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JP2000137440A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000137440A
JP2000137440A JP11338483A JP33848399A JP2000137440A JP 2000137440 A JP2000137440 A JP 2000137440A JP 11338483 A JP11338483 A JP 11338483A JP 33848399 A JP33848399 A JP 33848399A JP 2000137440 A JP2000137440 A JP 2000137440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
flat panel
support member
support structure
fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP11338483A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Tajima
尚雄 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11338483A priority Critical patent/JP2000137440A/ja
Publication of JP2000137440A publication Critical patent/JP2000137440A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ十分な強度を有する支持構造によ
り、環境温度によるフラットパネルの表示性能の低下を
防ぐ。 【解決手段】 フラットパネル6を、フラットパネル6
の4つの角を結ぶ対角線に沿う形状のX字形支持部材1
(断面形状が、フラットパネル6の厚み方向を長辺とす
る長方形)の端部に設けられたフラットパネル固定部2
によって、フラットパネル6の4つの角と嵌合する形状
の緩衝材を介して固定して支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係わる発明は、画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビやコンピュータの画像表示、広告
媒体、標識などの用途に、電子放出素子を用いた表示装
置、プラズマ放電を用いた表示装置、液晶を用いた表示
装置等の平面型画像表示装置が用いられている。その設
置方法としては、壁掛け型、壁埋め込み型、卓上設置
型、床面設置型などが知られている。
【0003】プラズマ放電を用いた表示装置の実装構造
として考えていた構成例を図6に示す。図中の主な構成
部材は、表示パネルを保護するためのフロントカバー
(ベゼル)81、プラズマ放電を用いた表示パネル8
2、前記表示パネルへ電気信号を通電するためのフレキ
シブルケーブル83、前記表示パネルを支持し鉄系の材
質を用い板金加工で作られているシャーシー84、前記
シャーシー84の周辺に設けたフロントカバー81への
取り付け部85、電気実装基板87を固定するために前
記シャーシー84を切り曲げ加工したネジ固定部86
は、外部から入力した電気信号を、前記表示パネル用に
電気的に変換し出力するための電気実装基板87、筐体
を外部の壁掛け金具やスタンド(図示せず)に取り付け
るための補強板88、リアカバー89、外部の電源(図
示せず)及びチューナー(図示せず)と内蔵する電気実
装基板とを電気的に接続するためのケーブル90であ
る。
【0004】図7は同表示装置の一部の断面を拡大した
図で、フロントカバー81に使用されるビットインサー
トネジ85−a、それが挿入されるフロントカバー81
のボス部85−bが図示されている。
【0005】この構造の詳細、機能、特徴をさらに詳し
く説明すると、パネル82は2枚のガラス板を貼り合わ
せて密閉された隙間に特殊な希ガスを封入して構成され
ている。その対向するガラス板内側面には電極膜、絶縁
膜、蛍光体膜、遮蔽膜が積層されている。電気実装基板
87よりフレキシブルケーブル83を経由して送られる
電気信号は前記ガラス板内側面の電極膜(X、Yマトリ
クスパターン)に取り込まれ、画像を表示する素子部に
所定の電圧が印加されると、その近傍の特殊な希ガスか
ら紫外線が蛍光体に向かって放射され、発光現象を生ず
る。蛍光体の色度を素子毎に赤、緑、青に分割すること
でカラー画像が得られる。
【0006】シャーシー84は、前記表示パネル82を
筐体内に支持することを目的とし、その固定方法は両面
粘着テープ(図示せず)を用いてシャーシー84と表示
パネル82の面同士を貼り合わせて固定する。材質は表
示パネル82を確実に支持するため、剛性のある金属板
(亜鉛メッキ鋼板など)を使用している。また、周辺部
にはフロントカバーの内側ボスにネジ固定するための小
穴が設けられている。さらに、背面側には電気実装基板
87をネジ固定するためのネジ穴86が設けられてい
る。また、周囲に複数設けられた小穴を利用して、フロ
ントカバー81に設けられたボス部85−bにネジ(図
示せず)を締め付けることで確実に固定される。
【0007】リアカバー89の内側には、筐体を外部の
壁掛け金具やスタンドに取り付けるための補強板88が
固定され、外部の壁掛け金具やスタンドはこの補強板に
直接ネジ固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願に関わる発明は、
パネルの支持構造を軽量化すること、もしくは、より確
実に支持できる支持構造を有し、さらに、使用時の姿勢
の安定性が高い画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の画像形成装置は、画像が表示されるパネル
と、該パネルを支持する支持構造と、前記パネル及び前
記支持構造を収容するカバーと、前記パネルと前記支持
構造と前記カバーとを含むパネル装置を設置するための
設置部材とを有しており、前記支持構造が前記設置部材
との間に前記カバーを挟んで前記設置部材に取り付けら
れている。
【0010】上記の通り構成された本発明の画像形成装
置は、支持構造が設置部材との間にカバーを挟んで設置
部材に取り付けられているため、環境温度の変化やパネ
ル自身の発熱による温度変化があっても、パネルに許容
できないたわみを生じにくくし、確実に支持することが
できる。
【0011】また、支持構造が設置部材に取り付けられ
る取り付け部は、パネル装置の端部近傍に設けられてい
るものであってもよいし、支持構造が設置部材に取り付
けられる取り付け部は、パネル装置の中心近傍もしくは
重心近傍に設けられているものであってもよい。
【0012】さらに、この構成において、支持構造は以
下の構成をとり得る。
【0013】画像が表示されるパネルを支持する支持構
造であって、パネルの端部を挟んで挟持する挟持部を有
することを特徴とする支持構造。
【0014】この構造においては、パネルの互いに反対
側の2面を挟んで挟持することによって、パネルと支持
構造に寸法差が生じても、もしくはパネルと支持構造の
寸法差が変化しても、パネルを支持することが可能とな
る。例えば、熱の変化(環境温度の変化や、パネルの発
熱状態の変化による温度変化)による膨張もしくは収縮
による影響が生じても、パネルを保持することができ
る。この場合挟持部のパネルの面側への実質的な掛り量
は、パネルの熱膨張の程度と支持構造の熱膨張の程度を
考慮して設定するとよい。ここで実質的な掛り量とは、
例えば、後述するように、挟持部において緩衝材を挟ん
でパネルと接する構成としたときには、該緩衝材のパネ
ルの面側への掛り量となる。
【0015】例えば、パネルの4角を挟持部とすること
ができる。また、パネルの角の部分だけでなく、パネル
の辺の全部もしくは複数箇所を保持部とすると、より好
適にパネルのたわみを抑制することができる。この場合
4辺全てに保持部を設ける必要はないが、少なくとも対
向する2辺を保持するとより好適である。
【0016】更にこの構成において、前記挟持部を複数
設け、パネルの複数箇所を挟持するようにし、かつ該複
数の挟持部を支持部材で接続する様にしてもよい。挟持
部と支持部材とは一体で構成されていても、別体で構成
されたものが接続されていてもよい。
【0017】また、パネルと挟持部が接する部分もしく
は接する可能性がある部分に緩衝部材を有していてもよ
い。該緩衝部材としては例えばゴムを採用することがで
きる。この場合のゴム硬度としては、50度以上が好ま
しい。
【0018】また、前記支持部材は、ガラス以外の材料
を用いると好適であり、例えば、金属を用いることがで
きる。
【0019】また、支持部材は、棒状の部材を有するも
のとすることによって、軽量化を図ることができる。こ
こで棒状の部材とは、細長い板状の部材を含むものであ
る。また、支持部材としては、棒状の部材と面状の部材
を組み合わせて用いることもできる。棒状の部材として
は、長手方向が、パネルの長手方向の辺よりも長い物を
用いると好適である。また、棒状の部材を複数設けても
よい。また、棒状の部材を交差させて設けてもよい。例
えば、X字状に設けるとよい。棒状の部材を交差させて
設ける時には、交差する部材は該交差部で固定されてい
ると好ましい。また、交差部を有する支持部材を設ける
場合、それが一体で形成された物であっても、別体の支
持部材を交差させた物であってもよい。また、棒状の部
材は、断面が角型の物であったり、円型のものであった
りするが、その断面のパネルの厚さ方向の長さがパネル
面に平行な方向の長さよりも長いと好適である。一方、
支持構造をより薄くしたい場合は、その逆にしてもよ
い。
【0020】また、前者の場合、棒状の部材は、その断
面のパネルの厚さ方向の長さがパネルの対角線の1/8
0以上であると好ましい。
【0021】また、パネルに支持部材が接している所
と、接していない所とでパネルの熱伝導が異なるため、
該熱伝導の差が問題になる場合には、本支持構造におい
ては、パネルと保持部(挟持部)のみで接する(支持部
材はパネルと接しない)ようにするか、もしくは支持部
材の一部と保持部(挟持部)がパネルと接するようにす
るとよい。また、パネルと支持部材の間には、断熱材や
保護用の緩衝材を設けてもよい。
【0022】また本願は以下の発明を含んでいる。
【0023】画像が表示されるパネルを支持する支持構
造であって、パネルとは別材料からなる棒状の部材を有
する支持部材を有しており、該棒状の部材の長手方向の
長さは、前記パネルの長手方向の辺の長さよりも長いこ
とを特徴とする支持構造。
【0024】この支持構造においては、パネルを保持す
る構成としては、前記挟持部の構成を含め、様々な構成
を取りうる。前記と同様に、角の部分を保持するように
したり、辺を保持するようにすることができる。
【0025】ここで、支持部材の材料としては、例えば
パネルがガラスを用いた物である場合、金属を採用する
ことができる。また、棒状の部材を複数設けてもよい。
また、棒状の部材を交差させて設けてもよい。例えば、
X字状に設けるとよい。棒状の部材を交差させて設ける
時には、交差する部材は該交差部で固定されていると好
ましい。また、交差部を有する支持部材を設ける場合、
それが一体で形成された物であっても、別体の支持部材
を交差させた物であってもよい。
【0026】また、棒状の部材としては、断面が角型の
物であったり、円型のものであったりするが、その断面
のパネルの厚さ方向の長さがパネル面に平行な方向の長
さよりも長いと好適である。一方、支持構造をより薄く
したい場合はその逆にしてもよい。
【0027】また、前者の場合、棒状の部材は(特に該
部材をパネルの対角線に沿って設ける場合には)その断
面のパネルの厚さ方向の長さがパネルの対角線の1/8
0以上であると好ましい。
【0028】また、パネルに支持部材が接している所
と、接していない所とでパネルの熱伝導が異なるため、
該熱伝導の差が問題になる場合には、本支持構造は、前
記した挟持部のようなパネル保持部のみでパネルと接す
る(支持部材はパネルと接しない)ようにするか、もし
くは支持部材の一部と保持部がパネルと接するようにす
るとよい。また、パネルと支持部材の間には、断熱材や
保護用の緩衝材を設けてもよい。
【0029】また、上記した各発明において、以下のよ
うにしてもよい。
【0030】本発明の支持構造においては、支持構造を
電気的なグランドとしてもよい。例えば、支持構造の一
部にパネルとパネルの支持構造の少なくとも一部を収容
するカバーとの固定部を設けることができるが、該カバ
ーは内面にめっきや塗装による導電膜処理を施したりし
て導電性を与えたものである場合に、該カバーと支持構
造とを該固定部において電気的に接続されるようにし
て、前記カバーを接地できるようにしてもよい。
【0031】また、支持構造の一部にパネルを制御もし
くは駆動する回路(該回路を含む基板)を取り付ける取
り付け部を設けてもよい。この取り付け部を介して、前
記回路の接地レベル配線(接地レベル配線パターン)と
支持構造とが接続されるようにしてもよい。
【0032】また、支持構造とカバーとの接触は、平面
同士で行うようにすると、電気的接続の信頼性が高くな
る。また、支持構造とカバーとの機械的固定の手段とし
ては、ねじを用いることができる。また、支持構造と回
路との接触においても平面で行うことにより、電気的接
続の信頼性は高くなる。ここでも支持構造と回路との機
械的固定の手段としてはねじを用いることができる。
【0033】また、パネルと支持構造を含むパネル装置
を設置するために、スタンドや吊り下げ部材等の設置部
材を用いる場合があるが、支持構造に該設置部材との取
り付け部を設けておくと好適である。該取り付け部は、
パネル装置の端部近傍に設けておくと、より安定にパネ
ル装置を設置することができる。また、該取り付け部
は、パネル装置の中心付近、もしくは重心付近に設けて
おくと、パネル装置の姿勢や角度調整を容易に行うこと
ができるようになり、外部からの振動に対しても画面が
ゆれにくくなる。
【0034】即ち、本願は以下の構成の発明を含んでい
る。
【0035】画像が表示されるパネルを支持する支持構
造であって、前記パネルと支持構造とを含むパネル装置
を設置するための設置部材との取り付け部を有すること
を特徴とする支持構造。
【0036】画像が表示されるパネルを支持する支持構
造であって、少なくとも一部が導電性を有しており、グ
ランドに接続されていることを特徴とする支持構造。
【0037】また、本願は、上記した支持構造とパネル
とを含むパネル装置の発明を含んでいる。
【0038】また、本願は、該パネル装置を用いた画像
形成装置の発明を含んでいる。
【0039】図6に記載の構成では解決できない以下の
ような問題の少なくともいずれかを本願に関わる発明の
いずれかによって解決できる。
【0040】1.表示パネル82を筐体内に支持するシ
ャーシー84は、通常鉄系の板金を使用するので、平面
型画像表示装置全体として重量が増加するので、運搬が
困難になったり、壁掛け金具や壁自体の補強が必要にな
ったりする。
【0041】2.表示パネル82とシャーシー84とで
は材質が異なるため、環境温度の変化につれて両部品の
寸法差が大きくなり、表示パネル82に変形を発生させ
て表示性能の劣化を招く危険がある。
【0042】3.表示パネル82及び電気実装基板87
から発生する電磁放射ノイズを抑えるためにフロントカ
バー81やリアカバー89に導電性膜処理を行い、さら
にそれを電気的にGNDに接続する必要があるが、フロ
ントカバー81のネジ製造工程にてボス85−bにビッ
トインサートネジ85−aを加熱挿入する際に、その熱
で、前記ボス85−bの平面部に樹脂が溶けて盛り上が
り、シャーシ85のネジ部との面接触が不安定となり、
電磁放射ノイズの漏洩を招く危険がある。
【0043】4.外部の壁掛け金具やスタンドにこの平
面型画像表示装置を設置した際、補強板88はリアカバ
ーを介し、さらにフロントカバーを介して重量物である
表示パネル82とシャーシー84を支えることになるた
め、使用者が表示画の向きを変える際、その姿勢が不安
定になったり、わずかな振動で表示画面が揺れたりする
ので扱いにくい。
【0044】5.表示パネル82から発生する熱が直接
シャーシー84に伝わり電気実装基板87に熱的影響を
及ぼし、逆に、電気実装基板87から発生する熱がシャ
ーシー84を通じて表示パネル82に熱的影響を及ぼす
ため、表示パネル82の表示性能の劣化と電気実装基板
87の電気特性への悪影響が心配される。
【0045】6.電源やチューナーが内蔵されていない
ので、この平面形画像表示装置を壁に掛けた場合に、も
う一つ別に設置スペースが必要となり、電源やチューナ
ーとの間にケーブル90を配線する必要がある。そのた
め、この平面形画像表示装置を使用する際、設置場所に
制約が生じる。
【0046】7.表示パネル82とシャーシー84が両
面テープを用いて貼り合わされているため、製品を廃棄
する際に、材質を分別リサイクルすることが難しい。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に実施形態を示して本発明を
さらに詳細に説明する。
【0048】[第1の実施形態]図1は本発明の第1の
実施形態を示した構成図である。この実施形態は、X字
形のX字形支持部材1によってフラットパネルを支持す
る構造である。この実施形態において、主要な構成部材
は、剛性部材からなりX字形状であるX字形支持部材
1、X字形支持部材1の端部に設けられたパネルを保持
する保持部であるフラットパネル固定部2、X字形支持
部材1のさらに端部に設けられたカバー固定部3、電気
実装基板8を取り付けるためにX字形支持部材1に設け
られネジが形成されている取り付け部4、X字形支持部
材1を製品固定補Z強板9に取り付けるためにX字形支
持部材1に設けられネジが形成されている取り付け部
5、電気配線を施した一対のガラス板を貼り合わせたフ
ラットパネル6、画像を表示する電気信号と電圧をフラ
ットパネルに供給するフレキシブルボード7、外部信号
を前記フラットパネル用の画像表示信号に変換するため
の電気実装基板8、製品を卓上用のスタンド若しくは壁
掛け用の吊り具(図示せず)に固定するための製品固定
補強板9、製品を保護し外観を保ち放熱用の開口部が周
囲に設けられているリアカバー10、製品を保護し外観
を保ち表示画面に合わせた開口部を設けたフロントカバ
ー11、チューナー(詳述せず)や電源(詳述せず)等
の外部信号源と電気実装基板8とを電気的に接続するた
めの入力ケーブル12である。本実施形態では固定部
2、緩衝材13、支持部材1とが協働してパネルを挟ん
で挟持する。
【0049】図2(a)は、前記X字形支持部材端部を
拡大した縦断面を表し、図2(b)は前記縦断面に対応
した、画像表示装置裏より見た平面図を表している。図
1と同一部品は同一番号を付してある。図2(a)に示
すように、緩衝材13が、フラットパネル6の各角付近
に配置され、前記フラットパネル固定部2の内側に挟ま
れている。図2(b)に示すように、小ネジ14はX字
形支持部材1とカバー固定部3とを固定し、小ネジ15
はカバー固定部3にリアカバー10を固定する。
【0050】この構造の詳細、機能、特徴をさらに詳し
く説明する。X字形支持部材1はフラットパネル6の各
角を結ぶ対角線に沿っているので、ちょうどフラットパ
ネル6の中央付近で2本の棒が交差している。そして、
4個所の端部でフラットパネル6を機械的に固定してい
る。また、リアカバー10の4個所の角とも機械的に固
定されているため、そのX字形支持部材1の少ない重量
の割にX,Y方向の外部荷重に対して充分な強度を持っ
ている。
【0051】また、X字形支持部材1の2本の棒の断面
は図1のZ方向に長辺を持つ長方形であり、図2(a)
に示されるその長辺寸法eは次の式を満足するように設
計される。
【0052】 e≧フラットパネル6の対角線の長さ×1/80 この結果、そのX字形支持部材1の重量が小さい割に、
Z方向の外部荷重に対しても充分な強度を持つ。材質は
軽量化を図るため、本実施形態ではアルミニウムを使用
したが、製品の薄型化を図るならば鉄やステンレス材を
使用して、長辺寸法eを小さく設定することができる。
長辺寸法eは上記式を満たすようにすれば強度的には十
分であるが、大きくしすぎると製品が厚くなるので、通
常は次式を満足する範囲の大きさである。
【0053】 e≦フラットパネル6の対角線の長さ×1/20 また、X字形支持部材1に設けられた電気実装基板8の
取り付け部4は、電気実装基板8と比較的広い平面で接
触する部分を設け、さらにその平面部分に雌ネジを形成
することで、市販の小ネジで電気実装基板8を確実に固
定できる。さらに、電気実装基板8上のGND(接地)
配線パターン(図示せず)がX字形支持部材1と接触す
るように配置することにより、電気的にX字形支持部材
1をGNDラインとして扱うこともできる。さらに、X
字形支持部材1はその端部4個所でリアカバー10の4
個所のつの角と小ネジ15により固定するので、電磁波
シールド(後述)を施したリアカバーも電気的にGND
と接続される。
【0054】また、X字形支持部材1は、その中央付近
に設けられた製品固定補強板9との取り付け部5によ
り、小ネジを用いて製品固定補強板9に固定されるの
で、製品固定補強板9も電気的にGNDと接続される。
従ってこのフラットパネルディスプレイの製品を設置す
るための卓上用のスタンドあるいは壁掛け用の吊り具も
電気的にGNDとして利用することが可能となる。
【0055】フラットパネル固定部2は、図2(a)の
断面図に示されるように、フラットパネルの4つの角付
近の表側面の端部に掛かるL字構造を有している。この
実施形態では、このL字構造と、X字形支持部材1の端
部とで、緩衝材13を挟んでいる。緩衝材は、フラット
パネルの裏側および表側から見たときの形状が直角に曲
がったカギ形であり、フラットパネルの4つの角を包む
ように断面が図2(a)に示すようにコの字形で、フラ
ットパネルの角と嵌合する。そして図2(a)に示すよ
うに小ネジ14によりフラットパネル6と共に取り外し
可能である。
【0056】図2(a)に示されるその嵌合するための
溝の深さf(横方向の溝深さをf1とし縦方向の溝深さ
をf2とする)、および図2(b)に示される嵌合する
ための溝奥の緩衝材13の厚さc(横方向)およびd
(縦方向)は以下の式を満たすように寸法を決める。
【0057】(フラットパネル6の線膨張係数−X字形
支持部材1の線膨張係数)×40[deg]×フラット
パネル6の横方向寸法[mm]×1/2<f1およびc および (フラットパネル6の線膨張係数−X字形支持部材1の
線膨張係数)×40[deg]×フラットパネル6の縦
方向寸法[mm]×1/2<f2およびd この設定寸法により、製品の物流やユーザー使用時の温
度変化に対しても十分に適応し、確実にフラットパネル
6を支持できる。
【0058】また、緩衝材の材質としては、フラットパ
ネル6とX字形支持部材1との間を電気的に絶縁するた
めに、絶縁性のよい材料が好ましく、シリコン系、ウレ
タン系等の各種合成ゴムが使用可能であり、また、ゴム
硬度はフラットパネル6の重量によって選ぶことができ
るが、経時変化も考えて50度以上を選択することが望
ましい。固すぎてもフラットパネル6に応力を与える危
険があるので、通常80度以下を用いる。
【0059】カバー固定部3は、広い平面でリアカバー
と接触するように設け、ネジを締め付ける構造である。
前述の通りX字形支持部材1と小ネジ14により固定さ
れ、リアカバー取り付け用の小ネジ15が設けられてい
る。図示したような絞り曲げ形状により、アルミニウム
板材でも、充分な強度を有している。
【0060】本発明に用いることのできるフラットパネ
ルは、薄型の画像表示装置であれば特に制限はないが、
1.5cm以下、特に1cm以下のフラットパネルが好
ましい。特に自発光型のフラットパネルが好ましく、例
えば、表面伝導型電子放出素子を備えた平面型画像表示
装置、プラズマ放電素子を備えた平面型画像表示装置、
有機薄膜EL素子を備えた平面型画像表示装置等を挙げ
ることができる。
【0061】また、本発明は特に大型のフラットパネル
の固定用に適しており、例えば30〜60インチ程度の
フラットパネルに使用することにより最も本発明の効果
を発揮することができる。
【0062】この実施形態では、フラットパネル6とし
て表面伝導型電子放出素子を備えた平面型画像表示装置
を用いた。
【0063】この表面伝導型電子放出素子を備えた平面
型画像表示装置は、フロントガラスとそれに対向したリ
アーガラスを、間にスペーサを介して貼り合わせ、周囲
を接着して内部を真空に保つ構造である。フロントガラ
スの内面には、発光により画像を表示する蛍光体膜とコ
ントラストを向上するブラックストライプ膜を形成し、
その上に電極としてのメタルバック膜が形成されてい
る。一方、外面には、ガラスの飛散を防止するために、
接着剤により樹脂フィルムを積層し、その表面には帯電
防止のために導電性膜とコントラストを向上する低反射
膜が形成されている。リアーガラスの内面には、前記フ
ロントガラス上の蛍光体膜に対向する位置に電子放出素
子が形成されている。
【0064】この電子放出素子は、次のように形成され
る。まず、ガラス基板上に電子放出のための+電極と−
電極を導電性膜で数十[μm]の間隔で対向する形に形
成し、次にフラットパネル外部からの電気信号を+電極
に導くためのX方向配線を印刷法で形成後、後述のY方
向配線とX方向配線とを電気的に絶縁するための層間絶
縁層をX方向配線上の、Y方向配線とX方向配線の交差
部に形成する。その後にフラットパネル外部からの電気
信号を−電極に導くためのY方向配線を印刷法で形成す
る。さらに、+電極と−電極をつなぐ微粒子からなる導
電性薄膜を形成し、+電極と−電極間に電位を与えて電
子放出部を導電性薄膜の一部に形成する。
【0065】電子放出素子の動作は、フラットパネル6
の外部から選択したX方向配線とY方向配線間に+数
[v]の電圧を掛けて電子放出素子から電子を放出さ
せ、フロントガラス内面のメタルバック膜に掛けられた
数[kv]の+電位により前記電子が加速されて蛍光体
膜に衝突し、発光を起こす。
【0066】フレキシブルボード7は、フラットパネル
の外周部でX方向配線およびY方向配線と異方性導電膜
により接続され、他方はコネクターを介して電気実装基
板8に接続される。フレキシブルボード7の途中には、
電磁放射ノイズ防止のためのフェライトコア(図示せ
ず)をフレキシブルボードを囲むように取り付ける。
【0067】電気実装基板8では外部信号を処理してフ
ラットパネルを駆動する信号を出力する。例えばチュー
ナーからの同期信号を分離しシフトレジスタ、ラインメ
モリーを経て変調信号を出力する。また、制御回路を経
て走査信号を出力する。これらの信号をフレキシブルボ
ード7を経てフラットパネル6のY方向配線とX方向配
線とに出力することで、フラットパネル6の電子放出素
子を動作させ動画を表示する。
【0068】また、製品固定補強板9は、その凸部が電
気実装基板8の空隙部を貫通して、直接フラットパネル
支持部材1に設けられた取り付け部5にネジ(図示せ
ず)でしっかりと固定され、筐体背面外観側には卓上用
のスタンド若しくは壁掛け用の吊り具(図示せず)に固
定するためのネジ(図示せず)が設けられる。スタンド
や吊り具に設置されたフラットパネルの製品は、その使
用状況として、左右や上下に傾けられることが多いが、
X字形支持部材1はフラットパネル6の対角線に沿った
2本の棒を交差した形状であるため、製品固定補強板9
は本画像表示装置の重心のほぼ中央に位置し、前記のあ
らゆる使用状況でその姿勢が安定する。
【0069】リアカバー10とフロントカバー11には
例えばABS、ポリカーボネート等の成形された樹脂を
用いることができる。通常その内側面全体にわたり電磁
放射ノイズ防止のための金属メッキ(銅やニッケル)を
施す。金属メッキの代わりに導電性塗料(銅やニッケル
粒子含有)を塗布しても良い。
【0070】入力ケーブル12は外部から信号等を受け
入れるために、例えば外部に設置されるチューナー、電
源(図示せず)と電気的に接続され、リアカバーを貫通
して設けられる。チューナーからの信号線には電磁放射
ノイズ防止のためのフェライトコア(図示せず)が信号
線を囲むように取り付けられている。また、電源線は高
耐圧仕様である。
【0071】このように本実施形態によれば、X字形支
持部材1を製品の構成部品すべてを支持する構造とした
ことで製品全体の強度を高めると共に、X字形支持部材
1の形状効果で大幅な軽量化を図ることができる。さら
に、環境温度の変化に対してもフラットパネル6の膨張
収縮に適応できるので、信頼性が向上する。また、X字
形支持部材1を介してカバー類が接地されるので電磁シ
ールド効果が高い。また、製品の重心付近で卓上用のス
タンドや壁掛け用の吊り具に固定可能なため、製品使用
時の安定性と扱い易さも兼ね備えている。
【0072】さらに、本実施形態の製品を廃棄する際、
ネジをはずすことで樹脂製のカバー類、実装基板、ガラ
ス製のフラットパネル、金属製の支持部材を簡単に分解
できる。
【0073】[第2の実施形態]図3は本発明の第2の
実施形態を示した構成図である。第1の実施形態と共通
部分は同じ番号を付している。この実施形態は、X字形
支持部材と薄板によってフラットパネルを支持する構造
である。即ち、剛性部材からなるフラットパネル支持部
材51が、薄板とそれに溶接またはネジにより一体化さ
れているX字形のリブ(X字形支持部材)で形成され
る。フラットパネルの4つの角を固定するフラットパネ
ル固定部52は前記フラットパネル支持部材の端部に設
けられており、カバー固定部53が前記フラットパネル
支持部材のさらに端部に設けられている。さらに、フラ
ットパネル4辺中央を固定するための辺中央固定部54
が設けられており、製品固定補強板9を取り付けるため
の取り付け部55はネジが形成されている。電気実装基
板8を取り付けるための取り付け部56はネジが形成さ
れている。
【0074】図4は、フラットパネル4辺の辺中央固定
部54の付近を拡大した縦断面図で、弾性体からなる緩
衝材57がフラットパネル6を挟む形状に設けられてい
る。辺中央固定部54がその緩衝材57を保持し、フラ
ットパネル支持部材51に小ネジ58によって固定され
ている。さらにシート状断熱材59が、フラットパネル
6とフラットパネル支持部材51の薄板部に挟まれた隙
間に設けられており、その位置決めはフラットパネル支
持部材51の薄板部の切り曲げ加工を利用して行われ
る。
【0075】この構造の詳細、機能、特徴をさらに詳し
く説明する。尚、ここで特に言及していない部材は第1
の実施形態と同様に構成することができる。
【0076】フラットパネル支持部材51のリブはフラ
ットパネル6の各角部を結ぶ対角線に沿って薄板に固定
されているので、ちょうどフラットパネル6の中央付近
で2本が交差している。第1の実施形態と同様に、この
フラットパネル支持部材51の4個所の角に設けられた
フラットパネル固定部52でフラットパネル6を緩衝材
を介して小ネジで固定し、同じように4個所の角に設け
られたカバー固定部53でリアカバー10の4個所の隅
部と小ネジで固定する。このような構造により、第1の
実施形態同様、フラットパネル支持部材51の重量が小
さい割りにX、Y方向の外部荷重に対して充分な強度を
持っている。
【0077】また、フラットパネル支持部材51の2本
のリブの断面は長方形であり、その長辺寸法eは次の式
を満足するように設計される。
【0078】 e≧フラットパネル6の対角線の長さ×1/160 この結果、そのフラットパネル支持部材1の重量が小さ
い割りに、Z方向の外部荷重に対しても充分な強度を持
つ。
【0079】フラットパネル支持部材1の材質は軽量化
を図るために、本実施形態では薄板およびリブの両方に
アルミニウムを使用したが、より製品の薄型化を狙うな
らば、鉄やステンレス材を使用して前記e寸法を小さく
しても良い。
【0080】特にこの実施形態では、フラットパネル6
の4辺を辺中央固定部54により固定する構造であるた
め、例えば対角30インチ以上の大型のフラットパネル
の場合や、パネルを構成するガラスの厚さを薄くした軽
量化フラットパネルの場合にそのガラス板のたわみを抑
えることができる。本実施形態では、フラットパネルを
構成するガラスの1枚の板厚は2.8mmであるが、そ
れよりも薄い板厚2mm以下のガラス板を用いて軽量化
した場合にもこの実施形態を用いることによりガラスの
たわみを抑える効果がある。
【0081】また、この実施形態ではフラットパネル6
に対向する位置にフラットパネル支持部材51の薄板部
が配置されているので、両者の隙間に製品内部の温度分
布を考えてシート状断熱材59を設けたり、あるいはフ
ラットパネル6の保護のためにシート状の保護用緩衝材
(図示せず)を配置することができる。
【0082】このように本実施形態によれば、フラット
パネル支持部材51をX字形のリブと薄い板の一体化構
造とすることにより、フラットパネル6を大型化したり
軽量化した場合にも対応できる。
【0083】また、フラットパネル6の発熱と電気実装
基板8の発熱による熱的干渉を遮断するための断熱材、
あるいはフラットパネル6の保護のために保護用緩衝材
を配置することが可能となり、本画像表示装置の表示性
能の向上と使用環境条件の緩和を図ることが可能となっ
た。
【0084】また、フラットパネル6と電気実装基板8
の間に電気的GNDのフラットパネル支持部材51の薄
板部が配置されているので、放射ノイズの防止効果が向
上する。従って、例えばリアカバー内側に金属メッキ
(電磁波シールド)等を施さなくともよいので大幅にコ
ストダウンすることができる。
【0085】[第3の実施形態]図5は本発明の第3の
実施形態を示した構成図である。第1の実施形態と共通
部分は同じ番号を付している。この実施形態は、信号源
を筐体内部に収納することのできる構造であり、X字形
支持部材によってフラットパネルおよび信号源を支持す
る構造である。X字形支持部材31は、剛性部材からな
りX字形状であり、このX字形支持部材の端部にフラッ
トパネル固定部32が設けられており、X字形支持部材
のさらに端部に信号源ユニット(後述)を固定するため
の信号源ユニット固定部43が設けられている。また、
信号源ユニット固定部のさらに端部にカバー固定部33
が設けられている。電気実装基板8のすぐ下に、電気実
装基板へ電気および情報信号を出力するためのチューナ
ー内蔵の信号源ユニット42が配置され、これは外部か
らのAC及び各種信号入力部とDC及び各種信号出力部
を備えている。リアカバー40の下部には信号源ユニッ
ト42の収納部が設けられている。フロントカバー41
は、表示画面に合わせた開口部及び表示画質を調整する
ための基板(図示せず)を備えている。
【0086】この構造の詳細、機能、特徴をさらに詳し
く説明する。尚、ここで特に言及していない部材は第1
の実施形態と同様に構成することができる。
【0087】X字形支持部材31はフラットパネル6の
上部2つの角と下部信号源ユニット固定部2つの角と
を、互いに交差するように結ぶ対角線に沿っているの
で、ちょうどフラットパネル6と信号源ユニット42を
上下に配置した中央付近で2本の棒が交差している。そ
して、第1の実施形態と同様に、4個所の端部に設けら
れた固定部32でフラットパネル6を緩衝材を介して小
ネジで固定し、同じように4個所の端部に設けられた固
定部33でリアカバー40の4個所の隅部と小ネジで固
定する。さらにX字形支持部材31の下部2つの角の信
号源ユニット固定部43で、信号源ユニット42と機械
的に固定される。このような構造により、X字形支持部
材31の重量が小さい割にX,Y方向の外部荷重に対し
て充分な強度を持っている。
【0088】また、X字形支持部材31の材質や2本の
棒の断面形状は第1の実施形態と同様であり、電気的な
周辺部材との接続関係も同様である。
【0089】信号源ユニット42は図示の通り、製品の
下部に配置されている。発熱量が多い信号源ユニット4
2を下部に配置することにより、空気の対流により製品
全体の内部温度を均一化できる。また、信号源ユニット
42は、信号源基板とチューナー基板を絶縁材を介して
金属ケースに収めた構造で充分な機械的強度を有する。
【0090】このように本実施形態によれば、信号源ユ
ニット42を画像表示装置内部に組み込んで一体化を図
ることで、製品使用時の省スペース化が可能であり、さ
らに、X字形支持部材31で製品の構成部品すべてを支
持する構造としたことで製品全体の強度を高めると共
に、その形状効果で大幅な軽量化を図ることができる。
また、製品の重心付近で卓上用のスタンドや壁掛け用の
吊り具に固定可能なため、製品使用時の安定性と扱い易
さも兼ね備えている。
【0091】[第4の実施形態]図8は本発明の第4の
実施形態を最も良く表わす、パネルの背面側から見た平
面図である。第1の実施形態と共通部分の説明は省略す
る。同図に於いて、91はフラットパネル支持部材で、
剛性部材からなりX字を2個縦に並べた形状である。9
2は前記フラットパネル支持部材91の端部に設けられ
たフラットパネル固定部、93は電気実装基板で、本実
施形態では形状の異なる6枚の基板が配置されている。
94はフラットパネルであり、95は前記フラットパネ
ル支持部材91の左右に設けられた製品固定補強板(図
示せず)の取り付け部でネジが形成されている。96は
電気実装基板93を直接フラットパネル支持部材91に
固定する為のネジで、各電気実装基板にはフラットパネ
ル支持部材91に接する位置に同様に配置されている。
【0092】次に上記構成における構造の機能、特徴を
順を追って説明する。
【0093】フラットパネル支持部材91はフラットパ
ネル94の4頂点と短辺中央2点とを、互いに交差する
様に結ぶ対角線に沿っている為、ちょうど三角形とひし
形を組み合わせた形状を成している。そして、各棒の長
さはフラットパネル長辺寸法より長くなっている。
【0094】そして、4個所の端部でフラットパネル9
4と小ネジで固定されている為、そのフラットパネル支
持部材91の少ない質量の割りにX,Y方向の外部荷重
に対して充分な強度を持っている。また、フラットパネ
ル支持部材91の材質や4本の棒の断面形状は第1の実
施形態と同様でありZ方向の外部荷重に対して充分な強
度を持っている。更に、フラットパネル支持部材91の
先に延べた形状効果により、材質の剛性を落として軽量
化を図る。例えば樹脂成形品を利用してもよい。また、
本実施形態の電気実装基板93は図示のように6枚に分
割配置されているが、その固定は固定ねじ96によって
フラットパネル支持部材91にすべてが確実に固定され
る。したがって、第1の実施形態と同様に電気実装基板
93のGND配線を固定ネジ接触部に配線することで、
電気的に周辺部材との接続関係も保たれる。
【0095】製品固定補強板の取り付け部95はフラッ
トパネル支持部材91の左右に配置され、その高さはパ
ネル中心線にほぼ一致している。そのため、製品を設置
するためにスタンドや壁面固定金具をこれに取り付けた
場合、パネルの重心を均等に支えることになる。
【0096】以上説明してきたように本実施形態によれ
ば、多数の電気実装基板をすべてパネル支持部材に直接
固定することが可能となり、電気的接続の信頼性が高く
なり、フラットパネルや制御回路基板からの電磁放射ノ
イズを確実にシールドする効果を持つ。更に、フラット
パネル支持部材を製品の構成部品すべてを支持する構造
とした事で製品全体の強度を高めると共に、その形状効
果で大幅な軽量化を図る事ができる。また、フラットパ
ネル支持部材に対して、卓上用のスタンド若しくは壁掛
け用の吊り具を直接固定可能なため、製品使用時の安定
性と扱い易さも兼ね備えている。
【0097】以上実施形態をあげて本願に関わる発明の
適用例を説明してきたが、本願に関わる発明は様々に適
用することができる。例えば第2の実施形態において
は、支持部材として、棒状および面状の部材を組み合わ
せた物を用い、パネルを保持する部分である固定部を4
角に配し、更に、面状の部材において、パネルの各辺の
中央近傍を保持するようにしたが、例えば、パネルの対
向する2辺に沿って、各辺を保持する保持部を複数設
け、該保持部を棒状の部材のみで接続する様な構成をと
ることもできる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ネルを挟んで挟持する構成とすることによって、環境温
度の変化やフラットパネル自身の発熱による温度変化が
あっても、フラットパネルに許容できないたわみを生じ
にくくし、確実に支持することができる。
【0099】また、取り付け部をパネル装置の端部近傍
あるいは、中心近傍もしくは重心近傍に設けることによ
り、パネルの重心を均等に支えることができ、画像形成
装置の使用時の姿勢の安定性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示した構成図であ
る。
【図2】第1の実施形態のX字形支持部材の端部を拡大
した図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示した構成図であ
る。
【図4】第2の実施形態のフラットパネル4辺の辺中央
固定部54の一部を拡大した縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示した構成図であ
る。
【図6】従来のフラットパネル用筐体の例を示した図で
ある。
【図7】従来例のフラットパネル用筐体のフラットパネ
ル支持部材の端部を拡大した縦断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示した構成図であ
る。
【符号の説明】
1、31 X字形支持部材 2、32、52 フラットパネル固定部 3、33、53 カバー固定部 4、56 電気実装基板の取り付け部 5、55 製品固定補強板の取り付け部 6 フラットパネル 7 フレキシブルボード 8 電気実装基板 9 製品固定補強板 10、40 リアカバー 11、41 フロントカバー 12 入力ケーブル 13、57 緩衝材 14、15、58 小ネジ 42 信号源ユニット 43 信号源ユニット固定部 51 フラットパネル支持部材 54 辺中央固定部 59 シート状断熱材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が表示されるパネルと、該パネルを
    支持する支持構造と、前記パネル及び前記支持構造を収
    容するカバーと、前記パネルと前記支持構造と前記カバ
    ーとを含むパネル装置を設置するための設置部材とを有
    しており、前記支持構造が前記設置部材との間に前記カ
    バーを挟んで前記設置部材に取り付けられていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記支持構造が前記設置部材に取り付け
    られる取り付け部は、前記パネル装置の端部近傍に設け
    られている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記支持構造が前記設置部材に取り付け
    られる取り付け部は、前記パネル装置の中心近傍もしく
    は重心近傍に設けられている請求項1に記載の画像形成
    装置。
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