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JP2000137155A - 固定焦点型カメラ - Google Patents

固定焦点型カメラ

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Publication number
JP2000137155A
JP2000137155A JP10311843A JP31184398A JP2000137155A JP 2000137155 A JP2000137155 A JP 2000137155A JP 10311843 A JP10311843 A JP 10311843A JP 31184398 A JP31184398 A JP 31184398A JP 2000137155 A JP2000137155 A JP 2000137155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
photographing lens
ambient temperature
optical path
photographing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10311843A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Koike
和己 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10311843A priority Critical patent/JP2000137155A/ja
Publication of JP2000137155A publication Critical patent/JP2000137155A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で、樹脂製撮影レンズの焦点位置
を補正できる固定焦点型カメラを提供する。 【解決手段】 樹脂製撮影レンズ20に設けられたピン
31は、レンズホルダー25及びレンズ押さえ26に傾
けて形成したカム穴34から突出し、カメラの使用環境
温度範囲とは異なる温度領域にヒステリシスループが描
かれる形状記憶合金からなる光路長補正板38と板バネ
39との間に挟持される。周囲温度が上昇すると、光路
長補正板38が撓性変形してピン31を端部34a側に
向けて押圧する。これにより、撮影レンズ20がカム穴
34に沿って回動して被写体側に繰り出され、撮影レン
ズ20の焦点位置がフイルム面上に補正される。周囲温
度の下降に伴って光路長補正板38の変位量Qが小さく
なり、ピン31が板ばね39によって端部34b側に押
し戻される。これにより、撮影レンズ20がフイルム面
側に移動され、撮影レンズ20の焦点位置がフイルム面
上に補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製の撮影レン
ズを組み込んだ固定焦点型カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、写真撮影用のカメラとしては用途
や機能に応じて非常に多くの種類のものが販売されてい
る。最近では、手軽に写真撮影を楽しむことができるよ
うに、レンズ付きフイルムユニットが製造,販売されて
いる。レンズ付きフイルムユニットは、撮影レンズやシ
ャッタ装置などの撮影機構を組み込んだユニット本体に
予め未露光の写真フイルムを内蔵させたもので、購入し
たその場ですぐに写真撮影ができ、また撮影後にもその
まま現像取扱店に出せばよいという簡便性から、一般に
広く利用されている。
【0003】レンズ付きフイルムユニットは、低価格で
提供できることを利点としており、可能な限りローコス
トで製造する必要性から、非常に簡単な構成となってい
る。例えば撮影レンズは、一定径の絞り開口が形成され
たレンズホルダー上に位置決め保持されており、より多
くの撮影機会において標準的な撮影が行えるようにピン
ト設定されている。撮影レンズは、一般に1〜2枚のレ
ンズから構成され、射出成形法により成形された樹脂成
形レンズが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】樹脂成形レンズは、大
量生産適性に優れ、ガラス製のレンズに比較して安価に
作製することができるため、レンズ付きフイルムユニッ
トのような低価格帯のカメラに用いるレンズとして好適
である。ところが一方で、樹脂成形レンズは、周囲温度
によって屈折率が変化しやすいという欠点がある。特
に、周囲温度が上昇した際には、樹脂が膨張して撮影レ
ンズの屈折率が小さくなりやすい。撮影レンズの屈折率
が小さくなりすぎると、焦点位置がフイルム面よりも背
面側に移動してしまい、鮮鋭な被写体像を得ることがで
きなくなる。
【0005】そこで、レンズ付きフイルムユニットに、
周囲温度を検知するセンサと、このセンサの検知温度に
応じて撮影レンズを光軸上で移動させるレンズ移動機構
とを内蔵させる方法が考えられる。しかし、この方法で
は、レンズ付きフイルムユニットの構成が複雑になると
ともに、多くの部品を組み込まなくてはならないため、
小型化や低価格化の妨げとなる。
【0006】また、熱膨張率が異なる樹脂によって成形
された複数のレンズにより撮影レンズを構成し、周囲温
度の変化による影響を抑える方法が考えられる。ところ
が、この方法では、撮影レンズの構成レンズ枚数が必然
的に増加し、レンズ付きフイルムユニットのようにレン
ズ枚数を抑えた低価格帯のカメラでは、光学性能を確保
することが困難である。
【0007】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、簡単な構成で、樹脂製撮影レンズの焦点位置を補
正できる固定焦点型カメラを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラは、温度変化に対する変位量曲線
が、カメラの使用環境温度範囲とは異なる温度領域にお
いてヒステリシスループを描く形状記憶合金からなり、
周囲温度の上昇に伴う変形によって撮影レンズを被写体
側に移動させる光路長補正部材を設けるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニットのユニット本体の構成を示すもの
である。ユニット本体10は、本体基部11に前後から
前カバー12と後カバー13とを被せて構成されてい
る。本体基部11の両側部には、カートリッジ本体14
を収納するカートリッジ室15と、写真フイルム16を
ロール状にして収納するフイルムロール室17とが一体
に設けられており、これらの間には写真フイルム16へ
の露光範囲を規定するためのアパーチャー18が形成さ
れている。アパーチャー18の前面には、撮影レンズ2
0と写真フイルム16との間の撮影光路を遮光する暗箱
19が設けられている。
【0010】図3に示すように、暗箱19の前面には露
光開口21が形成されており、この露光開口21の前面
にシャッタ羽根22が取り付けられる。シャッタ羽根2
2の前面にはシャッタカバー23が被せられ、この前面
に撮影レンズ20が配置される。撮影レンズ20は1枚
の樹脂成形レンズから構成される。撮影レンズ20はシ
ャッタカバー23の前面に一体に設けられたレンズホル
ダー25に保持され、この前面にレンズ押さえ26が被
せられて固定される。
【0011】図4および図5に示すように、撮影レンズ
20の周面20aには、放射方向に突出した3本のピン
31,32,33が等間隔に設けられている。レンズホ
ルダー25およびレンズ押さえ26の開口縁25a,2
6aには、切欠き27,28が3つずつ等間隔に形成さ
れている。レンズホルダー25の前面にレンズ押さえ2
6を被せると、対向しあう切欠き27,28によって3
つのカム穴34が等間隔に形成され、ここから撮影レン
ズ20の3本のピン31〜33が突出する。なお、レン
ズホルダー25とレンズ押さえ26とは、突起29aと
係止爪29bとの係合によって固定される。
【0012】図1に示すように、カム穴34は、撮影レ
ンズ20の周方向に沿って長く延び、かつ両端部34
a,34bが光軸方向に対して前後に位置するように、
傾けて形成されている。本実施形態においては、被写体
に向かって右側(図中上側)の端部34aが光軸方向に
対して前方に位置し、左側(図中下側)の端部34bが
後方に位置するように形成されている。
【0013】撮影レンズ20は、ピン31〜33がカム
穴34の後方側の端部34bに当接する低温位置(図1
(A))と、前方側の端部34aに当接する高温位置
(図1(B))との間で回動自在に保持されている。
【0014】ピン31を突出させているカム穴34の近
傍には、撮影レンズ20の光軸20bと平行な向きに延
びた光路長補正板38と板バネ39とが設けられてい
る。光路長補正板38および板バネ39は、カム穴34
の後方側の端部34b側に寄せて平行に配置され、これ
らの間にピン31が挟持される。
【0015】板ばね39は、可撓性を有する板材からな
り、ピン31をカム穴34の端部34b側に向けて弾性
的に押圧する。光路長補正板38は形状記憶合金からな
り、周囲温度の上昇に伴って板ばね39側に向けて撓性
変形し(図1(B))、また周囲温度が下降すると真っ
直ぐに伸びた形状に復旧する(図1(A))。なお、光
路長補正板38の板ばね39側への変位量Qは、周囲温
度が高くなるほど大きくなる。また本実施形態において
は、光路長補正板38は、周囲温度がレンズ付きフイル
ムユニットの使用環境温度範囲の下限温度であるときに
真っ直ぐに伸び、板ばね39との間で撮影レンズ20を
低温位置に位置決めするように構成されている。
【0016】上記構成のレンズ付きフイルムユニットで
は、周囲温度が上昇すると、樹脂成形レンズからなる撮
影レンズ20の屈折率が小さくなり、焦点距離が長くな
る。これにより、撮影レンズ20の焦点位置が、写真フ
イルム16のフイルム面よりも背面側に移動する。
【0017】また、周囲温度の上昇に伴って、光路長補
正板38が板ばね39側に向けて撓性変形し、撮影レン
ズ20のピン31をカム穴34の端部34a側に向けて
押圧する。これにより、撮影レンズ20がカム穴34に
沿って高温位置側に向けて回動する。この際、カム穴3
4が傾けて形成され、端部34aが端部34bよりも光
軸方向における前方に位置しているので、高温位置側へ
の回動に伴って撮影レンズ20が被写体側に繰り出され
る。これにより、撮影レンズ20と写真フイルム16と
の間の撮影光路長が延長され、撮影レンズ20の焦点位
置がフイルム面上に補正される。
【0018】周囲温度が下降すると、撮影レンズ20の
屈折率が大きくなり、焦点距離が短くなる。また、周囲
温度の下降に伴って、撓性変形していた光路長補正板3
8の変位量Qが小さくなり、板ばね39の弾性によって
ピン31がカム穴34の端部34b側に押し戻される。
これにより、撮影レンズ20がカム穴34に沿って低温
位置側に向けて回動し、光軸20b上をフイルム面側に
移動する。撮影レンズ20と写真フイルム16との間の
撮影光路長が短縮されるので、撮影レンズ20の焦点位
置がフイルム面上に補正される。
【0019】ところで、図6に示すように、形状記憶合
金は一定の温度範囲内においては、温度Tが上昇傾向に
あるときと下降傾向にあるときとで、その変位量Qに差
異を生じ(ヒステリシス)、環線状の特性図(ヒステリ
シスループ)を描くことが一般に知られている。そこ
で、光路長補正板38の作製材料として、ヒステリシス
ループが撮影レンズ20の使用環境温度範囲Dとは異な
る温度領域に描かれる形状記憶合金を用いるのが良い。
これによれば、撮影レンズ20の使用環境温度範囲D内
においては、温度Tと変位量Qとが必ず一対一の関係と
なり、撮影レンズ20を周囲温度に応じた適正な位置
に、精度良く移動させることができる。
【0020】また、形状記憶合金の温度変化に対する変
位量Qが、撮影レンズ20の焦点距離の変化量と必ずし
も一致するとは限らないが、カム穴34の傾きを調節す
ることで、撮影レンズ20の光軸20b上での移動量を
調整することができる。
【0021】なお、上記実施形態においては、平板状の
光路長補正部材を用いたが、この光路長補正部材は、周
囲温度の変化に伴って一定方向に一定量の変位をするも
のであればいかなる形状であってもよい。
【0022】また、上記実施形態においては、光路長補
正部材の変形によって撮影レンズを周方向に付勢して回
動させ、さらにこの回動に伴って撮影レンズが光軸上で
前後に移動するように構成したが、光路長補正部材の変
形方向と光軸方向とを一致させ、光路長補正部材の変形
によって撮影レンズを被写体側に付勢して移動させるよ
うにしてもよい。
【0023】また、上記実施形態においては、レンズ付
きフイルムユニットに本発明を適用した例について説明
したが、本発明はレンズ付きフイルムユニットに限られ
るものではなく、撮影レンズとして樹脂成形レンズを用
いた固定焦点型のあらゆるカメラに適用することが可能
である。また、複数枚の樹脂成形レンズによって構成さ
れた撮影レンズに対しても、もちろん本発明を適用する
ことが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、形状記
憶合金からなり、周囲温度の上昇に伴う変形によって撮
影レンズを被写体側に移動させる光路長補正部材を設け
るので、周囲温度が上昇したときには、撮影レンズと写
真フイルムとの間の撮影光路長が延長される。これによ
り、周囲温度の上昇によって屈折率が小さくなった撮影
レンズの焦点位置がフイルム面上に補正され、写真フイ
ルム上には鮮鋭な被写体像が結像されるようになる。
【0025】しかも、光路長補正部材の作製材料とし
て、温度変化に対する変位量曲線が、カメラの使用環境
温度範囲とは異なる温度領域にヒステリシスループを描
く形状記憶合金を用いることで、撮影レンズの使用環境
温度範囲内においては、温度と変位量とが一対一の関係
となる。したがって、撮影レンズを周囲温度に応じた適
正な位置に、精度良く移動させることが可能となる。
【0026】また、カメラ内には形状記憶合金からなる
部品を組み込むだけなので、カメラの大型化や製造コス
トの上昇を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影レンズの移動状態を示す説明
図であり、(A)は周囲温度が低いときの状態を、
(B)は周囲温度が高いときの状態を表している。
【図2】レンズ付きフイルムユニットのユニット本体の
構成を示すものである。
【図3】図2に示した撮影レンズ周辺部の構成を示す要
部断面図である。
【図4】撮影レンズ周辺部の分解図である。
【図5】撮影レンズの移動機構を示す概略図である。
【図6】周囲温度の変化と形状記憶合金の変位量との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ユニット本体 11 本体基部 12 前カバー 13 後カバー 16 写真フイルム 19 暗箱 20 撮影レンズ 23 シャッタカバー 25 レンズホルダー 26 レンズ押さえ 31〜33 ピン 34 カム穴 38 光路長補正板 39 板ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 570 G03C 3/00 570C 575 575D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の撮影レンズをレンズホルダー上
    に位置決め,保持して組み込んだ固定焦点型のカメラに
    おいて、 温度変化に対する変位量曲線が、カメラの使用環境温度
    範囲とは異なる温度領域においてヒステリシスループを
    描く形状記憶合金からなり、周囲温度の上昇に伴う変形
    によって前記撮影レンズを被写体側に移動させる光路長
    補正部材を設けたことを特徴とする固定焦点型カメラ。
JP10311843A 1998-11-02 1998-11-02 固定焦点型カメラ Pending JP2000137155A (ja)

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