Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2000143443A - ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料 - Google Patents

ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料

Info

Publication number
JP2000143443A
JP2000143443A JP10327473A JP32747398A JP2000143443A JP 2000143443 A JP2000143443 A JP 2000143443A JP 10327473 A JP10327473 A JP 10327473A JP 32747398 A JP32747398 A JP 32747398A JP 2000143443 A JP2000143443 A JP 2000143443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxyapatite
pigment
powder
cahpo
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10327473A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Saeki
達哉 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP10327473A priority Critical patent/JP2000143443A/ja
Publication of JP2000143443A publication Critical patent/JP2000143443A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 とくに化粧料用の顔料として好適に使用でき
る新規なヒドロキシアパタイト顔料と、その効率的な製
造方法と、かかるヒドロキシアパタイト顔料を用いた化
粧料とを提供する。 【解決手段】 ヒドロキシアパタイト顔料は、板状の結
晶形状を有するCaHPO4・2H2Oの粉末を水中に懸
濁させ、ついでそれよりも平均粒径の小さいCa(OH)
2の微粉末を加え、最終的にpHを6〜10に調整する
製造方法によって製造されたものである。化粧料は、上
記ヒドロキシアパタイト顔料を少なくとも含有したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば化粧
料、塗料、ゴム、プラスチック、セラミックスなどの配
合成分として有用なヒドロキシアパタイト顔料とその製
造方法、ならびにかかるヒドロキシアパタイト顔料を用
いた化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料用の顔料としては、たとえ
ばタルク、炭酸カルシウム、カオリン、酸化亜鉛、酸化
チタン、酸化鉄、群青、魚鱗箔、マイカ、雲母チタン、
オキシ酸化ビスマス、ステアリン酸マグネシウム、パル
ミチン酸亜鉛などが一般的に使用されてきたが近時、生
物の骨や歯などを構成する成分でもあって生体適合性を
有するヒドロキシアパタイト〔Ca10(PO4)6(O
H)2〕が、とくに安全性の観点から注目されている。ま
た、かかるヒドロキシアパタイトは、皮脂を吸着する効
果にもすぐれている。
【0003】しかし、従来の製造方法によって製造され
るヒドロキシアパタイトは、その平均粒径がおよそ1μ
m未満の微細な粉末状であって凝集しやすい上、化粧料
用の顔料としての隠ぺい力、被覆力が十分でないという
問題があった。そこでヒドロキシアパタイトの微粉末
を、有機または無機の材料からなる球状の、比較的に粒
径の大きな核体粒子の表面に付着させることで、その隠
ぺい力、被覆力を向上させたヒドロキシアパタイトの複
合粒子が提案された(特公平4−27203号公報、特
公平6−92288号公報)。
【0004】ところが上記複合粒子はいずれも球状で、
化粧料に用いると、肌に塗り伸ばす際にキシミ感を生
じ、また肌への定着性が悪いために、多量に配合できな
いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、化粧料に用い
た際にキシミ感がなく、かつ肌への定着性にもすぐれた
板状で、しかも隠ぺい力、被覆力を向上すべくこれまで
よりもサイズの大きなヒドロキシアパタイトの粒子を合
成する方法が提案された(特開平9−40408号公報
参照)。
【0006】かかる合成方法は、目的とするヒドロキシ
アパタイト粒子の形状に対応した板状の結晶形状を有す
るCaHPO4・2H2Oの粉末と、それよりも小さいC
aCO3の微粉末とを、ともに水中に懸濁させた状態
で、液温をおよそ40〜70℃程度に維持して数時間、
反応させることで、上記CaHPO4・2H2Oの粉末の
表面に、両成分の反応生成物であるヒドロキシアパタイ
トを析出させるというものである。
【0007】しかし、発明者らが検討したところによる
と、この製造方法で製造されたヒドロキシアパタイト粒
子は、原料であるCaHPO4・2H2Oの粉末の形状を
維持できずに、およそ板状とはいいがたい形状になっ
て、化粧料に使用した際に、キシミ感などの違和感を生
じる場合がある上、厚生省薬務局の定めた「化粧品種別
配合成分規格」の、ヒドロキシアパタイトに関する諸規
定のうち炭酸塩に関する規定を満足しないために、化粧
料用としては規格外になることが判明した。
【0008】この発明の目的は、とくに化粧料用の顔料
として好適に使用できる新規なヒドロキシアパタイト顔
料と、その効率的な製造方法と、かかるヒドロキシアパ
タイト顔料を用いた化粧料とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明のヒドロキシアパタイト顔料は、その形状
に対応した板状の結晶形状を有するCaHPO4・2H2
Oの粉末を水中に懸濁させ、ついでそれよりも平均粒径
の小さいCa(OH)2の微粉末を加え、最終的にpHを
6〜10に調整して製造されることを特徴とするもので
あって、化粧料用の顔料として好適に使用することがで
きる。
【0010】すなわちこの発明のヒドロキシアパタイト
顔料は、上記のようにその原料中に炭酸塩を含まないた
めに、水に分散した状態で塩酸を加えても発泡せず、ヒ
ドロキシアパタイトに関する前記の諸規定のうち炭酸塩
に関する規定を満足する。もちろん、いうまでもないこ
とであるが、ヒドロキシアパタイトに関するその他の規
定も全て満足しており、よって化粧料用の顔料としての
規格に適合している。
【0011】またこの発明のヒドロキシアパタイト顔料
は、後述する実施例、比較例の結果より明らかなよう
に、原料であるCaHPO4・2H2Oの粉末の形状を維
持してきれいな板状に形成されるために、化粧料に用い
た際にキシミ感がなく、かつ肌への定着性にもすぐれて
いる。この原因は明らかでないが、従来の、CaHPO
4・2H2OとCaCO3との反応に比べて、CaHPO4
・2H2OとCa(OH)2との反応の方が均一かつスムー
ズに進行するためではないかと考えられる。
【0012】またこの発明のヒドロキシアパタイト顔料
は、原料としてのCaHPO4・2H2O粉末の結晶形状
を調整することで、その平板平面における長径の平均値
が1〜200μm程度、短径の平均値が上記長径の平均
値の0.2倍以上程度で、かつ厚みが、上記長径の平均
値の0.0001〜0.1倍程度という、比較的大きな
板状に形成することができ、化粧料用の顔料としての隠
ぺい力、被覆力にもすぐれたものとなりうる。
【0013】上記のヒドロキシアパタイト顔料を製造す
るための、この発明の製造方法は、製造するヒドロキシ
アパタイト顔料の形状に対応した板状の結晶形状を有す
るCaHPO4・2H2Oの粉末を水中に懸濁させ、つい
でそれよりも平均粒径の小さいCa(OH)2の微粉末を
加えて、最終的にpHを6〜10に調整することを特徴
とする。
【0014】かかる製造方法によれば、板状の結晶形状
を有するCaHPO4・2H2Oの粉末の表面に、当該C
aHPO4・2H2OとCa(OH)2との反応生成物であ
るヒドロキシアパタイトが析出して、前記のようにすぐ
れた特性を有するこの発明のヒドロキシアパタイト顔料
が製造される。またこの製造方法では、従来のように反
応に数時間という長い時間を必要としないので、ヒドロ
キシアパタイト顔料の製造効率も向上する。
【0015】なおpHを前記の範囲に調整するには、た
とえば水酸化ナトリウム、アンモニアなどのアルカリを
加えるなどしてもよい。さらにこの発明の化粧料は、上
記この発明のヒドロキシアパタイト顔料を少なくとも含
むことを特徴とする。かかるこの発明の化粧料は、前述
したこの発明のヒドロキシアパタイト顔料のすぐれた特
性により、肌に塗り伸ばす際にキシミ感がなく、かつ肌
への定着性にすぐれる上、隠ぺい力、被覆力にもすぐれ
たものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を説明する。こ
の発明のヒドロキシアパタイト顔料は、前述したように
板状の結晶形状を有するCaHPO4・2H2Oの粉末を
水中に懸濁させ、ついでそれよりも平均粒径の小さいC
a(OH)2の微粉末を加えたのち、たとえばアンモニア
水を加えるなどして最終的にpHを6〜10に調整して
製造されるものであって、上記CaHPO4・2H2Oの
粉末の結晶形状に対応した板状に形成される。
【0017】かかるこの発明のヒドロキシアパタイト顔
料は、上記のようにその原料中に炭酸塩を含まないの
で、水に分散した状態で塩酸を加えても発泡しない。詳
しくは、前記「化粧品種別配合成分規格」に規定された
とおりその1.0gに水5ミリリットルを加えて振り混
ぜ、そこへ塩酸2ミリリットルを加えても液が泡立たな
いため、化粧料用の顔料としての規格に適合する。
【0018】またこの発明のヒドロキシアパタイト顔料
は、板状であれば、そのサイズはとくに限定されない
が、前述したように、その平板平面における長径の平均
値が1〜200μm程度、短径の平均値が上記長径の平
均値の0.2倍以上程度で、かつ厚みが、上記長径の平
均値の0.0001〜0.1倍程度であるのが好まし
い。
【0019】平板平面における長径の平均値が上記の範
囲未満では、全体としてのサイズが小さすぎて、化粧料
用の顔料として十分な隠ぺい力、被覆力が得られないお
それがあり、逆に上記の範囲を超えた場合には、大きく
なりすぎたヒドロキシアパタイト顔料が割れたり折れた
りして却ってそのサイズが小さくなりやすいために、化
粧料用の顔料として十分な隠ぺい力、被覆力が得られな
いおそれが生じる。また割れたり折れたりしたものは、
長径に対する厚みの比率が前記の範囲を超えて、もはや
板状とはいいがたくなり、化粧料に用いると肌に塗り伸
ばす際にキシミ感などの違和感を生じたり、あるいは肌
への定着性が悪くなったりするおそれもある。
【0020】また、上記長径に対する短径の比率が前記
の範囲未満では、やはり板状とはいいがたくなり、化粧
料に用いると肌に塗り伸ばす際にキシミ感などの違和感
を生じたり、あるいは肌への定着性が悪くなったりする
おそれがある。なお短径の比率の上限は、いうまでもな
く長径の1倍である。また、長径に対する厚みの比率が
前記の範囲を超えた場合には、上記のごとく、化粧料に
用いると肌に塗り伸ばす際にキシミ感などの違和感を生
じたり、あるいは肌への定着性が悪くなったりするおそ
れがあり、一方、上記の範囲未満では、薄くなりすぎた
ヒドロキシアパタイト顔料が割れたり折れたりして却っ
てそのサイズが小さくなりやすいために、化粧料用の顔
料として十分な隠ぺい力、被覆力が得られないおそれが
生じる。
【0021】なお、平板平面における長径の平均値は、
前記の範囲内でもとくに1〜100μm程度であるのが
好ましい。また、長径に対する短径の比率は、前記の範
囲内でもとくに0.3〜1倍程度であるのが好ましい。
さらに長径に対する厚みの比率は、前記の範囲内でもと
くに0.005〜0.05倍程度であるのが好ましい。
【0022】前記の合成反応においては、その原料であ
るCaHPO4・2H2Oの粉末の結晶形状が、そのまま
製品としてのヒドロキシアパタイト顔料の結晶形状に反
映されるので、ヒドロキシアパタイト顔料の結晶形状を
上記のように規定するためには、それとほぼ同サイズ、
同形状のCaHPO4・2H2Oの粉末を、反応の出発原
料として使用すればよい。
【0023】上記のようなサイズ、形状を有するCaH
PO4・2H2Oの粉末は、水中で、Ca(OH)2とH3P
O4とをモル比で1:1の割合で反応させることによっ
て製造される。なお場合によっては、分級などをしても
よい。一方、上記CaHPO4・2H2Oの粉末と反応さ
せるCa(OH)2としては、CaHPO4・2H2Oの粉
末よりも、その平均粒径が小さい微粉末が使用される。
【0024】これは、CaHPO4・2H2Oの粉末より
も平均粒径の大きいCa(OH)2を用いた場合、CaH
PO4・2H2Oの粉末の表面における、当該CaHPO
4・2H2OとCa(OH)2との反応が不均一かつ不規則
になり、また複数のCaHPO4・2H2Oの粉末が融合
するなどして、原料であるCaHPO4・2H2Oの粉末
の結晶形状に対応した、きれいな板状のヒドロキシアパ
タイト顔料が形成できなくなるからである。
【0025】なお、原料であるCaHPO4・2H2Oの
粉末の結晶形状により忠実な、きれいな板状のヒドロキ
シアパタイト顔料を形成するためには、Ca(OH)2
微粉末の平均粒径は、上記の範囲内でもとくに、CaH
PO4・2H2Oの粉末の平均粒径のおよそ1/2倍以下
であるのが好ましい。また、Ca(OH)2の微粉末の、
平均粒径の下限値についてもとくに限定はされないが、
およそ1μm程度であるのが好ましい。Ca(OH)2
微粉末の平均粒径がこの範囲未満では、凝集しやすくな
って、却ってCaHPO4・2H2Oとの反応が不均一か
つ不規則になって、きれいな板状のヒドロキシアパタイ
ト顔料を形成できなくなるおそれがある。
【0026】なお、この明細書中で記載する粒子の平均
粒径はいずれも、レーザー回折法により測定した値を示
すものとする。上記この発明のヒドロキシアパタイト顔
料は、たとえば塗料、ゴム、プラスチック、セラミック
スなどの配合成分としても好適に使用できるが、とくに
前述したように、化粧料用の顔料兼、皮脂の吸収剤とし
て好適に使用される。
【0027】この発明のヒドロキシアパタイト顔料が配
合される、この発明の化粧料としては、たとえばファン
デーション、口紅、アイシャドウ、チーク、ネイルカラ
ーなどのメイクアップ化粧料、シャンプー、リンス、コ
ンディショナー、ヘアートリートメントなどの頭髪化粧
料、乳液、ローション、クリーム、クレンジング、パッ
ク、サンスクリーン剤、化粧下地料などの基礎化粧料、
デオドラント、入浴剤、ボディシャンプ一、石鹸、香水
などがあげられる。
【0028】上記化粧料に使用するヒドロキシアパタイ
ト顔料は、事前に表面処理されていてもよい。 表面処
理の例としては、たとえばフッ素化合物処理、シリコー
ン処理、金属石鹸処理、アシル化リジン処理、油剤処
理、シラン処理、アミノ酸処理、ワックス処理、金属酸
化物処理などがあげられるが、化粧料で従来用いられて
いる処理であればいずれも採用できる。もちろん、ヒド
ロキシアパタイト顔料は、表面処理せずに化粧料に使用
してもよい。
【0029】この発明の化粧料には、ヒドロキシアパタ
イト顔料とともに、化粧料に通常に使用される油剤、粉
体(顔料、色素)、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、
香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む)、保湿
剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート
剤、中和剤、pH調整剤などの種々の成分を配合するこ
とができる。
【0030】油剤の例としては、たとえばセチルアルコ
ール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノールな
どの高級アルコール類、イソステアリン酸、ウンデシレ
ン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、グリセリン、ソルビ
トール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコールなどの多価アルコール類、ミリ
スチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸
デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン
酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタ
ル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、
オキシステアリン酸オクチルなどのエステル類、流動パ
ラフィン、イソパラフィン、ワセリン、スクワランなど
の炭化水素類、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ
などのロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核
油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油などの油
脂類があげられる。
【0031】また、別の形態の油剤の例としては、たと
えぱジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オル
ガノポリシロキサン、糖変性シリコーン、グリセリル変
性シリコーン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノ
ポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコー
ン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム
などのシリコーン化合物があげられる。
【0032】さらにフツ素系油剤の例としては、たとえ
ばパーフルオロデカリンなどのフルオロカーボン類、パ
ーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、パーフルオロ
アルキル鎖を有するフルオロアルコールなどのアルコー
ル類、パーフルオロアルキルリン酸エステルトリエタノ
ールアミン塩などのリン酸エステル類、 フルオロアル
キル鎖を有するカルボン酸類、フルオロアルキル変性シ
リコーン、フッ素・ポリエーテル共変性シリコーン、フ
ッ素化シリコーン樹脂などがあげられる。
【0033】粉体類の例としては、たとえばナイロンビ
ーズ、シリコーンビーズ、テフロン、シリコーンエラス
トマーなどの樹脂粉体の他、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒
酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、カーボンブラツ
ク、群青、紺青、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニ
ウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、雲
母チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭化珪
素、有機色素、レーキ、微粒子酸化チタン、微粒子酸化
亜鉛、微粒子酸化鉄、セリサイト、マイカ、タルク、板
状硫酸バリウムなどがあげられる。
【0034】これらの粉体類は、フツ素化合物処理、シ
リコーン処理、金属石鹸処理、アシル化リジン処理、油
剤処理、シラン処理、アミノ酸処理、ワックス処理、金
属酸化物処理、シランカップリング剤処理、有機チタネ
ート処理、脂肪酸処理などの表面処理を施した状態で使
用してもよい。界面活性剤としては、アニオン型界面活
性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、
ベタイン型界面活性剤のいずれを用いることもできる。
【0035】生理活性成分の例としては、たとえば抗炎
症剤、血行促進剤、ビタミン類、チロシナーゼ活性阻害
剤、尿素などがあげられる。溶媒の例としては、たとえ
ば精製水、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール、エーテル、LPG、揮発性シリコーン、軽質流
動イソパラフィン、代替フロンなどがあげられる。なお
精製水の代わりにミネラルウォーターを使用することも
できる。
【0036】この発明のヒドロキシアパタイト顔料を化
粧料に配合する場合の配合量は、化粧の総量に対して
0.1〜100重量%程度、とくに0.5〜50重量%
程度が好ましい。
【0037】
【実施例】以下にこの発明を、実施例、比較例に基づい
て説明する。 実施例1 平板平面の長径の平均値が約30μm、短径の平均値が
約10μmで、かつ厚みの平均値が約0.5μmであ
る、板状の結晶形状を有するCaHPO4・2H2O粉末
1kgと、10リットルのイオン交換水とを混合し、か
く拌機でかく拌しつつ、液温を40〜50℃に加温し
た。
【0038】そして、かく拌を続けながら上記の懸濁液
に、平均粒径4μmのCa(OH)2粉末300gを加え
たのち、アンモニア水でpHを6〜10に調整した。そ
の後、反応液をろ過して固形分を回収し、水洗したのち
乾燥して、反応生成物としてのヒドロキシアパタイト顔
料を製造した。 比較例1 前述した特開平9−40408号公報に記載された製造
方法で、ヒドロキシアパタイト顔料を製造した。
【0039】すなわち、上記実施例1で使用したのと同
じ、平板平面の長径の平均値が約30μm、短径の平均
値が約10μmで、かつ厚みの平均値が約0.5μmで
ある、板状の結晶形状を有するCaHPO4・2H2O粉
末258gと、平均粒径4μmのCaCO3粉末100
gとを3リットルのイオン交換水中に加え、かく拌機で
かく拌しつつ、液温を60℃に加温して5時間、反応さ
せた。
【0040】そしてその後、反応液をろ過して固形分を
回収し、水洗したのち乾燥して、反応生成物としてのヒ
ドロキシアパタイト顔料を製造した。 顔料粒子の外形観察 上記実施例1、比較例1で製造したヒドロキシアパタイ
ト顔料の粒子の外形を、走査型電子顕微鏡を用いて観察
した。
【0041】その結果、実施例1で製造したヒドロキシ
アパタイト顔料は、図1に見るように、元のCaHPO
4・2H2O粉末の形状をほぼ維持した、きれいな板状の
結晶形状を有することが確認された。また上記図1か
ら、ヒドロキシアパタイト顔料の主要部の寸法を求めた
ところ、元のCaHPO4・2H2O粉末とほぼ同じ、平
板平面の長径の平均値が約30μm、短径の平均値が約
10μmで、かつ厚みの平均値が約0.5μmであるこ
とが確認された。
【0042】なお、乾式粒度分布測定装置〔日本電子
(株)製のロドス〕を用いて、レーザー回折法により測定
した、実施例1のヒドロキシアパタイト顔料の平均粒径
は10μmであった。一方、比較例1で製造したヒドロ
キシアパタイト顔料は、図2に見るように、元のCaH
PO4・2H2O粉末の形状をほとんど維持しておらず、
中には板状と言いがたいものも多数、含まれていること
が確認された。
【0043】またこのため、上記図2から、ヒドロキシ
アパタイト顔料の主要部の寸法を測定することはできな
かった。なお、上記乾式粒度分布測定装置を用いて測定
した、比較例1のヒドロキシアパタイト顔料の平均粒径
は13μmであった。 炭酸塩測定試験 前述した「化粧品種別配合成分規格」の、ヒドロキシアパ
タイトに関する諸規定のうち、炭酸塩に関する規定を満
足するか否かを確認すべく、実施例1、比較例1で製造
したヒドロキシアパタイト顔料について、同規格に所載
の下記の試験を行った。
【0044】まず実施例1、比較例1のヒドロキシアパ
タイト顔料をそれぞれ1.0gずつ秤量し、そのそれぞ
れに水5ミリリットルを加えて振り混ぜ、そこへ塩酸2
ミリリットルを加えて、液が泡立つかどうかを観察し
た。その結果、実施例1の方は全く泡立たなかったが、
比較例1の方は激しく泡立つのが確認された。そしてこ
のことから、実施例1のヒドロキシアパタイト顔料は化
粧料用としての規格を満足するのに対し、比較例1のも
のは化粧料用としては規格外であることが確認された。
【0045】実施例2 前記実施例1で製造したヒドロキシアパタイト顔料を使
用して、下記の処方により、ファンデーションを製造し
た。 このファンデーションは感触にすぐれており、肌に塗り
伸ばす際にキシミ感を生じなかった。
【0046】比較例2 前記実施例1で製造したヒドロキシアパタイト顔料に代
えて同量の、比較例1で製造したヒドロキシアパタイト
顔料を使用したこと以外は実施例2と同様にして、ファ
ンデーションを製造した。このファンデーションは違和
感があり、肌に塗り伸ばす際にキシミ感を生じた。
【0047】実施例3 前記実施例1で製造したヒドロキシアパタイト顔料を使
用して、下記の処方により、ファンデーションを製造し
た。なおヒドロキシアパタイト顔料を含めて、処方中の
無機粉体としては全て、パーフルオロアルキルリン酸エ
ステル塩で処理したものを用いた。処理量は、無機粉体
100に対してパーフルオロアルキルリン酸エステル塩
を3(重量比)とした。
【0048】 このファンデーションは紫外線防御効果にすぐれるとと
もに、感触にすぐれており、肌に塗り伸ばす際にキシミ
感を生じなかった。
【0049】実施例4 前記実施例1で製造したヒドロキシアパタイト顔料を使
用して、下記の処方により、ファンデーションを製造し
た。 上記成分Aの各成分としては全て、パーフルオロアルキ
ルリン酸エステル塩で処理したものを用いた。処理量
は、各成分100に対してパーフルオロアルキルリン酸
エステル塩を3(重量比)とした。
【0050】 上記成分Aと成分Bとを混合し、ついで成分Cを加えて
混合したのち、混合物を粉砕し、金型を用いて金皿に打
型して製品とした。
【0051】このファンデーションは紫外線防御効果、
および体皮脂性(化粧持続性)にすぐれるとともに、感
触にすぐれており、肌に塗り伸ばす際にキシミ感を生じ
なかった。 実施例5 前記実施例1で製造したヒドロキシアパタイト顔料を使
用して、下記の処方により、ボディパウダーフォームを
製造した。
【0052】 上記成分Aを混合したのち、製分Bを加えてさらに混合
したものをエアゾール缶に注入し、成分Cの混合ガスを
充てんして製品とした。
【0053】このボディパウダーフォームは感触、とく
にさっぱり感にすぐれており、かつ皮脂吸着効果にすぐ
れていた。
【0054】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、とくに化粧料用の顔料として好適に使用できる新規
なヒドロキシアパタイト顔料と、その効率的な製造方法
と、かかるヒドロキシアパタイト顔料を用いた化粧料と
を提供できるという特有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、実施例1で製造したヒドロキシア
パタイト顔料の、粒子の状態を示す電子顕微鏡写真であ
る。
【図2】比較例1で製造した従来のヒドロキシアパタイ
ト顔料の、粒子の状態を示す電子顕微鏡写真である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の結晶形状を有するヒドロキシアパタ
    イト顔料であって、その形状に対応した板状の結晶形状
    を有するCaHPO4・2H2Oの粉末を水中に懸濁さ
    せ、ついでそれよりも平均粒径の小さいCa(OH)2
    微粉末を加え、最終的にpHを6〜10に調整して製造
    されることを特徴とするヒドロキシアパタイト顔料。
  2. 【請求項2】水に分散した状態で塩酸を加えても発泡し
    ない請求項1記載のヒドロキシアパタイト顔料。
  3. 【請求項3】平板平面の長径の平均値が1〜200μ
    m、短径の平均値が上記長径の平均値の0.2倍以上
    で、かつ厚みが、上記長径の平均値の0.0001〜
    0.1倍である請求項1記載のヒドロキシアパタイト顔
    料。
  4. 【請求項4】請求項1記載のヒドロキシアパタイト顔料
    を製造する方法であって、その形状に対応した板状の結
    晶形状を有するCaHPO4・2H2Oの粉末を水中に懸
    濁させ、ついでそれよりも平均粒径の小さいCa(OH)
    2の微粉末を加えて、最終的にpHを6〜10に調整す
    ることを特徴とするヒドロキシアパタイト顔料の製造方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1記載のヒドロキシアパタイト顔料
    を少なくとも含むことを特徴とする化粧料。
JP10327473A 1998-11-02 1998-11-02 ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料 Pending JP2000143443A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10327473A JP2000143443A (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10327473A JP2000143443A (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000143443A true JP2000143443A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18199561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10327473A Pending JP2000143443A (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000143443A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051110A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Shiseido Co Ltd スティック状化粧料
JP2008501643A (ja) * 2004-05-06 2008-01-24 イノフォス インコーポレーテッド 新規ヒドロキシアパタイトリン酸カルシウム、その調製法およびその用途
JP2009107854A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Rbs:Kk ハイドロキシアパタイトの製造方法並びにハイドロキシアパタイト
JP2017171573A (ja) * 2017-04-20 2017-09-28 尾池工業株式会社 ハイドロキシアパタイト粒子
JP2018024581A (ja) * 2017-10-23 2018-02-15 尾池工業株式会社 ハイドロキシアパタイト粒子を含む素材
CN115103883A (zh) * 2019-12-12 2022-09-23 化学制造布敦海姆两合公司 含磷酸盐防腐颜料

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501643A (ja) * 2004-05-06 2008-01-24 イノフォス インコーポレーテッド 新規ヒドロキシアパタイトリン酸カルシウム、その調製法およびその用途
JP2007051110A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Shiseido Co Ltd スティック状化粧料
JP4605780B2 (ja) * 2005-08-19 2011-01-05 株式会社資生堂 スティック状化粧料
JP2009107854A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Rbs:Kk ハイドロキシアパタイトの製造方法並びにハイドロキシアパタイト
JP2017171573A (ja) * 2017-04-20 2017-09-28 尾池工業株式会社 ハイドロキシアパタイト粒子
JP2018024581A (ja) * 2017-10-23 2018-02-15 尾池工業株式会社 ハイドロキシアパタイト粒子を含む素材
CN115103883A (zh) * 2019-12-12 2022-09-23 化学制造布敦海姆两合公司 含磷酸盐防腐颜料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155658B2 (ja) 表面処理粉体及びこれを含有する化粧料
JP2011256154A (ja) 化粧料
JP2000169122A (ja) 非晶質リン酸カルシウム複合粒子とその製造方法および化粧料
JPH11158036A (ja) 化粧料および化粧方法
JP5593568B2 (ja) 板状ベーマイト及び板状アルミナ系粉体の製造方法
JP2000143443A (ja) ヒドロキシアパタイト顔料とその製造方法および化粧料
JP2009046643A (ja) セルロース被覆顔料およびその製造方法並びにそれを含有する化粧料
JP2005502724A (ja) 顔料分散剤としてのプロポキシル化脂肪アルコール類のモノカルボン酸エステル類
JP3453010B2 (ja) 化粧料
JP2012201683A (ja) 化粧料
JP2000072622A (ja) 化粧料用複合顔料および化粧料
JP2880084B2 (ja) 粉体化粧料
JP4590286B2 (ja) 鱗片状または板状のリン酸処理雲母粒子およびその粒子を用いた化粧料
JP3664272B2 (ja) 化粧料
JP2000327518A (ja) 化粧料
JP3524658B2 (ja) 化粧料用粉体及び化粧料
JPH0848614A (ja) メイクアップ化粧料
JPH1160220A (ja) 非晶質リン酸カルシウム系複合粒子と化粧料
EP4029572A1 (en) Powder surface treatment method, surface treating agent composition used therefor, and surface-treated powder
JPH05301810A (ja) 樹脂粉末及び化粧料
JP2021054779A (ja) 複合粉体及びそれを含有する化粧料
JP2000327519A (ja) 化粧料
JP3500420B2 (ja) 化粧料
JP4176054B2 (ja) 化粧料
JPH11222411A (ja) 粉末化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051227