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JP2000230686A - 液状物等移送用コネクタ−のソケット - Google Patents

液状物等移送用コネクタ−のソケット

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JP2000230686A JP3388499A JP3388499A JP2000230686A JP 2000230686 A JP2000230686 A JP 2000230686A JP 3388499 A JP3388499 A JP 3388499A JP 3388499 A JP3388499 A JP 3388499A JP 2000230686 A JP2000230686 A JP 2000230686A
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plug
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易であって、バルブシステムを構成
するベロ−ズ部分からの液状物等の漏出を、長期に亘っ
て確実に防止することができ、また、ソケットとプラグ
の脱着作業が比較的楽な液状物等移送用コネクタ−のソ
ケットを提供することを課題とする。 【解決手段】 容器内の液状物等を他に移送するために
前記容器に設置されたプラグ２１に接合されるソケット
１であって、前記ソケット１はスリ−ブ２と、前記スリ
−ブ２内に挿入される内筒３と、前記内筒３内に設置さ
れるバルブシステム４とを備え、前記バルブシステム４
が、円筒状であって中間部に他の部分と一体成形された
ベロ−ズ１５を有する摺動筒１０を備えたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は液状物等移送用コネ
クタ−、より詳細には、石油製品、工業用薬品、塗料、
医療品等の液状物あるいはガス状物を、それらを収納す
る容器と、その容器内の液状物等を供出するホ−スとを
接続するためのコネクタ−において、ホ−ス側に取り付
けられるソケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上記液状物等移送用コネクタ−のソケッ
トとしては、例えば実開昭６２−１１０６８８号公報記
載のものが知られている（図６）。それは、プラグ３７
が嵌入するソケット３１の内部に摺動弁体３２を移動可
能に収納したもので、摺動弁体３２と流体通路の壁面部
３３との間にベロ−ズ３４が設置される。このベロ−ズ
３４は、摺動弁体３２を、その内側に配設される弁押体
３５の先端にフランジ状に形成された弁座３６に圧接さ
せる方向に付勢するもので、その端部はそれぞれ摺動弁
体３２並びに壁面部３３に気密・水密状態に固定され
る。
【０００３】この場合プラグ３７とソケット３１の接合
に当っては、ソケット３１を握持してプラグ３７側に押
し下げ、また、取り外すときにもソケット３１を握持し
て引き上げる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
コネクタ−のソケットにおいては、ベロ−ズ３４が摺動
弁体３２並びに壁面部３３に気密・水密状態に固定され
ることにより、摺動弁体３２の内部を通流する液状物等
が漏出することが防止されるのであるが、ベロ−ズ３４
をそのようなシ−ル可能状態に固定する作業は簡単では
なく、ベロ−ズ３４の度重なる伸縮動作に伴って固定部
のシ−ル状態が損なわれる虞もある。また、ソケット３
１とプラグ３７の脱着作業には比較的大きな力が必要と
なるが、従来のコネクタ−においてはそれを容易化する
ための工夫がなされていない。
【０００５】本発明は、このような従来技術における問
題点を解決するためになされたもので、製造が容易であ
って、バルブシステムを構成するベロ−ズ部分からの液
状物等の漏出を、長期に亘って確実に防止することがで
き、また、ソケットとプラグの脱着作業が比較的楽な液
状物等移送用コネクタ−のソケットを提供することを課
題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器内の液状
物等を他に移送するために前記容器に設置されたプラグ
に接合されるソケットであって、前記ソケットはスリ−
ブと、前記スリ−ブ内に挿入される内筒と、前記内筒内
に設置されるバルブシステムとを備え、前記バルブシス
テムが、円筒状であって中間部に他の部分と一体成形さ
れたベロ−ズを有する摺動筒を備えたことを特徴とする
液状物等移送用コネクタ−のソケット、を以て上記課題
を解決した。
【０００７】本発明はまた、容器内の液状物等を他に移
送するために前記容器に設置されたプラグに接合される
ソケットであって、前記ソケットはスリ−ブと、前記ス
リ−ブ内に挿入される内筒と、前記内筒内に設置される
バルブシステムとを備え、前記内筒の上部に指掛け用フ
ランジを設けた液状物等移送用コネクタ−のソケット、
を以て上記課題を解決した。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。図中１は本発明に係る液状物等移送
用コネクタ−の、ホ−ス側に設置されるソケットで、こ
れとこれに嵌入する液状物収納容器側に設置されるプラ
グ２１で以てコネクタ−を構成する。ソケット１は、ス
リ−ブ２内に挿入される内筒３と、内筒３内に設置され
るバルブシステム４とで構成される。内筒３は、スリ−
ブ２の内周面に配装されるスプリング５によって、常時
図１において上方向への押圧力を受けた状態でスリ−ブ
２内に保持される。
【０００９】スリ−ブ２と内筒３の下面の間隙にはスト
ップリング６が嵌装される。また、内筒３の下部には多
数のテ−パ孔７が並設される。テ−パ孔７は外に向かっ
て拡開するもので、そこにボ−ル８が可動状態に嵌め入
れられる。その際ボ−ル８は、テ−パ孔７から少し内方
にはみ出ることとなり、そのはみ出た部分がプラグ２１
の頭部に形成された周溝２２に嵌合することにより、ソ
ケット１とプラグ２１とが確実に接続される（図２）。
スリ−ブ２の下部内面には、ボ−ル８に接していて、ソ
ケット１をプラグ２１から外す際にボ−ル８を周溝２２
から抜き出す段部１８が周設される。
【００１０】内筒３の上部には、指ないし手の小指側側
面を当てがう指掛け用のフランジ１６が配備される。フ
ランジ１６は、内筒３と一体成形することとしてもよい
し、別途成形してネジ付け等により内筒３に固定するこ
ととしてもよい。好ましくは、更にスリ−ブ２の上端部
にも指掛け用のフランジ１７を配備する。フランジ１７
は、通例スリ−ブ２に一体に成形される。
【００１１】ソケット１をプラグ２１に接合するに当た
っては、握持状態の手の小指側側面をフランジ１６の上
面に当てがって、フランジ１６から上の部分を握持する
（図４）。かかる状態でプラグ２１の上部を内筒３内に
収めた後（図４ではプラグ２１は容器の凹陥部３０内に
没していて見えない。）、フランジ１６を真直ぐ下方に
押圧する。その際の押圧力は無駄なくフランジ１６にか
かる。このことは、それ程大きくない力でソケット１を
プラグ２１に接合することが可能となることを意味す
る。
【００１２】ソケット１が確実にプラグ２１に接合され
ていることを確認するためは、フランジ１６を手で引張
り上げてみればよい。引張り上げてソケット１が抜けな
ければ、接続完了と確認できる。
【００１３】ソケット１をプラグ２１から外すときは、
フランジ１６の上面両側に左右の親指を当てると共に、
フランジ１７の下面両側に左右の人差し指の親指側側面
を当て、各親指と人差し指とで両フランジ１６、１７を
挾み付けるように加圧する（図５）。すると、スリ−ブ
２がスプリング５のバネ圧に抗して上方に移動し、それ
に設けた段部１８がボ−ル８を押し上げるよう作用し、
ボ−ル８をプラグ２１の周溝２２から抜き出す。かくし
てソケット１とプラグ２１の接合状態が解除される。こ
の解除作業は、フランジ１６とフランジ１７を設けるこ
とにより、小さな力で容易に行うことが可能となる。
【００１４】バルブシステム４は、摺動筒１０とストッ
パ−１１と、その両者間に配装されるスプリング１２
と、ストッパ−１１に固定されていて摺動筒１０の開口
部１３を開閉するバルブ１４とから成る。
【００１５】摺動筒１０は好ましくはフッ素樹脂製で、
円筒形を呈し、その中間部にベロ−ズ１５が形成される
（図３）。このベロ−ズ１５は他の部分と一体成形され
るもので、別途製造して他の部分に一体化されるという
ものではない。従って、ベロ−ズ１５と他の部分との間
のシ−ル性確保に特別な配慮をする必要がない。
【００１６】スプリング１２は、摺動筒１０を常時図１
において下方向に付勢して最も下方に位置させるよう作
用する。摺動筒１０の開口部１３は、その位置において
バルブ１４によって閉塞され、プラグ２１によって摺動
筒１０が押圧されることによって開口する（図２）。
【００１７】即ち、図１においてソケット１が押下され
て下方に移動すると、ボ−ル８がプラグ２１の側面を滑
動して周溝２２に落ち込んでソケット１とプラグ２１が
合体するが、その際バルブ１４により、プラグ２１の開
口部２３を閉塞しているバルブ２４が、それを押上げて
いるスプリング２５のバネ圧に抗して押圧されることに
より、プラグ２１側の開口部２３が開口する。
【００１８】また、その際ソケット１側の摺動筒１０が
プラグ２１の頭面によって押圧されることとなり、摺動
筒１０はそのベロ−ズ１５の部分が縮まることによって
図において上方に移動する（図２、３（Ｂ））。それに
よりバルブ１４が開口部１３から離れ、そこを開口す
る。
【００１９】かくして、プラグ２１から移送される液状
物等は、バルブ２４の流路２６から開口部２３並びに開
口部１３を経て、ソケット１側に流入する。本発明にお
いては、ベロ−ズ１５は他の部分、即ち、摺動筒１０及
びストッパ−１１と一体成形されているので、流入した
液状物等がベロ−ズ１５の近辺から漏出する虞はない。
【００２０】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、摺動筒
の中間部に他の部分と一体成形によってベロ−ズを形成
するので、ベロ−ズと他の部分とをシ−ル性を考慮して
接合する手間とコストが省けるだけでなく、ベロ−ズの
部分からの液状物等の漏出を長期に亘って確実に防止し
得る効果がある。
【００２１】請求項３乃至６の発明においては、ソケッ
トとプラグの接合及び取り外し作業を、少ない力で容易
且つスム−ズに行ない得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施形態の縦断面図である。
【図２】 本発明の実施形態の動作状態を示す図であ
る。
【図３】 本発明の実施形態における摺動筒の形状を示
す図である。
【図４】 プラグに対するソケットの接合作業を示す図
である。
【図５】 プラグからのソケットの取り外し作業を示す
図である。
【図６】 従来のコネクタ−のソケットを示す縦断面図
である。
【符号の説明】
１ ソケット ２ スリ−ブ ３ 内筒 ４ バルブシステム ５ スプリング ６ ストップリング ７ テ−パ孔 ８ ボ−ル １０ 摺動筒 １１ ストッパ− １２ スプリング １３ 開口部 １４ バルブ １５ ベロ−ズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 容器内の液状物等を他に移送するために
    前記容器に設置されたプラグに接合されるソケットであ
    って、前記ソケットはスリ−ブと、前記スリ−ブ内に挿
    入される内筒と、前記内筒内に設置されるバルブシステ
    ムとを備え、前記バルブシステムが、円筒状であって中
    間部に他の部分と一体成形されたベロ−ズを有する摺動
    筒を備えたことを特徴とする液状物等移送用コネクタ−
    のソケット。
  2. 【請求項２】 前記摺動筒がフッ素樹脂製である請求項
    １に記載の液状物等移送用コネクタ−のソケット。
  3. 【請求項３】 前記内筒の上部に指掛け用フランジを設
    けた請求項１又は２に記載の液状物等移送用コネクタ−
    のソケット。
  4. 【請求項４】 前記スリ−ブの上端部に指掛け用フラン
    ジを設けた請求項１乃至３のいずれかに記載の液状物等
    移送用コネクタ−のソケット。
  5. 【請求項５】 容器内の液状物等を他に移送するために
    前記容器に設置されたプラグに接合されるソケットであ
    って、前記ソケットはスリ−ブと、前記スリ−ブ内に挿
    入される内筒と、前記内筒内に設置されるバルブシステ
    ムとを備え、前記内筒の上部に指掛け用フランジを設け
    た液状物等移送用コネクタ−のソケット。
  6. 【請求項６】 前記スリ−ブの上端部に指掛け用フラン
    ジを設けた請求項５に記載の液状物等移送用コネクタ−
    のソケット。
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