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JP2000126616A - 触媒担持用球形担体の製造方法 - Google Patents

触媒担持用球形担体の製造方法

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Publication number
JP2000126616A
JP2000126616A JP10302345A JP30234598A JP2000126616A JP 2000126616 A JP2000126616 A JP 2000126616A JP 10302345 A JP10302345 A JP 10302345A JP 30234598 A JP30234598 A JP 30234598A JP 2000126616 A JP2000126616 A JP 2000126616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrate gel
spherical
carrier
spherical carrier
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP10302345A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yamaguchi
敏男 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 酸化チタンチおよび/または酸化ジルコニウ
ムからなる球形担体を製造する方法を提供する。 【解決手段】 チタニア水和物ゲルおよび/またはジル
コニア水和物ゲルに多糖類溶液を加えて混合し、濃度を
調整したスラリーを多価金属イオンを含む溶液中へ滴下
して球状体を形成、熟成し、洗浄乾燥、焼成し、前記水
和物ゲルに加える多糖類溶液を濃度1.0〜3.0重量
%の低メトキシルペクチン、アルギン酸ナトリウムある
いはカゼイン酸ナトリウムとし、添加量を該水和物ゲル
を酸化物換算にした重量に対して3〜10倍量とし前記
スラリーをチタニア水和物ゲルおよび/またはジルコニ
ア水和物ゲルを酸化物換算で5〜20重量%の範囲に濃
度を調整するものである。多価金属イオンを含む溶液
は、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、バリウ
ムあるいはストロンチウムのうち少なくとも1種からな
り、球状体の焼成温度を400〜800℃の範囲とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機塩素化合物分
解、DeNOxなどの排ガス処理用触媒担体として用い
られている酸化チタンおよび/または酸化ジルコニウム
からなる球形担体の製造方法に関するものであり、さら
に詳しくは、耐酸性に優れている素材である酸化チタン
および/または酸化ジルコニウムの球形触媒担体を容易
に調製でき、かつ外表面から内部まで均質な酸化チタン
および/または酸化ジルコニウムからなる触媒担持用球
形担体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化チタン(チタニア)、酸化ジルコニ
ウム(ジルコニア)は無機酸化物の中で特に耐酸性に優
れているため、例えば金属の脱脂工程やドライクリーニ
ングなどに用いられているトリクロロエチレンやテトラ
クロロエチレンなどの発癌作用のある揮発性有機塩素化
合物を接触分解して無害化処理を施すための触媒担体と
して、あるいは発電所、化学工場などから排出される燃
焼排ガス中に含まれる窒素酸化物などを接触分解して無
害化処理を施すための触媒担体として広範囲に使用され
ている。このような主に排ガスを処理する触媒担体の形
状としては固定発生源、移動発生源、反応速度、圧力損
失、見掛外表面積などにより円筒状、球状、リング状、
ハニカム状のものを適宜選定して用いられている。
【0003】一般に触媒担持用の球形担体は白金、パラ
ジウム、ルテニウム、ロジウム、銀、ニッケル、コバル
ト、銅、バナジウムなどの触媒活性金属を担持し、固定
床反応器や移動床反応器に充填して用いられているが、
球形であるため反応器への均一な充填や抜出しが容易で
あり、また運転中に反応物質が流れのバイパスを起こさ
せる、いわゆるチャンネリングを抑制することができる
という利点がある。さらに移動床反応器では反応器内で
流動あるいは自重により下方に少しずつ移動していく反
応形式においては球形であることが必須の要件となって
いる。
【0004】このような球形担体は、特公昭50−28
400号公報、特公平1−16771号公報などで開示
されている油中滴下法、または特公昭52−14720
号公報、特公昭55−29930号公報などで開示され
ている転動造粒法などにより製造されている。例えば油
中滴下法によるアルミナ球形担体は、へキサメチレンテ
トラミンや尿素などのような高温で分解してアンモニア
を発生する試薬を用い、そのアルカリ性によりアルミナ
ゾルをゲル化させる方法を採っているために、表面が平
滑で比較的均一な真球に近い球形触媒担体が製造でき
る。
【0005】一方転動造粒法によるアルミナ球形触媒担
体では、調湿したアルミナ水和物粉体を転動して粒子を
形成させた後水噴霧と調湿したアルミナ水和物粉体の供
給を交互に行って厚密化しながら粒成長させるため、表
面は多少粗く球形分布の広いやや真球度の低い球形担体
が製造される。そして調湿したアルミナ水和物粉体を転
動して粒成長させるため、外表面と内部の間に層が形成
されているが製造コストは安価である。
【0006】ところで移動床反応器用の球形担体として
は、該担体が流動かつ/または移動していく反応形式で
あるので、耐摩耗性の性能が特に要求され、球形は均一
で表面が平滑であることが重要である。したがって移動
床反応器用の球形担体としては、油中滴下法で製造され
た球形担体が主に用いられている。しかし油中滴下法で
製造される球形担体の場合100℃近い高温油中にゾル
を滴下して得た造粒物をヘキサメチレンテトラミンや尿
素のような塩基性溶液中で長時間熟成してゾルをゲル化
させ、ついで油分を洗浄し、強度を増すためにさらに塩
基性溶液中で処理するという工程も必要である。この方
法で球形担体を製造しようとするとゲル化時間が長いた
め球形粒子間の合一や球形粒子の変形などが生じ易く、
製品収率が低いという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、球形が均一
で表面が平滑であって外表面から内部まで均質であっ
て、酸化チタンおよび/または酸化ジルコニウムからな
る球形担体を短期工程で大量に製造する方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【発明が解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、チタニア水和物ゲルおよび/またはジルコ
ニア水和物ゲルに多糖類溶液を加えて混合し、濃度を調
整したスラリーを多価金属イオンを含む溶液中へ滴下し
て球状体を形成させ、ついで熟成し、洗浄した後乾燥、
焼成することを特徴とし、前記水和物ゲルに加える多糖
類溶液を濃度1.0〜3.0重量%の低メトキシルペク
チン、アルギン酸ナトリウムあるいはカゼイン酸ナトリ
ウムとし、また前記水和物ゲルへの多糖類溶液の添加量
を該水和物ゲルを酸化物換算にした重量に対して3〜1
0倍量としたり、あるいは前記スラリーをチタニア水和
物ゲルおよび/またはジルコニア水和物ゲルを酸化物換
算で5〜20重量%の範囲に濃度を調整してなる触媒担
持用球形担体の製造方法を特徴とするものである。
【0009】そして前記多価金属イオンを含む溶液は、
カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、バリウムあ
るいはストロンチウムのうち少なくとも1種からなり、
また前記球状体の焼成温度を400〜800℃の範囲と
することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】まず本発明の主原料であるチタニ
ア水和物ゲルおよび/またはジルコニア水和物ゲルを製
造する方法について説明する。前記水和物ゲルを製造す
る方法としては、チタン鉱酸塩溶液および/またはジル
コニウム鉱酸塩溶液とアルカリ性溶液との中和反応によ
る一般的な加水分解方法が適用でき、例えばチタン鉱酸
塩溶液および/またはジルコニウム鉱酸塩溶液とアルカ
リ性溶液とを温度が50〜80℃の範囲で、pHが8〜
10の範囲で、同時もしくはほぼ同時に滴下して、チタ
ニア水和物ゲルおよび/またはジルコニア水和物ゲルを
析出せしめ、該水和物ゲルを濾過・洗浄することで製造
することができる。
【0011】チタン鉱酸塩溶液としては、硫酸チタン、
三塩化チタン、四塩化チタンなどの水溶液を用いること
ができ、またジルコニウム鉱酸塩溶液としてはオキシ塩
化ジルコニウム8水和物、オキシ硝酸ジルコニウム2水
和物、硫酸ジルコニウム4水和物などの水溶液を用いる
ことができる。一方アルカリ性溶液としては、炭酸ナト
リウム溶液、水酸化ナトリウム溶液、アンモニア水など
を用いることができる。
【0012】つぎに該チタニア水和物ゲルおよび/また
はジルコニア水和物ゲルに濃度1.0〜3.0重量%の
多糖類溶液をチタニア水和物ゲルおよび/またはジルコ
ニア水和物ゲルを酸化物換算した重量に対して3〜10
倍量添加する。本発明においてチタニア水和物ゲルおよ
び/またはジルコニア水和物ゲルに添加する多糖類溶液
としては、低メトキシル(L.M.)ペクチン、アルギ
ン酸ナトリウム、カゼイン酸ナトリウムなどが挙げら
れ、温水に対する溶解性を考慮すると該溶液の濃度を
1.0〜3.0重量%の範囲とするのが好ましい。3.
0重量%を超える濃度にしてもよいが溶解させるために
長時間要するという問題があり、また1.0重量%未満
では溶解時間は多少短くなるが、溶液の濃度が低下する
ことで添加量が増し、ひいては多糖類溶液を加えた混合
スラリーの濃度調製がし難くなる。
【0013】また多糖類溶液の添加量をチタニア水和物
ゲルおよび/またはジルコニア水和物ゲルを酸化物換算
した重量に対して3〜10倍量とするのは、3倍量未満
の添加量では好適な球形の形状の担体が得られず、また
10倍量を超えて添加すると真球度を高めるというさら
なる効果が得られないからである。ついで該多糖類溶液
を加え混合したスラリー濃度をチタニア水和物ゲルおよ
び/またはジルコニア水和物ゲルを酸化物換算で5〜2
0重量%の範囲に調整する。
【0014】本発明においてスラリー濃度をチタニア水
和物ゲルおよび/またはジルコニア水和物ゲルを酸化物
換算で5〜20重量%とするのは、該スラリーを口径一
定の滴下口から滴下する際、濃度が20重量%を超える
とスラリーの粘度が高くなり液滴の落下速度を一定に制
御し難く、ひいては不均一な大きさの楕円球形が形成さ
れてしまうからであり、また濃度が5重量%未満では不
揃いの泪状球形が形成されてしまうからである。つぎに
チタニア水和物ゲルおよび/またはジルコニア水和物ゲ
ルに多糖類溶液を加えて混合し、濃度を調整したスラリ
ーを多価金属イオンを含む溶液中へ滴下して球状体を形
成させ、熟成し、洗浄した後乾燥、焼成し球形担体を得
る。
【0015】そして本発明に用いる多価金属イオン溶液
としてはカルシウム、アルミニウム、マグネシウム、バ
リウム、ストロンチウムなどの二価の金属イオンを含む
金属塩の中から選ぶことが望ましく、2種および/また
は3種の混合溶液を用いてもよい。該多価金属イオンを
含む溶液の濃度としては、0.5〜3.0重量%の範囲
にすることが望ましく、0.5重量%未満の濃度では好
適な球形担体が得られず、また3.0重量%を超えると
好適な球形担体を得る効果が得られないからである。
【0016】以上説明した手順で得られた球状体を熟成
し、ついで温度60〜120℃で10〜15時間乾燥
し、温度400〜800℃の範囲で焼成することで酸化
チタンおよび/または酸化ジルコニアからなる球形担体
を製造することができる。焼成温度を400〜800℃
の範囲とするのは、400℃未満の温度では多糖類が完
全に分解せずに炭素物質として残存してしまい、一方8
00℃を超える温度では酸化チタンはアナターゼ型から
ルチル型に、また酸化ジルコニウムは正方晶形から単斜
晶形に熱転移し、ひいては比表面積が著しく減少して触
媒担体として機能しなくなるからである。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 実施例1 内容積100リットルの撹拌機付きステンレス製反応槽
に、水45リットルを入れ、60℃まで加温して保持
し、撹拌しつつ濃度14%のアンモニア水100ミリリ
ットルを加え、pH8.5とした後、Ti(SO
濃度として12重量%の硫酸チタニウム溶液18.5リ
ットルと濃度14%のアンモニア水20リットルとをp
H8.5〜9.0の範囲を保持しながら30分間で同時
もしくはほぼ同時に全量滴下し、30分間熟成してpH
8.7のチタニア水和物スラリーを得た。つぎに該スラ
リーを濾過・洗浄し、SOとして0.5重量%含むチ
タニア水和物ケーキを得た。ついで該チタニア水和物ケ
ーキ500g(TiOとして100g)に濃度1.5
重量%のアルギン酸ナトリウム溶液500g(TiO
に対して5倍量)を加え十分撹拌混合し、TiO固形
分濃度として10重量%のスラリーを得た。
【0018】ついで該溶液を口径4.5mmの滴下口か
ら濃度1.2重量%の塩化カルシウム溶液を入れた内容
積10リットルの撹拌機付きパイレックス製反応槽に滴
下して球状体を形成させ、5分間熟成した後球状体を取
出し、水洗し、80℃の温度で15時間乾燥し、500
℃の温度で3時間焼成して酸化チタン球形担体Aを調製
した。得られた酸化チタン球形触媒担体Aの物理性状に
ついて下記する表1に示す。
【0019】表1から分かる通り、実施例1に係る方法
で製造された酸化チタン球形担体Aは、破壊強度が強
く、ほぼ真球の形状を有するものであった。
【0020】実施例2 実施例1に示す反応槽に、水36リットルを入れ、60
℃まで加温して保持し、撹拌しつつ濃度14%のアンモ
ニア水125ミリリットルを加え、pH9.5とした
後、ZrO濃度として13重量%の硝酸ジルコニウム
溶液15リットルと濃度14%のアンモニア水15.9
リットルとをpH9.0〜9.5の範囲を保持しながら
30分間で同時もしくはほぼ同時に全量滴下し、30分
間熟成してpH9.5のジルコニア水和物スラリーを得
た。
【0021】つぎに該スラリーを濾過・洗浄する操作を
繰り返し、硝酸根やアンモニア分を除去して得たジルコ
ニア水和物ケーキを用いたこと以外は実施例1の酸化チ
タン球形担体Aを得た方法とほぼ同様の方法で、酸化ジ
ルコニウム球形担体Bを調製した。得られた酸化ジルコ
ニウム球形担体Bの物理性状について下記する表1に併
せて示す。
【0022】表1から分かる通り、実施例2に係る方法
で製造された酸化ジルコニウム球形担体Bは、ジルコニ
ア水和物を用いても破壊強度が強く、ほぼ真球の形状を
有するものであった。
【0023】比較例1 実施例1で得たチタニア水和物ケーキに添加する濃度
1.5重量%のアルギン酸ナトリウム溶液の添加量をT
iOに対して1倍量、15倍量としたこと以外は実施
例1とほぼ同様な方法で酸化チタン球形担体C、Dを調
製した。得られた酸化チタン球形担体C、Dの物理性状
について下記する表1に併せて示す。
【0024】表1から分かる通り、比較例1に係る方法
で製造された酸化チタン球形担体Cは、形状が楕円状に
なり、また酸化チタン球形担体Dは形状はよいものの破
壊強度が弱かった。
【0025】比較例2 実施例1で得たチタニア水和物ケーキに濃度1.5重量
%のアルギン酸ナトリウム溶液を5倍量と水とを加え十
分撹拌混合した、スラリーのTiO固形分濃度を3重
量%と該スラリーを加熱濃縮しTiO固形分濃度を2
5重量%としたこと以外は実施例1とほぼ同様な方法で
酸化チタン球形担体E、Fを調製した。得られた酸化チ
タン球形担体E、Fの物理性状について下記する表1に
併せて示す。
【0026】表1から分かる通り、比較例2に係る方法
で製造された酸化チタン球形担体E、Fは形状が楕円状
あるいは泪状球形で、かつ粒径が不揃いであった。
【0027】実施例3 実施例1に示す酸化チタン球形担体Aの製造方法で濃度
1.2重量%の塩化カルシウム溶液の替わりに濃度0.
5重量%の塩化アルミニウム溶液および濃度1.2重量
%の塩化カルシウム溶液と濃度0.5重量%の塩化アル
ミニウム溶液を重量比で1:1の混合溶液を用いたこと
以外は実施例1とほぼ同様な方法で酸化チタン球形担体
G、Hを調製した。得られた酸化チタン球形担体G、H
の物理性状について下記する表1に併せて示す。
【0028】表1から分かる通り、実施例3に係る方法
で製造された酸化チタン球形担体G、Hは塩化カルシウ
ム溶液の替わりに塩化アルミニウム溶液を用いても、塩
化カルシウム溶液と塩化アルミニウム溶液を用いても、
破壊強度が強くほぼ真球の形状を有するものであった。
【0029】実施例4 実施例1に示す酸化チタン球形担体Aと実施例2に示す
酸化ジルコニア球形担体Bおよび該球形担体A、Bを7
00℃と焼成温度を変化させて得た酸化チタン球形担体
Iおよび酸化ジルコニア球形担体Jについて窒素ガス吸
着によるBET法により比表面積を測定したところ、酸
化チタン球形担体A、Iはそれぞれ108m/g、4
6m/gであり、酸化ジルコニア球形担体B、Jはそ
れぞれ115m/g、53m/gであった。
【0030】このように酸化チタン球形担体A、Iおよ
び/または酸化ジルコニア球形担体B、Jの焼成温度を
本発明の範囲内である700℃とすることにより比表面
積が43m/g以上と大きく触媒担体として各種用途
に広く適用することが可能となった。
【0031】比較例3 実施例1に示す酸化チタン球形担体Aと実施例2に示す
酸化ジルコニア球形担体Bを本発明の範囲外である90
0℃と焼成温度を変化させて得た酸化チタン球形担体K
および酸化ジルコニア球形担体Lについて実施例4と同
様な方法で比表面積を測定したところ、酸化チタン球形
担体Kは5m/gであり、酸化ジルコニア球形担体L
は9m/gであった。
【0032】このように酸化チタン球形担体Kおよび/
または酸化ジルコニア球形担体Lの焼成温度を900℃
とすると比表面積が10m/g以下と著しく減少し触
媒担体として適用することが難しかった。
【0033】実施例5 実施例1、3に示す酸化チタン球形担体A、G、Hおよ
び実施例2に示す酸化ジルコニア球形担体Bについて破
断面を電子走査顕微鏡にて観察したところ、触媒担体
A、G、H、Bのいずれもが外部から内部まで均質であ
ることが確認された。
【0034】
【表1】 (注)比表面積の測定は窒素ガス吸着によるBET法に
より求めた値である。破壊強度は各球形担体を30粒測
定した平均値である。真球度は球形担体の短径を長径で
割った値である。
【0035】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、簡易な
製造工程において形状がほぼ真球で、表面が平滑で外部
から内部まで均質であり、かつ破壊強度の強い酸化チタ
ンおよび/または酸化ジルコニウム球形担体の製造方法
を提供することが可能となり、その工業的価値は高い。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G047 CA02 CA08 CB05 CC03 CD04 4G048 AA02 AA03 AB02 AB05 AC08 AD04 AE05 4G069 AA01 AA08 AA09 BA04A BA04B BA04C BA05A BA05B BA05C BA22C BB04A BB04B BB05C BC09C BC10C BC12C BC13C BC16C CA02 CA13 DA05 EA04X EA04Y EC03Y ED03 FB61 FC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタニア水和物ゲルおよび/またはジル
    コニア水和物ゲルに多糖類溶液を加えて混合し、濃度を
    調整したスラリーを多価金属イオンを含む溶液中へ滴下
    して球状体を形成させ、ついで熟成し、洗浄した後乾
    燥、焼成することを特徴とする触媒担持用球形担体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記水和物ゲルに加える多糖類溶液は濃
    度1.0〜3.0重量%の低メトキシルペクチン、アル
    ギン酸ナトリウムあるいはカゼイン酸ナトリウムである
    ことを特徴とする請求項1記載の触媒担持用球形担体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記水和物ゲルへの多糖類溶液の添加量
    は該水和物ゲルを酸化物換算にした重量に対して3〜1
    0倍量であることを特徴とする請求項1または2記載の
    触媒担持用球形担体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スラリーはチタニア水和物ゲルおよ
    び/またはジルコニア水和物ゲルを酸化物換算で5〜2
    0重量%の範囲に濃度を調整されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項記載の触媒担持用球形担
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記多価金属イオンを含む溶液は、カル
    シウム、アルミニウム、マグネシウム、バリウムあるい
    はストロンチウムのうち少なくとも1種からなることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の触媒担持
    用球形担体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記球状体の焼成温度は400〜800
    ℃の範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の触媒担持用球形担体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100924515B1 (ko) 2008-02-28 2009-11-02 충남대학교산학협력단 가시광선 응답형 아나타제 산화티탄 광촉매의 제조방법
KR101072589B1 (ko) 2009-08-05 2011-10-11 충남대학교산학협력단 가시광선 응답형 아나타제 산화티탄 광촉매의 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100924515B1 (ko) 2008-02-28 2009-11-02 충남대학교산학협력단 가시광선 응답형 아나타제 산화티탄 광촉매의 제조방법
KR101072589B1 (ko) 2009-08-05 2011-10-11 충남대학교산학협력단 가시광선 응답형 아나타제 산화티탄 광촉매의 제조방법

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