JP2000298011A - 形状測定方法および装置 - Google Patents
形状測定方法および装置Info
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッド形状等の測定に適した形状測定方法お
よび装置を提供する。 【解決手段】 2つの非接触の変位計を用い、一方の変
位計による測定点を被測定物の表面に、他方の変位計に
よる測定点を平滑な基準面にそれぞれ設定し、被測定物
と基準面とを同時に移動させてそれぞれの変位を測定
し、両者の測定値の差分により被測定物の表面形状を測
定する。
よび装置を提供する。 【解決手段】 2つの非接触の変位計を用い、一方の変
位計による測定点を被測定物の表面に、他方の変位計に
よる測定点を平滑な基準面にそれぞれ設定し、被測定物
と基準面とを同時に移動させてそれぞれの変位を測定
し、両者の測定値の差分により被測定物の表面形状を測
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気テープ
装置に用いられる固定ヘッドの摺動面などの形状を測定
する方法および装置に関する。
装置に用いられる固定ヘッドの摺動面などの形状を測定
する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、データバックアップ用の磁気テ
ープ装置には、磁気テープに対してデータを記録したり
記録されたデータを読み出したりするための固定ヘッド
が備えられる。この種の固定ヘッドの多くは、複数の記
録・再生ヘッドと摺動部とを組み合わせて一体化した構
成で、少なくとも一対の対向する辺の寸法がテープ幅
(約3.8〜12.6mm)以上に設定されている。
ープ装置には、磁気テープに対してデータを記録したり
記録されたデータを読み出したりするための固定ヘッド
が備えられる。この種の固定ヘッドの多くは、複数の記
録・再生ヘッドと摺動部とを組み合わせて一体化した構
成で、少なくとも一対の対向する辺の寸法がテープ幅
(約3.8〜12.6mm)以上に設定されている。
【0003】このような固定ヘッドにおいては、テープ
と摺動する面全体の形状がテープの走行性を始めとする
各種性能に影響を及ぼすことが知られているが、これま
でのところ、このような固定ヘッドのテープと摺動する
面(摺動面)全体の領域における形状を高精度に測定で
きる装置は提供されていない。
と摺動する面全体の形状がテープの走行性を始めとする
各種性能に影響を及ぼすことが知られているが、これま
でのところ、このような固定ヘッドのテープと摺動する
面(摺動面)全体の領域における形状を高精度に測定で
きる装置は提供されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】物品の表面形状を測定
する場合には変位計を使用することが多い。変位計に
は、被測定物にピックアップ(検出針)等を接触させて
表面をなぞることで測定を行うもの(いわゆる接触式)
と、光学的手段等を用いて被測定物表面に接触すること
なく測定を行うもの(いわゆる非接触式)とがある。固
定ヘッドの摺動面を測定する場合には、摺動面への接触
を回避しなければならないため、後者の非接触の変位計
を使用する必要がある。
する場合には変位計を使用することが多い。変位計に
は、被測定物にピックアップ(検出針)等を接触させて
表面をなぞることで測定を行うもの(いわゆる接触式)
と、光学的手段等を用いて被測定物表面に接触すること
なく測定を行うもの(いわゆる非接触式)とがある。固
定ヘッドの摺動面を測定する場合には、摺動面への接触
を回避しなければならないため、後者の非接触の変位計
を使用する必要がある。
【0005】ところが、非接触の変位計を使用しても先
に述べたような固定ヘッドの摺動面全体の領域における
形状を測定する場合には、ヘッド摺動面に測定点を設定
した状態で固定ヘッドあるいは変位計を少なくとも数mm
以上移動させる必要があり、この固定ヘッドあるいは変
位計の移動に伴う位置変動誤差(例えば、移動機構の動
作時に生じる機械的振動等による測定誤差)が変位の測
定値に加算される結果、測定の高精度化を図るのが難し
いという問題があった。なお、従来から非接触の変位計
を用いて被測定物の表面の形状を測定する装置はある
が、その場合の形状測定は比較的狭い範囲に限られてお
り、固定ヘッド摺動面全体の領域のような比較的広い範
囲(例えば数mm〜二十数mm)にわたって形状を測定でき
るものは知られていない。
に述べたような固定ヘッドの摺動面全体の領域における
形状を測定する場合には、ヘッド摺動面に測定点を設定
した状態で固定ヘッドあるいは変位計を少なくとも数mm
以上移動させる必要があり、この固定ヘッドあるいは変
位計の移動に伴う位置変動誤差(例えば、移動機構の動
作時に生じる機械的振動等による測定誤差)が変位の測
定値に加算される結果、測定の高精度化を図るのが難し
いという問題があった。なお、従来から非接触の変位計
を用いて被測定物の表面の形状を測定する装置はある
が、その場合の形状測定は比較的狭い範囲に限られてお
り、固定ヘッド摺動面全体の領域のような比較的広い範
囲(例えば数mm〜二十数mm)にわたって形状を測定でき
るものは知られていない。
【0006】本発明は、変位計を用いて被測定物の表面
の形状を測定する際に当該変位計または被測定物の一方
を相対的に移動させる必要のある場合において、その移
動に伴う位置変動誤差の影響を少なくして、被測定物の
表面の形状、例えば固定ヘッド摺動面全体の領域におけ
る形状を高精度に測定できる方法および装置を提供する
ことを目的とする。
の形状を測定する際に当該変位計または被測定物の一方
を相対的に移動させる必要のある場合において、その移
動に伴う位置変動誤差の影響を少なくして、被測定物の
表面の形状、例えば固定ヘッド摺動面全体の領域におけ
る形状を高精度に測定できる方法および装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の形状測定方法は、2つの非接触の変位計を用い、
一方の変位計による測定点を被測定物の表面に、他方の
変位計による測定点を平滑な基準面にそれぞれ設定し、
被測定物と基準面とを同時に移動させてそれぞれの変位
を測定し、両者の測定値の差分により被測定物の表面形
状を測定することを特徴とする。
発明の形状測定方法は、2つの非接触の変位計を用い、
一方の変位計による測定点を被測定物の表面に、他方の
変位計による測定点を平滑な基準面にそれぞれ設定し、
被測定物と基準面とを同時に移動させてそれぞれの変位
を測定し、両者の測定値の差分により被測定物の表面形
状を測定することを特徴とする。
【0008】また、本発明の形状測定装置は、被測定物
の表面を測定点とする非接触の変位計と、平滑な基準面
を測定点とする非接触の変位計と、被測定物および基準
面を移動させる手段と、前記両変位計による測定値の差
分を求める手段とを有することを特徴とする。非接触の
変位計としては、例えば三角法やドップラー効果を利用
して変位を測定するレーザー変位計、あるいはレーザー
フォーカス変位計、さらにはフォトミックセンサを用い
て反射率から変位を測定する変位計等の各種の変位計を
用いることができる。平滑な基準面としては、表面が平
滑なミラーを使用することができる。
の表面を測定点とする非接触の変位計と、平滑な基準面
を測定点とする非接触の変位計と、被測定物および基準
面を移動させる手段と、前記両変位計による測定値の差
分を求める手段とを有することを特徴とする。非接触の
変位計としては、例えば三角法やドップラー効果を利用
して変位を測定するレーザー変位計、あるいはレーザー
フォーカス変位計、さらにはフォトミックセンサを用い
て反射率から変位を測定する変位計等の各種の変位計を
用いることができる。平滑な基準面としては、表面が平
滑なミラーを使用することができる。
【0009】本発明の形状測定方法および装置では、被
測定物および基準面の移動に伴う傾斜変動による誤差の
影響を低減するために、被測定物の測定点と基準面の測
定点とを結ぶ直線を、被測定物の移動面に対して垂直に
設定する。また、被測定物および基準面の移動面上の2
軸をX軸、Y軸とし、移動面に垂直な軸をZ軸として、
被測定物の測定点と基準面の測定点のZ軸からの距離の
差を10mm以内に設定してもよい。
測定物および基準面の移動に伴う傾斜変動による誤差の
影響を低減するために、被測定物の測定点と基準面の測
定点とを結ぶ直線を、被測定物の移動面に対して垂直に
設定する。また、被測定物および基準面の移動面上の2
軸をX軸、Y軸とし、移動面に垂直な軸をZ軸として、
被測定物の測定点と基準面の測定点のZ軸からの距離の
差を10mm以内に設定してもよい。
【0010】用いる変位計の測定範囲が比較的狭く且つ
被測定物の表面にその測定範囲をこえる凹凸があるよう
な場合には、被測定物の表面(測定面)に沿って変位を
測定している途中で、被測定物の表面が変位計の測定範
囲内に位置するように被測定物または変位計をZ軸方向
(移動面と垂直な方向)に移動させる必要が生じる。こ
れに対処するため、本発明の形状測定装置には、被測定
物と基準面と変位計とをZ軸方向に移動させる手段(後
述する実施例ではZ軸ステージおよびXYZ軸電動パル
スステージ)と、その移動距離を認識する手段(後述す
る実施例ではコンピュータ)とを備える。
被測定物の表面にその測定範囲をこえる凹凸があるよう
な場合には、被測定物の表面(測定面)に沿って変位を
測定している途中で、被測定物の表面が変位計の測定範
囲内に位置するように被測定物または変位計をZ軸方向
(移動面と垂直な方向)に移動させる必要が生じる。こ
れに対処するため、本発明の形状測定装置には、被測定
物と基準面と変位計とをZ軸方向に移動させる手段(後
述する実施例ではZ軸ステージおよびXYZ軸電動パル
スステージ)と、その移動距離を認識する手段(後述す
る実施例ではコンピュータ)とを備える。
【0011】例えば、断面弧状の頂部を有する突条が表
面に形成されている被測定物において、突条の頂部に沿
って形状を測定する必要がある場合には、変位計による
測定点を常に前記突条の頂部の表面に位置させた状態
で、被測定物または変位計の一方を相対的に移動させな
ければならない。このため、本発明の形状測定装置に
は、被測定物の測定面を10倍以上の倍率でモニタ画面
に映す手段(後述する実施例ではカメラ)と、被測定物
をZ軸回りに回転させる手段(後述する実施例では回転
ステージ)と、モニタ画面に目盛りやマーカー等の位置
の基準を示す手段とを備える。
面に形成されている被測定物において、突条の頂部に沿
って形状を測定する必要がある場合には、変位計による
測定点を常に前記突条の頂部の表面に位置させた状態
で、被測定物または変位計の一方を相対的に移動させな
ければならない。このため、本発明の形状測定装置に
は、被測定物の測定面を10倍以上の倍率でモニタ画面
に映す手段(後述する実施例ではカメラ)と、被測定物
をZ軸回りに回転させる手段(後述する実施例では回転
ステージ)と、モニタ画面に目盛りやマーカー等の位置
の基準を示す手段とを備える。
【0012】被測定物の表面の形状を測定する場合に、
被測定物(または基準面)がその移動面に対して傾斜し
ていると、被測定物の表面形状が正確に測定できないお
それがある。そこで、このような事態に対処するため、
本発明の形状測定装置には、被測定物および基準面の傾
斜を調整する手段(後述する実施例では2軸傾斜ステー
ジ)を備える。
被測定物(または基準面)がその移動面に対して傾斜し
ていると、被測定物の表面形状が正確に測定できないお
それがある。そこで、このような事態に対処するため、
本発明の形状測定装置には、被測定物および基準面の傾
斜を調整する手段(後述する実施例では2軸傾斜ステー
ジ)を備える。
【0013】本発明は、磁気テープ装置用の固定ヘッド
の摺動面全体における領域の形状を測定する手段として
好適である。
の摺動面全体における領域の形状を測定する手段として
好適である。
【0014】
【作用】本発明では、被測定物と基準面とを同時に移動
させて変位を測定し、両者の測定値の差分を取るように
したので、移動に伴う位置変動誤差を相殺することがで
きる。すなわち、上記のように被測定物と基準面とを同
時に移動させて変位を測定すると、その移動に伴う位置
変動誤差は被測定物と基準面の両測定値に同様に現れる
から、両測定値の差分を取ればそれらの位置変動誤差が
相殺されて、被測定物の測定値から移動に伴う位置変動
誤差が取り除かれることになる。こうして被測定物の表
面の形状を高精度に測定できる。また、被測定物の測定
点と基準面の測定点とを結ぶ直線を、被測定物の移動面
に対して垂直に設定した場合には、移動に伴う傾斜変動
による誤差の影響も少なくすることができる。
させて変位を測定し、両者の測定値の差分を取るように
したので、移動に伴う位置変動誤差を相殺することがで
きる。すなわち、上記のように被測定物と基準面とを同
時に移動させて変位を測定すると、その移動に伴う位置
変動誤差は被測定物と基準面の両測定値に同様に現れる
から、両測定値の差分を取ればそれらの位置変動誤差が
相殺されて、被測定物の測定値から移動に伴う位置変動
誤差が取り除かれることになる。こうして被測定物の表
面の形状を高精度に測定できる。また、被測定物の測定
点と基準面の測定点とを結ぶ直線を、被測定物の移動面
に対して垂直に設定した場合には、移動に伴う傾斜変動
による誤差の影響も少なくすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、この実施例は、磁気テープ装置に備えられる固定ヘ
ッド(以下の例では試料ヘッド)を被測定物として用
い、その摺動面全体の領域における形状(ヘッド形状)
を測定する場合に関する。
お、この実施例は、磁気テープ装置に備えられる固定ヘ
ッド(以下の例では試料ヘッド)を被測定物として用
い、その摺動面全体の領域における形状(ヘッド形状)
を測定する場合に関する。
【0016】<形状測定装置>図1に、この実施例で使
用した形状測定装置の構成を示す。図1では、左右方向
をX軸方向、紙面を貫く方向をY軸方向、上下方向をZ
軸方向とし、測定時に試料ヘッド(この実施例で試料と
して用いた固定ヘッド)6を移動させる方向をX軸方向
およびY軸方向としている。
用した形状測定装置の構成を示す。図1では、左右方向
をX軸方向、紙面を貫く方向をY軸方向、上下方向をZ
軸方向とし、測定時に試料ヘッド(この実施例で試料と
して用いた固定ヘッド)6を移動させる方向をX軸方向
およびY軸方向としている。
【0017】図1に示すように、この実施例に係る形状
測定装置は、基盤1の上に、レーザー変位計2・3(こ
の実施例では三角測距方式によるもの)をそれぞれ保持
するZ軸ステージ4・5と、試料ヘッド6を回転ステー
ジ14および2軸傾斜ステージ8を介し、また基準ミラ
ー7を2軸傾斜ステージ9を介してそれぞれ保持するX
YZ軸電動パルスステージ10とを取り付けた構成であ
る。
測定装置は、基盤1の上に、レーザー変位計2・3(こ
の実施例では三角測距方式によるもの)をそれぞれ保持
するZ軸ステージ4・5と、試料ヘッド6を回転ステー
ジ14および2軸傾斜ステージ8を介し、また基準ミラ
ー7を2軸傾斜ステージ9を介してそれぞれ保持するX
YZ軸電動パルスステージ10とを取り付けた構成であ
る。
【0018】レーザー変位計2・3は、試料ヘッド6の
測定点と基準ミラー7による基準面の測定点とを結ぶ直
線が試料ヘッド6の移動面(X−Y平面)に対して垂直
となるように設置されている。基準ミラー7は、本発明
でいう基準面を構成するもので、この実施例では面精度
が700nm以下のものが使用されている。これらのレ
ーザー変位計2・3をそれそれ保持するZ軸ステージ4
・5は、例えばパルスモータからなる駆動源4a・5a
をそれぞれ有し、当該駆動源4a・5aによってレーザ
ー変位計2・3をZ軸方向に移動させうるようになって
いる。
測定点と基準ミラー7による基準面の測定点とを結ぶ直
線が試料ヘッド6の移動面(X−Y平面)に対して垂直
となるように設置されている。基準ミラー7は、本発明
でいう基準面を構成するもので、この実施例では面精度
が700nm以下のものが使用されている。これらのレ
ーザー変位計2・3をそれそれ保持するZ軸ステージ4
・5は、例えばパルスモータからなる駆動源4a・5a
をそれぞれ有し、当該駆動源4a・5aによってレーザ
ー変位計2・3をZ軸方向に移動させうるようになって
いる。
【0019】2軸傾斜ステージ8・9は、試料ヘッド6
および基準ミラー7のX軸回りおよびY軸回りの傾斜を
調整して試料ヘッド6および基準ミラー7を所定の状態
にセットするためのもので、試料ヘッド6および基準ミ
ラー7の装着される側においてX軸回りおよびY軸回り
の角度が手動で微調整可能とされている。
および基準ミラー7のX軸回りおよびY軸回りの傾斜を
調整して試料ヘッド6および基準ミラー7を所定の状態
にセットするためのもので、試料ヘッド6および基準ミ
ラー7の装着される側においてX軸回りおよびY軸回り
の角度が手動で微調整可能とされている。
【0020】XYZ軸電動パルスステージ10は、回転
ステージ14および2軸傾斜ステージ8を介して試料ヘ
ッド6を保持し且つ2軸傾斜ステージ9を介して基準ミ
ラー7を保持するアーム部10aと、駆動源としての3
つのパルスモータ10b・10c・10dとを有する。
そして、これらのパルスモータ10b・10c・10d
によってアーム部10aをX軸方向、Y軸方向およびZ
軸方向の各方向に移動させうるようになっている。
ステージ14および2軸傾斜ステージ8を介して試料ヘ
ッド6を保持し且つ2軸傾斜ステージ9を介して基準ミ
ラー7を保持するアーム部10aと、駆動源としての3
つのパルスモータ10b・10c・10dとを有する。
そして、これらのパルスモータ10b・10c・10d
によってアーム部10aをX軸方向、Y軸方向およびZ
軸方向の各方向に移動させうるようになっている。
【0021】さらに、この形状測定装置には、XYZ軸
電動パルスステージ10の動作制御とレーザー変位計2
・3から出力されるデータの処理とを行うコンピュータ
11と、試料ヘッド6の測定面をモニタリングするため
のカメラ12およびモニタ13とが備えられている。
電動パルスステージ10の動作制御とレーザー変位計2
・3から出力されるデータの処理とを行うコンピュータ
11と、試料ヘッド6の測定面をモニタリングするため
のカメラ12およびモニタ13とが備えられている。
【0022】このうち、コンピュータ11は、測定時に
レーザー変位計2・3に対して所定の位置関係にセット
された試料ヘッド6および基準ミラー7がX軸方向ある
いはY軸方向に沿って同時に移動するように、XYZ軸
電動パルスステージ10におけるパルスモータ10b・
10c・10dとを制御する。また、このコンピュータ
11は、測定時に一方のレーザー変位計2から出力され
る試料ヘッド6の測定値を示す信号と、他方のレーザー
変位計3から出力される基準ミラー7の測定値を示す信
号とに基づいて、両者の差分を求め、得られた結果を試
料ヘッド6の形状を示すデータとして図示しない内蔵ま
たは外部の記憶装置に書き込むか或いは出力装置を介し
て外部に出力するようになっている。なお、図示例で
は、試料ヘッド6と基準ミラー7は互いに逆向きにセッ
トされた状態で測定されるので、両者の測定値の差分を
求めるには、両測定値を単に足し合わせればよい。
レーザー変位計2・3に対して所定の位置関係にセット
された試料ヘッド6および基準ミラー7がX軸方向ある
いはY軸方向に沿って同時に移動するように、XYZ軸
電動パルスステージ10におけるパルスモータ10b・
10c・10dとを制御する。また、このコンピュータ
11は、測定時に一方のレーザー変位計2から出力され
る試料ヘッド6の測定値を示す信号と、他方のレーザー
変位計3から出力される基準ミラー7の測定値を示す信
号とに基づいて、両者の差分を求め、得られた結果を試
料ヘッド6の形状を示すデータとして図示しない内蔵ま
たは外部の記憶装置に書き込むか或いは出力装置を介し
て外部に出力するようになっている。なお、図示例で
は、試料ヘッド6と基準ミラー7は互いに逆向きにセッ
トされた状態で測定されるので、両者の測定値の差分を
求めるには、両測定値を単に足し合わせればよい。
【0023】また、カメラ12は、レーザー変位計2と
並設状態でZ軸ステージ4に保持されており、測定時に
試料ヘッド6の測定面の撮像をモニタ13に送って、そ
の画面に試料ヘッド6の測定面を10倍以上の倍率(こ
の例では100倍)で映し出す。その場合、モニタ13
の画面には、映っている試料ヘッド6の測定面の位置や
大きさのレベルが認識できるように、目盛りあるいはマ
ーカー等が試料ヘッド6の測定面の映像とともに示され
るようになっている。
並設状態でZ軸ステージ4に保持されており、測定時に
試料ヘッド6の測定面の撮像をモニタ13に送って、そ
の画面に試料ヘッド6の測定面を10倍以上の倍率(こ
の例では100倍)で映し出す。その場合、モニタ13
の画面には、映っている試料ヘッド6の測定面の位置や
大きさのレベルが認識できるように、目盛りあるいはマ
ーカー等が試料ヘッド6の測定面の映像とともに示され
るようになっている。
【0024】<測定方法>次に、このような形状測定装
置を用いて試料ヘッド6の摺動面全体の領域における形
状を測定する方法について説明する。まず、図1に示し
たように、XYZ軸電動パルスステージ10のアーム部
10aに2軸傾斜ステージ8・9をそれぞれ介して試料
ヘッド6および基準ミラー7を取り付けたうえで、レー
ザー変位計2・3を所定の高さ位置にセットする。そし
て、このうちの一方の変位計2による測定点を試料ヘッ
ド6の表面つまり摺動面に、他方の変位計3による測定
点を基準ミラー(基準面)7にそれぞれ設定する。ま
た、2軸傾斜ステージ8・9を手動操作して、試料ヘッ
ド6および基準ミラー7が水平状態となるように調整す
る。この状態において、試料ヘッド6の測定点と基準ミ
ラー7の測定点とを結ぶ直線は図中のX−Y平面に対し
て垂直となっている。なお、断面弧状の頂部を測定する
場合(後述する測定例)は、頂部を結ぶ線と試料ヘッ
ド6の移動方向が平行になるように、モニター13のマ
ーカーを見ながら回転ステージ14による試料ヘッド6
の回転と、XYZ軸電動パルスステージ10による移動
とを繰り返し行い平行になるまで調整する。
置を用いて試料ヘッド6の摺動面全体の領域における形
状を測定する方法について説明する。まず、図1に示し
たように、XYZ軸電動パルスステージ10のアーム部
10aに2軸傾斜ステージ8・9をそれぞれ介して試料
ヘッド6および基準ミラー7を取り付けたうえで、レー
ザー変位計2・3を所定の高さ位置にセットする。そし
て、このうちの一方の変位計2による測定点を試料ヘッ
ド6の表面つまり摺動面に、他方の変位計3による測定
点を基準ミラー(基準面)7にそれぞれ設定する。ま
た、2軸傾斜ステージ8・9を手動操作して、試料ヘッ
ド6および基準ミラー7が水平状態となるように調整す
る。この状態において、試料ヘッド6の測定点と基準ミ
ラー7の測定点とを結ぶ直線は図中のX−Y平面に対し
て垂直となっている。なお、断面弧状の頂部を測定する
場合(後述する測定例)は、頂部を結ぶ線と試料ヘッ
ド6の移動方向が平行になるように、モニター13のマ
ーカーを見ながら回転ステージ14による試料ヘッド6
の回転と、XYZ軸電動パルスステージ10による移動
とを繰り返し行い平行になるまで調整する。
【0025】次いで、XYZ軸電動パルスステージ10
を操作して、試料ヘッド6および基準ミラー7をX軸方
向(またはY軸方向)に同時に移動させながら、試料ヘ
ッド6の摺動面に設定した一方のレーザー変位計2の測
定点と、基準ミラー7つまり基準面に設定した他方のレ
ーザー変位計3の測定点の各Z軸方向の変位、つまり試
料ヘッド6の摺動面および基準ミラー7による基準面の
それぞれX軸方向(またはY軸方向)に沿った各点にお
けるZ軸方向の変位を測定する。
を操作して、試料ヘッド6および基準ミラー7をX軸方
向(またはY軸方向)に同時に移動させながら、試料ヘ
ッド6の摺動面に設定した一方のレーザー変位計2の測
定点と、基準ミラー7つまり基準面に設定した他方のレ
ーザー変位計3の測定点の各Z軸方向の変位、つまり試
料ヘッド6の摺動面および基準ミラー7による基準面の
それぞれX軸方向(またはY軸方向)に沿った各点にお
けるZ軸方向の変位を測定する。
【0026】このようにして得られた試料ヘッド6の摺
動面の各点における測定値と、基準ミラー7による基準
面の各点における測定値は、レーザー変位計2・3から
の各出力としてコンピュータ11に入力される。コンピ
ュータ11は、入力された試料ヘッド6に関する測定値
と基準面に関する測定値の両者の差分を、試料ヘッド6
および基準面において同時に測定された各点ごとに求め
る。このようにして両測定値の差分を取ることによって
試料ヘッド6の移動に伴う位置変動誤差が相殺され、そ
の結果、試料ヘッド6の摺動面の形状が精度良く測定さ
れることとなる。
動面の各点における測定値と、基準ミラー7による基準
面の各点における測定値は、レーザー変位計2・3から
の各出力としてコンピュータ11に入力される。コンピ
ュータ11は、入力された試料ヘッド6に関する測定値
と基準面に関する測定値の両者の差分を、試料ヘッド6
および基準面において同時に測定された各点ごとに求め
る。このようにして両測定値の差分を取ることによって
試料ヘッド6の移動に伴う位置変動誤差が相殺され、そ
の結果、試料ヘッド6の摺動面の形状が精度良く測定さ
れることとなる。
【0027】<形状測定例>次に、試料ヘッド6に関す
る実際の形状測定例について説明する。図2は、この測
定例で用いた試料ヘッド6を示したもので、同図には、
試料ヘッド6の摺動面に対するレーザー変位計2の走査
方向(相対的な移動方向)も併せて示してある。
る実際の形状測定例について説明する。図2は、この測
定例で用いた試料ヘッド6を示したもので、同図には、
試料ヘッド6の摺動面に対するレーザー変位計2の走査
方向(相対的な移動方向)も併せて示してある。
【0028】図2に示した試料ヘッド6には、これの摺
動面上に第1〜第5の5本の突条61〜65が形成され
ており、このうちの第2〜第4の3本の突条62〜64
には第1チャンネル用および第2チャンネル用の2つの
ギャップ部CH1・CH2がそれぞれ設けられている。
ここで、例えば、両端に位置する第1および第5の各突
条61・65はそれぞれアウトリガー部であり、中央に
位置する第3の突条63はリード用のヘッド部であり、
その他の第2および第4の突条62・64はそれぞれラ
イト用のヘッド部である。第3の突条63と第2および
第4の突条62・64との間隔はそれぞれ7.5mm、各突
条61〜65の延びる方向における試料ヘッド6の幅寸
法は23mmである。
動面上に第1〜第5の5本の突条61〜65が形成され
ており、このうちの第2〜第4の3本の突条62〜64
には第1チャンネル用および第2チャンネル用の2つの
ギャップ部CH1・CH2がそれぞれ設けられている。
ここで、例えば、両端に位置する第1および第5の各突
条61・65はそれぞれアウトリガー部であり、中央に
位置する第3の突条63はリード用のヘッド部であり、
その他の第2および第4の突条62・64はそれぞれラ
イト用のヘッド部である。第3の突条63と第2および
第4の突条62・64との間隔はそれぞれ7.5mm、各突
条61〜65の延びる方向における試料ヘッド6の幅寸
法は23mmである。
【0029】このような試料ヘッド6の摺動面に対し、
図1の形状測定装置を用いて先に述べた方法により形状
を測定した。測定したのは、以下に示す形状である。 第1チャンネル用のギャップ部CH1を通過して各
突条61〜65と直交する方向の形状(この場合のレー
ザー変位計2の走査方向を図2の矢印Aで示す)。 第2チャンネル用のギャップ部CH2を通過して各
突条61〜65と直交する方向の形状(レーザー変位計
2の走査方向はギャップ部CH1の場合と同じ)。 各突条61〜65の頂部に沿った形状(この場合の
レーザー変位計2の走査方向を図2の矢印Bで示す)。
図1の形状測定装置を用いて先に述べた方法により形状
を測定した。測定したのは、以下に示す形状である。 第1チャンネル用のギャップ部CH1を通過して各
突条61〜65と直交する方向の形状(この場合のレー
ザー変位計2の走査方向を図2の矢印Aで示す)。 第2チャンネル用のギャップ部CH2を通過して各
突条61〜65と直交する方向の形状(レーザー変位計
2の走査方向はギャップ部CH1の場合と同じ)。 各突条61〜65の頂部に沿った形状(この場合の
レーザー変位計2の走査方向を図2の矢印Bで示す)。
【0030】〜の大まかな形状は、図3および図4
に示す通りである。このうち、図3は(の場合もほ
ぼ同様)の形状の概略を示したもの、図4はの形状の
概略を示したものである。図4に示した第2〜第4の突
条の頂部形状において中央部が窪んでいるのは、この部
分がテープ走行によって磨耗した部分であることを示
す。
に示す通りである。このうち、図3は(の場合もほ
ぼ同様)の形状の概略を示したもの、図4はの形状の
概略を示したものである。図4に示した第2〜第4の突
条の頂部形状において中央部が窪んでいるのは、この部
分がテープ走行によって磨耗した部分であることを示
す。
【0031】<測定結果>図5〜図11に実際の測定結
果を示す。このうち、図5は、図6はの測定結果を
それぞれ示す。また、図7〜図11はの測定結果を示
すもので、図7は第1の突条61、図8は第2の突条6
2、図9は第3の突条63、図10は第4の突条64、
図11は第5の突条65の各頂部に沿った形状の測定結
果をそれぞれ示す。これらの図において、実線部分と点
線部分とがあるのは、レーザー変位計2を所定方向に往
復させて走査(実際には試料ヘッド6を移動)したこと
によるもので、実線部分は往きの測定結果を示し、点線
部分は帰りの測定結果を示す。
果を示す。このうち、図5は、図6はの測定結果を
それぞれ示す。また、図7〜図11はの測定結果を示
すもので、図7は第1の突条61、図8は第2の突条6
2、図9は第3の突条63、図10は第4の突条64、
図11は第5の突条65の各頂部に沿った形状の測定結
果をそれぞれ示す。これらの図において、実線部分と点
線部分とがあるのは、レーザー変位計2を所定方向に往
復させて走査(実際には試料ヘッド6を移動)したこと
によるもので、実線部分は往きの測定結果を示し、点線
部分は帰りの測定結果を示す。
【0032】図5および図6から、試料ヘッド6の摺動
面における各突条の形状が精度良く測定されていること
が分かる。また、この種のヘッドにおいて性能に影響を
及ぼすのはヘッド部の形状であるから、試料ヘッド6に
おいて重要なのは第2〜第4の各突条の頂部の形状であ
るが、図5および図6を見ると、それらの頂部形状につ
いてレーザー変位計2による走査の往き(実線)と帰り
(点線)とで測定結果が一致しており、この点でも測定
の精度が優れていることが分かる。なお、図5および図
6において、レーザー変位計2による走査の往き(実
線)と帰り(点線)とで測定結果が異なる部分が存在す
るのは、次の理由による。すなわち、本例では測定範囲
の比較的小さいレーザー変位計2を用いたために、例え
ば第2の突条62から第3の突条63まで走査する際は
レーザー変位計2または試料ヘッド6の一方を突条の高
さ方向(図5および図6では上下方向)に所定量だけ移
動させて測定している。ここで、一つの突条を測定する
場合、変位の低い部分は測定範囲から外れてしまい、測
定値がホールドされる。このホールドされる値が走査の
往きと帰りとでタイミングによって異なるために、前記
の測定結果の相違が生じたものである。ただし、このよ
うな相違が重要でないことは上述した通りである。
面における各突条の形状が精度良く測定されていること
が分かる。また、この種のヘッドにおいて性能に影響を
及ぼすのはヘッド部の形状であるから、試料ヘッド6に
おいて重要なのは第2〜第4の各突条の頂部の形状であ
るが、図5および図6を見ると、それらの頂部形状につ
いてレーザー変位計2による走査の往き(実線)と帰り
(点線)とで測定結果が一致しており、この点でも測定
の精度が優れていることが分かる。なお、図5および図
6において、レーザー変位計2による走査の往き(実
線)と帰り(点線)とで測定結果が異なる部分が存在す
るのは、次の理由による。すなわち、本例では測定範囲
の比較的小さいレーザー変位計2を用いたために、例え
ば第2の突条62から第3の突条63まで走査する際は
レーザー変位計2または試料ヘッド6の一方を突条の高
さ方向(図5および図6では上下方向)に所定量だけ移
動させて測定している。ここで、一つの突条を測定する
場合、変位の低い部分は測定範囲から外れてしまい、測
定値がホールドされる。このホールドされる値が走査の
往きと帰りとでタイミングによって異なるために、前記
の測定結果の相違が生じたものである。ただし、このよ
うな相違が重要でないことは上述した通りである。
【0033】図7〜図11を見ても各部の形状が精度良
く測定されていることが分かる。図8や図11ではレー
ザー変位計2の走査の往きと帰りとで若干の差が存在す
るが、その差はたかだか1〜2μmの程度のものに過ぎ
ない。なお、第2〜第4の各突条62〜64の頂部形状
の測定結果を示した図8〜図10において、左右方向の
中央寄りに位置する2つの凸部は、第1チャンネル用お
よび第2チャンネル用の各ギャップ部CH1・CH2の
ものである。
く測定されていることが分かる。図8や図11ではレー
ザー変位計2の走査の往きと帰りとで若干の差が存在す
るが、その差はたかだか1〜2μmの程度のものに過ぎ
ない。なお、第2〜第4の各突条62〜64の頂部形状
の測定結果を示した図8〜図10において、左右方向の
中央寄りに位置する2つの凸部は、第1チャンネル用お
よび第2チャンネル用の各ギャップ部CH1・CH2の
ものである。
【0034】<参考例>図12は、試料ヘッド6に代え
てオプティカルフラットガラスの表面の形状を上記と同
様の形状測定装置および方法により測定したものであ
る。この図12に示した結果から、レーザー変位計2で
2×104 μmの範囲を走査した場合でも測定誤差は僅
か0.5μm程度しか生じないことが確認できる。
てオプティカルフラットガラスの表面の形状を上記と同
様の形状測定装置および方法により測定したものであ
る。この図12に示した結果から、レーザー変位計2で
2×104 μmの範囲を走査した場合でも測定誤差は僅
か0.5μm程度しか生じないことが確認できる。
【0035】<比較例>図13〜図17は、図1の形状
測定装置において、一方のレーザー変位計2による試料
ヘッド6の摺動面の形状測定のみ行い、他方のレーザー
変位計3による基準ミラー7の形状測定を行わなかった
場合の測定結果を示すものである。このうち、図13は
図7に対応するもので第1の突条61の頂部に関するも
の、図14は図8に対応するもので第2の突条62の頂
部に関するもの、図15は図9に対応するもので第3の
突条63の頂部に関するもの、図16は図10に対応す
るもので第4の突条64の頂部に関するもの、図17は
図11に対応するもので第5の突条65の頂部に関する
ものである。これら図13〜図17を見ると、すべての
測定範囲において変位の測定値が上下に比較的大きく変
動していることが分かる。これは、レーザー変位計2で
所定範囲を走査すべく試料ヘッド6を所定方向に移動さ
せるときに振動等が加わるために生じたものと思われ
る。このような試料ヘッド6(またはレーザー変位計
2)の移動に伴う位置変動誤差があるために、図13〜
図17では、測定結果から各突条61〜65の頂部の形
状を認識することが不可能に近いものとなっている。
測定装置において、一方のレーザー変位計2による試料
ヘッド6の摺動面の形状測定のみ行い、他方のレーザー
変位計3による基準ミラー7の形状測定を行わなかった
場合の測定結果を示すものである。このうち、図13は
図7に対応するもので第1の突条61の頂部に関するも
の、図14は図8に対応するもので第2の突条62の頂
部に関するもの、図15は図9に対応するもので第3の
突条63の頂部に関するもの、図16は図10に対応す
るもので第4の突条64の頂部に関するもの、図17は
図11に対応するもので第5の突条65の頂部に関する
ものである。これら図13〜図17を見ると、すべての
測定範囲において変位の測定値が上下に比較的大きく変
動していることが分かる。これは、レーザー変位計2で
所定範囲を走査すべく試料ヘッド6を所定方向に移動さ
せるときに振動等が加わるために生じたものと思われ
る。このような試料ヘッド6(またはレーザー変位計
2)の移動に伴う位置変動誤差があるために、図13〜
図17では、測定結果から各突条61〜65の頂部の形
状を認識することが不可能に近いものとなっている。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被測定物
の表面の形状を測定する場合において2つの非接触の変
位計を用い、被測定物と基準面とを同時に移動させて、
一方の変位計で被測定物の表面の変位を、他方の変位計
で基準面の変位をそれぞれ測定し、両者の測定値の差分
を取るようにしたので、被測定物等の移動に伴う位置変
動誤差を相殺することができ、その結果、被測定物の表
面の形状を高精度に測定できることとなる。
の表面の形状を測定する場合において2つの非接触の変
位計を用い、被測定物と基準面とを同時に移動させて、
一方の変位計で被測定物の表面の変位を、他方の変位計
で基準面の変位をそれぞれ測定し、両者の測定値の差分
を取るようにしたので、被測定物等の移動に伴う位置変
動誤差を相殺することができ、その結果、被測定物の表
面の形状を高精度に測定できることとなる。
【図1】本発明の実施例で使用した形状測定装置の構成
を示すシステム図である。
を示すシステム図である。
【図2】本発明の実施例で使用した試料ヘッド(被測定
物)の斜視図である。
物)の斜視図である。
【図3】図2の試料ヘッドの摺動面について各突条と直
交する方向の大まかな表面形状を示すために使用した説
明図である。
交する方向の大まかな表面形状を示すために使用した説
明図である。
【図4】図2の試料ヘッドの摺動面について各突条の頂
部に沿った大まかな表面形状を示すために使用した説明
図である。
部に沿った大まかな表面形状を示すために使用した説明
図である。
【図5】図2の試料ヘッドの摺動面において第1チャン
ネル用のギャップ部の位置で各突条と直交する方向に沿
って表面の形状を測定した結果を示す図表である。
ネル用のギャップ部の位置で各突条と直交する方向に沿
って表面の形状を測定した結果を示す図表である。
【図6】同じく第2チャンネル用のギャップ部の位置で
各突条と直交する方向に沿って表面の形状を測定した結
果を示す図表である。
各突条と直交する方向に沿って表面の形状を測定した結
果を示す図表である。
【図7】図2の試料ヘッドの摺動面において第1の突条
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
【図8】同じく第2の突条の頂部に沿った表面形状を測
定した結果を示す図表である。
定した結果を示す図表である。
【図9】同じく第3の突条の頂部に沿った表面形状を測
定した結果を示す図表である。
定した結果を示す図表である。
【図10】同じく第4の突条の頂部に沿った表面形状を
測定した結果を示す図表である。
測定した結果を示す図表である。
【図11】同じく第5の突条の頂部に沿った表面形状を
測定した結果を示す図表である。
測定した結果を示す図表である。
【図12】参考例として、本発明実施例中の試料ヘッド
に代えてオプティカルフラットガラスの表面の形状を測
定した結果を示す図表である。
に代えてオプティカルフラットガラスの表面の形状を測
定した結果を示す図表である。
【図13】比較例として、一つのレーザー変位計で図2
の試料ヘッドの摺動面の形状のみを測定した場合(基準
面の測定を同時に行わない場合)のもので、試料ヘッド
摺動面における第1の突条の頂部に沿った表面形状を測
定した結果を示す図表である。
の試料ヘッドの摺動面の形状のみを測定した場合(基準
面の測定を同時に行わない場合)のもので、試料ヘッド
摺動面における第1の突条の頂部に沿った表面形状を測
定した結果を示す図表である。
【図14】同じく試料ヘッド摺動面における第2の突条
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
【図15】同じく試料ヘッド摺動面における第3の突条
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
【図16】同じく試料ヘッド摺動面における第4の突条
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
【図17】同じく試料ヘッド摺動面における第5の突条
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
の頂部に沿った表面形状を測定した結果を示す図表であ
る。
2・3 レーザー変位計(非接触の変位計) 4・5 Z軸ステージ(変位計をZ軸方向に移動させる
手段) 6 試料ヘッド(被測定物である固定ヘッド) 7 基準ミラー(基準面) 8・9 2軸傾斜ステージ(被測定物および基準面の傾
斜を調整する手段) 10 XYZ軸電動パルスステージ(被測定物および基
準面を移動させる手段) 11 コンピュータ(両測定値の差分を求める手段、移
動量を認識する手段) 12 カメラ(被測定物の測定面を10倍以上の倍率で
モニタ画面に映す手段、モニタ画面に目盛りやマーカー
等の位置の基準を示す手段) 13 モニタ 14 回転ステージ(被測定物をZ軸回りに回転させる
手段)
手段) 6 試料ヘッド(被測定物である固定ヘッド) 7 基準ミラー(基準面) 8・9 2軸傾斜ステージ(被測定物および基準面の傾
斜を調整する手段) 10 XYZ軸電動パルスステージ(被測定物および基
準面を移動させる手段) 11 コンピュータ(両測定値の差分を求める手段、移
動量を認識する手段) 12 カメラ(被測定物の測定面を10倍以上の倍率で
モニタ画面に映す手段、モニタ画面に目盛りやマーカー
等の位置の基準を示す手段) 13 モニタ 14 回転ステージ(被測定物をZ軸回りに回転させる
手段)
Claims (9)
- 【請求項1】 2つの非接触の変位計を用い、一方の変
位計による測定点を被測定物の表面に、他方の変位計に
よる測定点を平滑な基準面にそれぞれ設定し、被測定物
と基準面とを同時に移動させてそれぞれの変位を測定
し、両者の測定値の差分により被測定物の表面形状を測
定することを特徴とする形状測定方法。 - 【請求項2】 被測定物の表面を測定点とする非接触の
変位計と、平滑な基準面を測定点とする非接触の変位計
と、被測定物および基準面を移動させる手段と、前記両
変位計による測定値の差分を求める手段とを有すること
を特徴とする形状測定装置。 - 【請求項3】 被測定物の測定点と基準面の測定点とを
結ぶ直線が被測定物の移動面に対して垂直に設定されて
いる請求項2記載の形状測定装置。 - 【請求項4】 被測定物および基準面の移動面上の2軸
をX軸、Y軸とし、移動面に垂直な軸をZ軸として、被
測定物の測定点と基準面の測定点のZ軸からの距離の差
が10mm以内に設定されている請求項2記載の形状測定
装置。 - 【請求項5】 被測定物と基準面と変位計とをZ軸方向
に移動させる手段と、その移動距離を認識する手段とを
有する請求項4記載の形状測定装置。 - 【請求項6】 被測定物の測定面を10倍以上の倍率で
モニタ画面に映す手段と、被測定物をZ軸回りに回転さ
せる手段と、モニタ画面に目盛りやマーカー等の位置の
基準を示す手段とを有する請求項4または5記載の形状
測定装置。 - 【請求項7】 被測定物および基準面の傾斜を調整する
手段を有する請求項2ないし6のいずれかに記載の形状
測定装置。 - 【請求項8】 被測定物の表面は磁気ヘッドの摺動面で
ある請求項2ないし7のいずれかに記載の形状測定装
置。 - 【請求項9】 磁気ヘッドは磁気テープ装置用の固定ヘ
ッドである請求項8記載の形状測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108490A JP2000298011A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 形状測定方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108490A JP2000298011A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 形状測定方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000298011A true JP2000298011A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14486101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11108490A Withdrawn JP2000298011A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 形状測定方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000298011A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008128729A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 形状測定装置 |
US20110015885A1 (en) * | 2009-07-17 | 2011-01-20 | Mori Seiki Co., Ltd. | On-machine measurement method and measurement apparatus |
JP2011209006A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toshiba Corp | 物体表面傷の計測方法 |
CN107110641A (zh) * | 2014-12-30 | 2017-08-29 | 安萨尔多能源公司 | 用于测试燃气轮机的转子轮盘的一致性的装置 |
CN113251943A (zh) * | 2020-02-12 | 2021-08-13 | 三营超精密光电(晋城)有限公司 | 基于光干涉的测量系统及方法 |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP11108490A patent/JP2000298011A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008128729A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 形状測定装置 |
US20110015885A1 (en) * | 2009-07-17 | 2011-01-20 | Mori Seiki Co., Ltd. | On-machine measurement method and measurement apparatus |
JP2011020233A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Kyoto Univ | 機上測定方法及び測定装置 |
US8589103B2 (en) | 2009-07-17 | 2013-11-19 | Mori Seiki Co., Ltd. | On-machine measurement method and measurement apparatus |
JP2011209006A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toshiba Corp | 物体表面傷の計測方法 |
CN107110641A (zh) * | 2014-12-30 | 2017-08-29 | 安萨尔多能源公司 | 用于测试燃气轮机的转子轮盘的一致性的装置 |
CN107110641B (zh) * | 2014-12-30 | 2020-02-28 | 安萨尔多能源公司 | 用于测试燃气轮机的转子轮盘的一致性的装置 |
CN113251943A (zh) * | 2020-02-12 | 2021-08-13 | 三营超精密光电(晋城)有限公司 | 基于光干涉的测量系统及方法 |
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