JP2000117909A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JP2000117909A JP2000117909A JP30947798A JP30947798A JP2000117909A JP 2000117909 A JP2000117909 A JP 2000117909A JP 30947798 A JP30947798 A JP 30947798A JP 30947798 A JP30947798 A JP 30947798A JP 2000117909 A JP2000117909 A JP 2000117909A
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- JP
- Japan
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- layer
- sheet
- spherical particles
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性に優れると共に意匠が優れ、しかも
製造が容易な化粧シートを提供する。 【解決手段】 基材シート1の表面にベタ印刷層2及び
柄印刷層3等の印刷層からなる装飾処理を施し、粒径が
3〜50μmの球状粒子が含有せしめられた架橋硬化型
樹脂からなる耐摩耗性樹脂層4、撥液性インキ層5、及
び2液硬化型ウレタン樹脂からなる表面保護層6が順次
積層され、該表面保護層6の撥液性インキ層の上方を凹
部7となるように形成して化粧シートを得た。
製造が容易な化粧シートを提供する。 【解決手段】 基材シート1の表面にベタ印刷層2及び
柄印刷層3等の印刷層からなる装飾処理を施し、粒径が
3〜50μmの球状粒子が含有せしめられた架橋硬化型
樹脂からなる耐摩耗性樹脂層4、撥液性インキ層5、及
び2液硬化型ウレタン樹脂からなる表面保護層6が順次
積層され、該表面保護層6の撥液性インキ層の上方を凹
部7となるように形成して化粧シートを得た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧シートに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙やフィルム等の基材シート
に絵柄等を印刷し、更に表面に球状粒子を含有せしめた
架橋性樹脂からなる耐摩耗性樹脂層を積層してなる化粧
シートが公知である(特開平8−183147号公
報)。
に絵柄等を印刷し、更に表面に球状粒子を含有せしめた
架橋性樹脂からなる耐摩耗性樹脂層を積層してなる化粧
シートが公知である(特開平8−183147号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の化粧シ
ートは耐摩耗性の点で優れているものの、表面の意匠性
が不十分であった。また、上記公報には、模様状凹部を
形成し、該凹部にワイピングインキ層を設けて着色模様
を形成する旨の記載がある。しかしながら、上記のワイ
ピングは、インキの充填、かきとり作業、及びインキの
硬化等の工程があり、作業が煩雑であるという問題があ
る。また、形成されたインキ層は、表面に露出している
為、耐久性が劣るという欠点がある。
ートは耐摩耗性の点で優れているものの、表面の意匠性
が不十分であった。また、上記公報には、模様状凹部を
形成し、該凹部にワイピングインキ層を設けて着色模様
を形成する旨の記載がある。しかしながら、上記のワイ
ピングは、インキの充填、かきとり作業、及びインキの
硬化等の工程があり、作業が煩雑であるという問題があ
る。また、形成されたインキ層は、表面に露出している
為、耐久性が劣るという欠点がある。
【0004】本発明は上記従来技術の欠点を解決するた
めになされたものであり、耐摩耗性に優れると共に意匠
が優れ、しかも製造が容易な化粧シートを提供すること
を目的とする。
めになされたものであり、耐摩耗性に優れると共に意匠
が優れ、しかも製造が容易な化粧シートを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)装飾処
理が施された基材シートの表面に、粒径が3〜50μm
の球状粒子を含有せしめた架橋硬化型樹脂からなる耐摩
耗性樹脂層、撥液性インキ層、2液硬化型ウレタン樹脂
からなる表面保護層が順次積層されていることを特徴と
する化粧シート、を要旨とする。
理が施された基材シートの表面に、粒径が3〜50μm
の球状粒子を含有せしめた架橋硬化型樹脂からなる耐摩
耗性樹脂層、撥液性インキ層、2液硬化型ウレタン樹脂
からなる表面保護層が順次積層されていることを特徴と
する化粧シート、を要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。本発明化粧シートは図1に示すように、基
材シート1の表面にベタ印刷層2及び柄印刷層3等の印
刷層からなる装飾処理が施され、粒径が3〜50μmの
球状粒子が含有せしめられた架橋硬化型樹脂からなる耐
摩耗性樹脂層4、撥液性インキ層5、及び2液硬化型ウ
レタン樹脂からなる表面保護層6が順次積層され、該表
面保護層6の撥液性インキ層の上方が凹部7として形成
されているものである。
に説明する。本発明化粧シートは図1に示すように、基
材シート1の表面にベタ印刷層2及び柄印刷層3等の印
刷層からなる装飾処理が施され、粒径が3〜50μmの
球状粒子が含有せしめられた架橋硬化型樹脂からなる耐
摩耗性樹脂層4、撥液性インキ層5、及び2液硬化型ウ
レタン樹脂からなる表面保護層6が順次積層され、該表
面保護層6の撥液性インキ層の上方が凹部7として形成
されているものである。
【0007】基材シート1は、紙、プラスチック、金属
箔、板等が用いられるが、柔軟性を有するシート状のも
のを用いるのが、製造工程においてシート状物のロール
を基材として使用し化粧シートの連続生産が可能である
ため好ましい。通常、基材シート1は、シート状のもの
を使用する場合は、厚さ5〜200μmのものが好まし
く用いられる。また、基材シート1は表面に凹凸を有す
るものや、立体形状を有するものなどを使用することも
可能である。
箔、板等が用いられるが、柔軟性を有するシート状のも
のを用いるのが、製造工程においてシート状物のロール
を基材として使用し化粧シートの連続生産が可能である
ため好ましい。通常、基材シート1は、シート状のもの
を使用する場合は、厚さ5〜200μmのものが好まし
く用いられる。また、基材シート1は表面に凹凸を有す
るものや、立体形状を有するものなどを使用することも
可能である。
【0008】基材シート1に用いる紙は、具体的には薄
葉紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏
ボード紙、紙にポリ塩化ビニル樹脂をゾル塗工又はドラ
イラミネートしたいわゆるビニル壁紙原反、上質紙、コ
ート紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント
紙、パラフィン紙、和紙等が挙げられる。又、紙類似シ
ートも基材シートとして用いることができる。上記の紙
類似シートとは、硝子繊維、石綿、チタン酸カリウム繊
維、アルミナ繊維、シリカ繊維、炭素繊維等の無機質繊
維、ポリエステル、ビニロン等の有機樹脂等を用いた織
布又は不織布等が挙げられる。また、上記紙或いは紙類
似シートを原紙として樹脂を含浸させてなる含浸紙を用
いることもできる。上記含浸紙の原紙は坪量が20〜1
20g/m2 が好ましく、特に、酸化チタン等の隠蔽性
顔料を混抄したチタン紙は、化粧シートを他の基材に貼
付する際に下層の隠蔽性に優れることから好ましい。
葉紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏
ボード紙、紙にポリ塩化ビニル樹脂をゾル塗工又はドラ
イラミネートしたいわゆるビニル壁紙原反、上質紙、コ
ート紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント
紙、パラフィン紙、和紙等が挙げられる。又、紙類似シ
ートも基材シートとして用いることができる。上記の紙
類似シートとは、硝子繊維、石綿、チタン酸カリウム繊
維、アルミナ繊維、シリカ繊維、炭素繊維等の無機質繊
維、ポリエステル、ビニロン等の有機樹脂等を用いた織
布又は不織布等が挙げられる。また、上記紙或いは紙類
似シートを原紙として樹脂を含浸させてなる含浸紙を用
いることもできる。上記含浸紙の原紙は坪量が20〜1
20g/m2 が好ましく、特に、酸化チタン等の隠蔽性
顔料を混抄したチタン紙は、化粧シートを他の基材に貼
付する際に下層の隠蔽性に優れることから好ましい。
【0009】また基材シート1として用いられるプラス
チックシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニロ
ン等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
−イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリ
メタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリ
ル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、
三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポ
リイミド等の合成樹脂フィルム、又はシートの単層体又
は積層体が挙げられる。また、金属箔として用いられる
金属は、アルミニウム、ステンレス綱、鉄、銅等が挙げ
られる。
チックシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニロ
ン等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
−イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリ
メタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリ
ル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、
三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポ
リイミド等の合成樹脂フィルム、又はシートの単層体又
は積層体が挙げられる。また、金属箔として用いられる
金属は、アルミニウム、ステンレス綱、鉄、銅等が挙げ
られる。
【0010】基材シート1は、上記各種基材の2種以上
を接着剤、熱融着等の公知の手段により積層した複合基
材を用いてもよい。
を接着剤、熱融着等の公知の手段により積層した複合基
材を用いてもよい。
【0011】装飾処理に用いられるベタ印刷層2は、全
面ベタ印刷、或いは部分ベタ印刷のいずれでもよい。ま
た絵柄印刷層3は、木目模様、石目模様、布目模様、皮
絞模様、幾何学図形、文字、記号、絵画、各種抽象模様
の柄が用いられる。これらの印刷層は、絵柄印刷層3の
みから構成しても、或いはベタ印刷層2のみ、或いは絵
柄印刷層3とベタ印刷層2の両者から構成してもいずれ
でもよい。
面ベタ印刷、或いは部分ベタ印刷のいずれでもよい。ま
た絵柄印刷層3は、木目模様、石目模様、布目模様、皮
絞模様、幾何学図形、文字、記号、絵画、各種抽象模様
の柄が用いられる。これらの印刷層は、絵柄印刷層3の
みから構成しても、或いはベタ印刷層2のみ、或いは絵
柄印刷層3とベタ印刷層2の両者から構成してもいずれ
でもよい。
【0012】印刷層2、3は、一般的な印刷用のインキ
を用いて印刷或いは塗工することで形成できる。上記イ
ンキとしては、バインダーと着色剤とからなり、例えば
バインダーとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプ
ロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リウレタン(2液硬化型ウレタン樹脂、又は熱可塑性ウ
レタン樹脂)、アクリル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を、1種又
は2種以上混合したものが用いられる。上記着色剤とし
ては、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、群
青、フタロシアニンブルー、キナクリドン、イソインド
リノン等の顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の金属
箔粉、二酸化チタン被覆雲母等の箔粉からなる光揮性顔
料を1種又は2種以上混合したものが挙げられる。
を用いて印刷或いは塗工することで形成できる。上記イ
ンキとしては、バインダーと着色剤とからなり、例えば
バインダーとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプ
ロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リウレタン(2液硬化型ウレタン樹脂、又は熱可塑性ウ
レタン樹脂)、アクリル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を、1種又
は2種以上混合したものが用いられる。上記着色剤とし
ては、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、群
青、フタロシアニンブルー、キナクリドン、イソインド
リノン等の顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の金属
箔粉、二酸化チタン被覆雲母等の箔粉からなる光揮性顔
料を1種又は2種以上混合したものが挙げられる。
【0013】印刷層2、3の印刷方法は、通常の印刷と
同様の公知の方法、例えばグラビア印刷、オフセット印
刷、凸版印刷、スクリーン印刷、等の方法を用いること
ができる。また、印刷層の塗工方法は、グラビアコー
ト、ロールコート、フローコート等の公知の塗工手段を
用いることができる。
同様の公知の方法、例えばグラビア印刷、オフセット印
刷、凸版印刷、スクリーン印刷、等の方法を用いること
ができる。また、印刷層の塗工方法は、グラビアコー
ト、ロールコート、フローコート等の公知の塗工手段を
用いることができる。
【0014】耐摩耗性樹脂層4は、バインダーとして架
橋硬化性樹脂と、球状粒子とを少なくとも含有する塗工
組成物から形成される。球状粒子は耐摩耗性樹脂層4に
耐摩耗性を付与するためる添加される。架橋硬化性樹脂
としては、電離放射線硬化性樹脂、又は熱硬化性樹脂が
用いられる。耐摩耗性樹脂層は上記塗工組成物を絵柄層
3の上から塗工して硬化させることで形成される。耐摩
耗性樹脂層4の厚みは、5〜100μmに形成するのが
好ましい。
橋硬化性樹脂と、球状粒子とを少なくとも含有する塗工
組成物から形成される。球状粒子は耐摩耗性樹脂層4に
耐摩耗性を付与するためる添加される。架橋硬化性樹脂
としては、電離放射線硬化性樹脂、又は熱硬化性樹脂が
用いられる。耐摩耗性樹脂層は上記塗工組成物を絵柄層
3の上から塗工して硬化させることで形成される。耐摩
耗性樹脂層4の厚みは、5〜100μmに形成するのが
好ましい。
【0015】球状粒子は、真球状、あるいは球を偏平に
した楕円球状ならびに該真球や楕円球状に近い形状等の
ように、表面が滑らかな曲面で囲まれていればよい。球
状粒子は、特に粒子表面に突起や角のない、いわゆるカ
ッティングエッジのない球状が好ましい。球状粒子は同
じ材質の不定形の粒子と比較して、樹脂層それ自身の耐
摩耗性を大きく向上させると共に、塗工装置を摩耗させ
ず、塗膜の硬化後もこれと接する他の物を摩耗させず、
更に塗膜の透明度も高くなるという特徴があり、カッテ
ィングエッジがない場合特にその効果が大きい。
した楕円球状ならびに該真球や楕円球状に近い形状等の
ように、表面が滑らかな曲面で囲まれていればよい。球
状粒子は、特に粒子表面に突起や角のない、いわゆるカ
ッティングエッジのない球状が好ましい。球状粒子は同
じ材質の不定形の粒子と比較して、樹脂層それ自身の耐
摩耗性を大きく向上させると共に、塗工装置を摩耗させ
ず、塗膜の硬化後もこれと接する他の物を摩耗させず、
更に塗膜の透明度も高くなるという特徴があり、カッテ
ィングエッジがない場合特にその効果が大きい。
【0016】球状粒子を耐摩耗性樹脂層4中に含有せし
める量は、樹脂成分100重量部に対し5〜20重量部
となるように塗工組成物を調整するのが好ましい。球状
粒子の添加量が少ない場合、耐摩耗性向上等の球状粒子
の添加による効果が充分発揮できない虞れがあり、一
方、球状粒子の添加量が多くなりすぎると、樹脂のバイ
ンダーとしての効果が損なわれ、塗膜の可撓性が低下す
る虞れや、塗工組成物の作業性が低下する等の弊害が出
て来る。
める量は、樹脂成分100重量部に対し5〜20重量部
となるように塗工組成物を調整するのが好ましい。球状
粒子の添加量が少ない場合、耐摩耗性向上等の球状粒子
の添加による効果が充分発揮できない虞れがあり、一
方、球状粒子の添加量が多くなりすぎると、樹脂のバイ
ンダーとしての効果が損なわれ、塗膜の可撓性が低下す
る虞れや、塗工組成物の作業性が低下する等の弊害が出
て来る。
【0017】球状粒子の材質は無機粒子及び有機樹脂粒
子のいずれも用いることができるが、架橋硬化性樹脂と
の硬度の差が、例えばモース硬度で表した場合、1以上
あるのが好ましい。又、球状粒子の硬度は、ヌープ硬度
が1300kg/mm2 以上が好ましく、更に好ましく
は、ヌープ硬度が1800kg/mm2 以上である。
尚、ここで言うヌープ硬度とは、ヌープ圧子を用いて測
定される微小押し込み型さで、試験前に菱形の圧痕をつ
けたときの荷重を、永久凹みの長い方の対角線の長さよ
り求めた凹みの投影面積で除した商で表される値であ
る。この試験方法は、ASTM C−849に記載され
ている。
子のいずれも用いることができるが、架橋硬化性樹脂と
の硬度の差が、例えばモース硬度で表した場合、1以上
あるのが好ましい。又、球状粒子の硬度は、ヌープ硬度
が1300kg/mm2 以上が好ましく、更に好ましく
は、ヌープ硬度が1800kg/mm2 以上である。
尚、ここで言うヌープ硬度とは、ヌープ圧子を用いて測
定される微小押し込み型さで、試験前に菱形の圧痕をつ
けたときの荷重を、永久凹みの長い方の対角線の長さよ
り求めた凹みの投影面積で除した商で表される値であ
る。この試験方法は、ASTM C−849に記載され
ている。
【0018】球状粒子の材質は、具体的には、α−アル
ミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド、黒
鉛等の無機粒子、及び、架橋アクリル等の合成樹脂ビー
ズ等の有機樹脂粒子が挙げられる。又、上記のα−アル
ミナとしては溶融アルミナ、バイヤー方アルミナ等があ
り、又上記以外の無機粒子として、ジルコニア、チタニ
ア、あるいはこれらや溶融アルミナ、バイヤー法アルミ
ナ等との共融混合物が挙げられる。これらの無機粒子の
形状を球形にする方法としては、粉砕した不定形の上記
無機化合物を融点以上の高温炉中に投入し溶融させ、表
面張力を利用して球状にする方法や、上記無機物を融点
以上の高温で溶融したものを霧状に吹き出して球状にす
る方法等が挙げられる。
ミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド、黒
鉛等の無機粒子、及び、架橋アクリル等の合成樹脂ビー
ズ等の有機樹脂粒子が挙げられる。又、上記のα−アル
ミナとしては溶融アルミナ、バイヤー方アルミナ等があ
り、又上記以外の無機粒子として、ジルコニア、チタニ
ア、あるいはこれらや溶融アルミナ、バイヤー法アルミ
ナ等との共融混合物が挙げられる。これらの無機粒子の
形状を球形にする方法としては、粉砕した不定形の上記
無機化合物を融点以上の高温炉中に投入し溶融させ、表
面張力を利用して球状にする方法や、上記無機物を融点
以上の高温で溶融したものを霧状に吹き出して球状にす
る方法等が挙げられる。
【0019】特に好ましい球状粒子は、非常に硬度が高
く耐摩耗性に対する効果が大きいことと球形状のものが
比較的容易に得やすい等の理由から、球形のα−アルミ
ナを挙げることができる。球形のα−アルミナは、特開
平2−55269号公報に記載されているように、アル
ミナ水和物、ハロゲン化合物、硼素化合物等の鉱化剤あ
るいは結晶剤を、電融アルミナあるいは焼結アルミナの
粉砕品に少量添加し、1400℃以上の温度で2時間以
上熱処理することで、アルミナ中のカッティングエッジ
が減少し同時に形状が球形化したものが得られる。この
ような球形状のアルミナは、昭和電工(株)より「球状
アルミナ(Spherical Alumina)AS
−10、AS−20、AS−30、AS−40、AS−
50」として各種の平均粒子径のものが市販されてい
る。
く耐摩耗性に対する効果が大きいことと球形状のものが
比較的容易に得やすい等の理由から、球形のα−アルミ
ナを挙げることができる。球形のα−アルミナは、特開
平2−55269号公報に記載されているように、アル
ミナ水和物、ハロゲン化合物、硼素化合物等の鉱化剤あ
るいは結晶剤を、電融アルミナあるいは焼結アルミナの
粉砕品に少量添加し、1400℃以上の温度で2時間以
上熱処理することで、アルミナ中のカッティングエッジ
が減少し同時に形状が球形化したものが得られる。この
ような球形状のアルミナは、昭和電工(株)より「球状
アルミナ(Spherical Alumina)AS
−10、AS−20、AS−30、AS−40、AS−
50」として各種の平均粒子径のものが市販されてい
る。
【0020】球状粒子はその粒子表面を処理することが
できる。例えばステアリン酸等の脂肪酸で処理すること
で分散性が向上する。又、表面をシランカップリング剤
で処理することで、バインダー樹脂との間の密着性や塗
工組成物中での粒子の分散性が向上する。シランカップ
リング剤としては、分子中にビニルやメタクリル等のラ
ジカル重合性不飽和結合を有するアルコキシシランや、
分子中にエポキシ、アミノ、メルカプト等の官能基を有
するアルコキシシランが挙げられる。シランカップリン
グ剤は、球状粒子と共に使用する架橋硬化性樹脂の種類
に応じて、例えば(メタ)アクリレート等を用いた電離
放射線硬化性樹脂の場合にはラジカル重合性不飽和結合
を有するアルコキシシランを用い、二液硬化型のウレタ
ン樹脂の場合にはエポキシ基やアミノ基を有するアルコ
キシシランを用いるように、ラジカル重合性不飽和結合
や官能基の種類等を選択することが好ましい。ラジカル
重合性不飽和結合を有するアルコキシシランは具体的に
は、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、
γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アク
リロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−アクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプ
ロピルジメチルエトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ランなどの分子中にラジカル重合性不飽和結合を有する
アルコキシシランや、分子中にエポキシ、アミノ、メル
カプト等の官能基を有するアルコキシシラン等がある。
できる。例えばステアリン酸等の脂肪酸で処理すること
で分散性が向上する。又、表面をシランカップリング剤
で処理することで、バインダー樹脂との間の密着性や塗
工組成物中での粒子の分散性が向上する。シランカップ
リング剤としては、分子中にビニルやメタクリル等のラ
ジカル重合性不飽和結合を有するアルコキシシランや、
分子中にエポキシ、アミノ、メルカプト等の官能基を有
するアルコキシシランが挙げられる。シランカップリン
グ剤は、球状粒子と共に使用する架橋硬化性樹脂の種類
に応じて、例えば(メタ)アクリレート等を用いた電離
放射線硬化性樹脂の場合にはラジカル重合性不飽和結合
を有するアルコキシシランを用い、二液硬化型のウレタ
ン樹脂の場合にはエポキシ基やアミノ基を有するアルコ
キシシランを用いるように、ラジカル重合性不飽和結合
や官能基の種類等を選択することが好ましい。ラジカル
重合性不飽和結合を有するアルコキシシランは具体的に
は、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、
γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アク
リロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−アクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプ
ロピルジメチルエトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ランなどの分子中にラジカル重合性不飽和結合を有する
アルコキシシランや、分子中にエポキシ、アミノ、メル
カプト等の官能基を有するアルコキシシラン等がある。
【0021】球状粒子の表面をシランカップリング剤で
処理する方法は公知の方法が使用できる。例えば、球状
粒子を激しくかくはんしながら所定量のシランカップリ
ング剤を吹きつける方法(乾式法)、トルエン等の溶剤
中に球状粒子を分散させた後に、所定量のシランカップ
リング剤を加え反応させる方法(湿式法)が挙げられ
る。球状粒子に対するシランカップリング剤の処理量
(所要量)としては、球状粒子の比表面積100に対し
てシランカップリング剤の最小被覆面積が10以上とな
る処理量が好ましい。球状粒子の最小被覆面積が球状粒
子の比表面積100に対して10未満の場合はあまり効
果がない。
処理する方法は公知の方法が使用できる。例えば、球状
粒子を激しくかくはんしながら所定量のシランカップリ
ング剤を吹きつける方法(乾式法)、トルエン等の溶剤
中に球状粒子を分散させた後に、所定量のシランカップ
リング剤を加え反応させる方法(湿式法)が挙げられ
る。球状粒子に対するシランカップリング剤の処理量
(所要量)としては、球状粒子の比表面積100に対し
てシランカップリング剤の最小被覆面積が10以上とな
る処理量が好ましい。球状粒子の最小被覆面積が球状粒
子の比表面積100に対して10未満の場合はあまり効
果がない。
【0022】球状粒子の粒子径は3〜50μm(平均粒
径)のものが用いれらる。球状粒子の平均粒径が3μm
未満になると皮膜が不透明になり、50μmを超える
と、皮膜の表面平滑性が低下する。球状粒子の粒子径が
小さくなると、耐摩耗性は低下する。一方、球状粒子の
粒子径が大きくなると耐摩耗性が向上するが、あまり大
きくなりすぎると、塗工の際の均一な塗工が困難になっ
てしまう。
径)のものが用いれらる。球状粒子の平均粒径が3μm
未満になると皮膜が不透明になり、50μmを超える
と、皮膜の表面平滑性が低下する。球状粒子の粒子径が
小さくなると、耐摩耗性は低下する。一方、球状粒子の
粒子径が大きくなると耐摩耗性が向上するが、あまり大
きくなりすぎると、塗工の際の均一な塗工が困難になっ
てしまう。
【0023】耐摩耗性樹脂層4を構成する電離放射線硬
化性樹脂は、具体的には、分子中に重合性不飽和結合ま
たは、エポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、
及び/又はモノマーを適宜混合した、電離放射線により
硬化可能な組成物が用いられる。尚、ここで電離放射線
とは、電磁波または荷電粒子線のうち分子を重合或いは
架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常
紫外線または電子線が用いられる。
化性樹脂は、具体的には、分子中に重合性不飽和結合ま
たは、エポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、
及び/又はモノマーを適宜混合した、電離放射線により
硬化可能な組成物が用いられる。尚、ここで電離放射線
とは、電磁波または荷電粒子線のうち分子を重合或いは
架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常
紫外線または電子線が用いられる。
【0024】上記プレポリマー、オリゴマーの例として
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられる。
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられる。
【0025】ウレタンアクリレートとしては、例えばポ
リエーテルジオールとジイソシアネートとを反応させて
得られる、下記一般式〔化1〕で表されるポリエーテル
系ウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。
リエーテルジオールとジイソシアネートとを反応させて
得られる、下記一般式〔化1〕で表されるポリエーテル
系ウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。
【化1】CH2 =C(R1 )−COOCH2 CH2 −O
CONH−X−NHCOO−〔−CH(R2 )−(CH
2 )n −O−〕m −CONH−X−NHCOO−CH2
CH2 OCOC(R1 )=CH2 (式中、R1 、R2 はそれぞれ水素またはメチル基であ
り、Xはジイソシアネート残基、nは1〜3の整数、m
は6〜60の整数である。)
CONH−X−NHCOO−〔−CH(R2 )−(CH
2 )n −O−〕m −CONH−X−NHCOO−CH2
CH2 OCOC(R1 )=CH2 (式中、R1 、R2 はそれぞれ水素またはメチル基であ
り、Xはジイソシアネート残基、nは1〜3の整数、m
は6〜60の整数である。)
【0026】上記のポリエーテル系ウレタン(メタ)ア
クリレートに使用されるジイソシアネートとしては、例
えば、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート等が挙げられる。上記のポリエーテルジ
オールとしては、分子量が500〜3000のポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシテトラメチレングリコール等が挙げられ
る。
クリレートに使用されるジイソシアネートとしては、例
えば、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート等が挙げられる。上記のポリエーテルジ
オールとしては、分子量が500〜3000のポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシテトラメチレングリコール等が挙げられ
る。
【0027】以下、ウレタンアクリレートの製造例を示
す。滴下ロート、温度計、還流冷却管及び攪拌棒を備え
たガラス製反応容器中に、分子量1000のポリテトラ
メラレングリコール1000部と、イソホロンジイソシ
アネート444部とを仕込み、120℃で3時間反応さ
せた後、80℃以下に冷却し、2−ヒドロキシエチルア
クリレートを232重量部加え、80℃でイソシアネー
ト基が消失するまで反応させて、ウレタンアクリレート
が得られた。
す。滴下ロート、温度計、還流冷却管及び攪拌棒を備え
たガラス製反応容器中に、分子量1000のポリテトラ
メラレングリコール1000部と、イソホロンジイソシ
アネート444部とを仕込み、120℃で3時間反応さ
せた後、80℃以下に冷却し、2−ヒドロキシエチルア
クリレートを232重量部加え、80℃でイソシアネー
ト基が消失するまで反応させて、ウレタンアクリレート
が得られた。
【0028】電離放射線硬化性樹脂に用いるモノマーの
例としては、スチレン、αメチルスチレン等のスチレン
系モノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブ
トキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシ
ブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メメタク
リル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アク
リル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)メチル、ア
クリル酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等
の不飽和置酸の置換アミノアルコールエステル類、アク
リルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸ア
ミド、エチレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジアクリレート、プロピレングリコールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
1,6ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレン
グリコールジアクリレート等の化合物、ジプロピレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート等の多官能性化合
物、及び/又は、分子中に2個以上のチオール基を有す
るポリチオール化合物、例えばトリメチロールプロパン
トリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリチ
オプロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリ
コール等が挙げられる。
例としては、スチレン、αメチルスチレン等のスチレン
系モノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブ
トキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシ
ブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メメタク
リル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アク
リル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)メチル、ア
クリル酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等
の不飽和置酸の置換アミノアルコールエステル類、アク
リルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸ア
ミド、エチレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジアクリレート、プロピレングリコールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
1,6ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレン
グリコールジアクリレート等の化合物、ジプロピレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート等の多官能性化合
物、及び/又は、分子中に2個以上のチオール基を有す
るポリチオール化合物、例えばトリメチロールプロパン
トリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリチ
オプロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリ
コール等が挙げられる。
【0029】通常、以上の化合物を必要に応じて1種も
しくは2種以上を混合して用いるが、電離放射線硬化性
樹脂に通常の塗工適性を付与するために、前記プレポリ
マーまたはポリチオールを5重量%以上、前記モノマー
及びまたはポリチオールを95重量%以下とするのが好
ましい。
しくは2種以上を混合して用いるが、電離放射線硬化性
樹脂に通常の塗工適性を付与するために、前記プレポリ
マーまたはポリチオールを5重量%以上、前記モノマー
及びまたはポリチオールを95重量%以下とするのが好
ましい。
【0030】電離放射線硬化性樹脂を硬化させるために
紫外線を照射する場合には、光重合開始剤として、アセ
トフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイル
ベンゾエート、α−アミノキシムエステル、テトラメチ
ルチウラムモノサルファイド、チオキサントン類、芳香
族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセ
ン、又、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等
を、更に混合して用いることができる。
紫外線を照射する場合には、光重合開始剤として、アセ
トフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイル
ベンゾエート、α−アミノキシムエステル、テトラメチ
ルチウラムモノサルファイド、チオキサントン類、芳香
族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセ
ン、又、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等
を、更に混合して用いることができる。
【0031】電離放射線硬化性樹脂を硬化させるために
用いられる電離放射線照射装置は、紫外線を照射する場
合、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボン
アーク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ
等の光源が用いられ、又、電子線を照射する場合には、
コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロ
ン型、高周波型等の各種電子線加速器等を用いる。
用いられる電離放射線照射装置は、紫外線を照射する場
合、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボン
アーク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ
等の光源が用いられ、又、電子線を照射する場合には、
コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロ
ン型、高周波型等の各種電子線加速器等を用いる。
【0032】電子線の照射量は、通常100〜1000
keV、好ましくは100〜300keVのエネルギー
を持つ電子を0.1〜30Mrad程度の照射量で照射
する。照射量が0.1Mrad未満の場合、硬化が不十
分となる虞れがあり、又、照射量が30Mradを超え
ると、硬化した塗膜或いは基材が損傷を受ける虞れが出
てくる。又、紫外線により硬化させる場合の照射量は、
好ましくは50〜1000mJ/cm2 である。紫外線
の照射量が50mJ/cm2 未満では硬化が不十分とな
る虞れがあり、又、照射量が1000mJ/cm2 を超
えると、硬化した塗膜が黄変化する虞れがある。
keV、好ましくは100〜300keVのエネルギー
を持つ電子を0.1〜30Mrad程度の照射量で照射
する。照射量が0.1Mrad未満の場合、硬化が不十
分となる虞れがあり、又、照射量が30Mradを超え
ると、硬化した塗膜或いは基材が損傷を受ける虞れが出
てくる。又、紫外線により硬化させる場合の照射量は、
好ましくは50〜1000mJ/cm2 である。紫外線
の照射量が50mJ/cm2 未満では硬化が不十分とな
る虞れがあり、又、照射量が1000mJ/cm2 を超
えると、硬化した塗膜が黄変化する虞れがある。
【0033】耐摩耗性樹脂層4に用いられる熱硬化性樹
脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂(2液型ポリウレタンも含む)、エポキ
シ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合
樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等がある。これら
に必要に応じて架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促
進剤等を添加して用いる。上記の硬化剤として通常、イ
ソシアネート又は有機スルホン酸塩が不飽和ポリエステ
ル系樹脂やポリウレタン系樹脂に、アミンがエポキシ樹
脂に、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物
やアゾイソブチルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和
ポリエステル等によく使用される。
脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂(2液型ポリウレタンも含む)、エポキ
シ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合
樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等がある。これら
に必要に応じて架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促
進剤等を添加して用いる。上記の硬化剤として通常、イ
ソシアネート又は有機スルホン酸塩が不飽和ポリエステ
ル系樹脂やポリウレタン系樹脂に、アミンがエポキシ樹
脂に、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物
やアゾイソブチルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和
ポリエステル等によく使用される。
【0034】上記のイソシアネートとしては、2価以上
の脂肪族又は芳香族イソシアネートを使用できるが、熱
変色防止、耐候性の点から脂肪族イソシアネートが望ま
しい。具体的なイソシアネートとしてトリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート等が挙げられ
る。
の脂肪族又は芳香族イソシアネートを使用できるが、熱
変色防止、耐候性の点から脂肪族イソシアネートが望ま
しい。具体的なイソシアネートとしてトリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0035】上記2液型ポリウレタンとしては、その分
子構造中に水酸基を平均して2個以上有するポリオール
化合物からなる第1液と、ポリイソシアネート化合物か
らなる第2液とを、水酸基とイソシアネート基の当量比
が0.7〜1.5になるように配合したものが挙げられ
る。
子構造中に水酸基を平均して2個以上有するポリオール
化合物からなる第1液と、ポリイソシアネート化合物か
らなる第2液とを、水酸基とイソシアネート基の当量比
が0.7〜1.5になるように配合したものが挙げられ
る。
【0036】上記エポキシ樹脂としては、その分子構造
中にエポキシ基を平均2個以上有するエポキシ樹脂とエ
ポキシ基と反応する活性水素を1分子中に3個以上有す
るモノ−、またはポリ−アミンとをエポキシ樹脂のエポ
キシ当量とモノ、またはポリアミンの活性水素当量の比
が、0.7〜1.5になるように配合したものが挙げら
れる。
中にエポキシ基を平均2個以上有するエポキシ樹脂とエ
ポキシ基と反応する活性水素を1分子中に3個以上有す
るモノ−、またはポリ−アミンとをエポキシ樹脂のエポ
キシ当量とモノ、またはポリアミンの活性水素当量の比
が、0.7〜1.5になるように配合したものが挙げら
れる。
【0037】耐摩耗性樹脂層4の組成物には、バインダ
ー樹脂及び球状粒子以外の成分として、染料や顔料等の
着色剤、その他のCaCO3 、BaSO4 、ナイロン樹
脂ビーズ等の公知の艶消調整剤や増量剤といった充填
剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピー性付与剤な
どの塗料、インキに通常添加される添加剤を加えること
ができる。
ー樹脂及び球状粒子以外の成分として、染料や顔料等の
着色剤、その他のCaCO3 、BaSO4 、ナイロン樹
脂ビーズ等の公知の艶消調整剤や増量剤といった充填
剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピー性付与剤な
どの塗料、インキに通常添加される添加剤を加えること
ができる。
【0038】また、耐摩耗性樹脂層4の組成物には、粘
度を調整するために、樹脂の成分を溶解可能であり、常
圧における沸点が70℃〜150℃の溶剤を、組成物中
に30重量%以下の範囲で用いることができる。溶剤の
添加量が30重量%以下の範囲であれば、乾燥がスムー
ズであり、生産スピードの大きな低下がない。
度を調整するために、樹脂の成分を溶解可能であり、常
圧における沸点が70℃〜150℃の溶剤を、組成物中
に30重量%以下の範囲で用いることができる。溶剤の
添加量が30重量%以下の範囲であれば、乾燥がスムー
ズであり、生産スピードの大きな低下がない。
【0039】上記の溶剤としては、塗料、インキ等に通
常使用されるものが使用でき、具体例としては、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
アミルなどの酢酸エステル類、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコー
ル類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプロピ
ルエーテルなどのエーテル類およびこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。
常使用されるものが使用でき、具体例としては、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
アミルなどの酢酸エステル類、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコー
ル類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプロピ
ルエーテルなどのエーテル類およびこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。
【0040】化粧シートに難燃性を付与するために、基
材シート1又は耐摩耗性樹脂層4等に水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム等の難燃剤の粉末を添加しても
よい。また、化粧シートに抗菌性を付与するために、基
材シート1又は耐摩耗性樹脂層4等に銀イオン担持ゼオ
ライト粉末等の抗菌剤や、10,10’−オキシビスフ
エノキシアルシン等の防黴剤等を添加してもよい。
材シート1又は耐摩耗性樹脂層4等に水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム等の難燃剤の粉末を添加しても
よい。また、化粧シートに抗菌性を付与するために、基
材シート1又は耐摩耗性樹脂層4等に銀イオン担持ゼオ
ライト粉末等の抗菌剤や、10,10’−オキシビスフ
エノキシアルシン等の防黴剤等を添加してもよい。
【0041】耐摩耗性樹脂層4を形成する方法は、塗
工組成物を直接塗工する直接コーティング法、又は、
剥離性の基材表面に耐摩耗性樹脂層を予め形成した後、
該層を基材2の表面に転写する、転写コーティング法が
用いられる。
工組成物を直接塗工する直接コーティング法、又は、
剥離性の基材表面に耐摩耗性樹脂層を予め形成した後、
該層を基材2の表面に転写する、転写コーティング法が
用いられる。
【0042】上記の直接コーティング法は、グラビア
コート、グラビアリバースコート、グラビアオフセット
コート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロ
ールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコ
ート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバ
ーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコー
ト、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることができる
が、好ましいのはグラビアコートである。
コート、グラビアリバースコート、グラビアオフセット
コート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロ
ールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコ
ート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバ
ーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコー
ト、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることができる
が、好ましいのはグラビアコートである。
【0043】転写コーティング法は、一旦、下記の
(a)〜(d)に示す薄いシート(フィルム)基材に塗
膜を形成し架橋硬化せしめ、しかる後基材の表面に被覆
する方法であり、塗工組成物の塗膜を基材と共に立体物
に接着するラミネート法(a、b)、一旦離型性支持体
シート上に塗膜と必要に応じて接着材層を形成し塗膜を
架橋硬化させてなる転写シートを、その塗膜側を立体物
に接着後、支持体シートのみ剥離する転写法(c)等の
手段を利用することができる。尚、薄いシート基材に、
耐摩耗性樹脂層を形成する方法は上記の直接コーティン
グ法と同じ各種のコーティング手段を用いることができ
る。 (a)特公平2−42080号公報、特公平4−199
24号公報等に開示されるような射出成形同時転写法。
或いは特公昭50−19132号公報に開示されるよう
な射出成形同時ラミネート法。 (b)特開平4−288214号公報、特開平5−57
786号公報に開示されるような真空成形同時転写法。
或いは特公昭56−45768号公報に開示されるよう
な真空成形同時ラミネート法。 (c)特公昭59−51900号公報、特公昭61−5
895号公報、特公平3−2666号公報等に開示され
るように、ラッピング同時転写法、又はラッピング同時
ラミネート法。 (d)実公大15−31122号公報等に開示されてい
るVカット加工同時ラミネート法、或いは特公昭56−
7866号公報等に開示されているVカット加工同時転
写法。
(a)〜(d)に示す薄いシート(フィルム)基材に塗
膜を形成し架橋硬化せしめ、しかる後基材の表面に被覆
する方法であり、塗工組成物の塗膜を基材と共に立体物
に接着するラミネート法(a、b)、一旦離型性支持体
シート上に塗膜と必要に応じて接着材層を形成し塗膜を
架橋硬化させてなる転写シートを、その塗膜側を立体物
に接着後、支持体シートのみ剥離する転写法(c)等の
手段を利用することができる。尚、薄いシート基材に、
耐摩耗性樹脂層を形成する方法は上記の直接コーティン
グ法と同じ各種のコーティング手段を用いることができ
る。 (a)特公平2−42080号公報、特公平4−199
24号公報等に開示されるような射出成形同時転写法。
或いは特公昭50−19132号公報に開示されるよう
な射出成形同時ラミネート法。 (b)特開平4−288214号公報、特開平5−57
786号公報に開示されるような真空成形同時転写法。
或いは特公昭56−45768号公報に開示されるよう
な真空成形同時ラミネート法。 (c)特公昭59−51900号公報、特公昭61−5
895号公報、特公平3−2666号公報等に開示され
るように、ラッピング同時転写法、又はラッピング同時
ラミネート法。 (d)実公大15−31122号公報等に開示されてい
るVカット加工同時ラミネート法、或いは特公昭56−
7866号公報等に開示されているVカット加工同時転
写法。
【0044】又、上記の転写コーティング法の一つと
して、例えば架橋性樹脂として電離放射線硬化性樹脂を
用いる場合には、下記の(A)〜(D)の工程を順次行
う方法を用いることもできる(特開平2−26673号
公報等記載)。 (A)非吸収性且つ離型性の合成樹脂シートに、未硬化
液状の電離放射線硬化性樹脂組成物を塗工する工程。 (B)前記電離放射線硬化性樹脂組成物の塗布面が基材
と接するようにラミネートする工程。 (C)前記電離放射線硬化性樹脂組成物の塗膜に電離放
射線を照射して架橋、硬化させる工程。 (D)合成樹脂シートを剥離除去する工程。 上記の工程において、電離放射線硬化性樹脂として溶剤
で希釈されたものを使用する場合には、工程(A)と
(B)との間に溶剤を乾燥する工程を行う。
して、例えば架橋性樹脂として電離放射線硬化性樹脂を
用いる場合には、下記の(A)〜(D)の工程を順次行
う方法を用いることもできる(特開平2−26673号
公報等記載)。 (A)非吸収性且つ離型性の合成樹脂シートに、未硬化
液状の電離放射線硬化性樹脂組成物を塗工する工程。 (B)前記電離放射線硬化性樹脂組成物の塗布面が基材
と接するようにラミネートする工程。 (C)前記電離放射線硬化性樹脂組成物の塗膜に電離放
射線を照射して架橋、硬化させる工程。 (D)合成樹脂シートを剥離除去する工程。 上記の工程において、電離放射線硬化性樹脂として溶剤
で希釈されたものを使用する場合には、工程(A)と
(B)との間に溶剤を乾燥する工程を行う。
【0045】撥液性インキ層5は印刷層2、3で説明し
たインキ組成物に撥液性物質を添加して分散混練してな
るインキ組成物を公知の印刷手段を用いて、上記耐摩耗
性樹脂層4の表面に印刷することで形成される。印刷模
様としては、表面保護層6に凹部として形成したい部分
の柄が用いられ、例えば木目導管模様、タイルの目地等
の意匠がある。
たインキ組成物に撥液性物質を添加して分散混練してな
るインキ組成物を公知の印刷手段を用いて、上記耐摩耗
性樹脂層4の表面に印刷することで形成される。印刷模
様としては、表面保護層6に凹部として形成したい部分
の柄が用いられ、例えば木目導管模様、タイルの目地等
の意匠がある。
【0046】撥液性物質としては、表面保護層6のイン
キをはじく性質を有するものであればよく、具体的にな
撥液性物質としては、特公昭52−2641号公報に記
載されているような、シリコーン、ワックス、フッ化ビ
ニル化合物等が挙げられる。上記シリコーンとしては、
例えば珪素原子にメチル基、プロピル基、フェニル基、
ハロゲン原子、アルコキシ、ヒドロキシル基、アセトキ
シル基、金属塩等の基が任意に結合している直鎖状、側
鎖状又は、環状構造で低分子ないし高分子状のものが使
用できる。上記ワックスとしては、パラフィンワック
ス、アマイドワックス 、ろうワックス等が挙げられ
る。
キをはじく性質を有するものであればよく、具体的にな
撥液性物質としては、特公昭52−2641号公報に記
載されているような、シリコーン、ワックス、フッ化ビ
ニル化合物等が挙げられる。上記シリコーンとしては、
例えば珪素原子にメチル基、プロピル基、フェニル基、
ハロゲン原子、アルコキシ、ヒドロキシル基、アセトキ
シル基、金属塩等の基が任意に結合している直鎖状、側
鎖状又は、環状構造で低分子ないし高分子状のものが使
用できる。上記ワックスとしては、パラフィンワック
ス、アマイドワックス 、ろうワックス等が挙げられ
る。
【0047】撥液性インキの組成物には、上記撥液性物
質に加え、特開昭61−291075号公報に記載され
ている如き、表面保護層7を構成する樹脂の硬化を抑制
する硬化抑制剤を添加することができる。具体的には2
液硬化型ウレタン樹脂の硬化を抑制する物質として、金
属キレート化合物、有機酸、カルボキシル基を有するア
クリレート等が挙げられる。これらの硬化抑制剤を添加
すると、表面保護層をはじく効果が安定し、凹部のシャ
ープさが更に向上する。
質に加え、特開昭61−291075号公報に記載され
ている如き、表面保護層7を構成する樹脂の硬化を抑制
する硬化抑制剤を添加することができる。具体的には2
液硬化型ウレタン樹脂の硬化を抑制する物質として、金
属キレート化合物、有機酸、カルボキシル基を有するア
クリレート等が挙げられる。これらの硬化抑制剤を添加
すると、表面保護層をはじく効果が安定し、凹部のシャ
ープさが更に向上する。
【0048】表面保護層6は2液硬化型ウレタン樹脂の
組成物を上記撥液性インキ層を設けた後で塗工した硬化
させることで形成される。2液硬化型ウレタン樹脂の組
成物は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、アクリルポリオール等のポリオール成分と、イソ
シアネート成分とからなるビヒクル成分に、必要に応じ
て、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の
着色剤、溶剤等を添加して、混合して得られる。表面保
護層6は、通常、下層の印刷層等の意匠が見える程度の
透明に形成される。尚、上記ポリオール、イソシアネー
ト等の各成分は、耐摩耗性樹脂層の説明で例示したもの
が使用できる。特に好ましい2液硬化型ウレタン樹脂の
組成物は、アクリルポリオールと硬化剤HDIとの組み
合わせである。
組成物を上記撥液性インキ層を設けた後で塗工した硬化
させることで形成される。2液硬化型ウレタン樹脂の組
成物は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、アクリルポリオール等のポリオール成分と、イソ
シアネート成分とからなるビヒクル成分に、必要に応じ
て、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の
着色剤、溶剤等を添加して、混合して得られる。表面保
護層6は、通常、下層の印刷層等の意匠が見える程度の
透明に形成される。尚、上記ポリオール、イソシアネー
ト等の各成分は、耐摩耗性樹脂層の説明で例示したもの
が使用できる。特に好ましい2液硬化型ウレタン樹脂の
組成物は、アクリルポリオールと硬化剤HDIとの組み
合わせである。
【0049】表面保護層6の塗工組成物は、グラビアコ
ート、ロールコート、フローコート等の公知の塗工手段
を用いて塗工することができる。表面保護層6の塗工量
は、3.0〜15.0g/m2 が好ましい。
ート、ロールコート、フローコート等の公知の塗工手段
を用いて塗工することができる。表面保護層6の塗工量
は、3.0〜15.0g/m2 が好ましい。
【0050】本発明化粧シートにおいて、表面保護層6
の塗工組成物を塗工すると、該塗工組成物は撥液性イン
キ層5の撥液性物質によって撥液され、該部分が凹部7
として形成される。また、硬化抑制剤が撥液性インキ層
5中に含まれている場合は、撥液性インキ層の上部の表
面保護層の塗工組成物の硬化が抑制され、該部分の表面
保護層の塗工組成物は硬化抑制剤のない、撥液性インキ
層の存在しない部分に向かって移動し、撥液性物質によ
る撥液作用とあいまって、凹凸が更に明瞭に現れること
になる。
の塗工組成物を塗工すると、該塗工組成物は撥液性イン
キ層5の撥液性物質によって撥液され、該部分が凹部7
として形成される。また、硬化抑制剤が撥液性インキ層
5中に含まれている場合は、撥液性インキ層の上部の表
面保護層の塗工組成物の硬化が抑制され、該部分の表面
保護層の塗工組成物は硬化抑制剤のない、撥液性インキ
層の存在しない部分に向かって移動し、撥液性物質によ
る撥液作用とあいまって、凹凸が更に明瞭に現れること
になる。
【0051】なお、表面保護層6は図1に示すように撥
液性インキ層の上方が薄い層となるように撥液させて形
成しても、或いは、特に図示しないが、撥液性インキ層
の上方に表面保護層が存在しないように完全に撥液させ
てもよい。撥液性インキ層の絵柄を保護する点からは、
図1に示すように表面保護層が撥液性インキ層の上方を
薄く覆う程度に形成するのが好ましい。
液性インキ層の上方が薄い層となるように撥液させて形
成しても、或いは、特に図示しないが、撥液性インキ層
の上方に表面保護層が存在しないように完全に撥液させ
てもよい。撥液性インキ層の絵柄を保護する点からは、
図1に示すように表面保護層が撥液性インキ層の上方を
薄く覆う程度に形成するのが好ましい。
【0052】また、2液硬化型ウレタン樹脂からなる表
面保護層6の組成物は、撥液性インキ層5の表面に塗工
した際に、撥液性インキ層の上方が撥液されないうちに
硬化せず十分撥液してから硬化するように、硬化速度が
調整されている。硬化速度の調節は、使用する溶剤の沸
点、触媒の添加量、種類等で調節できる。
面保護層6の組成物は、撥液性インキ層5の表面に塗工
した際に、撥液性インキ層の上方が撥液されないうちに
硬化せず十分撥液してから硬化するように、硬化速度が
調整されている。硬化速度の調節は、使用する溶剤の沸
点、触媒の添加量、種類等で調節できる。
【0053】本発明化粧シートは板材等に貼付して化粧
板等として利用することができる。上記板材としては、
木材単板、木材合板、パーチクルボード、MDF(中密
度繊維板)等の木質板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏
系板、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出セメント板等のセメント板、パ
ルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント板等の
繊維セメント板、陶器、磁気、せっ器、土器、硝子、琺
瑯等のセラミックス板、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩
化ビニルゾル塗工鋼板、アルミニウム板、銅板等の金属
板、ポリオレフィン樹脂板、アクリル樹脂板、ABS
板、ポリカーボネート板等の熱可塑性樹脂板、フェノー
ル樹脂板、尿素樹脂板、不飽和ポリエステル樹脂板、ポ
リウレタン樹脂板、エポキシ樹脂板、メラミン樹脂板等
の熱硬化性樹脂板、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の樹脂を、硝
子繊維不織布、布帛、紙、その他の各種繊維質基材に含
浸硬化して複合化したいわゆるFRP板等の樹脂板が挙
げられる。
板等として利用することができる。上記板材としては、
木材単板、木材合板、パーチクルボード、MDF(中密
度繊維板)等の木質板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏
系板、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出セメント板等のセメント板、パ
ルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント板等の
繊維セメント板、陶器、磁気、せっ器、土器、硝子、琺
瑯等のセラミックス板、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩
化ビニルゾル塗工鋼板、アルミニウム板、銅板等の金属
板、ポリオレフィン樹脂板、アクリル樹脂板、ABS
板、ポリカーボネート板等の熱可塑性樹脂板、フェノー
ル樹脂板、尿素樹脂板、不飽和ポリエステル樹脂板、ポ
リウレタン樹脂板、エポキシ樹脂板、メラミン樹脂板等
の熱硬化性樹脂板、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の樹脂を、硝
子繊維不織布、布帛、紙、その他の各種繊維質基材に含
浸硬化して複合化したいわゆるFRP板等の樹脂板が挙
げられる。
【0054】これらの化粧シート又は化粧板は各種装飾
用等として用いることができる。例えば、壁、天井、床
等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、
箪笥等の家具又はテレビジョン受像機等の弱電・OA機
器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車輌内
装、航空機内装、窓硝子の化粧用等の用途が挙げられ
る。特に、耐摩耗性の要求される用途に最適に利用でき
る。
用等として用いることができる。例えば、壁、天井、床
等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、
箪笥等の家具又はテレビジョン受像機等の弱電・OA機
器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車輌内
装、航空機内装、窓硝子の化粧用等の用途が挙げられ
る。特に、耐摩耗性の要求される用途に最適に利用でき
る。
【0055】
【実施例】実施例1 坪量60g/m2 の含浸紙(GF601:興人製)の表
面にアクリル硝化綿系インキ(HATインキ:ザ・イン
クテック製)を用いたベタ印刷層、硝化綿系インキ(M
AXインキ:ザ・インクテック製)を用いた柄印刷層を
印刷形成し、更に下記組成の電離放射線硬化性樹脂組成
物をロールコートにより塗工して(塗工量25.0g/
m2 )、電子線を照射して(175kv、5Mrad)
耐摩耗性樹脂層を設けた。更に耐摩耗性樹脂層の表面に
下記組成の撥液性インキを用いてグラビア印刷により撥
液性インキ層を設けた後、下記組成の2液硬化型ウレタ
ン樹脂をグラビア印刷により塗工(塗工量5g/m2 )
して硬化させ表面保護層を形成して化粧シートを得た。
面にアクリル硝化綿系インキ(HATインキ:ザ・イン
クテック製)を用いたベタ印刷層、硝化綿系インキ(M
AXインキ:ザ・インクテック製)を用いた柄印刷層を
印刷形成し、更に下記組成の電離放射線硬化性樹脂組成
物をロールコートにより塗工して(塗工量25.0g/
m2 )、電子線を照射して(175kv、5Mrad)
耐摩耗性樹脂層を設けた。更に耐摩耗性樹脂層の表面に
下記組成の撥液性インキを用いてグラビア印刷により撥
液性インキ層を設けた後、下記組成の2液硬化型ウレタ
ン樹脂をグラビア印刷により塗工(塗工量5g/m2 )
して硬化させ表面保護層を形成して化粧シートを得た。
【0056】 〔電離放射線硬化性樹脂組成〕 ・ウレタンアクリレートオリゴマー 50重量部 ・2官能アクリレートモノマー 40重量部 ・3官能アクリレートモノマー 10重量部 ・球状アルミナ(平均粒径25μm) 20重量部
【0057】 〔撥液性インキ組成〕 ・ポリオール 20重量部 ・シリカ系体質顔料 20重量部 ・溶剤 60重量部 ・イソシアネート 20重量部 ・シリコーン 3重量部 ・着色顔料 適宜
【0058】 〔2液硬化型ウレタン樹脂組成〕 ・アクリルポリオール 20重量部 ・HDI 5重量部 ・体質顔料 3重量部 ・マット剤 6重量部 ・溶剤 60重量部
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明化粧シート
は、装飾処理が施された基材シートの表面に、粒径が3
〜50μmの球状粒子を含有せしめた架橋硬化型樹脂か
らなる耐摩耗性樹脂層、撥液性インキ層、2液硬化型ウ
レタン樹脂からなる表面保護層が順次積層されている構
成を採用したことにより、耐摩耗性に優れると共に意匠
性にも優れた化粧シートが得られる。特に撥液性インキ
層を設けたことにより、該インキ層の絵柄に対応した部
分が凹部として形成される為、凹部と絵柄とが正確に一
致した意匠が得られ、表面保護層にエンボス加工等によ
り凹部を設けたものと比較してて良好な意匠が得られ
る。また、エンボス加工により凹部を設けてワイピング
インキ層を設けた化粧シートと比較して、インキかき取
り作業やインキ硬化等の工程が不要であり、作業性に優
れ製造が容易である。
は、装飾処理が施された基材シートの表面に、粒径が3
〜50μmの球状粒子を含有せしめた架橋硬化型樹脂か
らなる耐摩耗性樹脂層、撥液性インキ層、2液硬化型ウ
レタン樹脂からなる表面保護層が順次積層されている構
成を採用したことにより、耐摩耗性に優れると共に意匠
性にも優れた化粧シートが得られる。特に撥液性インキ
層を設けたことにより、該インキ層の絵柄に対応した部
分が凹部として形成される為、凹部と絵柄とが正確に一
致した意匠が得られ、表面保護層にエンボス加工等によ
り凹部を設けたものと比較してて良好な意匠が得られ
る。また、エンボス加工により凹部を設けてワイピング
インキ層を設けた化粧シートと比較して、インキかき取
り作業やインキ硬化等の工程が不要であり、作業性に優
れ製造が容易である。
【図1】本発明化粧シートの1例を示す縦断面図であ
る。
る。
1 基材シート 2 ベタ印刷層 3 絵柄印刷層 4 耐摩耗性樹脂層 5 撥液性インキ層 6 表面保護層 7 凹部
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA19B AA20C AJ06B AK01B AK25B AK25D AK51B AK51D AK54C AT00A BA04 BA07 BA10A BA10D CA13C CA13D CC00B CC00C DE01B DG10A EJ53B GB08 HB31B HB31C JB12B JB12D JB14B JB20C JK09 JK09B JK14
Claims (1)
- 【請求項1】 装飾処理が施された基材シートの表面
に、粒径が3〜50μmの球状粒子を含有せしめた架橋
硬化型樹脂からなる耐摩耗性樹脂層、撥液性インキ層、
2液硬化型ウレタン樹脂からなる表面保護層が順次積層
されていることを特徴とする化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30947798A JP2000117909A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30947798A JP2000117909A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 化粧シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000117909A true JP2000117909A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17993463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30947798A Pending JP2000117909A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000117909A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001315286A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2001315287A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2006051694A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP30947798A patent/JP2000117909A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001315286A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2001315287A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP4538893B2 (ja) * | 2000-05-11 | 2010-09-08 | 凸版印刷株式会社 | 化粧材 |
JP2006051694A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造方法 |
JP4532203B2 (ja) * | 2004-08-11 | 2010-08-25 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080618 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081105 |