JP2000157297A - 川崎病因子の検出法 - Google Patents
川崎病因子の検出法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 川崎病の発症期に検出可能な因子の検出法を
提供する。 【解決手段】 Vβ6.5陽性T細胞数の増加、又はV
β6.5及びVβ2.1陽性T細胞数の増加を指標とする
川崎病因子の検出法。
提供する。 【解決手段】 Vβ6.5陽性T細胞数の増加、又はV
β6.5及びVβ2.1陽性T細胞数の増加を指標とする
川崎病因子の検出法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、川崎病の発症に関
与する川崎病因子の検出法に関する。
与する川崎病因子の検出法に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】川崎病は、
1963年川崎冨作により初めて報告された乳幼児期に
認められる病気であり、近年では、人種毎の発症頻度が
異なるものの世界各地で発症例が報告されている。川崎
病は男児に好発し、その患者年齢としては4才以下が80
〜85%を占めているが、年長者にも発症が認められてい
る。また、冠動脈障害や冠動脈瘤による突然死をきたす
こともある。死亡頻度は、0.3〜0.5%であるが、乳幼児
における心臓疾患の主要原因でもある。また、後遺症と
して冠状動脈瘤及び狭窄を来すことがあり、心筋梗塞の
原因となる。発症初期におけるガンマグロブリン療法等
により冠動脈瘤形成頻度の減少が認められるものの、ガ
ンマグロブリン療法の無効例も多く存在している。川崎
病はその病態が、ブドウ球菌由来の細菌外毒素(TSST−
1:スーパー抗原の一種)による毒素性ショック症候群
(Toxic shock Syndrom: TSS)等に見られる全身性の症
状に類似しており、リンパ球、マクロファージ系の細胞
活性化を初めとした免疫学的変化顕著である(臨床免
疫,26(7): 738-744, 1994)。更には、患者の急性期末
梢血リンパ球においてVβ2及びVβ8陽性T細胞が選
択的に増加しているとの報告もあり(J., Kotozin, B.
L., Jujo, K., Melish, M.E., Glode, M.P., Kohsaka,
T. and Leung, D.Y.M. (1992) Selective expansion of
T cells expressing T-cell receptor variable region
s V beta 2 and V beta8 in Kawasaki disease, Proc N
atl Acad Sci USA 89, 4066; Abe J., Kotozin,B.L., M
eissner, C., Melish, M.E., Masato, T., Fuluton,
D., Romagne, F.,Malissen, B. and Leung, D.Y.M. (19
93) Characterization of T cell repertoire changes
in acute Kawasaki disease, J Exp Med 177,791; Curt
is, N., Zheng, R., Lamb, J.R. and Levin, M.(1995)
Evidence for superantigen mediated process in Kawa
saki disease, Arch Dis Child 72, 308; Donald et. a
l.,1995, J. Immunol. (1995), 155: 5018-5021)、その
発症にはスーパー抗原(SA)の関与が示唆されていた。
1963年川崎冨作により初めて報告された乳幼児期に
認められる病気であり、近年では、人種毎の発症頻度が
異なるものの世界各地で発症例が報告されている。川崎
病は男児に好発し、その患者年齢としては4才以下が80
〜85%を占めているが、年長者にも発症が認められてい
る。また、冠動脈障害や冠動脈瘤による突然死をきたす
こともある。死亡頻度は、0.3〜0.5%であるが、乳幼児
における心臓疾患の主要原因でもある。また、後遺症と
して冠状動脈瘤及び狭窄を来すことがあり、心筋梗塞の
原因となる。発症初期におけるガンマグロブリン療法等
により冠動脈瘤形成頻度の減少が認められるものの、ガ
ンマグロブリン療法の無効例も多く存在している。川崎
病はその病態が、ブドウ球菌由来の細菌外毒素(TSST−
1:スーパー抗原の一種)による毒素性ショック症候群
(Toxic shock Syndrom: TSS)等に見られる全身性の症
状に類似しており、リンパ球、マクロファージ系の細胞
活性化を初めとした免疫学的変化顕著である(臨床免
疫,26(7): 738-744, 1994)。更には、患者の急性期末
梢血リンパ球においてVβ2及びVβ8陽性T細胞が選
択的に増加しているとの報告もあり(J., Kotozin, B.
L., Jujo, K., Melish, M.E., Glode, M.P., Kohsaka,
T. and Leung, D.Y.M. (1992) Selective expansion of
T cells expressing T-cell receptor variable region
s V beta 2 and V beta8 in Kawasaki disease, Proc N
atl Acad Sci USA 89, 4066; Abe J., Kotozin,B.L., M
eissner, C., Melish, M.E., Masato, T., Fuluton,
D., Romagne, F.,Malissen, B. and Leung, D.Y.M. (19
93) Characterization of T cell repertoire changes
in acute Kawasaki disease, J Exp Med 177,791; Curt
is, N., Zheng, R., Lamb, J.R. and Levin, M.(1995)
Evidence for superantigen mediated process in Kawa
saki disease, Arch Dis Child 72, 308; Donald et. a
l.,1995, J. Immunol. (1995), 155: 5018-5021)、その
発症にはスーパー抗原(SA)の関与が示唆されていた。
【0003】また、ガンマグロブリン療法が川崎病に奏
効するということも、川崎病の発症にスーパー抗原が関
与することを示唆している。即ち、ガンマグロブリン製
剤中にブドウ球菌由来スーパー抗原に対する抗体が存在
し、この抗SA抗体がSAによるT細胞活性化特異的に抑制
するとの報告(Takei, S., Arora, Y.K. and Walker,M.
(1993) Intravenous immunoglobulin contains specif
ic antibodies inhibitory to activation of T cell b
y staphylococcal toxin superantigens, J.Clin Inves
t, 91, 602-607)がある。しかしながら、その病因は未
だ解明されていない状態である。
効するということも、川崎病の発症にスーパー抗原が関
与することを示唆している。即ち、ガンマグロブリン製
剤中にブドウ球菌由来スーパー抗原に対する抗体が存在
し、この抗SA抗体がSAによるT細胞活性化特異的に抑制
するとの報告(Takei, S., Arora, Y.K. and Walker,M.
(1993) Intravenous immunoglobulin contains specif
ic antibodies inhibitory to activation of T cell b
y staphylococcal toxin superantigens, J.Clin Inves
t, 91, 602-607)がある。しかしながら、その病因は未
だ解明されていない状態である。
【0004】従来、本症の診断は、1) 5日以上続く発
熱;2) 四肢末端の変化;硬性浮腫、紅斑等;3) 不定形
発疹;4) 両眼球結膜の充血;5) 口唇、口腔所見;口腔
の紅潮、イチゴ舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤;6)
急性期における非化膿性頚部リンパ節腫眼からなる臨床
症状の内、5つ以上の症状を伴うことを基準として行わ
れている。しかし、必ずしもこれら主要症状が早期に揃
って出現するとは限らず、特に年長発症の場合には、重
症例が多い上、主要症状の出現に時間がかかることか
ら、早期に的確な診断を行うための基準の確立が強く求
められている。
熱;2) 四肢末端の変化;硬性浮腫、紅斑等;3) 不定形
発疹;4) 両眼球結膜の充血;5) 口唇、口腔所見;口腔
の紅潮、イチゴ舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤;6)
急性期における非化膿性頚部リンパ節腫眼からなる臨床
症状の内、5つ以上の症状を伴うことを基準として行わ
れている。しかし、必ずしもこれら主要症状が早期に揃
って出現するとは限らず、特に年長発症の場合には、重
症例が多い上、主要症状の出現に時間がかかることか
ら、早期に的確な診断を行うための基準の確立が強く求
められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、川崎病の
的確な早期診断を確立するために、鋭意研究を重ねた結
果、川崎病の発症期の患者に、川崎病に特異的な因子の
存在を示唆する、科学的に検出可能な徴候が現れている
ことを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発
明は、Vβ6.5陽性T細胞数の増加、又はVβ6.5及
びVβ2.1陽性T細胞数の増加を指標とする、川崎病
因子の検出法を提供するものである。「川崎病因子」と
は、川崎病の臨床症状を顕在化させる因子を意味し、何
らかの原因で川崎病に罹患した患者の血中に存在する病
因物質を含む。そのような物質として、例えば、細菌性
スーパー抗原の可能性がある。スーパー抗原の代表例と
して、A群連鎖球菌由来の外毒素(Streptococcal pyog
enic exptoxin C(SPEC))を挙げることができる。
的確な早期診断を確立するために、鋭意研究を重ねた結
果、川崎病の発症期の患者に、川崎病に特異的な因子の
存在を示唆する、科学的に検出可能な徴候が現れている
ことを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発
明は、Vβ6.5陽性T細胞数の増加、又はVβ6.5及
びVβ2.1陽性T細胞数の増加を指標とする、川崎病
因子の検出法を提供するものである。「川崎病因子」と
は、川崎病の臨床症状を顕在化させる因子を意味し、何
らかの原因で川崎病に罹患した患者の血中に存在する病
因物質を含む。そのような物質として、例えば、細菌性
スーパー抗原の可能性がある。スーパー抗原の代表例と
して、A群連鎖球菌由来の外毒素(Streptococcal pyog
enic exptoxin C(SPEC))を挙げることができる。
【0006】本発明の川崎病因子の検出法を実施するに
は、川崎病を疑われる患者から末梢血を得、TCRV領
域の遺伝子群を増幅し、TCRVサブファミリーの発現
頻度を検出し、Vβ6.5陽性T細胞、又はVβ6.5陽
性T細胞及びVβ2.1陽性T細胞の増加を評価する。
T細胞のVβレパートリーは、当該技術分野で既知の任
意の方法で増幅し、発現を調べることができる。例え
ば、患者から末梢血を得、トータルRNAを抽出し、既
知のアダプター付加PCR(アダプターライゲーション
PCR=AL−PCR)でTCRV領域の遺伝子群を増
幅し、リバース・ドット・ブロット法(Reverse dot bl
otting)により、TCRVサブファミリーに特異的なオ
リゴプローブを用いて、それらサブファミリーの発現状
態を調べ、TCRVβ6.5、又はTCRVβ6.5及び
TCRVβ2.1サブファミリーの発現頻度の有意な増
大(絶対的及び/又は相対的)を比較する。リバース・
ドット・ブロット法に用いるオリゴヌクレオチドプロー
ブは、TCRVβサブファミリーに特異的であり、少な
くとも、TCRVβ2.1及びTCRVβ6.5に対応す
るプローブを含むことを条件として任意である。本発明
の実施に用いることができるオリゴヌクレオチドプロー
ブの一例として、表7〜13に記載のオリゴヌクレオチ
ドプローブが挙げられる。これらは配列番号10及び1
1に記載の塩基配列で示されるオリゴヌクレオチドプロ
ーブ(表10のVB02-1及び表11のVB06-4、それぞれT
CRVβ2.1及びTCRVβ6.5に対応する)と、配
列番号12〜96に記載のオリゴヌクレオチドを含む。
これらオリゴヌクレオチドプローブを用いる場合、最終
的に得られたサブファミリーの発現頻度のデータから、
配列番号10及び11に記載のオリゴヌクレオチドプロ
ーブに対応するTCRVβ6.5、又はTCRVβ6.5
及びTCRVβ2.1サブファミリーの発現頻度が他の
サブファミリーの発現頻度よりも有意に高いことを指標
として、川崎病因子の存在を決定すればよい。
は、川崎病を疑われる患者から末梢血を得、TCRV領
域の遺伝子群を増幅し、TCRVサブファミリーの発現
頻度を検出し、Vβ6.5陽性T細胞、又はVβ6.5陽
性T細胞及びVβ2.1陽性T細胞の増加を評価する。
T細胞のVβレパートリーは、当該技術分野で既知の任
意の方法で増幅し、発現を調べることができる。例え
ば、患者から末梢血を得、トータルRNAを抽出し、既
知のアダプター付加PCR(アダプターライゲーション
PCR=AL−PCR)でTCRV領域の遺伝子群を増
幅し、リバース・ドット・ブロット法(Reverse dot bl
otting)により、TCRVサブファミリーに特異的なオ
リゴプローブを用いて、それらサブファミリーの発現状
態を調べ、TCRVβ6.5、又はTCRVβ6.5及び
TCRVβ2.1サブファミリーの発現頻度の有意な増
大(絶対的及び/又は相対的)を比較する。リバース・
ドット・ブロット法に用いるオリゴヌクレオチドプロー
ブは、TCRVβサブファミリーに特異的であり、少な
くとも、TCRVβ2.1及びTCRVβ6.5に対応す
るプローブを含むことを条件として任意である。本発明
の実施に用いることができるオリゴヌクレオチドプロー
ブの一例として、表7〜13に記載のオリゴヌクレオチ
ドプローブが挙げられる。これらは配列番号10及び1
1に記載の塩基配列で示されるオリゴヌクレオチドプロ
ーブ(表10のVB02-1及び表11のVB06-4、それぞれT
CRVβ2.1及びTCRVβ6.5に対応する)と、配
列番号12〜96に記載のオリゴヌクレオチドを含む。
これらオリゴヌクレオチドプローブを用いる場合、最終
的に得られたサブファミリーの発現頻度のデータから、
配列番号10及び11に記載のオリゴヌクレオチドプロ
ーブに対応するTCRVβ6.5、又はTCRVβ6.5
及びTCRVβ2.1サブファミリーの発現頻度が他の
サブファミリーの発現頻度よりも有意に高いことを指標
として、川崎病因子の存在を決定すればよい。
【0007】別法として、Vβ2.1及びVβ6.5に特
異的なプライマーで増幅し、その後、増幅量を定量して
もよい。定量法としては、電気泳動に供し、ハウスキー
ピング遺伝子をインナーコントロールとして定量するこ
とができる。川崎病因子の存在は、TCRVβ鎖におけ
る、Vβ2.1及びVβ6.5を検出し、Vβ2.1とV
β6.5陽性T細胞が、川崎病発症期において発現量の
増加が健常人群コントロールの平均値に比べ有意に高い
場合を陽性、低い場合を陰性とする。その他のファクタ
ー、例えば、T細胞の増加がポリクローナルであるこ
と、各種炎症性サイトカインの増加、従来の症状の発現
も診断に際して補助的に用いることができる。
異的なプライマーで増幅し、その後、増幅量を定量して
もよい。定量法としては、電気泳動に供し、ハウスキー
ピング遺伝子をインナーコントロールとして定量するこ
とができる。川崎病因子の存在は、TCRVβ鎖におけ
る、Vβ2.1及びVβ6.5を検出し、Vβ2.1とV
β6.5陽性T細胞が、川崎病発症期において発現量の
増加が健常人群コントロールの平均値に比べ有意に高い
場合を陽性、低い場合を陰性とする。その他のファクタ
ー、例えば、T細胞の増加がポリクローナルであるこ
と、各種炎症性サイトカインの増加、従来の症状の発現
も診断に際して補助的に用いることができる。
【0008】実施例1 表1に示す川崎病患者22名の治療前(発症期)、治療
後(79日以上経過後)及び発熱を伴う川崎病以外の疾
患群の子供14名、及び健常群の大人10名について末
梢血中のTCRVレパートリーを表2に示すオリゴヌク
レオチドプライマーを用いるアダプター付加PCR法で
増幅し、表7〜13に記載のオリゴヌクレオチドプロー
ブを用いるリバース・ドット・ブロット法でTCRVサ
ブファミリーの発現状態を調べ、TCRVβ6.5及び
TCRVβ2.1サブファミリーの発現頻度を解析し
た。 I. TCRV領域の増幅表1 川崎病因子の検出対象
後(79日以上経過後)及び発熱を伴う川崎病以外の疾
患群の子供14名、及び健常群の大人10名について末
梢血中のTCRVレパートリーを表2に示すオリゴヌク
レオチドプライマーを用いるアダプター付加PCR法で
増幅し、表7〜13に記載のオリゴヌクレオチドプロー
ブを用いるリバース・ドット・ブロット法でTCRVサ
ブファミリーの発現状態を調べ、TCRVβ6.5及び
TCRVβ2.1サブファミリーの発現頻度を解析し
た。 I. TCRV領域の増幅表1 川崎病因子の検出対象
【表1】
【0009】表2 アダプター付加PCR法及びTCR
αβcDNAの増幅に用いるオリゴヌクレオチドプライ
マー
αβcDNAの増幅に用いるオリゴヌクレオチドプライ
マー
【表2】
【0010】表2のTCRαβcDNAのPCR増幅用
オリゴヌクレオチドプライマーの内、CA1(配列番号
4)、CA2(配列番号5)及びCA3(配列番号6)
は2種類のCα領域の共通部分に、CB1(配列番号
7)、CB2(配列番号8)及びCB3(配列番号9)
は2種類のCβ領域の共通配列上に、それぞれ対応する
よう設定されている。
オリゴヌクレオチドプライマーの内、CA1(配列番号
4)、CA2(配列番号5)及びCA3(配列番号6)
は2種類のCα領域の共通部分に、CB1(配列番号
7)、CB2(配列番号8)及びCB3(配列番号9)
は2種類のCβ領域の共通配列上に、それぞれ対応する
よう設定されている。
【0011】(1)cDNAの合成 表2に記載のPCRプライマーP10EA(配列番号
1)、P20EA(配列番号2)及びBSL−18(配
列番号3)を用いた。対象から末梢血5−10mlを採取
し、Ficoll-Hypaque (ファルマシア社)を用いてPBM
Cと血清に分けた。Trizol-Reagents(BRL社)を使用し、
業者の指示に従って、PBMCよりトータルRNAを抽
出した。抽出したRNAから、Adaptor−ligation PC
R法(Tsuruta, Y., Iwagami,S., Furue, S., Teraoka,
H., Yoshida, T., Sakata, T. and Suzuki, R. (1993)
Detection of human T cell receptor cDNAs (α、
β、γ、and δ)by ligation of a universal adaptor
to variable region J Immunol Methods 161, 7)によ
り、TCR V領域を含む遺伝子群を増幅した。まず、
抽出されたRNAから、BSL−18プライマー(表2
及び配列番号3)を用いて、1stストランドDNAを合
成し、次いで、2ndストランドDNAを合成し、フェノ
ール抽出し、次いでポリエチレングリコール(PEG)を用
いたDNA沈殿法で余分なBSL−18を除去し、精製
した。
1)、P20EA(配列番号2)及びBSL−18(配
列番号3)を用いた。対象から末梢血5−10mlを採取
し、Ficoll-Hypaque (ファルマシア社)を用いてPBM
Cと血清に分けた。Trizol-Reagents(BRL社)を使用し、
業者の指示に従って、PBMCよりトータルRNAを抽
出した。抽出したRNAから、Adaptor−ligation PC
R法(Tsuruta, Y., Iwagami,S., Furue, S., Teraoka,
H., Yoshida, T., Sakata, T. and Suzuki, R. (1993)
Detection of human T cell receptor cDNAs (α、
β、γ、and δ)by ligation of a universal adaptor
to variable region J Immunol Methods 161, 7)によ
り、TCR V領域を含む遺伝子群を増幅した。まず、
抽出されたRNAから、BSL−18プライマー(表2
及び配列番号3)を用いて、1stストランドDNAを合
成し、次いで、2ndストランドDNAを合成し、フェノ
ール抽出し、次いでポリエチレングリコール(PEG)を用
いたDNA沈殿法で余分なBSL−18を除去し、精製
した。
【0012】(2)アダプターの付加 1)P20EA/P10EAアダプターの調製 RNaseを含有しない滅菌水(和光純薬)に溶かした各10
0pmol/μlのP20EAとP10EA(配列番号2及
び1)を、1.5mlスクリューキャップ付き滅菌チュ
ーブ内で1:1の割合で混合し、蓋をして70℃で10分
間加熱し、室温まで徐冷した。得られたP20EA/P
10EA溶液を冷房室に移し10℃以下になった時点で−
70℃にて凍結させ、使用するまで−20℃で保存した。
0pmol/μlのP20EAとP10EA(配列番号2及
び1)を、1.5mlスクリューキャップ付き滅菌チュ
ーブ内で1:1の割合で混合し、蓋をして70℃で10分
間加熱し、室温まで徐冷した。得られたP20EA/P
10EA溶液を冷房室に移し10℃以下になった時点で−
70℃にて凍結させ、使用するまで−20℃で保存した。
【0013】2)2本鎖cDNAに対するアダプターの
付加 氷上で、2本鎖cDNA溶液(12.5μl)、x5 T4 DNA
Ligase Buffer (BRL;250 mM Tris-HCl (pH 7.6), 50 mM
MgCl2, 5 mM ATP, 5 mM DTT,25%(W/V) PEG8000)(5.0
μl = x1 buffer)、50 pmol/μl P20EA/P10EA アダプ
ター(5.0μl,10μM)、T4 DNA Ligase (BRL) (2.5μ
l)を混合し、合計25.0μlの反応液をピペッティング
及びタッピングで良く攪拌し、4℃でFlash遠心した後、
16℃で20時間靜置した。反応終了後、4℃でFlash遠心し
た。次いで、アダプターを付加した2本鎖cDNAをフ
ェノール抽出で精製し、PEGを用いるDNA沈殿によ
り余分なP20EA/P10EAアダプターを除去し
た。
付加 氷上で、2本鎖cDNA溶液(12.5μl)、x5 T4 DNA
Ligase Buffer (BRL;250 mM Tris-HCl (pH 7.6), 50 mM
MgCl2, 5 mM ATP, 5 mM DTT,25%(W/V) PEG8000)(5.0
μl = x1 buffer)、50 pmol/μl P20EA/P10EA アダプ
ター(5.0μl,10μM)、T4 DNA Ligase (BRL) (2.5μ
l)を混合し、合計25.0μlの反応液をピペッティング
及びタッピングで良く攪拌し、4℃でFlash遠心した後、
16℃で20時間靜置した。反応終了後、4℃でFlash遠心し
た。次いで、アダプターを付加した2本鎖cDNAをフ
ェノール抽出で精製し、PEGを用いるDNA沈殿によ
り余分なP20EA/P10EAアダプターを除去し
た。
【0014】3)TCR遺伝子C領域側に付いたアダプ
ターの切断 上記2)で得た34.0μlのアダプター付加2本鎖cDN
Aに、氷上で、0.1% Triton-X(5.0μl, 0.01%, TAKAR
A),0.1% BSA (5.0μl, 0.01%, TAKARA), x10 buffer H
(5.0 μl, x1 buffer, TAKARA)を混合し、最後に Not
I (約50U/μl, TAKARA)を加えて、合計50.0μl
の混合液をタッピングにより良く混合し、4℃でFlash遠
心を行った後、37℃で2時間靜置した。反応終了後、直
ちに氷上に移した。次いで、NotI処理した2本鎖cDN
Aをフェノール抽出して精製し、PEGを用いるDNA
沈殿法でNotI処理により生じたP20EA/P10EA
アダプターを除去した。得られたDNAを20μlの滅
菌水に懸濁し、‐20℃で保存した。
ターの切断 上記2)で得た34.0μlのアダプター付加2本鎖cDN
Aに、氷上で、0.1% Triton-X(5.0μl, 0.01%, TAKAR
A),0.1% BSA (5.0μl, 0.01%, TAKARA), x10 buffer H
(5.0 μl, x1 buffer, TAKARA)を混合し、最後に Not
I (約50U/μl, TAKARA)を加えて、合計50.0μl
の混合液をタッピングにより良く混合し、4℃でFlash遠
心を行った後、37℃で2時間靜置した。反応終了後、直
ちに氷上に移した。次いで、NotI処理した2本鎖cDN
Aをフェノール抽出して精製し、PEGを用いるDNA
沈殿法でNotI処理により生じたP20EA/P10EA
アダプターを除去した。得られたDNAを20μlの滅
菌水に懸濁し、‐20℃で保存した。
【0015】(3)PCR PCRは、以下の表に示すプライマーセットを用いて行
った。表3 PCR用プライマーセット
った。表3 PCR用プライマーセット
【表3】
【0016】1)第1回(1st)PCR 上記(2)で最終的に20μlに調製したcDNAを0.
5ml滅菌チューブに1μlずつ分注し、氷上で保管した。
x10 PCR用バッファー(Promega)、25mM MgCl2(Promeg
a)、P20EA/CA1及びP20EA/CB1プライマーセット(50pmol
/μl)、25mM dNTP mix(g)を氷上で解凍し、ボルテック
スで攪拌した後、Flash遠心により溶液を回収した。上
記の試薬を用い、α、β各500μl(10回分)の1stPC
R溶液を氷上で以下の組成に従い調製した。
5ml滅菌チューブに1μlずつ分注し、氷上で保管した。
x10 PCR用バッファー(Promega)、25mM MgCl2(Promeg
a)、P20EA/CA1及びP20EA/CB1プライマーセット(50pmol
/μl)、25mM dNTP mix(g)を氷上で解凍し、ボルテック
スで攪拌した後、Flash遠心により溶液を回収した。上
記の試薬を用い、α、β各500μl(10回分)の1stPC
R溶液を氷上で以下の組成に従い調製した。
【0017】表4 α、β鎖用1stPCR溶液
【表4】 混合物を良く攪拌し、Flash遠心したのち、α、β各4
90μl(10回分)の1stPCR溶液を、先にcDNAを
分注しておいたチューブに49μlずつ分注した。残っ
たPCR溶液は、ネガティブコントロールに用いた。
α、β各10本ずつのチューブにミネラルオイル(SIGM
A)約50μlを分注し、合計150μlの混合液を用い
て以下の手順でPCR増幅を行った(変成94℃30秒を1
サイクル、変成94℃1分、アニール55℃、1.5分、伸長7
2℃、2分を20サイクル、Last extension72℃、5分以
下で4℃で保存)。Flash遠心後、-70℃に靜置し、氷結
させた。室温に戻し、ミネラルオイルのみが解凍した時
点で、マイクロピペットによりこれを除去した。
90μl(10回分)の1stPCR溶液を、先にcDNAを
分注しておいたチューブに49μlずつ分注した。残っ
たPCR溶液は、ネガティブコントロールに用いた。
α、β各10本ずつのチューブにミネラルオイル(SIGM
A)約50μlを分注し、合計150μlの混合液を用い
て以下の手順でPCR増幅を行った(変成94℃30秒を1
サイクル、変成94℃1分、アニール55℃、1.5分、伸長7
2℃、2分を20サイクル、Last extension72℃、5分以
下で4℃で保存)。Flash遠心後、-70℃に靜置し、氷結
させた。室温に戻し、ミネラルオイルのみが解凍した時
点で、マイクロピペットによりこれを除去した。
【0018】2)第2回(2nd)PCR 上記1)で増幅したPCR産物を、0.5ml滅菌チューブ
に5μlずつ、ネガティブコントロールとして増幅した
産物は2μlを分注し、氷上で保管した。x10 PCR用
バッファー(Promega)、25mM MgCl2(Promega)、P20EA/CA
2及びP20EA/CB2プライマーセット(5pmol/μl)、25mM
dNTP mix(TOYOBO)を氷上で解凍し、ボルテックスで良く
攪拌した後、Flash遠心により溶液を回収した。上記の
試薬を用い、α、β各500μl(10回分)の2ndPCR溶
液を氷上で以下の組成に従い調製した。
に5μlずつ、ネガティブコントロールとして増幅した
産物は2μlを分注し、氷上で保管した。x10 PCR用
バッファー(Promega)、25mM MgCl2(Promega)、P20EA/CA
2及びP20EA/CB2プライマーセット(5pmol/μl)、25mM
dNTP mix(TOYOBO)を氷上で解凍し、ボルテックスで良く
攪拌した後、Flash遠心により溶液を回収した。上記の
試薬を用い、α、β各500μl(10回分)の2ndPCR溶
液を氷上で以下の組成に従い調製した。
【0019】表5 α、β鎖用2ndPCR溶液
【表5】 混合物を良く攪拌し、Flash遠心したのち、α、β各4
50μl(10回分)の2ndPCR溶液を、先にcDNAを
分注しておいたチューブに45μlずつ分注した。残っ
たPCR溶液のうち、18μlをネガティブコントロール
増幅に用いた。α、β各10本ずつのチューブにミネラル
オイル(SIGMA)を分注し、以下の手順でPCR増幅を
行った(変成94℃30秒を1サイクル、変成94℃1分、ア
ニール55℃、1.5分、伸長72℃、2分を20サイクル、La
st extension72℃、5分以下で4℃で保存)。Flash遠心
後、-70℃に靜置し、氷結させた。室温に戻し、ミネラ
ルオイルのみが解凍した時点で、マイクロピペットによ
りこれを除去した。第2回のPCR産物5μlに2μl
の電気泳動用色素を加えた。x1TAE中で定電圧100m
vの条件で、1%アガロース電気泳動を行い、サイズ分
画されたDNAをエチジウムブロマイド染色し、トラン
スイルミネーターを用い、増幅を確認した。
50μl(10回分)の2ndPCR溶液を、先にcDNAを
分注しておいたチューブに45μlずつ分注した。残っ
たPCR溶液のうち、18μlをネガティブコントロール
増幅に用いた。α、β各10本ずつのチューブにミネラル
オイル(SIGMA)を分注し、以下の手順でPCR増幅を
行った(変成94℃30秒を1サイクル、変成94℃1分、ア
ニール55℃、1.5分、伸長72℃、2分を20サイクル、La
st extension72℃、5分以下で4℃で保存)。Flash遠心
後、-70℃に靜置し、氷結させた。室温に戻し、ミネラ
ルオイルのみが解凍した時点で、マイクロピペットによ
りこれを除去した。第2回のPCR産物5μlに2μl
の電気泳動用色素を加えた。x1TAE中で定電圧100m
vの条件で、1%アガロース電気泳動を行い、サイズ分
画されたDNAをエチジウムブロマイド染色し、トラン
スイルミネーターを用い、増幅を確認した。
【0020】3)第3回(3rd)PCR(ビオチン付
加) 上記2)で増幅を確認したPCR産物を、0.5ml滅菌チ
ューブに1μlずつ分注し氷上で保管した。x10 PCR
用バッファー(Promega)、25mM MgCl2(Promega)、P20EA/
CA3及びP20EA/CB3プライマーセット(50pmol/μl)、1
0mM dATP, dCTP, dGTP mix, 0.5mMdTTP mix, 0.5mM Bio
tin-21-dUTPを氷上で解凍し、ボルテックスで良く攪拌
した後、Flash遠心により溶液を回収した。上記の試薬
を用い、α、β各1000μl(10回分)の3rdPCR溶液
を氷上で以下の組成に従い調製した。
加) 上記2)で増幅を確認したPCR産物を、0.5ml滅菌チ
ューブに1μlずつ分注し氷上で保管した。x10 PCR
用バッファー(Promega)、25mM MgCl2(Promega)、P20EA/
CA3及びP20EA/CB3プライマーセット(50pmol/μl)、1
0mM dATP, dCTP, dGTP mix, 0.5mMdTTP mix, 0.5mM Bio
tin-21-dUTPを氷上で解凍し、ボルテックスで良く攪拌
した後、Flash遠心により溶液を回収した。上記の試薬
を用い、α、β各1000μl(10回分)の3rdPCR溶液
を氷上で以下の組成に従い調製した。
【0021】表6 α、β鎖用3rdPCR溶液
【表6】 混合物を良く攪拌し、Flash遠心したのち、α、β各1
000μl(10回分)の3rdPCR溶液を、先に2ndcD
NAを分注しておいたチューブに100μlずつ分注し
た。残ったPCRR溶液のうち、20μlをネガティブコ
ントロール増幅に用いた。α、β各10本ずつのチューブ
にミネラルオイル(SIGMA)を分注し、以下の手順でP
CR増幅を行った(変成94℃30秒を1サイクル、変成94
℃1分、アニール55℃、2分、伸長72℃、2.5分を20
サイクル、Last extension72℃、5分以下で4℃で保
存)。Flash遠心後、-70℃に靜置し、氷結させた。室温
に戻し、ミネラルオイルのみが解凍した時点で、マイク
ロピペットによりこれを除去した。第3回のPCR産物
5μlに2μlの電気泳動用色素を加えた。x1TAE
中で定電圧100mvの条件で、1%アガロース電気泳動
を行い、サイズ分画されたDNAをエチジウムブロマイ
ド染色し、トランスイルミネーターを用い、増幅を確認
した。
000μl(10回分)の3rdPCR溶液を、先に2ndcD
NAを分注しておいたチューブに100μlずつ分注し
た。残ったPCRR溶液のうち、20μlをネガティブコ
ントロール増幅に用いた。α、β各10本ずつのチューブ
にミネラルオイル(SIGMA)を分注し、以下の手順でP
CR増幅を行った(変成94℃30秒を1サイクル、変成94
℃1分、アニール55℃、2分、伸長72℃、2.5分を20
サイクル、Last extension72℃、5分以下で4℃で保
存)。Flash遠心後、-70℃に靜置し、氷結させた。室温
に戻し、ミネラルオイルのみが解凍した時点で、マイク
ロピペットによりこれを除去した。第3回のPCR産物
5μlに2μlの電気泳動用色素を加えた。x1TAE
中で定電圧100mvの条件で、1%アガロース電気泳動
を行い、サイズ分画されたDNAをエチジウムブロマイ
ド染色し、トランスイルミネーターを用い、増幅を確認
した。
【0022】II. Reverse dot blotting Reverse dot blottingは、以下の表7〜13に記載の、
各TCRVサブファミリーに特異的に対応する20bp前
後のオリゴヌクレオチドプローブを用い、常法に従って
行った。表7〜9には、TCRVα及びCαのための一
本鎖オリゴヌクレオチドプローブ(SSOP)、表10
から13には、TCRVβ及びCβのための一本鎖オリ
ゴヌクレオチドプローブ(SSOP)が記載されてい
る。表7〜9 Reverse dot blotting用TCRVα及び
CαのためのSSOP
各TCRVサブファミリーに特異的に対応する20bp前
後のオリゴヌクレオチドプローブを用い、常法に従って
行った。表7〜9には、TCRVα及びCαのための一
本鎖オリゴヌクレオチドプローブ(SSOP)、表10
から13には、TCRVβ及びCβのための一本鎖オリ
ゴヌクレオチドプローブ(SSOP)が記載されてい
る。表7〜9 Reverse dot blotting用TCRVα及び
CαのためのSSOP
【表7】
【表8】
【表9】
【0023】表10〜13 Reverse dot blotting用T
CRVβ及びCβのためのSSOP
CRVβ及びCβのためのSSOP
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【0024】表7〜13に記載のオリゴヌクレオチドを
合成し、poly-T-tailを付加し、標識し、供給者の指示
に従ってHybond Nfp メンブレン(アマーシャム社)に固
相化した。次いで、上記I.に記載のアダプター付加P
CRで増幅した遺伝子群を、固相化したメンブレン上の
オリゴマーに37℃で1時間、指定のバッファー中でハ
イブリダイズさせ、標識に用いたビオチンと、アルカリ
フォスファターゼ標識したアヴィジンによるAMPDD
の発光量の強度に基づいて検出することにより、同定、
定量した。なお、TCRVβ2.1及びVβ6.5に特異
的なオリゴプローブVB02−1及びVB06−4の塩
基配列は配列番号10及び11に示されている。
合成し、poly-T-tailを付加し、標識し、供給者の指示
に従ってHybond Nfp メンブレン(アマーシャム社)に固
相化した。次いで、上記I.に記載のアダプター付加P
CRで増幅した遺伝子群を、固相化したメンブレン上の
オリゴマーに37℃で1時間、指定のバッファー中でハ
イブリダイズさせ、標識に用いたビオチンと、アルカリ
フォスファターゼ標識したアヴィジンによるAMPDD
の発光量の強度に基づいて検出することにより、同定、
定量した。なお、TCRVβ2.1及びVβ6.5に特異
的なオリゴプローブVB02−1及びVB06−4の塩
基配列は配列番号10及び11に示されている。
【0025】川崎病患者22名の治療前(発症期)、γ-
グロブリン投与時及び回復期における測定結果を図1及
び2に示す。さらに、川崎病患者22名の治療前(発症
期)と回復期、発熱を伴う川崎病以外の疾患群の子供1
4名、及び健常大人10名についてTCRVβ鎖のVβ
2.1及びVβ6.5の発現頻度を図3に示す。図1及び
2において、横軸のVA及びVBは、表7〜13に記載
の、Reverse dot blottingに用いたオリゴプローブの番
号を表し、縦軸は各サブファミリーの発現率(%)を示
す。なお、図1における1D,2D,3Dは、それぞ
れ、表2におけるVD1,VD2,VD3に相当し、V
B02−1はVβ2.1を、VB06−4はVβ6.5を
表す。図1および2から、川崎病発症期にはVβ鎖のV
β2.1及びVβ6.5が高頻度で発現していることが分
かる また、図3からTCRVβ鎖については、川崎病発症期
の患者の場合、健常人コントロール及び川崎病回復期の
患者に比べて、Vβ2.1(P<0.05)及びVβ6.5(P<
0.05)の使用頻度が有意に高いこと、他の疾患群と比較
した場合、Vβ6.5(P<0.01)の使用頻度が有意に高
いことが分かる。以上の結果は、川崎病の発症に関与す
る因子は、Vβ6.5陽性T細胞、又はVβ6.5陽性及
びVβ2.1陽性T細胞の増加をもたらすこと、即ち、
これらT細胞の増加に基づいて検出することが可能であ
ることを示している。
グロブリン投与時及び回復期における測定結果を図1及
び2に示す。さらに、川崎病患者22名の治療前(発症
期)と回復期、発熱を伴う川崎病以外の疾患群の子供1
4名、及び健常大人10名についてTCRVβ鎖のVβ
2.1及びVβ6.5の発現頻度を図3に示す。図1及び
2において、横軸のVA及びVBは、表7〜13に記載
の、Reverse dot blottingに用いたオリゴプローブの番
号を表し、縦軸は各サブファミリーの発現率(%)を示
す。なお、図1における1D,2D,3Dは、それぞ
れ、表2におけるVD1,VD2,VD3に相当し、V
B02−1はVβ2.1を、VB06−4はVβ6.5を
表す。図1および2から、川崎病発症期にはVβ鎖のV
β2.1及びVβ6.5が高頻度で発現していることが分
かる また、図3からTCRVβ鎖については、川崎病発症期
の患者の場合、健常人コントロール及び川崎病回復期の
患者に比べて、Vβ2.1(P<0.05)及びVβ6.5(P<
0.05)の使用頻度が有意に高いこと、他の疾患群と比較
した場合、Vβ6.5(P<0.01)の使用頻度が有意に高
いことが分かる。以上の結果は、川崎病の発症に関与す
る因子は、Vβ6.5陽性T細胞、又はVβ6.5陽性及
びVβ2.1陽性T細胞の増加をもたらすこと、即ち、
これらT細胞の増加に基づいて検出することが可能であ
ることを示している。
【0026】III.CDR3領域の塩基配列の決定 治療前の発症期において、治療後の回復期より特に高い
割合でVβ2.1及びVβ6.5が発現しているサンプル
について、CDR3領域(可変領域)の塩基配列を決定
した。即ち、アダプター付加PCRで増幅した産物を、
それぞれ、Vβ2.1及びVβ6.5のための、VB02
−1(表10)とCB3(表2)若しくはVB06−4
(表11)とCB3(表2)で、アダプター付加PCR
と同じ条件下でPCR増幅し、アガロース電気泳動を行
った。ゲルから常法通り目的のDNAを抽出した後、T
Aクローニング法(Holton, T.A. and Ghanem, M.W. (1
991) A simple and efficient method for direct clon
ing of PCR products using ddT-tailed vectors Nucle
ic Acids Res 19, 1156)に従い、Vβ2.1及びVβ6.
5の配列をもつPCR産物を、既知のベクター、pGE
MTのクローニングサイトに導入した。遺伝子導入され
たベクターを、電気穿孔法により、DH10B由来の
E.coli K-12株に導入し、培養した。それぞれの形質転
換された大腸菌より抽出されたプラスミドは、T7DN
Aポリメラーゼと、VB02−1若しくはVB06−4
とCB3プライマーのセットを用い、サンガー法(Sange
r ら、1987)によって塩基配列を決定した。該塩基配列
から予想されるアミノ酸配列を表14及び表15、16
に示す。
割合でVβ2.1及びVβ6.5が発現しているサンプル
について、CDR3領域(可変領域)の塩基配列を決定
した。即ち、アダプター付加PCRで増幅した産物を、
それぞれ、Vβ2.1及びVβ6.5のための、VB02
−1(表10)とCB3(表2)若しくはVB06−4
(表11)とCB3(表2)で、アダプター付加PCR
と同じ条件下でPCR増幅し、アガロース電気泳動を行
った。ゲルから常法通り目的のDNAを抽出した後、T
Aクローニング法(Holton, T.A. and Ghanem, M.W. (1
991) A simple and efficient method for direct clon
ing of PCR products using ddT-tailed vectors Nucle
ic Acids Res 19, 1156)に従い、Vβ2.1及びVβ6.
5の配列をもつPCR産物を、既知のベクター、pGE
MTのクローニングサイトに導入した。遺伝子導入され
たベクターを、電気穿孔法により、DH10B由来の
E.coli K-12株に導入し、培養した。それぞれの形質転
換された大腸菌より抽出されたプラスミドは、T7DN
Aポリメラーゼと、VB02−1若しくはVB06−4
とCB3プライマーのセットを用い、サンガー法(Sange
r ら、1987)によって塩基配列を決定した。該塩基配列
から予想されるアミノ酸配列を表14及び表15、16
に示す。
【0027】表14 川崎病発症期の患者から得たVβ
2.1−陽性cDNAクローンのCDR3のアミノ酸配
列(n=2、クローン数10又は11)
2.1−陽性cDNAクローンのCDR3のアミノ酸配
列(n=2、クローン数10又は11)
【表14】 表14に記載の21クローンのアミノ酸配列は、上から
順次、配列番号97〜配列番号117のアミノ酸配列
に、それぞれ対応している。
順次、配列番号97〜配列番号117のアミノ酸配列
に、それぞれ対応している。
【0028】表15〜16 川崎病発症期の患者から得
たVβ6.5−陽性cDNAクローンのCDR3のアミ
ノ酸配列(n=4、クローン数10〜12)
たVβ6.5−陽性cDNAクローンのCDR3のアミ
ノ酸配列(n=4、クローン数10〜12)
【表15】
【表16】 表15に記載の20クローンのアミノ酸配列は、配列番
号118〜137、表16に記載の23クローンのアミ
ノ酸配列は、配列番号138〜160に記載のアミノ酸
配列に、それぞれ対応している。表14〜16から明ら
かなように、同一のクローンは存在していない。これ
は、川崎病発症期におけるVβ2.1、Vβ6.5ポジテ
ィブT細胞の発現量増加が、ポリクローナルであること
を示している。
号118〜137、表16に記載の23クローンのアミ
ノ酸配列は、配列番号138〜160に記載のアミノ酸
配列に、それぞれ対応している。表14〜16から明ら
かなように、同一のクローンは存在していない。これ
は、川崎病発症期におけるVβ2.1、Vβ6.5ポジテ
ィブT細胞の発現量増加が、ポリクローナルであること
を示している。
【0029】IV.各種サイトカインの測定 川崎病(発症期及び回復期)及び他の疾患群の血清につ
いて、Quantikine immunoassay kit (R & D system
社)、Cytoscreen immunoassay kit (BioSouce Internat
ional 社)、Human Interferon Gamma ELISA test kit(B
RL社)を用い、IL−1β、IL−2、IL−6、IL
−8、IL−10、IFNγ、G−CSF、TNF−α
量を測定した。結果を表17に示す。表17 川崎病の発症期及び回復期、及び他の疾患の患
者の、血清サイトカイン濃度
いて、Quantikine immunoassay kit (R & D system
社)、Cytoscreen immunoassay kit (BioSouce Internat
ional 社)、Human Interferon Gamma ELISA test kit(B
RL社)を用い、IL−1β、IL−2、IL−6、IL
−8、IL−10、IFNγ、G−CSF、TNF−α
量を測定した。結果を表17に示す。表17 川崎病の発症期及び回復期、及び他の疾患の患
者の、血清サイトカイン濃度
【表17】 注:a)検出可能なサイトカイン濃度以下の血清濃度を
ゼロとして、平均値を算出した。表から、各種炎症性の
サイトカイン産生もTCR Vβ2.1やVβ6.5同様、
川崎病回復期に比べ発症期において高い傾向が見られ
る。また、他の疾患群と比較した場合も、多くのサイト
カインが、その発症期で高い傾向にあることが分かる。
この結果は、末梢血中でT細胞が増加していることを示
している。以上の結果は、川崎病の発症には、スーパー
抗原が関与していること、さらには、A群連鎖球菌由来
の外毒素 (SPEC)の関与を示唆するものである。
ゼロとして、平均値を算出した。表から、各種炎症性の
サイトカイン産生もTCR Vβ2.1やVβ6.5同様、
川崎病回復期に比べ発症期において高い傾向が見られ
る。また、他の疾患群と比較した場合も、多くのサイト
カインが、その発症期で高い傾向にあることが分かる。
この結果は、末梢血中でT細胞が増加していることを示
している。以上の結果は、川崎病の発症には、スーパー
抗原が関与していること、さらには、A群連鎖球菌由来
の外毒素 (SPEC)の関与を示唆するものである。
【0030】
【産業上の有用性】原因が未解明であり診断の確定に時
間を要するために、重篤な症状に至る例が多い川崎病に
関連する因子を、その発症期に科学的な方法で検出する
手段を提供することにより、川崎病の早期診断、早期治
療を可能にすることができる。
間を要するために、重篤な症状に至る例が多い川崎病に
関連する因子を、その発症期に科学的な方法で検出する
手段を提供することにより、川崎病の早期診断、早期治
療を可能にすることができる。
【0031】
【配列表】 <110> 塩野義製薬株式会社 Shionogi & Co., Ltd. <120> 川崎病因子の検出法 <130> 155380 <160> 160 <210> 1 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 1 gggaattcgg 10 <210> 2 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 2 taatacgact ccgaattccc 20 <210> 3 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 3 gactagtcaa agcggccgcg agctcttttt tttttttttt ttttt 45 <210> 4 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> tgttgaaggc gtttgcacat gca 23 <210> 5 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 5 gtccatagac ctcatgtcta gca 3 <210> 6 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 6 actttgtgac acatttgttt gag 23 <210> 7 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 7 gaactggact tgacagcgga agt 23 <210> 8 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 8 aggcagtatc tggagtcatt gag 23 <210> 9 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 9 actgtgcacc tccttcccat tca 23 <210> 10 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 10 tcatcaacca tgcaagcctg a 21 <210> 11 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 11 aaggctgctc agtgatcggt 20 <210> 12 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 12 gaaacaagtt ggtggtcata tta 23 <210> 13 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 13 aaaggagaag cgatcggtaa c 21 <210> 14 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 14 gacactgtat attcaaatcc aga 23 <210> 15 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 15 atcaagggct ttgaggctga a 21 <210> 16 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 16 atcaacggtt ttgaggctga at 22 <210> 17 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 17 gcattaaagg ctttgaggct g 21 <210> 18 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 18 catcacggtt ttgaggctga a 21 <210> 19 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 19 acagctcaat aaagccagcc a 21 <210> 20 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 20 cacaggtcga taaatccagc a 21 <210> 21 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 21 agagccagcc agtatatttc c 21 <210> 22 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 22 gtggaagatt aagagtcacg c 21 <210> 23 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 23 aacaacagaa tggcctctct g 21 <210> 24 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 24 cctctctgat catcacagaa g 21 <210> 25 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 25 ctgaaggtca cctttgatac c 21 <210> 26 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 26 tgacaccagt gatccaagtt a 21 <210> 27 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 27 attccttagt cgctctgata gt 22 <210> 28 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 28 ttccttagtc ggtctaaagg g 21 <210> 29 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 29 tgggcgaaaa gaaagaccaa c 21 <210> 30 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 30 ggccaaagag tcaccgtttt a 21 <210> 31 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 31 catcaaaggc ttcactgctg a 21 <210> 32 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 32 gtggagaagt gaagaagctg a 21 <210> 33 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 33 agggacgata caacatgacc t 21 <210> 34 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 34 gtcggtattc ttggaacttc c 21 <210> 35 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 35 aagattaagc gccacgactg t 21 <210> 36 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 36 cgtttctctg tgaacttcca g 21 <210> 37 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 37 gaccaaagac tcactgttct a 21 <210> 38 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 38 cagctatggc tttgaagctg a 21 <210> 39 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 39 gaaggaagat tcacaatctc ct 22 <210> 40 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 40 ggacgatata gtgccactct t 21 <210> 41 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 41 gcatggaaga ttaattgcca ca 22 <210> 42 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 42 gactatacta acagcatgtt tga 23 <210> 43 <211> 21<212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 43 aacaaaagtg ccaagcacct c 21 <210> 44 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 44 tgacaaggga agcaacaaag g 21 <210> 45 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 45 aagtggaaga cttaatgccc c 21 <210> 46 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 46 caactctgga tgcagacaca a 21 <210> 47 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 47 aagactgact gctcagtttg g 21 <210> 48 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 48 agataactgc caagttggat ga 22 <210> 49 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 49 ggacgattaa tggcctcact t 21 <210> 50 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 50 gtcaggaaga ctaagtagca ta 22 <210> 51 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 51 ggagaacaga tgcgtcgtga 20 <210> 52 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 52 tggagaacag aagggtcatg a 21 <210> 53 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 53 tgaagaagca gaaaagactg ac 22 <210> 54 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 54 ctgtattcag ctggggaaga a 21 <210> 55 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 55 tcagagagag acaatggaaa ac 22 <210> 56 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 56 tatccagaac cctgaccctg 20 <210> 57 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 57 tgtaccagct gagagactct a 21 <210> 58 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 58 acaacagttc cctgacttgc a 21 <210> 59 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 59 ccatcaacca tccaaacctg a 21 <210> 60 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 60 gtctctagag agaagaagga g 21 <210> 61 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 61 ttgacaagtt tcccatcagc c 21 <210> 62 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 62 cttcagtgag acacagagaa a 21 <210> 63 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 63 attatgagga ggaagagaga ca 22 <210> 64 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 64 tattatgaga aagaagagag agg 23 <210> 65 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 65 tgacgagggt gaagagagaa a 21 <210> 66 <211> 22 <212> DNA <213> 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Sequence <400> 77 tcaacagtct ccagaataag ga 22 <210> 78 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 78 caaaggagaa gtctcagatg g 21 <210> 79 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 79 caatggctac aatgtctcca g 21 <210> 80 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 80 ggtccctgat ggctacaatg 20 <210> 81 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 81 tgatggttat agtgtctcca g 21 <210> 82 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 82 ccgaatggct acaacgtctc 20 <210> 83 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 83 gtctctcgaa aagagaagag g 21 <210> 84 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 84 agtgtctctc gacaggcaca 20 <210> 85 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 85 gtgaaagagt ctaaacagga t 21 <210> 86 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 86 cacagatagt aaatgacttt cag 23 <210> 87 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 87 gatgagtcag gaatgccaaa g 21 <210> 88 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 88 ctcaatgccc caagaacgca 20 <210> 89 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 89 tctgaggtgc cccagaatct 20 <210> 90 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 90 tctgcagaga ggctcaaagg 20 <210> 91 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 91 ttcagtgact atcattctga act 23 <210> 92 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 92 attcttgggg cagaaagtcg a 21 <210> 93 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 93 ccaggaggcc gaacacttc 19 <210> 94 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 94 aacaggtatg cccaaggaaa g 21 <210> 95 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 95 cacccgaggt cgctgtgtt 19 <210> 96 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 96 gctgtgtttg agccatcaga a 21 <210> 97 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 97 Glu Asp Ser Ser Phe Tyr Ile Cys Ser Ala Arg Val Gly Asn Gly Tyr 1 5 10 15 Thr Phe Gly Ser Gly Thr Arg Leu Thr Val Val 20 25 <210> 98 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 98 Glu Asp Ser Ser 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Leu 20 25 30 <210> 124 <211> 28 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 124 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Phe Ile Thr Asp Thr 1 5 10 15 Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 <210> 125 <211> 32 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 125 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Gly Gly Gly 1 5 10 15 Arg Val Ala Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 30 <210> 126 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 126 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Ala Gly Gln Glu 1 5 10 15 Asn Asn Glu Gln Phe Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 127 <211> 32 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 127 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Gly 1 5 10 15 Arg Ser Tyr Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 30 <210> 128 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 128 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Pro Glu Leu Gly Phe 1 5 10 15 Thr Phe Gly Ser Gly Thr Arg Leu Thr Val Val 20 25 <210> 129 <211> 29 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 129 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Phe Gly Gly Glu 1 5 10 15 Lys Leu Phe Phe Gly Ser Gly Thr Gln Leu Ser Val Leu 20 25 <210> 130 <211> 29 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 130 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Arg Asp Gln 1 5 10 15 Pro Gln His Phe Gly Asp Gly Thr Arg Leu Ser Ile Leu 20 25 <210> 131 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 131 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Pro Gln Ser Gly His Ala 1 5 10 15 Asp Thr Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 132 <211> 28 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 132 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Phe Thr Asp Thr 1 5 10 15 Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 <210> 133 <211> 26 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 133 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ser Pro Pro Gln Tyr 1 5 10 15 Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Leu Val Leu 20 25 <210> 134 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 134 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Phe Lys Trp Thr Gln 1 5 10 15 Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Leu Val Leu 20 25 <210> 135 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 135 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Arg Glu Gly Gly Gln 1 5 10 15 Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 <210> 136 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 136 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Phe Gly Ser Leu Ser 1 5 10 15 Ser Tyr Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 30 <210> 137 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 137 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Pro Ala Gln Gly Ala 1 5 10 15 Ala Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 30 <210> 138 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 138 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Gly Ser Leu Val Asp 1 5 10 15 Gln Pro Gln His Phe Gly Asp Gly Thr Arg Leu Ser Ile Leu 20 25 30 <210> 139 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 139 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Gln Gln Gly Gly Gly 1 5 10 15 Asn Thr Ile Tyr Phe Gly Glu Gly Ser Trp Leu Thr Val Val 20 25 30 <210> 140 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 140 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Ser Leu Val 1 5 10 15 Asp Gln Pro Gln His Phe Gly Asp Gly Thr Arg Leu Ser Ile Leu 20 25 30 <210> 141 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 141 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Ile Gly Ala Ala 1 5 10 15 His Glu Gln Phe Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 142 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 142 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Asp Glu Arg Glu 1 5 10 15 Phe Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 <210> 143 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 143 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Ser Thr Arg 1 5 10 15 Gly Asp Glu Gln Phe Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 144 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 144 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Gln Gly Gly Gly Gly 1 5 10 15 Thr Gly Glu Leu Phe Phe Gly Glu Gly Ser Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 145 <211> 33 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 145 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Ala Leu Val Arg 1 5 10 15 Asp Tyr Ser Tyr Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val 20 25 30 Thr <210> 146 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 146 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Thr Gly Gly Gly 1 5 10 15 Asp Thr Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 147 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 147 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Thr Thr Asp Ala 1 5 10 15 Glu Thr Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Leu Val Leu 20 25 30 <210> 148 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 148 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ala Ile Ala Gly Ala 1 5 10 15 Tyr Asn Glu Gln Phe Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 149 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 149 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ala Gly Gln Gly Ser 1 5 10 15 Thr Glu Ala Phe Phe Gly Gln Gly Thr Arg Leu Thr Val Val 20 25 30 <210> 150 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 150 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ser Leu Val Gly Gly 1 5 10 15 Arg Gly Glu Ala Phe Phe Gly Gln Gly Thr Arg Leu Thr Val Val 20 25 30 <210> 151 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 151 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Phe Leu Gly Gln Asn 1 5 10 15 Tyr Gly Tyr Thr Phe Gly Ser Gly Thr Arg Leu Thr Val Val 20 25 30 <210> 152 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 152 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Val Asp Thr Ile 1 5 10 15 Tyr Phe Gly Glu Gly Ser Trp Leu Thr Val Val 20 25 <210> 153 <211> 32 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 153 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Pro Gly Thr Ser Gly 1 5 10 15 Ser Tyr Asn Glu Gln Phe Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 154 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 154 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Phe Gly Arg Gly Asn 1 5 10 15 Thr Gly Glu Leu Phe Phe Gly Glu Gly Ser Arg Leu Thr Val Leu 20 25 30 <210> 155 <211> 33 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 155 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Ala Ile Arg Gly 1 5 10 15 Ala Ser Thr Asp Thr Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val 20 25 30 Leu <210> 156 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 156 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Thr Ser Gly 1 5 10 15 Ala Glu Thr Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Leu Val Leu 20 25 30 <210> 157 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 157 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Val Thr Pro 1 5 10 15 Gln Glu Thr Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Leu Val Leu 20 25 30 <210> 158 <211> 36 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 158 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ile Pro Arg Leu Gly 1 5 10 15 Gln Gly Ala Ser Gly Ala Asn Val Leu Thr Phe Gly Ala Gly Ser Arg 20 25 30 Leu Thr Val Leu 35 <210> 159 <211> 30 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 159 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Leu Gly Thr Gly Gly 1 5 10 15 Tyr Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 30 <210> 160 <211> 32 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 160 Gly Asp Ser Ala Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ser Ile Pro Gly Leu 1 5 10 15 Arg Asn Tyr Glu Gln Tyr Phe Gly Pro Gly Thr Arg Leu Thr Val Thr 20 25 30
【図1】 川崎病患者(22名の)発症期、γグロブリ
ン投与期、及び回復期の末梢血におけるVα鎖サブファ
ミリーの使用頻度(%)を示すグラフ。
ン投与期、及び回復期の末梢血におけるVα鎖サブファ
ミリーの使用頻度(%)を示すグラフ。
【図2】 川崎病患者(22名の)発症期、γグロブリ
ン投与期、及び回復期の末梢血におけるVβ鎖サブファ
ミリーの使用頻度(%)を示すグラフ。
ン投与期、及び回復期の末梢血におけるVβ鎖サブファ
ミリーの使用頻度(%)を示すグラフ。
【図3】 川崎病患者22名の治療前と回復期、発熱を
伴う川崎病以外の疾患群の子供14名、及び健常な大人
10名についてTCRVβ鎖のVβ2.1及びVβ6.5
の発現頻度を示すグラフ。
伴う川崎病以外の疾患群の子供14名、及び健常な大人
10名についてTCRVβ鎖のVβ2.1及びVβ6.5
の発現頻度を示すグラフ。
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Claims (4)
- 【請求項1】 Vβ6.5陽性T細胞数の増加、又はV
β6.5及びVβ2.1陽性T細胞数の増加を指標とする
川崎病因子の検出法。 - 【請求項2】 川崎病が疑われる患者の末梢血中のTC
RV領域の遺伝子群を増幅し、TCRVサブファミリー
の発現頻度を検出し、TCRVβ6.5及びTCRVβ
2.1サブファミリーの発現頻度の有意な増大を指標と
する請求項1記載の検出法。 - 【請求項3】 川崎病が疑われる患者の末梢血中のTC
RV領域遺伝子群をアダプター付加PCR法で増幅し、
少なくとも配列番号10及び11に記載の塩基配列で示
されるオリゴヌクレオチドプローブを含むTCRVサブ
ファミリーに特異的なオリゴヌクレオチドプローブを用
いるリバース・ドット・ブロット法により、TCRVβ
サブファミリーの発現頻度を検出し、TCRVβ6.5
サブファミリー、又はTCRVβ6.5及びTCRVβ
2.1サブファミリーの発現頻度が、他のサブファミリ
ーの発現頻度よりも有意に高いことを指標とする請求項
1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 さらに、TCRVβ2.1及びTCRV
β6.5陽性cDNAクローンのCDR3領域の塩基配
列を決定し、TCRVβ2.1及びTCRVβ6.5陽性
T細胞数の増加がポリクローナルであることを確認する
ことをも含む請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10341661A JP2000157297A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 川崎病因子の検出法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10341661A JP2000157297A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 川崎病因子の検出法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000157297A true JP2000157297A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18347821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10341661A Pending JP2000157297A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 川崎病因子の検出法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000157297A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1517995A2 (en) * | 2002-07-03 | 2005-03-30 | Institute For Scientific Research, Inc. | Compositions and methods for the detection of human t cell receptor variable family gene expression |
JP2007205842A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Kobeshi Chiiki Iryo Shinko Zaidan | 川崎病の判定方法及びそのためのキット |
WO2009019657A3 (en) * | 2007-08-06 | 2009-08-06 | Univ Cattolica Sacro Cuore | Means for diagnosis and treatment of rheumatoid arthritis |
EP2281065A4 (en) * | 2008-04-16 | 2011-08-31 | Hudsonalpha Inst For Biotechnology | METHOD OF EVALUATION AND COMPARISON OF IMMUNO-DIRECTORIES |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP10341661A patent/JP2000157297A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1517995A2 (en) * | 2002-07-03 | 2005-03-30 | Institute For Scientific Research, Inc. | Compositions and methods for the detection of human t cell receptor variable family gene expression |
EP1517995A4 (en) * | 2002-07-03 | 2007-07-11 | Inst Scient Res Inc | COMPOSITIONS AND METHODS FOR DETECTING THE EXPRESSION OF GENES OF THE VARIABLE HUMAN T-CELL RECEPTOR FAMILY |
JP2007205842A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Kobeshi Chiiki Iryo Shinko Zaidan | 川崎病の判定方法及びそのためのキット |
WO2009019657A3 (en) * | 2007-08-06 | 2009-08-06 | Univ Cattolica Sacro Cuore | Means for diagnosis and treatment of rheumatoid arthritis |
EP2281065A4 (en) * | 2008-04-16 | 2011-08-31 | Hudsonalpha Inst For Biotechnology | METHOD OF EVALUATION AND COMPARISON OF IMMUNO-DIRECTORIES |
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