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JP2000134394A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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Publication number
JP2000134394A
JP2000134394A JP10302011A JP30201198A JP2000134394A JP 2000134394 A JP2000134394 A JP 2000134394A JP 10302011 A JP10302011 A JP 10302011A JP 30201198 A JP30201198 A JP 30201198A JP 2000134394 A JP2000134394 A JP 2000134394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
film
image
image reading
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10302011A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Fujinawa
展宏 藤縄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10302011A priority Critical patent/JP2000134394A/ja
Publication of JP2000134394A publication Critical patent/JP2000134394A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 35mmフィルム用のフィルムホルダとAP
Sフィルム(ネガシート状)用のフィルムホルダとを識
別することが可能な画像読取装置を提供する。 【解決手段】 複数種類の原稿を前記複数種類ごとに保
持するホルダ手段にホルダ手段の種類を識別するための
窓部を設ける。画像読取装置は、ホルダ手段に保持され
たフィルムから画像を読み取る際に、窓部を含む領域を
1ラインスキャンする。画像読取装置は、1ラインスキ
ャンによって読み取った波形からホルダ手段の種類を判
別する。また、ホルダ手段の判別結果に基づいて、画像
の読取範囲等の読取条件を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特に複数フレームの画像領域を有する複数種類のネ
ガシート或いはポジシート(ストリップフィルム)か
ら、フレーム内の画像を正確に読み取るのに好適な画像
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラにより撮影された長尺フィルムを
現像して得られるネガフィルム或いはポジフィルムなど
の透過原稿には、多数の画像領域が連なって形成されて
いる。また、この種の透過原稿は、一般に次の四種類の
形態で処理される。第1の形態は、多数の画像領域が連
なって形成されている35mm長尺フィルム(ストリッ
プフィルム)を6フレームの画像領域毎に切断し、ネガ
シート或いはポジシートとして複数の透過原稿に分離す
るものである。
【0003】第2の形態は、多数の画像領域が連なって
形成されている長尺フィルムを1枚毎に切断して、スラ
イドマウントにセットし、スライドフィルムにするもの
である。第3の形態は、APSフィルムに対応するもの
で、多数の画像領域が連なって形成されている長尺フィ
ルムをカートリッジ内に収納するものである。
【0004】第4の形態は、APSフィルムを複数フレ
ーム(例えば、7枚)の画像領域毎に切断し、ネガシー
トとして複数の透過原稿に分離するものである。前記4
つの形態の透過原稿から画像を読み取る場合、フィルム
スキャナと呼ばれる画像読取装置が用いられる。画像読
取装置が第1の形態の透過原稿、すなわち、35mmの
ネガシートから画像を読み取る場合について説明する。
この場合には、6フレーム長のネガシートを保持可能な
フィルムホルダを用いる。前記フィルムホルダにネガシ
ートを保持した後、画像読取装置に前記フィルムホルダ
を装着する。前記フィルムホルダには、6フレーム分の
アパーチャーが設けられており、前記アパーチャーを通
じて光学的に画像領域を走査し、画像の読み取りを行
う。
【0005】第1の形態の透過原稿の場合、画像読取装
置は複数フレームの画像領域が形成された透過原稿から
画像を読み取るため、画像読取装置の読取範囲と原稿位
置とをフレーム毎に位置合わせする必要がある。すなわ
ち、読取対象の画像フレームを変更する度に、透過原稿
又はフィルムホルダを画像読取装置に対して相対的に移
動しなければならない。
【0006】特別な工夫をしないで6フレームの画像を
読み取る場合には、フィルムホルダの相対移動量は最大
で5フレーム長になる。5フレーム長のフィルムホルダ
の移動を許容するためには、画像読取装置上並びにその
前後にフィルムホルダの移動空間として大きな空間を確
保しなければならない。従って、画像読取装置の大型化
が避けられず、大きな空間を占有するので不便である。
【0007】そこで、2種類の向きでフィルムホルダを
画像読取装置に装着することが考案された。すなわち、
フィルムホルダの移動方向の一端と他端とを入れ替え、
2種類の向きで画像読取装置に装着可能にする。第1の
向きでフィルムホルダを装着した状態では、透過原稿の
1番目、2番目、3番目のフレームの読み取りを可能に
する。また、第2の向きでフィルムホルダを装着した状
態では、透過原稿の4番目、5番目、6番目のフレーム
の読み取りを可能にする。
【0008】このようにすると、6フレームの画像が形
成された透過原稿を読み取る場合であっても、フィルム
ホルダの相対移動量は最大で2フレーム長になる。従っ
て、フィルムホルダの移動空間として大きな空間を確保
する必要がなく、画像読取装置の小型化が可能になる。
次に、画像読取装置が第2の形態の透過原稿、すなわ
ち、スライドフィルムから画像を読み取る場合について
説明する。
【0009】原稿読取装置は、前記フィルムホルダのよ
うな特別な部材を必要とすることなく、スライドフィル
ムを装着可能に形成されている。したがって、原稿読取
装置は、特別な工夫を要することなく、スライドフィル
ムの原稿を読み取ることができる。次に、画像読取装置
が第3の形態の透過原稿、すなわちカートリッジ内に収
納されているAPSフィルムから画像を読み取る場合に
ついて説明する。
【0010】APSフィルムを収納しているカートリッ
ジが画像読取装置にセットされると、画像読取装置はA
PSフィルムの複数の連続するフレームから目的の画像
領域を自動的に読み取り可能なように構成されている。
次に、画像読取装置が第4の形態の透過原稿、すなわち
ネガシート状のAPSフィルムから画像を読み取る場合
について説明する。
【0011】前記したように、第4の形態の透過原稿
は、APSフィルムを複数フレームの画像領域毎に切断
し、ネガシートとして複数の透過原稿に分離するもので
ある。画像読取装置に対してネガシート状のAPSフィ
ルムをセットするため、APS用のフィルムホルダが用
いられる。APSフィルムは、従来の35mmフィルム
と比較してサイズが小さいため、フィルムホルダに設け
られるアパーチャーのサイズも小さくできている。従来
技術では、読み取りたい1コマを手動で前記フィルムホ
ルダのアパーチャーの位置にセットし、フィルムホルダ
を画像入力装置に装着するように形成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の画像読
取装置には、次のような問題点がある。画像読取装置
が、35mmフィルム用のフィルムホルダとAPSフィ
ルム用のフィルムホルダの双方を読取可能にする場合、
画像読取装置は画像領域の大きい35mmフィルムの画
像領域を読取範囲とする。図14は、画像読取装置が上
記した35mmフィルム用のフィルムホルダとAPSフ
ィルムフィルム用のフィルムホルダから、1コマの画像
を読み取る場合の読取範囲を示す図である。図示するよ
うに、読取範囲は、35mmフィルム用のフィルムホル
ダとAPSフィルム用のフィルムホルダとで同一になっ
ている。
【0013】したがって、画像読取装置がAPSフィル
ムを読み取る場合、APSフィルムの1コマの画像領域
の周囲は読み取る必要がないのに、読取処理が実行され
る。そのため、読取処理や画像処理に多大の時間がかか
り、得られた画像に黒枠が生じたり、あるいは黒枠の部
分が生じために色再現に支障をきたす等の問題点があ
る。すなわち、従来技術では、画像品質が劣化するとい
う問題点があった。
【0014】前記問題点を解消するためには、少なくと
もホストコンピュータ(パソコン等)と画像読取装置と
から成る画像読取システムにおいて、ホストコンピュー
タ側に格納されている画像読取装置のドライバーソフト
上で、オペレータがフィルムタイプを指定する。オペレ
ータによる前記フィルムタイプの指定により、スキャン
範囲等の読取条件を35mmフィルムとAPSフィルム
とで変更可能である。
【0015】しかし、前記した手法は、オペレータがい
ちいちホストコンピュータ側でドライバーソフトを設定
する必要があり、操作に多大の手間と時間がかかり、大
変面倒であるという問題点がある。なお、カートリッジ
式のAPSフィルムの場合には、画像読取装置が前記カ
ートリッジの装着を検出することにより、自動的に35
mmフィルムとAPSフィルムの切り替えが可能であ
る。しかし、フィルムホルダを使用するネガシートの場
合、従来技術においては、35mmフィルムとAPSフ
ィルムの自動識別は不可能であった。
【0016】本発明は前記した従来技術の問題点に鑑み
為されたもので、次の目的を有している。第1の目的
は、35mmフィルム用のフィルムホルダとAPSフィ
ルム(ストリップフィルム)用のフィルムホルダとを識
別することが可能な画像読取装置を提供することにあ
る。
【0017】第2の目的は、35mmフィルム用のフィ
ルムホルダとAPSフィルム(ストリップフィルム)用
のフィルムホルダとを自動的に識別することにより、画
像の読取範囲及び読取条件を自動的に設定することが可
能な画像読取装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、複数種類の原稿を前記複数種類ごとに保持す
るホルダ手段と、前記ホルダ手段を取り外し可能に保持
する保持手段と、前記複数種類の原稿を照明する照明手
段と、前記複数種類の原稿からの光を撮像し、画像信号
を出力する撮像手段と、前記照明手段及び前記撮像手段
と前記保持手段とを相対的に移動する副走査手段と、前
記照明手段と前記撮像手段と前記副走査手段とを制御す
る制御手段とを備える画像読取装置であって、前記ホル
ダ手段は、前記原稿の前記複数種類に基づく窓部を有
し、前記撮像手段が前記窓部に対応する領域を撮像する
ときの前記画像信号に基づいて、前記ホルダの種類を識
別するホルダ識別手段を更に備えることを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の画像読取装置は、請求項
1記載の画像読取装置において、前記制御手段は、前記
ホルダ識別手段が識別する前記ホルダ手段の種類に基づ
いて、前記複数種類の原稿の画像領域から画像を読み取
るように、前記照明手段と前記撮像手段と前記副走査手
段とを制御することを特徴とする。請求項3に記載の画
像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、
前記ホルダ手段は、前記原稿の前記複数種類に基づく位
置に、窓部を有することを特徴とする。
【0020】請求項4に記載の画像読取装置は、請求項
1記載の画像読取装置において、前記ホルダ手段は、前
記原稿の前記複数種類に基づく形状の窓部を有すること
を特徴とする。請求項5に記載の画像読取装置は、請求
項1記載の画像読取装置において、前記照明用手段は、
赤外光を発光し、前記撮像手段は、前記複数種類の原稿
からの前記赤外光を撮像することを特徴とする。
【0021】(作用)請求項1記載の画像読取装置によ
れば、ホルダ手段に設けられた窓部に応じて、前記撮像
手段が前記窓部に対応する領域を撮像するときの画像信
号が異なる。そのため、ホルダ識別手段は、前記ホルダ
の種類を前記画像信号により識別することが可能にな
る。したがって、請求項1記載の発明によれば、フィル
ムを保持するホルダの種類を自動的に識別することが可
能な画像読取装置を提供することができる。
【0022】請求項2記載の画像読取装置によれば、請
求項1記載の画像読取装置において、ホルダ識別手段が
識別するホルダ手段の種類に基づいて、複数種類の原稿
の画像領域から画像を読み取るように、前記照明手段と
前記撮像手段と前記副走査手段とを制御する。したがっ
て、請求項2記載の画像読取装置によれば、前記照明手
段と撮像手段の働きにより、前記識別されたホルダ手段
の種類に応じた読取範囲を正確に読み取ることが可能に
なる。
【0023】請求項3に記載の画像読取装置によれば、
請求項1記載の画像読取装置において、前記ホルダ手段
が前記原稿の前記複数種類に基づく位置に窓部を有する
ため、前記ホルダ手段の種類を正確に判定することが可
能になる。請求項4に記載の画像読取装置によれば、請
求項1記載の画像読取装置において、前記ホルダ手段が
前記原稿の前記複数種類に基づく形状の窓部を有するた
め、前記ホルダ手段の種類を正確に判定することが可能
になる。
【0024】請求項5に記載の画像読取装置によれば、
請求項1記載の画像読取装置において、前記照明用手段
が赤外光を発光し、前記撮像手段が前記複数種類の透過
原稿からの前記赤外光を撮像する。一般に、窓部に対応
する画像領域の透過光は、透過原稿のべ一ス濃度部や画
像部を透過する。従って、透過光が可視光の場合、透過
光が透過する領域の原稿濃度に応じて、透過原稿を透過
する光の減衰量は変動する。但し、赤外光の波長成分に
ついては、光の減衰量は変動しない。
【0025】したがって、赤外光成分の照明光を利用し
て前記窓部に対応する領域の透過光を読み取ることによ
り、窓部に対応する領域の透過原稿の濃度の違いの影響
を受けなくなる。従って、比較的簡単な処理によりホル
ダ手段の種類を識別できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を用いて本発明
の実施の形態について説明する。
【0027】なお、以下に記載する実施の形態は、請求
項1から請求項5に記載する全ての発明に対応する。図
1は、本発明が適用される画像読取装置を示す斜視図で
あり、画像読取装置100にスライドマウント10を装
着する状態を示す。スライドマウント10は、画像読取
装置30に直接セット可能に構成されている。
【0028】図2は、本発明が適用される画像読取装置
を示す斜視図であり、画像読取装置100に35mm用
フィルムのフィルムホルダ20を装着する状態を示す。
なお、APSフィルム用のフィルムホルダを画像読取装
置100に装着する図は、図1に示す35mmフィルム
の場合とほぼ同様であるので省略する。また、上記した
スライドマウント10及びフィルムホルダ20は、請求
項1に記載するホルダ手段に相当する。
【0029】この実施の形態では、画像読取装置100
は、スライドマウント10とフィルムホルダ20を次の
2段階で装着する。第1段階としては、前記スライドマ
ウント10又はフィルムホルダ20が、画像読取装置1
00に対して着脱自在に形成されているフィルム装着部
50に装着される。第2段階としては、前記フィルム装
着部50が、画像読取装置100に装着される。なお、
前記した第1段階と第2段階は、逆の順序関係であって
も良い。
【0030】なお、上記したフィルム装着部50は、請
求項1に記載する保持手段に相当する。図3は、35m
mフィルム用のフィルムホルダ20を構成する各部品の
平面図である。また、図4は35mmフィルム用のフィ
ルムホルダ20の開放状態を示す斜視図である。
【0031】図3において、(a)はフィルムホルダ2
0の上ホルダ20aを示し、(b)はフィルムホルダ2
0の下ホルダ20bを示し、(c)はフィルムホルダ2
0のアダプタ20cを示している。上ホルダ20aと下
ホルダ20bは、ヒンジ14aとヒンジ受け14bとで
連結されている。また、アダプタ20cは、下ホルダ2
0bを図中X方向又はその反対方向にスライド移動可能
に構成されている。
【0032】上ホルダ20aと下ホルダ20bは、6フ
レーム長の透過原稿(35mmフィルムのネガシート)
を保持できる大きさを有している。上ホルダ20a、下
ホルダ20b及びアダプタ20cは、遮光性の材料で構
成されている。前記したように、上ホルダ20aと下ホ
ルダ20bとは、ヒンジ14aとヒンジ受け14bとで
互いに連結されている。したがって、上ホルダ20aは
ヒンジ14aを中心として回動するので、上ホルダ20
a及び下ホルダ20bは開閉できる。上ホルダ20aに
設けた係合部15aと下ホルダ20bに設けた係合部1
5bにより、上ホルダ20aと下ホルダ20bは閉じた
状態を維持できる。
【0033】35mmフィルムを6フレームで分離した
ネガシート(図示せず)は、上ホルダ20aと下ホルダ
20bとで挟まれて固定され、フィルムホルダ20に保
持される。アパーチャーa1〜a6及びb1〜b6のそ
れぞれは、ネガシートの各フレームの画像形成部と同様
の大きさの矩形の開口部である。言うまでもなく、アパ
ーチャーa1〜a6及びb1〜b6は、35mmフィル
ムの特性から、6フレーム分1列に並べて配置されてい
る。
【0034】上ホルダ20aには、ネガシートの各フレ
ームの画像形成部と対応する位置に、6つのアパーチャ
ーa1〜a6が形成してある。下ホルダ20bにも、ネ
ガシートの各フレームの画像形成部と対応する位置に、
6つのアパーチャーb1〜b6が形成してある。したが
って、ネガシートは、その6つのフレーム(画像形成
部)が各アパーチャーa1〜a6,b1〜b6と各々対
応する配置でフィルムホルダ20に保持される。
【0035】上ホルダ20aには、アパーチャーb1と
隣接するX方向外側の位置に形成した窓部21と、アパ
ーチャーb6と隣接するX方向外側の位置に形成した窓
部22とを設けてある。下ホルダ20bには、アパーチ
ャーc1と隣接するX方向外側の位置に形成した窓部2
3と、アパーチャーc6と隣接するX方向外側の位置に
形成した窓部24とを設けてある。
【0036】前記窓部21〜24は、フィルムホルダの
種類(35mm用、APS用、マウントスライド)の識
別のために設けた開口部である。窓部21〜24の大き
さは、アパーチャーa1〜a6及びb1〜b6に比べて
遥かに小さい。上ホルダ20aと下ホルダ20bとを閉
じた状態で、窓部21と窓部23とが重なるように、窓
部21及び窓部23は位置決めされている。同様に、窓
部22と窓部24とが重なるように、窓部22及び窓部
24は位置決めされている。
【0037】図4に示すように、下ホルダ20bは、ア
ダプタ20cに対してX方向及びその反対方向に所定の
範囲内で相対的に移動できるようにアダプタ20c上に
支持されている。相対移動可能な範囲は、この例ではネ
ガシートの2フレーム長に定めてある。Y方向には相対
移動しない。下ホルダ20bとアダプタ20cとの相対
移動により、ネガシートの読取対象フレームの位置合わ
せが行われる。この形態の画像読取装置100において
は、ユーザの手動操作により下ホルダ20bとアダプタ
20cとを相対移動する。
【0038】下ホルダ20bとアダプタ20cとが所定
の相対位置になる毎に、下ホルダ20bを動かすユーザ
の手にクリック感が伝わるように、下ホルダ20bとア
ダプタ20cとの摺動部分に図示しないクリック部が1
フレーム毎に形成してある。ユーザがクリック感を感じ
る位置で下ホルダ20bの移動を止めることにより、予
め定めた画像読取基準位置に下ホルダ20bとアダプタ
20cとを位置合わせできる。
【0039】アダプタ20cには、図3の(c)に示す
ように2つのアパーチャーc1,c2と2つの窓部2
5,26が形成してある。アパーチャーc1,c2は、
ネガシートの各フレームの画像形成部と同様の大きさの
矩形の開口部である。アダプタ20cのアパーチャーc
1,c2の大きさは、下ホルダ20bのアパーチャーb
1〜b6と比べてわずかに大きく形成してある。下ホル
ダ20bとアダプタ20cとをX方向又はその反対方向
に相対移動することにより、アパーチャーb1〜b6の
何れか1つがアパーチャーc1又はアパーチャーc2と
対向するように位置決めできる。
【0040】なお、言うまでもなく、前記窓部21〜2
6は、請求項1に記載する窓部に相当する。窓部25,
26は、窓部21〜24と同等の大きさに形成してあ
る、また、窓部25は窓部21及び23と対向可能な位
置に形成してある。窓部26は窓部22,24と対向可
能な位置に形成してある。
【0041】すなわち、下ホルダ20bとアダプタ20
cとの相対移動により、窓部21及び23を窓部25と
対向する位置に移動したり、窓部22,24を窓部26
と対向する位置に移動できる。具体的には、アパーチャ
ーc1とアパーチャーb1とが対向する位置に下ホルダ
20bとアダプタ20cとが位置決めされた状態で、窓
部25と窓部21、23とが対向するように窓部21、
23及び25が配置されている、また、アパーチャーc
2とアパーチャーb6とが対向する位置に下ホルダ20
bとアダプタ20cとが位置決めされた状態で、窓部2
2、24と窓部26とが対向するように、窓部22、2
4及び26が配置されている。
【0042】この例では、2つのアパーチャーc1,c
2の距離が画像の4フレーム長になるように、アパーチ
ャーc1及びc2を配置してある。従って、例えば図4
に示すように、X方向について下ホルダ20bの中央と
アダプタ20cの中央とが一致するように位置決めされ
た状態では、アパーチャーb2とアパーチャーc1とが
対向し、アパーチャーb5とアパーチャーc2とが対向
する。
【0043】図3、図4に示すように、窓部21〜26
は、アパーチャーa1〜a6、b1〜b6、c1,c2
の幅方向(Y方向)の一端側に沿う位置に配置されてい
る。図5は、アパーチャーc1とアパーチャーb1(a
1)を対向するように位置決めした状態を示す。図6
は、アパーチャーc1とアパーチャーb2(a2)を対
向するように位置決めした状態を示す。
【0044】フィルムホルダ20を構成する上ホルダ2
0a、下ホルダ20b及びアダプタ20cは、X方向及
びY方向についてほぼ対称な形状に形成してある。従っ
て、フィルムホルダ20は、その一端28aを画像読取
装置100に向けて装着することもできるし、反対に他
端28bを画像読取装置100に向けて装着することも
できる。
【0045】フィルムホルダ20の一端28aを画像読
取装置100に向けて装着した場合には、ネガシートの
6つの画像形成部のうちの28a側に配置された3画像
の何れか1つをアパーチャーc1と対向する位置に位置
決めし、その画像形成部の画像を読み取ることができ
る。また、フィルムホルダ20の他端28bを画像読取
装置100に向けて装着した場合には、ネガシートの6
つの画像形成部のうちの28b側に配置された3画像の
何れか1つをアパーチャーc2と対向する位置に位置決
めし、その画像形成部の画像を読み取ることができる。
【0046】窓部21〜26が形成される位置・大きさ
・形状は、フィルムホルダの種類に応じて異なってい
る。したがって、窓部21、23、25又は窓部22、
24、26の位置・大きさ・形状の違いを光学的にスキ
ャンして識別することにより、フィルムホルダの種類を
判別することができる。図7は、フィルムホルダ20に
6フレーム長のネガシートを保持し、第2フレームF2
の画像P2の読み取りを行う場合のフィルムホルダの識
別状態を示す説明図である。
【0047】図示するように、画像読取装置100は、
画像P2の読み取りを実行する前に、アダプタ20cの
窓部25の位置を1ラインスキャンする。このとき、画
像読取装置100のCCDは、図7に示すようなCCD
出力信号を出す。図7に示すCCD出力信号は、窓部2
5の位置に対応する部分のレベルがHレベルで、窓部2
5以外の位置に対応する部分のレベルがLレベルであ
る。
【0048】フィルムホルダの種類に応じて、窓部2
1、23、25の位置や大きさや形状を変えることで、
CCD出力信号の窓部21、23、25の位置に対応す
る部分の時間的な位置や時間幅が変る。画像読取装置1
00は、上記CCD出力信号の違いを検知することによ
り、フィルムホルダの種類を認識する。なお、図7及び
図5から明らかなように、窓部21、23、25が重な
るのは、フレームF1を読み取る場合だけである。同様
に、窓部22、24、26が重なるのは、フレームF6
を読み取る場合だけである。したがって、フレームF
2、F3を読み取る場合には、アダプタ20cの窓部2
5とフィルム領域とを通過した照射光をCCDによって
1ラインスキャンすることになる。同様に、フレームF
4、F5を読み取る場合には、アダプタ20cの窓部2
6とフィルム領域とを通過した照射光をCCDによって
1ラインスキャンすることになる。
【0049】前記したように窓部25、26には、フイ
ルムの一部が見えていることになる。このフィルム領域
に、どの程度の濃度の画像が位置するか、どのような絵
柄の画像が位置するかは不定である。したがって、例え
ば濃度が極端に高いフィルム領域が窓部25、26に位
置してしまった場合、通常の読み取りでは窓部25、2
6と遮光部との識別が難しくなる。このような場合、窓
部25、26と遮光部との識別が可能になる程度に、露
光量を調整する等の制御が必要になってくる。
【0050】本実施の形態においては、簡単かつ確実に
窓部25、26の存在を認識するため、以下に述べるよ
うに照射光として赤外光を使用する。一般に、フィルム
の濃度や絵柄は、可視光成分の領域にだけに存在する。
そして、赤外光は、ゴミや傷による散乱による以外、高
濃度フィルムや絵柄の存在に無関係に、ほとんど透過す
る。したがって、赤外光を用いて窓部の読み取りを行う
ことにより、フィルム濃度等によらず、安定したCCD
出力信号を得ることができる。その結果、フィルムホル
ダの種類の判別が容易になる。
【0051】以上の説明においては、フィルムホルダ2
0を35mmフィルム用のフィルムホルダであるとして
説明した。しかし、APSフィルムを複数フレームの画
像領域毎に切断し、複数のネガシートに分離した形式の
APSフィルムに対して、適用することができる。この
場合、アパーチャーa1…、b1…、c1、c2の大き
さは、APSフィルムの1コマの大きさに対応して小さ
くなる。また、ネガシートのコマ数は、6枚に限定され
ず、例えば7枚でも良い。
【0052】図8は、APSフィルムのフィルムホルダ
の一例を示す図である。図8において、(a)はフィル
ムホルダ30の平面図、(b)はフィルムホルダ30の
側面図、(c)はフィルムホルダ30の右側面図であ
る。図8に示すフィルムホルダ30は、上ホルダ30a
と下ホルダ30bとから構成されている。図8の(c)
から明らかなように、上ホルダ30aと下ホルダ30b
は、ヒンジ31によって開閉可能に構成されている。フ
ィルムホルダ30が開状態のとき、APSフィルムを上
ホルダ30aと下ホルダ30bの間に挿入する。次に、
上ホルダ30aと下ホルダ30bを閉じて、APSフィ
ルムを保持する。
【0053】上ホルダ30aと下ホルダ30bには、共
通の位置に、アパーチャー32が設けられており、手動
によってAPSフィルムの目的の1コマをアパーチャー
32の位置に合わせる。さらに、上ホルダ30aと下ホ
ルダ30bには、共通の位置に、窓部34が設けられて
いる。
【0054】図8に示すフィルムホルダ30は、図中左
側から画像読取装置100に挿入される。図9は、画像
読取装置100のCCDが窓部34を1ラインスキャン
し、CCD出力信号を得る状態を示す説明図である。図
9から明らかなように、窓部34の位置や長さにより、
得られるCCD出力信号が異なる。したがって、画像読
取装置100はフィルムホルダ30の種類を認識するこ
とができる。
【0055】なお、上記実施の形態においては、窓部の
長さを変えている。しかし、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えばAPS用のフィルムホルダ30の
方だけ、窓部を2カ所並べて設けるようにしても良い。
また、窓部34には、フイルムの一部が見えていること
になる。このフィルム領域に、どの程度の濃度の画像が
位置するか、どのような絵柄の画像が位置するかは不定
である。そこで、前記したフィルムホルダ20の場合と
同様に、簡単かつ確実に窓部34の存在を認識するた
め、照射光として赤外光を使用しても良い。
【0056】図10は、画像読取装置100の断面図で
ある。以下、画像読取装置100の構造について、図1
0を参照して説明する。なお、図10は原稿保持部53
によりスライドマウント10を装着した状態を示してい
るが、スライドマウント10の代わりに35mmフィル
ム用のフィルムホルダ20やAPS用のフィルムホルダ
30を装着できる。
【0057】図10において、透過原稿11の上側には
照明ユニット52が配置されている。照明ユニット52
には、4種類の波長の照明光を選択的に発光できる光源
62が備わっている。この光源62は、R(赤色)、G
(緑色)、B(青色)、IR(赤外)の波長成分を発光
する4種類の発光ダイオードを内蔵している。この例で
は、光源62はIRの照明光として、例えば830nm
を中心波長とする赤外光を発光する。
【0058】前記した照明ユニット52は請求項1と請
求項5とに記載する照明手段に相当する。光源62から
出射される照明光は、照明ユニット52に内蔵された各
種の光学要素を通り、図中、上方向から下方向に向かう
光として、フィルム装着部50に導入され、透過原稿1
1に照射される。この照明光は、図10の図面に垂直な
方向(Y方向)の1ラインを均一な照度で照明する。
【0059】透過原稿11を包含するフィルム装着部5
0の下側には、撮像ユニット51が配置されている。撮
像ユニット51には、各種の光学要素とラインセンサ6
1が備わっている。ラインセンサ61は、CCD等で構
成される一次元の固体撮像素子である。ラインセンサ6
1は、図10の図面に対して垂直な方向(Y方向)の1
ラインを読み取ることができる。また、この例ではライ
ンセンサ61として赤外光の波長成分に対して十分な感
度を有する素子を用いている。
【0060】照明ユニット52からの照明光の一部分
は、透過原稿11を透過して撮像ユニット51に向か
う。この光は、撮像ユニット51内部の各種光学要素を
介してラインセンサ61に入射する。従って、透過原稿
11上の1ラインの透過光量に応じた像をラインセンサ
61で読み取ることができる。
【0061】前記した撮像ユニット51は、請求項1に
記載する撮像手段に相当する。撮像ユニット51及び照
明ユニット52は、所定のメカブロック上に一体に構成
されている。撮像ユニット51及び照明ユニット52を
搭載したメカブロックは、X方向及びその反対方向に移
動可能な状態でスキャナ本体50の内部に支持されてい
る。また、撮像ユニット51はZ方向及びその反対方向
にも移動可能になっている。
【0062】撮像ユニット51及び照明ユニット52を
搭載したメカブロックは副走査機構55と連結されてい
る。副走査機構55にはモータM1が連結されている。
モータM1を駆動すると、撮像ユニット51及び照明ユ
ニット52がX方向又はその反対方向に移動する。撮像
ユニット51及び照明ユニット52のX方向の移動可能
な範囲は、1フレームの画像領域の大きさよりも十分に
大きい。従って、ラインセンサ61により読み取る1ラ
インの位置をフィルムホルダ10又はスライドマウント
10上の1フレームの画像の一端から他端まで機械的に
副走査できる。
【0063】また、言うまでもなく、ラインセンサ61
により読み取る1ラインの位置は、図7に示すCCD読
取位置及び図9に示すCCD読取位置に移動可能であ
る。撮像ユニット51には、フォーカス調整機構56が
連結されている。また、フォーカス調整機構56にはモ
ータM2が連結されている。モータM2を駆動すること
により、撮像ユニット51がZ方向又はその反対方向に
移動するので、撮像ユニット51と照明ユニット52と
に対するフィルムホルダ10の相対的な位置が調整され
る。この位置の調整により、ラインセンサ61に結像す
る像の焦点を変えることができる。
【0064】図11に示すように、画像読取装置100
は、例えばパソコンのようなホストコンピュータ200
と接続した状態で使用される。図11を参照し、画像読
取装置100及びホストコンピュータ200の構成につ
いて以下に説明する。
【0065】画像読取装置100の内部には、CPUを
含む制御回路110、メモリ120、インターフェース
130、タイミング発生器140、増幅器150、A/
D変換器160、LEDドライバ170、モータドライ
バ180,190が備わっている。なお、前記制御回路
110は、請求項1に記載する制御手段及びホルダ識別
手段に相当する。
【0066】照明ユニット52に内蔵される前述の光源
62(図10参照)の点灯/消灯は、LEDドライバ1
70を介してマイクロコンピュータ110により制御さ
れる。また、撮像ユニット51に内蔵される前述のライ
ンセンサ61の撮影動作は、タイミング発生器140を
介して制御回路110により制御される。撮影される像
の1ライン毎にラインセンサ61から出力される電気信
号は、CCD読取回路150を介してA/D変換器16
0に入力される。A/D変換器160でディジタル信号
に変換された像のデータは、制御回路110により処理
され、メモリ120に記憶されるか、あるいはインター
フェース130に出力される。
【0067】制御回路110は、インターフェース13
0を介してホストコンピュータ200と接続されてい
る。マイクロコンピュータ110は、インターフェース
130を介してホストコンピュータ200から入力され
るコマンド(指令)に従って、フィルム画像読取装置1
00の動作を制御する。フィルム画像読取装置100が
透過原稿11から読み取った画像データやフィルムホル
ダ10の種類を示す情報は、インターフェース130を
介してホストコンピュータ200に送出される。
【0068】制御回路110は、副走査などのために撮
像ユニット51及び照明ユニット52を搭載したメカブ
ロックをX方向に移動する場合には、モータドライバ1
90を介してモータM1を駆動する。また、焦点合わせ
が必要な場合には、制御回路110はモータドライバ1
80を介してモータM2を駆動する。
【0069】ホストコンピュータ200は、CPU(中
央処理装置)210、メモリ220、ハードディスク2
30,CD−ROM240、インターフェース250、
プリンタ260及び表示装置270等を備えている。C
PU210は、メモリ220に内蔵されたROM(読み
出し専用メモリ)上のプログラムと、ハードディスク2
30からメモリ220上のRAM(読み書きメモリ)に
読み込まれるプログラムとを必要に応じて実行する。プ
ログラムをCD−ROM240から読み込み、メモリ2
20又はハードディスク230に書き込むこともでき
る。
【0070】画像読取装置100を使用する場合には、
CPU210は予め定められたプログラムを実行する。
そして、ホストコンピュータ200はユーザの支持に従
って、画像読取装置100に制御用のコマンドを送信す
る。画像読取装置100からホストコンピュータ200
に転送される画像データは、メモリ220に記憶され
る。メモリ220に記憶された画像データは、表示装置
270で二次元画像として表示したり、プリンタ260
でハードコピーとして出力することができる。
【0071】上記した画像読取装置がフィルムホルダの
種類を判別する手順の概略を説明する。最初に、図1又
は図2に示すように、画像読取装着100のフィルム装
着部50が画像読取装置に装着されると、画像読取装置
のセンサ機構がこれを検知する。センサ機構としては、
公知の機械的な機構や電気的機構を用いることができ
る。これにより、画像読取装置100(制御回路11
0)は、フィルム装着部50が装着されたことを判断す
る。
【0072】次に、画像読取装置100は、ホストコン
ピュータ200からコマンドが送信されるのを待つ。上
記待機動作と並行して、フィルム装着部50に対してフ
ィルムホルダが挿入され、画像読取装置100(制御回
路110)はフィルムホルダが装着されたことを判断す
る。この動作の詳細説明は、前記フィルム装着部50の
装着と同様に、公知の手段で実現できるので省略する。
【0073】次に、画像読み取りのコマンドがホストコ
ンピュータ200に入力され、ホストコンピュータ20
0から読み取りコマンドが画像読取装置100に対して
送信される。画像読取装置100の制御回路110は、
メモり120に格納されているプログラムにしたがっ
て、挿入されているフィルムホルダについて赤外光でス
キャンし、フィルムホルダの種類を判別する。
【0074】なお、フィルムホルダの種類の判別は、ホ
ストコンピュータ200からのスキャンコマンドを待つ
ことなく、フィルム装着部50又はフィルムホルダが画
像読取装置100に装着された時点で実行しても良い。
次に、画像読取装置100は、判別されたフィルムホル
ダの種類に応じて、画像領域の読取範囲を定め、続いて
画像読み取りを行う。
【0075】図12は、画像読取装置100の制御回路
110が実行する画像読取動作の概略を示すフローチャ
ートである。このフローチャートを実行するするプログ
ラムは、図11に示すメモり120に格納されている。
ステップS1において、制御回路110はモータM1を
制御し、フィルムホルダの窓部位置にメカブロックを位
置決めする。ここで、メカブロックとは、図10及び図
11に示す撮像ユニット51及び照明ユニット52を搭
載し、モータM1によって駆動される機構である。
【0076】ステップS2において、制御回路110は
照明ユニット52と撮像ユニット51を制御し、赤外光
による1ラインの読み取りを行う。これにより、ライン
センサ61は、窓部位置におけるCCD出力信号を出力
する。
【0077】ステップS3において、制御回路110は
上記CCD出力信号基づいて、フィルムホルダにおける
窓部の有無、及び窓部が存在する場合にはその位置や長
さや数を判別する。ステップS4において、制御回路1
10は画像読取装置に装着された原稿やフィルムホルダ
の種類を判別する。すなわち、CCD出力信号が1ライ
ンに亙って所定の閾値以下であり、窓部が検出されなか
った場合には、透過原稿はスライドマウント10である
と判別される。スライドマウント10は、窓部を備えて
いないからである。また、図7及び図9に示すように、
制御回路110はCCD出力信号の波形の相違から、フ
ィルムホルダの種類を識別する。ステップS4におい
て、スライドマウント10又は35mmストリップフィ
ルム用のフィルムホルダ20であると判定された場合に
は、ステップS5に進む。また、ステップS4におい
て、APS用のフィルムホルダ30であると判定された
場合には、ステップS7に進む。
【0078】ステップS5において、制御回路110
は、画像の読取領域を図13に示すように、35mmフ
ィルム用に設定する。制御回路110は、スライドマウ
ント10と35mmsフィルムの読取範囲は同一である
ため、スライドマウント10と判定した場合でも、読取
領域を35mmフィルム用に設定する。ステップS6に
おいて、制御回路110は設定された35mmフィルム
用の読取範囲について、画像の読み取りを行い、処理を
終了する。
【0079】ステップS7において、制御回路110は
画像の読取領域を図13に示すように、APSフィルム
用に設定する。ステップS8において、制御回路110
は設定されたAPSフィルム用の読取範囲について、画
像の読み取りを行い、処理を終了する。以上の説明から
明らかなように、前記実施の形態によれば、フィルムホ
ルダにホルダの種類を識別するための窓部を備え、画像
読取装置は前記窓部の1ラインスキャンして得られるC
CD出力信号によって、前記フィルムホルダの種類を検
知する。これにより、画像読取装置100は、ホルダの
種類に応じた読取範囲と読取条件等を自動的に設定でき
る。
【0080】また、画像読取装置100は、前記窓部を
検知するために、赤外光によるラインスキャン行う。こ
れにり、画像読取装置100は、セットされている透過
原稿のべ一ス濃度や画像成分に影響されることなく、フ
ィルムホルダの判定を正確に行うことが可能になる。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の画像読取装置によれば、
フィルムを保持するホルダの種類を自動的に識別するこ
とが可能な画像読取装置を提供することができる。
【0082】請求項2記載の画像読取装置によれば、副
走査手段と照明手段と撮像手段の働きにより、識別され
たホルダ手段の種類に応じた読取範囲を正確に読み取る
ことができる。請求項3に記載の画像読取装置によれ
ば、ホルダ手段の種類を正確に判定することが可能にな
る。
【0083】請求項4に記載の画像読取装置によれば、
ホルダ手段の種類を正確に判定することが可能になる。
請求項5に記載の画像読取装置によれば、赤外光成分の
照明光を利用して前記窓部に対応する領域の透過光を読
み取るため、窓部に対応する画像領域の透過原稿の濃度
の違いの影響を受けなくなる。従って、比較的簡単な処
理によりホルダ手段の種類を識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像読取装置にスライドマ
ウントを装着する状態を示す図である。
【図2】本発明が適用される画像読取装置に35mm用
フィルムのフィルムホルダを装着する状態を示す図であ
る。
【図3】図3の(a)(b)(c)は35mmフィルム
用のフィルムホルダを構成する各部品を示す平面図であ
る。
【図4】35mmフィルム用のフィルムホルダの開放状
態を示す斜視図である。
【図5】35mmフィルム用のフィルムホルダのフィル
ム保持状態の一例を示す斜視図である。
【図6】35mmフィルム用のフィルムホルダのフィル
ム保持状態の一例を示す斜視図である。
【図7】フィルムホルダに6フレーム長のネガシートを
保持し、第2フレームF2の画像P2の読み取りを行う
場合のフィルムホルダの識別状態を示す説明図である。
【図8】APSフィルム用のフィルムホルダの一例を示
す図である。
【図9】画像読取装置のCCDがAPSフィルム用のフ
ィルムホルダの窓部を1ラインスキャンし、CCD出力
信号を得る状態を示す説明図である。
【図10】画像読取装置の断面図である。
【図11】画像読取装置がホストコンピュータと接続し
て使用される一例を示す図である。
【図12】画像読取装置の制御回路が実行する画像読取
動作の概略を示すフローチャートである。
【図13】本発明による35mmフィルムの1コマとA
PSフィルムの1コマの読取範囲の相違を示す説明図で
ある。
【図14】従来技術による35mmフィルム1コマとA
PSフィルムの1コマの読取範囲の相違を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 スライドマウント 20 フィルムホルダ(35mm用) 20a 上ホルダ 20b 下ホルダ 20c アダプタ 21〜26 窓部 30 フィルムホルダ(APS用) 31a 上ホルダ 31b 下ホルダ 33 ネガシート 34 窓部 50 フィルム装着部 51 撮像ユニット 52 照明ユニット 53 原稿保持部 55 副走査機構 56 オートフォーカス機構 61 ラインセンサ 62 光源 100 画像読取装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の原稿を前記複数種類ごとに保
    持するホルダ手段と、 前記ホルダ手段を取り外し可能に保持する保持手段と、 前記複数種類の原稿を照明する照明手段と、 前記複数種類の原稿からの光を撮像し、画像信号を出力
    する撮像手段と、 前記照明手段及び前記撮像手段と前記保持手段とを相対
    的に移動する副走査手段と、 前記照明手段と前記撮像手段と前記副走査手段とを制御
    する制御手段とを備える画像読取装置であって、 前記ホルダ手段は、前記原稿の前記複数種類に基づく窓
    部を有し、前記撮像手段が前記窓部に対応する領域を撮
    像するときの前記画像信号に基づいて、前記ホルダの種
    類を識別するホルダ識別手段を更に備えることを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記制御手段は、前記ホルダ識別手段が識別する前記ホ
    ルダ手段の種類に基づいて、前記複数種類の原稿の画像
    領域から画像を読み取るように、前記照明手段と前記撮
    像手段と前記副走査手段とを制御することを特徴とする
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記ホルダ手段は、前記原稿の前記複数種類に基づく位
    置に、窓部を有することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記ホルダ手段は、前記原稿の前記複数種類に基づく形
    状の窓部を有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記照明用手段は、赤外光を発光し、 前記撮像手段は、前記複数種類の原稿からの前記赤外光
    を撮像することを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284884A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Seiko Epson Corp フィルムホルダ及び画像読取システム
JP2009006110A (ja) * 2007-06-01 2009-01-15 Net Kk 遊技機

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