JP2000221404A - 結像光学系 - Google Patents
結像光学系Info
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Abstract
畳むことにより小型化された高性能な結像光学系。 【解決手段】 絞り2を挟んで第1のプリズム10と第
2のプリズム20を有し、第1のプリズムは、光束をプ
リズム内に入射する第1面11、光束をプリズム内部で
反射する第2面12と第3面13、光束をプリズム外に
射出する第4面14を有し、第2面と第3面の反射面の
少なくとも1面がパワーを持った回転非対称な面形状を
有し、第2プリズム20は少なくとも3つの光学要素面
21〜24を有し、その中の少なくとも1面がパワーを
持った回転非対称な面形状を有し、第1プリズムの第3
面での軸上主光線の反射角度が22°以上45°以下で
あり、光学系最終面から射出される軸上主光線と軸外主
光線のなす角度が小さく、中間像を結ばない結像光学
系。
Description
し、その中でも特に、ビデオカメラやデジタルスチルカ
メラ、フィルムスキャナー、内視鏡等、小型の撮像素子
を用いた光学装置用の反射面にパワーを有する偏心光学
系に関するものである。
メラ、フィルムスキャナー、内視鏡等用の結像光学系で
は、撮像素子の小型化、高性能化に伴い、光学系自身も
小型軽量、低コスト化及び高性能化が求められている。
光学系の厚みは光学素子を光軸方向に配列するため、そ
の小型化にも限界がある。また、同時に、回転対称な屈
折レンズを用いることにより発生する色収差を補正して
高性能化するには、レンズ枚数の増加は避けられず、低
コスト化も困難な状況である。そこで、最近では、特に
色収差の発生しない反射面にパワーを持たせ、光軸方向
の光路を折り畳むことで、小型化、高性能化を図った光
学系が提案されている。
リズム1個あるいは複数のプリズムを用いた例が示され
ており、その光学系内部で像をリレーしながら最終像を
形成する光学系が示されている。しかし、これらの例で
は、像をリレーするために反射の回数が多くなり、その
面精度誤差、偏心精度誤差が積算され転送されることか
ら、個々の精度が厳しくなり、コストアップにつながり
好ましくない。また、同時に、像をリレーするために光
学系全体の体積も大きくなり好ましくない。
は、正負の2群ズームレンズの正の前群を、絞りを挟ん
で物体側に負のパワーのプリズムで、像側を正のパワー
のプリズムで構成した例である。また、負のプリズムと
正のプリズムから構成される正の前群を2つに分割し、
負正負の3群ズームレンズに構成した例も開示されてい
る。しかし、これらの例で用いられるプリズムは、2つ
の透過面、2つの反射面が独立の面であるためにそのス
ペースを確保する必要上、また同時に、撮像面がライカ
サイズのフィルムフォーマットと大きいため、プリズム
自体の大型化が避けられない。また、その公報のもので
は、焦点距離の変動に伴い軸外主光線の射出角度が大き
く変化していて、特に全長が短い広角端において軸外主
光線の射出角度は20°を越え、COS4乗則の影響で
シェーディングが大きくなってしまう。
は、複数のプリズムを用いたズームレンズの1例を示し
ており、第1プリズム及び第2プリズム内で2回反射を
して像をリレーしている。しかし、これらの例では、反
射回数は少ないが像をリレーするために各プリズム内で
の光路が長く、光学系全体の体積も大きくなり好ましく
ない。また、これら中間像リレー系は少ない構成要素で
像を結像させてそれを転送しているために、高性能とは
言い難い。
小型な結像系の提案であり、絞りの後に1個のプリズム
を配置し、あるいは、正、負の1枚レンズと絞りと1個
のプリズムよりなる例を示しているが、これらの例では
絞りより後群に位置したプリズムによる偏心収差が補正
しきれず、高性能実現は困難である。
術について説明する。従来の光学的ローパスフィルター
としては、水晶のような一軸性結晶の複屈折を利用した
ローパスフィルターや、回折現象を利用した位相型のロ
ーパスフィルターが一般的である。
光線を分離するために、その分離量は厚みに依存する。
また、高解像が望まれる光学系では、分離する方向が多
くなるためにフィルター数も多くなり、分厚いフィルタ
ー群が必要となる。そのため、小型化が求められる光学
装置への応用は難しく、さらに、水晶フィルターは高価
なために光学装置の低価格化も困難である。
板上へ回折格子等を形成すればよく、光線の分離量は回
折格子のピッチに依存するため、ローパスフィルターの
薄型化が可能である。さらに、基板としてプラスチック
等を使用すればコストダウンも図られる。
線の分離量を得るために、軸外光線が軸上光線と平行に
近い(いわゆるテレセントリックな)光路となる位置
で、光学系と固体撮像素子の間に配置するのが一般的で
ある。そのためには、光学系の最終面と撮像素子との間
を十分に広くとっておかなければならない。つまり、光
学系のバックフォーカスを長くしなければならず、この
制約が光学系の高性能化を邪魔する要因の1つになって
いる。
は、中心、軸外共略均等にローパスフィルターの効果を
得ようとすると、光学系の瞳近傍に配置することが望ま
しく、光束の一番収束した光学系内部に配置できるの
で、光学系の小型化が可能であると同時に、光学系のパ
ワー配置への制約も緩むので、高性能化も可能となって
くる。従来、光学的ローパスフィルターを用いた光学系
の提案は多数なされているが、積極的に光学的ローパス
フィルターの構成や配置を考慮して小型化、高性能化を
図った例はない。
に水晶ローパスフィルターと思われるフィルター類を配
置した例が示され、また、絞りの前に分厚い光学部材を
配置してフィルター類とした例も示されているが、何れ
も分厚いフィルター類で構成されており、また、その公
報では、ローパスフィルターの効果的な配置については
具体的に述べられていない。
望の屈折力を得ようとすると、その境界面で光学素子の
色分散特性のために色収差が発生する。それを補正する
目的と、他の光線収差を補正するために、屈折光学系は
多くの構成要素を必要としてコスト高になるという問題
を有している。また、同時に、光路が光軸に沿って直線
になるために、光学系全体が光軸方向に長くなってしま
い、撮像装置が大型になってしまうという問題があっ
た。
光学系では、結像された像の収差が良好に補正され、な
おかつ、特に回転非対称なディストーションが良好に補
正されていないと、結像された図形等が歪んで写ってし
まい、正しい形状を再現することができないという問題
があった。
は、屈折面に比してその偏心誤差感度は2倍になり、反
射回数を増やせば増やすだけ偏心誤差が積算され転送さ
れる結果となり、反射面の面精度や偏心精度等の製作精
度、組み立て精度が厳しくなるという問題もあった。
する固体撮像素子等を用いた結像光学系は、光学的ロー
パスフィルターを光学系のどの部分に配置するかによっ
て、そのパワー配置が大きく異なってくる。特に、光学
系と撮像素子の間に水晶等のような厚みを必要とする光
学的ローパスフィルターを配置する場合は、そのスペー
スを確保するために長いバックフォーカスが必要にな
る。長いバックフォーカスを確保するためのは、2つの
プリズムから結像光学系を構成する場合に、前群である
第1プリズムは負のパワーを持ち、後群である第2プリ
ズムは正のパワーを持つレトロフォーカスタイプとする
ことが望ましいが、絞りに対して非対称なパワー配置な
ために、高性能を実現しようとすると、光学要因(レン
ズ枚数)を多く必要とし、どうしても大型化してしまっ
ていた。同時に絞りに対して負、正の構成である非対称
なパワー配置に起因する性能劣化が避けられない。図5
に、2つのプリズム10、20からなる結像光学系と像
面3間に水晶型光学ローパスフィルター4’を用いた例
の断面図を示す。
みてなされたものであり、その目的は、少ない光学素子
の構成枚数で高性能、低コストな結像光学系を提供する
ことである。
反射回数の反射面を用いて光路を折り畳むことにより小
型化された高性能な結像光学系を提供することである。
相型ローパスフィルターを配置し、各プリズムが適切な
パワー配置をとることにより、小型でより高性能な結像
光学系を提供することである。
明の結像光学系は、絞りを挟んで第1のプリズムと第2
のプリズムを有し、該第1のプリズムは、光束をプリズ
ム内に入射する第1面、光束をプリズム内部で反射する
第2面と第3面、光束をプリズム外に射出する第4面を
有し、前記第2面と第3面の反射面の少なくとも1面が
パワーを持った回転非対称な面形状を有し、前記第2プ
リズムは少なくとも3つの光学要素面を有し、その中の
少なくとも1面がパワーを持った回転非対称な面形状を
有し、かつ、前記第1プリズムの第3面での軸上主光線
の反射角度が下記の条件を満足し、光学系最終面から射
出される軸上主光線と軸外主光線のなす角度が小さく、
中間像を結ばないことを特徴とするものである。 22°<|θs3|<45° ・・・(1) ここで、θs3は、物点中心を通り、絞り中心を通過し
て像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第
1プリズムの第3面での軸上主光線の反射角度、つま
り、軸上主光線と第1プリズムの第3面との交わる点に
おける反射面の偏心方向の法線と軸上主光線のなす角で
ある。
挟んで第1のプリズムと第2のプリズムを有し、該第1
のプリズムは、光束をプリズム内に入射する第1面、光
束をプリズム内部で反射する第2面と第3面、光束をプ
リズム外に射出する第4面を有し、前記第2面と第3面
の反射面の少なくとも1面がパワーを持った回転非対称
な面形状を有し、前記第2プリズムは少なくとも3つの
光学要素面を有し、その中の少なくとも1面がパワーを
持った回転非対称な面形状を有し、かつ、前記第2プリ
ズムの最も像側の光学作用面から像面までの軸上主光線
の距離が下記の条件を満足し、光学系最終面から射出さ
れる軸上主光線と軸外主光線のなす角度が小さく、中間
像を結ばないことを特徴とするものである。 0.6f<FB<2.0f ・・・(2) ここで、FBは、物点中心を通り、絞り中心を通過して
像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第2
プリズムの最も像側に位置する光学作用面から像面まで
の軸上主光線に沿った長さを示し、媒質の屈折率を1.
0(空気)としたときの長さであり、fは、結像光学系
の総合焦点距離である。
絞りを挟んで第1のプリズムと第2のプリズムを有し、
該第1のプリズムは、光束をプリズム内に入射する第1
面、光束をプリズム内部で反射する第2面と第3面、光
束をプリズム外に射出する第4面を有し、該4つの面は
各々独立した面で構成され、前記第2面と第3面の反射
面の少なくとも1面がパワーを持った回転非対称な面形
状を有し、前記第2プリズムは光束をプリズム内で反射
する反射面を有し、該反射面がパワーを持った回転非対
称な面形状を有し、前記第1プリズムと前記第2プリズ
ムの間に位相型ローパスフィルターが配置され、かつ、
中間像を結ばないことを特徴とするものである。
と作用について順に説明する。上記目的を達成するため
の本発明の第1の結像光学系は、絞りを挟んで第1のプ
リズムと第2のプリズムを有し、第2プリズムは第1プ
リズムよりも像側に配置され、かつ、光学系最終面から
射出される軸上主光線と軸外主光線のなす角度が小さ
く、中間像を形成しない結像系にて形成されていること
を特徴とする結像光学系である。
面に曲率を付けることにより始めてパワーを持たせるこ
とができる。そのため、レンズの境界面で光線が屈折す
る際に、屈折光学素子の色分散特性による色収差の発生
が避けられない。その結果、色収差を補正する目的で別
の屈折光学素子が付加されるのが一般的である。
学素子は、その反射面にパワーを持たせても原理的に色
収差の発生はなく、色収差を補正する目的だけのために
別の光学素子を付加する必要はない。そのため、反射光
学素子を用いた光学系は、屈折光学素子を用いた光学系
に比べて、色収差補正の観点から光学素子の構成枚数の
削減が可能である。
は、光路を折り畳むことになるために、屈折光学系に比
べて光学系自身を小さくすることが可能である。
度が高いため、組み立て調整に高い精度を要求される。
しかし、反射光学素子の中でも、プリズムはそれぞれの
面の相対的な位置関係が固定されているので、プリズム
単体として偏心を制御すればよく、必要以上の組み立て
精度、調整工数が不要である。
と射出面、それと反射面を有しており、反射面しかもた
ないミラーに比べて、収差補正の自由度が大きい。特
に、反射面に所望のパワーの大部分を分担させ、屈折面
である入射面と射出面のパワーを小さくすることで、ミ
ラーに比べて収差補正の自由度を大きく保ったまま、レ
ンズ等のような屈折光学素子に比べて、色収差の発生を
非常に小さくすることが可能である。また、プリズム内
部は空気よりも屈折率の高い透明体で満たされているた
めに、空気に比べ光路長を長くとることができ、空気中
に配置されるレンズやミラー等よりは、光学系の薄型
化、小型化が可能である。
のこと周辺まで良好な結像性能を要求される。一般の共
軸光学系の場合、軸外光線の光線高の符号は絞りの前後
で反転するため、光学素子の絞りに対する対称性が崩れ
ることにより軸外収差は悪化する。そのため、絞りを挟
んで屈折面を配置することで絞りに対する対称性を十分
満足させ、軸外収差の補正を行っているのが一般的であ
る。
置し、絞りに対する対称性を十分考慮した構成をとるこ
とにより、中心ばかりでなく軸外収差も良好に補正する
ことを可能にしている。1つのプリズムのみの配置だ
と、絞りに対する非対称性が増し、軸外収差の劣化が避
けられない。
第1のプリズムと第2のプリズムを有し、第2プリズム
は第1プリズムよりも像側に配置され、かつ、光学系最
終面から射出される軸上主光線と軸外主光線のなす角度
が小さく、中間像を形成しない結像系にて形成されてい
る基本構成としたものである。
主光線と軸外主光線のなす角度が小さいという構成をと
ることにより、COS4乗則の影響が小さくなり、シェ
ーディング(周辺減光)を小さくすることも可能で、ま
た、デフォーカスによる像高の変化も小さく、特にCC
D等の撮像素子を用いた撮像光学系に最適である。
す角度は、±10°以内が望ましい。以上説明したよう
に、本発明の基本構成をとることで、屈折光学系に比べ
光学素子の構成枚数が少なく、中心から周辺まで性能の
良好な、小型の結像光学系を得ることが可能である。
をプリズム内に入射する第1面と、第1面から入射した
光束をプリズム内で反射する第2面と、第2面で反射し
た光束をプリズム内で反射する第3面と、光束をプリズ
ム外に射出する第4面とを有するように構成されてお
り、第2面と第3面の少なくとも一方の面が光束にパワ
ーを与える曲面形状を有し、その曲面形状が偏心によっ
て発生する収差を補正する回転非対称な面形状を有して
いるものである。
して像面中心に到達する光線を軸上主光線としたとき、
少なくとも1つの反射面が軸上主光線に対して偏心して
いないと、軸上主光線の入射光線と反射光線が同一の光
路をとることとなり、軸上主光線が光学系中で遮断され
てしまう。その結果、中心部が遮光された光束のみで像
を形成することになり、中心が暗くなったり、中心では
全く像を結ばなくなったりしてしまう。
に対し偏心させることも当然可能である。また、パワー
を付けた反射面を軸上主光線に対して偏心させた場合、
本発明で用いられるプリズムを構成する面の中、少なく
とも1つの面は回転非対称な面であることが望ましい。
その中でも、特に、少なくとも1つの反射面を回転非対
称な面にすることが収差補正上は好ましい。
座標系、回転非対称な面について説明する。軸上主光線
が、光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義
される光軸をZ軸とし、そのZ軸と直交し、かつ、撮像
光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義し、
前記光軸と直交し、かつ、前記Y軸と直交する軸をX軸
とする。光線の追跡方向は、物体から像面に向かう順光
線追跡で説明する。
レンズ系では、球面により発生する球面収差と、コマ収
差、像面湾曲等の収差をいくつかの面でお互いに補正し
あい、全体として収差を少なくする構成になっている。
ためには、回転対称非球面等が用いられる。これは、球
面で発生する各種収差自体を少なくするためである。し
かし、偏心した光学系においては、偏心により発生する
回転非対称な収差を回転対称光学系で補正することは不
可能である。この偏心により発生する回転非対称な収差
は、歪曲収差、像面湾曲、さらに、軸上でも発生する非
点収差、コマ収差がある。
対称な光学系では不可能で、Y軸正方向、負方向に異な
る屈折力を持つ回転非対称な面を光学系中に配置するこ
とにより、少ない構成枚数でフラットの像面を得ること
が可能となる。また、回転非対称な面は、その面内及び
面外共に回転対称軸を有しない回転非対称面形状の面と
することが、自由度が増え収差補正上は好ましい。
称面のX軸方向の曲率とY軸方向の曲率を適切に変える
ことによって補正可能となる。
は、回転非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の
傾きを変えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適
切に変えることによって可能となる。
射作用を有する少なくとも1つの面が軸上主光線に対し
偏心し、回転非対称な面形状でパワーを有する構成も可
能である。このような構成をとれば、その反射面にパワ
ーを持たせることで発生する偏心収差をその面自体で補
正することが可能となり、プリズムの屈折面のパワーを
緩めることで、色収差の発生自体を小さくすることがで
きる。
は、対称面を1面のみ有する面対称自由曲面であること
が好ましい。ここで、本発明で使用する自由曲面とは、
以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定
義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
項である。
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例え
ば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7 、
C9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C
27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0に
することによって可能である。
よって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自
由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、
C5、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C
23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の
係数を0にすることによって可能である。
面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面
と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向
に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方
向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非
対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向
上させることが可能となる。
1つの例として示したものであり、本発明は、対称面を
1面のみ有する回転非対称面を用いることで偏心により
発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向
上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式
に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
2面と透過面2面で構成すると、収差補正の自由度が高
くなり、収差の発生が少ない。さらに、2つの反射面の
相対的偏心が少ないので、この2つの反射面で発生する
収差が2つの反射面相互で補正し合い、収差発生が少な
い。
光学要素面を有し、その中の1面がパワーを持った回転
非対称な面形状を持った反射面とすることで、第1プリ
ズムのみでは補正しきれなかった軸外収差を良好に補正
できる。
反射面が異なる符号のパワーを持つことにより、収差の
相互の補正効果を大きくすることが可能となり、より高
い解像力を得ることが可能となる。
第3面での軸上主光線の反射角度が下記の条件を満足す
る構成とすることが望ましい。 22°<|θs3|<45° ・・・(1) ここで、θs3は、物点中心を通り、絞り中心を通過し
て像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第
1プリズムの第3面での軸上主光線の反射角度、つま
り、軸上主光線と第1プリズムの第3面との交わる点に
おける反射面の偏心方向の法線と軸上主光線のなす角で
ある。
で反射した光束は、第4面で射出され第1プリズム外に
出て第2プリズムに入射する。そこで、その第3面での
反射角度が上記条件の下限の22°を越えて小さいと、
第1プリズム内で光束は第2面に向かい、第4面と第2
面が干渉する構造となってしまう。また、それに引続く
第2プリズムも配置不可能となってしまう。
条件の上限の45°を越えて大きいと、第3面で有する
屈折力が弱く、第1プリズム内で持つ正の屈折力が負担
できなくなり、特に軸外コマ収差補正力が弱まってしま
う。また、第1プリズムを射出した光束は、入射光軸方
向をZ軸方向とするとき、Y軸方向に向かい、引続き配
置される第2プリズムは第1プリズムのY軸方向側に位
置することになる。これは、Y軸方向のサイズを大きく
してしまう一因になる。
リズムの最も像側の光学作用面から像面までの軸上主光
線の距離が下記の条件を満足する構成をとることが望ま
しい。 0.6f<FB<2.0f ・・・(2) ここで、FBは、物点中心を通り、絞り中心を通過して
像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第2
プリズムの最も像側に位置する光学作用面から像面まで
の軸上主光線に沿った長さを示し、媒質の屈折率を1.
0(空気)としたときの長さであり、fは、結像光学系
の総合焦点距離である。
ための条件で、下限の0.6fを越えて第2プリズム最
終面から像面までの長さが小さくなると、撮像素子やそ
のカバーガラスの配置スペースが確保できなくなる。上
限の2.0fを越えて大きくなると、光学系のパワー配
置が崩れ、特に軸外収差の劣化が顕著で高性能を維持で
きなくなる。
作用面から像面までの軸上主光線の距離が下記の条件を
満足する構成をとることが望ましい。 2.5f<DR<5.5f ・・・(3) ここで、DRは、物点中心を通り、絞り中心を通過して
像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第2
プリズムの最も物体側に位置する光学作用面から像面ま
での軸上主光線に沿った長さを示し、媒質の屈折率を
1.0(空気)としたときの長さである。
を解決するための条件で、下限の2.5fを越えて第2
プリズム最前面から像面までの長さが小さくなると、撮
像素子やそのカバーガラスの配置スペースが確保できな
くなる、あるいは、第2プリズムでの面同士の干渉が起
きて光学部品としての精度が確保できなくなる。上限の
5.5fを越えて大きくなると、第2プリズムの大型
化、結像光学系全体の大型化につながり好ましくない。
また、光学系のパワー配置が崩れ、特に軸外収差の劣化
が顕著で高性能を維持できなくなる。
第4面とをプリズム媒質を挟んで対向する位置に配置す
ると共に、2面と第3面とをその媒質を挟んで対向する
位置に配置することによって、Z字型の光路を形成する
ように構成することが望ましい。
うに構成し、プリズム内の光路をZ字型(ジクザク光路
が鋭角だけでなく鈍角をなして屈曲するものを含む。)
にし、光路がプリズム内で交差しないように構成するこ
とによって、第2面での反射における軸上主光線の入射
出の方向が、第3面での反射における軸上主光線の入射
出の方向と反対方向となるため、収差補正がしやすく、
設計上・収差性能上望ましい。
束を入射させる第1面と光束をプリズム外に射出する第
4面とを隣接配置せずに、それらの間に反射面の第2面
又は第3面を挟む位置関係に配置して構成することが望
ましい。
により、入射面と射出面とが隣接したタイプのプリズム
に比べ、プリズム内の反射角度を緩くすることができ、
収差劣化を軽減でき、設計自由度が向上する。なお、隣
接とは、透過面や反射面の光学作用面に注目した配置位
置関係を示すものであり、上記の「間に反射面の第2面
又は第3面を挟む位置関係」も同様であり、透過面と透
過面との間、透過面と反射面との間に光学作用を持たな
い面とり部やゴースト、フレアー防止のコート面等が介
在しても、その間に光学作用面がない場合も隣接の意味
に含まれる。
面)を負のパワーにすることが好ましく、これにより、
第2プリズムの正のパワーを持つ面との間の光軸に沿っ
た光学的光路長を長く取ることが可能となり、それぞれ
の正と負のパワーを弱く構成することが可能となり、そ
れぞれの面での収差発生を少なくすることが可能とな
る。
射面を正のパワーを有する回転非対称な面で構成するこ
とが望ましい。
射面を負のバワーを有する回転非対称な面で、第3面で
ある第2反射面を正のパワーを有する回転非対称な面で
構成することが望ましい。
なくとも一方の回転非対称な面形状を、唯一の対称面を
1面のみ有する面対称自由曲面形状にて構成することが
できる。
方の回転非対称な面形状を、唯一の対称面を1面のみ有
する面対称自由曲面形状にて構成することができる。
称自由曲面の唯一の対称面と、第3面の面対称自由曲面
の唯一の対称面とが、同一面内に形成されるように、第
1プリズムを構成することができる。
少なくとも一方の面を、光束にパワーを与え、かつ、偏
心により発生する収差を補正する回転非対称な面形状を
有するように構成することもできる。偏心により発生す
る収差を補正するために、屈折面にこのような面形状を
とることは有効である。
4面の少なくとも一方の回転非対称な面形状を、唯一の
対称面を1面のみ有する面対称自由曲面形状にて構成す
ることができる。
対称な面形状を、唯一の対称面を1面のみ有する面対称
自由曲面形状にて構成することができる。
とが少なくとも1面ずつ唯一の対称面が同一平面上に配
置されるように構成することが望ましいまた、本発明に
おいて、第2プリズムは、光束にパワーを与える曲面形
状の反射面を2面以上有するように構成することができ
る。
反射面と透過面とを兼用した入射面と、反射面と、射出
面の3つの光学作用面から構成されているものを用いる
ことができる。
プリズムタイプは、第2反射面で光線を大きく屈曲さ
せ、第1反射面は少ない屈曲角で光線を第2反射面へと
反射するために、プリズム光学系の入射光線方向の厚さ
を薄くすることが可能なものである。
射面を正のパワーにすることにより、収差補正上良い結
果が得られる。これは、光線の屈曲角の小さい第1反射
面にパワーを与えることより、偏心収差の発生の少ない
面にパワーを与えることができるためである。さらに好
ましくは、第2反射面を負のパワーとすることにより、
第2プリズムの主点位置を物体側に出すことが可能とな
り、第2プリズムのバックフォーカスを短くすることが
可能となる。
ては、光束にパワーを与える反射面と、入射面と、射出
面の3つの光学作用面から構成されているものを用いる
ことができる。
精度の要求される反射面が1面ですみ、製造上優位であ
る。
持たせることが好ましい。反射面を正のパワーにする
と、透過面にパワーを付加するより収差発生が少なくて
すむ。
ては、光束にパワーを与える2つの反射面と、入射面
と、射出面の4つの光学作用面から構成されているもの
を用いることができる。
り、収差補正の自由度が高くなり、収差の発生が少な
い。さらに、2つの反射面の相対的偏心が少ないので、
この2つの反射面で発生する収差が2つの反射面相互で
補正し合い、収差発生が少ない。さらに好ましくは、2
つの反射面が異なる符号のパワーを持つことにより、収
差の相互の補正効果を大きくすることが可能となり、高
い解像力を得ることが可能となる。
面の光軸が反射する点における相対的偏心が少ない方
が、偏心収差の発生を少なくすることが可能となり、回
転非対称な収差の発生が少なくなる。
ては、入射面と、反射面と透過面とを兼用する射出面
と、光束にパワーを与える反射面の3つの光学作用面か
ら構成されているものを用いることができる。
ム内に入射する第1面、光束をプリズム内に反射すると
共に第3面で反射した光束をプリズム外に射出する第2
面、第2面からの光束をプリズム内に反射する第3面を
有する形状で、その場合に、第2面、第3面の中、少な
くとも1面がパワーを持った回転非対称な面形状を有す
るよう構成されることが望ましく、これにより、第2プ
リズムの小型化とCCDを配置するときのスペース確保
にも有利となる。
このプリズムタイプは、第1反射面で大きく光線を屈曲
させ、さらに第2反射面は少ない屈曲角で光線を第2透
過面へと反射するために、光学系全体の入射光軸に対し
て上下方向の厚さを薄くすることが可能となる。
パワーを持たせられるために、第2プリズムの主点位置
を像側に配置することができ、バックフォーカスを大き
く取ることが可能となり、フィルター等を結像面直前に
配置する場合に好ましい。
射作用を併せ持つ光学作用面において、反射作用は全反
射によるものとすることが望ましい。全反射条件を満た
さなければ、反射作用と透過作用を併せ持つことができ
ず、プリズム自体の小型化が困難になってしまう。
ウム又は銀等の金属薄膜を表面に形成した反射面、又
は、誘電体多層膜の形成された反射面で構成することが
好ましい。金属薄膜で反射作用を有する場合は、手軽に
高反射率を得ることが可能となる。また、誘電体反射膜
の場合は、波長選択性や吸収の少ない反射膜を形成する
場合に有利となる。これにより、プリズムの製作精度が
緩和された低コストな小型の結像光学系を得ることが可
能である。
位相型ローパスフィルターを配置する構成の作用効果を
説明するが、本発明の基本構成光学系についてはすでに
述べているので、その基本構成において、位相型ローパ
スフィルターを絞り近傍に配置したことの作用効果を主
に説明する。
スフィルターを配置することは、その光学系が分厚い水
晶フィルターを配置するために確保していた長いバック
フォーカスを必要とせず(図5)、像面までを小さく設
定することが可能となり、サイズの小型化が図られる。
また、長いバックフォーカスを確保するために必要とさ
れていた非対称なパワー配置に縛られることがなくな
り、より高性能な光学系を確保できる。なお、位相型ロ
ーパスフィルターは軸上、軸外共に同様の効果を得るこ
とができる絞り近傍に配置することが望ましい。
(図の場合は、第2プリズム20の第1面)に位相型の
光学的ローパスフィルターの役割を持たせて回折格子
4”とすることも可能である。これにより、部品点数を
減らすことができ、コストダウンが図られる。
ターは、絞りを絞っていくとその効果が薄れていくこと
もある。これは、位相型の光学的ローパスフィルターを
通過する光束に対し、その効果を与える位相格子等のピ
ッチが少なくなることに起因する。その場合、当然絞り
を絞って固体撮像素子等に入射する光量を制限すること
は可能であるが、位相型の光学的ローパスフィルターの
効果を変えずに光量を制限する方法として、NDフィル
ターを用いて直接光量を制限したり、液晶シャッターを
使ってシャッター速度を変化させたり、プログレッシブ
CCDと呼ばれるような固体撮像素子を使ってシャッタ
ー速度を変化させたりすることで、光量の制限が可能で
ある。
ーパスフィルターや少なくともプリズムの1つにプラス
チック等のような樹脂材料を用いれば、コストダウンが
図れる。また、アモルファスポリオレフィン等のよう
な、低吸湿材料を用いれば湿度変化に対しても結像性能
の変化が少なくて望ましい。
射作用と透過作用を併せ持つ光学作用面を少なくとも1
面用いることが好ましい。このような構成をとること
で、少ないスペースを有効に使い、プリズム自体の小型
化が可能となる。さらに、この場合、プリズム内を通る
光線の光路長も短くなる。その結果、偏心誤差感度の高
い反射面で発生した偏心誤差の転送による影響を小さく
抑えることが可能となり、反射面の製作精度が緩和され
コストダウンが図られる。
全系を通して結像面は1つである結像光学系である。前
述したように反射面の偏心誤差感度は屈折面に比べて大
きく、プリズムのように1ブロックで構成された反射光
学部材は各面の面精度誤差、偏心誤差が積算されて転送
されるため、反射面数は少ない程製作精度は緩和され
る。したがって、必要以上に反射の回数を増やすことは
望ましくなく、例えば中間像を形成しその像をリレーし
て行く結像光学系では、必要以上に反射の回数が増え、
各面の製造誤差が厳しくなり、コストアップにつながっ
てしまう。
光学系のフォーカシングは、全体移動あるいはプリズム
を1つだけ最も像側の面から射出した軸上主光線軸に沿
って移動することにより可能なのは言うまでもないが、
結像面を移動させることによりフォーカシングすること
が可能である。結像面を移動させることにより、結像光
学系が偏心することで物体からの軸上主光線の入射方向
と最も像側の面から射出する軸上主光線の方向とが一致
していなくても、フォーカシングによる軸上主光線の入
射側のずれを防ぐことができる。また、平行平面板を複
数の楔状のプリズムに分割し、それをZ軸と垂直方向に
移動させることでフォーカシングすることも可能であ
る。この場合も、結像光学系の偏心にはよらずフォーカ
シングが可能である。
ムと収斂作用のプリズムを使うことによって、温度補償
をすることができる。特に、プリズムの材質にプラスチ
ックを用いた場合に問題になる、温度変化による焦点ず
れを防ぐためには、プリズムに異符号のパワーを持たせ
ることでそれが可能となる。
光学作用を有さない面にそれぞれの相対的位置決め部を
設けていることが望ましい。特に、本発明のような反射
面にパワーを持たせたプリズムを複数配置する場合、そ
の相対的な位置精度のずれが性能劣化の原因となる。そ
こで、本発明では、プリズムの光学作用を有さない面に
相対的位置決め部を設けることで、位置精度の確保を行
い、所望の性能を確保することが可能となる。特に、そ
の位置決め部を用い、連結部材により複数のプリズムを
一体化すれば、組み立て調整が不要となり、さらに、コ
ストダウンが図られる。
体側にミラー等の反射光学部材を用いて、本発明の結像
光学系の偏心方向とは異なった向きに光路を折り畳むこ
とも可能である。これにより、さらに結像光学系のレイ
アウトの自由度が増え、結像光学装置全体の小型化が図
られる。
ズムのみから構成することも可能である。これにより部
品点数が減り、コストダウンが図られる。さらに、絞り
の前後で複数のプリズムを一体化し、1つのプリズムと
することも当然可能である。これにより、さらなるコス
トダウンが可能である。
2プリズム以外に、その物体側、2つのプリズムの間、
あるいは、2つのプリズムの像側の何れかあるいは複数
の位置に他のレンズ(正レンズ、負レンズ)を構成要素
として含んでいてもよい。
点レンズであることが可能である。また、2つのプリズ
ムの間隔、2つのプリズムの物体側、あるいは、像側に
単数あるいは複数の屈折光学系を組み合わせてズームレ
ンズ(変倍結像光学系)とすることもできる。
面、反射面を球面あるいは回転対称非球面で構成するこ
とも当然可能である。
置の撮像部に配置する場合、あるいは、その撮影装置が
カメラ機構を備えいる場合に、前群中に配置されたプリ
ズム部材を光学作用を持つ光学素子の中で最も物体側に
配置し、そのプリズム部材の入射面を光軸に対して偏心
して配置し、そのプリズム部材よりも物体側に光軸に対
して垂直に配置したカバー部材を配置する構成にするこ
とができ、また、前群中に配置されたプリズム部材が物
体側に光軸に対して偏心配置された入射面を備えるよう
に構成し、その入射面と空気間隔を挟んで光軸と同軸上
に配置されたパワーを有するカバーレンズをその入射面
よりも物体側に配置する構成にすることができる。
配置され、偏心入射面が撮影装置前面に備えられると、
被写体からは斜めに傾いた入射面が見えるため、被写体
からずれた位置を中心に撮影しているかのような違和感
を与えてしまうことになる。そこで、光軸に垂直なカバ
ー部材又はカバーレンズを配置して、一般の撮影装置と
同様、撮影する被写体に違和感を感じない撮影ができ
る。
をファインダー対物光学系として配置し、さらに、その
ファインダー対物光学系によって形成された物体像を正
立正像させる像正立光学系と、接眼光学系とからファイ
ンダー光学系を構成することができる。
併設された撮影用対物光学系とを備えてカメラ装置を構
成することができる。
光学系と、その結像光学系によって形成される像面上に
配置された撮像素子とを備えて撮像光学系を構成するこ
とができる。
光学系を撮影用対物光学系として配置し、その撮影用光
学系とは別の光路、又は、その撮影用対物光学系の光路
から分割された光路の何れかの中に配置されたファイン
ダー光学系を備えてカメラ装置を構成することができ
る。
光学系と、その結像光学系によって形成される像面上に
配置された撮像素子と、その撮像素子で受光された像情
報を記録する記録媒体と、その記録媒体又は撮像素子か
らの像情報を受けて観察像を形成する画像表示素子とを
備えて電子カメラ装置を構成することができる。
光学系と、その結像光学系によって形成される像を長軸
方向に沿って伝達する像伝達部材とを有する観察系と、
照明光源及びその照明光源からの照明光を前記長軸方向
に沿って伝達する照明光伝達部材を有する照明系とを備
えて内視鏡装置を構成することができる。
例1〜4について説明する。なお、各実施例の構成パラ
メータは後に示す。各実施例において、図1に示すよう
に、軸上主光線1を物体中心を出て、絞り2の中心を通
り、像面3中心に到る光線で定義する。そして、軸上主
光線1と第1プリズム10の入射面(第1面)11、射
出面(第4面)14、第2プリズム20の入射面(第1
面)21、射出面(第4面)24との交点を通り、入射
面についてはその面に入射する軸上主光線1に垂直に、
射出面についてはその面から射出する軸上主光線1に垂
直に、それぞれ仮想面をとる。各仮想面の交点を、その
交点を通る光学面から次の仮想面(最後の仮想面につい
て像面)までの間の偏心光学面の原点として、軸上主光
線1(入射面の交点について定められた仮想面の場合
は、入射する軸上主光線1、射出面の交点について定め
られた仮想面の場合は、射出する軸上主光線1)に沿っ
て進む方向をZ軸正方向とし、このZ軸と像面中心を含
む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交
し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正方向と
し、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をY軸と
する。図1には、各仮想面と第1プリズム10の入射面
11の交点について定められた仮想面に関する座標系と
を図示してある。図2に以下については、これら仮想面
と座標系の図示は省く。
面の偏心を行っており、また、各回転非対称自由曲面の
唯一の対称面をY−Z面としている。
から、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方
向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心
軸(自由曲面については、前記(a)式のZ軸、非球面
については、後記の(b)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z
軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,β,γ
(°))とが与えられている。なお、その場合、αとβ
の正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γ
の正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。
用面の中、特定の面(仮想面を含む。)とそれに続く面
が共軸光学系を構成する場合には、面間隔が与えられて
おり、その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従っ
て与えられている。
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
る回転対称非球面である。 Z=(y2 /R)/[1+{1−(1+K)y2 /R2 }1 /2] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10+…… ・・・(b) ただし、Zを光の進行方向を正とした光軸(軸上主光
線)とし、yを光軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは
近軸曲率半径、Kは円錐定数、A、B、C、D、…はそ
れぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。
面、非球面に関する項は0である。屈折率については、
d線(波長587.56nm)に対するものを表記して
ある。長さの単位はmmである。
の(c)式で与えられるZernike多項式がある。
この面の形状は以下の式により定義する。その定義式の
Z軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面
の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定
義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回
りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
4 ,D5 ,D6 、D100,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
があげられる。 Z=ΣΣCnmXY 例として、k=7(7次項)を考えると、展開したと
き、以下の式で表せる。 Z=C2 +C3 y+C4 |x| +C5 y2 +C6 y|x|+C7 x2 +C8 y3 +C9 y2 |x|+C10yx2 +C11|x3 | +C12y4 +C13y3 |x|+C14y2 x2 +C15y|x3 |+C16x4 +C17y5 +C18y4 |x|+C19y3 x2 +C20y2 |x3 | +C21yx4 +C22|x5 | +C23y6 +C24y5 |x|+C25y4 x2 +C26y3 |x3 | +C27y2 x4 +C28y|x5 |+C29x6 +C30y7 +C31y6 |x|+C32y5 x2 +C33y4 |x3 | +C34y3 x4 +C35y2 |x5 |+C36yx6 +C37|x7 | ・・・(d) なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由
曲面で面形状が表現されているが、上記(c)式、
(d)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言う
までもない。
半画角26.3°、垂直半画角20.3°、撮像素子サ
イズは3.2×2.4mmであり、入射瞳径1.15m
m、Fナンバー2.8であり、焦点距離は3.24mm
で、35mm銀塩カメラに換算すると35mmに相当す
る。もちろん、その他のサイズの場合でも適用できるの
は言うまでのない。また、本発明は、本発明の結像光学
系を用いた撮像光学系のみならず、その光学系を組み込
んだ撮像装置等も含むものである。
面図をそれぞれ図1〜図4に示す。これらの実施例の構
成パラメータは後記するが、自由曲面はFFSで、非球
面はASSで、仮想面はHRP(仮想基準面)、位相型
ローパスフィルターは“LPF”、素子カバーガラスは
“CVG”で示してある。
す。実施例1は、物体側から光の通る順に、第1プリズ
ム10、位相型のローパスフィルター4、絞り2、第2
プリズム20、イメージャー表面を保護するカバーガラ
ス5、像面(結像面)3からなり、第1プリズム10は
第1面11から第4面14で構成され、その第1面11
は第1透過面、第2面12は第1反射面、第3面13は
第2反射面、第4面14は第2透過面であり、物体から
の光線は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射
面13、第2透過面14の順に透過し、また、第2プリ
ズム20は第1面21から第4面24で構成され、その
第1面21は第1透過面、第2面22は第1反射面、第
3面23は第2反射面、第4面24は第2透過面であ
り、物体からの光線は、第1透過面21、第1反射面2
2、第2反射面23、第2透過面24の順に透過する。
そして、第2プリズム20の第1透過面21と第2反射
面23を透過作用と反射作用を併せ持つ同一の光学作用
面としている。
ら第6面までは第1面の仮想面1を基準とした偏心量で
表されており、第7面〜第10面の面頂位置は第6面の
仮想面2からの軸上主光線に沿った面間隔のみによって
表されており、第11面から第15面までは第10面の
仮想面3を基準とした偏心量で表されており、第16面
から像面までは第15面の仮想面4からの軸上主光線に
沿った面間隔のみによって表されている。
れ図2、図3に示す。実施例2、3は、物体側から光の
通る順に、第1プリズム10、位相型のローパスフィル
ター4、絞り2、第2プリズム20、イメージャー表面
を保護するカバーガラス5、像面(結像面)3からな
り、第1プリズム10は第1面11から第4面14で構
成され、その第1面11は第1透過面、第2面12は第
1反射面、第3面13は第2反射面、第4面14は第2
透過面であり、物体からの光線は、第1透過面11、第
1反射面12、第2反射面13、第2透過面14の順に
透過し、また、第2プリズム20は第1面21から第4
面24で構成され、その第1面21は第1透過面、第2
面22は第1反射面、第3面23は第2反射面、第4面
24は第2透過面であり、物体からの光線は、第1透過
面21、第1反射面22、第2反射面23、第2透過面
24の順に透過する。そして、第2プリズム20の第1
反射面22と第2透過面24を反射作用と透過作用を併
せ持つ同一の光学作用面としている。実施例2と3の違
いは、第2プリズム20の第1反射面22の反射方向が
相互に反対方向である点にある。
ら第6面までは第1面の仮想面1を基準とした偏心量で
表されており、第7面〜第10面の面頂位置は第6面の
仮想面2からの軸上主光線に沿った面間隔のみによって
表されており、第11面から第15面までは第10面の
仮想面3を基準とした偏心量で表されており、第16面
から像面までは第15面の仮想面4からの軸上主光線に
沿った面間隔のみによって表されている。
す。実施例4は、物体側から光の通る順に、第1プリズ
ム10、位相型のローパスフィルター4、絞り2、第2
プリズム20、イメージャー表面を保護するカバーガラ
ス5、像面(結像面)3からなり、第1プリズム10は
第1面11から第4面14で構成され、その第1面11
は第1透過面、第2面12は第1反射面、第3面13は
第2反射面、第4面14は第2透過面であり、物体から
の光線は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射
面13、第2透過面14の順に透過し、また、第2プリ
ズム20は第1面21から第4面24で構成され、その
第1面21は第1透過面、第2面22は第1反射面、第
3面23は第2反射面、第4面24は第2透過面であ
り、物体からの光線は、第1透過面21、第1反射面2
2、第2反射面23、第2透過面24の順に透過する。
ら第6面までは第1面の仮想面1を基準とした偏心量で
表されており、第7面〜第10面の面頂位置は第6面の
仮想面2からの軸上主光線に沿った面間隔のみによって
表されており、第11面から第15面までは第10面の
仮想面3を基準とした偏心量で表されており、第16面
から像面までは第15面の仮想面4からの軸上主光線に
沿った面間隔のみによって表されている。
を示す。これら表中の“FFS”は自由曲面、“AS
S”は非球面、“HRP”は仮想面、“LPF”は位相
型ローパスフィルター、“CVG”は素子カバーガラス
を示す。
す。この横収差図において、括弧内に示された数字は
(水平(X方向)画角、垂直(Y方向)画角)を表し、
その画角における横収差を示す。
B,DRの値は次の通りである。
は、物体像を形成しその像をCCDや銀塩フィルムとい
った撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわ
けカメラに用いることができる。また、物体像を接眼レ
ンズを通して観察する観察装置、とりわけカメラのファ
インダー部の対物光学系としても用いることが可能であ
る。また、内視鏡等の小型の撮像素子を用いた光学装置
用の撮像光学系としても用いることができる。
子カメラのファインダー部の対物光学系に組み込んだ構
成の概念図を示す。図8は電子カメラ40の外観を示す
前方斜視図、図9は同後方斜視図、図10は電子カメラ
40の構成を示す断面図である。電子カメラ40は、こ
の例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、
ファインダー用光路44を有するファインダー光学系4
3、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニタ
ー47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッ
ター45を押圧すると、それに連動して撮影用対物光学
系48を通して撮影が行われる。撮影用対物光学系48
によって形成された物体像が、ローパスフィルター、赤
外カットフィルター等のフィルター51を介してCCD
49の撮像面50上に形成される。このCCD49で受
光された物体像は、処理手段52を介し、電子画像とし
てカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示
される。また、この処理手段52にはメモリ等が配置さ
れ、撮影された電子画像を記録することもできる。な
お、このメモリは処理手段52と別体に設けらてもよい
し、フロッピーディスク等により電子的に記録書込を行
うように構成してもよい。また、CCD49に代わって
銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよ
い。
例えば実施例1と同様の結像光学系をファインダー用対
物光学系53として配置してある。この場合、カバー部
材として負のパワーを有するカバーレンズ54を配置し
てファインダー用対物光学系53の一部とし、画角を拡
大している。なお、このカバーレンズ54と結像光学系
の絞り2より物体側のプリズム10とでファインダー用
対物光学系53の前群を、結像光学系の絞り2より像側
のプリズム20でファインダー用対物光学系53の後群
を構成している。このファインダー用対物光学系53に
よって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリ
ズム55の視野枠57上に形成される。なお、視野枠5
7は、ポロプリズム55の第1反射面56と第2反射面
58との間を分離し、その間に配置されている。このポ
リプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察
者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。
インダー用対物光学系53を少ない光学部材で構成で
き、高性能・低コスト化が実現できると共に、対物光学
系53の光路自体を折り曲げて構成できるため、カメラ
内部での配置の自由度が増し、設計上有利となる。
光学系48の構成については言及しなかったが、撮影用
対物光学系48としては屈折型同軸光学系の他に、本発
明の2つのプリズム10、20からなる何れかのタイプ
の結像光学系を用いることも当然可能である。
子カメラ40の撮影部の対物光学系48に組み込んだ構
成の概念図を示す。この例の場合は、撮影用光路42上
に配置された撮影用対物光学系48は、実施例1と同様
の結像光学系を用いている。この撮影用対物光学系によ
り形成された物体像は、カバーガラス5を介してCCD
49の撮像面50上に形成される。このCCD49で受
光された物体像は、処理手段52を介し、液晶表示素子
(LCD)60上に電子像として表示される。また、こ
の処理手段52は、CCD49で撮影された物体像を電
子情報として記録する記録手段61の制御も行う。LC
D60に表示された画像は、接眼光学系59を介して観
察者眼球Eに導かれる。この接眼光学系59は、本発明
の結像光学系に用いられている偏心プリズムと同様の形
態を持つプリズムからなり、この例では、入射面62
と、反射面63と、反射と屈折の兼用面64の3面から
構成されている。また、2つの反射作用を持った面6
3、64の中、少なくとも一方の面、望ましくは両方の
面が、光束にパワーを与え、かつ、偏心収差を補正する
唯一の対称面を持つ面対称自由曲面にて構成されてい
る。そして、この唯一の対称面は、撮影用対物光学系4
8のプリズム10、20が有する面対称自由曲面の唯一
の対称面と略同一平面上に形成されている。また、この
撮影用対物光学系48は他のレンズ(正レンズ、負レン
ズ)を2つのプリズム10、20の物体側、それらの間
あるいは像側にその構成要素として含んでいてもよい。
用対物光学系48を少ない光学部材で構成でき、高性能
・低コスト化が実現できると共に、光学系全体を同一平
面上に並べて配置できるため、この配置平面と垂直方向
の厚みの簿型化が実現できる。
カバー部材65はとして、平行平面板を配置している
が、前例と同様に、パワーを持ったレンズを用いてもよ
い。
結像光学系中の最も物体側に配置された面をカバー部材
と兼用することもできる。本例ではその最も物体側の面
はプリズム10の入射面となる。しかし、この入射面が
光軸に対して偏心配置されているため、この面がカメラ
前面に配置されてしまうと、被写体側から見た場合、カ
メラ40の撮影中心が自分からずれているように錯覚し
てしまい(一般的なカメラ同様、入射面の垂直方向を撮
影していると感じるのが通常である。)、違和感を与え
てしまう。そこで、本例のように、結像光学系の最も物
体側の面が偏心面である場合には、カバー部材65(又
は、カバーレンズ54)を設けることが、被写体側から
見た場合に違和感を感じずに、既存のカメラと同じ感覚
で撮影を受けることができ望ましい。
子内視鏡の観察系の対物光学系80に組み込んだ構成の
概念図を示す。この例の場合、観察系の対物光学系80
は、実施例4に示したものと同様の結像光学系を用いて
いる。この電子内視鏡は、図12(a)に示すように、
電子内視鏡71と、照明光を供給する光源装置72と、
その電子内視鏡71に対応する信号処理を行うビデオプ
ロセッサ73と、このビデオプロセッサ73から出力さ
れる映像信号を表示するモニター74と、このビデオブ
ロセッサ73と接続され映像信号等に記録するVTRデ
ッキ75、及び、ビデオディスク76と、映像信号を映
像としてプリントアウトするビデオプリンタ77と共に
構成されており、電子内視鏡71の挿入部78の先端部
79は、図12(b)に示すように構成されている。光
源装置72から照明さた光束は、ライトガイドファイバ
ー束86を通って照明用対物光学系85により、観察部
位を照明する。そして、この観察部位からの光が、カバ
ー部材84を介して、観察用対物光学系80によって物
体像として形成される。この物体像は、カバーガラス5
を介して介してCCD82の撮像面83上に形成され
る。さらに、この物体像は、CCD82によって映像信
号に変換され、その映像信号は、図12(a)に示すビ
デオプロセッサ73により、モニター74上に直接表示
されると共に、VTRデッキ75、ビデオディスク76
中に記録され、また、ビデオプリンタ77から映像とし
てプリントアウトされる。
学部材で構成でき、高性能・低コスト化が実現できると
共に、観察系の対物光学系80の2つのプリズム10、
20が内視鏡の長軸方向に並ぶため、細径化を阻害する
ことなく上記効果を得ることができる。
フィルター等の撮像素子前方に配置するときの望ましい
構成を図13に示す。図中、偏心プリズムPは、本発明
の結像光学系中に含まれるプリズムである。いま、撮像
素子の撮像面Cが、図のように四角形を形成するとき、
偏心プリズムPに配置された面対称自由曲面の対称面D
が、この撮像面Cの四角形を形成する辺の少なくとも1
つと平行になるように配置することが、美しい像形成の
上で望ましい。
いった4つの内角がそれぞれ略90°にて形成されてい
る場合には、面対称自由曲面の対称面Dは、撮像面Cの
互いに平行関係にある2辺に対して平行に配置され、よ
り望ましくは、この2辺の中間に配置され、この対称面
Dが撮像面Cを左右又は上下対称にする位置に一致して
いる構成であることが好ましい。このように構成すれ
ば、装置に組み込むときの組み込み精度が出しやすく、
量産性に効果的である。
である第1面、第2面、第3面等の中、複数の面又は全
ての面が面対称自由曲面の場合には、複数の面又は全て
の面の対称面が同一面D上に配置されるように構成する
ことが、設計上も、収差性能上も望ましい。そして、こ
の対称面Dと撮像面Cとの関係は、上述と同様の関係に
あることが望ましい。
ように構成することができる。 〔1〕 絞りを挟んで第1のプリズムと第2のプリズム
を有し、該第1のプリズムは、光束をプリズム内に入射
する第1面、光束をプリズム内部で反射する第2面と第
3面、光束をプリズム外に射出する第4面を有し、前記
第2面と第3面の反射面の少なくとも1面がパワーを持
った回転非対称な面形状を有し、前記第2プリズムは少
なくとも3つの光学要素面を有し、その中の少なくとも
1面がパワーを持った回転非対称な面形状を有し、か
つ、前記第1プリズムの第3面での軸上主光線の反射角
度が下記の条件を満足し、光学系最終面から射出される
軸上主光線と軸外主光線のなす角度が小さく、中間像を
結ばないことを特徴とする結像光学系。 22°<|θs3|<45° ・・・(1) ここで、θs3は、物点中心を通り、絞り中心を通過し
て像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第
1プリズムの第3面での軸上主光線の反射角度、つま
り、軸上主光線と第1プリズムの第3面との交わる点に
おける反射面の偏心方向の法線と軸上主光線のなす角で
ある。
2のプリズムを有し、該第1のプリズムは、光束をプリ
ズム内に入射する第1面、光束をプリズム内部で反射す
る第2面と第3面、光束をプリズム外に射出する第4面
を有し、前記第2面と第3面の反射面の少なくとも1面
がパワーを持った回転非対称な面形状を有し、前記第2
プリズムは少なくとも3つの光学要素面を有し、その中
の少なくとも1面がパワーを持った回転非対称な面形状
を有し、かつ、前記第2プリズムの最も像側の光学作用
面から像面までの軸上主光線の距離が下記の条件を満足
し、光学系最終面から射出される軸上主光線と軸外主光
線のなす角度が小さく、中間像を結ばないことを特徴と
する結像光学系。
像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第2
プリズムの最も像側に位置する光学作用面から像面まで
の軸上主光線に沿った長さを示し、媒質の屈折率を1.
0(空気)としたときの長さであり、fは、結像光学系
の総合焦点距離である。
2のプリズムを有し、該第1のプリズムは、光束をプリ
ズム内に入射する第1面、光束をプリズム内部で反射す
る第2面と第3面、光束をプリズム外に射出する第4面
を有し、該4つの面は各々独立した面で構成され、前記
第2面と第3面の反射面の少なくとも1面がパワーを持
った回転非対称な面形状を有し、前記第2プリズムは光
束をプリズム内で反射する反射面を有し、該反射面がパ
ワーを持った回転非対称な面形状を有し、前記第1プリ
ズムと前記第2プリズムの間に位相型ローパスフィルタ
ーが配置され、かつ、中間像を結ばないことを特徴とす
る結像光学系。
光学作用面から像面までの軸上主光線の距離が下記の条
件を満足することを特徴とする上記2記載の結像光学
系。 2.5f<DR<5.5f ・・・(3) ここで、DRは、物点中心を通り、絞り中心を通過して
像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第2
プリズムの最も物体側に位置する光学作用面から像面ま
での軸上主光線に沿った長さを示し、媒質の屈折率を
1.0(空気)としたときの長さである。
と前記第4面とを前記媒質を挟んで対向する位置に配置
すると共に、前記2面と前記第3面とを前記媒質を挟ん
で対向する位置に配置することによって、Z字型の光路
を形成するように構成されていることを特徴とする上記
1から4の何れか1項記載の結像光学系。
に光束を入射させる前記第1面と光束をプリズム外に射
出する前記第4面とを隣接配置せずに、それらの間に反
射面の前記第2面又は前記第3面を挟む位置関係に配置
して構成されていることを特徴とする上記1から4の何
れか1項記載の結像光学系。
面の両方が光束にパワーを与え、かつ、偏心により発生
する収差を補正する回転非対称な面形状を有するように
構成されていることを特徴とする上記1から6の何れか
1項記載の結像光学系。
面の少なくとも一方の回転非対称な面形状が、唯一の対
称面を1面のみ有する面対称自由曲面形状にて構成され
ていることを特徴とする上記1から6の何れか1項記載
の結像光学系。
面の両方の回転非対称な面形状が、唯一の対称面を1面
のみ有する面対称自由曲面形状にて構成されていること
を特徴とする上記7記載の結像光学系。
対称自由曲面の唯一の対称面と、前記第1プリズムの第
3面の面対称自由曲面の唯一の対称面とが、同一面内に
形成されるように前記第1プリズムが構成されているこ
とを特徴とする上記9記載の結像光学系。
第4面の少なくとも一方の面が、光束にパワーを与え、
かつ、偏心により発生する収差を補正する回転非対称な
面形状を有するように構成されていることを特徴とする
上記1から10の何れか1項記載の結像光学系。
第4面の少なくとも一方の回転非対称な面形状が、唯一
の対称面を1面のみ有する面対称自由曲面形状にて構成
されていることを特徴とする上記11記載の結像光学
系。
た回転非対称な面形状が、唯一の対称面を1面のみ有す
る面対称自由曲面形状にて構成されていることを特徴と
する上記1から12の何れか1項記載の結像光学系。
リズムとが少なくとも1面ずつ唯一の対称面が同一平面
上に配置されるように構成された面対称自由曲面を備て
いることを特徴とする上記13記載の結像光学系。
ワーを与える曲面形状の反射面を2面以上有するように
構成されていることを特徴とする上記1から14の何れ
か1項記載の結像光学系。
が、反射面と透過面とを兼用した入射面と、反射面と、
射出面の3つの光学作用面から構成されていることを特
徴とする上記1から14の何れか1項記載の結像光学
系。
ワーを与える2つの反射面と、入射面と、射出面の4つ
の光学作用面から構成されていることを特徴とする上記
1から14の何れか1項記載の結像光学系。
と、反射面と透過面とを兼用する射出面と、光束にパワ
ーを与える反射面の3つの光学作用面から構成されてい
ることを特徴とする上記1から14の何れか1項記載の
結像光学系。
る第2反射面を正のパワーを有する回転非対称な面で構
成することを特徴とする上記1から18の何れか1項記
載の結像光学系。
る第1反射面を負のバワーを有する回転非対称な面で、
第3面である第2反射面を正のパワーを有する回転非対
称な面で構成することを特徴とする上記1から18の何
れか1項記載の結像光学系。
る第2反射面を正のバワーを有する回転非対称な面で構
成することを特徴とする上記18記載の結像光学系。
載の結像光学系をファインダー対物光学系として配置
し、さらに、前記ファインダー対物光学系によって形成
された物体像を正立正像させる像正立光学系と、接眼光
学系とから構成されていることを特徴とするファインダ
ー光学系。
学系と、前記ファインダー光学系と併設された撮影用対
物光学系とを備えて構成されていることを特徴とするカ
メラ装置。
載の結像光学系と、前記結像光学系によって形成される
像面上に配置された撮像素子とを備えて構成されている
ことを特徴とする撮像光学系。
載の結像光学系を撮影用対物光学系として配置し、前記
撮影用光学系とは別の光路、又は、前記撮影用対物光学
系の光路から分割された光路の何れかの中に配置された
ファインダー光学系を備えて構成されていることを特徴
とするカメラ装置。
載の結像光学系と、前記結像光学系によって形成される
像面上に配置された撮像素子と、前記撮像素子で受光さ
れた像情報を記録する記録媒体と、前記記録媒体又は前
記撮像素子からの像情報を受けて観察像を形成する画像
表示素子とを備えて構成されていることを特徴とする電
子カメラ装置。
載の結像光学系と、前記結像光学系によって形成される
像を長軸方向に沿って伝達する像伝達部材とを有する観
察系と、照明光源及び前記照明光源からの照明光を前記
長軸方向に沿って伝達する照明光伝達部材を有する照明
系とを備えて構成されていることを特徴とする内視鏡装
置。
によると、少ない光学素子の構成枚数で高性能、低コス
トな結像光学系を提供することができる。また、少ない
反射回数の反射面を用いて光路を折り畳むことにより小
型化された高性能な結像光学系を提供することができ
る。
る。
る。
る。
る。
面図である。
回折格子をプリズムの面に形成した例を説明するための
断面図である。
観を示す前方斜視図である。
る。
ラの概念図である。
概念図である。
置するときの望ましい構成を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 絞りを挟んで第1のプリズムと第2のプ
リズムを有し、該第1のプリズムは、光束をプリズム内
に入射する第1面、光束をプリズム内部で反射する第2
面と第3面、光束をプリズム外に射出する第4面を有
し、前記第2面と第3面の反射面の少なくとも1面がパ
ワーを持った回転非対称な面形状を有し、前記第2プリ
ズムは少なくとも3つの光学要素面を有し、その中の少
なくとも1面がパワーを持った回転非対称な面形状を有
し、かつ、前記第1プリズムの第3面での軸上主光線の
反射角度が下記の条件を満足し、光学系最終面から射出
される軸上主光線と軸外主光線のなす角度が小さく、中
間像を結ばないことを特徴とする結像光学系。 22°<|θs3|<45° ・・・(1) ここで、θs3は、物点中心を通り、絞り中心を通過し
て像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第
1プリズムの第3面での軸上主光線の反射角度、つま
り、軸上主光線と第1プリズムの第3面との交わる点に
おける反射面の偏心方向の法線と軸上主光線のなす角で
ある。 - 【請求項2】 絞りを挟んで第1のプリズムと第2のプ
リズムを有し、該第1のプリズムは、光束をプリズム内
に入射する第1面、光束をプリズム内部で反射する第2
面と第3面、光束をプリズム外に射出する第4面を有
し、前記第2面と第3面の反射面の少なくとも1面がパ
ワーを持った回転非対称な面形状を有し、前記第2プリ
ズムは少なくとも3つの光学要素面を有し、その中の少
なくとも1面がパワーを持った回転非対称な面形状を有
し、かつ、前記第2プリズムの最も像側の光学作用面か
ら像面までの軸上主光線の距離が下記の条件を満足し、
光学系最終面から射出される軸上主光線と軸外主光線の
なす角度が小さく、中間像を結ばないことを特徴とする
結像光学系。 0.6f<FB<2.0f ・・・(2) ここで、FBは、物点中心を通り、絞り中心を通過して
像面中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、第2
プリズムの最も像側に位置する光学作用面から像面まで
の軸上主光線に沿った長さを示し、媒質の屈折率を1.
0(空気)としたときの長さであり、fは、結像光学系
の総合焦点距離である。 - 【請求項3】 絞りを挟んで第1のプリズムと第2のプ
リズムを有し、該第1のプリズムは、光束をプリズム内
に入射する第1面、光束をプリズム内部で反射する第2
面と第3面、光束をプリズム外に射出する第4面を有
し、該4つの面は各々独立した面で構成され、前記第2
面と第3面の反射面の少なくとも1面がパワーを持った
回転非対称な面形状を有し、前記第2プリズムは光束を
プリズム内で反射する反射面を有し、該反射面がパワー
を持った回転非対称な面形状を有し、前記第1プリズム
と前記第2プリズムの間に位相型ローパスフィルターが
配置され、かつ、中間像を結ばないことを特徴とする結
像光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019282A JP2000221404A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 結像光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019282A JP2000221404A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 結像光学系 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000221404A true JP2000221404A (ja) | 2000-08-11 |
JP2000221404A5 JP2000221404A5 (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=11995103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11019282A Pending JP2000221404A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 結像光学系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000221404A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7177104B2 (en) | 2004-10-13 | 2007-02-13 | Konica Minolta Opto, Inc. | Image-taking optical system |
CN116909076A (zh) * | 2023-09-12 | 2023-10-20 | 江西联益光学有限公司 | 光学成像系统 |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP11019282A patent/JP2000221404A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7177104B2 (en) | 2004-10-13 | 2007-02-13 | Konica Minolta Opto, Inc. | Image-taking optical system |
CN116909076A (zh) * | 2023-09-12 | 2023-10-20 | 江西联益光学有限公司 | 光学成像系统 |
CN116909076B (zh) * | 2023-09-12 | 2024-01-05 | 江西联益光学有限公司 | 光学成像系统 |
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