JP2001050938A - 自動超音波探傷方法及び自動超音波探傷装置 - Google Patents
自動超音波探傷方法及び自動超音波探傷装置Info
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Abstract
とする自動超音波探傷装置を提供すること。 【解決手段】 溶接継ぎ手部10に対して、TOFD法
による超音波探傷とPA法による超音波探傷とを同時に
行うものであり、PA法においては、前記溶接継ぎ手部
の幅方向にわたるように超音波送受信用振動子をリニア
に多数配列して成るアレイプローブ21を用いて肉盛り
溶接部11及び母材溶接部12に対する超音波探傷を行
い、前記TOFD法においては、前記アレイプローブに
隣接し、かつ前記肉盛り溶接部をまたぐように設けられ
た2対の送信探触子及び受信探触子を用いて前記母材溶
接部に対する超音波探傷を行う。
Description
容器、及びステンレス/インコネル等の内面肉盛り溶接
仕様の圧力容器の溶接継ぎ手部の自動超音波探傷装置に
関する。
ASMEコード、その他国内外の法規/コードは、放射
線検査(RT)を前提とするものであった。しかし、原
子力用機器に超音波検査(UT)が広く用いられるにお
よんで、1994年頃より放射線検査(RT)の代替と
して、自動超音波検査(AUT)を使用してもよいとす
る例外規定を制定しようとする動きがでてきた。
て、1996年12月23日、ASME CODE C
ASE 2235として例外規定が承認され、自動超音
波探傷装置による板厚4インチ以上の圧力容器の合否判
定検査が可能となった。
の基本要求事項として下記が挙げられる。
る。 2.溶接線の両側2インチ範囲を探傷する。 3.コンピュータによる自動データ処理を行う。 4.検査結果は原始データをもファイル保存する。 5.0.06tを越えない大きさの傷を含む傷を内在し
た認定用試験体を準備する。 6.検査員の認定 7.検査手法のデモンストレーションによる評価承認 8.傷寸法(S:深さ位置、L:長さ、Aあるいは2
A:高さ)の測定 9.検査記録の提出 10.合否判定基準 なお、ASME CODE CASE 2235の合否
判定基準は、傷の深さ(Aあるいは2A)と長さ(L)
を測定してアスペクト比を求め、アスペクト比に応じて
決められた許容傷長さ(L)により合否を判定する。従
って、ASMECODE CASE 2235適用のた
めには、傷の深さ位置、長さ、高さの正確な測定が要求
される。
なかでも、特に、傷の高さを他の超音波による非破壊検
査法と比べてより正確に測定できるTOFD(Time
of Flight Diffraction:飛行
時間回析)法が採用されている。
え付け、保全の全般にわたり適用することにより、圧力
容器の健全性を監視・維持することに役立てることがで
きる。Risk Based Inspectionの
普及と共に、TOFD法による使用期間中検査と余寿命
診断も行われている。
10年9月号別冊に、『TOFD新しい超音波探傷法と
その活用』と題して開示されている。TOFD法は、簡
単に言えば、送信探触子と受信探触子を向かい合わせて
配置し、送信探触子から縦波を伝播させ、内在する傷の
上端、及び下端で発生した回析波を受信探触子で受信し
て解析を行う方法である。
波、及び底面エコーの受信探触子への到着時間差と音速
の関係により、傷の深さと高さを正確に測定できる。走
査方法は、初期の粗探傷においては、溶接線を中心に2
個の探触子を配置し、溶接線に平行に走査(D−スキャ
ンと呼ばれる)する。そして、傷検出箇所のみ、傷検出
箇所を中心に2個の探触子を配置し、溶接線に直角に走
査(B−スキャンと呼ばれる)する。
次のような要求が提起されている。
後のステージにおいて、溶接継ぎ手部の放射線検査(R
T)、又はその代替の自動超音波検査(AUT)実施要
という要求が非常に多くなってきている。そうした場
合、クラッド鋼製圧力容器、及びステンレス/インコネ
ル等の内面肉盛り溶接仕様の圧力容器においては、溶接
継ぎ手部の肉盛り溶接部を含めて合否判定検査を行わな
ければならない。
を強度部材に含んで板厚決定されたクラッド鋼製圧力容
器、及びステンレス/インコネル等の内面肉盛り溶接仕
様の圧力容器においても、溶接継ぎ手部の肉盛り溶接部
を含めて合否判定検査を行わなければならない。
は、TOFD法では検出が非常に困難であり、合否判定
が不可能である。TOFD法による傷検出/合否判定
は、母材溶接部に限って行われているのが現状である。
材溶接部と肉盛り溶接部の同時探傷を可能とする自動超
音波探傷装置を提供することを課題とする。
器、及びステンレス/インコネル等の内面肉盛り溶接仕
様の圧力容器の溶接継ぎ手部の自動超音波探傷装置であ
って、特に母材溶接部に限らず、肉盛り溶接部も同時探
傷にて傷検出を行うことにより、放射線検査(RT)法
の代替となる合否判定検査を可能とする自動超音波探傷
装置を提供することにある。
動超音波探傷方法を提供することにある。
ぎ手部に対して、TOFD法による超音波探傷とPA
(Phased Array)法による超音波探傷とを
同時に行うことを特徴とする自動超音波探傷方法が提供
される。
法においては、前記溶接継ぎ手部の幅方向にわたるよう
に短冊形の超音波送受信用振動子をリニアに多数配列し
て成るアレイプローブを用いて前記肉盛り溶接部及び母
材溶接部に対する超音波探傷が行われ、前記TOFD法
においては、前記アレイプローブに隣接し、かつ前記溶
接継ぎ手部をまたぐように設けられた2対の送信探触子
及び受信探触子を用いて母材溶接部に対する超音波探傷
が行われることを特徴とする。
る肉盛り溶接部及び母材溶接部に対してPA法による超
音波探傷を行うための第1の探触手段と、前記母材溶接
部に対してTOFD法による超音波探傷を行うための第
2の探触手段と、前記第1の探触手段の動作タイミング
を制御して該第1の探触手段からの受信信号を処理し前
記肉盛り溶接部及び前記母材溶接部における傷の有無を
検出すると共に、前記第2の探触手段の動作タイミング
を制御して該第2の探触手段からの受信信号を処理し前
記母材溶接部における傷の有無を検出する制御装置とを
備え、前記第1の探触手段は、前記溶接継ぎ手部の幅方
向にわたるように短冊形の超音波送受信用振動子をリニ
アに多数配列して成るアレイプローブを有し、前記第2
の探触手段は、前記アレイプローブに隣接し、かつ前記
溶接継ぎ手部をまたぐように設けられた2対の送信探触
子及び受信探触子を有し、前記第1の探触手段と前記第
2の探触手段は、前記溶接継ぎ手部の延在方向及びこれ
に直角な方向に移動可能なスキャナに搭載されているこ
とを特徴とする自動超音波探傷装置が提供される。
レイプローブは、第1〜第NのN個の超音波送受信用振
動子を有して、そのうちの第1〜第(N−2)の(N−
2)個の超音波送受信用振動子を前記PA法による超音
波探傷に用い、前記制御装置は、前記第1〜第NのN個
の超音波送受信用振動子に対する動作タイミングを制御
する機能を有し、前記制御装置は、第1〜第M(但し、
M<N)のM個の超音波送受信用振動子を同時に励振し
て該M個の超音波送受信用振動子からの超音波を前記肉
盛り溶接部のある1点に集束させて照射するようにし、
次に、第2〜第(M+1)のM個の超音波送受信用振動
子を同時に励振して該M個の超音波送受信用振動子から
の超音波を前記肉盛り溶接部の幅方向にずれた1点に集
束させて照射するようにし、これを{(N/2)+1}
回行うことにより、前記溶接継ぎ手部の幅方向に関する
スキャンを行い、前記制御装置はまた、第(N−1)及
び第Nの2個の超音波送受信用振動子に対する動作タイ
ミングを制御する機能を利用して前記2対の送信探触子
及び受信探触子を動作させて前記{(N/2)+1}回
の照射毎に前記母材溶接部に対する超音波の照射を行う
ことを特徴とする。
個の超音波送受信用振動子からの超音波を前記肉盛り溶
接部のある1点に集束させ、それの受信信号を用いて前
記肉盛り溶接部及び前記母材溶接部に関する処理を行
い、次に、前記第2〜第(M+1)のM個の超音波送受
信用振動子からの受信信号を用いて前記肉盛り溶接部及
び前記母材溶接部の幅方向にずれた処理を行い、これを
{(N/2)+1}回行うことにより前記肉盛り溶接部
及び前記母材溶接部の幅方向における傷の有無を検出
し、前記制御装置はまた、前記第(N−1)及び第Nの
2個の超音波送受信用振動子からの受信信号に対する処
理機能を利用して前記2つの受信探触子からの受信信号
を処理することにより前記母材溶接部における傷の検出
を行うことを特徴とする。
いて説明する。本発明は、肉盛り溶接部の欠陥検出/合
否判定を目的として、PHASED ARRAY法(以
下、PA法と呼ぶ)をTOFD法と併用して使用するこ
とに特徴がある。すなわち、本発明は、「母材溶接部:
TOFD法」+「肉盛り溶接部及び母材溶接部:PA
法」という同時探傷を行う自動超音波探傷装置を提供す
るものである。
7号公報に開示されているように周知であり、電子走査
式超音波システムとも呼ばれている。PA法は、簡単に
言えば、短冊形の超音波送受信用の振動子をリニアに多
数配列したアレイプローブを用い、同時に励振する振動
子群を順番に切り替えることで、電子的にスキャンしデ
ータを収録することができるシステムである。しかも、
手探傷(パルスエコー法)実施時の機械的Y走査を不要
とし、溶接線に平行に走査(D−スキャン)する。更
に、PA法においては、各振動子へのパルスに目的のあ
った遅延時間を与えることで自由に焦点を変換すること
ができる。本形態では、PA法による超音波ビームの焦
点は肉盛り溶接部に合わせる。
機械的Y走査(溶接線と直角方向の走査)が不要である
ため、TOFD法/PA法併用システムのデータ入手に
要する検査時間は、TOFD法のみのシステムと同じで
あり極めて速い。
種線状・球状傷が内在したテストピースを用いて、既に
検証済みである。
器に加えて、クラッド鋼製圧力容器、及びステンレス/
インコネル等内面肉盛り溶接仕様の圧力容器をも対象と
して開発し、実機圧力容器検査のため導入した自動超音
波探傷装置:「Focus32/64」(64チャンネ
ル仕様)の概要を述べる。
する圧力容器においても、TOFDデータ入手を同時探
傷にて可能とするため、64チャンネルの内、第63、
第64チャンネルはTOFD用(TOFD−1/TOF
D−2)として使用する。
までは、PA法用として使用する。同時励振できるチャ
ンネルは最大30チャンネル{(64/2)−2}であ
り、その範囲内で適宜同時励振の振動子を選定しフォー
カルロー(ある焦点、ある角度を持たせたグループ)を
作り、62チャンネル(64−2)の間で電子走査を行
う。
傷の長さのサイジングに有効であり、PA法も、傷の位
置/大きさをかなりの精度で特定することが可能であ
る。TOFD法のみでは傷の性状判別が困難であった
が、両方式の組み合わせの特徴として、傷の性状も含め
た精度の高い探傷が可能となる。
OFD画像(D−スキャン)に加えて、PA法でのC−
スキャン(RTフィルムと同じ見方)、B−スキャン等
の画像を同一画面に表示可能である。
触子、受信探触子(計4個)とPA法用探触子(5MH
z,64エレメント)1個を同一スキャナに取り付け
る。このスキャナは、TOFD−1/TOFD−2の送
信探触子、受信探触子とPA法用探触子とを溶接線に沿
った方向及びこれに直角な方向に移動させるためのもの
である。
個の探触子が取り付けられたスキャナをスタンドで探傷
面に固定して、ターニングローラによる圧力容器本体の
回転を利用することにより行う。
超音波探傷装置の概要について説明する。自動超音波探
傷装置は、溶接継ぎ手部10における肉盛り溶接部11
及び母材溶接部12に対してPA法による超音波探傷を
行うための第1の探触部20と、溶接継ぎ手部における
母材溶接部12に対してTOFD法による超音波探傷を
行うための第2の探触部30と、第1の探触部20の動
作タイミングを制御して第1の探触部20からの受信信
号を処理し肉盛り溶接部11及び母材溶接部12におけ
る傷の有無を検出すると共に、第2の探触部30の動作
タイミングを制御して第2の探触部30からの受信信号
を処理し母材溶接部12における傷の有無を検出する制
御装置(図示せず)とを備える。
幅方向にわたるように短冊形の超音波送受信用振動子を
リニアに64個配列して成るアレイプローブ21を有す
る。一方、第2の探触部30は、アレイプローブ21に
隣接し、かつ溶接ビードをまたぐように設けられた2対
の送信探触子31T、32T及び受信探触子31R、3
2R(TOFD−1、TOFD−2)を有する。2対の
送信探触子31T、32T及び受信探触子31R、32
Rは、溶接継ぎ手部10の延在方向(Dスキャン方向)
に関してアレイプローブ21の前あるいは後に配置され
る。特に、第1の探触部20と第2の探触部30は、溶
接継ぎ手部10の延在方向及びこれに直角な方向に移動
可能なスキャナ40に搭載されている。なお、図2にお
いて、両端に矢を持つ矢印は、2対の送信探触子31
T、32T及び受信探触子31R、32Rが、母材の板
厚に応じて両者間のスパンを調整可能であることを意味
している。
プローブ21は、第1〜第64の64個の超音波送受信
用振動子(以下、エレメントと呼ぶ)を有して、そのう
ちの第1〜第62の62個のエレメントをPA法による
超音波探傷に用いる。
メントに対する動作タイミングを制御する機能を有す
る。特に、本形態では、制御装置は、30個から成るエ
レメント群を同時に励振させることができ、しかも同時
に励振するエレメント群を順番に切り替えることで、い
わば電子的にスキャンを行うことができるようにできる
ようにしている。すなわち、制御装置は、最初に第1〜
第30の30個のエレメント群を同時に励振して30個
のエレメントからの超音波を肉盛り溶接部11のある1
点に集束させて照射する。1点に集束させる照射は、励
振パルス遅延回路22を使用して各エレメントからの超
音波ビームの照射をずらすことにより実現でき、このよ
うな機能は電子レンズと呼ばれる。
ており、励振パルス遅延回路22を制御して図4中、左
方に示すような複数種類の見かけ上の電子レンズを実現
できる。これらの見かけ上の電子レンズの焦点距離に応
じて集束点の深さ方向位置が変化する。
30個のエレメントは、それぞれのエレメントから照射
された超音波の反射波を受け、それを制御装置に送信す
る。制御装置は次に、第2〜第31の30個のエレメン
トを同時に励振して30個のエレメント群からの超音波
を肉盛り溶接部11の幅方向にずれた1点に集束させて
照射する。これを33回行うことにより、溶接継ぎ手部
10の幅方向に関するスキャンを行うことができる。
のエレメントに対する動作タイミングを制御する機能を
利用して2対の送信探触子31T、32T及び受信探触
子31R、32Rを動作させて、上記の33回の照射毎
に母材溶接部12に対する超音波の照射を行う。
エレメントからの超音波を肉盛り溶接部のある1点に集
束させ、それの受信信号を用いて肉盛り溶接部11及び
母材溶接部12に関する処理を行い、次に、第2〜第3
1の30個のエレメントからの受信信号を用いて肉盛り
溶接部11及び母材溶接部12の幅方向にずれた処理を
行い、これを33回行うことにより肉盛り溶接部11及
び母材溶接部12の幅方向における傷の有無を検出す
る。
のエレメントからの受信信号に対する処理機能を利用し
て2つの受信探触子31R、32Rからの受信信号を処
理することにより母材溶接部12における傷の検出を行
う。
32/64」の64は、独立して制御できる探傷情報量
の数(チャンネル数)を意味する。一方、32は、同時
励振できる(同時に超音波ビームを発信できる)チャン
ネル数を意味する。なお、TOFD法のみの探傷では、
1チャンネルで対応可能である。
にて、探傷条件の異なるTOFDデータを入手するため
に本自動超音波探傷装置に採用している。すなわち、T
OFD法は、2個の送信探触子31T、32T、2個の
受信探触子31R、32Rによる探傷法である。
は、以下の理由による。
ては、全板厚の探傷データを得るためには、送信探触
子、受信探触子間のスパンを変えて2回以上の探傷が必
要となる。
100mm以下の試験体に対しては、同時に全板厚の探
傷データを入手できるようにすべく、独立した探傷条件
の異なる(探触子間のスパンを変えた)TOFD−1、
TOFD−2を備えている。このため、TOFD−1、
TOFD−2にて2チャンネル必要となる。従って、P
A法に使用できるチャンネル数は、64−2=62チャ
ンネル、PA法として、TOFD法と同時に超音波ビー
ムを発信できるのは、32−2=30チャンネルとな
る。
以下の表1に示されるように、64エレメントから構成
されている。すなわち、64個の独立した探触子から構
成されていると考えることができる。アレイプローブ2
1は、物理的には1個となり、各エレメント幅を1mm
とすると、全幅約64mmとなる。
用するのは62エレメントであり、残り2個のエレメン
ト(番号63、64)は、ダミーとする。これは番号6
3、64のエレメント用のチャンネルをTOFD−1、
TOFD−2用に利用するためである。
の64エレメント中、62エレメントにチャンネル番号
として図3の左端のエレメントより1〜62の番号を割
り当てる。
33の内1ケースと、CONFIGURATION N
o.34、35(TOFD−1、TOFD−2)を同時
励振可能とする。CONFIGURATION No.
1〜33の切り替えは、電子的に瞬時(1ナノ秒の単
位)に行われる。
A法によりアレイプローブ21を用いて肉盛り溶接部1
1に対する超音波探傷が行われ、TOFD法により2対
の送信探触子31T、32T及び受信探触子31R、3
2Rを用いて母材溶接部12に対する超音波探傷が肉盛
り溶接部11の超音波探傷と同時に行われる。
ーブ21におけるエレメント数が64個の場合について
説明したが、エレメントの数は64に限定されないこと
は言うまでもない。
られる。
傷)した自動超音波探傷装置により、クラッド鋼製圧力
容器、及びステンレス/インコネル等の内面肉盛り溶接
仕様の圧力容器の溶接継ぎ手部の傷検出/合否判定検査
が、母材溶接部に限らず、肉盛り溶接部も可能となっ
た。
傷)により、傷の検出/サイジングのみならず、傷の性
状判別も含めた精度の高い探傷が可能となった。
データ入手に要する検査時間は、TOFD法のみのシス
テムと同じであり極めて速い。放射線検査(RT)に比
較すると検査費用の大幅なコストダウンにつながる。
後のステージで放射線検査(RT)要という要求が多く
なってきている。このような要求に対して、板厚4イン
チ以下の場合、コード上放射線検査(RT)をPWHT
後に実施しなければならない。従来はPWHT前後に品
質確認のため、放射線検査(RT)を計2回実施してい
た。これに対し、PWHT前は、本発明による自動超音
波探傷装置にて、母材溶接部/肉盛り溶接部の健全性を
確認し、放射線検査(RT)は、PWHT後のみ実施す
ることが可能となる。これにより検査費用の大幅なコス
トダウンにつながる。
ray法による超音波探傷を説明するための図である。
いて用いられる超音波探傷用のアレイプローブとTOF
D法において用いられる第2の探触部の関係を上方から
見て示した図である。
ための図である。
ンズの機能を模式的に示した図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 溶接継ぎ手部に対して、TOFD(Ti
me of Flight Diffraction)
法による超音波探傷とPA(PhasedArray)
法による超音波探傷とを同時に行うことを特徴とする自
動超音波探傷方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動超音波探傷方法にお
いて、前記PA法においては、前記溶接継ぎ手部の幅方
向にわたるように短冊形の超音波送受信用振動子をリニ
アに多数配列して成るアレイプローブを用いて肉盛り溶
接部及び母材溶接部に対する超音波探傷が行われ、前記
TOFD法においては、前記アレイプローブに隣接し、
かつ前記溶接継ぎ手部をまたぐように設けられた2対の
送信探触子及び受信探触子を用いて母材溶接部に対する
超音波探傷が行われることを特徴とする自動超音波探傷
方法。 - 【請求項3】 溶接継ぎ手部における肉盛り溶接部及び
母材溶接部に対してPA(Phased Array)
法による超音波探傷を行うための第1の探触手段と、 前記母材溶接部に対してTOFD(Time of F
light Diffraction)法による超音波
探傷を行うための第2の探触手段と、 前記第1の探触手段の動作タイミングを制御して該第1
の探触手段からの受信信号を処理し前記肉盛り溶接部及
び前記母材溶接部における傷の有無を検出すると共に、
前記第2の探触手段の動作タイミングを制御して該第2
の探触手段からの受信信号を処理し前記母材溶接部にお
ける傷の有無を検出する制御装置とを備え、 前記第1の探触手段は、前記溶接継ぎ手部の幅方向にわ
たるように短冊形の超音波送受信用振動子をリニアに多
数配列して成るアレイプローブを有し、 前記第2の探触手段は、前記アレイプローブに隣接し、
かつ前記溶接継ぎ手部をまたぐように設けられた2対の
送信探触子及び受信探触子を有し、 前記第1の探触手段と前記第2の探触手段は、前記溶接
継ぎ手部の延在方向及びこれに直角な方向に移動可能な
スキャナに搭載されていることを特徴とする自動超音波
探傷装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の自動超音波探傷装置にお
いて、 前記アレイプローブは、第1〜第NのN個の超音波送受
信用振動子を有して、そのうちの第1〜第(N−2)の
(N−2)個の超音波送受信用振動子を前記PA法によ
る超音波探傷に用い、 前記制御装置は、前記第1〜第NのN個の超音波送受信
用振動子に対する動作タイミングを制御する機能を有
し、 前記制御装置は、第1〜第M(但し、M<N)のM個の
超音波送受信用振動子を同時に励振して該M個の超音波
送受信用振動子からの超音波を前記肉盛り溶接部のある
1点に集束させて照射するようにし、次に、第2〜第
(M+1)のM個の超音波送受信用振動子を同時に励振
して該M個の超音波送受信用振動子からの超音波を前記
肉盛り溶接部の幅方向にずれた1点に集束させて照射す
るようにし、これを{(N/2)+1}回行うことによ
り、前記溶接継ぎ手部の幅方向に関するスキャンを行
い、 前記制御装置はまた、第(N−1)及び第Nの2個の超
音波送受信用振動子に対する動作タイミングを制御する
機能を利用して前記2対の送信探触子及び受信探触子を
動作させて前記{(N/2)+1}回の照射毎に前記母
材溶接部に対する超音波の照射を行うことを特徴とする
自動超音波探傷装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の自動超音波探傷装置にお
いて、 前記制御装置は、前記第1〜第MのM個の超音波送受信
用振動子からの超音波を肉盛り溶接部のある1点に集束
させ、それの受信信号を用いて前記肉盛り溶接部及び母
材溶接部に関する処理を行い、次に、前記第2〜第(M
+1)のM個の超音波送受信用振動子からの受信信号を
用いて前記肉盛り溶接部及び前記母材溶接部の幅方向に
ずれた処理を行い、これを{(N/2)+1}回行うこ
とにより前記肉盛り溶接部及び前記母材溶接部の幅方向
における傷の有無を検出し、 前記制御装置はまた、前記第(N−1)及び第Nの2個
の超音波送受信用振動子からの受信信号に対する処理機
能を利用して前記2つの受信探触子からの受信信号を処
理することにより前記母材溶接部における傷の検出を行
うことを特徴とする自動超音波探傷装置。
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