JP2000171751A - 双眼式ディスプレイ - Google Patents
双眼式ディスプレイInfo
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- JP2000171751A JP2000171751A JP10346396A JP34639698A JP2000171751A JP 2000171751 A JP2000171751 A JP 2000171751A JP 10346396 A JP10346396 A JP 10346396A JP 34639698 A JP34639698 A JP 34639698A JP 2000171751 A JP2000171751 A JP 2000171751A
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- Japan
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- binocular
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のディスプレイに比べて目の疲れや視力
低下を軽減する。 【解決手段】 入力される映像を左右両眼の1対のディ
スプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、利用
者が表示される画像を見ているだけで視線の方向が上下
左右もしくは遠近に誘導されるように、左右の映像のそ
れぞれの表示位置を水平方向もしくは垂直方向に連続的
に変化させる手段を設ける。
低下を軽減する。 【解決手段】 入力される映像を左右両眼の1対のディ
スプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、利用
者が表示される画像を見ているだけで視線の方向が上下
左右もしくは遠近に誘導されるように、左右の映像のそ
れぞれの表示位置を水平方向もしくは垂直方向に連続的
に変化させる手段を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビの映像やパ
ーソナルコンピュータなどの情報処理装置から出力され
る画像を表示する双眼式ディスプレイに係わり、特に長
時間視聴時の目の疲れを軽減するのに好適な双眼式ディ
スプレイに関する。
ーソナルコンピュータなどの情報処理装置から出力され
る画像を表示する双眼式ディスプレイに係わり、特に長
時間視聴時の目の疲れを軽減するのに好適な双眼式ディ
スプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビの映像やパーソナルコンピュータ
などの情報処理装置から出力される画像を表示するディ
スプレイとしては、ブラウン管式のディスプレイが最も
普及しているが、ブラウン管式のディスプレイでは1秒
間に数十回以上も画面を走査しているため、画面のちら
つきによって目に大きな負担がかかる。これに比べて、
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイは、各画素の
表示状態が保持される表示方式であるため、ブラウン管
式のディスプレイに比べると目に対する負担は小さい。
などの情報処理装置から出力される画像を表示するディ
スプレイとしては、ブラウン管式のディスプレイが最も
普及しているが、ブラウン管式のディスプレイでは1秒
間に数十回以上も画面を走査しているため、画面のちら
つきによって目に大きな負担がかかる。これに比べて、
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイは、各画素の
表示状態が保持される表示方式であるため、ブラウン管
式のディスプレイに比べると目に対する負担は小さい。
【0003】しかしながら、これら従来のディスプレイ
はいずれも、映像が目から一定距離の平面上に表示され
ること、及びディスプレイを見る位置が通常ほとんど固
定化していることから、長時間の視聴により、目の運動
を司る筋肉や水晶体が同じ緊張状態に置かれるため、疲
れ目や視力の低下を引き起こすことが知られている。
はいずれも、映像が目から一定距離の平面上に表示され
ること、及びディスプレイを見る位置が通常ほとんど固
定化していることから、長時間の視聴により、目の運動
を司る筋肉や水晶体が同じ緊張状態に置かれるため、疲
れ目や視力の低下を引き起こすことが知られている。
【0004】一方、視力低下の防止あるいは視力の回復
には目の運動を司る筋肉を訓練することが有効であるこ
とが知られており、いくつかの視力トレーニング装置が
提案されている。
には目の運動を司る筋肉を訓練することが有効であるこ
とが知られており、いくつかの視力トレーニング装置が
提案されている。
【0005】特開平7−51333号では、パーソナル
コンピュータでの作業の合い間に視力トレーニングがで
きるように、パーソナルコンピュータによる通常処理が
一定時間以上行われると自動的に画面を視力トレーニン
グモードに切り換え、点を移動表示させたり、線分また
は図形を連続的に拡大及び縮小表示させたり、画面の色
や明るさを連続的に変化させるようにしている。しかし
ながら、前記の方法は眼球を動かす筋肉や網膜に入射す
る光の量を調節する虹彩の運動は促されるが、目の焦点
を調節する毛様体や水晶体を運動させることにはならな
い。
コンピュータでの作業の合い間に視力トレーニングがで
きるように、パーソナルコンピュータによる通常処理が
一定時間以上行われると自動的に画面を視力トレーニン
グモードに切り換え、点を移動表示させたり、線分また
は図形を連続的に拡大及び縮小表示させたり、画面の色
や明るさを連続的に変化させるようにしている。しかし
ながら、前記の方法は眼球を動かす筋肉や網膜に入射す
る光の量を調節する虹彩の運動は促されるが、目の焦点
を調節する毛様体や水晶体を運動させることにはならな
い。
【0006】一方、毛様体や水晶体を運動させるものと
しては、特開平8−257077号や特開平8−243
137号のような視力トレーニング装置が提案されてい
る。しかしながら、特開平8−257077号は視力回
復訓練の目的に合わせて専用の訓練映像を作成しこれを
指標として用いるものである。また、特開平8−243
137号は、遠近2つの指標を交互に訓練者に見せるこ
とによって毛様体及び水晶体の運動を促すものであり、
テレビやビデオの映像を指標として利用はできるもの
の、遠近に指標が切り換えられたときには目の方がすぐ
には追従できないこと、及び指標の遠近によって視角が
変わってしまうことから、テレビの視聴やパソコンでの
作業には適さない。
しては、特開平8−257077号や特開平8−243
137号のような視力トレーニング装置が提案されてい
る。しかしながら、特開平8−257077号は視力回
復訓練の目的に合わせて専用の訓練映像を作成しこれを
指標として用いるものである。また、特開平8−243
137号は、遠近2つの指標を交互に訓練者に見せるこ
とによって毛様体及び水晶体の運動を促すものであり、
テレビやビデオの映像を指標として利用はできるもの
の、遠近に指標が切り換えられたときには目の方がすぐ
には追従できないこと、及び指標の遠近によって視角が
変わってしまうことから、テレビの視聴やパソコンでの
作業には適さない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の視
力トレーニング装置は、視力の維持あるいは回復には有
効であるが、いずれもテレビの視聴やパソコンでの作業
中の疲れ目や視力の低下を軽減することができない。
力トレーニング装置は、視力の維持あるいは回復には有
効であるが、いずれもテレビの視聴やパソコンでの作業
中の疲れ目や視力の低下を軽減することができない。
【0008】本発明の目的は、テレビの視聴やパソコン
での作業を長時間行った場合にも目の運動を司る各種の
筋肉や水晶体の運動が適度に促され、疲れ目や視力の低
下を軽減できるディスプレイを提供することにある。
での作業を長時間行った場合にも目の運動を司る各種の
筋肉や水晶体の運動が適度に促され、疲れ目や視力の低
下を軽減できるディスプレイを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、ディスプレイを長時間視聴する場合に
も目の運動を司る筋肉や水晶体が同じ緊張状態にならな
いように、利用者が無意識の内に追従できる速度で、利
用者の視線を連続的に上下左右並びに遠近方向に誘導す
るとともに、画像の見かけの距離である結像距離及び画
面の明るさを適度に変化させるようにした。
に、本発明では、ディスプレイを長時間視聴する場合に
も目の運動を司る筋肉や水晶体が同じ緊張状態にならな
いように、利用者が無意識の内に追従できる速度で、利
用者の視線を連続的に上下左右並びに遠近方向に誘導す
るとともに、画像の見かけの距離である結像距離及び画
面の明るさを適度に変化させるようにした。
【0010】利用者の視線の方向を誘導するためには、
左右1対の映像表示パネルを内蔵した双眼式のディスプ
レイを利用し、左眼用と右眼用のそれぞれの映像の表示
位置を変化させるようにした。また、利用者の水晶体の
運動を促すために画像の結像距離を変化させる手段とし
て結像距離を連続的に変化させる光学系を設け、さらに
画像の結像距離と画面の拡大率とを連動させ常に視角が
一定に保たれるように光学系を構成した。これによって
画像の結像距離が大きくなっても画像の見かけの解像度
を一定に保つことができるので、テレビの視聴やパソコ
ンでの作業を中断することなく目の運動を促すことが可
能となる。
左右1対の映像表示パネルを内蔵した双眼式のディスプ
レイを利用し、左眼用と右眼用のそれぞれの映像の表示
位置を変化させるようにした。また、利用者の水晶体の
運動を促すために画像の結像距離を変化させる手段とし
て結像距離を連続的に変化させる光学系を設け、さらに
画像の結像距離と画面の拡大率とを連動させ常に視角が
一定に保たれるように光学系を構成した。これによって
画像の結像距離が大きくなっても画像の見かけの解像度
を一定に保つことができるので、テレビの視聴やパソコ
ンでの作業を中断することなく目の運動を促すことが可
能となる。
【0011】以下に、本願において開示される発明のう
ち代表的なものの概要を簡単に説明する。
ち代表的なものの概要を簡単に説明する。
【0012】(1)入力される映像を左右両眼の1対の
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
利用者が表示される画像を見ているだけで視線の方向が
上下左右もしくは遠近に誘導されるように、左右の映像
のそれぞれの表示位置を水平方向もしくは垂直方向に連
続的に変化させる手段を設けたものである。
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
利用者が表示される画像を見ているだけで視線の方向が
上下左右もしくは遠近に誘導されるように、左右の映像
のそれぞれの表示位置を水平方向もしくは垂直方向に連
続的に変化させる手段を設けたものである。
【0013】(2)入力される映像を左右両眼の1対の
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
表示する映像のサイズよりも大きな映像表示部を設け、
映像表示部内の表示位置を制御することによって映像の
入射角を制御する映像入射角制御手段を設けたものであ
る。
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
表示する映像のサイズよりも大きな映像表示部を設け、
映像表示部内の表示位置を制御することによって映像の
入射角を制御する映像入射角制御手段を設けたものであ
る。
【0014】(3)前記手段(1)又は(2)の双眼式
ディスプレイに、映像の表示位置を変化させる範囲を利
用者が調整する手段を設けたものである。
ディスプレイに、映像の表示位置を変化させる範囲を利
用者が調整する手段を設けたものである。
【0015】(4)前記手段(1)又は(2)の双眼式
ディスプレイに、映像の表示位置の初期値を利用者が調
整する手段を設けたものである。
ディスプレイに、映像の表示位置の初期値を利用者が調
整する手段を設けたものである。
【0016】(5)入力される映像を左右両眼の1対の
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
表示される映像を見ているだけで虹彩の運動が促される
ように表示映像の明るさを連続的に変化させる制御手段
を設けたものである。
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
表示される映像を見ているだけで虹彩の運動が促される
ように表示映像の明るさを連続的に変化させる制御手段
を設けたものである。
【0017】(6)前記手段(5)の双眼式ディスプレ
イに、表示映像の明るさの変化の範囲を利用者が調整す
る手段を設けたものである。
イに、表示映像の明るさの変化の範囲を利用者が調整す
る手段を設けたものである。
【0018】(7)前記手段(5)の双眼式ディスプレ
イに、表示映像の明るさの初期値を利用者が調整する手
段を設けたものである。
イに、表示映像の明るさの初期値を利用者が調整する手
段を設けたものである。
【0019】(8)入力される映像を左右両眼の1対の
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
表示映像の空間的な位置を時間の経過にともなって連続
的に移動させる表示位置制御手段を設けたものである。
ディスプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、
表示映像の空間的な位置を時間の経過にともなって連続
的に移動させる表示位置制御手段を設けたものである。
【0020】(9)前記手段(8)の双眼式ディスプレ
イにおいて、前記表示位置制御手段は、表示映像の遠近
と拡大率を連動して制御する手段を設け、視角を一定に
保ったままで表示映像の遠近を変化させるようにしたも
のである。
イにおいて、前記表示位置制御手段は、表示映像の遠近
と拡大率を連動して制御する手段を設け、視角を一定に
保ったままで表示映像の遠近を変化させるようにしたも
のである。
【0021】(10)前記手段(8)又は(9)の双眼
式ディスプレイに、表示映像の遠近を変化させる範囲を
利用者が調整する手段を設けたものである。
式ディスプレイに、表示映像の遠近を変化させる範囲を
利用者が調整する手段を設けたものである。
【0022】(11)前記手段(8)又は(9)の双眼
式ディスプレイに、表示映像の結像距離の初期値を利用
者が調整する手段を設けたものである。
式ディスプレイに、表示映像の結像距離の初期値を利用
者が調整する手段を設けたものである。
【0023】(12)前記手段(1)〜(11)のうち
いずれか1つの双眼式ディスプレイに、利用者が調整し
た結果を複数種類記憶する記憶手段と、それら複数種類
の調整結果の中から所望のものを選択する手段を設けた
ものである。
いずれか1つの双眼式ディスプレイに、利用者が調整し
た結果を複数種類記憶する記憶手段と、それら複数種類
の調整結果の中から所望のものを選択する手段を設けた
ものである。
【0024】(13)前記入力される映像は、例えば、
情報処理装置、テレビチューナー、ビデオデッキ等から
映像入力端子を介して入力される。
情報処理装置、テレビチューナー、ビデオデッキ等から
映像入力端子を介して入力される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)を図面を参照して詳細に説明する。
例)を図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は本発明によるテレビ視聴用の双眼式
ディスプレイの一実施の形態(実施例)の構成を示すブ
ロック構成図、図2はその外観図、図3は本実施形態の
テレビ視聴用の双眼式ディスプレイの光学系の実装図で
ある。
ディスプレイの一実施の形態(実施例)の構成を示すブ
ロック構成図、図2はその外観図、図3は本実施形態の
テレビ視聴用の双眼式ディスプレイの光学系の実装図で
ある。
【0027】本実施形態のテレビ視聴用の双眼式ディス
プレイは、図1及び図2に示すように、CPU2、表示
位置制御回路3、バックライト制御回路4、ズームレン
ズ制御回路5、表示制御プログラム6、不揮発性メモリ
7、映像入力端子8、テレビチューナー9、液晶パネル
(LCD)31,32、バックライト41,42、ズー
ムレンズ51,52、レンズ移動用モータ61,62、
モード選択ボタン71、左矢印ボタン72、及び右矢印
ボタン73で構成されている。
プレイは、図1及び図2に示すように、CPU2、表示
位置制御回路3、バックライト制御回路4、ズームレン
ズ制御回路5、表示制御プログラム6、不揮発性メモリ
7、映像入力端子8、テレビチューナー9、液晶パネル
(LCD)31,32、バックライト41,42、ズー
ムレンズ51,52、レンズ移動用モータ61,62、
モード選択ボタン71、左矢印ボタン72、及び右矢印
ボタン73で構成されている。
【0028】前記双眼式ディスプレイ1には、左眼用と
右眼用の1対の液晶パネル(LCD)31,32が内蔵
されており、視聴者はバックライト41,42によって
照射された各LCD31,32上の映像をズームレンズ
51,52を含む光学系を通して視聴する。
右眼用の1対の液晶パネル(LCD)31,32が内蔵
されており、視聴者はバックライト41,42によって
照射された各LCD31,32上の映像をズームレンズ
51,52を含む光学系を通して視聴する。
【0029】前記光学系は、図3に示すように、LCD
31,32、バックライト41,42、ズームレンズ5
1,52、レンズ53,54,55,56、及びミラー
57,58で構成されている。LCD31、バックライ
ト41、ズームレンズ51、レンズ53,55、及びミ
ラー57は左眼LE用であり、LCD32、バックライ
ト42、ズームレンズ52、レンズ54,56、及びミ
ラー58は右眼RE用である。
31,32、バックライト41,42、ズームレンズ5
1,52、レンズ53,54,55,56、及びミラー
57,58で構成されている。LCD31、バックライ
ト41、ズームレンズ51、レンズ53,55、及びミ
ラー57は左眼LE用であり、LCD32、バックライ
ト42、ズームレンズ52、レンズ54,56、及びミ
ラー58は右眼RE用である。
【0030】前記表示制御プログラム6は、CPU2に
よって実行され、表示制御回路3、バックライト制御回
路4、ズームレンズ制御回路5を介して、映像の表示制
御を行う。モード選択ボタン71、左矢印及び右矢印ボ
タン72,73は、視聴者が映像の表示位置等の調整を
行うために使用する。
よって実行され、表示制御回路3、バックライト制御回
路4、ズームレンズ制御回路5を介して、映像の表示制
御を行う。モード選択ボタン71、左矢印及び右矢印ボ
タン72,73は、視聴者が映像の表示位置等の調整を
行うために使用する。
【0031】視聴者がテレビチューナー9によって見た
いチャンネルを選択すると、そのチャンネルに該当する
番組の映像信号は、映像入力端子8を介して双眼式ディ
スプレイ1の表示位置制御回路3に伝送される。この映
像信号は、通常のテレビ放送の場合にはNTSC信号と
呼ばれるアナログの信号であり、表示位置制御回路3
は、この信号をLCDの各画素を駆動するため信号に変
換して左眼LE用と右眼RE用の各LCD31,32に
同一の映像を表示させる。
いチャンネルを選択すると、そのチャンネルに該当する
番組の映像信号は、映像入力端子8を介して双眼式ディ
スプレイ1の表示位置制御回路3に伝送される。この映
像信号は、通常のテレビ放送の場合にはNTSC信号と
呼ばれるアナログの信号であり、表示位置制御回路3
は、この信号をLCDの各画素を駆動するため信号に変
換して左眼LE用と右眼RE用の各LCD31,32に
同一の映像を表示させる。
【0032】LCD31,32には従来のテレビ視聴用
の液晶パネルよりも画素数をひと回り大きくしたものを
用いる。これにより、液晶パネルのどの部分に映像を表
示させるかによって、視聴者の視線の誘導を行う。例え
ば、水平、垂直方向ともに従来の液晶パネルの2倍の画
素数をもつ液晶パネルを採用すれば、従来の2倍の視角
の範囲での視線の誘導が可能である。表示位置制御回路
3には、CPU2から出力される左右それぞれの表示位
置座標に映像を表示する機能をもたせる。
の液晶パネルよりも画素数をひと回り大きくしたものを
用いる。これにより、液晶パネルのどの部分に映像を表
示させるかによって、視聴者の視線の誘導を行う。例え
ば、水平、垂直方向ともに従来の液晶パネルの2倍の画
素数をもつ液晶パネルを採用すれば、従来の2倍の視角
の範囲での視線の誘導が可能である。表示位置制御回路
3には、CPU2から出力される左右それぞれの表示位
置座標に映像を表示する機能をもたせる。
【0033】図4は映像をLCDの4分の1に表示した
場合の表示位置の一実施例を示したものであり、左右両
眼ともに映像の表示位置を(a)→(b)→(c)→(d)→(a)の
順序で連続的に移動させれば、普通に映像を視聴してい
るだけで視聴者の視線は、時計回りに大きく1周し、自
然に眼球の運動が促される。
場合の表示位置の一実施例を示したものであり、左右両
眼ともに映像の表示位置を(a)→(b)→(c)→(d)→(a)の
順序で連続的に移動させれば、普通に映像を視聴してい
るだけで視聴者の視線は、時計回りに大きく1周し、自
然に眼球の運動が促される。
【0034】また、図5の(e)と(f)は、左右の映像の表
示位置を内側に寄せた場合と外側に離した場合の視聴者
の視線の方向を示したものである。左右両眼の映像が重
なるようにした場合、視聴者の視線は(e)のときには近
地点、(f)のときには遠地点の方向を向くことになる。
したがって、映像の表示位置を(e)から(f)まで連続的に
移動させれば、普通に映像を視聴しているだけで視聴者
の視線は、近地点方向から遠地点方向へと移動すること
になる。
示位置を内側に寄せた場合と外側に離した場合の視聴者
の視線の方向を示したものである。左右両眼の映像が重
なるようにした場合、視聴者の視線は(e)のときには近
地点、(f)のときには遠地点の方向を向くことになる。
したがって、映像の表示位置を(e)から(f)まで連続的に
移動させれば、普通に映像を視聴しているだけで視聴者
の視線は、近地点方向から遠地点方向へと移動すること
になる。
【0035】ただし、単に左右の映像の表示位置を水平
あるいは垂直方向に変化させても、目から映像までの距
離自体はあまり変化しないので、それだけでは水晶体の
運動にはならない。そこで、映像の表示位置を近地点方
向から遠地点方向に変化させる場合には、ズームレンズ
制御回路5を介してレンズ移動用モータ61及び62を
駆動してズームレンズ51,52を構成するレンズ群の
位置を制御することによって、目から映像までの光学的
距離と映像の拡大率を連動させる。これによって、目か
ら映像までの光学的距離が変化しても映像表示部分の視
角は、一定で映像の見かけの解像度は不変とすることが
でき、通常のテレビ番組の視聴をしながらでもトレーニ
ングが可能となる。
あるいは垂直方向に変化させても、目から映像までの距
離自体はあまり変化しないので、それだけでは水晶体の
運動にはならない。そこで、映像の表示位置を近地点方
向から遠地点方向に変化させる場合には、ズームレンズ
制御回路5を介してレンズ移動用モータ61及び62を
駆動してズームレンズ51,52を構成するレンズ群の
位置を制御することによって、目から映像までの光学的
距離と映像の拡大率を連動させる。これによって、目か
ら映像までの光学的距離が変化しても映像表示部分の視
角は、一定で映像の見かけの解像度は不変とすることが
でき、通常のテレビ番組の視聴をしながらでもトレーニ
ングが可能となる。
【0036】図6及び図7には、2枚の凸レンズと1枚
の凹レンズから成るズームレンズ51,52の構成例を
示す。LCD30と利用者の眼までの距離Lは一定であ
り、図6は結像距離が小さい場合のレンズ群の位置を、
図7は結像距離が大きい場合のレンズ群の位置を示した
ものである。
の凹レンズから成るズームレンズ51,52の構成例を
示す。LCD30と利用者の眼までの距離Lは一定であ
り、図6は結像距離が小さい場合のレンズ群の位置を、
図7は結像距離が大きい場合のレンズ群の位置を示した
ものである。
【0037】図6のように、対物レンズ501及び凹レ
ンズ502をともにLCD30の近くに移動させた場
合、利用者の眼に導入されるLCDの虚像90は眼から
d1だけ離れた位置に観察される。他方、図7のよう
に、LCD30から対物レンズ501の中心までの距離
が対物レンズ501の焦点距離を越えない範囲で対物レ
ンズ501及び凹レンズ502をともにLCD30から
遠ざけた場合には、LCDの虚像90は眼からd2だけ
離れた位置に観察される。
ンズ502をともにLCD30の近くに移動させた場
合、利用者の眼に導入されるLCDの虚像90は眼から
d1だけ離れた位置に観察される。他方、図7のよう
に、LCD30から対物レンズ501の中心までの距離
が対物レンズ501の焦点距離を越えない範囲で対物レ
ンズ501及び凹レンズ502をともにLCD30から
遠ざけた場合には、LCDの虚像90は眼からd2だけ
離れた位置に観察される。
【0038】しかしながら、いずれの場合においても、
LCDの虚像90の視角はαであり、同一となる。この
ように、ズームレンズを利用することで、LCDに投影
される画像の視角を一定に保ったまま、画像の結像距離
を連続的に変更することができる。尚、前記の例ではズ
ームレンズ51及び52の機能を光学系が直線上に構成
されている場合について説明したが、図3の光学系につ
いても同様なズームレンズを構成することができる。
LCDの虚像90の視角はαであり、同一となる。この
ように、ズームレンズを利用することで、LCDに投影
される画像の視角を一定に保ったまま、画像の結像距離
を連続的に変更することができる。尚、前記の例ではズ
ームレンズ51及び52の機能を光学系が直線上に構成
されている場合について説明したが、図3の光学系につ
いても同様なズームレンズを構成することができる。
【0039】以上は、眼球及び水晶体の運動を促すため
の基本原理を示したものであるが、実際に映像の表示位
置を変化させる場合には、前記の水平、垂直方向への変
化と遠近の変化とを適宜組み合わせるとともに移動の速
度にも変化をもたせて特定のパターンを設定してもよい
し、目的別や時間別に設定された複数のパターンの中か
ら視聴者が実行するパターンを選択するようにしてもよ
いし、あるいは乱数を用いてランダムにパターンを生成
するようにしてもよい。
の基本原理を示したものであるが、実際に映像の表示位
置を変化させる場合には、前記の水平、垂直方向への変
化と遠近の変化とを適宜組み合わせるとともに移動の速
度にも変化をもたせて特定のパターンを設定してもよい
し、目的別や時間別に設定された複数のパターンの中か
ら視聴者が実行するパターンを選択するようにしてもよ
いし、あるいは乱数を用いてランダムにパターンを生成
するようにしてもよい。
【0040】次に、対象物の明るさによって眼に入って
くる光の量を調節する虹彩の大きさを変化させる筋肉で
ある毛様体の運動を促す方法について説明する。眼に入
ってくる光の量が一定であれば、虹彩の大きさはほぼ一
定となり、毛様体は同じ緊張状態に置かれることとなる
ため、毛様体の運動を促すためには眼に入る光の量を変
化させる必要がある。本発明では、バックライト制御回
路4によってLCD31及び32を照射するバックライ
ト41及び42の光量を制御することで眼に入る映像の
明るさを変化させる。ただし、あまりに画面を明るくし
過ぎると目への負担が大きくなるし、逆に画面を暗くし
過ぎると今度は視認性が低下するという問題が生じるた
め、通常は標準の明るさにしておき、例えば、25分経
過する毎に5分間だけ明るさを変化させるといった制御
を行えばよい。
くる光の量を調節する虹彩の大きさを変化させる筋肉で
ある毛様体の運動を促す方法について説明する。眼に入
ってくる光の量が一定であれば、虹彩の大きさはほぼ一
定となり、毛様体は同じ緊張状態に置かれることとなる
ため、毛様体の運動を促すためには眼に入る光の量を変
化させる必要がある。本発明では、バックライト制御回
路4によってLCD31及び32を照射するバックライ
ト41及び42の光量を制御することで眼に入る映像の
明るさを変化させる。ただし、あまりに画面を明るくし
過ぎると目への負担が大きくなるし、逆に画面を暗くし
過ぎると今度は視認性が低下するという問題が生じるた
め、通常は標準の明るさにしておき、例えば、25分経
過する毎に5分間だけ明るさを変化させるといった制御
を行えばよい。
【0041】以上説明した双眼式ディスプレイの映像表
示の制御を実行する表示制御プログラム6の概略フロー
チャートを図8に示す。
示の制御を実行する表示制御プログラム6の概略フロー
チャートを図8に示す。
【0042】プログラムが起動されると、まず、ステッ
プS10で不揮発性メモリ7に記憶されている動作パラ
メータ群が読み出される。動作パラメータ群は、表1
(動作パラメータ群の一例)に示すように、初期表示位
置、水平移動範囲、垂直移動範囲、結像範囲、バックラ
イト光量変更範囲、画面焦点など、表示位置制御、ズー
ムレンズ制御及びバックライト制御に使用するユーザ設
定可能なパラメータであり、最初は標準的な値をデフォ
ルト値として設定しておく。
プS10で不揮発性メモリ7に記憶されている動作パラ
メータ群が読み出される。動作パラメータ群は、表1
(動作パラメータ群の一例)に示すように、初期表示位
置、水平移動範囲、垂直移動範囲、結像範囲、バックラ
イト光量変更範囲、画面焦点など、表示位置制御、ズー
ムレンズ制御及びバックライト制御に使用するユーザ設
定可能なパラメータであり、最初は標準的な値をデフォ
ルト値として設定しておく。
【0043】
【表1】
【0044】ステップS20では、ステップS10で読
み出した動作パラメータにしたがって表示位置、ズーム
レンズ及びバックライトの初期設定を行う。続くステッ
プS30ではモード選択ボタン71が押されたかどうか
を判定し、押されていなければ、ステップS40以下で
LCDの表示位置の制御、ズームレンズの制御及びバッ
クライト制御を行う。モード選択ボタン71が押されて
いる場合には、ステップS30からステップS70へと
分岐し、設定すべき動作パラメータを選択してステップ
S80でパラメータ値の設定を行う。ステップS90で
は、パラメータの設定が完了したかどうかを判定し、完
了していなければステップS70に戻って別のパラメー
タの設定を繰り返し、完了した場合にはステップS30
に戻る。
み出した動作パラメータにしたがって表示位置、ズーム
レンズ及びバックライトの初期設定を行う。続くステッ
プS30ではモード選択ボタン71が押されたかどうか
を判定し、押されていなければ、ステップS40以下で
LCDの表示位置の制御、ズームレンズの制御及びバッ
クライト制御を行う。モード選択ボタン71が押されて
いる場合には、ステップS30からステップS70へと
分岐し、設定すべき動作パラメータを選択してステップ
S80でパラメータ値の設定を行う。ステップS90で
は、パラメータの設定が完了したかどうかを判定し、完
了していなければステップS70に戻って別のパラメー
タの設定を繰り返し、完了した場合にはステップS30
に戻る。
【0045】図9はステップS40の表示位置制御処理
の詳細フローを示したものである。表示座標を決定する
ための移動パターンデータは、表2(表示座標を決定す
るための移動パターンデータの例)に示すように、目標
位置座標と移動時間の組を順番に並べたものであり、こ
の例は、LCDの中央(座標(0,0))を起点とし
て、映像を右上(座標(100,100))から時計回
りに一回転させ、次いで反時計回りに一回転させたあと
LCDの中央に戻す場合を示している。ここで、目標位
置座標が変化していない部分は、対応する時間だけ映像
をその座標に固定することを意味する。
の詳細フローを示したものである。表示座標を決定する
ための移動パターンデータは、表2(表示座標を決定す
るための移動パターンデータの例)に示すように、目標
位置座標と移動時間の組を順番に並べたものであり、こ
の例は、LCDの中央(座標(0,0))を起点とし
て、映像を右上(座標(100,100))から時計回
りに一回転させ、次いで反時計回りに一回転させたあと
LCDの中央に戻す場合を示している。ここで、目標位
置座標が変化していない部分は、対応する時間だけ映像
をその座標に固定することを意味する。
【0046】
【表2】
【0047】ステップS401では、移動パターンデー
タ内の現目標位置を示すポインタ(初期は先頭を指して
いる)から目標位置座標(Xi,Yi)と移動時間Tiを
読み出す。次に、ステップS402では現目標位置が設
定された時刻Tpsと現在時刻との差分から経過時間tp
を求める。そして、ステップS403で基準表示位置座
標(X,Y)を計算する。ここで、(Xs,Ys)は前回
の目標位置として記録されている座標であり、初期値は
表1の初期表示位置座標とする。次のステップS404
及びS405では、経過時間tpが移動時間Ti以上にな
った場合に前回目標位置(Xs,Ys)及び時刻Tsを更
新するとともにポインタを次の目標位置に更新する。
タ内の現目標位置を示すポインタ(初期は先頭を指して
いる)から目標位置座標(Xi,Yi)と移動時間Tiを
読み出す。次に、ステップS402では現目標位置が設
定された時刻Tpsと現在時刻との差分から経過時間tp
を求める。そして、ステップS403で基準表示位置座
標(X,Y)を計算する。ここで、(Xs,Ys)は前回
の目標位置として記録されている座標であり、初期値は
表1の初期表示位置座標とする。次のステップS404
及びS405では、経過時間tpが移動時間Ti以上にな
った場合に前回目標位置(Xs,Ys)及び時刻Tsを更
新するとともにポインタを次の目標位置に更新する。
【0048】次のステップS406からは結像距離の設
定を行う。結像距離の制御パターンデータは、表3(結
像距離の制御パターンデータの例)に示すように、目標
結像距離と移動時間の組を順番に並べたものであり、こ
の例は、初期結像距離を50cmと仮定して結像距離を順
次10m、30cmに変化させたあと50cmへ戻す場合を
示している。ここで、結像距離が変化していない部分
は、対応する時間だけ結像距離を固定することを意味す
る。
定を行う。結像距離の制御パターンデータは、表3(結
像距離の制御パターンデータの例)に示すように、目標
結像距離と移動時間の組を順番に並べたものであり、こ
の例は、初期結像距離を50cmと仮定して結像距離を順
次10m、30cmに変化させたあと50cmへ戻す場合を
示している。ここで、結像距離が変化していない部分
は、対応する時間だけ結像距離を固定することを意味す
る。
【0049】
【表3】
【0050】ステップS406では、まず、現目標結像
距離を示すポインタから目標結像距離Ljと移動時間Tj
を読み出す。次に、ステップS407では現目標結像距
離が設定された時刻Tlsと現在時刻との差分から経過時
間tlを求める。そして、ステップS408で結像距離
Lを計算する。続くステップS409及びS410で
は、経過時間tlが移動時間Tj以上になった場合に前回
結像距離Ls及び時刻Tlsを更新するとともに次の目標
結像距離にポインタを更新する。
距離を示すポインタから目標結像距離Ljと移動時間Tj
を読み出す。次に、ステップS407では現目標結像距
離が設定された時刻Tlsと現在時刻との差分から経過時
間tlを求める。そして、ステップS408で結像距離
Lを計算する。続くステップS409及びS410で
は、経過時間tlが移動時間Tj以上になった場合に前回
結像距離Ls及び時刻Tlsを更新するとともに次の目標
結像距離にポインタを更新する。
【0051】次に、ステップS411では補正画素数d
を計算する。ここで、Cは画面の視角、解像度及び左右
両眼の間隔から決まる定数であり、例えば、60度の視
角に600画素を表示する場合で左右両眼の間隔を7c
mとすれば、およそ18画素・mという値となる。次
に、ステップS412で左眼用LCDの補正後の表示位
置座標(XL,YL)と右眼用LCDの補正後の表示位置
座標(XR,YR)を求め、ステップS413でそれらの
座標の値を表示位置制御回路3に出力する。
を計算する。ここで、Cは画面の視角、解像度及び左右
両眼の間隔から決まる定数であり、例えば、60度の視
角に600画素を表示する場合で左右両眼の間隔を7c
mとすれば、およそ18画素・mという値となる。次
に、ステップS412で左眼用LCDの補正後の表示位
置座標(XL,YL)と右眼用LCDの補正後の表示位置
座標(XR,YR)を求め、ステップS413でそれらの
座標の値を表示位置制御回路3に出力する。
【0052】これによって、所定の結像距離Lに対応す
る視線の角度で左右のLCDへの映像の表示が行われ
る。
る視線の角度で左右のLCDへの映像の表示が行われ
る。
【0053】続いて図8のステップS50では、左右両
眼の結像距離がステップS408で求めたLとなるよう
にズームレンズ制御回路5を介してレンズ移動用モータ
61、62を駆動してズームレンズの制御を行う。
眼の結像距離がステップS408で求めたLとなるよう
にズームレンズ制御回路5を介してレンズ移動用モータ
61、62を駆動してズームレンズの制御を行う。
【0054】図11はステップS60のバックライト制
御処理の詳細を示すフローチャートである。バックライ
ト光量の制御パターンデータは、表4(バックライト光
量の制御パターンデータの例)に示すように、目標光量
と変更時間の組を順番に並べたものであり、この例は、
初期の光量を100と仮定して光量を順次200、50
へ変化させた後100に戻す場合を示している。ここ
で、目標光量が変化していない部分は、対応する時間だ
け光量を固定することを意味する。
御処理の詳細を示すフローチャートである。バックライ
ト光量の制御パターンデータは、表4(バックライト光
量の制御パターンデータの例)に示すように、目標光量
と変更時間の組を順番に並べたものであり、この例は、
初期の光量を100と仮定して光量を順次200、50
へ変化させた後100に戻す場合を示している。ここ
で、目標光量が変化していない部分は、対応する時間だ
け光量を固定することを意味する。
【0055】
【表4】
【0056】ステップS601では、まず、現目標光量
を示すポインタから目標光量Bkと変更時間Tkを読み出
す。次に、ステップS602では現目標光量が設定され
た時刻Tbsと現在時刻との差分から経過時間tbを求め
る。そして、ステップS603で光量Bを計算する。続
くステップS604及びS605では、経過時間tbが
変更時間Tk以上になった場合に前回目標光量Bs及び時
刻Tbsを更新するとともに次の目標光量にポインタを更
新する。そしてステップS606で光量Bの値をバック
ライト制御回路4に出力する。
を示すポインタから目標光量Bkと変更時間Tkを読み出
す。次に、ステップS602では現目標光量が設定され
た時刻Tbsと現在時刻との差分から経過時間tbを求め
る。そして、ステップS603で光量Bを計算する。続
くステップS604及びS605では、経過時間tbが
変更時間Tk以上になった場合に前回目標光量Bs及び時
刻Tbsを更新するとともに次の目標光量にポインタを更
新する。そしてステップS606で光量Bの値をバック
ライト制御回路4に出力する。
【0057】双眼式ディスプレイ1の側面に設けられた
3つのボタンは、表示の調整用のボタンである。モード
選択ボタン71は、調整すべき動作パラメータを選択す
るためのボタンであり、一度ボタンを押すと動作パラメ
ータ選択モードとなり、画面には図12の例に示すよう
に複数の動作パラメータの名称が表示される。図12中
のポインタマーク80は、現在選択中の動作パラメータ
を示しており、左矢印ボタン72及び右矢印ボタン73
によって調整したい動作パラメータの名称の前にポイン
タマーク80を動かしてからもう一度モード選択ボタン
71を押すと、該当する動作パラメータの調整モードに
入る。例えば「水平移動範囲(左)」の調整モードに入
った場合には、表1の動作パラメータ群に記憶されてい
る現在の「水平移動範囲(左)」の値に応じた位置に映
像が表示される。
3つのボタンは、表示の調整用のボタンである。モード
選択ボタン71は、調整すべき動作パラメータを選択す
るためのボタンであり、一度ボタンを押すと動作パラメ
ータ選択モードとなり、画面には図12の例に示すよう
に複数の動作パラメータの名称が表示される。図12中
のポインタマーク80は、現在選択中の動作パラメータ
を示しており、左矢印ボタン72及び右矢印ボタン73
によって調整したい動作パラメータの名称の前にポイン
タマーク80を動かしてからもう一度モード選択ボタン
71を押すと、該当する動作パラメータの調整モードに
入る。例えば「水平移動範囲(左)」の調整モードに入
った場合には、表1の動作パラメータ群に記憶されてい
る現在の「水平移動範囲(左)」の値に応じた位置に映
像が表示される。
【0058】表示位置の微調整は左矢印ボタン72及び
右矢印ボタン73によって行うことができ、所望の位置
に映像を表示させてからモード選択ボタン71を押す
と、調整した位置に対応する値に動作パラメータ値が更
新される。そして、画面は再び動作パラメータ選択モー
ドに戻るので、必要ならばさらに別の動作パラメータを
選択して調整を行えばよいし、調整がすべて完了した場
合には「終了」を選択してからモード選択ボタン71を
押すと、画面は通常の映像表示に戻る。
右矢印ボタン73によって行うことができ、所望の位置
に映像を表示させてからモード選択ボタン71を押す
と、調整した位置に対応する値に動作パラメータ値が更
新される。そして、画面は再び動作パラメータ選択モー
ドに戻るので、必要ならばさらに別の動作パラメータを
選択して調整を行えばよいし、調整がすべて完了した場
合には「終了」を選択してからモード選択ボタン71を
押すと、画面は通常の映像表示に戻る。
【0059】前記のような調整を行った結果は、すべて
表1の動作パラメータ群に値が記録され、初期設定値に
ついては図8のステップS20の初期設定時に参照され
る。その他の値、例えば「水平移動範囲(左)」の値で
あれば、図10のステップS413で表示位置を出力す
るときに参照され、出力値が範囲外にならないようにチ
ェックが行われるし、バックライト光量であれば、図1
1のステップS606において光量を出力するときに参
照される。
表1の動作パラメータ群に値が記録され、初期設定値に
ついては図8のステップS20の初期設定時に参照され
る。その他の値、例えば「水平移動範囲(左)」の値で
あれば、図10のステップS413で表示位置を出力す
るときに参照され、出力値が範囲外にならないようにチ
ェックが行われるし、バックライト光量であれば、図1
1のステップS606において光量を出力するときに参
照される。
【0060】前記のような調整を行うことにより、本発
明の双眼式ディスプレイは、子供から大人までを含む両
眼の距離の違いに対応可能であるし、遠視や近視の人あ
るいは両眼の視力に差がある人にも対応可能である。ま
た、調整により目の運動の強さを適宜設定可能であるた
め、各人の体調等にも柔軟に対処することができる。さ
らに、調整結果を複数パターン記録できるようにし、利
用者がその中から所望のパターンを選択する手段を設け
るようにすれば、複数の利用者が共用する場合であって
も自分が以前設定したパターンで容易に調整を行うこと
ができるし、また、同一の利用者が自分の好みのパター
ンを複数登録しておき、その中から好みのパターンを選
択するような利用方法も可能である。
明の双眼式ディスプレイは、子供から大人までを含む両
眼の距離の違いに対応可能であるし、遠視や近視の人あ
るいは両眼の視力に差がある人にも対応可能である。ま
た、調整により目の運動の強さを適宜設定可能であるた
め、各人の体調等にも柔軟に対処することができる。さ
らに、調整結果を複数パターン記録できるようにし、利
用者がその中から所望のパターンを選択する手段を設け
るようにすれば、複数の利用者が共用する場合であって
も自分が以前設定したパターンで容易に調整を行うこと
ができるし、また、同一の利用者が自分の好みのパター
ンを複数登録しておき、その中から好みのパターンを選
択するような利用方法も可能である。
【0061】以上の本実施形態は、本発明をテレビ視聴
用の双眼式ディスプレイに適用した例で説明したが、パ
ーソナルコンピュータ等の情報処理装置に接続して使用
するタイプの双眼式ディスプレイも、映像入力信号がR
GB形式となることとLCDの解像度が異なる点を除け
ば、まったく同様である。
用の双眼式ディスプレイに適用した例で説明したが、パ
ーソナルコンピュータ等の情報処理装置に接続して使用
するタイプの双眼式ディスプレイも、映像入力信号がR
GB形式となることとLCDの解像度が異なる点を除け
ば、まったく同様である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テレビを長時間視聴したり、パソコン作業を長時間行っ
た場合でも、適度に目の筋肉や水晶体の運動が促される
ので、従来のディスプレイに比べて目の疲れや視力低下
を低減することができる。
テレビを長時間視聴したり、パソコン作業を長時間行っ
た場合でも、適度に目の筋肉や水晶体の運動が促される
ので、従来のディスプレイに比べて目の疲れや視力低下
を低減することができる。
【図1】本発明によるテレビ視聴用の双眼式ディスプレ
イの一実施形態の概略構成を示すブロック構成図であ
る。
イの一実施形態の概略構成を示すブロック構成図であ
る。
【図2】図1に示すテレビ視聴用の双眼式ディスプレイ
の外観図である。
の外観図である。
【図3】図1に示すテレビ視聴用の双眼式ディスプレイ
における光学系の実装図である。
における光学系の実装図である。
【図4】本実施形態の視線の方向を誘導する映像表示に
ついて説明するための図である。
ついて説明するための図である。
【図5】本実施形態の遠近の視線を誘導する映像表示に
ついて説明するための図である。
ついて説明するための図である。
【図6】本実施形態の結像距離が小さい場合のズームレ
ンズの構成例を説明するための図である。
ンズの構成例を説明するための図である。
【図7】本実施形態の結像距離が大きい場合のズームレ
ンズの構成例を説明するための図である。
ンズの構成例を説明するための図である。
【図8】本実施形態の表示制御プログラムの概略フロー
チャートである。
チャートである。
【図9】本実施形態の表示位置制御処理の詳細フローチ
ャートである。
ャートである。
【図10】本実施形態の表示位置制御処理の詳細フロー
チャートの続きである。
チャートの続きである。
【図11】本実施形態のバックライト制御処理の詳細フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図12】本実施形態の動作パラメータ選択画面の表示
例である。
例である。
1…双眼式ディスプレイ、2…CPU、3…表示位置制
御回路、4…バックライト制御回路、5…ズームレンズ
制御回路、6…表示制御プログラム、7…不揮発性メモ
リ、8…映像入力端子、9…テレビチューナー、30,
31,32…LCD、41,42…バックライト、5
1,52…ズームレンズ、61,62…レンズ移動用モ
ータ、71…モード選択ボタン、72…左矢印ボタン、
73…右矢印ボタン、90…LCDの虚像。
御回路、4…バックライト制御回路、5…ズームレンズ
制御回路、6…表示制御プログラム、7…不揮発性メモ
リ、8…映像入力端子、9…テレビチューナー、30,
31,32…LCD、41,42…バックライト、5
1,52…ズームレンズ、61,62…レンズ移動用モ
ータ、71…モード選択ボタン、72…左矢印ボタン、
73…右矢印ボタン、90…LCDの虚像。
Claims (6)
- 【請求項1】 入力される映像を左右両眼の1対のディ
スプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、利用
者が表示される画像を見ているだけで視線の方向が上下
左右もしくは遠近に誘導されるように、左右の映像のそ
れぞれの表示位置を水平方向もしくは垂直方向に連続的
に変化させる手段を設けたことを特徴とする双眼式ディ
スプレイ。 - 【請求項2】 入力される映像を左右両眼の1対のディ
スプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、表示
する映像のサイズよりも大きな映像表示部を設け、映像
表示部内の表示位置を制御することによって映像の入射
角を制御する映像入射角制御手段を設けたことを特徴と
する双眼式ディスプレイ。 - 【請求項3】 入力される映像を左右両眼の1対のディ
スプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、表示
される映像を見ているだけで虹彩の運動が促されるよう
に表示映像の明るさを連続的に変化させる制御手段を設
けたことを特徴とする双眼式ディスプレイ。 - 【請求項4】 入力される映像を左右両眼の1対のディ
スプレイに表示する双眼式ディスプレイにおいて、表示
映像の空間的な位置を時間の経過にともなって連続的に
移動させる表示位置制御手段を設けたことを特徴とする
双眼式ディスプレイ。 - 【請求項5】 請求項4に記載の双眼式ディスプレイに
おいて、前記表示位置制御手段は、表示映像の遠近と拡
大率を連動して制御する手段を設け、視角を一定に保っ
たままで表示映像の遠近を変化させるようにしたことを
特徴とする双眼式ディスプレイ。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記
載の双眼式ディスプレイに、利用者が調整した結果を複
数種類記憶する記憶手段と、それら複数種類の調整結果
の中から所望のものを選択する手段を設けたことを特徴
とする双眼式ディスプレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346396A JP2000171751A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 双眼式ディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346396A JP2000171751A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 双眼式ディスプレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171751A true JP2000171751A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18383151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10346396A Pending JP2000171751A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 双眼式ディスプレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000171751A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006051743A1 (ja) * | 2004-11-12 | 2006-05-18 | Nikon Corporation | 映像表示装置 |
WO2010050459A1 (ja) | 2008-10-29 | 2010-05-06 | パナソニック電工株式会社 | 視標呈示装置、画像表示システムおよび車載用表示装置 |
JP2014016627A (ja) * | 2013-08-29 | 2014-01-30 | Sony Corp | 頭部装着型ディスプレイにおける光学的位置調整方法 |
US8907865B2 (en) | 2010-04-08 | 2014-12-09 | Sony Corporation | Head mounted display and optical position adjustment method of the same |
US9766453B2 (en) | 2010-08-18 | 2017-09-19 | Sony Corporation | Display apparatus |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP10346396A patent/JP2000171751A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006051743A1 (ja) * | 2004-11-12 | 2006-05-18 | Nikon Corporation | 映像表示装置 |
JPWO2006051743A1 (ja) * | 2004-11-12 | 2008-05-29 | 株式会社ニコン | 映像表示装置 |
WO2010050459A1 (ja) | 2008-10-29 | 2010-05-06 | パナソニック電工株式会社 | 視標呈示装置、画像表示システムおよび車載用表示装置 |
US8907865B2 (en) | 2010-04-08 | 2014-12-09 | Sony Corporation | Head mounted display and optical position adjustment method of the same |
US9201242B2 (en) | 2010-04-08 | 2015-12-01 | Sony Corporation | Head mounted display and optical position adjustment method of the same |
US9569897B2 (en) | 2010-04-08 | 2017-02-14 | Sony Corporation | Head mounted display and optical position adjustment method of the same |
US9709809B2 (en) | 2010-04-08 | 2017-07-18 | Sony Corporation | Head mounted display and optical position adjustment method of the same |
US9766453B2 (en) | 2010-08-18 | 2017-09-19 | Sony Corporation | Display apparatus |
JP2014016627A (ja) * | 2013-08-29 | 2014-01-30 | Sony Corp | 頭部装着型ディスプレイにおける光学的位置調整方法 |
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