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JP2000154139A - 縮環ピラジン誘導体 - Google Patents

縮環ピラジン誘導体

Info

Publication number
JP2000154139A
JP2000154139A JP11259685A JP25968599A JP2000154139A JP 2000154139 A JP2000154139 A JP 2000154139A JP 11259685 A JP11259685 A JP 11259685A JP 25968599 A JP25968599 A JP 25968599A JP 2000154139 A JP2000154139 A JP 2000154139A
Authority
JP
Japan
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substituted
unsubstituted
mmol
compound
dihydro
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11259685A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Kamisaka
範明 上坂
Nahomi Raku
奈保美 楽
Kimihisa Ueno
公久 上野
Yuji Nomoto
裕二 野本
Kotaro Takasaki
浩太郎 高崎
Yoshio Suda
美穂 須田
Hideaki Kusaka
英昭 日下
Hiroshi Yano
浩史 矢野
Satoshi Nakanishi
聡 中西
Yuzuru Matsuda
譲 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP11259685A priority Critical patent/JP2000154139A/ja
Publication of JP2000154139A publication Critical patent/JP2000154139A/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縮環ピラジン誘導体を有効成分とするインスリ
ン分泌促進剤および糖尿病治療剤を提供する。 【解決手段】 [ 式中、R1AおよびR1Bは同一または異なって水素などを
表し、Rは低級アルキルなどを表し、X1、X2、X3およびX
4は同一または異なってCHまたは窒素を表し、mは0また
は1を表し、nは0または1を表し、W…V…UはN-C=Oまたは
N=C-Nを表し、A)W…V…UがN-C=Oのとき、Y…ZはCH-CH
2またはC=CHを表し、R2は置換もしくは非置換の低級ア
ルキルなどを表し、B)W…V…UがN=C-Nのとき、Y…Zは
C=CHを表し、R3AおよびR3Bは同一または異なって低級ア
ルキルなどを表す]で表される縮環ピラジン誘導体また
はその薬理学的に許容される塩を有効成分とするインス
リン分泌促進剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮環ピラジン誘導
体を有効成分とするインスリン分泌促進剤および糖尿病
治療剤に関する。また本発明はグルコース濃度依存的な
インスリン分泌促進作用および好適な血糖降下作用を有
し、糖尿病治療剤として有用な縮環ピラジン誘導体また
はその薬理学的に許容される塩に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病は血糖値が不適切に高まり、異常
なインスリン分泌や様々な代謝および血管系の異常によ
って特徴付けられる状態である。この状態で種々の治療
の効果がないか未治療のままでいると、高血糖に起因す
る動脈や神経系の障害のため深刻な合併症が生じる。そ
のため、血糖値を低下させるための手段が長期にわたり
研究されている。
【0003】糖尿病患者の中でもインスリン非依存性糖
尿病患者においては、血糖コントロールは、血糖値を低
下させる運動療法と薬物の組み合わせにより行うことが
できる。薬物としては、経口血糖低下剤の一つとしてイ
ンスリン分泌促進剤が現在臨床で広く用いられている。
しかしながら、現在市販されているグリベンクラミドに
代表されるスルホニルウレア剤等のインスリン分泌促進
剤は、グルコース濃度非依存的なインスリン分泌を起こ
すため、用量を誤ると重篤な低血糖を引き起こすか、あ
るいは充分な血糖コントロールを為し得ない程度の効果
しかもたらさないため、満足できるものではない。それ
ゆえ、血糖値に応じたインスリン分泌を引き起こすこと
により、低血糖を引き起こす危険性が少なく、かつイン
スリン分泌促進剤として糖尿病患者の血糖管理に有効な
ものが望まれている。
【0004】縮環ピラジン誘導体としては、例えば以下
のものが知られている。 (a)アメリカ特許3479347号は、以下の化合物が利尿
薬および抗炎症薬として有用であることを開示してい
る。
【0005】
【化3】
【0006】[式中、R1aは水素、直鎖状または分枝状の
炭素数1〜8のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルま
たはベンジルを表し、R2aは直鎖状または分枝状の炭素
数1〜8のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、フェ
ニル、ハロゲン(該ハロゲンはフッ素、塩素、臭素また
はヨウ素を表す)で置換されたフェニル、直鎖状または
分枝状の炭素数1〜8のアルキルで置換されたフェニル、
ニトロで置換されたフェニル、低級アルコキシ(該アル
コキシのアルキル部分は直鎖状または分枝状の炭素数1
〜8のアルキルである)で置換されたフェニル、ベンジ
ル、ピリジル、フリルまたはチエニルを表す] (b)アメリカ特許3366628号は、以下の化合物が抗炎
症薬として有用であることを開示している。
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1bはポリヒドロキシアルキル、
ジヒドロキシ置換低級アルキルまたはトリヒドロキシ置
換低級アルキルを表し、R2bは低級アルキル、フェニ
ル、ニトロで置換されたフェニル、低級アルキルで置換
されたフェニル、ハロゲンで置換されたフェニル、低級
アルコキシで置換されたフェニル、ベンジル、ピリジ
ル、フリルまたはチエニルを表し、R3bおよびR6bは同一
または異なって水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低
級アルコキシを表し、R4bおよびR5bは同一または異なっ
て、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、低級アルキ
ルまたは低級アルコキシを表すか、R4bとR5bが一緒にな
って炭素数3または4のメチレン鎖を形成する) (c)ケミーシェ・ベリヒテ(Chem. Ber.)、108(8)
巻、2750ページ(1975年)には、以下の化合物が記載さ
れている。
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1cは、水素またはメチルを表
す) (d)シンセシス(Synthesis)、2巻、145ページ(198
3年)には以下の化合物が記載されている。
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1dは水素またはメチルを表し、R
2dはメチル、エチル、イソブチル、フェニル、2-メトキ
シフェニルまたは3-ブロモフェニルを表し、R3dは水
素、臭素またはニトロを表す) (e)キミコ・ファルマツベチーチェスキー・ジュルナ
ル(Khimiko-Farmatsveticheskij Zhurnal)、2(11)
巻、19ページ(1968年)には以下の化合物が記載されて
いる。
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R1eは水素、メチル、4-エトキシ
フェニル、4-メチルフェニルまたは4-クロロフェニルを
表し、R2eはエチルまたはフェニルを表す) (f)ケミーシェ・ベリヒテ(Chem. Ber.)、102(12)
巻、4032ページ(1969年)には、以下の2化合物が記載
されている。
【0015】
【化8】
【0016】しかしながら、上記の公報あるいは文献に
はインスリン分泌促進作用および糖尿病治療効果に関す
る記述はない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、縮環
ピラジン誘導体を有効成分とするインスリン分泌促進剤
および糖尿病治療剤を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0019】
【化9】
【0020】[式中、R1AおよびR1Bは同一または異なっ
て水素、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノ
イルオキシ、低級アルキルチオ、ハロゲン、ニトロ、低
級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、−NR4R5
(式中、R4およびR5は同一または異なって、水素または
置換もしくは非置換の低級アルキルを表すか、R4とR5
隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の
複素環基を形成する)、−NHCOR6(式中、R6は置換もし
くは非置換の低級アルキルを表す)または−CONR 4aR5a
(式中、R4aおよびR5aはそれぞれ前記R4およびR5と同義
である)を表し、Rは水素、置換もしくは非置換の低級
アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換
もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の
複素環基を表し、X1、X2、X3およびX4は同一または異な
ってCHまたは窒素を表しmは0または1を表し、nは0また
は1を表し、W…V…UはN-C=OまたはN=C-Nを表し、 A)W…V…UがN-C=O(このときm=1、n=0である)のと
き、Y…ZはCH-CH2またはC=CHを表し、R2は水素、置換も
しくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシ
クロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、
置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非
置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまた
は置換もしくは非置換の複素環基を表し、 B)W…V…UがN=C-N(このときm=0、n=1である)のと
き、Y…ZはC=CHを表し、R3AおよびR3Bは同一または異な
って、水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換
もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換
のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置
換もしくは非置換の複素環基を表すか、R3 AとR3Bが隣接
する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素
環基を形成する]で表される縮環ピラジン誘導体または
その薬理学的に許容される塩を有効成分とするインスリ
ン分泌促進剤に関する。
【0021】また本発明は、上記式(I)で表される縮
環ピラジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を
有効成分とする糖尿病治療剤に関する。
【0022】更に本発明は、式(Ia)
【0023】
【化10】
【0024】{式中、R1AyおよびR1Byは同一または異な
って水素、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカ
ノイルオキシ、低級アルキルチオ、ハロゲン、ニトロ、
低級アルカノイル、−NR4yR5y(式中、R4yおよびR5y
同一または異なって、水素または置換もしくは非置換の
低級アルキルを表すか、R4yとR5yが隣接する窒素原子と
一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成す
る)、−NHCOR6y(式中、R 6yは置換もしくは非置換の低
級アルキルを表す)または−CONR4ayR5ay(式中、R 4ay
およびR5ayはそれぞれ前記R4yおよびR5yと同義である)
を表し、myは0または1を表し、nyは0または1を表し、Wy
…Vy…UyはN-C=OまたはN=C-Nを表し、 A)Wy…Vy…UyがN-C=O(このときmy=1、ny=0である)
のとき I)X1y、X2y、X3yおよびX4yがすべてCHを表し、かつRy
置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置
換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールま
たは置換もしくは非置換の複素環基を表すとき、Yy…Zy
はCH-CH2またはC=CHを表し、 I-a)Yy…ZyがCH-CH2のとき、R2yは置換もしくは非置換
の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキ
ル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしく
は非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアリ
ール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もし
くは非置換の複素環基を表し、 I-b)Yy…ZyがC=CHのとき、R2yは置換もしくは非置換の
シクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニ
ル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしく
は非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の複素環
基、低級アルキル[該低級アルキルは、置換もしくは非
置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アル
コキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置
換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の
低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、置換もしくは非
置換の複素環基、−NR7yR8y(式中、R7yおよびR8yは同
一または異なって、水素、置換もしくは非置換の低級ア
ルキルまたは置換もしくは非置換のシクロアルキルを表
すか、R7yとR8yが隣接する窒素原子と一緒になって置換
もしくは非置換の複素環基を形成する)および−CONR9y
R10y(式中、R9yおよびR10 yは同一または異なって、水
素または置換もしくは非置換の低級アルキルを表すか、
R9yとR10yが隣接する窒素原子と一緒になって置換もし
くは非置換の複素環基を形成する)から選ばれる同一ま
たは異なって1〜3の置換基で置換されている]またはモ
ノヒドロキシ置換低級アルキル[該モノヒドロキシ置換
低級アルキルの低級アルキル部分は、置換もしくは非置
換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルコ
キシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換
の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低
級アルカノイルオキシ、カルボキシ、置換もしくは非置
換の複素環基、−NR7yR8y(式中、R7yおよびR8yはそれ
ぞれ前記と同義である)および−CONR9yR10y(式中、R
9yおよびR10yはそれぞれ前記と同義である)から選ばれ
る同一または異なって0〜2の置換基で置換されていても
よい]を表し、 II)X1y、X2y、X3yおよびX4yのうち、X1yまたはX4yの一
方が窒素であり、他はCHを表すとき、Yy…ZyはCH-CH2
たはC=CHを表し、 II-a) Yy…ZyがCH-CH2を表し、かつRyが置換もしくは非
置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアル
キル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしく
は非置換の複素環基を表すとき、R2yは置換もしくは非
置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアル
キル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もし
くは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のア
リール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換も
しくは非置換の複素環基を表し、 II-b1) Yy…ZyがC=CHを表し、かつRyが置換低級アルキ
ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
は非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環
基を表すとき、R2yは置換もしくは非置換の低級アルキ
ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
は非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級
アルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もし
くは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複
素環基を表し、 II-b2) Yy…ZyがC=CHを表し、かつRyが非置換低級アル
キルを表すとき、R2yは置換低級アルキル、置換もしく
は非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級
アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置
換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のア
ラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、 III)X1y、X2y、X3yおよびX4yのうち、X2yまたはX3yの一
方が窒素であり他はCHを表すとき、またはX1y、X2y、X
3yおよびX4yのうち、少なくとも2つ以上が窒素であり
他はCHを表すときYy…ZyはCH-CH2またはC=CHを表し、Ry
は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非
置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール
または置換もしくは非置換の複素環基を表し、R2yは置
換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換
のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニ
ル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしく
は非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキル
または置換もしくは非置換の複素環基を表し、 B)Wy…Vy…UyがN=C-N(このときmy=0、ny=1である)
のとき、X1y、X2y、X3yおよびX4yは同一または異なって
CHまたは窒素を表し、Ryは置換もしくは非置換の低級ア
ルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換も
しくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複
素環基を表し、Yy…ZyはC=CHを表し、R3AyおよびR3By
同一または異なって、置換もしくは非置換の低級アルキ
ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
は非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキル
または置換もしくは非置換の複素環基を表すか、R3Ay
R3Byが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非
置換の複素環基を形成する}で表される縮環ピラジン誘
導体またはその薬理学的に許容される塩に関する。
【0025】以下式(I)で表される化合物を化合物
(I)という。他の式番号の化合物についても同様であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】式(I)および式(Ia)の各基
の定義において、低級アルキルおよび低級アルコキシ、
低級アルカノイルオキシ、低級アルキルチオ、低級アル
コキシカルボニルのアルキル部分としては、直鎖状また
は分枝状の炭素数1〜8の、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル等が挙げられ、低級アルケニルとしては、直鎖状
または分枝状の炭素数2〜8の、例えばビニル、アリル、
メタクリル、ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘキセ
ニル、ヘプテニル、オクテニル等が挙げられ、低級アル
キニルとしては、直鎖状または分枝状の炭素数2〜8の、
例えばエチニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニ
ル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル等が挙げられ
る。アラルキルのアルキレン部分は前記の低級アルキル
から水素を一つ除いたものを表す。低級アルカノイルと
しては、直鎖状または分枝状の炭素数1〜8の、例えば
ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブ
チリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサ
ノイル、ヘプタノイル、オクタノイル等が挙げられる。
シクロアルキルとしては、炭素数3〜8の炭素環、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げ
られる。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素および
ヨウ素の各原子が挙げられる。
【0027】アリールおよびアラルキルのアリール部分
としては、フェニルおよびナフチルが挙げられる。複素
環基としては、芳香族複素環基および脂環式複素環基が
挙げられ、芳香族複素環基としては、例えばピリジル、
ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ベンズイミ
ダゾリル、インダゾリル、インドリル、イソインドリ
ル、プリニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニ
ル、ナフチリジニル、キノキサリニル、ピロリル、ピラ
ゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、
オキサゾリル、チアゾリル、チエニル、フリル、ベンゾ
ジオキソリル、ベンゾジオキサニル等が挙げられ、脂環
式複素環基としては、例えばピロリジニル、2,5−ジオ
キソピロリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニ
ル、ピペリジル、ピペリジノ、ピペラジニル、ホモピペ
ラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒ
ドロピラニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロキノ
リル、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノキ
サリニル、オクタヒドロキノリル、ジヒドロインドリル
等が挙げられる。
【0028】隣接する窒素原子と一緒になって形成され
る複素環基としては、例えばピロリジニル、チアゾリジ
ニル、オキサゾリジニル、ピペリジノ、ホモピペリジ
ノ、ピペラジニル、ホモピペラジニル、モルホリノ、チ
オモルホリノ、パーヒドロアゼピニル、テトラヒドロキ
ノリル、テトラヒドロイソキノリル、オクタヒドロキノ
リル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、インドリ
ル、イソインドリル、プリニル、ジヒドロインドリル、
ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、
イミダゾリル等が挙げられる。
【0029】以下の置換基の定義において、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、シクロアルキル、ハロゲン、低級
アルコキシカルボニル、低級アルカノイルオキシ、アリ
ール、アラルキル、複素環基、脂環式複素環基、芳香族
複素環基および隣接する窒素原子と一緒になって形成さ
れる複素環基はそれぞれ前記と同義であり、モノあるい
はジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分は前記低級
アルキルと同義である。
【0030】置換低級アルキル、置換シクロアルキル、
置換低級アルケニル、置換低級アルキニル、置換アラル
キルのアルキレン部分、置換低級アルコキシ、置換低級
アルカノイルオキシ、置換低級アルコキシカルボニルの
置換基としては、同一または異なって置換数1〜3の、低
級アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキ
シ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイルオキ
シ、カルボキシ、アジド、シクロアルキル、置換もしく
は非置換の複素環基、−CONR11R12[式中、R11およびR12
は同一または異なって水素、低級アルキルまたは置換低
級アルキル(該置換低級アルキルの置換基としては、同
一または異なって置換数1〜3の、低級アルコキシ、ハロ
ゲン、アジド、モノあるいはジ低級アルキルアミノ、ア
リール、複素環基等が挙げられる)を表すか、R11とR12
が隣接する窒素原子と一緒になって複素環基を形成する
か、 R11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換
複素環基(該置換複素環基の置換基としては、同一また
は異なって置換数1〜3の、低級アルコキシ、ハロゲン、
アジド、モノあるいはジ低級アルキルアミノ、アリー
ル、複素環基等が挙げられる)を形成する]、−NR13R14
{式中、R13およびR14は同一または異なって水素、置換
基A[Aは低級アルキル、置換低級アルキル(該置換低
級アルキルの置換基は低級アルキル、ヒドロキシまたは
モノあるいはジ低級アルキルアミノである)、低級アル
コキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシカルボニル、アリ
ール、置換アリール(該置換アリールの置換基は低級ア
ルキル、ヒドロキシまたはモノあるいはジ低級アルキル
アミノである)、複素環基、置換複素環基(該置換複素
環基の置換基は低級アルキル、ヒドロキシまたはモノあ
るいはジ低級アルキルアミノである)]で置換されてい
てもよい低級アルキルまたは置換基A(Aは前記と同義
である)で置換されていてもよいシクロアルキルを表す
か、R13とR14が隣接する窒素原子と一緒になって置換基
A(Aは前記と同義である)で置換されていてもよい複
素環基を形成する}等が挙げられる。
【0031】置換アリールおよび置換アラルキルのアリ
ール部分ならびに置換複素環基の置換基としては、同一
または異なって置換数1〜3の、1)低級アルキル(該低
級アルキルは、同一または異なって置換数1〜3の、低級
アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシカ
ルボニル、カルボキシ、モノあるいはジ低級アルキルア
ミノまたは複素環基で置換されていてもよい)、2)低
級アルコキシ(該低級アルコキシは、同一または異なっ
て置換数1〜3の、低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、低級アルコキシカルボニル、カルボキシ、モノある
いはジ低級アルキルアミノまたは複素環基で置換されて
いてもよい)、3)ハロゲン、4)ニトロ、5)シア
ノ、6)ヒドロキシ、7)アミノ、8)低級アルコキシ
カルボニル、9)カルボキシ、10)−CONR15R16[式
中、R15およびR16は同一または異なって水素、低級アル
キル、置換低級アルキル(該置換低級アルキルの置換基
は、同一または異なって置換数1〜3の、低級アルコキ
シ、ハロゲン、アジド、モノあるいはジ低級アルキルア
ミノ、アリール、複素環基または前出の隣接する窒素原
子と一緒になって形成される複素環基で表される複素環
基である)を表すか、R15とR16が隣接する窒素原子と一
緒になって複素環基を形成するか、 R15とR16が隣接す
る窒素原子と一緒になって置換複素環基(該置換複素環
基の置換基は同一または異なって、置換数1〜3の低級ア
ルコキシ、ハロゲン、アジド、モノあるいはジ低級アル
キルアミノ、アリールまたは複素環基である)を形成す
る]、11)−NHCOR17 <<式中、R17は低級アルキルま
たはシクロアルキル<該低級アルキルまたは該シクロア
ルキルは、同一または異なって置換数1〜3の、低級アル
コキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、−NR18R
19{式中、R18およびR19は同一または異なって、水素、
置換基E[Eは置換低級アルキル(該置換低級アルキル
の置換基は、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキ
シまたはモノあるいはジ低級アルキルアミノである)、
低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシカルボニ
ル、アリール、置換アリール(該置換アリールの置換基
は、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシまたは
モノあるいはジ低級アルキルアミノである)、複素環
基、置換複素環基(該置換複素環基の置換基は、低級ア
ルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシまたはモノあるい
はジ低級アルキルアミノである)または前出の隣接する
窒素原子と一緒になって形成される複素環基で表される
複素環基である]で置換されていてもよい低級アルキル
または置換基E(Eは前記と同義である)で置換されて
いてもよいシクロアルキルを表すか、R18とR19が隣接す
る窒素原子と一緒になって置換基E(Eは前記と同義で
ある)で置換されていてもよい複素環基を形成する}、
アリール(該アリールは同一または異なって置換数1〜3
の、低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはカル
ボキシで置換されていてもよい)または複素環基(該複
素環基は同一または異なって置換数1〜3の、低級アルコ
キシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはカルボキシで置換さ
れていてもよい)で置換されていてもよい>を表す>
>、12)アリール(該アリールは同一または異なって
置換数1〜3の、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
ン、ニトロ、ヒドロキシ、低級アルコキシカルボニル、
カルボキシ、モノあるいはジ低級アルキルアミノまたは
複素環基で置換されていてもよい)、13)アラルキ
ル、14)複素環基[該複素環基は、同一または異なっ
て置換数1〜3の、低級アルキル(該低級アルキルは同一
または異なって置換数1〜3の、低級アルコキシ、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、低級アルコキシカルボニル、カルボキ
シ、モノあるいはジ低級アルキルアミノまたは脂環式複
素環基で置換されていてもよい)、低級アルコキシ(該
低級アルコキシは同一または異なって置換数1〜3の低級
アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシカ
ルボニル、カルボキシ、モノあるいはジ低級アルキルア
ミノまたは脂環式複素環基で置換されていてもよい)、
ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキ
シカルボニル、カルボキシ、モノあるいはジ低級アルキ
ルアミノ、アリール(該アリールは同一または異なって
置換数1〜3の、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
ン、ニトロ、ヒドロキシ、低級アルコキシカルボニル、
カルボキシ、モノあるいはジ低級アルキルアミノまたは
複素環基で置換されていてもよい)、アラルキルまたは
複素環基(該複素環基は同一または異なって置換数1〜3
の、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニト
ロ、ヒドロキシ、低級アルコキシカルボニル、カルボキ
シ、モノあるいはジ低級アルキルアミノまたは複素環基
で置換されていてもよい)で置換されていてもよい]、
15)モノあるいはジ低級アルキルアミノ等が挙げられ
る。
【0032】隣接する窒素原子と一緒になって形成され
る置換複素環基の置換基としては、同一または異なって
置換数1〜3の、低級アルキル、置換低級アルキル(該置
換低級アルキルの置換基としては、同一または異なって
置換数1〜3の、低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、低級アルコキシカルボニル、カルボキシ、モノある
いはジ低級アルキルアミノ、脂環式複素環基等が挙げら
れる)、低級アルコキシ、置換低級アルコキシ(該置換
低級アルコキシの置換基としては、同一または異なって
置換数1〜3の、低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、低級アルコキシカルボニル、カルボキシ、モノある
いはジ低級アルキルアミノ、脂環式複素環基等が挙げら
れる)、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、低級
アルコキシカルボニル、低級アルカノイルオキシ、カル
ボキシ、モノあるいはジ低級アルキルアミノ、アリー
ル、置換アリール(該置換アリールの置換基としては同
一または異なって置換数1〜3の、低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、低級アルコ
キシカルボニル、カルボキシ、モノあるいはジ低級アル
キルアミノ、複素環基等が挙げられる)、アラルキル、
複素環基、置換複素環基(該置換複素環基の置換基とし
ては同一または異なって置換数1〜3の、低級アルキル、
低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、低級
アルコキシカルボニル、カルボキシ、モノあるいはジ低
級アルキルアミノ、複素環基等が挙げられる)または前
出の隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環
基で表される複素環基等が挙げられる。
【0033】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、毒性のない水溶性のものが好ましく、例えば塩
酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無
機酸塩、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、
クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、マレ
イン酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸
塩、酒石酸塩等の有機酸塩等の酸付加塩、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、
カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム、
テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホ
リン付加塩、ピペリジン付加塩等の有機アミン付加塩等
が挙げられる。
【0034】次に、化合物(I)の製造法について説明
する。
【0035】なお、以下に示した製造法において、定義
した基が反応条件下変化するか、または方法を実施する
のに不適切な場合、有機合成化学で常用される方法、例
えば官能基の保護、脱保護[例えば、プロテクティブ・
グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protec
tive Groups in Organic Synthesis)、グリーン(T.W.
Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・イ
ンコーポレイテッド(John Wiley & Sons, Inc.)(19
81年)等参照]等の手段に付すことにより製造を容易に
実施することができる。
【0036】化合物(I)は、以下に示す一連の反応に
より製造することができる。 製造法1:化合物(I)のうち、W…V…UがN-C=O(この
ときm=1、n=0である)を表し、Y…ZがCH-CH2を表す化合
物(I−i)は、次の反応工程に従い製造することがで
きる。
【0037】
【化11】
【0038】(式中、R1A、R1B、X1、X2、X3、X4、Rお
よびR2はそれぞれ前記と同義であり、R20は水素、置換
もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の
アリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換
もしくは非置換の複素環基を表し、Xはハロゲンを表
す) R20の定義における置換もしくは非置換の低級アルキ
ル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置
換のアラルキル、置換もしくは非置換の複素環基は、そ
れぞれ前記と同義である。Xの定義におけるハロゲンは
前記と同義である。
【0039】化合物(IV)は、市販品であるかもしく
は公知の方法[ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック
・ケミストリー(J. Heterocyclic Chem.)、33巻、223
1ページ(1990年)等]によって製造できるジアミン(I
I)と市販品であるかもしくは公知の方法によって製造
できる1〜10当量、好ましくは1〜2当量のアシルアクリ
ル酸もしくはアシルアクリル酸エステル(III)と
を、メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒ
ドロフラン、クロロホルム、N,N-ジメチルホルムアミド
等の溶媒中、好ましくはエタノール中、0℃〜用いる溶
媒の沸点の間の温度で、1〜48時間好ましくは3〜12時間
反応させることにより得ることができる。
【0040】化合物(I−i)は、化合物(IV)と1
〜5当量、好ましくは1〜2当量のR2-X(式中、Xは前記と
同義である)で表される化合物(V)とを、N,N-ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒドロフラン等の溶媒中、水素
化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、リチウムア
ミド、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基、好まし
くはカリウムtert-ブトキシド存在下、0℃〜用いる溶媒
の沸点の間の温度で、好ましくは室温で1〜24時間、好
ましくは2〜5時間反応させることにより得るか、あるい
は化合物(IV)と1〜5当量、好ましくは1〜2当量のR2
-OHで表される化合物(VI)とをテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエ
チルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、トルエン、
ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の溶媒中、好ま
しくはテトラヒドロフラン中、1〜5当量、好ましくは1
〜2当量のジエチルアゾジカルボン酸、ジイソプロピル
アゾジカルボン酸、4−メチル−1,2,4−トリアゾ
リジン−3,5−ジオン等の縮合剤、好ましくはジエチ
ルアゾジカルボン酸存在下、-50℃〜用いる溶媒の沸点
の間の温度で、好ましくは0℃〜室温で、30分〜24時
間、好ましくは1〜5時間、反応させることにより得るこ
とができる。
【0041】製造法2:化合物(I)のうち、W…V…U
がN-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、 Y…ZがC=
CHを表す化合物(I−ii)は、次の反応工程に従い製
造することができる。
【0042】
【化12】
【0043】(式中、R1A、R1B、X1、X2、X3、X4、X、R
およびR2はそれぞれ前記と同義である) 化合物(VII)は製造法1で得た化合物(IV)をベ
ンゼン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ヘキサン等の溶媒中、好ま
しくはテトラヒドロフラン中、1〜10当量、好ましくは1
〜2当量の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,
4−ベンゾキノン(DDQ)、o-クロラニル、p-クロラニ
ル等の酸化剤の存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の
温度で1〜48時間、好ましくは1〜10時間処理することに
より得るか、あるいは化合物(IV)を水、クロロホル
ム、塩化メチレン等の溶媒中、0℃〜用いる溶媒の沸点
の間の温度で、1当量〜大過剰、好ましくは1〜5当量の
過酸化水素、m-クロロ過安息香酸等の過酸化物の存在
下、1〜24時間、好ましくは1〜5時間処理することによ
り得ることができる。
【0044】化合物(I−ii)は、製造法1で化合物
(IV)から化合物(I−i)を製造した方法と同様に
して化合物(VII)から得ることができる。
【0045】製造法3:化合物(I)のうち、W…V…U
がN-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、Y…ZがC=C
Hを表す化合物(I−ii)は、次の反応工程に従って
製造することもできる。
【0046】
【化13】
【0047】(式中、R1A、R1B、X1、X2、X3、X4、X、R
およびR2はそれぞれ前記と同義であり、R21は前記R20
同義である) 化合物(VII)は、公知の方法[ジャーナル・オブ・
ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. Heterocyclic
Chem.)、32巻、347ページ(1995年)、ジャーナル・オ
ブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. Heterocyc
lic Chem.)、32巻、703ページ(1995年)等]に従い、
市販品であるかもしくは公知の方法[ジャーナル・オブ
・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. Heterocycli
c Chem.)、33巻、2231ページ(1990年)等]によって製
造できるジアミン(II)と市販品であるかもしくは公
知の方法によって製造できる1〜10当量、好ましくは1〜
2当量の化合物(VIII)とを、1当量〜溶媒量の酢酸
もしくは硫酸等の酸の存在もしくは非存在下、メタノー
ル、エタノール、クロロホルム、N,N-ジメチルホルムア
ミドもしくはテトラヒドロフラン等の有機溶媒中、ある
いは酢酸もしくは硫酸溶媒中、室温〜用いる溶媒の沸点
の間の温度で、好ましくは溶媒還流下、1〜96時間、好
ましくは1〜24時間反応させることにより得ることがで
きる。
【0048】化合物(I−ii)は、製造法1で化合物
(IV)から化合物(I−i)を製造した方法と同様に
して化合物(VII)から得ることができる。
【0049】製造法4:化合物(I)のうち、W…V…U
がN-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、Y…ZがC=C
Hを表す化合物(I−ii)は、次の反応工程に従って
製造することもできる。
【0050】
【化14】
【0051】(式中、R1A、R1B、X1、X2、X3、X4、Rお
よびR2はそれぞれ前記と同義であり、R22は前記R20と同
義であり、R23は置換もしくは非置換の低級アルキル、
置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の
アラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表
し、Xaは前記Xと同義である) R23の定義における置換もしくは非置換の低級アルキ
ル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置
換のアラルキル、置換もしくは非置換の複素環基は、そ
れぞれ前記と同義である。
【0052】化合物(X)は、公知の方法[ジャーナル
・オブ・ケミカル・ソサイエティー(J. Chem. So
c.)、3162ページ(1962年)、ジャーナル・オブ・ケミ
カル・ソサイエティー(J. Chem. Soc.)、2825ページ
(1964年)、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・
ケミストリー(J. Heterocyclic Chem.)、27巻、157ペ
ージ(1990年)等]に従い、市販品であるかもしくは公
知の方法により製造した前出の化合物(II)と1〜10
当量のピルビン酸もしくはピルビン酸エステル(IX)
とを、1当量〜溶媒量の酢酸もしくは硫酸等の酸の存在
もしくは非存在下、メタノール、エタノール、クロロホ
ルム、N,N-ジメチルホルムアミドもしくはテトラヒドロ
フラン等の有機溶媒中、あるいは酢酸もしくは硫酸溶媒
中、室温〜溶媒の沸点の間の温度で、好ましくは室温
で、1〜96時間、好ましくは1〜24時間反応させることに
より得ることができる。
【0053】化合物(VII)は、公知の方法[シンセ
ティック・コミュニケーションズ(Syn. Comm.)、23
巻、201ページ(1993年)]に従い、化合物(X)と市販
品であるかもしくは公知の方法により製造することがで
きる1〜5当量、好ましくは1〜2当量の化合物(XI)、
化合物(XII)もしくは化合物(XIII)とを、テ
トラヒドロフラン、N,N'-ジメチルプロピレンウレアも
しくはN,N'-ジメチルエチレンウレア等の溶媒中、ある
いはこれらの混合溶媒中、3〜10当量、好ましくは3〜5
当量のリチウムヘキサメチルジシラザン、リチウムジイ
ソプロピルアミド等のリチウムアミド等の塩基、好まし
くはリチウムジイソプロピルアミド存在下、0〜100℃の
間の温度で、好ましくは室温で、1〜48時間、好ましく
は3〜5時間反応させることにより得ることができる。
【0054】化合物(I−ii)は、製造法1で化合物
(IV)から化合物(I−i)を製造した方法と同様に
して化合物(VII)から得ることができる。
【0055】製造法5:化合物(I)のうち、W…V…U
がN-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、Y…ZがC=C
Hを表す化合物(I−ii)は、次の反応工程に従って
製造することもできる。
【0056】
【化15】
【0057】(式中、R1A、R1B、X1、X2、X3、X4、Rお
よびR2はそれぞれ前記と同義であり、R24は前記R20と同
義であり、Xbは前記Xと同義である) 化合物(XVI)は、公知の方法[ジャーナル・オブ・
オーガニック・ケミストリー(J. Org. Chem.)、21
巻、1326ページ(1956年)、ジャーナル・オブ・ヘテロ
サイクリック・ケミストリー(J. Heterocyclic Che
m.)、32巻、703ページ(1995年)等]に従い、市販品で
あるかもしくは公知の方法によって製造できる2−ハロ
ゲン化ニトロベンゼンもしくは2−クロロ−3−ニトロ
ピリジンのような、ハロゲンとニトロ基が隣接して置換
した芳香族誘導体、もしくは芳香族複素環誘導体(XI
V)と市販品であるかもしくは公知の方法によって製造
できる1〜10当量の、好ましくは1〜2当量の化合物(X
V)とを、水もしくはエタノール等のアルコール溶媒
中、あるいはN,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロ
リドン、テトラヒドロフラン、もしくはジオキサン等の
非プロトン性溶媒中、必要により炭酸水素ナトリウム等
の無機塩存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度
で、2〜48時間、好ましくは3〜12時間反応させることに
より得ることができる。
【0058】化合物(XVII)は、化合物(XVI)
をエタノール等のアルコール溶媒中塩酸存在下、1〜10
当量の、好ましくは1〜3当量の鉄により還元するか、ア
ンモニア水溶液中1〜10当量の、好ましくは1〜3当量の
水酸化鉄により還元するか、あるいは重量比で0.1〜5倍
量、好ましくは0.5〜1倍量のパラジウム-炭素もしくは
ラネーニッケルを触媒として水素添加反応により還元す
るか、あるいは水もしくはエタノール等のアルコール溶
媒中、室温〜用いる溶媒の沸点の間の温度で、好ましく
は溶媒還流下、3〜20当量、好ましくは3〜5当量のNa2S2
O4(亜二チオン酸ナトリウム)で還元することにより得
ることができる。
【0059】化合物(X)は、化合物(XVII)を1
〜10当量、好ましくは1〜2当量のDDQ、過酸化水素、ク
ロム酸等の酸化剤、好ましくはDDQの存在下-30℃〜70
℃、好ましくは室温で1〜36時間、好ましくは2〜5時間
処理することにより得ることができる。化合物(I−i
i)は、製造法4と同様な方法により2段階で化合物
(X)から得ることができる。
【0060】製造法6:化合物(I)のうち、W…V…U
がN=C-N(このときm=0、n=1である)を表し、Y…ZがC=C
Hを表す化合物(I−iii)は、次の反応工程に従っ
て製造することができる。
【0061】
【化16】
【0062】(式中、R1A、R1B、R3A、R3B、X1、X2
X3、X4、Xa、RおよびR23はそれぞれ前記と同義であり、
R25は置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非
置換の低級アルキルまたはトリフルオロメチルを表す) R25の定義における置換もしくは非置換のアリール、置
換もしくは非置換の低級アルキルは、それぞれ前記と同
義である。
【0063】公知の方法[ジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサイエティー(J. Chem. Soc.)、3236ページ(195
7年)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J.Org. Chem.)、27巻、324ページ(1962年)等]に
従い、製造法4および製造法5で述べた方法と同様の方
法で合成した化合物(X)を無溶媒もしくは1,2-ジクロ
ロエタン等の不活性溶媒中、室温〜用いる溶媒の沸点の
間の温度で、無溶媒の場合は室温〜用いる塩素化剤の沸
点の間の温度で、必要により0.1〜20当量、好ましくは
0.5〜5当量のトリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、N,N-ジメチルアニリン等の塩基、もしくはN,N-
ジメチルホルムアミド等の反応促進剤の存在下、1〜20
当量の塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化チオニル等の
塩素化剤、好ましくは塩化ホスホリルで1〜24時間処理
することにより化合物(XVIII)を得ることができ
る。また、公知の方法[テトラヘドロン・レターズ(Te
t.Let.)、23巻、2253ページ(1982年)、テトラヘドロ
ン(Tetrahedron)、44巻、6367ページ(1988年)等]に
従い、化合物(X)をジクロロメタン、1,2-ジクロロエ
タン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、クロ
ロベンゼン等の不活性溶媒中、室温〜用いる溶媒の沸点
の間の温度で、1〜10当量、好ましくは1〜5当量のトリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩
基、もしくは炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム等の無機塩基存在下、1〜5当量、好ましく
は1〜2当量のベンゼンスルホニルクロリド、p-トルエン
スルホニルクロリド、メタンスルホニルクロリド、トリ
フルオロメタンスルホニルクロリド等のスルホニル化剤
と、1〜24時間好ましくは1〜5時間反応させることによ
り化合物(XIX)を得ることができる。化合物(XX
I)は、化合物(XVIII)または(XIX)と1〜1
0当量、好ましくは1〜3当量の二級アミン(XX)と
を、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコー
ル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド等
の有機溶媒中、必要により1〜5当量のジイソプロピルエ
チルアミン等の塩基存在下、室温〜用いる溶媒の沸点の
間の温度で、数時間〜数日間、好ましくは5〜48時間反
応させることにより得ることができる。
【0064】化合物(I−iii)は、製造法4で化合
物(X)から化合物(VII)を製造した方法と同様に
して化合物(XXI)から得ることができる。
【0065】また、上記製造法によって得られた化合物
(VII)の一部は、これを合成中間体として新たな化
合物(VII)に導くこともできる。
【0066】例えばR1AまたはR1Bが低級アルコキシであ
る化合物(VIIa)は、R1AまたはR1Bがハロゲンであ
る化合物(VIIb)と対応する低級アルコールとを、
水、メタノール、エタノール、N,N-ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、
ジオキサン、クロロホルム等の溶媒中、1〜10当量の水
素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、リチウム
ジイソプロピルアミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等の塩基の存在下、0℃〜用い
る溶媒の沸点の間の温度で、好ましくは室温で、1〜48
時間、好ましくは1〜12時間反応させることにより得る
ことができる。
【0067】R1AまたはR1Bが−NR4R5である化合物(V
IIc)は、R1AまたはR1Bがハロゲンである化合物(V
IIb)とHNR4R5とを水、メタノール、エタノール、N,
N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,2
−ジメトキシエタン、ジオキサン、クロロホルム等の溶
媒中、1〜10当量の水素化ナトリウム、カリウムtert-ブ
トキシド、リチウムジイソプロピルアミド、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の塩基の
存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で、好まし
くは室温で、1〜48時間、好ましくは1〜12時間反応させ
ることにより得ることができる。
【0068】同様に上記製造法によって得られた化合物
(I)の一部は、これを合成中間体として新たな化合物
(I)に導くこともできる。化合物(I)のうち置換基
R2内にカルボキシが存在する化合物(Ia)は、対応す
る置換基R2内にエステル基が存在する化合物(Ib)を
触媒量〜10当量、好ましくは0.5〜2当量の塩酸、硫酸、
三塩化ホウ素、トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン
酸等の酸の存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度
で、好ましくは室温で、1〜24時間好ましくは1〜5時間
処理することにより得るか、あるいは化合物(Ib)を
触媒量〜20当量、好ましくは1〜5当量の水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等
の塩基存在下、メタノール、エタノール、水等の溶媒
中、あるいはそれらの混合溶媒中、0℃〜用いる溶媒の
沸点の間の温度で、1〜24時間、好ましくは1〜5時間処
理することにより得るか、あるいは化合物(Ib)を触
媒量〜20当量、好ましくは1〜5当量のヨウ化リチウム、
臭化リチウム等の無機塩存在下、ピリジン、ルチジン、
コリジン、N,N-ジメチルホルムアミド等の溶媒中、室温
〜用いる溶媒の沸点の間の温度で、好ましくは50℃〜用
いる溶媒の沸点の間の温度で、1〜72時間処理すること
により得ることができる。
【0069】化合物(I)のうち置換基R2内にカルバモ
イル基(−CONR9yR10y、−CONR11R1 2もしくは−CONR15R
16)が存在する化合物(Ic)は、対応する化合物(I
a)を無溶媒もしくはジクロロメタン、テトラヒドロフ
ラン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、1当量〜
溶媒量の塩化チオニル等のハロゲン化剤で、0℃〜用い
る溶媒の沸点の間の温度で、1〜24時間、好ましくは1〜
10時間処理することにより、置換基R2内にクロロカルボ
ニル基(−COCl)が存在する化合物とし、次いで1〜2当
量のトリエチルアミン、ピリジン等の適当な塩基の存在
下、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、
ジクロロメタン等の溶媒中、0℃〜用いる溶媒の沸点の
間の温度で、1〜10当量、好ましくは1〜2当量のアミン
(HNR9yR1 0y、HNR11R12もしくはHNR15R16)と、1〜24時
間反応させることにより得るか、あるいは化合物(I
a)とアミン(HNR9yR10y、HNR11R12もしくはHNR
15R16)とを、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、
N,N-ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒中、1〜5当
量、好ましくは1〜3当量のN,N'-ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、
ヨウ化 2−クロロ−1−メチルピリジニウム等の縮合
剤存在下、さらに1〜5当量、好ましくは1〜3当量のピリ
ジン、トリエチルアミン等の塩基存在下、0℃〜用いる
溶媒の沸点の間の温度で、1〜24時間、好ましくは1〜4
時間反応させることにより得ることもできる。
【0070】化合物(I)のうち置換基R2内に−NR7yR
8y、−NR13R14もしくは−NR18R19が存在する化合物(I
d)は、対応する置換基R2内にハロゲンが存在する化合
物(Ie)とアミン(HNR7yR8y、HNR13R14もしくはHNR
18R19)とを、水、メタノール、エタノール、アセトニ
トリル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、N,N-ジ
メチルホルムアミド等の溶媒中、1〜10当量、好ましく
は1〜3当量のトリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン等の三級アミンあるいは炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム等の無機塩存在下、0℃〜用いる溶媒の沸
点の間の温度で、好ましくは0℃〜室温で、1〜24時間好
ましくは1〜5時間反応させることにより得ることができ
る。また化合物(Id)のうちR7yおよびR8y、R13およ
びR14もしくはR18およびR19がともに水素である化合物
は、化合物(Ie)と1〜5当量のナトリウムアジド、カ
リウムアジド、リチウムアジドもしくはトリメチルシリ
ルアジドとを、水、メタノール、エタノール、テトラヒ
ドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
N,N-ジメチルホルムアミド等の溶媒中、あるいはそれら
の混合溶媒中、0℃〜160℃の間の温度で、好ましくは室
温〜100℃の間の温度で、1〜72時間、好ましくは10〜24
時間反応させることにより対応するアジド体を得、次い
で得られたアジド体を常圧もしくは加圧の水素気流下、
メタノール、エタノール、クロロホルム、テトラヒドロ
フラン等の溶媒中、パラジウム、ニッケル、白金等の触
媒存在下、必要により炭酸カルシウム等の無機塩を共存
させて、室温〜用いる溶媒の沸点の間の温度で、1〜24
時間、好ましくは1〜6時間処理することにより得るか、
得られたアジド体を水、メタノール、エタノール、トル
エン、エーテル等の溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、
水素化リチウムアルミニウム、ボラン、トリフェニルホ
スフィン等の還元剤存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の
間の温度で、1〜24時間、好ましくは1〜6時間処理する
ことにより得ることができる。
【0071】また化合物(Id)のうちR7yおよびR8y
R13およびR14もしくはR18およびR19がともに水素である
化合物は、置換基R2内にニトロ基が存在する化合物(I
f)から合成することもできる。すなわち化合物(I
f)を常圧もしくは加圧の水素気流下あるいは蟻酸もし
くは蟻酸アンモニウム等の蟻酸塩存在下、メタノール、
エタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン等の溶
媒中、重量比で0.01〜5倍量、好ましくは0.5〜1倍量の
パラジウム−炭素、ニッケル、白金等を触媒として、必
要により炭酸カルシウム等の無機塩を共存させて、室温
〜用いる溶媒の沸点の間の温度で、1〜24時間、好まし
くは1〜6時間処理することにより得るか、あるいは化合
物(If)を1〜10当量、好ましくは1〜2当量の亜鉛、
スズ、三塩化チタン等の還元剤存在下、水、メタノー
ル、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒中、ある
いはそれらの混合溶媒中、室温〜用いる溶媒の沸点の間
の温度で、1〜12時間、好ましくは1〜6時間処理するこ
とにより得ることができる。
【0072】化合物(I)のうち、置換基R2内に−NHCO
R17が存在する化合物(Ig)は、化合物(Id)のう
ちR7yおよびR8y、R13およびR14もしくはR18およびR19
ともに水素である化合物と市販品であるかもしくは公知
の方法によって製造できる1〜10当量、好ましくは1〜2
当量の酸ハロゲン化物、酸無水物または混合酸無水物と
を、1〜2当量のトリエチルアミン、ピリジン等の塩基存
在下、ジクロロメタン、N,N-ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフラン等の溶媒中、0℃〜用いる溶媒の沸点
の間の温度で、1〜24時間反応させることにより得るこ
とができる。あるいは化合物(Id)のうちR7yおよびR
8y、R13およびR14もしくはR18およびR19がともに水素で
ある化合物と市販品であるかもしくは公知の方法によっ
て製造できる1〜10当量、好ましくは1〜2当量のR17COOH
で表されるカルボン酸とをジクロロメタン、テトラヒド
ロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒
中、1〜5当量、好ましくは1〜3当量のN,N'-ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミ
ダゾール、ヨウ化 2−クロロ−1−メチルピリジニウ
ム等の縮合剤存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の温
度で、1〜24時間、好ましくは1〜4時間反応させること
により得ることもできる。
【0073】上記各製造法における中間体および目的化
合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、シリカゲルを用
いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフ
ィー、カラムクロマトグラフィー等の各種クロマトグラ
フィー等に付して精製単離することができる。また、中
間体においては、特に精製することなく次の反応に供す
ることも可能である。
【0074】化合物(I)の中には、位置異性体、幾何
異性体、光学異性体、または互変異性体が存在しうるも
のもあるが、本発明は、これらを含め、すべての可能な
異性体およびそれらの混合物を包含する。化合物(I)
の塩を取得したいとき、化合物(I)が塩の形で得られ
る場合には、そのまま精製すればよく、また、遊離の形
で得られる場合には、化合物(I)を適当な溶媒に溶解
または懸濁させて、適当な酸または塩基を加えることに
より塩を形成させ単離すればよい。
【0075】また、化合物(I)およびその薬理学的に
許容される塩は、水あるいは各種溶媒の付加物の形で存
在することもあるが、これら付加物も本発明に包含され
る。
【0076】上記製造法によって得られる、W…V…UがN
-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、X1、X2、X3
X4がすべてCHを表し、Y…ZがCH-CH2を表す化合物(I)
の具体例を第1表に示す。
【0077】
【表1】
【0078】上記製造法によって得られる、W…V…UがN
-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、X1、X2、X3
X4がすべてCHを表し、Y…ZがC=CHを表す化合物(I)の
具体例を第2表に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】
【表5】
【0083】
【表6】
【0084】
【表7】
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
【0087】
【表10】
【0088】
【表11】
【0089】上記製造法によって得られる、W…V…UがN
-C=O(このときm=1、n=0である)を表し、X1、X2、X3
X4のうち少なくとも1つ以上が窒素であり、Y…ZがC=CH
を表す化合物(I)の具体例を第3表に示す。
【0090】
【表12】
【0091】
【表13】
【0092】
【表14】
【0093】
【表15】
【0094】
【表16】
【0095】
【表17】
【0096】
【表18】
【0097】
【表19】
【0098】
【表20】
【0099】
【表21】
【0100】上記製造法によって得られる、W…V…UがN
=C-N(このときm=0、n=1である)を表し、X1、X2、X3
X4がすべてCHを表し、Y…ZがC=CHを表す化合物(I)の
具体例を第4表に示す。
【0101】
【表22】
【0102】
【表23】
【0103】次に、化合物(I)の薬理作用について試
験例により具体的に説明する。宮崎らによって報告され
た[エンドクリノロジー(Endocrinology)、127巻、126
ページ(1990年)]株化された膵β細胞MIN6細胞は、イ
ンスリン含量およびグルコース刺激によるインスリン分
泌量が生体内の膵β細胞に近く、グルコース濃度に応答
してインスリン分泌が上昇する点において生体内の膵β
細胞の性質をよく保存している[上記文献およびダイア
ベトロジア(Diabetologia)、36巻、1139ページ(1993
年)]。また、MIN6細胞では、糖尿病治療薬として用い
られているスルホニルウレア剤、例えばグリベンクラミ
ドに応答して、インスリン分泌が促進される[セルラー
・シグナリング(Cellular Signalling)、5巻、777ペ
ージ(1993年)]。
【0104】試験例(1) 培養β細胞におけるインス
リン分泌促進活性 MIN6細胞の培養、およびMIN6細胞を用いたインスリン分
泌試験は文献[ダイアベトロジア(Diabetologia)、36
巻、1139ページ(1993年)]に記載されている方法に準
じて行った。14.5mMグルコース存在下において、化合物
がインスリン分泌活性に与える影響は以下のようにして
集めた細胞培養上清中のインスリン量を測定することに
より求めた。24ウェルプレートで培養したMIN6細胞を、
2mMグルコースを含む緩衝液A(119mM塩化ナトリウム、4.
74mM塩化カリウム、2.54mM塩化カルシウム、1.19mM硫酸
マグネシウム、1.19mMリン酸二水素カリウム、10mMの2
−[ 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニ
ル] エタンスルホン酸、0.1%牛血清アルブミン pH7.
3)1mlを用いて2回洗浄した後、1mlの2mMグルコース
を含む緩衝液A中、37℃で45分間孵置した。孵置後、培
養上清を、各種濃度の試験化合物および2mMグルコース
を含む緩衝液A(0.9ml)または2mMグルコースを含む緩衝
液A(0.9ml、対照群)と交換し、さらに、37℃で15分間
孵置した。これに127mMのグルコースを含む緩衝液A(0.1
ml)を加えることにより、MIN6細胞をグルコース刺激し
た(最終グルコース濃度:14.5mM)。刺激後、さらに37
℃で45分間孵置し、培養上清を集めた。
【0105】一方、5mMグルコース存在下において、化
合物がインスリン分泌活性に与える影響は以下のように
して集めた細胞上清中のインスリン量を測定することに
より求めた。24ウェルプレートで、培養したMIN6細胞
を、5mMグルコースを含む緩衝液A1mlを用いて2回洗浄
した後、各種濃度の試験化合物および5mMグルコースを
含む緩衝液A(0.9ml)または5mMグルコースを含む緩衝液
A(0.9ml、対照群)と交換した。この後、37℃で45分間
孵置し(最終グルコース濃度:5mM)、培養上清を集め
た。
【0106】培養上清中に分泌された抗体反応性のイン
スリンは培養上清を1%牛血清アルブミン、0.1%Tween2
0、0.12%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、0.1%ア
ジ化ナトリウムを含むりん酸緩衝液で希釈した後、放射
線免疫測定法にて定量した。インスリン値はラットイン
スリン量(ng/mL)として示した。結果は、3−4例
の平均値(avg )およびスタンダードエラー値(se)で
表示し、第5表に示した。
【0107】
【表24】
【0108】本試験において、スルホニルウレア剤であ
るグリベンクラミドにより5mMグルコース存在下および1
4.5mMグルコース存在下でインスリン分泌が促進され
た。一方、本願化合物により14.5mMグルコース存在下で
のみインスリン分泌が促進された。以上の結果から、本
願化合物はスルホニルウレア剤とは異なり、グルコース
濃度に依存してインスリン分泌を促進することが示唆さ
れた。
【0109】本発明化合物の血糖上昇抑制作用は、Hill
aire−Buysらの方法[ブリティッシュ・ジャーナル・オ
ブ・ファーマコロジー(British Journal of Pharmacol
ogy)、109巻、183ページ(1993年)]を改変し、糖負荷
前後の血糖値をもって試験した。
【0110】試験例(2):正常動物の糖負荷時におけ
る血糖上昇抑制試験(SDラット糖負荷後の血糖値に対
する作用) 試験化合物(100mg/kg)を、0.3%カルボキシメチルセル
ロースナトリウム水溶液に懸濁し薬物溶液とした。グル
コースは、蒸留水に溶解し、50%(W/V%)の濃度に調製
した。
【0111】10週令の雄性SDラットを実験に用いた。動
物は20時間絶食を行ったが、水は自由に摂取させて実験
に用いた。動物に薬物溶液を100mg/kg体重の用量で経口
投与し、対照群には薬物溶液に用いた溶媒を同様に投与
した。40分後ペントバルビタール・ナトリウムを50mg/k
g体重の用量で腹腔内投与して麻酔を施した。背位に固
定後、頚部を切開し、左頚動脈および左頚静脈にカニュ
ーレを挿入した。薬物投与の60分後、グルコース溶液を
静脈に挿入したカニューレから投与し、その直後に生理
食塩水0.2mlを同じカニューレから投与した。糖負荷前1
分、および糖負荷後1分、3分、5分、10分、20分、30分
に動脈に挿入したカニューレから採血し、4℃下、3000
rpmで15分間遠心し、その上清中のグルコース濃度を
グルコースオキシダーゼ法[クリニカル・ケミストリー
(Clinical Chemistry)、6巻、466ページ(1960年)]
で測定した。結果は、5例のグルコース濃度の平均値と
スタンダードエラー(SE)値で表示し、第6表に示し
た。
【0112】
【表25】
【0113】以上の結果より、化合物1は糖負荷後の血
糖値を対照群に比べて、低下させることが示された。
【0114】化合物(I)およびその薬理学的に許容さ
れる塩は、培養β細胞においてインスリン分泌促進作用
を示し、ラットにおいて血糖降下作用を示すことから、
糖尿病の治療に有用である。
【0115】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩は、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、シ
ロップ剤、注射剤等の通常適用される剤形に調製して、
経口的に、あるいは静脈内注射等の非経口的投与で投与
することができる。それらの経口的または非経口的に投
与する剤形の製剤化には、通常知られた方法が適用さ
れ、得られる製剤は、例えば各種の賦形剤、潤沢剤、結
合剤、崩壊剤、懸濁化剤、等張化剤、乳化剤等を含有し
ていてもよい。
【0116】使用する製剤用担体としては、例えば白
糖、ゼラチン、ラクトース、マンニトール、グルコー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸、タルク、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、リン酸水素カルシウム、デンプン、ポリビニルピ
ロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ステア
リン酸マグネシウム、繊維素グルコール酸カルシウム、
尿素、シリコーン樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、グ
リセリン酸エステル、注射用蒸留水、生理食塩水、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ
油、エタノール等が挙げられる。
【0117】化合物(I)およびその薬理学的に許容さ
れる塩を上記の目的で用いるには、通常、全身的または
局所的に、経口または非経口の形で投与される。投与量
は、年令、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間
等により異なる。通常、成人1人あたり、1回につき1
〜1000mgの範囲で、1日1回、あるいは成人1人あた
り、1回につき1〜100mgの範囲で、1日1回から数回経
口または非経口投与されるか、または1日1〜24時間の
範囲で静脈内に持続投与される。もちろん、前記したよ
うに投与量は種々の条件により変動するので、上記投与
量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越え
て投与の必要な場合もある。
【0118】
【実施例】以下に、参考例および実施例により、本発明
を詳細に説明する。参考例および実施例で用いられるプ
ロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)は、特に指示が
ない限りは270MHzで測定されたものである。またプロト
ン核磁気共鳴スペクトルにおいて化合物および測定条件
によっては交換性水素が明瞭には観測されないことがあ
り、塩酸塩の場合は四級窒素原子上の水素が観測される
場合がある。尚、brは巾広いシグナルを意味する。
【0119】参考例1 3−(2−オキソフェネチル)−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン 1,2−フェニレンジアミン(124g, 1.14mol)をエタ
ノール(1.2L)に溶解し、3−ベンゾイルアクリル酸エ
チル(250ml, 1.25mol)を加え、室温で14時間攪拌し
た。生成した沈殿を濾取し、減圧乾燥し、標記化合物
(161g, 53%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.28 ( dd, J = 6.9, 1
7.5Hz, 1H ), 3.58 ( dd, J = 4.6, 17.5Hz, 1H ), 4.3
5 ( m, 1H ), 5.96 ( s, 1H ), 6.58-6.78 ( m,4H ),
7.51-7.68 ( m, 3H ), 8.00 ( d, J = 7.3Hz, 2H ), 1
0.3 ( s, 1H ).
【0120】参考例2 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 参考例1で得られた3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.
50g, 4.79mmol)をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解
し、室温で2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,
4−ベンゾキノン(DDQ, 1.09g, 4.79mmol)を加え、12
時間攪拌した。反応系に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、pHを弱アルカリ性に調整した後、析出した固体を濾
取し、減圧乾燥して標記化合物(1.15g, 91%)を得た。1 H-NMR( CDCl3+CD3OD ) δ ( ppm ): 6.98 ( s, 1H ),
7.07-7.24 ( m, 4H ), 7.46-7.57 ( m, 3H ), 8.03 ( d
d, J = 1.6, 8.1Hz, 2H ).
【0121】参考例3 6,7−ジメチル−3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 参考例1と同様の方法によって、4,5−ジメチル−
1,2−フェニレンジアミン(25.0g, 186mmol)および
3−ベンゾイルアクリル酸エチル(33.7ml, 186mmol)
から標記化合物(26.7g, 49%)を得た。1 H-NMR( CDCl3+CD3OD ) δ ( ppm ): 2.15 ( s, 6H ),
3.33 ( dd, J = 10.2, 18.2Hz, 1H ), 3.64-3.82 ( m,
1H ), 4.44-4.47 ( m, 1H ), 6.52 ( s, 1H ), 6.57 (
s, 1H ), 7.46-7.52 ( m, 2H ), 7.59-7.94 ( m, 1H ),
7.99 ( d, J = 7.6Hz, 2H ).
【0122】参考例4 6,7−ジメチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
2−オン 参考例2と同様の方法によって、参考例3で得られた
6,7−ジメチル−3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1
0.0g, 34.0mmol)から標記化合物(8.02g, 81%)を得
た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.28 ( s, 6H ), 6.80
( s, 1H ), 6.98 ( s, 1H), 7.01 ( s, 1H ), 7.44-7.5
3 ( m, 3H ), 8.05 ( dd, J = 1.8, 7.8Hz, 2H ), 9.16
( brs, 1H ), 13.9 ( brs, 1H ).
【0123】参考例5 6,7−ジクロロ−3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 参考例1と同様の方法によって、4,5−ジクロロ−
1,2−フェニレンジアミン(10.0g, 56.5mmol)およ
び3−ベンゾイルアクリル酸エチル(10.4ml, 56.5mo
l)から標記化合物(13.9g, 73%)を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.39 ( dd, J = 6.9,
17.8Hz, 1H ), 3.57 (dd, J = 4.1, 17.8Hz, 1H ), 4.
41-4.46 ( m, 1H ), 6.39 ( brs, 1H ), 6.86 (s, 1H
), 6.87 ( s, 1H ), 7.50-7.69 ( m, 3H ), 7.98-8.01
( m, 2H ), 10.6( brs, 1H ).
【0124】参考例6 6,7−ジクロロ−3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
2−オン 参考例2と同様の方法によって、参考例5で得られた
6,7−ジクロロ−3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1
0.0g, 29.8mmol)から標記化合物(9.40g, 95%)を得
た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 6.83 ( s, 1H ), 7.22
( s, 1H ), 7.45-7.63 (m, 4H ), 7.96-7.99 ( m, 3H
), 13.5 ( brs, 1H ).
【0125】参考例7 6,7−ジメトキシ−3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 濃塩酸(30ml)と水(30ml)に4,5−ジメトキシ−
1,2−ジニトロベンゼン(5.00g, 21.9mmol)を懸濁
し、室温で金属スズ(13.0g)を加え、30分間攪拌し
た。不溶物を濾別し、得られた濾液を炭酸水素ナトリウ
ムにてpH4に調整し、析出した沈殿を濾別した。さらに
得られた濾液を1N水酸化ナトリウム水溶液にてpH12に
調整し、塩化メチレンで抽出した。得られた有機層を硫
酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去した。得られた
残渣(3.09g)をエタノール(70ml)に溶解し、3−ベ
ンゾイルアクリル酸エチル(3.38ml, 18.4mmol)を加
え、室温で終夜攪拌した。得られた沈殿を濾取し、減圧
乾燥して標記化合物(1.75g, 26%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.35 ( dd, J = 10.3, 1
8.5Hz, 1H ), 3.82 ( s,6H ), 3.92 ( dd, J = 2.1, 1
8.5Hz, 1H ), 4.46 ( ddd, J = 2.1, 2.1, 10.2Hz, 1H
), 4.67 ( d, J = 2.1Hz, 1H ), 6.35 ( s, 1H ), 6.3
6 ( s, 1H ), 7.47-7.65 ( m, 3H ), 7.70 ( brs, 1H
), 7.99-8.03 ( m, 2H ).
【0126】参考例8 6,7−ジメトキシ−3−(2−オキソ−2−フェニル
エチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン
−2−オン 参考例2と同様の方法によって、参考例7で得られた
6,7−ジメトキシ−3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.
50g, 4.79mmol)から標記化合物(1.15g, 74%)を得
た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.78 ( s, 3H ), 3.82
( s, 3H ), 6.76 ( s,1H ), 6.77 ( s, 1H ), 7.33 (
s, 1H ), 7.45-7.59 ( m, 3H ), 7.95 ( d, J =7.9Hz,
2H ), 11.95 ( brs, 1H ), 14.15 ( brs, 1H ).
【0127】参考例9 6−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン 3,6−ジメチル−1H−キノキサリン−2−オン(1
3.5g, 77.5mmol)をテトラヒドロフラン(400ml)に懸
濁し、室温にてリチウムジイソプロピルアミドモノテト
ラヒドロフラン(155ml, 232mmol; 1.5Mシクロヘキ
サン溶液)を加え、沸点まで加熱した。室温まで冷却
後、安息香酸エチル(11.2ml, 77.5mmol)を加え、室温
で2時間攪拌した。反応系に3N塩酸(120ml)を加
え、テトラヒドロフランで抽出、および酢酸エチルで抽
出し、得られた有機層を混合し、食塩水にて洗浄した。
得られた有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を
留去し、得られた残渣にエタノールを加え、洗浄した。
固体を濾取し、濾取した固体をトルエン−エタノール中
で加熱攪拌し、不溶な固体を濾取し、減圧乾燥後、標記
化合物(5.69g, 26%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.38 ( s, 3H ), 6.87-
7.03 ( m, 4H ), 7.46-7.57 ( m, 3H ), 8.06 ( dd, J
= 1.7, 7.9Hz, 2H ), 9.90 ( brs, 1H ), 13.83 (brs,
1H ).
【0128】参考例10 6−メトキシ−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−
オン 参考例9と同様の方法によって、6−メトキシ−3−メ
チル−1H−キノキサリン−2−オン (12.0g, 63.1mmo
l) および安息香酸エチル(9.00ml, 63.1mmol)から標
記化合物(11.1g, 60%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.83 ( s, 3H ), 6.72
( d, J = 8.3Hz, 1H ), 6.74 ( s, 1H ), 6.98 ( d, J
= 8.3Hz, 1H ), 7.01 ( s, 1H ), 7.45-7.54 ( m,3H ),
8.05 ( dd, J = 1.8, 8.1Hz, 2H ), 9.10 ( brs, 1H
), 14.0 ( brs, 1H).
【0129】参考例11 7−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン 参考例9と同様の方法によって、3,7−ジメチル−1
H−キノキサリン−2−オン(13.5g, 77.5mmol)およ
び安息香酸エチル(11.1ml, 77.5mmol)から標記化合物
(12.0g, 56%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.38 ( s, 3H ), 6.90-
7.03 ( m, 4H ), 7.45-7.54 ( m, 3H ), 8.05 ( dd, J
= 1.7, 7.9Hz, 2H ), 9.10 ( brs, 1H ), 13.8( brs, 1
H ).
【0130】参考例12 3−[2−(2−ナフチル)−2−オキソエチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−キ
ノキサリン−2−オン(20.0g, 125mmol)および2−ナ
フトエ酸エチル(24.4g, 131mmol)から標記化合物(2
9.3g, 75%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 7.18 ( s, 1H ), 7.04-
7.33 ( m, 4H ), 7.53-7.64 ( m, 2H ), 7.88-8.02 (
m, 3H ), 8.13 ( dd, J = 1.8, 8.7Hz, 1H ), 8.59( s,
1H ), 9.00 ( brs, 1H ), 13.9 ( brs, 1H ).
【0131】参考例13 3−[2−オキソ−2−(3−ピリジル)エチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−キ
ノキサリン−2−オン(20.0g, 125mmol)およびニコチ
ン酸エチル(17.9ml, 131mmol)から標記化合物(11.6
g, 35%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 6.99 ( s, 1H ), 7.04-
7.06 ( m, 1H ), 7.19-7.26 ( m, 3H ), 7.43 ( dd, J
= 4.6, 7.9Hz, 1H ), 8.30 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 8.7
5-8.77 ( m, 1H ), 9.00 ( brs, 1H ), 9.27 ( d, J =
2.3Hz, 1H ), 13.9( brs, 1H ).
【0132】参考例14 3−[2−(2−メトキシカルボニルフェニル)−2−
オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−キノキ
サリン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−キ
ノキサリン−2−オン(10.0g, 62.4mmol)および無水
フタル酸(9.24g, 62.4mmol)から3−[2−(2−カ
ルボキシフェニル)−2−オキソエチリデン]−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オンの粗生成物
(24.1g)を得た。メタノール(250ml)と濃硫酸(1m
l)を加え、80℃で24時間攪拌した。析出した固体を濾
取し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧濃縮し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタ
ノール/クロロホルム=0〜1/100で溶出)にて精製し、
得られた固体をエーテルにて洗浄し、先に得られた固体
と合わせ、標記化合物(7.45g,37%)を得た。1 H-NMR( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.90 ( s, 3H ), 6.65
( s, 1H ), 7.08-7.22 (m, 4H ), 7.48-7.60 ( m, 2H
), 7.67 ( dd, J = 1.5, 7.4Hz, 1H ), 7.78 ( dd, J
= 1.3, 7.3Hz, 1H ), 9.90 ( brs, 1H ), 13.4 ( brs,
1H ).
【0133】参考例15 3−(2−オキソフェネチル)−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−オン 参考例1と同様の方法によって、3,4―ジアミノピリ
ジン(10.0g, 91.6mmol)および3−ベンゾイルアクリ
ル酸エチル(18.5ml, 101mmol)から標記化合物(19.4
g, 79%)を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.38 ( dd, J = 6.9,
17.8Hz, 1H ), 3.61 ( dd, J = 4.3, 17.8Hz, 1H ), 4.
40-4.50 ( m, 1H ), 6.18 ( s, 1H ), 6.70 ( d,J = 5.
0Hz, 1H ), 7.51-7.68 ( m, 3H ), 7.77 ( d, J = 5.0H
z, 1H ), 7.91 (s, 1H ), 8.00 ( d, J = 7.3Hz, 2H ),
10.7 ( brs, 1H ).
【0134】参考例16 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]ピラジン−2
−オン 参考例2と同様の方法によって、参考例15で得られた
3−(2−オキソフェネチル)−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−オン(5.00g,
18.7mmol)から標記化合物(4.47g, 90%)を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.91 ( s, 1H ), 7.10
( d, J = 5.5Hz, 1H ),7.52-7.61 ( m, 3H ), 7.99-8.
02 ( m, 2H ), 8.22 ( d, J = 5.5Hz, 1H ), 8.81 ( s,
1H ), 12.3 ( brs, 1H ), 13.4 ( brs, 1H ).
【0135】参考例17 6−(2−オキソフェネチル)−5,8−ジヒドロ−6
H−プテリジン−7−オン 参考例1と同様の方法によって、4,5−ジアミノピリ
ミジン(500mg, 4.54mmol)と3−ベンゾイルアクリル
酸エチル(0.920ml, 4.99mmol)から標記化合物(822m
g, 67%)を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.50 ( dd, J = 5.9,
17.8Hz, 1H ), 3.63 ( dd, J = 3.6, 17.8Hz, 1H ), 4.
50-4.52 ( m, 1H ), 6.40 ( brs, 1H ), 7.51-7.69 (
m, 3H ), 7.92 ( s, 1H ), 8.00 ( d, J = 7.3Hz, 2H
), 8.14 ( s, 1H ),11.2 ( brs, 1H ).
【0136】参考例18 6−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−5,8
−ジヒドロ−6H−プテリジン−7−オン 参考例2と同様の方法によって、参考例17で得られた
6−(2−オキソフェネチル)−5,8−ジヒドロ−6
H−プテリジン−7−オン(700mg, 2.61mmol)から標
記化合物(430mg, 62%)を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.92 ( s, 1H ), 7.52
-7.64 ( m, 3H ), 7.99-8.03 ( m, 2H ), 8.60 ( s, 1H
), 8.95 ( s, 1H ), 12.7 ( brs, 1H ), 13.1 (brs, 1
H ).
【0137】参考例19 2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、公知[ジャーナル・オ
ブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. Heterocyc
lic Chem.)、27巻、157ページ(1990年)]の2−メチ
ル−4H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(2.70g, 16.7mmol) および3−ジメチルアミノ安息香酸
メチル (3.00g, 16.7mmol) から標記化合物 (3.88g, 75
%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.98 ( s, 6H ), 6.92
( s, 1H ), 6.96 ( brd, J = 7.9Hz, 1H ), 7.25 ( s,
1H ), 7.27 ( d, J = 7.8Hz, 1H ), 7.33 ( dd,J = 7.
8, 7.9Hz, 1H ), 7.50 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 8.17 (
d, J = 5.3Hz, 1H ), 8.29 ( s, 1H ), 11.90 ( brs, 1
H ), 13.12 ( brs, 1H ).
【0138】参考例20 2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (1.50g, 9.31m
mol) および4−ジメチルアミノ安息香酸メチル (1.67
g, 9.31mmol) から標記化合物 (1.71g, 60%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 6.78
( d, J = 8.7Hz, 2H ),6.90 ( s, 1H ), 7.45 ( d, J
= 5.4Hz, 1H ), 7.89 ( d, J = 8.7Hz, 2H ), 8.15 (
d, J = 5.4Hz, 1H ), 8.24 ( s, 1H ), 11.92 ( brs, 1
H ), 13.10 ( brs, 1H ).
【0139】参考例21 2−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2
H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン 2−メチル−3−ニトロ安息香酸 (20.0g, 110mmol) お
よび硫酸 (17.0ml, 330mmol) の混合物をメタノール
中、4.5時間還流した。室温に冷却後、氷冷下10N水
酸化ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで希
釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、粗精製の2−メチル−3
−ニトロ安息香酸メチル (20.9g, 97%) を得た。次いで
粗精製の2−メチル−3−ニトロ安息香酸メチル (20.7
g, 110mmol) をメタノールに溶解し、パラジウム−炭素
(20g) を加え、水素気流下室温で終夜攪拌した。パラ
ジウム−炭素を濾別後溶媒を留去した。得られた残留物
をアセトニトリル (360ml) に溶解し、氷冷下、37%ホル
ムアルデヒド水溶液 (90ml) およびシアノ水素化ホウ素
ナトリウム (22.0g, 350mmol) を加え、適宜酢酸を加え
て反応液をpH5〜7の液性に保ちながら室温で1時間攪拌
した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ
性とした後酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
3−ジメチルアミノ−2−メチル安息香酸メチル (16.7
g, 79%) を得た。以下、参考例9と同様の方法によっ
て、2−メチル−4H−ピリド[3,4−b]ピラジン
−3−オン (2.00g, 12.0mmol) および3−ジメチルア
ミノ−2−メチル安息香酸メチル (2.40g, 12.0mmol)
から標記化合物 (2.72g, 70%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.35 ( s, 3H ), 2.66
( s, 6H ), 6.49 ( s,1H ), 7.12-7.30 ( m, 3H ), 7.
56 ( d, J = 5.4Hz, 1H ), 8.16 ( d, J = 5.4Hz, 1H
), 8.29 ( s, 1H ), 12.03 ( brs, 1H ), 12.83 ( br
s, 1H ).
【0140】参考例22 2−[2−(4−ジメチルアミノ−1−ナフチル)−2
−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリ
ド[3,4−b]ピラジン−3−オン 4−ジメチルアミノ−1−ナフトエ酸 (2.50g, 12.0mmo
l) および硫酸 (1.86ml, 35.0mmol) の混合物をメタノ
ール (25ml) 中、5時間還流した。室温に冷却後飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで
希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチ
ル=10/1で溶出) で精製し、4−ジメチルアミノ−1−
ナフトエ酸メチル (2.34g, 85%) を得た。次いで、参考
例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (0.770g, 4.80mmo
l) および4−ジメチルアミノ−1−ナフトエ酸メチル
(1.10g, 4.80mmol) から標記化合物 (1.12g, 65%) を得
た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.94 ( s, 6H ), 6.78
( s, 1H ), 7.12 ( d,J = 8.0Hz, 1H ), 7.51-7.63 (
m, 3H ), 7.90 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 8.15-8.24 ( m,
1H ), 8.19 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 8.29 ( s, 1H ),
8.66-8.75 ( m,1H ), 11.82 ( brs, 1H ), 13.00 ( br
s, 1H ).
【0141】参考例23 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−ピ
リド[2,3−b]ピラジン−2−オン (2.19g, 14.0m
mol) および4−ジメチルアミノ安息香酸メチル (2.44
g, 14.0mmol) から標記化合物 (1.37g, 32%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 6.77
( d, J = 8.6Hz, 2H ),6.80 ( s, 1H ), 7.09 ( dd, J
= 4.7, 7.5Hz, 1H ), 7.40 ( d, J = 7.5Hz, 1H ), 7.
88 ( d, J = 8.6Hz, 2H ), 8.05 ( d, J = 4.7Hz, 1H
), 11.90 ( brs,1H ), 13.35 ( brs, 1H ).
【0142】参考例24 3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−ピ
リド[2,3−b]ピラジン−2−オン (3.00g, 19.0m
mol) および参考例21で中間体として合成した3−ジ
メチルアミノ−2−メチル安息香酸メチル (3.60g, 19.
0mmol) から標記化合物 (2.53g, 41%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.34 ( s, 3H ), 2.67
( s, 6H ), 6.40 ( s,1H ), 7.12-7.30 ( m, 3H ), 7.
17 ( dd, J = 4.7, 7.9Hz, 1H ), 7.46 ( dd, J= 1.4,
7.9Hz, 1H ), 8.10 ( dd, J = 1.4, 4.7Hz, 1H ), 12.0
5 ( brs, 1H ),13.21 ( brs, 1H ).
【0143】参考例25 3−[2−(2−メチル−3−ピリジル)−2−オキソ
エチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,
3−b]ピラジン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−ピ
リド[2,3−b]ピラジン−2−オン (1.11g, 6.86m
mol) および2−メチルニコチン酸メチル (1.04g, 6.86
mmol) から標記化合物 (1.01g, 53%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.64 ( s, 3H ), 6.48
( s, 1H ), 7.19 ( dd,J = 4.7, 8.0Hz, 1H ), 7.35
( dd, J = 5.2, 7.9Hz, 1H ), 7.48 ( d, J = 8.0Hz, 1
H ), 7.97 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 8.13 ( d, J = 4.7H
z, 1H ), 8.56 (d, J = 5.2Hz, 1H ), 12.12 ( s, 1H
), 13.26 ( s, 1H ).
【0144】参考例26 2−(3,3−ジメチル−2−オキソブチリデン)−
1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジ
ン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) およびピバリン酸メチル (2.16g, 19.0mmol) から
標記化合物 (2.08g, 45%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.17 ( s, 9H ), 6.41
( s, 1H ), 7.45 ( d,J = 5.4Hz, 1H ), 8.13 ( d, J
= 5.4Hz, 1H ), 8.23 ( s, 1H ), 11.97 ( brs,1H ), 1
2.62 ( brs, 1H ).
【0145】参考例27 2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) および4−メトキシ安息香酸メチル (3.09g, 19.0
mmol) から標記化合物 (2.06g, 37%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.86 ( s, 3H ), 6.92
( s, 1H ), 7.08 ( d,J = 8.9Hz, 2H ), 7.50 ( d, J
= 5.6Hz, 1H ), 8.00 ( d, J = 8.9Hz, 2H ), 8.17 (
d, J = 5.6Hz, 1H ), 8.27 ( s, 1H ), 11.81 ( brs, 1
H ), 13.05 ( brs, 1H ).
【0146】参考例28 3−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−ピ
リド[2,3−b]ピラジン−2−オン (3.00g, 19.0m
mol) およびイソニコチン酸メチル (2.61g, 19.0mmol)
から標記化合物 (3.59g, 71%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.86 ( s, 1H ), 7.21
( dd, J = 4.9, 8.0Hz,1H ), 7.49 ( d, J = 8.0Hz, 1
H ), 7.87 ( dd, J = 1.6, 4.6Hz, 2H ), 8.15( d, J =
4.9Hz, 1H ), 8.79 ( dd, J = 1.6, 4.9Hz, 2H ), 12.
20 ( brs, 1H ), 13.50 ( brs, 1H ).
【0147】参考例29 2−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリジルメトキ
シ)フェニル]エチリデン}−1,4−ジヒドロ−2H
−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン 4−ヒドロキシ安息香酸メチル (4.00g, 26.3mmol)、4
−ピリジルメタノール(4.30g, 39.4mmol)、アゾジカル
ボン酸ジエチル (7.40ml, 39.4mmol) およびトリフェニ
ルホスフィン (10.3g, 39.4mmol) をテトラヒドロフラ
ン (300ml) に溶解し、室温で5時間攪拌した。減圧下溶
媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/1で溶出) で精
製し、4−(4−ピリジルメトキシ)安息香酸メチル
(4.11g, 64%) を得た。次いで、参考例9と同様の方法
によって、2−メチル−4H−ピリド[3,4−b]ピ
ラジン−3−オン (3.00g, 19.0mmol) および上記の4
−(4−ピリジルメトキシ)安息香酸メチル (4.60g, 1
9.0mmol) から標記化合物 (3.94g, 60%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.31 ( s, 2H ), 6.93
( s, 1H ), 7.18 ( d,J = 8.3Hz, 2H ), 7.48 ( d, J
= 5.0Hz, 2H ), 7.53 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 8.02 (
d, J = 8.3Hz, 2H ), 8.18 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 8.3
1 ( s, 1H ), 8.59 ( d, J = 5.0Hz, 2H ), 12.08 ( br
s, 1H ), 13.04 ( s, 1H ).
【0148】参考例30 2−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) および4−フルオロ安息香酸メチル (2.93g, 19.0
mmol) から標記化合物 (2.83g, 52%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.94 ( s, 1H ), 7.37
( dd, J = 7.3, 8.7Hz,2H ), 7.57 ( d, J = 5.6Hz, 1
H ), 8.10 ( dd, J = 5.7, 8.7Hz, 2H ), 8.20( d, J =
5.6Hz, 1H ), 8.30 ( s, 1H ), 12.08 ( brs, 1H ), 1
3.03 ( brs, 1H).
【0149】参考例31 2−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデン]
−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラ
ジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) およびイソニコチン酸メチル (2.61g, 19.0mmol)
から標記化合物 (3.07g, 61%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.93 ( s, 1H ), 7.62
( d, J = 5.0Hz, 1H ),7.87 ( dd, J = 1.2, 5.0Hz, 2
H ), 8.21 ( d, J = 5.0Hz, 1H ), 8.31 ( s, 1H ), 8.
80 ( dd, J = 1.2, 5.0Hz, 2H ), 12.10 ( brs, 1H ),
13.10 ( brs, 1H).
【0150】参考例32 2−[2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチリ
デン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 1.55m
mol) および4−クロロ安息香酸エチル (264mg,1.55mmo
l) から標記化合物 (307mg, 66%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.93 ( s, 1H ), 7.57
( d, J = 5.6Hz, 1H ),7.61 ( d, J = 8.6Hz, 2H ),
8.03 ( d, J = 8.6Hz, 2H ), 8.20 ( d, J = 5.6Hz, 1H
), 8.30 ( s, 1H ), 12.10 ( brs, 1H ), 13.05 ( s,
1H ).
【0151】参考例33 2−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) および3−フルオロ安息香酸エチル (3.13g, 19.0m
mol) から標記化合物 (2.48g, 47%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.95 ( s, 1H ), 7.38
( dd, J = 2.2, 8.2Hz,1H ), 7.52 ( d, J = 5.0Hz, 1
H ), 7.58 ( dd, J = 6.1, 8.2Hz, 1H ), 7.71( d, J =
8.2Hz, 1H ), 7.86 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 8.19 ( d,
J = 5.0Hz, 1H), 8.33 ( s, 1H ), 12.13 ( brs, 1H
), 13.13 ( brs, 1H ).
【0152】参考例34 2−[2−(2,4−ジメトキシフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) および2,4−ジメトキシ安息香酸メチル (3.65
g, 19.0mmol) から標記化合物 (1.98g, 33%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.35 ( s, 3H ), 3.91
( s, 3H ), 6.64 ( s, 1H ), 6.67 ( d, J = 8.3Hz, 1H
), 7.06 ( s, 1H ), 7.47 ( d, J = 5.3Hz, 1H), 7.74
( d, J = 8.3Hz, 1H ), 8.15 ( d, J = 5.3Hz, 1H ),
8.25 ( s, 1H ),11.90 ( brs, 1H ), 13.01 ( brs, 1H
).
【0153】参考例35 2−[2−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン 参考例9と同様の方法によって、2−メチル−4H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (3.00g, 19.0m
mol) および2,5−ジメトキシ安息香酸メチル (3.65
g, 19.0mmol) から標記化合物 (2.59g, 43%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.75 ( s, 3H ), 3.88
( s, 3H ), 7.05 ( s,1H ), 7.06( s, 1H ), 7.37 (
d, J = 5.6Hz, 1H ), 7.58 ( d, J = 5.3Hz, 1H), 8.16
( d, J = 5.6Hz, 1H ), 8.39 ( d, J = 5.3Hz, 1H ),
8.64 ( s, 1H ),12.20 ( brs, 1H ), 13.07 ( s, 1H ).
【0154】参考例36 2−[2−(2,6−ジメトキシ−3−ピリジル)−2
−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリ
ド[3,4−b]ピラジン−3−オン 2,6−ジメトキシニコチン酸 (10.0g, 55.0mmol)、ヨ
ウ化メチル (5.10ml,82.0mmol) および炭酸カリウム (1
5.1g, 110mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド (110ml)
に溶解し、50℃で5時間攪拌した。室温まで放冷後、水
を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して
得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=2/1で溶出) で精製し、2,
6−ジメトキシニコチン酸メチル (10.9g, 定量的) を
得た。次いで、参考例9と同様の方法によって、2−メ
チル−4H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(3.22g, 20.0mmol) および2,6−ジメトキシニコチ
ン酸メチル (3.94g, 20.0mmol) から標記化合物(1.76g,
27%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.97 ( s, 3H ), 4.05
( s, 3H ), 6.55 ( d,J = 8.3Hz, 1H ), 7.17 ( s, 1H
), 7.49 ( d, J = 5.4Hz, 1H ), 8.16 ( d, J= 5.4Hz,
1H ), 8.18 ( d, J = 8.3Hz, 1H ), 8.27 ( s, 1H ),
11.94 ( brs, 1H ), 13.05 ( brs, 1H ).
【0155】参考例37 3−メチル−2−トシルオキシキノキサリン 3−メチル−2−キノキサリノール (1.00g, 6.24mmo
l)、トシルクロリド (1.43g, 7.49mmol) および炭酸カ
リウム (1.29g, 9.36mmol) をジクロロエタン (15ml)
中で5時間還流した。室温まで放冷後、水を加え、酢酸
エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。不溶物を濾別後、濾液を減圧下濃縮
し、標記化合物 (1.93g, 98%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.47 ( s, 3H ), 2.74
( s, 3H ), 7.40 ( d, J= 8.6Hz, 2H ), 7.63-7.74 (
m, 2H ), 7.79-7.88 ( m, 1H ), 7.96-8.04 ( m,1H ),
8.09 ( d, J = 8.6Hz, 2H ).
【0156】参考例38 2−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)
キノキサリン 公知[ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティー
(J. Chem. Soc.)、519ページ(1948年)]の3−クロ
ロ−2−メチルキノキサリン(5.00g, 28.0mmol)をN,N
-ジメチルホルムアミド(120ml)に溶解し、1−メチル
ピペラジン(9.30ml, 84.0mmol)を加え、100℃にて2
時間攪拌した。反応系に水、食塩水を加え、酢酸エチル
および塩化メチレンで抽出し、得られた有機層を硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1
/100〜1/50で溶出)で精製し、標記化合物(5.62g, 83
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.34 ( s, 3H ), 2.62-
2.66 ( m, 4H ), 2.70 (s, 3H ), 3.40-3.44 ( m, 4H
), 7.48-7.61 ( m, 2H ), 7.81-7.90 ( m, 2H ).
【0157】参考例39 2−メチル−3−チオモルホリノキノキサリン 参考例38と同様の方法によって、2−メチル−3−ク
ロロキノキサリン(5.00g, 28.0mmol)およびチオモル
ホリン(14.1ml, 140mmol)から標記化合物(2.31g, 34
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.69 ( s, 3H ), 2.85-
2.88 ( m, 4H ), 3.62-3.66 ( m, 4H ), 7.50-7.63 (
m, 2H ), 7.81-7.91 ( m, 2H ).
【0158】参考例40 2−メチル−3−(4−ピペリジノピペリジノ)キノキ
サリン 参考例37で得られた3−メチル−2−トシルオキシキ
ノキサリン (3.00g, 9.54mmol) および4−ピペリジノ
ピペリジン (4.82g, 28.6mmol) をN,N-ジメチルホルム
アミド中、120℃で6時間加熱した。室温まで放冷後、ジ
クロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。不溶物を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%トリ
エチルアミンを含む、ヘキサン/酢酸エチル=1/1で溶
出)で精製し、標記化合物 (1.13g, 38%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.36-3.00 ( m, 19H ),
2.70 ( s, 3H ), 7.51( dd, J= 8.1, 8.1Hz, 1H ), 7.
59 ( dd, J = 8.1, 8.1Hz, 1H ), 7.81 ( d, J= 8.1 H
z, 1H ), 7.89 ( d, J = 8.1Hz, 1H ).
【0159】参考例41 3−ジブチルアミノ−2−メチルキノキサリン 参考例40と同様の方法によって、参考例37で得られ
た3−メチル−2−トシルオキシキノキサリン (3.83g,
12.2mmol) およびジブチルアミン (6.2ml, 36.5mmol)
から標記化合物 (1.68g, 51%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 0.92 ( t, J = 7.2Hz,
6H ), 1.20-1.66 ( m, 8H ), 2.70 ( s, 3H ), 3.39 (
t, J = 7.6Hz, 4H ), 7.46 ( dd, J = 8.0, 8.0Hz, 1H
), 7.56 ( dd, J = 8.0, 8.0Hz, 1H ), 7.78 ( d, J =
8.0Hz, 1H ), 7.87 ( d, J = 8.0Hz, 1H ).
【0160】参考例42 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−メチ
ルキノキサリン 参考例40と同様の方法によって、参考例37で得られ
た3−メチル−2−トシルオキシキノキサリン (4.00g,
13.0mmol) および1−ベンジルピペラジン (6.78ml, 3
9.0mmol) から標記化合物 (1.81g, 44%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.60-2.93 ( m, 4H ),
2.69 ( s, 3H ), 3.28-3.61 ( m, 4H ), 3.69 ( s, 2H
), 7.25-7.49 ( m, 5H ), 7.53 ( dd, J = 8.1,8.1Hz,
1H ), 7.61 ( dd, J = 8.1, 8.1Hz, 1H ), 7.83 ( d,
J = 8.1Hz, 1H ),7.90 ( d, J = 8.1Hz, 1H ).
【0161】参考例43 3−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−
イル]−2−メチルキノキサリン 参考例40と同様の方法によって、参考例37で得られ
た3−メチル−2−トシルオキシキノキサリン (2.00g,
6.40mmol) および1−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジン (3.69g, 19.2mmol) から標記化合物 (1.69g, 79
%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.75 ( s, 3H ), 3.03-
3.42 ( m, 8H ), 3.90 (s, 3H ), 6.82-7.11 ( m, 4H
), 7.53 ( dd, J = 8.0, 8.0Hz, 1H ), 7.60 ( dd, J
= 8.0, 8.0Hz, 1H ), 7.85 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 7.9
1 ( d, J = 8.0Hz,1H ).
【0162】参考例44 3−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−
1−イル]−2−メチルキノキサリン 参考例40と同様の方法によって、参考例37で得られ
た3−メチル−2−トシルオキシキノキサリン (2.00g,
6.40mmol) および1−(tert−ブトキシカルボニル)
ピペラジン (3.58g, 19.2mmol) から標記化合物 (1.22
g, 58%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.50 ( s, 9H ), 2.72
( s, 3H ), 3.28-3.38 (m, 4H ), 3.59-3.69 ( m, 4H
), 7.53 ( dd, J = 8.2, 8.2Hz, 1H ), 7.59 ( dd, J
= 8.2, 8.2Hz, 1H ), 7.82 ( d, J = 8.2Hz, 1H ), 7.9
0 ( d, J = 8.2Hz,1H ).
【0163】参考例45 2−メチル−3−[4−(2−ピリジル)ピペラジン−
1−イル]キノキサリン 参考例40と同様の方法によって、参考例37で得られ
た3−メチル−2−トシルオキシキノキサリン (2.00g,
6.40mmol) および1−(2−ピリジル)ピペラジン
(2.43ml, 19.1mmol) から標記化合物 (1.23g, 63%) を
得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.76 ( s, 3H ), 3.47-
3.57 ( m, 4H ), 3.74-3.84 ( m, 4H ), 6.70 ( dd, J
= 5.3, 7.1Hz, 1H ), 6.77 ( d, J = 8.9Hz, 1H), 7.52
-7.64 ( m, 3H ), 7.84 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 7.91
( d, J = 8.0Hz,1H ), 8.24 ( brd, J = 5.3Hz, 1H ).
【0164】参考例46 3−[2−(2,4−ジメトキシフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン 参考例9と同様の方法によって、3−メチル−1H−ピ
リド[2,3−b]ピラジン−2−オン (3.00g, 19.0m
mol) および2,4−ジメトキシ安息香酸メチル (3.65
g, 19.0mmol) から標記化合物 (2.19g, 36%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.90 ( s, 3H ), 3.9
6 ( s, 3H ), 6.67 ( d,J = 7.2Hz, 1H ), 6.68 ( s, 1
H ), 7.04 ( s, 1H ), 7.10 ( dd, J = 4.6, 8.6Hz, 1H
), 7.46 ( d, J = 7.2Hz, 1H ), 7.80 ( d, J = 8.6H
z, 1H ), 8.08 (d, J = 4.6Hz, 1H ), 11.91 ( brs, 1H
), 13.40 ( brs, 1H ).
【0165】参考例47 7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]
ピラジン−3−オン 公知化合物[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー(J.Am. Chem. Soc.)、71巻、1885ペ
ージ(1949)]の2,3−ジアミノ−5−クロロピリジ
ン(2.0g, 14mmol)および公知化合物[ケミーシェ・ベ
リヒテ(Chem. Ber.)、20巻、2178ページ(1887)]で
ある2,4−ジオキソ−4−フェニルブタン酸エチル
(3.68g, 16.8mmol)を、1N硫酸水溶液(20ml)と共
にエタノール(60ml)中で、6時間加熱還流した。室温
に放冷後、析出した結晶を濾取し、イソプロパノールで
洗浄した。得られた粗結晶をN,N-ジメチルホルムアミド
から再結晶し、標記化合物(2.38g, 74%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.90 ( s, 1H ), 7.4
9-7.68 ( m, 3H ), 8.01( d, J = 8.7Hz, 2H ), 8.10
( d, J = 2.1Hz, 1H ), 8.25 ( d, J = 2.1Hz, 1H ), 1
2.46 ( brs, 1H ), 13.39 ( brs, 1H ).
【0166】参考例48 7−クロロ−2−[2−(4−メトキシフェニル)−2
−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリ
ド[2,3−b]ピラジン−3−オン 参考例47と同様にして、2,3−ジアミノ−5−クロ
ロピリジン(2.0g, 14mmol)および公知化合物[ジャー
ナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. H
eterocyclic Chem.)、32巻、347ページ(1995年)]で
ある4−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジオキソ
ブタン酸エチル(4.18g, 5.02mmol)から、標記化合物
(2.22g, 48%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.85 ( s, 3H ), 6.8
6 ( s, 1H ), 7.07 ( d,J = 8.5Hz, 2H ), 7.99 ( d, J
= 8.5Hz, 2H ), 8.06 ( d, J = 1.9Hz, 1H ),8.19 (
d, J = 1.9Hz, 1H ), 12.44 ( brs, 1H ), 13.13 ( br
s, 1H ).
【0167】参考例49 7−クロロ−2−[2−(4−フルオロフェニル)−2
−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリ
ド[2,3−b]ピラジン−3−オン <工程1>4−フルオロアセトフェノン(10.0g, 72.4m
mol)およびシュウ酸ジエチル(22.0ml, 162mmol)をナ
トリウムエトキシド(8.60g, 126mmol)存在下、エタノ
ール(70ml)中1時間還流した。室温に放冷後、氷水中
に添加し、析出した結晶を濾取した。得られた粗結晶を
酢酸エチル−へキサンの混合溶媒から再結晶し、4−
(4−フルオロフェニル)−2,4−ジオキソブタン酸
エチル(6.82g, 41%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.15-1.29 ( m, 3H
), 3.35 ( s, 1H ), 3.97-4.16 ( m, 2H ), 5.22 ( s,
0.35H ), 6.21 ( s, 0.65H ), 7.03-7.24 ( m, 2H),
7.67-7.86 ( m, 2H ). <工程2>2,3−ジアミノ−5−クロロピリジン(1.
50g, 10.4mmol)および工程1で得られた4−(4−フ
ルオロフェニル)−2,4−ジオキソブタン酸エチル
(2.99g, 12.5mmol)を1N硫酸水溶液(14ml)と共
に、エタノール(40ml)中6時間加熱還流した。室温に
放冷後、析出した結晶を濾取し、イソプロパノールで洗
浄した。得られた粗結晶をN,N-ジメチルホルムアミドか
ら再結晶し、標記化合物(1.39g, 44%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 6.81 ( s, 1H ), 7.3
6 ( dd, J = 9.1, 9,1Hz, 2H ), 8.08 ( dd, J = 5.9,
9.1Hz, 2H ), 8.10 ( d, J = 2.1Hz, 1H ), 8.23( d, J
= 2.1Hz, 1H ), 12.26 ( brs, 1H ),12.47 ( brs, 1H
).
【0168】参考例50 2−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)
−2−オキソエチリデン]−7−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−オン <工程1>参考例49の工程1と同様の方法によって、
5−アセチル−1,3−ベンゾジオキソール(12.0g,
0.073mol)から、4−(1,3−ベンゾジオキソール−
5−イル)−2,4−ジオキソブタン酸エチル(4.48g,
23%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.08-1.39 ( m, 3H
), 3.35 ( brs, 1H ), 3.96-4.24 ( m, 2H ), 5.22 (
brs, 0.32H ), 5.91-6.13 ( m, 2H ), 6.22 ( brs,0.68
H ), 6.76-6.99 ( m, 1H ), 7.15-7.44 ( m, 2H ). <工程2>参考例49の工程2と同様の方法によって、
工程1で得られた4−(1,3−ベンゾジオキソール−
5−イル)−2,4−ジオキソブタン酸エチル(2.29g,
7.21mmol)および公知化合物[ジャーナル・オブ・メ
ディシナル・ケミストリー(J. Med. Chem.)、33巻、2
231ページ(1990年)]である2,3−ジアミノ−5−
メチルピリジン(888mg, 8.66mmol)から、標記化合物
(1.69g, 73%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.29 ( s, 3H ), 6.1
4 ( s, 2H ), 6.78 ( s,1H ), 7.04 ( d, J = 8.3Hz, 1
H ), 7.47 ( d, J = 1.3Hz, 1H ), 7.62 ( dd,J = 1.3,
8.3Hz, 1H ), 7.78 ( brs, 1H ), 7.93 ( brs, 1H ),
12.29 ( brs, 1H ), 13.33 ( brs, 1H ).
【0169】参考例51 2−[2−(1−メチルピロール−2−イル)−2−オ
キソエチリデン]−7−ピペリジノカルボニル−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3
−オン <工程1>公知の方法[ジャーナル・オブ・ケミカル・
ソサイエティー(J. Chem. Soc.)、2590ページ(1951
年)]によって6−ヒドロキシ−5−ニトロニコチン酸
(3.00g, 16.3mmol)から粗精製の6−クロロ−5−ニ
トロニコチン酸クロリドを調製した。調製した粗精製の
6−クロロ−5−ニトロニコチン酸クロリドをジクロロ
メタン(80ml)に溶解し、氷冷下でトリエチルアミン
(23.0ml, 165mmol)およびピペリジン(1.93ml, 19.6m
mol)を加えた。同温下30分間攪拌した後に、反応液を
ジクロロメタンで希釈した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を留去して得られる残留物を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1で溶出) で
精製し、6−クロロ−5−ニトロ−3−ピペリジノカル
ボニルピリジン(3.17g, 72%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.46-1.89 ( m, 6H ),
3.20-3.92 ( m, 4H ), 8.27 ( d, J = 2.0Hz, 1H ), 8.
63 ( d, J = 2.0Hz, 1H ). <工程2>工程1で得られた6−クロロ−5−ニトロ−
3−ピペリジノカルボニルピリジン(3.17g, 11.8mmo
l)をエタノール(40ml)に溶解して、50℃に加熱し
た。同温下、原料が消失するまで濃アンモニア水溶液を
加えた。室温に冷却後、反応液を約5分の1に濃縮し、
クロロホルムで希釈した。有機層を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1で溶出)で精製
し、6−アミノ−5−ニトロ−3−ピペリジノカルボニ
ルピリジン(2.35g, 78%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.48-1.82 ( m, 6H ),
3.15-3.97 ( m, 4H ), 5.88-7.96 ( m, 2H ), 8.48 (
d, J = 2.1Hz, 1H ), 8.53 ( d, J = 2.1Hz, 1H ).
【0170】<工程3>工程2で得られた6−アミノ−
5−ニトロ−3−ピペリジノカルボニルピリジン(2.35
g, 9.40mmol)をエタノール(50ml)に溶解し、パラジ
ウム−炭素 (1.20g) を加え、水素気流下、室温で5.5時
間攪拌した。不溶物を濾別後、減圧下溶媒を留去し、
5,6−ジアミノ−3−ピペリジノカルボニルピリジン
の粗精製物(2.21g, 定量的)を得た。 <工程4>参考例49と同様の方法によって、2−アセ
チル−1−メチルピロール(9.91g, 80.5mmol)および
シュウ酸ジエチルから、4−(1−メチルピロール−2
−イル)−2,4−ジオキソブタン酸エチル(3.08g, 1
7%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.25-1.53 ( m, 3H
), 3.30-3.70 ( brs, 1H), 3.97 ( s, 0.54H ), 4.04
( s, 2.46H ), 4.14-4.42 ( m, 2H ), 5.27 ( brs, 0.1
8H ), 5.97-6.20 ( m, 1H ), 6.24-6.39 ( m, 0.82H ),
6.50-6.58 ( m, 0.18H ), 6.62-6.79 ( m, 0.82H ),
6.79-6.87 ( m, 0.18H ), 6.87-7.03 ( m, 0.82H ). <工程5>工程4で得られた4−(1−メチルピロール
−2−イル)−2,4−ジオキソブタン酸エチル(2.52
g, 0.011mol)および工程3で得られた粗精製の5,6
−ジアミノ−3−ピペリジノカルボニルピリジン(2.21
g, 0.01mol)から、標記化合物(1.44g, 41%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.44-1.72 ( m, 6H
), 3.20-3.71 ( m, 4H ),3.97 ( s, 3H ), 6.13-6.14
( m, 1H ), 6.63 ( s, 1H ), 7.00-7.02 ( m, 1H), 7.0
8-7.14 ( m, 1H ), 7.94 ( d, J = 2.0Hz, 1H ), 7.99
( d, J = 2.0Hz,1H ), 12.31 ( brs, 1H ), 12.64 ( br
s, 1H ).
【0171】参考例52 2−エトキシ−6−[2−(4−フルオロフェニル)−
2−オキソエチリデン]−5,8−ジヒドロ−6H−プ
テリジン−7−オン 公知化合物[欧州特許385850号]の4−アミノ−
2−クロロ−5−ニトロピリミジン(1.50g, 7.73mmo
l)をエタノール(15ml)に溶解し、氷冷下ナトリウム
エトキシド(631mg, 9.27mmol)を加えた。4時間加熱還
流後、氷冷下で水を加え、クロロホルムで希釈後、有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去し、粗精製の4−アミノ−2−
エトキシ−5−ニトロピリミジン(722mg, 51%)を得
た。得られた粗精製の4−アミノ−2−エトキシ−5−
ニトロピリミジン(653mg,3.54mmol)をエタノール(20
ml)に溶解し、パラジウム−炭素 (330mg) を加え、水
素気流下室温で、3.5時間攪拌した。不溶物を濾別後、
濾液を減圧下濃縮して粗精製の4,5−ジアミノ−2−
エトキシピリミジン(573mg, 定量的)を得た。参考例
47と同様の方法によって、得られた粗精製の4,5−
ジアミノ−2−エトキシピリミジン(573mg, 3.54mmo
l)および4−(4−フルオロフェニル)−2,4−ジ
オキソブタン酸エチル(1.06g, 4.46mmol)から、標記
化合物(903mg, 74%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.33 ( t, J = 6.8H
z, 3H ), 4.33 ( q, J =6.8Hz, 2H ), 6.80 ( s, 1H ),
7.34 ( dd, J = 8.7, 8.7Hz, 2H ), 8.06 ( dd,J = 5.
8, 8.7Hz, 2H ), 8.79 ( s, 1H ), 12.68 ( brs, 1H ),
13.43 ( brs, 1H ).
【0172】参考例53 6−(イミダゾール−1−イル)−2−[2−(4−メ
トキシフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4−
ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−
オン 2,3−ジアミノ−6−(イミダゾール−1−イル)ピ
リジン (1.50g, 8.56mmol)をエタノール (37ml) に溶解
し、さらに1N硫酸(12ml)、4−(4−メトキシフェ
ニル)−2,4−ジオキソブタン酸エチル(2.57g,10.
3mmol)を加え3時間加熱還流した。放冷後、沈殿物を濾
取し、濾取した沈殿をN,N-ジメチルホルムアミドに溶解
し、放冷後に析出した結晶を濾取し標記化合物 (0.58
g,19%) を得た。1 H-NMR ( CD3OD ) δ ( ppm ): 3.91 ( s, 3H ), 7.01
( d, J = 8.9Hz, 2H ),7.02 ( s,1H ), 7.15 ( s, 1H
), 7.30 ( d, J = 8.5Hz, 1H ), 7.85 ( d, J =8.5Hz,
1H ), 7.97 ( s,1H ), 8.03 ( d, J = 8.9Hz, 2H ),
8.40 ( s, 1H ).
【0173】参考例54 3−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリジルメトキ
シ)フェニル]エチリデン}−3,4−ジヒドロ−1H
−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン 参考例29と同様の方法によって、3−メチル−1H−
ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン (2.65g, 16.
5mmol) および参考例29で得られた4−(4−ピリジ
ルメトキシ)安息香酸メチル (4.01g, 16.5mmol) か
ら、標記化合物 (2.60g, 45%) を得た。1 H-NMR( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.38 ( s, 2H ), 6.96
( s, 1H ), 7.20 ( d,J = 8.7Hz, 2H ), 7.21 ( d, J
= 8.2Hz, 1H ), 7.51 ( dd, J = 4.8, 8.2Hz, 1H ), 7.
55 ( d, J = 5.8Hz, 2H ), 8.12 ( d, J = 8.7Hz, 2H
), 8.17 ( d, J =4.8Hz, 1H), 8.69 ( d, J = 5.8Hz,
2H ), 12.08 ( brs, 1H ), 13.43 ( s, 1H).
【0174】実施例1 1−メチル−3−(2−オキソフェネチル)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物1) 参考例1で得られた3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1
0.0g, 37.6mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(100m
l)に溶解し、ヨウ化メチル(2.30ml, 37.6mmol)と炭
酸カリウム(7.80g, 56.4mmol)を加え、室温で3日間
攪拌した。反応系に水を加え、トルエンで抽出した。得
られた有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/酢酸エチル
=100/2で溶出)で精製し、標記化合物(7.50g, 71%)
を淡黄色粉末として得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.33 ( dd, J = 10.2,
18.5Hz, 1H ), 3.40 ( s, 3H ), 3.92 ( dd, J = 2.1,
18.5Hz, 1H ), 4.50 ( dd, J = 2.1, 10.2Hz, 1H), 6.7
5-6.98 ( m, 4H ), 7.47-7.51 ( m, 2H ), 7.57-7.64
( m, 2H ), 7.99( dd, J = 1.3, 8.6Hz, 2H ).
【0175】実施例2 1−エトキシカルボニルメチル−3−(2−オキソフェ
ネチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2
−オン(化合物2) 実施例1と同様の方法によって、参考例1で得られた3
−(2−オキソフェネチル)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノキサリン−2−オン(30.0g, 113mmol)およびブ
ロモ酢酸エチル(10.0ml, 113mmol)から標記化合物(1
6.2g, 43%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.30 ( t, J = 7.3Hz,
3H ), 3.39 ( dd, J = 10.2, 18.5Hz, 1H ), 3.84 ( d
d, J = 2.0, 18.5Hz, 1H ), 4.26 ( q, J = 7.3Hz, 2H
), 4.58 ( dd, J = 2.0, 10.2Hz, 1H ), 4.68 ( s, 2H
), 5.00 ( brs, 1H), 6.70 ( dd, J = 1.3, 7.9Hz, 1H
), 6.81 ( dt, J = 1.3, 7.6Hz, 1H ), 6.86 ( dd, J
= 1.7, 7.9Hz, 1H ), 6.95 ( dt, J = 1.3, 7.6Hz, 1H
), 7.45-7.63 ( m, 3H ), 7.97-8.00 ( m, 2H ).
【0176】実施例3 1−ベンジル−3−(2−オキソフェネチル)−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物
3) 参考例1で得られた3−(2−オキソフェネチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン (1
5.0g, 56.3mmol) をN,N-ジメチルホルムアミド(300m
l)に溶解し、氷冷下、tert−ブトキシカリウム(6.64
g, 59.1mmol)を加え30分間攪拌した。ベンジルブロミ
ド(6.70ml, 56.3mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶
液(30ml)を30分間かけて滴下し、滴下後さらに20分間
攪拌した。反応系に水を加え、トルエンで抽出し、得ら
れた有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1で溶
出)にて精製し、標記化合物(5.53g, 35%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.38 ( dd, J = 10.6,
18.3Hz, 1H ), 3.98 ( dd, J = 2.1, 18.3Hz, 1H ), 4.
61 ( dt, J = 2.1, 10.6Hz, 1H ), 4.93 ( brs,1H ),
5.10 ( d, J = 16.2Hz, 1H ), 5.29 ( d, J = 16.2Hz,
1H ), 6.67-6.76( m, 2H ), 6.82-6.92 ( m, 2H ), 7.2
1-7.36 ( m, 5H ), 7.48 ( dt, J = 1.7,6.9Hz, 2H ),
7.57-7.63 ( m, 1H ), 8.00 ( dd, J = 1.3, 6.9Hz, 2H
).
【0177】実施例4 3−(2−オキソフェネチル)−1−(4−ピリジルメ
チル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−
オン(化合物4) 実施例1と同様の方法によって、参考例1で得られた3
−(2−オキソフェネチル)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノキサリン−2−オン(10.0g, 37.6mmol)および
4―ピリジルメチルクロリド塩酸塩(6.17g, 37.6mmo
l)から標記化合物(1.60g, 12%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.39 ( dd, J = 10.4,
18.3Hz, 1H ), 3.97 ( dd, J = 2.0, 18.3Hz, 1H ), 4.
62 ( brd, J = 10.4Hz, 1H ), 4.96 ( s, 1H ),5.11 (
d, J = 17.0Hz, 1H ), 5.29 ( d, J = 17.0Hz, 1H ),
6.67-6.96 ( m, 4H ), 7.18 ( d, J = 5.9Hz, 2H ), 7.
46-7.64 ( m, 3H ), 8.01 ( d, J = 7.4Hz, 2H ), 8.56
( d, J = 5.9Hz, 2H ).
【0178】実施例5 3−(2−オキソフェネチル)−1−フェニル−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物
5) N−フェニル−1,2−フェニレンジアミン(40.0g, 2
21mmol)をエタノール(500ml)に溶解し、3−ベンゾ
イルアクリル酸エチル(30.0g, 153mmol)を加え、室温
で10日間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=10/1で溶出)で精製し、標記化合物(14.
0g, 17%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.41 ( dd, J = 10.2,
18.5Hz, 1H ), 3.98 ( dd, J = 2.3, 18.5Hz, 1H ), 4.
67 ( ddd, J = 2.3, 2.3, 10.2Hz, 1H ), 4.97 (brs, 1
H ), 6.32 ( d, J = 7.3Hz, 1H ), 6.65 ( dt, J = 1.
3, 7.3Hz, 1H ),6.78 ( dd, J = 1.3, 7.9Hz, 1H ), 6.
91 ( dt, J = 1.3, 7.6Hz, 1H ), 7.27-7.30 ( m, 2H
), 7.42-7.64 ( m, 6H ), 8.00 ( dd, J = 1.7, 6.9H
z, 2H ).
【0179】実施例6 1−(3−クロロプロピル)−3−(2−オキソ−2−
フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
キサリン−2−オン(化合物6) 参考例2で得られた3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
2−オン(1.00g, 3.78mmol)をN,N-ジメチルホルミア
ミド(15ml)に溶解し、炭酸カリウム(2.61g,18.9mmo
l)と1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.410ml, 4.16
mmol)を加え、22時間室温で攪拌した。反応系に水を加
え、析出した固体を濾取した。得られた固体を乾燥後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン/酢酸
エチル=8/1で溶出)にて精製し、標記化合物(360mg, 3
0%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.28 ( tt, J = 6.1,
7.4Hz, 2H ), 3.72 ( t,J = 6.1Hz, 2H ), 4.41 (t, J
= 7.4Hz, 2H ), 7.02 ( s, 1H ), 7.23-7.30 ( m, 4H
), 7.45-7.54 ( m, 3H ), 8.04 ( dd, J = 1.7, 7.9H
z, 2H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0180】実施例7 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
[3−(4−ピリジルメチルアミノ)プロピル]−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物
7) 実施例6で得られた1−(3−クロロプロピル)−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.00g, 2.93m
mol)をN,N-ジメチルホルミアミド(10ml)に溶解し、
4−ピリジルメチルアミン(1.49ml, 14.7mmol)とヨウ
化ナトリウム(439mg, 2.93mmol)を加え、80℃で2時
間攪拌した。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出し、
得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(メタノール/クロロホルム=1/100〜1/50で溶
出)にて精製し、標記化合物(845mg, 70%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.03-2.08 ( m, 3H ),
2.77 ( t, J = 6.9Hz, 2H ), 3.88 ( s, 2H ), 4.37 (
t, J = 6.9Hz, 2H ), 7.02 ( s, 1H ), 7.16-7.25 ( m,
4H ), 7.33 ( d, J = 5.9Hz, 2H ), 7.45-7.54 ( m, 3
H ), 8.04 ( dd,J = 1.5, 8.1Hz, 2H ), 8.57 ( d, J =
5.9Hz, 2H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0181】実施例8 1−(4−メトキシカルボニルフェニルメチル)−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物8) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(2.70g, 10.
2mmol)および4−メトキシカルボニルベンジルブロミ
ド(2.57g, 11.2mmol)から標記化合物(3.24g, 77%)
を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.90 ( s, 3H ), 5.52
( s, 2H ), 7.03-7.26 (m, 5H ), 7.35 ( d, J = 8.4H
z, 2H ), 7.46-7.55 ( m, 3H ), 8.00 ( d, J =8.4Hz,
2H ), 8.06 ( dd, J = 1.8, 8.1Hz, 2H ), 14.0 ( brs,
1H ).
【0182】実施例9 1−[4−(2−メトキシカルボニルフェニル)フェニ
ルメチル]−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(化合物9) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(5.00g, 18.
9mmol)および4−(2−メトキシカルボニルフェニ
ル)ベンジルブロミド(6.10g, 20.8mmol)から標記化
合物(5.41g, 58%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.60 ( s, 3H ), 5.52
( s, 2H ), 7.02-7.54 (m, 15H ), 7.82 ( dd, J = 1.
3, 7.6Hz, 1H ), 8.06 ( dd, J = 1.8, 8.1Hz, 2H ), 1
4.08 ( brs, 1H ).
【0183】実施例10 1−(3−クロロプロピル)−6,7−ジメチル−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物10) 実施例6と同様の方法によって、参考例4で得られた
6,7−ジメチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
2−オン(1.00g, 3.40mmol)および3−ブロモ−1−
クロロプロパン(0.400ml, 3.74mmol)から標記化合物
(488mg, 39%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.21-2.33 ( m, 2H ),
2.29 ( s, 3H ), 2.33 (s, 3H ), 3.72 ( t, J = 6.3H
z, 2H ), 4.38 ( t, J = 7.3Hz, 2H ), 6.98 ( s, 1H
), 7.04 ( s, 1H ), 7.09 ( s, 1H ), 7.43-7.52 ( m,
3H ), 8.03 ( dd,J = 1.7, 7.6Hz, 2H ), 14.1 ( brs,
1H ).
【0184】実施例11 6,7−ジクロロ−1−(3−クロロプロピル)−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11) 実施例6と同様の方法によって、参考例6で得られた
6,7−ジクロロ−3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
2−オン(1.00g, 3.10mmol)および3−ブロモ−1−
クロロプロパン(0.330ml, 3.30mmol)から標記化合物
(495mg, 40%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.22-2.34 ( m, 2H ),
3.71 ( t, J = 6.2Hz, 2H ), 4.34 ( t, J = 7.4Hz, 2H
), 7.03 ( s, 1H ), 7.33 ( s, 1H ), 7.37 ( s, 1H
), 7.45-7.55 ( m, 3H ), 8.03 ( m, 2H ), 13.9 ( br
s, 1H ).
【0185】実施例12 1−ベンジル−6,7−ジメトキシ−3−(2−オキソ
−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノキサリン−2−オン(化合物12) 参考例8で得られた6,7−ジメトキシ−3−(2−オ
キソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−
1H−キノキサリン−2−オン(500mg, 1.54mmol)に
N,N-ジメチルホルムアミド(10ml)中、室温でtert−ブ
トキシカリウム(190mg, 1.70mmol)とベンジルブロミ
ド(0.180ml, 1.54mmol)を加え12時間攪拌した。反応
系に水を加え、析出した固体を濾取し、減圧乾燥した。
得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1で溶出)で精製し、標記化
合物(352mg, 55%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.74 ( s, 3H ), 3.91
( s, 3H ), 5.51 ( s, 2H ), 6.85 ( s, 1H ), 7.07 (
s, 1H ), 7.26 ( s, 1H ), 7.28-7.39 ( m, 5H ), 7.44
-7.54 ( m, 3H ), 8.03-8.07 ( m, 2H ), 14.0 ( brs,
1H ).
【0186】実施例13 1−(3−クロロプロピル)−6−メチル−3−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(化合物13) 実施例12と同様の方法によって、参考例9で得られた
6−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(1.00g, 3.59mmol)および3−ブロモ−1−クロロ
プロパン(0.39ml, 3.95mmol)から標記化合物(706mg,
55%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.20-2.30 ( m, 2H ),
2.38 ( s, 3H ), 3.71 (t, J = 6.3Hz, 2H ), 4.38 (
t, J = 7.4Hz, 2H ), 7.00 ( s, 1H ), 7.04-7.06 ( m,
2H ), 7.18 ( d, J = 8.3Hz, 1H ), 7.44-7.55 ( m, 3
H ), 8.04 ( dd,J = 1.7, 7.9Hz, 2H ), 14.0 ( brs, 1
H ).
【0187】実施例14 1−ベンジル−6−メトキシ−3−(2−オキソ−2−
フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
キサリン−2−オン(化合物14) 実施例12と同様の方法によって、参考例10で得られ
た6−メトキシ−3−(2−オキソ−2−フェニルエチ
リデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2
−オン(500mg, 1.70mmol)およびベンジルブロミド
(0.20ml, 1.70mmol)から標記化合物(118mg, 18%)を
得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.80 ( s, 3H ), 5.45
( s, 2H ), 6.64 ( dd,J = 2.6, 8.9Hz, 1H ), 6.76 (
d, J = 2.6Hz, 1H ), 7.03 ( d, J = 8.9Hz, 1H), 7.11
( s, 1H ), 7.26-7.41 ( m, 5H ), 7.45-7.64 ( m, 3H
), 8.06 ( dd,J = 1.6, 7.9Hz, 2H ), 14.05 ( brs, 1
H ).
【0188】実施例15 1−(3−クロロプロピル)−7−メチル−3−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(化合物15) 実施例6と同様の方法によって、参考例11で得られた
7−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(1.00g, 3.59mmol)および3−ブロモ−1−クロロ
プロパン(0.40ml, 3.95mmol)から標記化合物(710mg,
56%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.25-2.35 ( m, 2H ),
2.46 ( s, 3H ), 3.75 (t, J = 6.7Hz, 2H ), 4.43 (
t, J = 7.3Hz, 2H ), 7.01 ( s, 1H ), 7.06 ( d, J =
7.9Hz, 1H ), 7.15-7.20 ( m, 2H ), 7.47-7.58 ( m, 3
H ), 8.06 ( dd,J = 1.7, 5.9Hz, 2H ), 14.18 ( brs,
1H ).
【0189】実施例16 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
(4−ピリジルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キ
ノキサリン−2−オン(化合物16) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.00g, 3.7
9mmol)および4−ピリジルメチルクロリド塩酸塩(684
mg, 4.17mmol)から標記化合物(654mg, 48%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.48 ( s, 2H ), 6.95-
7.29 ( m, 7H ), 7.47-7.59 ( m, 3H ), 8.05-8.08 (
m, 2H ), 8.60 ( d, J = 5.9Hz, 2H ), 14.03 ( brs, 1
H ).
【0190】実施例17 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−(2−オキ
ソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(化合物17) 実施例7と同様の方法によって、実施例6で得られた1
−(3−クロロプロピル)−3−(2−オキソ−2−フ
ェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキ
サリン−2−オン(1.00g, 2.93mmol)および50%-ジメ
チルアミン水溶液(4ml)から標記化合物(1.04g, 87
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.99-2.09 ( m, 2H ),
2.38 ( s, 6H ), 2.54 (t, J = 6.9Hz, 2H ), 4.39 (
t, J = 7.6Hz, 2H ), 7.13 ( s, 1H ), 7.27-7.44 ( m,
4H ), 7.54-7.63 ( m, 3H ), 8.15 ( dd, J = 1.7, 7.
9Hz, 2H ), 14.17( brs, 1H ).
【0191】実施例18 1−(3−クロロプロピル)−3−[2−(2−ナフチ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(化合物18) 実施例6と同様の方法によって、参考例12で得られた
3−[2−(2−ナフチル)−2−オキソエチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン
(10.0g, 31.8mmol)および3−ブロモ−1−クロロプ
ロパン(3.50ml, 35.0mmol)から標記化合物(12.8g,
定量的)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.24-2.34 ( m, 2H ),
3.74 ( t, J = 6.1Hz, 2H ), 4.43 ( t, J = 7.6Hz, 2H
), 7.19 ( s, 1H ), 7.21-7.34 ( m, 4H ), 7.52-7.61
( m, 2H ), 7.87-8.00 ( m, 3H ), 8.12 ( dd, J = 1.
7, 8.6Hz, 1H ),8.58 ( s, 1H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0192】実施例19 3−[2−(2−ナフチル)−2−オキソエチリデン]
−1−[3−(4−ピリジルメチルアミノ)プロピル]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン
(化合物19) 実施例7と同様の方法によって、実施例18で得られた
1−(3−クロロプロピル)−3−[2−(2−ナフチ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(2.00g, 5.12mmol)およ
び4−ピリジルメチルアミン(2.60ml, 25.6mmol)から
標記化合物(625mg, 26%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.99-2.06 ( m, 2H ),
2.76 ( t, J = 6.4Hz, 2H ), 3.86 ( s, 2H ), 4.40 (
t, J = 7.1Hz, 2H ), 7.19 ( s, 1H ), 7.17-7.32 ( m,
6H ), 7.53-7.61 ( m, 2H ), 7.87-8.01 ( m, 3H ),
8.13 ( dd, J = 1.7, 8.6Hz, 1H ), 8.55-8.58 ( m, 3H
), 14.13 ( brs, 1H ).
【0193】実施例20 1−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピ
ル]−3−[2−(2−ナフチル)−2−オキソエチリ
デン]−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−
オン(化合物20) 実施例7と同様の方法によって、実施例18で得られた
1−(3−クロロプロピル)−3−[2−(2−ナフチ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(2.00g, 5.12mmol)およ
び1−メチルピペラジン(2.84ml, 25.6mmol)から標記
化合物(999mg, 43%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.95-2.02 ( m, 2H ),
2.30 ( s, 3H ), 2.32-2.54 ( m, 10H ), 4.32 ( t, J
= 7.3Hz, 2H ), 7.21 ( s, 1H ), 7.22-7.26 ( m, 4H
), 7.52-7.60 ( m, 2H ), 7.87-8.03 ( m, 3H ), 8.12
( dd, J = 1.7, 8.6Hz, 1H ), 8.58 ( s, 1H ), 14.13
( brs, 1H ).
【0194】実施例21 1−(3−シクロヘキシルアミノプロピル)−3−(2
−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒド
ロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物21) 実施例7と同様の方法によって、実施例6で得られた1
−(3−クロロプロピル)−3−(2−オキソ−2−フ
ェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキ
サリン−2−オン(200mg, 0.59mmol)およびシクロヘ
キシルアミン(0.20ml, 1.77mmol)から標記化合物(11
8mg, 50%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.02-2.02 ( m, 13H ),
2.41-2.48 ( m, 1H ),2.76 ( t, J = 6.8Hz, 2H ), 4.
34 ( t, J = 7.1Hz, 2H ), 7.02 ( s, 1H ), 7.17-7.34
( m, 4H ), 7.44-7.56 ( m, 3H ), 8.04 ( dd, J = 1.
8, 8.1Hz, 2H ),14.00 ( brs, 1H ).
【0195】実施例22 1−(4−カルボキシフェニルメチル)−3−(2−オ
キソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−
1H−キノキサリン−2−オン(化合物22) 実施例8で得られた1−(4−メトキシカルボニルフェ
ニルメチル)−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−
オン(3.00g, 7.27mmol)をテトラヒドロフラン(20m
l)とメタノール(10ml)の混合溶媒に溶解し、水(6m
l)と水酸化リチウム一水和物(1.25g, 29.1mmol)を加
え、室温で24時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液
とエーテルを加え攪拌した後、不溶物を濾取した。得ら
れた固体を1N塩酸で洗浄し、濾取し、減圧乾燥して標
記化合物(2.47g)を得た。別に先の濾液を分液し、得
られた水層に塩酸を加え、pH1に調整し、析出した固体
を濾取し、減圧乾燥し、先に得られた結晶と合わせて標
記化合物(2.65g, 91%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.55 ( s, 2H ), 6.9
6 ( s, 1H ), 7.09-7.24( m, 4H ), 7.41 ( d, J = 8.3
Hz, 2H ), 7.52-7.60 ( m, 3H ), 7.89 ( d, J= 8.3Hz,
2H ), 8.00-8.03 ( m, 2H ), 14.00 ( brs, 1H ).
【0196】実施例23 4−[2−オキソ−3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
1−イルメチル]−N−(4−ピリジルメチル)ベンズ
アミド(化合物23) 実施例22で得られた1−(4−カルボキシフェニルメ
チル)−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)
−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン
(1.00g, 2.51mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20m
l)に溶解し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(423mg, 2.76mmol)、1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(529mg,
2.76mmol)および4−ピリジルメチルアミン(0.31ml,
3.01mmol)を加え、24時間攪拌した。反応系に水を加
え、析出した結晶を濾取した。濾取物をクロロホルムに
懸濁し、不溶物を濾別し、濾液を硫酸マグネシウムにて
乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1
/50で溶出)で精製し、標記化合物(685mg, 56%)を得
た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 4.65 ( d, J = 6.3Hz,
2H ), 5.52 ( s, 2H ),6.51 ( brt, 1H ), 7.03-7.26
( m, 6H ), 7.10 ( s, 1H ), 7.38 ( d, J = 8.4Hz, 2H
), 7.45-7.57 ( m, 3H ), 7.79 ( d, J = 8.4Hz, 2H
), 8.05 ( dd, J =1.8, 8.1Hz, 2H ), 8.6 ( m, 2H ),
14.0 ( brs, 1H ).
【0197】実施例24 N−(3−ジメチルアミノプロピル)−4−[2−オキ
ソ−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−1−イルメチ
ル]ベンズアミド(化合物24) 実施例23と同様の方法によって、実施例22で得られ
た1−(4−カルボキシフェニルメチル)−3−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(1.00g, 2.51mmol)
および3−ジメチルアミノプロピルアミン(0.38ml, 3.
01mmol)から標記化合物(273mg, 23%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.73 ( t, J = 5.9Hz,
2H ), 2.26 ( s, 6H ),2.48 ( t, J = 5.9Hz, 2H ), 3.
55 ( dt, J = 4.6, 5.9Hz, 2H ), 5.51 ( s, 2H), 7.05
-7.07 ( m, 2H ), 7.11 ( s, 1H ), 7.14-7.26 ( m, 2H
), 7.34 ( d,J = 8.4Hz, 2H ), 7.45-7.54 ( m, 3H ),
7.74 ( d, J = 8.4Hz, 2H ), 8.06 (dd, J = 1.7, 7.9
Hz, 2H ), 8.54 ( brs, 1H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0198】実施例25 N−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−4−[2
−オキソ−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−1−イ
ルメチル]ベンズアミド(化合物25) 実施例23と同様の方法によって、実施例22で得られ
た1−(4−カルボキシフェニルメチル)−3−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(1.50g, 3.76mmol)
および1−(3−アミノプロピル)イミダゾール(0.54
ml, 4.51mmol)から標記化合物(506mg,27%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.08-2.17 ( m, 2H ),
3.47 ( dt, J = 6.6, 12.9Hz, 2H ), 4.05 ( t, J = 6.
8Hz, 2H ), 5.51 ( s, 2H ), 6.95 ( brt, 1H ),7.10
( s, 1H ), 7.03-7.23 ( m, 7H ), 7.35 ( d, J = 8.6H
z, 2H ), 7.40 (d, J = 8.6Hz, 2H ), 7.46-7.54 ( m,
3H ), 8.06 ( dd, J = 1.5, 8.1Hz, 2H ), 14.05 ( br
s, 1H ).
【0199】実施例26 N−(2−モルホリノエチル)−4−[2−オキソ−3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−1−イルメチル]ベン
ズアミド(化合物26) 実施例23と同様の方法によって、実施例22で得られ
た1−(4−カルボキシフェニルメチル)−3−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(2.00g, 5.02mmol)
および4−(2−アミノエチル)モルホリン(0.79ml,
6.02mmol)から標記化合物(723mg, 28%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.47-2.50 ( m, 4H ),
2.58 ( t, J = 5.6Hz, 2H ), 3.53 ( dt, J = 5.6, 11.
2Hz, 2H ), 3.69-3.72 ( m, 4H ), 5.52 ( s, 2H), 6.7
2 ( brt, 1H ), 7.11 ( s, 1H ), 7.05-7.26 ( m, 4H
), 7.37 ( d, J =8.6Hz, 2H ), 7.46-7.58 ( m, 3H ),
7.75 ( d, J = 8.6Hz, 2H ), 8.06 ( dd,J = 1.7, 7.9
Hz, 2H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0200】実施例27 1−(3−クロロプロピル)−3−[2−オキソ−2−
(3−ピリジル)エチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(化合物27) 実施例6と同様の方法によって、参考例13で得られた
3−[2−オキソ−2−(3−ピリジル)エチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン
(15.0g, 56.6mmol)および3−ブロモ−1−クロロプ
ロパン(6.15ml, 62.2mmol)から標記化合物(4.98g, 2
6%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.22-2.33 ( m, 2H ),
3.73 ( t, J = 6.1Hz, 2H ), 4.42 ( t, J = 7.6Hz, 2H
), 6.98 ( s, 1H ), 7.23-7.36 ( m, 4H ), 7.42 ( dd
d, J = 0.8, 4.6, 7.9Hz, 1H ), 8.28 ( ddd, J = 1.7,
1.7, 7.9Hz, 1H), 8.74 ( dd, J = 1.7, 4.6Hz, 1H ),
9.25 ( d, J = 1.7Hz, 1H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0201】実施例28 1−ベンジル−3−[2−(2−メトキシカルボニルフ
ェニル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(化合物28) 実施例6と同様の方法によって、参考例14で得られた
3−[2−(2−メトキシカルボニルフェニル)−2−
オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−キノキ
サリン−2−オン(3.00g, 9.67mmol)およびベンジル
ブロミド(1.27ml, 10.6mmol)から標記化合物(1.81g,
82%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.90 ( s, 3H ), 5.46
( s, 2H ), 6.74 ( s, 1H ), 7.03-7.34 ( m, 9H ), 7.
47-7.59 ( m, 2H ), 7.68 ( dd, J = 1.3, 7.3Hz, 1H
), 7.77 ( dd, J = 1.3, 7.3Hz, 1H ), 13.6 ( brs, 1
H ).
【0202】実施例29 1−ベンジル−3−[2−(2−カルボキシフェニル)
−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−
キノキサリン−2−オン(化合物29) 実施例28で得られた1−ベンジル−3−[2−(2−
メトキシカルボニルフェニル)−2−オキソエチリデ
ン]−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(1.20g, 2.91mmol)をテトラヒドロフラン(12ml)
に溶解し、水(2ml)と水酸化リチウム一水和物(488m
g, 11.6mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に
水を加え、酢酸エチルで洗浄後、得られた水層を1N塩
酸でpH4に調整した。析出した結晶を濾取し、減圧乾燥
して、標記化合物(0.78g, 67%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.47 ( s, 2H ), 6.5
1 ( s, 1H ), 7.11-7.31( m, 9H ), 7.55-7.73 ( m, 4H
), 8.20 ( brs, 1H ), 13.3 ( brs, 1H ).
【0203】実施例30 1−(4−ニトロフェニルメチル)−3−(2−オキソ
−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノキサリン−2−オン(化合物30) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.00g, 3.7
8mmol)および4−ニトロベンジルブロミド(898mg, 4.
16mmol)から標記化合物(634mg, 40%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.56 ( s, 2H ), 6.98
( d, J = 7.9Hz, 1H ),7.06 ( dd, J = 1.7, 6.9Hz, 1H
), 7.10 ( s, 1H ), 7.16-7.28 ( m, 2H ), 7.46 ( d,
J = 8.9Hz, 2H ), 7.49-7.55 ( m, 3H ), 8.06 ( dd,
J = 1.5, 8.1Hz,2H ), 8.22 ( d, J = 8.9Hz, 2H ), 1
4.0 ( brs, 1H ).
【0204】実施例31 1−(4−アミノフェニルメチル)−3−(2−オキソ
−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノキサリン−2−オン(化合物31) 実施例30で得られた1−(4−ニトロフェニルメチ
ル)−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(10
0mg, 0.25mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2ml)に
溶解し、三塩化チタン溶液(関東化学、希塩酸溶液、pH
2.1)を原料が消失するまで加えた(1ml)。飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、ラジオライトを用いて濾過
し、不溶物をクロロホルムにて洗浄した。濾液をクロロ
ホルムで抽出し、得られた有機層を硫酸マグネシウムに
て乾燥後、溶媒を留去し、減圧濃縮した。標記化合物
(101mg, 定量的)を粗結晶として得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.67 ( brs, 2H ), 5.3
5 ( s, 2H ), 6.63 ( d,J = 8.6Hz, 2H ), 7.04-7.26
( m, 7H ), 7.44-7.53 ( m, 3H ), 8.05 ( dd, J= 1.8,
8.1Hz, 2H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0205】実施例32 1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]−
3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物3
2) 実施例31で得られた1−(4−アミノフェニルメチ
ル)−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(6.
70g, 18.1mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(500ml)
に溶解し、氷冷下、クロロアセチルクロリド(2.0ml, 1
9.9mmol)とトリエチルアミン(4.69ml, 36.2mmol)を
加え、そのまま4時間攪拌した。反応系に水を加え、析
出した固体を濾取し、減圧乾燥し、標記化合物(7.19g,
89%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 4.18 ( s, 2H ), 5.46
( s, 2H ), 7.10 ( s, 1H ), 7.03-7.35 ( m, 6H ), 7.
44-7.57 ( m, 5H ), 8.03-8.07 ( m, 2H ), 8.25( brs,
1H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0206】実施例33 1−[4−(モルホリノアセトアミド)フェニルメチ
ル]−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化
合物33) 実施例32で得られた1−[4−(クロロアセトアミ
ド)フェニルメチル]−3−(2−オキソ−2−フェニ
ルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリ
ン−2−オン(1.0g, 2.25mmol)をN,N-ジメチルホルム
アミド(10ml)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン
(2.0ml, 11.3mmol)とモルホリン(0.59ml, 6.75mmo
l)を加え、室温で7時間攪拌した。反応混合物に水を加
え、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムで溶
出)で精製し、標記化合物(1.02g, 91%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.58-2.62 ( m, 4H ),
3.12 ( s, 2H ), 3.74-3.77 ( m, 4H ), 5.44 ( s, 2H
), 7.10 ( s, 1H ), 7.02-7.30 ( m, 6H ), 7.45-7.56
( m, 5H ), 8.06 ( dd, J = 1.7, 7.9Hz, 2H ), 9.04
( brs, 1H ), 14.05 ( brs, 1H ).
【0207】実施例34 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
[4−(4−ピリジルメチルアミノアセトアミド)フェ
ニルメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン
−2−オン(化合物34) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.0g,
2.25mmol)および4−ピリジルメチルアミン(0.69ml,
6.75mmol)から標記化合物(855mg, 73%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.43 ( s, 2H ), 3.87
( s, 2H ), 5.45 ( s, 2H ), 7.10 ( s, 1H ), 7.06-7.
30 ( m, 8H ), 7.46-7.55 ( m, 5H ), 8.06 ( dd, J =
1.8, 8.1Hz, 2H ), 8.59 ( d, J = 1.5, 4.4Hz, 2H ),
9.05 ( brs, 1H ), 14.06 ( brs, 1H ).
【0208】実施例35 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
[4−(チオモルホリノアセトアミド)フェニルメチ
ル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(化合物35) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(200mg,
0.45mmol)およびチオモルホリン(0.23ml, 2.25mmo
l)から標記化合物(200mg, 87%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.74-2.80 ( m, 4H ),
2.85-2.91 ( m, 4H ), 3.16 ( s, 2H ), 5.48 ( s, 2H
), 7.14 ( s, 1H ), 7.06-7.34 ( m, 6H ), 7.49-7.59
( m, 5H ), 8.10 ( dd, J = 1.5, 7.8Hz, 2H ), 9.04
( brs, 1H ), 14.1( brs, 1H ).
【0209】実施例36 1−[4−(2−ジメチルアミノエチルアミノアセトア
ミド)フェニルメチル]−3−(2−オキソ−2−フェ
ニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサ
リン−2−オン(化合物36) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(150mg,
0.34mmol)および2−ジメチルアミノエチルアミン
(0.18ml, 1.68mmol)から標記化合物(118mg, 71%)を
得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.22 ( s, 6H ), 2.37-
2.41 ( m, 2H ), 2.71-2.75 ( m, 2H ), 3.37 ( s, 2H
), 5.44 ( s, 2H ), 7.11 ( s, 1H ), 7.02-7.29( m,
6H ), 7.45-7.54 ( m, 3H ), 7.59 ( d, J = 8.3Hz, 2H
), 8.06 ( dd, J= 1.6, 7.9Hz, 2H ), 9.70 ( brs, 1H
), 14.1 ( brs, 1H ).
【0210】実施例37 1−[4−(3−モルホリノプロピルアミノアセトアミ
ド)フェニルメチル]−3−(2−オキソ−2−フェニ
ルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリ
ン−2−オン(化合物37) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(150mg,
0.34mmol)および4−(3−アミノプロピル)モルホ
リン(0.18ml, 1.68mmol)から標記化合物(130mg, 70
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.67-1.75 ( m, 2H ),
2.40-2.45 ( m, 6H ), 2.72 ( t, J = 6.8Hz, 2H ), 3.
35 ( s, 2H ), 3.67-3.70 ( m, 4H ), 5.45 ( s,2H ),
7.11 ( s, 1H ), 7.03-7.29 ( m, 6H ), 7.46-7.56 (
m, 5H ), 8.06 (dd, J = 1.7, 7.6Hz, 2H ), 9.30 ( br
s, 1H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0211】実施例38 1−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノアセトアミ
ド)フェニルメチル]−3−(2−オキソ−2−フェニ
ルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリ
ン−2−オン(化合物38) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(150mg,
0.34mmol)および3−アミノ−1−プロパノール(0.1
3ml, 1.68mmol)から標記化合物(123mg, 76%)を得
た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.72-1.79 ( m, 2H ),
2.82 ( t, J = 6.4Hz,2H ), 3.38 ( s, 2H ), 3.81 (
t, J = 5.9Hz, 2H ), 5.44 ( s, 2H ), 7.10 (s, 1H ),
7.05-7.28 ( m, 6H ), 7.45-7.54 ( m, 3H ), 7.58 (
d, J = 8.6Hz,2H ), 8.06 ( dd, J = 1.7, 7.9Hz, 2H
), 9.19 ( brs, 1H ), 14.1 ( brs, 1H).
【0212】実施例39 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
{4−[2−(2−ピリジル)エチルアミノアセトアミ
ド]フェニルメチル}−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
キサリン−2−オン(化合物39) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(150mg,
0.34mmol)および2−(2−アミノエチル)ピリジン
(0.12ml, 1.01mmol)から標記化合物(204mg, >100%:
油状)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.99 ( t, J = 5.9Hz,
2H ), 3.10 ( t, J = 5.6Hz, 2H ), 3.38 ( s, 2H ),
5.44 ( s, 2H ), 7.03-7.24 ( m, 9H ), 7.45-7.54 (
m, 5H ), 7.62 ( ddd, J = 1.7, 7.6, 7.8Hz, 1H ), 8.
06 ( dd, J = 1.7,8.1Hz, 2H ), 8.52 ( dd, J = 1.7,
5.0Hz, 1H ), 9.38 ( brs, 1H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0213】実施例40 6−メチル−1−(4−ニトロフェニルメチル)−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物40) 実施例6と同様の方法によって、参考例9で得られた6
−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(3.00g, 10.8mmol)および4−ニトロベンジルブロ
ミド(2.56g, 11.9mmol)から標記化合物(3.14g, 71
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.35 ( s, 3H ), 5.54
( s, 2H ), 6.87 ( m, 2H ), 7.09 ( m, 2H ), 7.43-7.
54 ( m, 5H ), 8.06 ( dd, J = 1.8, 8.1Hz, 2H), 8.21
( d, J = 8.9Hz, 2H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0214】実施例41 1−(4−アミノフェニルメチル)−6−メチル−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物41) 実施例40で得られた6−メチル−1−(4−ニトロフ
ェニルメチル)−3−(2−オキソ−2−フェニルエチ
リデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2
−オン(3.00g, 7.26mmol)をテトラヒドロフラン(150
ml)に溶解し、室温下、三塩化チタン溶液(関東化学、
希塩酸溶液、pH2.1)を原料が消失するまで加え、1時
間30分間攪拌した。反応系に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えpH7に調整し、酢酸エチルを加え、析出した
結晶を濾取し、標記化合物(1.90g)を得た。別に濾液
を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エ
チルで洗浄後、濾過し、先に得られた結晶と合わせ、標
記化合物(2.51g, 89%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.32 ( s, 3H ), 3.3
6 ( brs, 2H ), 5.45 (s, 2H ), 6.90-6.98 ( m, 2H ),
7.08-7.18 ( m, 3H ), 7.28-7.40 ( m, 3H ),7.50-7.6
0 ( m, 3H ), 7.91-8.02 ( m, 2H ), 13.9 ( brs, 1H
).
【0215】実施例42 1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]−
6−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(化合物42) 実施例32と同様の方法によって、実施例41で得られ
た1−(4−アミノフェニルメチル)−6−メチル−3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.76g, 4.5
9mmol)およびクロロアセチルクロリド(0.40ml, 5.05m
mol)から標記化合物(1.81g, 86%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.34 ( s, 3H ), 4.17
( s, 2H ), 5.43 ( s, 2H ), 6.63 ( d, J = 8.6Hz, 1H
), 6.86-7.12 ( m, 3H ), 7.27-7.31 ( m, 2H ), 7.45
-7.54 ( m, 5H ), 8.02-8.07 ( m, 2H ), 8.22 ( brs,
1H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0216】実施例43 1−[4−(2−メトキシエチルアミノアセトアミド)
フェニルメチル]−6−メチル−3−(2−オキソ−2
−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キ
ノキサリン−2−オン(化合物43) 実施例33と同様の方法によって、実施例42で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−6−メチル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−
オン(276mg, 0.60mmol)および2−メトキシエチルア
ミン(0.26ml, 3.00mmol)から標記化合物(106mg, 35
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.34 ( s, 3H ), 2.84
( t, J = 5.0Hz, 2H ),3.37 ( s, 3H ), 3.38 ( s, 2H
), 3.47 ( t, J = 5.0Hz, 2H ), 5.42 ( s, 2H), 6.87
( d, J = 6.9Hz, 1H ), 7.00-7.04 ( m, 2H ), 7.09
( s, 1H ), 7.25-7.28 ( m, 2H ), 7.46-7.53 ( m, 3H
), 7.57 ( d, J = 8.6Hz, 2H ), 8.06 ( dd, J = 1.7,
7.9Hz, 2H ), 9.45 ( brs, 1H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0217】実施例44 1−{4−[3−(1−イミダゾリル)プロピルアミノ
アセトアミド]フェニルメチル}−3−(2−オキソ−
2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−
キノキサリン−2−オン(化合物44) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(200mg,
0.448mmol)および1―(3−アミノプロピル)イミダ
ゾール(0.16ml, 1.34mmol)から標記化合物(170mg, 4
0%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.94-2.04 ( m, 2H ),
2.69 ( t, J = 7.1Hz, 2H ), 3.35 ( s, 2H ), 4.03 (
t, J = 6.9Hz, 2H ), 5.44 ( s, 2H ), 6.89 ( s, 1H
), 7.03-7.29 ( m, 8H ), 7.45-7.56 ( m, 6H ), 8.06
( d, J = 6.6Hz, 2H ), 8.96 ( brs, 1H ), 14.1 ( br
s, 1H ).
【0218】実施例45 1−{4−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)
エチルアミノアセトアミド]フェニルメチル}−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物45) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(200mg,
0.448mmol)および2−(2−アミノエチル)−1−メ
チルピロリジン(0.19ml, 1.34mmol)から標記化合物
(177mg, 52%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.47-1.94 ( m, 6H ),
2.10-2.20 ( m, 2H ), 2.32 ( s, 3H ), 2.60-2.78 (
m, 2H ), 3.03-3.10 ( m, 1H ), 3.32 ( d, J = 17.2H
z, 1H ), 3.40 ( d, J = 17.2Hz, 1H ), 5.45 ( s, 2H
), 6.70-7.29 ( m,7H ), 7.45-7.57 ( m, 5H ), 8.06
( dd, J = 1.7, 7.9Hz, 2H ), 9.35 ( brs,1H ), 14.1
( brs, 1H ).
【0219】実施例46 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
(3−ピリジルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キ
ノキサリン−2−オン(化合物46) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(1.00g, 3.7
9mmol)および3−ピリジルメチルクロリド塩酸塩(684
mg, 20.8mmol)から標記化合物(628mg, 47%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.49 ( s, 2H ), 7.09
( s, 1H ), 7.10-7.29 (m, 5H ), 7.45-7.62 ( m, 4H
), 8.03-8.06 ( m, 2H ), 8.55 ( d, J = 4.3Hz,1H ),
8.68 ( s, 1H ), 14.02 ( brs, 1H ).
【0220】実施例47 1−(2−アミノフェニルメチル)−3−(2−オキソ
−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノキサリン−2−オン(化合物47) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(10.0g, 37.
8mmol)および2−ニトロベンジルブロミド(8.99g, 4
1.6mmol)から1−(2−ニトロフェニルメチル)−3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(4.39g, 29
%)の粗結晶を得た。この粗結晶(4.00g, 10.0mmol)か
ら実施例31と同様の方法によって、標記化合物(3.27
g, 89%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.70 ( brs, 2H ),
5.50 ( s, 2H ), 6.94 (s, 1H ), 6.82-7.00 ( m, 2H
), 7.08-7.24 ( m, 5H ), 7.51-7.62 ( m, 4H ),8.01
( dd, J = 1.5, 8.1Hz, 2H ), 13.9 ( brs, 1H ).
【0221】実施例48 1−[2−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]−
3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物4
8) 実施例32と同様の方法によって、実施例47で得られ
た1−(2−アミノフェニルメチル)−3−(2−オキ
ソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(3.10g, 8.39mmol)およ
びクロロアセチルクロリド(0.80ml, 10.1mmol)から標
記化合物(3.55g, 95%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 4.30 ( s, 2H ), 5.38
( s, 2H ), 7.04 ( s, 1H ), 7.14-7.54 ( m, 10H ),
7.66 ( d, J = 8.2Hz, 1H ), 8.02-8.04 ( m, 2H), 9.3
1 ( brs, 1H ), 14.1 ( brs, 1H ).
【0222】実施例49 1−{2−[(3−メトキシフェニルメチル)アミノア
セトアミド]フェニルメチル}−3−(2−オキソ−2
−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キ
ノキサリン−2−オン(化合物49) 実施例33と同様の方法によって、実施例48で得られ
た1−[2−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(200mg,
0.448mmol)および3−メトキシベンジルアミン(0.29
ml, 2.24mmol)から標記化合物(206mg,84%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.57 ( s, 2H ), 3.73
( s, 3H ), 3.91 ( s, 2H ), 5.34 ( s, 2H ), 6.76-7.
31 ( m, 12H ), 7.45-7.62 ( m, 4H ), 8.04 ( dd, J =
1.8, 8.1Hz, 2H ), 9.55 ( brs, 1H ), 14.1 ( brs, 1
H ).
【0223】実施例50 1−[4−(フルフリルアミノアセトアミド)フェニル
メチル]−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン(化合物50) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(200mg,
0.448mmol)およびフルフリルアミン(0.12ml, 1.34mm
ol)から標記化合物(155mg, 68%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.39 ( s, 2H ), 3.82
( s, 2H ), 5.44 ( s, 2H ), 6.19-6.29 ( m, 2H ), 7.
06-7.35 ( m, 8H ), 7.48-7.57 ( m, 5H ), 8.06( d, J
= 6.6Hz, 2H ), 9.25 ( brs, 1H ), 14.1 ( brs, 1H
).
【0224】実施例51 1−{4−[(1−エトキシカルボニルエチル)アミノ
アセトアミド]フェニルメチル}−3−(2−オキソ−
2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−
キノキサリン−2−オン(化合物51) 実施例33と同様の方法によって、実施例32で得られ
た1−[4−(クロロアセトアミド)フェニルメチル]
−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(200mg,
0.448mmol)およびDL−アラニンエチルエステル塩酸塩
(0.21g, 1.34mmol)から標記化合物(114mg, 48%)を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.18 ( d, J = 7.3H
z, 3H ), 1.23 ( t, J =6.9Hz, 3H ), 2.80 ( brs, 1H
), 3.21-3.40 ( m, 3H ), 4.09 ( q, J = 6.9Hz,2H ),
5.43 ( s, 2H ), 6.95 ( s, 1H ), 7.08-7.30 ( m, 6H
), 7.50-7.59 (m, 5H ), 8.00 ( d, J = 6.3Hz, 2H ),
9.81 ( brs, 1H ), 13.9 ( brs, 1H ).
【0225】実施例52 1−{2−[3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オ
ン−1−イルメチル]フェニル}ピロリジン−2,5−
ジオン(化合物52) 実施例47で得られた1−(2−アミノフェニルメチ
ル)−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(10
0mg, 0.27mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2ml)に
溶解し、コハク酸無水物(30mg, 0.35mmol)を加え、10
0℃で7時間加熱攪拌した。溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、標
記化合物(113mg, 89%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.93 ( d, J = 14.9Hz,
2H ), 2.99 ( d, J = 14.9Hz, 2H ), 5.31 ( s, 2H ),
7.04 ( s, 1H ), 7.10-7.41 ( m, 6H ), 7.45-7.54 (
m, 5H ), 8.02-8.04 ( m, 2H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0226】実施例53 1−(3−メトキシカルボニルフェニルメチル)−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物53) 実施例6と同様の方法によって、参考例2で得られた3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(10.0g, 37.
8mmol)および3−メトキシカルボニルベンジルブロミ
ド(9.53g, 41.6mmol)から標記化合物(9.74g, 62%)
を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.91 ( s, 3H ), 5.51
( s, 2H ), 7.12 ( s, 1H ), 7.06-7.23 ( m, 4H ), 7.
39-7.57 ( m, 5H ), 7.95-7.98 ( m, 1H ), 8.01( s, 1
H ), 8.07 ( dd, J = 1.7, 7.9Hz, 2H ), 14.1 ( brs,
1H ).
【0227】実施例54 1−(3−カルボキシフェニルメチル)−3−(2−オ
キソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−
1H−キノキサリン−2−オン(化合物54) 実施例22と同様の方法によって、実施例53で得られ
た1−(3−メトキシカルボニルフェニルメチル)−3
−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(4.86g, 11.
8mmol)から標記化合物(4.50g, 96%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.65 ( s, 2H ), 7.0
6 ( s, 1H ), 7.23-7.41( m, 3H ), 7.56-7.67 ( m, 6H
), 7.95 ( d, J = 7.6Hz, 1H ), 8.02 ( s, 1H), 8.12
( d, J = 6.3Hz, 2H ), 13.0 ( brs, 1H ), 14.0 ( br
s, 1H ).
【0228】実施例55 4−[2−オキソ−3−(2−オキソ−2−フェニルエ
チリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−
1−イルメチル]−N−(2−ピペリジノエチル)ベン
ズアミド 塩酸塩(化合物55) 実施例23と同様の方法によって、実施例22で得られ
た1−(4−カルボキシフェニルメチル)−3−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ
−1H−キノキサリン−2−オン(1.00g, 2.51mmol)
および1−(2−アミノエチル)ピペリジン(0.43ml,
3.01mmol)から標記化合物の遊離塩基(596mg, 47%)を
得、4N塩化水素/酢酸エチルにより塩酸塩化し、標記
化合物(420mg)を得た。1 H-NMR (塩酸塩; DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.60-1.90 (
m, 6H ), 2.80-3.00 ( m, 2H ), 3.17-3.23 ( m, 2H ),
3.37-3.54 ( m, 2H ), 3.61-3.65 ( m, 2H ), 5.55 (
s, 2H ), 6.96 ( s, 1H ), 7.09-7.22 ( m, 4H ), 7.44
( d, J = 8.1Hz,2H ), 7.49-7.62 ( m, 3H ), 7.87 (
d, J = 8.1Hz, 2H ), 8.01-8.04 ( m, 2H), 8.83 ( br
s, 1H ), 9.70 ( brs, 1H ), 13.9 ( brs, 1H ).
【0229】実施例56 1−(カルボキシメチル)−3−(2−オキソ−2−フ
ェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキ
サリン−2−オン(化合物56) 実施例12と同様の方法によって、参考例2で得られた
3−(2−オキソ−2―フェニルエチリデン)−3,4
−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン (41.6g, 1
58mmol) およびブロモ酢酸エチル (21ml, 189mmol) か
ら1−(エトキシカルボニルメチル)−3−(2−オキ
ソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オンの粗結晶 (52.3g, 95%) を
得た。この粗結晶 (10.0g, 28.6mmol) から実施例22
と同様の方法によって、標記化合物 (9.20g, 定量的)
を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 4.88 ( s, 2H ), 6.8
7 ( s, 1H ), 7.21-7.28( m, 3H ), 7.54-7.60 ( m, 4H
), 7.99 ( d, J = 6.9Hz, 2H ), 13.79 ( brs,1H ), 1
5.02 ( s, 1H ).
【0230】実施例57 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
{2−オキソ−2−[4−(ピリミジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−イル]エチル}−3,4−ジヒドロ−1
H−キノキサリン−2−オン(化合物57) 実施例23と同様の方法によって、実施例56で得られ
た1−(カルボキシメチル)−3−(2−オキソ−2−
フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
キサリン−2−オン (1.0g, 3.11mmol)および2−(1
−ピペラジニル)ピリミジン 二塩酸塩 (1.16g, 4.89m
mol) から標記化合物 (340mg, 23%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.57 ( m, 2H ), 3.7
7 ( m, 4H ), 3.94 ( m,2H ), 5.25 ( s, 2H ), 6.70
( t, J = 4.6Hz, 1H ), 6.87 ( s, 1H ), 7.21-7.27 (
m, 3H ), 7.52-7.63 ( m, 4H ), 8.00 ( d, J = 6.6Hz,
2H ), 8.42 ( d,J = 4.6Hz, 2H ), 13.82 ( brs, 1H
).
【0231】実施例58 N−(3−ブロモプロピル)−2−[2−オキソ−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−1−イル]アセトアミド
(化合物58) 実施例23と同様の方法によって、実施例56で得られ
た1−(カルボキシメチル)−3−(2−オキソ−2−
フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
キサリン−2−オン (2.00g, 6.21mmol) および3−ブ
ロモプロピルアミン・臭化水素酸塩 (4.27g, 19.5mmol)
から標記化合物 (428mg, 16%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.85 ( t, J = 6.6H
z, 1H ), 1.93 ( t, J =6.6Hz, 1H ), 3.19-3.21 ( m,
2H ), 3.47 ( t, J = 6.6Hz, 1H ), 3.58 ( t, J= 6.6H
z, 1H ), 4.84 ( s, 2H ), 6.88 ( s, 1H ), 7.19-7.21
( m, 3H ), 7.54-7.60 ( m, 4H ), 8.01 ( d, J = 6.3
Hz, 2H ), 8.30 ( brs, 1H ), 13.81 ( brs, 1H ).
【0232】実施例59 N−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−[2
−オキソ−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−1−イ
ル]アセトアミド(化合物59) 実施例23と同様の方法によって、実施例56で得られ
た1−(カルボキシメチル)−3−(2−オキソ−2−
フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
キサリン−2−オン (2.0g, 6.21mmol) および1−(3
−アミノプロピル)イミダゾール (1.16ml, 9.70mmol)
から標記化合物 (680mg, 26%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.82 ( m, 2H ), 3.0
5 ( m, 3H ), 3.92 ( t,J = 6.9Hz, 2H ), 4.85 ( s, 2
H ), 6.88 ( s, 2H ), 7.22-7.25 ( m, 3H ), 7.52-7.6
0 ( m, 5H ), 8.00 ( d, J = 6.9Hz, 2H ), 8.27 ( br
s, 1H ), 13.80 (brs, 1H ).
【0233】実施例60 N−(3−アジドプロピル)−2−[2−オキソ−3−
(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノキサリン−1−イル]アセトアミド
(化合物60) 実施例58で得られたN−(3−ブロモプロピル)−2
−[2−オキソ−3−(2−オキソ−2−フェニルエチ
リデン)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−1
−イル]アセトアミド(228mg, 0.52mmol) およびアジ化
ナトリウム (168mg, 2.59mmol) をN,N-ジメチルホルム
アミド (10ml) 中、室温で6時間攪拌した。反応液を水
にあけ、析出した結晶を濾取し、水で洗浄し、減圧乾燥
して標記化合物 (77.8mg, 37%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.64 ( m, 2H ), 3.1
1-3.51 ( m, 4H ), 4.83( s, 2H ), 6.88 ( s, 1H ),
7.19-7.24 ( m, 3H ), 7.55-7.63 ( m, 4H ), 8.01 (
m, 2H ), 8.27 ( brs, 1H ), 13.80 ( brs, 1H ).
【0234】実施例61 4−ベンジル−2−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−3−オン(化合物61) 実施例12と同様の方法によって、公知化合物[ジャー
ナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. He
terocyclic Chem.)、32巻、347ページ(1995年)]であ
る2−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1,
4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−
3−オン(1.0g, 3.77mmol)およびベンジルブロミド
(0.40ml, 3.77mmol)から標記化合物(1.02g, 76%)を
得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.68 ( s, 2H ), 7.10
( s, 1H ), 7.13 ( dd,J = 5.0, 7.9Hz, 1H ), 7.21-7.
30 ( m, 3H ), 7.46-7.57 ( m, 6H ), 8.03 ( dd, J =
1.7, 8.3Hz, 2H ), 8.22 ( dd, J = 1.5, 5.0Hz, 1H ),
13.9 ( brs, 1H).
【0235】実施例62 1−ベンジル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−2−オン(化合物62) 実施例6と同様の方法によって、公知化合物[ジャーナ
ル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. Het
erocyclic Chem.)、31巻、1065ページ(1994年)]であ
る3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,
4−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]ピラジン−
2−オン(1.00g, 3.77mmol)およびベンジルブロミド
(0.40ml, 3.77mmol)から標記化合物(744mg, 55%)を
得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.43 ( s, 2H ), 7.00
( d, J = 5.6Hz, 1H ),7.17 ( s, 1H ), 7.30-7.48 (
m, 5H ), 7.50-7.59 ( m, 3H ), 8.06 ( dd, J =1.7,
8.1Hz, 2H ), 8.22 ( d, J = 5.6Hz, 1H ), 8.54 ( s,
1H ), 14.0 ( brs, 1H ).
【0236】実施例63 3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−1−
(4−ピリジルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−2−オン(化合物63) 実施例6と同様の方法によって、参考例16で得られた
3−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]ピラジン−2
−オン(1.00g, 3.76mmol)および4−ピリジルメチル
クロリド塩酸塩(0.68g, 4.13mmol)から標記化合物(1
60mg, 12%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.42 ( s, 2H ), 6.84
( d, J = 5.6Hz, 1H ),7.16 ( s, 1H ), 7.19 ( d, J =
5.8Hz, 2H ), 7.48-7.57 ( m, 3H ), 8.05 ( d, J =
6.9Hz, 2H ), 8.25 ( d, J = 5.6Hz, 1H ), 8.57 ( s,
1H ), 8.62 ( d,J = 5.8Hz, 2H ), 13.93 ( brs, 1H
) .
【0237】実施例64 8−ベンジル−6−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−5,8−ジヒドロ−6H−プテリジン−7−オ
ン(化合物64) 実施例12と同様の方法によって、参考例18で得られ
た6−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−5,
8−ジヒドロ−6H−プテリジン−7−オン(400mg,
1.50mmol)およびベンジルブロミド(0.18ml, 1.50mmo
l)から標記化合物(362mg, 35%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 5.61 ( s, 2H ), 7.17
( s, 1H ), 7.28-7.36 (m, 5H ), 7.48-7.58 ( m, 3H
), 8.02-8.05 ( m, 2H ), 8.56 ( s, 1H ), 8.80( s,
1H ), 13.8 ( brs, 1H ).
【0238】実施例65 4−ベンジル−2−[2−(3−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2
H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン(化合物
65) 実施例12と同様の方法によって、参考例19で得られ
た2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (400mg, 1.30mmol)
およびベンジルブロミド (0.19ml, 1.56mmol) から標
記化合物 (303mg, 59%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.99 ( s, 6H ), 5.5
0 ( s, 2H ), 6.99 ( d,J = 7.5Hz, 1H ), 7.05 ( s, 1
H ), 7.23-7.41 ( m, 8H ), 7.59 ( d, J = 5.3Hz, 1H
), 8.22 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 8.39 ( s, 1H ), 13.
25 ( brs, 1H ).
【0239】実施例66 2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(4−ピリジルメチル)−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3
−オン(化合物66) 実施例12と同様の方法によって、参考例19で得られ
た2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (400mg, 1.30mmol)
および4−ピリジルメチルクロリド塩酸塩 (255mg, 1.
56mmol) から標記化合物 (138mg, 27%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.99 ( s, 6H ), 5.5
2 ( s, 2H ), 6.97 ( d,J = 7.7Hz, 1H ), 7.03 ( s, 1
H ), 7.29 ( brs, 1H ), 7.31 ( d, J = 7.8Hz,1H ),
7.37 ( dd, J = 7.7, 7.8Hz, 1H ), 7.38 ( d, J = 5.7
Hz, 2H ), 7.61( d, J = 5.5Hz, 1H ), 8.23 ( d, J =
5.5Hz, 1H ), 8.30 ( s, 1H ), 8.51 (d, J = 5.7Hz, 2
H ), 13.24 ( brs, 1H ).
【0240】実施例67 2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(2−フルオロエチル)−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3
−オン(化合物67) 実施例12と同様の方法によって、参考例19で得られ
た2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg, 0.97mmol)
および1−ブロモ−2−フルオロエタン (0.09ml, 0.9
7mmol) から標記化合物 (191mg, 56%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.98 ( s, 6H ), 4.6
0 ( dt, J = 4.0, 24.8Hz, 2H ), 4.76 ( td, J = 4.3,
46.6Hz, 2H ), 6.95 ( s, 1H ), 6.97 ( brd, J= 7.7H
z, 1H ), 7.25 ( brs, 1H ), 7.28 ( d, J = 7.7Hz, 1H
), 7.34 ( dd,J = 7.7, 7.7Hz, 1H ), 7.56 ( d, J =
5.1Hz, 1H ), 8.25 ( d, J = 5.1Hz, 1H), 8.67 ( s, 1
H ), 13.21 ( brs, 1H ).
【0241】実施例68 4−ベンジル−2−[2−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2
H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン(化合物
68) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg, 0.97mmol)
およびベンジルブロミド (0.14ml, 1.17mmol) から標
記化合物 (186mg, 48%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.4
0 ( s, 2H ), 6.78 ( d,J = 8.8Hz, 2H ), 7.02 ( s, 1
H ), 7.20-7.39 ( m, 5H ), 7.47 ( d, J = 5.1Hz, 1H
), 7.90 ( d, J = 8.8Hz, 2H ), 8.16 ( d, J = 5.1H
z, 1H ), 8.33 ( s, 1H ), 13.25 ( brs, 1H ).
【0242】実施例69 2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(2−フルオロエチル)−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3
−オン(化合物69) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg, 0.97mmol)
および1−ブロモ−2−フルオロエタン (0.09ml, 1.1
6mmol) から標記化合物 (63.1mg, 18%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 4.5
9 ( td, J = 4.6, 25.3Hz, 2H ), 4.78 ( td, J = 4.6,
47.4Hz, 2H ), 6.78 ( d, J = 7.8Hz, 2H ), 6.94 (
s, 1H ), 7.48 ( d, J = 5.0Hz, 1H ), 7.90 ( d, J =
7.8Hz, 2H ), 8.23( d, J = 5.0Hz, 1H ), 8.63 ( s, 1
H ), 13.21 ( brs, 1H ).
【0243】実施例70 2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(3−フルオロプロピル)−1,
4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−
3−オン(化合物70) 実施例12と同様の方法によって、参考例19で得られ
た2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg, 0.97mmol)
および1−ブロモ−3−フルオロプロパン (0.107ml,
1.17mmol) から標記化合物 (236mg, 66%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.97-2.20 ( m, 2H
), 2.98 ( s, 6H ), 4.34( t, J = 6.3Hz, 2H ), 4.60
( td, J = 5.9, 47.2Hz, 2H ), 6.91-7.02 ( m,1H ),
6.97 ( s, 1H ), 7.22-7.39 ( m, 3H ), 7.58 ( d, J =
6.0Hz, 1H ), 8.28 ( d, J = 6.0Hz, 1H ), 8.63 ( s,
1H ), 13.23 ( brs, 1H ).
【0244】実施例71 2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(4−フルオロブチル)−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3
−オン(化合物71) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg, 0.97mmol)
および1−ブロモ−4−フルオロブタン (0.125ml, 1.
16mmol) から標記化合物 (82.7mg, 22%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.72-1.91 ( m, 4H
), 3.05 ( s, 6H ), 4.24( t, J = 7.2Hz, 2H ), 4.51
( td, J = 5.8, 47.4Hz, 2H ), 6.78 ( d, J = 9.0Hz,
2H ), 6.93 ( s, 1H ), 7.48 ( d, J = 5.2Hz, 1H ),
7.89 ( d, J = 9.0Hz, 2H ), 8.23 ( d, J = 5.2Hz, 1H
), 8.58 ( s, 1H ), 13.24 ( brs, 1H ).
【0245】実施例72 2−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−4−(3−フルオロプ
ロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−3−オン(化合物72) 実施例12と同様の方法によって、参考例21で得られ
た2−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2
H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg,
0.93mmol) および1−ブロモ−3−フルオロプロパン
(0.10ml, 1.12mmol) から標記化合物 (225mg, 66%) を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.94-2.17 ( m, 2H
), 2.35 ( s, 3H ), 2.66( s, 6H ), 4.31 ( t, J =
7.2Hz, 2H ), 4.58 ( td, J = 5.4, 46.9Hz, 2H ),6.53
( s, 1H ), 7.13-7.30 ( m, 3H ), 7.64 ( d, J = 5.5
Hz, 1H ), 8.27 (d, J = 5.5Hz, 1H ), 8.63 ( s, 1H
), 12.94 ( brs, 1H ).
【0246】実施例73 2−[2−(4−ジメチルアミノ−1−ナフチル)−2
−オキソエチリデン]−4−(3−フルオロプロピル)
−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラ
ジン−3−オン(化合物73) 実施例12と同様の方法によって、参考例22で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノ−1−ナフチル)−
2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (300mg, 0.84m
mol) および1−ブロモ−3−フルオロプロパン (0.09m
l, 1.00mmol) から標記化合物 (192mg,55%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.97-2.19 ( m, 2H
), 2.94 ( s, 6H ), 4.33( t, J = 6.8Hz, 2H ), 4.60
( td, J = 5.8, 47.0Hz, 2H ), 6.82 ( s, 1H ),7.12
( d, J = 8.0Hz, 1H ), 7.51-7.67 ( m, 2H ), 7.63 (
d, J = 5.5Hz, 1H), 7.90 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 8.15
-8.23 ( m, 1H ), 8.28 ( d, J = 5.5Hz,1H ), 8.63 (
s, 1H ), 8.66-8.74 ( m, 1H ), 13.12 ( s, 1H ).
【0247】実施例74 1−ベンジル−3−[2−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン(化合物
74) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg, 0.97mmol)
およびベンジルブロミド (0.14ml, 1.17mmol) から標
記化合物 (202mg, 52%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.4
2 ( s, 2H ), 6.77 ( d,J = 9.0Hz, 2H ), 6.92 ( s, 1
H ), 7.06 ( dd, J = 5.0, 8.4Hz, 1H ), 7.18-7.37 (
m, 5H ), 7.53 ( d, J = 8.4Hz, 1H ), 7.90 ( d, J =
9.0Hz, 2H ), 8.07 ( d, J = 5.0Hz, 1H ), 13.48 ( br
s, 1H ).
【0248】実施例75 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(3−フルオロプロピル)−3,
4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−
2−オン(化合物75) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg, 0.97mmol)
および1−ブロモ−3−フルオロプロパン (0.11ml,
1.17mmol) から標記化合物 (170mg, 48%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.91-2.14 ( m, 2H
), 3.04 ( s, 6H ), 4.23( t, J = 7.0Hz, 2H ), 4.55
( td, J = 5.9, 46.9Hz, 2H ), 6.74 ( d, J = 9.0Hz,
2H ), 6.86 ( s, 1H ), 7.16 ( dd, J = 4.7, 8.1Hz,
1H ), 7.74 ( d, J= 8.1Hz, 1H ), 7.87 ( d, J = 9.0H
z, 2H ), 8.09 ( d, J = 4.7Hz, 1H ), 13.44 ( brs, 1
H ).
【0249】実施例76 3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1−(4−ピリジルメ
チル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−2−オン(化合物76) 実施例12と同様の方法によって、参考例24で得られ
た3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg,
0.93mmol) および4−ピリジルメチルクロリド塩酸塩
(183mg, 1.12mmol) から標記化合物 (50.3mg, 13%) を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.37 ( s, 3H ), 2.6
7 ( s, 6H ), 5.44 ( s,2H ), 6.51 ( s, 1H ), 7.14
( dd, J = 4.7, 6.3Hz, 1H ), 6.99-7.28 ( m, 3H ),
7.35 ( d, J = 6.3Hz, 2H ), 7.52 ( d, J = 7.6Hz, 1H
), 8.15 ( d, J =4.7Hz, 1H ), 8.50 ( d, J = 6.3Hz,
2H ), 13.33 ( brs, 1H ).
【0250】実施例77 3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1−(3−ピリジルメ
チル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−2−オン(化合物77) 実施例12と同様の方法によって、参考例24で得られ
た3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg,
0.93mmol) および3−ピリジルメチルクロリド塩酸塩
(183mg, 1.12mmol) から標記化合物 (32.6mg, 8%) を得
た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.36 ( s, 3H ), 2.6
7 ( s, 6H ), 5.45 ( s,2H ), 6.51 ( s, 1H ), 7.10-
7.27 ( m, 3H ), 7.15 ( dd, J = 4.9, 7.0Hz, 1H ),
7.31 ( dd, J = 5.1, 7.7Hz, 1H ), 7.66 ( d, J = 7.0
Hz, 1H ), 7.72 (d, J = 7.7Hz, 1H ), 8.13 ( d, J =
4.4Hz, 1H ), 8.46 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 8.65 ( s,
1H ), 13.32 ( brs, 1H ).
【0251】実施例78 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(4−フルオロフェニルメチル)
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−2−オン(化合物78) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.81mmol)
および4−フルオロベンジルブロミド (0.12ml, 0.97m
mol) から標記化合物 (313mg, 93%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 5.3
9 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 9.0Hz, 2H ), 6.93 ( s, 1
H ), 7.09 ( dd, J = 4.9, 8.3Hz, 1H ), 7.16( dd, J
= 9.1, 9.1Hz, 2H ), 7.42 ( dd, J = 5.4, 9.1Hz, 2H
), 7.57 ( dd,J = 0.9, 8.3Hz, 1H ), 7.91 ( d, J =
9.0Hz, 2H ), 8.09 ( dd, J = 0.9, 4.9Hz, 1H ), 13.4
8 ( brs, 1H ).
【0252】実施例79 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(2−フルオロエチル)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2
−オン(化合物79) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.81mmol)
および1−ブロモ−2−フルオロエタン (0.07ml, 0.9
7mmol) から標記化合物 (133mg, 46%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 4.5
3 ( td, J = 4.9, 25.2Hz, 2H ), 4.76 ( td, J = 4.9,
47.4Hz, 2H ), 6.78 ( d, J = 9.1Hz, 2H ), 6.86 (
s, 1H ), 7.19 ( dd, J = 5.2, 7.9Hz, 1H ), 7.85 ( d
d, J = 0.9, 7.9Hz, 1H ), 7.90 ( d, J = 9.1Hz, 2H
), 8.12 ( dd, J = 0.9, 5.2Hz, 1H ), 13.44 ( brs,
1H ).
【0253】実施例80 1−ベンジル−3−[2−(2−メチル−3−ピリジ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン(化合物
80) 実施例12と同様の方法によって、参考例25で得られ
た3−[2−(2−メチル−3−ピリジル)−2−オキ
ソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.89mmol)
およびベンジルブロミド (0.13ml, 1.07mmol) から標
記化合物 (264mg, 80%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.66 ( s, 3H ), 5.4
4 ( s, 2H ), 6.61 ( s,1H ), 7.20 ( dd, J = 4.9, 8.
1Hz, 1H ), 7.23-7.42 ( m, 5H ), 7.38 ( dd,J = 4.8,
7.7Hz, 1H ), 7.64 ( dd, J = 1.0, 8.1Hz, 1H ), 8.0
2 ( dd, J = 1.8, 7.7Hz, 1H ), 8.17 ( dd, J = 1.0,
4.9Hz, 1H ), 8.58 ( dd, J = 1.8, 4.8Hz, 1H ), 13.3
9 ( brs, 1H ).
【0254】実施例81 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(2−ピリジルメチル)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2
−オン(化合物81) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg, 0.97mmol)
および2−ピリジルメチルクロリド塩酸塩 (192mg, 1.
17mmol) から標記化合物 (113mg, 29%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 5.4
9 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 7.8Hz, 2H ), 6.90 ( s, 1
H ), 7.09 ( dd, J = 5.2, 7.9Hz, 1H ), 7.30( dd, J
= 5.2, 7.6Hz, 1H ), 7.45 ( d, J = 7.6Hz, 1H ), 7.5
8 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.78 ( dd, J = 7.6, 7.6Hz,
1H ), 7.90 ( d, J = 7.8Hz, 2H ), 8.09 ( d, J = 5.
2Hz, 1H ), 8.49 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 13.49 ( brs,
1H ).
【0255】実施例82 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(3−ピリジルメチル)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2
−オン(化合物82) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg, 0.97mmol)
および3−ピリジルメチルクロリド塩酸塩 (192mg, 1.
17mmol) から標記化合物 (116mg, 30%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.4
4 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 8.8Hz, 2H ), 6.92 ( s, 1
H ), 7.10 ( dd, J = 4.6, 8.1Hz, 1H ), 7.34( dd, J
= 4.1, 7.4Hz, 1H ), 7.62 ( d, J = 8.1Hz, 1H ), 7.7
4 ( d, J = 7.4Hz, 1H ), 7.91 ( d, J = 8.8Hz, 2H ),
8.10 ( d, J = 4.6Hz, 1H ), 8.49 ( d, J = 4.1Hz, 1
H ), 8.67 ( s, 1H ), 13.47 ( brs, 1H ).
【0256】実施例83 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(4−ピリジルメチル)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2
−オン(化合物83) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg, 0.97mmol)
および4−ピリジルメチルクロリド塩酸塩 (192mg, 1.
17mmol) から標記化合物 (81.6mg, 21%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 5.4
3 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 8.6Hz, 2H ), 6.92 ( s, 1
H ), 7.09 ( dd, J = 5.0, 8.0Hz, 1H ), 7.36( d, J =
5.1Hz, 2H ), 7.47 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 7.91 ( d,
J = 8.6Hz, 2H), 8.10 ( d, J = 5.0Hz, 1H ), 8.51
( d, J = 5.1Hz, 2H ), 13.49 ( brs, 1H ).
【0257】実施例84 3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1−(2−ピリジルメ
チル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−2−オン(化合物84) 実施例12と同様の方法によって、参考例24で得られ
た3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg,
0.93mmol) および2−ピリジルメチルクロリド塩酸塩
(183mg, 1.12mmol) から標記化合物 (56.8mg, 15%) を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.49 ( s, 3H ), 2.7
8 ( s, 6H ), 5.50 ( s,2H ), 6.76 ( s, 1H ), 6.99
( dd, J = 5.0, 8.1Hz, 1H ), 7.11-7.36 ( m, 5H ),
7.61 ( dd, J = 1.3, 8.1Hz, 1H ), 7.68 ( dd, J = 1.
7, 7.6Hz, 1H ), 8.12 ( dd, J = 1.3, 5.0Hz, 1H ),
8.57 ( brd, 1H ), 13.29 ( brs, 1H ).
【0258】実施例85 3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−1−(3−フルオロプ
ロピル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−2−オン(化合物85) 実施例12と同様の方法によって、参考例24で得られ
た3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg,
0.78mmol) および1−ブロモ−3−フルオロプロパン
(0.085ml, 0.94mmol) から標記化合物(217mg, 73%) を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.04-2.33 ( m, 2H
), 2.46 ( s, 3H ), 2.75( s, 6H ), 4.31 ( t, J =
7.4Hz, 2H ), 4.60 ( td, J = 5.4, 46.9Hz, 2H ),6.69
( s, 1H ), 7.07-7.30 ( m, 3H ), 7.10 ( dd, J = 4.
9, 8.1Hz, 1H ), 7.48 ( brd, J = 8.1Hz, 1H ), 8.16
( dd, J = 1.3, 4.9Hz, 1H ), 13.27 ( brs, 1H ).
【0259】実施例86 4−ベンジル−2−(3,3−ジメチル−2−オキソブ
チリデン)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4
−b]ピラジン−3−オン(化合物86) 実施例12と同様の方法によって、参考例26で得られ
た2−(3,3−ジメチル−2−オキソブチリデン)−
1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジ
ン−3−オン (250mg, 1.02mmol) およびベンジルブロ
ミド (0.85ml, 1.22mmol) から標記化合物 (131mg, 38
%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.18 ( s, 9H ), 5.4
4 ( s, 2H ), 6.53 ( s,1H ), 7.21-7.37 ( m, 5H ),
7.54 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 8.17 ( d, J = 5.2Hz, 1H
), 8.33 ( s, 1H ), 12.74 ( brs, 1H ).
【0260】実施例87 4−(2−フルオロエチル)−2−[2−(4−メトキ
シフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒ
ドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(化合物87) 実施例12と同様の方法によって、参考例27で得られ
た2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエ
チリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4
−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.85mmol) および
1−ブロモ−2−フルオロエタン (0.076ml, 1.02mmol)
から標記化合物 (91.5mg, 32%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.86 ( s, 3H ), 4.6
1 ( td, J = 4.6, 25.4Hz, 2H ), 4.78 ( td, J = 4.6,
47.0Hz, 2H ), 6.97 ( s, 1H ), 7.09 ( d, J =8.8Hz,
2H ), 7.57 ( d, J = 5.5Hz, 1H ), 8.01 ( d, J = 8.
8Hz, 2H ), 8.26( d, J = 5.5Hz, 1H ), 8.67 ( s, 1H
), 13.15 ( brs, 1H ).
【0261】実施例88 1−ベンジル−3−[2−オキソ−2−(4−ピリジ
ル)エチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン(化合物88) 実施例12と同様の方法によって、参考例28で得られ
た3−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデ
ン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]
ピラジン−2−オン(250mg, 0.94mmol) およびベンジル
ブロミド (193mg,1.13mmol) から標記化合物 (205mg, 6
1%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.47 ( s, 2H ), 7.0
3 ( s, 1H ), 7.16 ( dd, J = 4.8, 8.0Hz, 1H ), 7.26
-7.35 ( m, 5H ), 7.63 ( d, J = 8.0Hz, 1H ),7.89 (
dd, J =1.4, 4.6Hz, 2H ), 8.16 ( d, J = 4.8Hz, 1H
), 8.79 ( dd, J= 1.4, 4.6Hz, 2H ), 13.60 ( brs, 1
H ).
【0262】実施例89 1−(3−メチルフェニルメチル)−3−[2−オキソ
−2−(4−ピリジル)エチリデン]−3,4−ジヒド
ロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン
(化合物89) 実施例12と同様の方法によって、参考例28で得られ
た3−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデ
ン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]
ピラジン−2−オン(250mg, 0.94mmol) および3−メチ
ルベンジルブロミド (209mg, 1.13mmol) から標記化合
物 (162mg, 47%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.26 ( s, 3H ), 5.4
1( s, 2H ), 7.00 ( s,1H ), 7.07-7.25 ( m, 5H ), 7.
64 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.91 ( dd, J = 1.4, 5.2H
z, 2H ), 8.18 ( d, J = 4.3Hz, 1H ), 8.81 ( dd, J =
1.4, 5.2Hz, 2H), 13.60 ( brs, 1H ).
【0263】実施例90 4−ベンジル−2−{2−オキソ−2−[4−(4−ピ
リジルメトキシ)フェニル]エチリデン}−1,4−ジ
ヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オ
ン(化合物90) 実施例12と同様の方法によって、参考例29で得られ
た2−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリジルメトキ
シ)フェニル]エチリデン}−1,4−ジヒドロ−2H
−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.
72mmol) およびベンジルブロミド (147mg, 0.86mmol)
から標記化合物 (30mg, 9%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.31 ( s, 2H ), 5.5
0 ( s, 2H ), 7.07( s,1H ), 7.13 ( d, J = 8.9Hz, 2H
), 7.33-7.39 ( m, 5H ), 7.46 ( d, J = 5.3Hz, 2H
), 7.57 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 8.05 ( d, J = 8.9H
z, 2H ), 8.20 ( d,J = 5.1Hz, 1H ), 8.37 ( brs, 1H
), 8.59 ( d, J = 5.3Hz, 2H ), 13.10 ( brs, 1H ).
【0264】実施例91 1−(2−メチルフェニルメチル)−3−[2−オキソ−
2−(4−ピリジル)エチリデン]−3,4−ジヒドロ
−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン(化
合物91) 実施例12と同様の方法によって、参考例28で得られ
た3−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデ
ン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]
ピラジン−2−オン (250mg, 0.94mmol) および2−メ
チルベンジルブロミド (209mg, 1.13mmol) から標記化
合物 (161mg, 46%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.50 ( s, 3H ), 5.3
0 ( s, 2H ), 6.87( d,J = 8.9Hz, 1H ), 6.96( s, 1H
), 7.04 ( dd, J = 4.0, 7.9Hz, 1H ), 7.14-7.28 (
m, 3H ), 7.45 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.91 ( dd, J =
1.1, 5.5Hz, 2H ), 8.20 ( d, J = 4.0Hz, 1H ), 8.80
( dd, J = 1.1, 5.5Hz, 2H ), 13.70 ( brs, 1H ).
【0265】実施例92 4−(2−フルオロエチル)−2−[2−(4−フルオ
ロフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒ
ドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(化合物92) 実施例12と同様の方法によって、参考例30で得られ
た2−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエ
チリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4
−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.88mmol) および
1−ブロモ−2−フルオロエタン (0.08ml, 1.06mmol)
から標記化合物 (73.0mg, 25%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 4.61 ( td, J = 4.8,
26.0Hz, 2H ), 4.78 (td, J = 4.8, 47.6Hz, 2H ), 6.
98 ( s, 1H ), 7.38 ( dd, J = 8.1, 8.1Hz, 2H), 7.62
( d, J = 5.2Hz, 1H ), 8.10 ( dd, J = 5.4, 8.1Hz,
2H ), 8.28 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 8.70 ( s, 1H ), 1
3.13 ( brs, 1H ).
【0266】実施例93 4−(tert−ブトキシカルボニルメチル)−2−[2−
(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキソエチリデ
ン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]
ピラジン−3−オン(化合物93) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.81mmol)
およびブロモ酢酸tert−ブチル (0.14ml, 0.97mmol)
から標記化合物 (114mg, 33%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.44 ( s, 9H ), 3.0
4 ( s, 6H ), 4.98 ( s,2H ), 6.79 ( d, J = 8.9Hz, 2
H ), 6.94 ( s, 1H ), 7.51 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 7.
90 ( d, J = 8.9Hz, 2H ), 8.24 ( d, J = 5.2Hz, 1H
), 8.44 ( s, 1H), 13.15 ( brs, 1H ).
【0267】実施例94 4−シアノメチル−2−[2−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ
−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン(化
合物94) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.81mmol)
およびブロモアセトニトリル (0.07ml, 0.97mmol) か
ら標記化合物 (70.4mg, 25%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.3
9 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 9.0Hz, 2H ), 6.95 ( s, 1
H ), 7.53 ( d, J = 5.5Hz, 1H ), 7.90 ( d, J= 9.0H
z, 2H ), 8.29 ( d, J = 5.5Hz, 1H ), 8.63 ( s, 1H
), 13.17 ( brs,1H ).
【0268】実施例95 2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(4−ニトロフェニルメチル)−
1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジ
ン−3−オン(化合物95) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.81mmol)
および4−ニトロベンジルブロミド (210mg, 0.97mmo
l) から標記化合物 (215mg, 60%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.6
1 ( s, 2H ), 6.78 ( d,J = 8.7Hz, 2H ), 7.01 ( s, 1
H ), 7.51 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 7.65 ( d, J= 8.2H
z, 2H ), 7.90 ( d, J = 8.7Hz, 2H ), 8.18 ( d, J =
5.2Hz, 1H ), 8.19 ( d, J = 8.2Hz, 2H ), 8.27 ( s,
1H ), 13.24 ( brs, 1H ).
【0269】実施例96 2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(3−トリフルオロメチルフェニ
ルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4
−b]ピラジン−3−オン(化合物96) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.81mmol)
および3−トリフルオロメチルベンジルブロミド (0.1
5ml, 0.97mmol) から標記化合物 (213mg,56%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.5
5 ( s, 2H ), 6.81 ( d,J = 8.9Hz, 2H ), 7.01 ( s, 1
H ), 7.54 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 7.60 ( d, J= 7.5H
z, 1H ), 7.64-7.72 ( m, 2H ), 7.88 ( brs, 1H ), 7.
94 ( d, J = 8.9Hz, 2H ), 8.21 ( d, J = 5.3Hz, 1H
), 8.34 ( s, 1H ), 13.24 ( s, 1H ).
【0270】実施例97 2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−4−(2−ピリジルメチル)−1,4−ジヒ
ドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(化合物97) 実施例12と同様の方法によって、参考例27で得られ
た2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエ
チリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4
−b]ピラジン−3−オン (300mg, 1.02mmol) および
2−ピリジルメチルクロリド塩酸塩 (200mg, 1.22mmol)
から標記化合物 (48.0mg, 12%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.86 ( s, 3H ), 5.6
0 ( s, 2H ), 7.02 ( s,1H ), 7.10 ( d, J = 8.9Hz, 2
H ), 7.31 ( dd, J = 5.1, 7.5Hz, 1H ), 7.50( d, J =
7.5Hz, 1H ), 7.59 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 7.80 ( d
d, J = 7.5, 7.5Hz, 1H ), 8.03 ( d, J = 8.9Hz, 2H
), 8.21 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 8.40 ( s, 1H ), 8.4
9 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 13.18 ( brs, 1H ).
【0271】実施例98 4−(2―シアノフェニルメチル)−2−[2−(4−
ジメチルアミノフェニル)−2−オキソエチリデン]−
1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジ
ン−3−オン(化合物98) 実施例12と同様の方法によって、参考例20で得られ
た2−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.81mmol)
および2−シアノベンジルブロミド (191mg, 0.97mmo
l) から標記化合物 (197mg, 57%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 5.6
1 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 9.1Hz, 2H ), 6.96 ( s, 1
H ), 7.35 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.50 ( dd,J = 6.3,
7.9Hz, 1H ), 7.55 ( d, J = 5.6Hz, 1H ), 7.62 ( d
d, J = 6.3, 7.6Hz, 1H ), 7.90 ( d, J = 9.1Hz, 2H
), 7.93 ( d, J = 7.6Hz, 1H ), 8.22 ( d, J = 5.6H
z, 1H ), 8.28 ( s, 1H ), 13.23 ( brs, 1H ).
【0272】実施例99 4−(4−メチルフェニルメチル)−2−[2−オキソ−
2−(4−ピリジル)エチリデン]−1,4−ジヒドロ
−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン(化
合物99) 実施例12と同様の方法によって、参考例31で得られ
た2−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデ
ン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]
ピラジン−3−オン (250mg, 0.94mmol) および4−メ
チルベンジルブロミド (209mg, 1.13mmol) から標記化
合物 (58.3mg, 17%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.27 ( s, 3H ), 5.4
7 ( s, 2H ), 7.07( s,1H ), 7.14 ( d, J = 7.9Hz, 2H
), 7.27 ( d, J = 7.9Hz, 2H ), 7.69 ( d, J= 5.3Hz,
1H ), 7.91 ( d, J = 5.1Hz, 2H ), 8.25 ( d, J = 5.
3Hz, 1H ), 8.44 ( s, 1H ), 8.82 ( d, J = 5.1Hz, 2H
), 13.24 ( brs, 1H ).
【0273】実施例100 4−ベンジル−2−[2−(4−クロロフェニル)−2
−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリ
ド[3,4−b]ピラジン−3−オン(化合物100) 実施例12と同様の方法によって、参考例32で得られ
た2−[2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−
b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.83mmol) およびベン
ジルブロミド (185mg, 1.01mmol) から標記化合物 (75.
0mg, 22%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.51 ( s, 2H ), 7.0
7( s, 1H ), 7.27-7.46( m, 5H ), 7.60 ( d, J = 5.3H
z, 1H ), 7.61 ( d, J = 8.4Hz, 2H ), 8.06 (d, J =
8.4Hz, 2H ), 8.23 ( d, J = 5.3Hz, 1H ), 8.41 ( br
s, 1H ), 13.20 (brs, 1H ).
【0274】実施例101 4−(4−フルオロブチル)−2−[2−(3−フルオ
ロフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒ
ドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(化合物101) 実施例12と同様の方法によって、参考例33で得られ
た2−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエ
チリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4
−b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.88mmol) および1
−ブロモ−4−フルオロブタン (178mg, 1.15mmol) か
ら標記化合物 (130mg, 41%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.85-1.87 ( m, 4H
), 4.28 ( t, J = 5.6Hz,2H ), 4.51 ( td, J = 5.6,
48Hz, 2H), 6.99( s, 1H ), 7.39 ( dd, J = 2.6,7.9H
z, 1H ), 7.58 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 7.59 ( dd, J =
5.8, 7.9Hz, 1H ), 7.71 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.86
( d, J = 8.0Hz, 1H ), 8.28 ( d, J = 5.2Hz, 1H ),
8.64 ( s, 1H ), 13.20 ( brs, 1H ).
【0275】実施例102 2−[2−(2,4−ジメトキシフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(4−ピリジルメチル)−1,4−
ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−
オン(化合物102) 参考例34で得られた2−[2−(2,4−ジメトキシ
フェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒド
ロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン(2
50mg,0.77mmol)にテトラヒドロフラン (8ml) 中、室
温でトリフェニルホスフィン (302mg, 1.15mmol)、4−
ピリジンメタノール (126mg, 1.15mmol)を加えた後、氷
冷下アゾジカルボン酸ジエチル(0.54ml, 1.15mmol) を
加え、室温まで徐々に昇温し、3時間攪拌した。減圧下
溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/100で溶
出)で精製し、標記化合物(201mg, 63%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.86 ( s, 3H ), 3.9
2 ( s, 3H ), 5.60 ( s,1H ), 6.66 ( s, 1H ), 6.67
( d, J = 7.8Hz, 1H ), 7.03 ( s, 1H ), 7.35 (d, J =
5.9Hz, 2H ), 7.55 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 7.78 ( d,
J = 7.8Hz, 1H), 8.27 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 8.52
( d, J = 5.9Hz, 2H ), 8.61 ( s, 1H ),13.12 ( brs,
1H ).
【0276】実施例103 2−[2−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−4−(3−フルオロプロピル) −1,
4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−
3−オン(化合物103) 実施例12と同様の方法によって、参考例35で得られ
た2−[2−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[3,4−b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.77mmol)
および1−ブロモ−3−フルオロプロパン (134mg, 0.9
5mmol) から標記化合物 (60.1mg, 22%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.98-2.17 ( m, 2H
), 3.76 ( s, 3H ), 3.86( s, 3H ), 4.31( t, J =
7.3Hz, 2H ), 4.59 ( td, J = 5.7, 47Hz, 2H ), 7.06
( s, 1H ), 7.08-7.16 ( m, 2H ), 7.22 ( d, J = 1.9H
z, 1H ), 7.57 ( d,J = 5.3Hz, 1H ), 8.26 ( d, J =
5.3Hz, 1H ), 8.61 ( brs, 1H ), 13.10 ( brs, 1H ).
【0277】実施例104 4−ベンジル−2−[2−(2,6−ジメトキシ−3−
ピリジル)−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒド
ロ−2H−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−オン
(化合物104) 実施例12と同様の方法によって、参考例36で得られ
た2−[2−(2,6−ジメトキシ−3−ピリジル)−
2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピ
リド[3,4−b]ピラジン−3−オン (250mg, 0.77m
mol) およびベンジルブロミド (0.11ml, 0.92mmol) か
ら標記化合物 (122mg, 38%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.97 ( s, 3H ), 4.0
6 ( s, 3H ), 5.48 ( s,2H ), 6.57 ( d, J = 8.5Hz, 1
H ), 7.22-7.39 ( m, 5H ), 7.32 ( s, 1H ), 7.56 (
s, J = 5.4Hz, 1H ), 8.20 ( d, J = 5.4Hz, 1H ), 8.2
1 ( d, J = 8.5Hz, 1H ), 8.37 ( s, 1H ), 13.17 ( br
s, 1H ).
【0278】実施例105 2−[2−(1−ナフチル)−2−オキソエチリデン]
−3−(4−ピペリジノピペリジノ)−1H−キノキサ
リン(化合物105) n-ブチルリチウム (1.68N/n-ヘキサン溶液、2.76ml, 4.
64mmol) およびジイソプロピルアミン (0.66ml, 5.05mm
ol) から調製したリチウムジイソプロピルアミドのテト
ラヒドロフラン (8ml) 溶液に参考例40で得られた2
−メチル−3−(4−ピペリジノピペリジノ)キノキサ
リン (630mg, 2.02mmol) を-78℃で加えて0℃で10分間
攪拌した後、0℃で1−ナフトエ酸メチル (564mg, 3.03
mmol) を加えた。室温で4時間攪拌後、水を加えて酢酸
エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。不溶物を濾別後、濾液を減圧下
留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(5%トリエチルアミンを含む、ヘキサン/酢酸
エチル=1/1で溶出)で精製し、標記化合物 (938mg,定量
的) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.38-2.99 ( m, 15H ),
3.82-3.93 ( m, 2H ),4.01-4.15 ( m, 2H ), 6.09 (
s, 1H ), 7.29-7.78 ( m, 10H ), 7.87-7.98 ( m, 1H
), 15.51 ( s, 1H ).
【0279】実施例106 3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−
オキソ−2−フェニルエチリデン)−1H−キノキサリ
ン(化合物106) 実施例105と同様の方法によって、参考例38で得ら
れた2−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)キノキサリン(2.00g, 8.25mmol)および安息香酸
エチル(1.6ml, 9.90mmol)から標記化合物(1.21g, 42
%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.41 ( s, 3H ), 2.66-
2.69 ( m, 4H ), 3.30-3.90 ( m, 4H ), 6.37 ( s, 1H
), 7.30-7.39 ( m, 3H ), 7.48-7.50 ( m, 3H ),7.63
( d, J = 6.9Hz, 1H ), 7.95 ( dd, J = 3.3, 6.6Hz, 2
H ), 15.01 ( s,1H ).
【0280】実施例107 2−(2−オキソ−2−フェニルエチリデン)−3−チ
オモルホリノ−1H−キノキサリン(化合物107) 実施例105と同様の方法によって、参考例39で得ら
れた2−メチル−3−チオモルホリノキノキサリン(1.
00g, 4.08mmol)および安息香酸エチル(0.70ml, 4.90m
mol)から標記化合物(1.23g, 88%)を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.89-2.93 ( m, 4H ),
3.72-3.76 ( m, 4H ), 6.33 ( s, 1H ), 7.29-7.43 (
m, 3H ), 7.48-7.51 ( m, 3H ), 7.61-7.65 ( m,1H ),
7.92-7.97 ( m, 2H ), 15.04 ( s, 1H ).
【0281】実施例108 3−ジブチルアミノ−2−[2−(1−ナフチル)−2
−オキソエチリデン]−1H−キノキサリン(化合物1
08) 実施例105と同様の方法によって、参考例41で得ら
れた3−ジブチルアミノ−2−メチルキノキサリン (1.
68g, 6.19mmol) および1−ナフトエ酸メチル(1.73g,
9.29mmol) から標記化合物 (2.63g, 定量的) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 0.88 ( t, J = 7.2Hz,
6H ), 1.23-1.40 ( m, 4H ), 1.54-1.69 ( m, 4H ), 3.
54 ( t, J = 7.3Hz, 4H ), 6.19 ( s, 1H ), 7.24-7.97
( m, 10H ), 8.86-8.94 ( s, 1H ), 14.92 ( s, 1H ).
【0282】実施例109 2−[2−オキソ−2−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)エチリデン]−3−ピペリジノ−1H−キノキ
サリン(化合物109) 実施例105と同様の方法によって、公知化合物[ジャ
ーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org.
Chem.)、27巻、324ページ(1962年)]である2−メチ
ル−3−ピペリジノキノキサリン (1.00g, 4.40mmol)
および3,4,5−トリメトキシ安息香酸メチル (1.41
g, 6.60mmol) から標記化合物 (1.22g,67%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.66-1.97 ( m, 6H ),
3.54-3.78 ( m, 4H ), 3.93 ( s, 3H ), 3.96 ( s, 6H
), 6.40 ( s, 1H ), 7.21 ( s, 2H ), 7.24-7.43( m,
3H ), 7.98-8.10 ( m, 1H ), 15.34 ( s, 1H ).
【0283】実施例110 2−[2−(1−メトキシ−2−ナフチル)−2−オキ
ソエチリデン]−3−ピペリジノ−1H−キノキサリン
(化合物110) 実施例105と同様の方法によって、公知化合物である
2−メチル−3−ピペリジノキノキサリン (1.00g, 4.4
0mmol) および1−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル
(1.43g, 6.60mmol) から標記化合物 (1.81g, 定量的)
を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.64-1.90 ( m, 6H ),
3.43-3.59 ( m, 4H ), 3.98 ( s, 3H ), 6.84 ( s, 1H
), 7.25-7.43 ( m, 2H ), 7.52-7.77 ( m, 5H ),7.83-
7.95 ( m, 2H ), 8.24-8.34 ( m, 1H ), 15.61 ( s, 1H
).
【0284】実施例111 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−[2
―(1−ナフチル)−2−オキソエチリデン]−1H−
キノキサリン(化合物111) 実施例105と同様の方法によって、参考例42で得ら
れた3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−
メチルキノキサリン (1.69g, 5.30mmol) および1−ナ
フトエ酸メチル (1.48g, 7.95mmol) から標記化合物
(2.27g, 91%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 2.58-2.97 ( m, 4H ),
3.48-3.94 ( m, 6H ), 6.10 ( s, 1H ), 7.26-7.76 (
m, 13H ), 7.87-7.98 ( m, 2H ), 8.45-8.54 ( m,1H ),
15.57 ( s, 1H ).
【0285】実施例112 2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−3−ピペリジノ−1H−キノキサリン(化合
物112) 実施例105と同様の方法によって、公知化合物である
2−メチル−3−ピペリジノキノキサリン (1.00g, 4.4
0mmol) および4−メトキシ安息香酸メチル (1.10g, 6.
60mmol) から標記化合物 (1.59g, 定量的) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.65-1.93 ( m, 6H ),
3.45-3.64 ( m, 4H ), 3.89 ( s, 3H ), 6.38 ( s, 1H
), 6.98 ( d, J = 8.9Hz, 2H ), 7.20-7.37 ( m,3H ),
7.79-7.88 ( m, 1H ), 7.93 ( d, J = 8.9Hz, 2H ), 1
5.36 ( s, 1H ).
【0286】実施例113 2−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチ
リデン]−3−ピペリジノ−1H−キノキサリン(化合
物113) 実施例105と同様の方法によって、公知化合物である
2−メチル−3−ピペリジノキノキサリン (700mg, 3.0
8mmol) および4−フルオロ安息香酸メチル (712mg, 4.
62mmol) から標記化合物 (384mg, 36%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.62-1.93 ( m, 6H ),
3.33-3.59 ( m, 4H ), 6.34 ( s, 1H ), 7.15 ( dd, J
= 8.3, 8.3Hz, 2H ), 7.24-7.41 ( m, 3H ), 7.69-7.76
( m, 1H ), 7.96 ( dd, J = 5.2, 8.3Hz, 2H ), 15.55
( s, 1H ).
【0287】実施例114 2−[2−(3−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−3−ピペリジノ−1H−キノキサリン
(化合物114) 実施例105と同様の方法によって、公知化合物である
2−メチル−3−ピペリジノキノキサリン (647mg, 2.8
5mmol) および3−ジメチルアミノ安息香酸メチル (765
mg, 4.27mmol) から標記化合物 (1.04g, 97%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.44-1.89 ( m, 6H ),
3.09 ( s, 6H ), 3.34-3.47 ( m, 4H ), 6.39 ( s, 1H
), 7.19-7.46 ( m, 7H ), 7.58-7.67 ( m, 1H ),15.66
( s, 1H ).
【0288】実施例115 3−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−
イル]−2−[2−(1−ナフチル)−2−オキソエチ
リデン]−1H−キノキサリン(化合物115) 実施例105と同様の方法によって、参考例43で得ら
れた3−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−
1−イル]−2−メチルキノキサリン (700mg,2.09mmo
l) および1−ナフトエ酸メチル (584mg, 3.14mmol) か
ら標記化合物 (560mg, 55%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 3.07-3.45 ( m, 4H ),
3.59-3.94 ( m, 4H ), 3.85 ( s, 3H ), 6.19 ( s, 1H
), 6.82-7.09 ( m, 2H ), 7.30-7.79 ( m, 10H ), 7.8
4-7.98 ( m, 2H ), 8.50-8.58 ( m, 1H ), 15.68 ( s,
1H ).
【0289】実施例116 3−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−
1−イル]−2−[2−(1−ナフチル)−2−オキソ
エチリデン]−1H−キノキサリン(化合物116) 実施例105と同様の方法によって、参考例44で得ら
れた3−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジ
ン−1−イル]−2−メチルキノキサリン (600mg, 1.8
3mmol) および1−ナフトエ酸メチル (511mg, 2.75mmo
l) から標記化合物 (790mg, 89%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.47 ( s, 9H ), 3.34-
3.70 ( m, 8H ), 6.14 (s, 1H ), 7.25-7.98 ( m, 10H
), 8.46-8.57 ( m, 1H ), 15.64 ( s, 1H ).
【0290】実施例117 2−[2−(1−ナフチル)−2−オキソエチリデン]
−3−(1−パーヒドロアゼピニル)−1H−キノキサ
リン(化合物117) 実施例105と同様の方法によって、公知化合物[ジャ
ーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org.
Chem.)、27巻、324ページ(1962年)]である2−メチ
ル−3−(1−パーヒドロアゼピニル)キノキサリン
(489mg, 2.03mmol) および1−ナフトエ酸メチル (652m
g, 3.05mmol) から標記化合物 (241mg, 30%) を得た。1 H-NMR ( CDCl3 ) δ ( ppm ): 1.36-2.03 ( m, 8H ),
3.59-3.90 ( m, 4H ), 6.19 ( s, 1H ), 7.21-7.96 (
m, 10H ), 8.47-8.58 ( m, 1H ), 15.76 ( s, 1H).
【0291】実施例118 2−[2−(4−ジメチルアミノ−2,5−ジメチルフ
ェニル)−2−オキソエチリデン]−3−ピペリジノ−
1H−キノキサリン 二塩酸塩(化合物118) 2,5−ジメチル−4−ニトロ安息香酸 (280mg, 1.42m
mol) をエタノール (5ml) に溶解し、パラジウム−炭素
(140mg) を加え、水素気流下室温で5時間攪拌した。不
溶物を濾別後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物と
硫酸 (0.23ml,4.27mmol) の混合物をメタノール (5ml)
中、6時間還流した。室温まで放冷後、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで希釈後、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=2/1で溶出)
で精製し、4−アミノ−2,5−ジメチル安息香酸メチ
ル (254mg, 定量的) を得た。さらに本化合物を氷冷
下、アセトニトリル(5ml)中、37%ホルムアルデヒド
水溶液(1.15ml, 14.2mmol) とシアノ水素化ホウ素ナト
リウム (286mg, 4.54mmol) と混合し、室温に昇温して1
時間攪拌した。反応系に酢酸 (0.1ml) を加え、氷冷
下、10N水酸化ナトリウム水溶液で処理した後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサ
ン/酢酸エチル=8/1で溶出) で精製し、4−ジメチルア
ミノ−2,5−ジメチル安息香酸メチル (230mg, 78%)
を得た。次いで、実施例105と同様の方法によって、
公知化合物である2−メチル−3−ピペリジノキノキサ
リン (209mg, 0.92mmol) および4−ジメチルアミノ−
2,5−ジメチル安息香酸メチル (230mg, 1.11mmol)か
ら得た標記化合物の遊離塩基の粗精製物 (360mg) を再
結晶(塩化メチレン/ヘキサン)し、標記化合物の遊離
塩基(245mg, 66%)を得た。得られた遊離塩基は4N塩
化水素/酢酸エチルにより塩酸塩化し標記化合物(305m
g)を得た。1 H-NMR ( 二塩酸塩; DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.50-1.82
( m, 6H ), 2.50 ( s,3H ), 2.63 ( s, 3H ), 3.19 (
s, 6H ), 3.29-3.49 ( m, 4H ), 5.89 ( s, 1H), 7.29-
7.43 ( m, 2H ), 7.49 ( s, 1H ), 7.58 ( dd, J = 1.
9, 7.7Hz, 1H ),7.64 ( d, J = 7.5Hz, 1H ), 7.76 (
s, 1H ), 15.26 ( s, 1H ).
【0292】実施例119 2−[2−(1−メトキシ−2−ナフチル)−2−オキ
ソエチリデン]−3−[4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル]−1H−キノキサリン 二塩酸塩(化合
物119) 実施例105と同様の方法によって、参考例45で得ら
れた2−メチル−3−[4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル]キノキサリン (150mg, 0.49mmol) およ
び1−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル (106mg, 0.49m
mol) から得られた標記化合物の遊離塩基を4N塩化水
素/酢酸エチルにより塩酸塩化し標記化合物(29.9mg, 1
2%) を得た。1 H-NMR ( 二塩酸塩; DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.52-3.48
( m, 10H ), 6.82 ( s,1H ), 6.95-7.04 ( m, 1H ),
7.34-7.52 ( m, 3H ), 7.58-8.14 ( m, 10H ), 8.18-8.
26 ( m, 1H ), 15.35 ( s, 1H ).
【0293】実施例120 1−ベンジル−3−(2−オキソ−2−フェニルエチリ
デン)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−2−オン(化合物120) 公知の方法[ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・
ケミストリー(J. Heterocyclic Chem.)、32巻、347ペ
ージ(1995年)]に従って得た2−(2−オキソ−2−
フェニルエチリデン)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリ
ド[2,3−b]ピラジン−3−オンと3−(2−オキ
ソ−2−フェニルエチリデン)−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オンの4:6
の混合物(500mg, 1.89mmol)にN,N-ジメチルホルムア
ミド(20ml)中、室温でtert−ブトキシカリウム(250m
g, 2.26mmol)とベンジルブロミド(0.20ml, 1.89mmo
l)を加え、2時間攪拌した。反応系に水を加え、析出し
た固体を濾取し、減圧乾燥した。得られた固体をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=4/1で溶出)で精製し、標記化合物(130mg, 19%)を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.42 ( s, 2H ), 6.9
5 ( dd, J = 5.0, 8.3Hz, 1H ), 7.18 ( s, 1H ), 7.29
-7.38 ( m, 6H ), 7.46-7.56 ( m, 3H ), 8.08 (dd, J
= 1.5, 8.3Hz, 2H ), 8.12 ( dd, J = 1.5, 5.0Hz, 1H
), 13.4 ( brs,1H ).
【0294】実施例121 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(2−フルオロフェニルメチル)
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−2−オン(化合物121) 実施例12と同様の方法によって、参考例23で得られ
た3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (300mg, 0.97mmol)
および2−フルオロベンジルブロミド (0.14ml, 1.17m
mol) から、標記化合物 (99.6mg, 25%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.05 ( s, 6H ), 5.4
2 ( s, 2H ), 6.78 ( d,J = 9.1Hz, 2H ), 6.91 ( s, 1
H ), 7.11 ( dd, J = 5.1, 9.0Hz, 1H ), 7.16-7.41 (
m, 4H ), 7.52 ( d, J = 9.0Hz, 1H ), 7.91 ( d, J =
9.1Hz, 2H ), 8.09 ( d, J = 5.1Hz, 1H ), 13.47 ( br
s, 1H ).
【0295】実施例122 1−ベンジル−3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−
メチルフェニル)−2−オキソエチリデン]−3,4−
ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−
オン(化合物122) 実施例12と同様の方法によって、参考例24で得られ
た3−[2−(3−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg,
0.776mmol) およびベンジルブロミド (0.110ml, 0.930
mmol) から、標記化合物 (291mg, 90%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.37 ( s, 3H ), 2.6
7 ( s, 6H ), 5.42 ( s,2H ), 6.53 ( s, 1H ), 7.07-
7.37 ( m, 8H ), 7.14 ( dd, J = 4.7, 8.0Hz, 1H ),
7.59 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 8.12 ( d, J = 4.7Hz, 1H
), 13.34 ( brs,1H ).
【0296】実施例123 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(2−メチルフェニルメチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジ
ン−2−オン(化合物123) 実施例12と同様の方法により、参考例23で得られた
3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.811mmo
l) および2−メチルベンジルブロミド (0.130ml, 0.97
3mmol) から、標記化合物 (288mg, 86%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.44 ( s, 3H ), 3.0
5 ( s, 6H ), 5.32 ( s,2H ), 6.78 ( d, J = 8.5Hz, 2
H ), 6.83 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 6.91 ( s, 1H ), 7.
04 ( dd, J = 7.0, 8.0Hz, 1H ), 7.06 ( dd, J = 4.3,
8.1Hz, 1H ), 7.16 ( dd, J = 7.0, 7.9Hz, 1H ), 7.2
6 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.33 ( d, J =8.1Hz, 1H ),
7.91 ( d, J = 8.5Hz, 2H ), 8.10 ( d, J = 4.3Hz, 1H
), 13.52 ( s, 1H ).
【0297】実施例124 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(4−メチルフェニルメチル)−
3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジ
ン−2−オン(化合物124) 実施例12と同様の方法により、参考例23で得られた
3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.811mmo
l) および4−メチルベンジルブロミド (180mg, 0.973m
mol) から、標記化合物 (263mg, 79%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.26 ( s, 3H ), 3.0
5 ( s, 6H ), 5.37 ( s,2H ), 6.79 ( d, J = 8.9Hz, 2
H ), 6.93 ( s, 1H ), 7.08 ( dd, J = 4.9, 8.2Hz 1H
), 7.13 ( d, J = 8.0Hz, 2H ), 7.23 ( d, J = 8.0H
z, 2H ), 7.55 ( d, J = 8.2Hz, 1H ), 7.91 ( d, J =
8.9Hz, 2H ), 8.08 ( d, J = 4.9Hz, 1H ),13.48 ( s,
1H ).
【0298】実施例125 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(3−フルオロフェニルメチル)
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−2−オン(化合物125) 実施例12と同様の方法により、参考例23で得られた
3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.811mmo
l) および3−フルオロベンジルブロミド (0.120ml, 0.
973mmol) から、標記化合物 (333mg, 99%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.04 ( s, 6H ), 5.4
1 ( s, 2H ), 6.79 ( d,J = 9.2Hz, 2H ), 6.92 ( s, 1
H ), 7.04-7.15 ( m, 1H ), 7.09 ( dd, J = 4.9, 8.0H
z, 1H ), 7.16-7.30 ( m, 2H ), 7.38 ( ddd, J = 6.0,
8.0, 8.0Hz, 1H), 7.52 ( d, J = 8.0Hz, 1H ), 7.91
( d, J = 9.2Hz, 2H ), 8.09 (dd, J =1.2, 4.9Hz, 1H
), 13.48 ( brs, 1H ).
【0299】実施例126 1−(4−メチルフェニルメチル)−3−[2−オキソ−
2−(4−ピリジル)エチリデン]−3,4−ジヒドロ
−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン(化
合物126) 実施例12と同様の方法によって、参考例28で得られ
た3−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−2−オン(250mg, 0.910mmol) および4−メチル
ベンジルブロミド (209mg, 1.13mmol) から、標記化合
物 (226mg, 65%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.29 ( s, 3H ), 5.4
3 ( s, 2H ), 7.04 ( s,1H ), 7.11-7.25 ( m, 5H ),
7.62 ( d, J = 8.3Hz, 1H ), 7.88 ( dd, J = 1.4, 5.3
Hz, 2H ), 8.16 ( d, J = 4.5Hz, 1H ), 8.79 ( dd, J
= 1.4, 5.3Hz, 2H), 13.60 ( brs, 1H ).
【0300】実施例127 3−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1−(2−ピリジルメチル)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2
−オン 三塩酸塩(化合物127) 参考例23で得られた3−[2−(4−ジメチルアミノ
フェニル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒド
ロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン
(400mg, 1.30mmol)、2−ピリジルメタノール (0.190m
l, 1.95mmol) およびトリフェニルホスフィン (510mg,
1.95mmol) をテトラヒドロフラン (13ml)中に溶解し、
氷冷下でアゾジカルボン酸ジエチル (0.910ml, 1.95mmo
l) を加えた。室温で10時間撹拌した後に、減圧下溶媒
を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム/メタノール=50/1で溶
出)で精製し、標記化合物の遊離塩基(197mg, 38%)を
得た。得られた遊離塩基(241mg, 0.61mmol)を酢酸エ
チル(30ml)に懸濁し、室温で4N塩化水素/酢酸エチ
ル溶液(4.5ml)を加えた。同温下で0.5時間攪拌した後
に析出した結晶を濾取後、酢酸エチルで洗浄し、減圧乾
燥し標記化合物(258mg, 80%)を得た。1 H-NMR ( 遊離塩基として; DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.0
4 ( s, 6H ), 5.49 ( s,2H ), 6.79 ( d, J = 7.8Hz, 2
H ), 6.90 ( s, 1H ), 7.09 ( dd, J = 5.2, 7.9Hz, 1H
), 7.30 ( dd, J = 5.2, 7.6Hz, 1H ), 7.45 ( d, J =
7.6Hz, 1H ), 7.58 ( d, J = 7.9Hz, 1H ), 7.78 ( d
d, J = 7.6, 7.6Hz, 1H ), 7.90 ( d, J =7.8Hz, 2H ),
8.09 ( d, J = 5.2Hz, 1H ), 8.49 ( d, J = 5.2Hz, 1
H ), 13.49 ( s, 1H ).
【0301】実施例128 1−ベンジル−3−{2−オキソ−2−[4−(4−ピ
リジルメトキシ)フェニル]エチリデン}−3,4−ジ
ヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オ
ン(化合物128) 実施例1と同様の方法によって、参考例54で得られた
3−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリジルメトキ
シ)フェニル]エチリデン}−3,4−ジヒドロ−1H
−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン(250mg, 0.
720mmol) およびベンジルブロミド (147mg, 0.860mmol)
から、標記化合物 (122mg, 39%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.30 ( s, 2H ), 5.4
3 ( s, 2H ), 6.97 ( s,1H ), 7.12 ( dd, J = 4.5, 7.
7Hz, 1H ), 7.17 ( d, J = 9.1Hz, 2H ), 7.23-7.39 (
m, 5H ), 7.46 ( d, J = 5.1Hz, 2H ), 7.59 ( d, J =
7.7Hz, 1H ), 8.05 ( d, J = 9.1Hz, 2H ), 8.12 ( d,
J = 4.5Hz, 1H ), 8.60 ( d, J = 5.1Hz,2H ), 13.50
( brs, 1H ).
【0302】実施例129 1−(2−フルオロフェニルメチル)−3−[2−オキ
ソ−2−(4−ピリジル)エチリデン]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン
(化合物129) 実施例12と同様の方法によって、参考例28で得られ
た3−[2−オキソ−2−(4−ピリジル)エチリデン]
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−2−オン(250mg, 0. 940mmol) および2−フルオ
ロベンジルブロミド(214mg, 1.13mmol) から、標記化
合物 (165mg, 47%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 5.45 ( s, 2H ), 6.9
7 ( s, 1H ), 7.08 ( dd, J = 4.6, 7.3Hz, 1H ), 7.21
-7.39 ( m, 4H ), 7.63 ( d, J = 7.3Hz, 1H ),7.91 (d
d, J = 1.5, 4.5Hz, 2H ), 8.21 ( d, J = 4.6Hz, 1H
), 8.80 ( dd, J= 1.5, 4.5Hz, 2H ), 13.60 ( brs, 1
H ).
【0303】実施例130 1−ベンジル−3−[2−(2,4−ジメトキシフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1
H−ピリド[2,3−b]ピラジン−2−オン(化合物
130) 実施例12と同様の方法によって、参考例46で得られ
た3−[2−(2,4−ジメトキシフェニル)−2−オ
キソエチリデン]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−2−オン (250mg, 0.730mmo
l) およびベンジルブロミド (171mg, 0.950mmol) か
ら、標記化合物 (220mg, 73%) を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.87 ( s, 3H ), 3.9
4 ( s, 3H ), 5.42 ( s,2H ), 6.64 ( d, J = 7.5Hz, 1
H ), 6.65 ( s, 1H ), 7.06 ( dd, J = 4.6, 8.1Hz, 1H
), 7.16 ( s, 1H ), 7.26-7.34 ( m, 5H ), 7.54 ( d,
J = 7.5Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.1Hz, 1H ), 8.08 (
d, J = 4.6Hz, 1H ), 13.40 ( brs, 1H).
【0304】実施例131 7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−4−[2−(3−チエニル)エチル]−1,4−
ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−
オン(化合物131) 実施例127と同様の方法によって、参考例47で得ら
れた7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチ
リデン)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.834mmol)および3
−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン(0.140ml, 1.2
5mmol)から、標記化合物(237mg, 70%)を淡黄色結晶
として得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.98 ( t, J = 7.9H
z, 2H ), 4.51 ( t, J =7.9Hz, 2H ), 6.95 ( s, 1H ),
7.06 ( dd, J = 1.1, 5.2Hz, 1H ), 7.28 ( dd,J = 1.
1, 2.0Hz, 1H ), 7.49 ( dd, J = 2.0, 5.2Hz, 1H ),
7.52-7.67 ( m, 3H ), 7.98-8.04 ( m, 2H ), 8.22 (
d, J = 2.1Hz, 1H ), 8.33 ( d, J = 2.1Hz, 1H ), 13.
28 ( brs, 1H ).
【0305】実施例132 7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチリデ
ン)−4−[2−(2−ピリジル)エチル]−1,4−
ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−
オン(化合物132) 実施例127と同様の方法によって、参考例47で得ら
れた7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチ
リデン)−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.834mmol)および2
−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン(0.140ml, 1.26m
mol)から、標記化合物(83.2mg, 24%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 3.11 ( t, J = 7.6H
z, 2H ), 4.65 ( t, J =7.6Hz, 2H ), 6.94 ( s, 1H ),
7.22 ( dd, J = 5.0, 7.6Hz, 1H ), 7.31 ( d,J = 7.6
Hz, 1H ), 7.51-7.66 ( m, 3H ), 7.71 ( dd, J = 7.6,
7.6Hz, 1H ), 8.01 ( d, J = 7.2Hz, 2H ), 8.20 ( d,
J = 2.2Hz, 1H ), 8.33 ( d, J = 2.2Hz, 1H ), 8.48
( d, J = 5.0Hz, 1H ), 13.29 ( brs, 1H ).
【0306】化合物133 7−クロロ−2−[2−(4−メトキシフェニル)−2
−オキソエチリデン]−4−[2−(2−メトキシフェ
ニル)エチル]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−3−オン(化合物133) 実施例127と同様の方法によって、参考例48で得ら
れた7−クロロ−2−[2−(4−メトキシフェニル)
−2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−
ピリド[2,3−b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.7
58mmol)および2−(2−メトキシフェニル)エタノー
ル(0.160ml, 1.14mmol)から標記化合物(144.9mg, 41
%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.95 ( t, J = 7.2H
z, 2H ), 3.72 ( s, 3H ), 3.86 ( s, 3H ), 4.52 ( t,
J = 7.2Hz, 2H ), 6.83 ( dd, J = 7.4, 7.4Hz,1H ),
6.88 ( s, 1H ), 6.89 ( d, J = 7.4Hz, 1H ), 7.03-7.
21 ( m, 2H ), 7.08 ( d, J = 8.8Hz, 2H ), 8.00 ( d,
J = 8.8Hz, 2H ), 8.13 ( d, J = 2.1Hz,1H ), 8.23
( d, J = 2.1Hz, 1H ), 13.23 ( brs, 1H ).
【0307】実施例134 4−(2−ブチニル)−7−クロロ−2−[2−(4−
フルオロフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3
−オン(化合物134) 実施例12と同様の方法によって、参考例49で得られ
た7−クロロ−2−[2−(4−フルオロフェニル)−
2−オキソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピ
リド[2,3−b]ピラジン−3−オン(250mg, 0.787
mmol)および1−ブロモ−2−ブチン(0.0830ml, 0.95
0mmol)から、標記化合物(126mg, 43%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.67-1.80 ( m, 3H
), 4.94-5.01 ( m, 2H ),6.94 ( s, 1H ), 7.38 ( dd,
J = 8.8, 8.8Hz, 2H ), 8.10 ( dd, J = 6.6, 8.8Hz,
2H ), 8.25 ( d, J = 2.1Hz, 1H ), 8.33 ( d, J = 2.1
Hz, 1H ), 13.15 (brs, 1H ).
【0308】実施例135 2−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)
−2−オキソエチリデン]−4−ベンジル−7−メチル
−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラ
ジン−3−オン(化合物135) 実施例12と同様の方法によって、参考例50で得られ
た2−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イ
ル)−2−オキソエチリデン]−7−メチル−1,4−
ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−
オン(250mg, 0.773mmol)およびベンジルブロミド(0.
110ml, 0.92mmol)から、標記化合物(127mg, 40%)を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.30 ( s, 3H ), 5.5
2 ( s, 2H ), 6.14 ( s,2H ), 6.85 ( s, 1H ), 7.05
( d, J = 8.1Hz, 1H ), 7.18-7.38 ( m, 5H ), 7.48 (
d, J = 1.7Hz, 1H ), 7.63 ( dd, J = 1.7, 8.1Hz, 1H
), 7.88 ( d, J =1.4Hz, 1H ), 8.01 ( d, J = 1.4Hz,
1H ), 13.45 ( brs, 1H ).
【0309】実施例136 2−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)
−2−オキソエチリデン]−7−メチル−4−[2−
(4−ピリジル)エチル]−1,4−ジヒドロ−2H−
ピリド[2,3−b]ピラジン−3−オン(化合物13
6) 実施例127と同様の方法によって、参考例50で得ら
れた2−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イ
ル)−2−オキソエチリデン]−7−メチル−1,4−
ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−
オン(250mg, 0.773mmol)および4−(2−ヒドロキシ
エチル)ピリジン(0.130ml, 1.16mmol)から、標記化
合物(172mg, 52%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.32 ( s, 3H ), 3.0
0 ( t, J = 7.4Hz, 2H ), 4.56 ( t, J = 7.4Hz, 2H ),
6.15 ( s, 2H ), 6.82 ( s, 1H ), 7.06 ( d, J= 8.1H
z, 1H ), 7.28 ( d, J = 6.9Hz, 2H ), 7.47 ( d, J =
1.8Hz, 1H ), 7.63 ( dd, J = 1.8, 8.1Hz, 1H ), 7.86
( brs, 1H ), 8.05 ( brs, 1H ), 8.47( d, J = 6.9H
z, 2H ), 13.42 ( s, 1H ).
【0310】実施例137 4−ベンジル−2−[2−(1−メチルピロール−2−
イル)−2−オキソエチリデン]−7−ピペリジノカル
ボニル−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−
b]ピラジン−3−オン(化合物137) 実施例12と同様の方法によって、参考例51で得られ
た2−[2−(1−メチルピロール−2−イル)−2−
オキソエチリデン]−7−ピペリジノカルボニル−1,
4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−
3−オン(250mg, 0.659mmol)およびベンジルブロミド
(0.0940ml, 0.789mmol)から、標記化合物(247mg, 80
%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.44-1.70 ( m, 6H
), 3.40-3.68 ( m, 4H ),3.98 ( s, 3H ), 5.50 ( s,
2H ), 6.16 ( dd, J = 2.4, 3.9Hz, 1H ), 6.71 (s, 1H
), 7.05 ( dd, J = 1.7, 3.9Hz, 1H ), 7.15 ( dd, J
= 1.7, 2.4Hz, 1H), 7.19-7.41 ( m, 5H ), 8.07 ( d,
J = 1.3Hz, 1H ), 8.09 ( d, J = 1.3Hz,1H ), 12.74
( brs, 1H ).
【0311】実施例138 4−アリル−2−[2−(1−メチルピロール−2−イ
ル)−2−オキソエチリデン]−7−ピペリジノカルボ
ニル−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]
ピラジン−3−オン(化合物138) 実施例12と同様の方法によって、参考例51で得られ
た2−[2−(1−メチルピロール−2−イル)−2−
オキソエチリデン]−7−ピペリジノカルボニル−1,
4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−
3−オン(250mg, 0.659mmol)およびアリルブロミド
(0.0680ml, 0.789mmol)から、標記化合物(196mg, 71
%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.44-1.73 ( m, 8H
), 3.22-3.75 ( m, 2H ),3.98 ( s, 3H ), 4.86-4.94
( m, 2H ), 5.09-5.20 ( m, 2H ), 5.87-6.02 ( m, 1H
), 6.16 ( dd, J = 2.5, 4.2Hz, 1H ), 6.69 ( s, 1H
), 7.03 ( dd, J =1.8, 4.2Hz, 1H ), 7.15 ( dd, J =
1.8, 2.5Hz, 1H ), 8.03 ( d, J = 1.8Hz,1H ), 8.08
( d, J = 1.8Hz, 1H ), 12.73 ( brs, 1H ).
【0312】実施例139 8−[3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロピル]
−2−エトキシ−6−[2−(4−フルオロフェニル)
−2−オキソエチリデン]−5,8−ジヒドロ−6H−
プテリジン−7−オン(化合物139) 実施例127と同様の方法によって、参考例52で得ら
れた2−エトキシ−6−[2−(4−フルオロフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−5,8−ジヒドロ−6
H−プテリジン−7−オン(250mg, 0.761mmol)および
3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロパノール(0.
210ml, 1.14mmol)から、標記化合物(237mg, 62%)を
得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 2.64 ( t, J = 7.6H
z, 3H ), 1.89-2.06 ( m,2H ), 2.56-2.70 ( m, 2H ),
3.32 ( s, 3H ), 3.33 ( s, 3H ), 4.03 ( q, J= 7.6H
z, 2H ), 4.23 ( t, J = 7.2Hz, 2H ), 6.71 ( brd, J
= 8.2Hz, 1H ), 6.80 ( s, 1H ), 6.83 ( s, 1H ), 7.3
6 ( dd, J = 8.8, 8.8Hz, 2H ), 7.42 ( brd, J = 8.2H
z, 1H ), 8.06 ( dd, J = 6.4, 8.8Hz, 2H ), 8.85 (
s, 1H ), 13.62 ( s, 1H ).
【0313】実施例140 2−エトキシ−6−[2−(4−フルオロフェニル)−
2−オキソエチリデン]−8−[2−(2−メトキシフ
ェニル)エチル]−5,8−ジヒドロ−6H−プテリジ
ン−7−オン(化合物140) 実施例127と同様の方法によって、参考例52で得ら
れた2−エトキシ−6−[2−(4−フルオロフェニ
ル)−2−オキソエチリデン]−5,8−ジヒドロ−6
H−プテリジン−7−オン(250mg, 0.761mmol)および
2−(2−メトキシフェニル)エタノール(0.160ml,
1.14mmol)から、標記化合物(128mg, 37%)を得た。1 H-NMR ( DMSO-d6 ) δ ( ppm ): 1.35 ( t, J = 7.1H
z, 3H ), 2.98 ( t, J =6.9Hz, 2H ), 3.69 ( s, 3H ),
4.32 ( q, J = 7.1Hz, 2H ), 4.45 ( t, J = 6.9Hz, 2
H ), 6.80-6.91 ( m, 2H ), 6.84 ( s, 1H ), 7.10-7.2
1 ( m, 2H ), 7.36 ( dd, J = 8.9, 8.9Hz, 2H ), 8.06
( dd, J = 5.2, 8.9Hz, 2H ), 8.84 ( s,1H ), 13.62
( brs, 1H ).
【0314】実施例141 4−ベンジル−6−(イミダゾール−1−イル)−2−
[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチリデ
ン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]
ピラジン−3−オン(化合物141) 実施例12と同様の方法によって、参考例53で得られ
た6−(イミダゾール−1−イル)−2−[2−(4−
メトキシフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,4
−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3
−オン(250mg,0.690mmol)およびベンジルブロミド(1
42mg, 0.830mmol)から標記化合物(98.0mg,31%)を得
た。1 H-NMR ( CD3OD ) δ ( ppm ): 3.90 ( s, 3H ), 5.65
( s, 2H ), 6.99 ( d, J= 8.9Hz, 2H ), 7.08 ( s, 1H
), 7.17 ( s, 1H ), 7.27-7.37 ( m, 5H ), 7.49 ( d,
J = 8.3Hz, 1H ), 7.63 ( s, 1H ), 7.71 ( d, J = 8.
3Hz, 1H ), 8.02( d, J = 8.9Hz, 2H ), 8.28 ( s, 1H
).
【0315】実施例142 4−(2−ブチニル)−6−(イミダゾール−1−イ
ル)−2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキ
ソエチリデン]−1,4−ジヒドロ−2H−ピリド
[2,3−b]ピラジン−3−オン(化合物142) 実施例141と同様の方法によって、参考例53で得ら
れた6−(イミダゾール−1−イル)−2−[2−(4
−メトキシフェニル)−2−オキソエチリデン]−1,
4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]ピラジン−
3−オン(250mg, 0.690mmol)および1−ブロモ−2−
ブチン(110mg, 0.830mmol)から標記化合物(82.0mg,2
9%)を得た。1 H-NMR ( CD3OD ) δ ( ppm ): 1.79 ( t, J = 2.5Hz,
3H ), 3.91 ( s, 3H ),5.14 ( d, J = 2.5Hz, 2H ), 7.
00 ( dd, J = 2.0, 8.9Hz, 2H ), 7.07 ( s, 1H), 7.19
( s, 1H ), 7.33 ( d, J = 8.3Hz, 1H ), 7.58 ( d, J
= 8.3Hz, 1H ), 7.73 ( s, 1H ), 8.03 ( dd, J = 2.
0, 8.9Hz, 2H ), 8.42 ( s, 1H ).
【0316】製剤例1 錠剤 常法により、次の組成からなる錠剤を調製する。 処方 化合物1 20 mg ラクトース 143.4 mg 馬鈴薯デンプン 30 mg ヒドロキシプロピルセルロース 6 mg ステアリン酸マグネシウム 0.6 mg 計 200 mg
【0317】製剤例2 カプセル剤 常法により、次の組成からなるカプセル剤を調製する。 処方 化合物11 20 mg アビセル 99.5 mg ステアリン酸マグネシウム 0.5 mg 計 120 mg
【0318】製剤例3 注射剤 常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。 処方 化合物14 2 mg 精製ダイズ油 200 mg 精製卵黄レシチン 24 mg 注射用グリセリン 50 mg 注射用蒸留水 1.72 ml 計 2.00 ml
【0319】
【発明の効果】本発明により、縮環ピラジン誘導体を有
効成分とするインスリン分泌促進剤および糖尿病治療剤
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/55 A61K 31/55 A61P 5/50 A61P 5/50 C07D 241/44 C07D 241/44 401/04 401/04 401/06 401/06 401/12 401/12 403/04 403/04 403/10 403/10 403/12 403/12 405/12 405/12 471/04 120 471/04 120 (72)発明者 須田 美穂 静岡県駿東郡長泉町中土狩343―1 (72)発明者 日下 英昭 静岡県駿東郡長泉町納米里410―1 (72)発明者 矢野 浩史 静岡県駿東郡長泉町中土狩343―1 (72)発明者 中西 聡 神奈川県横浜市港北区師岡町279―241 (72)発明者 松田 譲 東京都小金井市貫井南町1―22―7

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、R1AおよびR1Bは同一または異なって水素、低級
    アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、
    低級アルキルチオ、ハロゲン、ニトロ、低級アルカノイ
    ル、低級アルコキシカルボニル、−NR4R5(式中、R4
    よびR5は同一または異なって、水素または置換もしくは
    非置換の低級アルキルを表すか、R4とR5が隣接する窒素
    原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形
    成する)、−NHCOR6(式中、R6は置換もしくは非置換の
    低級アルキルを表す)または−CONR 4aR5a(式中、R4a
    よびR5aはそれぞれ前記R4およびR5と同義である)を表
    し、Rは水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置
    換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置
    換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表
    し、X1、X2、X3およびX4は同一または異なってCHまたは
    窒素を表しmは0または1を表し、nは0または1を表し、W
    …V…UはN-C=OまたはN=C-Nを表し、 A)W…V…UがN-C=O(このときm=1、n=0である)のと
    き、Y…ZはCH-CH2またはC=CHを表し、R2は水素、置換も
    しくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシ
    クロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、
    置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非
    置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまた
    は置換もしくは非置換の複素環基を表し、 B)W…V…UがN=C-N(このときm=0、n=1である)のと
    き、Y…ZはC=CHを表し、R3AおよびR3Bは同一または異な
    って、水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換
    もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換
    のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置
    換もしくは非置換の複素環基を表すか、R3 AとR3Bが隣接
    する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素
    環基を形成する]で表される縮環ピラジン誘導体または
    その薬理学的に許容される塩を有効成分とするインスリ
    ン分泌促進剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の縮環ピラジン誘導体また
    はその薬理学的に許容される塩を有効成分とする糖尿病
    治療剤。
  3. 【請求項3】 式(Ia) 【化2】 {式中、R1AyおよびR1Byは同一または異なって水素、低
    級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキ
    シ、低級アルキルチオ、ハロゲン、ニトロ、低級アルカ
    ノイル、−NR4yR5y(式中、R4yおよびR5yは同一または
    異なって、水素または置換もしくは非置換の低級アルキ
    ルを表すか、R4yとR5yが隣接する窒素原子と一緒になっ
    て置換もしくは非置換の複素環基を形成する)、−NHCO
    R6y(式中、R 6yは置換もしくは非置換の低級アルキルを
    表す)または−CONR4ayR5ay(式中、R 4ayおよびR5ay
    それぞれ前記R4yおよびR5yと同義である)を表し、myは
    0または1を表し、nyは0または1を表し、Wy…Vy…UyはN-
    C=OまたはN=C-Nを表し、 A)Wy…Vy…UyがN-C=O(このときmy=1、ny=0である)
    のとき I)X1y、X2y、X3yおよびX4yがすべてCHを表し、かつRy
    置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置
    換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールま
    たは置換もしくは非置換の複素環基を表すとき、Yy…Zy
    はCH-CH2またはC=CHを表し、 I-a)Yy…ZyがCH-CH2のとき、R2yは置換もしくは非置換
    の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキ
    ル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしく
    は非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアリ
    ール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もし
    くは非置換の複素環基を表し、 I-b)Yy…ZyがC=CHのとき、R2yは置換もしくは非置換の
    シクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニ
    ル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしく
    は非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の複素環
    基、低級アルキル[該低級アルキルは、置換もしくは非
    置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アル
    コキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置
    換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の
    低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、置換もしくは非
    置換の複素環基、−NR7yR8y(式中、R7yおよびR8yは同
    一または異なって、水素、置換もしくは非置換の低級ア
    ルキルまたは置換もしくは非置換のシクロアルキルを表
    すか、R7yとR8yが隣接する窒素原子と一緒になって置換
    もしくは非置換の複素環基を形成する)および−CONR9y
    R10y(式中、R9yおよびR10 yは同一または異なって、水
    素または置換もしくは非置換の低級アルキルを表すか、
    R9yとR10yが隣接する窒素原子と一緒になって置換もし
    くは非置換の複素環基を形成する)から選ばれる同一ま
    たは異なって1〜3の置換基で置換されている]またはモ
    ノヒドロキシ置換低級アルキル[該モノヒドロキシ置換
    低級アルキルの低級アルキル部分は、置換もしくは非置
    換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルコ
    キシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換
    の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低
    級アルカノイルオキシ、カルボキシ、置換もしくは非置
    換の複素環基、−NR7yR8y(式中、R7yおよびR8yはそれ
    ぞれ前記と同義である)および−CONR9yR10y(式中、R
    9yおよびR10yはそれぞれ前記と同義である)から選ばれ
    る同一または異なって0〜2の置換基で置換されていても
    よい]を表し、 II)X1y、X2y、X3yおよびX4yのうち、X1yまたはX4yの一
    方が窒素であり、他はCHを表すとき、Yy…ZyはCH-CH2
    たはC=CHを表し、 II-a) Yy…ZyがCH-CH2を表し、かつRyが置換もしくは非
    置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアル
    キル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしく
    は非置換の複素環基を表すとき、R2yは置換もしくは非
    置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアル
    キル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もし
    くは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のア
    リール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換も
    しくは非置換の複素環基を表し、 II-b1) Yy…ZyがC=CHを表し、かつRyが置換低級アルキ
    ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
    は非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環
    基を表すとき、R2yは置換もしくは非置換の低級アルキ
    ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
    は非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級
    アルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もし
    くは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複
    素環基を表し、 II-b2) Yy…ZyがC=CHを表し、かつRyが非置換低級アル
    キルを表すとき、R2yは置換低級アルキル、置換もしく
    は非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級
    アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置
    換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のア
    ラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、 III)X1y、X2y、X3yおよびX4yのうち、X2yまたはX3yの一
    方が窒素であり他はCHを表すとき、またはX1y、X2y、X
    3yおよびX4yのうち、少なくとも2つ以上が窒素であり
    他はCHを表すときYy…ZyはCH-CH2またはC=CHを表し、Ry
    は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非
    置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール
    または置換もしくは非置換の複素環基を表し、R2yは置
    換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換
    のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニ
    ル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしく
    は非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキル
    または置換もしくは非置換の複素環基を表し、 B)Wy…Vy…UyがN=C-N(このときmy=0、ny=1である)
    のとき、X1y、X2y、X3yおよびX4yは同一または異なって
    CHまたは窒素を表し、Ryは置換もしくは非置換の低級ア
    ルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換も
    しくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複
    素環基を表し、Yy…ZyはC=CHを表し、R3AyおよびR3By
    同一または異なって、置換もしくは非置換の低級アルキ
    ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
    は非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキル
    または置換もしくは非置換の複素環基を表すか、R3Ay
    R3Byが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非
    置換の複素環基を形成する}で表される縮環ピラジン誘
    導体またはその薬理学的に許容される塩。
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