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JP2000110737A - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

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Publication number
JP2000110737A
JP2000110737A JP10281388A JP28138898A JP2000110737A JP 2000110737 A JP2000110737 A JP 2000110737A JP 10281388 A JP10281388 A JP 10281388A JP 28138898 A JP28138898 A JP 28138898A JP 2000110737 A JP2000110737 A JP 2000110737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
pump
peripheral surface
chamber
seal groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10281388A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yamashita
淳 山下
Mitsunori Yamaura
光宣 山浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP10281388A priority Critical patent/JP2000110737A/ja
Publication of JP2000110737A publication Critical patent/JP2000110737A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プランジャポンプにおいて,プランジャの吐出
行程時でも,シール部材がプランジャ外周面とポンプハ
ウジングのシリンダ孔内周面との間の狭い間隙に食い込
まないようにして,その耐久性を確保する。 【解決手段】ポンプ室20に前端面を臨ませるプランジ
ャ11の外周に,ポンプ室20に吸入弁27を介して連
通する環状の入口室19を形成し,入口室19及びポン
プ室20間のプランジャ11外周面に,弾性シール部材
44を装着する環状のシール溝40を形成したプランジ
ャポンプにおいて,入口室19及びシール溝40間のプ
ランジャ11外周面に,母線がシール溝40の後壁面4
0aと鈍角θをなして交わるテーパ面41を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,主として油圧ポン
プに適用されるプランジャポンプに関し,特に,シリン
ダ孔を有するポンプハウジングと,そのシリンダ孔に摺
動自在に嵌合して,シリンダ孔内のポンプ室に前端面を
臨ませるプランジャと,このプランジャの外周面及びシ
リンダ孔内周面間に形成された環状の入口室からポンプ
室への一方向に流体の流れを許容する吸入弁とを備え,
入口室及びポンプ室間のプランジャ外周面に形成された
環状のシール溝に,シリンダ孔内周面に密接する弾性シ
ール部材を装着したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術分野】かゝるプランジャポンプは,例えば
特開平6−129348号公報に開示されているよう
に,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すように,従
来のプランジャポンプでは,プランジャ011の外周面
は,シール部材044を装着するシール溝040の両側
においてストレートの円筒面に形成されており,したが
って,上記シール溝040の前後には,プランジャ01
1外周面とポンプハウジング02のシリンダ孔04内周
面との間にできる狭い摺動間隙043が隣接している。
こうしたものでは,プランジャ011がポンプ室020
の容積を縮小させる方向へ摺動する吐出行程時,高圧と
なるポンプ室020と低圧の入口室019との間に生じ
た大なる圧力差により,シール溝040内のシール部材
044が入口室019側へ強く押圧されるため,その外
周後端部がシール溝040から入口室019側へ食み出
して,狭い摺動間隙043に食い込み,集中応力により
損傷することがあり,このようなシール部材の損傷は,
ポンプ室から入口室側への圧力洩れを起こしてポンプ効
率を低下させる一因となる。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,プランジャの吐出行程時でも,シール部材がプラ
ンジャ外周面とポンプハウジングのシリンダ孔内周面と
の間の狭い間隙に食い込まないようにして,その耐久性
を確保し,高いポンプ効率を長期間維持することができ
る,前記プランジャポンプを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,シリンダ孔を有するポンプハウジングと,
そのシリンダ孔に摺動自在に嵌合して,シリンダ孔のポ
ンプ室に前端面を臨ませるプランジャと,このプランジ
ャの外周面及びシリンダ孔内周面間に形成された環状の
入口室からポンプ室への一方向に流体の流れを許容する
吸入弁とを備え,入口室及びポンプ室間のプランジャ外
周面に形成された環状のシール溝に,シリンダ孔内周面
に密接する弾性シール部材を装着した,プランジャポン
プにおいて,入口室及びシール溝間のプランジャ外周面
に,母線がシール溝の後壁面と鈍角をなして交わるテー
パ面を形成したことを特徴とする。
【0006】この特徴によれば,上記テーパ面とシリン
ダ孔内周面との間に,シール溝の後壁面に向かって間隔
が広がる断面三角形状の環状スペースができるので,プ
ランジャの吐出行程時,高圧となるポンプ室と低圧の入
口室との間の高い圧力差により,シール部材が後方へ強
く押圧されると,その外周後端部は,上記環状スペース
に入り込むが,この環状スペースの断面三角形状によ
り,上記外周後端部の応力は後方へ行くに従い徐々に増
加することになるため,応力集中が少ない。その上,環
状スペースの狭い後端部まで入り込んだ上記外周後端部
の先端では,応力が既に充分増大しているから,プラン
ジャ及びシリンダ孔間の狭い摺動間隙に食い込むまでに
は至らず,したがって損傷を受けない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて,以下に説明する。
【0008】図1は本発明の第1実施例に係るプランジ
ャポンプの縦断面図,図2は本発明の第2実施例を示
す,図1と同様の断面図である。
【0009】先ず,本発明の第1実施例の説明より始め
る。図1において,プランジャポンプ1のポンプハウジ
ング2には,その一側に開口するカム室3と,このカム
室3を挟んで同軸線上に並ぶ一対のシリンダ孔4(図に
は,その一方のみを示す)とが設けられる。シリンダ孔
4は,カム室3に一端を開口する小径孔4aと,その他
端に連なる大径孔4bとからなっている。またポンプハ
ウジングには,上記大径孔4bに連なる更に大径の取付
け孔5及びねじ孔6が設けられる。
【0010】ポンプハウジング2の一側面には電動モー
タ7が取付けられており,その出力軸8の端部外周に嵌
着された偏心カム軸9と,この偏心カム軸9外周に装着
されたボールベアリング10とが上記カム室3に収めら
れる。
【0011】シリンダ孔4にはプランジャ11が摺動自
在に嵌合され,また取付け孔5には,その内端側からそ
れぞれ円筒状のポンプ室体12及び出口室体13が順次
嵌装される。その際,ポンプ室体12及び出口室体13
は,両者の外周に合成樹脂製の連結筒14を軽圧入する
ことにより相互に仮連結され,また出口室体13外周面
及び取付け孔5内周面間には,シール部材15が介裝さ
れる。
【0012】ねじ孔6には,出口室体13を内方へ押圧
するねじ栓16が螺着され,これによりポンプ室体12
及び出口室体13は,相互に当接した状態に保持され,
同時にポンプ室体12は,取付け孔5及び大径孔4b間
の段部に当接した状態に保持される。
【0013】プランジャ11は,シリンダ孔4の大径孔
4bに嵌合する大径ピストン部11bと,シリンダ孔4
の小径孔4aに嵌合する小径ピストン部11aとを一体
に結合してなるもので,小径ピストン部11aの後端を
前記ボールベアリング10の外周面に当接させるように
配置される。
【0014】プランジャ11の外周面には,小径及び大
径ピストン部11a,11b間で環状の入口室19が形
成され,これはポンプハウジング2に穿設された吸入ポ
ート21に連通する。
【0015】ポンプ室体12は,大径ピストン部11b
の前端面との間にポンプ室20を画成するもので,プラ
ンジャ11には,このポンプ室20に開口する弁座孔2
2と,この弁座孔22に前記入口室19を連通させる放
射状配列の複数の通孔23とが設けられ,入口室19及
び通孔23間にフィルタ24が介裝される。
【0016】ポンプ室20には,プランジャ11を前記
偏心カム軸9側へ付勢する戻しばね25の他に,弁座孔
22の開口端に形成された弁座26に着座し得る球状の
吸入弁27と,この吸入弁27を弁座26側へ付勢する
弁ばね28とが収容される。
【0017】ポンプ室体12は,出口室体13との間に
出口室29を画成するもので,この出口室29をポンプ
室20に連通する弁座孔30がポンプ室体12に設けら
れる。この弁座孔30の出口室29への開口端に形成さ
れた弁座31に着座し得る球状の吐出弁32と,これを
弁座31側へ付勢する弁ばね36とが出口室29に収容
される。
【0018】出口室29は,出口室体13内端の連通溝
33と,前記連結筒14に設けられた複数の通孔34と
を介して,ポンプハウジング2に穿設された吐出ポート
35に連通する。
【0019】プランジャ11の,入口室19及びポンプ
室20間に挟まれる部分,即ち大径ピストン部11bの
外周面には,断面コ字形で環状のシール溝40と,この
シール溝40の後壁面40aと母線が鈍角θをなして交
わるテーパ面41とが形成される。これにより,テーパ
面41とシリンダ孔4の大径孔4b内周面との間に,シ
ール溝40に向かって間隔が広がる断面三角形状の環状
スペース42ができ,この環状スペース42の後端は,
大径ピストン部11b及び大径孔4b間の通常の摺動間
隙43へと続く。
【0020】シール溝40にはシール部材44が装着さ
れる。このシール部材44はゴム等の弾性材料からなる
もので,大径孔4b内周面に摺動自在に密接する環状リ
ップ44aを有する。
【0021】また小径ピストン部11aの外周にも環状
のシール溝45が形成され,これに,小径孔4a内周面
に摺動自在に密接するシール部材46が装着される。
【0022】次に,この第1実施例の作用について説明
する。
【0023】電動モータ7を作動させて偏心カム軸9を
回転させると,ボールベアリング10の偏心運動と戻し
ばね25の反発力との協働により,プランジャ11は,
偏心カム軸9の偏心量eの2倍のストロークをもって,
ポンプ室20の容積を拡大させる方向へ摺動する吸入行
程と,ポンプ室20の容積を縮小させる方向へ摺動する
吐出行程とを繰り返す。
【0024】而して,プランジャ11の吸入行程では,
ポンプ室20の減圧により,吐出弁32が閉じると共に
吸入弁27が開くので,入口室19の流体がフィルタ2
4を通過し,通孔23及び弁座孔22を経てポンプ室2
0に吸入される。その際,入口室19では,その容積の
縮小による加圧を伴うので,この入口室19からポンプ
室20への流体の流れを促進させることになる。
【0025】次いで,プランジャ11が吐出行程に移る
と,ポンプ室20の加圧により,今度は吸入弁27が閉
じると共に吐出弁32が開くので,ポンプ室20の流体
が弁座孔30から出口室29へ,更に連通溝33を経て
吐出ポート35へと圧送される。その際,入口室19で
は,その容積の拡大により減圧するので,吸入ポート2
1から流体を吸入して,次の吸入行程に備える。
【0026】このようなプランジャ11の作動中,その
大径ピストン部11bのシール溝40に装着されたシー
ル部材44は,大径孔4bの内周面に密接して,ポンプ
室20及び入口室19間での圧力洩れを阻止するもので
あるが,特に,プランジャ11の吐出行程では,高圧と
なるポンプ室20と低圧の入口室19との間に大なる圧
力差が発生するため,その圧力差により,シール部材4
4は後方,即ち入口室19側へ強く押圧される。
【0027】ところで,大径ピストン部11bの外周面
には,母線がシール溝40の後壁面40aと鈍角θをな
して交わるテーパ面41が形成され,このテーパ面41
とシリンダ孔4の大径孔4b内周面との間に,シール溝
40に向かって間隔が広がる断面三角形状の環状スペー
ス42ができているから,後方へ強く押圧されるシール
部材44の外周後端部44b(図1に鎖線示)は,上記
環状スペース42に入り込むが,この環状スペース42
の断面三角形状により,上記外周後端部44bの応力は
後方へ行くに従い徐々に増加することになるため,応力
集中が少ない。その上,環状スペース42の狭い後端部
まで入り込んだ上記外周後端部44bの先端では,応力
が既に充分増大しているから,大径ピストン部11b及
び大径孔4b間の狭い摺動間隙43に食い込むまでには
至らない。こうして,シール部材44は損傷を免れ,耐
久性を確保し得るので,長期にわたりポンプ室20及び
入口室19間の圧力洩れを防ぎ,ポンプ効率を高めるこ
とができる。
【0028】次に,図2により本発明の第2実施例につ
いて説明する。
【0029】この第2実施例では,ポンプハウジング2
に,耐摩耗性の高いシリンダスリーブ50を嵌装し,そ
れに形成したシリンダ孔4にプランジャ11を嵌装し,
シリンダスリーブ50に穿設された通孔51を介して入
口室19をポンプハウジング2の吸入ポート21に連通
させたものである。その他の構成は前実施例と略同様で
あるので,図中,前実施例との対応部分には,同一の参
照符号を付して,その説明を省略する。
【0030】尚,本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更
が可能である。例えば,プランジャ11の前後両端部に
直径差を設けず,プランジャ11の往復動によるも入口
室19に容積変化が起こらないようにすることもでき
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,プランジ
ャポンプにおいて,入口室及びシール溝間のプランジャ
外周面に,母線がシール溝の後壁面と鈍角をなして交わ
るテーパ面を形成することにより,上記テーパ面とシリ
ンダ孔内周面との間に,シール溝の後壁面に向かって間
隔が広がる断面三角形状の環状スペースができるように
したので,プランジャの吐出行程時,高圧となるポンプ
室と低圧の入口室との間の高い圧力差により,シール部
材が後方へ強く押圧されても,その外周後端部が上記環
状スペースに入り込んだときの応力集中は少ないこと,
及びその外周後端部は上記環状スペースからプランジャ
及びシリンダ孔間の狭い摺動間隙に食い込むまでには至
らないことによって,シール部材の損傷を回避して,そ
の耐久性を確保することができ,したがって高いポンプ
効率を長期間維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るプランジャポンプの
縦断面図。
【図2】本発明の第2実施例を示す,図1と同様の断面
図。
【図3】従来のプランジャポンプの要部拡大断面図。
【符号の説明】
1・・・・プランジャポンプ 2・・・・ポンプハウジング 4・・・・シリンダ孔 11・・・プランジャ 19・・・入口室 20・・・ポンプ室 27・・・吸入弁 40・・・シール溝 41・・・テーパ面 43・・・摺動間隙 44・・・シール部材 θ・・・・鈍角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H070 AA01 BB02 BB07 CC07 CC22 CC29 DD28 DD35 DD66 3H071 AA03 BB01 CC13 CC26 CC28 DD01 DD03 DD12 DD13 DD53

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔(4)を有するポンプハウジ
    ング(2)と,そのシリンダ孔(4)に摺動自在に嵌合
    して,シリンダ孔(4)内のポンプ室(20)に前端面
    を臨ませるプランジャ(11)と,このプランジャ(1
    1)の外周面及びシリンダ孔(4)内周面間に形成され
    た環状の入口室(19)からポンプ室(20)への一方
    向に流体の流れを許容する吸入弁(27)とを備え,入
    口室(19)及びポンプ室(20)間のプランジャ(1
    1)外周面に形成された環状のシール溝(40)に,シ
    リンダ孔(4)内周面に密接する弾性シール部材(4
    4)を装着した,プランジャポンプにおいて,入口室
    (19)及びシール溝(40)間のプランジャ(11)
    外周面に,母線がシール溝(40)の後壁面(40a)
    と鈍角(θ)をなして交わるテーパ面(41)を形成し
    たことを特徴とする,プランジャポンプ。
JP10281388A 1998-10-02 1998-10-02 プランジャポンプ Pending JP2000110737A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10106641A1 (de) * 2001-02-12 2002-08-22 Bosch Gmbh Robert Kolbenpumpe
DE102006010674A1 (de) * 2005-09-14 2007-03-15 Continental Teves Ag & Co. Ohg Kolbenpumpe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10106641A1 (de) * 2001-02-12 2002-08-22 Bosch Gmbh Robert Kolbenpumpe
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