JP2000314109A - 支柱構造 - Google Patents
支柱構造Info
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Abstract
にPC鋼より線の使用を可能とする支柱構造を提供す
る。 【解決手段】本発明は、鋼管とコンクリートの合成構造
であって、鋼管内にアンボンドのPC材を配置し、PC
材の両端に定着装置を配置した支柱構造において、前記
PC材はPC鋼より線を使用し、前記定着装置はPC材
端部を定着する定着具と、定着具を当接して支持するア
ンカー盤と、定着具の他方を前記アンカー盤と協働して
挟持する押圧板とにより構成されたことを特徴とする支
柱構造である。
Description
撃エネルギーが作用する防護柵の支柱等に使用できる高
強度の支柱構造に関する。
確保の点から極めて高い剛性が要求され、鉄筋コンクリ
ート構造や鉄骨鉄筋コンクリート構造或いはプレストレ
スト構造等で構成されている。
最大耐力に達した後に急激に耐力を失い、また、十分な
変形能力を有していないため、落石の有する運動エネル
ギーを完全に吸収することができない。高い曲げ耐力を
得る支柱として、先に出願の特開平6−146225が
ある。この支柱は、鋼管内にアンボンド構造のPC材を
配置してコンクリート充填し非緊張状態のPC材両端に
定着具を取付けて定着するもので、特に支柱に曲げ変形
を生じたときにPC材にプレストレスが導入される構造
になっている。
PC鋼棒を使用している。一般にこの種の支柱は、上部
を道路側に湾曲して形成する場合がある。しかしながら
曲げ加工を施した鋼管内に、同様に曲げ加工を施したP
C鋼棒を配置するのは、直線と曲線の組み合わせを経由
するため挿入配置が困難である。また、PC材に可撓性
を有するPC鋼より線を使用できれば、鋼管の湾曲に対
応できるものの、初期状態が非緊張状態であり、落石衝
突時に急激に緊張力が作用するため、PC材の定着構造
上PC鋼より線が抜けてしまうなどの問題があってPC
鋼より線の採用が見送られている。即ち、本構造体はP
C材に引張力を予め導入していないため、公知の楔定着
方式の定着具が製造、保管、運搬及び供用時において外
れ易いためである。
問題点を解決するためになされたもので、定着部の外れ
を簡易に防止できて、PC材にPC鋼より線の使用を可
能とする支柱構造を提供することを目的とする。
リートの合成構造であって、鋼管内にアンボンドのPC
材を配置し、PC材の両端に定着装置を配置した支柱構
造において、前記PC材はPC鋼より線を使用し、前記
定着装置はPC材端部を定着する定着具と、定着具を当
接して支持するアンカー盤と、定着具の他方を前記アン
カー盤と協働して挟持する押圧板とにより構成されたこ
とを特徴とする支柱構造である。 また本発明の定着装
置は、押圧板とアンカー盤とにより定着具を挟持し、定
着ボルトで一体固定することを特徴とする支柱構造であ
る。さらにまた本発明の鋼管は曲げ加工した鋼管であ
り、曲げ鋼管内部に挿通するPC鋼より線は、所定間隔
をあけて保持するスペーサーを配したことを特徴とする
支柱構造である。
の実施形態について説明する。
管2と鋼管2内に充填したコンクリートCとの合成構造
体であることを前提とし、鋼管2内にアンボンド加工を
施した複数のPC鋼より線5を配置した構造としてい
る。本発明は後述するように、定着装置を採用するでP
C鋼より線の使用と楔定着方式の定着具の使用が可能と
なる。以下、各部について説明する。
され、落石、雪崩等の大きな衝撃力が作用した時、鋼管
2の変形時の引張り材(PC鋼より線5)に緊張力を有
利に導入するためのものである。(図4) 鋼管2内周面の軸方向全長には、定着装置4をガイドす
るための凸部21が設けられている。(図2) 凸部21の形状は、たとえばU字形状等他の任意の形状
であってもよい。
法によりアンボンド加工され、防錆・潤滑剤としてグリ
ース等が塗布された鋼材である。
される。形状は円環状であり、その外径は鋼管2の内径
より若干小さく、円周方向にはPC鋼より線5を挿通さ
せる挿通孔61が所定ピッチに複数刻設されている。
(図1) 中央部の孔62はコンクリートCを通過させるためのも
のである。スペーサー6の外周縁には、アンカー盤42
の外周縁と同様に鋼管2内周面に設けた凸部21に沿っ
て定着装置4をガイドするための凹部22が設けてあ
る。スペーサー6の設置により、PC鋼より線5の間隔
を鋼管2内で保持すると共に、硬化後のコンクリートC
を定着装置4とスペーサー6及びスペーサー6、6間で
拘束する機能を果たすことができる。
工されたPC鋼より線5を包囲して充填されている。硬
化後のコンクリートCは、定着装置4とスペーサー6及
びスペーサー6、6間で拘束され、PC鋼より線5のみ
が自由に摺動できるものである。そのため、支柱1に衝
撃荷重が作用した位置におけるPC鋼より線5の応力が
過大となって破断することなく、定着装置4とスペーサ
ー6及びスペーサー6、6間で応力が一様に働き、平均
化された小さい荷重に分散され、PC鋼より線5が破断
までに至ることを回避することができる。
4と鋼管2の取付け状況を示す斜視図である。定着装置
4は、PC鋼より線5の端部を定着した楔定着方式の定
着具41を支圧するアンカー盤42と、定着具41の楔
露出端を押さえる押圧板43と、アンカー盤42と押圧
板43を一体固定する定着ボルト3とにより構成され
る。尚、定着具41は圧着式のグリップ形式であっても
よい。アンカー盤42は円環状または円弧状をしたプレ
ートで、PC鋼より線5の配置間隔で挿通孔61が穿設
されている。また、挿通孔61を外れた位置に定着ボル
ト3を挿通するネジ孔44が複数設けられている。押圧
板43は円環状または円弧状をしたプレートで、複数の
定着具41を共通して保持するために機能するものであ
る。アンカー盤42及び押圧板43の外周縁には、鋼管
2内周面に設けた凸部21に嵌合して摺動可能な凹部2
2が設けてある。(図2) 凹部22の形状は、たとえばU字形状等、鋼管2内周面
の軸方向に設けた定着具4をガイドするための凸部21
形状と一致するものとすればよい。
にアンボンド構造のPC鋼より線5を挿入する。PC鋼
より線5を挿入後、鋼管2内にコンクリートCを充填し
て非プレストレスの支柱1が完成する。定着装置4は、
支柱1が落石等の衝撃時に、鋼管2からコンクリート3
が抜け出そうとするのを抑えると共に、衝撃荷重をPC
鋼より線5に伝達する。図3で示すように、定着装置4
を構成するアンカー盤42と押圧板43とが定着具41
を挟持し、さらに定着ボルト3の締付けにより一体化す
るため、製造中は勿論のこと、運搬中や建込中に定着具
41がPC鋼より線5から脱落する心配がない。
形能力の向上 一般のPC工法はPC鋼より線に緊張力を導入すると、
強度は多少強くなる。しかし、緊張力を導入することに
より圧縮力を受けるため、変形能力が低下する。そのた
め大きな荷重が作用すると、圧縮側が引張側よりも先に
強度低下し、圧壊の方が先に起こり、急激に強度低下し
て引張側の鋼管2に亀裂が生じるという欠点がある。本
発明のPC鋼より線5は緊張力を導入しないアンボンド
状態で設置されているため、圧縮力を受けず変形能力が
向上する。しかしPC鋼より線5に全く緊張力が作用し
ないのではなく、支柱1が変形すると引張側のPC鋼よ
り線5が伸ばされるため、この時点において初めて緊張
力が導入される。従って、耐荷力は初めから緊張力を導
入した場合とほとんど変わらず同程度の強度を得ること
ができる。即ち、本発明の支柱1は、耐荷力及び変形能
力の面において優れた効果を発揮することができるもの
である。
束作用と操作性 硬化後のコンクリートCは、定着装置4とスペーサー6
及びスペーサー6、6間で拘束され、支柱1に衝撃が作
用した時の荷重をPC鋼より線5に一様に伝達し、平均
化された小さい荷重に分散する。そのためPC鋼より線
5の応力が過大となって破断することなく、支柱1を安
全に補強・保護することができる。
壁Kに設けられた削孔L内に支柱1の根元を挿入し任意
の方法で固定する。支柱1、1間に防護柵Dを取付け落
石等の侵入を防護する。支柱1の中間部に控え材Sを取
付け、斜面に打込んだアンカーAと連結し落石等の衝撃
に対抗する。
次のような効果を得ることができる。 <イ>定着装置は、アンカー盤と押圧板との間に定着具
を介在させて定着ボルトにより締付け固定して一体化す
る構造としているので、定着具がPC鋼より線から脱落
する心配がない。 <ロ>引張材にPC鋼より線が使用できるので、曲げ鋼
管支柱の場合であっても加工性・施工性が容易である。 <ハ>鋼管内の凸部と、アンカー盤及びスペーサー外縁
の凹部とがそれぞれガイドの役割を果たすため、曲げ鋼
管支柱内へのPC鋼より線の挿入が容易である。
Claims (3)
- 【請求項1】鋼管とコンクリートの合成構造であって、
鋼管内にアンボンドのPC材を配置し、PC材の両端に
定着装置を配置した支柱構造において、 前記PC材はPC鋼より線を使用し、 前記定着装置は、PC鋼より線端部を定着する定着具
と、 定着具を当接して支持するアンカー盤と、 定着具の他方を前記アンカー盤と協働して挟持する押圧
板とにより構成されたことを特徴とする、 支柱構造。 - 【請求項2】請求項1に記載の支柱構造において、 定着装置は、押圧板とアンカー盤とにより定着具を挟持
し、定着ボルトで一体固定することを特徴とする、 支柱構造。 - 【請求項3】請求項1または請求項2のいずれかに記載
の支柱構造において、 鋼管は曲げ加工した鋼管であ
り、 鋼管内部に挿通するPC鋼より線は、所定間隔をあけて
保持するスペーサーを配したことを特徴とする、 支柱構造。
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JP12286899A JP3232481B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 支柱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12286899A Expired - Fee Related JP3232481B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 支柱構造 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007148695A1 (ja) * | 2006-06-20 | 2007-12-27 | Protec Engineering, Inc. | 耐荷材とその製造方法及びこれに用いる製造装置 |
JP2012107397A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Maeda Kosen Co Ltd | 耐荷構造物用の支柱 |
KR101891069B1 (ko) * | 2017-07-17 | 2018-08-24 | 유구이앤씨(주) | 비개착식 공법용 강관 및 강관의 지지 성능 개선을 이용한 구조물 시공 방법 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
UA113744C2 (xx) | 2011-12-08 | 2017-03-10 | Пристрій для утворення аерозолю з внутрішнім нагрівачем |
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1999
- 1999-04-28 JP JP12286899A patent/JP3232481B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3232481B2 (ja) | 2001-11-26 |
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