Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2000150308A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

Info

Publication number
JP2000150308A
JP2000150308A JP32661398A JP32661398A JP2000150308A JP 2000150308 A JP2000150308 A JP 2000150308A JP 32661398 A JP32661398 A JP 32661398A JP 32661398 A JP32661398 A JP 32661398A JP 2000150308 A JP2000150308 A JP 2000150308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
double layer
electric double
layer capacitor
epoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32661398A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Sakai
貴明 酒井
Shohei Matsui
尚平 松井
Katsuto Miura
克人 三浦
Hiroyoshi Higohashi
弘喜 肥後橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Daiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiso Co Ltd filed Critical Daiso Co Ltd
Priority to JP32661398A priority Critical patent/JP2000150308A/ja
Publication of JP2000150308A publication Critical patent/JP2000150308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/04Hybrid capacitors
    • H01G11/06Hybrid capacitors with one of the electrodes allowing ions to be reversibly doped thereinto, e.g. lithium ion capacitors [LIC]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/54Electrolytes
    • H01G11/58Liquid electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な機械的強度および柔軟性を有する電気
二重層キャパシタを提供する。 【解決手段】 (i)グリシジル化合物から誘導される
繰り返し単位5〜95モル%、エチレンオキサイドから
誘導される繰り返し単位95〜5モル%、及び反応性基
含有単量体から誘導される繰り返し単位0〜15モル%
を有する重量平均分子量が104〜107の範囲内である
ポリエーテル共重合体あるいは該共重合体の架橋体、
(ii)電解質塩、および要すれば(iii)可塑剤を
含んでなる高分子固体電解質を用いた電気二重層キャパ
シタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、高イオ
ン伝導性を有する高分子固体電解質を用いた電気二重層
キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】電気
二重層キャパシタ用の固体状のイオン伝導体として、ポ
リエチレンオキシド、シアノエチル化ポリビニルアルコ
ール(特開平1−112719号)などが提案されている
がなお改善されたイオン伝導性、機械的特性ともにより
優れたものが求められている。高分子固体電解質を電気
二重層キャパシタに応用させるにあたっては導通や破損
を防ぐため、十分な機械的強度と柔軟性を有することが
望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、側鎖にオ
リゴオキシエチレン基を有するグリシジル化合物
(I)、エチレンオキシド(II)、要すれば架橋が可
能な不飽和部分を有するオキシラン化合物、反応性ケイ
素基を有するオキシラン化合物、エポキシ基を有するオ
キシラン化合物またはハロゲン原子を有するオキシラン
化合物(III)から成るポリエーテル共重合体または
該ポリエーテル共重合体の架橋体(i)に、電解質塩を
溶解することにより所望の高分子固体電解質が得られ、
更に高分子固体電解質は、電気二重層キャパシタに応用
するために有用であることを見出して本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、充分なイオン伝導性を有し、
かつ優れた機械的強度を有する高分子固体電解質を用い
ることにより、液漏れなどの心配が無く、長期安定性に
優れた電気二重層キャパシタを提供する。
【0004】ポリエーテル共重合体の架橋体は、特に高
温での形状安定性が必要な時に用いられる。更にイオン
伝導性の向上のために、非プロトン性有機溶媒、あるい
は直鎖型または分岐型のポリアルキレングリコールの誘
導体のような可塑剤を非架橋または架橋のポリエーテル
共重合体に配合してもよい。
【0005】非プロトン性の有機溶媒、あるいはポリア
ルキレングリコールの誘導体を混入すると、ポリマーの
結晶化が抑制されガラス転移温度が低下し、低温でも無
定形相が多く形成されるためにイオン伝導度が良くな
る。
【0006】本発明は、(i)(A)式(I):
【化5】 [式中、R1、R2、R3は水素原子または-CH2O(CH2CH2O)
nRであり、nおよびRはR1、R2、R3の間で異なって
いても良い。但し、R1、R2、R3の全てが同時に水素
原子であることはない。Rは炭素数1〜12のアルキル
基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数3〜8のシク
ロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基および炭素
数7〜12のアラルキル基より選ばれる基であり、nは
1〜12である。]で示される単量体から誘導される繰
り返し単位5〜95モル%、(B)式(II):
【化6】 で示される単量体から誘導される繰り返し単位95〜5
モル%、及び(C)式(III−1)または式(III
−2):
【化7】
【化8】 [式中、R4およびR5は、エチレン性不飽和基、反応性
ケイ素含有基、エポキシ含有基、ハロゲン原子含有基か
ら選択される反応性官能基である。]で示される反応性
基含有単量体から誘導される繰り返し単位0〜15モル
%を有する重量平均分子量が104〜107の範囲内であ
るポリエーテル共重合体あるいは該共重合体の架橋体、
(ii)電解質塩、および要すれば(iii)非プロト
ン性有機溶媒、および直鎖型または分岐型のポリアルキ
レングリコールの誘導体からなる群から選択された可塑
剤を含んでなる高分子固体電解質を用いた電気二重層キ
ャパシタを提供する。
【0007】本発明の共重合体は、(A)式(I)の単
量体から誘導された繰り返し単位:
【化9】 [式中、R1、R2、R3は水素原子または-CH2O(CH2CH2O)
nRであり、nおよびRはR1、R2、R3の間で異なって
いても良い。但し、R1、R2、R3の全てが同時に水素
原子であることはない。Rは炭素数1〜12のアルキル
基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数3〜8のシク
ロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基および炭素
数7〜12のアラルキル基より選ばれる基であり、nは
1〜12である。](B)式(II)の単量体から誘導
された繰り返し単位:
【化10】 (C)要すれば、式(III−1)または式(III−
2)の単量体から誘導された繰り返し単位:
【化11】
【化12】 [式中、R4およびR5は、エチレン性不飽和基、反応性
ケイ素含有基、エポキシ含有基、ハロゲン原子含有基か
ら選択される反応性官能基である。]を有する。
【0008】単量体(I)に由来するオリゴオキシエチ
レン側鎖を有するポリエーテル共重合体(架橋が可能な
反応性基を含む側鎖を有していてよい。)の重合法は、
本出願人の特開昭63−154736号公報に記載され
ている。
【0009】すなわち、開環重合用触媒として有機アル
ミニウムを主体とする触媒系、有機亜鉛を主体とする触
媒系、有機錫−リン酸エステル縮合物触媒系などを用い
て、上記式(I)及び式(II)に対応するモノマー
を、要すれば式(III−1)または式(III−2)
に対応するモノマーとともに、溶媒の存在下又は不存在
下、反応温度10〜80℃、撹拌下で反応させることに
よって得られる。重合用触媒としては、重合度、あるい
は作られる共重合体の性質などの点から、有機錫−リン
酸エステル縮合物触媒系が特に好ましい。
【0010】本発明のポリエーテル共重合体は、繰り返
し単位(A)5〜95モル%、繰り返し単位(B)95
〜5モル%及び繰り返し単位(C)0〜15モル%から
なる。繰り返し単位(A)10〜95モル%、特に19
〜94モル%、繰り返し単位(B)90〜5モル%、特
に80〜5モル%及び繰り返し単位(C)0〜10モル
%、特に0.1〜5モル%が好ましい。式(I)の単量
体及び式(II)の単量体が必須成分であり、架橋体を
得る場合には、更に式(III−1)または式(III
−2)の単量体を用いてポリエーテル共重合体を合成す
る。
【0011】繰り返し単位(B)が95モル%を越える
とガラス転移温度の上昇とオキシエチレン鎖の結晶化を
招き、結果的に固体電解質のイオン伝導性を著しく悪化
させることとなり、高分子固体電解質のイオン伝導性を
悪化させる事になる。一般にポリエチレンオキシドの結
晶性を低下させることによりイオン伝導性が向上するこ
とは知られているが、本発明のポリエーテル共重合体の
場合はイオン伝導性の向上効果は格段に大きい。
【0012】また、ポリエーテル共重合体の分子量は、
加工性、成形性、機械的強度、柔軟性を得るためには重
量平均分子量104〜107、好ましくは105〜5×1
6の範囲のものが適する。
【0013】重量平均分子量が104より小さいと、機
械的強度を維持するため、また、高温での流動を防ぐた
めに架橋密度を高くする必要が生じ、得られた高分子固
体電解質のイオン伝導性が低下する。重量平均分子量が
107を越えると加工性、成形性に問題を生ずる。
【0014】ポリエーテル共重合体のガラス転移温度は
−50℃以下が好ましく融解熱量は90J/g以下が好
ましい。ガラス転移温度及び融解熱量は示差走査熱量計
(DSC)により測定したものである。
【0015】本発明のポリエーテル共重合体は、ブロッ
ク共重合、ランダム共重合何れの共重合タイプでも良い
が、ランダム共重合体の方がよりポリエチレンオキシド
の結晶性を低下させる効果が大きいので好ましい。
【0016】繰り返し単位(A)は、式(I)の単量体
から誘導される。繰り返し単位(A)を形成する単量体
(I)におけるR1、R2、R3は、それぞれ水素原子ま
たは-CH2O(CH2CH2O)nRであり、全てが同時に水素原子で
あることはない。nおよびRは、R1、R2、R3の間で
異っていても、同じであってもよい。R1、R2、R3
うち2つの基が同じ置換基であることが好ましい。R
は、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜8のアル
ケニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数6
〜14のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル
基より選ばれる基である。Rは、炭素数が1〜3のアル
キル基、または炭素数が2〜4のアルケニル基であるこ
とが好ましい。繰り返し単位(A)を形成する単量体
(I)における側鎖部分のオキシエチレン単位の重合度
nは1〜12、例えば1〜6が好ましい。重合度nが1
2を越えると得られた固体電解質のイオン伝導性が低下
し好ましくない。
【0017】繰り返し単位(B)は、式(II)の単量
体(すなわち、エチレンオキシド)から誘導される。繰
り返し単位(C)は、式(III−1)または式(II
I−2)の単量体から誘導される。
【0018】繰り返し単位(C)における反応性官能基
は、(a)エチレン性不飽和基、(b)反応性ケイ素含
有基、(c)エポキシ含有基または(d)ハロゲン原子
含有基であることが好ましい。
【0019】エチレン性不飽和基を有する単量体は、式
(III−a):
【化13】 [式中、R6はエチレン性不飽和を有する基である。]
で示されるオキシラン化合物が好ましい。
【0020】エチレン性不飽和基を含有するオキシラン
化合物としては、アリルグリシジルエーテル、4-ビニ
ルシクロヘキシルグリシジルエーテル、α-テルピニル
グリシジルエーテル、シクロヘキセニルメチルグリシジ
ルエーテル、p-ビニルベンジルグリシジルエーテル、ア
リルフェニルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエ
ーテル、3,4-エポキシ-1-ブテン、3,4-エポキシ-
1-ペンテン、4,5-エポキシ-2-ペンテン、1,2-エ
ポキシ-5,9-シクロドデカジエン、3,4-エポキシ-1
-ビニルシクロヘキセン、1,2-エポキシ-5-シクロオ
クテン、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、ソルビン酸グリシジル、ケイ皮酸グリシジル、クロ
トン酸グリシジル、グリシジル−4−ヘキセノエートが
用いられる。
【0021】好ましくは、アリルグリシジルエーテル、
アリルフェニルグリシジルエーテル、ビニルグリシジル
エーテル、3,4-エポキシ-1-ブテン、3,4-エポキシ
-1-ペンテン、4,5-エポキシ-2-ペンテン、アクリル
酸グリシジルおよびメタクリル酸グリシジルがある。
【0022】繰り返し単位(C)を形成する反応性ケイ
素基を有する単量体は、式(III−b−1):
【化14】 [式中、R7は反応性ケイ素含有基である。]または式
(III−b−2):
【化15】 [式中、R8は反応性ケイ素含有基である。]で示され
る反応性ケイ素基を含有するオキシラン化合物であるこ
とが好ましい。
【0023】式(III−b−1)で示される反応性ケ
イ素基を含有するオキシラン化合物は、好ましくは式
(III−b−1−1)および式(III−b−1−
2)で示される化合物である。
【化16】
【0024】式(III−b−2)で示される反応性ケ
イ素基を含有するオキシラン化合物は、好ましくは式
(III−b−2−1)で示される化合物である。
【化17】
【0025】式(III−b−1−1)、式(III−
b−1−2)および式(III−b−2−1)において
9、R10、R11は各々同一であっても、異なっていて
もよいが、少なくとも一個がアルコキシ基であり、残り
がアルキル基である。mは1〜6の整数を表す。
【0026】更に好ましい例を挙げると、式(III−
b−1−1)で表されるモノマーには、2-グリシドキ
シエチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、4-グリシドキシブチルメチルト
リメトキシシランなどが挙げられる。
【0027】式(III−b−1−2)で表されるモノ
マーには、3-(1,2−エポキシ)プロピルトリメトキシ
シラン、4-(1,2−エポキシ)ブチルトリメトキシシラ
ン、5-(1,2−エポキシ)ペンチルトリメトキシシラン
などが挙げられる。
【0028】式(III−b−2−1)で表されるモノ
マーには、1-(3,4-エポキシシクロヘキシル)メチル
メチルジメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0029】これらの中で、3-グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシランおよび4-(1,2-エポキシ)ブチルト
リメトキシシランが特に好ましい。
【0030】繰り返し単位(C)を形成する、反応性官
能基としてエポキシ基を有する単量体は、式(III−
c):
【化18】 [式中、R12は、二価の有機基である。]で示される両
末端にエポキシ基を含有するオキシラン化合物が好まし
い。R12は、水素、炭素、酸素から選ばれた元素よりな
る有機基であることが好ましい。
【0031】式(III−c)におけるR12基が、 −CH2−O−(CHA1−CHA2−O)p−CH2−、 −(CH2)p−、 −CH2O−Ph−OCH2− [式中、A1およびA2は水素またはメチル基であり、P
hはフェニレン基であり、pは0〜12の数である。]
であることが好ましい。
【0032】反応性官能基としてエポキシ基を有する単
量体は、次式(III−c−1)、(III−c−2)
および(III−c−3)で示される化合物であること
が好ましい。
【化19】 上記(III−c−1)、(III−c−2)および
(III−c−3)において、A1、A2は水素原子また
はメチル基であり、pは0〜12の数を表す。
【0033】式(III−c−1)で表されるモノマー
には、2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-
メチルプロピルエーテル、エチレングリコール-2,3-
エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピ
ルエーテル、及びジエチレングリコール-2,3-エポキ
シプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエー
テルなどが挙げられる。
【0034】式(III−c−2)で表されるモノマー
には、2-メチル-1,2,3,4-ジエポキシブタン、2-
メチル-1,2,4,5-ジエポキシペンタン、及び2-メチ
ル-1,2,5,6-ジエポキシヘキサンなどが挙げられ
る。
【0035】式(III−c−3)で表されるモノマー
には、ヒドロキノン-2,3-エポキシプロピル-2',3'-
エポキシ-2'-メチルプロピルエーテル、及びカテコー
ル-2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メ
チルプロピルエーテルなどが挙げられる。
【0036】2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキ
シ-2'-メチルプロピルエーテル、エチレングリコール-
2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチル
プロピルエーテル、2-メチル-1,2,3,4-ジエポキシ
ブタンおよびヒドロキノン-2,3-エポキシプロピル-
2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエーテルが特に
好ましい。
【0037】ハロゲン原子を有する単量体は、式(II
I−d):
【化20】 [式中、R13はハロゲン原子を有する基である。]で示
されるオキシラン化合物が好ましい。
【0038】ハロゲン原子を含有するオキシラン化合物
には、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリンおよび
エピヨードヒドリンなどが挙げられる。
【0039】本発明において用いられるエチレン性不飽
和基を有する共重合体の架橋方法としては、有機過酸化
物、アゾ化合物等から選ばれるラジカル開始剤、紫外
線、電子線等の活性エネルギー線が用いられる。更に
は、水素化ケイ素を有する架橋剤を用いる事もできる。
【0040】有機過酸化物としては、ケトンパーオキサ
イド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、
パーオキシエステル等、通常架橋用途に使用されている
ものが用いられ、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,
3,5-トリメチルシクロヘキサン、ジ-t-ブチルパーオ
キサイド、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパー
オキシ)ヘキサン、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げ
られる。有機過酸化物の添加量は有機過酸化物の種類に
より異なるが、通常、ポリエーテル共重合体の0.1〜
10重量%の範囲内である。
【0041】アゾ化合物としては、アゾニトリル化合
物、アゾアミド化合物、アゾアミジン化合物等、通常架
橋用途に使用されているものが用いられ、2,2'-アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチル
ブチロニトリル)、2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4
-ジメチルバレロニトリル)、2,2-アゾビス(2-メチル
-N-フェニルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2'-ア
ゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]、2,
2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プ
ロピオンアミド]、2,2'-アゾビス(2-メチルプロパ
ン)、2,2'-アゾビス[2-(ヒドロキシメチル)プロピオ
ニトリル]等が挙げられる。アゾ化合物の添加量はアゾ
化合物の種類により異なるが、通常、ポリエーテル共重
合体の0.1〜10重量%の範囲内である。
【0042】紫外線等の活性エネルギー線照射による架
橋に適するモノマーはアクリル酸グリシジルエステル、
メタクリル酸グリシジルエステル、ケイ皮酸グリシジル
エステルが特に好ましい。また、増感助剤としてジエト
キシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フ
ェニルプロパン-1-オン、フェニルケトン等のアセトフ
ェノン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等の
ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン、4-フェニル
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、2-イソプロピ
ルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン等の
チオキサントン類、3-スルホニルアジド安息香酸、4-
スルホニルアジド安息香酸等のアジド類等を任意に用い
ることができる。
【0043】これらの架橋反応の架橋助剤としてエチレ
ングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、オリゴエチレングリコールジアクリレー
ト、オリゴエチレングリコールジメタクリレート、アリ
ルメタリクレート、アリルアクリレート、ジアリルマレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、マレイミド、フェ
ニルマレイミド、無水マレイン酸等を任意に用いること
ができる。
【0044】エチレン性不飽和基を架橋する水素化ケイ
素を有する架橋剤としては、少なくとも2個の水素化ケ
イ素を有する化合物が用いられる。特にポリシロキサン
化合物またはポリシラン化合物が良い。ポリシロキサン
化合物としては(a−1)式もしくは(a−2)式で表
される線状ポリシロキサン化合物、または(a−3)式
で表される環状ポリシロキサン化合物がある。
【0045】
【化21】
【0046】但し、(a−1)式〜(a−3)式に於い
てR21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28
よびR29は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、qとrは整数を表す。r
≧2、q≧0、2≦q+r≦300である。アルキル基
としては、メチル基、エチル基などの低級アルキル基が
好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基などの低級アルコキシ基が好ましい。
【0047】ポリシラン化合物としては(b−1)式で
表される線状ポリシラン化合物が用いられる。
【化22】 但し、(b−1)式に於いてR30、R31、R32、R33
よびR34は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、sとtは整数を表す。t
≧2、s≧0、2≦s+t≦100である。
【0048】ヒドロシリル化反応の触媒の例としては、
パラジウム、白金などの遷移金属あるいはそれらの化合
物、錯体が挙げられる。また、過酸化物、アミン、ホス
フィンも用いられる。最も一般的な触媒はジクロロビス
(アセトニトリル)パラジウム(II)、クロロトリス
(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、塩化白金
酸が挙げられる。
【0049】反応性ケイ素基含有の共重合体の架橋方法
としては、反応性ケイ素基と水との反応によって架橋で
きるが、反応性を高めるには、ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズマレート、ジブチルスズジアセテー
ト、オクチル酸スズ、ジブチルスズアセチルアセトナー
ト等のスズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラプ
ロピルチタネート等のチタン化合物、アルミニウムトリ
スアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルア
セトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチル
アセトアセテート等のアルミニウム化合物などの有機金
属化合物、あるいは、ブチルアミン、オクチルアミン、
ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロ
ピルアミン、グアニン、ジフェニルグアニン等のアミン
系化合物などを触媒として用いても良い。
【0050】側鎖エポキシ基含有の共重合体の架橋方法
としてはポリアミン類、酸無水物類などが用いられる。
ポリアミン類としては、ジエチレントリアミン、ジプロ
ピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジ
エチルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピル
アミン、ヘキサメチレンジアミン、N-アミノエチルピ
ペラジン、ビス-アミノプロピルピペラジン、トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸ジヒドラジド
などの脂肪族ポリアミン、4,4'-ジアミノジフェニル
エーテル、ジアミノジフェニルスルホン、m-フェニレン
ジアミン、2,4-トルイレンジアミン、m-トルイレンジ
アミン、o-トルイレンジアミン、キシリレンジアミンな
どの芳香族ポリアミン等が挙げられる。その添加量はポ
リアミンの種類により異なるが、通常、ポリエーテル共
重合体の0.1〜10重量%の範囲である。
【0051】酸無水物類としては、無水マレイン酸、無
水ドデセニルコハク酸、無水クロレンデック酸、無水フ
タル酸、無水ピロメリット酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラメチレン
無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテ
トラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸等が挙げ
られる。その添加量は酸無水物の種類により異なるが、
通常、ポリエーテル共重合体の0.1〜10重量%の範
囲である。これらの架橋には促進剤を用いても良く、ポ
リアミン類の架橋反応にはフェノール、クレゾール、レ
ゾルシン、ピロガロール、ノニルフェノール、2,4,6
−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールなどがあ
り、酸無水物類の架橋反応にはベンジルジメチルアミ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、2-(ジメチルアミノエチル)フェノール、ジメチル
アニリン、2-エチル-4-メチルイミダゾールなどがあ
る。その添加量は促進剤により異なるが、通常、架橋剤
の0.1〜10重量%の範囲である。
【0052】ハロゲン原子含有の共重合体の架橋方法と
しては、ポリアミン類、メルカプトイミダゾリン類、メ
ルカプトピリミジン類、チオウレア類、ポリメルカプタ
ン類等の架橋剤が用いられる。ポリアミン類としては、
トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン等が
挙げられる。メルカプトイミダゾリン類としては2-メ
ルカプトイミダゾリン、4-メチル-2-メルカプトイミ
ダゾリン等が挙げられる。メルカプトピリミジン類とし
ては2-メルカプトピリミジン、4,6-ジメチル-2-メ
ルカプトピリミジン等が挙げられる。チオウレア類とし
てはエチレンチオウレア、ジブチルチオウレアなどが挙
げられる。ポリメルカプタン類としては2-ジブチルア
ミノ-4,6-ジメチルカプト-s-トリアジン、2-フェニ
ルアミノ-4,6-ジメルカプトトリアジン等が挙げられ
る。架橋剤の添加量は架橋剤の種類により異なるが、通
常、ポリエーテル共重合体の0.1〜30重量%の範囲
である。
【0053】また、本発明の高分子固体電解質に更に受
酸剤となる金属化合物を添加することは、ハロゲン含有
ポリマーの熱安定性の見地から有効である。このような
受酸剤となる金属酸化物としては、周期律表第II族金属
の酸化物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、ケイ酸
塩、ホウ酸塩、亜リン酸塩、周期律表VIa族金属の酸化
物、塩基性炭酸塩、塩基性カルボン酸塩、塩基性亜リン
酸塩、塩基性亜硫酸塩、三塩基性硫酸塩等がある。
【0054】具体的な例としては、マグネシア、水酸化
マグネシウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭
酸バリウム、生石灰、消石灰、炭酸カルシウム、ケイ酸
カルシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、フタル酸カルシウム、亜リン酸マグネシウム、亜リ
ン酸カルシウム、亜鉛華、酸化錫、リサージ、鉛丹、鉛
白、二塩基性フタル酸鉛、二塩基性炭酸鉛、ステアリン
酸錫、塩基性亜リン酸鉛、塩基性亜リン酸錫、塩基性亜
硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛等を挙げることができる。上記
酸受酸剤となる金属化合物の配合量は種類により異なる
が、通常、ポリエーテル共重合体の0.1〜30重量%
の範囲である。
【0055】本発明において用いられる電解質塩化合物
としては、本発明のポリエーテル共重合体または該共重
合体の架橋体に可溶のものならば何でもよいが、以下に
挙げるものが好ましい。即ち、金属陽イオン、アンモニ
ウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジウム
イオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、As
6 -、PF6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オクチル
スルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオ
ン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレン
スルホン酸イオン、7,7,8,8-テトラシアノ-p-キノ
ジメタンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2)
N]-、[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-、および
[(X1SO2)(X2SO2)YC]-から選ばれた陰イオンと
からなる化合物が挙げられる。但し、X1、X2、X3
およびYは電子吸引性基である。更に好ましくはX1
2、およびX3は各々独立して炭素数が1〜6のパーフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアリール基であ
り、Yはニトロ基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボ
キシル基、またはシアノ基である。X1、X2、およびX
3は各々同一であっても、異なっていてもよい。
【0056】金属陽イオンとしては遷移金属の陽イオン
を用いる事ができる。好ましくはMn、Fe、Co、N
i、Cu、ZnおよびAg金属から選ばれた金属の陽イ
オンが用いられる。又、Li、Na、K、Rb、Cs、
Mg、CaおよびBa金属から選ばれた金属の陽イオン
を用いても好ましい結果が得られる。電解質塩化合物と
して前述の化合物を2種類以上併用することは自由であ
る。
【0057】本発明において、上記電解質塩化合物の使
用量はポリエーテル共重合体の主鎖および側鎖を含めた
エーテルの酸素原子の総モル数に対する割合、即ちモル
比(電解質塩化合物のモル数)/(ポリエーテル共重合
体のエーテルの酸素原子の総モル数)の値は0.000
1〜5、好ましくは0.001〜0.5の範囲がよい。こ
の値が5を越えると加工性、成形性および得られた固体
電解質の機械的強度や柔軟性が低下し、さらにイオン伝
導性も低下する。
【0058】可塑剤(iii)は、非プロトン性有機溶
媒、または直鎖型もしくは分岐型のポリアルキレングリ
コールの誘導体である。非プロトン性有機溶媒として
は、非プロトン性のエーテル類及びエステル類が好まし
い。具体的には、プロピレンカーボネート、γ-ブチロ
ラクトン、ブチレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、1,2-ジメトキシエタン、
1,2-ジメトキプロパン、3-メチル-2-オキサゾリド
ン、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラ
ン、1,3-ジオキソラン、4,4-メチル-1,3-ジオキ
ソラン、tert-ブチルエーテル、iso-ブチルエーテル、
1,2-エトキシメトキシエタン、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエ
チレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレング
リコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコール
ジエチルエーテル、エチレングライム、エチレンジグラ
イム、メチルテトラグライム、メチルトリグライム、メ
チルジグライム、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン
酸メチル等が挙げられ、これらの2種以上の混合物を用
いても良い。
【0059】特に好ましいのはプロピレンカーボネー
ト、γ-ブチロラクトン、ブチレンカーボネート、3-メ
チル-2-オキサゾリンである。トリエチレングリコール
ジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、
テトラエチレングリコールジエチルエーテルも特に好ま
しい有機溶媒である。
【0060】直鎖型または分岐型のポリアルキレングリ
コールの誘導体としては、数平均分子量が200〜50
00のポリアルキレングリコールから得られるものが好
ましい。ポリアルキレングリコールとしてはポリエチレ
ングリコール又はポリプロピレングリコール等が挙げら
れ、その誘導体としては炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数3〜8のアルケニル基を有するエステル誘導体、エ
ーテル誘導体または金属塩等がある。
【0061】誘導体の内、エーテル誘導体としてはジメ
チルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテ
ル、ジアリルエーテル等のジエーテル類、エステル誘導
体としてはポリアルキレングリコールジメタクリル酸エ
ステル(例えば、ポリエチレングリコールジメタクリル
酸エステル)、ポリアルキレングリコールジ酢酸エステ
ル(例えば、ポリエチレングリコールジ酢酸エステ
ル)、ポリアルキレングリコールジアクリル酸エステル
(例えば、ポリエチレングリコールジアクリル酸エステ
ル)等のジエステル類を挙げることができる。金属塩と
してはポリアルキレングリコールのナトリウム、リチウ
ム、ジアルキルアルミニウム塩等を挙げることができ
る。
【0062】可塑剤の配合割合は任意であるが、ポリエ
ーテル共重合体100重量部に対して、0〜2000重
量部、好ましくは1〜2000重量部、例えば10〜1
000重量部、特に10〜500重量部である。
【0063】本発明の高分子固体電解質の製造方法は特
に制約はないが、通常ポリエーテル共重合体(i)、電
解質塩(ii)、要すれば存在する可塑剤(iii)を
機械的に混合すればよい。架橋を必要とするポリエーテ
ル共重合体(i)の場合にはそれぞれの成分を機械的に
混合した後、架橋させるなどの方法によって製造されて
よい。または、架橋後、電解質塩(ii)および要すれ
ば可塑剤(iii)を含む有機溶媒に長時間浸漬して、
電解質塩(ii)および要すれば可塑剤(iii)を含
浸させても良い。
【0064】電解質塩(ii)および可塑剤(iii)
をポリエーテル共重合体(i)に混合する方法は特に制
約されないが、電解質塩(ii)および可塑剤(ii
i)を含む有機溶媒にポリエーテル共重合体(i)を長
時間浸漬して含浸させる方法、電解質塩(ii)および
可塑剤(iii)をポリエーテル共重合体(i)へ機械
的に混合させる方法、ポリエーテル共重合体(i)、電
解質塩(ii)および可塑剤(iii)を有機溶媒に溶
かして混合させる方法、ポリエーテル共重合体(i)を
一度他の溶剤に溶かした後、電解質塩(ii)および可
塑剤(iii)を混合させる方法などがある。混合に使
用した有機溶媒(例えば、アセトニトリル)は高分子固
体電解質製造の後に除去する。
【0065】機械的に混合する手段としては、各種ニー
ダー類、オープンロール、押出機などを任意に使用でき
る。エチレン性不飽和基の架橋反応において、ラジカル
開始剤を利用した場合、10℃〜200℃の温度条件下
1分〜20時間で架橋反応が終了する。紫外線等のエネ
ルギー線を利用する場合、一般には増感剤が用いられ
る。通常、10℃〜150℃の温度条件下0.1秒〜1
時間で架橋反応が終了する。反応性ケイ素含有基の架橋
反応では、反応は湿気によっても容易に起こるので、反
応に用いられる水の量は特に制限されない。エポキシ基
の架橋反応では、ポリアミン又は酸無水物を利用した場
合、10〜200℃の温度の条件下10分〜20時間で
架橋反応が終了する。
【0066】本発明で示された高分子固体電解質は機械
的強度と柔軟性に優れており、その性質を利用して薄膜
形状の固体電解質とすることが容易にできる。高分子固
体電解質を用いて、電気二重層キャパシタを作製する。
【0067】電気二重層キャパシタは、1つのセパレー
タ層、セパレータ層の両側に接して位置する2つの電極
層(導電層)、および電極層の外側に位置する2つの集
電電極を有する。セパレータ層、電極層および集電電極
は、保護層によって保護されていてよい。保護層の例
は、エポキシ樹脂などの樹脂である。集電電極は、リー
ド線、例えば、銅線に接続されている。
【0068】セパレータ層は、高分子固体電解質の単
独、または高分子固体電解質とポーラス膜の組み合わせ
からなっていてよい。ポーラス膜の例は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンである。セパレータ層の厚さは、例
えば、15〜500μmであってよい。
【0069】電極層は、電極材料(多孔質導電性材料)
および高分子固体電解質からなる。電極材料としては活
性炭、多孔質金属などの表面積の大きなものが好まし
い。活性炭の原料は特には限定されない。活性炭の原料
は、天然有機高分子、合成有機高分子またはピッチ等が
あげられる。本発明において用いられる活性炭は繊維
状、粉体状等その形状は任意である。1つの電極層の厚
さは、例えば、20〜500μmであってよい。電極層
において電極材料と高分子固体電解質の重量比は、例え
ば5/95〜95/5であってよい。集電電極は、金
属、例えば、アルミニウム、ニッケルなどからなってい
てよい。1つの集電電極の厚さは、例えば、15〜10
0μmであってよい。
【0070】電気二重層キャパシタに本発明の高分子固
体電解質を用いると、優れたイオン伝導性を有しかつ優
れた機械的強度を有するものであるため、電解質溶液を
用いた場合と同様に良好な充放電が行える。さらに、電
解質が固体であるため、液漏れなどの心配が無く長期安
定性が向上する。本発明の高分子固体電解質を電極上に
備えるには、電極材料が粉体の場合には粉体状電極材料
を高分子固体電解質の溶液と混合した後、溶媒を除去す
るか、あるいは電極材料が繊維状の場合には、繊維状電
極材料に高分子固体電解質溶液を含浸した後、溶媒を除
去すればよい。このようにして高分子固体電解質を電極
材料と混合し、成形したもの2枚の間にセパレータ(例
えば、高分子固体電解質板)を挿入することにより、電
気二重層キャパシタを得ることが出来る。
【0071】本発明の電気二重層キャパシタの作製法と
しては高分子固体電解質のシートを高分子固体電解質を
含浸した活性炭シートなどで挟む方法などがある。両極
がショートするようであれば、高分子固体電解質を含浸
した多孔質材料をセパレータとして用いても良い。
【0072】図1は、本発明の電気二重層キャパシタの
好ましい態様の断面図を示す。電気二重層キャパシタ
は、集電電極1および5、電極層(または導電層)2お
よび4、セパレータ層3を有する。集電電極1はリード
線6、集電電極2はリード線7に接続されている。集電
電極1および5、電極層2および4ならびにセパレータ
層3の周囲は、保護層8によって保護されている。
【0073】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。特性を以下のとおり測定した。キャパシタの容量 2.5Vの電圧において定電圧充電を行った後に1.0V
の電圧まで負荷抵抗1kΩの条件で放電を行い、電気二
重層キャパシタの容量を測定した。
【0074】モノマー換算組成および共重合体の分子量 1 H NMRスペクトルにより共重合体のモノマー換算組
成を求めた。共重合体の分子量測定にはゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー測定を行い、標準ポリスチレ
ン換算により分子量を算出した。ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー測定は株式会社島津製作所の測定装
置RID-6A、昭和電工(株)製カラムのショウデッ
クスKD-807、KD-806、KD-806M及びK
D-803、及び溶媒DMF(ジメチルホルムアミド)
を用いて60℃で行った。
【0075】ガラス転移温度および融解熱量 ガラス転移温度および融解熱量は理学電気(株)製示差
走査熱量計DSC8230Bを用い、窒素雰囲気中、温
度範囲−100〜80℃、昇温速度10℃/minで測
定した。
【0076】触媒の製造例 撹拌機、温度計及び蒸留装置を備えた3つ口フラスコに
トリブチル錫クロライド10g及びトリブチルホスフェ
ート35gを入れ、窒素気流下に撹拌しながら250℃
で20分間加熱して留出物を留去させ残留物として固体
状の有機錫−リン酸エステル縮合物質を得た。以下の重
合反応には、得られた有機錫−リン酸エステル縮合物質
を触媒として使用した。
【0077】実施例1 内容量3Lのガラス製4つ口フラスコの内部を窒素置換
し、これに触媒として有機錫−リン酸エステル縮合物質
0.5gと水分10ppm以下に調整したアリルグリシ
ジルエーテル17g、グリシジルエーテル化合物(I−
a):
【化23】 300g及び溶媒としてヘキサン1,000gを仕込
み、エチレンオキシド75gはグリシジルエーテル化合
物の重合率をガスクロマトグラフィーで追跡しながら、
逐次添加した。重合反応はメタノールで停止した。デカ
ンテーションによりポリマーを取り出した後、常圧下4
0℃で20時間、更に減圧下45℃で8時間乾燥してポ
リマー330gを得た。
【0078】グリシジルエーテル化合物(I−a):エ
チレンオキシド:アリルグリシジルエーテル=32:6
5:3モル%、ガラス転移温度は−71℃、ゲルパーミ
ュエションクロマトグラフィによる重量平均分子量は9
8万、融解熱量は8J/gであった。アセトニトリル
(250g)中に得られたポリエーテル共重合体50
g、プロピレンカーボネート15g、ホウフッ化リチウ
ム7g、架橋剤としてベンゾイルオキサイド0.75g
を混合した。このアセトニトリル溶液にアルミ溶射電極
(厚さ:50μm)を取り付けた活性炭素繊維シートを
浸し、活性炭素繊維シートに完全に溶液を含ませた。そ
の後アセトニトリルを揮発させ、100℃で3時間、溶
媒を除きながら架橋を行い、活性炭素繊維シートに架橋
した高分子固体電解質が含浸された複合体のシートを得
た。得られた複合体シートは40℃において24時間真
空乾燥を行なった。複合体シートにおいて活性炭素繊維
/高分子固体電解質の層の厚さは100μmであり、活
性炭素繊維と高分子固体電解質の重量比は、50/50
であった。
【0079】このようにして得た活性炭素繊維/高分子
固体電解質複合体シート2枚の間に、高分子固体電解質
を含浸した多孔性ポリプロピレンよりなるセパレータ
(厚さ:100μm)(高分子固体電解質と多孔性ポリ
プロピレンの重量比:50/50)をはさんで、これら
を圧着した。このシートを1cm×1cmの大きさに切
り出した後に両方のアルミ電極に銅の導線を取り付け、
素子を作製した。その後、エポキシ樹脂を表面に塗布す
ることにより素子に厚さ1mmの保護層を付与し、図1
に示すような電気二重層キャパシタを得た。2.5Vの
電圧において定電圧充電を行った後に1.0Vの電圧ま
で負荷抵抗1kΩの条件で放電を行い、この電気二重層
キャパシタの容量を測定した。このキャパシタの容量は
0.1Fであって活性炭素1gあたりに換算した容量は
10F/gであった。
【0080】実施例2 グリシジルエーテル化合物(I−b):
【化24】 、エチレンオキシドおよび3,4−エポキシ−1-ブテン
を用いる以外は、有機錫−リン酸エステル縮合物触媒系
で実施例1と同様にして重合を行った。得られた三元重
合体のポリマー組成はグリシジルエーテル化合物(I−
b):エチレンオキシド:3,4−エポキシ−1-ブテン=
12:87:1 モル%、ガラス転移温度は−71℃、重
量平均分子量は110万、融解熱量は45J/gであっ
た。
【0081】アセトニトリル(250g)中に得られた
ポリエーテル共重合体50g、プロピレンカーボネート
15g、ホウフッ化リチウム7g、架橋剤としてアゾビ
スイソブチロニトリル0.80gを混合した後、90℃
で7時間、溶媒を除きながら架橋を行った。以降、実施
例1と同様の操作を行い、電気二重層キャパシタを製造
した。キャパシタの容量は0.1Fであって、活性炭素
1gあたりに換算した容量は9F/gであった。
【0082】
【発明の効果】加工性、成形性、機械的強度、柔軟性や
耐熱性などに優れており、かつイオン伝導性が著しく改
善されている高分子固体電解質を使用した電気二重層キ
ャパシタは、効率よくイオンを輸送することができ、高
いキャパシタ容量を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた電気二重層キャパシタの
断面図である。
【符号の説明】
1、5: 集電電極、 2、4:電極
層、3:セパレータ層、 6、7:リ
ード線、8:保護層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 克人 兵庫県尼崎市大高洲町9番地 ダイソー株 式会社内 (72)発明者 肥後橋 弘喜 兵庫県尼崎市大高洲町9番地 ダイソー株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)(A)式(I): 【化1】 [式中、R1、R2、R3は水素原子または-CH2O(CH2CH2O)
    nRであり、nおよびRはR1、R2、R3の間で異なって
    いても良い。但し、R1、R2、R3の全てが同時に水素
    原子であることはない。Rは炭素数1〜12のアルキル
    基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数3〜8のシク
    ロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基および炭素
    数7〜12のアラルキル基より選ばれる基であり、nは
    1〜12である。]で示される単量体から誘導される繰
    り返し単位5〜95モル%、(B)式(II): 【化2】 で示される単量体から誘導される繰り返し単位95〜5
    モル%、及び(C)式(III−1)または式(III
    −2): 【化3】 【化4】 [式中、R4およびR5は、エチレン性不飽和基、反応性
    ケイ素含有基、エポキシ含有基、ハロゲン原子含有基か
    ら選択される反応性官能基である。]で示される反応性
    基含有単量体から誘導される繰り返し単位0〜15モル
    %を有する重量平均分子量が104〜107の範囲内であ
    るポリエーテル共重合体あるいは該共重合体の架橋体、
    ならびに (ii)電解質塩 を含んでなる高分子固体電解質を用いた電気二重層キャ
    パシタ。
  2. 【請求項2】 高分子固体電解質が、さらに(iii)
    非プロトン性有機溶媒、および直鎖型または分岐型のポ
    リアルキレングリコールの誘導体からなる群から選択さ
    れた可塑剤を含んでなる請求項1に記載の電気二重層キ
    ャパシタ。
  3. 【請求項3】 活性炭素を両電極に用いることを特徴と
    する請求項1または2に記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 ポリエーテル共重合体の重量平均分子量
    が、105〜5×106の範囲内である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  5. 【請求項5】 ポリエーテル共重合体が、繰り返し単位
    (A)10〜95モル%、繰り返し単位(B)90〜5
    モル%および繰り返し単位(C)0〜10モル%からな
    る請求項1〜3のいずれかに記載の電気二重層キャパシ
    タ。
  6. 【請求項6】 式(I)におけるRが、炭素数が1〜3
    のアルキル基または炭素数が2〜4のアルケニル基であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の電気二重層キャパシ
    タ。
  7. 【請求項7】 反応性基含有単量体が、アリルグリシジ
    ルエーテル、アリルフェニルグリシジルエーテル、ビニ
    ルグリシジルエーテル、3,4−エポキシ−1−ブテ
    ン、3,4−エポキシ−1−ペンテン、4,5−エポキシ
    −2−ペンテン、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
    グリシジルから選ばれたモノマーである請求項1〜3の
    いずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  8. 【請求項8】 反応性基含有単量体が、エピブロモヒド
    リン、エピヨードヒドリン、エピクロロヒドリンから選
    ばれたモノマーである請求項1〜3のいずれかに記載の
    電気二重層キャパシタ。
  9. 【請求項9】 反応性基含有単量体が、γ-グリシドキ
    シプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロ
    ピルメチルジメトキシシランから選ばれたモノマーであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の電気二重層キャパシ
    タ。
  10. 【請求項10】 反応性基含有単量体が、2,3-エポキ
    シプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエー
    テル、エチレングリコール-2,3-エポキシプロピル-
    2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエーテル、2-メ
    チル-1,2,3,4-ジエポキシブタン、ヒドロキノン-
    2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチル
    プロピルエーテルから選ばれたモノマーである請求項1
    〜3のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
JP32661398A 1998-11-17 1998-11-17 電気二重層キャパシタ Pending JP2000150308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32661398A JP2000150308A (ja) 1998-11-17 1998-11-17 電気二重層キャパシタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32661398A JP2000150308A (ja) 1998-11-17 1998-11-17 電気二重層キャパシタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000150308A true JP2000150308A (ja) 2000-05-30

Family

ID=18189769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32661398A Pending JP2000150308A (ja) 1998-11-17 1998-11-17 電気二重層キャパシタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000150308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2853320A1 (fr) * 2003-04-03 2004-10-08 Rhodia Chimie Sa Composition reticulable pour electrolyte de batterie
JP2015520506A (ja) * 2012-04-18 2015-07-16 ジ アリゾナ ボード オブ リージェンツ ア ボディ コーポレイト アクティング フォー アンド オン ビハーフ オブ ノーザン アリゾナ ユニバーシティThe Arizona Board Of Regents,A Body Corporate Acting For And On Behalf Of Northernarizona University ストラクチュラルスーパーキャパシタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2853320A1 (fr) * 2003-04-03 2004-10-08 Rhodia Chimie Sa Composition reticulable pour electrolyte de batterie
WO2004091033A3 (fr) * 2003-04-03 2005-07-14 Rhodia Chimie Sa Composition reticulable pour electrolyte de batterie
JP2015520506A (ja) * 2012-04-18 2015-07-16 ジ アリゾナ ボード オブ リージェンツ ア ボディ コーポレイト アクティング フォー アンド オン ビハーフ オブ ノーザン アリゾナ ユニバーシティThe Arizona Board Of Regents,A Body Corporate Acting For And On Behalf Of Northernarizona University ストラクチュラルスーパーキャパシタ
US10147555B2 (en) 2012-04-18 2018-12-04 The Arizona Board Of Regents, A Body Corporate Act For And On Behalf Of Structural supercapacitors

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0838487B1 (en) Polyether copolymer and polymer solid electrolyte
JP3215440B2 (ja) 高分子固体電解質
JP3223978B2 (ja) ポリエーテル共重合体および高分子固体電解質
JP3491539B2 (ja) 高分子固体電解質及びその用途
JP3215436B2 (ja) 架橋高分子固体電解質及びその用途
EP0945476B1 (en) Crosslinked solid polyether copolymer electrolyte
JP4089221B2 (ja) 高分子固体電解質および電池
US6858351B2 (en) Polyethylene oxide-based electrolyte containing silicon compound
US6201071B1 (en) Polyether copolymer, solid polymer electrolyte and battery
JP3282565B2 (ja) 架橋高分子固体電解質及びその用途
JP2000150006A (ja) 高分子固体電解質を用いた光電変換素子
JPH10176105A (ja) 高分子固体電解質
JP4269648B2 (ja) 電解質組成物および電池
JP4640172B2 (ja) 電解質組成物および電池
JP2000150308A (ja) 電気二重層キャパシタ
JP2006134817A (ja) 電解質組成物および電池