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JP2000131507A - レンズアレイ板、ライトバルブ装置、投写型表示装置およびビューファインダ装置 - Google Patents

レンズアレイ板、ライトバルブ装置、投写型表示装置およびビューファインダ装置

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Publication number
JP2000131507A
JP2000131507A JP10306043A JP30604398A JP2000131507A JP 2000131507 A JP2000131507 A JP 2000131507A JP 10306043 A JP10306043 A JP 10306043A JP 30604398 A JP30604398 A JP 30604398A JP 2000131507 A JP2000131507 A JP 2000131507A
Authority
JP
Japan
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lens
light
light valve
lens element
array plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10306043A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Miyatake
義人 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10306043A priority Critical patent/JP2000131507A/ja
Publication of JP2000131507A publication Critical patent/JP2000131507A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体がコンパクトで光出力の大きい投写
型表示装置を実現するためのライトバルブ装置を提供す
る。 【解決手段】 ライトバルブの入射側に、中央部が正屈
折力を生起する球面59で、周囲部が球面59と滑らか
に接続される円錐面61である複数のレンズ素子を正方
配列したレンズアレイ板を配置する。球面59の焦点は
ライトバルブの画素の出射側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレンズ素子
がマトリックス状に配列されたレンズアレイ板、そのレ
ンズアレイ板を用いたライトバルブ装置、そのライトバ
ルブ装置を用いた投写型表示装置およびビューファイン
ダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大画面映像を得るために、ライトバルブ
に映像信号に応じた光学像を形成し、その光学像に光を
照射し投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する方
法が従来よりよく知られている。最近では、ライトバル
ブとして液晶パネルを用いる投写型表示装置が注目され
ている(例えば、特開昭62−133424号公報)。
液晶パネルは、高画質の投写画像を得るために、液晶材
料としてツイストネマティック(TN)液晶を用い、各
画素にスイッチング素子としてTFTを設けたアクティ
ブマトリックス型を用い、赤用、緑用、青用として3枚
の液晶パネルを用いるのが主流となりつつある。
【0003】ところで、TFT液晶パネルは、TFTと
配線とを遮光するためにブラックマトリックスが設けら
れている。そのため、画素開口率(表示領域の全面積に
対するブラックマトリックスの開口部すべての面積の
比)が低く、その分だけ投写型表示装置の光出力が小さ
くなるという問題がある。この問題は、液晶パネルの画
素数が多くなり、画素密度が高くなるにつれて深刻な問
題となる。この問題を解決するために、液晶パネルの入
射側にレンズアレイ板を近接配置することにより光出力
を向上させる方法が提案されている(例えば特開平1−
189685号公報、特開平2−262185号公報な
ど)。また、液晶パネルの表示領域が小さく、画素数が
多い場合には、レンズアレイ板の各レンズ素子の焦点距
離を短くする必要があり、液晶パネルの入射側ガラス基
板を薄くする必要があるため、入射側ガラス基板の内部
にレンズ素子を配置する方法が提案されている(特開平
2−302726号公報)。
【0004】TFT液晶パネルとレンズアレイ板とを組
み合わせたライトバルブ装置の構成を図11に示す。T
FT液晶パネル11の入射側にレンズアレイ板12が配
置されている。
【0005】液晶パネル11は、2枚のガラス基板1
3,14と周辺部のシール樹脂により密閉空間を形成
し、内部にTN液晶15を封入したものである。入射側
ガラス基板13の液晶層15側には透明導電性膜による
共通電極16が設けられ、出射側ガラス基板14の液晶
層15側には透明導電性膜による画素電極17が正方配
列で形成され、各画素電極17の近傍にはスイッチング
素子としてTFT18が形成されている。共通電極16
と画素電極17の上には、TN液晶を所定の状態に配向
するために配向膜(図示せず)が形成されている。液晶
パネルには強烈光が入射するが、この強烈光によるTF
T18の誤動作を防ぐために、入射側ガラス基板13の
液晶層15側にTFT18と配線とを遮光する金属薄膜
によるブラックマトリックス21が形成されている。ブ
ラックマトリックス21の開口部が画素22となる。T
FT18を介して各画素22の液晶層に信号電圧を印加
すると、液晶層15に旋光性の変化として光学像が形成
される。
【0006】レンズアレイ板12は、ガラス基板23の
上に薄い樹脂層24を形成し、樹脂層24の表面26に
外側に凸面を向けた複数のレンズ素子25を正方配列で
形成したものである。レンズ面26は球面である。
【0007】レンズアレイ板12は、レンズ素子25の
光軸27が液晶パネル11の画素22の中心(面積中
心;したがって、断面では、図11のように、画素22
の断面中心と光軸27とがずれる場合がある。)を通る
ように、接着剤28により液晶パネル11の入射側ガラ
ス基板13に接着されている。接着剤28の屈折率は樹
脂層24の屈折率より低く、レンズ面26は正屈折力を
生じる。各レンズ素子25の焦点は、画素22の中心近
傍に位置するように構成されている。
【0008】レンズアレイ板12の入射側と液晶パネル
11の出射側には、それぞれ吸収軸を所定の方向に向け
て偏光板(図示せず)が配置される。2枚の偏光板は、
液晶層15の旋光性の変化を透過率の変化に変換する。
こうして、ライトバルブ装置に透過率の変化として光学
像が形成される。
【0009】図12に示すように、光源32から出射し
た光が光源32の光軸33上に位置するレンズ素子25
に入射すると、レンズ素子25の焦点29上に光源32
に対応する実像34が形成される。光束径は焦点29の
位置で最小になる。実像34の大きさが画素22の大き
さより小さければ、レンズ素子25から出射した光がす
べて画素22を通過する。レンズアレイ板12を用いな
い場合には画素22を通過しない光も、レンズアレイ板
12を用いることにより画素22を通過するので、液晶
パネル11から出射する光の光量が増大する。投写レン
ズが画素22を通過した光を取り込むことができれば、
投写型表示装置の光出力を向上させることができる。光
出力の増大は、液晶パネル11の実際の開口率に比べて
実効開口率が高くなることを意味する。
【0010】レンズ素子25の焦点が画素22の出射側
に位置する従来例もある。この場合も、レンズアレイ板
25を用いない場合に比べて、レンズアレイ板25を用
いることによりレンズ素子25を出射して画素22を通
過する光の光量を増大させることができる。この場合
も、投写レンズが画素22を通過した光を取り込めるこ
とが必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図12から分かるよう
に、レンズアレイ板12を通過した光の拡がり角は、照
明光の拡がり角よりも大きくなる。そのため、液晶パネ
ル11にレンズアレイ板12を組み合わせて投写型表示
装置の光出力を向上させるには、投写レンズはレンズ素
子25から出射する光をすべて取り込めるようにF値を
小さくする必要がある。また、液晶パネルを3枚用いる
場合には、液晶パネルと投写レンズとの間に色合成光学
系を配置する必要があるが、液晶パネルから出射する光
の拡がり角が大きくなると色合成光学系の光路長を長く
する必要があり、この光路長の増大に伴って投写レンズ
のバックフォーカスを長くする必要がある。投写レンズ
のF値を小さくし、バックフォーカスを長くしようとす
ると、投写レンズがかなり大きくなり、投写型表示装置
が大きくなるという問題を生じる。
【0012】特に、ライトバルブ装置の画素が正方配列
の場合、図13に示すように、各レンズ素子25の有効
領域を正方形とするのがよいが、これが投写レンズのF
値に重大な影響を与えるので、この点について説明す
る。
【0013】図14に示すように、光源32から出射し
た光が光源32の光軸33上に位置するレンズ素子25
に入射する場合を考える。レンズ素子25の光軸27を
含み画面垂直方向の平面内で光線が進む様子を図14
(a)に、レンズ素子25の光軸27を含み対角線方向の
平面内で光線が進む様子を図14(b)に示す。ここで
は、光源としてランプと凹面鏡とを組み合わせたものを
用いることを考慮して、光源32の出射光の有効領域は
円とする。また、レンズ素子25を薄肉レンズとし、レ
ンズ素子25の出射側は空気と仮定する。
【0014】図14(a)に示すように、レンズ素子25
の光軸を含み画面垂直方向の平面内において、レンズ素
子25からの出射光線のうち傾斜角(光線とレンズ素子
の光軸とのなす角)が最大のものは、光源32の縁36
から出射し、レンズ素子25の有効領域35の境界をな
す正方形の各辺の中心37に入射する光線38である。
また、図14(b)に示すように、対角線方向の平面内に
おいて、レンズ素子25からの出射光線のうち傾斜角が
最大のものは、光源32の縁36を出射し、レンズ素子
25の有効領域35の境界をなす正方形の頂点39に入
射する光線40である。光線40に対応する出射光線4
1の傾斜角は、光線38に対応する出射光線42の傾斜
角の約1.4倍とかなり大きくなる。
【0015】図13に示したように、レンズ素子25の
正方形有効領域35の面積に対して、その内接円43の
面積の比は78.5%、内接円43と正方形35の間の
領域の面積の比は21.5%である。レンズ素子25の
有効領域35の内接円43から出射する光だけを利用す
る場合と、有効領域35全体から出射する光を利用する
場合を比較すると、後者の光出力は前者の光出力の1.
27倍であるのに、後者の投写レンズに必要なF値は前
者のそれの1/1.4倍となる。これは、後者の投写レ
ンズは、外形が極端に大きくなり、コストも非常に高く
なってしまうことを意味している。そのため、画素が正
方配列された液晶パネルにレンズアレイ板を組み合わせ
て投写型表示装置の光出力を増大しようとすると、装置
全体が大きくなり、非常にコスト高になるという問題を
生じる。
【0016】また、ビデオカメラは、全体を小型軽量に
して可搬性を良好にするために、ビューファインダに液
晶パネルが用いられるようになった。ビューファインダ
を小型軽量にし、液晶パネルに高画質の画像を表示する
には、液晶パネルの表示画面サイズを小さくし、画素数
を多くする必要がある。つまり、液晶パネルの画素ピッ
チを小さくする必要がある。そうすると、液晶パネルの
開口率が小さくなるので、表示画像は暗くなる。表示画
像を明るくするには、明るい光源を用いるとよいが、光
源の消費電力が大きくなり、1回の電池充電における連
続使用時間が短くなるという問題を発生する。
【0017】本発明は、上述したこのような従来のレン
ズアレイ板、ライトバルブ装置、投写型表示装置および
ビューファインダ装置が有する課題を考慮して、出射光
の最大傾斜角が極端に大きくならないレンズアレイ板を
提供することを目的とするものである。また、このレン
ズアレイ板を備えることによって、出射光の最大傾斜角
が極端に大きくならずに実効開口率を大きくできるライ
トバルブ装置を提供することを目的とするものである。
さらに、このライトバルブ装置を備えることによって、
コンパクトで光出力の大きい投写型表示装置および低消
費電力で表示画像の明るいビューファインダ装置を提供
することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の本発明(請求項1に記載の本発明に対応)
は、マトリックス状に配列された複数のレンズ素子を備
え、前記レンズ素子の有効領域が、正方形状または長方
形状であり、前記各レンズ素子のレンズ面が、前記レン
ズ面の中央部に配置された、正屈折力を生起する球面ま
たは回転対称非球面と、その周囲に配置された、正屈折
力を生起する円錐面とで構成され、前記レンズ素子毎の
前記球面または前記回転対称非球面と前記円錐面との境
界が、一つの円の円周または一つの円の円周の一部を構
成する1つもしくは複数の円弧であり、前記球面または
前記回転対称非球面と前記円錐面とが、滑らかに接続さ
れていることを特徴とするレンズアレイ板である。
【0019】第2の本発明(請求項4に記載の本発明に
対応)は、本発明のレンズアレイ板と、前記各レンズ素
子に対応する複数の画素がマトリックス状に配列された
ライトバルブとを備え、前記レンズアレイ板が、前記ラ
イトバルブの入射側に配置され、前記各レンズ素子の光
軸が、それに対応する前記画素の中心を通ることを特徴
とするライトバルブ装置である。
【0020】第3の本発明(請求項7に記載の本発明に
対応)は、光源と、前記光源から放射される光を映像信
号に応じて光学像として出射する本発明のライトバルブ
装置と、前記ライトバルブ装置から出射された前記光学
像をスクリーン上に拡大投写する投写レンズとを備える
ことを特徴とする投写型表示装置である。
【0021】第4の本発明(請求項8に記載の本発明に
対応)は、光源と、前記光源から放射される光を映像信
号に応じて光学像として出射する本発明のライトバルブ
装置と、前記ライトバルブ装置から出射された前記光学
像を観察可能にする接眼レンズとを備えることを特徴と
するビューファインダ装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0023】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】図1、図2は、本発明の第1の実施の形態
におけるレンズアレイ板の概略構成を示したものであ
り、図1は平面図、図2は対角線方向断面図である。図
1、図2において、51はガラス基板、52は樹脂層、
53はレンズ素子、54は接着剤、55はガラス基板、
59は球面、61は円錐面である。
【0025】本実施の形態におけるレンズアレイ板は、
ガラス基板51の上に薄い樹脂層52を形成し、樹脂層
52の表面に外側に凸面を向けた複数のレンズ素子53
を正方配列で形成し、さらにその上に接着剤54により
薄いガラス基板55を接着したものである。
【0026】レンズ素子53の有効領域56の境界57
は正方形である。レンズ素子53のレンズ面は、中央部
58が球面59であり、周辺部60が円錐面61であ
り、球面59と円錐面61とが滑らかに接続されてい
る。球面59と円錐面61との境界62は円であり、こ
の境界円62は有効領域56の境界57に内接してい
る。レンズ素子53の光軸63は有効領域56の中心を
通っている。
【0027】レンズアレイ板の全有効領域の寸法は、水
平26.62mm×垂直19.97mm、レンズ素子5
3の数は、水平1024×垂直768、レンズ素子53
のピッチは、水平26μm×垂直26μm、レンズ素子
53の有効領域56は、水平25μm×垂直25μmで
ある。光軸63上で見て、ガラス基板51の厚さは、
1.0mm、樹脂層52の厚さは、13μm、接着剤5
4の厚さは、6μm、ガラス基板55の厚さは、77μ
mである。球面59の曲率半径は、24μm、樹脂層5
2の屈折率は、1.59、接着剤54の屈折率は、1.
38である。また、レンズ素子53の焦点距離は、11
4μmである。
【0028】図1、図2に示したレンズアレイ板は、次
のようにして作成される。両面が研磨された面精度の良
好はガラス基板51の上に紫外線硬化樹脂を塗布し、そ
の上に所定の形状を有する型を重ね、ガラス基板51側
から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させて樹脂
層52の外面を形成する。次に、樹脂層52の上に紫外
線硬化接着剤を塗布し、その上に厚さ0.7mmのガラ
ス基板を重ねて、ガラス基板55側から紫外線を照射し
て紫外線硬化接着剤を硬化させる。最後に、ガラス基板
55の外面を研削、研磨して、面精度の良好な面で、レ
ンズアレイ板全体の厚さが1.1mmとなるように仕上
げる。
【0029】図1、図2に示したレンズアレイ板の作用
について説明する。
【0030】図3に示すように、円板状の光源64から
出射した光が光源64の光軸65上に位置するレンズ素
子53に入射する場合を考える。レンズ素子53は薄肉
レンズとし、レンズ素子の出射側は空気と仮定する。レ
ンズ素子53の光軸を含み画面垂直方向の平面内で光線
が進む様子を図3(a)に、レンズ素子53の光軸63を
含み対角線方向の平面内で光線が進む様子を図3(b)に
示す。
【0031】画面垂直方向の平面内で見ると、図3(a)
に示すように、光源64から出射してレンズ素子53に
入射する光線は、球面59に入射するため、焦点66の
近傍に円形の光源像67を形成する。レンズ素子53か
ら出射する光線のうち傾斜角が最大のものは、光源64
の縁68から出射してレンズ素子53の境界円62上の
点69に入射する光線70により生じる光線71であ
る。
【0032】対角線方向の面内で見ると、図3(b)に示
すように、光源64から出射してレンズ素子53の球面
59に入射する光は焦点66の近傍に光源像67を形成
する。レンズ素子53の球面59から出射する光線のう
ち傾斜角が最大のものは、光源64の縁72から出射し
てレンズ素子53の境界円62上の点73に入射する光
線74により生じる出射光線75である。光源64の縁
72から出射してレンズ素子53の円錐面61上の任意
の点に入射する光線76により生じる出射光線77は、
光源64からレンズ素子53までの距離がレンズ素子5
3のピッチに比べて十分に長いため、光線75とほぼ平
行に進む。従って、レンズ素子53の円錐面61から出
射する光線の傾斜角の最大値は、光線75の傾斜角とほ
ぼ等しくなり、周辺部60が球面の場合の出射光線の傾
斜角の最大値より小さくなる。
【0033】焦点66上における光束の断面形状は、球
面59だけから出射する光では図4に示すような円78
となり、球面59と円錐面61とから出射する光では図
4に示すような円78に外接する糸巻き形79となる。
レンズ素子53から焦点66までの空間の光束の断面形
状も糸巻き形となる。
【0034】以上のように、本発明のレンズアレイ板
は、レンズ素子53から焦点66までの空間における光
束の断面形状が糸巻き形となり、レンズ面全体が球面の
場合に比べて光線傾斜角の最大値が小さくなる。レンズ
アレイ板と組み合わせるライトバルブの画素が正方形状
の場合には、レンズ素子53から焦点66まで空間の光
束の断面形状が糸巻き形でも、レンズ素子53から出射
した光が画素の四隅を通過するので、ライトバルブ装置
の実効開口率は高くできる。レンズ素子からの出射光線
の最大傾斜角が小さいため、投写レンズのF値を極端に
小さくしなくてもよく、投写レンズの外形はそれほど大
きくならない。そのため、本発明のレンズアレイ板を用
いれば、コンパクトで光出力の大きい投写形表示装置を
提供することができる。
【0035】なお、図1、図2に示したレンズアレイ板
は、収差を小さくするために、レンズ素子53の球面5
9を回転対称非球面に置き換えてもよい。ただし、回転
対称非球面と円錐面とが滑らかに接続されるようする。
こうすると、焦点66近傍の光源像67を小さくするこ
とができる。
【0036】図1には、レンズ素子53の境界円62が
有効領域56の境界57に接するようにした場合を示し
たが、境界円62の直径をレンズ素子53のピッチと同
一にしてもよく、あるいは、図5(a)、図5(b)に示す
ように、境界円62の直径が有効領域56の幅に比べて
多少大きくても、逆に多少小さくても差し支えない。い
ずれの場合も、レンズ素子53の境界円62の中心は有
効領域56の中心と一致させるのがよい。そうすれば、
レンズ素子53から出射する光線の最大傾斜角を最小に
すると同時に、レンズ素子53の焦点66近傍における
光束径を最小にすることができる。いずれの場合も、コ
ンパクトで光出力の大きい投写型表示装置を提供するこ
とができる。
【0037】また、レンズ素子の有効領域が長方形状で
あってもよい。ただし、この場合でも、レンズ素子毎の
球面または回転対称非球面と円錐面との境界が、一つの
円の円周または一つの円の円周の一部を構成する1つも
しくは複数の円弧である必要がある。
【0038】本発明のレンズアレイ板は、少なくともガ
ラス基板51の上に複数のレンズ素子53を形成したも
のである。従って、図1、図2に示したようなガラス基
板51、樹脂層52、接着剤54、ガラス基板55で構
成したものに限らず、ガラス基板51、樹脂層52、接
着剤54で構成したものであってもよい、また、ガラス
基板51樹脂層52で構成したものであってもよい。要
するに、本発明のレンズアレイ板は、マトリックス状に
配列された複数のレンズ素子を備え、前記レンズ素子の
有効領域が、正方形状または長方形状であり、前記各レ
ンズ素子のレンズ面が、前記レンズ面の中央部に配置さ
れた、正屈折力を生起する球面または回転対称非球面
と、その周囲に配置された、正屈折力を生起する円錐面
とで構成され、前記レンズ素子毎の前記球面または前記
回転対称非球面と前記円錐面との境界が、一つの円の円
周または一つの円の円周の一部を構成する1つもしくは
複数の円弧であり、前記球面または前記回転対称非球面
と前記円錐面とが、滑らかに接続されているものであり
さえすればよい。
【0039】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実
施の形態におけるレンズアレイ板が上述した第1の実施
の形態におけるレンズアレイ板と異なるのは、レンズ面
の向きと屈折率に関する点のみであり、それ以外は、第
1の実施の形態と同様である。したがって、本実施の形
態において、特に説明のないものについては、第1の実
施の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構
成部材については、特に説明のない限り、第1の実施の
形態と同様の機能を持つものとする。
【0040】図6は、本発明の第2の実施の形態におけ
るレンズアレイ板の対角線方向の概略断面構成を示した
ものであり、81はガラス基板、82は樹脂層、83は
レンズ素子、84は接着剤、85はガラス基板である。
【0041】図6に示したレンズアレイ板は、図1、図
2に示したレンズアレイ板のレンズ面の向きを逆にし、
樹脂層82の屈折率に比べて接着剤84の屈折率を高く
したものである。レンズ素子83のレンズ面は、中央部
88では球面89、周辺部90では円錐面91で、球面
89と円錐面91とは滑らかに接続されている。
【0042】図6に示したレンズアレイ板も、図1、図
2に示したものと同様の作用が得られ、コンパクトで光
出力の大きい投写型表示装置を提供することができる。
【0043】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実
施の形態におけるライトバルブ装置は、上述した第1の
実施の形態におけるレンズアレイ板のガラス基板55の
替わりに液晶パネルを接着して構成されたものである。
したがって、本実施の形態において、特に説明のないも
のについては、第1の実施の形態と同じとし、第1の実
施の形態と同じ呼称の構成部材については、特に説明の
ない限り、第1の実施の形態と同様の機能を持つものと
する。
【0044】図7は、本発明の第3の実施の形態におけ
るライトバルブ装置の構成を示したものであり、101
は液晶パネル、102はレンズアレイ板、103は接着
剤である。
【0045】ライトバルブ装置は、液晶パネル101の
入射側にレンズアレイ板102を接着剤103により接
着したものである。
【0046】液晶パネル101は、2枚のガラス基板1
04,105の間にTN液晶106を封入したものであ
る。出射側ガラス基板105の液晶層106側には、透
明導電性膜による画素電極107が正方配列で形成さ
れ、各画素電極107の近傍にはスイッチング素子とし
てTFT108が設けられている。隣接する画素電極1
08の間には信号線と走査線が形成され、各TFT10
8は、ソース電極が信号線に接続され、ゲート電極が走
査線に接続され、ドレイン電極が画素電極107に接続
されている。入射側ガラス基板104の液晶層106側
には、TFT108、信号線、走査線を遮光するため
に、図8に示すような金属薄膜によるブラックマトリッ
クス114が形成され、その上に透明導電性膜による共
通電極115が形成されている。ブラックマトリックス
114の各開口部は正方形状であり、この開口部が画素
116となる。画素電極107と共通電極115の上に
は配向膜(図示せず)が塗布され、液晶分子を所定の状
態に配向させるためにラビングされる。液晶パネル10
1は、表示領域の寸法が水平26.62mm×垂直1
9.97mm、画素数が水平1024×垂直768、画
素ピッチが水平26μm×垂直26μmであり、画素1
16の有効領域の寸法は水平19μm×垂直19μm、
開口率は51%である。
【0047】ガラス基板119、樹脂層120および接
着剤103の構成は、図1、図2に示したレンズアレイ
板のガラス基板51、樹脂層52および接着剤54の構
成と全く同一である。すなわち、レンズアレイ板102
は、ガラス基板119の出射側面に薄い樹脂層120を
形成し、その表面121に外側に凸面を向けた複数のレ
ンズ素子122を正方配列で形成したものである。レン
ズ素子122は有効領域の境界が正方形である。レンズ
素子122のレンズ面は、中央部125が球面126で
あり、周辺部127が円錐面128であり、球面126
と円錐面128とが滑らかに接続されている。球面12
6と円錐面128との境界129は円であり、この境界
円129は有効領域境界57に内接している。
【0048】レンズアレイ板102は、各レンズ素子1
22の光軸130は対応する各画素116の中心(面積
中心;したがって、断面では、図7のように、画素11
6の断面中心と光軸130とがずれる場合がある。)を
通るように、液晶パネル101に接着剤103により接
着されている。各レンズ素子122の焦点は、画素の中
心近傍に位置する。
【0049】レンズアレイ板102の入射側と液晶パネ
ル101の出射側には、それぞれ吸収軸を所定の方向に
向けて偏光板(図示せず)が配置される。信号供給回路
と走査回路により各画素116の液晶層106に電界を
加えると、電界に応じて液晶層106の旋光性が変化す
るので、液晶パネル101に映像信号に応じた旋光性の
変化として光学像が形成される。この光学像は、2枚の
偏光板により透過率の変化による光学像に変換される。
【0050】図7に示したライトバルブ装置は、次のよ
うにして作成される。図1、図2を用いて説明した方法
で、ガラス基板119、樹脂層120、接着剤103、
ガラス基板104で構成されるレンズアレイ板を作成し
た後、ガラス基板104の上にブラックマトリックス1
14を形成し、さらにその上に共通電極115を形成し
て、第1の基板を作成する。ガラス基板105の上にT
FT108、画素電極107等を形成して第2の基板を
作成する。第1の基板と第2の基板とを周辺部のシール
樹脂により間に薄い密閉空間が構成されるように貼り合
わせ、密閉空間にTN液晶106を封入する。
【0051】レンズアレイ板102の焦点距離をf、レ
ンズ素子122の頂点から画素116の中心までの空気
換算光路長をsとすると、図7に示した構成では、f=
114μm、s=57μmであり、f=2sとなってい
る。
【0052】fとsの関係はf=2sとするのが最も望
ましい。しかし、f/sが1.5〜3の範囲であれば、
従来に比べて十分に実効開口率を高くすることができ
る。f/sが1.5より小さい場合には投写レンズのF
値を小さくすることが困難となり、f/sが3より大き
い場合には実効開口率を十分高くすることが困難とな
る。また、液晶パネルの画面サイズが大きく、照明光の
F値が十分に大きいために、投写レンズのF値を小さく
できる余裕がある場合には、f=sとしてもよい。
【0053】図7に示したライトバルブ装置を投写型表
示装置に用いる場合、光源のF値をFS 、レンズアレイ
板102のレンズ素子122のF値をFL 、投写レンズ
のF値をFP として、数1および数2の関係を満足する
ように構成するとよい。
【0054】
【数1】
【0055】
【数2】
【0056】以上のように、球面と円錐面とを組み合わ
せた複数のレンズ素子を正方配列したレンズアレイ板を
用いた本発明のライトバルブ装置を用いると、前述した
レンズアレイ板の作用、効果により、コンパクトで従来
よりも光出力の大きい投写型表示装置を提供することが
できる。
【0057】なお、本発明のライトバルブ装置は、本実
施の形態においては、第1の実施の形態におけるレンズ
アレイ板のガラス基板55の替わりにTFT液晶パネル
を接着して構成されたものであるとして説明したが、こ
れに限るものではなく、例えば、第2の実施の形態にお
けるレンズアレイ板のガラス基板85の替わりに別の種
類の液晶パネルを接着して構成されたものであってもよ
い。要するに、本発明のライトバルブ装置は、本発明の
レンズアレイ板と、前記各レンズ素子に対応する複数の
画素がマトリックス状に配列されたライトバルブとを備
え、前記レンズアレイ板が、前記ライトバルブの入射側
に配置され、前記各レンズ素子の光軸が、それに対応す
る前記画素の中心を通るものでありさえすればよい。
【0058】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実
施の形態における投写型表示装置は、上述した第3の実
施の形態におけるライトバルブ装置を備えるものであ
る。したがって、本実施の形態において、特に説明のな
いものについては、第3の実施の形態と同じとする。
【0059】図9は、本発明の第4の実施の形態におけ
る投写型表示装置の構成を示したものであり、141は
光源、146,147はダイクロイックミラー、14
9,150,155はフィールドレンズ、151,15
3はリレーレンズ、156,157,158,162,
163,164は偏光板、159,160,161はラ
イトバルブ装置、165は色合成プリズム、172は投
写レンズである。
【0060】光源141は、ランプ142と凹面鏡14
3で構成されている。ランプ142はメタルハライドラ
ンプであり、3原色の色成分を含む光を放射する。凹面
鏡143は楕円面鏡である。ランプ142の放射光は、
凹面鏡143で反射して赤外光が除去された平行に近い
光となって出射する。
【0061】光源141からの出射光に含まれる可視光
は、フィルタ144を透過し、コールドミラー145で
反射される。フィルタ144は、ガラス基板の上に可視
光を透過させ、赤外光と紫外光を反射する多層膜を蒸着
したものであり、コールドミラー145は、ガラス基板
の上に可視光を反射し、赤外光を反射する光学多層膜を
蒸着したものである。
【0062】コールドミラー145で反射された光は、
青透過ダイクロイックミラー146に入射し、入射した
光のうち、青色光は透過し、赤色光と緑色光とは反射す
る。赤色光と緑色光とは緑反射ダイクロイックミラー1
47に入射し、これらのうち、赤色光は透過し、緑色光
は反射する。青透過ダイクロイックミラー146を透過
した青色光は平面ミラー148で反射されて、フィール
ドレンズ149に入射し、緑反射ダイクロイックミラー
147によって反射された緑色光は直接フィールドレン
ズ150に入射する。緑反射ダイクロイックミラー14
7を透過した赤色光は第1リレーレンズ151、平面ミ
ラー152、第2リレーレンズ153、平面ミラー15
4を順に通過してフィールドレンズ155に入射する。
各フィールドレンズ149,150,155を出射した
光は、それぞれ入射側偏光板156,157,158を
透過して、対応するライトバルブ装置159,160,
161に入射する。
【0063】ライトバルブ装置159,160,161
は、図7に示したものと同一であり、映像信号に応じて
旋光性の変化として光学像が形成される。フィールドレ
ンズ149,150,151は、ライトバルブ装置の周
辺部の画素に入射する主光線を液晶層と垂直にするため
に用いる。
【0064】ライトバルブ装置159,160,161
の出射光は、出射側偏光板162,163,164を透
過して、色合成プリズム165に入射する。色合成プリ
ズム165は、4つの三角プリズムの斜面に赤反射ダイ
クロイック多層膜および青反射ダイクロイック多層膜を
着け、赤反射ダイクロイック多層膜と青反射ダイクロイ
ック多層膜とがX字に交差するように4つの三角プリズ
ムを接合したものである。色合成プリズム165に入射
した3つの原色光は、赤反射ダイクロイック多層膜と青
反射ダイクロイック多層膜により1つの光に合成され、
合成された光はF2.2でテレセントリックな投写レン
ズ172に入射する。
【0065】こうして3つのライトバルブ装置159,
160,161に形成された光学像は、投写レンズ17
2により離れて配置されるスクリーン上に拡大投写され
る。
【0066】図8に示した投写型表示装置は、球面と円
錐面とを組み合わせたレンズ素子を正方配列したレンズ
アレイ板をライトバルブ装置と組み合わせるため、投写
レンズ172のF値を極端に小さくすることなくライト
バルブ装置の実効開口率を向上できるため、装置全体を
コンパクトにし、光出力を大きくすることができる。
【0067】なお、本発明の投写型表示装置は、本実施
の形態においては、第3の実施の形態におけるライトバ
ルブ装置を備えるものであるとして説明したが、これに
限るものではなく、例えば、第3の実施の形態で変形例
として説明した、本発明のレンズアレイ板と別の種類の
液晶パネルとを備えるような本発明のライトバルブ装置
であってもよい。要するに、本発明の投写型表示装置
は、光源と、前記光源から放射される光を映像信号に応
じて光学像として出射する本発明のライトバルブ装置
と、前記ライトバルブ装置から出射された前記光学像を
スクリーン上に拡大投写する投写レンズとを備えるもの
でありさえすればよい。
【0068】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実
施の形態におけるビューファインダ装置は、上述した第
3の実施の形態におけるライトバルブ装置と基本的な構
成が同じものを備えるものである。したがって、本実施
の形態において、特に説明のないものについては、第3
の実施の形態と同じとする。
【0069】図10は、本発明の第5の実施の形態にお
けるビューファインダ装置の構成を示したものであり、
182,183,184はLED、185は色合成プリ
ズム、191は集光レンズ、192はライトバルブ装
置、197は接眼レンズ、198は筐体である。
【0070】それぞれ赤色光、緑色光、青色光を放射す
る3個のLED182,183,184と色合成プリズ
ム185で光源が構成されている。各LED182,1
83,184は、いずれも半導体チップの直後に正レン
ズ素子を組み合わせて指向性を狭くしたものである。色
合成プリズム185は、3個のプリズム186,18
7,188を組み合わせたものであり、隣接するプリズ
ムの間に緑反射ダイクロイック多層膜、赤反射ダイクロ
イック多層膜が挟まれるように構成されている。3個の
LED182,183,184から出射する光は、いず
れも色合成プリズム185によりプリズム186から出
射し、集光レンズ191によりさらに指向性が狭めら
れ、ライトバルブ装置192に入射する。
【0071】ライトバルブ装置192は、図7に示した
ライトバルブ装置において、表示領域の寸法を水平1
6.64mm×垂直12.48mmに、画素数を水平6
40×垂直480に変更し、応答速度の速い液晶を用い
たものであり、他は図7に示したものと全く同一であ
る。ライトバルブ装置192の入射側面と出射側面に
は、それぞれ吸収軸を所定の方向に向けて偏光板19
3,194が貼付されている。
【0072】ライトバルブ装置192から出射する光は
2枚のレンズ195,196を組み合わせた接眼レンズ
197に入射する。観察者が接眼レンズ197を覗く
と、ライトバルブ装置192上に形成される画像に対応
する拡大された虚像を観察することができる。光学系、
駆動回路は、すべて1つの筐体198に収納されてい
る。なお、筐体198は、レンズ195,196の光軸
方向にレンズ196を移動可能な構成となっており、視
度を調整できるようになっている。
【0073】ライトバルブ装置192は、時分割駆動に
より映像信号に応じて赤、緑、青の光学像を順次形成
し、3個のLED182,183,184はライトバル
ブ装置の駆動に同期して赤、緑、青の順に点灯するた
め、観察者はフルカラー画像を観察することができる。
【0074】図10に示したビューファインダ装置は、
レンズアレイ板を用いることによりライトバルブ装置の
実効開口率が高くなるので、光利用効率が高くなる。観
察者の眼のF値はライトバルブ装置の表示画像の輝度に
より変化するが、下限が存在する。そのため、ライトバ
ルブ装置の実効開口率が向上しても、表示画像が明るく
ならない場合が発生する。しかし、本発明のレンズアレ
イ板を用いると、実効開口率は同じでも、ライトバルブ
装置からの出射光の傾斜角の最大値が小さいため、表示
画像の輝度が向上する。表示画像の明るさに余裕が生ま
れるため、LEDの消費電力を小さくすることができ、
レンズアレイ板を用いない場合に比べて1回の電池充電
における連続使用時間を長くすることができる。
【0075】なお、本発明のビューファインダ装置は、
本実施の形態においては、第3の実施の形態におけるラ
イトバルブ装置と基本的な構成が同じものを備えるもの
であるとして説明したが、これに限るものではなく、例
えば、第3の実施の形態で変形例として説明した、本発
明のレンズアレイ板と別の種類の液晶パネルとを備える
ような本発明のライトバルブ装置であってもよい。要す
るに、本発明のビューファインダ装置は、光源と、前記
光源から放射される光を映像信号に応じて光学像として
出射する本発明のライトバルブ装置と、前記ライトバル
ブ装置から出射された前記光学像を観察可能にする接眼
レンズとを備えるものでありさえすればよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、請求項1〜3の本発明は、出射光の最大傾斜角が極
端に大きくならないレンズアレイ板を提供することをが
できる。
【0077】また、請求項4〜6の本発明は、出射光の
最大傾斜角が極端に大きくならなずに実効開口率を大き
くできるライトバルブ装置を提供することができる。
【0078】さらに、請求項7の本発明は、コンパクト
で光出力の大きい投写型表示装置ができる。
【0079】また、請求項8の本発明は、低消費電力で
表示画像の明るいビューファインダ装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレ
イ板の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレ
イ板の構成を示す対角線方向断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレ
イ板の作用を説明するための線図である。
【図4】図1、図2に示したレンズアレイ板のレンズ素
子の焦点における光束の断面形状を示す線図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレ
イ板の変形例の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるレンズアレ
イ板の構成を示す対角線方向断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるライトバル
ブ装置の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるライトバル
ブ装置のブラックマトリックスの構成を示す概略構成図
である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における投写型表示
装置の構成を示す概略構成図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるビューフ
ァインダ装置の構成を示す概略構成図である。
【図11】従来のレンズアレイ板とTFT液晶パネルと
を組み合わせたライトバルブ装置の構成を示す断面図で
ある。
【図12】図11に示したレンズアレイ板の作用を説明
するための線図である。
【図13】図11に示したレンズアレイ板のレンズ素子
の有効領域を示す線図である。
【図14】図11に示したレンズアレイ板の作用を説明
するための線図である。
【符号の説明】
51,55,81,85 ガラス基板 52,82 樹脂層 53,83 レンズ素子 54,84 接着剤 59,89 球面 61,91 円錐面 101 液晶パネル 102 レンズアレイ板 103 接着剤 104,105,119 ガラス基板 114 ブラックマトリックス 116 画素 120 樹脂層 122 レンズ素子 126 球面 128 円錐面 141 光源 146,147 ダイクロイックミラー 148,152,154 平面ミラー 149,150,155 フィールドレンズ 151,153 リレーレンズ 156,157,158,162,163,164 偏
光板 159,160,161 ライトバルブ装置 165 色合成プリズム 172 投写レンズ 182,183,184 LED 185 色合成プリズム 191 集光レンズ 192 ライトバルブ装置 193,194 偏光板 197 接眼レンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配列された複数のレン
    ズ素子を備え、前記レンズ素子の有効領域は、正方形状
    または長方形状であり、前記各レンズ素子のレンズ面
    は、前記レンズ面の中央部に配置された、正屈折力を生
    起する球面または回転対称非球面と、その周囲に配置さ
    れた、正屈折力を生起する円錐面とで構成され、前記レ
    ンズ素子毎の前記球面または前記回転対称非球面と前記
    円錐面との境界は、一つの円の円周または一つの円の円
    周の一部を構成する1つもしくは複数の円弧であり、前
    記球面または前記回転対称非球面と前記円錐面とは、滑
    らかに接続されていることを特徴とするレンズアレイ
    板。
  2. 【請求項2】 前記一つの円の中心と前記有効領域の中
    心とは、前記レンズ素子毎に、一致することを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズアレイ板。
  3. 【請求項3】 前記レンズ素子の有効領域は、正方形状
    であり、前記一つの円の直径は、前記レンズ素子の幅ま
    たは前記レンズ素子の配列ピッチと等しいことを特徴と
    する請求項2に記載のレンズアレイ板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ
    アレイ板と、前記各レンズ素子に対応する複数の画素が
    マトリックス状に配列されたライトバルブとを備え、前
    記レンズアレイ板は、前記ライトバルブの入射側に配置
    され、前記各レンズ素子の光軸は、それに対応する前記
    画素の中心を通ることを特徴とするライトバルブ装置。
  5. 【請求項5】 前記各レンズ素子の前記球面または前記
    回転対称非球面の焦点は、前記画素の中心または中心近
    傍に位置することを特徴とする請求項4に記載のライト
    バルブ装置。
  6. 【請求項6】 前記各レンズ素子の前記球面または前記
    回転対称非球面の焦点距離は、前記レンズ素子の頂点か
    ら前記画素の中心までの空気換算距離の1.5倍から3
    倍の範囲にあることを特徴とする請求項4に記載のライ
    トバルブ装置。
  7. 【請求項7】 光源と、前記光源から放射される光を映
    像信号に応じて光学像として出射する請求項4〜6のい
    ずれかに記載のライトバルブ装置と、前記ライトバルブ
    装置から出射された前記光学像をスクリーン上に拡大投
    写する投写レンズとを備えることを特徴とする投写型表
    示装置。
  8. 【請求項8】 光源と、前記光源から放射される光を映
    像信号に応じて光学像として出射する請求項4〜6のい
    ずれかに記載のライトバルブ装置と、前記ライトバルブ
    装置から出射された前記光学像を観察可能にする接眼レ
    ンズとを備えることを特徴とするビューファインダ装
    置。
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