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JP2001058917A - 油中水型エマルション形態の組成物とその美容のための使用 - Google Patents

油中水型エマルション形態の組成物とその美容のための使用

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Publication number
JP2001058917A
JP2001058917A JP2000204264A JP2000204264A JP2001058917A JP 2001058917 A JP2001058917 A JP 2001058917A JP 2000204264 A JP2000204264 A JP 2000204264A JP 2000204264 A JP2000204264 A JP 2000204264A JP 2001058917 A JP2001058917 A JP 2001058917A
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JP
Japan
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composition
composition according
organopolysiloxane
oily phase
skin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000204264A
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English (en)
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Isabelle Afriat
イザベル・アフリア
Virginie Boulier
ヴィルジニー・ブリエ
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LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
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Publication date
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Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Publication of JP2001058917A publication Critical patent/JP2001058917A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の水を含みながらも、安定で、爽快感を
与える、油中水型エマルション組成物の提供。 【解決手段】 シリコーン乳化剤を用いて油性相に分散
された水性相を、生理学的に許容できる媒体中に含む組
成物であって、水性相が当該組成物の全重量に対して少
なくとも75重量%を占めること、油性相/乳化剤の重
量比が5以上であること、並びに、乳化剤が少なくとも
一つのオキシアルキレン化基を含む架橋弾性固体オルガ
ノポリシロキサンであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い水分含量と特
定のシリコーン界面活性剤とを含む油中水型(W/O)
エマルションの形態で提供される組成物に関する。この
組成物は、クリームの外観を備え、特に化粧および/ま
たは皮膚科学の分野において用いることができる。
【0002】
【従来の技術】化粧または皮膚科学の分野において、油
性相に水性相の分散物を含む油中水型(W/O)エマル
ションから構成されるクリームの外観を有する組成物を
用いることは一般的である。クリームは、当該技術分野
において、ローションや乳液のような液状または半液状
組成物、あるいは固形組成物とは対照的に、ある程度の
粘度を示す組成物である。
【0003】W/Oエマルションは、油性連続相を含
み、それゆえ、皮膚表面において、表皮を介した水分損
失を妨げ、かつ、外部からの攻撃から皮膚を守る脂質被
膜の形成を可能にする。これらのエマルションは、皮膚
の保護および滋養、特に乾燥肌の処理に特に適してい
る。
【0004】しかしながら、W/Oエマルション形態の
クリームは、皮膚に残る外側の脂肪相による脂じみた重
い感触のために、不快であるといった不都合を示す。か
くして、これらのクリームは、通常は乾燥肌に用いら
れ、脂性の皮膚にはあまりに脂っぽいことから使用でき
ない。さらに、爽快感(フレッシュネス)に寄与せず、
一般的に、油が豊富であることから夏の間や暑い国では
使用に耐えない。
【0005】かかる不都合を解消するために、高い水分
含量を有するW/Oエマルションの調製が考えられてき
た。しかしながら、水分含量は、安定性の面からあまり
高くできず、また、高い水分含量は、最終組成物の使い
易さにとって有害となる場合のある、また、特に敏感肌
の人に皮膚炎症の問題を生じることさえある、いくつか
の界面活性剤またはゲル化剤を添加することによって埋
め合わされなければならない。
【0006】かくして、クリームの粘度を備え、安定な
油中水型エマルションの形態で提供され、大量の水を含
み、かつ化粧および/または皮膚科学の分野において用
いられ、従来技術の欠点を示さない組成物が必要とされ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】本願出願人は、驚くべきことに、油性相と乳
化剤との間に所定の比率を備えた特定のシリコーン乳化
剤を用いることにより、これらの目的を達成できる油中
水型エマルションの組成物、特に大量の水を含みながら
も、非常に安定で、爽快感を与える組成物を得ることが
できることを見出した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の主題は、シリコーン乳化
剤を用いて油性相に分散された水性相を、生理学的に許
容できる媒体中に含む組成物であって、水性相が当該組
成物の全重量に対して少なくとも75重量%を占めるこ
と、油性相/乳化剤の重量比が5以上であること、並び
に、乳化剤が少なくとも一つのオキシアルキレン化基を
含む架橋弾性固体オルガノポリシロキサンであることを
特徴とする組成物である。
【0009】用語“生理学的に許容できる媒体”とは、
本発明の組成物において、皮膚(瞼の内側を含む)また
は人の唇に適用することができる非毒性媒体を意味する
と解する。
【0010】大量の水にも関わらず、本発明の組成物は
経時的に安定である。さらに、当該技術分野においてそ
の使用を特に有利なものとする特定の流動学的特性を有
する。これは、皮膚に適用した際に、エマルションが
“ブレーク”する、すなわち皮膚上でのマッサージによ
る剪断効果によって急激に流動化し、かくして水性相を
放出し、非常に良好な爽快感を生ずるからである。
【0011】本発明に従って得られた組成物は、2Pa
・s(20ポアズ)ないし20Pa・s(200ポア
ズ)の範囲の粘度を示す。この粘度は、Rheomat 180を
用いて、すなわち、Mettler社のRheomat RM180を用い
て、室温、すなわち一般に約20−25℃において測定
される。
【0012】本発明にかかる組成物は、組成物の全重量
に対して少なくとも75重量%、好ましくは組成物の全
重量の少なくとも80重量%の水性相を含む。この水性
相は、組成物の全重量の92%までを構成することがで
きる。水は、組成物の全重量の少なくとも65%、好ま
しくは70%を構成する。
【0013】さらに、エマルションの水性相は、エタノ
ールのような一つ以上の低級アルコールを、好ましくは
組成物の全重量の15%まで、さらに好ましくは10%
までの量で含むことができ、かつ/またはグリセロール
およびプロピレングリコールのような一つ以上のポリオ
ールを、組成物の全重量の例えば20%まで、さらに好
ましくは10%までの量で含むことができる。
【0014】本発明にかかる組成物は、乳化剤として、
少なくとも一つのオキシアルキレン化基を含む架橋した
弾性固形オルガノポリシロキサンを含む。
【0015】用語“弾性”とは、粘弾性と、特にスポン
ジまたは柔軟な球体のコンシステンシーとを備えた、柔
軟かつ変形可能な物質を意味すると解する。その弾性係
数は、この材料が変形に対して耐性であり、限られた伸
張力や収縮力を有するものである。この材料は、伸ばさ
れた後に、元の形に復帰することができる。このエラス
トマーは、高分子量の重合鎖から形成され、その移動
は、架橋部の一様なネットワークによって制限される。
【0016】本発明の組成物のオルガノポリシロキサン
は、一つ以上のオキシアルキレン化基、特にオキシエチ
レン化(OE)基、例えば、1ないし40のオキシアル
キレン単位、さらに好ましくは1ないし20のオキシア
ルキレン単位を含み、ポリオキシアルキレン鎖、特にポ
リオキシエチレン鎖を形成することができる。これらの
基は、シリコーン構造の二つの部位に結合する、あるい
は、鎖の末端において、ペンダントであってもよい。こ
れらの基を有するケイ素原子は、約1ないし10に達す
る。
【0017】本発明は、オキシエチレン化基を備えたオ
ルガノポリシロキサンに特に関するものであるが、オキ
シプロピレン化基を備えたオルガノポリシロキサンにも
関する。オルガノポリシロキサンは、一つ以上のオキシ
エチレン化(OE)基、例えば1から20と、一つ以上
のオキシプロピレン化(OP)基、例えば0から20と
の両方を含むこともできる。これらのオルガノポリシロ
キサンは、アルキルエトキシプロピレン化基を備えたオ
ルガノポリシロキサンとしても知られている。オキシエ
チレン化基の数は、好ましくはオキシプロピレン化基の
数よりも大きい。
【0018】本発明にかかる組成物において用いられる
弾性オルガノポリシロキサンは、部分的または完全に架
橋し、三次元構造を有する。油性相に取り込まれる場
合、使用される油性相のレベルに応じて、低含量の油性
相の存在下で用いられた場合の、スポンジ状の外観を有
する製品から、多量の油性相の存在下における場合の、
均質なゲルへと変換される。これらのエラストマーによ
る油性相のゲル化は、完全または部分的であってもよ
い。
【0019】これらの弾性オルガノポリシロキサンは粉
末形態で提供され、この粉末を構成する粒子は、一般的
に0.1ないし500μm、さらに好ましくは3ないし
200μmの範囲の粒径を有し、球形、平板または無定
形とすることができるが、好ましくは球形である。これ
らは、油性相に分散された弾性オルガノポリシロキサン
を含むゲルの形態で提供することができる。液状脂肪相
としても知られる、この油性相は、室温(25℃)にお
いて液状である非水性物質または非水性物質の混合物を
含むことができる。
【0020】本発明の組成物において乳化剤として用い
られる弾性オルガノポリシロキサンは、プラチナ触媒の
存在下で、非水性媒体において、 − シリコーン鎖のα,ω位に少なくとも二つのビニル
基を有する少なくとも一つの第一オルガノポリシロキサ
ン(i);および − 一分子当たり一つのケイ素原子に結合した少なくと
も一つの水素原子と、少なくとも一つのオキシアルキレ
ン化基、特にオキシエチレン化基とを有する少なくとも
一つの第二オルガノポリシロキサン(ii)の、付加およ
び架橋反応によって得られた架橋ポリマーから選択する
ことができる。
【0021】特に、オルガノポリシロキサン(i)は、
ポリジメチルシロキサン(PDMS)から選択され、特
にα,ω-ジメチルビニルポリジメチルシロキサンとさ
れる。オルガノポリシロキサン(ii)は、特に、ケイ素
原子に結合した一以上の水素原子と、1ないし22の炭
素原子を有するアルキレン基を介してケイ素原子に結合
した一以上のオキシエチレン化基、任意に一以上のオキ
シプロピレン化基とを有するポリジメチルシロキサンか
ら選択される。
【0022】第一および第二オルガノポリシロキサン
(i)および(ii)のシリコーン鎖は、任意にC1からC
6アルキルペンダント鎖および/またはアリール鎖を含
む。
【0023】上述したように、本発明にかかる組成物に
おいて用いることができる弾性オルガノポリシロキサン
は、有利に油性相に供給され、それによって無水ゲルを
構成する。このゲルは、特に、以下の工程: −(a)第一オルガノポリシロキサン(i)および第二
オルガノポリシロキサン(ii)を混合する工程; −(b)工程(a)の混合物に油性相を添加する工程;
および −(c)プラチナ触媒の存在下で油性相において第一オ
ルガノポリシロキサン(i)および第二オルガノポリシ
ロキサン(ii)を重合する工程に従って得られる。
【0024】無水ゲルの製造の際に用いられる油性相
は、炭化水素油および/またはシリコーン油から選択さ
れた、室温(25℃)において液状の一つ以上の油を含
む。この油性相は、有利に、室温において液状であっ
て、かつ、任意に、鎖の末端にペンダントアルキルまた
はアリール鎖、もしくはアルキルまたはアリール鎖を含
む直鎖または環状鎖を備えたポリジメチルシロキサン
(PDMS)(ここでアルキル鎖は1ないし6の炭素原
子を有する)から選択された一つ以上の油を含むシリコ
ーン液相である。
【0025】本発明のオルガノポリシロキサンは、特
に、US-A-5412004の実施例3、4および8、
並びにUS-A-5811487の実施例の工程に従って
得られる。
【0026】本発明の組成物のオルガノポリシロキサン
は、例えば、Shin Etsu社からKSG 21の商品名で市販さ
れているもの、またはUS-A-5412004の実施例
3(合成例)の生成物である。
【0027】KSG 21は、ゲルの形態で提供され、6cSt
の粘度を備えるシリコーン油(PDMS)72%と、オ
ルガノポリシロキサン28%とを含む。
【0028】US-A-5412004の実施例3(合成
例)の生成物は、ペーストゲル形態で提供され、オキシ
エチレン化基を備えた約32ないし33重量%の架橋オ
ルガノポリシロキサンと、約67−68重量%のPDM
S 6cStとを含む。オルガノポリシロキサンは、ポリマ
ーの全重量に対して約18重量%のエチレンオキシドを
含む。この弾性ゲルは、2x106ポアズから4x106
ポアズのプラスチックずれ揺変を備え、かつ、RS 75(Ha
ake)制御ストレスレオメーターを用いて、25℃で、コ
ーン/プレートジオメトリーで測定して、200s-1
ずり速度に対して、45ポアズの動粘性率を有する(コ
ーンの特性:直径20mm、角度1゜、40μmのギャ
ップ)。このオルガノポリシロキサンは、付加的に、1
0゜の領域のδプレートを用いて800Pa<G★
プレート<2500Pa(G★プレー はコンシステン
シーを示し、δプレートは弾性を示す)のように定義さ
れた低い値のずれ応力において、主な弾性的性質を備え
た粘弾性を有する。大気圧において約170℃の引火点
を示す。
【0029】本発明の組成物における少なくとも一つの
オキシアルキレン化基を有する架橋弾性固体オルガノポ
リシロキサンの量は、好ましくは、組成物の全重量に対
して活性物質で0.5から6重量%、さらに好ましくは
0.6から5重量%の範囲である。
【0030】組成物が他の乳化剤を全く欠く場合でさ
え、経時的に優れた安定性を示す。
【0031】油性相/乳化剤の重量比は、5以上また
は、好ましくは8以上である。
【0032】本発明にかかる組成物の油性相は、架橋弾
性オルガノポリシロキサンとの混合物として任意に存在
する油に加えて、当業者に周知のあらゆる種類の油およ
び脂肪性物質を含むことができる。例えば、植物由来の
油(ホホバ、アボカド、ゴマ、ヒマワリ、トウモロコ
シ、ダイズ、ベニバナまたはグレープシード油)、鉱油
(流動パラフィンまたはイソパラフィン)、合成油(イ
ソプロピルミリスタート、セテアリール(cetearyl)オク
タノアート、ポリイソブチレン、エチルヘキシルパルミ
タートまたはアルキルベンゾアート)、揮発性または不
揮発性シリコーン油、例えばポリジメチルシロキサンお
よび環状シリコーン(シクロジメチルシロキサンまたは
シクロメチコーン)、およびフッ素化またはフルオロシ
リコーン油、並びにこれらの油の混合物を含むことがで
きる。
【0033】本発明の組成物の油性相は、好ましくは、
組成物の全重量に対して、少なくとも4重量%、好まし
くは5ないし25重量%の範囲の量で存在する少なくと
も一つの揮発性シリコーン油を含む。揮発性シリコーン
油は、特に、ペンタシクロメチコーン、テトラシクロメ
チコーン、ヘキサシクロメチコーンおよびこれらの混合
物といった環状シリコーンから選択することができる。
本発明の特定の実施態様によれば、油性相の油は、揮発
性シリコーン油のみを含む。
【0034】油性相は、さらに、脂肪アルコール、例え
ばステアリルアルコール、セチルアルコールおよびセテ
アリールアルコール、並びに脂肪酸のようなその他の脂
肪成分を含む。
【0035】油性相は、本発明にかかる組成物に、組成
物の全重量に対して8ないし20重量%、好ましくは1
0ないし20重量%の範囲の量で存在する。
【0036】本発明にかかる組成物の他の利点は、組成
物の安定性に不都合な効果を与えることなく、大量の少
なくとも一つの電解質または電解質の混合物を組成物中
に含めることができるという事実から得られる。
【0037】電解質として、例えば、一価、二価または
三価金属、特にバリウム、カルシウムおよびストロンチ
ウム塩のようなアルカリ土類金属塩;ナトリウムおよび
カリウム塩のようなアルカリ金属塩、マグネシウム、ベ
リリウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセ
オジミウム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユ
ーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウ
ム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウ
ム、ルテチウム、リチウム、スズ、亜鉛、マンガン、コ
バルト、ニッケル、鉄、銅、ルビジウム、アルミニウ
ム、ケイ素およびセレン塩、およびこれらの混合物を挙
げることができる。
【0038】これらの塩からなるイオンは、例えば、炭
酸塩、重炭酸塩、硫酸塩、グリセロリン酸塩、ホウ酸
塩、塩酸塩、臭化物、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物または
過硫酸塩、並びにα-ヒドロキシ酸の塩(クエン酸塩、
酒石酸塩、乳酸塩またはリンゴ酸塩)またはフルーツ酸
の塩、あるいはアミノ酸の塩(アスパラギン酸塩、アル
ギン酸塩、グリココール酸塩またはフマル酸塩)から選
択することができる。
【0039】電解質は、好ましくは、特にカルシウム、
マグネシウムおよびナトリウム塩を含む塩の混合物、お
よび特に、少なくとも塩化マグネシウム、塩化カリウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カルシウムおよび臭化マグネ
シウムを含む混合物である。これらの混合物は、死海の
塩に相当する。
【0040】電解質の含量は、組成物がそれを含む場
合、一般的に、組成物の全重量に対して0.5ないし2
0重量%、好ましくは2ないし10重量%の範囲であ
る。
【0041】本発明にかかる組成物は、特に化粧または
皮膚科学組成物を構成してもよく、多数の処理、特に頭
皮を含む皮膚、髪、爪および/または粘膜の美容処理に
おいて、皮膚および/または粘膜のケア、洗浄および/
またはメイクアップおよび/または抗日光保護におい
て、並びに皮膚、特に脂性肌の処理(爽快感の寄与)を
意図したクリームの調製において適用される。
【0042】本発明の主題は、結果的に、皮膚、唇、お
よび/または髪を処理、保護、ケア、メイクアップ除去
および/または洗浄するため、かつ/または皮膚および
/または唇をメイクアップするための、上記組成物の美
容のための使用である。
【0043】本発明のその他の主題は、上記組成物を皮
膚、髪および/または唇に適用することを特徴とする、
頭皮を含む皮膚、髪および/または唇の美容処理の方法
である。
【0044】本発明のその他の主題は、脂性の皮膚の処
理を意図したクリームの製造において、上記組成物を使
用することである。
【0045】既知の方法に従って、本発明の組成物は、
活性成分、防腐剤、酸化防止剤、錯化剤、溶剤、香料、
フィラー、抗菌剤、消臭剤、着色剤および脂質小胞とい
った、化粧および/または皮膚科学分野において一般的
なアジュバントを含むこともできる。これらの種々のア
ジュバントの量は、当該技術分野において通常用いられ
るものであって、例えば組成物の全重量の0.01ない
し20%である。これらのアジュバントは、その性質に
依存して、脂肪相、水性相および/または脂質小胞に導
入される。
【0046】活性成分として、上記電解質に加えて、特
に、湿潤剤、例えばタンパク水解物、グリセロールのよ
うなポリオール、ポリエチレングリコールのようなグリ
コール、および糖の誘導体;天然抽出物;プロシアニド
ール(procyanidol)オリゴマー;ビタミン;尿素;脱色
剤、例えばコウジ酸およびコーヒー酸;βヒドロキシ
酸、例えばサリチル酸およびその誘導体;αヒドロキシ
酸、例えば乳酸およびグリコール酸;レチノイド、例え
ばカロテノイド;またはスクリーニング剤、およびこれ
らの混合物を挙げることができる。
【0047】活性成分は、例えば、組成物の全重量の
0.01ないし20%、好ましくは0.1ないし5%、
さらに好ましくは0.5ないし3%の範囲の濃度で存在
することができる。
【0048】本発明にかかる組成物の以下の例は、例証
として与えられたものであり、性質を制限するものでは
ない。量は、特に言及しない限り、重量%として示され
ている。
【0049】
【実施例】 実施例1:身体用クリーム A.油性相 − KSG 21、活性物質を28%含む 6.25% (すなわち、1.75%の活性物質) − ペンタシクロメチコーン 11.25% B.水性相 − 塩化ナトリウム 2.5% − 水 80% 製法:二つの相を別個に調製し、攪拌しながら水性相を
油性相に導入した。
【0050】約20℃でRheomat 180を用いて測定し
て、0時において10.5Pa・s(105ポアズ)の
粘度を有する白色クリームが得られた。この粘度は、1
0分後、7.8Pa・s(78ポアズ)で安定であっ
た。皮膚に適用した際に、このクリームは水を放出し、
優れた爽快感を与え、予期したとおりの効果を発揮し
た。
【0051】 実施例2:アフターサンクリーム A.油性相 − KSG 21、活性物質を28%含む 12.5% (すなわち、3.5%の活性物質) − ペンタシクロメチコーン 5% B.水性相 − 塩化ナトリウム 2.5% − 水 80% 製法:二つの相を別個に調製し、攪拌しながら水性相を
油性相に導入した。
【0052】約20℃でRheomat 180を用いて測定し
て、0時において18.7Pa・s(187ポアズ)の
粘度を有する白色クリームが得られた。この粘度は、1
0分後、14.7Pa・s(147ポアズ)で安定であ
った。皮膚に適用した際に、このクリームは水を放出
し、優れた爽快感を与え、予期したとおりの効果を発揮
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/00 C08K 3/00 5/00 5/00 C08L 83/04 C08L 83/04 83/05 83/05 83/07 83/07 83/12 83/12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン乳化剤を用いて油性相に分散
    させた水性相を、生理学的に許容できる媒体中に含む組
    成物であって、水性相が当該組成物の全重量に対して少
    なくとも75重量%を占めること、油性相/乳化剤の重
    量比が5以上であること、並びに、乳化剤が少なくとも
    一つのオキシアルキレン化基を含む架橋弾性固体オルガ
    ノポリシロキサンであることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 ずり速度200s-1かつ25℃において
    Rheomat 180粘度計を用いて測定して、2Pa・sない
    し20Pa・sの範囲の粘度を有することを特徴とす
    る、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 組成物の全重量に対して少なくとも65
    %の水を含むことを特徴とする、請求項1または2に記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】 弾性オルガノポリシロキサンが少なくと
    も一つのオキシエチレン基を含むことを特徴とする、請
    求項1ないし3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 弾性オルガノポリシロキサンが、触媒の
    存在下において、− シリコーン鎖のα,ω位に、一分
    子当たり二つのビニル基を有する、少なくとも一つの第
    一オルガノポリシロキサン(i);および− 一分子当
    たり一つのケイ素原子に結合した少なくとも一つの水素
    原子と、少なくとも一つのオキシアルキレン化基とを有
    する少なくとも一つの第二オルガノポリシロキサン(i
    i)の、非水性媒体中での付加および架橋反応によって
    得られることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれ
    か一項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 第一オルガノポリシロキサン(i)が、
    ポリジメチルシロキサンから選択されることを特徴とす
    る、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 第一オルガノポリシロキサン(i)が、
    α,ω-ジメチルビニルポリジメチルシロキサンである
    ことを特徴とする、請求項5または6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 第二ポリオルガノシロキサン(ii)が、
    一以上の水素原子と、1ないし22の炭素原子を有する
    アルキレン基を介してケイ素原子に結合した一以上のオ
    キシアルキレン化基とを有するポリジメチルシロキサン
    から選択されることを特徴とする、請求項5ないし7の
    いずれか一項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 弾性オルガノポリシロキサンが、以下の
    工程: −(a)第一および第二オルガノポリシロキサン(i)
    および(ii)を混合する工程; −(b)工程(a)の混合物に油性相を添加する工程; −(c)プラチナ触媒の存在下で油性相中で第一および
    第二オルガノポリシロキサン(i)および(ii)を重合
    する工程に従って得られたゲルの形態であることを特徴
    とする、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】 弾性オルガノポリシロキサンが、組成
    物の全重量に対して、活性物質として0.5ないし6重
    量%を占めることを特徴とする、請求項1ないし9のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 油性相が、組成物の全重量に対して8
    ないし20重量%の範囲の量で存在することを特徴とす
    る、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】 油性相/乳化剤の重量比が8以上であ
    ることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか一
    項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 油性相が少なくとも一つの揮発性シリ
    コーン油を含むことを特徴とする、請求項1ないし12
    のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 少なくとも一つの電解質を含むことを
    特徴とする、請求項1ないし13のいずれか一項に記載
    の組成物。
  15. 【請求項15】 電解質が、組成物の全重量の0.5な
    いし20%の範囲の量で存在することを特徴とする、請
    求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 湿潤剤、天然抽出物、プロシアニドー
    ルオリゴマー、ビタミン、尿素、脱色剤、βヒドロキシ
    酸、αヒドロキシ酸、レチノイド、スクリーニング剤お
    よびこれらの混合物から選択された少なくとも一つの活
    性成分を含むことを特徴とする、請求項1ないし15の
    いずれか一項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 化粧組成物を構成することを特徴とす
    る、請求項1ないし16のいずれか一項に記載の組成
    物。
  18. 【請求項18】 皮膚、唇および/または髪を処理、保
    護、ケア、メイクアップ除去および/または洗浄するた
    め、かつ/または、皮膚および/または唇をメイクアッ
    プするための、請求項1ないし17のいずれか一項に記
    載の組成物の美容のための使用。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし17のいずれか一項に
    記載の組成物を、皮膚、髪および/または唇に適用する
    ことを特徴とする、頭皮を含む皮膚、髪および/または
    唇の美容処理方法。
  20. 【請求項20】 脂性の皮膚を処理するためのクリーム
    の製造における、請求項1ないし17のいずれか一項に
    記載の組成物の使用。
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