JP2000513416A - 紡織機械、特に織物機械における転がり軸受で支持された加圧ローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 外輸（１１）に弾性外被（１２）が被せられている加圧ローラ（１０）において、その外輸（１１）が、工具を利用せずに解除できるスナップ結合装置によって、加圧ローラ（１０）の軸（１４）に、かみ合い結合で取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 紡織機械、特に織物機械における転がり軸受で 支持された加圧ローラ 本発明は、外輸に弾性外被が被せられている紡織機械、特に織物機械における 転がり軸受で支持された加圧ローラに関する。 紡織機械において糸を搬送するためあるいは曲げるためにそのような転がり軸 受で支持された弾性外被付き加圧ローラは既に知られている。その加圧ローラは 送り出し装置とゴム被膜との間で糸を挟み付ける働きをする。このゴム被膜は、 支障なしに搬送するために、一様に送り出し装置に押圧されねばならない。ゴム 被膜が常に送り出し装置に対して平行に方向づけられることを保証するために、 ゴム被膜の支持装置は自由度を有していなければならない。この自由度はまた、 機械フレームにおいて送り出し装置の固定装置と揺動レバーの固定装置との間の 許容誤差が過度に狭くならないようにするために、比較的大きくなければならな い。 このためにドイツ特許出願公開第１７６０１４２号明細書において、加圧ロー ラを浮遊して支持し、これによって加圧ローラを、その回転中心軸線と送り出し 装置の送り出しシリンダの中心軸線によって形成された平面内で揺動できるよう にすることが提案されている。そのために、加圧ローラの回転軸は揺動可能な軸 に取り付けられている。しかしこの方式は、集合体（組立品）を組み立てる必要 があり、また機械に非常に精密に合わせて組み立てる必要があるために、非常に 高い経費がかかる。 ドイツ特許第２９２３８７１号明細書に、加圧ローラがそのローラの中心軸線 に対して直角に向けられた軸ピンに揺動可能に吊られていることが提案されてい る。この方式も非常に経費がかかる。更に従来における加圧ローラは、弾性外被 を再研磨する際に、工具を使用しな ければ機械から取り外すことができない。弾性外被が摩耗するので、その再研磨 は年に何度も必要とされる。従来における加圧ローラは、軸と一緒に研磨されね ばならないか、あるいは軸を研磨処理の前に別個の工程で分解しなければならな い。 本発明の課題は、組立が簡単にでき、工具を利用せずに機械から迅速に取り外 せる加圧ローラを提供することにある。 この課題は冒頭に述べた形式の加圧ローラにおいて、外輸が加圧ローラの軸に 、工具を利用せずに解除できるスナップ結合装置によって、かみ合い結合で取り 付けられていることによって解決される。加圧ローラの外被を再研磨しようとす るとき、外被付き外輸だけを軸から簡単に取り外し、続いて研磨するだけで済む 。外輸は対応した研磨機に直接固定することができる。軸を別個に分解する必要 はない。スナップ結合装置の利用により、特別な固定手段が省かれるので、加圧 ローラの組立および取付も単純化される。スナップ結合装置は例えば係止結合装 置によって形成できる。例えば外輸を、軸にあるいは転がり軸受用受けリングに 係止できる外側カバーで保持することができ、これによって外輸を軸にしっかり と保持することができる。その転がり軸受用受けリングはプラスチックで作れる 。またスナップ結合装置はバヨネット継手あるいはねじ込み継手でもよい。 別の利点は、加圧ローラの軸が球状に形成されているときに生ずる。これによ って、加圧ローラを揺動可能に吊るための別個の揺動軸は不要となる。円筒状軸 を球状に形成された軸と置き換えることによって、揺動軸受の面圧負荷が低下さ れる。この方式は僅かな部品点数しか必要とせず、これによって安価となる。 以下図を参照して本発明に基づく加圧ローラの有利な実施例を詳細に説明する 。 図１は本発明に基づく加圧ローラの分解断面図、図２は図１における加圧ロー ラの組み立てられた状態の断面図である。 図１および図２における加圧ローラ１０は、弾性外被１２が被せら れている外輪１１を有している。外輪１１の内側に転がり軸受１３が配置されて いる。図１に示されているように、外輪１１は外被１２および転がり軸受１３と 一緒に、加圧ローラ１０用の軸１４から取り外せる。この軸１４は球状部分１４ ．１を有し、この上に転がり軸受用受けリング１５が嵌め込める。加圧ローラ１ ０を組み立てるために、まず外輸１１と外被１２と転がり軸受１３とから成るユ ニットが転がり軸受用受けリング１５に押し被せられる前に、内側カバー１６お よび転がり軸受用受けリング１５が軸１４上に嵌め込まれる。外輸１１と外被１ ２と転がり軸受１３とから成るユニットの軸１４への固定は、図２に示されてい るように、転がり軸受用受けリング１５の端面に係止できる外側カバー１７によ って行われる。軸１４の球状部分１４．１は、加圧ローラ１０が揺動して送り出 し装置（図示せず）の表面に対して平行に方向づけられるようにする働きをする 。外側カバー１７と転がり軸受用受けリング１５との間の簡単に解除できる係止 結合は、外被１２がその摩耗に起因して再研磨しなければならないとき、外被１ ２付き外輸１１を軸１４から迅速に取り外すことを可能にしている。またそれに 続く再組立も簡単にでき、取り外しの場合と同様に工具を必要とせずに行える。 転がり軸受１３は外輸１１および軸１４と一緒に取り外す必要はない。またこの 転がり軸受１３が転がり軸受用受けリング１５と共に１つのユニットを形成し、 外輸１１並びに外被１２だけを取り外せるように形成することができる。外側カ バー１７と転がり軸受用受けリング１５との間の係止結合の代わりに、バヨネッ ト継手あるいはねじ込み継手を利用することも考えられる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．紡織機械、特に織物機械における外輪（１１）に弾性外被（１２）が被せら れている転がり軸受で支持された加圧ローラ（１０）において、外輸（１１）が 、工具を利用せずに解除できるスナップ結合装置によって、加圧ローラ（１０） の軸（１４）に、かみ合い結合で取り付けられていることを特徴とする紡織機械 特に織物機械における転がり軸受で支持された加圧ローラ。 ２．スナップ結合装置が、係止結合装置（１７，１５）によって形成されている ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の加圧ローラ。 ３．外輸（１１）が、軸（１４）にあるいはこの軸（１４）の転がり軸受用受け リング（１５）に係止できる外側カバー（１７）によって保持されていることを 特徴とする請求の範囲第２項に記載の加圧ローラ。 ４．スナップ結合装置が、バヨネット継手あるいはねじ込み継手によって形成さ れていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の加圧ローラ。 ５．加圧ローラ（１０）の軸（１４）が、球状に形成されていることを特徴とす る請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１つに記載の加圧ローラ。 ６．転がり軸受用受けリング（１５）がプラスチックで作られていることを特徴 とする請求の範囲第３項に記載の加圧ローラ。