JP2000213900A - 発破方法 - Google Patents
発破方法Info
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- JP2000213900A JP2000213900A JP11015912A JP1591299A JP2000213900A JP 2000213900 A JP2000213900 A JP 2000213900A JP 11015912 A JP11015912 A JP 11015912A JP 1591299 A JP1591299 A JP 1591299A JP 2000213900 A JP2000213900 A JP 2000213900A
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Abstract
が得られ、かつ周辺に伝達する発破エネルギーを低減さ
せる、発破方法を提供する。 【解決手段】 被破砕物の発破箇所の自由面に穿孔した
爆破孔に火薬類を装填し、この火薬類の爆発力により被
破砕物を破砕する発破方法において、発破箇所に予め芯
孔を掘削し、前記芯孔の内周面と残された被破砕物の周
面とより自由面を構成し、前記芯孔の外周に残された被
破砕物の周面から必要数の爆破孔を穿孔し、前記爆破孔
に火薬類を装填し、爆破させることにより、被破砕物を
破砕することを特徴とする、発破方法である。
Description
るための発破方法に関するものである。
築、採石場、コンクリート塊の解体、大型岩石の破壊な
ど、軟質部材および硬質部材を破砕するため、ダイナマ
イトなどの火薬類を用いた発破による破砕が行われてい
る。発破をかけて破砕を行う場合、発破効率を高めるた
め、発破をかける被破砕物の発破箇所である自由面を広
く確保する必要がある。従って、先ず発破をかける自由
面を広く確保するため、例えば深礎掘削においては、制
御発破として杭中心部にV字型に爆破孔を穿設し、この
爆破孔に火薬類を装填し、爆発させることにより心抜き
を行う。このような制御発破により広い自由面を確保
し、発破による破砕を行う。
破には、以下のような問題がある。
箇所は、発破をかける自由面が狭いため、発破の効率が
悪い。 <ロ> このことから、心抜きに使用する火薬量は心抜
き後に残された被破砕物の外周を破砕する火薬量の2倍
程度となっており、非経済的であり、かつ取扱う火薬量
の増大に伴って作業員の危険が大きくなる。 <ハ> また発破方法の場合、周辺に伝達する発破エネ
ルギー(振動など)の影響を考慮して施工する必要性が
生じる場合がある。具体的には、前記したように心抜き
に使用する火薬量が多い場合、発破振動が問題となる。
詳しくは発破箇所から人家までの距離により、許容振動
値が定められており、この許容値を超える火薬量を用い
た発破を行うことができない。 <ニ> 予想される許容振動値により火薬量が規制さ
れ、一度の発破による心抜きが行えない場合、許容振動
値をクリアする量に火薬量を減らし、発破回数を多くし
て心抜きが行われるが、この工法は経済性が悪く、発破
回数が増えることに伴う作業員の火薬取扱い時間が長く
なり、作業員の危険作業時間が増えるため、特殊な場合
のみにしか用いられることが無かった。
るためになされたもので、少ない火薬量でもって、充分
な発破効果が得られ、かつ周辺に伝達する発破エネルギ
ーを低減させる、発破方法を提供することを目的とす
る。
の手段として、本発明は、被破砕物の発破箇所の自由面
に穿孔した爆破孔に火薬類を装填し、この火薬類の爆発
力により被破砕物を破砕する発破方法において、発破箇
所に予め芯孔を掘削し、前記芯孔の内周面と残された被
破砕物の周面とより自由面を構成し、前記芯孔の外周に
残された被破砕物の周面から必要数の爆破孔を穿孔し、
前記爆破孔に火薬類を装填し、爆破させることにより、
被破砕物を破砕することを特徴とする、発破方法を提供
する。
例に本発明の発破方法について説明する。
発破箇所1の自由面11を広く確保する。具体的には、
発破箇所1の中心部分に非円形断面となる芯孔2を公知
の機械掘りなどにより掘削する。芯孔2を掘削するため
の装置としては、例えば特開平8−100584号に開
示された掘削機や、特開平8−291681号に開示さ
れた掘削装置を採用することが可能である。これらの掘
削機および掘削装置によれば、非円形断面を呈する芯孔
2を容易に掘削することが可能である。なお前記した芯
孔2の断面形状である非円形断面とは、好ましくは多角
形などの方形断面を指すが、例えば長円形断面などのよ
うにほぼ直線状を呈するような曲率の大きな辺を有する
形状のものでもよい。以上のように発破箇所1に芯孔2
を機械掘りなどにより掘削することで、制御発破を行う
こと無く、芯孔2の内周面と残された外周部分12の周
面とにより自由面11を構成する。これにより、発破箇
所1には発破の効率を高めるに充分な自由面11を構成
する。
の工程について説明する。
発破により破砕する。従って外周部分12には、周面よ
り必要数の爆破孔3を削孔する。発破箇所1は、予め芯
孔2を掘削することにより、発破に必要な自由面11を
確保しているため、従来の全断面を発破により破砕する
方法と比較して、爆破孔の数を減少させても充分な破砕
を行うことが可能である。
填する。火薬類は、公知発破方法に用いられるダイナマ
イトなどの爆薬を用いる。前述してきたように発破箇所
1は充分な自由面11を有するから、従来の全断面を発
破により破砕する方法と比較して、用いられる火薬類の
量についても各段に少ない量で充分な破砕を行うことが
可能である。このことから、周辺部へ伝達する発破エネ
ルギーを低減することが可能となり、周辺人家などへの
許容振動値を充分にクリアできる。
えば図4中に示された番号順)でもって爆破することに
より、芯孔2の外周部分12を破砕できる。これにより
発破箇所1を所定深度まで破砕・掘削することが可能と
なる。
として制御発破時の爆破孔の削孔パターンと、本発明の
非円形断面に芯孔を掘削した場合の削孔パターンを比較
する。深礎径3.5mとした場合、図5に示した従来の
制御発破による発破箇所1aの爆破孔3aは30箇所が
必要となる。これに対して、図1に示した予め芯孔2を
掘削した本発明の場合、爆破孔3は24箇所に削減でき
る。さらに制御発破で必要な爆薬(ダイナマイト)量
は、自由面11aが平面であり面積が狭いので6.4k
gが必要となるが、本発明によれば芯孔2を形成するこ
とにより自由面11の面積を広く確保することができる
ため4.2kgに減少させることができる。
は、同質の被破砕部に対する発破について説明したが、
続いては軟質と硬質との複数の性質の被破砕部を発破す
る場合について説明する。この場合、軟質の部分につい
ては公知の機械掘りを行うことも可能であるが、硬質の
部分については、その中央部分に芯孔を掘削し、芯孔の
外周部分に爆破孔を穿孔して発破を行う。この際、軟質
の部分を先行して掘削しておけば、自由面がさらに拡大
し、更に少ない爆薬量で充分な発破効果を奏することが
可能である。
おいては、発破箇所の自由面を広く確保するために、発
破箇所の中心部分に予め芯孔を掘削する一例について説
明してある。これに限らず、芯孔を自由面の必要な位置
に適宜形成することは勿論、複数の芯孔を必要な位置に
形成することにより必要な自由面を得ることも可能であ
る。
おいては、発破による心抜き作業に際し、充分な自由面
を形成しているから、火薬を用いた発破による破砕の
他、油圧クサビ式割岩機を用いたり、ゴムチューブ式破
砕装置を用いたり、膨脹性セメントなどの静的破砕剤を
用いるなどの公知の破砕方法による無発破工法による破
砕を行っても高い効果を発揮することが可能である。
破に先行して行うため、被破砕物の発破箇所は発破をか
ける自由面を広く確保でき、発破効率を高くできる。 <ロ> このことから、発破に用いる火薬量は従来の発
破に用いられる火薬量よりも大幅に減少させることが可
能となり、非常に経済的であり、かつ取扱う火薬量の減
少に伴って作業員の安全性を高めることができる。 <ハ> さらに、火薬量の減少に伴い、周辺に伝達する
発破エネルギー(振動など)の問題を解決することがで
きる。即ち、発破箇所から人家までの距離などにより、
許容振動値が定められている現場においても、この許容
値内で充分な発破を行うことができる。 <ニ> 許容振動値による火薬量の制限以内で発破が行
えるため、従来のように減量された火薬による複数の発
破を行う必要が無く、発破作業に伴う作業員の危険を大
幅に減少させることが可能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 被破砕物の発破箇所の自由面に穿孔し
た爆破孔に火薬類を装填し、この火薬類の爆発力により
被破砕物を破砕する発破方法において、 発破箇所に予め芯孔を掘削し、 前記芯孔の内周面と残された被破砕物の周面とより自由
面を構成し、 前記芯孔の外周に残された被破砕物の周面から必要数の
爆破孔を穿孔し、 前記爆破孔に火薬類を装填し、爆破させることにより、
被破砕物を破砕することを特徴とする、発破方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発破方法において、
芯孔は発破箇所の中央部分に形成することを特徴とす
る、発破方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の発破方法において、
芯孔は非円形断面を呈することを特徴とする、発破方
法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の発破方法において、
芯孔の非円形断面形状には直線部を有することを特徴と
する、発破方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01591299A JP4074021B2 (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 発破方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01591299A JP4074021B2 (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 発破方法 |
Publications (2)
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JP2000213900A true JP2000213900A (ja) | 2000-08-02 |
JP4074021B2 JP4074021B2 (ja) | 2008-04-09 |
Family
ID=11902004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01591299A Expired - Lifetime JP4074021B2 (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 発破方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN115143854A (zh) * | 2022-08-16 | 2022-10-04 | 南昌大学 | 炮孔致裂柱及爆破施工方法 |
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-
1999
- 1999-01-25 JP JP01591299A patent/JP4074021B2/ja not_active Expired - Lifetime
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