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JP2000187037A - 精度管理機能を備えた試料分析装置 - Google Patents

精度管理機能を備えた試料分析装置

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JP2000187037A
JP2000187037A JP10365966A JP36596698A JP2000187037A JP 2000187037 A JP2000187037 A JP 2000187037A JP 10365966 A JP10365966 A JP 10365966A JP 36596698 A JP36596698 A JP 36596698A JP 2000187037 A JP2000187037 A JP 2000187037A
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JP
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sample
quality control
signal
flow
measurement
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JP10365966A
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Eiji Tanoshima
英司 田野島
Hideo Kawabata
英雄 川端
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Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】精度管理測定する各項目の測定情報を容易に活
用することができるように、複数の精度管理結果が値と
して管理目標値に対しどうであるのか、管理目標範囲に
入っているのかをその程度までひとめで把握できる分析
装置を提供する。 【解決手段】精度管理測定を行う試料分析装置におい
て、測定する精度管理試料の管理目標値と管理目標範囲
と該精度管理試料を測定して得られた精度管理測定結果
とを、任意の項目についてチャート表記する表示機能を
備えたことを特徴とする試料分析装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精度管理機能を備
えた試料分析装置に関し、特に血液や尿などの試料に含
まれる複数種の成分を測定する試料分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】試料分析装置においては定期的に精度管
理をすることが必要である。例えば、血液分析装置の場
合、精度管理用の血液試料をその血液分析装置に供し、
それで得られた各項目の精度管理測定結果と管理目標値
との差を調べることが一般的に行われている。測定結果
が管理目標値と大きく離れていれば、分析装置または分
析試薬に何らかの異常があることが考えられ、そのメン
テナンスを行うようにされている。
【0003】血液や尿などの生体試料を分析する分析装
置はその試料に含まれている複数種の成分を分析できる
ようになっている。このような分析装置では、複数種の
検出部を備えたり、複数種の試薬を用いて試料を染色さ
せたり、反応させたりしている。これらの測定項目は各
測定項目で検出部や試薬が同じであったり、異なったり
している。そのため、一つの測定項目だけでは精度管理
として不充分なことがあり、複数または全ての測定項目
を精度管理測定することが多い。
【0004】このように複数の項目について精度管理を
行なえば、各測定項目間の関連によっては、分析装置も
しくは分析試薬の状態をより正確に捉えることが可能に
なるであろう。しかし、各項目どうしの値まで容易に把
握することは難しいので、単に各項目が管理目標範囲に
入っているか否かを判断しているだけの運用が一般的で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】精度管理測定する各項
目の測定情報を容易に活用することができるように、複
数の精度管理結果が値として管理目標値に対しどうであ
るのか、管理目標範囲に入っているのかをその程度まで
ひとめで把握できる分析装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような事
情を考慮してなされたもので、精度管理測定を行う試料
分析装置において、測定する精度管理試料の管理目標値
と管理目標範囲と該精度管理試料を測定して得られた精
度管理測定結果とを、任意の項目についてチャート表記
する表示機能を備えたことを特徴とする試料分析装置を
提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明における精度管理試料の
管理目標値とは、その分析装置でその精度管理試料を測
定したら得られるはずの値をさす。管理目標値自体の設
定は標準装置にてその精度管理試料を測定して求めた値
や、標準測定方法としての別法で測定した値や、その分
析装置でたくさん測定した測定結果の平均値などから、
分析項目の特性を考慮して設定される。
【0008】この発明における精度管理試料の管理目標
範囲とは、その分析装置でその精度管理試料を測定した
ら得られるはずの値の範囲をさす。この範囲の設定はそ
の分析装置の再現性から設定されたり、測定結果として
容認できる誤差範囲などから分析項目の特性を考慮して
設定される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら分析装置として、
尿中有形成分分析装置を実施例として説明する。図1の
尿中有形成分分析装置は精度管理用試料に所定の染色処
理をして、フローセルに流されているところに励起光を
照射し、試料中の有形成分の分析をすることができる。
まず、弁1および2を所定時間開けることにより、廃液
チャンバーからの陰圧により吸引ノズル3から試料液が
弁1および2に満たされる。シリンジ4が一定流量で液
を押し出すことにより、試料用ノズル6から試料液が吐
出されると同時に、弁8を開けることによりフローセル
5のチャンバー7にシース液が供給される。これによっ
て試料は、チャンバー7の内径にしたがって細く絞られ
シースフローを形成し、オリフィス11を通過する。オ
リフィス11の形状は内径の一辺が100〜300μm
の角柱形状をし、材質は光学硝子(石英硝子も含む)で
できている。このようにシースフローを形成することに
よって粒子を1個ずつオリフィス11の中心を一列に整
列して流すことができる。オリフィス11を通過した試
料液とシース液とはチャンバー25に設けた回収管14
を通って排出される。
【0010】オリフィス11のほぼ中心のサンプル流2
6ヘレーザ17から発振したレーザ光がコンデンサレン
ズ18で楕円状に絞られて照射される。レーザ光の形状
は試料の流れの方向には血球粒子径と同程度、例えば1
0μm前後と狭く、試料の流れ方向および照射光軸方向
と直交する方向の形状は、血球粒子径より十分広く、例
えば150〜300μm程度である。サンプル流26に
照射されたレーザ光で細胞(有形物)に当たらずそのま
まフローセル6を透過した透過光ビームストッバ19で
遮光される。細胞(有形物)に照射され、狭い角度て発
せられる前方散乱光および前方蛍光はコレクターレンズ
20により集光され、遮光板30のピンホール21を通
過する。そして、前方蛍光はダイクロイックミラー22
を透過し、フィルター23でさらに散乱光が除かれた後
にフォトマルチプライヤーチューブ(PMT)24で検
出され、電気信号27に変換されて出力される。前方散
乱光はダイクロイックミラー22で反射されフォトダイ
オード31で受光されて電気信号28に変換されて出力
される。
【0011】信号処理部にて、細胞による蛍光信号であ
る電気信号27は、信号のピークの大きさを蛍光強度
(Fl)、信号の発生時間を蛍光パルス幅(Flw)と
信号処理される。同様に細胞による前方散乱光信号であ
る電気信号28は、信号のピークの大きさを前方散乱光
強度(Fsc)、信号の発生時間を前方散乱光パルス幅
(Fscw)と信号処理される。
【0012】このようにして得られた前方散乱光信号強
度、前方散乱光パルス幅、蛍光信号強度、蛍光パルス幅
をパラメータとして用いることにより、大きさの分布幅
の大きな尿中有形成分を分類する。図3では大きな有形
成分である円柱(CAST)と上皮細胞(EC)とを蛍
光パルス幅(Flw)と前方散乱光パルス幅(Fsc
w)とのパラメータで分類計数する。図4と図5では小
さな有形成分である赤血球(RBC)と細菌(BAC
T)を前方散乱光強度(Fsc)、前方散乱光パルス幅
(Fscw)と蛍光強度(Fl)をパラメータとして組
合せることにより分類計数をする。図2ではその中間の
大きさの有形成分である白血球(WBC)を蛍光強度
(Fl)と前方散乱光強度(Fsc)とのパラメータで
分類計数する。なおFl2はFlより信号強度のレンジ
を広げて処理した蛍光強度である。
【0013】精度管理物質としては、赤血球、白血球、
細菌、円柱、上皮細胞の各尿中有形成分と同様な散乱光
及び蛍光を備えた粒子を含んだ試料が用いられる。この
試料について管理目標値と管理目標範囲が各項目の濃度
だけではなく特定項目の測定パラメータ平均値について
も設定される。
【0014】精度管理項目として、通常の各測定項目の
濃度だけではなく、特定項目の測定パラメータ値をも用
いるようにして、精度管理の能力をより高度なものとし
ている。しかし、精度管理項目がこれほど多くなると、
各項目値の大小まで把握することが難しくなる。そこで
これらの精度管理項目を各測定項目濃度と特定項目の測
定パラメータ値とに分け、各精度管理結果をチャート図
で表記したものが図6である。
【0015】図6のチャート図の中心実線が管理目標値
を表わし、外側と内側の破線が管理目標範囲の上限と下
限を表わす。測定項目である赤血球(RBC)、白血球
(WBC)、細菌(BACT)、円柱(CAST)、上
皮細胞(EC)の濃度が左側のチャート図に表わされ
る。特定項目の測定パラメータ値として平均蛍光強度
(Fl、Fl2)、平均前方散乱光強度(Fsc、Fs
c2)、平均前方散乱光パルス幅(Fscw)が右側の
チャート図に表わされる。尿中有形成分の分布幅が大き
いので、蛍光強度と前方散乱光強度については信号の大
きな項目と小さな項目の2項目を用いて精度管理してい
る。
【0016】図6では管理目標範囲に入っていない測定
項目は反転させて分かりやすくし、管理目標値に対する
大小を他の項目とともにひとめで把握できるようになっ
ている。そのうえ、測定項目だけではなく、各パラメー
タも同様に確認することができるため、管理目標範囲に
入っていない場合の処置や原因特定も容易になる。
【0017】図7のような精度管理測定値の経時変化や
前回精度管理測定時のチャート図をを画面表示切り換え
ることによって、すぐに見れるようにすることで精度管
理結果の把握がより容易にできる。
【0018】さらに、この精度管理測定結果のチャート
図に前回の精度管理測定結果を重ねて表示できるを持た
せれば、画面表示を切り換えることなしに前回との比較
確認することができ、より有用である。また、前回まで
の精度管理測定結果の分布範囲をも重ねて表示できる機
能を持たせれば、この装置でのいままでの測定結果と比
較確認することができ、より有用である。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、複数の精度管理結果
が値として管理目標値に対しどうであるのか、管理目標
範囲に入っているのかをその程度までひとめで把握でき
るため、精度管理で得られる多数の測定情報を容易に活
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す分析装置の構成説明図
である。
【図2】実施例の分析装置の測定信号分布図のひとつで
ある。
【図3】実施例の分析装置の測定信号分布図のひとつで
ある。
【図4】実施例の分析装置の測定信号分布図のひとつで
ある。
【図5】実施例の分析装置の測定信号分布図のひとつで
ある。
【図6】本発明の精度管理チャート図の実施例である。
【図7】精度管理の日差変動のグラフ例である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精度管理測定を行う試料分析装置におい
    て、測定する精度管理試料の管理目標値と管理目標範囲
    と該精度管理試料を測定して得られた精度管理測定結果
    とを、任意の項目についてチャート表記する表示機能を
    備えたことを特徴とする試料分析装置。
  2. 【請求項2】前回測定した精度管理測定結果を、今回測
    定した精度管理結果とともに表示する機能を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の試料分析装置。
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