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JP2000111356A - 車両用ナビゲーション装置及び記憶媒体 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置及び記憶媒体

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Publication number
JP2000111356A
JP2000111356A JP10284851A JP28485198A JP2000111356A JP 2000111356 A JP2000111356 A JP 2000111356A JP 10284851 A JP10284851 A JP 10284851A JP 28485198 A JP28485198 A JP 28485198A JP 2000111356 A JP2000111356 A JP 2000111356A
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Hiroyoshi Masuda
浩義 枡田
Mitsuhiro Futamura
光宏 二村
Kazuteru Maekawa
和輝 前川
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正式名称でない名称での検索を可能とすると
ともに、同一の登録地点が重複して表示されることを防
ぐことにより地点の選択を容易にし、使い勝手を向上さ
せることができる車両用ナビゲーション装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 地点名称データ及び該地点名称データに対し
て一つ又は複数の地点読みデータを登録した名称リスト
を記憶する記憶手段、前記記憶手段に記憶されたデータ
を表示する表示手段、地点の読みの任意の文字列を入力
する文字入力手段、前記文字入力手段により入力された
文字列をもつ地点を前記記憶手段から検索する地点検索
手段、前記地点検索手段により検索された地点のうち同
一の地点があるか否かを判断する判断手段、前記判断手
段により同一の地点があると判断した場合、前記表示手
段に該地点の地点名称を一つのみ表示するよう制御する
表示処理手段とを備えることを特徴とする。 【効果】 同一の登録地点が重複表示されることがなく
なり、容易に所望の地点を選択することができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目的地や通過点等の地
点を入力して現在位置や出発地から経路探索して経路案
内を行う車両用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される経路案内を行う車両
用ナビゲーション装置において、登録地点名称の読みの
文字列を入力し、地点名称検索する装置が知られている
(特開平09−97266号公報)。この装置では、例
えば東京ディズニーランドに対して「とうきょうでぃず
にーらんど」、「でぃずにーらんどとうきょう」という
ように1つの正式名称に対して複数の読みを名称リスト
に登録しておき、文字が入力されると名称リストと前方
一致比較し、前方一致した登録地点をリスト表示する。
そして、表示されたリストから所望する登録地点が使用
者により選択されるとその登録地点周辺の地図を表示す
るものである。そして、このような構成により登録され
たどの読みからも所望する登録地点を検索することがで
きるため正式名称でない名称での検索を可能にするもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の装
置では1つの正式名称に対して複数の読みを登録し、そ
の読みに対して前方一致比較を行っているが、例えば
「東京五島ビル」という1つの正式名称に対して「とう
きょうごしまびる」、「とうきょうごとうびる」と前方
部分が同一である読みが登録されている場合については
何ら考慮されていない。つまり従来装置では「とうきょ
うご」まで文字を入力して前方一致比較をした場合、
「とうきょうごしまびる」も「とうきょうごとうびる」
も検索してしまい、結果としてリストには本来は同一の
ビルである「東京五島ビル」が重複表示されてしまうと
いう問題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、正式名称でない名称での検索を可能とするととも
に、同一の登録地点が重複して表示されることを防ぐこ
とにより地点の選択を容易にし、使い勝手を向上させる
ことができる車両用ナビゲーション装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載された本発明は、地点を検索する機
能を備え、検索された地点を設定してルート案内を行う
車両用ナビゲーション装置において、地点名称データ及
び該地点名称データに対して一つ又は複数の地点読みデ
ータを登録した名称リストを記憶する記憶手段と、前記
記憶手段に記憶されたデータを表示する表示手段と、地
点の読みの任意の文字列を入力する文字入力手段と、前
記文字入力手段により入力された文字列をもつ地点を前
記記憶手段から検索する地点検索手段と、前記地点検索
手段により検索された地点のうち同一の地点があるか否
かを判断する判断手段と、前記判断手段により同一の地
点があると判断した場合、前記表示手段に該地点の地点
名称を一つのみ表示するよう制御する表示処理手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載された本発明は、記
憶手段は更に地点名称データに対して座標又は地点を表
わす番号を有し、判断手段は該座標又は番号に基づいて
同一の地点があるか否かを判断することを特徴とするこ
とを特徴とする。
【0007】更に、請求項3に記載された本発明は、入
力された文字列をもつ地点を検索するステップと、検索
された地点のうち同一の地点があるか否かを判断するス
テップと、同一の地点があると判断した場合、該地点の
地点名称を一つのみ表示するよう制御するステップこと
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の車両用ナビゲーション装置
の構成例を示す図である。
【0009】本発明の車両用ナビゲーション装置は、経
路案内に関する情報を入力する入力装置1、自車両の現
在位置に関する情報を検出する現在位置検出装置2、経
路の算出に必要なナビゲーション用データや経路案内に
必要な表示/音声の案内データとプログラム(アプリケ
ーション及び/又はOS)等が記憶されている情報記憶
装置3、経路探索処理や経路案内に必要な表示/音声案
内処理を行うと共に、システム全体の制御を行う中央処
理装置4、車両の走行に関する情報である例えば道路情
報、交通情報を送受信したり、車両の現在位置に関する
情報を送受信したりする情報送受信装置5、経路案内に
関する情報を出力する出力装置6から構成されている。
【0010】入力装置1は、目的地や通過点、或は誘導
経路の探索条件を入力したり、または運転者の意志によ
り画面に出力される情報を制御するための指示入力を行
い、中央処理処理装置4にその入力された指示内容を送
信する。その機能を実現するための手段として、表示画
面上に配されたタッチスイッチやリモートコントロー
ラ、或は音声認識装置を有する。これら入力装置により
運転者は、目的地を電話番号や地図上の座標や住所など
から選択して入力したり、経路案内の出力要求や表示装
置に表示される地図情報の表示選択等、使用者が所望と
する処理の指示を入力可能とする。
【0011】出力装置2は、中央処理装置4で処理され
た情報、及び情報記憶装置3に格納された情報、或は情
報送受信装置5から受信された各種情報を出力するもの
であり、地図情報や経路案内に関する情報を画面に表示
出力するディスプレイ、またそれら情報を音声出力によ
り出力するスピーカを備えている。
【0012】ディスプレイは、カラーCRTやカラー液
晶表示器により構成されており、中央処理装置4が処理
する地図データや案内データに基づく登録地点名称入力
画面、経路設定画面、区間図画面、交差点図画面などナ
ビゲーションに必要なすべての画面をカラー表示出力す
ると共に、本画面に経路案内の設定および経路誘導中の
案内や画面の切り換え操作を行うためのタッチスイッチ
が表示される。特に、通過交差点名などの通過交差点情
報は、随時、区間図画面に重畳してカラー表示され、ま
た、登録地点名称入力画面では入力途中において、共通
読み部分を有する全ての登録地点名称の残りリスト数
や、登録地点名称の選択画面等が表示され、選択キーや
リモートコンロール操作で登録地点名称を選択したと
き、目的地の周辺の地図が表示されるようになってい
る。
【0013】このディスプレイは、運転席近傍のインス
トルメントパネル内に設けられており、運転者は区間図
を見ることにより自車両の現在地を確認し、またこれか
らの経路についての情報を得ることができる。また、デ
ィスプレイには機能ボタンの表示に対応してタッチパネ
ルが設けられており、ボタンをタッチすることにより入
力される信号に基づいて上記の操作が実行されるように
構成されている。このボタンとタッチスイッチなどから
構成される入力信号発生手段は入力部を構成するもので
あるが、ここではその詳細な説明を省略する。また、イ
ンストルメントパネル内に設けられたディスプレイと併
用して、運転者の視線に合わせてフロントガラスの一部
を利用して、或はダッシュボード上にヘッドアップディ
スプレイを設け、設定された経路において右左折等案内
すべき交差点での進行方向等、経路案内を行うための必
要最小限の情報を表示するようにしてもよい。
【0014】現在位置検出装置2は、車両の現在位置に
関する情報を検出、或は受信する装置であり、地磁気セ
ンサ等で構成される絶対方位センサ、ジャイロセンサ、
ステアリングセンサ等で構成される相対方位センサ、車
輪の回転数から走行距離を検出する距離センサ、衛星航
法システム(GPS)を利用したGPS受信装置、その
他現在位置に関する各種情報を車両外の装置から受信す
る現在位置情報通信装置を備えている。該現在位置情報
通信装置は、交通情報受信装置やデータ送受信装置から
構成され、交通情報受信装置は、VICS(道路交通情
報システム)受信装置等からなり、該装置により電波ビ
ーコンや光ビーコン等により送信される現在位置におけ
る位置情報を受信する。また、データ送受信装置は、G
PSから送信される位置情報の誤差情報を送信するセン
タからその情報を受信する(D(ディファレンシャル)
−GPS)装置や情報センタに電話発信することにより
発信された位置情報を得るための携帯電話等からなる。
【0015】情報記憶装置3は、ナビゲーションプログ
ラム及びデータをCD−ROM(以下、単にCDとい
う)、DVD(ディジタル・ビデオディスク)−RO
M、MD(ミニディスク)、光CD、ICカード等の外
部記憶媒体に記憶した外部記憶装置である。プログラム
は、地図描画部、経路探索部、経路案内部、現在位置計
算部、目的地設定操作制御部等からなりナビゲーション
を行うための信号処理を行うアプリケーション部及びO
S部等で構成され、ここに、経路探索などの処理を行う
ためのプログラムや経路の表示案内に必要な表示出力制
御、音声案内に必要な音声出力制御を行うためのプログ
ラム及びそれに必要なデータ、さらには、経路案内及び
地図表示に必要な表示情報データが格納されている。ま
た、データには、地図データ、交差点データ、道路デー
タ、各種案内データ等、ナビゲーションを実行するため
に必要な全てのデータが格納されている。この情報記憶
装置3が記憶手段に相当する。
【0016】具体的には、現在位置検出装置2からの位
置情報、入力装置1からの入力信号に基づき目的地や通
過点を設定し、探索道路データを用いて経路探索を実行
するプログラム、交通情報受信装置から取得された交通
情報に基づき探索道路データを変換して再度経路探索を
実行させるためのプログラム、探索された経路を立体的
に描画するために変換するプログラム、或は地図描画や
マップマッチング、経路に沿って音声出力タイミングや
音声フレーズの内容を決定するためのプログラム、さら
には画像撮影手段であるビデオカメラから取り込まれた
画像から特徴物を認識して案内出力に利用するプログラ
ム等が格納され、これら情報記憶装置3に格納されたプ
ログラムを起動することにより、本発明におけるナビゲ
ーションの各機能が実行される。つまり、本実施の形態
においては、本発明の機能が実現されるためのプログラ
ムが外部記憶媒体である情報記憶装置3に格納されてい
る。
【0017】また、本発明の機能が実現されるためのプ
ログラムの全部又は一部、データの全部又は一部を情報
センタや他の車両から後述する情報送受信装置5を介し
て受信し、ナビゲーション装置内の記録媒体であるフラ
ッシュメモリやRAMに記憶させるようにしてもよい。
また本発明における情報記憶装置は外部記憶装置3のみ
であってもよいし、外部記憶装置と中央処理装置内に装
備されるROMやRAMやフラッシュメモリとの併用、
或は中央処理装置内に装備されるRAMやフラッシュメ
モリのみであってもよい。
【0018】中央処理装置4は、種々の演算処理を実行
するCPU、情報記憶装置3のCDからプログラムを読
み込んで格納するフラッシュメモリを備えている。この
フラッシュメモリは、CDのプログラムの変更があって
も既存のプログラムを消去して書き換え可能にするもの
である。また、フラッシュメモリのプログラムチェッ
ク、更新処理を行うプログラムを格納した第1ROM、
設定された目的地の地点座標、道路コードNo.等の探
索された経路案内情報や演算処理中のデータを一時的に
格納するRAM、経路案内及び地図表示に必要な表示情
報データが格納された第2ROMを備えている。なお、
前記した更新処理を行うプログラムを外部記憶装置に格
納しておいてもよい。
【0019】さらに、ディスプレイへの画面表示に使用
する画像データが記憶された画像メモリ、CPUからの
表示出力制御信号に基づいて画像メモリから画像データ
を取り出し、画像処理を施してディスプレイに経路案内
情報を表示したり、地図を描画する画像プロセッサ、C
PUからの音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3
から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文
章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカに
出力する音声プロセッサ、通信による入出力データのや
り取りを行う通信インタフェースおよび現在位置検出装
置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ入力インタフ
ェース、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入するため
の時計などを備えている。ここで、経路案内は画面表示
と音声出力で行うが、画面表示または音声出力どちらか
一方のみによる経路案内も運転者が選択できるように構
成されている。
【0020】この中央処理装置4において、現在位置検
出装置2の各センサにより取得されたデータをセンサ入
力インターフェースより取り込むと、そのデータに基づ
きCPUは、一定時間毎に現在位置座標を算出し、一時
的にRAMに書き込む。この現在位置座標は、各種デー
タの検出誤差を考慮してマップマッチング処理を行った
ものである。また、各種センサによる出力値は、マップ
マッチング処理の結果を用いたり、センサ相互のデータ
を比較することにより、常に補正が行われる。
【0021】ナビゲーションに必要なプログラムは、中
央処理装置4のROMに予め格納するように構成しても
よいし、情報記憶装置(記憶媒体)3に格納するように
構成してもよい。なお、情報記憶装置3にプログラムを
格納した場合には、例えば情報記憶装置3からプログラ
ムを読み出してフラッシュメモリに記憶させるようにす
ると、情報記憶装置3を交換することにより、新たなプ
ログラムを更新、実行することが可能となる。また、情
報記憶装置3から読み出したプログラムを一時的にRA
Mに記憶させてナビゲーション機能を処理するようにす
ることもできる。
【0022】情報送受信装置6は、情報センタや他の車
両と通信することによりナビゲーションを実行するため
に必要な各種データを受信したり、送信するための装置
であり、VICS受信装置や携帯電話、或はその他光通
信を行うための装置である。VICS(道路交通情報シ
ステム)は、情報センタから道路交通情報をリアルタイ
ムでFM多重放送、電波ビーコン、光ビーコンによって
車両に伝送するもので、VICS受信装置は、それらの
情報を受信することができるようになっている。VIC
S送信データは、各道路毎に付けられたリンク番号に対
して、渋滞度(例えば、通行不可、渋滞、混雑、交通
量)、渋滞先頭位置、渋滞長、通行規制(工事情報、通
行止め等)、旅行時間(所定速度での所要時間)等のデ
ータから構成されている。また、携帯電話や光通信によ
り情報センタにアクセスして、運転者の要求により交通
情報センタ(例えばATIS)との間で情報のやり取り
を行う。また、電話回線や光通信等により他の車両と通
信することにより、他の車両の位置情報や固有情報を送
受信する。これら情報送受信装置6により送受信される
情報は、交通情報の他、目的地を入力するための位置に
関するデータ、地図データの全部又は追加、補正情報、
交差点近傍や観光ポイントの風景のデジタル画像データ
等である。また、ナビゲーションを実行するためのプロ
グラムの全部又は一部であってもよい。
【0023】その他、情報送受信装置6として、ICカ
ードや磁気カードに記録されたデータを読み取るための
記録カード読み取り装置を付加することもできる。予め
地図データや目的地データなどの運転者の固有データが
記憶されているパソコンや電子化手帳などの情報源との
間でデータのやり取りを行うようにしてもよい。
【0024】情報記憶装置3に記憶される道路、交差点
データ、或は情報送受信装置6から受信される道路、交
差点データのデータ構成について説明する。道路データ
には、交差点から隣接する交差点単位、或は所定の2点
のノード単位で表される各データについて、道路番号、
長さ、幅、道路属性、形状、案内に関する情報が付与さ
れている。道路データは、入力装置1により入力された
目的地までの経路探索を実行し、探索された経路に基づ
き経路案内を行うためのデータと、表示装置上に地図表
示を行うためのデータとを有する。また、交差点データ
には交差点の位置座標、名称、その交差点で接続する道
路の接続情報等が格納される。これらの道路データ、交
差点データは、経路探索、経路案内用のデータと地図表
示用のデータとを別個のデータとして格納することもで
きるし、それらのデータを共有することもできる。ま
た、交差点データに格納されている各データを道路デー
タに格納することもできる。
【0025】道路データは、方向(往路、復路)別に格
納されている。道路の幅については、実際の数値でもよ
いし、簡易的に車線数を格納するようにしてもよい。道
路属性については、その道路の道路種別(国道、県道
等)の他、その道路が高架であるとか、地下道であると
か、有料道路である等の情報も格納するようにしてもよ
い。形状に関する情報については、道路の形状を表現す
るための座標列(ノードデータ)であり、東経、北緯で
表される絶対座標、或は絶対座標をコード化して格納さ
れる。案内に関する情報については、車両が探索された
経路を走行中に、経路上の現在走行中、或は現在位置か
ら前方の道路データを検索し、進行方向や目印情報を出
力するため、道路データに各種情報を付加したものであ
る。具体的には、各道路データに接続する道路の接続状
態として、右左折や道なりや直進、或は方面名称を格納
し、該情報を用いて音声案内出力や画面表示出力を行
う。また、各道路に面している目印となる建造物の名称
や看板の画像情報、或は信号機や踏み切りやトンネル、
ビーコン等の設置位置、その他カーブ位置やカーブ曲
率、制限速度等の情報を格納し、現在走行中である道
路、または車両現在位置から所定距離前方の道路におけ
る情報を取得して、音声出力または表示出力する。
【0026】中央処理装置4は、CPUにおいて前記情
報記憶装置3に記憶された道路データ、或は交差点デー
タと、入力装置3により入力された目的地や通過点や有
料道路の優先、非優先等の探索条件に関する情報とを使
用して、現在位置或は出発地から目的地までの経路探索
を実行する。経路探索処理では、各道路データにおけ
る、長さ、幅、接続する道路の接続関係、道路の種別等
の情報を数値化してパラメータとして、該パラメータを
用いて最適となる道路データ列を求める。また、情報送
受信装置6により取得される渋滞情報や規制情報等の交
通情報、或はICカードやその他携帯情報記憶装置に記
憶された個人的な情報(探索条件の好み等)を新たなパ
ラメータとして付加して、或はそれらの情報を加味して
探索することもできる。経路探索の具体的な方法は種々
の技術が提案されているが、ここでは詳細な説明は割愛
する。
【0027】前記中央処理装置4内のCPUで求められ
た経路の情報を経路データとして中央処理装置4内のR
AMに一時的に記憶する。この記憶内容は、新たに目的
地が設定されて新たな経路を求めた場合に更新される
か、目的地に車両が到達したことを判断して消去され
る。一度探索された経路データをICカード等に記憶す
るようにしてもよい。そして、現在位置検出手段により
検出された車両の現在位置が移動中の道路、及びその道
路上の位置を特定し、その現在走行中の位置、或は所定
距離前方における経路データをRAMから検索して、経
路誘導に関する情報を音声出力又は表示出力により案内
する。また、車両現在位置が探索された経路から外れた
場合には、新たな経路を探索する。
【0028】図2は本発明に係るナビゲーション装置の
システム全体の流れを説明するための図である。中央処
理装置4のCPUにより経路案内システムのプログラム
が起動されると、現在位置検出装置2により現在位置を
検出して現在位置を中心としてその周辺地図を表示する
と共に、現在位置の名称等を表示する(ステップS
1)。次に、地名や施設名称等の登録地点名称、電話番
号や住所、登録地点名等を用いて目的地を設定し(ステ
ップS2)、現在位置から目的地までの経路探索を行う
(ステップS3)。経路が決まると、現在位置検出装置
2による現在位置追跡を行いながら、目的地に到着する
まで経路案内・表示を繰り返し行う(ステップS4)。
本発明におけるリスト表示処理は図2の装置全体の処理
の中で、ステップS2の目的地或いは通過点を設定する
ために使用者の文字入力の結果、検索された登録地点を
表示させる場合に行われる。
【0029】以下に、登録地点名称により目的地を入力
する実施の形態について説明する。図3は50音入力画
面を示しており、登録地点名称の先頭文字“ふ”、2番
目の文字“じ”まで入力すると、次に続く文字、数字が
陰影を施した“い、う、か、き、こ、さ、そ、て、な、
ほ、や、よ、り、わ”に限定されることが表示される。
同時に残りリスト数が1950のように表示され、ここ
で画面の「LIST」を押すと、先頭から2文字までが
“ふじ”のすべての登録名称がリストアップ表示され、
図の陰影を施した「ふじいんさつ」が目標とする名称で
あるとしてキー操作、リモコン操作等で選択・入力する
と、この周辺の地図が表示される。なお、キー操作によ
り地図表示画面→リストアップ表示画面→文字入力画面
のように戻ることもできる。また、残リスト数が多いた
めリストアップ表示画面上で目的とする名称を探すのが
大変な場合には、さらに入力文字数を増やしていけば、
残リスト数は減っていくので、残リスト数が少なくなっ
たところでリストアップ表示して登録地点名称を選択す
ればよい。また、残リスト数が1つになるまで文字入力
すると、残った名称が自動的またはキー操作により選択
・入力されてその周辺地図が表示される。なお、文字入
力は、入力画面のタッチパネルから行うだけでなく、音
声入力装置が付加されている場合は、音声により入力す
るようにしてもよい。このような入力の形態が入力手段
に相当する。
【0030】次に、図4〜図6により正式名称でない名
称での検索を可能にする名称リストの作成について説明
する。本実施例における名称リストは「東京ディズニー
ランド」、「両国国技館」のような施設名称や、「東京
五島ビル」、「青葉アパート」のようなビル・アパート
名称からなる。因みに、施設名称は電話帳等にも記載さ
れているため正式な読みを確認し易いが、ビル・アパー
ト名称は正式な読みが判りにくいという性質を持ってい
る。本発明では、図4に示すように、登録地点名称を単
語に分割し、分割した単語の中に地名、人名、分類名
(学校、市役所、駅、公園、ホテル等)が含まれている
か否か調べる。例えば、地名として東京、両国という地
名が含まれていることが分かれば 東京ディズニーランド : 東京・ディズニーランド 両国国技館 : 両国・国技館 のように分割する。次いで、分割した単語の各々の先頭
から検索可能であるとみて、単語の順番を入れ替えた全
ての名称リストを作成する。例えば、 東京ディズニーランド は とうきょうでぃずにーらんど でぃずにーらんどとうきょう 両国国技館 は りょうごくこくぎかん こくぎかんりょうごく のように1つの正式名称に対して複数の読みを登録し、
リスト化した名称リストをCD−ROMに格納する。
【0031】さらに本発明は名称リストとして1つの正
式名称に対し間違い易い読みも複数登録されている。例
えば「東京五島ビル」という登録地点名称に対して、
「とうきょうごしまびる」、「とうきょうごとうびる」
という2つの読みが格納されている。さらに、登録地点
名称の各々には東経・北緯で表わされる座標が付されて
いる。
【0032】そして、1つの正式名称に対して複数の読
みをCD−ROMに格納する際、読み順にソートする。
このようにしてCD−ROMに格納した名称リストの例
を図5に示す。図5から分かるように、正式名称「両国
国技館」に対して、2つの読み「りょうごくこくぎか
ん」、「こくぎかんりょうごく」が登録され、また、正
式名称「東京ディズニーランド」に対して、2つの読み
「とうきょうでぃずにーらんど」、「でぃずにーらんど
とうきょう」が登録さているので、「こくぎかんりょう
ごく」、「でぃずにーらんどとうきょう」のように正式
名称でない読みで入力しても「両国国技館」、「東京デ
ィズニーランド」の検索が可能である。さらに正式名称
「東京五島ビル」に対して2つの読み「とうきょうごし
まびる」、「とうきょうごとうびる」が登録され、たと
え使用者が読み間違えて入力したとしても「東京五島ビ
ル」の検索が可能である。また、CD−ROMには、複
数の読みが、読み順に格納されているので、前方一致で
の検索を高速で行うことが可能である。なお、入力時に
残り件数を表示する場合は、名称リストに登録されてい
る件数で表示する。また、リスト中の読みは濁点を除い
て登録し、例えば、“が”と“か”を同一視すること
で、ユーザーの入力文字数、選択文字数を減らすことが
可能である。
【0033】なお、登録地点名称設定時に、入力した登
録地点名称に地名、人名、分類名が含まれていれば、単
語分割して地名、人名、分類名を除いた単語、上記の例
で言えば、「国技館」、「ディズニーランド」と、登録
地点名称データとを部分一致比較して検索して名称リス
トを作成してもよいことは勿論である。
【0034】図6は、名称リストから前方一致比較によ
り登録地点名称を検索する場合のツリー状データ構造を
説明する図である。図6において、便宜上、先頭の文字
が「み」の名称は「三笠会館」「三河あかねホテル」、
「三河曙商会」、「三河旭商店」、「みかん販売所」、
「三田印刷」、「三鷹駅」のみであったと仮定する。こ
こで、登録地点名称が「三河あかねホテル」であったと
し、「み」と入力すると、残りリスト数は「7」と表示
され、次に続く文字は「か」、「た」であることが表示
される。次いで、「みか」と入力すると、残りリスト数
は「5」と表示され、次に続く文字は「さ」、「わ」、
「ん」と表示される。さらに「みかわ」と入力すると、
残りリスト数は「3」と表示され、次に続く文字は
「あ」と表示される。この時点で、画面の「LIST」
を押すと、先頭から3文字までが“みかわ”のすべての
登録名称「三河あかねホテル」、「三河曙商会」、「三
河旭商店」が表示されるので、これをみて「三河あかね
ホテル」を選択してもよい。さらに「みかわあ」と入力
すると残りリスト数は「3」と表示され、次に続く文字
は「か」、「け」、「さ」と表示される。さらに、「み
かわあか」と入力すると残りリスト数は「1」と表示さ
れ、残った名称が自動的またはキー操作により選択・入
力されてその周辺地図が表示されることになる。こうし
て、全ての文字を入力することなく登録地点データの入
力が完了する。
【0035】図7は文字入力での残りリスト数表示処理
を示している。入力画面において、文字を入力すると
(ステップS11)、一字入力するごとに残りリスト数
の検索処理が行われ(ステップS12)、リスト数が1
つか否かを判断する(ステップS13)。リストが1つ
ではないとき、即ち2つ以上の場合には残りリスト数が
画面に表示される(ステップS14)。そしてリスト表
示キーが操作されたか否かを判断し(ステップS1
5)、リスト表示処理をするか(ステップS17)、入
力処理を続けるか(ステップS16)を決定する。リス
ト表示キーが操作されていなければ入力処理が行われ、
リスト表示キーが操作された場合には、本発明の特徴部
分であるリスト表示を指示してすべての該当する名称を
表示させ、この中から所望する地点を探して選択すると
(ステップS18)、名称に付されている座標を中心と
した選択地点の周辺地図が表示される(ステップS1
9)。また、リスト数が1つになった場合には、自動的
またはキー操作により名称に付されている座標を中心と
した選択地点の周辺地図が表示される。
【0036】次に本発明の特徴部分について、図8のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0037】図7のステップS15においてリスト表示
キーが操作された場合、図8に図示するリスト表示処理
が開始される。まずステップS21において、上記前方
一致比較により検索され、残った登録地点のうち1つ目
の登録地点を検出する。この1つ目の登録地点は残った
登録地点のうち読み順で一番最初の地点がふさわしい。
次にステップS22で、検出された登録地点をリストの
一番上に表示する。次にステップS23に進み、リスト
終了か否か、即ち、全ての地点についてリスト処理を行
ったか否かを判断する。
【0038】ステップS23の判断の結果がYESのと
き、即ちリスト終了と判断されたときにはリスト表示処
理が終了する。ステップS23の判断の結果がNOのと
き、即ちまだ登録地点が残っている時には次のステップ
S24に進み、2つ目の登録地点を検出する。
【0039】次に、ステップS25では表示済みの登録
地点が有する座標と今回検出した登録地点の座標が一致
するか否かを判断する。ステップS25の判断の結果が
YESのとき、即ち今回検出された登録地点が既にリス
トに表示されており表示する必要がない場合にはリスト
に表示せずステップS23に戻る。つまり、このステッ
プS25の判断手段が本発明の特徴部分であり、この判
断手段により同一の地点を重複して表示することを防ぐ
ことが可能となる。
【0040】図8のフローチャートに戻って、ステップ
S25の判断の結果がNOの場合、即ち今回検出された
登録地点が表示されている地点と同一では無い場合には
既に表示されている登録地点の下にリスト表示する。次
にステップS27では必要な数の登録地点を全て取得し
たか否か、即ち表示画面に表示可能なリスト数に達した
か否かを判断する。因みに、図3において表示可能なリ
スト数は5である。ステップS27の判断の結果、リス
トの数が表示可能なリスト数に達した場合にはリスト表
示処理を終了する。また、ステップS27の判断の結
果、表示可能なリスト数に達していない場合にはステッ
プS23に戻り、次の登録地点について同様の処理を行
う。
【0041】図9は前方一致比較による残りリスト数の
検索処理を示したものである。文字入力があると名称リ
ストを検索し、入力文字と名称リストの名称との前方一
致比較を行い、前方一致した場合には、リスト数(L)
を1だけ増やし、この処理を全データについて検索する
まで実行し、全データについての検索が終了した時点で
リスト数を出力する。
【0042】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば本実施例
に於いては、登録地点が有する座標が一致するか否かを
判断して重複表示を防ぐことについて述べたが、ある登
録地点に対する複数の読みに各々同じ番号を付してお
き、その番号が一致するか否かを判断してもよい。座標
により判断する場合、同一ビル内に存在する店舗等の登
録地点は各々同じ座標を有しているため異なる地点でも
同一であると誤判断されてしまうが、各地点に対し固有
の番号を付し、この番号により判断すれば、異なる地点
に対し同一であると誤判断することがなくなる。また、
座標により判断する場合はX及びYの2つを比較しなけ
ればならないが、番号により判断する場合は1つのデー
タを比較するだけでよいため比較時間が短縮される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば入力
された文字列を検索し、検索された地点のうち同一の地
点が存在するか否かを判断し、同一の地点があると判断
したときにはその地点に関する地点名称を1つしか表示
しないように制御するため、同一の登録地点が重複表示
されることがなくなり、容易に所望の地点を選択するこ
とができるという効果を有することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用ナビゲーション装置の構成例
を示す図である。
【図2】 本発明の装置全体の流れを説明する図であ
る。
【図3】 本発明の文字入力画面を説明する図である。
【図4】 名称リストの作成を説明する図である。
【図5】 名称リストを説明する図である。
【図6】 ツリー状データ構造を説明する図である。
【図7】 残りリスト数表示処理を説明する図である。
【図8】 本発明のリスト表示処理を説明する図であ
る。
【図9】 残りリスト数の検索処理を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…入出力装置、2…現在位置検出装置、3…情報記憶
装置、4…中央処理装置、5…情報送受信装置、6…出
力装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F029 AA02 AB01 AB07 AB09 AB13 AC02 AC04 AC08 AC14 AC18 5H180 AA01 BB04 BB05 BB12 BB13 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF32 FF33 9A001 FF03 JJ11 JJ78

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地点を検索する機能を備え、検索された
    地点を設定してルート案内を行う車両用ナビゲーション
    装置において、 地点名称データ及び該地点名称データに対して一つ又は
    複数の地点読みデータを登録した名称リストを記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータを表示する表示手段
    と、 地点の読みの任意の文字列を入力する文字入力手段と、 前記文字入力手段により入力された文字列をもつ地点を
    前記記憶手段から検索する地点検索手段と、 前記地点検索手段により検索された地点のうち同一の地
    点があるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により同一の地点があると判断した場合、
    前記表示手段に該地点の地点名称を一つのみ表示するよ
    う制御する表示処理手段と、 を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は更に地点名称データに対
    して座標又は地点を表わす番号を有し、前記判断手段は
    該座標又は番号に基づいて同一の地点があるか否かを判
    断することを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲー
    ション装置。
  3. 【請求項3】 入力された文字列をもつ地点を検索する
    ステップと、 検索された地点のうち同一の地点があるか否かを判断す
    るステップと、 同一の地点があると判断した場合、該地点の地点名称を
    一つのみ表示するよう制御するステップと、 からなるプログラムを記憶した記憶媒体。
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