脂管が装着された治具を温水中に
浸漬し、温水に加熱されて軟化するとともに自重および
つる巻きばねの重量によって下方にたわむ樹脂管をガイ
ド部で支持し、湾曲した状態でガイド部に支持された状
態の樹脂管を治具とともに温水から取出し、この状態で
樹脂管を冷却して硬化させることを特徴とする樹脂異形
管の製造方法が開示されている。
【0007】また、特公平7−96261号には、基台
上に配置したクランプに合成樹脂管の両端部を固定し、
該合成樹脂管を加熱軟化させると共に、基台の上面側方
に突設したブラケットからねじ棒を突出させ、該ねじ棒
に接続した弾性体を介して合成樹脂管の外側面を押圧し
つつ所望の角度に折り曲げることを特徴とする合成樹脂
管の曲げ加工法が開示されている。この場合、合成樹脂
管内に加熱空気を吹き込むと共に、合成樹脂管に巻き付
けた加熱シートに電流を流して、前記合成樹脂管を加熱
することが記載されている。
上に配置したクランプに合成樹脂管の両端部を固定し、
該合成樹脂管を加熱軟化させると共に、基台の上面側方
に突設したブラケットからねじ棒を突出させ、該ねじ棒
に接続した弾性体を介して合成樹脂管の外側面を押圧し
つつ所望の角度に折り曲げることを特徴とする合成樹脂
管の曲げ加工法が開示されている。この場合、合成樹脂
管内に加熱空気を吹き込むと共に、合成樹脂管に巻き付
けた加熱シートに電流を流して、前記合成樹脂管を加熱
することが記載されている。
【0008】更に、特公平6−104336号には、管
体の内部に管軸方向に沿う仕切り壁を一体成形した熱可
塑性合成樹脂製仕切付管の湾曲方法において、上記管体
を管周壁の外部側から加熱することによって管周壁のみ
を変形可能な温度まで加熱し、所定の湾曲を有する分割
外型内に前記仕切付管を収納すると共に、前記管体内に
圧力流体を導入しつつ湾曲させた後、冷却して取出すこ
とを特徴とする仕切付管の製造方法が開示されている。
体の内部に管軸方向に沿う仕切り壁を一体成形した熱可
塑性合成樹脂製仕切付管の湾曲方法において、上記管体
を管周壁の外部側から加熱することによって管周壁のみ
を変形可能な温度まで加熱し、所定の湾曲を有する分割
外型内に前記仕切付管を収納すると共に、前記管体内に
圧力流体を導入しつつ湾曲させた後、冷却して取出すこ
とを特徴とする仕切付管の製造方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公平6−55431号、特公平7−96261号及び特
公平6−104336号に記載された方法では、樹脂ホ
ースの加熱に時間がかかり、加熱及び曲げ加工を短時間
で行おうとすると、加熱不充分となって肉厚や形状が精
度良くできないという問題があった。また、曲げ加工の
後の冷却にも時間がかかり、冷却を短時間にして冷却不
充分のまま型から取出すと、元の形に戻ってしまうとい
う問題があった。
公平6−55431号、特公平7−96261号及び特
公平6−104336号に記載された方法では、樹脂ホ
ースの加熱に時間がかかり、加熱及び曲げ加工を短時間
で行おうとすると、加熱不充分となって肉厚や形状が精
度良くできないという問題があった。また、曲げ加工の
後の冷却にも時間がかかり、冷却を短時間にして冷却不
充分のまま型から取出すと、元の形に戻ってしまうとい
う問題があった。
【0010】したがって、本発明の目的は、加熱、曲げ
加工、冷却を短いサイクルで精度良く行うことができ、
量産性に優れた屈曲樹脂ホースの製造法を提供すること
にある。
加工、冷却を短いサイクルで精度良く行うことができ、
量産性に優れた屈曲樹脂ホースの製造法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、熱可塑性樹脂からなるホース内に
高温流体を通して前記ホースを加熱する工程と、加熱さ
れた前記ホースを曲げ加工する工程と、前記ホース内に
冷温流体を通して冷却硬化させる工程とを含むことを特
徴とする屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものであ
る。
め、本発明の第1は、熱可塑性樹脂からなるホース内に
高温流体を通して前記ホースを加熱する工程と、加熱さ
れた前記ホースを曲げ加工する工程と、前記ホース内に
冷温流体を通して冷却硬化させる工程とを含むことを特
徴とする屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものであ
る。
【0012】上記第1の発明によれば、ホース内部に高
温流体を通すことによって短時間で加熱することが可能
となると共に、曲げ加工後にホース内部に冷温流体を通
すことによって短時間で冷却硬化することが可能となる
ので、屈曲樹脂ホースを生産性よく、かつ精度よく製造
することができる。
温流体を通すことによって短時間で加熱することが可能
となると共に、曲げ加工後にホース内部に冷温流体を通
すことによって短時間で冷却硬化することが可能となる
ので、屈曲樹脂ホースを生産性よく、かつ精度よく製造
することができる。
【0013】また、本発明の第2は、熱可塑性樹脂から
なるホース内に高温流体を通して前記ホースを加熱する
工程と、前記ホースの下流側で前記高温流体の流れを制
止して前記ホース内を加圧する工程と、加熱された前記
ホースを曲げ加工する工程と、前記ホース内に冷温流体
を通して冷却硬化させる工程とを含むことを特徴とする
屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものである。
なるホース内に高温流体を通して前記ホースを加熱する
工程と、前記ホースの下流側で前記高温流体の流れを制
止して前記ホース内を加圧する工程と、加熱された前記
ホースを曲げ加工する工程と、前記ホース内に冷温流体
を通して冷却硬化させる工程とを含むことを特徴とする
屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものである。
【0014】上記第2の発明によれば、高温流体によっ
てホースを加熱するだけでなく、ホース内部を加圧する
ことにより、曲げ加工時におけるホースの座屈を防止し
て、断面が円形に近い形に屈曲させることができる。
てホースを加熱するだけでなく、ホース内部を加圧する
ことにより、曲げ加工時におけるホースの座屈を防止し
て、断面が円形に近い形に屈曲させることができる。
【0015】なお、上記第2の発明においては、熱可塑
性樹脂からなるホース内に高温流体を通して前記ホース
を加熱する工程と、前記ホースの下流側で前記高温流体
の流れを制止して前記ホース内を加圧する工程と、加熱
された前記ホースを曲げ加工する工程とを複数回繰り返
すことにより、ホースを徐々に曲げるようにしてもよ
く、このように多段階でホース曲げを行うことにより、
ホースの屈曲部における座屈をより効果的に防止でき
る。
性樹脂からなるホース内に高温流体を通して前記ホース
を加熱する工程と、前記ホースの下流側で前記高温流体
の流れを制止して前記ホース内を加圧する工程と、加熱
された前記ホースを曲げ加工する工程とを複数回繰り返
すことにより、ホースを徐々に曲げるようにしてもよ
く、このように多段階でホース曲げを行うことにより、
ホースの屈曲部における座屈をより効果的に防止でき
る。
【0016】更に、本発明の第3は、前記第1又は第2
の発明において、前記ホースの曲がりに沿った中立線上
に冷却流体を吹付けながら前記曲げ加工を行う屈曲樹脂
ホースの製造法を提供するものである。
の発明において、前記ホースの曲がりに沿った中立線上
に冷却流体を吹付けながら前記曲げ加工を行う屈曲樹脂
ホースの製造法を提供するものである。
【0017】上記第3の発明によれば、ホースの曲がり
に沿った中立線上、すなわち屈曲部の内側と外側の中間
(屈曲部の両側)に位置する周壁部分に冷却流体を吹付
けることにより、その部分の剛性が高まって屈曲時の座
屈をより効果的に防止することができる。
に沿った中立線上、すなわち屈曲部の内側と外側の中間
(屈曲部の両側)に位置する周壁部分に冷却流体を吹付
けることにより、その部分の剛性が高まって屈曲時の座
屈をより効果的に防止することができる。
【0018】更に、本発明の第4は、熱可塑性樹脂から
なり、軸方向の少なくとも一部にコルゲート部を有し、
このコルゲート部は軸方向における抗張力に対して周方
向に不均一な特性を有するホースを用い、このホース内
に高温高圧流体を通して加熱、加圧し、前記ホースのコ
ルゲート部を内圧によって屈曲させる加熱・加圧工程
と、前記ホース内に冷温流体を通して冷却硬化させる冷
却工程とを含むことを特徴とする屈曲樹脂ホースの製造
法を提供するものである。
なり、軸方向の少なくとも一部にコルゲート部を有し、
このコルゲート部は軸方向における抗張力に対して周方
向に不均一な特性を有するホースを用い、このホース内
に高温高圧流体を通して加熱、加圧し、前記ホースのコ
ルゲート部を内圧によって屈曲させる加熱・加圧工程
と、前記ホース内に冷温流体を通して冷却硬化させる冷
却工程とを含むことを特徴とする屈曲樹脂ホースの製造
法を提供するものである。
【0019】上記第4の発明によれば、ホース内部に高
温高圧流体を通して加熱、加圧することにより、コルゲ
ート部が軸方向に伸びようとするが、軸方向における抗
張力に対して周方向に不均一な特性を有することから、
軸方向への伸びが周方向に不均一になり、結果としてホ
ースが屈曲する。したがって、型や治具を用いてホース
を強制的に屈曲させなくても、ホース内部に高温高圧流
体を通して加熱、加圧するだけでホースを屈曲させるこ
とができる。また、こうしてホースを所定形状に屈曲さ
せた後、ホース内に冷温流体を通すことにより、ホース
を迅速に冷却硬化させることができる。
温高圧流体を通して加熱、加圧することにより、コルゲ
ート部が軸方向に伸びようとするが、軸方向における抗
張力に対して周方向に不均一な特性を有することから、
軸方向への伸びが周方向に不均一になり、結果としてホ
ースが屈曲する。したがって、型や治具を用いてホース
を強制的に屈曲させなくても、ホース内部に高温高圧流
体を通して加熱、加圧するだけでホースを屈曲させるこ
とができる。また、こうしてホースを所定形状に屈曲さ
せた後、ホース内に冷温流体を通すことにより、ホース
を迅速に冷却硬化させることができる。
【0020】更に、本発明の第5は、前記第4の発明に
おいて、前記ホースを、所定距離離れて位置させた第1
保持具及び第2保持具で保持し、前記第1保持具及び前
記第2保持具の少なくとも一方を他方に対して変位可能
とした状態で、前記加熱・加圧工程と前記冷却工程とを
行う屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものである。
おいて、前記ホースを、所定距離離れて位置させた第1
保持具及び第2保持具で保持し、前記第1保持具及び前
記第2保持具の少なくとも一方を他方に対して変位可能
とした状態で、前記加熱・加圧工程と前記冷却工程とを
行う屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものである。
【0021】上記第5の発明によれば、ホース内に高温
高圧流体を通してホースをコルゲート部において屈曲さ
せるとき、ホースを第1保持具及び第2保持具で保持
し、その少なくとも一方を他方に対して変位可能として
おくことにより、ホースの変形に所定の規制力が与えら
れるので、成形形状が一定化しやすくなる。
高圧流体を通してホースをコルゲート部において屈曲さ
せるとき、ホースを第1保持具及び第2保持具で保持
し、その少なくとも一方を他方に対して変位可能として
おくことにより、ホースの変形に所定の規制力が与えら
れるので、成形形状が一定化しやすくなる。
【0022】更に、本発明の第6は、前記第4又は第5
の発明において、前記ホースの軸方向の複数箇所に前記
コルゲート部が形成されており、前記コルゲート部の前
記周方向に不均一な特性が各コルゲート部毎に定められ
ている屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものである。
の発明において、前記ホースの軸方向の複数箇所に前記
コルゲート部が形成されており、前記コルゲート部の前
記周方向に不均一な特性が各コルゲート部毎に定められ
ている屈曲樹脂ホースの製造法を提供するものである。
【0023】上記第6の発明によれば、ホース内に高温
高圧流体を通すことにより、ホースの各コルゲート部が
周方向に不均一な特性によってそれぞれ所定の方向に曲
げられるため、複数箇所で二次元又は三次元的に屈曲し
た形状のホースを1回の操作で簡単に製造することが可
能となる。
高圧流体を通すことにより、ホースの各コルゲート部が
周方向に不均一な特性によってそれぞれ所定の方向に曲
げられるため、複数箇所で二次元又は三次元的に屈曲し
た形状のホースを1回の操作で簡単に製造することが可
能となる。
【0024】更に、本発明の第7は、前記第1〜6の発
明のいずれかにおいて、前記高温流体が水蒸気であり、
前記冷温流体が水である屈曲樹脂ホースの製造法を提供
するものである。
明のいずれかにおいて、前記高温流体が水蒸気であり、
前記冷温流体が水である屈曲樹脂ホースの製造法を提供
するものである。
【0025】上記第7の発明によれば、水蒸気及び水
は、熱風や冷風などと比べると、いずれも熱伝導性がよ
いため、短時間で加熱、冷却が可能となる。したがっ
て、曲げ加工の精度を高め、生産性をより高めることが
できると共に、水蒸気及び水によってホース内部を洗浄
する効果も期待できる。
は、熱風や冷風などと比べると、いずれも熱伝導性がよ
いため、短時間で加熱、冷却が可能となる。したがっ
て、曲げ加工の精度を高め、生産性をより高めることが
できると共に、水蒸気及び水によってホース内部を洗浄
する効果も期待できる。
【0026】更に、本発明の第8は、前記第4〜7の発
明のいずれかにおいて、前記加熱・加圧工程を、フープ
応力の80〜90%の内圧で行う屈曲樹脂ホースの製造
法を提供するものである。
明のいずれかにおいて、前記加熱・加圧工程を、フープ
応力の80〜90%の内圧で行う屈曲樹脂ホースの製造
法を提供するものである。
【0027】上記第8の発明によれば、ホースのフープ
応力の80〜90%の内圧で加熱・加圧することによ
り、ホースを迅速に屈曲させて成形を作業性よく行うこ
とができると共に、使用環境においてもそれ以上の変形
を起こしにくい屈曲樹脂ホースを得ることができる。
応力の80〜90%の内圧で加熱・加圧することによ
り、ホースを迅速に屈曲させて成形を作業性よく行うこ
とができると共に、使用環境においてもそれ以上の変形
を起こしにくい屈曲樹脂ホースを得ることができる。
【0028】更に、本発明の第9は、前記第4〜8の発
明のいずれかにおいて、前記加熱・加圧工程を、使用環
境よりも高い温度で行う屈曲樹脂ホースの製造法を提供
するものである。
明のいずれかにおいて、前記加熱・加圧工程を、使用環
境よりも高い温度で行う屈曲樹脂ホースの製造法を提供
するものである。
【0029】上記第9の発明によれば、使用環境におい
てそれ以上の変形を起こしにくい屈曲樹脂ホースを得る
ことができる。
てそれ以上の変形を起こしにくい屈曲樹脂ホースを得る
ことができる。
【0030】更に、本発明の第10は、前記第4〜9の
発明のいずれかにおいて、前記ホースがポリアミドから
なり、前記加熱・加圧工程を130〜140℃、2.7
〜3.7気圧で行う屈曲樹脂ホースの製造法を提供する
ものである。
発明のいずれかにおいて、前記ホースがポリアミドから
なり、前記加熱・加圧工程を130〜140℃、2.7
〜3.7気圧で行う屈曲樹脂ホースの製造法を提供する
ものである。
【0031】上記第10の発明によれば、ポリアミドか
らなるホースを加工する際に最も適した加熱、加圧条件
を提供することができ、ホースの屈曲を迅速に行わせる
と共に、使用環境においてそれ以上の変形を起こしにく
い屈曲樹脂ホースを得ることができる。
らなるホースを加工する際に最も適した加熱、加圧条件
を提供することができ、ホースの屈曲を迅速に行わせる
と共に、使用環境においてそれ以上の変形を起こしにく
い屈曲樹脂ホースを得ることができる。
【0032】更にまた、本発明の第11は、前記第4〜
9の発明のいずれかにおいて、前記ホースがポリプロピ
レンからなり、前記加熱・加圧工程を110〜130
℃、2.2〜3.0気圧で行う屈曲樹脂ホースの製造法
を提供するものである。
9の発明のいずれかにおいて、前記ホースがポリプロピ
レンからなり、前記加熱・加圧工程を110〜130
℃、2.2〜3.0気圧で行う屈曲樹脂ホースの製造法
を提供するものである。
【0033】上記第11の発明によれば、ポリプロピレ
ンからなるホースを加工する際に最も適した加熱、加圧
条件を提供することができ、ホースの屈曲を迅速に行わ
せると共に、使用環境においてそれ以上の変形を起こし
にくい屈曲樹脂ホースを得ることができる。
ンからなるホースを加工する際に最も適した加熱、加圧
条件を提供することができ、ホースの屈曲を迅速に行わ
せると共に、使用環境においてそれ以上の変形を起こし
にくい屈曲樹脂ホースを得ることができる。
【0034】なお、第4〜11の発明の実施に際して、
ホースを加熱・加圧する際にホースの屈曲形状をある程
度規制して、成形形状を一定化させる手段としては、各
種の保持手段を採用することができる。例えば、ホー
スが屈曲する経路上にホースを受けて曲がりを規制する
待ち治具を設ける方法、上記待ち治具を、最初は屈曲
動作や作業に邪魔にならない位置に待機させておいて、
加熱・加圧する際に所定位置に移動させる方法、ホー
スが屈曲して待ち治具に入ったときにこれを押え込む可
動治具を設け、冷却工程における戻りを防止する方法、
ホースに軸方向における抗張力に対して周方向に不均
一な特性を有するコルゲート部を複数設け、各コルゲー
ト部毎に保持治具を設ける方法、待ち治具の形状をU
字形又はV字形にしてホースが入りやすくする方法、
保持治具がホースの外周に着脱自在に装着されホルダ部
と、このホルダ部を引張るワイヤーとで構成され、ホー
スを加熱・加圧したときにワイヤーを引張ってホルダ部
を所定位置に移動させる方法、ホースを加熱・加圧し
たときに、予定される屈曲形状に沿った嵌合部を有する
全面型でホースを押えて所定形状に成形する方法、ロ
ボットアームに保持治具を設け、ホースを保持治具で保
持させておき、ロボットアームを最初は自由状態にして
おき、加熱・加圧されたときにロボットアームによって
保持治具を所定位置に移動させる方法、ロボットアー
ムに保持治具を設け、最初はホースを保持しない状態で
待機させ、加熱・加圧するときに所定のタイミングでホ
ースを把持させて所定位置に強制移動させる方法など挙
げられる。
ホースを加熱・加圧する際にホースの屈曲形状をある程
度規制して、成形形状を一定化させる手段としては、各
種の保持手段を採用することができる。例えば、ホー
スが屈曲する経路上にホースを受けて曲がりを規制する
待ち治具を設ける方法、上記待ち治具を、最初は屈曲
動作や作業に邪魔にならない位置に待機させておいて、
加熱・加圧する際に所定位置に移動させる方法、ホー
スが屈曲して待ち治具に入ったときにこれを押え込む可
動治具を設け、冷却工程における戻りを防止する方法、
ホースに軸方向における抗張力に対して周方向に不均
一な特性を有するコルゲート部を複数設け、各コルゲー
ト部毎に保持治具を設ける方法、待ち治具の形状をU
字形又はV字形にしてホースが入りやすくする方法、
保持治具がホースの外周に着脱自在に装着されホルダ部
と、このホルダ部を引張るワイヤーとで構成され、ホー
スを加熱・加圧したときにワイヤーを引張ってホルダ部
を所定位置に移動させる方法、ホースを加熱・加圧し
たときに、予定される屈曲形状に沿った嵌合部を有する
全面型でホースを押えて所定形状に成形する方法、ロ
ボットアームに保持治具を設け、ホースを保持治具で保
持させておき、ロボットアームを最初は自由状態にして
おき、加熱・加圧されたときにロボットアームによって
保持治具を所定位置に移動させる方法、ロボットアー
ムに保持治具を設け、最初はホースを保持しない状態で
待機させ、加熱・加圧するときに所定のタイミングでホ
ースを把持させて所定位置に強制移動させる方法など挙
げられる。
【0035】上記〜の各方法によれば、ホースを加
熱・加圧する際に、ホースが自ら屈曲することを少なく
とも最初は妨げないで、最終的にはホースの屈曲形状を
規制することにより、成形形状を一定化させることがで
きる。また、ホースを保持治具で保持しておくことによ
り、冷却工程における形状の戻りを防止して、ばらつき
のない安定した形状に成形することができる。
熱・加圧する際に、ホースが自ら屈曲することを少なく
とも最初は妨げないで、最終的にはホースの屈曲形状を
規制することにより、成形形状を一定化させることがで
きる。また、ホースを保持治具で保持しておくことによ
り、冷却工程における形状の戻りを防止して、ばらつき
のない安定した形状に成形することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1〜5には、本発明による屈曲
樹脂ホースの製造法に用いられる製造装置の一例が示さ
れている。図1は水蒸気及び水の配管と曲げ加工治具と
ホースとを示す斜視図、図2は曲げ加工治具の開いた状
態の拡大斜視図、図3は曲げ加工治具の閉じた状態の拡
大斜視図、図4は曲げ加工治具でホースを挟む状態の断
面図、図5は屈曲樹脂ホースの製造工程を示す説明図で
ある。
樹脂ホースの製造法に用いられる製造装置の一例が示さ
れている。図1は水蒸気及び水の配管と曲げ加工治具と
ホースとを示す斜視図、図2は曲げ加工治具の開いた状
態の拡大斜視図、図3は曲げ加工治具の閉じた状態の拡
大斜視図、図4は曲げ加工治具でホースを挟む状態の断
面図、図5は屈曲樹脂ホースの製造工程を示す説明図で
ある。
【0037】曲げ加工を受ける樹脂ホース20は、例え
ば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン等の
熱可塑性樹脂を材料として、常法により管状に押出成形
した後、内面に波形の凹凸を有する金型で挟んでブロー
成形するなどの方法で製造される。この樹脂ホース20
は、軸方向の中央部にコルゲート部21を有している。
コルゲート部21は、軸方向に沿った断面が波形の凹凸
をなし、周方向に沿った断面では上記凹凸が半周のみに
形成され、コルゲート部21に対向する周壁部分は平坦
部22をなしている。この実施形態では、この樹脂ホー
ス20を、図5に示すように、コルゲート部21を内側
にし、それに対向する平坦部22を外側にして曲げるよ
うにしている。
ば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン等の
熱可塑性樹脂を材料として、常法により管状に押出成形
した後、内面に波形の凹凸を有する金型で挟んでブロー
成形するなどの方法で製造される。この樹脂ホース20
は、軸方向の中央部にコルゲート部21を有している。
コルゲート部21は、軸方向に沿った断面が波形の凹凸
をなし、周方向に沿った断面では上記凹凸が半周のみに
形成され、コルゲート部21に対向する周壁部分は平坦
部22をなしている。この実施形態では、この樹脂ホー
ス20を、図5に示すように、コルゲート部21を内側
にし、それに対向する平坦部22を外側にして曲げるよ
うにしている。
【0038】なお、図1に示すように、樹脂ホース20
の両端部には、ラジエータやエンジンのパイプにワンタ
ッチで接続できるようにするためのアダプタ23,23
が取付けられている。このアダプタ23,23は、樹脂
ホース20の成形後に、樹脂ホース20の両端部に差し
込んで、熱融着や接着などの方法で取付けることができ
る。アダプタ23,23の構造としては、各種のものが
採用可能であり、本発明の特徴となる部分ではないの
で、ここではその説明を省略することにする。
の両端部には、ラジエータやエンジンのパイプにワンタ
ッチで接続できるようにするためのアダプタ23,23
が取付けられている。このアダプタ23,23は、樹脂
ホース20の成形後に、樹脂ホース20の両端部に差し
込んで、熱融着や接着などの方法で取付けることができ
る。アダプタ23,23の構造としては、各種のものが
採用可能であり、本発明の特徴となる部分ではないの
で、ここではその説明を省略することにする。
【0039】図1において、31は水蒸気供給管であ
り、第1開閉弁32及び集束管37を介して、流体供給
管33に接続されている。また、34は水供給管であ
り、第2開閉弁35及び集束管37を介して流体供給管
33に接続されている。流体供給管33の先端は、前記
樹脂ホース20の一端部のアダプタ23に着脱可能に接
続されるジョイント部36をなしている。
り、第1開閉弁32及び集束管37を介して、流体供給
管33に接続されている。また、34は水供給管であ
り、第2開閉弁35及び集束管37を介して流体供給管
33に接続されている。流体供給管33の先端は、前記
樹脂ホース20の一端部のアダプタ23に着脱可能に接
続されるジョイント部36をなしている。
【0040】前記樹脂ホース20の他端部のアダプタ2
3は、流体排出管39の基端に設けたジョイント部38
に着脱自在に接続されるようになっている。流体排出管
39の先端は、分岐管40の基端に接続されており、分
岐管40の分岐した一方は、第3開閉弁41を介して水
蒸気排出管42に接続され、分岐管40の分岐した他方
は、第4開閉弁43を介して水排出管44に接続されて
いる。
3は、流体排出管39の基端に設けたジョイント部38
に着脱自在に接続されるようになっている。流体排出管
39の先端は、分岐管40の基端に接続されており、分
岐管40の分岐した一方は、第3開閉弁41を介して水
蒸気排出管42に接続され、分岐管40の分岐した他方
は、第4開閉弁43を介して水排出管44に接続されて
いる。
【0041】図2〜4を併せて参照すると、曲げ加工治
具50は、固定側治具51と、可動側治具52との一対
のもので構成され、この例では固定側治具51が屈曲部
の外周に沿った内面形状をなし、可動側治具52が屈曲
部の内周に沿った内面形状をなしている。また、固定側
治具51の上下面にはガイド溝51aが形成され、可動
側治具52の上下面には上記ガイド溝51aに挿入され
るガイド片52aが形成されている。ガイド片52a
は、樹脂ホース20を曲げ加工するとき、ホース20が
治具50から外れないようにすると共に、ホース20の
曲がりに沿った中立線A(屈曲部の両側部分)を押さえ
て、樹脂ホース20が座屈するのを防止するのに寄与す
る。
具50は、固定側治具51と、可動側治具52との一対
のもので構成され、この例では固定側治具51が屈曲部
の外周に沿った内面形状をなし、可動側治具52が屈曲
部の内周に沿った内面形状をなしている。また、固定側
治具51の上下面にはガイド溝51aが形成され、可動
側治具52の上下面には上記ガイド溝51aに挿入され
るガイド片52aが形成されている。ガイド片52a
は、樹脂ホース20を曲げ加工するとき、ホース20が
治具50から外れないようにすると共に、ホース20の
曲がりに沿った中立線A(屈曲部の両側部分)を押さえ
て、樹脂ホース20が座屈するのを防止するのに寄与す
る。
【0042】なお、図1〜4では省略したが、図5に示
すように、固定側治具51には、冷風供給管53が接続
され、固定側治具51内部を貫通して樹脂ホース20の
両側部分に向けて開口する通路54を通して、冷風が樹
脂ホース20の中立線A(屈曲部の両側部分)付近に吹
き付けられるようになっている。
すように、固定側治具51には、冷風供給管53が接続
され、固定側治具51内部を貫通して樹脂ホース20の
両側部分に向けて開口する通路54を通して、冷風が樹
脂ホース20の中立線A(屈曲部の両側部分)付近に吹
き付けられるようになっている。
【0043】再び図1に示すように、曲げ加工治具50
の固定側治具51は、基台55の固定支持部56に当接
して設置され、可動側治具52は、固定側治具51に対
向配置された状態でプッシャ57に当接して設置される
ようになっている。プッシャ57は、モータ58と、そ
の駆動軸に取付けられたナット59と、一端がこのナッ
ト59に螺合し、他端がプッシャ57に連結されたボー
ルネジ60とによって、固定支持部56に向けて進退動
作するようになっている。なお、61はプッシャ57の
移動用のガイド棒である。
の固定側治具51は、基台55の固定支持部56に当接
して設置され、可動側治具52は、固定側治具51に対
向配置された状態でプッシャ57に当接して設置される
ようになっている。プッシャ57は、モータ58と、そ
の駆動軸に取付けられたナット59と、一端がこのナッ
ト59に螺合し、他端がプッシャ57に連結されたボー
ルネジ60とによって、固定支持部56に向けて進退動
作するようになっている。なお、61はプッシャ57の
移動用のガイド棒である。
【0044】次に上記製造装置を用いた本発明による屈
曲樹脂ホースの製造法の一実施形態を説明する。
曲樹脂ホースの製造法の一実施形態を説明する。
【0045】まず、図1に示すように、樹脂ホース20
の一端のアダプタ23に流体供給管33のジョイント部
36を接続し、他端のアダプタ23に流体排出管39の
ジョイント部38を接続する。このとき、各開閉弁3
2,35,41,43はいずれも閉じておく。
の一端のアダプタ23に流体供給管33のジョイント部
36を接続し、他端のアダプタ23に流体排出管39の
ジョイント部38を接続する。このとき、各開閉弁3
2,35,41,43はいずれも閉じておく。
【0046】そして、図4(A)、(B)及び図5
(A)に示すように、樹脂ホース20のコルゲート部2
1を可動側治具52に向けて、樹脂ホース20を固定側
治具51と可動側治具52とで挟み、可動側治具52の
ガイド片52aを固定側治具51のガイド溝51aに挿
入する。この状態で、曲げ加工治具50を基台55の固
定支持部56とプッシャ57との間に配置する。この場
合、固定側治具51を固定支持部56に当接させ、可動
側治具52をプッシャ57に当接させる。
(A)に示すように、樹脂ホース20のコルゲート部2
1を可動側治具52に向けて、樹脂ホース20を固定側
治具51と可動側治具52とで挟み、可動側治具52の
ガイド片52aを固定側治具51のガイド溝51aに挿
入する。この状態で、曲げ加工治具50を基台55の固
定支持部56とプッシャ57との間に配置する。この場
合、固定側治具51を固定支持部56に当接させ、可動
側治具52をプッシャ57に当接させる。
【0047】次に、第1開閉弁32と第3開閉弁33を
開き、水蒸気供給管31、第1開閉弁32、集束管3
7、流体供給管33を通して、図5(B)に示すよう
に、樹脂ホース20内に高温の水蒸気を導入し、この高
温の水蒸気を樹脂ホース20内を通過させた後、流体排
出管39、分岐管40、第3開閉弁41、水蒸気排出管
42を通して排出させる。上記水蒸気の温度は120〜
150℃が好ましく、それによって樹脂ホース20が1
00〜140℃に加熱されることが好ましい。加熱温度
が上記よりも低いと樹脂ホース20を作業性よく屈曲さ
せることが困難となり、上記よりも高いと樹脂ホース2
0が座屈等の変形を起こしやすくなる。
開き、水蒸気供給管31、第1開閉弁32、集束管3
7、流体供給管33を通して、図5(B)に示すよう
に、樹脂ホース20内に高温の水蒸気を導入し、この高
温の水蒸気を樹脂ホース20内を通過させた後、流体排
出管39、分岐管40、第3開閉弁41、水蒸気排出管
42を通して排出させる。上記水蒸気の温度は120〜
150℃が好ましく、それによって樹脂ホース20が1
00〜140℃に加熱されることが好ましい。加熱温度
が上記よりも低いと樹脂ホース20を作業性よく屈曲さ
せることが困難となり、上記よりも高いと樹脂ホース2
0が座屈等の変形を起こしやすくなる。
【0048】この状態で、図5(C)に示すように、第
3開閉弁33を閉じ、高温の水蒸気を樹脂ホース20内
に加圧導入し、樹脂ホース20内を高圧にする。このと
きの圧力は、2〜5kg/cm2 が好ましい。内部圧力
が上記よりも低いと曲げ加工時の座屈防止効果が十分得
られず、上記よりも高いと高温水蒸気の漏れ等の虞れが
生じて取り扱い性が悪くなる。
3開閉弁33を閉じ、高温の水蒸気を樹脂ホース20内
に加圧導入し、樹脂ホース20内を高圧にする。このと
きの圧力は、2〜5kg/cm2 が好ましい。内部圧力
が上記よりも低いと曲げ加工時の座屈防止効果が十分得
られず、上記よりも高いと高温水蒸気の漏れ等の虞れが
生じて取り扱い性が悪くなる。
【0049】次に、モータ58を作動させ、プッシャ5
7を押出して可動側治具52を固定側治具51に向けて
所定長さだけ移動させ、図5(C)に示すように、樹脂
ホース20を途中まで曲げ加工する。この曲げ加工の際
に、前記冷風供給管53、通路54を通して、樹脂ホー
ス20の曲がりに沿った中立線A(屈曲部の両側部分、
図4参照)に冷風を吹き付けることにより、上記中立線
A上の壁部を冷却硬化させ、その部分の剛性を高めて、
樹脂ホース20が扁平に座屈することを防止する。ま
た、可動側治具52のガイド片52aが樹脂ホース20
の両側に当接することによっても、上記座屈防止効果が
高められる。
7を押出して可動側治具52を固定側治具51に向けて
所定長さだけ移動させ、図5(C)に示すように、樹脂
ホース20を途中まで曲げ加工する。この曲げ加工の際
に、前記冷風供給管53、通路54を通して、樹脂ホー
ス20の曲がりに沿った中立線A(屈曲部の両側部分、
図4参照)に冷風を吹き付けることにより、上記中立線
A上の壁部を冷却硬化させ、その部分の剛性を高めて、
樹脂ホース20が扁平に座屈することを防止する。ま
た、可動側治具52のガイド片52aが樹脂ホース20
の両側に当接することによっても、上記座屈防止効果が
高められる。
【0050】こうして樹脂ホース20を途中まで曲げた
後、再び第3開閉弁33を開いて、図5(D)に示すよ
うに、前記と同様な温度の高温の水蒸気を樹脂ホース2
0内に通過させ、樹脂ホース20を再び加熱する。この
とき冷風供給管53による冷風の吹き付けは一時中断す
る。
後、再び第3開閉弁33を開いて、図5(D)に示すよ
うに、前記と同様な温度の高温の水蒸気を樹脂ホース2
0内に通過させ、樹脂ホース20を再び加熱する。この
とき冷風供給管53による冷風の吹き付けは一時中断す
る。
【0051】更に、再び第3開閉弁33を閉じて、高温
の水蒸気を樹脂ホース20内に加圧導入し、樹脂ホース
20内を高圧にする。この状態でモータ58を再び作動
させてプッシャ57を押出し、可動側治具52を固定側
治具51に向けて更に移動させ、図5(E)に示すよう
に、樹脂ホース20が可動側治具52及び固定側治具5
1の内面に密接するまで曲げ加工する。このとき、前記
と同様に、冷風供給管53、通路54を通して、樹脂ホ
ース20の中立線A(屈曲部の両側部分)に冷風を吹き
付けることにより、樹脂ホース20が座屈することを防
止する。
の水蒸気を樹脂ホース20内に加圧導入し、樹脂ホース
20内を高圧にする。この状態でモータ58を再び作動
させてプッシャ57を押出し、可動側治具52を固定側
治具51に向けて更に移動させ、図5(E)に示すよう
に、樹脂ホース20が可動側治具52及び固定側治具5
1の内面に密接するまで曲げ加工する。このとき、前記
と同様に、冷風供給管53、通路54を通して、樹脂ホ
ース20の中立線A(屈曲部の両側部分)に冷風を吹き
付けることにより、樹脂ホース20が座屈することを防
止する。
【0052】こうして曲げ加工が終了した後、第1開閉
弁32を閉じて水蒸気の供給を停止すると共に、第3開
閉弁41を開いて樹脂ホース20内部の高圧水蒸気を排
出させ、次いで第3開閉弁41を閉じる。更に、第2開
閉弁35及び第4開閉弁43を開き、水供給管34、第
2開閉弁35、集束管37、流体供給管33を通して、
図5(F)に示すように、樹脂ホース20内に水を導入
し、この水を樹脂ホース20内を通過させた後、流体排
出管39、分岐管40、第4開閉弁43、水排出管44
を通して排出させる。なお、水の温度は30℃以下であ
ることが好ましく、それによって樹脂ホース20自体の
温度を30〜40℃まで冷却する。
弁32を閉じて水蒸気の供給を停止すると共に、第3開
閉弁41を開いて樹脂ホース20内部の高圧水蒸気を排
出させ、次いで第3開閉弁41を閉じる。更に、第2開
閉弁35及び第4開閉弁43を開き、水供給管34、第
2開閉弁35、集束管37、流体供給管33を通して、
図5(F)に示すように、樹脂ホース20内に水を導入
し、この水を樹脂ホース20内を通過させた後、流体排
出管39、分岐管40、第4開閉弁43、水排出管44
を通して排出させる。なお、水の温度は30℃以下であ
ることが好ましく、それによって樹脂ホース20自体の
温度を30〜40℃まで冷却する。
【0053】こうして曲げ加工された樹脂ホース20を
冷却硬化させた後、モータ58を逆転させてプッシャ5
7を後退させ、固定支持部56とプッシャ57との間か
ら曲げ加工治具50を取出し、固定側治具51と可動側
治具52とを開いて、両者に挟まれた樹脂ホース20を
取出す。更に、樹脂ホース20の両端のアダプタ23を
各ジョイント部36,38から取外して、屈曲された樹
脂ホース20を得ることができる。
冷却硬化させた後、モータ58を逆転させてプッシャ5
7を後退させ、固定支持部56とプッシャ57との間か
ら曲げ加工治具50を取出し、固定側治具51と可動側
治具52とを開いて、両者に挟まれた樹脂ホース20を
取出す。更に、樹脂ホース20の両端のアダプタ23を
各ジョイント部36,38から取外して、屈曲された樹
脂ホース20を得ることができる。
【0054】なお、上記実施形態において、樹脂ホース
20のコルゲート部21の形状、構造としては各種のも
のが採用可能であり、また、樹脂ホース20はコルゲー
ト部21を有しないものでもよい。また、図5の
(B),(C),(D),(E)の曲げ加工は、上記実
施形態に示したように2段階で行ってもよく、3段階以
上で徐々に行ってもよく、1回で目的とする角度まで曲
げ加工してもよい。更に、曲げ加工時における樹脂ホー
ス20内部の加圧や、樹脂ホース20の中立線Aに対す
る冷風の吹き付けは、樹脂ホース20の座屈がそれほど
生じない場合は必ずしも必要ではない。更にまた、高温
流体としては水蒸気が最も好ましく、冷温流体としては
水が最も好ましいが、その他の流体を採用することも可
能である。
20のコルゲート部21の形状、構造としては各種のも
のが採用可能であり、また、樹脂ホース20はコルゲー
ト部21を有しないものでもよい。また、図5の
(B),(C),(D),(E)の曲げ加工は、上記実
施形態に示したように2段階で行ってもよく、3段階以
上で徐々に行ってもよく、1回で目的とする角度まで曲
げ加工してもよい。更に、曲げ加工時における樹脂ホー
ス20内部の加圧や、樹脂ホース20の中立線Aに対す
る冷風の吹き付けは、樹脂ホース20の座屈がそれほど
生じない場合は必ずしも必要ではない。更にまた、高温
流体としては水蒸気が最も好ましく、冷温流体としては
水が最も好ましいが、その他の流体を採用することも可
能である。
【0055】図6には、本発明による屈曲樹脂ホースの
製造方法に適用される製造装置の他の例が示されてい
る。なお、前記実施形態の製造装置と実質的に同じ部分
には同符合を付してその説明を省略することにする。
製造方法に適用される製造装置の他の例が示されてい
る。なお、前記実施形態の製造装置と実質的に同じ部分
には同符合を付してその説明を省略することにする。
【0056】この製造装置は、樹脂ホース20の一端を
流体供給管33に接続するための第1連結装置70と、
樹脂ホース20の他端を流体排出管39に接続するため
の第2連結装置80とを有している。各連結装置70、
80は、自在継手71,81を介して支持された基板7
2,82と、この基板72,82に取付けられたエアシ
リンダ73,83と、このエアシリンダ73,83によ
って開閉動作するクランプ74,84と、接続部におい
て樹脂ホース20の各端部と流体供給管33、流体排出
管39との接続部外周に被せる接続パイプ75,85を
有している。そして、樹脂ホース20の各端部と流体供
給管33、流体排出管39との接続部外周に接続パイプ
75,85を被せ、エアシリンダ73,83の作動によ
ってこの接続パイプ75,85をクランプ74,84で
挟持することにより、樹脂ホース20を着脱可能に連結
支持している。
流体供給管33に接続するための第1連結装置70と、
樹脂ホース20の他端を流体排出管39に接続するため
の第2連結装置80とを有している。各連結装置70、
80は、自在継手71,81を介して支持された基板7
2,82と、この基板72,82に取付けられたエアシ
リンダ73,83と、このエアシリンダ73,83によ
って開閉動作するクランプ74,84と、接続部におい
て樹脂ホース20の各端部と流体供給管33、流体排出
管39との接続部外周に被せる接続パイプ75,85を
有している。そして、樹脂ホース20の各端部と流体供
給管33、流体排出管39との接続部外周に接続パイプ
75,85を被せ、エアシリンダ73,83の作動によ
ってこの接続パイプ75,85をクランプ74,84で
挟持することにより、樹脂ホース20を着脱可能に連結
支持している。
【0057】樹脂ホース20には、軸方向に沿って複数
のコルゲート部21が形成され、これらのコルゲート部
21において、樹脂ホース20を屈曲させるための曲げ
加工装置90が複数設置されている。各曲げ加工装置9
0は、自在継手91を介して支持された基板92と、こ
の基板92に取付けられたエアシリンダ93と、このエ
アシリンダ93によって開閉動作する一対の曲げ加工治
具94,95とを備えている。曲げ加工治具94、95
のいずれか一方には、圧縮空気供給管96から分岐され
た複数本の冷風供給管97が接続され、これらの冷風供
給管97から噴出する冷風が樹脂ホース20の曲がりに
沿った中立線(屈曲部の両側部分)に吹き付けられるよ
うになっている。
のコルゲート部21が形成され、これらのコルゲート部
21において、樹脂ホース20を屈曲させるための曲げ
加工装置90が複数設置されている。各曲げ加工装置9
0は、自在継手91を介して支持された基板92と、こ
の基板92に取付けられたエアシリンダ93と、このエ
アシリンダ93によって開閉動作する一対の曲げ加工治
具94,95とを備えている。曲げ加工治具94、95
のいずれか一方には、圧縮空気供給管96から分岐され
た複数本の冷風供給管97が接続され、これらの冷風供
給管97から噴出する冷風が樹脂ホース20の曲がりに
沿った中立線(屈曲部の両側部分)に吹き付けられるよ
うになっている。
【0058】なお、樹脂ホース20の曲げ加工の工程
は、前記実施形態と実質的に同じなのでその説明を省略
するが、この実施形態においては、樹脂ホース20の複
数箇所に曲げ加工装置90を設けたことにより、樹脂ホ
ース20の複数個所の曲げ加工を同時に行うことがで
き、それによって複数箇所で屈曲された樹脂ホース20
を生産性よく製造することができる。この場合、樹脂ホ
ース20の加熱、冷却は、樹脂ホース20内に高温の水
蒸気を通すか、あるいは比較的温度の低い水を通すこと
によってなされるので、樹脂ホース20全体を瞬時に加
熱、冷却することができる。
は、前記実施形態と実質的に同じなのでその説明を省略
するが、この実施形態においては、樹脂ホース20の複
数箇所に曲げ加工装置90を設けたことにより、樹脂ホ
ース20の複数個所の曲げ加工を同時に行うことがで
き、それによって複数箇所で屈曲された樹脂ホース20
を生産性よく製造することができる。この場合、樹脂ホ
ース20の加熱、冷却は、樹脂ホース20内に高温の水
蒸気を通すか、あるいは比較的温度の低い水を通すこと
によってなされるので、樹脂ホース20全体を瞬時に加
熱、冷却することができる。
【0059】図7には、曲げ加工治具の他の実施形態が
示されている。この曲げ加工治具は、樹脂ホース20に
当接する複数のローラ101〜105で構成されてい
る。屈曲部の内側の中央に配置されたローラ101は、
図中矢印で示すように、上方に向けて相対移動する。屈
曲部の外側において中央からやや離れて対向配置された
一対のローラ102、103は、互いに近接するように
相対移動する。更に、屈曲部の外側において中央から更
に離れて対向配置された一対のローラ104,105
は、下方に向けて相対移動する。
示されている。この曲げ加工治具は、樹脂ホース20に
当接する複数のローラ101〜105で構成されてい
る。屈曲部の内側の中央に配置されたローラ101は、
図中矢印で示すように、上方に向けて相対移動する。屈
曲部の外側において中央からやや離れて対向配置された
一対のローラ102、103は、互いに近接するように
相対移動する。更に、屈曲部の外側において中央から更
に離れて対向配置された一対のローラ104,105
は、下方に向けて相対移動する。
【0060】樹脂ホース20内に水蒸気等の高温流体を
通して樹脂ホース20を加熱し、その状態で各ロ−ラ1
01〜105を上記のように移動させることにより、図
7に示すように、樹脂ホース20は、徐々に大きい角度
で、かつ、小さな曲率で曲げられていく。したがって、
各ロ−ラ101〜105の移動量を調整することによ
り、複数種類の治具を用意しなくても、所望の角度及び
曲率で樹脂ホース20を曲げ加工することができる。こ
の状態で最後に樹脂ホース20内に水等の冷却流体を通
して、樹脂ホース20を冷却硬化させることができる。
なお、ローラ104,105は、曲げ加工された樹脂ホ
ース20の戻りを防止する作用をなす。
通して樹脂ホース20を加熱し、その状態で各ロ−ラ1
01〜105を上記のように移動させることにより、図
7に示すように、樹脂ホース20は、徐々に大きい角度
で、かつ、小さな曲率で曲げられていく。したがって、
各ロ−ラ101〜105の移動量を調整することによ
り、複数種類の治具を用意しなくても、所望の角度及び
曲率で樹脂ホース20を曲げ加工することができる。こ
の状態で最後に樹脂ホース20内に水等の冷却流体を通
して、樹脂ホース20を冷却硬化させることができる。
なお、ローラ104,105は、曲げ加工された樹脂ホ
ース20の戻りを防止する作用をなす。
【0061】図8、9には、曲げ加工治具の更に他の実
施形態が示されている。この曲げ加工治具は、基本的に
は、図2〜4に示した曲げ加工治具と同じ構造をなすの
で、同一部分には同符合を付してその説明を省略する。
この曲げ加工治具の異なる点は、固定側治具51の両側
部に一対のローラ56,57が取付けられている点にあ
る。この結果、固定側治具51と可動側治具52との間
にホース20を挟み、可動側治具52を図9に示すよう
に押し込んでいくと、固定側治具51のローラ56,5
7が図9の矢印A,Bで示すように回転するため、ホー
ス20を両治具56,57の間にスムーズに導入させる
ことができる。
施形態が示されている。この曲げ加工治具は、基本的に
は、図2〜4に示した曲げ加工治具と同じ構造をなすの
で、同一部分には同符合を付してその説明を省略する。
この曲げ加工治具の異なる点は、固定側治具51の両側
部に一対のローラ56,57が取付けられている点にあ
る。この結果、固定側治具51と可動側治具52との間
にホース20を挟み、可動側治具52を図9に示すよう
に押し込んでいくと、固定側治具51のローラ56,5
7が図9の矢印A,Bで示すように回転するため、ホー
ス20を両治具56,57の間にスムーズに導入させる
ことができる。
【0062】図10、11には、本発明による屈曲樹脂
ホースの製造法の更に他の実施形態が示されている。図
10(a)は同製造法に適用されるホースの一例を示す
直線状態の説明図、同図(b)は同ホースを屈曲させた
状態を示す説明図である。図11は同ホースを支持具で
屈曲させる状態を示す説明図である。
ホースの製造法の更に他の実施形態が示されている。図
10(a)は同製造法に適用されるホースの一例を示す
直線状態の説明図、同図(b)は同ホースを屈曲させた
状態を示す説明図である。図11は同ホースを支持具で
屈曲させる状態を示す説明図である。
【0063】図10(a)に示すように、この方法に適
用されるホース24は、軸方向に沿って3つのコルゲー
ト部A,B,Cを有する。各コルゲート部A,B,C
は、軸方向に沿って切ったときに波形断面をなす凹凸部
25を有し、この凹凸部25の凸部が周方向の一部に向
かって徐々に低くなり、そこに平坦部26が形成されて
いる。このように、凹凸部25が周方向に変位して形成
されることにより、各コルゲート部A,B,Cは、軸方
向における抗張力に対して周方向に不均一な特性を有し
ている。
用されるホース24は、軸方向に沿って3つのコルゲー
ト部A,B,Cを有する。各コルゲート部A,B,C
は、軸方向に沿って切ったときに波形断面をなす凹凸部
25を有し、この凹凸部25の凸部が周方向の一部に向
かって徐々に低くなり、そこに平坦部26が形成されて
いる。このように、凹凸部25が周方向に変位して形成
されることにより、各コルゲート部A,B,Cは、軸方
向における抗張力に対して周方向に不均一な特性を有し
ている。
【0064】そして、コルゲート部Aでは、上記平坦部
26を結ぶラインが螺旋を描くように形成されている。
また、コルゲート部Bでは、上記平坦部26を結ぶライ
ンが図10(a)中のホース24の上部に沿って直線状
に形成されている。更に、コルゲート部Cでは、上記平
坦部26を結ぶラインが図10(a)中のホース24の
中間に沿って直線状に形成されている。この平坦部26
を結ぶラインは、凹凸部25が形成された部分に対し
て、軸方向における抗張力が高くなっている。
26を結ぶラインが螺旋を描くように形成されている。
また、コルゲート部Bでは、上記平坦部26を結ぶライ
ンが図10(a)中のホース24の上部に沿って直線状
に形成されている。更に、コルゲート部Cでは、上記平
坦部26を結ぶラインが図10(a)中のホース24の
中間に沿って直線状に形成されている。この平坦部26
を結ぶラインは、凹凸部25が形成された部分に対し
て、軸方向における抗張力が高くなっている。
【0065】このホース20内に高温高圧の流体、例え
ば高温高圧の水蒸気を導入すると、ホース20は、図1
0(b)に示すように、各コルゲート部A,B,Cにお
いて平坦部26を結ぶラインを内側にして屈曲する。そ
の結果、コルゲート部Aでは螺旋状にねじれるように屈
曲し、コルゲート部Bでは図中上方に向けて屈曲し、コ
ルゲート部Cでは図の紙面に対して垂直方向に起き上が
るように屈曲する。
ば高温高圧の水蒸気を導入すると、ホース20は、図1
0(b)に示すように、各コルゲート部A,B,Cにお
いて平坦部26を結ぶラインを内側にして屈曲する。そ
の結果、コルゲート部Aでは螺旋状にねじれるように屈
曲し、コルゲート部Bでは図中上方に向けて屈曲し、コ
ルゲート部Cでは図の紙面に対して垂直方向に起き上が
るように屈曲する。
【0066】この加熱・加圧工程に先だって、図11に
示すように、ホース20の一端20aは、固定支持具1
10で固定支持する。
示すように、ホース20の一端20aは、固定支持具1
10で固定支持する。
【0067】また、ホース20の他端20bは、3つの
リンク121,122,123、124を連結してなる
可動支持具120で支持する。リンク122とリンク1
23との間には、両者を屈曲させる方向に付勢する引張
ばね125が介在し、引張ばね125が作用して両リン
ク122,123が屈曲するとき、その角度を規制する
棒状のストッパ126がリンク122からY字状に伸び
ている。同様に、リンク123とリンク124との間に
も、両者を屈曲させる方向に付勢する引張ばね127が
介在し、引張ばね127が作用して両リンク123,1
24が屈曲するとき、その角度を規制する棒状のストッ
パ128がリンク123からY字状に伸びている。
リンク121,122,123、124を連結してなる
可動支持具120で支持する。リンク122とリンク1
23との間には、両者を屈曲させる方向に付勢する引張
ばね125が介在し、引張ばね125が作用して両リン
ク122,123が屈曲するとき、その角度を規制する
棒状のストッパ126がリンク122からY字状に伸び
ている。同様に、リンク123とリンク124との間に
も、両者を屈曲させる方向に付勢する引張ばね127が
介在し、引張ばね127が作用して両リンク123,1
24が屈曲するとき、その角度を規制する棒状のストッ
パ128がリンク123からY字状に伸びている。
【0068】更に、ホース20の中間20cは、2つの
リンク131,132を連結してなる可動支持具130
で支持する。リンク131とリンク132との間には、
両者を屈曲させる方向に付勢する引張ばね133が介在
し、引張ばね133が作用して両リンク131,132
が屈曲するとき、その角度を規制する棒状のストッパ1
34がリンク131からY字状に伸びている。
リンク131,132を連結してなる可動支持具130
で支持する。リンク131とリンク132との間には、
両者を屈曲させる方向に付勢する引張ばね133が介在
し、引張ばね133が作用して両リンク131,132
が屈曲するとき、その角度を規制する棒状のストッパ1
34がリンク131からY字状に伸びている。
【0069】ホース20が図10(a)の形状をなし、
まだ高温高圧流体を導入される前においては、ホース2
0自体の剛性によって各可動支持具120、130の各
リンク122,123,124、131,132は、引
張ばね125、127、133に抗して伸びた状態をな
す。
まだ高温高圧流体を導入される前においては、ホース2
0自体の剛性によって各可動支持具120、130の各
リンク122,123,124、131,132は、引
張ばね125、127、133に抗して伸びた状態をな
す。
【0070】しかし、ホース20に高温高圧流体を導入
してホース20のコルゲート部A,B,Cが曲がり始め
ると、各引張ばね125、127、133の付勢力が作
用して各リンク122,123,124、131,13
2がそれに追随して曲がり始め、最終的には各ストッパ
126,128,134に当接してそれ以上の曲がりを
規制される。
してホース20のコルゲート部A,B,Cが曲がり始め
ると、各引張ばね125、127、133の付勢力が作
用して各リンク122,123,124、131,13
2がそれに追随して曲がり始め、最終的には各ストッパ
126,128,134に当接してそれ以上の曲がりを
規制される。
【0071】したがって、ホース20は、内部に導入さ
れた高温高圧流体と各コルゲート部A,B,Cの作用で
自然に屈曲するものの、最終的な屈曲形状は、固定支持
具110、可動支持具120,130で規制される形状
となり、最終製品の形状を一定にされる。
れた高温高圧流体と各コルゲート部A,B,Cの作用で
自然に屈曲するものの、最終的な屈曲形状は、固定支持
具110、可動支持具120,130で規制される形状
となり、最終製品の形状を一定にされる。
【0072】こうして一定形状に屈曲された後、ホース
20内に前記実施形態と同様に冷温流体、例えば水を導
入することによってホース20を急速に冷却硬化させ、
形状を固定化して屈曲樹脂ホースを得ることができる。
20内に前記実施形態と同様に冷温流体、例えば水を導
入することによってホース20を急速に冷却硬化させ、
形状を固定化して屈曲樹脂ホースを得ることができる。
【0073】なお、加熱・加圧工程における条件は、ホ
ースの使用時において最も高温高圧となる条件よりも高
い条件とすることが好ましい。例えば自動車のラジエー
タホースにおいては130℃、2kg/cm2 程度が最
も高い条件であるが、これよりも高い、例えば140
℃、3kg/cm2 の条件で加熱加圧処理することによ
って、ラジエータホースの使用条件に十分耐えられるホ
ースを得ることができる。なお、加熱温度は、ホース材
料となる樹脂のガラス転移点以上で流動開始前の温度で
あることが好ましい。また、加圧力は、1.5〜8k
g、特には2.5〜3.5kg/cm2 程度が好まし
い。
ースの使用時において最も高温高圧となる条件よりも高
い条件とすることが好ましい。例えば自動車のラジエー
タホースにおいては130℃、2kg/cm2 程度が最
も高い条件であるが、これよりも高い、例えば140
℃、3kg/cm2 の条件で加熱加圧処理することによ
って、ラジエータホースの使用条件に十分耐えられるホ
ースを得ることができる。なお、加熱温度は、ホース材
料となる樹脂のガラス転移点以上で流動開始前の温度で
あることが好ましい。また、加圧力は、1.5〜8k
g、特には2.5〜3.5kg/cm2 程度が好まし
い。
【0074】図12は、それぞれ異なる形状のコルゲー
ト部を曲げ加工した状態を示す部分拡大図を示してい
る。すなわち、同図(a)のコルゲート部Dと、同図
(b)のコルゲート部Eは、その凹凸部27,28の展
開長は同じであるが、コルゲート部Dの凹凸部27のピ
ッチは、コルゲート部Eの凹凸部28のピッチよりも大
きくなっている。その結果、それぞれの下方に示す屈曲
した形状においては、コルゲート部Dの方がコルゲート
部Eに比べて屈曲部外側の凹凸が大きな形状となり、内
部流体が通るときの抵抗が大きくなる。
ト部を曲げ加工した状態を示す部分拡大図を示してい
る。すなわち、同図(a)のコルゲート部Dと、同図
(b)のコルゲート部Eは、その凹凸部27,28の展
開長は同じであるが、コルゲート部Dの凹凸部27のピ
ッチは、コルゲート部Eの凹凸部28のピッチよりも大
きくなっている。その結果、それぞれの下方に示す屈曲
した形状においては、コルゲート部Dの方がコルゲート
部Eに比べて屈曲部外側の凹凸が大きな形状となり、内
部流体が通るときの抵抗が大きくなる。
【0075】このような事情から屈曲させたときの内部
流体の圧損をできるだけ低くするため、図13に示すコ
ルゲート部のピッチPは、ホースの肉厚tの2〜15
倍、特には4〜5倍程度が好ましく、山の高さhは、ホ
ースの肉厚tの1.5〜15倍、特には2〜3倍程度が
好ましい。また、強度や加工性の点から、ホースの直径
φは、ホースの肉厚tの5〜50倍程度が好ましい。
流体の圧損をできるだけ低くするため、図13に示すコ
ルゲート部のピッチPは、ホースの肉厚tの2〜15
倍、特には4〜5倍程度が好ましく、山の高さhは、ホ
ースの肉厚tの1.5〜15倍、特には2〜3倍程度が
好ましい。また、強度や加工性の点から、ホースの直径
φは、ホースの肉厚tの5〜50倍程度が好ましい。
【0076】また、図14には、本発明で用いるホース
において、軸方向における抗張力に対して周方向に不均
一な特性を有するコルゲート部の他の例が示されてい
る。
において、軸方向における抗張力に対して周方向に不均
一な特性を有するコルゲート部の他の例が示されてい
る。
【0077】同図(a)の例では、周方向全体に同じ高
さの凹凸部からなるコルゲート部が形成されているが、
周方向のある部分のホースの肉厚t1が、それと対向す
る部分の肉厚t2に比べて小さくなっている。この例で
は、薄い肉厚t1の方が軸方向における抗張力が低くな
り、より伸びやすくなるので、薄い肉厚t1の方を外側
にして屈曲することになる。
さの凹凸部からなるコルゲート部が形成されているが、
周方向のある部分のホースの肉厚t1が、それと対向す
る部分の肉厚t2に比べて小さくなっている。この例で
は、薄い肉厚t1の方が軸方向における抗張力が低くな
り、より伸びやすくなるので、薄い肉厚t1の方を外側
にして屈曲することになる。
【0078】同図(b)の例では、周方向全体に凹凸部
を有するコルゲート部が形成されているが、周方向のあ
る部分の凸部の高さh1が、それと対向する部分の凸部
の高さh2に比べて低くなっている。この例では、高い
凸部h2の方が軸方向における抗張力が低くなり、より
伸びやすくなるので、高い凸部h2の方を外側にして図
中矢印で示すように屈曲することになる。
を有するコルゲート部が形成されているが、周方向のあ
る部分の凸部の高さh1が、それと対向する部分の凸部
の高さh2に比べて低くなっている。この例では、高い
凸部h2の方が軸方向における抗張力が低くなり、より
伸びやすくなるので、高い凸部h2の方を外側にして図
中矢印で示すように屈曲することになる。
【0079】同図(c)、(c’)に示す例では、周方
向全体に同じ高さの凹凸部を有するコルゲート部が形成
されているが、周方向のある部分(図中上方)の凹凸部
の断面形状はなだらかな曲線の波形をなすのに対して、
それと対向する部分(図中下方)の凹凸部の断面形状は
コ字状の波形をなしている。なお、(c)は部分断面図
で、(c’)は部分斜視図である。この例では、断面形
状がコ字状の波形をなす部分の方が展開長が長くなり、
軸方向における抗張力が低く、より伸びやすくなるの
で、コ字状の波形をなす部分の方を外側にして屈曲する
ことになる。
向全体に同じ高さの凹凸部を有するコルゲート部が形成
されているが、周方向のある部分(図中上方)の凹凸部
の断面形状はなだらかな曲線の波形をなすのに対して、
それと対向する部分(図中下方)の凹凸部の断面形状は
コ字状の波形をなしている。なお、(c)は部分断面図
で、(c’)は部分斜視図である。この例では、断面形
状がコ字状の波形をなす部分の方が展開長が長くなり、
軸方向における抗張力が低く、より伸びやすくなるの
で、コ字状の波形をなす部分の方を外側にして屈曲する
ことになる。
【0080】同図(d)、(d’)に示す例では、周方
向の対向する2箇所を中心に2つに分かれた凹凸部から
なるコルゲート部が形成されているが、一方の凹凸部
(図中上方)のピッチは、他方の凹凸部のピッチ(図中
下方)より大きく、2倍となっている。すなわち、同じ
単位長さ当たりで、他方の凹凸部は、一方の凹凸部に比
べて2倍の数の凹凸を有している。なお、(c)は軸に
対して垂直な面に沿った断面図であり、(c’)は部分
斜視図である。この例では、ピッチの狭い下方の凹凸部
の方が展開長が長くなり、軸方向における抗張力が低
く、より伸びやすくなるので、下方の凹凸部を外側にし
て屈曲することになる。
向の対向する2箇所を中心に2つに分かれた凹凸部から
なるコルゲート部が形成されているが、一方の凹凸部
(図中上方)のピッチは、他方の凹凸部のピッチ(図中
下方)より大きく、2倍となっている。すなわち、同じ
単位長さ当たりで、他方の凹凸部は、一方の凹凸部に比
べて2倍の数の凹凸を有している。なお、(c)は軸に
対して垂直な面に沿った断面図であり、(c’)は部分
斜視図である。この例では、ピッチの狭い下方の凹凸部
の方が展開長が長くなり、軸方向における抗張力が低
く、より伸びやすくなるので、下方の凹凸部を外側にし
て屈曲することになる。
【0081】同図(e)に示す例では、コルゲート部の
凹凸のピッチが、図中上方と下方とで異なっており、凹
凸が上方においては狭くなるように形成され、下方にお
いては広がるように形成されている。この結果、上下共
に凹凸がある部分を比較すると、単位面積当たりの展開
長は、上方の方が長くなるため、軸方向における抗張力
が低くなり、より伸びやすくなるので、上方の凹凸部を
外側にして屈曲することになる。
凹凸のピッチが、図中上方と下方とで異なっており、凹
凸が上方においては狭くなるように形成され、下方にお
いては広がるように形成されている。この結果、上下共
に凹凸がある部分を比較すると、単位面積当たりの展開
長は、上方の方が長くなるため、軸方向における抗張力
が低くなり、より伸びやすくなるので、上方の凹凸部を
外側にして屈曲することになる。
【0082】このように、軸方向における抗張力に対し
て周方向に不均一な特性を有するコルゲート部として
は、各種の形状のものを採用することができる。
て周方向に不均一な特性を有するコルゲート部として
は、各種の形状のものを採用することができる。
【0083】図15,16には、本発明の製造方法が適
用されるホースの他の例が示されている。図15は上記
ホースの正面図であり、図15中の(a)はa−a矢示
断面図、(b)は(b)はb−b矢示断面図、(c)は
c−c矢示断面図である。図16は上記ホースの斜視図
であり、(a)は曲げ前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
用されるホースの他の例が示されている。図15は上記
ホースの正面図であり、図15中の(a)はa−a矢示
断面図、(b)は(b)はb−b矢示断面図、(c)は
c−c矢示断面図である。図16は上記ホースの斜視図
であり、(a)は曲げ前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
【0084】この屈曲樹脂ホース20は、両端部にアダ
プタ23を有し、中間部には軸方向に沿った断面が波形
をなすコルゲート部21が形成されている。このコルゲ
ート部21は周方向の一箇所で山がなくなってホース2
0のコルゲート部でない部分と同じ高さとなっている。
そして、この山がない部分24がホース20の軸方向に
沿って所定長さ配列された3つの領域A,B,Cを有し
ている。そして、各領域A,B,Cは、図15中の
(a)、(b)、(c)に示されるように、山のない部
分24の方向が90℃ずつ異なっている。
プタ23を有し、中間部には軸方向に沿った断面が波形
をなすコルゲート部21が形成されている。このコルゲ
ート部21は周方向の一箇所で山がなくなってホース2
0のコルゲート部でない部分と同じ高さとなっている。
そして、この山がない部分24がホース20の軸方向に
沿って所定長さ配列された3つの領域A,B,Cを有し
ている。そして、各領域A,B,Cは、図15中の
(a)、(b)、(c)に示されるように、山のない部
分24の方向が90℃ずつ異なっている。
【0085】コルゲート部21が形成された部分に対し
て、山のない部分24は軸方向における抗張力が強いた
め、このホース20を加熱・加圧すると、コルゲート部
21が山のない部分24に対して相対的に大きく伸びる
ので、山のない部分24を内側にして湾曲させることが
できる。そして、山のない部分の方向が異なる3つの領
域A,B,Cを有することにより、各領域で屈曲方向が
変わるため、得られる形状は、図16(b)に示すよう
な3次元的に屈曲した形状となる。
て、山のない部分24は軸方向における抗張力が強いた
め、このホース20を加熱・加圧すると、コルゲート部
21が山のない部分24に対して相対的に大きく伸びる
ので、山のない部分24を内側にして湾曲させることが
できる。そして、山のない部分の方向が異なる3つの領
域A,B,Cを有することにより、各領域で屈曲方向が
変わるため、得られる形状は、図16(b)に示すよう
な3次元的に屈曲した形状となる。
【0086】図17には、このような樹脂ホース20を
加熱・加圧して曲げ加工する装置の概略構成が示されて
いる。
加熱・加圧して曲げ加工する装置の概略構成が示されて
いる。
【0087】この例では、ホース20は、その軸方向に
沿った3箇所を保持成型手段200の保持部201、2
02、203で保持されるようになっている。この実施
形態の場合、後述するように、保持部201は予め固定
されており、保持部202、203は、ホース20を加
熱・加圧したときに屈曲する形状に合わせて所定位置に
配置された待ち治具とされている。
沿った3箇所を保持成型手段200の保持部201、2
02、203で保持されるようになっている。この実施
形態の場合、後述するように、保持部201は予め固定
されており、保持部202、203は、ホース20を加
熱・加圧したときに屈曲する形状に合わせて所定位置に
配置された待ち治具とされている。
【0088】蒸気発生加圧装置210が、第1電磁バル
ブ212を途中に有するライン211、及びライン21
3を介して、ホース20の一端のアダプタ23に接続さ
れている。また、水槽220が、ポンプ222、第2電
磁バルブ223を途中に有するライン221、及びライ
ン213を介して、同じくホース20の一端のアダプタ
23に接続されている。ライン213には圧力計251
が接続されている。また、ホース20の温度を検知する
温度計252が設置されている。
ブ212を途中に有するライン211、及びライン21
3を介して、ホース20の一端のアダプタ23に接続さ
れている。また、水槽220が、ポンプ222、第2電
磁バルブ223を途中に有するライン221、及びライ
ン213を介して、同じくホース20の一端のアダプタ
23に接続されている。ライン213には圧力計251
が接続されている。また、ホース20の温度を検知する
温度計252が設置されている。
【0089】ホース20の他端のアダプタ23は、ライ
ン230に接続されており、ライン230は、第3電磁
弁240を途中に有するライン231と、第4電磁弁2
41を途中に有するライン232に分岐している。ライ
ン232は、更に前記水槽220に導入されており、水
槽220には冷却装置250が設置されている。
ン230に接続されており、ライン230は、第3電磁
弁240を途中に有するライン231と、第4電磁弁2
41を途中に有するライン232に分岐している。ライ
ン232は、更に前記水槽220に導入されており、水
槽220には冷却装置250が設置されている。
【0090】また、圧力計251、温度計252、第1
〜4の電磁バルブ212,223,240,241、保
持成型手段200は、制御装置260に接続されてお
り、作業工程や、圧力、温度の調整等を制御装置260
で行うようになっている。
〜4の電磁バルブ212,223,240,241、保
持成型手段200は、制御装置260に接続されてお
り、作業工程や、圧力、温度の調整等を制御装置260
で行うようになっている。
【0091】図18には、保持成型手段の具体的な構造
が示されている。この実施形態において、保持成型手段
200は、基台270上に設置された第1保持部20
1、第2保持部202、及び第3保持部203で構成さ
れている。第1保持部201は、ホース20を開閉自在
にクランプするクランパ271を有している。第2保持
部202は、支持部材272を介して固定された待ち治
具273を有している。待ち治具273は、ホース20
が加熱・加圧されて屈曲したときに予想される屈曲経路
上に配置され、ホース20を受け入れるように先端が開
いたU字状又はV字状の部材からなっている。第3保持
具203も、支持部材274を介して固定された上記と
同様な形状の待ち治具275を有している。
が示されている。この実施形態において、保持成型手段
200は、基台270上に設置された第1保持部20
1、第2保持部202、及び第3保持部203で構成さ
れている。第1保持部201は、ホース20を開閉自在
にクランプするクランパ271を有している。第2保持
部202は、支持部材272を介して固定された待ち治
具273を有している。待ち治具273は、ホース20
が加熱・加圧されて屈曲したときに予想される屈曲経路
上に配置され、ホース20を受け入れるように先端が開
いたU字状又はV字状の部材からなっている。第3保持
具203も、支持部材274を介して固定された上記と
同様な形状の待ち治具275を有している。
【0092】図18(a)に示すように、ホース20
は、その一端を第1保持部201に保持された状態で基
台270上に設置される。そして、同図(b)に示すよ
うに、ホース20の一端のアダプタ23にライン213
の配管が接続され、ホース20の他端のアダプタ23に
ライン230の配管が接続される。この状態で、ホース
20内に高温高圧流体を通して加熱、加圧すると、ホー
ス20は、前述したように、コルゲート部21が山のな
い部分24に対して相対的に大きく伸びることによって
自ら屈曲する。その結果、第2保持具202の待ち治具
273及び第3保持具203の待ち治具275に嵌り込
み、その位置に保持されて所定形状に成形される。
は、その一端を第1保持部201に保持された状態で基
台270上に設置される。そして、同図(b)に示すよ
うに、ホース20の一端のアダプタ23にライン213
の配管が接続され、ホース20の他端のアダプタ23に
ライン230の配管が接続される。この状態で、ホース
20内に高温高圧流体を通して加熱、加圧すると、ホー
ス20は、前述したように、コルゲート部21が山のな
い部分24に対して相対的に大きく伸びることによって
自ら屈曲する。その結果、第2保持具202の待ち治具
273及び第3保持具203の待ち治具275に嵌り込
み、その位置に保持されて所定形状に成形される。
【0093】図19には、ホース20の加工工程のフロ
ーチャートが示されている。フロー(A)に沿って、ま
ず前手順(ステップS10)として、フロー(B)によ
って圧力及び温度の適性値を求める。すなわち、制御装
置260に、適用するホース20の材質や形状に関する
データを入力し、ホースのフープ応力を算出する(ステ
ップS11)。そして、加圧圧力をフープ応力の80〜
90%となるように設定する(ステップS12)。ま
た、材料の特性から最適な加工温度を設定する(ステッ
プS13)。次に、上記加工温度が使用環境よりも高い
かを判断し(ステップS14)、YESであれば、上記
ステップS12,S13で求めた加圧力及び加工温度と
なるように、制御装置260を設定して終了する。ま
た、上記加工温度が使用環境よりも低い場合には、加工
温度を使用環境よりも高く設定し(ステップS15)、
ステップS12、S15で求めた加圧力及び加工温度と
なるように、制御装置260を設定して終了する。
ーチャートが示されている。フロー(A)に沿って、ま
ず前手順(ステップS10)として、フロー(B)によ
って圧力及び温度の適性値を求める。すなわち、制御装
置260に、適用するホース20の材質や形状に関する
データを入力し、ホースのフープ応力を算出する(ステ
ップS11)。そして、加圧圧力をフープ応力の80〜
90%となるように設定する(ステップS12)。ま
た、材料の特性から最適な加工温度を設定する(ステッ
プS13)。次に、上記加工温度が使用環境よりも高い
かを判断し(ステップS14)、YESであれば、上記
ステップS12,S13で求めた加圧力及び加工温度と
なるように、制御装置260を設定して終了する。ま
た、上記加工温度が使用環境よりも低い場合には、加工
温度を使用環境よりも高く設定し(ステップS15)、
ステップS12、S15で求めた加圧力及び加工温度と
なるように、制御装置260を設定して終了する。
【0094】次に、曲げ加工装置の第1保持部201に
ホース20の一端を保持させ、ホース20をセットする
(ステップS16)。
ホース20の一端を保持させ、ホース20をセットする
(ステップS16)。
【0095】そして、図20に示すように、第2〜4電
磁バルブ223、240,241を閉じた状態で、第1
電磁バルブ212を開き、蒸気発生加圧装置210から
ライン211、213を通して、ホース20内に加熱・
加圧された蒸気を導入する(ステップS17)。図20
における太線部は、蒸気が充満した経路を示す。ホース
20に導入された蒸気の圧力は圧力計251で測定さ
れ、制御装置260にその測定結果が送られる。同様
に、ホース20の加熱温度は温度計252で測定され、
制御装置260にその測定結果が送られる。ホース20
は、加熱・加圧によってコルゲート部21が伸び、それ
に対して山のない部分24は軸方向における抗張力が強
いため、湾曲し始める。このとき、第2保持部202、
第3保持部203は、ホース20を拘束することなく、
ホース20は自由曲げされる。
磁バルブ223、240,241を閉じた状態で、第1
電磁バルブ212を開き、蒸気発生加圧装置210から
ライン211、213を通して、ホース20内に加熱・
加圧された蒸気を導入する(ステップS17)。図20
における太線部は、蒸気が充満した経路を示す。ホース
20に導入された蒸気の圧力は圧力計251で測定さ
れ、制御装置260にその測定結果が送られる。同様
に、ホース20の加熱温度は温度計252で測定され、
制御装置260にその測定結果が送られる。ホース20
は、加熱・加圧によってコルゲート部21が伸び、それ
に対して山のない部分24は軸方向における抗張力が強
いため、湾曲し始める。このとき、第2保持部202、
第3保持部203は、ホース20を拘束することなく、
ホース20は自由曲げされる。
【0096】次に、上記圧力計251の測定結果に基づ
いて、制御装置260が前記フローBで設定された所定
の圧力に達したか否かを判断し(ステップS18)、N
OであればステップS17に戻って加熱・加圧された蒸
気を導入し続ける。
いて、制御装置260が前記フローBで設定された所定
の圧力に達したか否かを判断し(ステップS18)、N
OであればステップS17に戻って加熱・加圧された蒸
気を導入し続ける。
【0097】そして、所定の圧力に達すると(YESの
とき)、ホース20は、第2保持部202及び第3保持
部203に嵌合し、その変形が停止されて一定の形状に
保持される(ステップS19)。
とき)、ホース20は、第2保持部202及び第3保持
部203に嵌合し、その変形が停止されて一定の形状に
保持される(ステップS19)。
【0098】更に、上記温度計252の測定結果に基づ
き制御装置260によって、ホース20の温度が前記フ
ローBで設定された適性な加工温度に達したか否かが判
断され(ステップS20)、NOであればホース20が
上記加工温度に達するまで加熱・加圧を続ける。
き制御装置260によって、ホース20の温度が前記フ
ローBで設定された適性な加工温度に達したか否かが判
断され(ステップS20)、NOであればホース20が
上記加工温度に達するまで加熱・加圧を続ける。
【0099】こうしてホース20が上記加工温度に達す
ると(YESのとき)、図21に示すように、第1〜4
の電磁バルブ212,223、240,241の全てを
閉じて、その状態に所定時間保持させる(ステップS2
1)。
ると(YESのとき)、図21に示すように、第1〜4
の電磁バルブ212,223、240,241の全てを
閉じて、その状態に所定時間保持させる(ステップS2
1)。
【0100】次に、図22に示すように、第3の電磁バ
ルブ240だけを開き、ホース20内の蒸気を排出する
(ステップS22)。このとき、第1〜3の保持具20
1、202、203は、ホース20を所定形状に保持し
続ける。
ルブ240だけを開き、ホース20内の蒸気を排出する
(ステップS22)。このとき、第1〜3の保持具20
1、202、203は、ホース20を所定形状に保持し
続ける。
【0101】そして、図23に示すように、第1,3の
電磁バルブ212、240を閉じ、第2、4の電磁バル
ブ223、241を開くと共にポンプ222を作動させ
て、水槽220の水をライン221、213を通してホ
ース20に導入し、ホース20内に冷却水を循環させる
(ステップS23)。なお、ホース20内を通過した冷
却水は、ライン230、232を通して水槽220に戻
され、冷却装置250で冷却されて、再びホース20内
に送り出される。また、ホース20は、第1〜3の保持
具201、202、203で保持されているので、冷却
によるホース20の形状の戻りが防止される。
電磁バルブ212、240を閉じ、第2、4の電磁バル
ブ223、241を開くと共にポンプ222を作動させ
て、水槽220の水をライン221、213を通してホ
ース20に導入し、ホース20内に冷却水を循環させる
(ステップS23)。なお、ホース20内を通過した冷
却水は、ライン230、232を通して水槽220に戻
され、冷却装置250で冷却されて、再びホース20内
に送り出される。また、ホース20は、第1〜3の保持
具201、202、203で保持されているので、冷却
によるホース20の形状の戻りが防止される。
【0102】この冷却工程が所定時間経過したどうかが
制御装置260によって判断され(ステップS24)、
NOの場合は上記冷却工程を持続させ、YESの場合
は、第2電磁バルブ223を閉じ、ホース20内の冷却
水をライン230、232を通して水槽220内に排出
させる(ステップS25)。
制御装置260によって判断され(ステップS24)、
NOの場合は上記冷却工程を持続させ、YESの場合
は、第2電磁バルブ223を閉じ、ホース20内の冷却
水をライン230、232を通して水槽220内に排出
させる(ステップS25)。
【0103】最後にホース20を曲げ加工装置から取外
して、加工処理を終了する(ステップS26)。
して、加工処理を終了する(ステップS26)。
【0104】図24には、本発明に用いられる保持成型
手段の他の例が示されている。この保持成型手段300
は、基台301に設置された第1保持部302、第2保
持部303、第3保持部304を有している。第1保持
部302は、ホース20の一端を開閉可能に保持するク
ランパ305を有している。また、第2保持部303
は、逆L字状に立設された支持部材306と、先端がU
字状又はV字状に開いた形状をなす待ち治具307とを
有している。第3保持部304は、基台301上に立設
されたシリンダ308と、このシリンダ308によって
昇降可能なスライド軸309と、このスライド軸309
の上端から水平に伸びるアーム310と、このアーム3
10から垂下された、先端がU字状又はV字状に開いた
形状をなす待ち治具311とを有している。
手段の他の例が示されている。この保持成型手段300
は、基台301に設置された第1保持部302、第2保
持部303、第3保持部304を有している。第1保持
部302は、ホース20の一端を開閉可能に保持するク
ランパ305を有している。また、第2保持部303
は、逆L字状に立設された支持部材306と、先端がU
字状又はV字状に開いた形状をなす待ち治具307とを
有している。第3保持部304は、基台301上に立設
されたシリンダ308と、このシリンダ308によって
昇降可能なスライド軸309と、このスライド軸309
の上端から水平に伸びるアーム310と、このアーム3
10から垂下された、先端がU字状又はV字状に開いた
形状をなす待ち治具311とを有している。
【0105】この保持成型手段300によれば、図24
(a)に示すように、ホース20をセットするとき、あ
るいはホース20を加熱・加圧して自由曲げさせる状態
のときには、シリンダ308によってスライド軸309
を上方に突出させ、待ち治具311を上方に待機させ
て、作業の邪魔になったり、ホース20の自由曲げを妨
げたりすることを防止する。そして、ホース20内の圧
力・温度が所定値に達して、ホース20が目的とする曲
げ形状に近づくと、同図(b)に示すように、シリンダ
308が再び作動してスライド軸309を下降させ、待
ち治具311を下降させる。その結果、ホース20が待
ち治具311内に嵌合して保持され、以後その形状に固
定されるため、最終的なホース20の曲げ形状を一定化
することができる。
(a)に示すように、ホース20をセットするとき、あ
るいはホース20を加熱・加圧して自由曲げさせる状態
のときには、シリンダ308によってスライド軸309
を上方に突出させ、待ち治具311を上方に待機させ
て、作業の邪魔になったり、ホース20の自由曲げを妨
げたりすることを防止する。そして、ホース20内の圧
力・温度が所定値に達して、ホース20が目的とする曲
げ形状に近づくと、同図(b)に示すように、シリンダ
308が再び作動してスライド軸309を下降させ、待
ち治具311を下降させる。その結果、ホース20が待
ち治具311内に嵌合して保持され、以後その形状に固
定されるため、最終的なホース20の曲げ形状を一定化
することができる。
【0106】図25には、本発明に用いられる保持成型
手段の更に他の例が示されている。なお、図25におい
て、(a)は曲げ加工前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
手段の更に他の例が示されている。なお、図25におい
て、(a)は曲げ加工前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
【0107】この保持成型手段400は、基台401に
設置された第1保持部402、第2保持部403、第3
保持部404を有している。第1保持部402は、ホー
ス20の一端を開閉可能に保持するクランパ405を有
している。
設置された第1保持部402、第2保持部403、第3
保持部404を有している。第1保持部402は、ホー
ス20の一端を開閉可能に保持するクランパ405を有
している。
【0108】また、第2保持部403は、ポスト406
と、このポスト406の上端から自在継手を介して順次
連結された3本のリンク407、408、409と、リ
ンク409の先端に取付けられたホルダ410とを有し
ている。ホルダ410は、先端がU字状又はV字状に開
いた形状をなし、ホース20の外周に弾性的に嵌合し
て、ホース20を着脱可能に保持する。
と、このポスト406の上端から自在継手を介して順次
連結された3本のリンク407、408、409と、リ
ンク409の先端に取付けられたホルダ410とを有し
ている。ホルダ410は、先端がU字状又はV字状に開
いた形状をなし、ホース20の外周に弾性的に嵌合し
て、ホース20を着脱可能に保持する。
【0109】同様に、第3保持部404は、ポスト41
1と、このポスト411の上端から自在継手を介して順
次連結された3本のリンク412、413、414と、
リンク414の先端に取付けられたホルダ415とを有
している。ホルダ415は、先端がU字状又はV字状に
開いた形状をなし、ホース20の外周に弾性的に嵌合し
て、ホース20を着脱可能に保持する。
1と、このポスト411の上端から自在継手を介して順
次連結された3本のリンク412、413、414と、
リンク414の先端に取付けられたホルダ415とを有
している。ホルダ415は、先端がU字状又はV字状に
開いた形状をなし、ホース20の外周に弾性的に嵌合し
て、ホース20を着脱可能に保持する。
【0110】第2保持部403の各リンク407、40
8、409、及び第3保持部404の各リンク412、
413、414は、ホース20が自由曲げ状態のときに
は、ホース20の屈曲動作に追従して自由に曲がるよう
になっており、ホース20内の圧力・温度が所定値に達
して、ホース20が目的とする曲げ形状に近づくと、図
示しない駆動機構によって、各ホルダ410,415を
所定の位置に移動させて、その状態に保持するようにさ
れている。
8、409、及び第3保持部404の各リンク412、
413、414は、ホース20が自由曲げ状態のときに
は、ホース20の屈曲動作に追従して自由に曲がるよう
になっており、ホース20内の圧力・温度が所定値に達
して、ホース20が目的とする曲げ形状に近づくと、図
示しない駆動機構によって、各ホルダ410,415を
所定の位置に移動させて、その状態に保持するようにさ
れている。
【0111】図26には、本発明に用いられる保持成型
手段の更に他の例が示されている。なお、図26におい
て、(a)は曲げ加工前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
手段の更に他の例が示されている。なお、図26におい
て、(a)は曲げ加工前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
【0112】この保持成型手段500は、基台501に
設置された第1保持部502、第2保持部503を有し
ている。第1保持部502は、ホース20の一端を開閉
可能に保持するクランパ504を有している。
設置された第1保持部502、第2保持部503を有し
ている。第1保持部502は、ホース20の一端を開閉
可能に保持するクランパ504を有している。
【0113】また、第2保持部503は、ホース20を
開閉可能に保持する環状のホルダ505を有している。
この環状のホルダ505は、3本のワイヤ506、50
7、508で支持されている。ワイヤ506は、基台5
01から逆L字状に立設された支持部材509の先端に
取付けられたモータ510の駆動プーリに連結されてい
る。また、ワイヤ507は、基台501の一側辺に固定
されたモータ511の駆動プーリに連結されている。同
じく、ワイヤ508は、基台501の上記と対向する側
辺に固定されたモータ512の駆動プーリに連結されて
いる。各モータ510,511,512は、例えば回転
制御可能なモータからなり、各ワイヤ506、507、
508を緩めたり、所定長さになるように引張ったりす
ることができるようになっている。
開閉可能に保持する環状のホルダ505を有している。
この環状のホルダ505は、3本のワイヤ506、50
7、508で支持されている。ワイヤ506は、基台5
01から逆L字状に立設された支持部材509の先端に
取付けられたモータ510の駆動プーリに連結されてい
る。また、ワイヤ507は、基台501の一側辺に固定
されたモータ511の駆動プーリに連結されている。同
じく、ワイヤ508は、基台501の上記と対向する側
辺に固定されたモータ512の駆動プーリに連結されて
いる。各モータ510,511,512は、例えば回転
制御可能なモータからなり、各ワイヤ506、507、
508を緩めたり、所定長さになるように引張ったりす
ることができるようになっている。
【0114】この保持成型手段500によれば、ホース
20が自由曲げ状態のときには、各ワイヤ506、50
7、508を緩めておき、ホース20の屈曲動作に追従
して自由に曲がるようにし、ホース20内の圧力・温度
が所定値に達して、ホース20が目的とする曲げ形状に
近づくと、各モータ510,511,512を作動させ
て、それらの駆動プーリに連結された3本のワイヤ50
6、507、508の長さが所定の長さになるように引
張らせ、上記ワイヤ506、507、508を介してホ
ルダ505を所定の位置に支持させる。その結果、ホー
ス20が所定の曲げ形状に規制され、最終的な曲げ形状
を一定化させることができる。
20が自由曲げ状態のときには、各ワイヤ506、50
7、508を緩めておき、ホース20の屈曲動作に追従
して自由に曲がるようにし、ホース20内の圧力・温度
が所定値に達して、ホース20が目的とする曲げ形状に
近づくと、各モータ510,511,512を作動させ
て、それらの駆動プーリに連結された3本のワイヤ50
6、507、508の長さが所定の長さになるように引
張らせ、上記ワイヤ506、507、508を介してホ
ルダ505を所定の位置に支持させる。その結果、ホー
ス20が所定の曲げ形状に規制され、最終的な曲げ形状
を一定化させることができる。
【0115】図27には、本発明に用いられる保持成型
手段の更に他の例が示されている。なお、図27におい
て、(a)は曲げ加工前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
手段の更に他の例が示されている。なお、図27におい
て、(a)は曲げ加工前の状態、(b)は曲げ加工後の
状態を示している。
【0116】この保持成型手段600は、基本的には、
図25に示した保持成型手段400と同様な構造をなし
ているが、図25中の第2保持部403のホルダ410
の代わりにクランパ410aが用いられ、第3保持部4
04のホルダ415の代わりにクランパ415aが用い
られている。
図25に示した保持成型手段400と同様な構造をなし
ているが、図25中の第2保持部403のホルダ410
の代わりにクランパ410aが用いられ、第3保持部4
04のホルダ415の代わりにクランパ415aが用い
られている。
【0117】また、この保持成型手段600において
は、第2保持手段403の3本のリンク407、40
8、409、及び第3保持手段404の3本のリンク4
12、413、414が、図示しない制御手段及び駆動
手段によって移動するようになっている。
は、第2保持手段403の3本のリンク407、40
8、409、及び第3保持手段404の3本のリンク4
12、413、414が、図示しない制御手段及び駆動
手段によって移動するようになっている。
【0118】すなわち、ホース20の一端部を第1保持
部402のクランパ405で保持させ、中間部を第2保
持部403のクランパ410aで保持させ、他端部を第
3保持部のクランパ415aで保持させる。この状態で
加熱・加圧してホース20を曲げ加工する際に、ホース
20が圧力によって屈曲していくのと同期して、あるい
はそれよりもやや早いタイミングで上記各リンクを移動
させ、クランパ410a及びクランパ415aを、目的
とするホース形状に合わせて設定した所定の経路に沿っ
て動かすことにより、ホース20をより迅速に曲げ加工
できるようにしたものである。
部402のクランパ405で保持させ、中間部を第2保
持部403のクランパ410aで保持させ、他端部を第
3保持部のクランパ415aで保持させる。この状態で
加熱・加圧してホース20を曲げ加工する際に、ホース
20が圧力によって屈曲していくのと同期して、あるい
はそれよりもやや早いタイミングで上記各リンクを移動
させ、クランパ410a及びクランパ415aを、目的
とするホース形状に合わせて設定した所定の経路に沿っ
て動かすことにより、ホース20をより迅速に曲げ加工
できるようにしたものである。
【0119】この場合、クランパ410a及びクランパ
415aの移動方法としては、加熱・加圧開始からの
経過時間に応じて、予め設定された位置に順次移動する
ように、所定経路に沿って所定速度で動かす方法、各
リンクにかかる負荷が所定値になるように移動速度を制
御しながら、所定経路に沿って動かす方法、などが挙げ
られる。
415aの移動方法としては、加熱・加圧開始からの
経過時間に応じて、予め設定された位置に順次移動する
ように、所定経路に沿って所定速度で動かす方法、各
リンクにかかる負荷が所定値になるように移動速度を制
御しながら、所定経路に沿って動かす方法、などが挙げ
られる。
【0120】このようにクランパ410a及びクランパ
415aの移動を制御することにより、加工速度をより
向上させるとともに、曲げ加工精度を極めて高くするこ
とができ、しかも、ホース20の樹脂の内部残留応力
は、自由曲げ方法の特徴を維持して極めて低くすること
ができる。上記のように、保持成型手段としては、各種
の構造を採用することができる。
415aの移動を制御することにより、加工速度をより
向上させるとともに、曲げ加工精度を極めて高くするこ
とができ、しかも、ホース20の樹脂の内部残留応力
は、自由曲げ方法の特徴を維持して極めて低くすること
ができる。上記のように、保持成型手段としては、各種
の構造を採用することができる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホース内部に高温流体を通すことによって短時間で加熱
することが可能となると共に、曲げ加工後にホース内部
に冷温流体を通すことによって短時間で冷却硬化するこ
とが可能となるので、屈曲樹脂ホースを生産性よく、か
つ精度よく製造することができる。
ホース内部に高温流体を通すことによって短時間で加熱
することが可能となると共に、曲げ加工後にホース内部
に冷温流体を通すことによって短時間で冷却硬化するこ
とが可能となるので、屈曲樹脂ホースを生産性よく、か
つ精度よく製造することができる。
【0122】また、本発明の別の態様においては、ホー
ス内部を高温流体によって加圧し、更にはホースの曲が
りに沿った中立線上に冷却流体を吹付けながら、前記曲
げ加工を行うことにより、ホースの座屈を防止して、断
面が円形に近い形に屈曲させることができる。
ス内部を高温流体によって加圧し、更にはホースの曲が
りに沿った中立線上に冷却流体を吹付けながら、前記曲
げ加工を行うことにより、ホースの座屈を防止して、断
面が円形に近い形に屈曲させることができる。
【0123】また、本発明の更に別の態様においては、
軸方向における抗張力に対して周方向に不均一な特性の
コルゲート部を有するホースを用い、その内部に高温高
圧流体を通して加熱、加圧することにより、型や治具を
用いてホースを強制的に屈曲させなくても、ホースを所
定形状に屈曲させることができる。
軸方向における抗張力に対して周方向に不均一な特性の
コルゲート部を有するホースを用い、その内部に高温高
圧流体を通して加熱、加圧することにより、型や治具を
用いてホースを強制的に屈曲させなくても、ホースを所
定形状に屈曲させることができる。
【0124】この場合、加熱・加圧工程によって、最初
はホースを自由曲げさせ、加圧力や加熱温度が所定値に
達したら、保持成型手段によってホースの曲げ形状を規
制することにより、最終的に得られる曲げ形状を一定化
させることができる。
はホースを自由曲げさせ、加圧力や加熱温度が所定値に
達したら、保持成型手段によってホースの曲げ形状を規
制することにより、最終的に得られる曲げ形状を一定化
させることができる。
【0125】更に、本発明の好ましい態様において、高
温流体として水蒸気、冷温流体として水を用いれば、熱
伝導性がよいため、より短時間で加熱、冷却が可能とな
り、曲げ加工の精度を高めると共に、生産性をより高
め、洗浄効果も期待することができる。
温流体として水蒸気、冷温流体として水を用いれば、熱
伝導性がよいため、より短時間で加熱、冷却が可能とな
り、曲げ加工の精度を高めると共に、生産性をより高
め、洗浄効果も期待することができる。
【図1】 本発明に用いられる製造装置の一例であっ
て、水蒸気及び水の配管と曲げ加工治具とホースとを示
す斜視図
て、水蒸気及び水の配管と曲げ加工治具とホースとを示
す斜視図
【図2】 上記製造装置における曲げ加工治具の開いた
状態の拡大斜視図
状態の拡大斜視図
【図3】 上記製造装置における曲げ加工治具の閉じた
状態の拡大斜視図
状態の拡大斜視図
【図4】 上記曲げ加工治具でホースを挟む状態の断面
図
図
【図5】 図5は屈曲樹脂ホースの製造工程を示す説明
図
図
【図6】 本発明に用いられる製造装置の他の実施形態
を示す斜視図
を示す斜視図
【図7】 本発明に用いられる曲げ加工治具の他の例を
示す説明図
示す説明図
【図8】 本発明に用いられる曲げ加工治具の更に他の
例を示す、ホースを曲げ加工する前の状態の平面図
例を示す、ホースを曲げ加工する前の状態の平面図
【図9】 同曲げ加工治具でホースを曲げ加工した状態
を示す平面図
を示す平面図
【図10】 本発明の他の実施形態を示し、(a)はホ
ースを曲げ加工する前の状態を示す説明図、(b)はホ
ースを曲げ加工した状態を示す説明図である。
ースを曲げ加工する前の状態を示す説明図、(b)はホ
ースを曲げ加工した状態を示す説明図である。
【図11】 同実施形態による加熱・加圧工程におい
て、ホースを支持した状態を示す斜視図
て、ホースを支持した状態を示す斜視図
【図12】 それぞれ異なる形状のコルゲート部を曲げ
加工した状態を示す部分拡大図
加工した状態を示す部分拡大図
【図13】 コルゲート部の好ましい例を示す部分拡大
断面図
断面図
【図14】 本発明で用いるホースにおいて、軸方向に
おける抗張力に対して周方向に不均一な特性を有するコ
ルゲート部の各種の例を示す説明図
おける抗張力に対して周方向に不均一な特性を有するコ
ルゲート部の各種の例を示す説明図
【図15】 本発明の製造方法が適用されるホースの他
の例を示す説明図
の例を示す説明図
【図16】 同ホースの斜視図
【図17】 樹脂ホースを加熱・加圧して曲げ加工する
装置の概略構成図
装置の概略構成図
【図18】 同曲げ加工装置に用いられる保持成型手段
の具体的な構造を示す斜視図
の具体的な構造を示す斜視図
【図19】 ホースの加工工程のフローチャートを示す
図
図
【図20】 自由曲げ工程を示す説明図
【図21】 保持整形工程を示す説明図
【図22】 蒸気排出工程を示す説明図
【図23】 冷却工程を示す説明図
【図24】 本発明に用いられる保持成型手段の他の例
を示す斜視図
を示す斜視図
【図25】 本発明に用いられる保持成型手段の更に他
の例を示す斜視図
の例を示す斜視図
【図26】 本発明に用いられる保持成型手段の更に他
の例を示す斜視図
の例を示す斜視図
【図27】 本発明に用いられる保持成型手段の更に他
の例を示す斜視図
の例を示す斜視図
20、24 樹脂ホース 21 コルゲート部 25、27、28 凹凸部 22、26 平坦部 31 水蒸気供給管 33 流体供給管 34 水供給管 39 流体排出管 42 水蒸気排出管 44 水排出管 50 曲げ加工治具 51 固定側治具 52 可動側治具 53 冷風供給管 54 通路 57 プッシャ 58 モータ 59 ナット 60 ボールネジ 70 第1連結装置 80 第2連結装置 90 曲げ加工装置 91 自在継手 92 基板 93 エアシリンダ 94、95 曲げ加工治具 97 冷風供給管 110 固定支持部 120,130 可動支持部 200、300、400、500 保持成型手段 210 蒸気発生加圧装置 220 水槽 222 ポンプ 250 冷却装置 251 圧力計 252 温度計 260 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F209 AA11 AA29 AG10 AG12 AK01 AK02 AM01 NA01 NB01 NG03 NH06 NH16 NJ22 NJ29 NK07 NK10 NW15 4F213 AA11 AA29 AG10 AG12 AK01 AK02 AM01 WA09 WA37 WA38 WA39 WA52 WA54 WA83 WA89 WB01 WC02 WE02 WE06 WF37 WK01
Claims (11)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるホース内に高温流
体を通して前記ホースを加熱する工程と、加熱された前
記ホースを曲げ加工する工程と、前記ホース内に冷温流
体を通して冷却硬化させる工程とを含むことを特徴とす
る屈曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなるホース内に高温流
体を通して前記ホースを加熱する工程と、前記ホースの
下流側で前記高温流体の流れを制止して前記ホース内を
加圧する工程と、加熱された前記ホースを曲げ加工する
工程と、前記ホース内に冷温流体を通して冷却硬化させ
る工程とを含むことを特徴とする屈曲樹脂ホースの製造
法。 - 【請求項3】 前記ホースの曲がりに沿った中立線上に
冷却流体を吹付けながら前記曲げ加工を行う請求項1又
は2記載の屈曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項4】 熱可塑性樹脂からなり、軸方向の少なく
とも一部にコルゲート部を有し、このコルゲート部は軸
方向における抗張力に対して周方向に不均一な特性を有
するホースを用い、このホース内に高温高圧流体を通し
て加熱、加圧し、前記ホースのコルゲート部を内圧によ
って屈曲させる加熱・加圧工程と、前記ホース内に冷温
流体を通して冷却硬化させる冷却工程とを含むことを特
徴とする屈曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項5】 前記ホースを、所定距離離れて位置させ
た第1保持具及び第2保持具で保持し、前記第1保持具
及び前記第2保持具の少なくとも一方を他方に対して変
位可能とした状態で、前記加熱・加圧工程と前記冷却工
程とを行う請求項4記載の屈曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項6】 前記ホースの軸方向の複数箇所に前記コ
ルゲート部が形成されており、前記コルゲート部の前記
周方向に不均一な特性が各コルゲート部毎に定められて
いる請求項4又は5記載の屈曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項7】 前記高温流体が水蒸気であり、前記冷温
流体が水である請求項1〜6のいずれか1つに記載の屈
曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項8】 前記加熱・加圧工程を、フープ応力の8
0〜90%の内圧で行う請求項4〜7のいずれか1つに
記載の屈曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項9】 前記加熱・加圧工程を、使用環境よりも
高い温度で行う請求項4〜8のいずれか1つに記載の屈
曲樹脂ホースの製造法。 - 【請求項10】 前記ホースがポリアミドからなり、前
記加熱・加圧工程を130〜140℃、2.7〜3.7
気圧で行う請求項4〜9のいずれか1つに記載の屈曲樹
脂ホースの製造法。 - 【請求項11】 前記ホースがポリプロピレンからな
り、前記加熱・加圧工程を110〜130℃、2.2〜
3.0気圧で行う請求項4〜9のいずれか1つに記載の
屈曲樹脂ホースの製造法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000018369A JP2001009902A (ja) | 1999-04-30 | 2000-01-27 | 屈曲樹脂ホースの製造法 |
EP00922940A EP1108523B1 (en) | 1999-04-30 | 2000-05-01 | Method of manufacturing flexible resin hose |
DE60019536T DE60019536D1 (de) | 1999-04-30 | 2000-05-01 | Verfahren zum herstellen eines flexiblen schlauchs aus kunstharz |
AT00922940T ATE293533T1 (de) | 1999-04-30 | 2000-05-01 | Verfahren zum herstellen eines flexiblen schlauchs aus kunstharz |
US09/720,839 US6855287B1 (en) | 1999-04-30 | 2000-05-01 | Method of manufacturing flexible resin hose |
PCT/JP2000/002882 WO2000066344A1 (fr) | 1999-04-30 | 2000-05-01 | Procede de fabrication de tuyau en resine souple |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-123424 | 1999-04-30 | ||
JP12342499 | 1999-04-30 | ||
JP2000018369A JP2001009902A (ja) | 1999-04-30 | 2000-01-27 | 屈曲樹脂ホースの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009902A true JP2001009902A (ja) | 2001-01-16 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000018369A Pending JP2001009902A (ja) | 1999-04-30 | 2000-01-27 | 屈曲樹脂ホースの製造法 |
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EP (1) | EP1108523B1 (ja) |
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AT (1) | ATE293533T1 (ja) |
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WO (1) | WO2000066344A1 (ja) |
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