JP2000100807A - 基板熱処理装置 - Google Patents
基板熱処理装置Info
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Abstract
間にパージガスを導入することができる基板熱処理装置
を提供する。 【解決手段】 チャンバ11内にある加熱プレート10
上に基板Wを載置して加熱処理する基板熱処理装置であ
って、加熱プレート10を囲うように配置された昇降自
在の筒状部材15を備え、この筒状部材15の外側にパ
ージガスを上方に向けて噴出するガス流路18が配設さ
れている。チャンバ11の上面中央部にはパージガスを
排気する排気口19がある。加熱処理中に基板Wの表面
にパージガスが直接にあたらないので、加熱処理のムラ
が生じることがない。また、基板Wから揮発した溶媒成
分は、パージガスの流れへの負圧効果(エジェクタ効
果)より、パージガスに引き込まれて円滑に排気され
る。
Description
ォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基
板、光ディスク用の基板などの各種の基板を熱処理する
ための装置に係わり、特に、熱処理を行うチャンバ内に
パージガスを供給する技術に関する。
参照して説明する。この基板熱処理装置は、半導体ウエ
ハなどの基板Wを載置して加熱する加熱プレート1を備
え、この加熱プレート1がチャンバ2内に収納配置され
ている。チャンバ2の上部には、チャンバ2内の熱処理
空間に窒素ガスなどのパージガスを供給するための給気
口3が設けられている。また、チャンバ2の下部には、
チャンバ2内の熱処理空間を排気するための排気口4が
設けられている。加熱プレートと給気口3との間には、
給気口3から導入されたパージガスを分散して流下させ
るために、多数の小孔5aが開けられた分散板5が設け
られている。
理される基板Wとしては、例えば、フォトレジスト膜を
形成する前に反射防止膜(BOTTOM−ARC)が塗
布形成された半導体ウエハ、あるいはSOG(Spin-on-
Glass)系膜が塗布形成された半導体ウエハなどがある。
このような基板Wが加熱プレート1に載置されて加熱さ
れると、基板Wの塗布膜中から溶媒成分が揮発する。揮
発した溶媒成分は、チャンバ2内に導入されたパージガ
スの流れに乗って排気口4から排気される。
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来の基板熱処理装置は、チャンバ2
内の熱処理空間にパージガスを導入するにあたり、分散
板5を用いてパージガスをある程度分散させてはいる
が、熱処理空間内で対流が発生するのを防止するために
加熱プレート1からチャンバ2の上面までの間隔が狭く
設定されている関係で、基板W上でパージガスが比較的
に強くあたる箇所と、そうでない箇所とが生じる。その
結果、次のような不都合が生じる。
分の揮発が激しい薬液が塗布された基板Wを加熱処理し
た場合、パージガスが強くあたっている箇所と、そうで
ない箇所との間で、溶媒成分の揮発の程度に偏りが生じ
て、加熱処理のムラが発生する。
系膜のように、加熱処理中に再溶融する薬液が塗布形成
された基板Wを加熱処理した場合、パージガスが強くあ
たる箇所では、溶融した薬液が周囲に押しやられて、そ
の部分の膜厚が薄くなり膜厚がばらつくといった加熱処
理のムラも生じる。
供給を止めると、チャンバ2内に外気が侵入したり、あ
るいはチャンバ2内に対流が発生することに起因して、
基板Wの温度分布が悪くなり膜質が劣化するという別異
の問題が生じる。
たものであって、加熱処理のムラが生じることなく、熱
処理空間にパージガスを導入することができる基板熱処
理装置を提供することを目的とする。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、チャンバ内に収納配置さ
れた加熱プレート上に基板を載置して基板を加熱処理す
る基板熱処理装置において、前記加熱プレートを囲うよ
うに配置され、少なくとも加熱処理中は、その上端が加
熱プレートの上面よりも上方に突出している筒状部材
と、前記筒状部材の外側を上方に向けて流通するように
パージガスを供給するパージガス供給手段と、前記加熱
プレートの上方でパージガスを排気する排気手段とを備
えたことを特徴とする。
納配置された加熱プレート上に基板を載置して基板を加
熱処理する基板熱処理装置において、前記加熱プレート
を囲うように配置され、少なくとも加熱処理中は、その
上端が加熱プレートの上面よりも上方に突出している筒
状部材と、前記筒状部材の外側を下方に向けて流通する
ようにパージガスを供給するパージガス供給手段と、前
記加熱プレートの下方でパージガスを排気する排気手段
とを備えたことを特徴とする。
2に記載の基板熱処理装置において、前記筒状部材を昇
降させる駆動手段を備えたものである。
る。加熱処理中にチャンバ内に導入されたパージガス
は、加熱プレートを囲う筒状部材の外側を上方に向けて
流通するので、筒状部材の内側にある基板の表面にパー
ジガスが直接にあたることがない。したがって、パージ
ガスが基板の表面に直接にあたることに起因した加熱処
理のムラが抑制される。また、筒状部材の外側を上方に
流通するパージガスの流れは負圧効果(エジェクタ効
果)を伴うので、基板の表面近傍の雰囲気がパージガス
の流れに引き込まれる。したがって、基板表面にパージ
ガスが直接にあたらなくても、基板から揮発した揮発成
分はパージガスに引き込まれて、加熱プレートの上方に
ある排気手段から円滑に排気される。また、上記のエジ
ェクタ効果により、加熱プレートの上方の熱処理空間に
対流も発生しないので、基板表面の温度分布が均一に維
持される。
である。加熱処理中にチャンバ内に導入されたパージガ
スは、加熱プレートを囲う筒状部材の外側を下方に向け
て流通するので、筒状部材の内側にある基板の表面にパ
ージガスが直接にあたることがない。したがって、パー
ジガスが基板の表面に直接にあたることに起因した加熱
処理のムラが抑制される。また、筒状部材の外側を下方
に流通するパージガスの流れは負圧効果(エジェクタ効
果)を伴うので、基板の表面近傍の雰囲気がパージガス
の流れに引き込まれる。したがって、基板表面にパージ
ガスが直接にあたらなくても、基板から揮発した揮発成
分はパージガスに引き込まれて、加熱プレートの下方に
ある排気手段から円滑に排気される。また、上記のエジ
ェクタ効果により、加熱プレートの上方の熱処理空間に
対流も発生しないので、基板表面の温度分布が均一に維
持される。
である。加熱処理のときは、駆動手段が筒状部材を上昇
させることにより、上述した請求項1または2に記載の
発明と同様の作用が生じる。また、未処理の基板をチャ
ンバー内に搬入したり、処理済みの基板をチャンバ外へ
搬出するときは、駆動手段が筒状部材を下降させるの
で、基板の搬入・搬出を支障無く行うことができる。
施例を説明する。 <第1実施例>図1は、本発明に係る基板熱処理装置の
第1実施例の概略構成を示した断面図である。この第1
実施例装置は、請求項1に記載の発明に対応する。
導体ウエハなどの基板Wを載置して加熱する加熱プレー
ト10を備えている。加熱プレート10には図示しない
ヒータが設けられている。この加熱プレート10は密
閉、あるいは半密閉構造のチャンバ11内に収納配置さ
れている。加熱プレート10には複数本の支持ピン12
が加熱プレート10の表面から出没するように、上下に
貫通して挿入されている。支持ピン12の基端は連結部
材13に立設固定されている。この連結部材13はチャ
ンバ11の外側に設けられたエアーシリンダ14のロッ
ドに連結されている。
ト10の周面と僅かな間隙を隔てて、筒状部材15が上
下移動可能に配設されている。この筒状部材15は支持
アーム16の一端に連結支持されている。支持アーム1
6の他端はチャンバ11外へ導出されて、エアーシリン
ダ17のロッドに連結されている。このエアーシリンダ
17は、請求項3に記載の発明における駆動手段に相当
する。
が配設されており、このガス流路18に装置外から窒素
ガスなどのパージガスが供給されている。ガス流路18
の上面にはスリット状のガス噴出口18aが形成されて
おり、このガス噴出口18aからパージガスが上方に向
かって噴出するようになっている。ガス流路18および
ガス噴出口18aは、請求項1に記載の発明におけるパ
ージガス供給手段に相当する。
にあたる上面中央部に、チャンバ11内の熱処理空間を
排気する排気口19を備えている。この排気口19は図
示しない真空ポンプ、あるいはこの種の基板熱処理装置
が設置されるクリーンルームに常備されている排気設備
に連通接続されている。排気口19は請求項1に記載の
発明における排気手段に相当する。
ンバ11内へ出し入れするための基板給排口20が設け
られている。この基板給排口20にはシャッタ21が設
けられている。このシャッタ21は支持ピン12と連動
するように構成されている。具体的には、上下に揺動自
在な揺動部材22がチャンバ11の底面に配設されてい
る。揺動部材22の両端は「U」の字状に切り欠かれて
おり、その一端は連結部材13から延び出たアーム23
の先端部に取り付けられたピン24に緩く嵌合してい
る。揺動部材22の他端は、シャッタ21に連結してい
る昇降板25から延び出た小片に取り付けられたピン2
6に緩く嵌合している。以上の構成により、エアーシリ
ンダ14が伸張して支持ピン12が上昇すると、揺動部
材22が軸心P回りに反時計方向に揺動して昇降板25
を押し下げる結果、シャッタ21が開放する。逆に、エ
アーシリンダ14が収縮して支持ピン12が下降する
と、揺動部材22が軸心P回りに時計方向に揺動してシ
ャッタ21が閉じるようになっている。
置の動作を説明する。未処理の基板Wをチャンバ11内
へ搬入するときは、エアーシリンダ14が伸張して支持
ピン12が上昇位置にあるとともに、シャッタ21は開
放している。このとき、エアーシリンダ17が収縮して
筒状部材15は下降位置にある。図示しない基板搬送ロ
ボットが基板Wを保持した状態で基板給排口20からチ
ャンバ11内へ進入し、基板Wを上昇位置にある支持ピ
ン12上に載置する。基板搬送ロボットがチャンバ11
から退避した後、エアーシリンダ14が収縮して支持ピ
ン12が下降することより、基板Wが加熱プレート10
上に移載される。支持ピン12の下降に伴ってシャッタ
21が閉じる。これと同時に、エアーシリンダ17が伸
張することにより筒状部材15が上昇して加熱プレート
10の上面よりも突出した状態、すなわち図1に示すよ
うに、加熱プレート10上の基板Wを取り囲んだ状態に
なる。
熱処理されている間、ガス流路18のガス噴出口18a
から噴出したパージガスは、上昇位置にある筒状部材1
5の外側を上方に向けて流通し、さらにはチャンバ11
の天井面に沿って中心部に向かって流れて、排気口19
から排出される。つまり、パージガスの流れと基板Wと
の間に筒状部材15が介在しているので、基板Wの表面
にパージガスが直接にあたることがない。したがって、
パージガスが基板Wの表面に直接にあたることに起因し
た加熱処理ムラを回避することができる。また、筒状部
材15の外側を上方に流通するパージガスの流れは、そ
の周囲の雰囲気に対して負圧であるので、基板Wの表面
近傍の雰囲気がパージガスの流れに引き込まれる。この
ようなパージガスの流れの負圧効果(エジェクタ効果)
により、基板表面にパージガスが直接にあたらなくて
も、基板Wから揮発した揮発成分はパージガスに引き込
まれて、加熱プレート10の上方にある排気口19から
円滑に排気される。また、上記のエジェクタ効果によ
り、加熱プレート10の上方の熱処理空間に対流も発生
しないので、基板表面の温度分布が均一に維持される。
ると、エアーシリンダ14が伸張することにより支持ピ
ン12が上昇して基板Wを、図1に2点鎖線で示す位置
にまで持ち上げる。支持ピン12の上昇に伴ってシャッ
タ21が開放するとともに、エアーシリンダ17が収縮
して筒状部材15が下降する。続いて、基板給排口20
から図示しない基板搬送ロボットがチャンバ11内に進
入して、処理済みの基板Wを受け取り、チャンバ11か
ら基板Wを搬出する。そして、基板搬送ロボットは次の
新たな基板Wをチャンバ11内に搬入し、その基板Wに
対して上述したと同様の熱処理が行われる。
・搬出時に筒状部材15が下降位置にあるので、基板搬
送ロボットと支持ピン12との間で基板Wの受け渡しを
行う際に、筒状部材15が邪魔になることがなく、基板
Wの搬入・搬出を円滑に行うことができる。
熱処理装置の第2実施例の概略構成を示した断面図であ
る。この第2実施例装置は、請求項2に記載の発明に対
応する。
号で示した構成部分は第1実施例のものと同様であるの
で、ここでの説明は省略する。本実施例は、第1実施例
と共通する特徴として、加熱プレート10を囲うように
配設された昇降自在の筒状部材15を備えている。そし
て、第1実施例とは異なる特徴として、チャンバ11の
上面中央部にパージガス供給手段としての給気孔30が
設けられているとともに、加熱プレート10の下方であ
るチャンバ11の底面部にパージガスを排気する排気手
段としての排気口31が設けられている。また、チャン
バ11内には、給気孔30に臨むように円錐状の整流板
32が設けられている。
動作を説明する。チャンバ11への基板Wの搬入・搬出
動作は第1実施例装置と同じであるのでここでの説明は
省略する。基板Wが加熱プレート10上に載置されて熱
処理を受けている間、筒状部材15が第1実施例装置と
同様に上昇し、基板Wは筒状部材15で囲われている。
この状態で、給気孔30からチャンバ11内に導入され
た窒素ガスなどのパージガスは、整流板32によって水
平方向に流れを変えられてチャンバ11の天井面に沿っ
て拡散流通する。チャンバ11の天井面の端まで流通し
たパージガスは、上昇位置にある筒状部材15の外側を
下方に向けて流通し、チャンバ11の底面部にある排気
口31からチャンバ11外へ排出される。
れと基板Wとの間に筒状部材15が介在しているので、
第1実施例装置と同様に、基板Wの表面にパージガスが
直接にあたることがない。また、筒状部材15の外側を
下方に流通するパージガスの流れの負圧効果(エジェク
タ効果)により、基板表面にパージガスが直接にあたら
なくても、基板Wから揮発した揮発成分はパージガスに
引き込まれて、加熱プレート10の下方にある排気口3
1から円滑に排気される。また、第1実施例装置と同様
に、パージガスの流れのエジェクタ効果により、加熱プ
レート10の上方の熱処理空間に対流も発生しないの
で、基板表面の温度分布が均一に維持される。
うに変形実施することができる。 (1)実施例では筒状部材15をエアーシリンダ17で
昇降させたが、例えば、シャッタ21を昇降させたのと
同様の揺動駆動機構を使って、支持ピン12と筒状部材
15とが連動するように構成してもよい。
ンバ11の底面部に排気口31を設けたが、このような
排気口31に代えて、図1に示したガス流路18と同様
の形態の環状の排気管路を筒状部材15の外側に設け、
この排気管路からパージガスを排気するようにしてもよ
い。
によれば次の効果を奏する。請求項1および請求項2に
記載の発明によれば、チャンバ内に導入されたパージガ
スが加熱プレート上の基板の表面に直接にあたらないの
で、ハージガスが基板表面に直接にあたることに起因し
た加熱処理のムラが発生しない。また、筒状部材の外側
を流通するパージガスの流れの負圧効果(エジェクタ効
果)により、基板から揮発した溶媒成分をパージガスに
引き込んで円滑に排気することができる。また、加熱プ
レートの上方の熱処理空間に対流が生じないので、基板
表面の温度分布が均一に維持される結果、均一な熱処理
を行うことができる。
が筒状部材を加熱処理中は上昇させ、基板の搬入・搬出
時は下降させるので、上記の請求項1および請求項2の
発明の効果に加えて、基板の搬入・搬出を支障なく行う
ことができる。
略構成を示した断面図である。
略構成を示した断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 チャンバ内に収納配置された加熱プレー
ト上に基板を載置して基板を加熱処理する基板熱処理装
置において、 前記加熱プレートを囲うように配置され、少なくとも加
熱処理中は、その上端が加熱プレートの上面よりも上方
に突出している筒状部材と、 前記筒状部材の外側を上方に向けて流通するようにパー
ジガスを供給するパージガス供給手段と、 前記加熱プレートの上方でパージガスを排気する排気手
段とを備えたことを特徴とする基板熱処理装置。 - 【請求項2】 チャンバ内に収納配置された加熱プレー
ト上に基板を載置して基板を加熱処理する基板熱処理装
置において、 前記加熱プレートを囲うように配置され、少なくとも加
熱処理中は、その上端が加熱プレートの上面よりも上方
に突出している筒状部材と、 前記筒状部材の外側を下方に向けて流通するようにパー
ジガスを供給するパージガス供給手段と、 前記加熱プレートの下方でパージガスを排気する排気手
段とを備えたことを特徴とする基板熱処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の基板熱処理装
置において、 前記筒状部材を昇降させる駆動手段を備えた基板熱処理
装置。
Priority Applications (1)
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JP26658698A JP3555743B2 (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 基板熱処理装置 |
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