JP2000110937A - ハイドロスタティックトランスミッション装置 - Google Patents
ハイドロスタティックトランスミッション装置Info
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- JP2000110937A JP2000110937A JP29618398A JP29618398A JP2000110937A JP 2000110937 A JP2000110937 A JP 2000110937A JP 29618398 A JP29618398 A JP 29618398A JP 29618398 A JP29618398 A JP 29618398A JP 2000110937 A JP2000110937 A JP 2000110937A
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- variable displacement
- speed
- displacement pump
- motors
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/38—Control of exclusively fluid gearing
- F16H61/40—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
- F16H61/44—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic with more than one pump or motor in operation
- F16H61/448—Control circuits for tandem pumps or motors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧モータ側を自動制御して、高トルクある
いは低トルク範囲において、油圧モータの出力を制御す
ることのできるハイドロスタティックトランスミッショ
ン装置を提供することである。 【解決手段】 前後進ライン2、5の圧力に応じて、第
2油圧モータ4を可変容量形ポンプ1側から遮断した
り、連通したりするオンオフバルブ15、16と、オン
オフバルブ15、16が遮断位置にあるとき、第2油圧
モータ4の各ポート4a、4bをチャージポンプ19側
に連通し、オンオフバルブ15、16が連通位置にある
とき、第2油圧モータ4の各ポート4a、4bをチャー
ジポンプ19側から遮断する切換バルブ21と、前後進
ライン2、5の圧力に応じて、第1、第2油圧モータ
3、4の1・2速状態を選択する1・2速選択機構1
0、12とを備えている。
いは低トルク範囲において、油圧モータの出力を制御す
ることのできるハイドロスタティックトランスミッショ
ン装置を提供することである。 【解決手段】 前後進ライン2、5の圧力に応じて、第
2油圧モータ4を可変容量形ポンプ1側から遮断した
り、連通したりするオンオフバルブ15、16と、オン
オフバルブ15、16が遮断位置にあるとき、第2油圧
モータ4の各ポート4a、4bをチャージポンプ19側
に連通し、オンオフバルブ15、16が連通位置にある
とき、第2油圧モータ4の各ポート4a、4bをチャー
ジポンプ19側から遮断する切換バルブ21と、前後進
ライン2、5の圧力に応じて、第1、第2油圧モータ
3、4の1・2速状態を選択する1・2速選択機構1
0、12とを備えている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロードローラ等
の作業車両の走行駆動機構として用いられるハイドロス
タティックトランスミッション装置に関する。
の作業車両の走行駆動機構として用いられるハイドロス
タティックトランスミッション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイドロスタティックトランスミッショ
ン装置とは、具体的に図示しないが、可変容量形ポンプ
と、油圧モータとによって閉回路を構成したものであ
る。すなわち、エンジンの駆動力で可変容量形ポンプを
回転させると、この可変容量形ポンプは、斜板の傾きに
応じて作動油を吐出する。そして、その吐出油によって
油圧モータを回転させて、車両を走行させるとともに、
この油圧モータから排出される作動油を可変容量形ポン
プに戻す構成となっている。
ン装置とは、具体的に図示しないが、可変容量形ポンプ
と、油圧モータとによって閉回路を構成したものであ
る。すなわち、エンジンの駆動力で可変容量形ポンプを
回転させると、この可変容量形ポンプは、斜板の傾きに
応じて作動油を吐出する。そして、その吐出油によって
油圧モータを回転させて、車両を走行させるとともに、
この油圧モータから排出される作動油を可変容量形ポン
プに戻す構成となっている。
【0003】このようにしたハイドロスタティックトラ
ンスミッション装置では、エンジンの回転数を一定にし
ておけば、可変容量形ポンプも一定回転する。そして、
その状態で、可変容量形ポンプの斜板を傾けて、その吐
出量を最小から最大に制御すれば、油圧モータの回転速
度、すなわち、車速を連続的にコントロールすることが
できる。したがって、無段階変速が可能となり、例え
ば、スムーズな発進、加速、減速を実現することができ
る。また、可変容量形ポンプの斜板の傾きを反対にすれ
ば、その吐出方向を逆にすることができる。したがっ
て、油圧モータを正逆両方向に回転させて、車両を前進
走行させたり、後進走行させたりすることができる。
ンスミッション装置では、エンジンの回転数を一定にし
ておけば、可変容量形ポンプも一定回転する。そして、
その状態で、可変容量形ポンプの斜板を傾けて、その吐
出量を最小から最大に制御すれば、油圧モータの回転速
度、すなわち、車速を連続的にコントロールすることが
できる。したがって、無段階変速が可能となり、例え
ば、スムーズな発進、加速、減速を実現することができ
る。また、可変容量形ポンプの斜板の傾きを反対にすれ
ば、その吐出方向を逆にすることができる。したがっ
て、油圧モータを正逆両方向に回転させて、車両を前進
走行させたり、後進走行させたりすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ハイドロスタティ
ックトランスミッション装置では、可変容量形ポンプ側
を操作することでのみ、具体的には、可変容量形ポンプ
の斜板を動かすことでのみ、油圧モータの出力を制御す
るようになっている。この発明の目的は、油圧モータ側
を自動制御して、高トルクあるいは低トルク範囲におい
て、油圧モータの出力を制御することのできるハイドロ
スタティックトランスミッション装置を提供することで
ある。
ックトランスミッション装置では、可変容量形ポンプ側
を操作することでのみ、具体的には、可変容量形ポンプ
の斜板を動かすことでのみ、油圧モータの出力を制御す
るようになっている。この発明の目的は、油圧モータ側
を自動制御して、高トルクあるいは低トルク範囲におい
て、油圧モータの出力を制御することのできるハイドロ
スタティックトランスミッション装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ハイドロ
スタティックトランスミッション装置に係り、一方向に
回転する動力源に連係するとともに、斜板の傾きに応じ
て吐出量及び吐出方向を変える可変容量形ポンプと、両
方向の流れを許容するとともに、斜板の傾きに応じて大
・小2種類の容量を設定できる第1流体圧モータと、両
方向の流れを許容するとともに、上記第1流体圧モータ
と同じ斜板に連係し、その斜板の傾きに応じて大・小2
種類の容量を設定できる第2流体圧モータと、可変容量
形ポンプの一方のポートを、第1、第2流体圧モータの
一方のポートに並列接続する前進走行ラインと、可変容
量形ポンプの他方のポートを、第1、第2流体圧モータ
の他方のポートに並列接続する後進走行ラインと、上記
可変容量形ポンプ、第1、第2流体圧モータ、及び前後
進走行ラインからなる閉回路に作動油を供給するチャー
ジポンプと、前進走行ラインあるいは後進走行ラインの
うち、可変容量形ポンプが作動油を吐出する側のライン
の圧力がオンオフ用設定圧より低いとき、第2流体圧モ
ータを可変容量側ポンプ側から遮断する遮断位置にあ
り、そのラインの圧力がオンオフ用設定圧を超えたと
き、第2流体圧モータを可変容量側ポンプ側に連通する
連通位置にあるオンオフバルブと、オンオフバルブが遮
断位置にあるとき、第2流体圧モータの各ポートをチャ
ージポンプ側に連通する連通位置にあり、オンオフバル
ブが連通位置にあるとき、第2流体圧モータの各ポート
をチャージポンプ側から遮断する遮断位置にある切換バ
ルブと、前進走行ラインあるいは後進走行ラインのう
ち、可変容量形ポンプが作動油を吐出する側のラインの
圧力が1・2速選択用設定圧より低いとき、第1、第2
流体圧モータの傾転角を制御して、これら第1、第2流
体圧モータを容量の小さな2速状態にし、そのラインの
圧力が1・2速選択用設定圧を超えたとき、第1、第2
流体圧モータの傾転角を制御して、これら第1、第2流
体圧モータを容量の大きな1速状態にする1・2速選択
機構とを備えた点に特徴を有する。
スタティックトランスミッション装置に係り、一方向に
回転する動力源に連係するとともに、斜板の傾きに応じ
て吐出量及び吐出方向を変える可変容量形ポンプと、両
方向の流れを許容するとともに、斜板の傾きに応じて大
・小2種類の容量を設定できる第1流体圧モータと、両
方向の流れを許容するとともに、上記第1流体圧モータ
と同じ斜板に連係し、その斜板の傾きに応じて大・小2
種類の容量を設定できる第2流体圧モータと、可変容量
形ポンプの一方のポートを、第1、第2流体圧モータの
一方のポートに並列接続する前進走行ラインと、可変容
量形ポンプの他方のポートを、第1、第2流体圧モータ
の他方のポートに並列接続する後進走行ラインと、上記
可変容量形ポンプ、第1、第2流体圧モータ、及び前後
進走行ラインからなる閉回路に作動油を供給するチャー
ジポンプと、前進走行ラインあるいは後進走行ラインの
うち、可変容量形ポンプが作動油を吐出する側のライン
の圧力がオンオフ用設定圧より低いとき、第2流体圧モ
ータを可変容量側ポンプ側から遮断する遮断位置にあ
り、そのラインの圧力がオンオフ用設定圧を超えたと
き、第2流体圧モータを可変容量側ポンプ側に連通する
連通位置にあるオンオフバルブと、オンオフバルブが遮
断位置にあるとき、第2流体圧モータの各ポートをチャ
ージポンプ側に連通する連通位置にあり、オンオフバル
ブが連通位置にあるとき、第2流体圧モータの各ポート
をチャージポンプ側から遮断する遮断位置にある切換バ
ルブと、前進走行ラインあるいは後進走行ラインのう
ち、可変容量形ポンプが作動油を吐出する側のラインの
圧力が1・2速選択用設定圧より低いとき、第1、第2
流体圧モータの傾転角を制御して、これら第1、第2流
体圧モータを容量の小さな2速状態にし、そのラインの
圧力が1・2速選択用設定圧を超えたとき、第1、第2
流体圧モータの傾転角を制御して、これら第1、第2流
体圧モータを容量の大きな1速状態にする1・2速選択
機構とを備えた点に特徴を有する。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、1・
2速選択機構は、第1、第2油圧モータの斜板に連係す
るシリンダと、このシリンダにパイロット圧を導いた
り、このシリンダをタンクに連通したりする1・2速選
択用切換バルブとからなり、前進走行ラインあるいは後
進走行ラインのうち、可変容量形ポンプが作動油を吐出
する側のラインの圧力が1・2速選択用設定圧より低い
とき、1・2速選択用切換バルブは、シリンダをタンク
に連通して、第1、第2流体圧モータを容量の小さな2
速状態にし、そのラインの圧力が1・2速選択用設定圧
を超えたら、1・2速選択用切換バルブは、シリンダに
パイロット圧を導いて、第1、第2流体圧モータの容量
を容量の大きな1速状態にする構成にした点に特徴を有
する。
2速選択機構は、第1、第2油圧モータの斜板に連係す
るシリンダと、このシリンダにパイロット圧を導いた
り、このシリンダをタンクに連通したりする1・2速選
択用切換バルブとからなり、前進走行ラインあるいは後
進走行ラインのうち、可変容量形ポンプが作動油を吐出
する側のラインの圧力が1・2速選択用設定圧より低い
とき、1・2速選択用切換バルブは、シリンダをタンク
に連通して、第1、第2流体圧モータを容量の小さな2
速状態にし、そのラインの圧力が1・2速選択用設定圧
を超えたら、1・2速選択用切換バルブは、シリンダに
パイロット圧を導いて、第1、第2流体圧モータの容量
を容量の大きな1速状態にする構成にした点に特徴を有
する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1、図2に、この発明のハイド
ロスタティックトランスミッション装置の一実施例を示
す。図1に示すように、可変容量形ポンプ1を、その動
力源であるエンジンEに連係させている。そして、この
可変容量形ポンプ1の一方のポート1aを、前進走行ラ
イン2を介して、後述する第1、第2油圧モータ3、4
の一方のポート3a、4aに並列接続している。また、
この可変容量形ポンプ1の他方のポート1bを、後進走
行ライン5を介して、後述する第1、第2油圧モータ
3、4の他方のポート3b、4bに並列接続している。
したがって、これら可変容量形ポンプ1、第1、第2油
圧モータ3、4、及び前後進走行ライン2、5によっ
て、閉回路が構成されることになる。
ロスタティックトランスミッション装置の一実施例を示
す。図1に示すように、可変容量形ポンプ1を、その動
力源であるエンジンEに連係させている。そして、この
可変容量形ポンプ1の一方のポート1aを、前進走行ラ
イン2を介して、後述する第1、第2油圧モータ3、4
の一方のポート3a、4aに並列接続している。また、
この可変容量形ポンプ1の他方のポート1bを、後進走
行ライン5を介して、後述する第1、第2油圧モータ
3、4の他方のポート3b、4bに並列接続している。
したがって、これら可変容量形ポンプ1、第1、第2油
圧モータ3、4、及び前後進走行ライン2、5によっ
て、閉回路が構成されることになる。
【0008】上記可変容量形ポンプ1は、エンジンEの
回転方向に回転させられる。そして、可変容量形ポンプ
1の斜板を前進走行範囲で傾ければ、この可変容量形ポ
ンプ1は、ポート1aから前進走行ライン2側に作動油
を吐出する。したがって、その吐出量に応じて第1、第
2油圧モータ3、4を正回転させて、車両を前進走行さ
せることになる。逆に、可変容量形ポンプ1の斜板を後
進走行範囲で傾ければ、この可変容量形ポンプ1は、ポ
ート1bから後進走行ライン5側に作動油を吐出する。
したがって、その吐出量に応じて第1、第2油圧モータ
3、4を逆回転させて、車両を後進走行させることにな
る。
回転方向に回転させられる。そして、可変容量形ポンプ
1の斜板を前進走行範囲で傾ければ、この可変容量形ポ
ンプ1は、ポート1aから前進走行ライン2側に作動油
を吐出する。したがって、その吐出量に応じて第1、第
2油圧モータ3、4を正回転させて、車両を前進走行さ
せることになる。逆に、可変容量形ポンプ1の斜板を後
進走行範囲で傾ければ、この可変容量形ポンプ1は、ポ
ート1bから後進走行ライン5側に作動油を吐出する。
したがって、その吐出量に応じて第1、第2油圧モータ
3、4を逆回転させて、車両を後進走行させることにな
る。
【0009】ここで、上記第1、第2油圧モータ3、4
としては、いわゆるワンシリンダブロックタイプの油圧
モータを使用している。ワンシリンダブロックタイプの
油圧モータとは、図2に簡単に示すが、一つのシリンダ
ブロック6内に、第1油圧モータ3を構成する第1プラ
ンジャ群7と、第2油圧モータ4を構成する第2プラン
ジャ群8とを、同心円上に組み込んだものである。そし
て、これら第1、第2プランジャ群7、8を同一の斜板
9に連係させ、この斜板9に沿って第1、第2プランジ
ャ群7、8を往復運動させることで、それぞれがモータ
作用を行なうようにしている。
としては、いわゆるワンシリンダブロックタイプの油圧
モータを使用している。ワンシリンダブロックタイプの
油圧モータとは、図2に簡単に示すが、一つのシリンダ
ブロック6内に、第1油圧モータ3を構成する第1プラ
ンジャ群7と、第2油圧モータ4を構成する第2プラン
ジャ群8とを、同心円上に組み込んだものである。そし
て、これら第1、第2プランジャ群7、8を同一の斜板
9に連係させ、この斜板9に沿って第1、第2プランジ
ャ群7、8を往復運動させることで、それぞれがモータ
作用を行なうようにしている。
【0010】上記第1、第2油圧モータ3、4では、第
1、第2プランジャ群7、8が連係する斜板9の傾きを
2段階に変化させて、その容量を大・小2種類に設定で
きるようにしている。第1、第2油圧モータ3、4の傾
転角を大きくした1速状態では、第1、第2油圧モータ
3、4の容量が大きくなり、高トルクで低回転する。そ
れに対して、傾転角を小さくした2速状態では、第1、
第2油圧モータ3、4の容量が小さくなり、低トルクで
高回転することになる。
1、第2プランジャ群7、8が連係する斜板9の傾きを
2段階に変化させて、その容量を大・小2種類に設定で
きるようにしている。第1、第2油圧モータ3、4の傾
転角を大きくした1速状態では、第1、第2油圧モータ
3、4の容量が大きくなり、高トルクで低回転する。そ
れに対して、傾転角を小さくした2速状態では、第1、
第2油圧モータ3、4の容量が小さくなり、低トルクで
高回転することになる。
【0011】そして、図1に示すように、この第1、第
2油圧モータ3、4の斜板9をシリンダ10に連係させ
て、その傾転角を制御するようにしている。すなわち、
シリンダ10のボトム側室がタンク圧となっているとき
は、スプリング11によって傾転角が大きく保たれ、第
1、第2油圧モータ3、4を、前述した1速状態に維持
する。それに対して、シリンダ10のボトム側室にパイ
ロット圧が導かれると、このシリンダ10がスプリング
11に抗して作動し、傾転角を小さくして、第1、第2
油圧モータ3、4を、前述した2速状態にする。
2油圧モータ3、4の斜板9をシリンダ10に連係させ
て、その傾転角を制御するようにしている。すなわち、
シリンダ10のボトム側室がタンク圧となっているとき
は、スプリング11によって傾転角が大きく保たれ、第
1、第2油圧モータ3、4を、前述した1速状態に維持
する。それに対して、シリンダ10のボトム側室にパイ
ロット圧が導かれると、このシリンダ10がスプリング
11に抗して作動し、傾転角を小さくして、第1、第2
油圧モータ3、4を、前述した2速状態にする。
【0012】このようにしたシリンダ10のボトム側室
の圧力を、1・2速選択用切換バルブ12によって制御
している。1・2速選択用切換バルブ12は、スプリン
グ13によって保たれるノーマル状態で2速位置にあ
り、シリンダ10のボトム側室に、前進走行ライン2及
び後進走行ライン5の圧力を、シャトル弁14で高圧選
択して導く。また、この1・2速選択用切換バルブ12
の一方のパイロット室12aには、前進走行ライン2の
圧力を導き、他方のパイロット室12bには、後進走行
ライン5の圧力を導いている。そして、前進走行ライン
2あるいは後進走行ライン5のうち、可変容量形ポンプ
1が作動油を吐出する側のラインの圧力が1・2速選択
用設定圧に達したとき、この1・2速選択用切換バルブ
12が1速位置に切換わり、シリンダ10のボトム側室
をタンクに連通するようにしている。
の圧力を、1・2速選択用切換バルブ12によって制御
している。1・2速選択用切換バルブ12は、スプリン
グ13によって保たれるノーマル状態で2速位置にあ
り、シリンダ10のボトム側室に、前進走行ライン2及
び後進走行ライン5の圧力を、シャトル弁14で高圧選
択して導く。また、この1・2速選択用切換バルブ12
の一方のパイロット室12aには、前進走行ライン2の
圧力を導き、他方のパイロット室12bには、後進走行
ライン5の圧力を導いている。そして、前進走行ライン
2あるいは後進走行ライン5のうち、可変容量形ポンプ
1が作動油を吐出する側のラインの圧力が1・2速選択
用設定圧に達したとき、この1・2速選択用切換バルブ
12が1速位置に切換わり、シリンダ10のボトム側室
をタンクに連通するようにしている。
【0013】一方、上記第1、第2油圧モータ3、4の
うち第2油圧モータ4のポート4a、4b側には、図1
に示すように、オンオフバルブ15、16を設けてい
る。オンオフバルブ15、16は、スプリング17、1
8によって保たれるノーマル状態で遮断位置にある。そ
して、この遮断位置にあるとき、第2油圧モータ4には
可変容量形ポンプ1の吐出油がまったく導かれず、その
すべてが第1油圧モータ3側に導かれる。
うち第2油圧モータ4のポート4a、4b側には、図1
に示すように、オンオフバルブ15、16を設けてい
る。オンオフバルブ15、16は、スプリング17、1
8によって保たれるノーマル状態で遮断位置にある。そ
して、この遮断位置にあるとき、第2油圧モータ4には
可変容量形ポンプ1の吐出油がまったく導かれず、その
すべてが第1油圧モータ3側に導かれる。
【0014】また、このオンオフバルブ15、16のパ
イロット室15a、16aには、前進走行ライン2の圧
力を導き、これらパイロット室15a、16aから独立
させたパイロット室15b、16bには、後進走行ライ
ン5の圧力を導いている。そして、前進走行ライン2あ
るいは後進走行ライン5のうち、可変容量形ポンプ1が
作動油を吐出する側のラインの圧力がオンオフ用設定圧
に達したとき、これらオンオフバルブ15、16が連通
位置に切換わり、第2油圧モータ4を可変容量形ポンプ
1側に連通するようにしている。
イロット室15a、16aには、前進走行ライン2の圧
力を導き、これらパイロット室15a、16aから独立
させたパイロット室15b、16bには、後進走行ライ
ン5の圧力を導いている。そして、前進走行ライン2あ
るいは後進走行ライン5のうち、可変容量形ポンプ1が
作動油を吐出する側のラインの圧力がオンオフ用設定圧
に達したとき、これらオンオフバルブ15、16が連通
位置に切換わり、第2油圧モータ4を可変容量形ポンプ
1側に連通するようにしている。
【0015】ここで、可変容量形ポンプ1には、チャー
ジポンプ19を連設している。したがって、このチャー
ジポンプ19は、エンジンEの駆動力によって可変容量
形ポンプ1とともに回転して、一定量の作動油を吐出す
る。一般的に、ハイドロスタティックトランスミッショ
ン装置では、閉回路に作動油を循環させることから、発
熱等の不具合が生じてしまう。そして、その不具合を避
けるために、チャージポンプ19を設け、その吐出油
を、チェックバルブ20a、20bを介して閉回路に供
給するようにしている。また、具体的に図示しないが、
チャージポンプ19から供給された作動油と同量の作動
油を、閉回路からタンクに戻すようにしている。
ジポンプ19を連設している。したがって、このチャー
ジポンプ19は、エンジンEの駆動力によって可変容量
形ポンプ1とともに回転して、一定量の作動油を吐出す
る。一般的に、ハイドロスタティックトランスミッショ
ン装置では、閉回路に作動油を循環させることから、発
熱等の不具合が生じてしまう。そして、その不具合を避
けるために、チャージポンプ19を設け、その吐出油
を、チェックバルブ20a、20bを介して閉回路に供
給するようにしている。また、具体的に図示しないが、
チャージポンプ19から供給された作動油と同量の作動
油を、閉回路からタンクに戻すようにしている。
【0016】そして、この実施例では、第2油圧モータ
4のポート4a、4bを、切換バルブ21を介してチャ
ージポンプ19側に、具体的には、チェックバルブ20
a、20bの間に接続している。切換バルブ21は、ス
プリング22によって保たれるノーマル状態で、第2油
圧モータ4のポート4a、4bをチャージポンプ19側
に連通する連通位置にある。また、この切換バルブ21
の一方のパイロット室21aには、前進走行ライン2の
圧力を導き、他方のパイロット室21bには、後進走行
ライン5の圧力を導いている。そして、前進走行ライン
2あるいは後進走行ライン5のうち、可変容量形ポンプ
1が作動油を吐出する側のラインの圧力が、前述したオ
ンオフ用設定圧に達したとき、この切換バルブ21が遮
断位置に切換わり、第2油圧モータ4のポート4a、4
bをチャージポンプ19側から遮断するようにしてい
る。
4のポート4a、4bを、切換バルブ21を介してチャ
ージポンプ19側に、具体的には、チェックバルブ20
a、20bの間に接続している。切換バルブ21は、ス
プリング22によって保たれるノーマル状態で、第2油
圧モータ4のポート4a、4bをチャージポンプ19側
に連通する連通位置にある。また、この切換バルブ21
の一方のパイロット室21aには、前進走行ライン2の
圧力を導き、他方のパイロット室21bには、後進走行
ライン5の圧力を導いている。そして、前進走行ライン
2あるいは後進走行ライン5のうち、可変容量形ポンプ
1が作動油を吐出する側のラインの圧力が、前述したオ
ンオフ用設定圧に達したとき、この切換バルブ21が遮
断位置に切換わり、第2油圧モータ4のポート4a、4
bをチャージポンプ19側から遮断するようにしてい
る。
【0017】次に、上記実施例のハイドロスタティック
トランスミッション装置の作用を説明する。ロードロー
ラ等の作業車では、エンジンEの回転数を一定にしてお
き、車速を変化させるときは、図示しない操作レバーを
動かして、可変容量形ポンプ1の斜板を操作する。以下
では、車両が前進走行する場合、すなわち、可変容量形
ポンプ1の斜板を車両の前進走行範囲で傾けた状況につ
いて述べる。この車両の前進走行範囲では、前述したよ
うに、可変容量形ポンプ1が、前進走行ライン2に作動
油を吐出する。
トランスミッション装置の作用を説明する。ロードロー
ラ等の作業車では、エンジンEの回転数を一定にしてお
き、車速を変化させるときは、図示しない操作レバーを
動かして、可変容量形ポンプ1の斜板を操作する。以下
では、車両が前進走行する場合、すなわち、可変容量形
ポンプ1の斜板を車両の前進走行範囲で傾けた状況につ
いて述べる。この車両の前進走行範囲では、前述したよ
うに、可変容量形ポンプ1が、前進走行ライン2に作動
油を吐出する。
【0018】車両が動きだすようなときは、負荷が大き
く、前進走行ライン2の圧力が高くなっている。この状
態では、前進走行ライン2の圧力がパイロット室15
a、16aに導かれて、オンオフバルブ15、16は、
第2油圧モータ4を可変容量形ポンプ1側に連通する連
通位置に切換わる。したがって、可変容量形ポンプ1の
吐出油は、第1、第2油圧モータ3、4の両方に導かれ
る。また、前進走行ライン2の圧力がパイロット室21
aに導かれて、切換バルブ21は遮断位置に切換わる。
したがって、チャージポンプ19の吐出油は、第2油圧
モータ4側に導かれない。
く、前進走行ライン2の圧力が高くなっている。この状
態では、前進走行ライン2の圧力がパイロット室15
a、16aに導かれて、オンオフバルブ15、16は、
第2油圧モータ4を可変容量形ポンプ1側に連通する連
通位置に切換わる。したがって、可変容量形ポンプ1の
吐出油は、第1、第2油圧モータ3、4の両方に導かれ
る。また、前進走行ライン2の圧力がパイロット室21
aに導かれて、切換バルブ21は遮断位置に切換わる。
したがって、チャージポンプ19の吐出油は、第2油圧
モータ4側に導かれない。
【0019】一方、前進走行ライン2の圧力がパイロッ
ト室12aに導かれて、1・2速選択用切換バルブ12
は1速位置に切換わり、シリンダ10のボトム側室をタ
ンクに連通する。そして、シリンダ10のボトム側室が
タンクに連通すれば、スプリング11によって傾転角が
大きく保たれ、第1、第2油圧モータ3、4は1速状態
となって、高トルクで低回転しようとする。このよう
に、前進走行ライン2の圧力が高くなっているとき、す
なわち、トルクが要求されるときは、2モータ1速状態
となり、第1、第2油圧モータ3、4を高トルクで低回
転させることができる。
ト室12aに導かれて、1・2速選択用切換バルブ12
は1速位置に切換わり、シリンダ10のボトム側室をタ
ンクに連通する。そして、シリンダ10のボトム側室が
タンクに連通すれば、スプリング11によって傾転角が
大きく保たれ、第1、第2油圧モータ3、4は1速状態
となって、高トルクで低回転しようとする。このよう
に、前進走行ライン2の圧力が高くなっているとき、す
なわち、トルクが要求されるときは、2モータ1速状態
となり、第1、第2油圧モータ3、4を高トルクで低回
転させることができる。
【0020】上記2モータ1速状態から、車両が走行し
始めると、前進走行ライン2の圧力はやや低くなる。そ
して、前進走行ライン2の圧力がオンオフ用設定圧より
低くなると、オンオフバルブ15、16は、スプリング
17、18によって遮断位置に復帰する。したがって、
可変容量形ポンプ1の吐出油のすべてが、第1油圧モー
タ3側に導かれることになり、流量が増えることから、
第1油圧モータ3はそれだけ高回転しようとする。ま
た、前進走行ライン2の圧力がオンオフ用設定圧より低
くなると、ほぼ同時に、切換バルブ21も、スプリング
22によって連通位置に復帰する。したがって、第2油
圧モータ4は、チャージポンプ19の吐出油を循環させ
ながら空回転することとなり、焼き付けを起こすのを防
ぐことができる。
始めると、前進走行ライン2の圧力はやや低くなる。そ
して、前進走行ライン2の圧力がオンオフ用設定圧より
低くなると、オンオフバルブ15、16は、スプリング
17、18によって遮断位置に復帰する。したがって、
可変容量形ポンプ1の吐出油のすべてが、第1油圧モー
タ3側に導かれることになり、流量が増えることから、
第1油圧モータ3はそれだけ高回転しようとする。ま
た、前進走行ライン2の圧力がオンオフ用設定圧より低
くなると、ほぼ同時に、切換バルブ21も、スプリング
22によって連通位置に復帰する。したがって、第2油
圧モータ4は、チャージポンプ19の吐出油を循環させ
ながら空回転することとなり、焼き付けを起こすのを防
ぐことができる。
【0021】ただし、このオンオフ用設定圧では、1・
2速選択用切換バルブ12は1速位置を維持し、シリン
ダ10のボトム側室をタンクに連通している。したがっ
て、スプリング11によって傾転角が大きく保たれ、第
1、第2油圧モータ3、4は1速状態のまま、高トルク
で低回転しようとする。このようにした1モータ1速状
態では、上記2モータ1速状態に比べて、第1油圧モー
タ3のみを、低トルクで高回転させることができる。
2速選択用切換バルブ12は1速位置を維持し、シリン
ダ10のボトム側室をタンクに連通している。したがっ
て、スプリング11によって傾転角が大きく保たれ、第
1、第2油圧モータ3、4は1速状態のまま、高トルク
で低回転しようとする。このようにした1モータ1速状
態では、上記2モータ1速状態に比べて、第1油圧モー
タ3のみを、低トルクで高回転させることができる。
【0022】上記1モータ1速状態から、車両の速度が
増すと、前進走行ライン2の圧力はさらに低くなる。そ
して、前進走行ライン2の圧力が1・2速選択用設定圧
より低くなると、オンオフバルブ15、16及び切換バ
ルブ21がそれぞれ遮断位置及び連通位置にあるだけで
なく、1・2速選択用切換バルブ12も2速位置に復帰
する。したがって、シリンダ10のボトム側室に、前進
走行ライン2の圧力が高圧選択されて導かれて、シリン
ダ10は、第1、第2油圧モータ3、4の傾転角を小さ
くする。そして、第1、第2油圧モータ3、4の傾転角
が小さくなれば、第1、第2油圧モータ3、4は2速状
態となって、低トルクで高回転しようとする。このよう
にした1モータ2速状態では、第1油圧モータ3のみに
可変容量形ポンプ1の吐出油が導かれ、かつ、第1、第
2油圧モータ3、4が2速状態となる。したがって、上
記1モータ1速状態に比べて、第1油圧モータ3のみ
を、さらに低トルクで高回転させることができる。
増すと、前進走行ライン2の圧力はさらに低くなる。そ
して、前進走行ライン2の圧力が1・2速選択用設定圧
より低くなると、オンオフバルブ15、16及び切換バ
ルブ21がそれぞれ遮断位置及び連通位置にあるだけで
なく、1・2速選択用切換バルブ12も2速位置に復帰
する。したがって、シリンダ10のボトム側室に、前進
走行ライン2の圧力が高圧選択されて導かれて、シリン
ダ10は、第1、第2油圧モータ3、4の傾転角を小さ
くする。そして、第1、第2油圧モータ3、4の傾転角
が小さくなれば、第1、第2油圧モータ3、4は2速状
態となって、低トルクで高回転しようとする。このよう
にした1モータ2速状態では、第1油圧モータ3のみに
可変容量形ポンプ1の吐出油が導かれ、かつ、第1、第
2油圧モータ3、4が2速状態となる。したがって、上
記1モータ1速状態に比べて、第1油圧モータ3のみ
を、さらに低トルクで高回転させることができる。
【0023】なお、車両が後進走行する場合も、同じよ
うに、後進走行ライン5の圧力によって、1モータ状態
あるいは2モータ状態、及び、1速状態あるいは2速状
態が、自動的に選択されるようになっている。また、こ
の実施例では、前進走行ライン2の圧力が低くなってい
く過程で、オンオフバルブ15、16及び切換バルブ2
1をそれぞれ遮断位置及び連通位置に切換えてから、1
・2速選択用切換バルブ12を2速位置に切換えるよう
にしている。すなわち、オンオフ用設定圧を、1、2速
選択用設定圧よりも高く設定している。ただし、それと
は反対に、1・2速選択用切換バルブ12を2速位置に
切換えてから、オンオフバルブ15、16及び切換バル
ブ21をそれぞれ遮断位置及び連通位置に切換えるよう
にしてもよい。すなわち、1・2速選択用設定圧を、オ
ンオフ用設定圧より高く設定してもかまわない。
うに、後進走行ライン5の圧力によって、1モータ状態
あるいは2モータ状態、及び、1速状態あるいは2速状
態が、自動的に選択されるようになっている。また、こ
の実施例では、前進走行ライン2の圧力が低くなってい
く過程で、オンオフバルブ15、16及び切換バルブ2
1をそれぞれ遮断位置及び連通位置に切換えてから、1
・2速選択用切換バルブ12を2速位置に切換えるよう
にしている。すなわち、オンオフ用設定圧を、1、2速
選択用設定圧よりも高く設定している。ただし、それと
は反対に、1・2速選択用切換バルブ12を2速位置に
切換えてから、オンオフバルブ15、16及び切換バル
ブ21をそれぞれ遮断位置及び連通位置に切換えるよう
にしてもよい。すなわち、1・2速選択用設定圧を、オ
ンオフ用設定圧より高く設定してもかまわない。
【0024】上記実施例では、オンオフバルブ15、1
6及び切換弁21、また、1・2速選択用切換バルブ1
2を、走行ライン2、5の圧力作用で切換えるようにし
たが、電気的に切換えるようにしてもよい。すなわち、
具体的には図示しないが、走行ライン2、5に圧力セン
サを設け、この圧力センサで検出した圧力に基づいて、
コントローラが、オンオフバルブ15、16及び切換弁
21、また、1・2速選択用切換バルブ12を切換える
ようにすればよい。また、上記実施例では、シリンダ1
0のボトム側室に、走行ライン2、5の圧力をパイロッ
ト圧として導くようにしたが、それ以外の圧力を導くよ
うにしてもよい。例えば、チャージポンプ19を、パイ
ロット圧源として利用してもかまわない。
6及び切換弁21、また、1・2速選択用切換バルブ1
2を、走行ライン2、5の圧力作用で切換えるようにし
たが、電気的に切換えるようにしてもよい。すなわち、
具体的には図示しないが、走行ライン2、5に圧力セン
サを設け、この圧力センサで検出した圧力に基づいて、
コントローラが、オンオフバルブ15、16及び切換弁
21、また、1・2速選択用切換バルブ12を切換える
ようにすればよい。また、上記実施例では、シリンダ1
0のボトム側室に、走行ライン2、5の圧力をパイロッ
ト圧として導くようにしたが、それ以外の圧力を導くよ
うにしてもよい。例えば、チャージポンプ19を、パイ
ロット圧源として利用してもかまわない。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、可変容量形ポンプの
傾転角を変えるだけなく、前進走行ラインあるいは後進
走行ラインの圧力に応じて、1モータ状態あるいは2モ
ータ状態、及び、1速状態あるいは2速状態を自動的に
選択して、高トルクあるいは低トルク範囲での流体圧モ
ータの出力を制御することができる。また、第1流体圧
モータのみが駆動力を発揮する1モータ状態にあるとき
に、第2流体圧モータの各ポートをチャージポンプ側に
連通させることができる。したがって、第2流体圧モー
タは、チャージポンプの吐出油を循環させながら空回転
することになり、焼き付けを起こすのを防ぐことができ
る。
傾転角を変えるだけなく、前進走行ラインあるいは後進
走行ラインの圧力に応じて、1モータ状態あるいは2モ
ータ状態、及び、1速状態あるいは2速状態を自動的に
選択して、高トルクあるいは低トルク範囲での流体圧モ
ータの出力を制御することができる。また、第1流体圧
モータのみが駆動力を発揮する1モータ状態にあるとき
に、第2流体圧モータの各ポートをチャージポンプ側に
連通させることができる。したがって、第2流体圧モー
タは、チャージポンプの吐出油を循環させながら空回転
することになり、焼き付けを起こすのを防ぐことができ
る。
【図1】この発明の実施例のハイドロスタティックトラ
ンスミッション装置を示す回路図である。
ンスミッション装置を示す回路図である。
【図2】第1、第2油圧モータ3、4の構造を簡単に示
した図である。
した図である。
1 可変容量形ポンプ 1a、1b ポート 2 前進走行ライン 3 第1油圧モータ 4 第2油圧モータ 3a、4a 一方のポート 3b、4b 他方のポート 5 後進走行ライン 9 (第1、第2油圧モータ3、4の)
斜板 10 シリンダ 12 1・2速選択用切換バルブ 15、16 オンオフバルブ 19 チャージポンプ 21 切換バルブ
斜板 10 シリンダ 12 1・2速選択用切換バルブ 15、16 オンオフバルブ 19 チャージポンプ 21 切換バルブ
Claims (2)
- 【請求項1】 一方向に回転する動力源に連係するとと
もに、斜板の傾きに応じて吐出量及び吐出方向を変える
可変容量形ポンプと、両方向の流れを許容するととも
に、斜板の傾きに応じて大・小2種類の容量を設定でき
る第1流体圧モータと、両方向の流れを許容するととも
に、上記第1流体圧モータと同じ斜板に連係し、その斜
板の傾きに応じて大・小2種類の容量を設定できる第2
流体圧モータと、可変容量形ポンプの一方のポートを、
第1、第2流体圧モータの一方のポートに並列接続する
前進走行ラインと、可変容量形ポンプの他方のポート
を、第1、第2流体圧モータの他方のポートに並列接続
する後進走行ラインと、上記可変容量形ポンプ、第1、
第2流体圧モータ、及び前後進走行ラインからなる閉回
路に作動油を供給するチャージポンプと、前進走行ライ
ンあるいは後進走行ラインのうち、可変容量形ポンプが
作動油を吐出する側のラインの圧力がオンオフ用設定圧
より低いとき、第2流体圧モータを可変容量側ポンプ側
から遮断する遮断位置にあり、そのラインの圧力がオン
オフ用設定圧を超えたとき、第2流体圧モータを可変容
量側ポンプ側に連通する連通位置にあるオンオフバルブ
と、オンオフバルブが遮断位置にあるとき、第2流体圧
モータの各ポートをチャージポンプ側に連通する連通位
置にあり、オンオフバルブが連通位置にあるとき、第2
流体圧モータの各ポートをチャージポンプ側から遮断す
る遮断位置にある切換バルブと、前進走行ラインあるい
は後進走行ラインのうち、可変容量形ポンプが作動油を
吐出する側のラインの圧力が1・2速選択用設定圧より
低いとき、第1、第2流体圧モータの傾転角を制御し
て、これら第1、第2流体圧モータを容量の小さな2速
状態にし、そのラインの圧力が1・2速選択用設定圧を
超えたとき、第1、第2流体圧モータの傾転角を制御し
て、これら第1、第2流体圧モータを容量の大きな1速
状態にする1・2速選択機構とを備えたことを特徴とす
るハイドロスタティックトランスミッション装置。 - 【請求項2】 1・2速選択機構は、第1、第2油圧モ
ータの斜板に連係するシリンダと、このシリンダにパイ
ロット圧を導いたり、このシリンダをタンクに連通した
りする1・2速選択用切換バルブとからなり、前進走行
ラインあるいは後進走行ラインのうち、可変容量形ポン
プが作動油を吐出する側のラインの圧力が1・2速選択
用設定圧より低いとき、1・2速選択用切換バルブは、
シリンダをタンクに連通して、第1、第2流体圧モータ
を容量の小さな2速状態にし、そのラインの圧力が1・
2速選択用設定圧を超えたら、1・2速選択用切換バル
ブは、シリンダにパイロット圧を導いて、第1、第2流
体圧モータの容量を容量の大きな1速状態にする構成に
したことを特徴とする請求項1記載のハイドロスタティ
ックトランスミッション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29618398A JP2000110937A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | ハイドロスタティックトランスミッション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29618398A JP2000110937A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | ハイドロスタティックトランスミッション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110937A true JP2000110937A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17830249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29618398A Pending JP2000110937A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | ハイドロスタティックトランスミッション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110937A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2003244332B2 (en) * | 2003-02-25 | 2006-01-19 | Kubota Corporation | Propelling transmission control apparatus for a working vehicle having a hydrostatic stepless transmission |
JP2007536481A (ja) * | 2004-05-10 | 2007-12-13 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自走車両の液圧式駆動装置 |
JP2007536482A (ja) * | 2004-05-10 | 2007-12-13 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自走車両の駆動装置 |
JP2008513692A (ja) * | 2004-09-15 | 2008-05-01 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 油圧式変速機 |
EP2833031A1 (de) * | 2013-07-30 | 2015-02-04 | Wacker Neuson Linz GmbH | Hydrostatischer Fahrantrieb |
CN112253577A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-22 | 农业农村部南京农业机械化研究所 | 一种履带底盘测试系统及测试方法 |
-
1998
- 1998-10-02 JP JP29618398A patent/JP2000110937A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2003244332B2 (en) * | 2003-02-25 | 2006-01-19 | Kubota Corporation | Propelling transmission control apparatus for a working vehicle having a hydrostatic stepless transmission |
JP2007536481A (ja) * | 2004-05-10 | 2007-12-13 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自走車両の液圧式駆動装置 |
JP2007536482A (ja) * | 2004-05-10 | 2007-12-13 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自走車両の駆動装置 |
JP4782108B2 (ja) * | 2004-05-10 | 2011-09-28 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自走車両の液圧式駆動装置 |
JP4813467B2 (ja) * | 2004-05-10 | 2011-11-09 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自走車両の駆動装置 |
KR101137163B1 (ko) | 2004-05-10 | 2012-04-19 | 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 | 차량용 유압 구동부 |
KR101184509B1 (ko) * | 2004-05-10 | 2012-09-19 | 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 | 이동식 차량용 구동기 |
JP2008513692A (ja) * | 2004-09-15 | 2008-05-01 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 油圧式変速機 |
JP4813491B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2011-11-09 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 油圧式変速機 |
EP2833031A1 (de) * | 2013-07-30 | 2015-02-04 | Wacker Neuson Linz GmbH | Hydrostatischer Fahrantrieb |
CN112253577A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-22 | 农业农村部南京农业机械化研究所 | 一种履带底盘测试系统及测试方法 |
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