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JP2000262989A - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

Info

Publication number
JP2000262989A
JP2000262989A JP2000004930A JP2000004930A JP2000262989A JP 2000262989 A JP2000262989 A JP 2000262989A JP 2000004930 A JP2000004930 A JP 2000004930A JP 2000004930 A JP2000004930 A JP 2000004930A JP 2000262989 A JP2000262989 A JP 2000262989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
cleaning liquid
cleaning
nozzle
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000004930A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohito Tsuga
智仁 都賀
Yoshiaki Yamaguchi
嘉昭 山口
Takehisa Nitta
雄久 新田
Masahiro Miki
正博 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UCT Corp
Original Assignee
UCT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UCT Corp filed Critical UCT Corp
Priority to JP2000004930A priority Critical patent/JP2000262989A/ja
Publication of JP2000262989A publication Critical patent/JP2000262989A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の洗浄液を極めて効率よく使用し、高清
浄な洗浄を可能として、基板洗浄効果を格段に向上させ
る。 【解決手段】 線状ノズル112は、設置されたウェハ
104の裏面に位置するように固定されている。他方、
線状ノズル113は、ウェハ104の略中心部位から外
周方向にわたって可動とされており、使用しないときに
はウェハ104の外周方向に位置しており、洗浄時には
線状ノズル112と上方から見て重なる部位まで回動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板洗浄装置に関
し、特に半導体ウェハ等の基板洗浄に好適に適用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス製造の基板洗浄工
程は、いわゆるバッチ式洗浄法により行なわれている。
この洗浄法は、基板を10枚単位で並列させた状態で洗
浄漕に侵漬させて洗浄する手法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッチ
式洗浄法では、生産性を向上させようとすれば並列する
基板間隔を狭くせざるを得ず、その結果として基板間の
洗浄液の流入・排出時間、洗浄液流の均一性の確保等が
本質的に困難となる。また、常に隣接する基板の裏面に
より基板表面が汚染の影響を受けるという欠点がある。
更に、基板を順次異なる洗浄液の洗浄漕に移動させると
きや、洗浄漕へ薬液を流入・排出させるときに多くの時
間が必要であるという問題もある。更に、基板洗浄の際
に必要な薬液及び超純水の使用量が莫大であるという問
題もある。
【0004】そこで本発明は、少量の洗浄液を極めて効
率よく使用し、高清浄な洗浄を可能として、基板洗浄効
果を格段に向上させることができる基板洗浄装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の基板洗浄装置
は、所定部位に設置された基板に洗浄液を供給すること
により、前記基板を洗浄する基板洗浄装置であって、前
記基板の表面及び裏面に同時に前記洗浄液を吐出する一
対の洗浄液噴射手段を備えており、一方の洗浄液噴射手
段は、前記洗浄液を介して前記基板に高周波又は超音波
を印加する機能を有するとともに、他方の洗浄液噴射手
段は、設置された前記基板の略中心部位から外周方向に
わたって可動とされており、洗浄時には、双方の前記洗
浄液噴射手段からの前記洗浄液の前記基板上における吐
出領域が上方から見て重なるように稼働する。
【0006】本発明の基板洗浄装置の一態様例は、基板
毎に装着し、当該基板を円周方向に回転させながら前記
洗浄液を供給する基板枚葉スピン洗浄装置である。
【0007】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記基板上の洗浄液の液膜の厚みを前記超音波の波
長の1/4以上の略一定値に保つようにしている。
【0008】本発明の基板洗浄装置の一態様例におい
て、前記各洗浄液噴射手段は、一方に設置された線状ノ
ズルに対し、上方から見てこれと重なり合うように静止
固定できる線状ノズルが他方に設置されており、一方か
ら印加された高周波又は超音波のエネルギーが伝播され
た基板上の部位を、他方の洗浄液噴射手段による洗浄液
で覆えるようにしている。
【0009】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記一方の洗浄液噴射手段が前記基板の裏面から所
定距離離間されて設置され、前記他方の洗浄液噴射手段
が前記基板の表面から所定距離離間されて設置されてい
る。
【0010】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記基板に高周波又は超音波を印加する機能を有す
る前記一方の洗浄液噴射手段は前記基板の下部に設置さ
れている。
【0011】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記一方の洗浄液噴射手段は、前記高周波又は超音
波を発生する手段と、前記高周波又は超音波が伝播さ
れ、前記洗浄液を吐出する線状ノズルとを有し、前記線
状ノズルの幅が前記高周波又は超音波を発生する手段か
ら上方に向かって幅狭となるように形成されている。
【0012】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記幅狭とされた領域は、前記高周波又は超音波を
発生する手段から近距離音場領域の範囲内とされてい
る。
【0013】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記幅狭とされた領域における前記線状ノズルの内
壁面に複数の段差面が形成されている。
【0014】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記段差面の凹量が前記高周波又は超音波の波長の
略1/4とされている。
【0015】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記線状ノズルの上端近傍に前記線状液を排出する
ための排出口が設けられている。
【0016】本発明の基板洗浄装置の一態様例において
は、前記各洗浄液噴射手段の接液部は、アモルファスカ
ーボンからなる。
【0017】本発明の基板洗浄装置の一態様例におい
て、前記一方の洗浄液噴射手段は、前記高周波又は超音
波を発生する手段と、前記高周波又は超音波が伝播さ
れ、前記洗浄液を吐出する線状ノズルとを有し、前記高
周波又は超音波を発生する手段と前記基板との間の所定
領域に純水が供給され、前記純水を介して前記洗浄液に
前記高周波又は超音波を印加する。
【0018】本発明の基板洗浄装置の一態様例におい
て、前記純水が供給される領域は、前記高周波又は超音
波を発生する手段から近距離音場領域の範囲内とされて
いる。
【0019】
【作用】本発明の基板洗浄装置においては、一方(例え
ば下方)の洗浄液噴射手段から洗浄液の噴射と共に高周
波又は超音波が基板の一方の面(例えば裏面)に印加
し、可動とされた他方(例えば上方)の洗浄液噴射手段
から一方の洗浄液噴射手段と上方から見て重なる部位で
洗浄液を噴射する。この場合、一方の洗浄液噴射手段の
基板を介した対向部位に他方の洗浄液噴射手段が位置す
るため、各洗浄液噴射手段と基板との間隔で決まる洗浄
液の液膜の厚みが所望の一定値に保たれるのみならず、
一方の洗浄液噴射手段からの高周波又は超音波が基板を
介して他方の洗浄液噴射手段側の洗浄液の液膜へ極めて
効率良く印加されることになる。従って、基板の表裏面
を最小限の洗浄液量で高精度に洗浄することが可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板洗浄装置の具
体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明
する。本実施形態の基板洗浄装置は、半導体ウェハ等の
ウェット洗浄プロセスにおいて広範囲の機能を実現でき
るウェハ枚葉スピン洗浄装置である。
【0021】図1は、本実施形態の基板洗浄装置の主要
構成を示す概略断面図である。この基板洗浄装置は、洗
浄する対象であるシリコン基板等の基板(ウェハ)10
4が収められる閉空間となり、ウェハ104の搬出入部
位となるゲートバルブ105を備えた洗浄チャンバー1
01内に、ウェハ104を側面から保持するウェハ保持
ピン103を有し、固定されたウェハ104を図中矢印
の方向に回転させる回転駆動モータを備えたウェハ設置
手段106と、ウェハ設置手段106を側方から包囲す
るように設けられた洗浄液衝突緩衝板102と、ウェハ
104に洗浄液を供給するための洗浄液供給機構111
とを備えて構成されている。ここで、洗浄液衝突緩衝板
102は必ずしも必要とは限らず、洗浄チャンバーの形
状に多少の曲面を持たせることにより、洗浄液衝突緩衝
板102の役割を代替せしめることも可能である。
【0022】なお、基板洗浄装置には、N2 ガス又は不
活性ガス等を供給するためのノズル(不図示)が設けら
れており、洗浄後にウェハ104を乾燥させる際にウェ
ハ104の表面、または表裏面同時にN2 ガス等を吹き
付けながら高速回転することによってウェハ104を乾
燥させたり、洗浄チャンバー101内を高濃度のN2
ス又は不活性ガス等で置換した状態でウェハ104の洗
浄を行なうこと等ができる。
【0023】洗浄液供給機構111は、洗浄液の流路と
なる配管107と、この流路には洗浄液の原液又は原ガ
スを所定量注入し、所定の濃度の洗浄液とする洗浄原液
注入器108と、設置されたウェハ104の表面及び裏
面近傍に設けられ、洗浄原液注入器108により所望の
濃度に調整された洗浄液を回転するウェハ104の表裏
面に同時に供給する一対の洗浄液噴射手段である同一形
状の線状ノズル112,113を備えて構成されてい
る。
【0024】線状ノズル112は、図2及び図3に示す
ように、設置されたウェハ104の裏面に位置するよう
に固定されている。他方、線状ノズル113は、ウェハ
104の略中心部位から外周方向にわたって可動とされ
ており、使用しないときには図2に示すようにウェハ1
04の外周方向に位置しており、洗浄時には図3に示す
ように線状ノズル112と上方から見て重なる部位まで
回動する。
【0025】洗浄液としては、酸素を含有した超純水、
オゾンを含有した超純水、希薄過酸化水素水、フッ化水
素酸、水素含有フッ化水素酸、界面活性剤、各種薬液調
合超純水等を含むものを用い、これらの薬液を後述する
各洗浄工程毎に切り替えて供給する。
【0026】次に、線状ノズル112,113の構成、
及び両者の位置関係について詳細に説明する。
【0027】図7は、線状ノズル112の一例を示す斜
視図である。線状ノズル112、線状ノズル113はこ
のように長手方向に延在する形状とされ、図7に示す態
様では、ノズル121の間から線状に吐出された線状液
がウェハ104の表面及び裏面に供給される。
【0028】図4、図5及び図6は、洗浄時に線状ノズ
ル112,113がウェハ104の表面及び裏面に配置
された状態を示している。これらの図において、線状ノ
ズル112,113の双方から洗浄液120が供給さ
れ、且つウェハ104の裏面(下方)に設置された洗浄
ノズル112からは、洗浄液120ととにメガソニック
(超音波)が供給される。また、これらの図において線
状ノズル112,113は、紙面に対して垂直方向に延
在するものとする。なお、矢印Aはウェハ104の回転
方向を示している
【0029】ここで、図4は、線状ノズル112,11
3のノズル形状が図7に示すように平行な対向する壁面
で構成されたものを示している。
【0030】図4に示す構成の線状ノズル112,11
3では、ノズル112,113の開口端とウェハ104
の距離を近接させることにより、洗浄効率を向上させる
ことが可能である。すなわち、開口端を近接させること
によってウェハ104の回転に対する洗浄液120の粘
性による抵抗を大きくすることができるからである。こ
こで、線状ノズル112と線状ノズル113の相対的な
位置を上方から見て重なる位置に設定しているため、線
状ノズル112から洗浄液120を介してウェハ104
の裏面に伝播したメガソニックを、ウェハ104を介し
て線状ノズル113から吐出される洗浄液120へ伝播
させることができ、ウェハ104の表裏面を効率良く洗
浄することができる。
【0031】また、図4(b)は、ウェハ104の回転
数を比較的大きく設定した場合に好適な線状ノズル11
2,113の位置関係を示している。このように、ウェ
ハ104の回転数に応じて、線状ノズル112と線状ノ
ズル113の位置関係を所定量ずらすことにより、線状
ノズル112,113それぞれから吐出される洗浄液1
20がウェハ104上において供給される位置を対向さ
せることができる。従って、線状ノズル112,113
の相対的位置はウェハ104上における洗浄液120の
供給位置が表面と裏面において重なるように配置するこ
とが望ましく、この場合においては線状ノズル112,
113の位置がウェハ104の表面と裏面で重なること
は必ずしも必要ではない。
【0032】図5はウェハ104の表面(上方)に設置
される線状ノズル113の別の態様を示している。ここ
では、線状ノズル113は斜面状に形成されており、こ
の斜面の上を線状液が流れてウェハ104上に供給され
る。そして、矢印Aで示すウェハ104の回転方向と、
斜面を流れる線状液の方向が互いに反対方向に設定され
る。
【0033】このような構成においては、斜面を流れる
線状液の方向をウェハ104の回転方向と対向させるこ
とにより、更なる洗浄効率の向上を達成することが可能
となる。すなわち、ウェハ104の回転に対して斜面を
流れ落ちる洗浄液120のエネルギーを加算することが
できるからである。この場合においても、線状ノズル1
13とウェハ104の距離(d1 )を近接させることに
よって、洗浄液120の粘性を利用して洗浄効率を向上
させることができる。
【0034】ここで、ウェハ104の裏面に設置される
洗浄ノズル112は、斜面端の位置、すなわち洗浄ノズ
ル113の洗浄液120がウェハ104上に供給される
位置に対向して設置するのが望ましい。これにより、洗
浄ノズル112から供給されるメガソニックを、洗浄ノ
ズル112からの洗浄液120を介してウェハ104へ
供給し、更に、洗浄ノズル113からウェハ104上に
供給された洗浄液120に効率よく伝播させることがで
きる。
【0035】図6はウェハ104の表面(上方)に設置
される線状ノズル113の更に別の態様を示している。
ここでは、線状ノズル113はパイプ形状とされ内部に
洗浄液120が供給される。パイプ状の線状ノズル11
3には、ウェハ104の表面に向かって開口部が設けら
れており、ここから洗浄液120がウェハ104の表面
に向かって供給される。ここでも、パイプ状の線状ノズ
ル113から洗浄液120を供給する方向が、ウェハ1
04の回転方向と反対方向とされているため、図5に示
す態様の線状ノズル113と同等の効果を得ることがで
きる。また、パイプ状の線状ノズル113の下端とウェ
ハ104との間隔(d2 )を調整することにより、洗浄
液120の粘性を利用して洗浄効率を向上させることが
可能となる。なお、パイプ状の線状ノズル113からウ
ェハ104に向かって洗浄液を供給する開口は線状のス
リットとしても良いし開孔(ホール)複数箇所設けても
よい。
【0036】次に、線状ノズル112,113の構成を
詳細に説明する。なお、以下の説明においては、ウェハ
104の下部に設置される線状ノズル112を中心に説
明するが、メガソニック供給機構を除いた状態として線
状ノズル113の構成に適用することは勿論可能であ
る。
【0037】図7は、線状ノズル112の全体構成を示
す斜視図である。線状ノズル112は、ノズル121、
超音波振動子123、振動板122、洗浄液供給管12
4を有して構成されている。ここで、図7においては便
宜状、ノズル121の端面を断面として示しているが、
実際にはノズル121は端面にも形成されており、線状
液供給管124から供給される線状液は上方のみに供給
される構成とされている。
【0038】洗浄液噴射手段の接液部である、ノズル1
21および振動板122は、アモルファスカーボンで形
成されたものである。これにより、洗浄液、特にフッ酸
溶液によるパーティクル発生を最小限に抑えることを可
能としている。
【0039】超音波振動子123は、例えばセラミック
から成る圧電素子から構成され、所定の高周波を印加す
ることにより超音波振動を発生する。超音波振動は、超
音波振動子123上に貼り付けられた振動板122を介
して更に上方に伝播される。
【0040】洗浄液供給管124は、振動子122上に
洗浄液120を供給する。振動子122上に供給された
洗浄液120には、振動板122からの超音波振動(メ
ガソニック)が伝播される。
【0041】図8は、振動子122から伝播されたメガ
ソニックにより洗浄液120中に伝わる波面を模式的に
示した断面図である。超音波振動子123から振動子1
22を介して洗浄液120中に伝播する振動は、超音波
振動子123上における振動板122の各点より生じる
球面波として伝播し、これらが重なりあった平面波とし
て矢印B方向に伝播してウェハ104の裏面へと伝えら
れる。
【0042】図8に示す、振動板122から上方に向か
って距離Eの範囲は、近距離(近接)音場領域を示して
いる。この領域においては、振動源に近接しているため
洗浄液中に放射状に球面波が伝播される(矢印A方向
等)。従って、この範囲においては横方向に伝播する振
動がノズル121によって反射され、不要な反射波が洗
浄液120中に伝わる可能性がある。
【0043】本実施形態においては、この状態を考慮し
て、近距離音場領域ではノズル121の壁面を下面に向
かって幅広形状に拡げて斜面121aを形成している。
このように近距離音場領域においてノズル121を斜面
121aとして形成し、幅を拡大することによって、メ
ガソニックがノズル121の内壁面で反射することによ
る不要な反射波の発生を最小限に抑えることができる。
【0044】近距離音場領域Eは、メガソニックの波長
をλ、超音波振動子の幅を2dとした場合に、以下に示
す式で規定される。 E=d2 /λ
【0045】従って、斜面121aの垂直方向の距離
は、近距離音場領域(E=d2 /λ)よりも大きく設定
しておくことが望ましい。すなわち、メガソニックの周
波数を1.5MHz,波長(λ)を1mm、超音波振動
子123の幅(2d)を3mmとした場合において、近
距離音場領域は、2d=3であることを考慮して、 E=1.52 /1=2.25(mm) となるため、斜面121aの垂直方向の距離を2.25
mm以上とすることによって反射波による弊害を抑止し
たノズル形状とすることができる。
【0046】また、メガソニックの周波数を1.5MH
z,波長(λ)を1mm、超音波振動子123の幅(2
d)を5mmとした場合において、近距離音場領域は、 E=2.252 /1=6.25(mm) となるため、斜面121aの垂直方向の距離を6.25
mm以上とすることによって反射波による弊害を抑止し
たノズル形状とすることができる。
【0047】図11は、ノズル121の斜面121aを
内側から見た状態の斜視図である。斜面121aの内壁
面には所定の間隔で微小な段差121c(グレーティン
グ)が形成されている。また、図12は、斜面121a
が延在する方向と垂直な方向の断面を示している。
【0048】図12に示すように、段差121cの凹量
はメガソニックの波長(λ)の1/4程度としておくの
が好ましい。このように凹量を設定することによって、
斜面121aの内壁面でメガソニックが反射した場合
に、振動板122から斜面121aへ向かう波との内壁
面121cにおける反射波とを効果的に干渉させること
ができ、反射波を的確に減衰させることが可能である。
【0049】次に、図9を参照しながら、ノズル121
内での洗浄液120の流れについて説明する。上述した
ように、近距離音場領域Eよりも上方においては、メガ
ソニックが平面波として洗浄液120中を上方へ伝播す
る。従って、図8に示した平面波の幅で洗浄液120は
上方に向かって流れることになる。
【0050】ここで、図8に示すように、平面波の横方
向の幅は超音波振動子123の横幅(D1 )と略同一と
なる。従って、この範囲において洗浄液120は上方に
向かって流れ、ノズル121の間隔(D2 )の中央位置
においてその表面が盛り上がることなる。
【0051】そして、本実施形態においては、ノズル1
21の間隔(D2 )を超音波振動子123の幅(D1
よりも大きく設定している。一例として、超音波振動子
123の幅(D1 )を3mm程度とした場合には、ノズ
ル121の間隔(D2 )を5mm程度に設定する。超音
波振動子123の幅(D1 )を5mm程度とした場合に
は、ノズル121の間隔(D2 )を8mm程度に設定す
るのが好ましい。
【0052】このように、ノズル121の間隔(D2
を超音波振動子123の幅(D1 )よりも大きく設定す
ることにより、上方に流れた洗浄液120は表面におい
て横方向に流れ、図9の矢印で示すようにノズル121
の垂直な壁面に沿って下方に流れることになる。
【0053】このように、上方に向かった洗浄液120
をノズル121の壁面に沿って下方に流して循環させる
ことにより、洗浄液120がノズル121から外部に流
出する量を最小限に抑えることができ、且つ超音波振動
子123からのメガソニックを確実にウェハ104に伝
播させることが可能である。
【0054】次に、ウェハ104を乾燥させる際の線状
ノズル112中の洗浄液120の状態について説明す
る。図10は、乾燥時における線状ノズル112を示し
ている。
【0055】図10に示すように、線状ノズル112に
おけるノズル121の壁面には、排出口121bが設け
られている。乾燥時には、洗浄液供給管124からの洗
浄液120の供給が停止され、前述したようにウェハ1
04の表裏面同時にN2 ガス等を吹きつけながらウェハ
104を高速回転させることにより、ウェハ104をを
乾燥させる。
【0056】この際、洗浄液供給管124からの洗浄液
120の供給を停止すると、排出口121bからノズル
121内の洗浄液120が排出されることとなる。これ
により、ノズル121内の洗浄液120の液面は、排出
口121bよりも下に位置することになる。従って、ノ
ズル121の先端から洗浄液120の表面を十分離間さ
せることができる。これにより、乾燥時にウェハ104
を高速回転させたとしても、ウェハ104の裏面から洗
浄液120の表面まで十分な距離が確保されているた
め、高速回転による洗浄液120の吹き上がり、離散を
抑止することができ、乾燥時にウェハ104へ洗浄液1
20が付着することを抑止することができる。特に、ノ
ズル121の間隔(D2 )が2mmより大きい場合に
は、洗浄液1120の上方への吸い込みが激しいため、
排出口121bを設けることによってこの吸い込みを抑
止することができる。なお、排出口121bは1か所あ
るいは数か所設けることが可能である。
【0057】次に、より具体的な構成の線状ノズル11
2の構成を、図13〜図16を参照しながら説明する。
【0058】図13は、線状ノズル112の全体構成を
示す斜視図である。ここで、スリット125aから洗浄
液120がウェハ104の裏面に吐出される。128は
洗浄液供給管であって、振動板上に洗浄液120を供給
するものである。126は振動子カバーであって、内部
に超音波振動子131が格納されている。127は超音
波振動子131へ高周波を伝達する給電ケーブルであ
る。
【0059】図14は、スリット125aの延在する方
向と垂直な方向における、線状ノズル112の断面を示
す図である。線状ノズル112は、上ブロック(ホーン
部)125、振動板130、下ブロック132、振動子
カバー126を主要な構成部材として構成されている。
【0060】上ブロック125は、図8において説明し
た線状ノズル112のノズル121に相当する部材であ
って、上ブロック125に形成されたスリット125a
は振動板130に向けて幅広に形成されている。この幅
広に形成された部分が、前述した近距離音場領域に相当
する。
【0061】上ブロック125の下面には振動板130
が取り付けられている。上ブロック125と振動板13
0は周縁部において密着しており、Oリング129によ
って洗浄液120の漏れ出しが抑止されている。そし
て、上ブロック125と振動板130の間に洗浄液供給
管128から洗浄液120が供給される。従って、洗浄
液120は、上ブロック125と振動板130の間で、
且つOリング129の内側に存在することになる。
【0062】振動板130の裏面には超音波振動子13
1が貼り付けられている。下ブロック132の超音波振
動子131に対応する部位は開口部とされており、この
開口部に超音波振動子131が収められる。
【0063】そして、下ブロック132の下部には、超
音波振動子131を覆うように振動子カバー126が取
り付けられている。好適には、振動子カバー126内の
空間にN2 ガス等を流すことによって、振動子カバー1
26内に発生する汚染を最小限に抑えることが可能であ
る。
【0064】洗浄液供給管128は、下ブロック132
及び振動板130を貫通して、上ブロック125と振動
板130の間に供給される。ここで、洗浄液供給管12
8は、上ブロック125に形成された供給溝125cに
接続されている。
【0065】図15は、上ブロック125を下方から見
た平面図である。供給溝125cはスリット125aを
囲むようにコの字形状に形成されている。そして、図1
5に示す125gは、供給溝125cにおいて洗浄液供
給管128が接続される部位を示している。
【0066】供給溝125cとスリット125aの斜面
125bの間に隙間部が形成されている。上ブロック1
25において隙間部を形成する面125dは、上ブロッ
ク125の周縁において振動板130と密着する部位よ
りも微小量だけ凹面として形成されており、振動板13
0と密着させた際に微小量の隙間が形成される。この隙
間の量としては、0.2mm程度が適当である。
【0067】図16は、洗浄液供給管128から供給溝
125cに供給された洗浄液120が隙間部を通ってス
リット125aの到達する様子を示す模式図である。図
16も図15と同様に上ブロック125を下方から見た
平面図であるが、図15に示す2点鎖線125fの領域
を拡大した状態の平面図を示している。
【0068】図16に示すように、洗浄液供給管128
から供給溝125cへ供給された洗浄液120は、供給
溝125cに沿って流れ、面125dにより形成された
隙間部を通ってスリット125aの直下へ向かう。スリ
ット125aの直下においては、振動板130が超音波
振動子130によって振動しているため図8及び図9に
おいて説明したように洗浄液120が上方へと流れ、ウ
ェハ104の裏面に供給される。
【0069】以上説明したような図13〜図16に示す
装置においては、スリット125aの直下の振動板13
0へ均一に洗浄液120を供給することができるため、
ウェハ104の裏面に供給する洗浄液120を均一、且
つ、ムラなく供給することが可能である。
【0070】以上説明したように、線状ノズル112及
び線状ノズル113をウェハ104の表裏面に配置し、
ウェハ104の下方の線状ノズル112からメガソニッ
クを供給することにより、メガソニックにより洗浄液1
20中に生じる気泡を線状ノズル112からウェハ10
4の裏面に供給された洗浄液120中から効果的に取り
除くことが可能である。すなわち、ウェハ104の上方
に設置した線状ノズル113に超音波振動子を設置した
場合には、線状ノズル113内に気泡が発生した場合
に、気泡が上方へ浮き上がって振動板の直下に取り残さ
れることが想定され、これによりメガソニックが効率良
く洗浄液120に伝播しなくなることが想定される。本
実施形態のように、ウェハ104の上方に設置した線状
ノズル112に超音波振動子123,130を設置する
ことにより、洗浄液120中の気泡を洗浄液120とウ
ェハ104の接触面、あるいはその側方から確実に逃が
すことが可能である。
【0071】以下、図1〜図3のウェハ枚葉スピン洗浄
装置を用いたウェハ洗浄プロセスについて図17を用い
て工程順に説明する。先ず、オゾン(O3 )を含む超純
水を線状ノズル112,113から回転するウェハ10
4の表裏面に供給する(ステップS1)。これにより、
ウェハ104の表裏面に吸着する有機物、金属、各種粒
子等を除去する。
【0072】続いて、フッ化水素酸(HF)に過酸化水
素水(H2 2 )及び界面活性剤を混合させた混合溶液
を用い、この混合溶液に周波数が0.8MHz〜6.0
MHzのメガソニックを照射させた洗浄液を同様にして
ウェハ104の表裏面に供給する(ステップS2)。具
体的には、線状ノズル112からウェハ104に混合溶
液を噴射すると共にメガソニックを印加し、同時に線状
ノズル112と上方から見て重なる部位で線状ノズル1
13から混合溶液を噴射する。このとき、液膜の厚みが
所望の一定値に保たれるのみならず、線状ノズル112
からのメガソニックがウェハ104を介して線状ノズル
113の混合溶液の液膜へ極めて効率良く印加されるこ
とになる。なお、液膜の厚みは、混合溶液でのメガソニ
ックの波長の1/4程度以上とすることが望ましい。1
/4程度以下では、線状ノズル112,113から噴射
される混合溶液に十分にメガソニックを重畳させること
が困難となる。また、メガソニックの波長は、周波数が
1MHzであれば1.5mm程度、1.5MHzでは
1.0mm程度、5MHzでは0.3mm程度となる。
【0073】これにより、ステップS1でウェハ104
に残留した有機物、金属、各種粒子等を除去する。ここ
で、洗浄液に照射するメガソニックの周波数を0.8M
Hzより小さくすると、十分な洗浄効果が期待できない
反面、周波数をあまり大きくすると洗浄装置の所定部位
等に何らかの悪影響が生じる懸念があるため、現在のと
ころ6.0MHz程度が上限であると考えられる。しか
しながら、前記悪影響の懸念が解消され、又はこれを除
去することが可能となれば、将来的には更に高い周波数
とすることも期待される。
【0074】続いて、オゾンを含む超純水である洗浄液
を同様にしてウェハ104の表裏面に供給する(ステッ
プS3)。これにより、ステップS2でウェハ104に
残留した界面活性剤を除去する。
【0075】続いて、超純水を同様にしてウェハ104
の表裏面に供給する(ステップS4)。これにより、ウ
ェハ104の表面をリンスする。しかる後、N2 ガスを
通気させてウェハ104を乾燥させ(ステップS5)、
洗浄プロセスが終了する。
【0076】このように、本実施形態によれば、洗浄時
には線状ノズル112のウェハ104を介した対向部位
に線状ノズル113が位置するため、各線状ノズル11
2,113とウェハ104との間隔で決まる洗浄液の液
膜の厚みが所望の一定値に保たれるのみならず、洗浄ノ
ズル112からのメガソニックがウェハ104を介して
線状ノズル113の洗浄液の液膜へ極めて効率良く印加
されることになる。従って、ウェハ104の表裏面を最
小限の洗浄液量で高精度に洗浄することが可能となる。
【0077】(実験例)ここで、前記洗浄プロセスによ
って得られる洗浄液の液膜の厚みとウェハ表面の清浄度
との関係を調べる実験を行なった。以下、この実験につ
いて説明する。
【0078】前記洗浄プロセスを以下に示す各条件の下
で行い、液膜の厚み(mm)とパーティクル除去率
(%)との関係を調べた。ここで、洗浄液として超純水
を用い、メガソニックの周波数を1.5MHz(ウェハ
の裏面からのみ印加)とし、洗浄時間を16秒とした。
実験結果を以下の表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】なお、ウェハは直径が8インチのものであ
り、粒子は直径が0.16μm以上のものを計数対象と
した。また、パーティクル除去率(%)は、100×
{1−(洗浄後のウェハのパーティクル数/洗浄前のウ
ェハのパーティクル数)}と定義した。
【0081】表1から明らかなように、本実施形態の基
板浄装置によれば、洗浄液の液膜の厚みを所望値に保つ
ことにより、ウェハの清浄度の大幅な向上が実現するこ
とが分かった。
【0082】次に、図18を参照しながら、ウェハ10
4の下部に設置される洗浄ノズル112の他の態様につ
いて説明する。図18に示す洗浄ノズル112は、ノズ
ル121、超音波振動子123、振動板122、洗浄液
供給管124を有して構成されている。この態様では、
図7に示した構成と異なり、振動板122の上部におい
て所定の間隔をあけて配置されたノズル121は、底部
において水平に設置されたアモルファスカーボン板14
0によって接続されている。上記同様、ノズル121は
アモルファスカーボンから構成されている。また、アモ
ルファスカーボン板140の厚さは0.5mm程度、若
しくは振動子123からのメガソニックの波長の1/2
程度とするのが望ましい。また、振動板122は上述の
例ではアモルファスカーボンを使用したが、石英を使用
してもよい。
【0083】そして、振動板122とカーボン板140
との間には純水(UPW)が供給されている。純水は、
純水供給管141から供給されて純水排出管142から
排出される。振動子123から振動板122に伝わった
振動は、純水を介してカーボン板140に伝播する。そ
して、カーボン板140上に供給されている洗浄液12
0に振動が伝播する。
【0084】前述したように、振動板122から上方に
向かって距離E(=d2/λ)の範囲は、近距離音場領
域となる。従って、振動板122とカーボン板140と
の間隔を距離Eよりも大きく確保することにより、カー
ボン板140上からウェハ104に向かって平面波を伝
播させることができる。また、振動板122の水平方向
の端面から純水供給管141、純水排出管142までの
間隔も距離E以上確保しておく。これにより、純水中で
不要な反射波が伝わることを抑止することができる。
【0085】このような構成の洗浄ノズル112におい
ては、主として近距離音場領域に純水を供給することに
より、不要な反射波が洗浄液120中に伝わることを抑
止することができ、効率良くウェハ104の洗浄を行う
ことが可能となる。また、振動子123とウェハ104
との間隔は距離E以上確保する必要があるが、振動子1
23とウェハ104との間に純水を供給することによ
り、この領域においては比較的素材コストの高いアモル
ファスカーボン等から構成される部材を配置する必要が
なくなる。従って、洗浄ノズル112の製造コストを大
幅に低減させることが可能となる。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、少量の洗浄液を極めて
効率よく使用し、高清浄な洗浄を可能として、基板洗浄
効果を格段に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による基板洗浄装置(ウェ
ハ枚葉スピン洗浄装置)の主要構成を示す模式図であ
る。
【図2】使用しないときにおける基板洗浄装置の洗浄ノ
ズル近傍を拡大して示す模式図である。
【図3】使用時おける基板洗浄装置の洗浄ノズル近傍を
拡大して示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態による基板洗浄装置の線状
ノズルを示す模式図である。
【図5】本発明の一実施形態による基板洗浄装置の線状
ノズルを示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態による基板洗浄装置の線状
ノズルを示す模式図である。
【図7】本発明の一実施形態による基板洗浄装置のウェ
ハの下面に設けられる線状ノズルを示す模式図である。
【図8】本発明の一実施形態による線状ノズルにおい
て、洗浄液中を伝播する波動を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施形態による線状ノズルにおい
て、洗浄液中の流れを示す断面図である。
【図10】本発明の一実施形態による線状ノズルにおい
て、乾燥時の洗浄液の状態を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施形態による線状ノズルの内壁
面を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態による線状ノズルの内壁
面を示す断面図である。
【図13】本発明の一実施形態による線状ノズルの具体
的構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の一実施形態による線状ノズルの具体
的構成を示す断面図である。
【図15】本発明の一実施形態による線状ノズルの上ブ
ロックを示す平面図である。
【図16】本発明の一実施形態による線状ノズルの上ブ
ロックを拡大して示す平面図である。
【図17】本発明の一実施形態による基板洗浄装置を用
いた洗浄工程を示すブロック図である。
【図18】本発明の一実施形態による基板洗浄装置のウ
ェハの下面に設けられる線状ノズルの別の態様を示す模
式図である。
【符号の説明】
101 洗浄チャンバー 102 洗浄液衝突緩衝板 103 ウェハ保持ピン 104 ウェハ 105 ゲートバルブ 106 ウェハ設置手段 107 配管 108 洗浄原液注入器 111 洗浄液供給機構 112,113 線状ノズル 120 洗浄液 121 ノズル 122 振動板 123 超音波振動子 124 洗浄液供給管 125 上ブロック 126 振動子カバー 127 給電ケーブル 128 洗浄液供給管 129,134 Oリング 130 振動板 131 超音波振動子 132 下ブロック 140 アモルファスカーボン板 141 純水供給管 142 純水排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 雄久 東京都文京区本郷4丁目1番4号 株式会 社ウルトラクリーンテクノロジー開発研究 所内 (72)発明者 三木 正博 東京都文京区本郷4丁目1番4号 株式会 社ウルトラクリーンテクノロジー開発研究 所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定部位に設置された基板に洗浄液を供
    給することにより、前記基板を洗浄する基板洗浄装置で
    あって、 前記基板の表面及び裏面に同時に前記洗浄液を吐出する
    一対の洗浄液噴射手段を備えており、 一方の洗浄液噴射手段は、前記洗浄液を介して前記基板
    に高周波又は超音波を印加する機能を有するとともに、 他方の洗浄液噴射手段は、設置された前記基板の略中心
    部位から外周方向にわたって可動とされており、 洗浄時には、双方の前記洗浄液噴射手段からの前記洗浄
    液の前記基板上における吐出領域が上方から見て重なる
    ように稼働することを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 基板毎に装着し、当該基板を円周方向に
    回転させながら前記洗浄液を供給する基板枚葉スピン洗
    浄装置であることを特徴とする請求項1に記載の基板洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 前記基板上の洗浄液の液膜の厚みを前記
    超音波の波長の1/4以上の略一定値に保つことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記各洗浄液噴射手段は、一方に設置さ
    れた線状ノズルに対し、上方から見てこれと重なり合う
    ように静止固定できる線状ノズルが他方に設置されてお
    り、 一方から印加された高周波又は超音波のエネルギーが伝
    播された基板上の部位を、他方の洗浄液噴射手段による
    洗浄液で覆えるようにしたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の基板洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記一方の洗浄液噴射手段が前記基板の
    裏面から所定距離離間されて設置され、前記他方の洗浄
    液噴射手段が前記基板の表面から所定距離離間されて設
    置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の基板洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記基板に高周波又は超音波を印加する
    機能を有する前記一方の洗浄液噴射手段は前記基板の下
    部に設置されていることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の基板洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記一方の洗浄液噴射手段は、 前記高周波又は超音波を発生する手段と、 前記高周波又は超音波が伝播され、前記洗浄液を吐出す
    る線状ノズルとを有し、 前記線状ノズルの幅が前記高周波又は超音波を発生する
    手段から上方に向かって幅狭となるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の基板洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記幅狭とされた領域は、前記高周波又
    は超音波を発生する手段から近距離音場領域の範囲内と
    されていることを特徴とする請求項7に記載の基板洗浄
    装置。
  9. 【請求項9】 前記幅狭とされた領域における前記線状
    ノズルの内壁面に複数の段差面が形成されていることを
    特徴とする請求項8に記載の基板洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記段差面の凹量が前記高周波又は超
    音波の波長の略1/4とされていることを特徴とする請
    求項9に記載の基板洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記線状ノズルの上端近傍に前記線状
    液を排出するための排出口が設けられたことを特徴とす
    る請求項6〜10のいずれか1項に記載の基板線状装
    置。
  12. 【請求項12】 前記各洗浄液噴射手段の接液部は、ア
    モルファスカーボンからなることを特徴とする請求項6
    〜11のいずれか1項に記載の基板線状装置。
  13. 【請求項13】 前記一方の洗浄液噴射手段は、 前記高周波又は超音波を発生する手段と、 前記高周波又は超音波が伝播され、前記洗浄液を吐出す
    る線状ノズルとを有し、 前記高周波又は超音波を発生する手段と前記基板との間
    の所定領域に純水が供給され、前記純水を介して前記洗
    浄液に前記高周波又は超音波を印加することを特徴とす
    る請求項6に記載の基板洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記純水が供給される領域は、前記高
    周波又は超音波を発生する手段から近距離音場領域の範
    囲内とされていることを特徴とする請求項13に記載の
    基板洗浄装置。
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