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JP2000220655A - トリポードジョイント - Google Patents

トリポードジョイント

Info

Publication number
JP2000220655A
JP2000220655A JP11024893A JP2489399A JP2000220655A JP 2000220655 A JP2000220655 A JP 2000220655A JP 11024893 A JP11024893 A JP 11024893A JP 2489399 A JP2489399 A JP 2489399A JP 2000220655 A JP2000220655 A JP 2000220655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trunnion
needle
needle retainer
roller
retainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11024893A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Owaki
智徳 大脇
Yoshihiro Hanji
義浩 判治
Hideki Kobayashi
英樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP11024893A priority Critical patent/JP2000220655A/ja
Publication of JP2000220655A publication Critical patent/JP2000220655A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スナップリング組付け性が悪化することがな
く、ローラ内径を確保することができ、コンパクトで、
トルク伝達能力が大きい高容量の等速ジョイントを得る
ことができるトリポードジョイントを提供する。 【解決手段】トリポードジョイントを構成するボス部2
からそれぞれ半径方向に延設されているトラニオン3に
ニードルベアリング9を介してローラ4が回転及び軸方
向に移動可能に軸支されている。トラニオン3の先端部
にはニードルリテーナ12が嵌合されている。ニードル
リテーナ12はニードルベアリング9と対向する対向部
12aと、ローラ4のトラニオン3からの抜け防止を図
る抜け防止部12bとが形成されている。ニードルリテ
ーナ12の対向部12aの肉厚は抜け防止部12bの肉
厚よりも厚く形成されている。ニードルリテーナ12は
トラニオン3の環状溝10に嵌合されたスナップリング
11にて拘束されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリポード軸から
それぞれ半径方向に延設される3本のトラニオンに軸支
され、各トラニオンと対をなしてチューリップ軸のロー
ラ溝に沿って転動するローラをトルク伝達部材とするト
リポードジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は一般のトリポードジョイントを示
す断面図である。トリポードジョイントの被動軸1の端
部には、ボス部2が固定されている。ボス部2の外周部
には、3本のトラニオン3が半径方向に延設され、各ト
ラニオン3には外球面を有するローラ4が回転及びトラ
ニオン3の軸方向に移動自在に軸支されている。前記ロ
ーラ4は、チューリップ5の前記トラニオン3に対応す
る3位置において、それぞれ対向する長手方向の内球面
をなすローラ溝6に対して転動自在に嵌装されている。
前記チューリップ5の端部には、駆動軸7が一体に連結
されている。
【0003】上記のようなトリポードジョイントでは、
伝達すべきトルクは、各ローラ4をトルクの伝達すべき
方向のローラ溝6に押し付けることにより、両軸1,7
間に伝達されるようにされている。そして、各ローラ4
がトルク伝達中に有害な抵抗を受けることがなく円滑に
転動するためには、対向するローラ溝6とローラ4の外
面との間に隙間が存在するように形成されている。すな
わち、この隙間は、対向するローラ溝6に形成する内球
面の直径とローラ4の外球面の直径の差に等しくされて
いる。
【0004】図5は、ローラ4とトラニオン3の取付け
構造を示すための説明図である。ボス部2の半径方向に
延設されたトラニオン3には、ニードルベアリング9が
配設されている。トラニオン3の先端部に形成されてい
る環状溝10にはスナップリング11が係合されてい
る。前記トラニオン3の先端部に対して嵌合されたニー
ドルリテーナ12は、前記スナップリング11により位
置決めされている。
【0005】前記ニードルリテーナ12は、ニードルベ
アリング9に対して対向するリング状の対向部12a
と、後記ローラ4の抜け防止を図るために対向部12a
の外周縁から立ち上がり形成され、先端部が基端部側よ
りも拡径された抜け防止部12bとを備えている。
【0006】前記ニードルリテーナ12によって、前記
ニードルベアリング9は、外方への抜け防止が図られて
いる。又、トラニオン3には、ニードルベアリング9を
介して外球面を有する前記ローラ4が軸支されており、
同ローラ4はチューリップ5のローラ溝6に嵌装されて
いる。
【0007】上記のように構成されたニードルリテーナ
12は、組付け時のローラ4、ニードルベアリング9の
抜け防止、及び作動中のニードルベアリング9の抜け防
止のために設けられ、スナップリング11により拘束さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、市場
ニーズとして、コンパクトで、トルク伝達能力が大きい
高容量の等速ジョイントが要求されてきているのに伴
い、前記ニードルベアリング9からのニードルリテーナ
12の突き上げ荷重が増大し、ニードルリテーナ12の
耐荷重性の強化が要求されてきている。
【0009】そこで、上記の耐荷重性の強化のために、
ニードルリテーナ12の厚みを増大させることが考えら
れる。ところが、ニードルリテーナ12の厚みを一様に
増大させると、図5の実線で示すようにスナップリング
11をトラニオン3の環状溝10に組付ける際に、厚み
が増大したニードルリテーナ12の抜け防止部12bと
トラニオン3の外周面間の距離が短くなって、トラニオ
ン3に嵌められるスナップリング11との外周面間の距
離S1が狭くなり、スナップリング11の組付け性が悪
化する問題がある。又、ニードルリテーナ12の厚みを
増大させた上でニードルリテーナ12の抜け防止部12
bとトラニオン3の外周面間が狭くならないようにロー
ラ4の内径を拡径することも考えられるが、ローラ4の
トルク伝達時の耐荷重性が落ちるためローラ4の内径を
拡径することはできない問題がある。
【0010】このため、スナップリング組付け性及び、
ローラ内径を確保する必要があるため、ニードルリテー
ナの肉厚を一様に厚くできないという問題があった。本
発明の目的は、上記問題点を解決するためになされたも
のであって、スナップリング組付け性が悪化することが
なく、又、ローラ内径を確保することができ、コンパク
トで、トルク伝達能力が大きい高容量の等速ジョイント
を得ることができるトリポードジョイントを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ボス部からそれぞれ半径方向に延設されている3本
のトラニオンにニードルベアリングを介してローラを回
転及び軸方向に移動可能に軸支し、このローラをチュー
リップ軸のローラ溝に嵌装し、前記トラニオンの先端部
にニードルリテーナを嵌合してなるトリポードジョイン
トにおいて、前記ニードルリテーナは、ニードルベアリ
ングと対向する対向部と、前記ローラのトラニオンから
の抜け防止を図る抜け防止部とを含み、前記ニードルリ
テーナの対向部側には、抜け防止部よりも実質的に厚肉
となる耐荷重性向上手段を設けたトリポードジョイント
を要旨とするものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1において、前
記耐荷重性向上手段は、前記ニードルリテーナの対向部
の肉厚を抜け防止部の肉厚よりも厚くしたトリポードジ
ョイントを要旨とするものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項2において、前
記ニードルリテーナは、プレス成形により、対向部が抜
け防止部よりも厚肉となるように偏肉して形成されてい
るトリポードジョイントを要旨とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1において、前
記耐荷重性向上手段は、前記ニードルリテーナの対向部
とニードルベアリングとの間に介在するとともにトラニ
オンに嵌合されたリング部材にて構成したトリポードジ
ョイントを要旨とするものである。
【0015】請求項5の発明は、ボス部からそれぞれ半
径方向に延設されている3本のトラニオンにニードルベ
アリングを介してローラを回転及び軸方向に移動可能に
軸支し、このローラをチューリップ軸のローラ溝に嵌装
し、前記トラニオンの先端部にニードルリテーナを嵌合
してなるトリポードジョイントにおいて、前記トラニオ
ンは、前記ニードルベアリングと対向する対向部が嵌入
する第1部位と、ニードルベアリングと摺接する第2部
位を含み、前記第1部位の直径は、第2部位の直径より
も小径にしたトリポードジョイントを要旨とするもので
ある。
【0016】請求項6の発明は、請求項5において、前
記トラニオンの先端部にはニードルリテーナを拘束する
スナップリングを嵌合するための周溝が形成され、第1
部位のうち、ニードルリテーナが固定される固定部位
は、前記周溝からニードルリテーナの対向部の肉厚と略
同じトラニオンの軸方向長さを備え、前記固定部位とト
ラニオンのニードルベアリングとが摺接する部位とは離
間して配置したトリポードジョイントを要旨とするもの
である。
【0017】(作用)請求項1の発明によれば、ニード
ルリテーナの対向部側には、抜け防止部よりも実質的に
厚肉となる耐荷重性向上手段によって、ニードルベアリ
ングからのニードルリテーナの突き上げ荷重の増大に対
応することができる。このため、スナップリング組付け
性が悪化することがなく、又、ローラ内径を確保するこ
とができ、コンパクトで、トルク伝達能力が大きい高容
量の等速ジョイントを得ることができる。
【0018】請求項2の発明によれば、耐荷重性向上手
段を、ニードルリテーナの対向部の肉厚を抜け防止部の
肉厚よりも厚くした構成とすることにより、請求項1の
作用を実現することができる。
【0019】請求項3の発明によれば、ニードルリテー
ナは、プレス成形により、対向部が抜け防止部よりも厚
肉となるように偏肉して形成できるため、製造を容易に
行うことができる。
【0020】請求項4の発明によれば、ニードルリテー
ナの対向部とニードルベアリングとの間に介在してトラ
ニオンに嵌合されたリング部材により、請求項1の作用
を実現することができる。
【0021】請求項5の発明によれば、トラニオンの第
1部位の直径を、第2部位の直径よりも小径にすること
により、スナップリングの挿入性が失われることなく、
ニードルリテーナの肉厚を厚くできる。そして、ニード
ルリテーナの肉厚を厚くすることにより、ニードルベア
リングからのニードルリテーナの突き上げ荷重の増大に
対応することができる。
【0022】又、トラニオンの第1部位を小径としてい
るため、スナップリング組付け性が悪化することがな
く、又、ローラ内径を確保することができ、コンパクト
で、トルク伝達能力が大きい高容量の等速ジョイントを
得ることができる。
【0023】請求項6の発明によれば、ニードルリテー
ナが固定される固定部位と、ニードルベアリングの摺接
する部位とが離間しているため、小径部と大径部を区画
する段部に、ジョイント使用時の応力集中が生ずること
はない。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
自動車に使用される等速ジョイントに具体化した第1実
施形態を図1及び図2を参照して説明する。なお、トリ
ポードジョイントの構成中、図5及び図6に示す構成と
同じ構成については、同一符号を付し、異なるところを
中心に説明する。
【0025】図1はトリポードジョイントの要部断面
図、図2は同じく要部拡大断面図である。本実施形態の
トリポードジョイントは、図6のトリポードジョイント
と同様に被動軸1、ボス部2、3本のトラニオン3、ロ
ーラ4を備えている。
【0026】ボス部2の半径方向に延設されたトラニオ
ン3には、ニードルベアリング9が配設されている。ト
ラニオン3の先端部には周溝としての環状溝10が形成
され、同環状溝10に対してスナップリング11が係合
されている。
【0027】又、トラニオン3には、ニードルベアリン
グ9を介して外球面を有する前記ローラ4が軸支されて
おり、同ローラ4はチューリップ5のローラ溝6に嵌装
されている。
【0028】本実施形態は、前記従来例とは、ニードル
リテーナ12の構成が異なっている。本実施形態でのニ
ードルリテーナ12は、プレス成形により、ニードルベ
アリング9に対して対向するリング状の対向部12a
と、ローラ4の抜け防止を図るために対向部12aの外
周縁から立ち上がり形成され、先端部が基端部側よりも
拡径された抜け防止部12bとを備えている。そして、
前記対向部12aの肉厚t1は、抜け防止部12bの肉
厚t2よりも厚くされるようにプレス成形により偏肉さ
れているところが、従来例と異なっている。この対向部
12aの肉厚t1を抜け防止部12bの肉厚t2よりも
厚くした構成が耐荷重性向上手段を構成している。
【0029】前記抜け防止部12bの先端部外周の外径
S3は、従来例と同様にローラ4の内径S2よりも長く
されている。このようにして構成されたニードルリテー
ナ12は、組付け時のローラ4、ニードルベアリング9
の抜け防止、及び作動中のニードルベアリング9の抜け
防止のために設けられ、スナップリング11により拘束
されている。
【0030】上記構成の等速ジョイント10によれば、
下記の作用効果を奏する。 (1) 本実施形態では、ニードルリテーナ12の対向
部12aの肉厚を抜け防止部12bの肉厚よりも厚くし
た。この結果、ニードルベアリング9からのニードルリ
テーナ12への突き上げ荷重の増大に対応することがで
きる。
【0031】又、ニードルリテーナ12の抜け防止部1
2bは、従来と同様の肉厚で良くなるため、スナップリ
ング11をトラニオン3の環状溝10に組付ける際に、
ニードルリテーナ12の抜け防止部12bとトラニオン
3の外周面間の距離が短くなることがなく、すなわち、
トラニオン3に嵌められるスナップリング11との外周
面間の距離S1が短くなることがなく、スナップリング
11の組付け性が悪化することはない。
【0032】又、ローラ4の内径は従来と同様に確保す
ることができ、コンパクトで、トルク伝達能力が大きい
高容量の等速ジョイントを得ることができる、(2)
本実施形態では、ニードルリテーナ12は、プレス成形
により、対向部12aが抜け防止部12bよりも厚肉と
なるように偏肉して形成した。
【0033】この結果、ニードルリテーナ12を偏肉す
る際に簡単に形成することができ、製造を容易に行うこ
とができる。 (第2実施形態)次に、第2実施形態を図3を参照して
説明する。この実施形態では、前記従来例と同様にニー
ドルリテーナ12の対向部12aと、抜け防止部12b
の肉厚を互いに同じ厚みにしてプレス成形により形成し
ている。又、対向部12aと、ニードルベアリング9間
には、所定の厚みを有するとともに、ニードルベアリン
グ9の突き上げ時に当接可能な面を備えたリング部材と
してのワッシャ14が介在するようにトラニオン3に嵌
合されている。この結果、対向部12aと前記ワッシャ
14との合計の肉厚は抜け防止部12bの肉厚よりも厚
くされている。
【0034】前記ワッシャ14は耐荷重性向上手段を構
成している。このようにすることにより、ニードルベア
リング9からのニードルリテーナ12への突き上げ荷重
が増大しても、ワッシャ14に突き上げ荷重を分担させ
ることによって対応することができる。又、スナップリ
ング11をトラニオン3の環状溝10に組付ける際に、
ニードルリテーナ12の抜け防止部12bは、従来と同
様の肉厚で良くなるため、ニードルリテーナ12の抜け
防止部12bとトラニオン3の外周面間の距離が短くな
ることがなく、すなわち、トラニオン3に嵌められるス
ナップリング11との外周面間の距離S1が短くなるこ
とがなく、スナップリング11の組付け性が悪化するこ
とはない。
【0035】又、ローラ4の内径は従来と同様に確保す
ることができ、コンパクトで、トルク伝達能力が大きい
高容量の等速ジョイントを得ることができる、 (第3実施形態)第3実施形態を図4を参照して説明す
る。
【0036】この実施形態では、トラニオン3の先端部
は、先端面から、環状溝10を越えてトラニオン3の基
端部側へ所定長さ(トラニオン3の軸方向長さ)までが
小径部3Aとされ、それよりも基端部側は、大径部3B
とされている。前記小径部3Aは、第1部位とされ、大
径部3Bは第2部位を構成する。又、小径部3Aのう
ち、環状溝10からトラニオン3の基端側の部位は、ニ
ードルリテーナ12が嵌入時に、最終的にスナップリン
グ11にて拘束された際の固定部位3Cとされ、その長
さ(トラニオン3の軸方向長さ)は、ニードルリテーナ
12の対向部12aの厚みと同じにされている。又、ト
ラニオン3の大径部3Bにおいて、ニードルリテーナ1
2がトラニオン3に対して摺接する部位(摺接部位)3
Dは、前記固定部位3Cよりも離間して配置されてい
る。
【0037】そして、この実施形態では、ニードルリテ
ーナ12の肉厚は、一様に、従来例よりも肉厚が厚くさ
れ、かつ、対向部12aと抜け防止部12bとは互いに
同じ厚みとされている。
【0038】なお、スナップリング11は、第1実施形
態のスナップリング11よりも径が小径部3Aの環状溝
10に嵌合できるように、その内径、外径が小径とされ
ているが、第1実施形態と同じ大きさのものでもよい。
【0039】上記のように構成された第3実施形態で
は、下記の作用効果を奏する。 (1) 本実施形態では、トラニオン3の小径部3Aの
直径を、大径部3Bの直径よりも小径にすることによ
り、ニードルリテーナ12の全体の肉厚を厚くできる。
そして、ニードルリテーナ12の肉厚を厚くすることに
より、ニードルベアリング9からのニードルリテーナ1
2への突き上げ荷重の増大に対応することができる。
又、ニードルリテーナ12の肉厚を従来よりも厚くして
も、トラニオン3の環状溝10に係合されるスナップリ
ング11は、従来よりも内外径が小径とされて、トラニ
オン3に嵌合されるため、トラニオン3に対する組付け
性が悪化することはない。
【0040】このように、スナップリング11の組付け
性が悪化することがなく、又、ローラ4の内径を確保す
ることができ、コンパクトで、トルク伝達能力が大きい
高容量の等速ジョイントを得ることができる。
【0041】(2) 又、本実施形態では、トラニオン
3において、ニードルリテーナ12がトラニオン3に対
して摺接する摺接部位3Dは、固定部位3Cよりも離間
して配置し、固定部位3Cは、環状溝10からニードル
リテーナ12の対向部12aの肉厚と同じトラニオン3
の軸方向長さを備えて形成した。
【0042】この結果、固定部位3Cと、ニードルベア
リング9の摺接する部位(摺接部位)3Dとが離間して
いるため、小径部3Aと大径部3Bとを区画する段部
に、ジョイント使用時に応力集中が生ずることはない。
【0043】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、以下のように実施してもよい。 (1) 前記第1実施形態では、ニードルリテーナ12
をプレス成形により形成したが、一様な厚みを有する板
材を、プレス成形した後に、抜け防止部12bを研削す
ることにより、対向部12aよりも薄く形成してもよ
い。
【0044】(2) 前記第2実施形態では、ニードル
リテーナ12の対向部12aと抜け防止部12bとは従
来と同様に肉厚を互いに同じとしたが、対向部12aの
肉厚を抜け防止部12bよりも厚くした上で、所定の厚
みのワッシャ14を設けてもよい。このようにした場
合、第2実施形態以上の耐荷重性向上を図ることができ
る。
【0045】(3) 第2実施形態の構成中、ニードル
リテーナ12の対向部12aと、抜け防止部12bの肉
厚を同じ厚みとする代わりに、対向部12aの厚みt1
を抜け防止部12bの厚みt2(t1<t2)よりも薄
くし、所定の厚みt3を有するワッシャ14をトラニオ
ン3に嵌合して、対向部12aとワッシャ14と合計の
肉厚(t1+t3)を抜け防止部12bの肉厚t2より
も厚くしてもよい。
【0046】この場合においても、第2実施形態と同様
の作用効果を奏することができる。 (4) 前記第2実施形態では、ワッシャ14は1個で
あったが、2個、或いは、3個以上でもよい。ワッシャ
14が多いほど、ニードルベアリング9からの突き上げ
荷重の分担ができ、ニードルリテーナ12の破損を防止
効果を高めることができる。
【0047】(5) 前記第3実施形態の構成中、ニー
ドルリテーナ12の対向部12aと、抜け防止部12b
の肉厚を同じ厚みとする代わりに、対向部12aの厚み
t1を抜け防止部12bの厚みt2(t1>t2)より
も厚くしもよい。
【0048】このようにしても、第3実施形態と同様の
作用効果を奏する。ここで、特許請求の範囲に記載され
た技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。
【0049】(1) 請求項5、又は請求項6におい
て、前記ニードルリテーナは、ニードルベアリングと対
向する対向部と、前記ローラの抜け止め防止を図る抜け
防止部とを含み、前記対向部の肉厚と抜け防止部の肉厚
を同じとしたトリポードジョイント。このような構成と
すれば、ニードルリテーナを形成する前の材料である板
材は一様な厚みのものを使用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4の発明によれば、スナップリング組付け性が悪化す
ることがなく、又、ローラ内径を確保することができ、
コンパクトで、トルク伝達能力が大きい高容量の等速ジ
ョイントを得ることができる、トリポードジョイントへ
の入力荷重が増加しても、ニードルベアリングからの突
き上げ荷重によるニードルリテーナの破損を防止するこ
とができる。
【0051】又、大角度用のトリポードジョイントにし
ばしば採用される、ニードルリテーナをローラが乗り越
えるような構造の場合、請求項2又は請求項3の発明の
構成を採用すると、大角度時にローラがニードルリテー
ナから抜けようとする時に発生する乗り越え荷重を上げ
ることがなく、ニードルベアリングからの突き上げ荷重
によるニードルリテーナの破損が防止できる。
【0052】又、請求項5及び請求項6の発明によれ
ば、トラニオンの第1部位の直径を、第2部位の直径よ
りも小径にすることにより、ニードルベアリングの肉厚
を厚くできる。この結果、ニードルベアリングからのニ
ードルリテーナの突き上げ荷重の増大に対応することが
できる。このため、スナップリング組付け性が悪化する
ことがなく、又、ローラ内径を確保することができ、コ
ンパクトで、トルク伝達能力が大きい高容量の等速ジョ
イントを得ることができる。
【0053】又、請求項6の発明によれば、ニードルリ
テーナが固定される固定部位と、ニードルベアリングの
摺接する部位とが離間しているため、周溝を形成してで
きた段部に、ジョイント使用時の応力集中が生ずること
はなく、トラニオンが破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の要部断面図。
【図2】同じく、要部拡大断面図。
【図3】第2実施形態の要部断面図。
【図4】第3実施形態の要部断面図。
【図5】従来のトリポードジョイントの要部断面図。
【図6】トリポードジョイントの断面図。
【符号の説明】
2…ボス部、3…トラニオン、3A…小径部(第1部位
を構成する。)、3B…大径部(第2部位を構成す
る。)、3C…第1部位、3D…第2部位、4…ロー
ラ、5…チューリップ、6…ローラ溝、9…ニードルベ
アリング、10…環状溝(周溝を構成する。)、11…
スナップリング、12…ニードルリテーナ、12a…対
向部、12b…抜け防止部、14…ワッシャ(リング部
材を構成する。)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部からそれぞれ半径方向に延設され
    ている3本のトラニオンにニードルベアリングを介して
    ローラを回転及び軸方向に移動可能に軸支し、このロー
    ラをチューリップ軸のローラ溝に嵌装し、前記トラニオ
    ンの先端部にニードルリテーナを嵌合してなるトリポー
    ドジョイントにおいて、 前記ニードルリテーナは、ニードルベアリングと対向す
    る対向部と、前記ローラのトラニオンからの抜け防止を
    図る抜け防止部とを含み、 前記ニードルリテーナの対向部側には、抜け防止部より
    も実質的に厚肉となる耐荷重性向上手段を設けたことを
    特徴とするトリポードジョイント。
  2. 【請求項2】 前記耐荷重性向上手段は、前記ニードル
    リテーナの対向部の肉厚を抜け防止部の肉厚よりも厚く
    したことにより構成したものである請求項1に記載のト
    リポードジョイント。
  3. 【請求項3】 前記ニードルリテーナは、プレス成形に
    より、対向部が抜け防止部よりも厚肉となるように偏肉
    して形成されている請求項2に記載のトリポードジョイ
    ント。
  4. 【請求項4】 前記耐荷重性向上手段は、前記ニードル
    リテーナの対向部とニードルベアリングとの間に介在す
    るとともにトラニオンに嵌合されたリング部材にて構成
    したものである請求項1に記載のトリポードジョイン
    ト。
  5. 【請求項5】 ボス部からそれぞれ半径方向に延設され
    ている3本のトラニオンにニードルベアリングを介して
    ローラを回転及び軸方向に移動可能に軸支し、このロー
    ラをチューリップ軸のローラ溝に嵌装し、前記トラニオ
    ンの先端部にニードルリテーナを嵌合してなるトリポー
    ドジョイントにおいて、 前記トラニオンは、前記ニードルベアリングと対向する
    対向部が嵌入する第1部位と、ニードルベアリングと摺
    接する第2部位を含み、前記第1部位の直径は、第2部
    位の直径よりも小径にしたことを特徴とするトリポード
    ジョイント。
  6. 【請求項6】 前記トラニオンの先端部にはニードルリ
    テーナを拘束するスナップリングを嵌合するための周溝
    が形成され、 第1部位のうち、ニードルリテーナが固定される固定部
    位は、前記周溝からニードルリテーナの対向部の肉厚と
    略同じトラニオンの軸方向長さを備え、 前記固定部位とトラニオンのニードルベアリングとが摺
    接する部位とは離間して配置した請求項5に記載のトリ
    ポードジョイント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102020211049A1 (de) 2020-09-02 2022-03-03 Volkswagen Aktiengesellschaft Tripodegelenk

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