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JP2000238888A - 大型フレキシブル容器及び液体充填方法 - Google Patents

大型フレキシブル容器及び液体充填方法

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Publication number
JP2000238888A
JP2000238888A JP11042960A JP4296099A JP2000238888A JP 2000238888 A JP2000238888 A JP 2000238888A JP 11042960 A JP11042960 A JP 11042960A JP 4296099 A JP4296099 A JP 4296099A JP 2000238888 A JP2000238888 A JP 2000238888A
Authority
JP
Japan
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filling
container
liquid
flexible container
filled
Prior art date
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Pending
Application number
JP11042960A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Tateishi
悟 立石
Makoto Ichikawa
誠 依知川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP11042960A priority Critical patent/JP2000238888A/ja
Publication of JP2000238888A publication Critical patent/JP2000238888A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 容器本体1に充填用の注入口2を有し、
容器本体1内に充填された液体Bを保管、輸送する大型
のフレキシブル容器Aの容器本体1にコック4を備えた
脱気口3を設け、容器Aの注入口2と充填装置の充填ノ
ズル6とを気密に連結すると共に、コック4を開状態に
して脱気口3から容器内の空気を吸引除去し、次いでコ
ック4を閉状態にした後、上記充填装置によって容器本
体1内に液体Bを充填する。 【効果】 大型フレキシブル容器に注入口とは別にコッ
ク等の気体流通制御手段を備えた脱気口を設けることに
より、従来のように高価な充填設備を用いなくても、例
えば真空ポンプ一台、又はそれも必要とすることなく、
一般の汎用充填設備で高発泡性の液体であっても大型フ
レキシブル容器に簡単に充填できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛性を有する外枠
と折り畳み可能なプラスチックフィルム製袋品又はプラ
スチック成形品からなるフレキシブルな内容器とから構
成される大型の液体容器であって、一般にバッグインボ
ックス又はフレキシブル液体コンテナーと呼ばれる例え
ば数リッターから数千リッターの容量の大型液体容器に
おいて、上記内容器として使用される大型フレキシブル
容器及びこのような大型フレキシブル容器に充填装置を
使用して内容液となる液体を充填する液体充填方法に関
し、更に詳しくは充填される液体が泡立ち易い高発泡性
液体であっても、充填時に上記容器内における液体の泡
立ちの問題を解決し、内容液となる液体を上記容器内に
容易に充填することができる大型フレキシブル容器及び
液体充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】大型の
フレキシブル容器に内容液となる液体を充填する場合、
通常は、扁平袋状に折り畳んだ大型フレキシブル容器の
注入口に内容液となる液体を充填装置の充填ノズルから
注ぎ込んで容器内に液体を充填しているが、発泡性の高
い液体を充填装置によって充填する場合、通常の充填方
法では、液体の泡立ちのために容器内に発生した泡が大
型フレキシブル容器の注入口から溢れて必要量を充填で
きない。このような事態を避けるために、充填装置の充
填ノズルと扁平袋状に折り畳んである容器の注入口とを
気密に連結して、注入口から泡が溢れないようにして
も、折り畳まれた容器内の残存エアーのために泡が多量
に発生し、充填後に充填ノズルを取り外すと注入口から
泡が溢れてしまう。このため、従来より、高発泡性の液
体の充填方法として幾つかの特殊な充填方法が採用され
ている。
【0003】例えば、そのひとつは、充填ノズルを先端
部が容器の底部に至るまで挿入し、液面下で液を注入し
ていくことによって、空気の巻込みによる発泡を防止す
る方法である。しかしながら、この方法では折り畳んで
あるフレキシブル容器を予めエアーブローなどによって
膨らませてから充填しなければならず、本来はこのよう
な手間をかけずに液体の充填によって折り畳まれた容器
が自然に膨らむというフレキシブル容器の長所が無くな
ってしまうのみならず、容器の底まで届くような長い充
填ノズルも必要となる。更に、エアーブローなどにより
膨らませると、外気中の菌・異物を容器内に入れること
になり、衛生的でなくなる。
【0004】一方、充填時にフレキシブル容器の注入口
兼注出口が容器の下側に位置するようにセットして、上
記注入口に液体をポンプ圧送して容器内に液体を充填す
ることによって、空気の巻込みによる発泡を防止する方
法もあるが、例えば容量1トン用の大型のフレキシブル
液体コンテナーに使用される大型フレキシブル容器であ
れば、液体の重さで加圧されている注入口にキャッピン
グすることになるので作業が煩雑で困難を極める。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、高価な充填設備を必要とせずに高発泡性の液体を簡
単に充填することができる大型フレキシブル容器及び液
体充填方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、(1)容器本体に充填用の注入口を有
し、該容器本体内に充填された液体を保管、輸送する大
型のフレキシブル容器において、上記容器本体に容器内
外の気体の流通を制御する気体流通制御手段を備えた脱
気口を設けたことを特徴とする大型フレキシブル容器を
提供する。ここで、上記気体流通制御手段が上記脱気口
から着脱可能であると共に、上記脱気口を密栓可能なキ
ャップを備えていると、より好適であり、更に、上記脱
気口が上記注入口の近傍に設けられていても、より好適
である。
【0007】更に、上記(1)記載の大型フレキシブル
容器内に充填装置を使用して液体を充填する液体充填方
法として、(2)上記大型フレキシブル容器の上記注入
口と上記充填装置の充填ノズルとを気密に連結すると共
に、上記気体流通制御手段を気体が流通する状態にして
上記脱気口から上記容器内の空気を吸引除去し、次いで
上記気体流通制御手段を気体が流通しない状態にした
後、上記充填装置によって容器本体内に液体を充填する
ことを特徴とする液体充填方法、(3)上記大型フレキ
シブル容器の注入口と上記充填装置の充填ノズルとを気
密に連結し、上記容器本体内に液体を充填すると共に、
上記気体流通制御手段を気体が流通する状態にして上記
容器内の空気及び上記容器内に発生した泡を上記脱気口
から上記容器外へ排出することを特徴とする液体充填方
法及び(4)上記大型フレキシブル容器の注入口と上記
充填装置の充填ノズルとを気密に連結すると共に、上記
気体流通制御手段を気体が流通する状態にして上記脱気
口から上記容器内の空気を吸引除去し、次いで上記充填
装置によって上記容器本体内に液体を充填すると共に、
上記容器内に生じた泡を上記脱気口から排出することを
特徴とする液体充填方法を提供する。
【0008】本発明の大型フレキシブル容器は、その容
器本体に液体の注入口の他に、例えば開閉可能な脱気用
のコックのように上記容器内部と外部との気体の流通を
制御する気体流通制御手段を備えた脱気口を設けたもの
であり、この大型フレキシブル容器の内容液となる液体
を本発明の液体充填方法によって充填することにより、
充填される液体が高発泡性のものであっても、上述した
ような液体充填時に容器本体内で泡が発生することによ
る不具合を防ぐことができるものである。
【0009】即ち、本発明の第一の液体充填方法は、上
記大型フレキシブル容器の注入口と上記充填装置の充填
ノズルとを気密に連結すると共に、上記気体流通制御手
段を気体が流通する状態にして上記脱気口から上記容器
内の空気を吸引除去し、次いで上記気体流通制御手段を
気体が流通しない状態にした後、上記充填装置によって
容器本体内に液体を充填する方法である。この方法によ
れば、通常は扁平に折り畳まれた状態でセットされる容
器内の残存エアー及び充填ノズル内のエアーなどの充填
系のエアーを上記吸引除去工程によって脱気することが
でき、このように充填系のエアーをなくした後、上記気
体流通制御手段を気体が流通しない状態にして充填系の
脱気状態を維持し、次いで上記充填装置の充填バルブを
開けて充填タンク内の液体を上記注入口から容器本体内
に注入すると、注入される液体が空気を巻き込むことを
防止することができるので、上記液体が高発泡性液体で
あっても容器内で発泡することなく、容易に液体を充填
することができる。
【0010】本発明の第二の液体充填方法は、上記大型
フレキシブル容器の注入口と上記充填装置の充填ノズル
とを気密に連結して上記容器本体内に液体を充填すると
共に、上記気体流通制御手段を気体が流通する状態にし
て上記容器内の空気及び容器内の泡を上記脱気口から容
器外へ排出するものであり、容器本体内に液体を充填し
ながら、容器内のヘッドスペースのエアー及び液体の充
填によって発生した容器内の泡を容器外に排出すること
によって、充填時に液体が空気を巻き込むことを抑制す
ると共に、容器内に発生した泡を除去することができる
ので、上記方法と同様に液体が高発泡性液体であって
も、容器本体内に液体を容易に充填することができる。
【0011】本発明の第三の液体充填方法は、上記第一
と第二の液体充填方法を組み合わせたものであり、上記
大型フレキシブル容器の注入口と上記充填装置の充填ノ
ズルとを気密に連結すると共に、上記気体流通制御手段
を気体が流通する状態にして上記脱気口から上記容器内
の空気を吸引除去した後、上記充填装置によって容器本
体内に液体を充填すると共に、液体の充填によって容器
内に生じた泡を上記脱気口から排出することによって、
仮に充填前の上記容器内の脱気が不十分で充填時に容器
内に泡が発生したとしても、その泡を容器外に排出する
ことができるので、上記方法と同様に充填する液体が高
発泡性液体であっても、より確実に充填時に生じる泡に
よる問題を解決することができ、容器本体内に液体を更
に容易に充填することができる。
【0012】ここで、上記容器の脱気口に備えられた気
体流通制御手段が脱気口から取り外し可能なものである
と共に、上記脱気口を密栓可能なキャップを用意してお
くと、上記のようにして所定量の液体を容器本体内に充
填した後、上記気体流通制御手段を脱気口から取り外し
て上記キャップに付け替えることによって、内容液が充
填された大型フレキシブル容器の輸送、取り扱い時など
における密封性がより確実となるのみならず、上記気体
流通制御手段を再使用することが可能となる。
【0013】また、上記脱気口が上記注入口の近傍に設
けられていると、容器内の脱気、充填時のヘッドスペー
スにおける排気、泡の排出などをより容易に行うことが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明について
図面を参照して更に詳しく説明する。
【0015】図1〜3は、本発明の構成例を説明するも
のであり、図1は本発明の大型フレキシブル容器の一構
成例を説明する扁平袋状に折り畳んだフレキシブル容器
Aの斜視図であり、図2は上記フレキシブル容器Aに内
容液Bとなる液体を充填する本発明の液体充填方法の構
成例を説明する充填系にセットされた大型フレキシブル
容器Aの切断部端面図であり、図3は上記充填方法によ
り液体を充填しているフレキシブル容器Aの一部を示す
図2の部分拡大図である。
【0016】ここで、図中1は、容器本体であり、この
容器本体1には、充填時に容器上部となる位置に液体
(内溶液)を容器本体1内に充填する際に利用される注
入口2及び容器内の残存エアー、泡などを排出する際に
利用される脱気口3がそれぞれ容器本体1と一体となる
ように取り付けられており、上記脱気口3には気体流通
制御手段として開閉可能なコック4が着脱可能に、且つ
気密に取り付けられている。
【0017】上記フレキシブル容器Aは、剛性を有する
段ボール箱からなるコンテナー外枠5(図2参照)を外
装して、いわゆるバッグインボックスの内容器又は内袋
として使用されるものであり、容器本体1内に充填され
た内容液B(図2参照)を保管、輸送する大型容器であ
って、その内容量は、好ましくは5〜10,000リッ
トル、より好ましくは100〜2,000リットルであ
る。
【0018】上記容器本体1は、その形状が特に制限さ
れるものではなく、例えば上記注入口2及び脱気口3が
開口している以外は四周が密閉され、扁平の正方形状又
は長方形状に折り畳まれた状態から、内容液が充填さ
れ、起立成形された時に立方体状、直方体状になるよう
に構成されたものを好適に使用することができる。
【0019】また、上記容器本体1は、上記のように折
り畳み可能で耐水性に優れるものであれば、その材質が
特に制限されるものではなく、例えば可撓性を有する薄
肉プラスチック材等を好適に使用することができ、この
ようなプラスチック材として具体的には、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリビニルアルコール、ポリアミド、エチレン酢酸
ビニル共重合体、アイオノマーなどを好適に使用するこ
とができる。そして、成型品の場合はこれらの樹脂を単
独で、又は混合したり,積層したりして成型する。フィ
ルム製袋品の場合はこれらの樹脂をフィルムとして一枚
又は複数枚使用する。高い酸素バリア性が要求される場
合は、シリカやアルミニウムなどの無機物を蒸着した
り、金属箔を積層してもよい。
【0020】上記容器本体1に設けられた注入口2は、
内容液となる液体を充填する時に利用されるものであ
り、充填後は内容液を注出するための注出口として利用
することもできる。なお、上記容器Aには、この注入口
2に螺合する図示しないキャップが備えられており、内
容液を充填した後、内容液が漏洩しないように上記キャ
ップで密栓できるようになっている。上記注入口2は、
大きさ、材質等が特に制限されるものではなく、通常の
バッグインボックス型容器の内袋などの注入口として使
用される材料を使用することができるが、本発明の場
合、充填に使用する充填装置の充填ノズルと気密に連結
できることが必要であり、例えば図3に示すように、注
入口2の上部が充填ノズル6の先端と螺合するように構
成されていると好適である。なお、上記注入口2は充填
ノズル6と機密に連結される限り直接連結される必要は
なく、例えば注入口2と充填ノズル6の先端とを勘合式
でカムロック脱着防止機構を有する連結器等の適当な連
結器によって連結してもよい。
【0021】この大型フレキシブル容器Aの場合、脱気
口3は、図3に示すように、リング状枠体3aがその下
部周縁に沿って形成した鍔部3bにおいて容器本体1の
開口部1aにヒートシールなどの適宜手段で気密に接着
し、上記リング状枠体3aの上部に上記コック4が螺着
することによって、該コック4が着脱可能に、且つ気密
に取り付けられるように構成されている。
【0022】ここで、本発明の場合、脱気口3と気体流
通制御手段が一体化されているものであってもよく、例
えば下部周縁に沿って鍔部を有する足長のコックをその
鍔部において容器本体1の開口部1aにヒートシールな
どの適宜手段によって気密に取り付けることもできる
が、内溶液を充填した後の取り扱い性、経済性などを考
慮すると、図3に示す上記コック4のように脱気口3に
着脱可能な構成とすると共に、上記コック4を外した
後、脱気口3に螺着して密栓可能なキャップ(図示せ
ず)を用意しておくと、後述するように内溶液Bが充填
された後に内容液が運搬時の振動や取り扱い時の不注意
などによって漏れ出ることを防止できるのみならず、充
填後に上記コック4よりも安価なキャップに付け替える
ことができ、更に上記コック4を再使用することもでき
るので、より好適である。
【0023】上記脱気口3は、上記注入口2と同様にそ
の大きさ、材質が特に制限されるものではなく、上記注
入口2と同様の材質を使用することができるが、流通過
程における漏れの危険性を考慮すると口径は上記注入口
2よりも小径であることが望ましい。なお、脱気口3の
取り付け位置は、特に制限されるものではないが、作業
性を考慮すれば、上記注入口の近傍に並設すると、好適
であり、上述したようにこれらが充填時に容器本体1の
上部となる位置に取り付けられていると、液体を充填し
ている時に容器内の液面の上方になるので、作業性、流
通過程における漏れの危険性の点からもより好適であ
る。
【0024】本発明の場合、上記コック4は、その材質
が特に制限されるものではなく、適宜選定することがで
き、例えば通常使用されているプラスチック製コック
(二方コック)等を好適に使用することができる。ここ
で、本発明の気体流通制御手段は、上記脱気口3から容
器本体1の内部と外気とを流通させたり、流通を止めた
りすることができる限り、その構成が特に制限されるも
のではなく、各種構成のバルブ(弁)などを適宜選定し
て使用することができる。なお、コック4の大きさは、
特に制限されるものではないが、上述したように上記脱
気口3に着脱可能に、且つ気密に取り付けられるよう
に、例えばその足部4a(取り付け部)が上記リング状
枠体3aに螺着するように形成されていることが望まし
い。
【0025】上記大型フレキシブル容器Aの製造方法
は、特に制限されるものではなく、上記容器本体1に上
記脱気口3を上記注入口2と同様にして設ける以外は、
通常のバッグインボックスの内袋又は内容器と同様に製
造することができ、例えばフィルムの四辺をヒートシー
ルして製袋したり、容器本体1を二つ割にした形状とな
るものを適宜プラスチックシートから真空成形し、予め
所定形状に射出成形しておいた上記注入口2及び上記脱
気口3を上記成形品の所定箇所に融着した後、上記容器
本体1の所定形状となるように上記成形品を合わせ、必
要箇所をヒートシールする方法などによって製造するこ
とができる。
【0026】次に、上記大型フレキシブル容器Aに内容
液となる液体を充填装置により充填する本発明の液体充
填方法の構成例を説明する。なお、本発明の液体充填方
法は、充填する液体の種類が特に制限されるものではな
いが、本発明の目的を考慮すれば、高発泡性液体が効果
的であり、高発泡性液体としては、例えばしょう油,
酢,日本酒等の食品、界面活性剤,液体洗浄剤等の工業
薬品等を挙げることができる。
【0027】上記大型フレキシブル容器Aに液体を充填
する場合、図1に示すように容器本体1を扁平袋状に折
り畳んでおき、これを図2に示すようにフレキシブルコ
ンテナーの外装箱となる外枠5に上記注入口2及び脱気
口3が上側となるように収納し、充填タンク(図示せ
ず)に連結する充填用ホース7の先端に充填用バルブ8
を介して取り付けられた充填ノズル6の下方に上記注入
口2が位置するようにセットする。
【0028】そして、上記注入口2と上記充填ノズル6
の先端とを例えばネジ込みなどの適当な手段によりに気
密に連結する。一方、上記脱気口3は、上記コック4の
先端側に真空ポンプ(図示せず)に連結する脱気用ホー
ス9を嵌着させて、上記コック4、脱気用ホース9を介
して上記容器本体1の脱気口3に上記真空ポンプを取り
付ける。
【0029】上記のようにセットした大型フレキシブル
容器Aに液体Bを充填する第一の方法は、上記コック4
を開状態とし、真空ポンプを駆動させることによって、
図中矢印Xで示すように、上記脱気口3から上記容器内
の残存エアー及び充填ノズル6内等の充填系のエアーを
吸引除去し、容器内及び充填系を真空状態にした後、上
記コック4を閉状態にする。次に、上記充填バブル8を
開状態にして、図中矢印Yで示すように上記充填タンク
内の液体を充填用ホース7、充填ノズル6を通じて注入
口2から容器内に注入する。
【0030】この方法の場合、容器内部の残存エアー及
び充填ノズル6内等の充填系のエアーを脱気した後に容
器内に液体を注入するので、容器内に注入される液体が
空気を巻き込まず、従って、上記液体が高発泡性液体で
あっても容器内で泡立つことがなく、所定量の液体を容
器本体1内に容易に充填をすることができる。
【0031】また、第二の方法は、上記のように容器A
の注入口2を充填ノズル6に気密に取り付けた後、脱気
口3のコック4に取り付けた脱気用ホース9をトラップ
付きの真空ポンプに取り付けて上記コック4から残存エ
アーを吸引しつつ、又は、液体によって押し出される状
態にして、上記充填バルブ8を開けて注入口2から容器
内に注入する。
【0032】この方法の場合、上記充填バルブ8を開状
態にして上記同様に容器本体1内に液体を充填しなが
ら、上記コック4を開状態とし、必要に応じて上記真空
ポンプを駆動させることによって、液体充填を行うと同
時に容器内に生じるヘッドスペースのエアー及び充填に
よって発生した泡を脱気用ホース9を通じて容器外に排
出するものであり、充填中に注入される液体の空気の巻
き込みによる容器内の泡の発生を抑制すると共に、容器
内で泡が発生してもその泡を液体充填中に容器外に排出
してしまうので、上記液体が高発泡性液体であっても容
器本体1内に簡単に充填をすることができる。また、必
要に応じて液体の注入を終えた後に容器内の泡を除去す
ることもできる。
【0033】更に、第三の方法は、上記第一及び第二の
方法を組み合わせたものであり、上記コック4を開状態
とし、上記真空ポンプを駆動させることによって、上記
脱気口3から容器内の残存エアー及び充填ノズル6内な
どの充填系のエアーを吸引除去した後、必要に応じて上
記コック4を一旦閉状態とし、上記充填バルブ8を開状
態として容器内への液体の注入を開始し、液体注入中及
び液体注入終了後に上記真空ポンプがトラップ付きのも
のであればそのまま、そうでなければトラップ付きのも
のに付け替え、上記コック4が閉状態であれば再び開状
態にして真空ポンプを駆動させることにより、上記脱気
口3のコック4に取り付けられた脱気用ホース9を通し
て容器内のヘッドスペースのエアー及び発生した泡の排
出を行う方法である。
【0034】この方法によれば、例えば液体注入開始前
の真空ポンプによる脱気が不十分な場合であっても、液
体注入中に上記脱気口3を通じてヘッドスペースのエア
ー及び発生した泡の排出を行うことができ、更に、液体
注入終了後にも上記脱気口3を通じて余分な泡を容器内
から排出することもできるので、高発泡性液体を大型フ
レキシブル容器Aに充填する場合であっても、充填時に
発生する泡による問題を効果的に解決し、容易に充填を
行うことができる。
【0035】そして、上述した方法によって上記容器本
体1内に所定量の内容液Bが充填された後は、上記充填
バルブ8を閉状態とし、上記充填ノズル6を上記注入口
2から取り外し、図示しないキャップにより上述したよ
うに上記注入口2を密栓すると共に、上記コック4を上
記脱気口3から取り外し、図示しないキャップにより上
述したように上記脱気口3を密栓すれば、上記容器Aを
簡単、且つ確実に密封することができ、また、上記コッ
ク4は、次に別の大型フレキシブル容器に液体を充填す
る際に取り付けたり、他の用途に使用するなどして再使
用することができる。更に必要に応じてヘッドスペース
をチッ素ガスなどの不活性気体で充満する場合にも上記
コック4から上記気体を効果的に注入することができ
る。
【0036】なお、本発明は、上記構成に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
して差し支えない。
【0037】次に、本発明を実施例を用いてより詳細に
説明する。
【0038】上記大型フレキシブル容器Aとして容量1
000リットル用の液体用大型フレキシブルコンテナー
内容器(本発明の容器)を使用し、比較例として脱気口
3が設けられておらず、注入口2のみが設けられた容量
1000リットル用の液体用大型フレキシブルコンテナ
ー内容器(通常品)を使用して、高発泡性液体として界
面活性剤(有効成分70重量%の界面活性剤原液)の
0.05重量%水溶液を充填装置(2インチ配管+50
リットル/分流量の充填設備)をそれぞれ表1に示す方
法以外の手順は同様にして通常の条件で充填し、その充
填状態を観察した。結果を表1に併記する。なお、脱気
は真空ポンプ(VP0935;日東工器製;到達真空度
−340mmHg)により行った。
【0039】
【表1】
【0040】表1の結果によれば、本発明は特殊な充填
設備を必要とせずに、高発泡性液体を容易に充填できる
ことが認められる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、大型フレキシブル容器
に注入口とは別にコック等の気体流通制御手段を備えた
脱気口を設けることにより、従来のように高価な充填設
備を用いなくても、例えば真空ポンプ一台、又はそれも
必要とすることなく、一般の汎用充填設備で高発泡性の
液体であっても大型フレキシブル容器に簡単に充填する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大型フレキシブル容器の一構成例を説
明する斜視図である。
【図2】本発明の液体充填方法の一構成例を説明する説
明図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【符号の説明】
A 大型フレキシブル容器 B 液体(内容液) 1 容器本体 2 注入口 3 脱気口 4 コック(気体流通制御手段) 6 充填ノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に充填用の注入口を有し、該容
    器本体内に充填された液体を保管、輸送する大型のフレ
    キシブル容器において、上記容器本体に容器内外の気体
    の流通を制御する気体流通制御手段を備えた脱気口を設
    けたことを特徴とする大型フレキシブル容器。
  2. 【請求項2】 上記気体流通制御手段が上記脱気口から
    着脱可能であると共に、上記脱気口を密栓可能なキャッ
    プを備えた請求項1記載の大型フレキシブル容器。
  3. 【請求項3】 上記脱気口が上記注入口の近傍に設けら
    れた請求項1又は2記載の大型フレキシブル容器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の大型フレキシ
    ブル容器内に充填装置を使用して液体を充填する液体充
    填方法であって、上記大型フレキシブル容器の上記注入
    口と上記充填装置の充填ノズルとを気密に連結すると共
    に、上記気体流通制御手段を気体が流通する状態にして
    上記脱気口から上記容器内の空気を吸引除去し、次いで
    上記気体流通制御手段を気体が流通しない状態にした
    後、上記充填装置によって容器本体内に液体を充填する
    ことを特徴とする液体充填方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の大型フレキシ
    ブル容器内に充填装置を使用して液体を充填する液体充
    填方法であって、上記大型フレキシブル容器の注入口と
    上記充填装置の充填ノズルとを気密に連結し、上記容器
    本体内に液体を充填すると共に、上記気体流通制御手段
    を気体が流通する状態にして上記容器内の空気及び上記
    容器内に発生した泡を上記脱気口から上記容器外へ排出
    することを特徴とする液体充填方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の大型フレキシ
    ブル容器内に充填装置を使用して液体を充填する液体充
    填方法であって、上記大型フレキシブル容器の注入口と
    上記充填装置の充填ノズルとを気密に連結すると共に、
    上記気体流通制御手段を気体が流通する状態にして上記
    脱気口から上記容器内の空気を吸引除去し、次いで上記
    充填装置によって上記容器本体内に液体を充填すると共
    に、上記容器内に生じた泡を上記脱気口から排出するこ
    とを特徴とする液体充填方法。
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