【発明の詳細な説明】
サンプル分析器
本発明は、サンプル分析器に関し、特に、サンプルについて所望の分析を行な
うためにサンプルを置くセンサー面を有する分析器に関する。
分析されるサンプルを置くセンサー面を有する種々のセンサーユニットが知ら
れている。このようなセンサーユニットの例として、例えば血液や果汁の分析に
使用されるような平面構造のものがある。このようなセンサーユニットは一度使
用されると、その後に廃棄されることになる。各分析ごとに新しいセンサーユニ
ットを使用すると、非常にコストがかかる。さらに、血液の分析に使用されて廃
棄されたセンサーユニットは、(そのセンサーユニットに置かれた血液内に)H
IVや肝炎のようなウィルスが存在する可能性があることから、生物学的危険を
構成する場合がある。
本発明の目的は、上述したような不都合を解消または軽減することにある。
最も広い見方によれば、本発明はサンプルについて所望の分析を行なうための
センサーユニットを組み込んだサンプル分析器を提供するもので、その分析器は
、上記分析を行なうためにサンプルが置かれる(センサーユニットの)センサー
面を有する第1の本体部分と、この第1の本体部分と共に開閉可能な第2の本体
部分と、上記第1および第2の本体部分が閉じられた状態にあるときに上記セン
サー面が組み込まれたチャンバを形成する手段と、処理液を収容すると共に上記
チャンバに連通可能な少なくとも1つの貯蔵部と、上記本体部分が閉じられてい
るときに上記チャンバに処理液を供給するための手段と、を備えている。
本発明はまた、サンプルについて所望の分析を行なうためのセンサーユニット
を組み込んだサンプル分析器を提供するもので、その分析器は、上記分析を行な
うためにサンプルが置かれる(センサーユニットの)センサー面を有する第1の
本体部分と、処理液を収容すると共に処理液を排出するための出口バルブを有す
る貯蔵部を組み込んだ第2の本体部分とを備え、閉じた状態において上記バルブ
がチャンバを形成するセンサー面に並置されるように上記第1および第2の本体
部分が共に開閉可能になっており、これにより上記センサー面を処理するために
処理液がバルブを介して貯蔵部から排出可能になっている。
分析を行なうために、本発明の分析器は開いた状態で用いられ、その開いた状
態でサンプルをセンサー面に置くことができる。分析器は、センサー面に置かれ
たサンプルについて分析を行なうためのものとして知られた手段を有している。
分析を完了すると、分析器ユニットは閉じられ、これによりセンサー面を処理す
るために処理液がチャンバに供給可能になる。特に、分析器を閉じた状態では、
チャンバはセンサー面とバルブとの間に形成される。センサー面を処理して次の
分析に再使用できるようにするため、処理液を貯蔵部からチャンバに排出するよ
うにバルブを開くことができる。
処理液は、例えば、以下の機能をいずれか1つ又は組み合わせで果たすもので
もよい。
(a)センサー面のクリーニング
(b)センサー再生
(c)センサー面の殺菌
(d)センサー面に残っているサンプルの希釈及び除去
分析器は、センサーユニットが再利用されるため、行なわれる分析ごとに新し
いセンサーユニットを必要としないという利点があることが理解されるであろう
。使用されたセンサーユニットの廃棄を最小限にするという問題における当然の
利点があるが、分析器で使用されたセンサはおそらく定期的に取り替える必要が
あるであろうことを認識すべきである。それにもかかわらず、廃棄の問題(及び
関連する生物学的危険の問題)は最小限になる。
さらに別の利点は、センサーユニットと共によく用いられる比較的複雑な流れ
注入分析の使用を避けるように、簡単な構造のものであるという点にある。
分析器は、(サンプルがクリーニング液により容易に除去されるように)液体
サンプルの分析に使用されるのが好ましいが、本発明による分析を固体や気体の
サンプルに使用する可能性を排除するものではない。
第1および第2の本体部分は互いに回動可能に連結されているのが好都合であ
り、そのために分析器は「さいふ状」の構成のものでもよい。
貯蔵部は第2の本体部分に設けられると共に、対応する出口バルブが第2の本
体部分に設けられているのが好ましい。
本発明の1つの実施形態では、第2の本体部分が出口バルブを有しており、こ
のバルブは第1および第2の本体部分が互いに閉じられたときにセンサー面に並
置されるようになっている。処理液がセンサー面に接触してセンサー面上に残っ
たサンプルを貯蔵部に取り込み、これにより残ったサンプルが除去されて貯蔵部
内の処理液で薄められるようにするために、バルブを開いた状態にしてもよい。
この実施形態では、上記チャンバは貯蔵部よりも容積が実質的に小さいもので
あって、処理液による処理を行なっている間は分析器を(バルブが開いた状態で
)閉じた状態のままにするのが好ましい。これにより、センサー面のクリーニン
グを完全なものにするために、クリーニング液として作用する処理液によりセン
サー面から回収されたサンプルが貯蔵部内に分散して、センサー面のクリーニン
グを完全なものにすることが保証される。分析器の振動(例えば、振ること)に
よって上記処理液による処理時間を短縮することができる。
分析器は、第1および第2の本体部分が共に閉じられるときにバルブが自動的
に開かれ、逆に、第1および第2の本体部分が共に開かれるときにバルブが自動
的に閉じられるのが好ましい。
チャンバの一部を形成するように、並置されたバルブとセンサー面との間にシ
ール手段を設けるのが好ましい。シール手段は、分析器を閉じる又は開く動作に
応じてバルブを開く又は閉じる動作を行なわせるようにしてあるのが好ましい。
バルブは、例えばカメラの開口と同じような「シャッタータイプ」の機構を有
していてもよい。
本発明のさらに別の実施形態では、処理液が貯蔵部に戻らないようにするため
に、チャンバには(貯蔵部に連通可能な)入口および別の出口が設けられている
。これにより、センサー面は新しい処理液によって常に清潔にされる。これは、
残ったサンプルを移して貯蔵部内の処理液に分散させるために処理液がセンサー
面から残ったサンプルを回収する上記実施形態とは対照的である。
本発明のこの実施形態では、入口を介してチャンバに処理液を積極的に導入す
るか、および/または、出口を介して処理液を排出するための手段を設けるのが
好ましい。これらの手段は、ポンプや噴霧装置などであってもよいし、装置の各
本体部分が閉じられているときにチャンバに(貯蔵部から)処理液を供給するた
めに設けられた手段であってもよい。
液体が入口および出口を通って所望の方向にだけ流れるようにするため、チャ
ンバの入口および出口は一方向バルブにつながっているのが好ましい。
この実施形態の分析器は、少なくとも2つの貯蔵部を有するのが好ましく、一
方は(チャンバの入口を介して供給される)処理液を収容するためのもので、他
方はチャンバの出口からの使用済み処理液を受け入れるためのものである。分析
器は少なくとも3つ(好ましくは4つ)の貯蔵部を有するのがより好ましく、そ
のうちの1つは不用の処理液を受け入れるためのもので、残りのものは異なる処
理液、例えば洗浄、リンスまたはコンディショニング用の溶液を収容するための
ものである。処理液用に2つ以上の貯蔵部がある場合には、各貯蔵部は、チャン
バにそれぞれの処理液を送るための、貯蔵部からチャンバに直接つながれた(対
応する一方向バルブをもつ)それぞれの供給路を有していてもよい。これに代え
て、各貯蔵部からのそれぞれの供給路は、チャンバに1つの流路が延びている多
方向バルブにつながっていてもよい。
本発明のさらに別の実施形態では、処理液が、出口で吸引力を与える手段によ
って(出口を介して)チャンバから排出される。この実施形態では、チャンバ内
を大気圧に維持するために大気中からチャンバ内に延びる流路があることが好ま
しい。
(例えば平面センサであってもよい)センサーユニットは、第1の本体部分に
取り外し可能に取り付けられているのが好ましい。
分析器に使用されるセンサーユニットは本質的に公知である。
センサは、電気化学センサ(例えば電流測定センサ)であることが好ましく、
特に、平面電気化学センサであることが好ましい。このセンサは、一般に、(セ
ンサー面を与える)拡散制限選択膜を組み込んでおり、この膜は単一膜からなっ
てもよいし、要求される特性を共に備えた2つ以上の膜からなってもよい。この
膜は10μm以上の厚みを有していてもよい。
センサは、サンプル内の重要な成分を測定するための酵素の使用に基づくもの
であってもよい。酵素は、一般に、拡散制限選択膜の下の層として与えられる。
上述した膜を組み込んだセンサのために、処理液はセンサのコンディショニン
グ用に供するように膜を通って拡散した後、処理液の「バルク状態」に戻るよう
にしてもよい。
用いられるセンサユニットのタイプに応じて、本発明の分析器は、例えば医療
、農業、産業(例えば、醸造業)などの多数の分野に適用できる。したがって、
分析器は、例えば血液中のブドウ糖、エタノール、パラセタモールまたはサリチ
ラート、血漿、尿などの医療用サンプルの成分分析に使用できる。分析器の別の
サンプルとしては、果汁中に含まれる果糖、スクロース、リンゴ酸、くえん酸、
マスコルビン酸、乳酸、酒石酸またはエタノールなどがある。さらに別のサンプ
ルとして、醸造業における発酵汁がある。
センサーユニットは、例えば分析器に組み込まれた表示装置に示される分析結
果を検出する電気回路に接続されることになる。
本発明による分析器の特に好ましい実施形態は、指先を刺すことによって得ら
れた血液サンプルを分析する目的で糖尿病患者が個人的に使用するためのもので
ある。このような分析器の実施形態では、センサー面が設けられている一端側に
指形の凹部を形成してもよい。血液がセンサー面に接触して血液がその上に置か
れるように、刺された指をその凹部に置くようにしてもよい。また、分析用の血
液サンプルを提供するために、指を刺すためのランセットユニットを分析器に組
み込んでもよい。
分析器をポケットサイズの大きさにできるので、糖尿病患者の個人的使用のた
めには特に便利である。
本発明のさらに別の実施形態は、残留するサンプルの少なくとも一部を除去す
るために、センサー面を拭くための構成に関する。このような実施形態では、拭
き取り手段は、センサー面を横切って往復移動可能な吸収ローラを備えている。
さらに、この実施形態では、拭き取り手段が多数の放射状吸収アームを有する回
転装置を備えており、この装置は残留するサンプルを拭き取るようにセー面上で
アームを引くために必要なものを周囲に備えている。回転装置は、取り替え可能
なカートリッジとして設けてもよい。
本発明のさらに別の実施形態では、分析器に複数のセンサー面を有するユニッ
トが組み込まれている。この実施形態では、各センサー面が所定時間(例えば寿
命)だけ使用され、その後は次のセンサー面が使用されることになる。都合のよ
いことには、一度に使用されるセンサー面はその装置の感知孔を介して露出され
、その検知面が寿命に達すると、ユニットはその孔を介して新しいセンサー面を
露出させる。これにより、個々のセンサーユニットを使用する場合よりもユニッ
トの交換頻度が少なくなることが理解されるであろう。
本発明は、以下の添付図面を参照して例示的にさらに説明されるであろう。
図1は、開いた状態を示す本発明の血液分析器の一実施形態の斜視図である。
図2は、図1と同様であるが、持ち上げられた位置にあるベースカバーを示す。
図3は、図1に示す分析器の側面図である。
図4は、図1と同様であるが、分析器が閉じられようとする状態を示す。
図5は、分析器に組み込まれるセンサーユニットの分解側面図である。
図6は、図5のセンサーユニットの平面図である。
図7は、分析器に用いられるバルブの詳細図である。
図8は、図7に示すバルブの周りに設けられたシールの詳細図である。
図9は、本発明のサンプル分析器の別の実施形態を示す。
図10は、図9に示される分析器の貯蔵部からセンサー面に処理液を供給する状
態を示す詳細図である。
図11は、本発明のさらに別のサンプル分析器を示す。
図12は、図11のサンプル分析器の貯蔵部からセンサー面に処理液を供給する
ための構成例を示す。
図13は、図12の構成の変形例を示す。
図14および図15は、処理液によるセンサー面のクリーニングのための構成を
概略的に示す。
図16−18は、センサー面に処理液を送るための構成を概略的に示す。
図19は、複数の拭き取り部材を用いた本発明のさらに別の実施形態を示す。
図20aおよび図20bは、図19に示す構成の操作原理を示す。
図21は、センサー面を拭くためのローラを用いた本発明のさらに別の実施形態
を示す。
図22は、図20に示す構成の操作原理を示す。
図23は、複数のセンサー面を使用した本発明の分析器のさらに別の実施形態を
示す。
図1を参照すると、図示される血液分析器1は、ヒンジ4により共に回動可能
に連結されたベース2および蓋3からなる開閉可能なユニットである。ベース2
と蓋3の間には、ベース2から持ち上げたり(図2参照)、ベース2上に下げた
りできる(図1参照)回動可能なプレート状部材5がある。
後記から理解されるように、分析器1は容易に持ち運びでき、かつ邪魔になら
ないように、軽量でポケットサイズの大きさのものである。また、ユニットは少
量の血液サンプルについてブドウ糖の濃度を分析し、その結果を蓋3の下面に設
けたLCDディスプレイ6に都合よく、しかも理解しやすい形で表示するように
なっている。分析器のセンサー面(すなわち、血液サンプルが置かれる表面)は
、処理液によりクリーニングされる。これらの特徴により、分析器は、必要なと
きに血液分析をする目的で糖尿病の人が持ち運んで使用するのに非常に適してい
る。
分析器の構成および操作についてより詳細な説明を次に行なう。
図2に示すように、ベース2は2つの凹部7,8を有する。凹部7は、細長く
延びると共に、図5,6に示す構成の平面ブドウ糖センサ9を収容している。図
5,6を参照すると、センサ9はベース基板10を備えており、この基板10の
上に2つの平行な電極線11が配置されている。電極線11の一端部側にある酵
素層12は、少なくとも1つの拡散制限選択膜13によって覆われている。また
、センサ上に設けられた絶縁ポリマーマスク14(図5には図示せず)は、電極
線11の長さの大部分を覆っているが、(i)酵素層12から離れた側の電極線
11の各端部と(ii)膜13の部分(以下、感知部13aという)は覆われるこ
となく露出するように残してある。
なお、センサの構成として例えば酵素層を組み込んでないセンサを使用しても
よい。
電子回路(図示しないが本質的に知られている)は、LCDディスプレイ6で
表示される値を提供するためにセンサ9に接続され、分析器のベース2内に配置
されている。回路は図3に示すようにRS232ポートに接続されていてもよい
。この回路とセンサ13との間の電気的接続は、従来のエッジコネクタ構成(図
示せず)を介して提供されてもよい。
ベース2の他方の凹部(すなわち、凹部8)は、指の皮膚を突き刺すことがで
きるチップ16を有する取り替え可能なランセットユニット15を収容している
。チップ16は、突き刺し動作を行なうために(駆動機構によって)上方に素早
く移動するようになっている。センサ(図示せず)は、指が置かれたときにラン
セットを駆動するように設けられていてもよい。凹部8の底部から突出するチッ
プ16の高さを調節ノブ17を有する深さゲージによって変えられるようにして
もよい。
図1を参照すると、プレート状部材5は下げられた位置(すなわち、ベース2
上)に示されており、この部材5には(後述するように)分析器を使用する人の
指を受け入れる2つの細長い平行な凹部18,19が形成されている。
凹部18はその一端側に孔20を有しており、この孔20を介して膜13の上
記感知部13aが露出する。さらに、シールリング21(図2参照)がプレート
状部材5の下面上であって孔20の周りに設けられている。
孔22は凹部19に設けられ、ランセットユニット15のチップ16がその孔
22を介して突出している。プレート状部材5に形成したさらに別の孔23はラ
ンセット深さゲージの調節ノブ17を受け入れるようにしてある。
蓋3を参照すると(特に、図3,4を参照)、これは処理液24用の貯蔵部と
して機能するように一般には中空構造のもので、処理液24はポート25から蓋
3に導入されてポート26から排出されるようにしてもよい。プラグ25a,2
6aは各ポート25,26を閉じる役割を果たし、これにより処理液が貯蔵部内
に保持される。
蓋3の下面には、シールリング28で囲まれたバルブ27が設けられている。
図4から理解されるように、バルブ27は、蓋3を閉じたときにシールリング2
8が孔20の上部周囲エッジの周りをシールするように配置されている。
図7に示されるバルブ27は、カメラに用いられるものと同様に、電気的また
は機械的に駆動される「シャッタータイプ」の機構である。このシャッター機構
は、(図8に示すように)蓋3の下面の外側に付勢されるピストン29につなが
っているシールリング28が移動する影響を受けて開閉する。シールリング28
に何らの力も作用しないときには、シールリング28はピストン29によって蓋
3の下面の外側に付勢される。逆に、シールリング28が(最も外側の位置から
)蓋の下面に向かって押されるときには、ピストン29は最も内側の位置に移動
する。電気制御回路(図示せず)は、最も内側の位置でピストン29がバルブ2
7を開くように制御する。一方、最も外側の位置でピストン29はバルブ27を
閉じる役割を果たす。
蓋3のさらなる特徴は、その下面に取り付けられたワイパーユニット30であ
る。このワイパーユニット30は、自由でかつ吸収性の端部31と孔32を有す
る。蓋32が閉じられたとき、ワイパーユニット30は蓋3の下面とプレート状
部材5との間に挟まれ、このとき(ワイパーユニット30の)孔32はシールリ
ング28の周囲に位置する。蓋3が開かれたとき、(ワイパーユニット30の)
吸収性の端部31は膜13の感知部を横切って引かれる。さらに、蓋3を開くと
、ワイパーは図3に示す位置に戻る。
次に、図示される分析器の操作について説明する。
装置のユーザがブドウ糖濃度を測定するために自分の血液の分析を望むとき、
最初に分析器の蓋3が開かれる。それから、ユーザはランセットユニットのチッ
プ16に近づけて自分の指を置くと、ランセットユニットが指の皮膚を突き刺す
ように駆動されて指から血が出てくる。その後、血液のサンプルが膜13の感知
部13a上に置かれるように指を所定位置に置く。関連する電子回路をもつブド
ウ糖センサ9は血液のブドウ糖濃度を測定することができ、その結果がLCD装
置6に表示される。
そして、蓋3が閉じられると、(膜13の)感知部13aおよびバルブ27と
共にシールリング21,28によってチャンバが形成される。さらに、蓋3が閉
じられることによってシールリング28が付勢力に抗してピストン29を移動さ
せ、これにより上記チャンバに少量の処理液24が導入される。
蓋3が閉じられている間、バルブ27は開いたままになり、これにより処理液
が感知部13a上に置かれた血液を流し取ることができ、血液は処理液24によ
り消散する。このようにして感知部13aは、次の分析に使えるように十分にき
れいになる。
次の分析のために蓋3を開くと、ピストン29は蓋3の下面の外側への不勢力
によって移動し、これによりバルブ27が閉じる。蓋3を開いたとき、ワイパー
ユニット30の吸収性端部31が感知部13aを横切って引かれ、これにより感
知部13aが乾いて次の分析の準備ができる。
ブドウ糖センサ9および/またはランセットユニット15を必要に応じて取り
替えてもよいことが理解されるであろう。
図示される装置に後述するさらなる特徴および/または変形を組み合わせるこ
ともできる。
貯蔵部は蓋3に対して取り外し可能なカートリッジとして設けられてもよい。
バルブは、閉じた状態で、センサー面上に最小限の処理液が残るようにしても
よい。このようにすれば、センサー面に残る処理液が最小限になるか、または、
排除される。また、バルブがセンサー面上に予め決められた量の処理液を残すよ
うにしてもよい。これは分析を行なう前に分析されるサンプルを希釈する必要が
ある場合に有効である。
図示される分析器ではバルブの開閉駆動にシールリング28の移動を利用した
が、他の方法でも可能である。例えば、バルブの開閉を行なうために必要に応じ
て自動的に駆動される別のスイッチによってバルブの開閉を行なってもよい。
分析器の電子回路は分析器を開いたときに自己チェック/確認を行ない、分析
器を閉じたときに電子回路がオフするようにしてもよい。さらに、分析器を開く
とセンサが測定を始めるようにしてもよい。
図9に示すセンサの実施形態を参照する。図9に示されるサンプル分析器10
1は図1に示されるものとほぼ同様であるため、異なる部分についてだけ説明す
る。
図示される分析装置101は、共に開閉可能なベース102と蓋103を備え
ており、蓋103が閉じられた位置にあるとき、(センサー面105を組み込ん
だ)チャンバ104が形成される(図10参照)。このチャンバは、リング10
4aによりシールされると共に、上部閉鎖構成104bにより部分的に形成され
ている。
蓋103は2つの区画106,107に分けられており、その区画とチャンバ
104との間を連通させるために各区画はそれぞれの流路108,109によっ
て連通している。各流路108,109には、一方向バルブ110,111がそ
れぞれ組み込まれている。バルブ110が開くと、区画106からチャンバ10
4に液体が流れるが、その逆方向には流れない。逆に、バルブ111が開くと、
チャンバ104から区画107に液体が流れる。
流路108は、図10に概略的に示すように、ポンプ112につながっている
。
図示される装置を使用する際、区画106は処理液で満たされているのに対し
て、区画107は最初は空である。
装置は、上述した分析方法と全く同じ方法で(センサー面105に置かれた)
サンプルの分析を行なうために使用される。
分析手続きが完了すると、蓋103が閉じられる。
その後、(装置の電子回路の制御により)ポンプ112が開かれ、これにより
処理液が区画106からチャンバ104に供給されてセンサー面105が処理さ
れる。余分な処理液は、不用分を収容するための区画107にバルブ111を介
して送られる。
このように、貯蔵部内にサンプルを回収するためにチャンバに処理液が残るよ
うにした上述の構成とは対照的に、センサー面105は常に新しい処理液によっ
て処理されることが理解されるであろう。チャンバ104に供給される処理液の
量は、処理液の流れによってセンサー面を洗浄するために、チャンバ104の容
積より多くてもよい。
図11は、図9に示す分析器の変形例を示す。この変形例には4つの区画11
5−118が組み込まれている。各区画には、チャンバ104に連通する各流路
119−122(チャンバ104を上から見た図である図12参照)がそれぞれ
つながっている。各流路119−121は、液体を各区画115−117からチ
ャンバ104に流すが逆方向には流さない一方向バルブ(図示せず)にそれぞれ
つながっている。流路122は、液体をチャンバ104から区画118に流すが
逆方向には流さない一方向バルブ(図示せず)につながっている。
この装置を使用する際、各区画115−117には下記の溶液が収容されてい
る。
液体を各区画115−117からチャンバ104に供給するためのポンプ(図
示せず)が設けられている。
分析が一旦終了すると、蓋3が閉じられ、センサー面上のサンプルの大部分を
除去するために洗浄/クリーニング溶液が流路119を介して区画115からま
ず供給され、不用になった溶液は流路122を介して不用溶液の貯蔵部である区
画118に送られる。次に、センサー面105をすすぐためにリンス溶液が流路
120を介して区画116から供給され、不用になった溶液は区画118に送ら
れる。最後に、貯蔵/コンディショニング溶液が流路121を介して区画117
から供給される。余分な貯蔵/コンディショニング溶液は区画118に送られる
が、次の測定用にセンサー面を良好な状態に保つためにこの溶液の少なくとも一
部をチャンバ104に残すのが好ましい。
図13は、図12の構成の変形例を示す。この変形例では、(区画115−1
17からそれぞれ延びる)流路119−121が三方向バルブ123に接続され
ている。このバルブ123は、ポンプ125を設けた流路124を介してチャン
バ104につながっている。流路124には、溶液が各区画115−1117か
らチャンバ104には流れるが逆方向には流れないようにするために、一方向バ
ルブ(図示せず)が組み込まれている。
図13に示す分析器の操作において、三方向バルブは、分析器の電子回路によ
り制御され、必要に応じて各溶液が供給されるように流路124と区画115−
117のいずれか1つとの間を選択的につなげる。
上述したように、分析器によってなされる各測定の間に、センサー面が貯蔵/
コンディショニング溶液と接触しているようにするのが望ましい。図14,15
は、測定に先立ってセンサー面から貯蔵/コンディショニング溶液を除去するた
めの構成を示す。簡単にするため、図14はチャンバ104につながっている3
つの流路126−128だけを示す。流路126は、コンディショニング溶液を
収容した区画につながっていると共に、流路126からの溶液がチャンバ104
に流入可能にするポンプ129および一方向バルブ130を備えている。流路1
27は、不用になった溶液のための流路で、チャンバ104からの溶液が流路1
27に流入可能にするためのポンプ131および一方向バルブ132を備えてい
る。流路128は、周囲の大気に連通しており、流路128からの空気がチャン
バ104に流入可能にするための一方向バルブ133を有している。
図14に示す構成の操作では、コンディショニング溶液がポンプ129によっ
て流路126から供給され、一方向バルブ130を介してチャンバ104に流入
する。余分な溶液は、一方向バルブ132を介してチャンバ104から流出し、
不用溶液収容区画に送られる。
センサー面105に接触して溶液の少なくとも一部が残るように、ポンプ12
9の作動を停止させてもよい。次の測定に先立って、蓋103が開けられる直前
に、チャンバ104から流路127に溶液を吸引するようにポンプ131が駆動
される。一方向バルブ133が開くことによって、流路128を介してチャンバ
104に空気が流入可能になる。
図16は、センサ105の表面をクリーニングする処理液を送るための機構の
詳細を示す。図16の構成では、処理液が噴射用ガスを収容した噴霧器の形をな
した貯蔵部134に収容されおり、駆動ボタン135を押すことによって(13
6として概略的に示される)噴霧ノズルからチャンバ104に一方向バルブ13
7を介して処理液が噴射されるようになっている。処理液は、大気中に通ずるフ
ィルタ140を設けた不用溶液貯蔵部139に入るように、一方向バルブ138
を介してチャンバ104から出ることができる。
図17の構成は図16のものとほぼ同様であるが、ピストン141を手動また
は自動で駆動することによって噴射用ガスを加圧してもよい。
図18は、センサ105の表面をクリーニングする処理液を送るための別の機
構の詳細を示す。図18の構成では、処理液が貯蔵部142に収容されており、
(ユニットが閉じられている状態でのソフトウェア制御のもとで)ピストン機構
144によって処理液が一方向バルブ143aを介してチャンバ104に送られ
る。処理液は、大気中に通ずるフィルタ146を設けた不用溶液貯蔵部145に
入るように、一方向バルブ143bを介してチャンバ104から出ることができ
る。より詳細には、ピストン機構144は、噴射用ガス収容部150内で作動す
る第2ヘッド149に強固に連結された、貯蔵部142内で作動する1つのヘド
148を有する二重ヘッドピストン147を備えている。また、噴射用ガス収容
部150内で作動する別のピストン151もある。圧縮性の噴射用ガスはピスト
ンヘッド149とピストン151の間に設けられている。
二重ヘッドピストン147は準備位置に選択的に保持されることができ、その
準備位置では、ピストンヘッド148が貯蔵部142からチャンバ104に(図
18に示されるようにピストンヘッド148が左側に移動することにより)処理
液を送り込むための準備状態にある。二重ヘッドピストン147がその準備位置
にある間、噴射用ガス152は圧縮されており、これにより二重ヘッドピストン
147が移動のために解放されると、チャンバ104に処理液を送るために二重
ヘッドピストン147は(図18に示すように)左側に(噴射用ガス152によ
って)移動することができる。二重ヘッドピストン147は、(必要量の処理液
を送り込むのに十分な)短い距離だけ移動でき、移動後はその位置で保持される
。その後、ピストン151が左側に移動して噴射用ガス152を再圧縮し、これ
により二重ヘッドピストン147は再び準備状態となる。
分析器が複数の異なる処理液を用いる場合には、それぞれの貯蔵部から処理液
を送り出すために、図16から図18のいずれかに示すタイプの単一送り機構を
使用してもよいし、または、各貯蔵部に送り機構をそれぞれ設けてもよい。
図19を参照すると、図1に示す拭き取りアームユニット31,32が、放射
状に配置された複数の吸収性ワイパーユニット161を備えたクリーニングアセ
ンブリ160によって置き換えられている。1回の分析が終了した後、蓋が閉じ
られるとユニット160が回転し、これにより放射状のワイパーユニット161
の1つがセンサー面105から余分な分析物を拭き取る役割を果たす。(図20
aおよび図20bに示すように)スペーサ162を設けることによって、ワイパ
ーユニット161とセンサー面105とが直接接触しないようにしてもよい。
ユニット160は7つ以上のワイパーユニットを有していてもよいことが理解
されるであろう。また、すべてのワイパーユニット161が使用されてしまった
ときに取り替えられるように、ユニット160をカートリッジとして設けてもよ
い。
図21,22を参照すると、ローラ165を用いてセンサー面から残った分析
物を除去する別の方法が示されている。特に、蓋が閉じられたとき、装置の貯蔵
部からの液体でセンサー面を処理する前に、ローラ165がセンサー面を横切っ
て移動する。
図23は、本発明のさらに別の実施形態を示す。この実施形態では、図9(ま
たは図1)に示される分析器の単一のセンサー面が複数のセンサー面105a,
105b,105c,…を備えたユニット166に置き換えられている。センサ
ー面に分析物を置くことができるように、上記複数のセンサー面は孔167を介
して連続的に露出される。特に、ユニット166が孔167を介して次のセンサ
ー面を露出させる前に、各センサー面は一般にそれぞれ所定回数使用されること
になる。
図19に示されるクリーニング機構は、センサのすべての実施形態、例えば図
1−19、図23を参照して説明したものについて用いてもよいことが理解され
るべきである。
本発明のすべての実施形態に以下の特徴を用いてもよい。
1.特に分析器が血液分析に使用される場合には、不用になった溶液を収容する
貯蔵部に殺菌剤を収容してもよい。
2.分析器の液体収容区画は、取り替え可能なカートリッジとして設けてもよい
。例えば、洗浄溶液をカートリッジに収容し、その溶液がなくなったときにカー
ト
リッジを簡単に取り替えられるようにしてもよい。同様に、不用溶液のための区
画をカートリッジとして、いっぱいになったら取り外して空のカートリッジと取
り替えるようにしてもよい。
3.センサー面はクリーニングが容易な疎水性のものであってもよい。
4.測定のためにセンサを偏向する必要がある場合、蓋が閉じられている間に装
置の電子回路ユニットによって偏向を維持することがきる。このようにすれば、
蓋を開けたとき、センサは直ちに使用できる状態にある。
5.(例えば、図1,2に示すように)装置にランセットが組み込まれている場
合、ランセットが殺菌剤を含ませた拭き取り材料を通過するようにしてもよい。
6.装置の電子制御ユニットは種々の「ユーザーフレンドリ」機能を提供するよ
うにプログラムされていてもよく、例えば、
(i)分析器の使用に関する段階的な指示。
(ii)分析操作を行なうために必要なことについて助言を提供する(例えば、
血糖値を測定するために糖尿病患者が分析器を使用する場合)。この助言は例え
ば音声信号であってもよい。
(iii)特定回数の感知操作の後、センサを交換するように助言を表示する。
(iv)欠陥がある場合にセンサを取り替えるように指示を表示する。
(v)センサに使用する溶液を補給する必要があるという助言を表示する。
(vi)不用となった溶液を収容する区画がいっぱいになったという警告を表示
する。
いずれかの実施形態に組み込まれる別の特徴が装置の通信設備であってもよく
、これにより装置を使って行なわれた1回または連続的な分析情報を(例えば医
者に)電話回線を通じて送ってもよい。
また、いずれの装置も適当なスペア部品、例えば交換用センサおよび/または
交換用ランセットを備えておくための設備を有していてもよいことが理解される
であろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年4月27日(1998.4.27)
【補正内容】
明細書
サンプル分析器
本発明は、サンプル分析器に関し、特に、サンプルについて所望の分析を行な
うためにサンプルを置くセンサー面を有する分析器に関する。
分析されるサンプルを置くセンサー面を有する種々のセンサーユニットが知ら
れている。このようなセンサーユニットの例として、例えば血液や果汁の分析に
使用されるような平面構造のものがある。このようなセンサーユニットは一度使
用されると、その後に廃棄されることになる。各分析ごとに新しいセンサーユニ
ットを使用すると、非常にコストがかかる。さらに、血液の分析に使用されて廃
棄されたセンサーユニットは、(そのセンサーユニットに置かれた血液内に)H
IVや肝炎のようなウィルスが存在する可能性があることから、生物学的危険を
構成する場合がある。
本発明の目的は、上述したような不都合を解消または軽減することにある。
最も広い見方によれば、本発明はサンプルについて所望の分析を行なうための
センサーユニットを組み込んだサンプル分析器を提供するもので、その分析器は
、上記分析を行なうためにサンプルが置かれる(センサーユニットの)センサー
面を有する第1の本体部分と、この第1の本体部分と共に開閉可能な第2の本体
部分と、上記第1および第2の本体部分が閉じられた状態にあるときに上記セン
サー面が組み込まれたチャンバを形成する手段と、処理液を収容すると共に上記
チャンバに連通可能な少なくとも1つの貯蔵部と、上記本体部分が閉じられてい
るときに上記チャンバに処理液を供給するための手段と、を備えている。
本発明の別の態様は、サンプルについて所望の分析を行なうためのセンサーユ
ニットを組み込んだサンプル分析器を提供するもので、その分析器は、上記分析
を行なうためにサンプルが置かれる(センサーユニットの)センサー面を有する
第1の本体部分と、処理液を収容すると共に処理液を排出するための出口バルブ
を有する貯蔵部を組み込んだ第2の本体部分とを備え、閉じた状態において上記
バルブがチャンバを形成するセンサー面に並置されるように上記第1および第2
の本体
請求の範囲
1.サンプルについて所望の分析を行なうためのセンサーユニットを組み込んだ
サンプル分析器であって、
上記分析を行なうためにサンプルを置くセンサーユニットのセンサー面を有す
る第1の本体部分と、
上記第1の本体部分と共に開閉可能な第2の本体部分と、
上記第1および第2の本体部分が閉じられた位置にあるときに上記センサー面
が組み込まれたチャンバを形成する手段と、
処理液を収容すると共に上記チャンバに連通可能な少なくとも1つの貯蔵部と
、上記本体部分が閉じられているときに上記チャンバに処理液を供給するための
手段と、を備えた分析器。
2.上記チャンバが上記貯蔵部よりも実質的に小さい容積のものであることを特
徴とする請求項1の分析器。
3.チャンバに処理液を供給するための手段が貯蔵部から処理液を排出するため
の出口バルブを備えていることを特徴とする請求項1または2の分析器。
4.第1および第2の本体部分が共に閉じられているときバルブが自動的に開き
、第1および第2の本体部分が共に開かれているときバルブが自動的に閉じられ
ることを特徴とする請求項3の分析器。
5.貯蔵部が第2の本体部分に設けられ、貯蔵部につながった出口バルブが第2
の本体部分に設けられていることを特徴とする請求項3または4の分析器。
6.第1および第2の本体部分が共に閉じられているときに出口バルブがセンサ
ー面に並置されることを特徴とする請求項5の分析器。
7.サンプルについて所望の分析を行なうためのセンサーユニットを組み込んだ
サンプル分析器であって、
上記分析を行なうためにサンプルが置かれるセンサーユニットのセンサー面を
有する第1の本体部分と、
処理液を収容する貯蔵部を組み込んであると共に貯蔵部から処理液を排出する
ための出口バルブを有する第2の本体部分と、を備え、
上記第1および第2の本体部分は共に開閉可能であり、これら本体部分が閉じ
られた状態にあるとき上記バルブがチャンバを形成するセンサー面に並置されて
おり、これにより上記センサー面を処理するために処理液がバルブを介して貯蔵
部から排出されるようになっている分析器。
8.上記チャンバが貯蔵部よりも実質的に小さい容積のものであることを特徴と
する請求項7の分析器。
9.第1および第2の本体部分が共に閉じられているときバルブが自動的に開き
、第1および第2の本体部分が共に開かれているときバルブが自動的に閉じられ
ることを特徴とする請求項7または8の分析器。
10.チャンバの一部を形成するように、並置されたバルブとセンサー面との間
にシール手段を設けたことを特徴とする請求項6から9のいずれかの分析器。
11.シール手段の少なくとも一部が、分析器を閉じたり開いたりすることに応
じてバルブを開いたり閉じたりする駆動を行なうようにしたことを特徴とする請
求項10の分析器。
12.上記シール手段の部分が第2の本体部分の下面の外側に付勢されているこ
とを特徴とする請求項11の分析器。
13.貯蔵部に連通可能な入口と、別の出口とをチャンバに設けたことを特徴と
する請求項1から12のいずれかの分析器。
14.入口を介してチャンバに処理液を積極的に導入し、および/または、出口
を介して処理液を排出するための手段を設けたことを特徴とする請求項13の分
析器。
15.上記手段がポンプを備えていることを特徴とする請求項14の分析器。
16.上記手段が噴霧器を備えていることを特徴とする請求項14の分析器。
17.処理液が入口および出口を介して所望の方向にだけ流れるように、チャン
バの入口および出口を一方向バルブにそれぞれつなげたことを特徴とする請求項
13から16のいずれかの分析器。
18.少なくとも2つの貯蔵部を有し、その一方は処理液を収容しており、その
他方はチャンバの出口から出てきた使用済み処理液を受け入れることを特徴とす
る請求項13から17のいずれかの分析器。
19.少なくとも3つの貯蔵部を有し、そのうちの1つは不用になった処理液を
受け入れ、残りは異なる処理液を収容するためのものであることを特徴とする請
求項18の分析器。
20.4つの貯蔵部を有することを特徴とする請求項19の分析器。
21.処理液を収容する各貯蔵部が、貯蔵部からチャンバに直接延び、かつ、対
応する一方向バルブを備えた供給流路をそれぞれ有することを特徴とする請求項
19または20の分析器。
22.処理液を収容した各貯蔵部に、1つの流路がチャンバに延びている多方向
選択バルブに連通する供給流路がそれぞれつながっていることを特徴とする請求
項19または20の分析器。
23.出口で吸引力を与える手段を有することを特徴とする請求項13から18
のいずれかの分析器。
24.チャンバ内を大気圧に維持するために大気中から延びる流路をチャンバに
設けたことを特徴とする請求項23の分析器。
25.第2の本体部分が第1の本体部分から離れて開かれているときにセンサー
面を横切って引かれるようにした吸収性ワイパーユニットを設けたことを特徴と
する請求項1から24のいずれかの分析器。
26.ワイパーユニットがセンサー面を横切って往復移動可能な吸収性ローラを
備えていることを特徴とする請求項25の分析器。
27.ワイパーユニットが複数の放射状吸収性アームを有する回転装置を備え、
この装置では1つのアームがセンサー面上を引かれるようにしてあることを特徴
とする請求項26の分析器。
28.上記回転装置が分析器から取り外し可能なカートリッジとして設けられて
いることを特徴とする請求項27の分析器。
29.センサーユニットが平面センサーであることを特徴とする請求項1から2
8のいずれかの分析器。
30.センサーが少なくとも1つの拡散制限選択膜で覆われた層を有することを
特徴とする請求項29の分析器。
31.センサーユニットが分析器の第1の本体部分に取り外し可能に取り付けら
れていることを特徴とする請求項1から30のいずれかの分析器。
32.複数のセンサー面を有するユニットが組み込まれていることを特徴とする
請求項1から31のいずれかの分析器。
33.1つの感知孔を有し、この孔を介して複数のセンサー面のうちの1つが露
出し、その孔を介して新しいセンサー面を露出させるユニットを動かすための手
段を設けたことを特徴とする請求項32の分析器。
34.血液分析に用いられることを特徴とする請求項1から33のいずれかの分
析器。
35.ランセットユニットを設けたことを特徴とする請求項34の分析器。
36.センサーユニットがブドウ糖分析用のものであることを特徴とする請求項
1から35のいずれかの分析器。
37.第1および第2の本体部分が回動可能に連結されていることを特徴とする
請求項1から36のいずれかの分析器。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G01N 35/00 G01N 35/00 Z
(31)優先権主張番号 9613492.9
(32)優先日 平成8年6月27日(1996.6.27)
(33)優先権主張国 イギリス(GB)
(31)優先権主張番号 60/021,230
(32)優先日 平成8年6月27日(1996.6.27)
(33)優先権主張国 米国(US)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
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CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G
B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG
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LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG
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US,UZ,VN,YU